JP6927835B2 - 鉄道設備管理システム、及び鉄道設備管理方法 - Google Patents

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Description

本発明は鉄道設備管理システム、及び鉄道設備管理方法に関する。
鉄道は、車両の他、線路、架線、及び信号といった複数の設備又はシステムからなり、鉄道事業においては、これらに対して日常的な点検又は修理等の保守業務が行われていることで、安心かつ安全な鉄道輸送が実現されている。これに加えて近年では、代替輸送手段の発達や、鉄道路線の周辺における人口の変化に伴い、より低コストでの輸送の実現も求められるようになっている。とりわけ、鉄道設備の保守において、低コストで安全なシステムが求められるようになってきている。
例えば、従来の設備の検査では、保守員が直接現地に出向いて設備の状況を確認していたが、これをセンサによる遠隔監視で行うことで、検査コストを下げる動きが始まっている。例えば、特許文献1には、センサによる遠隔監視システムが開示されており、列車の位置や時刻の情報とセンサ情報とをつき合わせることで、列車通過時のセンサ情報を特定する方法が記載されている。
特開2016−222025号公報
特許文献1の技術は、センサから情報を取得するための手段として無線の通信ネットワークを導入することにより、有線の場合と比較してネットワークの導入コストを抑え、作業量を低下させることを試みている。しかし、無線ネットワークであっても、それぞれの設備に対してセンサと無線装置を取り付ける必要があるので、追加の作業が発生するという難点がある。つまり、ネットワークの導入コストが低減する一方で各装置の取り付けコスト及び保守コストが発生するため、無線を導入したとしても結局、全体としては大きなコスト低減は見込めず、作業量も大きく変わらない。
また、特許文献1に代表されるように、従来の鉄道設備監視技術では、所定位置に設けられたセンサが列車の通過を検知してセンサ情報を取得し、列車の位置や時刻を特定することで、鉄道設備を監視している。しかし、鉄道設備には、例えば転てつ機のように列車が通過する前に動作を完了しているものや、遮断機のように列車が通過する前後に動作を行うものが存在する。従来技術では、このような列車の通過時以外に動作する設備の情報を適切に収集して管理することができない。
本発明はこのような背景に鑑みてなされたものであり、その目的は、鉄道設備の動作を簡便かつ確実に監視することが可能な鉄道設備監視システム、及び鉄道設備監視方法を提供することにある。
以上の課題を解決するための本発明の一つは、複数の鉄道設備と、前記鉄道設備に電力を供給する電力網とを含んで構成される鉄道システムにおける、プロセッサ及びメモリを備える鉄道設備監視システムであって、前記鉄道設備が行った動作のタイミングに関する情報である動作情報を、選択された前記鉄道設備について取得する動作情報取得部と、前記複数の鉄道設備のうち少なくともいずれかの前記鉄道設備の動作に係る電力における電流、電圧、周波数、又は位相のうち少なくともいずれかの値の時間変化を含む情報である電力情報を、前記電力網における、前記鉄道設備より上流の複数の箇所から取得する電力情報取得部と、前記取得した複数の電力情報のうちから、前記取得した動作情報が示す動作のタイミングに対応するタイミングで変化している前記電力における値を含む前記電力情報を、前記選択された鉄道設備に対応する前記電力情報であると推定する電力情報推定部とを備える。
また、以上の課題を解決するための本発明の他の一つは、複数の鉄道設備と、前記鉄道設備に電力を供給する電力網とを含んで構成される鉄道システムにおける鉄道設備監視方法であって、プロセッサ及びメモリを備える情報処理システムが、前記鉄道設備が行った動作のタイミングに関する情報である動作情報を、選択された前記鉄道設備について取得する動作情報取得処理と、前記複数の鉄道設備のうち少なくともいずれかの前記鉄道設備の動作に係る電力における電流、電圧、周波数、又は位相のうち少なくともいずれかの値の時間変化を含む情報である電力情報を、前記電力網における、前記鉄道設備より上流の複数の箇所から取得する電力情報取得処理と、前記取得した複数の電力情報のうちから、前記取得した動作情報が示す動作のタイミングに対応するタイミングで変化している前記電力における値を含む前記電力情報を、前記選択された鉄道設備に対応する前記電力情報であると推定する電力情報推定処理とを実行する。
本発明によれば、鉄道設備の動作を簡便かつ確実に監視することができる。
図1は、本実施形態に係る鉄道システム1の構成の一例を示す図である。 図2は、制御情報と進路情報の関係を説明するための、路線20の配線略図の一例である。 図3は、設備電力情報管理システム108、運行管理システム105、及び連動装置106の各情報処理装置(情報処理システム)が備えるハードウェアの一例を示す図である。 図4は、設備電力情報管理システム108が備える機能の一例を示す図である。 図5は、電力情報DB109の一例を示す図である。 図6は、制御情報DB107の一例を示す図である。 図7は、設備構成情報DB111の一例を示す図である。 図8は、異常判定処理の一例を説明するフローチャートである。 図9は、設備動作推定情報DB112の一例を示す図である。 図10は、合致情報DB110の一例を示す図である。 図11は、設備合致率の算出方法の一例を示す図である。 図12は、分岐合致率の算出方法の一例を示す図である。 図13は、合致率情報DB115の一例を示す図である。 図14は、合致状況表示画面1500の一例を示す図である。 図15は、異常設備表示画面1300の一例を示す図である。 図16は、上限値及び下限値に基づく設備異常判定処理の一例を説明する図である。 図17は、移動平均に基づく設備異常判定処理の一例を説明する図である。 図18は、重回帰分析に基づく設備異常判定処理の一例を説明する図である。 図19は、保守運用上の数値に基づく設備異常判定処理の一例を説明する図である。 図20は、要点検情報DB113の一例を示す図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。同一の符号を付した部分は同一物を表し、基本的な構成および動作は同様であるものとする。
<鉄道システム>
図1は、本実施形態に係る鉄道システム1の構成の一例を示す図である。同図に示すように、鉄道システム1は、電力網130により電力の供給を受けて動作を行う複数の設備104(鉄道設備)を備える鉄道運行システム10と、各設備104を監視する鉄道設備監視システム11とを含んで構成されている。
鉄道運行システム10は、少なくとも1台以上の変圧器101と、少なくとも1台以上の分電盤102と、分電盤102に接続されている電力計測計103と、複数の設備104とが互いに電気的に接続されている電力網130を有する。
変圧器101は、電力事業者等から供給される高圧電力を低圧電力に変換し、変換した低圧電力を各分電盤102に供給する。
分電盤102は、変圧器101から送られてきた電力を各設備104(鉄道設備)に配分する。分電盤102には複数の電線(分岐140)が設けられ、分岐140のそれぞれには、少なくとも1台以上の設備104が接続されている。
設備104は、例えば、遮断機、転てつ機、信号機等であり、分電盤102を経由して供給される電力に基づき動作する。また、設備104には、電力センサ(不図示)が取り付けられている。電力計測計103は、各電力センサによる各種の計測値(例えば、電流値、電圧値、周波数、位相等)及びその計測時刻を、所定のタイミング(例えば、所定の時間間隔又は所定の時刻)で計測している。以下では、電力センサが取得するこれらの電力に関する情報を電力情報という。
なお、鉄道システム1は何十年も前に構築されている場合があるため、各分電盤102がいずれの設備104に電力を供給しているかが不明な場合がある。しかし、本実施形態の鉄道運行システム10では、このような場合であっても、以下に説明していくように、電力情報を解析することで各設備104の動作状況を推定し、その異常の有無を判定することができる。
鉄道運行システム10は、さらに、運行管理システム105と、運行管理システム105と連動することにより各設備104を動作させるための情報(以下、制御情報という)を各設備104に送信する連動装置106と、各設備104に送信した制御情報を記憶する制御情報DB107とを備える。連動装置106、運行管理システム105、設備104、及び制御情報DB107の間は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット、専用線等からなる無線又は有線の通信ネットワ
ーク5により通信可能に接続されている。
このうち、運行管理システム105は、路線20を運行している車両30(列車等)の運行状態を管理する情報処理システム(コンピュータ)であり、例えば、各車両30を走行させるに際し、その車両30の進路等を指示する情報(以下、進路情報という)を連動装置106に送信する。
連動装置106は、情報処理装置(コンピュータ)であり、運行管理システム105から受信した進路情報に基づき制御情報を生成し、生成した制御情報を各設備104に送信する。具体的には、連動装置106は、進路情報が示す各車両30の進路と各設備104の現在の動作の状態との間に競合や矛盾が発生しないような制御情報を生成し、生成した制御情報を各設備104に送信する。これにより各設備104は、受信した制御情報が示す内容の動作を行う。なお、連動装置106は制御情報を送信する際、その送信した制御情報を制御情報DB107に格納する。
ここで、運行管理システム105が送信する進路情報と、連動装置106が送信する進路情報との関係について説明する。
<制御情報と進路情報の関係>
図2は、制御情報と進路情報の関係を説明するための、路線20の配線略図の一例である。同図に示すように、路線20は、閉そく31(H11,…,H15、H21,…,H25)、転てつ機
32(T**)、信号機33(S**)、駅34(ST01, ST02, ST03)、及び線路35の各鉄道設備(設備104)を備える。なお、線路35における矢印36は車両30の進行方向を示しており、矢印36が無い線路35においては、車両30は双方向に走行可能である。
連動装置106は、各閉そく31の状態、各車両30の在線状況、及び各設備104の状態を把握している。具体的には、連動装置106は、運行管理システム105から送信されてくる各車両30の進路情報、各車両30の在線状況、及び現在の各設備104の状態に基づき、各設備104の動作が互いに競合しないように、各設備104に制御情報を送信している。例えば、ある列車A(車両30)が第1の駅34(ST01)の側から進入し
た後、閉そく31(H21)を含む線路35上を走行し、第2の駅34(ST02)で停車し、
さらに、閉そく31(H12)を含む線路35で折り返して第1の駅34(ST01)の側に戻
る場合には、運行管理システム105は、列車Aが閉そく31(H21、H22、H23)を経由して第2の駅34(ST02)に到着することを指示する進路情報を連動装置106に送信する。他方、連動装置106は、閉そく31(H21)に列車Aが在線したことを検知した際には、転てつ機32(T03)に対し、定位とする動作を行うための制御情報を送信する。転て
つ機32(T03)の動作(例えば、転てつ機32を定位にする動作)が完了すると、連動
装置106は、青点灯する動作を行うための制御情報を信号機33(S21)に送信する。
これにより、列車Aは駅34(ST02)の側に向かって走行することが可能になる。
また、列車Aが第2の駅34(ST02)に到着し再び第1の駅34(ST01)に戻る際には
、運行管理システム105は、列車Aが閉そく31(H23、H21、H12、H11)を通過して第
1の駅34(ST01)に向かう旨を指示する進路情報を連動装置106に送信する。連動装置106は、転てつ機32(T03)、及び転てつ機32(T01)に対し反位とする動作を行うための制御情報を送信する。転てつ機32(T03)、及び転てつ機32(T01)が正しく反位となった場合、連動装置106は、青点灯する動作を行うための制御情報を信号機33(S23)に送信する。これにより、列車Aは第1の駅34(ST01)の側に向かって走行することが可能になる。
なお、連動装置106は、送信した制御情報を制御情報DB107に蓄積しており、後述するように、この蓄積した制御情報を各設備104の遠隔監視に活用している。
次に、図1に示すように、鉄道設備監視システム11は、設備電力情報管理システム108、電力情報を記憶した電力情報DB109(DB:データベース。以下同様。)、鉄道システム1における設備104及び電力網130に接続されている電力機器(例えば、変圧器101、分電盤102、分岐140)の構成に関する情報を記憶した設備構成情報DB111、設備104の動作と電力情報との対応関係について記憶した設備動作推定情報DB112、各設備104の動作のタイミングと電力情報における各測定値の変化のタイミングとの間の対応関係について記憶した合致情報DB110、前記の対応関係についてのパラメータである合致率を記憶した合致率情報DB115、及び、各設備104の状態を記憶した要点検情報DB113を備える。なお、合致率には、設備合致率及び分岐合致率があるが、詳細は後述する。
設備電力情報管理システム108は、所定の通信ネットワーク6を介して、鉄道運行システム10における電力計測計103が計測した各電力センサの電力情報(電流値、電圧値、周波数、位相値等)を取得する。また、鉄道設備監視システム11は、各設備104に関する制御情報を、所定の通信ネットワーク7を介して、鉄道運行システム10における制御情報DB107から取得する。なお、通信ネットワーク6及び通信ネットワーク7は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インター
ネット、専用線等の無線又は有線の通信網からなる。
鉄道設備監視システム11は、当該鉄道設備監視システム11の管理者等(以下、単に管理者等という)から任意の設備104の選択を受け付け、電力情報や各制御情報を利用して、選択を受け付けた設備104に対応する電力情報を特定する(電力情報を局限する)。そして、鉄道設備監視システム11は、この特定した電力情報に基づき、選択した設備104の現在の動作の状況を把握すると共に、その選択した設備104の異常の有無を判定し、これらの結果を所定の画面等を介して管理者等に提示する。
図3は、設備電力情報管理システム108、運行管理システム105、及び連動装置106の各情報処理装置(情報処理システム)が備えるハードウェアの一例を示す図である。これらの情報処理装置(情報処理システム)は、CPU(Central Processing Unit)
などのプロセッサ51と、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ52と、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置53と、キーボード、マウス、タッチパネル等の入力装置54と、モニタ(ディスプレイ)等の出力装置55と、他の装置と通信を行う通信装置56とを有する。
<設備電力情報管理システム108の機能>
次に、鉄道設備監視システム11において中心的な役割を果たす設備電力情報管理システム108が備える機能について説明する。
図4は、設備電力情報管理システム108が備える機能の一例を示す図である。同図に示すように、設備電力情報管理システム108は、各設備104に対応する電力情報を特定する処理を行う情報特定部114と、電力情報に基づき各設備104の異常の有無を判定する異常判定部116と、異常の有無を判定する設備104の選択を受け付ける設定入力部117と、各設備104の動作の状況や異常の有無に関する情報を出力する異常情報出力部118とを備える。
このうち情報特定部114は、動作情報取得部1141、電力情報取得部1142、電力情報推定部1143、及び設備動作情報成形部1144を備える。
動作情報取得部1141は、前記鉄道設備(設備104)が行った動作のタイミングに関する情報である動作情報を、選択された前記鉄道設備について取得する。
また、前記動作情報取得部1141は、前記選択された鉄道設備と異なる他の前記鉄道設備の前記動作情報をさらに取得する。
すなわち、動作情報取得部1141は、制御情報DB107に記憶されている各設備104の制御情報を取得する。
電力情報取得部1142は、前記複数の鉄道設備(設備104)のうち少なくともいずれかの前記鉄道設備の動作に係る電力における電流、電圧、周波数、又は位相のうち少なくともいずれかの値の時間変化を含む情報である電力情報を、前記電力網(電力網130)における複数の箇所から取得する。
前記電力網は、前記選択された鉄道設備である第1の前記鉄道設備と、第2の前記鉄道設備とがその下流に接続されている分電盤(分電盤102)又は変圧器(変圧器101)を含んで構成されている。前記電力情報取得部1142は、前記鉄道設備が接続されている分電盤又は変圧器に設けられている電力センサから前記電力情報を取得する。
電力情報推定部1143は、電力情報取得部1142が前記取得した複数の電力情報のうちから、動作情報取得部1141が前記取得した動作情報が示す動作のタイミングに対応するタイミングで変化している前記電力における値を含む前記電力情報を、前記選択さ
れた鉄道設備(設備104)に対応する前記電力情報であると推定する。
例えば、前記電力情報推定部1143は、動作情報取得部1141が前記取得した動作情報が示す動作のタイミングと、電力情報取得部1142が前記取得した電力情報の前記電力における値の変化のタイミングとの類似性を示すパラメータである分岐合致率を算出し、算出した分岐合致率の大きさを表す情報を出力する。
また、前記電力情報推定部1143は、前記選択された鉄道設備の動作情報が示す動作のタイミングと、前記他の鉄道設備の動作情報が示す動作のタイミングとの間の同時性を示すパラメータである設備合致率を算出し、算出した前記設備合致率に基づき、前記他の鉄道設備に対応する前記電力情報と前記選択された鉄道設備に対応する前記電力情報との間の類似性を判定し、その判定結果を示す情報を出力する。
すなわち、前記電力情報推定部1143は、前記第1の鉄道設備(選択された設備104)の動作情報が示す動作のタイミングと、前記第2の鉄道設備(その他の設備104)の動作情報が示す動作のタイミングとの間の同時性を前記設備合致率により算出し、算出した前記設備合致率に基づき、前記第2の鉄道設備に対応する前記電力情報と前記第1の鉄道設備に対応する前記電力情報との間の類似性を判定し、その判定結果を示す情報を出力する。
さらに、前記電力情報推定部1143は、前記推定した電力情報の前記電力における値が所定時間以上連続して所定の条件を満たしていると判定した場合に、その所定の条件を満たしている期間を前記鉄道設備の動作期間と推定する。
設備動作情報成形部1144は、電力情報推定部1143が推定した電力情報及びこれに対応する制御情報を集計した、各種のデータベースを作成する。
次に、異常判定部116は、電力情報推定部1143が前記推定した動作期間における、前記推定した電力情報の前記電力における値の時間変化に基づき、前記選択された鉄道設備(設備104)の動作の異常の有無を判定する。
異常情報出力部118は、前記選択された鉄道設備(設備104)の動作に異常があると判定した場合に、その旨を示す情報を出力する。
また、前記異常情報出力部118は、前記選択された鉄道設備(設備104)の動作に異常があると判定した場合に、前記選択された鉄道設備と、前記選択された鉄道設備に対応していると推定した前記電力情報が取得された箇所とを出力する。
<データベース>
次に、設備電力情報管理システム108が管理するデータベースのうち、電力情報DB109、制御情報DB107、及び設備構成情報DB111について説明する。
<<電力情報DB109>>
図5は、電力情報DB109の一例を示す図である。電力情報DB109は、電力網130の各箇所の電力に関する情報を記憶しており、分電盤102に設けられている分岐140(電線)の識別子(以下、分岐IDという)が格納される分岐ID301、分岐ID301が示す分岐140に設けられている電力センサの識別子(以下、センサIDという)が格納されるセンサID302、センサID302が示す電力センサの電流値が格納される電流304、センサID302が示す電力センサの電圧値が格納される電圧305、センサID302が示す電力センサの周波数が格納される周波数306、センサID302が示す電力センサの位相値が格納される位相307、及び、センサID302が示す電
力センサの電流値、電圧値、周波数、及び位相値を測定された日付及び時刻(以下、計測時刻という)の情報が格納される日時刻303の各項目を有する、少なくとも1つ以上のレコードで構成されている。電力情報DB109は、例えば、各電力センサが計測を行う度に更新される。
なお、分岐140に複数の電力センサが設けられている場合は、センサID302には複数のセンサIDが格納されてもよい。また、分岐ID301には、上流側(変圧器101側)に接続されている分電盤102の識別子が格納されてもよい。また、電力センサの計測内容に応じて、電力情報DB109の項目数は増減する。
<<制御情報DB107>>
図6は、制御情報DB107の一例を示す図である。制御情報DB107は、各設備104に対して行われた制御(すなわち、各設備104の動作)に関する情報を記憶しており、連動装置106の識別子(以下、連動装置IDという)が格納される連動装置ID401と、連動装置ID401が示す連動装置106が制御する設備104の種類を表す識別子(以下、種別IDという)が格納される種別ID403と、種別ID403が示す種類の各設備104の個体を識別する識別子(以下、設備IDという)が格納される設備ID404と、連動装置ID401、種別ID403、及び設備ID404により特定される設備104が行った制御の内容(制御情報の内容)が格納される制御内容405と、制御内容405が示す制御が行われた日付及び時刻(例えば、制御情報が生成された日付及び時刻。以下、制御時刻という。)が格納される日時刻402とを各項目として有する、少なくとも1つ以上のレコードで構成されている。
<<設備構成情報DB111>>
図7は、設備構成情報DB111の一例を示す図である。同図に示すように、設備構成情報DB111は、連動装置IDが格納される連動装置ID501、連動装置ID501が示す連動装置106によって制御される設備104の種別IDが格納される種別ID502、種別ID502が示す種類の設備104の設備IDが格納される設備ID503、設備ID503が示す設備104の上流に接続されている変圧器101の識別子(以下、変圧器IDという)が格納される変圧器ID504、及び、設備ID503が示す設備104の上流に接続されている分電盤102の分岐140の識別子(分岐ID)が格納される分岐ID505の各項目を有する、少なくとも1つ以上のレコードで構成される。設備構成情報DB111は、例えば、管理者等によって入力される。
なお、ある設備104がいずれの分電盤102から電力の供給を受けているのか分からない場合、分岐ID505には情報(分岐ID)は格納されず、代わりに、分電盤102より上流の変圧器101に関する項目である変圧器ID504にのみ情報(変圧器ID)が格納される。
以上に説明した各情報処理装置(情報処理システム)の機能は、各情報処理装置(情報処理システム)のハードウェアによって、もしくは、各情報処理装置(情報処理システム)のプロセッサ51が、メモリ52や補助記憶装置53に記憶されている各プログラムを読み出して実行することにより実現される。なお、このプログラムは、例えば、二次記憶デバイスや不揮発性半導体メモリ、ハードディスクドライブ、SSDなどの記憶デバイス、又は、ICカード、SDカード、DVDなどの、計算機で読み取り可能な非一時的データ記憶媒体に格納される。
<処理>
次に、鉄道システム1において行われる処理について説明する。
<<異常判定処理>>
図8は、鉄道設備監視システム11が、管理者等から選択された設備104(以下、選択設備という)に対応する電力情報を特定し、これにより選択設備104の異常の有無を判定する処理(以下、異常判定処理という)の一例を説明するフローチャートである。なお、この処理は、例えば、設定入力部117が、所定の入力画面に基づき、管理者等から選択設備の設備ID(以下、選択IDという)の入力を受け付けたことを契機に開始される。
まず、鉄道設備監視システム11の情報特定部114は、選択設備を制御している連動装置(以下、対応連動装置という)を、設備構成情報DB111から取得する(s601)。具体的には、情報特定部114は、設備ID503に選択IDが格納されている設備構成情報DB111のレコードにおける、連動装置ID501の内容を取得する。
次に、情報特定部114は、s601で取得した対応連動装置が制御している設備104に接続されている全ての分岐140を特定する(s602)。なお、分岐140が特定できない場合には、情報特定部114はその上流の変圧器101を特定する。具体的には、例えば、情報特定部114は、設備ID503に選択IDが格納されている設備構成情報DB111のレコードの分岐ID505の内容を全て取得するが、分岐ID505に情報が格納されていない場合は、そのレコードの変圧器ID504の内容を取得する。
次に、情報特定部114は、s602で特定した分岐140(又は変圧器101)における電力情報を取得する(s603)。
具体的には、例えば、情報特定部114は、s602で取得した分岐IDが分岐ID301に格納されている電力情報DB109のレコードを全て取得し、取得したレコードの電流304、電圧305、周波数306、及び位相307の各内容を取得する。もしくは、情報特定部114は、s602で取得した変圧器IDの変圧器101の下流に接続されている各分電盤102における全ての分岐140の分岐IDを取得する(分岐IDは、例えば、設備構成情報DB111により取得する)。そして、情報特定部114は、取得した各分岐IDについて、その分岐IDが分岐ID301に格納されている電力情報DB109のレコードを全て取得し、取得したレコードの電流304、電圧305、周波数306、及び位相307の各内容を取得する。なお、以下では、情報特定部114は、(変圧器101ではなく)分岐140における電力情報を取得したものとする。
情報特定部114は、選択設備の制御情報を制御情報DB107から取得する(s604)。具体的には、例えば、情報特定部114は、設備ID404に選択IDが格納されている制御情報DB107のレコードを全て取得し、取得したレコードの日時刻402、種別ID403、及び制御内容405の各内容を取得する。
そして、情報特定部114は、s604で取得した制御情報に基づき、s603で取得した各電力情報のうち選択設備の動作に対応する電力情報(以下、対応電力情報という)を全て取得する(s605)。具体的には、例えば、情報特定部114は、s604で取得した制御情報の各制御時刻について、その制御時刻から所定の時間範囲内に計測時刻を有する電力情報(s603で取得した電力情報)を全て取得する。
例えば、選択設備の種類が転てつ機32の場合、情報特定部114は、s604で取得した制御情報が示す制御時刻の前後30秒内の時間帯の電力情報の電流値及びその計測時刻を取得する。そして、この時間帯(取得した各計測時刻)において電流値が所定の閾値以上である場合、情報特定部114は、その時間帯において当該転てつ機32が動作を行っていると判断する。これにより、例えば保守基準上、5秒以内に転てつが完了していないと異常と判断している転てつ機32に対してその動作の異常を判定することが可能とな
る。
そして、情報特定部114は、s605にて特定した対応電力情報と、選択設備との組み合わせを、設備動作推定情報DB112に格納する。
ここで、設備動作推定情報DB112の例を説明する。
<設備動作推定情報DB112>
図9は、設備動作推定情報DB112の一例を示す図である。同図に示すように、設備動作推定情報DB112は、設備ID(選択ID)が格納される設備ID801、設備ID801の設備104が接続している分岐140の分岐IDが格納される分岐ID802、設備ID801の設備104に接続している電力センサのセンサIDが格納されるセンサID803、設備ID801の設備104に対応する電力情報(対応電力情報)における計測時刻が格納される日時刻804、設備ID801の設備104に対応する電力情報(対応電力情報)における電流値が格納される電流805、設備ID801の設備104に対応する電力情報(対応電力情報)における電圧値が格納される電圧806、設備ID801の設備104に対応する電力情報(対応電力情報)における周波数が格納される周波数807、及び、設備ID801の設備104に対応する電力情報(対応電力情報)における位相値が格納される位相808の各項目を有する、少なくとも1つ以上のレコードで構成される。
ところで、s605で推定した選択設備と対応電力情報との関係につき、その対応電力情報は、実際には、選択設備(第1の設備)と異なる他の設備104(第2の設備。例えば、選択設備に接続する分岐140(又は変圧器101))に接続する他の設備104の動作に対応している可能性がある。すなわち、選択設備の制御情報と対応電力情報とが対応していたのは偶然である可能性がある。
そこで、情報特定部114は、s605における推定結果、すなわち、選択設備の制御時刻と対応電力情報との対応関係を、管理者等による確認のために合致情報DB110に蓄積しておくと共に(s606)、設備合致率を計算する。すなわち、情報特定部114は、s605で特定した対応電力情報が第2の設備の動作にも対応するか否かを判定するための設備合致率を算出する(s607)。また、情報特定部114は、選択設備又は第2の設備と、分岐140の電力情報とが対応しているか否かを判定するための分岐合致率を算出する(s607)。
ここで、合致情報DB110及び設備合致率について説明する。
<合致情報DB110>
図10は、合致情報DB110の一例を示す図である。同図に示すように、合致情報DB110は、設備IDが格納される設備ID702、設備ID702の設備104を制御する連動装置106の連動装置IDが格納される連動装置ID701、設備ID702の設備104が連動装置ID701の連動装置106によって制御された日時及び時刻(制御時刻)が格納される日時刻703、設備ID702の設備104の対応電力情報を取得した電力センサが取り付けられている変圧器101の変圧器IDが格納される変圧器ID704、設備ID702の対応電力情報を取得した電力センサが取り付けられている分岐140(以下、対応分岐という)の分岐IDが格納される分岐ID705、及び、設備ID702の設備104の対応電力情報が取得された日付及び時刻(計測時刻)が格納される該当日時刻706の各項目を有する、少なくとも1つ以上のレコードで構成される。
<設備合致率>
図11は、設備合致率の算出方法の一例を示す図である。同図に示すように、設備合致率は、ある分岐140に接続している複数の設備104において、対象の設備104がそ
の他の設備104と比べて相対的に当該分岐140における電力の変化と対応している割合の高さを示すパラメータである。すなわち、設備合致率は、所定の期間における当該分岐140の動作時刻(例えば、測定値が所定の閾値を超えている時間帯)に動作した、当該分岐140に接続している全設備104の動作回数を分母とし、前記の動作時刻に動作した、対象の設備104(設備j)の動作回数を分子とする比率である。
設備合致率における分母を算出するため、情報特定部114は、例えば、分岐ID705に当該分岐IDが格納されている合致情報DB110のレコードを全て取得し、取得したこれらのレコードにおいて、当該分岐IDの分岐140に接続している設備104の設備IDが設備ID702に格納されているレコードの総数を求める。他方、分子を算出するため、情報特定部114は、分岐ID705に当該分岐IDが格納されている合致情報DB110のレコードを全て取得し、取得したレコードにおいて、設備ID702に対象の設備104の設備IDが格納されているレコードの個数を求める。
<分岐合致率>
図12は、ある設備104(例えば、第1の設備)に接続している分岐140に関する分岐合致率の算出方法の一例を示す図である。同図に示すように、分岐合致率は、ある設備104に接続している全ての分岐140において、対象の分岐140が他の分岐140に比べて相対的に当該設備104の動作と対応している割合の高さを示すパラメータである。すなわち、設備合致率は、所定の期間における当該設備104の制御時刻に動作した、当該設備104に接続している全分岐140の動作回数(例えば、測定値が所定の閾値を超えている時間帯の回数)を分母とし、前記の制御時刻に動作した、対象の分岐140(分岐i)の動作回数を分子とする比率である。
分岐合致率における分母を算出するため、情報特定部114は、例えば、設備ID702に当該設備104の設備IDが格納されている合致情報DB110のレコードを全て取得し、取得したこれらのレコードにおいて、分岐ID705に当該設備IDの設備104に接続している分岐140の分岐IDが格納されているレコードの総数を求める。他方、分子を算出するため、情報特定部114は、設備ID702に当該設備104の設備IDが格納されている合致情報DB110のレコードを全て取得し、取得したレコードのうち、分岐ID705に対象の分岐140の分岐IDが格納されているレコードの個数を求める。
情報特定部114は、このようにして算出した合致率(設備合致率及び分岐合致率)に基づき、第1の設備と同一のタイミングで動作している他の設備104(すなわち、第2の設備)を特定する。具体的には、例えば、情報特定部114は、所定の閾値を超える設備合致率及び分岐合致率を算出した、分岐140と、第1の設備を含む複数の設備104(以下、合致設備という)との組み合わせを抽出する。これにより、情報特定部114は、合致設備と、対応電力情報とが対応することを合致率に基づき特定する。
そして、図8に示すように、情報特定部114は、特定した合致設備、及び算出した合致率(設備合致率及び分岐合致率)に関する情報を、合致率情報DB115に記憶する(s607)。また、異常判定部116は、設備動作推定情報DB112の情報に基づき、各設備104の異常を判定する処理(以下、設備異常判定処理という)を実行する(s608)。この処理の詳細は後述する。
ここで、合致率情報DB115の詳細を説明する。
<合致率情報DB115>
図13は、合致率情報DB115の一例を示す図である。同図に示すように、合致率情報DB115は、合致設備の各設備IDが格納される合致設備ID1601、合致設備の
それぞれに対応する対応分岐の分岐IDが格納される合致分岐ID1602、合致設備を特定した設備合致率が格納される設備合致率1603、及び、合致設備に対する対応分岐の分岐合致率が格納される分岐合致率1604の各項目を有する、少なくとも1つ以上のレコードで構成される。
次に、図8のs609に示すように、情報特定部114は、設備情報と電力情報の合致状況を可視化した画面(以下、合致状況表示画面という)、及び、異常と判定した設備104に関する情報を表示する画面(以下、異常設備表示画面という)を表示する。
ここで、合致状況表示画面及び異常設備表示画面について説明する。
<合致状況表示画面>
図14は、合致状況表示画面1500の一例を示す図である。同図に示すように、合致状況表示画面1500には、電力網130における設備104を1つ表示した第1設備表示1501(「Se**」)と、電力網130における複数の設備104を表示した第2設備表示1503(「Se**とSe**」)とが表示される。第2設備表示1503は、その複数の設備104が合致設備であることを示している。
また、合致状況表示画面1500には、電力網130における分岐140を表示した分岐表示1504が表示される(Bu**)。また、合致状況表示画面1500には、分岐表示1504と設備表示(第1設備表示1501又は第2設備表示1503)との間を結ぶ第1線分1505、及び、設備表示と設備表示との間を結ぶ第2線分1502が表示される。第1線分1505及び第2線分1502はそれぞれ所定の太さを有し、その太さは、線分の両端に係る設備104又は分岐140の間の合致率の値に対応している。
このように、合致状況表示画面1500は、設備104の動作と分岐140の動作(電流が流れたか否か)の対応関係及びその対応の強さを図示するので、管理者等は、この合致状況表示画面1500を参照することにより、各分岐140にどの設備104が電気的に接続しているのか不明な場合であっても、ある分岐140に電力の異常がみられた際に、その異常の原因がどの設備104である可能性が高いかを推定することができる。
なお、合致状況表示画面1500は、設備電力情報管理システム108の画面に表示してもよいし、その他の情報処理装置の画面に表示してもよい。
<異常設備表示画面>
図15は、異常設備表示画面1300の一例を示す図である。同図に示すように、異常設備表示画面1300は、いわゆるポップアップウィンドウであり、1つ又は複数の異常設備(例えば、対象設備や合致設備)の表示欄1301、その異常設備に対応する対応分岐の表示欄1302、及び、その異常設備の異常の内容を表示する表示欄1303を有する。異常設備表示画面1300は、例えば、異常情報出力部118が出力(表示)する。
表示欄1303には、例えば、異常な状態であると推定された時間帯や、その時間帯における測定値の情報が表示される。なお、異常設備表示画面1300は、鉄道遠隔監視システム11の画面に限らず、他の情報処理装置の画面に表示するようにしてもよい。
このように、異常設備表示画面1300は、管理者等に異常設備の異常及びその内容を提示することで、管理者等に異常設備の再点検や修理を促すことができる。また、異常設備表示画面1300は、多数の設備104の中から異常と思われる異常設備の組み合わせを局限して提示するので、管理者等は、各設備104に具体的にどのような内容の異常が推定されたのかを容易に把握することができる。例えば、管理者等は、分岐140に接続されている下流の設備104のそれぞれを確認することなく、必要な設備104のみの再
点検を行えばよい。
続いて、前記の設備異常判定処理の詳細を説明する。設備104の異常の判定には様々な方法があるが、ここではいくつかの方法について具体的に説明する。
<設備異常判定処理>
<<上限値及び下限値による判定>>
図16は、上限値及び下限値に基づく設備異常判定処理の一例を説明する図である。なお、この図が示す内容は、例えば、異常情報出力部118が出力(表示)するようにしてもよい。
異常判定部116は、設備動作推定情報DB112から、異常を判定する設備104(以下、判定対象設備という)に対応する対応分岐の測定値の時間変化901を随時(例えば、所定の時間間隔で、又は所定のタイミングで)取得し、監視している。また、異常判定部116は、対応分岐の各測定値の設計値902(標準値)と、設計値902に基づき設定された各測定値の上限値903及び下限値904とを記憶している。
異常判定部116は、測定値の時間変化901を分析し、その測定値が現在(直近の計測時間)までに、所定時間以上継続して上限値903を超え、又は下限値904を下回った場合に、判定対象設備が現在異常な状態であると判定する。
なお、異常の判定を行うための測定値は、電流値、電圧値、周波数、位相値のいずれでもよい。例えば、位相値を使用した場合、位相は一般に判定対象設備の下流や上流に接続されている各種の電気設備から流れてくる電力の影響を受けやすいので、電力網130における潮流の異常の判定に有効である。
<<移動平均による判定>>
図17は、移動平均に基づく設備異常判定処理の一例を説明する図である。なお、この図が示す内容は、例えば、異常情報出力部118が出力(表示)するようにしてもよい。
異常判定部116は、設備動作推定情報DB112から、対応分岐の測定値の時間変化1201を随時(例えば、所定の時間間隔で、又は所定のタイミングで)取得すると共に、所定の時間帯におけるその測定値の移動平均1202、及び、前記時間帯における測定値の移動偏差1203、1204を計算している。
異常判定部116は、対応分岐の現在(直近の計測時間)の測定値が前記の移動偏差が示す範囲を超えた場合に、判定対象設備が現在異常な状態であると判定する。このように、この方法では、前記の方法と異なり、対応分岐の測定値の設計値、上限値、及び下限値が設定されていなくても、判定対象設備の異常を判定することができる。
<<重回帰分析による判定>>
図18は、重回帰分析に基づく設備異常判定処理の一例を説明する図である。この方法は、重回帰分析に基づき判定対象設備の異常を判定するものである。なお、この図が示す内容は、例えば、異常情報出力部118が出力(表示)するようにしてもよい。
異常判定部116は、設備動作推定情報DB112から、過去の所定時間帯における対応分岐の測定値(具体的には、電流値、電圧値、及び周波数)を随時(例えば、所定の時間間隔で、又は所定のタイミングで)取得、監視している。そして、これらの測定値の項目(電流、電圧、及び周波数)を変数とする、電力値に関する2次の重回帰式を生成することで、重回帰分析を行う。さらに、異常判定部116は、設備動作推定情報DB112
から、現在の(直近の計測時間の)対応分岐の測定値(具体的には、電流値、電圧値、及び周波数)を取得し、取得した測定値と、前記の重回帰分析で得られた回帰係数とに基づき電力値を算出する。そして、異常判定部116は、重回帰分析により得られた電力値と、算出した現在の電力値とを比較し、両者の差が所定の閾値を超えている場合に、現在の対象設備は異常の状態であると判定する。
例えば、異常判定部116は、過去の電力情報から「電力=α周波数」、及び「電力=β電流×電圧等」の各重回帰式1701、1702を推定し、また、直近の電力情報の周波数、電圧値、及び電流値から電力を推定する。そして異常判定部116は、過去の電力と比較し、両者が大きく異なっているかを判定する。
<<保守運用上の数値に基づく判定>>
図19は、保守運用上の数値に基づく設備異常判定処理の一例を説明する図である。なお、この図が示す内容は、例えば、異常情報出力部118が出力(表示)するようにしてもよい。
異常判定部116は、設備動作推定情報DB112から、対応分岐の測定値(例えば、電流値)の時間変化1801を随時(例えば、所定の時間間隔で、又は所定のタイミングで)取得、監視し、その測定値が継続して所定の閾値以上である時間帯1802を特定する。そして異常判定部116は、その時間帯1802の長さが、判定対象設備が通常継続して動作する最大の時間長さ1803(例えば、保守運用上決められている時間)よりも長い場合には、判定対象設備は異常である(動作時間が超過している)と判定する。
なお、異常判定部116は、以上のような方法で異常と判定された判定対象設備(以下、異常設備という)に関する情報を、要点検情報DB113に格納する。
ここで、要点検情報DB113について説明する。
<要点検情報DB113>
図20は、要点検情報DB113の一例を示す図である。同図に示すように、要点検情報DB113は、異常設備の設備IDが格納される設備ID1402、異常設備を制御している連動装置106の連動装置IDが格納される連動装置ID1401、異常設備に対応する対応分岐における測定値の測定時刻(異常と判定された時刻)が格納される日時刻1403、変圧器IDが格納される変圧器ID1404、及び対応分岐の分岐IDが格納される分岐ID1405、及び、異常設備が異常と判定された原因を特定する情報(例えば、異常設備の動作時間が超過している、電流値が異常である)が格納される異常内容1406の各項目を有する、少なくとも1つ以上のレコードで構成される。なお、変圧器ID1404には、前記に説明したように対応分岐が特定できず変圧器101が特定された場合には、その変圧器101の変圧器IDが格納される。
以上に説明したように、本実施形態の鉄道設備監視システム11は、選択された鉄道設備(設備104)の動作情報を取得すると共に、電力網130における複数の箇所から電力情報(電流値、電圧値、周波数、又は位相値等の時間変化)を取得し、取得した複数の電力情報から、その動作情報が示す動作のタイミングに対応するタイミングでその値が変化している電力情報を、選択された鉄道設備に対応する電力情報であると推定するので、各鉄道設備の動作を、電力の情報に基づいて容易に推定することができる。これにより、鉄道設備の動作を簡便かつ確実に、遠隔地であっても監視することができる。特に、鉄道設備は、鉄道車両が通過する前後の時間帯においても動作するため、車両30の運行状態に依存しない常時監視が可能となる。
さらに、鉄道設備監視システム11は、電力情報が示す値が所定時間以上連続して所定
の条件を満たしている場合に、その所定の条件を満たしている期間を設備の動作期間と推定することにより、鉄道設備の動作時間を正確に判定することができる。
そして、鉄道設備監視システム11は、前記で推定した動作期間における電力の値の時間変化に基づき鉄道設備の動作の異常の有無を判定し、異常がある場合にはその結果を出力するので、管理者等は、鉄道設備の動作の異常発生を正確に把握することができる。
また、本実施形態の鉄道設備監視システム11は、分岐合致率(動作情報が示す動作のタイミングと、電力情報が示す電力の値の変化のタイミングとの類似性のパラメータ)を算出してその大きさを表す情報(所定の太さを有する線分等)を出力するので、管理者等は、鉄道設備の動作と電力の変動との相関関係を具体的に知ることができる。
また、本実施形態の鉄道設備監視システム11は、設備合致率(選択された鉄道設備の動作情報が示す動作のタイミングと、他の鉄道設備の動作情報が示す動作のタイミングとの間の同時性のパラメータ)を算出して、両鉄道設備に対応する電力情報が同一であるか否かを判定し、その結果を示す情報を出力するので、複数の鉄道設備が同一の電力(又は電力の供給源)に基づき動作している場合であっても、管理者等は、確実にその複数の鉄道設備と電力情報とを対応づけることができる。
例えば、選択された鉄道設備(第1の鉄道設備)と第2の鉄道設備とが下流に接続されている分電盤102又は変圧器101がある場合、本実施形態の鉄道設備監視システム11は、その鉄道設備が接続されている分電盤102又は変圧器101に設けられている電力センサから電力情報を取得し、第1の鉄道設備と第2の鉄道設備に係る設備合致率を算出することにより、分電盤102又は変圧器101の下流に設けられている各鉄道設備とその分電盤102又は変圧器101の電力情報の変動との対応をとることができる。これにより、複雑な電力網130を有する鉄道システムであっても、各鉄道設備と電力情報との対応を取ることができる。
そして、このように電力センサを取り付けるだけで鉄道設備の監視が可能であるので、係る鉄道設備監視システム11の導入及びその保守は簡便でありかつ低コストとなる。
さらに、本実施形態の鉄道設備監視システム11は、選択された鉄道設備の動作に異常があると判定した場合に、選択された鉄道設備に対応する電力情報であると推定した電力情報が取得された箇所(例えば、分岐140)と、選択された鉄道設備(設備104)とを対応づけて出力するので、管理者等は、鉄道設備の異常の発生箇所やその原因を容易に特定することができる。
以上の実施形態の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれる。
例えば、本実施形態では、鉄道システム1は、車両30は列車(電車)であることを前提としているが、モノレール、ケーブルカー、トロリーバス、ロープウェイ等の他の交通機関(車両)も対象とすることが可能である。
例えば、本実施形態の鉄道システム1は、電力情報や制御情報の連係の一例を示したものに過ぎず、必要な情報が共有できるのであれば鉄道システム1の構成は他の構成に変更されてもよい。例えば、電力情報DB109は鉄道設備監視システム11内に設けられているが、電力計測計103と接続する他の情報システムに設けられてもよい。また、上位の運行管理システム105が下位の連動装置106と制御情報を共有しているのであれば
、制御情報DB107は、連動装置106ではなく運行管理システム105と連係していてもよい。また分電盤102は変圧器101より下流に設けられているとしているが、変電所内の分電盤102として設けられていてもよい。
1 鉄道システム、10 鉄道運行システム、11 鉄道設備監視システム、1141 動作情報取得部、1142 電力情報取得部、1143 電力情報推定部、130 電力網

Claims (10)

  1. 複数の鉄道設備と、前記鉄道設備に電力を供給する電力網とを含んで構成される鉄道システムにおける、プロセッサ及びメモリを備える鉄道設備監視システムであって、
    前記鉄道設備が行った動作のタイミングに関する情報である動作情報を、選択された前記鉄道設備について取得する動作情報取得部と、
    前記複数の鉄道設備のうち少なくともいずれかの前記鉄道設備の動作に係る電力における電流、電圧、周波数、又は位相のうち少なくともいずれかの値の時間変化を含む情報である電力情報を、前記電力網における、前記鉄道設備より上流の複数の箇所から取得する電力情報取得部と、
    前記取得した複数の電力情報のうちから、前記取得した動作情報が示す動作のタイミングに対応するタイミングで変化している前記電力における値を含む前記電力情報を、前記選択された鉄道設備に対応する前記電力情報であると推定する電力情報推定部と
    を備える鉄道設備監視システム。
  2. 前記電力情報推定部は、前記推定した電力情報の前記電力における値が所定時間以上連続して所定の条件を満たしていると判定した場合に、その所定の条件を満たしている期間を前記鉄道設備の動作期間と推定する、請求項1に記載の鉄道設備監視システム。
  3. 前記推定した動作期間における、前記推定した電力情報の前記電力における値の時間変化に基づき、前記選択された鉄道設備の動作の異常の有無を判定する異常判定部と、
    前記選択された鉄道設備の動作に異常があると判定した場合に、その旨を示す情報を出力する異常情報出力部と
    を備える、請求項2に記載の鉄道設備監視システム。
  4. 前記電力情報推定部は、前記取得した動作情報が示す動作のタイミングと、前記取得した電力情報の前記電力における値の変化のタイミングとの類似性を示すパラメータである分岐合致率を算出し、算出した分岐合致率の大きさを表す情報を出力する、請求項1に記載の鉄道設備監視システム。
  5. 前記動作情報取得部は、前記選択された鉄道設備と異なる他の前記鉄道設備の前記動作情報をさらに取得し、
    前記電力情報推定部は、前記選択された鉄道設備の動作情報が示す動作のタイミングと、前記他の鉄道設備の動作情報が示す動作のタイミングとの間の同時性を示すパラメータである設備合致率を算出し、算出した前記設備合致率に基づき、前記他の鉄道設備に対応する前記電力情報と前記選択された鉄道設備に対応する前記電力情報との間の類似性を判定し、その判定結果を示す情報を出力する、
    請求項1に記載の鉄道設備監視システム。
  6. 前記電力網は、前記選択された鉄道設備である第1の前記鉄道設備と、第2の前記鉄道設備とがその下流に接続されている分電盤又は変圧器を含んで構成されており、
    前記電力情報取得部は、前記鉄道設備が接続されている分電盤又は変圧器に設けられている電力センサから前記電力情報を取得し、
    前記電力情報推定部は、前記第1の鉄道設備の動作情報が示す動作のタイミングと、前記第2の鉄道設備の動作情報が示す動作のタイミングとの間の同時性を前記設備合致率により算出し、算出した前記設備合致率に基づき、前記第2の鉄道設備に対応する前記電力情報と前記第1の鉄道設備に対応する前記電力情報との間の類似性を判定し、その判定結果を示す情報を出力する、
    請求項5に記載の鉄道設備監視システム。
  7. 前記異常情報出力部は、前記選択された鉄道設備の動作に異常があると判定した場合に、前記選択された鉄道設備と、前記選択された鉄道設備に対応していると推定した前記電力情報が取得された箇所とを出力する、請求項3に記載の鉄道設備監視システム。
  8. 前記電力網は、前記選択された鉄道設備である第1の前記鉄道設備と、第2の前記鉄道設備とがその下流に接続されている分電盤又は変圧器を含んで構成されており、
    前記選択された鉄道設備の動作の異常の有無を判定する異常判定部と、
    前記選択された鉄道設備の動作に異常があると判定した場合に、その旨を示す情報を出力する異常情報出力部と
    をさらに備え、
    前記動作情報取得部は、前記選択された鉄道設備と異なる他の前記鉄道設備の前記動作情報をさらに取得し、
    前記電力情報取得部は、前記鉄道設備が接続されている分電盤又は変圧器に設けられている電力センサから前記電力情報を取得し、
    前記電力情報推定部は、
    前記取得した動作情報が示す動作のタイミングと、前記取得した電力情報の前記電力における値の変化のタイミングとの類似性を示すパラメータである分岐合致率を算出し、算出した分岐合致率の大きさを表す情報を出力し、
    前記第1の鉄道設備の動作情報が示す動作のタイミングと、前記第2の鉄道設備の動作情報が示す動作のタイミングとの間の同時性を示すパラメータである設備合致率を算出し、算出した前記設備合致率に基づき、前記第2の鉄道設備に対応する前記電力情報と前記第1の鉄道設備に対応する前記電力情報との間の類似性を判定し、その判定結果を示す情報を出力し、
    前記推定した電力情報の前記電力における値が所定時間以上連続して所定の条件を満たしていると判定した場合に、その所定の条件を満たしている期間を前記鉄道設備の動作期間と推定し、
    前記異常判定部は、前記推定した動作期間における、前記推定した電力情報の前記電力における値の時間変化に基づき、前記選択された鉄道設備の動作の異常の有無を判定し、
    前記異常情報出力部は、前記選択された鉄道設備の動作に異常があると判定した場合に、前記選択された鉄道設備と、前記選択された鉄道設備に対応していると推定した前記電力情報が取得された箇所とを出力する、
    請求項1に記載の鉄道設備監視システム。
  9. 複数の鉄道設備と、前記鉄道設備に電力を供給する電力網とを含んで構成される鉄道システムにおける鉄道設備監視方法であって、
    プロセッサ及びメモリを備える情報処理システムが、
    前記鉄道設備が行った動作のタイミングに関する情報である動作情報を、選択された前記鉄道設備について取得する動作情報取得処理と、
    前記複数の鉄道設備のうち少なくともいずれかの前記鉄道設備の動作に係る電力における電流、電圧、周波数、又は位相のうち少なくともいずれかの値の時間変化を含む情報である電力情報を、前記電力網における、前記鉄道設備より上流の複数の箇所から取得する電力情報取得処理と、
    前記取得した複数の電力情報のうちから、前記取得した動作情報が示す動作のタイミングに対応するタイミングで変化している前記電力における値を含む前記電力情報を、前記選択された鉄道設備に対応する前記電力情報であると推定する電力情報推定処理と
    を実行する、鉄道設備監視方法。
  10. 前記電力情報推定処理は、前記推定した電力情報の前記電力における値が所定時間以上連続して所定の条件を満たしていると判定した場合に、その所定の条件を満たしている期間を前記鉄道設備の動作期間と推定するものであり、
    前記情報処理システムは、
    前記推定した動作期間における、前記推定した電力情報の前記電力における値の時間変化に基づき、前記選択された鉄道設備の動作の異常の有無を判定する異常判定処理と、
    前記選択された鉄道設備の動作に異常があると判定した場合に、その旨を示す情報を出力する異常情報出力処理と
    をさらに実行する、請求項9に記載の鉄道設備監視方法。
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