JP6335098B2 - 転てつ機の動作状態の監視方法および監視装置 - Google Patents
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(a)実運用時に転てつ機からその動作状態の特性を表す転換時データを抽出し、抽出した転換時データをコンピュータにより時間軸正規化して保存する。時間軸正規化は、環境変化による影響を排除するために行う。
(b)係員が、目前の転てつ機の転換動作から、または、転てつ機より抽出され処理されて出力する転換負荷波形から、転換動作が正常であると判断したときはその旨をコンピュータに入力する。
(c)転換動作が正常である旨が入力された場合の転換時データを学習データとして、コンピュータによりその学習データから基準データを作成し、保存する。
(d)転てつ機の転換時ごとに抽出される転換時データを比較対象データとして基準データと比較する。
(e)その比較の結果を出力する。
続いて、まず、第1の実施の形態、すなわち、基準データを作成する方法に平均化処理法を用いる場合の実施の形態について説明する。以下には、主として本発明に係る監視方法を使用する監視装置について説明し、その中で、併せて監視方法を説明する。
転換時データ抽出手段11は、電気転てつ機Aが転換動作を行うときにその電気転てつ機Aに設けてある計測器、たとえば電流計(もしくは電圧計)が出力する電流値(もしくは電圧値。以下、同じ。)を内容とする転換時データd1を抽出(図5のステップ図5のステップS1)して、記憶部2の第1メモリ2aに保存する(図5のステップ図5のステップS2)。
前述のようにして転換時データ抽出手段11により抽出され、記憶部2の第1メモリ2aに記憶された転換時データd1は、図7のように、時間軸正規化手段12によりトングレールの動作量(ストローク)に対する負荷の大きさとして、転換時間が異なるデータを比較可能な形に変換される。すなわち、図7の(a)(b)のように、転換時間には環境条件により長い場合と短い場合があるので、原始データのままでは比較が困難である。しかし、いずれの場合も、可動レールは、決まった距離(ストローク)だけ移動する。そこで、時間軸正規化手段12は、原始データ(図7のW1,W2)を共通なストローク比に基づいて加工し、図7の(c)にW1’,W2’で示すように時間軸を変換して正規化し(図5のステップS3)、その時間軸が正規化された転換時データd2を記憶部2の第2メモリ2bに保存する(図5のステップS4)。
転換時データ抽出手段11により転換時データd1を抽出するときの電気転てつ機Aの転換動作を検査者の目前等で行ない、その検査者がその動作状態は正常であると判断した場合は、入力部3から演算処理部1に、当該電気転てつ機の動作状態は正常である旨の確認信号を入力する(図5のステップS5)。上記の動作は、転換時データd1を記憶部2の第1メモリ2aに蓄積し、後から確認信号を入力する方法でも良い。そして、動作状態が正常である旨の確認信号が入力された時の正規化転換時データd2は、学習データ生成手段13により学習データd3として記憶部2の第3メモリ2cに保存される(図5のステップS6,図5のステップS7)。学習データd3は、確認信号が入力されるたびに蓄積される。
上記演算処理部1による転換時データ抽出(図5のステップS1)および時間軸正規化(図5のステップS2)の処理は、電気転てつ機の転換動作ごとに行われる。しかし、学習データ生成処理(図5のステップS6)は、通常の保守期間ごとに行なわれてもよい。また、転てつ機Aと監視装置Bの間に記憶装置を設けて、転換動作とは別に一括して実施しても構わない。
基準データ作成手段14により作成された基準データd4が第4メモリ2dに記憶されると、その後に転てつ機Aから抽出され、時間軸正規化され、第2メモリ2bに記憶される転換時データd2は、転換ごとに照合手段15により基準データd4と比較される(図5のステップS10)。以後、比較される正規化転換時データd2を比較対象データという場合がある。
次に、上記学習データd3から基準データd4を作成する方法として統計処理法を用いる場合について説明する。
続いて、上記学習データd3から基準データd4を作成する方法としてマッピング処理法を用いる場合について説明する。
上述の演算処理部1は、転てつ機Aの監視装置Bに組み込まれた例について説明されたが、監視装置Bではなく、監視装置の現場端末(転てつ機等近傍の装置)または表示端末(保守区等に設置するデータ表示装置)のどちらかに組み込んで実施することも可能である。また、オフラインのデータ処理装置として利用することも可能である。
B 監視装置
1 演算処理部
2 記憶部
3 入力部
4 出力部
11 転換時データ抽出手段
12 時間軸正規化手段
13 学習データ生成手段
14 基準データ作成手段
15 照合手段
16 出力手段
17 基準データ繰入手段
d1 転換時データ(生の転換時データ)
d2 転換時データ(時間軸正規化データ)
d2 比較対象データ
d3 学習データ
d4 基準データ
Da 基準データの平均値
Dmax 基準データの上限判定値
Dmin 基準データの下限判定値
Claims (8)
- (A)実運用時に転てつ機からその動作状態の特性を表す転換時データを抽出し、
(B)その抽出された転換時データから転てつ機の正常な動作状態を集積・学習して、その学習データを生成し、
(C)その学習データから基準データを作成し、
(D)その後に抽出される転換時データを基準データと比較して、動作状態の良否を判定すること、
を特徴とする転てつ機の動作状態の監視方法。 - 下記の手順からなることを特徴とする転てつ機の動作状態の監視方法。
(a)実運用時に転てつ機からその動作状態の特性を表す転換時データを抽出し、抽出した転換時データをコンピュータにより時間軸正規化して保存する。
(b)係員が、目前の転てつ機の転換動作から、または、転てつ機より抽出され処理されて出力する転換負荷波形から、転換動作が正常であると判断したときはその旨をコンピュータに入力する。
(c)転換動作が正常である旨が入力された場合の転換時データを学習データとして、コンピュータによりその学習データから基準データを作成し、保存する。
(d)実運用時に、転てつ機の転換時ごとに抽出される転換時データを比較対象データとして基準データと比較する。
(e)その比較の結果を出力する。 - 請求項2に記載の転てつ機の動作状態の監視方法において、さらに、保守区等の係員が、比較の結果に対応する転てつ機の転換負荷波形や転換動作を観察した結果、問題がない旨の正常確認信号が保守区等から入力された場合は、コンピュータによりその正常確認信号に基づき、その比較の結果をもたらした比較対象データを基準データに繰り入れることを特徴とする監視方法。
- 請求項1,2または3に記載の転てつ機の動作状態の監視方法において、学習データから基準データを作成する方法は、前記学習データから平均値μと標準偏差σを算出し、平均値μから標準偏差σ又は−σだけ離れた位置に二つの仮想転換負荷(μi+σi),(μi−σi)を設定して、上側の仮想転換負荷(μi+σi)を基準データの上限判定値Dmax、下側の仮想転換負荷(μi−σi)を基準データの下限判定値Dminに設定する平均化処理法であることを特徴とする監視方法。
- 請求項1,2または3に記載の転てつ機の動作状態の監視方法において、学習データから基準データを作成する方法は、学習データから最大値(Vmax)と最小値(Vmin)を算出し、その最大値(Vmax)に余裕値(α)を加算したもの(Vmax+α)を上限判定値とし、最小値(Vmin)から余裕値(α)を減算したもの(Vmax−α)を下限判定値とする判断テーブルを、基準データとする統計処理法であることを特徴とする監視方法。
- 請求項1,2または3に記載の転てつ機の動作状態の監視方法において、学習データから基準データを作成する方法は、転換時データを学習して得られる学習データに対して転てつ機の転換動作のストロークの所定微小区間ごとに所定の面積を有するテクスチャー画像を平面投影して基準データとしての判定ゾーンを作成する図形マッピング処理法であることを特徴とする監視方法。
- (i)実運用時に電気転てつ機から転換時データを抽出する転換時データ抽出手段と、
(ii)前記電気転てつ機の転換動作が正常である旨の通知を受けた時に、前記転換時データ抽出手段により抽出された転換時データの時間軸を正規化する時間軸正規化手段と、
(iii)時間軸が正規化された転換時データを基準データとして記録する基準データ作成手段と、
(iv)前記転換時データ抽出手段により転換時データが抽出されるごとにその転換時データを基準データと照合する照合手段と、
(v)照合の結果、差異がある場合は、その差異のデータを出力する出力手段と、
を有していることを特徴とする転てつ機の動作状態の監視装置。 - 請求項7に記載の転てつ機の動作状態の監視装置において、さらに、
(vi)前記出力手段が差異のデータを出力しないときは、前記照合手段において基準データと照合された転換時データを前記基準データに繰り入れる基準データ繰入手段を有していることを特徴とする転てつ機の動作状態の監視装置。
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