JP4295082B2 - 転てつ機の動作状況監視システムとその動作状況監視プログラム - Google Patents
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Description
図21は、実際の在来線の営業線設備を使用して一定期間における営業時間帯における測定データを記録するとともに、同一の電源配電線に接続された複数の電気転てつ機の動作台数を変化させたときの測定結果である。ここで、図21(A)に示す縦軸は電圧であり、横軸は電気転てつ機が動作を開始してからの経過時間(動作時間)(秒)である。図21(B)に示す縦軸は電流であり横軸は動作時間(秒)である。図21(C)に示す縦軸は電圧×電流であり横軸は動作時間(秒)である。図21(D)に示す縦軸は電気転てつ機が転換を開始してから転換を終了するまでの時間(転換所要時間)(秒)である。図21(A)〜(D)に示す「1台のみ」は、電気転てつ機を試験的に単独で動作させたときの測定結果である。「2台同時動作」〜「5台同時動作」は、同一の電源配電線に接続されている複数の電気転てつ機が同時に動作したときの測定結果であり、一週間にわたり取得したモニタデータ(32データ、点:測定値)を示す。
なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定するものではない。
請求項1の発明は、転てつ機(15)の動作状況を監視する転てつ機の動作状況監視システムであって、前記転てつ機が複数存在する場合であって一の転てつ機が他の転てつ機の動作状況の影響を受けるときに、他の転てつ機の動作状況(D 30 )に関する動作情報を一の転てつ機の動作状況の測定データ(D 1 ,…,D M )に付与する動作情報付与手段(18c)と、前記動作情報が付与された前記一の転てつ機の動作状況の測定データ(D1,…,DM)のうち標準的な測定データ(D1,…,DN-3;D1,…,D3;D4,…,D6)の集合である基準グループ(Gr)と、前記動作情報が付与された前記一の転てつ機の動作状況の測定データ(D1,…,DM)のうち任意に選択した測定データ(DN-2,…,DN;D4,…,D6;DN-2,…,DN)の集合である試験グループ(Gt)とを比較してこれらの適合度を演算する適合度演算手段(18k)と、前記適合度演算手段の演算結果に基づいて前記一の転てつ機の動作状況を評価する評価手段(18r)とを備える転てつ機の動作状況監視システム(17)である。
図1は、この発明の実施形態に係る設備機器の動作状況監視システムによって監視される電気転てつ機の配置図である。図2は、この発明の実施形態に係る設備機器の動作状況監視システムによって監視される電気転てつ機の平面図である。図3は、この発明の実施形態に係る設備機器の動作状況監視システムによって監視される電気転てつ機の電源装置との接続状態を示す配置図である。
測定データD1,…,DMは、図4に示すように、測定値データフィールドD10と属性情報データフィールドD20とから構成されている。測定値データフィールドD10には、例えば、転換所要時間内にセンサ部16aによって測定された測定時刻(電気転てつ機15が転換動作を開始してからの経過時間(転換時間))t0,…,tnにおける電流値、電圧値、電流値×電圧値の測定結果である測定値D11,…,D1nが時系列順に記録されている。また、測定値データフィールドD10には、測定値D11,…,D1nとともに転換所要時間の測定結果である測定値D1tが記録されている。属性情報データフィールド20には、測定データ取得年月日D21や測定データ取得時刻D22の他に、駅区名D23、設備名D24、固有名D25、転換方向D26などの電気転てつ機15の設備識別情報(設備固有の識別情報)を意味する属性情報が記録されている。ここで、駅区名D23は、図1に示すような駅2の名称であり、設備名D24は電気転てつ機のような設備の名称であり、固有名D25は例えば31イのような電気転てつ機15の番号であり、転換方向D26は電気転てつ機15が転換した方向である。転換方向D26は、例えば、図2に示すA方向に転換した状態を定位とし、A方向とは逆のB方向に転換した状態を反位とした場合には、定位が記号Nで特定され反位が記号Rで特定されている。
動作状況監視システム17は、電気転てつ機15の動作状況を監視するシステムである。動作状況監視システム17は、所定の設定条件に基づいて測定データD1,…,DMを基準グループと試験グループとに分類するとともに、これらを比較することによって基準グループとの適合度を示す平均差、分散比及びこれらのP値などの各種統計量を演算し、これらの各種統計量を使用して電気転てつ機15の設備状態を評価する。ここで、「基準グループ」とは、電気転てつ機15の動作状態の測定データD1,…,DMのうち標準的な測定データの集合を意味する。「試験グループ」とは、電気転てつ機15の動作状態の測定データD1,…,DMのうち任意に選択した測定値の集合を意味する。動作状況監視システム17は、図5に示すように、中央処理装置18と、表示装置19と、情報記録媒体20と、読取装置21と、記憶装置22と、入力装置23などを備えている。
動作状況監視システム17は、図6(A)に示すように障害検出時には、例えば過去のある時点から現在までの比較的長時間の測定データD1,…,DN-3の集合を基準グループGrに設定し、最近の比較的短時間の測定データDN-2,…,DNの集合を試験グループGtに設定して、基準グループGrと試験グループGtとの適合度を演算し、電気転てつ機15の障害発生状況を評価する。動作状況監視システム17は、図6(B)に示すように調整評価時には、例えば過去のある時点から電気転てつ機15の調整作業時までの理想的な測定データD1,…,D3の集合を基準グループGrに設定し、調整作業終了後から現在までの測定データD4,…,D6の集合を試験グループGtに設定して、基準グループGrと試験グループGtとの適合度を演算し、電気転てつ機15の調整作業の妥当性を評価する。動作状況監視システム17は、図6(C)に示すように保全検査時には、例えば調整作業直後の測定データD4,…,D6の集合を基準グループGrに設定し、調整作業終了後から現在までの測定データDN-2,…,DNの集合を試験グループGtに設定して、基準グループGrと試験グループGtとの適合度を演算し、電気転てつ機15の調整作業後の設備状態の変化を評価する。
図7に示す動作情報データフィールドD30には、進路D31、同時転換台数D32、同時動作パターンD33などの動作情報が記録されている。ここで、進路D31は、図1に示す電気転てつ機15を転換するときに構成した進路に関する情報であり、進路D31には図1に示す列車3の進路を表す記号1R,2R,3Lが記録される。進路D31は、列車3の運行を管理する運行管理システムなどから取り込まれる。同時転換台数D32は、一の電気転てつ機15が動作したときに同時に動作している他の電気転てつ機15の台数に関する情報である。同時転換台数D32には、例えば、ある電気転てつ機15の動作開始時の±15〜20秒以内に動作した他の電気転てつ機15があるときには同時に転換中であると定める動作情報付与条件設定テーブルに従って計数された同時動作台数及び同時動作パターンが記録される。同時動作パターンD33は、図3に示す同一の電源配電線14に接続されており一の電気転てつ機15と同時に動作した他の電気転てつ機15の固有名、転換方向、転換時刻などに関する情報である。同時動作パターンD33には、一の電気転てつ機15の転換動作の前後15〜20秒以内に、列車3の運行を管理する運行管理システムから他の電気転てつ機15に出力された制御信号などを検出して、他の電気転てつ機15の固有名、転換方向及び転換時刻が記録される。
図8(A)に示す「条件種別」には、例えば、障害判定用の基準グループ設定条件の場合には「障害判定」、調整評価用の基準グループ設定条件の場合には「調整評価」、保全検査用の基準グループ設定条件の場合には「保全検査」のように記録される。「取得開始時刻」及び「取得終了時刻」には、図8(A)に示すように、基準グループGrを設定する際に不具合のある電気転てつ機15の調整作業中の測定データや電気転てつ機15の異常発生時の測定データなどを排除するために、調整作業時間帯や異常発生時間帯などが記録される。例えば、午前1時から午前5時までの時間帯に調整作業を実施する場合には、「取得開始時刻」に午前5時と記録され、「取得終了時刻」に午前1時と記録される。「取得基準日時」には、基準グループGr及び試験グループGtを構成する測定データを取得する際に基準となる日時が記録される。
図10は、この発明の実施形態に係る設備機器の動作状況監視システムの動作を説明するためのフローチャートである。図11は、この発明の実施形態に係る設備機器の動作状況監視システムの測定データ登録処理を説明するためのフローチャートである。
図10に示すステップ(以下、Sという)100において、中央処理装置18が測定データ登録処理を実行する。記憶装置22が記憶する動作状況監視プログラムを制御部18sが読み出して、この動作状況監視プログラムに基づいて電気転てつ機15の動作状況監視処理を開始する。
図10に示すS200において、中央処理装置18が同時動作台数計数処理を実行する。図12に示すS210において、動作情報が取得される。一の電気転てつ機15が転換動作した時に所定時間(例えば±15〜20秒程度)内に動作した他の電気転てつ機15の動作情報を運行管理システムなどから制御部18sが取得すると、この動作情報を動作情報付与部18cに制御部18sが送信する。
図10に示すS300において、中央処理装置18が基準グループ設定処理を実行する。図13に示すS310において、障害検出用の基準グループGrを設定するか否かが判断される。基準グループ設定条件記録部18eが記録する図8(A)に示す基準グループ設定条件を制御部18sが参照して、「障害検出」が記録されている基準グループ設定条件が存在するか否かを判断する。「障害検出」が記録されている基準グループ設定条件が存在するときにはS310に進み、「障害検出」が記録されいる基準グループ設定条件が存在しないときにはS340に進む。
図10に示すS400において、中央処理装置18が試験グループ設定処理を実行する。図14に示すS410において、図13に示すS330と同様の手法によって障害検出用の試験グループGtを設定するか否かを制御部18sが判断し、S420において解析対象の測定データD1,…,DMが障害検出用の試験グループ設定条件によってグループ化され、S430において障害検出用の試験グループGtが記録される。その結果、図6(A)に示すように測定データDN-2,…,DNの集合である障害検出用の試験グループGtが設定される。
図10に示すS500において、中央処理装置18が解析処理を実行する。図15に示すS510において、障害検出可能であるか否かが判断される。障害検出用の基準グループGrと障害検出用の試験グループGtとが存在するか否かを制御部18sが判定し、存在するときにはS520に進み、存在しないときにはS540に進む。
図16に示す縦軸は、電流(A)であり、横軸は電気転てつ機15が転換動作を開始してからの経過時間(測定時刻)(秒)である。図16に示す点は測定値であり、実線は平均値である。図2に示す床板8が半分給油された状態で電気転てつ機15を4回転換動作させたときの測定データの集合を基準グループGrに設定し、床板8が全て給油されていない状態で電気転てつ機15を4回転換動作させたときの測定データの集合を試験グループGtに設定して、適合度演算部18kによって適合度を演算した。図16に示す二点鎖線の領域は、適合度演算部18kによるT検定の結果、有意水準(両側検定)5%で平均差(絶対値で評価)が有意である箇所である。黒色の領域は、適合度演算部18kによるF検定の結果、有意水準5%で分散比が有意な箇所である。図16に示すように、トングレール6a,6bが床板8上を移動している動作時間内で平均差が有意であり、分散比も有意な箇所が認められた。このように、床板8が給油された理想的な状態の測定データを基準グループGrに設定して、平均差や分散比に対して統計手法を使用することによって床板8の状態を定量的に評価することができる。
電気転てつ機15は、図17に示すように、転換所要時間内に連続した複数の転換ステージS1,…,S5で順次動作する。転換ステージS1では、図2に示す電気転てつ機15内の駆動機構部が空転しており、転換ステージS2では駆動機構部が駆動して鎖錠かん15bの切欠部からロックピースが抜け出しており、転換ステージS3では駆動機構部が駆動して動作かん15aが動作しており、転換ステージS4では駆動機構部が駆動して鎖錠かん15bの切欠部にロックピースが挿入しており、転換ステージS5では駆動機構部が空転している。ここで、転換ステージS3では、動作かん15aが実際に動作してトングレール6a,6bが床板8上を移動している。
図15に示すS620において、電気転てつ機15の転換ステージS1,…,S5毎の動作状況を評価部18rが評価する。評価部18rは、図18に示すように、標準測定時刻t1',…,tn'と転換ステージS1,…,S5との対応関係を表す対応表をテーブル化して記憶している。この対応表は、同種の電気転てつ機15に共通して使用可能であり、同一の分岐器4を構成する箇所では共通して使用可能である。評価部18rは、測定時刻変換部18qが変換した標準測定時刻t1',…,tn'を検索キーとして図18に示す対応表を参照し、標準転換時刻t1',…,tn'毎の各種統計量と転換ステージS1,…,S5とを対応付けし、調整の必要な転換ステージS1,…,S5や障害の発生した転換ステージS1,…,S5を検出する。
図10に示すS700において、中央処理装置18が表示処理を実行する。図19に示すS710において、表示処理を実行するか否かが判断される。図5に示す入力装置23を使用して使用者が表示処理の実行を制御部18sに指令したときにはS720に進み、使用者が表示処理の実行を制御部18sに指令しなかったときには一連の動作状況監視処理を終了する。
図20(A)に示すX軸は標準測定時刻t'であり、Y軸は電圧×電流の値である。図20(B)に示すZ軸は電圧×電流のP値であり、等高線C1,…,C10は異物がない状態を標準状態として標準測定時刻t'毎のP値の大きさを段階的に等高線図で示したものである。等高線C1,…,C10は、P値がゼロに近く有意な変化が検出された部分であり、何らかの障害が検出された部分である。
(1) この実施形態では、基準グループGrと試験グループGtとを適合度演算部18kが比較してこれらの適合度を演算し、この適合度演算部18kの演算結果に基づいて電気転てつ機15の動作状況を評価部18rが評価する。このため、個体差が極めて大きい電気転てつ機15の管理値を保守員などが明示的に設定する必要がなくなり、現在の電気転てつ機15の健全性を定量的に評価することができる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。
(1) この実施形態では、電気転てつ機15を設備機器の例に挙げて説明したがこれに限定するものではない。例えば、図2に示すトングレール6a,6bと基本レール7a,7bとの密着力測定装置や、鎖錠かん15bの切欠部とロックピースとの位置ずれを検出するロック狂い検出装置などについてもこの発明を適用することができる。この場合には、密着力や位置ずれの測定値などを列車3の通過時に測定して、分岐器4の非転換時に発生するがたなどを常時監視することもできる。また、この実施形態では、鉄道の設備機器を例に挙げて説明したがこれに限定するものではなく、プラントなどの計測機器などについてもこの発明を適用することができる。
14 電源配電線
15 電気転てつ機
16 測定装置
17 動作状況監視システム
18 中央処理装置
18c 動作情報付与部
18e 基準グループ設定条件記録部
18f 基準グループ設定部
18h 試験グループ設定条件記録部
18i 試験グループ設定部
18k 適合度演算部
18m 予測演算部
18n しきい値設定部
18p 平均転換所要時間演算部
18q 測定時刻変換部
18r 評価部
18s 制御部
19 表示装置
Gr 基準グループ
Gt 試験グループ
D1,…,DM 測定データ
D1,…,DN 測定データ
t1,…,tn 測定時刻
t1',…,tn' 標準測定時刻
Ar1,…,Arn,Art 平均値
At1,…,Atn,Att 平均値
ΔA1,…,ΔAn,ΔAt 平均差
Vr1,…,Vrn,Vrt 分散
Vt1,…,Vtn,Vtt 分散
V1,…,Vn,Vt 分散比
PA1,…,PAn,PAt P値
PV1,…,PVn,PVt P値
S1,…,S5 転換ステージ
Claims (32)
- 転てつ機の動作状況を監視する転てつ機の動作状況監視システムであって、
前記転てつ機が複数存在する場合であって一の転てつ機が他の転てつ機の動作状況の影響を受けるときに、他の転てつ機の動作状況に関する動作情報を一の転てつ機の動作状況の測定データに付与する動作情報付与手段と、
前記動作情報が付与された前記一の転てつ機の動作状況の測定データのうち標準的な測定データの集合である基準グループと、前記動作情報が付与された前記一の転てつ機の動作状況の測定データのうち任意に選択した測定データの集合である試験グループとを比較してこれらの適合度を演算する適合度演算手段と、
前記適合度演算手段の演算結果に基づいて前記一の転てつ機の動作状況を評価する評価手段と、
を備える転てつ機の動作状況監視システム。 - 請求項1に記載の転てつ機の動作状況監視システムにおいて、
前記適合度演算手段は、前記一の転てつ機の過去の動作状況の測定データの集合である前記基準グループと、前記一の転てつ機の最近の動作状況の測定データの集合である前記試験グループとを比較して適合度を演算し、
前記評価手段は、前記適合度演算手段の演算結果に基づいて前記一の転てつ機の障害発生状況を評価すること、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視システム。 - 請求項1又は請求項2に記載の転てつ機の動作状況監視システムにおいて、
前記適合度演算手段は、前記一の転てつ機の調整前の理想的な過去の動作状況の測定データの集合である前記基準グループと、前記一の転てつ機の調整後の動作状況の測定データの集合である前記試験グループとを比較して適合度を演算し、
前記評価手段は、前記適合度演算手段の演算結果に基づいて前記一の転てつ機の調整作業の妥当性を評価すること、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視システム。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の転てつ機の動作状況監視システムにおいて、
前記適合度演算手段は、前記一の転てつ機の調整直後の過去の動作状況の測定データの集合である前記基準グループと、前記一の転てつ機の調整後の動作状況の測定データの集合である前記試験グループとを比較して適合度を演算し、
前記評価手段は、前記適合度演算手段の演算結果に基づいて前記一の転てつ機の調整作業後の設備状態の変化を評価すること、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視システム。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の転てつ機の動作状況監視システムにおいて、
前記適合度演算手段は、前記基準グループの測定データの測定時刻毎の測定値の平均値と、前記試験グループの測定データの測定時刻毎の測定値の平均値との差である平均差を演算すること、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視システム。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の転てつ機の動作状況監視システムにおいて、
前記適合度演算手段は、前記基準グループの測定データの測定時刻毎の測定値の分散と、前記試験グループの測定データの測定時刻毎の測定値の分散との比である分散比を演算すること、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視システム。 - 請求項5に記載の転てつ機の動作状況監視システムにおいて、
前記適合度演算手段は、前記平均差に基づいてT値を演算してT分布によるT検定を実行し、測定時刻毎のP値を演算すること、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視システム。 - 請求項6に記載の転てつ機の動作状況監視システムにおいて、
前記適合度演算手段は、前記分散比に基づいてF分布によるF検定を実行し、測定時刻毎のP値を演算すること、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視システム。 - 請求項7又は請求項8に記載の転てつ機の動作状況監視システムにおいて、
モデル式に基づいて測定時刻毎のP値の予測値を演算する予測演算手段を備えること、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視システム。 - 請求項7から請求項9までのいずれか1項に記載の転てつ機の動作状況監視システムにおいて、
前記測定値のしきい値に前記P値を設定するしきい値設定手段を備えること、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視システム。 - 請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の転てつ機の動作状況監視システムにおいて、
前記基準グループの設定条件と前記試験グループの設定条件とを記録する設定条件記録手段と、
前記基準グループの設定条件を検索キーとして前記測定データを検索して前記基準グループを設定する基準グループ設定手段と、
前記試験グループの設定条件を検索キーとして前記測定データを検索して前記試験グループを設定する試験グループ設定手段とを備え、
前記適合度演算手段は、前記基準グループ設定手段が設定した基準グループと前記試験グループ設定手段が設定した試験グループとの適合度を演算すること、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視システム。 - 請求項11に記載の転てつ機の動作状況監視システムにおいて、
前記設定条件は、前記転てつ機の属性に関する属性情報及び前記動作情報を含むこと、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視システム。 - 請求項12に記載の転てつ機の動作状況監視システムにおいて、
前記設定条件は、転てつ機の存在する駅区名、固有名、転換方向、転てつ機を転換するときに構成した進路、同時に転換した転てつ機の台数、及び同時に動作した他の転てつ機の固有名、転換方向、転換時刻を含むこと、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視システム。 - 請求項1から請求項13までのいずれか1項に記載の転てつ機の動作状況監視システムにおいて、
前記転てつ機が転換を開始してから転換を終了するまでの転換所要時間の平均値を前記基準グループの測定データに基づいて演算する平均転換所要時間演算手段と、
前記転換所要時間の平均値に基づいて前記試験グループの測定データの測定時刻を標準的な測定時刻に変換する測定時刻変換手段とを備えること、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視システム。 - 請求項14に記載の転てつ機の動作状況監視システムにおいて、
前記評価手段は、前記転換所要時間内に前記転てつ機が連続した複数の転換ステージで順次動作をするときに、前記標準的な測定時刻と前記適合度演算手段の演算結果とに基づいて前記転換ステージ毎の動作状態を評価すること、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視システム。 - 請求項14又は請求項15に記載の転てつ機の動作状況監視システムにおいて、
過去から現在に至るまでの経過時間、前記標準的な測定時刻及び前記適合度を示す各種統計量を三次元表示する表示手段を備えること、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視システム。 - 転てつ機の動作状況を監視する転てつ機の動作状況監視プログラムであって、
前記転てつ機が複数存在する場合であって一の転てつ機が他の転てつ機の動作状況の影響を受けるときに、他の転てつ機の動作状況に関する動作情報を一の転てつ機の動作状況の測定データに付与する動作情報付与手順と、
前記動作情報が付与された前記一の転てつ機の動作状況の測定データのうち標準的な測定データの集合である基準グループと、前記動作情報が付与された前記一の転てつ機の動作状況の測定データのうち任意に選択した測定データの集合である試験グループとを比較してこれらの適合度を演算する適合度演算手順と、
前記適合度演算手順における演算結果に基づいて前記一の転てつ機の動作状況を評価する評価手順と、
をコンピュータに実行させる転てつ機の動作状況監視プログラム。 - 請求項17に記載の転てつ機の動作状況監視プログラムにおいて、
前記適合度演算手順は、前記一の転てつ機の過去の動作状況の測定データの集合である前記基準グループと、前記一の転てつ機の最近の動作状況の測定データの集合である前記試験グループとを比較して適合度を演算する手順であり、
前記評価手順は、前記適合度演算手順における演算結果に基づいて前記一の転てつ機の障害発生状況を評価する手順であること、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視プログラム。 - 請求項17又は請求項18に記載の転てつ機の動作状況監視プログラムにおいて、
前記適合度演算手順は、前記一の転てつ機の調整前の理想的な過去の動作状況の測定データの集合である前記基準グループと、前記一の転てつ機の調整後の動作状況の測定データの集合である前記試験グループとを比較して適合度を演算する手順であり、
前記評価手順は、前記適合度演算手順における演算結果に基づいて前記一の転てつ機の調整作業の妥当性を評価する手順であること、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視プログラム。 - 請求項17から請求項19までのいずれか1項に記載の転てつ機の動作状況監視プログラムにおいて、
前記適合度演算手順は、前記一の転てつ機の調整直後の過去の動作状況の測定データの集合である前記基準グループと、前記一の転てつ機の調整後の動作状況の測定データの集合である前記試験グループとを比較して適合度を演算する手順であり、
前記評価手順は、前記適合度演算手順における演算結果に基づいて前記一の転てつ機の調整作業後の設備状態の変化を評価する手順であること、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視プログラム。 - 請求項17から請求項20までのいずれか1項に記載の転てつ機の動作状況監視プログラムにおいて、
前記適合度演算手順は、前記基準グループの測定データの測定時刻毎の測定値の平均値と、前記試験グループの測定データの測定時刻毎の測定値の平均値との差である平均差を演算する手順であること、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視プログラム。 - 請求項17から請求項21までのいずれか1項に記載の転てつ機の動作状況監視プログラムにおいて、
前記適合度演算手順は、前記基準グループの測定データの測定時刻毎の測定値の分散と、前記試験グループの測定データの測定時刻毎の測定値の分散との比である分散比を演算する手順であること、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視プログラム。 - 請求項21に記載の転てつ機の動作状況監視プログラムにおいて、
前記適合度演算手順は、前記平均差に基づいてT値を演算してT分布によるT検定を実行し、測定時刻毎のP値を演算する手順であること、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視プログラム。 - 請求項22に記載の転てつ機の動作状況監視プログラムにおいて、
前記適合度演算手順は、前記分散比に基づいてF分布によるF検定を実行し、測定時刻毎のP値を演算する手順であること、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視プログラム。 - 請求項23又は請求項24に記載の転てつ機の動作状況監視プログラムにおいて、
モデル式に基づいて測定時刻毎のP値の予測値を演算する予測演算手順を含むこと、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視プログラム。 - 請求項23から請求項25までのいずれか1項に記載の転てつ機の動作状況監視プログラムにおいて、
前記測定値のしきい値に前記P値を設定するしきい値設定手順を含むこと、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視プログラム。 - 請求項17から請求項26までのいずれか1項に記載の転てつ機の動作状況監視プログラムにおいて、
前記基準グループの設定条件を検索キーとして前記測定データを検索して前記基準グループを設定する基準グループ設定手順と、
前記試験グループの設定条件を検索キーとして前記測定データを検索して前記試験グループを設定する試験グループ設定手順とを含み、
前記適合度演算手順は、前記基準グループ設定手順で設定した基準グループと前記試験グループ設定手順で設定した試験グループとの適合度を演算する手順であること、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視プログラム。 - 請求項27に記載の転てつ機の動作状況監視プログラムにおいて、
前記設定条件は、前記転てつ機の属性に関する属性情報及び前記動作情報を含むこと、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視プログラム。 - 請求項28に記載の転てつ機の動作状況監視プログラムにおいて、
前記設定条件は、転てつ機の存在する駅区名、固有名、転換方向、転てつ機を転換するときに構成した進路、同時に転換した転てつ機の台数、及び同時に動作した他の転てつ機の固有名、転換方向、転換時刻を含むこと、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視プログラム。 - 請求項27から請求項29までのいずれか1項に記載の転てつ機の動作状況監視プログラムにおいて、
前記転てつ機が転換を開始してから転換を終了するまでの転換所要時間の平均値を前記基準グループの測定データに基づいて演算する平均転換所要時間演算手順と、
前記転換所要時間の平均値に基づいて前記試験グループの測定データの測定時刻を標準的な測定時刻に変換する測定時刻変換手順とを含むこと、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視プログラム。 - 請求項30に記載の転てつ機の動作状況監視プログラムにおいて、
前記評価手順は、前記転換所要時間内に前記転てつ機が連続した複数の転換ステージで順次動作をするときに、前記標準的な測定時刻と前記適合度演算手順における演算結果とに基づいて前記転換ステージ毎の動作状態を評価する手順であること、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視プログラム。 - 請求項30又は請求項31に記載の転てつ機の動作状況監視プログラムにおいて、
過去から現在に至るまでの経過時間、前記標準的な測定時刻及び前記適合度を示す各種統計量を三次元表示する表示手順を含むこと、
を特徴とする転てつ機の動作状況監視プログラム。
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