JP6333520B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに係り、特には、タイヤ周方向の溝が複数形成されたトレッドパターンを有する空気入りタイヤに関する。
近年、自動車の低燃費化のために、タイヤにおいても転がり抵抗係数の低減(低RRC化)が求められている。そのため、ゴムの摩擦係数μの低減が進められ、従来と同等の制動距離の確保が難しくなってきている。そこで、トレッドパターンにより、制動距離を確保することが考えられる(特許文献1参照)。リブパターンのタイヤでは、リブにサイプを形成することでリブの剛性をある程度落とし、操舵性を向上させることも考えられる。
しかしながら、タイヤ幅方向の成分を有する溝を増やした場合、制動時にサイプ近傍のトレッド踏面が捲れ上がって接地面積が小さくなるので、制動距離が伸びないようにするために、タイヤ材料の選択の自由度が少なくなってしまう。
特開2010−149761号公報
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであって、制動時におけるサイプ近傍のトレッドの捲れ上がりを抑制して制動性を確保することの可能な空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る空気入りタイヤは、トレッド部に形成され、タイヤ周方向に沿って延びる3本の周方向主溝と、前記3本の周方向主溝の互いに隣接する2本の周方向主溝間に各々形成されたリブと、前記リブの各々に形成され、各々の前記リブに形成されたものがタイヤ周方向に対して同方向に傾斜し、少なくとも一方端が前記周方向主溝に開口し、壁面の少なくとも一方の踏面側の端部に踏面へ向かってサイプ開口幅が広くなるように切り欠かれた切欠部が形成された切欠サイプと、を備えている。
本発明の請求項1に係る空気入りタイヤは、トレッド部にタイヤ周方向に沿って延びる3本の周方向主溝が形成されている。そして、3本の周方向主溝の互いに隣接する2本の周方向主溝間に各々リブが形成されている。各々のリブには、切欠サイプが形成されている。切欠サイプはタイヤ周方向に対して同方向に傾斜し、切欠サイプの少なくとも一方端が周方向主溝に開口している。また、切欠サイプの壁面の少なくとも一方の踏面側の端部に、踏面へ向かってサイプ開口幅が広くなるように切り欠かれた切欠部が形成されている。
一般的に、トレッドのタイヤ赤道面付近は接地圧が高くなるため、トレッドの幅方向中央寄りに配置されているリブの剛性は高く設定されている。しかしながら、剛性が高いと操舵性が低下することもある。本発明では、リブに少なくとも一方端が前記周方向主溝に開口した切欠サイプを形成することにより、リブの剛性を適度に落として、操舵性を向上させることができる。
また、切欠サイプはタイヤ周方向に対して同方向に傾斜しているので、切欠サイプにより路面のカント(路面の排水性のために幅方向につけられた傾斜)に合わせたチューニングを行うことができる。
また、前述のように、リブにサイプを形成した場合、制動時にサイプの踏込側(タイヤの進行方向後ろ側)のトレッド踏面が捲れ上がることがある。本発明では、壁面の少なくとも一方の踏面側の端部に踏面へ向かってサイプ開口幅が広くなるように切り欠かれた切欠部が形成されているので、切欠サイプと踏面との境界部分に過度な力が作用することが回避され、トレッドが捲れ上がるという現象を抑制することができる。これにより、制動距離を確保することができる。
本発明の請求項1に係る空気入りタイヤは、前記リブのうちタイヤ赤道面に最も近い位置に配置された中央リブに、溝幅が前記周方向主溝よりも狭く溝深さが前記周方向主溝よりも浅い中央周方向細溝がタイヤ周方向に沿って形成され、前記中央リブに形成された切欠サイプは、他端が前記中央周方向細溝で終端していること、を特徴とする。
請求項1に係る空気入りタイヤでは、中央リブに中央周方向細溝がタイヤ周方向に沿って形成されているので、中央リブのタイヤ幅方向(タイヤ軸方向)の剛性を適度に落として、操舵性を向上させることができる。また、切欠サイプは、中央リブにおいて中央周方向細溝に開口して終端しているので、中央リブの剛性を低下させすぎず、操縦安定性も維持することができる。
本発明の請求項5に係る空気入りタイヤは、前記3本の周方向主溝よりもタイヤ幅方向の両外側の各々に周方向細溝が形成され、これら周方向細溝よりもタイヤ幅方向外側に配置されたショルダー陸部に、タイヤ周方向に対して前記切欠サイプと逆方向に傾斜したショルダーサイプが形成されていること、を特徴とする。
請求項5に係る空気入りタイヤでは、ショルダー陸部に、タイヤ周方向に対して切欠サイプと逆方向に傾斜したショルダーサイプが形成されている。このように逆方向に傾斜したショルダーサイプを形成することにより、トレッド部のタイヤ幅方向の中央部とショルダー部とで、路面カントに合わせたチューニングをバランス良く行うことができる。
本発明の請求項2に係る空気入りタイヤは、トレッド部に形成され、タイヤ周方向に沿って3本形成され、3本うちのタイヤ幅方向外側に配置される2本がタイヤ赤道面を挟んで両側に形成された周方向主溝と、前記3本の周方向主溝の互いに隣接する2本の周方向主溝間に各々形成されたリブと、前記リブの各々に形成され、各々の前記リブに形成されたものがタイヤ周方向に対して同方向に傾斜し、少なくとも一方端が前記周方向主溝に開口し、壁面の両側の踏面側の端部に踏面へ向かってサイプ開口幅が広くなるように切り欠かれた切欠部が形成された切欠サイプと、を備え、前記切欠部は、前記切欠サイプの踏込側が蹴出側よりも、タイヤ踏面部における前記切欠サイプの延在方向と直交する幅が広いこと、を特徴とする。
請求項2に係る空気入りタイヤでは、切欠サイプの踏込側の切欠部が蹴出側の切欠部よりもタイヤ踏面部における切欠サイプの延在方向と直交する幅が広くなっている。制動時において、トレッドの捲れ上がりが発生するのは、切欠サイプの踏込側である。ここでの踏込側は、1本のサイプについての一対の壁面のうち先に接地する側を踏込側といい、後に接地する側を蹴出側という。したがって、回転の方向性を有するタイヤにおいては、切欠サイプの切欠部について、踏込側を蹴出側よりもタイヤ踏面部における切欠サイプの延在方向と直交する幅を広くすることにより、効果的に捲れ上がりを抑制することができる。
本発明の請求項3に係る空気入りタイヤは、トレッド部に形成され、タイヤ周方向に沿って3本形成され、3本うちのタイヤ幅方向外側に配置される2本がタイヤ赤道面を挟んで両側に形成された周方向主溝と、前記3本の周方向主溝の互いに隣接する2本の周方向主溝間に各々形成されたリブと、前記リブの各々に形成され、各々の前記リブに形成されたものがタイヤ周方向に対して同方向に傾斜し、少なくとも一方端が前記周方向主溝に開口し、壁面の両側の踏面側の端部に踏面へ向かってサイプ開口幅が広くなるように切り欠かれた切欠部が形成された切欠サイプと、を備え、前記切欠部は、前記切欠サイプの踏込側が蹴出側よりもタイヤ踏面に対する傾き角度が大きいこと、を特徴とする。
請求項3に係る空気入りタイヤでは、切欠サイプの踏込側の切欠部が蹴出側の切欠部よりもタイヤ踏面に対する傾き角度が大きい。前述のように、制動時において、トレッドの捲れ上がりが発生するのは、切欠サイプの踏込側である。したがって、前後の方向性を有するタイヤにおいては、切欠サイプの切欠部について、踏込側を蹴出側よりもタイヤ踏面に対する傾き角度を大きくすることにより、効果的に捲れ上がりを抑制することができる。
本発明の請求項4に係る空気入りタイヤは、トレッド部に形成され、タイヤ周方向に沿って3本形成され、3本うちのタイヤ幅方向外側に配置される2本がタイヤ赤道面を挟んで両側に形成された周方向主溝と、前記3本の周方向主溝の互いに隣接する2本の周方向主溝間に各々形成されたリブと、前記リブの各々に形成され、各々の前記リブに形成されたものがタイヤ周方向に対して同方向に傾斜し、少なくとも一方端が前記周方向主溝に開口し、壁面の両側の踏面側の端部に踏面へ向かってサイプ開口幅が広くなるように切り欠かれた切欠部が形成された切欠サイプと、を備え、前記切欠部は、前記切欠サイプの踏込側が蹴出側よりもタイヤ踏面からの深さが深いこと、を特徴とする。
請求項4に係る空気入りタイヤでは、切欠サイプの踏込側の切欠部が蹴出側の切欠部よりもタイヤ踏面からの深さが深い。前述のように、制動時において、トレッドの捲れ上がりが発生するのは、切欠サイプの踏込側である。したがって、前後の方向性を有するタイヤにおいては、切欠サイプの切欠部について、踏込側を蹴出側よりもタイヤ踏面からの深さを深くすることにより、効果的に捲れ上がりを抑制することができる。
本発明の請求項6に係る空気入りタイヤは、前記切欠部が、面取り形状により構成されていること、を特徴とする。
このように、切欠サイプの壁面の踏面側端部を、面取り、R付け、及び二段面取りのいずれかの構成とすることにより、容易に踏面へ向かってサイプ開口幅が広くなるような切欠部を形成することができる。
本発明の請求項7に係る空気入りタイヤは、タイヤのトレッド幅をTWとすると、前記切欠サイプは、タイヤ赤道面をタイヤ幅方向の中心とした0.6TWの領域内に形成されていること、を特徴とする。
サイプを形成することに起因して踏面が捲れ上がるという現象は、接地圧の高いタイヤ赤道面に近い領域で生じやすい。そこで、切欠サイプは、タイヤ赤道面をタイヤ幅方向の中心としてタイヤトレッド幅の60%の領域内、すなわち、タイヤ赤道面からトレッド端までの距離のタイヤ赤道面側60%の領域内に形成されていることで、効果的に捲れ上がりを抑制することができる。
本発明の請求項8に係る空気入りタイヤは、前記切欠部のタイヤ踏面からの深さは、前記切欠サイプの深さの25%〜50%であること、を特徴とする。
切欠部のタイヤ踏面からの深さが、切欠サイプの深さの25%よりも浅いと、効果的に当該部分の接地圧を下げることができない。また、切欠部のタイヤ踏面からの深さが、切欠サイプの深さの50%よりも深いと、リブの剛性が必要以上に低下してしまう。そこで、前記のように、切欠部のタイヤ踏面からの深さを、切欠サイプの深さの25%〜50%とすることにより、効果的に捲れ上がりを抑制することができる。
本発明の請求項9に係る空気入りタイヤは、前記切欠部の幅は、1mm〜4mmであること、を特徴とする。
切欠部の幅が1mmよりも狭いと、捲れ上がりを抑制する効果を得にくい。また、切欠部の幅が4mmよりも広いと、切欠きを形成することによる接地面積の減少により、制動距離に影響が生じる。そこで、前記のように、切欠部の幅を、1mm〜4mmとすることにより、効果的に捲れ上がりを抑制することができる。
以上説明したように、請求項1に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、切欠サイプと踏面との境界部分に過度な力が作用することが回避され、トレッドが捲れ上がるという現象を抑制することができ、制動距離を確保することができる。
請求項2に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、中央リブの剛性を低下させすぎず、操縦安定性も維持することができる。
請求項3に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、路面カントに合わせたチューニングをバランス良く行うことができる。
請求項4に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、効果的に捲れ上がりを抑制することができる。
請求項5に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、効果的に捲れ上がりを抑制することができる。
請求項6に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、効果的に捲れ上がりを抑制することができる。
請求項7に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、容易に踏面へ向かってサイプ開口幅が広くなるような切欠部を形成することができる。
請求項8に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、効果的に捲れ上がりを抑制することができる。
請求項9に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、効果的に捲れ上がりを抑制することができる。
請求項10に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、効果的に捲れ上がりを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの一部拡大平面図である。 図2のA−A線の断面図である。 図2のB−B線の断面図である。 図2のC−C線の断面図である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの一部拡大平面図である。 図6のD−D線の断面図である。 図6のE−E線の断面図である。 本発明の実施形態の変形例に係る空気入りタイヤのトレッドの一部拡大平面図である。 本発明の実施形態の変形例に係る空気入りタイヤのトレッドに形成された切欠サイプの断面図である。 (A)(B)いずれも、本発明の実施形態の他の変形例に係る空気入りタイヤのトレッドに形成された切欠サイプの断面図である。 比較例に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。なお、図中における一点鎖線CLは、タイヤ赤道面を示す。
図1には、空気入りタイヤ10のトレッド部16が示されている。なお、トレッド部16のタイヤ接地端16Eは、空気入りタイヤ10をJATMA YEAR BOOK(日本自動車タイヤ協会規格、2012年度版)に規定されている標準リムに装着し、JATMA YEAR BOOKでの適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力(内圧−負荷能力対応表の太字荷重)に対応する空気圧(最大空気圧)の100%の内圧を充填し、最大負荷能力を負荷したときのものである。また、トレッド部16の幅TW(いわゆる「トレッド幅」)についても、JATMA YEAR BOOKの規定に従う。使用地又は製造地において、TRA規格、ETRTO規格が適用される場合は各々の規格に従う。
本実施形態の空気入りタイヤ10は、タイヤ赤道面CLを挟んで左右非対称のパターン形状とされており、図面右側がタイヤ装着内側、図面左側がタイヤ装着外側となるように装着される。なお、回転方向については、特に有していないトレッドパターンとなっている。
本実施形態の空気入りタイヤ10のトレッド部16には、タイヤ周方向に沿って延びる3本の周方向主溝としての、内側周方向主溝20、中央周方向主溝22、及び、外側周方向主溝24が、形成されている。
内側周方向主溝20は、3本の周方向主溝のなかで最もタイヤ装着内側に形成されている。中央周方向主溝22は、内側周方向主溝20よりもタイヤ装着外側で、かつタイヤ赤道面CLよりもタイヤ装着内側に形成されている。外側周方向主溝24は、中央周方向主溝22よりもタイヤ装着外側で、かつタイヤ赤道面CLよりもタイヤ装着外側に形成されている。
内側周方向主溝20よりもタイヤ装着内側には、タイヤ周方向に沿って内側ショルダー周方向細溝26が形成されている。外側周方向主溝24よりもタイヤ装着外側には、タイヤ周方向に沿って外側ショルダー周方向細溝28が形成されている。内側周方向主溝20と中央周方向主溝22の間には、タイヤ周方向に沿って中央周方向細溝25が形成されている。内側ショルダー周方向細溝26、外側ショルダー周方向細溝28、及び、中央周方向細溝25の溝幅は、内側周方向主溝20、中央周方向主溝22、及び、外側周方向主溝24のいずれの溝幅よりも狭くなっている。また、内側ショルダー周方向細溝26、外側ショルダー周方向細溝28、及び、中央周方向細溝25の溝深さは、内側周方向主溝20、中央周方向主溝22、及び、外側周方向主溝24のいずれの溝深さよりも浅くなっている。
なお、内側ショルダー周方向細溝26、外側ショルダー周方向細溝28、及び、中央周方向細溝25は、溝幅が3本の周方向主溝(内側周方向主溝20、中央周方向主溝22、及び、外側周方向主溝24)よりも狭く、溝深さが浅い点で、周方向主溝と区別される。
トレッド部16の外側周方向主溝24と中央周方向主溝22の間には、中央リブ36が区画形成されている。中央リブ36は、中央周方向細溝25により、第1中央リブ部36Aと第2中央リブ部36Bに分割されている。
図2にも示されるように、第1中央リブ部36Aには、第1切欠サイプ50が形成されている。第1切欠サイプ50は、一端が中央周方向主溝22に開口し、他端が中央周方向細溝25に開口している。第1切欠サイプ50は、図2において、タイヤ赤道面CLに対して右下がりの直線状とされている。図3に示されるように、第1切欠サイプ50は、サイプ本体部50Aと切欠部50Bとで構成されている。第1切欠サイプ50は、深さD1、サイプ本体部50Aの幅WS1、切欠部50Bの幅WK1、切欠部50Bのタイヤ踏面からの深さDK1、切欠部50Bのタイヤ踏面に対する傾き角度θ1とされている。幅WS1は、第1切欠サイプ50が接地したときに閉じる程度の1mm〜1.5mmとされている。切欠部50Bは、第1切欠サイプ50の壁面の踏面側の端部が、踏面に向かってサイプ開口幅が広くなるように面取りされて形成されている。
切欠部50Bは、第1切欠サイプ50の一対の壁面の両方に形成されている。なお、ここでの「面取り」とは、タイヤ踏面と第1切欠サイプ50の壁面との境界部分の間の角部を意図的に落として平坦面を形成されている形状をいう。また、切欠部50Bの幅は、タイヤ踏面部における、サイプ本体部50Aの幅方向中心位置から、第1切欠サイプ50の延在方向と直交する方向における、切欠部50Bの端部までの長さで規定している。切欠部50Bの幅WK1は、1mm〜4mmの範囲内であることが好ましい。また、切欠部50Bのタイヤ踏面からの深さDK1は、1.5mm〜4mmの範囲内であることが好ましい。
第2中央リブ部36Bは、タイヤ周方向に連続されており、溝が形成されていない。
トレッド部16の内側ショルダー周方向細溝26よりもショルダー側には、内側ショルダーリブ30が形成されている。内側ショルダーリブ30には、内側ラグ溝32及び内側サイプ34が形成されている。内側ラグ溝32は、図1において、タイヤ周方向に対して僅かに右上がりに傾斜している。また、内側ラグ溝32は、図1における下側に中心を有する緩やかなR状とされている。内側ラグ溝32のタイヤ赤道面CL側の端部は、内側ショルダー周方向細溝26よりもタイヤ幅方向外側で終端している。内側ラグ溝32のショルダー側の端部は、トレッド部16からタイヤサイド部17へ延出されている。内側ラグ溝32は、タイヤ周方向に所定の間隔で形成されている。
内側サイプ34は、タイヤ周方向で隣り合う2本の内側ラグ溝32の間に形成されている。内側サイプ34もタイヤ周方向に対して内側ラグ溝32と同方向に傾斜している。また、内側サイプ34についても、図1、図2における下側に中心を有する緩やかなR状とされている。内側サイプ34の曲率R1は、50〜200mm程度に設定されることが好ましい。内側サイプ34のタイヤ赤道面CL側の端部は、内側ラグ溝32のタイヤ赤道面CL側の端部よりもタイヤ幅方向外側で終端している。内側サイプ34のショルダー側の端部は、タイヤ周方向に屈曲して内側ラグ溝32に連結されている。
内側サイプ34は、図4に示されるように、サイプ本体部34Aと切欠部34Bとで構成されている。サイプ本体部34Aは、深さD2、サイプ本体部34Aの幅WS2とされている。幅WS2は、内側サイプ34が接地したときに閉じる程度の1mm〜1.5mmとされている。切欠部34Bは、サイプ本体部34Aの踏面側の端部に形成されており、踏面に向かってサイプ開口幅が広くなるように面取りされている。
切欠部34Bは、内側サイプ34の一対の壁面の両方に形成されている。また、切欠部34Bの幅は、サイプ本体部34Aの幅方向中心位置から切欠部34Bの一方の端部までの長さで規定している。切欠部34Bの幅WK2は、1mm〜4mmの範囲内であることが好ましい。また、切欠部34Bのタイヤ踏面からの深さDK2は、1.5mm〜4mmの範囲内であることが好ましい。
トレッド部16の内側ショルダー周方向細溝26と内側周方向主溝20の間には、内側スリックリブ33が形成されている。内側スリックリブ33は、タイヤ周方向に連続されており、溝が形成されていない。
トレッド部16の内側周方向主溝20と中央周方向主溝22の間には、内側リブ35が形成されている。内側リブ35には、第3切欠サイプ42が形成されている。第3切欠サイプ42は、中央周方向主溝22及び内側周方向主溝20に開口している。第3切欠サイプ42は、図2において、タイヤ赤道面CLに対して右下がりの直線状とされている。
図5に示されるように、第3切欠サイプ42は、サイプ本体部42Aと切欠部42Bとで構成されている。第3切欠サイプ42は、深さD3、サイプ本体部42Aの幅WS3とされている。幅WS3は、第3切欠サイプ42が接地したときに閉じる程度の1mm〜1.5mmとされている。切欠部42Bは、第3切欠サイプ42の壁面の踏面側の端部に、踏面に向かってサイプ開口幅が広くなるように面取りされて形成されている。切欠部42Bは、第3切欠サイプ42の一対の壁面の両方に形成されている。
切欠部42Bの幅は、サイプ本体部42Aの幅方向中心位置から切欠部42Bの一方の端部までの長さで規定している。切欠部42Bの幅WK3は、1mm〜4mmの範囲内であることが好ましい。また、切欠部42Bのタイヤ踏面からの深さDK3は、1.5mm〜4mmの範囲内であることが好ましい。
トレッド部16の外側周方向主溝24と外側ショルダー周方向細溝28の間には、外側リブ38が形成されている。外側リブ38には、縦溝53及び第4切欠サイプ54が形成されている。縦溝53は、タイヤ周方向に沿って一列に複数が離間配置されている。縦溝53の図1における下端部53Aはタイヤ幅方向内側へ湾曲されている。図6にも示されるように、縦溝53のタイヤ周方向の中間部及び下端部53Aからは、タイヤ幅方向内側の斜め下へ向かって第4切欠サイプ54が形成されている。下端部53Aから延出される第4切欠サイプ54は、縦溝53及び外側周方向主溝24に開口している。縦溝53の中間部からタイヤ幅方向内側へ延出する第4切欠サイプ54は、外側リブ38内で終端している。第4切欠サイプ54は、図6において、タイヤ赤道面CLに対して右下がりの直線状とされている。
図7に示されるように、第4切欠サイプ54は、サイプ本体部54Aと切欠部54Bとで構成されている。第4切欠サイプ54は、深さD4、サイプ本体部54Aの幅WS4とされている。幅WS4は、第4切欠サイプ54が接地したときに閉じる程度の1mm〜1.5mmとされている。切欠部54Bは、第4切欠サイプ54の壁面の踏面側の端部に、踏面に向かってサイプ開口幅が広くなるように面取りされて形成されている。切欠部54Bは、一対の壁面の両方に形成されている。
切欠部54Bの幅は、サイプ本体部54Aの幅方向中心位置から切欠部54Bの一方の端部までの長さで規定している。切欠部54Bの幅WK4は、1mm〜4mmの範囲内であることが好ましい。また、切欠部54Bのタイヤ踏面からの深さDK4は、1.5mm〜4mmの範囲内であることが好ましい。
トレッド部16の外側ショルダー周方向細溝28よりもショルダー側には、外側ショルダーリブ40が形成されている。外側ショルダーリブ40には、外側ラグ溝62及び外側サイプ64が形成されている。外側ラグ溝62は、図1、図6において、タイヤ周方向に対して僅かに右上がりに傾斜している。また、外側ラグ溝62は、図1における下側に中心を有する緩やかなR状とされている。外側ラグ溝62のタイヤ赤道面CL側の端部は、外側ショルダー周方向細溝28よりもタイヤ幅方向外側で終端している。外側ラグ溝62のショルダー側の端部は、トレッド部16からタイヤサイド部17へ延出されている。外側ラグ溝62は、タイヤ周方向に所定の間隔で形成されている。
外側サイプ64は、タイヤ周方向に隣り合う2本の外側ラグ溝62の間に形成されている。外側サイプ64もタイヤ周方向に対して外側ラグ溝62と同方向に傾斜している。また、外側サイプ64についても、図1、6における下側に中心を有する緩やかなR状とされている。曲率R2は、50〜200mm程度に設定されることが好ましい。外側サイプ64のタイヤ赤道面CL側の端部は、外側ラグ溝62のタイヤ赤道面CL側の端部よりもタイヤ幅方向外側で終端している。外側サイプ64のショルダー側の端部は、タイヤ周方向に屈曲して外側ラグ溝62に連結されている。外側サイプ64は、図8に示されるように、サイプ本体部64Aと切欠部64Bとで構成されている。サイプ本体部64Aは、深さD5、サイプ本体部の幅WS5とされている。幅WS5は、外側サイプ64が接地したときに閉じる程度の1mm〜1.5mmとされている。切欠部64Bは、サイプ本体部64Aの踏面側の端部に形成されており、踏面に向かってサイプ開口幅が広くなるように面取りされている。
切欠部64Bの幅は、サイプ本体部64Aの幅方向中心位置から切欠部64Bの一方の端部までの長さで規定している。切欠部64Bの幅WK5は、1mm〜4mmの範囲内であることが好ましい。また、切欠部64Bのタイヤ踏面からの深さDK5は、1.5mm〜4mmの範囲内であることが好ましい。
次に、本実施形態の空気入りタイヤ10の作用を説明する。
本実施形態の空気入りタイヤ10では、トレッド部16に内側周方向主溝20、中央周方向主溝22、及び、外側周方向主溝24が、形成されているので、基本的な排水性、ドライ、ウエット走行時の直進安定性が確保される。
また、本実施形態の空気入りタイヤ10のトレッド部16には、3本の周方向主溝よりも溝幅が狭く溝深さの浅い中央周方向細溝25、内側ショルダー周方向細溝26、及び、外側ショルダー周方向細溝28が形成されている。したがって、中央リブ36、外側リブ38、内側スリックリブ33、内側リブ35のタイヤ幅方向の剛性を適度に落として操舵性を向上させることができる。
また、本実施形態の空気入りタイヤ10の中央リブ36には第1切欠サイプ50が形成されており、内側リブ35には第3切欠サイプ42が形成されており、外側リブ38には第4切欠サイプ54が形成されている。これらによっても、中央リブ36、内側リブ35、外側リブ38のタイヤ幅方向の剛性を適度に落として操舵性を向上させることができる。
また、第1切欠サイプ50、第3切欠サイプ42、及び、第4切欠サイプ54は、踏面に向かってサイプ開口幅が広くなるように面取りされている。したがって、制動時に、踏面と各サイプの境界部分に過度な力が作用することが回避され、トレッド部16が捲れ上がるという現象を抑制することができる。これにより、制動時における接地性をよくして制動距離を確保することができる。
また、第1切欠サイプ50、第3切欠サイプ42、及び、第4切欠サイプ54は、タイヤ赤道面CLに対して同方向に傾斜しているので、トレッド部16のタイヤ幅方向中央寄りの領域について、路面カントに合わせたチューニングを行うことができる。
また、本実施形態では、内側ショルダーリブ30に形成された内側ラグ溝32と内側サイプ34、及び、外側ショルダーリブ40に形成された外側ラグ溝62と外側サイプ64は、タイヤ赤道面CLに対して前述の第1切欠サイプ50、第3切欠サイプ42、及び、第4切欠サイプ54と逆方向に傾斜している。このように、トレッド部16のタイヤ幅方向ショルダー寄りの領域について、中央寄りの領域と逆側の傾斜を付けることにより、路面カントに合わせてバランス良くチューニングを行うことができる。
なお、本実施形態では、第3切欠サイプ42を中央周方向主溝22から内側周方向主溝20まで連続させて形成したが、図9に示されるように、内側リブ35のタイヤ幅方向中央で終端させて、非連続となるようにしてもよい。この場合には、内側リブ35が第3切欠サイプ42でタイヤ周方向に分割されていないので、内側リブ35の剛性を比較的高く維持することができる。
また、本実施形態では、回転方向を有さないトレッドパターンを用いて説明したが、回転方向Rを有するトレッドパターンに本発明を適用してもよい。例えば、図1に示すトレッドパターンの回転方向を矢印Rのように上方向とすると、各切欠サイプ(第1切欠サイプ50、第3切欠サイプ42、及び、第4切欠サイプ54)の踏込側は図1の上側となり、蹴出側は図1の下側となる。その場合には、図10に示すように、第1切欠サイプ50の踏込側にのみ切欠部50Bを形成してもよい。第3切欠サイプ42、及び、第4切欠サイプ54についても同様に、踏込側にのみ切欠部42B、54Bを形成してもよい。また、回転方向Rを有するトレッドパターンにおいて、切欠部50B、42B、54Bを一対の壁面の両側に形成した場合でも、切欠部50B、42B、54Bの幅WK1〜WK3の踏込側を蹴出側よりもタイヤ踏面部における切欠サイプの延在方向と直交する幅を広くしてもよい。踏込側を蹴出側よりも幅広にすることにより、効果的にトレッド部の捲れ上がりを抑制することができる。なお、ここでの踏込側は、1本のサイプについての一対の壁面のうち先に接地する側を踏込側としている。
また、踏込側の切欠部50B、42B、54Bのタイヤ踏面に対する傾き角度θ1〜θ3を、蹴出側の切欠部のタイヤ踏面に対する傾き角度よりも大きくしてもよい。また、踏込側の切欠部のタイヤ踏面からの深さを、蹴出側の切欠部のタイヤ踏面からの深さよりもよりも深くしてもよい。このように構成することによっても、効果的にトレッド部の捲れ上がりを抑制することができる。
なお、第1切欠サイプ50第3切欠サイプ42、及び、第4切欠サイプ54のように、切欠部を有するサイプは、トレッド幅TWのタイヤ赤道面から0.6TWの領域内に形成されていることが好ましい。サイプを形成することに起因して踏面が捲れ上がるという現象は、接地圧の高いタイヤ赤道面に近い領域で生じやすいためである。
また、第1切欠サイプ50、第3切欠サイプ42、及び、第4切欠サイプ54の切欠部50B、42B、54Bのタイヤ踏面からの深さは、各切欠サイプの深さの25%〜50%であることが好ましい。切欠部50B、42B、54Bのタイヤ踏面からの深さが、各切欠サイプの深さの25%よりも浅いと、効果的に当該部分の接地圧を下げることができないからである。また、切欠部のタイヤ踏面からの深さが、各切欠サイプの深さの50%よりも深いと、リブの剛性が必要以上に低下してしまうからである。
また、前述のように、第1切欠サイプ50、第3切欠サイプ42、及び、第4切欠サイプ54の切欠部50B、42B、54Bの幅WK1〜WK3は、1mm〜4mmの範囲内であることが好ましい。幅が1mmよりも狭いと、捲れ上がりを抑制する効果を得にくいからである。また、幅が4mmよりも広いと、切欠きを形成することによる接地面積の減少により、制動距離に影響が生じるからである。
なお、本実施形態では、第1切欠サイプ50(第3切欠サイプ42、第4切欠サイプ54)の切欠部50B(切欠部42B、54B)は必ずしも当該形状である必要はなく、他の切欠形状としてもよい。例えば、図11(A)に示されるように、タイヤ踏面とサイプとの間の角部を落とす際に、互いに角度を持って2枚の平坦面が形成される二段面取りの形状にしてもよい。また、図11(B)に示されるように、タイヤ踏面とサイプとの間の角部を弧状としてR付けしたりしてもよい。
また、本実施形態では、第1切欠サイプ50、第3切欠サイプ42、及び、第4切欠サイプ54の壁面の両側に切欠部を形成したが、一方の壁面のみに切欠部を形成してもよい。踏込側に切欠部が形成されていれば制動時におけるトレッド踏面の捲れ上がりを抑制でき、蹴出側に切欠部が形成されていれば急発進時におけるトレッド踏面の捲れ上がりを抑制することができる。また、回転方向の指定されていないタイヤであれば、タイヤをローテーションさせることにより踏込側と蹴出側が入れ替わるため、踏込側に切欠部が配置された際には制動時におけるトレッド踏面の捲れ上がりを抑制できる、蹴出側に切欠部が配置された際には急発進時におけるトレッド踏面の捲れ上がりを抑制することができる。
本発明の効果を確かめるために、図1に示す本実施形態のトレッドパターンを備えた空気入りタイヤ(実施例)と、図12に示す比較例のトレッドパターンを備えた空気入りタイヤとで、制動距離についての試験を行った。図12に示すトレッド60は、図1に示すトレッドパターンにおいて、第1切欠サイプ50、第3切欠サイプ42、第4切欠サイプ54、内側サイプ34、及び、外側サイプ64において、切欠部が形成されていないものであり(各々、符号50A、42A、54A、34A、64A、で示している)その他の条件は同一である。タイヤサイズ、試験の条件、方法は以下のとおりである。試験結果は、表1に示す通りである。
[タイヤサイズ]:245/40R19
[リム、内圧、荷重]:JATMA正規リムにおける内圧、荷重条件で実車両に装着して走行。
[試験方法]:100km/hでドライ路面を走行し、ブレーキングを行った時の制動距離を指数で示した。指数は数値が小さいほど制動距離が短いことを示している。
Figure 0006333520
表1より、実施例に係るトレッドを有する空気入りタイヤについて制動距離が短く、制動性能が比較例よりも優れていることがわかる。
10 空気入りタイヤ
16 トレッド部
20 内側周方向主溝(周方向主溝)
22 中央周方向主溝(周方向主溝)
24 外側周方向主溝(周方向主溝)
25 中央周方向細溝
26 内側ショルダー周方向細溝(周方向細溝)
28 外側ショルダー周方向細溝(周方向細溝)
30 内側ショルダーリブ(ショルダー陸部)
34 内側サイプ(ショルダーサイプ)
35 内側リブ(リブ)
36 中央リブ(リブ)
38 外側リブ(リブ)
42 3切欠サイプ(切欠サイプ)
42B 切欠部
50 第1切欠サイプ(切欠サイプ)
50B 切欠部
54 第4切欠サイプ(切欠サイプ)
54B 切欠部
40 外側ショルダーリブ(ショルダーサイプ)
64 外側サイプ(切欠サイプ)

Claims (9)

  1. トレッド部に形成され、タイヤ周方向に沿って延びる3本の周方向主溝と、
    前記3本の周方向主溝の互いに隣接する2本の周方向主溝間に各々形成されたリブと、
    前記リブの各々に形成され、各々の前記リブに形成されたものがタイヤ周方向に対して同方向に傾斜し、少なくとも一方端が前記周方向主溝に開口し、壁面の少なくとも一方の踏面側の端部に踏面へ向かってサイプ開口幅が広くなるように切り欠かれた切欠部が形成された切欠サイプと、
    を備え、
    前記リブのうちタイヤ赤道面に最も近い位置に配置された中央リブに、溝幅が前記周方向主溝よりも狭く溝深さが前記周方向主溝よりも浅い中央周方向細溝がタイヤ周方向に沿って形成され、
    前記中央リブに形成された切欠サイプは、他端が前記中央周方向細溝で終端していること、を特徴とする空気入りタイヤ。
  2. トレッド部に形成され、タイヤ周方向に沿って3本形成され、3本うちのタイヤ幅方向外側に配置される2本がタイヤ赤道面を挟んで両側に形成された周方向主溝と、
    前記3本の周方向主溝の互いに隣接する2本の周方向主溝間に各々形成されたリブと、
    前記リブの各々に形成され、各々の前記リブに形成されたものがタイヤ周方向に対して同方向に傾斜し、少なくとも一方端が前記周方向主溝に開口し、壁面の両側の踏面側の端部に踏面へ向かってサイプ開口幅が広くなるように切り欠かれた切欠部が形成された切欠サイプと、
    を備え、
    前記切欠部は、前記切欠サイプの踏込側が蹴出側よりも、タイヤ踏面部における前記切欠サイプの延在方向と直交する幅が広いこと、を特徴とする空気入りタイヤ。
  3. トレッド部に形成され、タイヤ周方向に沿って3本形成され、3本うちのタイヤ幅方向外側に配置される2本がタイヤ赤道面を挟んで両側に形成された周方向主溝と、
    前記3本の周方向主溝の互いに隣接する2本の周方向主溝間に各々形成されたリブと、
    前記リブの各々に形成され、各々の前記リブに形成されたものがタイヤ周方向に対して同方向に傾斜し、少なくとも一方端が前記周方向主溝に開口し、壁面の両側の踏面側の端部に踏面へ向かってサイプ開口幅が広くなるように切り欠かれた切欠部が形成された切欠サイプと、
    を備え、
    前記切欠部は、前記切欠サイプの踏込側が蹴出側よりもタイヤ踏面に対する傾き角度が大きいこと、を特徴とする空気入りタイヤ。
  4. トレッド部に形成され、タイヤ周方向に沿って3本形成され、3本うちのタイヤ幅方向外側に配置される2本がタイヤ赤道面を挟んで両側に形成された周方向主溝と、
    前記3本の周方向主溝の互いに隣接する2本の周方向主溝間に各々形成されたリブと、
    前記リブの各々に形成され、各々の前記リブに形成されたものがタイヤ周方向に対して同方向に傾斜し、少なくとも一方端が前記周方向主溝に開口し、壁面の両側の踏面側の端部に踏面へ向かってサイプ開口幅が広くなるように切り欠かれた切欠部が形成された切欠サイプと、
    を備え、
    前記切欠部は、前記切欠サイプの踏込側が蹴出側よりもタイヤ踏面からの深さが深いこと、を特徴とする空気入りタイヤ。
  5. 前記3本の周方向主溝よりもタイヤ幅方向の両外側の各々に周方向細溝が形成され、
    これら周方向細溝よりもタイヤ幅方向外側に配置されたショルダー陸部に、タイヤ周方向に対して前記切欠サイプと逆方向に傾斜したショルダーサイプが形成されていること、を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記切欠部は、面取り形状で構成されていること、を特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. タイヤのトレッド幅をTWとすると、前記切欠サイプは、タイヤ赤道面をタイヤ幅方向の中心とした0.6TWの領域内に形成されていること、を特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記切欠部のタイヤ踏面からの深さは、前記切欠サイプの深さの25%〜50%であること、を特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記切欠部の幅は、1mm〜4mmであること、を特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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