JP2014031678A - 浴槽排水部の接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポップアップ式の排水栓の施工し易く、且つ浴槽排水時のオーバーフロー水等によるレリースワイヤーの位置ずれや貫通孔の水密性能の低下を抑制した浴槽排水部の接続構造を提供する。
【解決手段】本発明は、底面に排水口14が設けられた浴槽1と、排水口14に開閉自在に設けられた開閉栓21と、開閉栓21を開閉駆動させるレリース23と、排水開口52を設けた浴槽パン51と、排水開口52を覆う蓋部4とを備え、蓋部4は、排水口14と排水開口52とを連通させる連通孔41と、排水口14に固定される固定部42と、上方に突出して内部に空間452を有した突出部45とを備え、連通孔41の流路筒43より平面視外方に突出部45を設け、空間452が下方側で連通孔41又は排水開口52に連通し、突出部45の浴槽パン51より上方の部位に、レリース23を水密で貫通させる貫通孔46が設けてある。
【選択図】図1

Description

本発明は、浴槽排水部の接続構造に関する。
従来から、浴槽の浴槽パンとの排水部における接続構造は、例えば特許文献1等の遠隔操作式排水栓装置の配管構造等がある。この配管構造では、底面に排水栓(排水口)を有した浴槽と、浴槽を載置し接続孔を有した防水パンと、排水栓を遠隔操作によって開閉する遠隔操作式排水栓装置と、接続孔に接続される排水機器とを備える。遠隔操作式排水栓装置は、遠隔操作用に、レリースワイヤーを備える。排水機器は、排水栓からの水が流入される流入口に、レリースワイヤー挿通用の挿通孔を有した目皿部材が取り付けられる。防水パンの下方には、排水エルボ部材が配置されており、前記水が流入口を介して流入する。排水エルボ部材は下流側に排水管が接続されており、前記水を排水管に排出する。
また、特許文献1の配管構造では、浴槽の防水パンへの載置後に、レリースワイヤーを目皿部材の上方から、ゴムブッシュ等の水密部材を介して挿通孔に挿通させ、排水エルボ部材内に配置する。この後、前記配管構造では、ペンチ等を使用して、排水栓の上方から排水エルボ部材内のレリースワイヤーの先端を、排水栓内へと引き上げて弁体に接続させ、施工が完了となる。
特開2001−295343号公報
ところで、前記配管構造等の従来の接続構造では、浴槽からの排水時に、前記水の排水エルボ部材への流入量が排水管への排出量より多くなり、この水の一部が目皿部材を介して防水パン上にオーバーフローすることがある。この場合には、オーバーフローした水が、前記挿通孔周辺にも流れ込み、この水圧等で、レリースワイヤーの挿通孔に対する取付位置がずれたり、例えば挿通孔に設けた水密用部材等が外れる等で挿通孔の水密性能が低下したりする恐れがある。
また、従来の接続構造では、レリースワイヤーの先端を狭い排水栓内を介して排水エルボ部材(防水パンの下方)から引き出す等で、施工時に手間がかかり易く、施工し難いという問題もある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものである。その目的とするところは、ポップアップ式の排水栓の施工し易く、且つ浴槽排水時のオーバーフロー水等によるレリースワイヤーの位置ずれや貫通孔の水密性能の低下を抑制した浴槽排水部の接続構造を提供することにある。
本発明は、底面に排水口が設けられた浴槽と、前記排水口に開閉自在に設けられた開閉栓と、前記開閉栓に連結されて当該開閉栓を開閉駆動させるレリースと、前記排水口に対応する位置に排水開口が設けられた浴槽パンと、前記排水開口を覆う蓋部とを備え、前記蓋部には、前記排水口と前記排水開口とを連通させる連通孔が設けられ、前記レリースが前記連通孔に通されると共に前記蓋部の下方で曲げられて当該蓋部を上下に貫通した浴槽排水部の取付構造であって、前記蓋部は、前記排水口に固定される固定部と、上方に突出して内部に空間を有した突出部とを備え、前記連通孔が、前記排水口に連通した流路筒を備え、この流路筒より平面視外方に前記突出部を設け、前記突出部の前記空間が下方側で前記連通孔又は前記排水開口に連通し、この突出部の前記浴槽パンより上方の部位に、前記レリースを水密状態で貫通させる貫通孔が設けてあることを特徴とする。
またこの浴槽排水部の接続構造において、前記突出部は、平面視前記排水口から離れる程下向きに傾斜した傾斜面を、前記浴槽パンより上方に有し、当該傾斜面に前記貫通孔が設けてあることが好ましい。
本発明は、前記構成を具備したことで、浴槽を浴槽パンに設置する前に、開閉栓及びレリースを浴槽に設置することができる。これにより本発明は、例えば排水口等の狭い領域等を介したレリースの引出し作業等を行わずに、レリースを浴槽に設置することができる。このため本発明は、ポップアップ式の排水栓を設置するに当たり、施工し易くすることができる。そして本発明は、前記構成を具備したことで、例えば浴槽の排水時に浴槽からの水が浴槽パンの上面に溢れた際(オーバーフローした際)等に、この溢れた水(水面)より上方に貫通孔を位置し易くすることができる。これにより本発明は、例えば前記水によってレリースの貫通孔への取付位置がずれたり、例えば貫通孔に設けた水密用部材が水に押し流される等で水密性能が低下したりすること等を抑制することができる。
浴槽排水部の接続構造の側断面図である。 排水トラップ部の平面図である。 図2のB−B断面図である。 図2のC−C断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づいて説明する。
本実施形態の浴槽排水部の接続構造(以下、本接続構造とする)は、図1に示すように、底面に排水口14が設けられた浴槽1と、浴槽1が載置される防水パン5と、防水パン5の下方(裏側)に取り付けられる排水トラップ部6(排水用部材)とを備えている。防水パン5は、浴槽1の下方に敷設される浴槽パン51と、浴槽パン51に隣接した洗い場となる洗い場パン53とを備えている。更に防水パン5は、図4に示すように、浴槽パン51と洗い場パン53との間に、堰部54を有している。
浴槽パン51は、図3に示されるように、浴槽1の排水口14に対応する位置に排水開口52が設けられている。排水開口52には、排水トラップ部6が取り付けられる。排水開口52は、平面視略円形をしている。洗い場パン53は、図4に示されるように、その底部に、洗い場の湯水を排水するための洗い場側の排水口55が設けられている。以下、浴槽1の排水口14と区別するため、第2排水口55と記載する。第2排水口55にも排水トラップ部6が取り付けられる。なお本接続構造において排水トラップ部6は、第2排水口55と排水開口52とに跨って取り付けられている。
排水トラップ部6は、浴槽1側の排水開口52から排水される湯水を、第2排水口55から排水される湯水に合流させて排水する連通型の排水トラップである。排水トラップ部6は、図2に示されるように、浴槽側の第1トラップ部7と、洗い場側の第2トラップ部9と、これらを連通する連通経路61とを備えている。
第1トラップ部7は、図3に示されるように、浴槽1からの排水を受ける第1トラップ本体71と、第1トラップ本体71を浴槽パン51に取り付けるための第1内筒体72とを備えている。
第1トラップ本体71は、排水開口52に連通接続される第1開口部73と、第2トラップ部9側に向けて開口する流出部74とを備えている。第1開口部73は、上方に開口する筒状部75と、筒状部75の上端から外方に向けて突出した下フランジ部76とを備えている。筒状部75の内周面には、第1のねじ部751が形成されている。
第1内筒体72は、筒状部75の内側にねじ込まれる円筒部77と、円筒部77の上端から径外方向に突出した上フランジ部78とを備えている。また第1内筒体72は、その下端部に、径内方向に突出する受け片79を有している。円筒部77は、その外周面に、第1のねじ部751に螺合する第2のねじ部771が形成されている。
第1トラップ部7を浴槽パン51に取り付けるには、次のようにして施工する。施工者は、下フランジ部76を排水開口52の周縁部下面にパッキン521を介して当接させる。この状態で施工者は、第1内筒体72を第1トラップ本体71の内側に螺合させて、上フランジ部78と下フランジ部76との間で排水開口52の周縁部を挟持させる。これにより第1トラップ部7は浴槽パン51に固定される。
第1トラップ部7は、トラップカバー80を有している。トラップカバー80は第1内筒体72の内側に取り付けられており、図2に示すように、排水開口52を覆っている。トラップカバー80は、図3に示すように、円筒状の立面部81と、立面部81から径内側に突出した円状の覆い部82とを備えている。立面部81は、その上部外周側がパッキン811を介して第1内筒体72の内周面側に嵌め込まれる。立面部81は、その下端が受け片79に載置される。
覆い部82は、その円の半周部分に、略長円形の連通開口83が設けられている。連通開口83は、浴槽1側に固定された蓋部4(詳細は後述する)により、浴槽1を浴槽パン51に載置した際に閉塞される。覆い部82は、連通開口83の開口周縁に垂下片84が設けられている。
垂下片84は、下方に向けて突出しており、連通開口83の全周に亘って設けられている。このため垂下片84は略長円形の筒状になっており、筒内が流路として機能している。そして垂下片84は、筒の下端がトラップ部6の封水線L1より下方に位置する。そのため、垂下片84は、第1トラップ部7のトラップ筒として機能する。
また覆い部82は、その円の残りの半周部位に、浴槽パン51用の排水部85が設けられている。これにより浴槽パン51上の水が第1トラップ部7に排出される。なお排水部85には、臭気逆流防止用の弁部材(不図示)が設けてある。これにより本接続構造は、第1トラップ部7内の臭気を浴槽パン51の上面51a側へ漏れ難くしている。
第2トラップ部9は、図4に示されるように、洗い場からの排水を受ける第2トラップ本体91と、第2トラップ本体91を洗い場パン53に取り付けるための第2内筒体92とを備えている。
第2トラップ本体91は、第2排水口55に連通接続される第2開口部93と、第1トラップ部7側に臨んで開口する流入部94とを備えている。第2開口部93は、上方に開口する筒状部95と、筒状部95の上端から外方に向けて突出した下フランジ部96とを備えている。筒状部95の内周面には、第3のねじ部951が形成されている。
第2内筒体92は、筒状部77の内側にねじ込まれる円筒部97と、円筒部97の上端から径外方向に突出した上フランジ部98とを備えている。円筒部97は、内側上部に目皿57が配置される。円筒部97は、その下端部に、径内方向に突出した受け片99が設けてある。受け片99は、その上面で後述のトラップ筒102を支持する。また円筒部97は、その外周面に第4のねじ部971が形成されており、第4のねじ部971は第3のねじ部951に螺合する。
第2トラップ部9を洗い場パン53に取り付けるには、次のようにして施工する。施工者は、洗い場パン53の第2排水口55の周縁部下面に、パッキン551を介して下フランジ部96を当接させる。この状態で施工者は、第2内筒体92を第2トラップ本体91の内側に螺合して、上フランジ部98と下フランジ部96との間で、第2排水口55の周縁部を挟持する。これにより第2トラップ部9は洗い場パン53に固定される。
なお、洗い場パン53の浴槽1側には、洗い場パン53の上面より下方に凹んだ凹所56が設けてあり、凹所56の奥面に第2排水口55が形成されている。また凹所56には、洗い場パン53の上面と略面一となるよう排水蓋(不図示)が脱着自在で取り付けられる。
第2トラップ部9は、封水を形成するための封水部100を備えている。封水部100は、第2トラップ本体91の内部に設けられている。封水部100は、外筒部101と、トラップ筒102とを備えている。外筒部101は、第2トラップ本体91の内底面から上方に向けて突出する。外筒部101は、外筒部101の内部と流入部94とを連通する連通口104を有している。トラップ筒102は、その上端が第2排水口55に連通接続されている。トラップ筒102は、その下端が、外筒部101の内側に挿入されている。そしてトラップ筒102の前記下端は、第2トラップ本体91の内底面と離間している。
第2トラップ部9は、流出口筒部103を備えている。流出口筒部103は、排水管(不図示)に接続される。そしてトラップ部6は、流出口筒部103によって、浴槽1側の排水と洗い場側の排水とを合流させた上で前記排水管に排水する。
連通経路61は、第1トラップ部7の流出部74と第2トラップ部9の流入部94とを連通接続する。連通経路61は、例えば蛇腹状の可撓性を有する連通管で形成してある。連通経路61は、断面略楕円形の筒状になっている。
ところでトラップ部6は、湯水(以下、単に水と記載する)が第2排水口55又は排水口14に流入すると、排水トラップ部6の内部の液面(水面)が、外筒部101の上端高さ(例えば封水線L1参照)に位置するまで前記水を貯留する。これによりトラップ部6は、第2トラップ部9及び第1トラップ部7のいずれにも、封水が形成される。トラップ部6は、封水が形成された状態で、さらに水が流入すると、水が外筒部101の上端からオーバーフローする。そしてこの外筒部101からオーバーフローした水は、流出口筒部103に向けて流出し、排水管を介して排水される。
浴槽1は、湯水が貯められる貯留部11と、貯留部11の上端から外方に向けて突出したフランジ片12(図3参照)とを備えている。浴槽1は、フランジ片12と防水パン5の堰部54との間にエプロン部13(図3参照)が設けられている。浴槽1の底面には、上下方向に貫通した排水口14(第1排水口)が設けられている。排水口14は円状に開口している。排水口14は、径内方向側に円環状の受け片141を有している。受け片141には、取付具3(詳細は後述する)を介して、排水口14を開閉自在に閉塞する開閉栓装置2が設けられている。開閉栓装置2は、所謂ポップアップ式の開閉栓21であり、遠隔操作が可能となっている。
開閉栓装置2は、第1排水口14を開閉する開閉栓21と、開閉栓21を開閉駆動するメカボックス22と、メカボックス22を介して開閉栓21に連結されるレリース23と、レリース23を介した前記遠隔操作用の操作部24とを備えている。
レリース23は、アウターチューブ232と、このアウターチューブ232内に配設されたインナーワイヤー231とを備える。インナーワイヤー231は、アウターチューブ232に対し相対的に進退自在に移動する。レリース23は、第1端23aがメカボックス22に取り付けられ、第1端23aとは反対側の第2端23bが操作部24に取り付けられている。レリース23は、操作部24が操作されると、インナーワイヤー231が進退移動する。これによりメカボックス22が開閉栓21を開閉駆動する。
操作部24は、例えば浴槽1のフランジ片12に設けられる。本接続構造の操作部24は、例えば操作ボタンになっている。操作部24は、操作ボタンを押圧することで開閉栓21を開放し、再び押圧することで開閉栓21を閉塞する。言い換えると操作部24は、操作ボタンがユーザー(操作者)に押圧される毎に、開閉栓21に開閉動作を繰り返し行わせる。
開閉栓21は、排水口14を閉塞する栓部211と、栓部211をメカボックス22に取り付けるための取付部212とを備えている。開閉栓21は、取付部212を介してメカボックス22に取り付けられる。
メカボックス22は、下端部にレリース23が取り付けられ、上端部に開閉栓21が取り付けられる。メカボックス22は、操作部24の操作に応じてレリース23のインナーワイヤー231が押し込まれる(前進する)と、上方に向けて開閉栓21を駆動する。これにより開閉栓装置2は排水口14を開放する。そしてメカボックス22は、レリース23のインナーワイヤー231が引っ張られる(後退する)と、下方に向けて開閉栓21を駆動する。これにより開閉栓装置2は排水口14を閉じる。またメカボックス22は、排水口14に取り付けられる取付具3内に収納配置される。
取付具3は、浴槽1の排水口14内に上方から挿入される円筒部31と、円筒部31の上端に設けられた上鍔部32とを備えている。上鍔部32は円環状に形成してある。上鍔部32は、円筒部31と略同心で径外方向に突出して設けられている。上鍔部32は受け片141との間にパッキン142を介在して、受け片141に載置される。これにより取付具3は、排水口14に取り付けられる。また上鍔部32は内周側に開閉栓21が配置されている。円筒部31は内周側にメカボックス22が配置されている。
円筒部31は、排水口14からの排水が流通する流路筒43として機能する。また円筒部31は、その外周面に第5のねじ部311が設けられている。第5のねじ部311は、蓋部4に螺合する。これにより蓋部4が取付具3に固定される。
蓋部4は取付具3を介して浴槽1に固定された状態となっており、浴槽パン51に固定されない状態(非固定)となっている。蓋部4は、略長円形状の板状部410と、排水口14に固定される固定部42とを一体で備えている。固定部42は、略円筒状に形成してある。固定部42は、上端にフランジ部421が設けてあり、直接或いはスペーサ422を介して、受け片141に当接される。また固定部42は、筒の内周面に第6のねじ部423が設けられている。第6のねじ部423は、第5のねじ部311に螺合する。これにより蓋部4は、固定部42の内周側を排水口14に連通させた状態で、浴槽1に固定される。また固定部423の下端には、板状部410が一体に設けてある。
板状部410は、長円の長軸方向の一端側(第1円弧側)に、円状の開口部411が設けてある。開口部411は固定部42の内周側に連通している。また板状部410は、その外縁部に縦片44を有している。縦片44は、板状部410から下方に突出している。そして縦片44は、板状部410の全周に亘って設けてあり、板状部410より小寸の略長円の環形状に形成してある。また縦片44は、トラップカバー80の上面の連通開口83の縁部に配置される。縦片44は、トラップカバー80との間に、スポンジパッキン等の止水材442を介してトラップカバー80の上面に水密状態で取り付けられる。
これにより蓋部4は、浴槽パン51に設置される。このとき蓋部4は、板状部410で連通開口83を上方側から覆い、連通開口83と排水口14を連通させる。言い換えると、蓋部4は、開口部411及び固定部42及び縦片44で、排水口14と第1トラップ部7とを連通させる連通孔41を形成している。そして蓋部4は、縦片44をトラップカバー80の上面に当接したことで、板状部410を浴槽パン51の上面51aより上方に位置させている。
また蓋部4は、突出部45を有している。突出部45は板状部410に設けてある。突出部45は、板状部410の長軸方向において開口部411の反対側(第2円弧側)に設けてある。言い換えると板状部410は、前記第1円弧側の半部側に開口部411が設けてあり、前記第2円弧側の半部側に突出部45が設けてある。突出部45は、固定部42(流路筒43)より平面視外方に位置する。
突出部45は板状部410から上方に突出しており、突出先端が固定部42のフランジ部421の上面と略同じ高さに位置する。突出部45の内部は断面略三角形状の空間452になっており、この空間452の下端部が、縦片44の内側(連通孔41)に連通している。
また突出部45は、突出先端から前記第2円弧側に傾斜面451を有している。傾斜面451は、長軸方向に沿って第1円弧側から第2円弧側に向けて下り傾斜している。言い換えると突出部45は、固定部42の径外方向に向かう程下向き傾斜した傾斜面451を有する。突出部45は、傾斜面451の例えば上下方向の略中央に、貫通孔46が設けてあり、貫通孔46は板状部410(浴槽パン51の上面51a)より上方に位置する。
貫通孔46は、その孔内部にゴムブッシュ等の水密用部材461が取り付けられる。水密用部材461は、貫通孔46の縁部とレリース23との間に位置して、この間に水密構造を形成する。これによりレリース23は、貫通孔46に水密状態で貫通する。そして水密用部材461は、レリース23を貫通孔46内に弾性的に保持する。これによりレリース23は、貫通孔46に対する取付位置が規定・保持される。言い換えると蓋部4は、突出部45を上下方向に貫通してレリース23が配置される。このときレリース23は、傾斜面451に略直行して挿通した姿勢に保持される。このためレリース23の突出部45に対する挿通方向(貫通方向)は、上下方向に対して長軸方向側に傾斜した向きになっている。
このような構成の本実施形態の浴槽1は、例えば、次のようにして浴槽パン51上に取り付け施工される。まず施工者は、浴槽パン51に設置される前の浴槽1に、開閉栓装置2を設置する。施工者は、浴槽1の排水口14に取付具3を取り付ける。この後施工者は、取付部3と固定部42とを締結して、浴槽1の排水口14下方に蓋部4を固定する。
この固定後施工者は、レリース23の第1端23aを、蓋部4の連通孔41に下方から通した状態で、この第1端23bにメカボックス22を連結する。次いで施工者は、メカボックス22を取付具3内に配置する。或いは施工者は、レリース23の第1端23aをメカボックス22に連結後、レリース23の第2端23bを連通孔41に上方から通す。次いで施工者は、メカボックス22を取付具3内に配置する。なお、以上の工程は、施工現場で行ってもよいし、浴槽製造時等の施工現場へ持ち込む前に行ってもよい。
またレリース23を連結してメカボックス22を取付具3内に配置した状態で、施工者は、浴槽1を浴槽パン51の上方に載置する。このとき施工者は、蓋部4で連通開口83を覆うようにして、浴槽1を浴槽パン51に載置する。これによりレリース23は、排水口14・第1トラップ部7・貫通孔45を通った取付状態となる。この後施工者は、レリース23の第2端23bを、フランジ片12に設けられた操作部24に連結する。そして施工者は、フランジ片12と堰部54との間にエプロン部13を設置する。
このように本実施形態の浴槽排水部の接続構造(以下、本接続構造)は、レリース23を挿通する貫通孔46が、蓋部4の板状部410より上方に設けられている。そして、本接続構造は、貫通孔46及び連通孔41を有した蓋部4が、固定部42で浴槽1に固定してある。このため浴槽1を設置するに当たり、施工者は、予め、レリース23について蓋部4の下方を通すと共に湾曲させて排水口14に配置させておいたり開閉栓21との連結を済ませておいたりすることができる。このため施工者は、浴槽1設置後に、第1トラップ部7内の狭い部分にレリース23を通したり、排水口14を介して第1トラップ部7内のレリース23を引き出したりする作業を行なう必要がなく、レリース23を簡単に設置することができる。これにより本接続構造は、ポップアップ式の開閉栓21の設置作業等の作業性を向上させ易くする(作業し易くする)ことができて、施工し易くすることができる。
本接続構造は、貫通孔46にレリース23を水密状態で貫通させている。そして本接続構造は、排水口14に上流端を連通させた流路筒43(円筒部32)を連通孔41が備える。更に本接続構造は、流路筒43より平面視外方に突出部45を設け、突出部45を下方側のみで連通孔41に連通させてある。これらにより本接続構造は、浴槽1からの排水の流路筒43から突出部45への直接流入を抑制することができて、排水時等に流路筒43を流通する水の圧力等を水密用部材461に加わり難くすることができる。そして本接続構造は、例えば浴槽1の排水時等に、突出部45内部(空間452)に空気を滞留し易くする等で、空間452に排水を流入し難くすることができる。
そして本接続構造は、貫通孔46を浴槽パン51の上面51aより上方に配置したことで、例えば浴槽1の排水時に連通孔41からの水が浴槽パン51の上面51aに溢れた際等に、この溢れた水(水面)より上方に貫通孔46を位置し易くすることができる。言い換えると本接続構造は、前記溢れた水等の第1トラップ部7の封水線L1を超えた水を、突出部45内(空間452)に流入し難くすることができる。
このように本接続構造は、前記排水時等に貫通孔46に加わる水圧等の負荷を軽減し易くすることができて、例えば水密用部材461が連通孔41からの水に押し流される等での、水密性能の低下等を抑制することができる。このため本接続構造は、貫通孔46からの漏水を抑制し易くすることができる。
本接続構造は、レリース23が上下方向に対して傾斜して蓋部4に貫通している。そのため本接続構造は、上下方向に沿って貫通した場合に比べて、蓋部4の下方でのレリース23の湾曲の回数を少なくしたりその角度を緩やかにしたりして配置することができる。これにより本接続構造は、例えば設置姿勢に伴いレリース23に係る負荷を軽減する等で、開閉栓21の開閉の繰り返しに伴うレリース23の劣化を軽減し易くすることができる。そして本接続構造は、湾曲の回数を小さくしたりその角度を緩やかにしたりしたことで、例えばインナーワイヤー231が進退し易くなる等で、操作部24での操作力(開閉栓21を作動させる力)を軽減し易くすることができる。
本接続構造は、蓋部4に縦片44を設けたことで、例えばトラップカバー80(覆い部82)を浴槽パン51の上面51aより低くした場合等でも、板状部410や貫通孔46を浴槽パン51の上面51aより上方に配置し易くすることができる。そして本接続構造は、前記構成により、浴槽パン51上の水が板状部410上に流入し難くすることができて、例えば浴槽パン51側から水圧等での、水密用部材461の外れやレリース23の位置ずれ等を生じ難くすることができる。
また本接続構造は、水密用部材461が、レリース23の貫通孔46に対する取付位置を規定・保持する位置保持部材としての機能を兼ねている。このため本接続構造は、レリース23の取付位置を固定した状態で、浴槽1を浴槽パン51上に設置することができる。すなわち本接続構造は、浴槽パン1への設置前の状態でレリース23を所定の位置に保持することで、浴槽1を載置する際に、レリース23の蓋部4の下方に位置する部位に弛みを生じ難くすることができる。これにより本接続構造は、浴槽1設置時に、蓋部4とトラップカバー80との間へのレリース23の噛み込みを生じ難くすることができる。
なお本発明は、前述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更を行うことが可能である。例えば蓋部4は、長円形状に限らず、楕円形状や円形状、或いは矩形状等であってもよい。また例えば蓋部4は、排水部85が設けられたもの等であってもよい。この場合、蓋部4は、縦片44の下部に第2の板状部を備える等で、突出部45(貫通孔46)より下方に排水部85を配置することが好ましい。また例えば、レリース23は、貫通孔46に水密状態で貫通可能であれば、水密用部材461を介して貫通孔46に貫通したものに限らない。
また例えば蓋部4は、突出部45を円筒状に形成してもよい。この場合、突出部45は円筒の軸方向が、例えば上下方向から長軸方向の第2円弧側に傾斜して設けられる。言い換えると突出部45は、例えば円筒の第1端側が板状部410から縦片44の内周側に斜めに開口し、円筒の第2端面が、上下方向に対して傾斜した傾斜面451になっている。また突出部45は、円筒内周側にレリース23が挿通され、前記第2端面に水密用部材461を介して保持される。これにより本浴槽排水部の接続構成は、前述の実施形態のように、作業性が向上したり、水密性能の低下を抑制したりすることができる。
また例えば防水パン5は、浴槽パン51と洗い場パン53とが別体となった分割型の防水パン5であってもよいし、浴槽パン51と洗い場パン53とが一体成形された一体型の防水パン5であってもよい。また例えば本接続構造は、蓋部4に第1トラップ部7のトラップ筒が設けられたもの等の、蓋部4にトラップカバー80の機能の一部が設けられたものであってもよい。また例えば排水用部材は、排水トラップ6部に限らず、排水開口52に目皿部材を配置して浴槽パン52の下方に排水用エルボ部材等の流路部材を配置したものであってもよい。この場合では、洗い場側にトラップ部(第2トラップ部9)を備えて、このトラップ部に排水用エルボ部材の下流側を連通経路61等で接続することが好ましい。
1 浴槽
4 蓋部
5 防水パン
14 排水口
21 開閉栓
23 レリース
41 連通孔
42 固定部
43 流路筒
45 突出部
46 貫通孔
51 浴槽パン
51a 上面
52 排水開口
80 トラップカバー
82 覆い部
83 連通開口
451 傾斜面
452 空間
461 水密用部材
L1 排水線

Claims (2)

  1. 底面に排水口が設けられた浴槽と、前記排水口に開閉自在に設けられた開閉栓と、前記開閉栓に連結されて当該開閉栓を開閉駆動させるレリースと、前記排水口に対応する位置に排水開口が設けられた浴槽パンと、前記排水開口を覆う蓋部とを備え、
    前記蓋部には、前記排水口と前記排水開口とを連通させる連通孔が設けられ、
    前記レリースが前記連通孔に通されると共に前記蓋部の下方で曲げられて当該蓋部を上下に貫通した浴槽排水部の取付構造であって、
    前記蓋部は、前記排水口に固定される固定部と、上方に突出して内部に空間を有した突出部とを備え、
    前記連通孔が、前記排水口に連通した流路筒を備え、
    この流路筒より平面視外方に前記突出部を設け、前記突出部の前記空間が下方側で前記連通孔又は前記排水開口に連通し、
    この突出部の前記浴槽パンより上方の部位に、前記レリースを水密状態で貫通させる貫通孔が設けてある
    ことを特徴とする浴槽排水部の接続構造。
  2. 前記突出部は、平面視前記排水口から離れる程下向きに傾斜した傾斜面を、前記浴槽パンより上方に有し、
    当該傾斜面に前記貫通孔が設けてある
    ことを特徴とする請求項1記載の浴槽排水部の接続構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015163751A (ja) * 2014-02-28 2015-09-10 株式会社ハウステック 浴槽の排水構造
JP2019015057A (ja) * 2017-07-05 2019-01-31 Toto株式会社 浴槽排水部構造
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