JP6334112B2 - 自動分析装置 - Google Patents

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本発明は、血液や尿などの生体サンプルの成分の定性・定量分析を行う自動分析装置に関し、特に、サンプルや試薬の流れる流路を有し、流路途中に設けたフローセルなどの検出部で成分の種類・濃度などを測定する自動分析装置に関する。
生体サンプル(以下、サンプルと称する)の成分の定性・定量分析を行う自動分析装置としては、例えば、生化学自動分析装置、免疫自動分析装置などがある。これらのうち、生化学自動分析装置は小型の透明容器に分注したサンプルに試薬を追加分注し、サンプルの被測定成分と試薬が反応し被測定成分の濃度に応じ生じた発色量を、吸光度測定し、それに基づいて成分の濃度を決定するものである。
一方、免疫自動分析装置は、生体サンプル中の抗原を、抗原・抗体反応を利用して検出するものである。例えば、小型の容器(反応容器)中で蛍光分子などの発光標識を付けた抗体をサンプル中の抗原と反応させ、マイクロメートルオーダの磁性粒子懸濁液を加えて混合し、反応物を粒子表面に保持する。次に、前記反応液を検出用の流路に吸引し、流路途中に設けたフローセルに磁石を近接し、フローセル内面の検出位置に吸着・集積した後、緩衝液などを吸引してフローセル中の遊離抗体を洗い流し(B/F分離)、励起光を照射し粒子上の標識を発光させ、フローセルに近接した光検出器で発光量を検知し、成分の濃度を決定する。次に、磁石をフローセルから離し粒子に対する吸引力をなくした状態で、洗浄液を流路に吸引し、フローセル内面の検出位置の粒子を洗い流して下流側のドレインに排出する。なお、液の種類を変える場合は、液吸引前に空気(分節空気)を吸引し、前後の液が相互に混合しないようにする。また、洗浄時は洗浄効果を向上するために洗浄液と空気を交互に吸引する。
このような免疫分析装置の流路構造を示す公知例として、特許文献1〜3が挙げられる。
特開2002−162399号公報 特開2010−256050号公報 特開2011−247617号公報
免疫自動分析装置では、粘度や液量が異なる反応液、緩衝液、洗浄液などの各種の液体を、フローセルを含む流路内に吸引送液するため、生化学自動分析装置に比べ流路や送液操作が複雑になる。さらに、洗浄時には液体と粘度や弾性が大きく異なる空気(粘度は水の1/50程度、弾性は水の1/15000程度)を吸入する。シリンジの動作に対して、流路内に混入した気体がダンパの役割を果たすことにより、液体の吸引精度、吸引再現性、流量安定度、動作速度などが低減し、重要な性能指標を向上することが難しい。
特許文献1では、パルスモータに由来する流量脈動を防止するために、配管内の空気のダンパ効果により流量脈動を防止する構造が開示されている。空気のダンパ効果により流量脈動は低減できるが、流路中の空気の量を減らすことは無いので、装置の動作時間を短縮することはできなく、十分な動作速度を確保できない可能性がある。
特許文献2は、流路内に散在する恐れのある空気を分岐流路に設けた温度を一定に管理した気液分離機構で収集・排出するようにし、空気が配管に不規則に散在し、分析毎に位置や量が変化し脈動や遅れなどの送液性能がばらつくことによる測定値の再現性低下や、流路に沿った温度変化に伴う空気の膨張・収縮による吸入量のバラツキを防ぐことが出来る装置が開示されている。しかし、十分に流路中から気液を分離するためには、気液分離機構の体積は流路に吸入する空気量の数倍は必要と考えられる。また、流路中の空気を減らす効果はないので、装置の動作時間を短縮するものではない。
特許文献3は、主流路2下流側のバルブよりさらに下流側に気液分離機構を設け、空気を収集・排出することにより、液の吸引精度や再現性が向上する装置が開示されている。しかし、主流路上流側の気泡は除去せず、また、液の吸引は主流路下流側のバルブを閉めた状態で行うので、装置の動作時間を短縮するものではない。
本発明は上記課題に鑑み、粘度や液量が異なる反応液、緩衝液、洗浄液や、空気などの各種の流体を吸引する流路において、要求される吸引精度、吸引再現性、流量安定度、動作速度などの重要な性能指標を向上する装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するための本願発明の構成は以下のとおりである。
すなわち、両端開放の流路上流端にノズルを有し、かつ流路途中にフローセルを有する第一流路と、前記第一流路の前記フローセルより下流から分岐し末端にシリンジポンプを有する第二流路と、前記第一流路の前記フローセルより下流から分岐し前記第二流路の前記シリンジポンプの上流に連結された第三流路と、前記ノズルにより吸引され前記フローセルに導入された反応液中に含まれる化学成分を検出する検出部と、前記ノズルにより液体を吸引し前記フローセル内に導入する第一の吸引モードと、前記ノズルにより液体または気体を吸引し前記フローセル内に導入する第二の吸引モードと、を切り替える制御部と、を備え、前記第三流路は、前記第二流路のうち前記第三流路に連結されている部分の上流側より小さい内容積を有し、前記制御部は、前記第一の吸引モードでは前記第三流路を通して液体の吸引を行い、前記第二の吸引モードでは前記第二流路を通して液体の吸引を行うように、流路に備えられたバルブを開閉することにより流路を切り替える。
本実施の形態によれば、比較的多量の液体と気体とを混合して吸引する場合には、内容積が大きい流路に液体および気体が吸引され、比較的少量の液体を精度よく吸引する場合には、内容積が小さく気泡の混入する恐れが少ない(配管や気泡による流路の弾性低下が少ない)流路に液が吸引されるので、シリンジポンプの動作に液の吸入が追従しやすく、吸引流量のコントロールが容易になる。
また、本願発明の他の効果としては、シリンジポンプ停止後、比較的短時間で、液の吸引が停止するため、吸引精度を落とすことなく次の動作に移ることができ、装置の動作速度が向上する。
また、本願発明の他の効果としては、内容積の小さい流路に気泡が混入する恐れが少ないので、残留する気泡量やそのバラツキが少なくなり、温度変化による空気の膨張・収縮による吸引量の精度や再現性が向上する。
自動分析装置の流路構成図である。(実施例1) 自動分析装置の動作の説明図である。(実施例1) 自動分析装置の流路構成図である。(実施例2) 自動分析装置の動作の説明図である。(実施例2) 自動分析装置の構成・動作の説明図である。 従来の自動分析装置の流路構成図である。
図5は本発明の第一の実施の形態に係わる自動分析装置の全体構成の概略図である。
図5において、自動分析装置100は、分析対象のサンプルを保持する複数のサンプル容器101が収納されたサンプル容器ラック102と、サンプル容器ラック102を搬送するラック搬送ライン103と、サンプルの分析に用いる種々の試薬を保持する複数の試薬容器104が収納・保温され、試薬容器ディスクカバー107により覆われた試薬容器ディスク105と、試料と試薬を混合するための複数の反応液容器41が収納されたインキュベータディスク109と、回転及び上下動によりサンプル容器101からインキュベータディスク109の反応液容器41にサンプルを分注するサンプル分注ノズル110と、試薬容器ディスクカバー107に設けられた開口部107aを介して、回転及び上下動により試薬容器104からインキュベータディスク109の反応液容器41に試薬を分注する試薬分注ノズル111と、反応液容器41に保持された反応液を攪拌する反応液攪拌機構114と、発光標識の発光を促す成分を含んだ発光誘導試薬を含む緩衝液が保持された緩衝液容器42と洗浄液が保持された洗浄液容器43と、回転及び上下動により、インキュベータディスク109の反応液容器41で混合された混合液、緩衝液容器42に保持された緩衝液、または、洗浄液容器43に保持された洗浄液を吸引する吸引ノズル21と、検出用流路や光検出器などを有し、吸引ノズル21で吸引された反応液や試薬を用いて分析を行う分析ユニット118と、分析処理前に行う初期準備動作や各部の分注動作、分析ユニット118による分析処理などを含む自動分析装置100全体の動作を制御する制御部119を備えている。試薬容器ディスク105には発光標識を含む試薬を保持する発光標識試薬、磁性粒子を含む試薬を保持する磁性粒子試薬容器などが収納されている。
また、自動分析装置100は、未使用の反応液容器41やサンプル分注チップ110aが収納された反応容器・サンプル分注チップ収納部113、及び、その交換・補充用にスタンバイされた反応容器・サンプル分注チップ収納部112と、使用済みのサンプル分注チップ110a及び反応液容器41を廃棄するための廃棄口115と、サンプル分注チップ110a及び反応液容器41を把持して搬送する搬送機構116とを備えている。搬送機構116は、X軸、Y軸、Z軸方向(図示せず)に移動し、反応液容器・サンプル分注チップ収納部113に収納された反応液容器41のインキュベータディスク109への搬送、使用済み反応容器の廃棄口115への破棄、未使用のサンプル分注チップ110aのチップ装着位置116aへの搬送を行う。
図6に、本発明と比較するための従来の検出用流路の構成を示す。
検出用流路の入口はステンレスなどの金属性ノズル(吸引ノズル21)とし、吸引ノズル21とフローセル23を樹脂製のチューブなどの配管22で接続する。フローセル23の出口には、さらに配管24が接続し、下流側にバルブ31−配管25−バルブ32−配管26と続き廃液容器44に液が排出される。以上を主流路2とすると,さらに、送液のため、バルブ31、バルブ32に挟まれた配管25の分岐点50から流路を分岐し、この分岐流路5の末端にシリンジポンプ33を設けている(図では分岐流路5の体積が他の配管に比べ大きいために、分岐流路5をコイル状としている)。
シリンジポンプ33は両端が閉じた円筒状のポンプ室331の一端が分岐流路5に接続し、他端に設けた円筒状の軸封シール333に円柱状のプランジャ332が挿入され、図示しないモータなどによりプランジャ332をポンプ室331に液漏れすることなく出入りすることによりポンプ室331内の流体を吸引・吐出するものである。
また、純水容器45内の純水をシリンジポンプ33側に送液するために、純水容器に挿入された配管73から、ポンプ35、配管72、バルブ334、を経由して、ポンプ室331の側面に接続する配管71からなる純水送液流路7を設けている。なお、ポンプ35はギアポンプなど圧力を発生する手段であって、密閉した純水容器45にエアポンプなどにより一定の空気圧をかけて送液する場合もある。また、バルブ31、バルブ32、バルブ334は、通常閉じており、必要に応じて図示しない制御部から電圧を印加して開くことが出来る。
反応液容器41や緩衝液容器42や洗浄液容器43内の各種の液を吸引する場合、容器内の液面下に図示しない移動機構により吸引ノズル21先端を挿入し、バルブ31を開き、バルブ32を閉じて、プランジャ332を吸引側に駆動する。プランジャ332の移動には限界があるため、適宜、バルブ31を閉じて、バルブ32を開きプランジャ332を吐出側に駆動して、吸引前の初期位置に戻す。この時、同時にバルブ334を開きポンプ35を起動し、純水容器45から純水をポンプ室331−分岐流路5−分岐点50−主流路2下流側(主流路2の分岐流路の接続部50から配管26側の流路)に流し、分岐流路5と主流路2下流側に溜まった気泡や廃液を排出する。
以上の様に、各種の液の吸引・排出の状況に応じて、反応液吸引モード(反応液を吸引し液内の磁性粒子をフローセル内面の検出位置に吸引するモード)、緩衝液吸引モード(緩衝液を吸引しフローセル23内の液を置き換えるモード)、洗浄液吸引モード(洗浄液を吸引し主流路2上流側、特にフローセル23内の磁性粒子を除去・洗浄するモード)、ポンプ復帰モード(プランジャを吸引前の位置に復帰すると共に、純水を追加流入させることで分岐流路5と主流路2下流側を洗浄するモード)があり、モードにより吸引精度、吸引再現性、流量安定度に対する要求が異なる。
反応液吸引モードでは反応液の吸引量が測定値に直接影響し、また、流量脈動があるとフローセル内での磁性粒子の通過時間が変化し、磁石に引き付けられて検出位置に保持される磁性粒子数が変動するので、吸引量の精度・再現性と流量安定度が重要項目となる。緩衝液吸引モードでは流量変動があると磁性粒子の流出の程度が変化するため流量安定度が重要項目となる。また、洗浄液吸引モードでは、吸引量の精度・再現性は反応液や緩衝液に比べ重要ではないが,液量が数倍程度多いので高速性が要求される。また、ポンプ復帰モードは補助動作であるため高速性が要求される。
図1に本発明の第一の実施の形態に係わる自動分析装置の検出用流路を示す。
本願発明の第一の実施の形態は、具体的には、粘度や弾性、液量が異なる反応液、緩衝液、洗浄液、空気などの流体の吸引において、おのおのに要求される吸引精度、吸引再現性、流量安定度、動作速度などの重要な性能指標を向上する装置を提供するため、洗浄液に比べ液量が少なく、主に吸引精度、吸引再現性、流量安定度を要する反応液・緩衝液を吸引する体積の小さな専用流路と、液量が多く空気を多く含み流量が大きい洗浄液を吸引する体積の大きな専用流路を備えることを最も主要な特徴とする。
本実施の形態では、主流路2の配管24にバルブ36を設置する。これにより主流路2は、吸引ノズル21−配管22−フローセル23−配管241−バルブ36−配管242−バルブ31−配管25−バルブ32−配管26と続く構成となる。また、バルブ36とバルブ31に挟まれた配管242の接続点60から発し、分岐流路5に接続点63で接続するバイパス流路6を設け、さらにバイパス流路6にバルブ38を設ける(バイパス流路6のバルブ38より接続点63に至る部分をバイパス配管62とする)。また、接続点63から分岐配管51の主流路2側にバルブ37を設ける(分岐配管51のバルブ37より接続点63に至る部分を分岐配管52、接続点63からシリンジポンプ33に至る部分を分岐配管53とする)。
バルブ31、バルブ32、バルブ36、バルブ37、バルブ38、バルブ334は、通常閉じており、必要に応じて図5に示す制御部119から電圧を印加して開くことが出来る。主流路2に設置したバルブ36、バルブ31、バルブ32には磁性粒子を含む廃液が流れるため、粒子が滞留しないよう柔軟な直管状のゴムチューブを押しつぶして流路を閉塞するピンチバルブを用いる。また、吸引液がバルブ37、バルブ38まで至らないように、上流側の配管の内容積を決めることで、バルブ37、バルブ38に内部の流路が屈曲し粒子の滞留の恐れのあるダイヤフラムバルブなども使用できる。
図2で本発明の第一の実施の形態に係わる自動分析装置の検出用流路での反応液吸引モード、緩衝液吸引モード、洗浄液吸引モード、ポンプ復帰モードの動作を説明する。図2の(a)が反応液吸引・緩衝液吸引モード、(b)が洗浄液吸引モード、(c)がポンプ復帰モードの状態を示す。
(a)の反応液・緩衝液吸引モードでは、吸引ノズル21の先端を反応液容器41の反応液内、または緩衝液容器42の緩衝液内に侵漬し、バルブ36、バルブ38を開き(他のバルブは閉状態)シリンジポンプ33を起動して液をバイパス流路6に吸引する。反応液・緩衝液は洗浄液よりも量が少ないためバイパス流路6の内容積は分岐流路5の内容積に比べ小さくてよい。シリンジポンプ33の吸引動作により配管内が大気圧に対して低圧になり、吸引中に配管が収縮し、空気が膨張するのでシリンジポンプ33が停止してもしばらく液の吸引が持続するが、新たに設けたバイパス流路6の内容積は分岐流路5に比べ小さく、気泡を含む恐れも少ないため、反応液・緩衝液吸引モードの応答が早くなる。
(b)の洗浄液吸引モードでは、吸引ノズル21の先端を洗浄液容器43の洗浄液内に侵漬し、バルブ36、バルブ31、バルブ37を開き(他のバルブは閉状態)シリンジポンプ33を起動して分岐流路5に洗浄液を吸引する。このとき、一時的に吸引ノズル21の先端を空中に出し、洗浄液と空気を交互に吸引し洗浄効果を上げる。これにより、分岐流路5には分節空気だけでなく、多量の洗浄用気泡が混入する。
(c)のポンプ復帰モードでは、バルブ36以外のバルブ31、バルブ32、バルブ37、バルブ38を開く(バルブ36を閉じフローセル23、吸引ノズル21への液の逆流を防止する)。さらに、バルブ35を開きポンプ35を起動して純水容器45の純水をシリンジポンプ33からバイパス流路6、分岐流路5に逆流させ各流路内部の廃液、気泡を主流路2下流側の廃液容器44に排出する。
前述した通り、制御部119から電圧を印加して、バルブを開くことができる。つまり、電圧を印加しない場合は、バルブを閉じることができる。本実施の形態によれば、反応液・緩衝液吸引時には、制御部119によってバルブ31、バルブ37を閉にすることで、内容積が大きく気泡の混入する恐れの大きい分岐流路が主流路2から遮断され、内容積が小さく気泡の混入する恐れが少なく、配管や気泡による流路の弾性低下が少ないバイパス流路6に液が吸引されるので、シリンジポンプ33の動作に液の吸入が追従しやすく、流量のコントロールが容易になる。また、シリンジポンプ停止後、比較的短時間で、液の吸引が停止し吸引精度を落とすことなく次の動作に移ることが出来るので、装置の動作速度が向上する。また、分岐流路5に比べバイパス流路6に気泡が混入する恐れが少ないので残留する気泡量やそのバラツキが少なくなり、温度変化による空気の膨張・収縮が小さく、また、バラツキが少なくなるので吸引量の精度や再現性が向上する。
図3に本発明の第二の実施の形態に係わる自動分析装置の検出用流路を示す。本実施の形態では、主流路2の配管24にバルブ36を設置する。これにより主流路2は、吸引ノズル21−配管22−フローセル23−配管241−バルブ36−配管242−バルブ31−配管25−バルブ32−配管26と続く構成となる。
また、バルブ36とバルブ31に挟まれた配管242の分岐点80から発し、第二のシリンジポンプ39に接続する分岐流路8を設ける。また、シリンジポンプ39のポンプ室391の側面に接続する配管74−バルブ394−配管75からなり、純水送液流路7のバルブ334とポンプ35の間の接続点76で接続し、シリンジポンプ39用の純水送液流路を構成する。シリンジポンプ39はシリンジポンプ33に比較しプランジャ径が細く、プランジャを一定距離動かしたときの吸引・吐出量が小さいものとする。また、プランジャが細いのでポンプ室の径も小さく出来、ポンプ室の容積も小さくなり、シリンジポンプ33より小さなポンプとなる。
図4で本発明の第二の実施の形態に係わる自動分析装置の検出用流路での反応液吸引モード、緩衝液吸引モード、洗浄液吸引モード、ポンプ復帰モードの動作を説明する。図4の上から順に、(a)反応液吸引・緩衝液吸引モード、(b)洗浄液吸引モード、(c)ポンプ復帰モードの状態を示す。
(a)の反応液・緩衝液吸引モードでは、吸引ノズル21の先端を反応液容器41の反応液内、または緩衝液容器42の緩衝液内に侵漬し、バルブ36を開き(他のバルブは閉状態)シリンジポンプポンプ39を駆動して分岐流路8に液を吸引する。反応液・緩衝液は洗浄液よりも量が少ないため分岐流路8の内容積は分岐流路5の内容積に比べ小さくてよい。シリンジポンプ33の吸引動作により配管内が大気圧に対して低圧になり、吸引中に配管が収縮し、空気が膨張するのでシリンジポンプ33が停止してもしばらく液の吸引が持続するが、新たに設けた分岐流路8の内容積は分岐流路5に比べ小さく、気泡を含む恐れも少ないため、反応液・緩衝液吸引モードの応答が早くなる。
(b)の洗浄液吸引モードでは、吸引ノズル21の先端を洗浄液容器43の洗浄液内に侵漬し、バルブ36、バルブ31を開き(他のバルブは閉状態)シリンジポンプ33を起動して分岐流路5に洗浄液を吸引する。このとき、一時的に吸引ノズル21の先端を空中に出し、洗浄液と空気を交互に吸引し洗浄効果を上げる。これにより、分岐流路5には分節空気だけでなく、多量の洗浄用気泡が混入する。
(c)のポンプ復帰モードでは、バルブ36以外のバルブ31、バルブ32を開く(バルブ36を閉じフローセル23、吸引ノズル21への液の逆流を防止する)。さらに、バルブ334、バルブ394を開きポンプ35を起動して、純水容器45の純水を分岐流路5と分岐流路8に逆流させ各流路内部の廃液、気泡を主流路2下流側の廃液容器44に排出する。
本実施の形態によれば、反応液・緩衝液吸引時には、バルブ31、バルブ37を閉にすることで、内容積が大きく気泡の混入する恐れの大きい分岐流路5が主流路2から遮断され、内容積が小さく気泡の混入する恐れが少なく、配管や気泡による流路の弾性低下が少ない分岐流路8に液が吸引されるので、シリンジポンプ39の動作に液の吸入が追従しやすく、流量のコントロールが容易になる。また、シリンジポンプ停止後、比較的短時間で、液の吸引が停止し吸引精度を落とすことなく次の動作に移ることが出来るので、装置の動作速度が向上する。また、分岐流路5に比べ分岐流路8に気泡が混入する恐れが少ないので残留する気泡量やそのバラツキが少なくなり、温度変化による空気の膨張・収縮が小さく、また、バラツキが少なくなるので吸引量の精度や再現性が向上する。また、シリンジポンプ39を小型化することにより、モータの1回転あたりの分注量が減少するので、モータの回転変動の影響が小さくなり分注精度が向上すると共に流量変動も減少する。また、小型のシリンジポンプ39を増設することで、シリンジポンプ39をフローセル23に近接できるので分岐流路81の内容積をより小さく出来、反応液、緩衝液の量がより少ない場合でも対応できる。また、温度変化による空気の膨張・収縮の影響も小さく出来る。
2 主流路
5 分岐流路
6 バイパス流路
7 純水送液流路
8 分岐流路
21 吸引ノズル
23 フローセル
31、32、36、37、38、334、394 バルブ
33 シリンジポンプ
39 シリンジポンプ
41 反応液容器
42 緩衝液容器
43 洗浄液容器
44 廃液容器
100 自動分析装置
101 サンプル容器
102 サンプル容器ラック
103 ラック搬送ライン
104 試薬容器
105 試薬容器ディスク
109 インキュベータディスク
110 サンプル分注ノズル
111 試薬分注ノズル
118 分析ユニット
119 制御部

Claims (9)

  1. 両端開放の流路上流端にノズルを有し、かつ流路途中にフローセルを有する第一流路と、
    前記第一流路の前記フローセルより下流から分岐し末端にシリンジポンプを有する第二流路と、
    前記第一流路の前記フローセルより下流から分岐し前記第二流路の前記シリンジポンプの上流に連結された第三流路と、
    前記ノズルにより吸引され前記フローセルに導入された反応液中に含まれる化学成分を検出する検出部と、
    前記ノズルにより液体を吸引し前記フローセル内に導入する第一の吸引モードと、前記ノズルにより液体または気体を吸引し前記フローセル内に導入する第二の吸引モードと、を切り替える制御部と、を備え、
    前記第三流路は、前記第二流路のうち前記第三流路に連結されている部分の上流側より小さい内容積を有し、
    前記制御部は、前記第一の吸引モードでは前記第三流路を通して液体の吸引を行い、前記第二の吸引モードでは前記第二流路を通して液体の吸引を行うように、流路に備えられたバルブを開閉することにより流路を切り替えることを特徴とする自動分析装置。
  2. 請求項1記載の自動分析装置において、
    前記制御部は、さらに前記シリンジポンプの下流側に設けた洗浄用のポンプにより前記第一流路、前記第二流路、前記第三流路に液体を流入させる第三のモードを有することを特徴とする自動分析装置。
  3. 請求項1記載の自動分析装置において、
    前記第一流路は、フローセルの下流に第一バルブ、第二バルブ、第三バルブを有し、
    前記第二流路は、前記第二バルブと前記第三バルブの間から分岐し、前記シリンジポンプの上流に第四バルブを有し、
    前記第三流路は、前記第一バルブと前記第二バルブの間から分岐し、前記第四バルブと前記ポンプの間で前記第二流路に接続するとともに、第五バルブを有することを特徴とする自動分析装置。
  4. 請求項3に記載の自動分析装置において、
    前記制御部は、さらに前記シリンジポンプの下流側に設けた洗浄用ポンプにより前記第一流路、前記第二流路、前記第三流路に液体を流入させる第三のモードを有し、
    前記第一の吸引モードでは、該第一バルブを開き、該第二バルブを閉じ、該第四バルブを閉じ、該第五バルブを開き、該シリンジポンプを駆動して該ノズル先端から液体吸引し、
    前記第二の吸引モードでは、該第一バルブを開き、該第二バルブを開き、該第三のバルブを閉じ、該第四バルブを開き、該第五バルブを閉じ、該シリンジポンプを駆動して該ノズル先端から液体または気体を吸引し、
    前記第三のモードでは、該第一バルブを閉じ、該第二バルブを開き、該第三バルブを開き、該第四バルブを開き、該第五バルブを開き、該洗浄用ポンプを駆動して該第一流路の下流側に液体を送出することを特徴とする自動分析装置。
  5. 請求項1記載の自動分析装置において、
    前記第二の吸引モードで前記ノズルの先端が液中と空中とに交互に位置づけるように制御することを特徴とする自動分析装置。
  6. 請求項1記載の自動分析装置において、
    前記第一の吸引モードは、測定対象物を含む反応液または緩衝液を吸引し、前記第二の吸引モードは洗浄液および空気を吸引することを特徴とする自動分析装置。
  7. 請求項2又は4に記載の自動分析装置において、
    前記第二流路は前記洗浄用ポンプの上流に第一のシリンジポンプを有し、
    前記第三流路は前記洗浄用ポンプの上流に第二のシリンジポンプを有し、
    前記第一のシリンジポンプは前記第二のシリンジポンプよりも内容積が大きいことを特徴とする自動分析装置。
  8. 請求項3に記載の自動分析装置において、
    前記第二流路は前記第四バルブの上流に第一のシリンジポンプを有し、
    前記第三流路は前記第五バルブの上流に第二のシリンジポンプを有し、
    前記第一のシリンジポンプは前記第二のシリンジポンプよりも内容積が大きいことを特徴とする自動分析装置。
  9. 請求項8に記載の自動分析装置において、
    該制御部により該第一バルブを開き、該第二バルブを開き、該第三バルブを閉じ、該第二のシリンジポンプを駆動して該ノズル先端から液体を吸引するモードと、
    該第一バルブを開き、該第二バルブを閉じ、該第一のシリンジポンプを駆動して該ノズル先端から液体または気体を吸引するモードと、
    該第一バルブを閉じ、該第二バルブを開き、該第三バルブを開き、該第一のシリンジポンプおよび該第二のシリンジポンプを駆動して該第一流路の下流側に液体または気体を送出するモードを有する自動分析装置。
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