JP6333277B2 - 化合物およびその使用方法 - Google Patents

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Description

優先権主張
本出願は、2012年11月22日に出願された国際出願PCT/CN2012/085023号明細書および2013年3月15日に出願された国際出願PCT/CN2013/000294号明細書からの優先権を主張するものであり、これらのそれぞれの内容全体を参照により本明細書に組み込むものとする。
癌細胞は、主として解糖に依存して、細胞エネルギー、ならびに脂質およびヌクレオチドの生合成のための生化学中間体を生成するが、成体組織の「正常」細胞の大多数は、好気性呼吸を利用している。癌細胞と正常細胞との間の細胞代謝におけるこの基本的な相違は、ワールブルク効果と称されている。この相違の結果として、解糖経路を介して生成するピルベートは、アセチルCoAの生成に使用されて最終的に正常なクエン酸回路で利用されるシトレートになるよりもむしろ、乳酸に変換される。これらのエネルギー的な変化を補償し、クエン酸回路を維持するために、癌細胞は、グルタミナーゼ活性の上昇を介して達成されるグルタミン代謝に依拠する。このグルタミナーゼ活性の上昇を阻害することにより、この現象を利用することが可能になる。
その薬学的に許容される塩、溶媒和物、および水和物を含む複素環式化合物を本明細書に記載する。これらの化合物は、例えば患者のグルタミナーゼを阻害することによって、本明細書に記載する障害を処置するために使用することができる。また、本明細書に提供する化合物を含む組成物(例えば、医薬組成物)、ならびに例えばグルタミナーゼ機能の異常またはグルタミナーゼ活性の上昇と関連した、例えば癌などの疾患および病態を処置する方法における、そのような組成物の使用も提供する。
一実施形態では、式(I):

の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する[式中、
Xは、置換されていてもよいC〜Cシクロアルキレンであり;
W、Y、およびZはそれぞれ独立して、−S−、−CH=、−O−、−N=、または−NH−であるが、ただし、各環について、W、Y、およびZの少なくとも1つは−CH=でWはなく、
およびRはそれぞれ独立して、−NH、−N(R)−C(O)−R、−C(O)−N(R)−R、−N(R)−C(O)−O−R、−N(R)−C(O)−N(R)−R、または−N(R)−C(O)−SRであり;
各Rは独立して、水素、C1〜6アルキル、またはアリールであり;
各Rは独立して、C1〜6アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリルアルキル、またはヘテロシクリルであり、これらのそれぞれは、0〜3個存在するRで置換されており;
各Rは独立して、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、−O−C1〜6アルキレンC1〜6アルコキシ、−O−ヘテロシクリル、C1〜6チオアルコキシ、C1〜6ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリル、シアノ、ハロ、オキソ、−OH、−OCF、−OCHF、−SO−C1〜6アルキル、−NO、−N(R)−C(O)−C1〜6アルキル、−C(O)N(R、−N(R)S(O)1〜2−C1〜6アルキル、−S(O)N(R、−N(R、−C1〜6アルキレン−N(Rであり、ここで前記アルキル、C1〜6アルコキシ、−O−C1〜6アルキレンC1〜6アルコキシ、−O−ヘテロシクリル、C1〜6チオアルコキシ、C1〜6ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリル、−SO−C1〜6アルキル、−NO、−N(R)−C(O)−C1〜6アルキル、−C(O)N(R、−N(R)S(O)1〜2−C1〜6アルキル、−S(O)N(R、−N(R、または−C1〜6アルキレン−N(Rは、0〜3個存在するRで置換されていてもよく;または2つの隣接するR部分は、それらが結合する原子と共に互いに結合してシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成しており;
各Rは独立して、水素、フルオロ、C1〜6アルキル、−OH、−NH、−NH(CH)、−N(CH、またはC1〜6アルコキシであり;
各Rは独立して、水素またはC1〜6アルキルであり;
各Rは独立して、ハロ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、−OH、−N(R、またはC1〜6アルコキシ、−O−C1〜6アルキレンC1〜6アルコキシ、CN、NO、−N(R)−C(O)−C1〜6アルキル、−C(O)N(R、−N(R)S(O)1〜21〜6アルキル、または−S(O)N(Rであり;
mは、0、1、または2であり;
nは、0、1、または2であり;
oは、1、2、または3であり;かつ
pは、1、2、または3であるが;ただし、(1)Xが置換されていないシクロプロピルである場合、RとRの両方が共に−NHまたは−NH−C(O)−フェニルになることはなく;(2)Xは置換されているシクロブチル以外および置換されているシクロペンチル以外であり;かつ(3)Xが置換されていないシクロプロピルであり、mとnが両方とも1である場合、RとRの両方が共に−NH−C(O)−ベンジルになることはない]。
別の実施形態では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む組成物を提供する。一部の実施形態では、組成物は、医薬組成物である。
別の実施形態では、本明細書に記載する(例えば、処置すること)疾患、病態、または障害を処置または予防するための方法であって、本明細書に記載する化合物、その薬学的に許容される塩、または本明細書に記載する化合物もしくはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を投与することを含む方法を、本明細書に提供する。
別の実施形態では、例えばそれを必要とする患者において、グルタミナーゼを阻害する方法を、本明細書に提供する。一部の実施形態では、被験体、例えばそれを必要とする患者において、グルタミナーゼの生成物レベルを低下させることを本明細書に提供する。この方法は、本明細書に記載する化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量を、それを必要とする被験体に投与し、それによって被験体のグルタミナーゼレベルを抑制することを含む。
別の実施形態では、それを必要とする被験体において、グルタミナーゼ機能の異常またはグルタミナーゼ活性の上昇に関連した疾患または障害に罹患しているかまたは罹患しやすい被験体を処置する方法を本明細書に提供する。この方法は、それを必要とする被験体に、本明細書に記載する化合物の有効量を投与し、それによって被験体の疾患または障害を処置、予防、または寛解するステップを含む。特定の実施形態では、この化合物は医薬組成物で提供する。特定の実施形態では、この方法は、グルタミナーゼの阻害またはグルタミナーゼレベルの低下から利益を得ると思われる被験体を特定または選択することを含む。例えば、グルタミナーゼの機能または活性の異常に関連した癌の処置のために、被験体の細胞または組織の試料におけるグルタミナーゼ活性のレベルに基づいて、被験体を特定することができる。別の実施形態では、選択した被験体は、本明細書で特定した障害または疾患、例えば望ましくない細胞成長または増殖を特徴とする障害、例えば癌または他の新生物障害に罹患しているかまたは罹患しやすい患者である。
別の実施形態では、被験体の癌を処置するための方法であって、場合によっては、被験体試料を得るステップと、被験体試料の評価または鑑定を得るステップであって、被験体試料が、i)参照標準に比較して低レベルのE−カドヘリン発現、ii)参照標準に比較して高レベルのビメンチン発現、またはiii)低レベルもしくはレベル低下したピルビン酸カルボキシラーゼ発現を特徴とするステップと、それを必要とする被験体に、本明細書に記載する化合物の治療有効量を投与するステップとを含む方法を、本明細書に提供する。一部の実施形態では、被験体試料は、i)参照標準に比較して低レベルのE−カドヘリン発現、およびii)参照標準に比較して高レベルのビメンチン発現を特徴とする。一部の実施形態では、被験体試料は、参照標準に比較して、低レベルもしくはレベル低下したピルビン酸カルボキシラーゼ発現を特徴とするかまたはさらなる特徴とする。
別の実施形態では、i)標準被験体に比較して低レベルのE−カドヘリン発現、ii)標準被験体に比較して高レベルのビメンチン発現、またはiii)低レベルもしくはレベル低下したピルビン酸カルボキシラーゼ発現を特徴とする被験体の癌を処置するための方法であって、それを必要とする被験体に、本明細書に記載する化合物の有効量を投与することを含む方法を、本明細書に提供する。一部の実施形態では、被験体は、i)標準被験体に比較して低レベルのE−カドヘリン発現、およびii)標準被験体に比較して高レベルのビメンチン発現を特徴とする。一部の実施形態では、被験体は、標準被験体に比較して、低レベルもしくはレベル低下したピルビン酸カルボキシラーゼ発現を特徴とするかまたはさらなる特徴とする。
[本発明1001]
式(I):
[化1]

の化合物またはその薬学的に許容される塩[式中、
Xは、置換されていてもよいC 3 −C 7 シクロアルキレンであり;
W、Y、およびZはそれぞれ独立して、−S−、−CH=、−O−、−N=、または−NH−であるが、ただし、各環について、W、Y、およびZの少なくとも1つは−CH=ではなく、
1 およびR 2 はそれぞれ独立して、−NH 2 、−N(R 3 )−C(O)−R 4 、−C(O)−N(R 3 )−R 4 、−N(R 3 )−C(O)−O−R 4 、−N(R 3 )−C(O)−N(R 3 )−R 4 、または−N(R 3 )−C(O)−SR 4 であり;
各R 3 は独立して、水素、C 1〜6 アルキル、またはアリールであり;
各R 4 は独立して、C 1〜6 アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリルアルキル、またはヘテロシクリルであり、これらのそれぞれは、0〜3個存在するR 5 で置換されており;
各R 5 は独立して、C 1〜6 アルキル、C 1〜6 アルコキシ、−O−C 1〜6 アルキレンC 1〜6 アルコキシ、−O−ヘテロシクリル、C 1〜6 チオアルコキシ、C 1〜6 ハロアルキル、C 3〜7 シクロアルキル、C 3〜7 シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリル、シアノ、ハロ、オキソ、−OH、−OCF 3 、−OCHF 2 、−SO 2 −C 1〜6 アルキル、−NO 2 、−N(R 7 )−C(O)−C 1〜6 アルキル、−C(O)N(R 7 2 、−N(R 7 )S(O) 1〜2 −C 1〜6 アルキル、−S(O) 2 N(R 7 2 、−N(R 7 2 、−C 1〜6 アルキレン−N(R 7 2 であり、ここで前記アルキル、C 1〜6 アルコキシ、−O−C 1〜6 アルキレンC 1〜6 アルコキシ、−O−ヘテロシクリル、C 1〜6 チオアルコキシ、C 1〜6 ハロアルキル、C 3〜7 シクロアルキル、C 3〜7 シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリル、−SO 2 −C 1〜6 アルキル、−NO 2 、−N(R 7 )−C(O)−C 1〜6 アルキル、−C(O)N(R 7 2 、−N(R 7 )S(O) 1〜2 −C 1〜6 アルキル、−S(O) 2 N(R 7 2 、−N(R 7 2 、または−C 1〜6 アルキレン−N(R 7 2 は、0〜3個存在するR 8 で置換されていてもよく;または2つの隣接するR 5 部分は、それらが結合する原子と共に互いに結合してシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成しており;
各R 6 は独立して、水素、フルオロ、C 1〜6 アルキル、−OH、−NH 2 、−NH(CH 3 )、−N(CH 3 2 、またはC 1〜6 アルコキシであり;
各R 7 は独立して、水素またはC 1〜6 アルキルであり;
各R 8 は独立して、ハロ、C 1〜6 アルキル、C 1〜6 ハロアルキル、−OH、−N(R 7 2 、またはC 1〜6 アルコキシ、−O−C 1〜6 アルキレンC 1〜6 アルコキシ、CN、NO 2 、−N(R 7 )−C(O)−C 1〜6 アルキル、−C(O)N(R 7 2 、−N(R 7 )S(O) 1〜2 1〜6 アルキル、または−S(O) 2 N(R 7 2 であり;
mは、0、1、または2であり;
nは、0、1、または2であり;
oは、1、2、または3であり;かつ
pは、1、2、または3であるが;ただし、(1)Xが置換されていないシクロプロピルである場合、R 1 とR 2 の両方が共に−NH 2 または−NH−C(O)−フェニルになることはなく;(2)Xは置換されているシクロブチル以外および置換されているシクロペンチル以外であり;かつ(3)Xが置換されていないシクロプロピルであり、mとnが両方とも1である場合、R 1 とR 2 の両方が共に−NH−C(O)−ベンジルになることはない]。
[本発明1002]
各Wが−S−であり、各Yが−N=であり、かつ各Zが−N=である、本発明1001の化合物。
[本発明1003]
oが1であり、かつpが1である、本発明1001の化合物。
[本発明1004]
mが0であり、かつnが0である、本発明1001の化合物。
[本発明1005]
nが1であり、かつmが1である、本発明1001の化合物。
[本発明1006]
各R 6 が水素である、本発明1005の化合物。
[本発明1007]
1 とR 2 が同じである、本発明1001の化合物。
[本発明1008]
1 とR 2 が異なっている、本発明1001の化合物。
[本発明1009]
1 およびR 2 がそれぞれ、−N(R 3 )−C(O)−R 4 (式中、各R 3 は水素であり、各R 4 はアラルキルまたはヘテロアラルキルであり、これらのそれぞれは、0〜3個存在するR 5 で置換されている)である、本発明1001の化合物。
[本発明1010]
前記化合物が、式(II):
[化2]

の化合物である、本発明1001の化合物。
[本発明1011]
前記化合物が、式(IIa):
[化3]

の化合物である、本発明1010の化合物。
[本発明1012]
前記化合物が、式(III):
[化4]

の化合物である、本発明1001の化合物。
[本発明1013]
前記化合物が、式(IV):
[化5]

の化合物であり、かつqが0、1、2、3、または4である、本発明1001の化合物。
[本発明1014]
前記化合物が、式(IVa):
[化6]

の化合物であり、かつqが0、1、2、3、または4である、本発明1001の化合物。
[本発明1015]
前記化合物が、式(IVb):
[化7]

の化合物であり、かつqが0、1、2、3、または4である、本発明1001の化合物。
[本発明1016]
前記化合物が、式(IVc):
[化8]

の化合物であり、かつqが0、1、2、3、または4である、本発明1001の化合物。
[本発明1017]
式(I)の前記化合物が、表1の化合物1〜390から選択される、本発明1001の化合物。
[本発明1018]
式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物。
[本発明1019]
癌を処置する方法であって、本発明1001の化合物または本発明1018の化合物を、それを必要とする被験体に投与することを含む方法。
[本発明1020]
前記癌が、i)参照標準に比較して低レベルのE−カドヘリン発現、ii)参照標準に比較して高レベルのビメンチン発現、またはiii)低レベルもしくはレベル低下したピルビン酸カルボキシラーゼ発現を特徴とする癌から選択される、本発明1019の方法。
以下の説明で示されるかまたは図面に図示される構築物の詳細および成分の配置は限定することを意図するものではない。実施形態は種々の方法で実施または実行することができる。また、本明細書に使用する語法および専門用語は、説明を目的とするものであり、限定するものとみなされるべきでない。本明細書における「含む(including)」、「含む(comprising)」、または「有する(having)」、「含有する(containing)」、「含む(involving)」、およびその変形体は、その後に列挙されるアイテムおよびその均等物、ならびに追加のアイテムを包含することを意図する。
化合物
グルタミナーゼを阻害する化合物および組成物を本明細書に記載する。グルタミナーゼを阻害する化合物は、新生物障害(例えば、癌)などの障害を処置するために使用することができる。
一実施形態では、式(I)の化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または式(I)の化合物もしくはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を提供する:

[式中、
Xは、置換されていてもよいC−Cシクロアルキレンであり;
W、Y、およびZはそれぞれ独立して、−S−、−CH=、−O−、−N=、または−NH−であるが、ただし、各環について、W、Y、およびZの少なくとも1つは−CH=ではなく、
およびRはそれぞれ独立して、−NH、−N(R)−C(O)−R、−C(O)−N(R)−R、−N(R)−C(O)−O−R、−N(R)−C(O)−N(R)−R、または−N(R)−C(O)−SRであり;
各Rは独立して、水素、C1〜6アルキル、またはアリールであり;
各Rは独立して、C1〜6アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリルアルキル、またはヘテロシクリルであり、これらのそれぞれは、0〜3個存在するRで置換されており;
各Rは独立して、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、−O−C1〜6アルキレンC1〜6アルコキシ、−O−ヘテロシクリル、C1〜6チオアルコキシ、C1〜6ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリル、シアノ、ハロ、オキソ、−OH、−OCF、−OCHF、−SO−C1〜6アルキル、−NO、−N(R)−C(O)−C1〜6アルキル、−C(O)N(R、−N(R)S(O)1〜2−C1〜6アルキル、−S(O)N(R、−N(R、−C1〜6アルキレン−N(Rであり、ここで前記アルキル、C1〜6アルコキシ、−O−C1〜6アルキレンC1〜6アルコキシ、−O−ヘテロシクリル、C1〜6チオアルコキシ、C1〜6ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリル、−SO−C1〜6アルキル、−NO、−N(R)−C(O)−C1〜6アルキル、−C(O)N(R、−N(R)S(O)1〜2−C1〜6アルキル、−S(O)N(R、−N(R、または−C1〜6アルキレン−N(Rは、0〜3個存在するRで置換されていてもよく;または2つの隣接するR部分は、それらが結合する原子と共に互いに結合してシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成しており;
各Rは独立して、水素、フルオロ、C1〜6アルキル、−OH、−NH、−NH(CH)、−N(CH、またはC1〜6アルコキシであり;
各Rは独立して、水素またはC1〜6アルキルであり;
各Rは独立して、ハロ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、−OH、−N(R、またはC1〜6アルコキシ、−O−C1〜6アルキレンC1〜6アルコキシ、CN、NO、−N(R)−C(O)−C1〜6アルキル、−C(O)N(R、−N(R)S(O)1〜21〜6アルキル、または−S(O)N(Rであり;
mは、0、1、または2であり;
nは、0、1、または2であり;
oは、1、2、または3であり;かつ
pは、1、2、または3であるが;ただし、(1)Xが置換されていないシクロプロピルである場合、RとRの両方が共に−NHまたは−NH−C(O)−フェニルになることはなく;(2)Xは置換されているシクロブチル以外および置換されているシクロペンチル以外であり;かつ(3)Xが置換されていないシクロプロピルであり、mとnが両方とも1である場合、RとRの両方が共に−NH−C(O)−ベンジルになることはない]。
一実施形態では、式(I)の化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または式(I)の化合物もしくはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を提供する:

[式中、
Xは、置換されていてもよいC−Cシクロアルキレンであり;
W、Y、およびZはそれぞれ独立して、−S−、−CH=、−O−、−N=、または−NH−であるが、ただし、各環について、W、Y、およびZの少なくとも1つは−CH=ではなく、
およびRはそれぞれ独立して、−NH、−N(R)−C(O)−R、−C(O)−N(R)−R、−N(R)−C(O)−O−R、−N(R)−C(O)−N(R)−R、または−N(R)−C(O)−SRであり;
各Rは独立して、水素、C1〜6アルキル、またはアリールであり;
各Rは独立して、C1〜6アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリルアルキル、またはヘテロシクリルであり、これらのそれぞれは、0〜3個存在するRで置換されており;
各Rは独立して、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6チオアルコキシ、C1〜6ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリル、シアノ、ハロ、オキソ、−OH、−OCF、−OCHF、−SO−C1〜6アルキル、−NO、−N(R)−C(O)−C1〜6アルキル、−N(Rであるか、または2つの隣接するR部分は、それらが結合する原子と共に互いに結合してヘテロシクリルを形成しており;
各Rは独立して、水素、フルオロ、C1〜6アルキル、−OH、−NH、−NH(CH)、−N(CH、またはC1〜6アルコキシであり;
各Rは独立して、水素またはC1〜6アルキルであり;
mは、0、1、または2であり;
nは、0、1、または2であり;
oは、1、2、または3であり;かつ
pは、1、2、または3であるが;ただし、(1)Xが置換されていないシクロプロピルである場合、RとRの両方が共に−NHまたは−NH−C(O)−フェニルになることはなく;(2)Xは置換されているシクロブチル以外および置換されているシクロペンチル以外であり;かつ(3)Xが置換されていないシクロプロピルであり、mとnが両方とも1である場合、RとRの両方が共に−NH−C(O)−ベンジルになることはない]。
一実施形態では、式(I)の化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または式(I)の化合物もしくはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を提供する:

[式中、
Xは、C−Cシクロアルキレンであり;
W、Y、およびZはそれぞれ独立して、−S−、−CH=、−O−、−N=、または−NH−であるが、ただし、W、Y、およびZの少なくとも1つは−CH=ではなく、
およびRはそれぞれ独立して、−NH、−N(R)−C(O)−R、−C(O)−N(R)−R、−N(R)−C(O)−O−R、−N(R)−C(O)−N(R)−R、または−N(R)−C(O)−SRであり;
各Rは独立して、水素、C1〜6アルキル、またはアリールであり;
各Rは独立して、C1〜6アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリルアルキル、またはヘテロシクリルであり、これらのそれぞれは、0〜3個存在するRで置換されており;
各Rは独立して、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、−O−C1〜6アルキレンC1〜6アルコキシ、C1〜6チオアルコキシ、C1〜6ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリル、シアノ、ハロ、オキソ、−OH、−OCF、−OCHF、−SO−C1〜6アルキル、−NO、−N(R)−C(O)−C1〜6アルキル、−C(O)N(R、−N(R)S(O)1〜2−C1〜6アルキル、−S(O)N(R、−N(R、−C1〜6アルキレン−N(Rであり、ここで前記アルキル、C1〜6アルコキシ、−O−C1〜6アルキレンC1〜6アルコキシ、C1〜6チオアルコキシ、C1〜6ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリル、−SO−C1〜6アルキル、−NO、−N(R)−C(O)−C1〜6アルキル、−C(O)N(R、−N(R)S(O)1〜2−C1〜6アルキル、−S(O)N(R、−N(R、または−C1〜6アルキレン−N(Rは、0〜3個存在するRで置換されていてもよく;または2つの隣接するR部分は、それらが結合する原子と共に互いに結合してシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成しており;
各Rは独立して、水素、フルオロ、C1〜6アルキル、−OH、−NH、−NH(CH)、−N(CH、またはC1〜6アルコキシであり;
各Rは独立して、水素またはC1〜6アルキルであり;
各Rは独立して、ハロ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、−OH、−N(R、またはC1〜6アルコキシ、−O−C1〜6アルキレンC1〜6アルコキシ、CN、NO、−N(R)−C(O)−C1〜6アルキル、−C(O)N(R、−N(R)S(O)1〜21〜6アルキル、または−S(O)N(Rであり;
mは、0、1、または2であり;
nは、0、1、または2であり;
oは、1、2、または3であり;かつ
pは、1、2、または3であるが;ただし、(1)Xが置換されていないシクロプロピルである場合、RとRの両方が共にNH−フェニルになることはなく;かつ(2)Xは置換されているシクロブチル以外および置換されているシクロペンチル以外である]。
一実施形態では、式(I)の化合物もしくはその薬学的に許容される塩、または式(I)の化合物もしくはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を提供する:

[式中、
Xは、C−Cシクロアルキレンであり;
W、Y、およびZはそれぞれ独立して、−S−、−CH=、−O−、−N=、または−NH−であるが、ただし、W、Y、およびZの少なくとも1つは−CH=ではなく、
およびRはそれぞれ独立して、−NH、−N(R)−C(O)−R、−C(O)−N(R)−R、−N(R)−C(O)−O−R、−N(R)−C(O)−N(R)−R、または−N(R)−C(O)−SRであり;
各Rは独立して、水素、C1〜6アルキル、またはアリールであり;
各Rは独立して、C1〜6アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリルアルキル、またはヘテロシクリルであり、これらのそれぞれは、0〜3個存在するRで置換されており;
各Rは独立して、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6チオアルコキシ、C1〜6ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリル、シアノ、ハロ、オキソ、−OH、−OCF、−OCHF、−SO−C1〜6アルキル、−NO、−N(R)−C(O)−C1〜6アルキル、−N(Rであるか、または2つの隣接するR部分は、それらが結合する原子と共に互いに結合してヘテロシクリルを形成しており;
各Rは独立して、水素、フルオロ、C1〜6アルキル、−OH、−NH、−NH(CH)、−N(CH、またはC1〜6アルコキシであり;
各Rは独立して、水素またはC1〜6アルキルであり;
mは、0、1、または2であり;
nは、0、1、または2であり;
oは、1、2、または3であり;かつ
pは、1、2、または3であるが;ただし、(1)Xが置換されていないシクロプロピルである場合、RとRの両方が共にNH−フェニルになることはなく;かつ(2)Xは置換されているシクロブチル以外および置換されているシクロペンチル以外である]。
一部の実施形態では、Xは置換されていないシクロプロピルである。一部の実施形態では、Xは置換されていないシクロブチルである。一部の実施形態では、Xは置換されていないシクロペンチルである。一部の実施形態では、Xはシクロヘキシルである。一部の実施形態では、Xはシクロヘプチルである。一部の実施形態では、Xは1〜3個の置換基で置換されている。一部の実施形態では、Xは1個の置換基で置換されている。一部の実施形態では、Xは2個の置換基で置換されている。
一部の実施形態では、各Yは−N=である。一部の実施形態では、各Zは−N=である。一部の実施形態では、各Wは−S−である。これらの実施形態の一部の態様では、各Wは−S−であり、各Yは−N=であり、かつ各Zは−N=である。
一部の実施形態では、oは1である。一部の実施形態では、pは1である。一部の実施形態では、oは1であり、かつpは1である。
一部の実施形態では、mは0である。一部の実施形態では、nは0である。一部の実施形態では、mは0であり、かつnは0である。一部の実施形態では、RとRは同じである。一部の実施形態では、RとRは異なっている。
一部の実施形態では、mは1である。一部の実施形態では、nは1である。一部の実施形態では、nは1であり、かつmは1である。これらの実施形態の一部の態様では、各Rは水素である。一部の実施形態では、RとRは同じである。一部の実施形態では、RとRは異なっている。
一部の実施形態では、RおよびRはそれぞれ、−N(R)−C(O)−R(式中、各Rは水素であり、各Rはアラルキルまたはヘテロアラルキルであり、これらのそれぞれは、0〜3個存在するRで置換されている)である。これらの実施形態の一部の態様では、RとRは同じである。
一部の実施形態では、RおよびRはそれぞれ、−N(R)−C(O)−R(式中、各Rは水素である)である。これらの実施形態の一部の態様では、各Rは、0〜3個存在するRで置換されているアラルキルである。これらの実施形態の一部の態様では、RとRは同じである。
これらの実施形態の一部の態様では、各Rは、0個存在するRで置換されているアラルキル(例えば、ベンジル)である。これらの実施形態の一部の態様では、各Rは、1個存在するRで置換されているアラルキル(例えば、ベンジル)である。これらの実施形態の一部のさらなる態様では、各Rは−N(CHである。これらの実施形態の他のさらなる態様では、各RはC1〜6アルコキシ(例えば、メトキシまたはイソプロポキシ)である。これらの実施形態の他のさらなる態様では、各Rは−O−ヘテロシクリル(例えば、−O−オキセタン)である。これらの実施形態の他のさらなる態様では、各Rはハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)である。これらの実施形態の他のさらなる態様では、各Rは−NHである。これらの実施形態の他のさらなる態様では、各Rは−SO−CHである。これらの実施形態の他のさらなる態様では、各Rは−NHC(O)CHである。これらの実施形態の他のさらなる態様では、各Rは−NOである。これらの実施形態の他のさらなる態様では、各Rはシアノである。これらの実施形態の他のさらなる態様では、各RはC1〜6ハロアルコキシ(例えば、トリフルオロメトキシ)である。これらの実施形態の他のさらなる態様では、各RはC1〜6ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)である。これらの実施形態の他のさらなる態様では、各RはC1〜6アルキル(例えばメチル)である。これらの実施形態の一部の態様では、各Rは、2個存在するRで置換されているアラルキル(例えば、ベンジル)である。これらの実施形態の一部のさらなる態様では、2つのRはハロ(例えば、フルオロ)であり、かつ他の2つのRはC1〜6アルコキシ(例えば、メトキシ)である。これらの実施形態の他のさらなる態様では、各Rはハロ(例えば、フルオロ)である。これらの実施形態の他のさらなる態様では、各RはC1〜6アルコキシ(例えば、メトキシ)である。これらの実施形態の他のさらなる態様では、2つの隣接するR部分が、それらが結合する原子と共に互いに結合して、ヘテロシクリル環を形成しており、下記の構造部分:

がもたらされる。
これらの実施形態の一部の態様では、各Rは、0〜3個存在するRで置換されているヘテロアラリキル(例えば、2−ピリジニルメチル、2−ピリジニルエチル、3−ピリジニルメチル、4−ピリジニルメチル、2−ピラジニルメチル、2−チオフェニルメチル、2−インドリルメチル、4−インドリルメチル、2−ピリミジニルメチル、または2−チアゾリルメチル)である。これらの実施形態の一部の態様では、各Rは、0個存在するRで置換されているヘテロアラリキル(例えば、2−ピリジニルメチル、2−ピリジニルエチル、3−ピリジニルメチル、4−ピリジニルメチル、2−ピラジニルメチル、2−チオフェニルメチル、2−インドリルメチル、3−インドリルメチル、4−インドリルメチル、2−ピリミジニルメチル、または2−チアゾリルメチル)である。これらの実施形態の他の態様では、各Rは、1個存在するRで置換されているヘテロアラルキル(例えば、5−イソオキサゾリル、2−ピリジニルメチル、または3−インドリルメチル)である。これらの実施形態の一部のさらなる態様では、各RはC1〜6アルキル(例えばメチル)である。これらの実施形態の他のさらなる態様では、各RはC1〜6アルコキシ(例えば、メトキシ)である。これらの実施形態の他のさらなる態様では、各Rはシアノである。これらの実施形態の他のさらなる態様では、各Rは−N(CHである。これらの実施形態の他のさらなる態様では、各Rは−NHC(O)CHである。これらの実施形態の他のさらなる態様では、各Rはハロ(例えば、ブロモ)である。
これらの実施形態の一部の態様では、各Rは、0〜3個存在するRで置換されているC1〜6アルキル(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、またはイソプロピル)である。これらの実施形態の一部の態様では、各Rは、0個存在するRで置換されているC1〜6アルキル(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、またはイソプロピル)である。これらの実施形態の他の態様では、各Rは、1個存在するRで置換されているC1〜6アルキル(例えば、メチル、エチル、またはtert−ブチル)である。これらの実施形態の一部のさらなる態様では、各RはC1〜6チオアルコキシ(例えば、チオメトキシ)である。これらの実施形態の他のさらなる態様では、各RはC1〜6ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)である。これらの実施形態の他のさらなる態様では、各Rは−OHである。
これらの実施形態の一部の態様では、各Rは、0〜3個存在するRで置換されているアリール(例えば、フェニル)である。これらの実施形態の一部の態様では、各Rは、0個存在するRで置換されているアリール(例えば、フェニル)である。
これらの実施形態の一部の態様では、各Rは、1個存在するRで置換されているアリール(例えば、フェニル)であり、ここでRはヘテロシクリル(例えば、アゼチジニル)であり、かつRは2個存在するハロ(例えば、フルオロ)で置換されている。
これらの実施形態の一部の態様では、各Rは、0〜3個存在するRで置換されているヘテロシクリル(例えば、3−テトラヒドロフラニル)である。これらの実施形態の一部の態様では、各Rは、0個存在するRで置換されているヘテロシクリル(例えば、3−テトラヒドロフラニル)である。
これらの実施形態の一部の態様では、各Rは、0〜3個存在するRで置換されているヘテロシクリルアルキル(例えば、2−テトラヒドロフラニルメチル)である。これらの実施形態の一部の態様では、各Rは、0個存在するRで置換されているヘテロシクリルアルキル(例えば、2−テトラヒドロフラニルメチル)である。これらの実施形態の一部の態様では、各Rは、0個存在するRで置換されているヘテロシクリルアルキルであり、下記の構造:

によって表される。
これらの実施形態の一部の態様では、各Rは、0〜3個存在するRで置換されているシクロアルキル(例えば、シクロペンチル)である。これらの実施形態の一部の態様では、各Rは、0個存在するRで置換されているシクロアルキル(例えば、シクロペンチル)である。
これらの実施形態の一部の態様では、各Rは、0〜3個存在するRで置換されているシクロアルキルアルキル(例えば、シクロプロピルメチル)である。これらの実施形態の一部の態様では、各Rは、0個存在するRで置換されているシクロアルキルアルキル(例えば、シクロプロピルメチル)である。
これらの実施形態の一部の態様では、各Rは、0〜3個存在するRで置換されているC1〜6アルケニル(例えば、エテニル)である。これらの実施形態の一部の態様では、各Rは、1個存在するRで置換されているC1〜6アルケニル(例えば、エテニル)である。これらの実施形態の一部のさらなる態様では、各Rはヘテロアリール(例えば、2−ピリジニル)である。
これらの実施形態の一部の態様では、一方のRは、0個存在するRで置換されているC1〜6アルキル(例えば、メチル)であり、他方のRは、1個存在するR(ここで、RはC1〜6アルキル(例えば、メチル)である)で置換されているヘテロアラルキル(例えば、3−インドリルメチル)である。
これらの実施形態の一部の態様では、一方のRは、0個存在するRで置換されているC1〜6アルキル(例えば、メチル)であり、他方のRは、1個存在するR(ここで、Rはヘテロシクリル(例えば、アゼチジニル)であり、かつRは2個存在するハロ(例えば、フルオロ)で置換されている)で置換されているヘテロアラルキル(例えば、2−ピリジル)である。
これらの実施形態の一部の態様では、一方のRは、0個存在するRで置換されているC1〜6アルキル(例えば、メチル)であり、他方のRは、1個存在するR(ここで、RはC1〜6アルキル(例えば、メチル)である)で置換されているヘテロアラルキル(例えば、3−インドリルメチル)である。
これらの実施形態の一部の態様では、一方のRはC1〜6アルキル(例えば、メチル)であり、他方のRはヘテロアラルキル(例えば、2−ピリジニルメチル)であり、これらのそれぞれは、0個存在するRで置換されている。
これらの実施形態の一部の態様では、一方のRは、0個存在するRで置換されているヘテロアラルキル(例えば、2−ピリジニルメチル)であり、他方のRは、1個存在するR(ここで、RはC1〜6アルコキシ(例えば、メトキシ)である)で置換されているアラルキル(例えば、ベンジル)である。
これらの実施形態の一部の態様では、一方のRは、0個存在するRで置換されているC1〜6アルキル(例えば、メチル)であり、他方のRは、1個存在するR(ここで、RはC1〜6アルコキシ(例えば、メトキシ)である)で置換されているアラルキル(例えば、ベンジル)である。
一部の実施形態では、Rは−NHであり、Rは−N(R)−C(O)−R(式中、Rは水素であり、Rは0個存在するRで置換されているヘテロアラルキル(例えば2−ピリジニルメチル)である)である。
一部の実施形態では、各RはHである。
一部の実施形態では、式(I)の化合物は、式(II):

[式中、R、R、R、R、R、R、o、p、m、n、およびXは、式(I)に定義された通りである]の化合物によって表される。
一部の実施形態では、式(I)または(II)の化合物は、式(IIa):

[式中、R、R、R、R、R、o、p、およびXは、式(I)に定義された通りである]の化合物によって表される。
一部の実施形態では、式(I)、(II)、または(IIa)の化合物は、式(III):

[式中、R、R、およびXは、式(I)に定義された通りである]の化合物によって表される。
一部の実施形態では、式(I)の化合物は、式(IV):

[式中、R、R、R、R、およびRは式(I)に定義された通りであり、qは0、1、2、3、または4である]の化合物によって表される。
一部の実施形態では、式(I)または(IV)の化合物は、式(IVa):

[式中、R、R、およびqは、式(IV)に定義された通りである]の化合物によって表される。
一部の実施形態では、式(I)または(IV)の化合物は、式(IVb):

[式中、R、R、およびqは、式(IV)に定義された通りである]の化合物によって表される。
一部の実施形態では、式(I)または(IV)の化合物は、式(IVc):

[式中、R、R、およびqは、式(IV)に定義された通りである]の化合物によって表される。
一部の実施形態では、式(I)の化合物は、式(V):

[式中、Rは、0、1、または2個存在するRで置換されているC1〜6アルキル、アラルキル、またはヘテロアラルキルであり、ここで、Rは、メチル、メトキシ、−NH、−N(CH、−SO−CH、−NHC(O)CH、NO、CN、ブロモ、またはフルオロから選択される]の化合物によって表される。式(V)の一部の実施形態では、各Rは同じである。式(V)の一部の実施形態では、各Rは異なっている。
一部の実施形態では、式(I)の化合物は、式(Va):

[式中、Rは、0、1、または2個存在するRで置換されているC1〜6アルキル、アラルキル、またはヘテロアラルキルであり、ここで、Rは、メチル、メトキシ、−NH、−N(CH、−SO−CH、−NHC(O)CH、NO、CN、ブロモ、またはフルオロから選択される]の化合物によって表される。式(Va)の一部の実施形態では、各Rは同じである。式(Va)の一部の実施形態では、各Rは異なっている。
一部の実施形態では、式(I)の化合物は、式(Vb):

[式中、Rは、0、1、または2個存在するRで置換されているC1〜6アルキル、アラルキル、またはヘテロアラルキルであり、ここで、Rは、メチル、メトキシ、−NH、−N(CH、−SO−CH、−NHC(O)CH、NO、CN、ブロモ、またはフルオロから選択される]の化合物によって表される。式(Vb)の一部の実施形態では、各Rは同じである。式(Vb)の一部の実施形態では、各Rは異なっている。
一部の実施形態では、式(I)の化合物は、式(VI):

[式中、Rは、1個存在するRで置換されているアラルキルであり、ここで、Rはメトキシである]の化合物によって表される。これらの実施形態の一部の態様では、各Rは同じである。
一部の実施形態では、式(I)の化合物は、式(VIa):

[式中、Rは、1個存在するRで置換されているアラルキルであり、ここで、Rはメトキシである]の化合物によって表される。これらの実施形態の一部の態様では、各Rは同じである。
一部の実施形態では、式(I)の化合物は、式(VIb):

[式中、Rは、1個存在するRで置換されているアラルキルであり、ここで、Rはメトキシである]の化合物によって表される。これらの実施形態の一部の態様では、各Rは同じである。
特定の実施形態では、式Iの代表的な化合物は、表1および実施例に記載する化合物を含む。本明細書に記載する化合物は、例えば実施例に記載するアッセイによって、グルタミナーゼを阻害するその能力について試験することができる。簡便のために、これらの化合物の阻害活性を、実施例Aまたは実施例Bのアッセイで得られた、表1のIC50で表わす。代表的な化合物を以下の表1に示す。示す場合、「A」は、IC50が100nM未満のグルタミナーゼ阻害剤を指す。「B」は、IC50が100nM〜500nMの間にあるグルタミナーゼ阻害剤を指す。「C」は、IC50が500nM〜1000nMの間にあるグルタミナーゼ阻害剤を指す。「D」は、IC50が1μM〜2μMの間にあるグルタミナーゼ阻害剤を指す。「E」は、IC50が2μM〜10μMの間にあるグルタミナーゼ阻害剤を指す。「N/A」は、IC50が入手できない化合物を指す。
本明細書に記載する化合物は、本明細書に提供する実施例に記載するものなど、種々の合成技術を用いて作製することができる。当業者が認識し得るように、本明細書の式に記載の化合物を合成する方法は当業者には明らかである。加えて、所望の化合物を得るために、種々の合成ステップを、代わりの順序または順番で実施することもできる。本明細書に記載する化合物を合成するのに有用な合成化学的変換および保護基の方法論(保護および脱保護)は、当技術分野で公知であり、例えば、R.Larock,Comprehensive Organic Transformations,VCH Publishers(1989);T.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,2d.Ed.,John Wiley and Sons(1991);L.Fieser and M.Fieser,Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis,John Wiley and Sons(1994);およびL.Paquette,ed.,Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis,John Wiley and Sons(1995)、ならびにこれらの後続の版に記載のものなどを含む。
本明細書に提供する化合物は、1つまたは複数の不斉中心を含有し得るため、ラセミ体およびラセミ混合物、単一鏡像異性体、個々のジアステレオマーおよびジアステレオマー混合物として存在し得る。これらの化合物のすべてのそのような異性体は、本範囲内に明示的に含まれる。化合物が立体化学を指定することなく命名されるかまたは構造によって表現され、しかも1つまたは複数のキラル中心を有する場合、他に指示がない限り、それは、化合物のあらゆる可能な立体異性体を表すと理解される。本明細書に提供する化合物はまた、例えば環または二重結合の存在から生じる制限など、結合回転を制限し得る結合(例えば、炭素−炭素結合)または置換基を含有することができる。したがって、すべてのシス/トランスおよびE/Z異性体が明示的に含まれる。
本明細書に提供する(例えば、式Iの)化合物はまた、1つまたは複数の同位体置換を含むことができる。例えば、Hは、1H、2H(Dまたは重水素)、および3H(Tまたは三重水素)を含む任意の同位体であってもよく;Cは、12C、13Cおよび14Cを含む任意の同位体であってもよく;Oは、16Oおよび18Oを含む任意の同位体であってもよい等である。本発明に提供する化合物はまた、複数の互変異性体で表わすことができ、そのような例において、単一の互変異性体しか表すことができない場合でも、本明細書に記載する化合物のすべての互変異性体を明示的に含む(例えば、環系のアルキル化は、複数の部位におけるアルキル化をもたらすことがあり、すべてのそのような反応生成物は明示的に含まれる)。そのような化合物のすべてのそのような異性体が明示的に含まれる。本明細書に記載する化合物のすべての結晶形が明示的に含まれる。
本明細書に提供する化合物は、それ自体だけでなく、該当する場合には、その塩およびそのプロドラッグも含む。例えば、塩は、アニオンと本明細書に記載する化合物上の正に荷電した置換基(例えば、アミノ基)との間で形成され得る。適切なアニオンとしては、クロライド、ブロマイド、ヨーダイド、スルフェート、ニトレート、ホスフェート、シトラート、メタンスルホネート、トリフルオロアセテート、およびアセテートが挙げられる。同様に、塩はまた、カチオンと本明細書に記載する化合物上の負に荷電した置換基(例えば、カルボキシレート)との間で形成され得る。適切なカチオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、およびテトラメチルアンモニウムイオンなどのアンモニウムカチオンが挙げられる。プロドラッグの例としては、被験体に投与すると活性化合物を提供することができるエステルおよび他の薬学的に許容される誘導体が挙げられる。
本明細書に提供する化合物は、選択した生物特性、例えば特定の組織へのターゲティングを増強するために、適切な官能性を付与することによって修飾することができる。そのような修飾は、当技術分野で公知であり、所与の生物学的コンパートメント(例えば、血液、リンパ系、中枢神経系)への生物学的浸透性を増大させるもの、経口アベイラビリティを増大させるもの、注射による投与を可能にするように溶解性を増大させるもの、代謝を改変するもの、排泄速度を改変するものなどがある。
代替の実施形態では、本明細書に記載する化合物は、化合物の誘導体および/または化合物ライブラリーを調製するために、コンビナトリアルケミストリー技術で利用することができるプラットフォームまたはスキャフォールドとして使用することができる。そのような化合物の誘導体およびライブラリーは、生物活性を有するものであり、特定の活性を有する化合物を特定し、設計するのに有用である。本明細書に記載する化合物を利用するのに適したコンビナトリアル技術は、Obrecht,D.and Villalgrodo,J.M.,Solid−Supported Combinatorial and Parallel Synthesis of Small−Molecular−Weight Compound Libraries,Pergamon−Elsevier Science Limited(1998)によって例示されるように、当技術分野で公知であり、「スプリットおよびプール(split and pool)」または「パラレル」合成技術、固相および液相技術、ならびにコード化技術などの技術を含む(例えば、Czarnik,A.W.,Curr.Opin.Chem.Bio.,(1997)1,60を参照のこと)。したがって、一実施形態は、本明細書に記載する化合物を用いて、誘導体または化合物ライブラリーを作製するための方法であって、1)複数のウェルを含む本体を準備するステップと、2)本明細書に記載する方法によって特定された1つまたは複数の化合物を各ウェルに提供するステップと、3)追加の1つまたは複数の化学物質を各ウェルに提供するステップと、4)得られた1つまたは複数の生成物を各ウェルから単離するステップとを含む方法に関する。代替の実施形態は、本明細書に記載する化合物を用いて、誘導体または化合物ライブラリーを作製するための方法であって、1)固体支持体に結合させた、本明細書に記載する1つまたは複数の化合物を準備するステップと、2)固体支持体に結合させた、本明細書に記載する方法により特定された1つまたは複数の化合物を、1つまたは複数の追加の化学物質で処理するステップと、3)得られた1つまたは複数の生成物を固体支持体から単離するステップとを含む方法に関する。上記の方法では、所望の生成物またはその中間体の追跡、同定、または単離を容易にするために、「タグ」または識別子もしくは標識部分を、本明細書に記載する化合物またはその誘導体に結合させかつ/またはそれから脱離させることができる。そのような部分は当技術分野で公知である。前述の方法で使用される化学物質には、例えば、溶媒、試薬、触媒、保護基および脱保護基試薬等が含まれ得る。そのような化学物質の例には、本明細書で参照される種々の合成および保護基化学の教科書および論文に記載されるものがある。
定義
「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素の任意のラジカルを指す。
「アルキル」という用語は、指定の炭素原子数を含有する、直鎖または分岐鎖であり得る飽和または不飽和の炭化水素鎖を指す。例えば、C−C12アルキルは、その基がその中に1〜12個(包括的)の炭素原子を有し得ることを示す。「アルキル」という用語は、アルケニル部分を含む。「ハロアルキル」という用語は、1個または複数の水素原子がハロに置き換えられたアルキルを指し、水素がすべてハロに置き換えられたアルキル部分(例えば、ペルフルオロアルキル)を含む。「アリールアルキル」または「アラルキル」という用語は、アルキル水素原子がアリール基に置き換えられたアルキル部分を指す。アラルキルは、2個以上の水素原子がアリール基に置き換えられた基を含む。「アリールアルキル」または「アラルキル」の例としては、ベンジル基、2−フェニルエチル基、3−フェニルプロピル基、9−フルオレニル基、ベンズヒドリル基、およびトリチル基が挙げられる。
「アルキレン」または「シクロアルキレン」という用語は、二価のアルキルまたはシクロアルキル、例えば、−CH−、−CHCH−、および−CHCHCH−を指す。
「アルケニル」という用語は、2〜12個の炭素原子を含有し、かつ1つまたは複数の二重結合を有する直鎖または分岐鎖の炭化水素鎖を指す。アルケニル基の例としては、以下に限定されるものではないが、アリル、プロペニル、2−ブテニル、3−ヘキセニル、および3−オクテニルが挙げられる。二重結合炭素の1つは、場合によってはアルケニル置換基の結合点であり得る。
「アルコキシ」という用語は、−O−アルキルラジカルを指す。「ハロアルコキシ」という用語は、1個または複数の水素原子がハロに置き換えられたアルコキシを指し、水素がすべてハロに置き換えられたアルコキシル部分(例えばペルフルオロアルコキシ)を含む。
「アリール」という用語は、単環式、二環式、または三環式の芳香族炭化水素環系を指し、置換可能な任意の環原子が(例えば、1個または複数の置換基で)置換され得る。アリール部分の例としては、以下に限定されるものではないが、フェニル、ナフチル、およびアントラセニルが挙げられる。特に明記されない限り、アリールの任意の環原子は、1個または複数の置換基で置換することができる。
本明細書で使用する「シクロアルキル」という用語は、3〜12個の炭素を有する環式、二環式、三環式、または多環式の非芳香族炭化水素基を含む。任意の置換可能な環原子は、(例えば、1個または複数の置換基で)置換することができる。シクロアルキル基は、縮合環またはスピロ環を含有することができる。縮合環は、共通の炭素原子を共有する環である。シクロアルキル部分の例としては、以下に限定されるものではないが、シクロプロピル、シクロヘキシル、メチルシクロヘキシル、アダマンチル、およびノルボルニルが挙げられる。
本明細書で使用する「シクロアルキルアルキル」という用語は、シクロアルキル基で置換されているアルキル基を指す。
「ヘテロシクリル」または「複素環基」という用語は、3員〜14員非芳香族環構造(例えば、3員〜14員環、より好ましくは3員〜7員環)を指し、その環構造には、O、N、およびSから独立して選択される1〜4個のヘテロ原子が含まれる。ヘテロシクリル基または複素環基は、縮合環またはスピロ環を含有することができる。複素環はまた、それぞれの基が、例えば5〜7員環を含有する多環式であってもよい。「ヘテロシクリル」または「複素環基」という用語は、飽和および部分飽和しているヘテロシクリル構造を含む。ヘテロ原子は、場合によってはヘテロシクリル置換基の結合点であり得る。
「ヘテロアリール」という用語は、単環式の場合、1〜3個の環ヘテロ原子、二環式の場合、1〜6個の環へテロ原子、または三環式の場合、1〜9個の環ヘテロ原子を有する、5〜14員(すなわち、5〜8員単環式、8〜12員二環式、または11〜14員三環式)芳香族環系を指し、前記環ヘテロ原子は独立して、O、N、またはSから選択される(例えば、単環式、二環式、または三環式の場合それぞれ、1〜3個、1〜6個、または1〜9個のN、O、またはSの環ヘテロ原子)。任意の置換可能な環原子は(例えば、1個または複数の置換基で)置換することができる。
1個または複数のヘテロ原子を含有し、かつ分子の残りの部分への環系からの結合点が非芳香族環を介している芳香族環と非芳香族環の両方を含有する二環式および三環式の環系は、ヘテロシクリル基と見なされる。アリールまたはヘテロアリールがシクロアルキルまたはヘテロシクリルに縮合し、かつ分子の残りの部分への環系からの結合点が芳香族環を介している二環式および三環式の環系は、アリール基またはヘテロアリール基と見なされる。
「ヘテロシクリルアルキル」という用語は、本明細書で使用する場合、複素環基で置換されているアルキル基を指す。
「ヘトアラルキル(hetaralkyl)」または「ヘテロアラルキル」という用語は、本明細書で使用する場合、ヘテロアリール基で置換されているアルキル基を指す。本明細書で提供する化合物の環ヘテロ原子には、N−O、S(O)、およびS(O)が含まれる。
アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルキル基、およびヘテロシクリル基は、単独であっても基の一部(例えば、アラルキル基のアリール部分)であっても、特に明記されない限り、ハロ、−C≡N、−C−Cアルキル、=O、−OR、−ORb’、−SR、−SRb’、−(C−Cアルキル)−N(R)(R)、−(C−Cアルキル)−N(R)(Rb’)、−N(R)(R)、−N(R)(Rb’)、−O−(C−Cアルキル)−N(R)(R)、−O−(C−Cアルキル)−N(R)(Rb’)、−(C−Cアルキル)−O−(C−Cアルキル)−N(R)(R)、−(C−Cアルキル)−O−(C−Cアルキル)−N(R)(Rb’)、−C(O)−N(R)(R)、−(C−Cアルキル)−C(O)−N(R)(R)、−(C−Cアルキル)−C(O)−N(R)(Rb’)、−ORb’、−Rb’、−C(O)(C−Cアルキル)、−C(O)Rb’、−C(O)N(Rb’)(R)、−N(R)C(O)(R)、−N(R)C(O)(Rb’)、−N(R)SO(R)、−SON(R)(R)、−N(R)SO(Rb’)、および−SON(R)(Rb’)[式中、
任意のアルキル置換基は、−OH、−O−(C−Cアルキル)、ハロ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、または−N(C−Cアルキル)の1個または複数でさらに置換されていてもよく;
各Rは独立して、水素および−C−Cアルキルから選択されるか;または
2個のRが、それらが結合する窒素原子と共に互いに結合して、N、S、およびOから選択される1個の追加のヘテロ原子を場合によっては含む4〜8員ヘテロシクリルを形成し;かつ
各Rb’は独立して、−C−Cカルボシリル(carbocylyl)、フェニル、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルから選択され、ここで、前記フェニル、シクロアルキル、ヘテロアリール、または複素環置換基上の1つまたは複数の置換可能部位は、−(C−Cアルキル)、−(C−Cフルオロアルキル)、−OH、−O−(C−Cアルキル)、−O−(C−Cフルオロアルキル)、ハロ、−NH、−NH(C−Cアルキル)、または−N(C−Cアルキル)の1個または複数でさらに置換されていてもよい]から独立して選択される置換基で1個または複数の置換可能な原子において置換されていてもよい。
ヘテロシクリル基は、単独であっても基の一部としてであっても、オキソ(=O)、−C−Cアルキル、フルオロ置換C−Cアルキルで、1個または複数の任意の置換可能窒素原子において置換されていてもよい。
「置換されている」という用語は、水素原子が他の基で置き換えられていることを指す。
「選択的」という用語は、他の標的よりもグルタミナーゼを少なくとも2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、または10倍超阻害することを意味する。
「阻害剤」という用語は、本明細書で使用する場合、グルタミナーゼの酵素活性を測定可能な程度に減速、停止、低下、または不活性化させて、グルタミナーゼの正常活性レベルより低いレベルに低下させる薬剤を意味する。グルタミナーゼの阻害剤は、ペプチドであっても核酸であってもよい(例えば、グルタメート)。薬剤に曝露されたときのグルタミナーゼの活性を直接的または間接的に測定することによって薬剤を評価して、それが阻害剤であるか否かを判定することができる。薬剤活性は、例えば対照物質に比較して測定することができる。一部の実例では、測定される薬剤活性は、グルタミナーゼの阻害に対するものである。
「取得する」または「取得すること」という用語は、本明細書で使用する場合、物理的実体、または値、例えば数値の所有を、物理的実体または値を「直接的に取得すること」または「間接的に取得すること」によって得ることを指す。「直接的に取得すること」とは、物理的実体または値を得る工程を実施すること(例えば、合成または分析的方法を実施すること)を意味する。「間接的に取得すること」とは、物理的実体または値を別の団体または供給源(例えば、物理的実体または値を直接的に取得した第三者の研究室)から受け取ることを指す。物理的実体を直接的に取得することには、例えば出発材料などの物質的実体における物理的変化を含む工程を実施することが含まれる。代表的な変化には、2つ以上の出発材料から物理的実体を作製すること、物質を剪断または断片化すること、物質を分離または精製すること、2つ以上の別々の実体を1つの混合物に混合すること、共有結合または非共有結合の破壊または形成を含む化学反応を実施することが含まれる。直接的に値を取得することには、試料または別の物質における物理的変化を含む工程を実施すること、例えば、試料、検体、または試薬などの物質における物理的変化を含む、分析的工程を実施すること(本明細書において、時に「物理的分析」と呼ばれる)、分析的方法、例えば、以下のうちの1つまたは複数を含む方法を実施すること:物質、例えば検体またはその断片もしくは他の誘導体を、別の物質から分離または精製すること;検体またはその断片もしくは他の誘導体を、別の物質、例えば緩衝剤、溶媒、もしくは反応物と混合すること;あるいは、例えば、検体の第1および第2の原子間の共有結合もしくは非共有結合を破壊または形成することにより、検体またはその断片もしくは他の誘導体の構造を変化させること;あるいは、例えば、試薬の第1および第2の原子間の共有結合もしくは非共有結合を破壊または形成することにより、試薬またはその断片もしくは他の誘導体の構造を変化させること、が含まれる。
「試料を取得すること」という用語は、本明細書で使用する場合、例えば組織試料または核酸試料などの試料の所有を、試料を「直接的に取得すること」または「間接的に取得すること」によって得ることを指す。「試料を直接的に取得すること」とは、試料を得るための工程を実施すること(例えば、外科手術または抽出などの物理的方法を実施すること)を意味する。「試料を間接的に取得すること」とは、試料を、別の団体または供給源(例えば、試料を直接的に取得した第三者の研究室)から受け取ることを指す。試料を直接的に取得することには、例えばヒト患者の組織または患者から前もって単離した組織等の組織など、例えば出発材料などの物質的実体における物理的変化を含む工程を実施することが含まれる。代表的な変化には、出発材料から物理的実体を作製すること、組織を切開または解体すること;物質(例えば、試料組織または核酸試料)を分離または精製すること;2つ以上の別々の実体を1つの混合物に混合すること;共有結合または非共有結合の破壊または形成を含む化学反応を実施すること、が含まれる。試料を直接的に取得することには、試料または例えば上記に記載する他の物質における物理的変化を含む工程を実施することが含まれる。
本明細書で使用する場合、参照標準に比較してE−カドヘリン発現が「低い」とは、例えば、以下の参考文献:(Yauch et al.,(2005)Clin Cancer Res 11:24;Savagner et al.,(2010)Ann Oncol.21(suppl 7):vii89;Thiery et al.,(2002)Nature Reviews Cancer 2(6):442)の任意の1つに基づく当技術分野で公知の方法によって判別されるように、上皮細胞のE−カドヘリン発現のレベルに比較して、E−カドヘリン発現のレベルが低い、低下している、または欠如していることを指す。
本明細書で使用する場合、参照標準に比較してビメンチンのレベルが「高い」とは、例えば、以下の参考文献:(Yauch et al.,(2005)Clin Cancer Res 11:24;Savagner et al.,(2010)Ann Oncol.21(suppl 7):vii89;Thiery et al.,(2002)Nature Reviews Cancer 2(6):442)の任意の1つに基づく当技術分野で公知の方法によって判別されるように、上皮細胞のビメンチン発現のレベルに比較して、ビメンチン発現のレベルが高いまたは増大していることを指す。
本明細書で使用する場合、参照標準に比較してピルビン酸カルボキシラーゼ発現のレベルが「低い」または「低下している」とは、例えば、以下の参考文献:(Yauch et al.,(2005)Clin Cancer Res 11:24;Savagner et al.,(2010)Ann Oncol.21(suppl 7):vii89;Thiery et al.,(2002)Nature Reviews Cancer 2(6):442))の任意の1つに基づく当技術分野で公知の方法によって判別されるように、上皮細胞のE−カドヘリン発現のレベルに比較して、E−カドヘリン発現のレベルが低い、低下している、または欠如していることを指す。
本明細書で使用する場合、「癌」および「腫瘍」は同義語である。「癌」または「腫瘍」という用語は、無制御の増殖、不死性、転移能、急速な成長および増殖速度、および一定の特有の形態学的特徴など、癌を引き起こす細胞に典型的な特徴を有する細胞の存在を指す。癌細胞は、多くの場合、腫瘍の形態をしているが、そのような細胞は動物体内に単独で存在している場合も、白血病細胞など非腫瘍形成性癌細胞である場合もある。癌細胞は、以下の参考文献:(Yauch et al.,(2005)Clin Cancer Res 11:24;Savagner et al.,(2010)Ann Oncol.21(suppl 7):vii89;Thiery et al.,(2002)Nature Reviews Cancer 2(6):442)の任意の1つに基づいて判別されるものなど、間充織細胞に典型的な特徴を有する場合もある。
略語Me、Et、Ph、Tf、Nf、Ts、Msはそれぞれ、メチル、エチル、フェニル、トリフルオロメタンスルホニル、ノナフルオロブタンスルホニル、p−トルエンスルホニル、およびメタンスルホニルを表す。当技術分野の有機化学者により利用される略語の一層包括的なリストがJournal of Organic Chemistryの各巻の最初の号にあり;このリストは通常、Standard List of Abbreviationsという表題の表に示される。前記リストに含まれる略語および当技術分野の有機化学者により利用されるすべての略語は、参照により本明細書に組み込まれる。
化合物の評価方法
グルタミナーゼ活性は、反応の生成物であるグルタメートまたはアンモニアのいずれかの産生を検出することによりモニターすることができる。一部の実施形態では、アンモニアがいくつかの生物反応のいずれにおいてもその生成物でもあるため、グルタメート産生が測定される。
グルタメート産生は、例えば化学およびクロマトグラフィーによる検出方法ならびにNADHおよびグルタミン酸デヒドロゲナーゼを利用する共役酵素アッセイなど、当技術分野で公知のいくつかの標準的方法のいずれによっても測定することができる。細胞外グルタメート濃度はまた、当技術分野で公知の微小透析法を用いて、in vivoで測定することができる。グルタメートの測定に適した1つの方法は、初期段階で形成されるグルタメートをグルタミン酸デヒドロゲナーゼにより定量的に脱アミノ化し、後で分光測光法にて検出することができる等量のNADHを生じさせる(Godfrey et al.,1977;Kvamme et al.,1985)、マイクロタイターベースの2段階アッセイである。
処置方法
一実施形態では、本明細書に記載する疾患、病態、または障害を処置または予防する(例えば、処置する)ための方法であって、本明細書に記載する化合物(例えば、式(I)または表1の化合物)、化合物の薬学的に許容される塩、または化合物を含む医薬組成物を投与することを含む方法を提供する。
本明細書に記載する化合物および組成物は、本明細書の以下に記載するものを含む、種々の障害を処置、予防、および/または診断するために、例えばin vitroもしくはex vivoにおいて培養物中の細胞に、または例えばin vivoにおいて被験体に投与することができる。
本明細書で使用する場合、「処置する」または「処置」という用語は、障害、障害の1つもしくは複数の症状、または障害への素因を治療、治癒、緩和、軽減、改変、修復、寛解、改善、またはそれらに作用することを目的として(例えば、障害の少なくとも1つの症状を予防するために、または障害の少なくとも1つの症状の発症を遅延させるために)、被験体、例えば患者に化合物を単独で、または第2の化合物と組み合わせて適用または投与すること、あるいは障害(例えば、本明細書に記載する障害)、障害の症状、または障害への素因を有する被験体、例えば患者に由来する単離した組織または細胞、例えば細胞株に化合物を適用または投与することとして定義される。
本明細書で使用する場合、障害を処置するのに有効な化合物の量、すなわち「治療有効量」は、細胞の処理において、あるいは障害を有する被験体の治療、緩和、軽減、または改善において、被験体に単回または複数回投与すると、そのような処置をしない場合に予測されるものを超えて、有効である化合物の量を指す。
本明細書で使用する場合、障害を予防するのに有効な化合物の量、すなわち化合物の「予防有効量」は、障害または障害の症状の発症または再発の出現の予防または遅延において、被験体に単回または複数回投与すると、有効な量を指す。
「患者」および「被験体」という用語は同義語であり、本明細書で使用する場合、処置、観察、および/または実験の対象になるかまたは対象であった動物、典型的にはヒト(すなわち、任意の年齢集団の男性もしくは女性、例えば小児患者もしくは成人患者または霊長類などの他の哺乳動物(例えば、カニクイザル、アカゲザル);ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ネコ、および/またはイヌなどの商業に関連する哺乳動物;ならびに/または鳥類、例えば、ニワトリ、アヒル、ガチョウ、および/もしくはシチメンチョウなどの商業に関連する鳥類を指す。この用語を化合物または薬物の投与と結びつけて使用する場合、患者は、化合物もしくは薬物の処置、観察、および/または投与の対象になっている。

本明細書に記載する方法は、任意の癌、例えば国立がん研究所により記載されている癌について使用することができる。癌を評価して、それが本明細書に記載する方法を用いているか否かを判定することができる。代表的な癌としては、以下に限定されるものではないが、肺癌、例えば、非小細胞肺癌;乳癌、例えば、トリプルネガティブ乳癌;または肝細胞癌、骨肉腫、脂肪腫、軟骨肉腫、または中皮腫を挙げることができる。一部の実施形態では、癌は、結腸癌、腎細胞癌、急性骨髄性白血病(AML)、メラノーマ、および多発性骨髄腫から選択される。
癌は、原発腫瘍、すなわち、腫瘍増殖開始の解剖学的部位に位置しているものであり得る。癌はまた、転移性のもの、すなわち、腫瘍増殖開始の解剖学的部位以外に少なくとも第2の解剖学的部位に出現しているものでもあり得る。癌は、再発癌、すなわち、処置後、そして癌が検出できなかった期間の後、戻ってくる癌である場合もある。再発癌は、最初の腫瘍に対して解剖学的に局在している、例えば、最初の腫瘍の解剖学的に近くに位置している場合も;最初の腫瘍の領域に、例えば、最初の腫瘍の近くに位置するリンパ節に位置している場合も;または最初の腫瘍に対して遠位に、例えば、最初の腫瘍から解剖学的に遠い領域に位置している場合もある。
癌併用療法
一部の実施形態では、本明細書に記載する化合物は、1つまたは複数のさらなる癌処置と一緒に投与される。代表的な癌処置としては、例えば、化学療法、抗体療法などの標的療法、免疫療法、およびホルモン療法が挙げられる。これらの処置法のそれぞれの例を以下に提供する。
化学療法
一部の実施形態では、本明細書に記載する化合物は、1つまたは複数の化学療法と共に投与される。化学療法は、癌細胞を破壊することができる薬物による癌の処置である。「化学療法」は、通常、標的療法とは対照的に、一般に迅速に分裂する細胞に作用する細胞傷害性薬物を指す。化学療法薬は、種々の可能な方法で細胞分裂を妨害する。例えば、DNAの複製または新たに形成された染色体の分離を妨害する。化学療法のほとんどの形態は、迅速に分裂する細胞をすべて標的とし、癌細胞に特異的ではない。ただし、正常細胞が一般にDNA損傷を修復することができるのに対して、多くの癌細胞がそうすることができないことから、ある程度の特異性が生じ得る。
癌療法で使用される化学療法剤の例としては、例えば、代謝拮抗剤(例えば、葉酸、プリン、およびピリミジンの誘導体)およびアルキル化剤(例えば、ナイトロジェンマスタード、ニトロソ尿素、白金、スルホン酸アルキル、ヒドラジン、トリアゼン、アジリジン、紡錘体毒、細胞傷害性薬剤、トポイソメラーゼ阻害剤等)が挙げられる。代表的な薬剤としては、アクラルビシン、アクチノマイシン、アリトレチノイン、アルトレタミン、アミノプテリン、アミノレブリン酸、アムルビシン、アムサクリン、アナグレリド、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アトラセンタン、ベロテカン、ベキサロテン、ベンダムスチン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブスルファン、カンプトテシン、カペシタビン、カルボプラチン、カルボコン、カルモフール、カルムスチン、セレコキシブ、クロランブシル、クロルメチン、シスプラチン、クラドリビン、クロファラビン、クリサンタスパーゼ、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デシタビン、デメコルチン、ドセタキセル、ドキソルビシン、エファプロキシラル、エレスクロモル、エルサミトルシン、エノシタビン、エピルビシン、エストラムスチン、エトグルシド、エトポシド、フロクスウリジン、フルダラビン、フルオロウラシル(5FU)、ホテムスチン、ゲムシタビン、ギリアデルインプラント、ヒドロキシカルバミド、ヒドロキシ尿素、イダルビシン、イホスファミド、イリノテカン、イロフルベン、イキサベピロン、ラロタキセル、ロイコボリン、リポソームドキソルビシン、リポソームダウノルビシン、ロニダミン、ロムスチン、ルカントン、マンノスルファン、マソプロコール、メルファラン、メルカプトプリン、メスナ、メトトレキセート、アミノレブリン酸メチル、ミトブロニトール、ミトグアゾン、ミトタン、マイトマイシン、ミトキサントロン、ネダプラチン、ニムスチン、オブリメルセン、オマセタキシン、オルタタキセル、オキサリプラチン、パクリタキセル、ペガスパルガーゼ、ペメトレキセド、ペントスタチン、ピラルビシン、ピクサントロン、プリカマイシン、ポルフィマーナトリウム、プレドニムスチン、プロカルバジン、ラルチトレキセド、ラニムスチン、ルビテカン、サパシタビン、セムスチン、シチマジーンセラデノベック、サトラプラチン、ストレプトゾシン、タラポルフィン、テガフール−ウラシル、テモポルフィン、テモゾロミド、テニポシド、テセタキセル、テストラクトン、テトラニトレート、チオテパ、チアゾフリン、チオグアニン、ティピファニブ、トポテカン、トラベクテジン、トリアジクオン、トリエチレンメラミン、トリプラチン、トレチノイン、トレオスルファン、トロホスファミド、ウラムスチン、バルルビシン、ベルテポルフィン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビンフルニン、ビノレルビン、ボリノスタット、ゾルビシン、および本明細書に記載する他の細胞増殖抑制剤または細胞傷害性薬剤が挙げられる。
いくつかの薬物を一緒にすると単独よりも良好に作用するため、多くの場合、2種以上の薬物が同時に投与される。2種以上の化学療法剤が併用化学療法として使用されることが多い。一部の実施形態では、化学療法剤(併用化学療法を含む)は、本明細書に記載する化合物と併用して使用することができる。
標的療法
一部の実施形態では、本明細書に記載する化合物は、1つまたは複数の標的療法と共に投与される。標的療法は、癌細胞の脱制御されたタンパク質に特異的な薬剤の使用で構成される。小分子標的療法薬は、一般に、癌細胞内の変異、過剰発現、またはその他の様式で危害を及ぼすタンパク質上の酵素ドメインの阻害剤である。顕著な例としては、アキシチニブ、ボスチニブ、セジラニブ、ダサチニブ、エルロチニブ、イマチニブ、ゲフィチニブ、ラパチニブ、レスタウルチニブ、ニロチニブ、セマクサニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、およびバンデタニブなどのチロシンキナーゼ阻害剤、ならびにアルボシジブおよびセリシクリブなどのサイクリン依存性キナーゼ阻害剤がある。モノクローナル抗体療法は、治療剤が癌細胞の表面上のタンパク質に特異的に結合する抗体である、別の戦略である。例としては、乳癌で典型的に使用される抗HER2/neu抗体トラスツズマブ(HERCEPTIN(登録商標))、および種々のB細胞悪性腫瘍で典型的に使用される抗CD20抗体リツキシマブおよびトシツモマブが挙げられる。他の代表的な抗体としては、セツキシマブ、パニツムマブ、トラスツズマブ、アレムツズマブ、ベバシズマブ、エドレコロマブ、およびゲムツズマブが挙げられる。代表的な融合タンパク質としては、アフリベルセプトおよびデニロイキンディフチトクスが挙げられる。一部の実施形態では、標的療法は、本明細書に記載する化合物と併用して使用することができる。
さらなる代表的な治療剤として、上皮増殖因子受容体(EGFR)阻害剤、例えば、セツキシマブ、パニツムマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ニモツザマブ、マツズマブ、ザルツムマブ、ラパチニブも挙げることができる。EGFR阻害剤に対する耐性は、間充織表現型または間充織表現型に細胞が移行する結果として生じる可能性があり、EGFR突然変異および間充織表現型を有する腫瘍は、EGFR阻害剤に対する感受性が低い可能性がある(例えば、Sequist et al.,(2011)Sci Transl Med.3:75.Buck et al.,(2007)Mol Cancer Ther.6:532;Thomson et al.,(2008)Clin Exp Metastasis 25:843)を参照のこと)。
さらなる代表的な治療剤として、グルタチオン枯渇剤、例えば、L−ブチオニン−(S,R)−スルフォキシミン(BSO)も挙げることができる。
さらなる代表的な治療剤として、ホスホイノシチド3−キナーゼ(PI3K)阻害剤、例えば、ペリフォシン、イデラリシブ、BKM120、PX−866、IPI−145、NVP−BEZ235、GDC0941、BAY 80−6946も挙げることができる。
さらなる代表的な治療剤として、熱ショックタンパク質90(HSP90)阻害剤、例えば、ゲルダナマイシン、ラディシコール、17−N−アリルアミノ−17−デメトキシゲルダナマイシン(17AAG)、ガネテスピブ、4−(4−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−6−エチルレゾルシノール、AUY922(NVP−AUY922)、BIIB021、STA9090、AT13387、NVP−BEP800、およびSNX−2112(PF−04928473)も挙げることができる。
標的療法はまた、細胞表面受容体または腫瘍周囲の冒された細胞外基質に結合することができる、「ホーミング装置」としての小ペプチドを含むことができる。これらのペプチド(例えば、RGD)に結合する放射性核種は、細胞近傍で核種が崩壊すると、最終的に癌細胞を死滅させる。そのような療法の例としては、BEXXAR(登録商標)が挙げられる。
免疫療法
一部の実施形態では、本明細書に記載する化合物は、1つまたは複数の免疫療法と共に投与される。癌免疫療法は、腫瘍と戦うために患者自身の免疫系を誘導することを目指した、多様な組合せの治療戦略を指す。腫瘍に対する免疫応答を生じさせるための現代の方法には、表在性膀胱癌に対する膀胱内BCG免疫療法、ならびに腎細胞癌およびメラノーマ患者に免疫応答を誘導するためのインターフェロンおよびその他のサイトカインの使用が含まれる。
同種異系造血幹細胞移植は、多くの場合ドナーの免疫細胞が移植片対腫瘍効果で腫瘍を攻撃するため、免疫療法の一形態と考えることができる。一部の実施形態では、免疫療法剤は、本明細書に記載する化合物と併用して使用することができる。
ホルモン療法
一部の実施形態では、本明細書に記載する化合物は、1つまたは複数のホルモン療法と共に投与される。いくつかの癌の増殖は、特定のホルモンを提供または遮断することによって阻害することができる。ホルモン感受性腫瘍の一般例には、特定種類の乳癌および前立腺癌が含まれる。エストロゲンまたはテストステロンの除去または遮断は、多くの場合、重要な追加処置である。特定の癌では、プロゲストゲンなどのホルモンアゴニストの投与が、治療上有益となり得る。一部の実施形態では、ホルモン療法剤は、本明細書に記載する化合物と併用して使用することができる。
栄養制限食
一部の実施形態では、本明細書に記載する化合物は、1つまたは複数の栄養制限食と併せて投与される。癌細胞がグルコースに依存して細胞エネルギーを生成させるため、炭水化物およびタンパク質の制限によってグルコース血中濃度を低下させると、いくつかの癌の増殖が阻害され得る。特定の癌では、カロリー制限、絶食、およびケトン食療法などの栄養制限食は、治療上有益となり得る。一部の実施形態では、そのような栄養制限食は、本明細書に記載する化合物と併用して使用することができる。
神経細胞障害
本明細書に記載する化合物または組成物は、例えば、虚血もしくは低酸素現象、外傷もしくは慢性神経変性障害に晒された神経組織など、神経細胞組織の損傷の結果として生じる神経細胞死を処置または予防するために使用することができる。「神経細胞障害」は、例えば、脳卒中または虚血現象などの神経現象から生じる脳虚血または低酸素症など、グルタメート興奮毒性と関連した神経疾患または障害である。化合物による処置は、例えば神経細胞死を予防するために、神経保護効果を提供するのに有効な量でなされ得る。
組成物および投与経路
本明細書に描写する組成物は、本明細書に記載するものを含む疾患または疾患の症状の調節を達成するのに有効な量で、本明細書に描写する化合物(例えば、本明細書に記載する化合物)に加えて、存在する場合には追加の治療剤も含む。
「薬学的に許容される担体またはアジュバント」という用語は、本明細書に提供する化合物と一緒に被験体に投与することができ、かつ治療量の化合物を送達するのに十分な用量で投与される場合に、その薬理活性を破壊せず、無毒である担体またはアジュバントを指す。
本明細書に提供する医薬組成物で使用することができる、薬学的に許容される担体、アジュバント、およびビヒクルとしては、以下に限定されるものではないが、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、自己乳化型薬物送達システム(SEDDS)、例えばd−α−トコフェロールポリエチレングリコール1000スクシネート、医薬剤形で使用される界面活性剤、例えばTweenまたは他の類似のポリマー送達マトリックス、血清タンパク質、例えばヒト血清アルブミン、緩衝物質、例えばリン酸塩、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、塩または電解質、例えば硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイダルシリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロース系物質、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリレート、ワックス、ポリエチレン−ポリオキシプロピレン−ブロックポリマー、ポリエチレングリコール、および羊毛脂が挙げられる。α−、β−、およびγ−シクロデキストリンなどのシクロデキストリン、または2−および3−ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンを含む、ヒドロキシアルキルシクロデキストリンなどの化学修飾誘導体、または他の可溶化誘導体もまた、本明細書に記載する式の化合物の送達を高めるために有利に使用することができる。
本明細書に提供する医薬組成物は、経口的に、非経口的に、吸入スプレーにより、局所的に、経直腸的に、経鼻的に、頬側に、経膣的に、または埋め込んだリザーバーを介して投与することができ、好ましくは経口投与または注射投与による投与である。本明細書に提供する医薬組成物は、従来の無毒で薬学的に許容されるものであればいかなる担体、アジュバント、またはビヒクルでも含有することができる。場合によっては、製剤化された化合物またはその送達形態の安定性を高めるために、製剤のpHを薬学的に許容される酸、塩基、または緩衝剤で調節することができる。非経口という用語は、本明細書で使用する場合、皮下、皮内、静脈内、筋肉内、関節内、動脈内、滑液内、胸骨内、髄腔内、病巣内、および頭蓋内の注射または注入技法を含む。
医薬組成物は、例えば滅菌注射用水性または油性懸濁液として、滅菌注射用製剤の形態にすることができる。この懸濁液は、当技術分野で公知の技術に従い、適切な分散剤または湿潤剤(例えば、Tween80など)および懸濁化剤を用いて製剤化することができる。滅菌注射用製剤は、例えば1,3−ブタンジオール中の溶液のように、非経口用に許容される無毒の希釈剤または溶媒中の滅菌注射溶液または懸濁液であってもよい。使用できる許容されるビヒクルおよび溶媒の中には、マンニトール、水、リンゲル液、および等張食塩水がある。加えて、滅菌の不揮発性油が、溶媒または懸濁媒として従来通りに使用される。この目的のために、合成モノ−またはジ−グリセリドを含む、任意の低刺激性の不揮発性油を使用することができる。オレイン酸およびそのグリセリド誘導体などの脂肪酸は、オリーブ油またはヒマシ油など天然の薬学的に許容される油と同様に、特にそのポリオキシエチル化形態において、注射剤の調製に有用である。これらの油溶液または懸濁液はまた、長鎖アルコール希釈剤もしくは分散剤、またはエマルジョンおよび/もしくは懸濁液などの薬学的に許容される剤形の製剤化に一般に使用される、カルボキシメチルセルロースもしくは同様の分散剤を含有することができる。TweenもしくはSpanなどの他の一般に使用される界面活性剤、および/または薬学的に許容される固体、液体、または他の剤形の製造に一般に使用される、他の同様の乳化剤もしくはバイオアベイラビリティ向上剤もまた、製剤化の目的のために使用することができる。
本明細書に提供する医薬組成物は、以下に限定されるものではないが、カプセル、錠剤、エマルジョンおよび水性懸濁液、分散液および溶液を含む、経口的に許容される任意の剤形で経口投与することができる。経口用途用の錠剤の場合には、通常使用される担体はラクトースおよびコーンスターチを含む。典型的には、ステアリン酸マグネシウムなどの平滑剤も添加される。カプセル形態の経口投与の場合には、有用な希釈剤はラクトースおよび乾燥コーンスターチを含む。水性懸濁液および/またはエマルジョンを経口投与する場合には、活性成分は、乳化剤および/または懸濁剤と混合した油相中に懸濁または溶解することができる。所望により、特定の甘味料および/または香味料および/または着色料を添加することができる。
本明細書に提供する医薬組成物はまた、直腸投与用の坐剤の形態で投与することができる。これらの組成物は、本明細書に提供する化合物と、室温では固体であるが、直腸内温度では液体であり、したがって直腸内で融解して活性成分を放出することになる適切な非刺激性賦形剤とを混合することにより調製することができる。このような物質としては、以下に限定されるものではないが、ココアバター、密蝋、およびポリエチレングリコールが挙げられる。
本明細書に提供する医薬組成物の局所投与は、所望の処置が局所適用により容易に到達できる部位または器官に関する場合に有用である。皮膚に局所的に適用する場合には、医薬組成物は、担体中に懸濁または溶解した活性成分を含有する適切な軟膏と共に製剤化するべきである。本明細書に提供する化合物の局所投与用の担体としては、以下に限定されるものではないが、鉱油、流動石油、白色油、プロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン化合物、乳化ワックス、および水が挙げられる。あるいは、医薬組成物は、適切な乳化剤と共に担体中に懸濁または溶解した活性成分を含有する適切なローションまたはクリームと共に製剤化することができる。適切な担体としては、以下に限定されるものではないが、鉱油、モノステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60、セチルエステルワックス、セテアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジルアルコール、および水が挙げられる。本明細書に提供する医薬組成物はまた、直腸坐薬製剤または適切な浣腸用製剤により、下部腸管に局所的に適用することができる。局所経皮パッチも含まれる。
本明細書に提供する医薬組成物は、鼻エアロゾルまたは吸入により投与することができる。このような組成物は、医薬製剤の分野で周知の技術により調製され、ベンジルアルコールもしくは他の適切な防腐剤、バイオアベイラビリティを高めるための吸収促進剤、フルオロカーボン、および/または当技術分野で公知のその他の可溶化剤もしくは分散剤を使用して、生理食塩水溶液として調製することができる。
本明細書に提供する組成物が、本明細書に記載する式の化合物と、1つまたは複数の追加の治療剤または予防剤との組合せを含む場合、化合物および追加の薬剤は両方とも、単独療法レジメンで通常投与される用量の約1%〜100%の間、より好ましくは約5%〜95%の間の用量レベルで存在するべきである。追加の薬剤は、本明細書に提供する化合物とは別に、複数回投与レジメンの一部として投与することができる。あるいは、それらの薬剤は、単一組成物中に本明細書に提供する化合物と一緒に混合された、単回投薬形態の一部であってもよい。
本明細書に記載する化合物は、例えば、静脈内に、動脈内に、皮下に(subdermally)、腹腔内に、筋肉内に、もしくは皮下に(subcutaneously)注射により、または経口的に、頬側に、経鼻的に、経粘膜的に、局所的に、眼科用製剤として、もしくは吸入により、約0.5〜約100mg/kg体重の範囲の用量で、あるいは1mg〜1000mg/投薬の間の用量で、4時間〜120時間毎、または特定の薬物の要件に従い、投与することができる。本明細書の方法は、所望または指定の効果を達成するために、有効量の化合物または化合物組成物を投与することを企図する。典型的には、本明細書に提供する組成物は、1日当たり約1回〜約6回、あるいは持続注入として投与される。そのような投与は、長期療法または短期療法として使用することができる。単回投薬形態を製造するために担体材料と組み合わせることができる活性成分の量は、処置されるホストおよび特定の投与方法に応じて異なる。典型的な製剤は、約5%〜約95%の活性化合物(重量比)を含有する。あるいは、そのような製剤は、約20%〜約80%の活性化合物を含有する。
上記に列挙したものよりも低用量または高用量が必要になることもある。いなかる特定の患者に対する具体的用量および処置レジメンも、使用する特定の化合物の活性、年齢、体重、全体的な健康状態、性別、食事、投与時間、排泄速度、合剤、疾患、病態、または症状の重症度および経過、疾患、病態、または症状に対する患者の素因、ならびに処置を行う医者の判断を含む、種々の要因に依存する。
患者の状態の改善後、本明細書に提供する化合物、組成物、または組合せの維持用量を、必要に応じて投与することができる。その後、投与量もしくは投与頻度、またはその両方は、症状が所望のレベルまで緩和されたときに改善状態が維持されるレベルまで、症状に応じて低減することができる。しかしながら、患者は、いかなる疾患症状が再発した際にも、長期間にわたる間欠的処置が必要となり得る。
患者の選択およびモニタリング
本明細書に記載する化合物は、グルタミナーゼを阻害することができる。したがって、最初に被験体がグルタミナーゼの阻害を必要としているか否かを判定するために患者および/または被験体を評価し、被験体がグルタミナーゼ阻害を必要とすると判定された場合には、本明細書に記載する化合物を被験体に投与することによって、本明細書に記載する化合物を用いる処置に適した患者および/または被験体を選択することができる。
被験体は、当技術分野で公知の方法を用い、例えば、患者におけるグルタミナーゼの存在および/または活性を測定することによって、グルタミナーゼ阻害を必要としていると評価することができる。一部の実施形態では、グルタミナーゼの活性および/またはレベルは、癌において評価される。
本明細書に記載する化合物を投与された患者は、例えば病態の改善および/または有害作用について、モニターすることができる。患者の病態の改善は、例えば、癌(例えば腫瘍)の増殖、増殖の欠如、または退縮をモニターすることによって評価することができる。一部の実施形態では、患者は、放射線アッセイまたは溶血性パラメーターの評価を用いて評価される。
場合によっては患者試料を取得するステップと、試料が、i)参照標準に比較して低レベルのE−カドヘリン発現、ii)参照標準に比較して高レベルのビメンチン発現、および/またはiii)参照標準に比較して低レベルもしくはレベル低下したピルビン酸カルボキシラーゼ発現を特徴とするか否かを判定するために試料を評価するステップとによって本明細書に記載する化合物を用いる処置に適した患者および/または被験体を選択することができ、患者が、参照標準に比較して低レベルのE−カドヘリン発現を示すか、または参照標準に比較して高レベルのビメンチン発現を示すと判定された場合に、患者は本明細書に記載する化合物を投与される。
一部の実施形態では、E−カドヘリン発現のレベルを参照標準と比較するが、この参照標準は、以下の参考文献:(Yauch et al.,(2005)Clin Cancer Res 11:24;Savagner et al.,(2010)Ann Oncol.21(suppl 7):vii89;Thiery et al.,(2002)Nature Reviews Cancer 2(6):442)の任意の1つに基づいて見なされるように、上皮細胞におけるE−カドヘリン発現のレベルである。一部の実施形態では、E−カドヘリン発現のレベルは、参照標準に比較して、低い、低下している、または存在しない。一部の実施形態では、E−カドヘリン発現のレベルは、E−カドヘリンをコードするRNAのレベルを評価することにより測定される。一部の実施形態では、E−カドヘリン発現のレベルは、E−カドヘリンタンパク質発現のレベルにより評価される。一部の実施形態では、E−カドヘリン発現のレベルは、参照標準よりも少なくとも5、10、15、20、25、30、40、50、60、70、80、または90%低い。一部の実施形態では、E−カドヘリン発現のレベルは、参照標準に比較して、多くとも1/1.5、1/2、1/5、1/10、1/15、1/20、1/25、1/50、1/75、1/100に発現が低下している。
一部の実施形態では、ビメンチン発現のレベルを参照標準と比較するが、この参照標準は、以下の参考文献:(Yauch et al.,(2005)Clin Cancer Res 11:24;Savagner et al.,(2010)Ann Oncol.21(suppl 7):vii89;Thiery et al.,(2002)Nature Reviews Cancer 2(6):442)の任意の1つに基づいて見なされるように、上皮細胞におけるビメンチン発現のレベルである。一部の実施形態では、ビメンチン発現のレベルは、ビメンチンをコードするRNAのレベルを評価することにより測定される。一部の実施形態では、ビメンチン発現のレベルは、ビメンチンタンパク質発現のレベルにより評価される。一部の実施形態では、ビメンチン発現のレベルは、参照標準よりも少なくとも5、10、15、20、25、30、40、50、60、70、80、または90%高い。一部の実施形態では、ビメンチン発現のレベルは、参照標準に比較して、少なくとも1.5、2、5、10、15、20、25、50、75、100倍に発現が増大している。
一部の実施形態では、ピルビン酸カルボキシラーゼ発現のレベルは、参照標準と比較して低いか低下しているが、この参照標準は、以下の参考文献:(Yauch et al.,(2005)Clin Cancer Res 11:24;Savagner et al.,(2010)Ann Oncol.21(suppl 7):vii89;Thiery et al.,(2002)Nature Reviews Cancer 2(6):442)の任意の1つに基づいて見なされるように、上皮細胞におけるピルビン酸カルボキシラーゼ発現のレベルである。一部の実施形態では、ピルビン酸カルボキシラーゼ発現のレベルは、参照標準に比較して、高いかまたは増大している。一部の実施形態では、ピルビン酸カルボキシラーゼ発現のレベルは、ピルビン酸カルボキシラーゼをコードするRNAのレベルを評価することにより測定される。一部の実施形態では、ビメンチン発現のレベルは、ピルビン酸カルボキシラーゼタンパク質発現のレベルにより評価される。一部の実施形態では、ピルビン酸カルボキシラーゼ発現のレベルは、参照標準よりも少なくとも5、10、15、20、25、30、40、50、60、70、80、または90%高い。一部の実施形態では、ピルビン酸カルボキシラーゼ発現のレベルは、参照標準に比較して、少なくとも1.5、2、5、10、15、20、25、50、75、100倍に発現が増大している。
患者試料
「患者試料」、「被験体試料」、および「試料」という用語は、本明細書において互換的に使用する。患者試料は、組織、または体液、または生体産物であり得る。組織試料には、固定試料、パラフィン包埋試料、新鮮試料、または凍結試料が含まれ得る。例えば、組織試料には、生検、頬拭き取り検体が含まれ得る。代表的な組織には、肺、乳房、脳、神経組織、腎臓、卵巣、甲状腺、膵臓、結腸、前立腺、リンパ節、皮膚、毛包、および爪が含まれる。代表的な試料には、固形腫瘍に由来する試料が含まれる。代表的な体液には、血液、血漿、尿、リンパ液、涙、汗、唾液、精液、および脳脊髄液が含まれる。代表的な生体産物には、吐き出された息が含まれる。
組織、体液、または産物は、患者から取り出して分析することができる。その評価には、組織、体液、または産物の分析を行なうこと;組織、体液、または産物の分析を要請すること;組織、体液、または産物の分析結果を要請すること;または組織、体液、または産物の分析結果を受け取ることの1つまたは複数が含まれ得る。
試料の組織、体液、または産物について、本明細書に記載する遺伝子、例えば、E−カドヘリン、ビメンチン、ピルビン酸カルボキシラーゼの発現レベルを分析することができる。試料の組織、体液、または産物について、本明細書に記載するタンパク質、例えば、E−カドヘリン、ビメンチン、ピルビン酸カルボキシラーゼの発現レベルを分析することができる。試料の組織、体液、または産物についてさらに、例えば上皮から間充織への移行経路、E−カドヘリン経路、ビメンチン経路、またはピルビン酸カルボキシラーゼ経路など、予め選択したシグナル伝達経路または表現型経路の1つの遺伝子または複数の遺伝子の遺伝子発現レベルを分析することができる。試料の組織、体液、または産物についてさらに、例えば上皮から間充織への移行経路、E−カドヘリン経路、ビメンチン経路、またはピルビン酸カルボキシラーゼ経路など、予め選択したシグナル伝達経路または表現型経路の1つのタンパク質または複数のタンパク質のタンパク質発現レベルを分析することができる。
試料の評価方法
本明細書に記載する遺伝子、例えば、E−カドヘリン、ビメンチン、およびピルビン酸カルボキシラーゼの発現レベルは、転写分子、遺伝子、タンパク質、mRNA、ゲノムDNA、またはcDNAの発現を検出するための多種多様な周知の方法のいずれかを用いて評価することができる。遺伝子発現は、遺伝子転写物、例えばmRNAの測定によって、翻訳されたタンパク質量の測定によって、または遺伝子産物の活性の測定によって(これらはいずれも、当業者に公知の標準技術を用いて測定することができる)、測定またはモニターすることができる。そのような方法の非限定例としては、核酸ハイブリダイゼーション法、核酸逆転写法、核酸増幅法、タンパク質検出のための免疫学的方法、タンパク質精製法、タンパク質機能または活性アッセイが挙げられる。
E−カドヘリン
E−カドヘリン遺伝子は、ヒト染色体16に位置する。E−カドヘリンは、カドヘリンスーパーファミリーの中の古典的カドヘリンである。コードされたE−カドヘリンタンパク質は、5つの細胞外カドヘリン反復、細胞膜貫通領域、および高度保存の細胞質側末端からなるカルシウム依存性細胞間接着糖タンパク質である。この遺伝子の突然変異は、胃癌、乳癌、結腸直腸癌、甲状腺癌、および卵巣癌を含む癌と関連している。E−カドヘリン機能の喪失は、増殖、浸潤、および/または転移の亢進により癌の増悪に寄与すると考えられる。このタンパク質の外部ドメインは、細菌の哺乳動物細胞への接着を媒介し、また細胞質ドメインは内部移行に必要である。同定されたE−カドヘリン転写物変異体は、コンセンサススプライス部位における突然変異で発生する。
ビメンチン
ビメンチン遺伝子は、ヒト染色体10に位置し、タンパク質の中間径フィラメントファミリーのメンバーをコードする。中間径フィラメントは、微小管およびアクチン微小繊維と共に、細胞の形状および細胞質の統合性を維持する助けとなる細胞骨格を構築しており、また細胞骨格の相互作用を安定化している。ビメンチンはまた、免疫応答の媒介において、低密度リポタンパク質由来コレステロールのリソソームからエステル化部位への輸送の制御において、また付着、遊走、および細胞シグナル伝達に関与するいくつかの重要なタンパク質のオーガナイザーとして、機能する。
ピルビン酸カルボキシラーゼ(PC)
PC遺伝子は、ヒト染色体11に位置し、ピルベートのオキサロアセテートへのカルボキシル化を触媒するタンパク質ピルビン酸カルボキシラーゼをコードする。活性酵素は、ミトコンドリア基質にもっぱら存在する、四面体に配置されたホモ四量体である。ピルビン酸カルボキシラーゼは、糖新生、脂質生成、インスリン分泌、および神経伝達物質グルタメートの合成を含む複数の細胞プロセスに関与する。この遺伝子の突然変異は、ピルビン酸カルボキシラーゼ欠損症と関連している。異なる5’UTRを有するが、同じタンパク質をコードする、代替的にスプライスされた転写物変異体が同定されている。
核酸分子
本明細書に記載する方法は、本明細書に記載する遺伝子、例えばE−カドヘリン、ビメンチン、ピルビン酸カルボキシラーゼの発現について、本明細書に記載する遺伝子に対応する単離された核酸、例えばE−カドヘリンのmRNAレベル;ビメンチンのmRNAレベル;ピルビン酸カルボキシラーゼのmRNAレベルに基づいて、試料を評価することに関する。本明細書で使用する場合、「核酸」または「核酸分子」という用語は、DNA分子(例えば、cDNAまたはゲノムDNA)およびRNA分子(例えば、mRNA)、ならびにヌクレオチドアナログを用いて作製されたDNAまたはRNAのアナログを含むことを意図する。核酸分子は一本鎖であっても二本鎖であってもよい。
「単離された」核酸分子は、核酸分子の天然供給源に存在する他の核酸分子から分離されたものである。「単離された」核酸分子は、核酸が由来する生物のゲノムDNA中の核酸に天然に隣接する配列(タンパク質をコードする配列など)(すなわち、核酸の5’および3’末端に位置する配列)を含まないことがあり得る。mRNAなどの「単離された」核酸分子は、核酸が由来する細胞または組織供給源からの他の細胞物質または他の夾雑タンパク質を実質的に含まないことがあり得る。
本明細書に記載する核酸分子は、標準分子生物学技術、および当業者に公知のデータベースレコードで入手可能な配列情報を用いて単離することができる。そのような核酸配列の全部または一部を使用し、標準ハイブリダイゼーションおよびクローニング技術を用いて本明細書に記載する核酸分子を単離することができる(例えば、Sambrook et al.,ed.,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,2nd ed.,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,NY,1989に記載されているように)。
本明細書に記載する核酸分子は、標準PCR増幅技術に従い、鋳型としてのcDNA、mRNA、またはゲノムDNAと適切なオリゴヌクレオチドプライマーとを用いて増幅することができる。そのように増幅した核酸分子は、適切なベクターにクローニングし、DNA配列分析により特性評価することができる。さらに、核酸分子の全部または一部に対応するオリゴヌクレオチドを、標準合成技術、例えば自動DNA合成装置を用いて調製することができる。
単離された核酸分子は、本明細書に記載する遺伝子に対応する核酸のヌクレオチド配列に相補的なヌクレオチド配列、または本明細書に記載する遺伝子に対応するタンパク質をコードする核酸のヌクレオチド配列に相補的なヌクレオチド配列を有する核酸分子を含むことができる。所与のヌクレオチド配列に相補的な核酸分子は、所与のヌクレオチド配列にハイブリダイズし、それによって安定な二本鎖を形成することができるほど、所与のヌクレオチド配列に十分相補的な核酸分子である。
本明細書に記載する核酸分子は、核酸配列の一部のみを含むことができる。そのような核酸分子は、例えばプローブまたはプライマーとして用いることができる。プローブ/プライマーは、1つまたは複数の実質的に精製されたオリゴヌクレオチドであり得る。本明細書に記載する核酸分子の配列に基づくプローブは、本明細書に記載する遺伝子に対応する転写物またはゲノム配列を検出するために用いることができる。プローブは、標識グループ、例えば放射性同位元素、蛍光化合物、酵素、または酵素補因子を含むことができる。そのようなプローブは、患者由来の細胞試料中にある、タンパク質をコードする核酸分子のレベルを測定することなどによって、タンパク質を発現する細胞または組織を同定するための診断テストキットの一部として用いることができる。
遺伝子発現の検出方法
遺伝子転写物、例えばmRNAまたはそれから作製されたcDNAを検出および/または定量するための方法としては、以下に限定されるものではないが、サザンブロット分析、ノーザンブロット分析、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)分析、およびプローブアレイを挙げることができる。遺伝子転写物、例えばmRNAまたはそれから作製されたcDNAを検出および/または定量するための方法としては、これに限定されるものではないが、ハイブリダイゼーションに基づく方法、例えば、遺伝子転写物、例えばmRNAまたはそれから作製されたcDNAに特異的なプローブとのハイブリダイゼーションを挙げることができる。遺伝子転写物、例えばmRNAまたはそれから作製されたcDNAのレベルは、試料、すなわちmRNAもしくはそれから作製されたcDNA、または増幅された試料を、核酸マイクロアレイまたはチップアレイに適用することによってアッセイすることができる。
遺伝子転写物、例えばmRNAまたはそれから作製されたcDNAのレベルは、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)に基づく方法、例えば、定量的PCR、定量的リアルタイムPCR、リアルタイムPCR、逆転写PCR、リアルタイム逆転写PCRによってアッセイすることができる。遺伝子転写物、例えばmRNAまたはそこから作製されたcDNAのレベルは、配列決定に基づく方法、例えば、定量的RNAシーケンシングによりアッセイすることができる。
遺伝子転写物、例えばmRNAのレベルは、当技術分野で公知のin situまたはin vitroの方法により測定することができる。in vitroの方法の場合には、mRNAの単離に反しては選択しない任意のRNA単離技術を、試料から、例えば試料の細胞からRNAを精製するために利用することができる(例えば、Ausubel et al.,ed.,Current Protocols in Molecular Biology,John Wiley & Sons,New York 1987−1999を参照のこと)。加えて、多数の組織試料は、例えば、Chomczynskiの1段階RNA単離工程(1989年、米国特許第4,843,155号明細書)など、当業者に周知の技術を用いて容易に処理することができる。in situの方法の場合には、mRNAは検出前に細胞から単離する必要はない。そのような方法では、細胞または組織試料は、公知の組織学的方法を用いて調製/処理することができる。こうして、試料を支持体に固定した後、目的の遺伝子転写物をコードするmRNAにハイブリダイズすることができるプローブと接触させることができる。
測定は、遺伝子転写物、例えばmRNAの絶対発現レベル;規準化発現レベル;または相対発現レベルに基づくものであり得る。発現レベルは、遺伝子転写物の発現レベルを、安定に発現する他の遺伝子、例えば構成的に発現するハウスキーピング遺伝子の発現レベルと比較することによって、遺伝子転写物の絶対発現レベルを補正することにより規準化することができる。規準化に適した遺伝子には、ヒストンH3遺伝子またはアクチン遺伝子などのハウスキーピング遺伝子が含まれる。この規準化により、ある試料と別の試料における、例えば、ある患者から採取した第1の試料と、同じ患者から、例えば他の組織または異なる時点で採取した第2の試料における、あるいは異なる供給源からの試料間における、例えば、ある患者からの患者試料と他の患者からの患者試料における発現レベルの比較が可能になる。
発現レベルは相対発現レベルとして提供することもできる。相対発現レベルは、遺伝子転写物、例えばmRNAの絶対発現レベルを参照標準と比較することにより決定することができる。参照標準としては、遺伝子型または表現型が明確な試料における、目的の遺伝子転写物の発現レベルを挙げることができる。参照標準は、遺伝子型または表現型で上皮細胞として特徴づけられた細胞における、目的の遺伝子転写物、例えばE−カドヘリン、ビメンチン、ピルビン酸カルボキシラーゼの発現レベルとすることもできる。上皮細胞は、以下の参考文献:(Yauch et al.,(2005)Clin Cancer Res 11:24;Savagner et al.,(2010)Ann Oncol.21(suppl 7):vii89;Thiery et al.,(2002)Nature Reviews Cancer 2(6):442)のいずれか1つに記載のように特徴づけることができる。
本明細書に記載する遺伝子転写物、例えばE−カドヘリン、ビメンチン、ピルビン酸カルボキシラーゼの発現レベルは、発現レベルの変化が生じているか否かを判定するために、少なくとも2つの時点で測定することができる。例えば、発現レベルを、本明細書に記載する化合物による処置の前後で、または本明細書に記載する化合物による処置の進行中に1つもしくは複数の時点で測定することができる。発現レベルが低下している、例えば参照標準に比較してE−カドヘリンの発現が低下しておりかつ/または参照標準に比較してビメンチンの発現が増大していることがわかっている場合に、被験体に、本明細書に記載する化合物による処置を施すことができる。参照標準は、特徴づけられた上皮細胞における目的の遺伝子転写物の発現レベルとすることができる。上皮細胞は、例えば、以下の参考文献:(Yauch et al.,(2005)Clin Cancer Res 11:24;Savagner et al.,(2010)Ann Oncol.21(suppl 7):vii89;Thiery et al.,(2002)Nature Reviews Cancer 2(6):442)のいずれか1つに記載されるように、当技術分野で公知の方法により特徴づけることができる。
タンパク質
本明細書に記載する方法は、本明細書に記載する遺伝子、例えばE−カドヘリン、ビメンチン、ピルビン酸カルボキシラーゼの発現について、本明細書に記載する遺伝子に対応する単離されたタンパク質、例えばE−カドヘリンのタンパク質レベル;ビメンチンのタンパク質レベル;ピルビン酸カルボキシラーゼのタンパク質レベルに基づいて試料を評価することに関する。これには、生物学的に有効な部分、変異体、アイソフォーム、またはそのスプライス変異体の評価も含まれ得る。目的のタンパク質に対応する天然ポリペプチドは、当業者に公知の標準タンパク質精製技術を用いて、適切な精製スキームにより試料から単離することができる。
「単離された」または「精製された」タンパク質またはその生物学的に活性な部分は、そのタンパク質が由来する細胞または組織供給源に由来する細胞物質または他の夾雑タンパク質を実質的に含まない。「細胞物質を実質的に含まない」という言葉は、タンパク質が、それが単離された細胞の細胞成分から分離されている、タンパク質の調製物を含む。ポリペプチドの生物学的に活性な部分は、タンパク質のアミノ酸配列に十分同一であるか、またはそれに由来したアミノ酸配列を含むポリペプチドを含み、また完全長タンパク質よりも少数のアミノ酸を含み、かつ対応する完全長タンパク質の少なくとも1つの活性を示す。典型的には、生物学的に活性な部分は、対応するタンパク質の少なくとも1つの活性を有するドメインまたはモチーフを含む。
タンパク質発現の検出方法
タンパク質またはポリペプチドの発現レベルは、当業者に周知のいくつかの手段のいずれかにより検出し定量化することができる。本明細書に記載するタンパク質またはポリペプチド、例えばE−カドヘリン、ビメンチン、ピルビン酸カルボキシラーゼを検出および/または定量化する方法としては、以下に限定されるものではないが、電気泳動法、キャピラリー電気泳動法、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)法、薄層クロマトグラフィー(TLC)法、超拡散クロマトグラフィー法等の生化学的方法、または流体またはゲル沈降反応法、免疫拡散法(単一または二重)、免疫電気泳動法、ラジオイムノアッセイ法(RIA)、酵素結合免疫吸着測定法(ELISA)、免疫蛍光測定法、ウエスタンブロッティング法、免疫組織化学法、in situハイブリダイゼーション法、蛍光標識細胞分取法(FACS)等の種々のイムノアッセイが挙げられる。当業者は、細胞が本明細書に記載するタンパク質またはポリペプチドを発現するか否かの判定に使用するために公知のタンパク質/抗体検出方法を容易に適合させることができる。
タンパク質またはポリペプチドは、イムノアッセイを用いて検出することができる。本明細書で使用する場合、イムノアッセイは、タンパク質またはポリペプチドに特異的に結合する抗体を利用するアッセイを含む。イムノアッセイは、ポリペプチドを単離、標的化、および定量するために他の物理的または化学的特性を使用することとは対照的に、抗体へのタンパク質またはポリペプチドの特異的結合を検出することを特徴とする。ポリペプチドは、いくつかの十分に認められている免疫学的結合アッセイのいずれかを用いて検出および/または定量することができる(例えば、米国特許第4,366,241号明細書;同第4,376,110号明細書;同第4,517,288号明細書;および同第4,837,168号明細書を参照のこと)。一般的なイムノアッセイの概説については、Asai(1993)Methods in Cell Biology Volume 37:Antibodies in Cell Biology,Academic Press,Inc.New York;Stites & Terr(1991)Basic and Clinical Immunology 7th Editionも参照されたい。タンパク質またはポリペプチドの検出および/または定量のためのイムノアッセイは、当業者に周知の多種多様な形式をとることができる。
タンパク質またはポリペプチドに結合することができる抗体、例えば、検出可能な標識(直接標識または間接標識)を有し、本明細書に記載するタンパク質またはポリペプチド、例えばE−カドヘリン、ビメンチン、ピルビン酸カルボキシラーゼに対応する抗体は、そのタンパク質またはポリペプチドを検出するために使用することができる。抗体はポリクローナルであってもモノクローナルであってもよい。インタクトな抗体またはそのフラグメント、例えばFabまたはF(ab’)を用いることができる。プローブまたは抗体に関して「標識された」という用語は、カップリングさせる、すなわち、検出可能な物質をプローブまたは抗体に物理的に結合させることによるプローブまたは抗体の直接標識化と、直接標識された他の試薬との反応によるプローブまたは抗体の間接標識化とを包含することを意図する。間接標識化の例としては、蛍光標識された二次抗体を用いる一次抗体の検出、および蛍光標識されたストレプトアビジンで検出できるようなビオチンによるDNAプローブの末端標識化が挙げられる。抗体はまた、例えば放射標識、発色団標識、または酵素標識の抗体のように標識することができる。本明細書に記載するタンパク質またはポリペプチド、例えばE−カドヘリン、ビメンチン、ピルビン酸カルボキシラーゼの遺伝子転写物に対応する翻訳領域によりコードされたタンパク質、またはその正常な翻訳後修飾の全部または一部を施されたそのようなタンパク質またはポリペプチドなど、本明細書に記載するタンパク質、例えばE−カドヘリン、ビメンチン、ピルビン酸カルボキシラーゼと特異的に結合する抗体誘導体、例えば、基質に、またはタンパク質−リガンド対、例えばビオチン−ストレプトアビジンのタンパク質もしくはリガンドにコンジュゲートした抗体、または抗体フラグメント、例えば単一鎖抗体、単離された抗体超可変ドメイン等が使用される。
細胞由来のタンパク質は、当業者に周知の技術を用いて単離することができる。使用されるタンパク質単離方法には、例えば、HarlowおよびLane(Harlow and Lane,1988,Antibodies:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,New York)に記載されるものなどがあり得る。
発現レベルは相対発現レベルとして提供することができる。相対発現レベルは、タンパク質発現の絶対レベルを参照標準と比較することにより決定することができる。参照標準としては、遺伝子型または表現型が明確な試料における、目的のタンパク質の発現レベルを挙げることができる。参照標準は、遺伝子型または表現型で上皮細胞として特徴づけられた細胞における、目的のタンパク質、例えばE−カドヘリン、ビメンチン、ピルビン酸カルボキシラーゼの発現レベルとすることができる。上皮細胞は、以下の参考文献:(Yauch et al.,(2005)Clin Cancer Res 11:24;Savagner et al.,(2010)Ann Oncol.21(suppl 7):vii89;Thiery et al.,(2002)Nature Reviews Cancer 2(6):442)のいずれか1つに記載のように、当技術分野で公知の方法によって特徴づけることができる。
本明細書に記載するタンパク質またはポリペプチド、例えばE−カドヘリン、ビメンチン、ピルビン酸カルボキシラーゼの発現レベルは、発現レベルの変化が生じているか否かを判定するために、少なくとも2つの時点で測定することができる。例えば、発現レベルを、本明細書に記載する化合物による処置の前後で、または本明細書に記載する化合物による処置の進行中に1つもしくは複数の時点で測定することができる。発現レベルが低下している、例えば参照標準に比較してE−カドヘリンの発現が低下しておりかつ/または参照標準に比較してビメンチンの発現が増大していることがわかっている場合に、被験体に、本明細書に記載する化合物による処置を施すことができる。
キット
また、本明細書に記載する遺伝子、例えばE−カドヘリン、ビメンチン、ピルビン酸カルボキシラーゼの遺伝子発現のレベルをアッセイする手段を含むキットを本明細書に記載する。例えば、キットは、本明細書に記載する遺伝子、例えばE−カドヘリン、ビメンチン、ピルビン酸カルボキシラーゼの遺伝子発現産物と相互作用することができる薬剤を含むことができる。キットは、本明細書に記載する複数の遺伝子、例えばE−カドヘリン、ビメンチン、ピルビン酸カルボキシラーゼの遺伝子発現産物と相互作用することができる複数の薬剤を含むことができる。薬剤としては、以下に限定されるものではないが、抗体、複数の抗体、オリゴヌクレオチド、または複数のオリゴヌクレオチドを挙げることができる。遺伝子発現産物としては、以下に限定されるものではないが、転写された分子、RNA分子、ポリペプチド、タンパク質、ゲノムDNA、またはcDNAを挙げることができる。
キットはさらに、場合によっては、本明細書に記載するアッセイを行うための試薬を含むことができる。例えば、キットは、緩衝剤、溶媒、安定剤、防腐剤、精製カラム、検出試薬、および酵素を含むことができ、これらは、例えば、患者試料からの核酸の単離、例えばqRT−PCRによる試料の増幅、および上記の薬剤への試料の適用;または被験体試料からのタンパク質の単離および上記の薬剤への試料の適用;または上記の薬剤に被験体試料を直接適用するための試薬に必要となり得るものである。キットはまた、陽性および陰性対照試料、例えば、対照核酸試料(例えば、非癌被験体からの核酸試料、または非腫瘍組織試料、または癌の処置を受けていない被験体、または被験体試料と同時に試験するための他の試験試料を含むことができる。キットはまた、患者試料の収集および処理、遺伝子発現レベルアッセイへの試料の適用、ならびにアッセイ結果の解釈のための手引きを提供し得る教材を含むことができる。
キットの構成要素は、任意の形態、例えば、液体形態、乾燥形態、半乾燥形態、もしくは凍結乾燥形態で、または凍結状態で保存するための形態で提供することができる。典型的には、キットの構成要素は、滅菌形態で提供される。試薬が溶液で提供される場合は、一般に、溶液は水溶液、例えば滅菌水溶液である。試薬が乾燥形態で提供される場合は、一般に、適切な溶媒の添加により再構成が行われる。溶媒、例えば滅菌緩衝液を、場合によってはキットの中に提供することができる。
キットは、遺伝子発現レベルアッセイでの使用に適した濃度のキット構成要素のための1つまたは複数の容器を含むことができ、またはアッセイで使用する希釈のための説明書と共に含むことできる。キットは、アッセイの構成要素のための別個の容器、ディバイダー、またはコンパートメント、および情報資料を含有することができる。例えば、陽性および陰性対照試料を、ボトルまたはバイアル中に含有することができ、臨床適合分類指標を滅菌プラスチック包装中に密封することができ、また情報資料をプラスチックスリーブまたはパケットに含有することができる。キットは、複数(例えば、1箱)の個別の容器を含むことができ、それぞれの容器には、1つまたは複数の単位形態(例えば、1回のアッセイで使用するための)の薬剤が含有される。キットの容器は気密および/または耐水性とすることができる。容器には、用途についての標識を付けることができる。
キットは、アッセイを実施および解釈するための情報資料を含むことができる。キットはまた、アッセイの結果を報告すべき場所に関する手引き、例えば処置センターまたは医療提供者に関する手引きを提供することができる。キットは、本明細書に記載する遺伝子活性アッセイの結果を報告するためのフォーム、ならびにそのようなフォームもしくは他の関連情報を送付すべき場所の住所および連絡先;またはオンラインデータベースもしくはオンラインアプリケーション(例えば、app)に結果を報告するためのURL(ユニフォームリソースロケーター)アドレスを含むことができる。別の実施形態では、情報資料は、患者がアッセイの結果に応じて、抗癌幹細胞剤による処置を受けるべきか否かに関する手引きを含むことができる。
キットの情報資料は、その形態が限定されることはない。多くの場合に、情報資料、例えば説明書は、印刷物、例えば印刷文書、図面、および/または写真、例えばラベルまたは印刷シートで提供される。しかしながら、情報資料はまた、コンピュータ可読資料、録画、または音声記録などの他の形式で提供することもできる。キットの情報資料は、本明細書に記載する方法における遺伝子活性アッセイおよび/またはその使用についての実質的な情報をキットの使用者が得ることができる連絡先、例えば実際の住所、電子メールアドレス、ウェブサイト、電話番号であることもある。情報資料は、形式を任意に組み合わせて提供することもできる。
被験体試料は、アッセイ提供者、例えば、サービス提供者(第三者施設など)、またはアッセイで試料を評価し、読み出し情報を提供する医療提供者に提供することができる。例えば、アッセイ提供者は、組織試料、または血漿、血液、もしくは血清試料など被験体からの試料を受け取り、本明細書に記載するアッセイを用いて試料を評価し、被験体が本明細書に記載する阻害剤による処置を受けるべき候補であると判定することができる。アッセイ提供者は、被験体が本明細書に記載する阻害剤による処置に対する候補であると医療提供者に通知することができ、この候補は本明細書に記載するように阻害剤を投与される。アッセイ提供者は、評価結果、および場合によっては、1つまたは複数の診断、予後、または適切な療法選択肢に関する結論を、例えば医療提供者または患者または保険会社に、郵便もしくは電子的に、またはオンラインデータベースを介してなど、任意の適切な形式で提供することができる。アッセイ提供者により収集され提供された情報は、データベースに保存することができる。
実施例A
この実施例では、グルタミナーゼの酵素活性を、共役エンドポイントアッセイによって測定する。グルタミンおよびホスフェートをそれぞれ、KmおよびAC50に等しい濃度でGACに供給し、直線的反応が60分間継続するようにGAC濃度を調節する。産生されるグルタメートを、動力学的に過剰量のグルタミン酸デヒドロゲナーゼにより2−OGに変換する。この第2のステップでは、過剰量のNADが阻害的であるので、NADについては、Kmの2倍になるように構成する。しかしながら、動力学的に過剰量の第3の共役酵素であるジアホラーゼは、NADHからNADを再生して、アッセイの時間経過中、NAD濃度を一定に維持する。動力学的に過剰量で供給されるジアホラーゼは、GDHにより産生されるNADHを酸化してNADに戻し、同時にレザスリン(rezasurin)を高度に蛍光性のレゾルフィンに還元する。アッセイをSDSで停止させた後、レゾルフィンをEx544/Em590で測定する。シグナルの低下により、共役酵素系の何らかの成分の阻害が示される。第2のアッセイの共役酵素系に対するヒットを除くために、見込みのあるヒットを、GDH/ジアホラーゼ単独に対するカウンタースクリーニングに供する。
1.材料
BSA Sigma#3294(プロテアーゼ不含)
ジアホラーゼ Worthington Enzyme LS004330。ddH0に10mg/mlで再懸濁し、−80℃に保存する。
EDTA Sigma E6758または均等物
グルタミン酸デヒドロゲナーゼ Sigma G7882
グルタミン Sigma G3126または均等物
HEPES(pH8.5) Sigma H3375または均等物、NaOHによりpH8.5にする。
NaCl Sigma S7653または均等物
NAD Sigma N7004;注:粉末は、乾燥器の外で保存すると、阻害物質に分解する。小ロットを購入し、原液を調製して、−80℃に保存する。
レサズリン Sigma 199303
ドデシル硫酸ナトリウム Sigma L4390または均等物
リン酸ナトリウム(pH8.5) Sigma一塩基(S8282)および二塩基(S7907)溶液または均等物から調製する;二塩基および一塩基溶液のそれぞれの1M原液から調製した最終濃度1Mの原液。
2.緩衝液
2倍緩衝液(300mMのNaCl、100mMのHEPES pH8.5、0.1%のBSA、0.5mMのEDTA、100mMのリン酸ナトリウム pH8.5)
5倍基質混合物(13mMのグルタミン、100μMのレサズリン、50μg/mlのジアホラーゼの1倍緩衝液最終濃度)
1.2倍酵素混合物(0.875μg/mlのGAC、1.56mMのNAD、6.25単位/mlのGDHの1倍緩衝液最終濃度)
停止混合物(ddH0中、6%のSDS)
反応手順
1.100%のDMSO中に化合物1μlを加える。
2.酵素混合物40μlを加え、室温で60分間インキュベートする。
3.基質混合物10μlを加えて、反応を開始する。
4.6%のSDS25μlで反応を停止し、Ex544/Em590を読み取る。
実施例B:
この実施例では、グルタミン酸デヒドロゲナーゼおよびジアホラーゼを含むグルタミナーゼHTS法の共役酵素アッセイ系を化合物が阻害する能力を、共役エンドポイントアッセイにより試験する。グルタメートをGDHに対するKmで供給し、次いで還元的脱アミドを行い、2OGを産生させる。NADをKmの2倍でこの系に供給し、ジアホラーゼの活性によるそのNADHへの変換をモニターする。GDHに対して動力学的に大過剰量で供給されたジアホラーゼは、NADHを変換してNADに戻し、NADレベルを反応中一定に維持する一方、同時にレザスリンを高度に蛍光性のレゾルフィンに還元する。アッセイをSDSで停止させた後、レゾルフィンをEx544/Em590で測定する。シグナルの低下により、共役酵素系の何らかの成分の阻害が示される。
3.材料
BSA Sigma#3294(プロテアーゼ不含)
ジアホラーゼ Worthington Enzyme LS004330。ddH0に10mg/mlで再懸濁し、−80℃に保存する。
EDTA Sigma E6758または均等物
グルタミン酸デヒドロゲナーゼ Sigma G7882
グルタミン酸 Sigma G1251または均等物
HEPES(pH8.5) Sigma H3375または均等物、NaOHによりpH8.5にする。
NaCl Sigma S7653または均等物
NAD Sigma N7004;注:粉末は、乾燥器の外で保存すると、阻害物質に分解する。小ロットを購入し、原液を調製して、−80℃に保存する。
レサズリン Sigma 199303
ドデシル硫酸ナトリウム Sigma L4390または均等物
4.緩衝液
2倍緩衝液(300mMのNaCl、100mMのHEPES pH8.5、0.1%のBSA、0.5mMのEDTA、100mMのホスフェート pH8.5)
2倍基質混合物(1倍緩衝液最終濃度、40μMのレサズリン、1.8mMのグルタメート、20μg/mlのジアホラーゼ)
10倍NAD混合物(1倍緩衝液最終濃度、12.5mMのNAD)
2.5倍酵素混合物(1倍緩衝液最終濃度、適切な直線性を得るように決定したGDH酵素;例えばここに記載するように、0.02単位/mlの最終濃度が得られる0.05単位/ml)
反応手順
1.100%のDMSO中に化合物1μlを加える。
2.酵素混合物20μlを加え、室温で60分間インキュベートする。
3.NAD混合物5μlを加える。
4.基質混合物25μlを加えて、反応を開始する。
5.6%のSDS25μlで反応を停止し、Ex544/Em590を読み取る。
実施例1

trans−シクロプロパン−1,2−ジイルジメタノール(I−2):

化合物I−2を、報告文献の手順(Org.Synth.2008,85,15)に従って調製した。LiAlH(1.5当量)のTHF懸濁液に、(1S、2S)−ジエチルシクロプロパン−1,2−ジカルボキシレート(1当量)を0℃で徐々に加えた。次いで、この反応混合物を室温に加温し、2時間還流した。冷却後、不均質混合物を室温で18時間撹拌した。飽和NHCl溶液を慎重に加えて反応をクエンチした後、EtOAcを加えた。この反応物をさらに5時間撹拌すると、淡黄色固体の沈殿が生じ、これをセライトパッドに通して濾過した。セライト層をEtOAcでさらに洗浄した。有機層を合わせて蒸発させるとペースト状の塊が得られ、これをカラムクロマトグラフィー(溶出液として80%EtOAC/ヘキサン)により精製して、表題化合物I−2を得た。
trans−1,2−ビス(ブロモメチル)シクロプロパン(I−3):

化合物I−3を、報告された手順(Tetrahedron Lett.1997,53,10459)に従って調製した。トリフェニルホスフィン(2.1当量)のDCM溶液に、臭素(2.1当量)を0℃で徐々に加えた。この反応混合物を0.25時間撹拌した後、trans−シクロプロパン−1,2−ジイルジメタノールI−2(1当量)(THF溶液として)を加えた。次いで、それを室温に加温し、1時間撹拌した。後処理では、すべての揮発物を蒸発させ、粗製物をカラムクロマトグラフィー(30%EtOAc/ヘキサン)を用いて精製して、表題化合物I−3を得た。
trans−2,2’−(シクロプロパン−1,2−ジイル)ジアセトニトリル(I−4):

化合物I−4を、報告された手順(Tetrahedron Lett.1997,53,10459)に従って調製した。trans−1,2−ビス(ブロモメチル)シクロプロパンI−3(1当量)をEtOH/水(2/1)の混合物に溶解した。NaCN(4当量)を加えた後、この反応混合物を一晩還流した。揮発性物質をすべて蒸発させて、ペースト状の塊を得、これを水に溶解し、エーテルで抽出した。水層をエーテルでさらに抽出し、有機層を合わせ蒸発させて表題化合物I−4を得た。この物質を何ら精製することなく、次のステップに用いた。
trans−5,5’−(−シクロプロパン−1,2−ジイルビス(メチレン))ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)(I−5):

trans−2,2’−(シクロプロパン−1,2−ジイル)ジアセトニトリルI−4(1当量)をTFA(2.0mL)に溶解し、それにチオセミカルバジド(2当量)を加えた。この反応混合物を100℃で3時間還流した後、飽和NaHCO溶液を0℃で慎重に加えてpHを約8〜9にすることによりクエンチした。沈殿した固体を濾過し、さらに精製して、trans−5,5’−(−シクロプロパン1,2−ジイルビス(メチレン))ビス(1,3,4チアジアゾール2−アミン)I−5を得た。
化合物1、3、5、および6を合成するための基本手順:
trans−5,5’−(−シクロプロパン−1,2−ジイルビス(メチレン))ビス(1,3,4チアジアゾール−2−アミン(I−5)(1当量)および適切な酸(3当量)のDMF懸濁液に、PYBOP(3当量)およびDIPEA(6当量)を加え、一晩撹拌した。次いで、この反応混合物に水を加え、得られた物質を濾過し精製して、所望の化合物を得た。
N,N’−(5,5’−(trans−シクロプロパン−1,2−ジイルビス(メチレン))ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−フェニルアセトアミド)(1):

H NMR (400 MHz, DMSO−d): 0.5−0.7 (m, 2H), 1.0−1.2 (m, 2H), 2.8−3.0 (m, 4H), 3.7−3.9 (s, 4H), 7.2 (m, 10H), 12.60 (brs, 2H). 質量 (M+1): 505.10.
N,N’−(5,5’−(trans−シクロプロパン−1,2−ジイルビス(メチレン))ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(ピリジン−2−イル)アセトアミド)(3):

H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ: 0.62 (m, 2H), 1.10 (m, 2H), 2.82−3.02 (m, 4H), 4.0 (s, 4H), 7.30 (t, 2H), 7.40 (d, 2H), 7.80 (t, 2H), 8.50 (d, 2H), 12.68 (brs, 2H); 質量 (M+1): 507.05.
N,N’−(5,5’−(trans−シクロプロパン−1,2−ジイルビス(メチレン))ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(ピリジン−3−イル)アセトアミド)(5):

H NMR (400 MHz, DMSO−d): 0.58−0.65 (m, 2H), 1.02−1.16 (m, 2H), 2.80−3.13 (m, 4H), 3.84 (s, 4H), 7.34−7.41 (m, 2H), 7.72−7.80 (m, 2H), 8.41−8.58 (m, 4H), 12.63 (brs, 2H). 質量 (M+1): 507.05.
N,N’−(5,5’−(trans−シクロプロパン−1,2−ジイルビス(メチレン))ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(チオフェン−2−イル)アセトアミド)(6):

H NMR (400 MHz, DMSO−d): 0.58−0.64 (m, 2H), 1.05−1.19 (m, 2H), 2.82−3.04 (m, 4H), 4.03 (s, 4H), 6.93−7.03 (m, 4H), 7.42 (s, 2H), 12.62 (brs, 2H). 質量 (M+1): 516.90.
実施例2

(3−メチレンシクロブチル)メタノール(I−11):

化合物I−10を商業供給源から購入し、I−10の加水分解を文献の手順(J.Am.Chem.Soc.1958,80,5507)に従って実施した。3−メチレンシクロブタンカルボニトリルI−10(1当量)の水性EtOH(50%)溶液に、KOH(4当量)を加え、均質混合物を加熱して2時間還流した。冷却後、揮発性物質をすべて蒸発させ、固体を水に懸濁した。1N HClの添加により溶液のpHを2に調節し、所望の化合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせて食塩水で洗浄し、無水MgSOで乾燥し蒸発させて、3−メチレンシクロブタンカルボン酸を定量的収率で得た。この物質を次のステップに直接持ち込んだ。
LiAlH(1.5当量)のTHF懸濁液に、3−メチレンシクロブタンカルボン酸(THF中)(1当量)を0℃で徐々に加えた。冷却槽を除去し、反応混合物を室温に加熱し、3時間撹拌した。フィッシャーの後処理後、所望の化合物I−11を得た。この物質を何ら精製することなく次のステップに用いた。
シクロブタン−1,3−ジイルジメタノール(I−12):

(3−メチレンシクロブチル)メタノールI−11(1当量)を無水THFに溶解し、BH.DMS(1当量)を0℃で滴下して加えた。添加後、この反応混合物を室温に加温し、一晩撹拌した。0℃でNaOH(3M水溶液)を慎重に加えることより反応をクエンチした後、Hを加えた。撹拌を室温で3時間継続した後、水で希釈し、酢酸エチルでジオールを抽出した。粗物質を何ら精製することなく次のステップに直接用いた。
シクロブタン−1,3−ジイルビス(メチレン(ビス(4−メチルベンゼンスルホネート)(I−13):

シクロブタン−1,3−ジイルジメタノールI−12(1当量)およびTEA(3当量)のジクロロメタン溶液を0℃に冷却し、トシルクロライド(2当量)を少量ずつ加えた。この反応混合物を12時間放置した。後処理で、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、有機層を水で洗浄した。有機層を濃縮して所望の生成物I−13を得た。
2,2’−(シクロブタン−1,3−ジイル)ジアセトニトリル(I−14):

シクロブタン−1,3−ジイルビス(メチレン)ビス(4−メチルベンゼンスルホネート)I−13(1当量)のDMF溶液に、NaCN(6当量)を加え、12時間還流した。後処理で、反応混合物を水で希釈し、所望の化合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を蒸発させてI−14を得た。
5,5’−(シクロブタン−1,3−ジイルビス(メチレン))ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)(I−15):

2,2’−(シクロブタン−1,3−ジイル)ジアセトニトリルI−14(1当量)のTFA溶液に、チオセミカルバジド(2当量)を加え、この溶液を100℃で3時間撹拌した。反応を室温に冷却し、飽和NaHCO溶液でクエンチした。物質を濾過し、水、酢酸エチル、およびジエチルエーテルで連続して洗浄した。ジアミンI−15を得た。
化合物7および8を合成するための基本手順:
対応する酸(2当量)およびDIPEA(6当量)のDMF(ピリジル誘導体についてはNMP)溶液に、PYBOP(3当量)を0℃で加え、室温で10分間撹拌した。化合物I−15をこの反応混合物に加え、撹拌を一晩継続した。次いで、水を加え、所望の生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させた。得られた粗生成物を標準的な方法により精製して、純粋な生成物を得た。
N,N’−(5,5’−(シクロブタン−1,3−ジイルビス(メチレン))ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−フェニルアセトアミド)(8):

H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ: 0.9−1.2 (m, 1H), 1.42−1.60 (m, 1H), 1.84−1.95 (m, 2H), 2.10−2.22 (m, 1H), 2.6−2.7 (m, 1H), 3.0−3.16 (m, 4H), 3.80 (s, 4H), 7.10−7.40 (m, 10H), 12.62 (brs, 2H); 質量 (M+1): 519.19, 541.25 (M+23).
N,N’−(5,5’−(シクロブタン−1,3−ジイルビス(メチレン))ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(ピリジン−2−イル)アセトアミド)(7):

H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ: 1.19 −1.22 (m, 1H), 1.45 − 1.61 (m, 1H), 1.82 − 1.92 (m, 1H), 2.15 − 2.05 (m, 1H), 3.01 − 3.16 (m, 4H), 4.01 (s, 4H), 7.22 − 7.42 (m, 4H), 7.72 − 7.80 (m, 2H), 8.44 (s, 2H), 12.6 (brs, 2H). 質量 (M+23): 543.15.
実施例3

シクロペンタン−1,3−ジカルバルデヒド(I−19):

KMnO(3.2当量)およびCuSO・5HO(2当量)をジクロロメタン中に入れ、この懸濁液に蒸留水を加えた。ノルボルネンI−18(1当量)をジクロロメタンに溶解し、オキシダント混合物に徐々に加えた後、t−ブタノールを加えた。3時間後、反応混合物をセライトに通して濾過し、飽和食塩水で洗浄した。次いで、この食塩水を、ジクロロメタンで再度洗浄した。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、外気温下でロータリーエバポレーターにより溶媒を除去して、所望の生成物I−19を得た。
シクロペンタン−1,3−ジイルジメタノール(I−20):

フラスコに入った1,3−シクロペンタンジカルバルデヒドI−19(1当量)に、脱酸素化したメタノールを加えた。この反応混合物を0℃に冷却し、反応温度が10℃を超えて上昇するのを回避するために、NaBH(2当量)を小分けして加えた。反応混合物を放置して室温に戻し、窒素雰囲気下でさらに3時間撹拌した。蒸留水を反応混合物に加えて、残存するNaBHをすべてクエンチした後、ロータリーエバポレーターにより溶液からメタノールを除去した。残存した混合物をジクロロメタン(5回)で抽出し、有機画分を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固して、表題化合物I−20を得た。
シクロペンタン−1,3−ジイルビス(メチレン)ビス(4−メチルベンゼンスルホネート)(I−21):

ピリジン中に入れたシクロペンタン−1,3−ジイルジメタノールI−20(1当量)を0℃に冷却し、p−トルエンスルホニルクロライド(3当量)を少量ずつ加え、室温で一晩撹拌した。反応の進行をTLCによりモニターした。反応完了後、ピリジンを留去した。残渣をジエチルエーテルで希釈し、1N HCl、NaHCO溶液、食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させた。粗生成物を標準的な方法により精製して所望の生成物I−21を得た。
2,2’−(シクロペンタン−1,3−ジイル)ジアセトニトリル(I−22):

シクロペンタン−1,3−ジイルビス(メチレン)ビス(4−メチルベンゼンスルホネート)I−21(1当量)をDMF:HO混合物(3:1)中に入れ、シアン化ナトリウム(6当量)を加え、150℃で15時間撹拌した。反応の進行をTLCによりモニターした。反応完了後、反応混合物を水でクエンチし、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させた。粗生成物を精製して所望の生成物I−22を得た。
5,5’−(シクロペンタン−1,3−ジイルビス(メチレン))ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)(I−23):

表題化合物を、化合物I−15について記載した手順に従って、2,2’−(シクロペンタン−1,3−ジイル)ジアセトニトリルI−22から合成した。
N,N’−(5,5’−(シクロペンタン−1,3−ジイルビス(メチレン))ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(ピリジン−2−イル)アセトアミド)(4):

表題化合物を、化合物7および8について記載した基本手順に従って、5,5’−(シクロペンタン−1,3−ジイルビス(メチレン))ビス(1,3,4チアジアゾール−2−アミン)I−15から合成した。
H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ: 1.35−1.40 (m, 2H), 1.70−1.80 (m, 2H), 1.90−1.95 (m, 1H), 2.20−2.24 (m, 2H), 2.98(d, 4H), 4.00 (s, 4H), 7.26 (t, 2H), 7.39 (d, 2H), 7.78 (t, 2H), 8.50 (d, 2H), 12.70 (brs, 2H); 質量 (M+1): 535.10.
実施例4

N,N’−(5,5’−((1R,3R)−シクロペンタン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−フェニルアセトアミド)(19)

H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ:1.92−1.95 (m,2H),2.26−2.29 (m,2H),2.34−2.37 (t,2H),3.70 (s,2H),3.72−3.76 (m,4H),7.24−7.34 (m,10H),11.8 (s,2H); 質量 (M+1): 505.7.
N,N’−(5,5’−((1R,3S)−シクロペンタン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−フェニルアセトアミド)(18)

H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ:1.94−1.97 (m,2H),2.08−2.09 (t,1H),2.19−2.23 (m,2H),2.61−2.64 (t,1H), 3.63−3.66 (m,2H),3.75 (s,4H),7.23−7.26 (m,2H),7.31−7.34 (t,8H),11.7 (s,2H); 質量 (M+1): 505.7.
実施例5
N,N’−(5,5’−((1R,4R)−シクロヘキサン−1,4−ジイルビス(メチレン)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(ピリジン−2−イル)アセトアミド)(2):
表題化合物を、化合物7および8ついて記載した基本手順に従って、5,5’−((1R,4R)−シクロヘキセン1,4−ジイルビス(メチレン))ビス(1,3,4チアジアゾール−2−アミン)(trans)から合成した。

H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ: 1.0 (t, 2H), 1.60 − 1.80 (m, 8H), 2.85 (d, 4H), 4.0 (s, 4H), 7.30 (t, 2H), 7.40 (d, 2H), 7.80 (t, 2H), 8.50 (d, 2H), 12.65 (brs, 2H); 質量 (M+1) 549.10.
実施例6

5,5’−(シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)(I−31):

シクロヘキサン−1,3−ジカルボン酸(1.0当量)とチオセミカルバジド(2.0当量)の混合物をPOCl(6.0当量)中に入れ、80℃で3時間撹拌した。この反応混合物を室温に冷却し、氷上に注いだ。得られた混合物を濾過した後、KOHを用いてpH8にした。得られた物質を水で洗浄し乾燥して、所望の生成物(31)を得た。この物質を次のステップにそのまま使用した。
化合物(I−35〜I−33)を合成するための基本手順:

DMF中の化合物(I−31)(1当量)、対応するエステル(2.5当量)、t−BuOK(3.0の当量)の混合物を、マイクロウエーブオーブン中、120〜140℃で30〜60分間撹拌した。得られた混合物を標準的な方法により精製して所望の生成物を得た。
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(1H−インドール−3−イル)アセトアミド(22):

H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ: 1.58(s, 2H), 1.60 (m, 4H), 2.27 (s, 2H), 3.44(s, 2H), 3.88 (s, 4H), 6.97−7.00(t, 4H), 7.28−7.36 (m, 4H), 7.56−7.57(d, 2H), 10.96(s, 2H); 質量 (M+H): 596.7.
N,N’−(5,5’−((1S,3R)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(1H−インドール−3−イル)アセトアミド)(23):

H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ: 1.49−1.55(s, 3H), 1.75−1.77 (m, 1H), 1.88(m, 1H), 2.05−2.07 (m, 2H), 2.28−2.41(d, 1H),3.23−3.27(t, 2H), 3.88 (s, 4H), 6.97−7.00(t, 4H), 7.28−7.36 (m, 4H), 7.56−7.57(d, 2H), 10.95(s, 2H), 12.53(s, 2H); 質量 (M+H): 596.7.
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(1H−インドール−4−イル)アセトアミド)(24):

H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ: 1.01(s, 2H),1.57−1.60(s, 4H), 2.2 (S, 2H), 3.45(S, 2H), 4.01 (s, 4H), 6.55(s, 2H), 6.94−6.96(d, 2H), 7.02−7.05(d, 2H), 7.28−7.33 (m, 4H), 11.11(s, 2H); 質量 (M+H): 596.7.
N,N’−(5,5’−((1S,3R)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(1H−インドール−4−イル)アセトアミド)(25):

H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ: 1.49−54(m, 3H), 1.74−1.76(s, 2H), 1.87−1.90(m, 3H), 2.37−2.45 (m, 2H), 3.99 (s, 4H), 6.54(s, 2H), 6.94−6.96(d, 2H), 7.03−7.04(d, 2H), 7.2−7.31 (m, 4H), 11.11(s, 2H); 質量 (M+H): 597.3.
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(ピリミジン−2−イル)アセトアミド)(27):

H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ: 1.61−1.63(m, 2H), 1.83−1.92 (d, 4H), 2.29 (s, 2H), 3.46(s, 2H), 4.11 (s, 4H), 7.40−7.42(t, 2H), 8.75−8.77(d, 4H), 12.02(s, 2H); 質量 (M+H): 522.8.
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(ピリジン−3−イル)アセトアミド)(28):

H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ: 1.59−1.61(m, 2H), 1.81−1.94 (d, 4H), 2.26 (s, 2H), 3.44(s, 2H), 3.83 (s, 4H), 7.34−7.37(m, 2H), 7.72−7.74(d, 2H), 8.46−8.51(d, 4H), 12.75 (s, 2H); 質量 (M+H): 521.3.
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(ピリジン−4−イル)アセトアミド)(29):

H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ: 1.59−1.62(m, 2H), 1.82−1.93 (d, 4H), 2.27 (s, 2H), 3.45(s, 2H), 3.85 (s, 4H), 7.33−7.34(d, 4H), 8.51−8.52(d, 4H), 12.49 (s, 2H); 質量 (M+H): 521.2.
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−メチルイソキサゾール−5−イル)アセトアミド)(30):

H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ: 1.61−1.64(t, 2H), 1.83−1.97 (m, 4H), 2.21 (s, 6H), 2.30−2.32(s, 2H), 3.49−3.51(t, 2H), 4.07(s, 4H), 6.30(s, 2H), 12.82 (s, 2H); 質量 (M+H): 529.2.
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(4−(ジメチルアミノ)フェニル)アセトアミド)(31):

H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ: 1.59(s, 2H), 1.80−1.84(m, 4H), 2.27−2.29(t, 2H), 2.85(s, 12H), 3.45−3.47(t, 2H), 3.63(, 4H), 6.67−6.69(d, 2H), 7.13−7.14(d, 2H), 12.55(s, 2H); 質量 (M+H): 605.3.
N,N’−(5,5’−((1R,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−フェニルアセトアミド)(10):

H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ:1.16−2.04 (m,2H),2.32−2.37 (d,1H),3.15−3.33 (d,2H),3.66 (s,4H),7.21−7.30 (m,10H); 質量 (M+1): 519.7.
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−フェニルアセトアミド)(11):

H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ:1.5−1.61 (t,2H),1.91−1.93 (t,4H),2.29 (s,2H),3.46−3.47 (d,2H),3.80 (s,4H),7.25−7.35 (m,10H),12.7 (s,2H); 質量 (M+1): 519.7.
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ジアセトアミド(12):

H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ:1.61−1.63 (t,2H),1.84−1.97 (m,4H),2.17 (s,6H),2.30−2.32 (d,2H),3.46−3.48 (t,2H),12.2 (s,2H); 質量 (M+1): 367.7.
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(ピリジン−2−イル)アセトアミド)(14):

H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ:1.60−1.63 (t,2H),1.83−1.85 (t,2H),1.91−1.95 (m,2H),2.28−2.30 (t,2H),3.45−3.47 (t,2H),3.97 (s,4H),7.26−7.29 (m,2H),7.39−7.40 (d,2H),7.74−7.78 (m,2H),8.48−8.49 (t,2H),12.1 (s,2H); 質量 (M+1): 521.7.
N,N’−(5,5’−((1R,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)アセトアミド)(15):

H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ:1.49−1.57 (m,3H),1.74−1.79 (t,1H),1.88−1.91 (d,1H),2.05−2.08 (t,2H),2.38−2.40 (d,1H),3.23−3.28 (t,2H),3.75 (s,6H),3.87 (s,4H),12.6 (s,2H); 質量 (M+1): 625.7.
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)アセトアミド)(16):

H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ:1.57−1.59 (t,2H),1.81−1.92 (m,4H),2.26−2.27 (d,2H),3.44−3.46 (t,2H),3.76 (s,6H),3.88 (s,4H),7.01−7.04 (t,2H),7.13−7.16 (t,2H),7.27 (s,2H),7.39−7.41 (d,2H),7.57−7.59 (d,2H),12.6 (s,2H); 質量 (M+1): 625.7.
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(ピリジン−2−イル)アセトアミド)(21):

H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ:1.60−1.62 (t,2H),1.82−1.85 (m,2H),1.92−1.96 (m,2H),2.29−2.31 (t,2H),3.47−3.49 (t,2H),4.00 (s,4H),7.27−7.29 (m,2H),7.38−7.40 (d,2H),7.75−7.78 (m,2H),8.48−8.49 (d,2H),12.6 (t,2H); 質量 (M+1): 521.7.
N,N’−(5,5’−((1R,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(ピリジン−2−イル)アセトアミド)(20):

H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ:1.52−1.62 (m,3H),1.78−1.80 (d,1H),1.90−1.93 (d,1H),2.07−2.10 (d,2H),2.42−2.44 (d,1H),3.26−3.34 (m,2H),4.00 (s,4H),7.27−7.30 (m,2H),7.39−7.40 (d,2H),7.75−7.79 (m,2H),8.48−8.49 (d,2H),12.6 (s,2H); 質量 (M+1): 521.7.
N,N’−(5,5’−((1R,3R)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(ピリジン−2−イル)アセトアミド)(17):

H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ:1.61−1.62 (d,2H), 1.80−1.85 (m,2H), 1.92−1.94 (t,2H),2.29−2.31 (t,2H), 3.47−3.49 (t,2H),4.00 (s,4H),7.27−7.29 (m,2H),7.38−7.40 (d,2H),7.75−7.78 (m,2H),8.48−8.49 (d,2H),12.6 (t,2H); 質量 (M+1): 521.7.
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−フェニルアセトアミド)(9):

H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ:1.59 (s,2H),1.83 (s,2H),1.91 (s,2H),2.28 (s, 2H),3.46 (s,2H),3.79 (s,4H),7.26−7.32 (t,10H); 質量 (M+1): 519.7.
実施例7
5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)

ステップA:trans−シクロヘキシル1,3−ジカルボン酸

cis,trans−シクロヘキシル1,3−ジカルボン酸(4.00g、23.23mmol)を濃縮水酸化アンモニウムに0℃で溶解した。CaCl(3.09g、27.88mmol)の水(5mL)溶液を0℃で加えた。得られた物質を濾去し、濾液を濃縮HClで酸性にした。得られた物質を濾過により収集し、真空乾燥して、trans−シクロヘキシル1,3−ジカルボン酸を得た。H NMR (DMSO−d) δ: 1.44 (m, 2H), 1.61 (m, 4H), 1.79 (m, 2H), 2.53 (m, 2H), 12.13 (brs, 2H). LC−MS : m/z 171.2 (M−H)
ステップB:(S,S)−ジベンジルシクロヘキシル1,3−ジカルボキシレート

DMF(20mL)中のtrans−シクロヘキシル1,3−ジカルボン酸(1.46g、8.5mmol)、CsCO(8.28g、25.5mmol)の混合物にBnBr(4.36g、25.5mmol)を加えた。この混合物を窒素下、室温で3時間攪拌した。残渣を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機溶液を合わせて水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、真空濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、3gのtrans−ジベンジルシクロヘキシル1,3−ジカルボキシレートを得た。H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.51 − 7.30 (m, 10H), 5.15 (s, 4H), 2.84 − 2.72 (m, 2H), 2.06 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 1.77 (m, 4H), 1.56 (p, J = 6.0 Hz, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=353.4
キラルSFC分離:3gのtrans−ジベンジルシクロヘキシル1,3−ジカルボキシレートをキラルSFCにより分離して、1.4gの(S,S)−ジベンジルシクロヘキシル1,3−ジカルボキシレート(93%)を得た。
ステップC:(S、S)−シクロヘキシル1,3−ジカルボン酸

1gの(S、S)−ジベンジルシクロヘキシル1,3−ジカルボキシレートのMeOH(10mL)溶液に、炭素(0.1g)上10%のPdを加えた。この懸濁液を水素でフラッシングし、20分間撹拌した。次いで、それを濾過し濃縮して、所望の化合物を得た。
H NMR (DMSO−d) δ: 1.44 (m, 2H), 1.61 (m, 4H), 1.79 (m, 2H), 2.53 (m, 2H), 12.13 (brs, 2H). LC−MS : m/z (M−H) = 171.2
ステップD:5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)

(S,S)−シクロヘキシル1,3−ジカルボン酸(500mg、0.3mmol)とチオセミカルバジド(550mg、0.6mmol)の混合物をPOCl(10mL)中に取り入れ、40℃で30分間、60℃で30分間、および80℃で2時間撹拌した。この反応混合物を室温に冷却し、氷上に注いだ。次いで、得られた混合物を、NaOHを用いてpH=8まで塩基性にし、濾過して、粗製の所望化合物を得た。H NMR (DMSO−d) δ 7.05 (s, 4 H), 3.25 (m, 2H), 2.12 (t, 2H J = 5.6 Hz, 2H), 1.84 (m, 2H), 1.70 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H) = 283.3
ラセミ体のtrans−5,5’−(シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)を同様の手順で合成した。
ステップE:(S,S)−シクロヘキシル1,3−ジカルボキシルビス((2S)−ボルナン−10,2−スルタミド)

(S,S)−シクロヘキシル1,3−ジカルボン酸(800mg、4.65mmol)のSOCl溶液を、80℃で1.5時間撹拌した。余分なSOClを減圧除去し、残渣を直接次のステップに用いた。(2S)−ボルナン−10,2−スルタム(2g、9.3mmol)のトルエン(20mL)溶液に、NaH(油中60%、465mg、11.63mmol)を0℃で少量ずつ加え、反応混合物をこの温度で30分間撹拌した。トルエン(5mL)中のシクロヘキサン−1,3−ジカルボニルジクロライド(上記から得た)を滴下して加え、反応物を室温で一晩撹拌した。得られた混合物をEtOAc(50mL)および水(10mL)で希釈し分離して、有機層をEtOAc(50mL×2)で抽出した。有機層を合わせて、食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を得た。
H NMR (クロロフォルム−d) δ 3.93 (dd, J = 7.6, 4.8 Hz, 2H), 3.66 − 3.59 (m, 2H), 3.50 (d, J = 13.7 Hz, 2H), 3.45 (d, J = 13.8 Hz, 2H), 2.12 (dd, J = 13.8, 7.7 Hz, 2H), 1.82 − 2.03 (m, 12H), 1.57 − 1.70 (m, 4H), , 1.39 (dt, J = 16.8, 9.5 Hz, 4H), 1.16 (s, 6H), 0.98 (s, 6H). LC−MS : m/z (M+H) = 567.3.
この生成物をEtOAc中で再結晶化して、単結晶X線回折用の試料を得、その結果から、出発物質の二酸の立体配置が(S、S)であることが確認された。
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ジブチルアミド(37)

5,5’−((1S,3S)−シクロペンタン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)(20mg、0.07mmol)、酪酸(18.5mg、0.21mmol)、HATU(80.8mg、0.21mmol)、およびN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(29.3mg、0.23mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)溶液を室温で一晩撹拌した。この混合物を水(10ml)中に注ぎ、沈殿を濾過して粗生成物を得た。この粗生成物を標準的な方法により精製して、所望の生成物を得た。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.41 (s, 2H), 3.43 − 3.55 (m, 2H), 2.44 (t, J = 7.3 Hz, 4H), 2.31 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 1.91 − 2.02 (m, 2H), 1.82 − 1.91 (m, 2H), 1.57 − 1.68 (m, 6H), 0.90 (t, J = 7.5 Hz, 6H). LC−MS : m/z (M+H) = 423.6.
以下の化合物を類似の方法で調製した:
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(テトラヒドロフラン−3−カルボキサミド)(48)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.58 (br. s., 2H), 3.87 − 3.98 (m, 2H), 3.65 − 3.83 (m, 6H), 3.47 − 3.55 (m, 2H), 3.27 − 3.34 (m, 2H), 2.31 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.02 − 2.18 (m, 4H), 1.92 − 2.01 (m, 2H), 1.82 − 1.90 (m, 2H), 1.60 − 1.68 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H) = 479.6
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(4,4,4−トリフルオロブタンアミド)(47)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.61 (br. s., 2H), 3.45 − 3.55 (m, 2H), 2.73 − 2.82 (q, 4H), 2.56 − 2.72 (m, 4H), 2.32 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.92 − 2.01 (m, 2H), 1.81 − 1.90 (m, 2H), 1.57 − 1.70 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H) = 531.6
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−シクロプロピルアセトアミド)(49)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.39 (s, 2H), 3.44 − 3.55 (m, 2H), 2.28 − 2.41 (m, 6H), 1.92 − 2.02 (m, 2H), 1.82 − 1.92 (m, 2H), 1.60 − 1.70 (m, 2H), 0.99 − 1.11 (m, 2H), 0.46 − 0.54 (m, 4H), 0.17 − 0.25 (m, 4H). LC−MS : m/z (M+H) = 447.6
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(メチルチオ)アセトアミド)(60)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.58 (br. s., 2H), 3.47 − 3.54 (m, 2H), 3.41 (s, 4H), 2.33 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.16 (s, 6H), 1.85 − 1.99 (m, 4H), 1.61 − 1.67 (m, 2H). LC−MS: m/z (M+H)= 459.5
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(3−(メチルチオ)プロパンアミド)(46)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.51 (br. s., 2H), 3.50 (m, 2H), 2.77 (br. s, 8H), 2.32 (m, 2H), 2.08 (s, 6H), 1.96 (m, 2H), 1.87 (m, 2H), 1.64 (m, 2H). LC−MS: m/z (M+H)= 487.5
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(テトラヒドロフラン−2−イル)アセトアミド)(77)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 11.96 (br. s., 2H), 4.35 (五重項, J = 6.6 Hz, 2H), 3.93 − 4.00 (m, 2H), 3.80 − 3.86 (m, 2H), 3.55 − 3.62 (m, 2H), 2.85 (d, J = 6.2 Hz, 4H), 2.48 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.12 − 2.18 (m, 2H), 1.95 − 2.00 (m, 4H), 1.76 − 1.82 (m, 4H), 1.61 − 1.68 (m, 4H). LC−MS : m/z (M+H)= 507.7.
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2−オキソピロリジン−1−イル)アセトアミド)(85)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 4.48 (s, 4H), 3.53 − 3.61 (m, 6H), 2.49 (t, J = 7.9 Hz, 4H), 2.43 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 2.08 − 2.16 (m, 4H), 2.03 (m, 2H), 1.93 (m, 2H), 1.67 − 1.77 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 533.7
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ジベンズアミド(39)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.98 (br. s., 2H), 8.12 (d, J = 7.3 Hz, 4H), 7.63 − 7.72 (m, 2H), 7.53 − 7.61 (m, 4H), 3.57 (m, 2H), 2.37 − 2.45 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.98 (m, 2H), 1.89 (m, 2H), 1.70 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=491.6
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ジアセトアミド(41)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.44 (s, 2H), 3.48 (m, 2H), 2.27 − 2.35 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.18 (s, 6H), 1.95 (m, 2H), 1.87 (m, 2H), 1.59 − 1.67 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 367.5
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ジプロピオンアミド(40)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.40 (s, 2H), 3.37 − 3.54 (m, 2H), 2.47 (q, J = 7.6 Hz, 4H), 2.31 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.91 − 2.06 (m, 2H), 1.75 − 1.91 (m, 2H), 1.52 − 1.75 (m, 2H), 1.09 (t, J = 7.5 Hz, 6H). LC−MS : m/z (M+H)= 395.6
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−メチルプロパンアミド)(98)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.42 (s, 2H), 3.43 − 3.53 (m, 2H), 2.77 (七重項, J = 6.7 Hz, 2H), 2.31 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 1.91 − 2.02 (m, 2H), 1.80 − 1.91 (m, 2H), 1.57 − 1.68 (m, 2H), 1.12 (d, J = 7.6Hz, 12H). LC−MS: m/z (M+H) = 423.6
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ジシクロペンタンカルボキサミド(62)

H NMR (DMSO−d) δ 3.48 (m, 2H), 2.95 (m, 2H), 2.31 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 2.04 − 1.85 (m, 8H), 1.76 − 1.60 (m, 8H), 1.57 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 475.2
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパンアミド)(63)

H NMR (DMSO−d) δ 3.82 (s, 4H), 3.57 (m, 2H), 2.46 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 2.05 (m, 2H), 1.98 (m, 2H), 1.73 (m, 2H), 1.29 (s, 12H). LC−MS : m/z (M+H)= 483.2.
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(4−フルオロ−3−メトキシフェニル)アセトアミド)(78)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 7.13 − 7.18 (m, 4H), 6.88 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 3.83 (s, 6H), 3.78 (s, 4H), 2.29 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 1.93 (m, 2H), 1.84 (m, 2H), 1.60 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 615.8
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)アセトアミド)(86)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 6.98 (s, 2H), 6.89 − 6.94 (m, J = 7.8 Hz, 2H), 6.69 − 6.73 (m, J = 8.0 Hz, 2H), 5.89 (s, 4H), 3.93 (s, 4H), 3.56 − 3.64 (m, 2H), 2.49 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 2.02 − 2.10 (m, 2H), 1.99 (m, 2H), 1.76 − 1.82 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 607.8
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド)(88)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.70 (s, 2H), 7.36 (dd, J = 8.6, 5.6 Hz, 4H), 7.16 (t, J = 8.9 Hz, 4H), 3.81 (s, 4H), 3.43 − 3.51 (m, 2H), 2.29 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.89 − 1.97 (m, 2H), 1.85 (m, 2H), 1.57 − 1.64 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 555.7
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2,6−ジフルオロフェニル)アセトアミド)(86)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.83 (br. s., 2H), 7.42 (m, 2H), 7.12 (t, J = 7.9 Hz, 4H), 3.93 (s, 4H), 3.47 − 3.54 (m, 2H), 2.31 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.89 − 1.99 (m, 2H), 1.80 − 1.89 (m, 2H), 1.58 − 1.67 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 591.7
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2−メトキシフェニル)アセトアミド)(42)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.59 (s, 2H), 7.24 − 7.30 (m, 2H), 7.21 (dd, J = 7.5, 1.6 Hz, 2H), 6.98 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 6.88 − 6.93 (m, 2H), 3.78 (s, 4H), 3.74 (s, 6H), 3.49 (m, 2H), 2.30 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 1.91 − 1.99 (m, 2H), 1.79 − 1.87 (m, 2H), 1.59 − 1.65 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=579.7.
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−クロロフェニル)アセトアミド)(43)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.73 (s, 2H), 7.42 (s, 2H), 7.34 − 7.38 (m, 4H), 7.27 − 7.31 (m, 2H), 3.84 (s, 4H), 3.43 − 3.52 (m, 2H), 2.30 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.89 − 1.98 (m, 2H), 1.77 − 1.88 (m, 2H), 1.57 − 1.65 (m, 2H). LC−MS: m/z (M+H)=587.6
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−メトキシフェニル)アセトアミド)(44)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.69 (s, 2H), 7.24 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 6.91 (d, J = 2.1 Hz, 2H), 6.89 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 6.84 (dd, J = 8.2, 2.1 Hz, 2H), 3.77 (s, 4H), 3.74 (s, 6H), 3.47 (dt, J = 11.2, 5.7 Hz, 2H), 2.29 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 1.88 − 1.98 (m, 2H), 1.76 − 1.86 (m, 2H), 1.54 − 1.65 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=579.7
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(4−メトキシフェニル)アセトアミド)(52)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ:12.67 (s, 2H), 7.24 (d, J = 8.8 Hz, 4H), 6.89 (d, J = 8.5 Hz, 4H), 3.73 (s, 6H), 3.72 (s, 4H), 3.43 − 3.50 (m, 2H), 2.29 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 1.89 − 2.00 (m, 2H), 1.78 − 1.87 (m, 2H), 1.55 − 1.66 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=579.7
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2−クロロフェニル)アセトアミド)(51)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.77 (s, 2H), 7.41 − 7.48 (m, 4H), 7.29 − 7.37 (m, 4H), 4.00 (s, 4H), 3.45 − 3.54 (m, 2H), 2.30 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 1.91 − 1.99 (m, 2H), 1.78 − 1.88 (m, 2H), 1.56 − 1.68 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=587.6.
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(4−クロロフェニル)アセトアミド)(50)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.73 (s, 2H), 7.40 (d, J = 8.8 Hz, 4H), 7.35 (d, J = 8.8 Hz, 4H), 3.82 (s, 4H), 3.42 − 3.51 (m, 2H), 2.29 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.89 − 1.99 (m, 2H), 1.77 − 1.87 (m, 2H), 1.55 − 1.66 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=587.6
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)アセトアミド)(218)

手順は化合物37と同じであった。
HNMR (クロロフォルム−d) δ: 6.78 − 6.84 (m, 6H), 5.99 (s, 4H), 3.98 (s, 4H), 3.55 − 3.61 (m, 2H), 2.45 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 2.02 (m, 2H), 1.92 (m, 2H), 1.74 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 607.7.
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−(メチルスルホニル)フェニル)アセトアミド)(54)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.78 (s, 2H), 7.92 (s, 2H), 7.83 − 7.88 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.57 − 7.73 (m, 4H), 3.97 (s, 4H), 3.43 − 3.51 (m, 2H), 3.22 (s, 6H), 2.30 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 1.90 − 1.98 (m, 2H), 1.76 − 1.88 (m, 2H), 1.55 − 1.65 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=675.7
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(4−(メチルスルホニル)フェニル)アセトアミド)(66)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ:12.80 (s, 1H), 7.90 (d, J = 8.3 Hz, 4H), 7.60 (d, J = 8.3 Hz, 4H), 3.96 (s, 4H), 3.46 (m, 2H), 3.20 (s, 6H), 2.30 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 1.92 (m, 2H), 1.83 (m, 2H), 1.61 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=675.7.
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2−メトキシフェニル)アセトアミド)(70)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ:12.59 (s, 2H), 7.27 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 7.21 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 6.98 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.85 − 6.94 (m, 2H), 3.78 (s, 4H), 3.74 (s, 6H), 3.49 (m, 2H), 2.30 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 1.90 − 1.98 (m, 2H), 1.84 (m, 2H), 1.63 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=579.7
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−メトキシフェニル)アセトアミド)(71)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.68 (s, 2H), 7.25 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 6.8−6.91 (m, 4H), 6.84 (d, J = 7.5 Hz, 3H), 3.77 (s, 4H), 3.75 (s, 6H), 2.29(t, J = 5.4 Hz, 2H), 1.91 (m, 2H), 1.84 (m, 2H), 1.61 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=579.7
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2−シアノフェニル)アセトアミド)(72)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.86 (s, 2H), 7.85 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.70 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 7.56 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 7.46 − 7.54 (m, 2H), 4.11 (s, 4H), 3.44 − 3.53 (m, 2H), 2.32 (t, J = 5.1 Hz, 2H), 1.89 − 2.01 (m, 2H), 1.78 − 1.88 (m, 2H), 1.58 − 1.67 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=569.7.
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−シアノフェニル)アセトアミド)(73)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.75 (s, 2H), 7.79 (s, 2H), 7.76 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 7.67 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.56 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 3.92 (s, 4H), 3.45 − 3.51 (m, 2H), 2.30 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 1.90 − 1.99 (m, 2H), 1.80 − 1.88 (m, 2H), 1.62 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=569.7.
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(4−シアノフェニル)アセトアミド)(74)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.77 (s, 2H), 7.81 (d, J = 8.3 Hz, 4H), 7.53 (d, J = 8.3 Hz, 4H), 3.94 (s, 4H), 3.46 (m, 2H), 2.29 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 1.92 (m, 2H), 1.83 (m, 2H), 1.61 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=569.7.
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アセトアミド)(75)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.77 (s, 2H), 7.50 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 7.41 − 7.47 (m, 2H), 7.27 − 7.41 (m, 4H), 3.82 − 4.10 (s, 4H), 3.48 − 3.51 (m, 2H), 2.31 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 1.89 − 2.01 (m, 2H), 1.76 − 1.88 (m, 2H), 1.62 (m 2H). LC−MS : m/z (M+H)=687.7
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アセトアミド)(219)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.40 − 7.44 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.38 (s, 2H), 7.32 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 7.09 − 7.12 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 4.08 (s, 4H), 3.61 (m, 2H), 2.51 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 2.07 (m, 2H), 1.99 (m, 2H), 1.78 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 687.9.
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−o−トリルアセトアミド)(83)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.70 (s, 2H), 7.22 − 7.26 (m, 2H), 7.16 − 7.20 (m, 4H), 7.10 − 7.16 (m, 2H), 3.84 (s, 4H), 3.44 − 3.52 (m, 2H), 2.30 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 2.27 (s, 6H), 1.89 − 2.01 (m, 2H), 1.76 − 1.88 (m, 2H), 1.56 − 1.66 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=547.7
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)アセトアミド)(82)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.75 (s, 2H), 7.72 (b.s., 2H), 7.55 − 7.67 (m, 6H), 3.95 (s, 4H), 3.45 − 3.51 (m, 2H), 2.29 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.88 − 2.04 (m, 2H), 1.74 − 1.88 (m, 2H), 1.62 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=655.8.
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−(ジメチルアミノ)フェニル)アセトアミド)(35)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.66 (s, 2H), 7.12 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 6.71 (s, 2H), 6.57 − 6.65 (m, 4H), 3.70 (s, 4H), 3.43 − 3.50 (m, 2H), 2.88 (s, 12H), 2.30 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 1.88 − 1.97 (m, 2H), 1.77 − 1.88 (m, 2H), 1.56 − 1.63 (m, 2H). LC−MS: m/z (M+H) = 605.8.
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2−フルオロフェニル)アセトアミド)(87)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.75 (s, 2H), 7.32 − 7.42 (m, 4H), 7.15 − 7.22 (m, 4H), 3.90 (s, 4H), 3.44 − 3.54 (m, 2H), 2.30 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 1.89 − 1.98 (m, 2H), 1.80 − 1.89 (m, 2H), 1.59 − 1.67 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 555.7
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2−イソプロポキシフェニル)アセトアミド)(92)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 10.35 (br. s., 2H), 7.26 − 7.28 (m, 4H), 7.22 − 7.28 (m, 4H), 6.91 − 6.94 (m, 4H), 4.73 (七重項, J = 6.0 Hz, 2H), 3.85 (s, 4H), 3.49 − 3.56 (m, 2H), 2.44 (t, J = 4.8 Hz, 2H), 1.92 − 2.03 (m, 4H), 1.72 − 1.76 (m, 2H), 1.43 (d, J = 5.9 Hz, 12H). LC−MS : m/z (M+H)= 635.8
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−イソプロポキシフェニル)アセトアミド)(91)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.15 − 7.21 (m, 2H), 7.01 − 7.04 (m, 4H), 6.74 − 6.78 (m, 2H), 4.45 − 4.53 (m, 2H), 3.99 (s, 4H), 3.57 − 3.63 (m, 2H), 2.52 (t, J = 4.8 Hz, 2H), 2.08 (m, 2H), 2.00 − 2.05 (m, 2H), 1.81 (m, 2H), 1.28 (d, J = 6.2 Hz, 12H). LC−MS : m/z (M+H)= 635.9
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−ブロモフェニル)アセトアミド)(220)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.66 (s, 2H), 7.40 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.34 − 7.37 (m, 2H), 7.13 − 7.17 (m, 2H), 3.98 (s, 4H), 3.62 (m, 2H), 2.54 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 2.08 (m, 2H), 2.00 − 2.05 (m, 2H), 1.80 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 674.9
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−m−トリルアセトアミド)(111)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.72 (s, 2H), 7.23 − 7.25 (m, 2H), 7.14 − 7.17 (m, 6H), 3.84 (s, 4H), 3.45 − 3.50 (m, 2H), 2.30 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 2.26 (s, 6H), 1.88 − 1.96 (m, 2H), 1.81 − 1.88 (m, 2H), 1.58 − 1.64 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 547.7
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2,3−ジメトキシフェニル)アセトアミド)(112)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.00 − 7.05 (m, 2H), 6.88 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 6.91 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 3.99 (s, 4H), 3.86 (s, 12H), 3.48 − 3.55 (m, 2H), 2.41 (t, J = 5.2 Hz, 2H), 1.87 − 2.01 (m, 4H), 1.68 − 1.76 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 639.8
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(6−メトキシピリジン−3−イル)アセトアミド)(221)

手順は化合物37と同じであった。
1H NMR (DMSO−d6) δ: 8.21 (s, 2H), 7.70 (dd, J = 8.6, 2.1 Hz, 2H), 6.70 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 3.97 (s, 4H), 3.88 (s, 6H), 3.56 − 3.62 (m, 2H), 2.50 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 2.06 (m, 2H), 1.98 (m, 2H), 1.78 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 581.8
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(チオフェン−2−イル)アセトアミド)(59)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.74 (br. s., 2H), 7.43 (d., 2H), 7.01 (br. s., 4H), 4.05 (s, 4H), 3.49 (m, 2H), 2.31 (br. s., 2H), 1.94 (m, 2H), 1.86 (m, 2H), 1.62 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 531.6
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(チアゾール−4−イル)アセトアミド)(222)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.88 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 7.37 − 7.42 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 4.22 (s, 4H), 3.55 − 3.61 (m, 2H), 2.47 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 2.03 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 1.93 − 1.98 (m, 2H), 1.71 − 1.77 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 533.6
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−メチルイソキサゾール−5−イル)アセトアミド)(30)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 6.24 (s, 2H), 4.26 (s, 4H), 3.60 (s, 2H), 2.49 (t, J = 4.8 Hz, 2H), 2.28 (s, 6H), 2.07 (m, 2H), 1.99 (m, 2H), 1.78 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 529.7.

ステップA:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2−ニトロフェニル)アセトアミド)(57)

手順は化合物37と類似していた。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.78 (s, 2H), 8.11 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.73 − 7.78 (m, 2H), 7.58 − 7.63 (m, 4H), 4.27 (s, 4H), 3.44 − 3.53 (m, 2H), 2.30 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 1.88 − 1.98 (m, 2H), 1.76 − 1.88 (m, 2H), 1.55 − 1.67 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=609.7
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2−アミノフェニル)アセトアミド)(56)

N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−ニトロフェニル)アセトアミド)(30mg、0.05mmol)およびPd/C(3mg)のメタノール溶液を、室温で3時間撹拌した。この混合物を濾過し、真空蒸発乾固した。残渣を標準的な方法により精製して、所望の化合物を得た。
H NMR (DMSO−d) δ:12.58 (s, 2H), 7.01 − 7.07 (m, 2H), 6.94 − 7.00 (m, 2H), 6.66 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 6.50 − 6.57 (m, 2H), 5.03 (b, 4H), 3.65 (s, 4H), 3.45 − 3.50 (m, 2H), 2.30 (t, J = 5.3 Hz, 2H), 1.90 − 2.00 (m, 2H), 1.79 − 1.88 (m, 2H), 1.57 − 1.64 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=549.7
ステップC:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2−アセトアミドフェニル)アセトアミド)(55)

酢酸(11.5mg、0.19mmol)、HATU(72.6mg、0.19mmol)、およびN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(26.5mg、0.20mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)溶液を室温で15分間撹拌した後、N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2−アミノフェニル)アセトアミド)(35mg、0.06mmol)を加え、一晩撹拌を継続した。この混合物を水(10ml)中に注ぎ、沈殿を濾過して粗生成物を得た。粗生成物を標準的な方法により精製して、所望の生成物を得た。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.61 (s, 2H), 9.45 (s, 2H), 7.38 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.23 − 7.32 (m, 4H), 7.11 − 7.20 (m, 2H), 3.83 (s, 4H), 3.47 (m, 2H), 2.30 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.03 (s, 6H), 1.94 (m, 2H), 1.84 (m, 2H), 1.62 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=633.7

ステップA:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−ニトロフェニル)アセトアミド)(69)

手順は化合物37と類似していた。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.79 (s, 2H), 8.25 (s, 2H), 8.16 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.79 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 7.65 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 4.02 (s, 4H), 3.48 (m, 2H), 2.30 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 1.89 − 2.00 (m, 2H), 1.83 (m, 2H), 1.62 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=609.7
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−アミノフェニル)アセトアミド)(53)

手順は化合物56と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.64 (s, 2H), 6.95 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 6.51 (s, 2H), 6.40 − 6.47 (m, 4H), 5.07 (s, 4H), 3.61 (s, 4H), 3.48 (m, 2H), 2.30 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.92 (m, 2H), 1.75 − 1.88 (m, 2H), 1.62 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=549.7
ステップC:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−アセトアミドフェニル)アセトアミド)(65)

手順は化合物55と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.73 (s, 2H), 9.94 (s, 2H), 7.54 (s, 2H), 7.50 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.24 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 6.94 − 7.03 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 3.76 (s, 4H), 3.43 − 3.52 (m, 2H), 2.30 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.03 (s, 6H), 1.90 − 1.98 (m, 2H), 1.77 − 1.89 (m, 2H), 1.57 − 1.65 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=633.8
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(4−ニトロフェニル)アセトアミド)(64)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.81 (s, 2H), 8.20 (d, J = 8.6 Hz, 4H), 7.61 (d, J = 8.6 Hz, 4H), 4.01 (s, 4H), 3.40 − 3.55 (m, 2H), 2.29 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.89 − 1.99 (m, 2H), 1.77 − 1.88 (m, 2H), 1.55 − 1.66 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=609.7.
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(4−アセトアミドフェニル)アセトアミド)(106)

手順は化合物55と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.67 (s, 2H), 9.93 (s, 2H), 7.52 (d, J = 8.6 Hz, 4H), 7.23 (d, J = 8.3 Hz, 4H), 3.74 (s, 4H), 3.44 − 3.49 (m, 2H), 2.29 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.03 (s, 6H), 1.90 − 1.97 (m, 2H), 1.76 − 1.86 (m, 2H), 1.51 − 1.65 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=633.8.

ステップA:(2E,2’E)−N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(3−(ピリジン−2−イル)アクリルアミド)(45)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.88 (s, 2H), 8.69 (d, J = 4.7 Hz, 2H), 7.90 (td, J = 7.8, 1.8 Hz, 2H),7.79 (d, J = 15.4 Hz, 2H), 7.70 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.44 (dd, J = 7.1, 5.2 Hz, 2H), 7.38 (d, J = 15.4 Hz, 2H), 3.52 − 3.59 (m, 2H), 2.37 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 1.96 − 2.05 (m, 2H), 1.88 − 1.96 (m, 2H), 1.64 − 1.71 (m, 2H);LC−MS : m/z (M+H)= 545.7.
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(3−(ピリジン−2−イル)プロパンアミド)(80)

50mgの化合物45の溶液を、2mLのMeOHに溶解した。5mgのPd/Cを加え、この懸濁液を脱気して、30分間水素化した。次いで、それを濾過し濃縮して、表題化合物80を得た。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.59 (d, J = 4.6 Hz, 2H), 7.64 (td, J = 7.7, 1.4 Hz, 2H), 7.27 (d, J = 7.7Hz 2H), 7.18 (dd, J = 7.3, 5.1 Hz, 2H), 3.55 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 3.27 − 3.32 (m, 4H), 3.11 − 3.17 (m, 4H), 2.43 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 1.94 − 2.03 (m, 4H), 1.74 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 549.7.
化合物291、292、295、370、371、352を、化合物37と類似した方法で調製した:
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロペンタン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2−メトキシフェニル)アセトアミド)(291)

H NMR (DMSO−d) δ: 7.14 − 7.32 (m, 4H), 6.85 − 7.03 (m, 4H), 3.54 − 3.83 (m, 12H), 2.39 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 2.32 (m, 2H), 1.99 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 565.5
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロペンタン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−(ジメチルアミノ)フェニル)アセトアミド)(292)

H NMR (DMSO−d)・δ: 12.66 (br. s., 2H), 7.11 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 6.70 (s, 2H), 6.61 (t, J = 6.0 Hz, 4H), 3.72 − 3.82 (m, 6H), 2.88 (s, 12H), 2.38 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 2.29 (m, 2H), 1.93 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 591.5
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロペンタン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(6−メトキシピリジン−3−イル)アセトアミド)(295)

H NMR (DMSO−d) δ: 12.71 (s, 2H), 8.09 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 7.65 (dd, J = 8.6, 2.4 Hz, 2H), 6.80 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 3.83 (s, 6H), 3.77 (s, 4H), 3.74 (m, 2H), 2.38 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 2.24 − 2.34 (m, 2H), 1.89 − 2.02 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=567.8
(2R,2’R)−N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド)(370)

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.51 (d, J = 6.2 Hz, 4H), 7.19 − 7.34 (m, 6H), 5.55 (s, 2H), 3.51 (s, 2H), 2.32 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 1.95 (m, 2H), 1.88 (m, 2H), 1.63 (m, 2H) ; LC−MS : m/z (M+H)= 551.2
(2S,2’S)−N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド)(371)

H NMR (クロロフォルム−d) δ : 7.50 (d, J = 5.6 Hz, 4H), 7.24 − 7.33 (m, 6H), 5.55 (s, 2H), 3.53 (m, 2H), 2.36 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 1.95 (m, 2H), 1.86 (m, 2H), 1.65 (m, 2H); LC−MS : m/z (M+H)= 551.5
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(3−ヒドロキシ−2−フェニルプロパンアミド)(380)

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.39 (m, 4H), 7.20 (m, 6H), 4.39 (m, 2H), 4.31 (m, 2H), 3.91 (m, 2H), 3.72 (m, 2H), 2.50 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.08 (m, 2H), 1.96 (m, 2H), 1.78 (m, 2H) ; LC−MS : m/z (M+H)= 579.2
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−シアノフェニル)アセトアミド)(352)

H NMR (DMSO−d) δ:12.76 (s, 2H), 7.79 (s, 2H), 7.76 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.65 − 7.69 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.56 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 3.92 (s, 4H), 3.40 − 3.55 (m, 2H), 2.29 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 1.89 − 2.01 (m, 2H), 1.73 − 1.89 (m, 2H), 1.50 − 1.67 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=569.5

ステップA:メチル2−(6−メトキシピリジン−2−イル)アセテート

−78℃に冷却した、LDA(18.3mL、36.5mmol)のTHF(120mL)溶液に、THF(15mL)中の2−メトキシ−6−メチルピリジン(1.5g、12.2mmol)を滴下して加えた後、この混合物を−78℃で2時間撹拌した。炭酸ジメチル(1.2mL、14.6mmol)を素早く加え、−78℃で15分間撹拌を継続した。反応を−78℃でHOによりクエンチした。溶液を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させた。残渣を標準的な方法により精製して、所望の化合物を得た。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.55 (dd, J = 8.3, 7.3 Hz, 1H), 6.85 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 3.92 (s, 3H), 3.77 (s, 2H), 3.74 (s, 3H). LC−MS : m/z (M+H) = 182.6.
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(6−メトキシピリジン−2−イル)アセトアミド)(84)

DMF(3mL)中のメチル2−(6−メトキシピリジン−2−イル)アセテート(128.7mg、0.71mmol)、5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)(50mg、0.18mmol)、炭酸セシウム(346.1mg、1.06mmol)の混合物を、窒素雰囲気およびマイクロ波の下で130℃に45分間加熱した。混合物を真空蒸発乾固した。残渣を標準的な方法により精製して、所望の化合物を得た。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.70 (s, 2H), 7.60 − 7.76 (m, 2H), 6.98 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 6.72 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 3.92 (s, 4H), 3.79 (s, 6H), 3.49 (m, J = 6.2 Hz, 2H), 2.32 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.94 (m, 2H), 1.85 (m, 2H), 1.63 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H) = 581.7.

手順は化合物84と同じであった。
ステップA:メチル2−(6−ブロモピリジン−2−イル)アセテート

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.55 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.86 (s, 2H), 3.75 (s, 3H). LC−MS : m/z (M+H) = 230.2
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(6−ブロモピリジン−2−イル)アセトアミド)(118)

H NMR (DMSO−d) δ: 7.71 − 7.82 (m, 2H), 7.58 (s, 2H), 7.47 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 4.03 (s, 4H), 3.50 (m, 2H), 2.32 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.84 − 1.99 (m, 4H), 1.63 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H) = 677.6.
化合物223

手順は化合物84と同じであった。
ステップA:メチル2−(4−メトキシピリジン−2−イル)アセテート

H NMR (クロロフォルム−d) δ 8.38 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.73 (dd, J = 6.0 Hz, 2.4 Hz, 1H), 3.85 (s, 3 H), 3.81 (s, 2H), 3.73 (s, 3H). LC−MS : m/z 182.3 (M+H)
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(4−メトキシピリジン−2−イル)アセトアミド)(223)

H NMR (メタノール−d) δ 8.50 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 6.83 (s, 2H), 6.81 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 3.99 (s, 4H), 3.88 (s, 6H), 3.57 (m, 2H), 2.47 (t, J = 5.6 Hz,, 2H), 2.03 − 1.96 (m, 4H), 1.77 (t, J = 5.6 Hz, 2H). LC−MS : m/z 581.9 (M+H)
化合物224

手順は化合物84と同じであった。
ステップB:2−(2−メトキシピリジン−4−イル)−N−[5−[(1S,3S)−3−[5−[[2−(2−メトキシピリジン−4−イル)アセチル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]シクロヘキシル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アセトアミド(224)

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.11 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 7.02 (d, J = 4.6 Hz, 2H), 6.91 (s, 2H), 4.01 (s, 4H), 3.89 (s, 6H), 3.58 − 3.67 (m, 2H), 2.52 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.08 (m, 2H), 1.99 − 2.04 (m, 2H), 1.76 − 1.84 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=581.4
N,N’−(5,5’−trans−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−メトキシピリジン−2−イル)アセトアミド)(116)

手順は化合物84のステップBと同じであった。
H NMR (メタノール−d4) δ: 8.08 (dd, J = 4.8, 1.1 Hz, 2H), 7.46 (dd, J = 8.3, 1.1 Hz, 2H), 7.36 (dd, J = 8.6, 4.8 Hz, 2H), 3.94 (s, 4H), 3.49 − 3.60 (m, 2H), 2.43 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 2.01 − 2.11 (m, 2H), 1.89 − 1.98 (m, 2H), 1.67 − 1.80 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 581.7
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(5−メトキシピリジン−2−イル)アセトアミド)(225)

手順は化合物84のステップBと同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.27 (d, J = 3.0 Hz, 2H), 7.24 − 7.40 (d, J=8.6Hz, 2H), 7.17 (dd, J = 8.6, 3.0 Hz, 2H), 4.09 (s, 4H), 3.83 (s, 6H), 3.55 (m, 2H), 2.48 (t, J=5.6Hz, 2H), 1.85 − 2.09 (m, 4H), 1.62 − 1.78 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 581.7
化合物226

手順は化合物84と同じであった。
ステップA:メチル2−(5−エトキシピリジン−2−イル)アセテート

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.24 (m, 1H), 7.09 − 7.27 (m, 2H), 4.07 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.80 (s, 2H), 3.72 (s, 3H), 1.44 (t, J = 7.0 Hz, 4H). LC−MS : m/z (M+H)= 196.3
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(5−エトキシピリジン−2−イル)アセトアミド)(226)

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.28 (d, J = 2.7 Hz, 2H), 7.23 − 7.33 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 7.09 − 7.22 (dd, J = 2.7 Hz, 5.1Hz,2H), 3.96 − 4.19 (m, 8H), 3.51 − 3.61 (m, 2H), 2.45 (t, J = 5.4 Hz .2H), 1.90−2.07 (m, 4H), 1.74 (m, 2H), 1.33 − 1.49 (t, J=7.0Hz, 6H). LC−MS : m/z (M+H)=609.2
化合物227

ステップA:メチル2−(5−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピリジン−2−イル)アセテート

手順は化合物84のステップAと同じであった。
ステップB:メチル2−(5−ヒドロキシピリジン−2−イル)アセテート

メチル2−(5−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピリジン−2−イル)アセテート(1g、3.5mmol)のTHF撹拌溶液に、TBAF(1M、3.5ml)を室温で加えた。全混合物を室温で一晩撹拌した。それを蒸発させて、EtOAcで抽出し、有機層を水で洗浄し、蒸発させ、標準的方法により精製した。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.18 (s, 1H), 7.23 − 7.32 (m, 2H), 3.84 (s, 2H), 3.70 (s, 3H). LC−MS : m/z (M+H)=168.2
ステップC:メチル2−(5−(2−メトキシエトキシ)ピリジン−2−イル)アセテート

メチル2−(5−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピリジン−2−イル)アセテート(500mg、3mmol)のMeCN撹拌溶液に、CsCO(1.4g、4.5mmol)、次いで1−ブロモ−2−メトキシエタン(621mg、4.5mmol)を室温で加えた。全混合物を80°に一晩加熱した。LC−MSは所望の生成物を示した。それを濾過し、蒸発させ、標準的な方法により精製した。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.28 (s, 1H), 7.22 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 4.16 (dd, J = 5.5, 3.9 Hz, 2H), 3.80 (s, 2H), 3.74 − 3.78 (dd, J = 5.5, 3.9 Hz, 2H), 3.72 (s, 3H), 3.46 (s, 3H). LC−MS : m/z (M+H)=226.2
ステップD:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(5−(2−メトキシエトキシ)ピリジン−2−イル)アセトアミド)(227)

手順は化合物84のステップBと同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.40 (d, J = 2.4 Hz,2H), 7.21 − 7.25 (dd, J = 8.6, 2.4 Hz, 2H), 7.19 (d, J = 8.9 Hz, 2H),4.17 − 4.23 (t, J=4.0Hz, 4H), 3.97 (s., 4H), 3.76 − 3.83 (t, J=4.0Hz, 4H), 3.54(m,2H), 3.48 (s, 6H), 2.48 (t, J=5.6Hz ,2H), 1.95 − 2.09 (m, 4H), 1.77 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 669.2
化合物228

ステップA:メチル2−(5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)アセテート

化合物7(500mg、3mmol)のMeCN撹拌溶液に、CsCO(1.4g、4.5mmol)、次いでナトリウム2−クロロ−2,2−ジフルオロアセテート(685mg、4.5mmol)を室温で加えた。全混合物を80°に一晩加熱した。LC−MSは所望の生成物を示した。それを濾過し、蒸発させ、標準的な方法により精製した。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.44 ( s, 1H), 7.48 (dd, J = 8.6, 2.7 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.55 (t, 1H,J=76Hz), 3.88 (s, 2H), 3.74 (s, 3H). LC−MS : m/z (M+H)=218.2
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)アセトアミド)(228)

手順は化合物84のステップBと同じであった。
H NMR (メタノール−d) δ: 8.46 (d, J = 2.4 Hz,2H), 7.65 (dd, J = 8.6, 2.4 Hz, 2H), 7.53 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 6.83 (t, J=72Hz,2H), 3.86 (s, 4H), 3.50 (m, 2H), 2.40 (t, J=5.6Hz ,2H), 1.97 (m, 4H), 1.71 (tm, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 653.1
化合物229

ステップA:メチル2−(6−シアノピリジン−2−イル)アセテート。

6−メチルピコリノニトリル(2g、16.9mmol)のTHF(20ml)溶液に、LiHMDS(17ml、THF中に1M)をN2下、−78℃で徐々に加えた。次いで、この反応混合物を−78℃で1時間撹拌した後、炭酸ジメチル(1.52g、16.9mmol)を−78℃で加えた。混合物を−78℃で30分間撹拌し、0℃で30分間放置した。飽和塩化アンモニウムを加え中和してPH=7〜8に調節し、混合物を酢酸エチル(100ml*3)で抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空濃縮して、残渣を得た。この残渣を標準的な方法により精製して所望の生成物を得た。
H NMR (クロロフォルム−d): 7.84 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 3.93 (s, 2H), 3.76 (s, 3H). LC−MS : m/z (M+H)=177.3
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(6−シアノピリジン−2−イル)アセトアミド)(229)

手順は化合物84のステップBと同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.84 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 7.71 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.62 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 4.35 (s, 4H), 3.55 − 3.63 (m, 2H), 2.45 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 2.06 (m, 2H), 1.93 − 2.01 (m, 2H), 1.74 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 571.5
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(ピリミジン−4−イル)アセトアミド)(230)

手順は化合物84と同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 9.11 − 9.24 (s, 2H), 8.72 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 7.42 − 7.59 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 4.24 (s, 4H), 3.59 (m, 2H), 2.45 (t, J = 5.6 Hz .2H), 1.89 − 2.13 (m, 4H), 1.74 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=523.7
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(ピリダジン−3−イル)アセトアミド)(231)

手順は化合物84のステップBと同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 9.16 (dd, J = 4.8, 1.9 Hz, 2H), 7.72 − 7.75 (dd, J = 4.8, 1.9 Hz, 2H), 7.67 − 7.71 (dd, J = 4.8, 1.9 Hz, 2H), 4.25 (s, 4H), 3.43 − 3.61 (m, 2H), 2.31 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 1.93 (m, 2H), 1.84 (m, 2H), 1.49 − 1.70 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=523.7
N,N’−(5,5’−(trans)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(ピラジン−2−イル)アセトアミド)(76)

手順は化合物84のステップBと同じであった。
H NMR (CDCl, 400MHz) δ 8.73 (s, 2H), 8.57 (d, J= 17.2 Hz, 4H), 4.26 (s, 4H), 3.60−3.57 (m, 2H), 2.46 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.04 (m, 2H), 1.96 (m, 2H), 1.75−1.73 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H) = 523.6
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(チアゾール−2−イル)アセトアミド)(100)

H NMR (CDCl, 400 MHz) δ: 7.76 (d, J = 2.3 Hz, 2H), 7.37 (d, J = 2.3 Hz, 2H), 3.53 (s, 4H), 3.40 (m, 2H), 2.42 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 1.99 (m, 2H), 1.93 (m, 2H), 1.72 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H) = 533.6
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(6−アミノピリジン−2−イル)アセトアミド)(232)

手順は化合物84のステップBと同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.70 (s, 2H), 7.25 − 7.38 (dd, J = 7.3,8.3 Hz 2H), 6.47 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 6.33 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 5.88 (s, 4H), 3.72 (s, 4H), 3.45 − 3.52 (m, 2H),2.25 − 2.34 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 1.89 − 2.00 (m, 2H), 1.83 (m, 2H), 1.62 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=551.7
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(5−アミノピリジン−2−イル)アセトアミド)(233)

手順は化合物84のステップBと同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.61 (s, 2H), 7.84 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 7.02 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 6.89 (dd, J = 8.3, 2.7 Hz, 2H), 5.23 (s, 4H), 3.78 (s, 4H), 3.48 (m, 2H), 2.29 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 1.93 (m, 2H), 1.85 (m, 2H), 1.62 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=551.8
N,N’−(5,5’−(trans−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−シアノピリジン−2−イル)アセトアミド)(113)

手順は化合物84のステップBと同じであった。
H NMR (DMSO−d6) δ: 12.90 (br. s., 2H), 8.78 (dd, J = 5.0, 1.7 Hz, 2H), 8.35 (dd, J = 7.9, 1.7 Hz, 2H), 7.56 (dd, J = 7.9, 5.0 Hz, 2H), 4.19 (s, 4H), 3.50 (dt, J = 11.1, 5.6 Hz, 2H), 2.31 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 1.89 − 2.03 (m, 2H), 1.77 − 1.89 (m, 2H), 1.54 − 1.66 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 571.7
化合物234

ステップA:6−(2−メトキシ−2−オキソエチル)ニコチン酸

手順は化合物84のステップAと同じである。
LC−MS : m/z (M−H)=194.1
ステップB:メチル2−(5−(ジメチルカルバモイル)ピリジン−2−イル)アセテート

6−(2−メトキシ−2−オキソエチル)ニコチン酸(37mg、0.19mmol)、HATU(72.6mg、0.19mmol)、およびN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(26.5mg、0.20mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)溶液を室温で15分間撹拌し、次いで、ジメチルアミン(0.05mL、1mol THF溶液)を加え、一晩撹拌を継続した。反応を水でクエンチし、EtOAcで抽出し、標準的な方法により精製して、所望の化合物を得た。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.65 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.79 (dd, J = 7.9, 2.3 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 3.92 (s, 2H), 3.75 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.04 (s, 3H). LC−MS : m/z (M+H)=223.1.
ステップC:6−[[5−[3−[5−[[2−[5−(ジメチルカルバモイル)ピリジン−2−イル]アセチル]アミノ]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]シクロヘキシル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]カルバモイルメチル]−N,N−ジメチル−ピリジン−3−カルボキサミド(234)

手順は化合物84のステップBと同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.75 (s, 2H), 7.88 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 7.48 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 4.20 (s, 4H), 3.55 − 3.62 (m, 2H), 3.16 (s, 6H), 3.06 (s, 6H), 2.47 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 2.01 − 2.07 (m, 2H), 1.92 − 1.99 (m, 2H), 1.72 − 1.79 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=663.3.
化合物105

ステップA:エチル2−(6−(ジメチルアミノ)ピリジン−2−イル)アセテート

エチル2−(6−アミノピリジン−2−イル)アセテート(150mg、0.83mmol)およびパラホルムアルデヒド(54.8mg、1.83mmol)のメタノール(6mL)溶液に、NaBHCN(130.3mg、2.08mmol)およびAcOH(1滴、触媒)を加えた。この混合物を室温で12時間攪拌した。次いで、反応を塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、DCMで抽出した。有機層を食塩水で処理し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させた。残渣を標準的な方法により精製して、所望の生成物(100mg)を得た。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.41 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.52 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.40 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 4.20 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 3.70 (s, 2H), 3.08 (s, 6H), 1.24 − 1.32 (t, J = 7.3 Hz, 3H). LC−MS : m/z (M+H)=208.6
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(6−(ジメチルアミノ)ピリジン−2−イル)アセトアミド)

手順は化合物84のステップBと同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.67 (s, 2H), 7.46 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 6.52 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.55 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 3.81 (s, 4H), 3.49 (m, 2H), 2.98 (s, 12H), 2.32 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 1.94 (m, 2H), 1.78 − 1.89 (m, 2H), 1.63 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=607.8
化合物115

ステップA:メチル2−(3−アミノピリジン−2−イル)アセテート

メチル2−(3−ニトロピリジン−2−イル)アセテート(1g、5mmol)をMeOHに溶解し、H2の雰囲気下、室温で一晩撹拌した。LC−MSにより、所望の生成物が見出される。それをセライトパッドに通して濾過し、蒸発させて、所望の生成物を得た。それを、次のステップに直接用いた。LC−MS: m/z (M+H)=167.1
ステップB:メチル2−(3−(ジメチルアミノ)ピリジン−2−イル)アセテート

メチル2−(5−アミノピリジン−2−イル)アセテート(600mg、3.6mmol)およびパラホルムアルデヒド(578.3mg、19.3mmol)のメタノール(20mL)溶液に、NaBH3CN(1.2g、19.3mmol)およびAcOH(1滴、触媒)を加えた。この混合物を室温で12時間攪拌した。次いで、反応を塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、DCMで抽出した。有機層を食塩水で処理し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させた。残渣を標準的な方法により精製して、所望の生成物を得た。LC−MS: m/z (M+H)= 195.1
ステップC:N,N’−(5,5’−(trans−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−(ジメチルアミノ)ピリジン−2−イル)アセトアミド)(115)

手順は化合物84のステップBと同じであった。
H NMR (メタノール−d4) δ: 8.24 (d, J = 3.8 Hz, 2H), 7.72 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.37 (dd, J = 8.1, 4.8 Hz, 2H), 4.61 ( s, 4H), 3.57 (m, 2H), 2.71 (s, 12H), 2.45−2.52(t, J=5.4Hz, 2H), 1.93 − 2.15 (m, 4H), 1.69 − 1.83 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 607.8
化合物235および化合物236

手順は化合物105と同じであった。
ステップA:メチル2−(3−アミノフェニル)アセテート(150mg、0.83mmol)およびアセトアルデヒド(80.5mg、1.83mmol)のメタノール(6mL)溶液に、NaBH3CN(130.3mg、2.08mmol)およびAcOH(1滴、触媒)を加えた。この混合物を室温で12時間攪拌した。次いで、反応を塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、DCMで抽出した。有機層を食塩水で処理し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させた。残渣を標準的な方法により精製して、メチル2−(3−(ジエチルアミノ)フェニル)アセテートおよびメチル2−(3−(エチルアミノ)フェニル)アセテートを得た。
メチル2−(3−(ジエチルアミノ)フェニル)アセテート

LC−MS : m/z (M+H)=222.4
メチル2−(3−(エチルアミノ)フェニル)アセテート

LC−MS : m/z (M+H)=194.4
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−(ジエチルアミノ)フェニル)アセトアミド)(235)

手順は化合物105のステップBと同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.60 (s, 2H), 7.07 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 6.65 (s, 2H), 6.46 − 6.57 (m, 4H), 3.65 (s, 4H), 3.47 (m, 2H), 3.31 (q, J = 7.0 Hz, 8H), 2.28 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 1.87 − 1.99 (m, 2H), 1.71 − 1.87 (m, 2H), 1.52 − 1.66 (m, 2H), 1.07 (t, J = 7.0 Hz, 12H). LC−MS : m/z (M+H)=661.9
ステップC:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−(エチルアミノ)フェニル)アセトアミド)(236)

H NMR (DMSO−d) δ: 12.65 (s, 2H), 7.01 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 6.51 (s, 2H), 6.43 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 6.47 (dd, J = 7.5 , 8.1 Hz,2H), 5.55 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.64 (s, 4H), 3.41 − 3.52 (m, 2H), 2.94 − 3.07 (m, 4H), 2.29 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.92 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 1.80 − 1.89 (m, 2H), 1.61 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 1.14 (t, J = 7.1 Hz, 6H). LC−MS : m/z (M+H)=605.9
化合物237

手順は化合物105と同じであった。
ステップA:エチル2−(4−(ジエチルアミノ)フェニル)アセテート

手順は化合物105のステップBと同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.15 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.66 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 4.16 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.52 (s, 2H), 3.36 (q, J = 7.1 Hz, 4H), 1.24 − 1.31 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.17 (t, J = 7.1 Hz, 6H). LC−MS : m/z (M+H)=236.5
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(4−(ジエチルアミノ)フェニル)アセトアミド)(237)

H NMR (DMSO−d) δ: 12.60 (s, 2H), 7.10 (d, J = 8.6 Hz, 4H), 6.54 − 6.65 (d, J = 8.5 Hz, 4H), 3.60 (s, 4H), 3.46 (m, 2H), 3.29 (q, J = 6.9 Hz, 8H), 2.28 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 1.87 − 1.98 (m, 2H), 1.77 − 1.87 (m, 2H), 1.55 − 1.64 (m, 2H), 1.02 − 1.08 (t, J = 7.0 Hz, 12H). LC−MS : m/z (M+H)=661.9
化合物104

ステップA:エチル2−(6−アセトアミドピリジン−2−イル)アセテート

エチル2−(6−アミノピリジン−2−イル)アセテート(50mg、0.28mmol)およびN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(71.0mg、0.55mmol)のDCM溶液に、塩化アセチル(43.2mg、0.55mmol)を室温で滴下して加えた。この混合物を1時間撹拌し続け、食塩水で洗浄し、真空蒸発乾固した。残渣を標準的な方法により精製して、所望の化合物を得た。LC−MS : m/z (M+H)=222.4
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(6−アセトアミドピリジン−2−イル)アセトアミド)(104)

手順は化合物84のステップBと同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.71 (s, 2H), 10.42 (s, 2H), 7.97 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.74 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 7.09 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 3.94 (s, 4H), 3.49 (m, 2H), 2.31 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 2.07 (s, 6H), 1.94 (m, 2H), 1.85 (m, 2H), 1.62 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=635.8
化合物384

ステップA:メチル2−(3−ビニルフェニル)アセテート

メチル2−(3−ブロモフェニル)アセテート(3g、13mmol)のジオキサン(40ml)溶液に、トリブチル(ビニル)スタンナン(4.5g、14.3mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(300mg、0.02当量)、CsF(2g、2.0当量)を窒素雰囲気下で加え、この混合物を100℃で2時間加熱した。外気温に冷却後、有機層を減圧蒸発させた。残渣を酢酸エチルに取り込み、10パーセント炭酸カリウム水溶液および食塩水で順番に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濃縮後、残渣を標準的な方法により精製して、所望の化合物を得た。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.30 − 7.38 (m, 3H), 7.20 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.66 − 6.78 (m, 1H), 5.74 − 5.82 (m, 1H), 5.23 − 5.32 (m, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.65 (s, 2H).
ステップB:メチル2−(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)アセテート

メチル2−(3−ビニルフェニル)アセテート(1.8g、10mmol)のCHCl溶液に、Oを−78℃で20分間通気した。MeSをフラスコに加え、この混合物を室温に徐々に加温した。溶媒を減圧除去し、残渣をさらに精製することなく、次のステップに用いた。
メチル2−(3−ホルミルフェニル)アセテートのMeOH溶液に、ナトリウムテトラヒドロボレートを少量ずつ加え、この混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をNH4Cl水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせて、無水NaSOで乾燥した。蒸発させた後、残渣を標準的な方法により精製して、所望の化合物を得た。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.30 − 7.37 (m, 3H), 7.23 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 4.71 (s, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.66 (s, 2H)
ステップC:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−(ヒドロキシメチル)フェニル)アセトアミド)

5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)(73mg、0.26mmol)、メチル2−(3−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)フェニル)アセテート(140mg、0.78mmol)、およびt−BuOK(87mg、0.78mmol)のDMSO(5ml)溶液を、マイクロ波の下、100℃で40分間加熱した。次いで、この反応混合物を室温に冷却し、水中に注いだ。混合物を酢酸エチル(3×10ml)で抽出し、有機層を合わせて、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、残渣を得、これを標準的な方法により精製して所望の化合物を得た。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.73 ( s, 2H), 7.24 − 7.35 (m, 4H), 7.14 − 7.24 (m, 4H), 5.21 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 4.48 (d, J = 5.6 Hz, 4H), 3.79 (s, 4H), 3.43 − 3.51 (m, 2H), 2.29 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 1.88 − 1.97 (m, 2H), 1.79 − 1.88 (m, 2H), 1.54 − 1.66 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 579.5.
化合物385
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(6−(N−メチルアセトアミド)ピリジン−2−イル)アセトアミド)

手順は化合物104のものと同じである。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.52 (m, 2H), 7.58 (m, 2H), 7.53 (m, 2H), 4.62 (s, 2H), 4.22 (s, 4H), 3.53 − 3.63 (m, 2H), 3.28 (s, 6H), 2.46 (t, J = 4.3 Hz, 2H), 2.04 (m, 2H), 1.82 − 2.00 (m, 8H), 1.65 − 1.78 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=663.4
化合物238

ステップA:エチル2−(4−(メチルスルホンアミド)フェニル)アセテート

エチル2−(4−アミノフェニル)アセテート(500mg、2.79mmol)およびトリエチルアミン(0.58mL、4.18mmol)のジクロロメタン(30mL)溶液に、メタンスルホニルクロライド(0.24mL、3.07mmol)を室温で滴下して加え、一晩撹拌した。この混合物を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させた。残渣を標準的な方法により精製して、所望の化合物を得た。LC−MS : m/z (M+H) = 258.3
ステップB:2−(4−(メチルスルホンアミド)フェニル)酢酸

エチル2−(4−(メチルスルホンアミド)フェニル)アセテート(200mg、0.77mmol)および水酸化リチウム水和物(130.4mg、3.11mmol)のMeOH/HO(10mL、1:1)溶液を、室温で12時間撹拌した。この反応混合物を減圧蒸発させた。残渣を精製することなく次のステップに用いた。LC−MS : m/z (M+H) = 230.4
ステップC:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(4−(メチルスルホンアミド)フェニル)アセトアミド)(238)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.70 (br. s., 2H), 9.71 (br. s., 2H), 7.29 (d, J = 8.6 Hz, 4H), 7.17 (d, J = 8.6 Hz, 4H), 3.76 (s, 4H), 3.43 − 3.52 (m, 2H), 2.94 − 3.00 (m, 6H), 2.29 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.78 − 1.98 (m, 4H), 1.56 − 1.67 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H) = 705.7
化合物239

ステップA:エチル2−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)フェニル)アセテート

ジ−tert−ブチルジカルボネート(387mg、1.77mmol)のトルエン(5ml)溶液を、エチル2−(4−アミノフェニル)アセテート(288mg、1.61mmol)を含有する容器に加え、この反応混合物を85℃で4時間加熱した。LCMSは、所望の生成物が検出されることを示し、混合物を濃縮して残渣を得、これを標準的な方法により精製して、所望の生成物を得た。LC−MS : m/z (M+H)=280.3
ステップB:ジ−tert−ブチル((((5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(アザンジイル))ビス(2−オキソエタン−2,1−ジイル))ビス(4,1−フェニレン))ジカルバメート

5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)(68mg、0.241mmol)、エチル2−(4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニル)アセテート(201mg、0.72mmol)、および炭酸セシウム(251mg、0.771mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)溶液を、マイクロ波の下、130℃で45分間加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、水中に注いだ。この混合物を酢酸エチル(50ml*3)で抽出し、有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、残渣を得た。この残渣を標準的な方法により精製して、所望の生成物を得た。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.36 (br, 8H), 3.96 (s, 4H), 3.53 − 3.57 (m, 2H), 2.40 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.97 − 2.06 (m, 4H), 1.77 (m, 2H), 1.52(s, 18H). LC−MS: m/z (M+H)= 750.0.
ステップC:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(4−アミノフェニル)アセトアミド)(239)

tert−ブチル4,4’−(2,2’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(2−オキソエタン−2,1−ジイル))ビス(4,1−フェニレン)ジカルバメート(20mg)のDCM(2ml)溶液に、TFA(0.5mL)を加えた。0.5時間後にこの反応混合物を濃縮して、所望の生成物を得た。
H NMR (メタノール−d4) δ: 7.09 (d, J = 8.3 Hz, 4H), 6.70 − 6.74 (d, J = 8.3 Hz, 4H), 3.68 (s, 4H), 3.53 − 3.57 (m, 2H), 2.43 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.97 − 2.06 (m, 4H), 1.72 − 1.77 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 549.7.
化合物240

手順は化合物241と同じであった。
ステップA:ジメチル2−(5−フルオロピリジン−2−イル)マロネート

2−ブロモ−5−フルオロピリジン(1.0g、5.68mmol)、マロン酸ジメチル(3.0g、22.7mmol)、ピコリン酸(559.6mg、4.54mmol)、CuI(431.8mg、2.27mmol)、およびCsCO(5.6g、17.05mmol)のDMF(30mL)溶液を、100℃で12時間撹拌した。室温に冷却後、この反応混合物を濾過し、HOで希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させた。残渣を標準的な方法により精製して、所望の化合物を得た。LC−MS : m/z (M+H) = 228.2
ステップB:メチル2−(5−フルオロピリジン−2−イル)アセテート

ジメチル2−(5−フルオロピリジン−2−イル)マロネート(400mg、1.76mmol)、NaCl(109.2mg、1.87mmol)、およびHO(56.3g、3.13mmol)のDMSO(3mL)溶液を、130℃で6時間撹拌した。室温に冷却後、この反応混合物をHOで希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させた。残渣を標準的な方法により精製して、所望の生成物を得た。LC−MS : m/z (M+H) = 170.1
ステップC:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(5−フルオロピリジン−2−イル)アセトアミド)(240)

手順は化合物84のステップBと同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ:12.74 (br. s., 2H), 8.50 (d, J = 3.0 Hz, 2H), 7.72 (td, J = 8.7, 3.0 Hz, 2H), 7.49 (dd, J = 8.7, 4.4 Hz, 2H), 4.03 (s, 4H), 3.43 − 3.55 (m, 2H), 2.31 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 1.90 − 2.00 (m, 2H), 1.79 − 1.89 (m, 2H), 1.56 − 1.67 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=557.6
化合物101および化合物242

手順は、ステップA〜Cについては、化合物240と同じであった。
ステップA:ジメチル2−(5−シアノピリジン−2−イル)マロネート

LC−MS : m/z (M+H) = 235.4
ステップB:メチル2−(5−シアノピリジン−2−イル)アセテート

LC−MS : m/z (M+H) = 177.3
ステップC:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(5−シアノピリジン−2−イル)アセトアミド)(101)

H NMR (DMSO−d) δ: 12.80 (br. s., 2H), 8.97 (s, 2H), 8.24 − 8.37 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.59 − 7.73 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 4.15 (s, 4H), 3.49 (m, 2H), 2.32 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 1.94 (m, 2H), 1.85 (m., 2H), 1.62 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H) = 571.7
ステップD:6,6’−(((5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(アザンジイル))ビス(2−オキソエタン−2,1−ジイル))ジニコチンアミド(242)

N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(5−シアノピリジン−2−イル)アセトアミド)(30mg、0.053mmol)のDMSO(1ml)溶液に、水酸化ナトリウム溶液(4M、0.1mL)を0℃で加えた。次いで、この反応混合物を2分間撹拌した後、過酸化水素(30%水溶液、1ml)を加えた。混合物を10分間撹拌した。TLCは、出発物質が消費されることを示した。混合物を標準的な方法により精製して、所望の生成物を得た。
H NMR (メタノール−d) δ: 9.00 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 8.27 (dd, J = 8.2, 2.3 Hz, 2H), 7.58 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 4.06 − 4.20 (s, 4H), 3.50 − 3.63 (m, 2H), 2.45 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 1.95 − 2.11 (m, 4H), 1.70 − 1.82 (m, 2H); LC−MS : m/z (M+H)= 607.5
化合物243

ステップA:(6−(2−メトキシ−2−オキソエチル)ピリジン−3−イル)メタナミニウムクロライド

メチル2−(5−シアノピリジン−2−イル)アセテート(1.2g、6.8mmol)のメタノール(20ml)溶液に、メタノール(4M、20ml)中の塩化水素、次いでPd/C(200mg)を加えた。次いで、この反応混合物を、水素雰囲気下で一晩水素化した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して粗生成物を得、これを酢酸エチルで洗浄して、所望の生成物を得た。LC−MS : m/z (M+H)= 181.5
ステップB:メチル2−(5−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)ピリジン−2−イル)アセテート

(6−(2−メトキシ−2−オキソエチル)ピリジン−3−イル)メタナミニウムクロライド(400mg、2.22mmol)のCHCl(50ml)溶液に、トリエチルアミン(561mg、5.55mmol)を加え、次いで(Boc)O(726g、3.33mmol)を加えた。この反応混合物を一晩撹拌した。LCMSは、所望の生成物が検出されることを示し、混合物を濃縮して残渣を得、この残渣を標準的な方法により精製して、所望の生成物を得た。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.49 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.28 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 4.33 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 3.86 (s, 2H), 3.74 (s, 3H). LC−MS : m/z (M+H)= 281.5
ステップC:tert−ブチル(6,6’−(2,2’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(2−オキソエタン−2,1−ジイル))ビス(ピリジン−6,3−ジイル))ビス(メチレン)ジカルバメート

手順は化合物84のステップBと同じである。
LC−MS : m/z (M+H)= 779.5
ステップD:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(5−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)アセトアミド)(243)
tert−ブチル(6,6’−(2,2’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(2−オキソエタン−2,1−ジイル))ビス(ピリジン−6,3−ジイル))ビス(メチレン)ジカルバメート(20mg、0.026mmol)の溶液に、塩化水素のメタノール(4M、10ml)溶液を加え、得られた溶液を1時間撹拌した。LCMSは、出発物質が消費され、所望の生成物が検出されることを示した。混合物を濃縮して所望の生成物を得た。
H NMR (メタノール−d) δ : 9.10 (s, 2H), 8.68 − 8.82 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 8.12 − 8.28 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 4.48 (s, 4H), 3.60 − 3.64 (m, 6H), 2.45 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 2.05 − 2.12 (m, 2H), 1.99 (m, 2H), 1.75 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 579.5
化合物244

手順は化合物243と同じであった。
ステップA〜ステップB:メチル2−(6−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)ピリジン−2−イル)アセテート

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.65 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.14 − 7.23 (m, 2H), 5.59 (br. s., 1H), 4.44 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 3.86 (s, 2H), 3.74 (s, 3H), 1.48 (s, 9H); LC−MS : m/z (M+H)= 281.5.
ステップC〜ステップD:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(6−(アミノメチル)ピリジン−2−イル)アセトアミド)(244)

H NMR (メタノール−d) δ: 7.92 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 7.50 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.44 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 4.28 − 4.36 (m, 4H), 3.56 − 3.67 (m, 6H), 2.46 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 2.07 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 1.94 − 2.01 (m, 2H), 1.73 − 1.79 (m, 2H); LC−MS : m/z (M+H)= 579.5
化合物245

ステップA:メチル2−(3−シアノフェニル)アセテート

2−(3−シアノフェニル)酢酸(1、6.2mmol)のメタノール(20ml)溶液に、二塩化イオウ(5ml)および0.1mlのN,N−ジメチルホルムアミドを加えた。次いで、この反応混合物を80℃に2時間加熱した。TLCにより出発物質が消費されることが示された場合に、混合物を濃縮して残渣を得た。この残渣を水(20ml)中に注ぎ、酢酸エチル(50ml*2)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、所望の生成物を得た。LC−MS:m/z (M+H)=176.5
ステップB:(3−(2−メトキシ−2−オキソエチル)フェニルメタナミニウムクロライド

手順は化合物243のステップAと同じである。
H NMR (メタノール−d) δ: 7.33 − 7.47 (m, 4H), 3.73 (s, 2H), 3.70 (s, 3H), 3.37 (s, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 180.5
ステップC:メチル2−(3−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)アセテート

手順は化合物243のステップBと同じである。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.14 − 7.26 (m, 4H), 4.87 (br. s., 1H), 4.33 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 3.72 (s, 3H), 3.64 (s, 2H), 1.48 (s, 9H). LC−MS : m/z (M+H)= 280.5
ステップD〜ステップE:tert−ブチル(3,3’−(2,2’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(2−オキソエタン−2,1−ジイル))ビス(3,1−フェニレン))ビス(メチレン)ジカルバメート

手順は、化合物238のステップB〜ステップCと同じである。
LC−MS : m/z (M+H)= 777.5
ステップF:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−(アミノメチル)フェニル)アセトアミド)(245)

手順は化合物243のステップDと同じである。
H NMR (メタノール−d) δ: 7.34 − 7.52 (m, 8H), 4.09 − 4.18 (m, 4H), 3.93 (s, 4H), 3.62 (m, 2H), 2.45 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.04 − 2.13 (m, 4H), 1.70 − 1.81 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 577.5
化合物27

手順は化合物245と同じであった。
ステップA:ジエチル2−(ピリミジン−2−イル)マロネート

LC−MS : m/z (M+H) = 239.5
ステップB:メチル2−(ピリミジン−2−イル)アセテート

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.74 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 7.24 (t, J = 4.8 Hz, 1H), 4.23 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 4.05 (s, 2H), 1.26 − 1.30 (m, 3H). LC−MS : m/z (M+H) = 167.2
ステップC:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(ピリミジン−2−イル)アセトアミド)

H NMR (DMSO−d) δ: 12.13 (br. s., 2H), 9.25 (d, J = 4.8 Hz, 4H), 7.88 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 4.71 − 4.75 (m, 4H), 4.05 − 4.13 (m, 2H), 2.92 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 2.35 − 2.46 (m, 2H), 2.18 − 2.26 (m, 2H), 2.04 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H) = 523.6
化合物241

ステップA:ジメチル2−(5−ニトロピリジン−2−イル)マロネート

ジメチル2−(5−ニトロピリジン−2−イル)マロネート(6.0g、37.8mmol)、マロン酸ジメチル(10.0g、75.7mmol)、およびCsCO(24.7g、75.7mmol)のDMF(50mL)溶液を、100℃で12時間撹拌した。室温に冷却後、この反応混合物を濾過し、HOで希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させて、粗生成物を得た。LC−MS : m/z (M+H) = 255.3
ステップB:メチル2−(5−ニトロピリジン−2−イル)アセテート

ジメチル2−(5−ニトロピリジン−2−イル)マロネート(10.0g、41.7mmol)、NaCl(2.58g、44.20mmol)、およびHO(1.3g、74.23mmol)のDMSO(50mL)溶液を、130℃で6時間撹拌した。室温に冷却後、この反応混合物をHOで希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させた。残渣を標準的な方法により精製して、所望の生成物を得た。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 9.40 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.48 (dd, J = 8.6, 2.7 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 4.02 (s, 2H), 3.77 (s, 3H). LC−MS : m/z (M+H) = 197.1
ステップC:メチル2−(5−アミノピリジン−2−イル)アセテート

メチル2−(5−ニトロピリジン−2−イル)アセテート(500mg、2.5mmol)およびPd/C(50mg)のメタノール(20mL)溶液を、H下、室温で3時間撹拌した。次いで、この反応混合物を濾過し、減圧蒸発させて、所望の生成物を得、これをさらに精製することなく次のステップに用いた。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.05 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.08 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.98 (dd, J = 8.2, 2.8 Hz, 1H), 3.75 (s, 2H), 3.72 (s, 3H). LC−MS : m/z (M+H) = 167.3
ステップD:メチル2−(5−(ジメチルアミノ)ピリジン−2−イル)アセテート

メチル2−(5−アミノピリジン−2−イル)アセテート(800mg、4.8mmol)およびパラホルムアルデヒド(578.3mg、19.3mmol)のメタノール(20mL)溶液に、NaBHCN(1.2g、19.26mmol)およびAcOH(1滴、触媒)を加えた。この混合物を室温で12時間攪拌した。次いで、反応を塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、DCMで抽出した。有機層を食塩水で処理し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させた。残渣を標準的な方法により精製して、所望の生成物を得た。
H H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.09 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.99 (dd, J = 8.6, 3.2 Hz, 1H), 3.77 (s, 2H), 3.72 (s, 3H), 2.98 (s, 6H). LC−MS : m/z (M+H) = 195.2
ステップE:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(5−(ジメチルアミノ)ピリジン−2−イル)アセトアミド)(241)

手順は化合物84のステップBと同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.02 (d, J = 3.0 Hz, 2H), 7.16 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.98 (dd, J = 8.6, 3.2 Hz, 2H), 3.49 (dt, J = 11.4, 5.7 Hz, 2H), 3.04 − 3.34 (m, 4H), 2.95 (s, 12H), 2.39 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.87 − 2.05 (m, 4H), 1.65 − 1.77 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H) = 607.7
化合物246

手順は、化合物245のステップB〜ステップFと同じである。
ステップA:(4−(2−メトキシ−2−オキソエチル)フェニル)メタナミニウムクロライド

H NMR (DMSO−d) δ: 8.47 (br. s., 2H), 7.45 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.30 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 3.98 (br. s., 2H), 3.71 (s, 2H), 3.71 (s, 3H).
ステップB〜ステップC:2−(4−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)フェニル)酢酸

H NMR (DMSO−d) δ: 7.34 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 7.11 − 7.20 (m, J = 7.8 Hz, 2H), 7.00 − 7.10 (m, J = 7.8 Hz, 2H), 4.05 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 3.20 (s, 2H), 1.38 (s, 9H)
ステップD〜ステップF:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(4−(アミノメチル)フェニル)アセトアミド)(246)

H NMR (メタノール−d) δ: 7.42 − 7.50 (m, 8H), 4.09 − 4.15 (m, 4H), 3.90 (s, 4H), 3.57 − 3.65 (m, 2H), 2.45 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.05 − 2.13 (m, 2H), 1.92 − 2.02 (m, 2H), 1.70 − 1.80 (m, 2H); LC−MS : m/z (M+H)= 577.5
化合物247

ステップA:エチル2−(4−エトキシピリジン−2−イル)アセテート

2−(4−エトキシピリジン−2−イル)アセトニトリル(150mg、0.92mmol)のEtOH/HCl(6mL/2mL)溶液を、70℃で2時間撹拌した。この混合物を真空蒸発させた。残渣をさらに精製することなく次のステップに用いた。LC−MS : m/z (M+H) = 210.2
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(4−エトキシピリジン−2−イル)アセトアミド)(247)

手順は化合物84のステップBと同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.31 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 6.92 (d, J = 2.1 Hz, 2H), 6.80 (dd, J = 5.8, 2.0 Hz, 2H), 4.32 (br. s., 4H), 4.11 (q, J = 6.9 Hz, 4H), 3.46 − 3.56 (m, 2H), 2.35 − 2.45 (m, 2H), 1.85 − 2.03 (m, 4H), 1.67 − 1.76 (m, 2H), 1.42 (t, J = 7.0 Hz, 6H). LC−MS : m/z (M+H) = 609.8
化合物356、350、および353を、化合物84に類似した方法で調製した:
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(4−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)アセトアミド)(356)

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.63 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 7.08 − 7.14 (m, 2H), 7.03 (dd, J = 5.6, 2.1 Hz, 2H), 6.69 (t, J = 72 Hz, 1H), 4.09 (s, 4H), 3.54 − 3.66 (m, 2H), 2.47 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 1.96 − 2.10 (m, 4H), 1.71 − 1.80 (m, 2H) ; LC−MS : m/z (M+H)= 653.5
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(4−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)アセトアミド)(350)

1H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.51 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.60 (dd, J = 5.8, 2.4 Hz, 1H), 5.29 (m, 2H), 5.02 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 4.77 (dd, J = 8.0, 5.1 Hz, 2H), 3.57 (m, 2H), 2.48 (t, J = 6.0 Hz,2H), 2.05 − 1.96 (m, 4H), 1.80 − 1.74 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 665.5
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(4−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)アセトアミド)(353)

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.40 (d, J = 2.7 Hz, 2H), 7.33 − 7.29 (m, 2H), 7.23 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 4.24 − 4.19 (m, 4H), 3.98 (s, 4H), 3.82 − 3.78 (m, 4H), 3.57 (m, 2H), 2.47 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.06 − 1.94 (m, 4H), 1.80 − 1.74 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 669.5
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロペンタン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(5−メトキシピリジン−2−イル)アセトアミド)(347)

H NMR (クロロフォルム−d) d: 8.36 (t, J = 1.7 Hz, 2H), 7.25 (d, J = 1.6 Hz, 4H), 4.00 (s, 4H), 3.90 (s, 6H), 3.83 (五重項t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.56 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 2.39 − 2.50 (m, 2H), 2.10 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=567.7
化合物248

ステップA:2−(2−フルオロ−5−メトキシフェニル)酢酸

2−(2−フルオロ−5−メトキシフェニル)アセトニトリル(200mg、1.0mmol)および水酸化ナトリウム(81.5mg、2.0mmol)の水溶液を、100℃で8時間撹拌した。この反応混合物を減圧蒸発させて、粗生成物を得、これをさらに精製することなく次のステップに用いた。LC−MS : m/z (M−H)=183.2
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2−フルオロ−5−メトキシフェニル)アセトアミド)(248)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.74 (s, 2H), 7.07 − 7.16 (m, 2H), 6.97 (dd, J = 5.9, 3.2 Hz, 2H), 6.87 (dt, J = 8.9, 3.6 Hz, 2H), 3.86 (s, 4H), 3.68 − 3.77 (s, 8H), 3.44 − 3.53 (m, 2H), 2.30 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 1.89 − 2.02 (m, 2H), 1.76 − 1.89 (m, 2H), 1.62 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H) = 615.7
化合物249

ステップA:メチル2−(6−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセテート

メチル2−(6−ブロモピリジン−2−イル)アセテート(500.0mg、2.17mmol)、アゼチジン−3−オール塩酸塩(285.9mg、2.61mmol)、CuI(248.3mg、1.30mmol)、L−プロリン(149.7mg、1.30mmol)、およびCsCO(24.7g、75.7mmol)のDMSO(6mL)溶液を、N下、90℃で12時間撹拌した。室温に冷却後、この反応混合物を濾過し、HOで希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させた。残渣を標準的な方法により精製して、所望の化合物を得た。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.43 (dd, J = 8.1, 7.5 Hz, 1H), 6.59 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.21 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.75 (tt, J = 6.4, 4.6 Hz, 1H), 4.29 (dd, J = 9.4, 6.4 Hz, 2H), 3.86 (dd, J = 9.5, 4.4 Hz, 2H), 3.69 − 3.77 (m, 5H). LC−MS : m/z (M+H) = 223.4
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(6−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセトアミド)(249)

手順は化合物84のステップBと同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.32 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 6.43 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 6.14 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 4.56 − 4.70 (m, 2H), 4.23 (t, J = 7.5 Hz, 4H), 3.77 − 3.88 (m, 4H), 3.64 − 3.74 (m, 2H), 3.36 − 3.47 (m, 2H), 2.31 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 1.75 − 1.98 (m, 4H), 1.55 − 1.68 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H) = 663.9
化合物383
手順は化合物249と同じであった。
ステップA:メチル2−(3−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)フェニル)アセテート

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.18−7.24 (m, 1H), 6.74 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.48−6.38 (m, 2H), 5.44 (m, 1H), 4.27−4.16 (m, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.60 (s, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=224.2
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)フェニル)アセトアミド)

H NMR (DMSO−d) δ: 12.67 (s, 2H), 7.14 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 6.68 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 6.46 (s, 2H), 6.38 (dd, J = 7.9, 1.7 Hz, 2H), 5.55 (dtt, J = 56, 5.8, 2.8 Hz, 2H), 4.20−4.07 (m, 4H), 3.78−3.93 (m, 4H), 3.70 (s, 4H), 3.48 (m, 2H), 2.29 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 1.88 − 1.97 (m, 2H), 1.77 − 1.88 (m, 2H), 1.61 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H) = 665.6
化合物250

手順は化合物249と同じであった。
ステップA:メチル2−(6−(3,3−ジフルオロシクロブチルアミノ)ピリジン−2−イル)アセテート

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.40 − 7.50 (m, 1H), 6.65 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.26 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.94 (br. s., 1H), 4.02 − 4.17 (m, 1H), 3.71 − 3.77 (m, 3H), 3.66 − 3.71 (m, 2H), 3.00 − 3.15 (m, 2H), 2.39 − 2.60 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H) = 257.6
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(6−(3,3−ジフルオロシクロブチルアミノ)ピリジン−2−イル)アセトアミド)(250)

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.41 − 7.49 (m, 2H), 6.57 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 6.29 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 5.86 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 4.07 − 4.23 (m, 2H), 3.84 (s, 4H), 3.52 − 3.58 (m, 2H), 3.08 − 3.25 (m, 4H), 2.51 − 2.63 (m, 4H), 2.46 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.88 − 2.11 (m, 4H), 1.70 − 1.82 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H) = 731.5
化合物251

手順は化合物249と同じであった。
ステップA:メチル2−(6−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセテート

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.46 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.24 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.46 − 5.55 (m, 0.5H), 5.33 − 5.40 (m, 0.5H), 4.26 − 4.39 (m, 2H), 4.05 − 4.20 (m, 2H), 3.71 − 3.77 (m, 5H). LC−MS : m/z (M+H) = 211.6
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(6−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセトアミド)(251)

H NMR (DMSO−d) δ: 12.70 (br. s., 2H), 7.55 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 6.70 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 6.38 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 5.52 − 5.63 (m, 1H), 5.35 − 5.47 (m, 1H), 4.18 − 4.42 (m, 4H), 3.91 − 4.09 (m, 4H), 3.86 (br. s., 4H), 3.45 − 3.54 (m, 2H), 2.31 (br. s., 2H), 1.90 − 2.05 (m, 2H), 1.78 − 1.90 (m, 2H), 1.62 (d, J = 5.6 Hz, 2H). LC−MS : m/z (M+H) = 667.8
化合物252および化合物253

ステップA:メチル2−(5−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセテート

手順は化合物254のステップBと同じである。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.88 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.87 (dd, J = 8.5, 2.8 Hz, 1H), 4.31 (t, J = 11.6 Hz, 4H), 3.84 (s, 2H), 3.74 (s, 3H). LC−MS : m/z (M+H)=243.2
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(5−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセトアミド)(252)およびN−(5−((1S,3S)−3−(5−アセトアミド−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−(5−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセトアミド(253)
DMA(3mL)中のメチル2−(5−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセテート(100mg)、5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)(50mg、0.18mmol)、炭酸セシウム(346.1mg、1.06mmol)の混合物を、窒素雰囲気およびマイクロ波の下、130℃に45分間加熱した。この混合物を真空蒸発乾固した。残渣を標準的な方法により精製して、化合物252および化合物253を得た。
化合物252

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.81 (d, J = 2.7 Hz, 2H), 7.25 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.87 (dd, J = 8.5, 2.8 Hz, 2H), 4.27 (t, J = 11.7 Hz, 9H), 3.44 − 3.54 (m, 2H), 2.29 − 2.49 (t, J=5.6Hz, 2H), 1.97 (m, 2H), 1.91 (m, 2H), 1.72 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 703.2
化合物253

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.01 (s, 1H), 7.25 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.89 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 4.33 (t, J = 11.6 Hz, 4H), 4.04 (s, 2H), 3.59 (m, 2H), 2.20 (m, 5H), 2.05 (m, 2H), 1.98 (m, 2H), 1.77 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 535.7
化合物254

ステップA:メチル2−(4−ブロモピリジン−2−イル)アセテート

15mLの無水THF中の4−ブロモ−2−メチルピリジン(1g,5.8mmol)の混合物に、LDA(9.2mL、2M)を−70℃で滴下して加え、30分間撹拌し、上記溶液に炭酸ジメチル(630mg、7.0mmol)を滴下して加えた。さらに1時間撹拌した後、LC−MSにより反応の終了を観察した。それを飽和NH4Clによりクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、減圧蒸発させた。粗生成物を標準的な方法により精製して、所望の生成物を得た。LC−MS: m/z (M+H) 231.1.
ステップB:メチル2−(4−(アゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセテート

ジオキサン(10ml)の混合物中の(500g、2.2mmol)の溶液に、Pd2(dba)3(200mg、0.22mmol)、およびキサントホス(185mg、0.22mmol)、Cs2CO3(1.4g、4.3mmol)、次いでアゼチジン(135mg、2.4mmol)を窒素雰囲気下で加え、この混合物を90℃で一晩加熱した。外気温に冷却後、分離した有機層を減圧蒸発させた。残渣を酢酸エチルに取り込み、炭酸カリウム水溶液および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。蒸発させた後、残渣を標準的な方法により精製して、メチル2−(4−(アゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセテートを得た。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.02 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.36 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.27 (dd, J = 6.7, 2.4 Hz, 1H), 4.81 (s, 2H), 4.25 (t, J = 7.7 Hz, 4H), 3.38 (s, 3H), 2.60 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H) 207.3
ステップC:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(4−(アゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセトアミド)(254)

手順は化合物249のステップBと同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 8.06 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 6.41 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 6.30 (dd, J = 5.9, 2.1 Hz, 2H), 3.91 − 4.02 (t, 8H, J = 7.2Hz), 3.87 (s, 4H), 3.48 − 3.52 (m, 2H), 2.36 − 2.41 (m, 4H), 2.31(t,2H,J = 4Hz),1.94 (m, 2H), 1.85 (m, 2H), 1.63 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H) 631.2
化合物255

手順は化合物254と同じであった。
ステップA:メチル2−(4−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセテート

H NMR (メタノール−d4, 400 MHz) δ 8.03 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 6.54 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.50 (dd, J = 6.8 Hz, 2.4 Hz, 1H), 4.89 (s, 2H), 4.80 − 4.77 (m, 1H), 4.22 −4.38 (m, 2H), 3.96 − 3.92 (m, 2H), 3.75 (s, 3H). LC−MS : m/z (M+H) 223.4
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(4−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセトアミド)(255)

H NMR (メタノール−d4, 400 MHz) δ 8.04 (d, J = 6.80 Hz, 2H), 6.28 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 6.18 (dd, J = 6.0 Hz, 2.0 Hz, 2H), 4.72 − 4.69 (m, 2H), 4.20 − 4.17 (m, 4H), 4.06 (s, 4H), 3.81−3.75 (m, 4H), 3.50 − 3.47 (m, 2H), 2.39 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.99 −1.90 (m, 4 H), 1.71 (t, J = 5.6 Hz, 2H). LC−MS : m/z (M+H) 664.1
化合物256

手順は化合物254と同じであった。
ステップA:メチル2−(4−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセテート

H NMR (CDCl, 400 MHz) δ 8.21 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 6.33 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.26 (dd, J = 6.0 Hz, 2.0 Hz, 1H), 5.58 − 5.40 (m, 1H), 4.36 −4.27 (m, 2H), 4.19 − 4.09 (m, 2H), 3.83 (s, 2H), 3.75 (s, 3H). LC−MS : m/z (M+H) 225.4.
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(4−(3−フルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセトアミド)(256)

H NMR (メタノール−d) δ 8.07 (s, 2H), 6.32−6.23(m, 4H), 5.37 (d, J = 60 Hz, 2H), 4.26 (m, 4H), 4.10 (m, 4H), 3.87 (s, 4H), 3.40 (m, 2H), 2.28 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.87 (m, 4H), 1.60 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H) 668.0.
化合物257

手順は化合物249と同じであった。
ステップA:メチル2−(3−(アゼチジン−1−イル)フェニル)アセテート

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.12 − 7.22 (s, 1H), 6.66 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.31 − 6.42 (m, 2H), 3.90 (t, J = 7.3 Hz, 4H), 3.71 (s, 3H), 3.58 (s, 2H), 2.38 (五重項, J = 7.2 Hz, 2H). LC−MS : m/z (M+H) = 206.5
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−(アゼチジン−1−イル)フェニル)アセトアミド)(257)

H NMR (DMSO−d) δ:12.66 (s, 2H), 7.10 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 6.62 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 6.38 (s, 2H), 6.30 (dd, J = 7.9, 1.7 Hz, 2H), 3.78 (t, J = 7.3 Hz, 8H), 3.68 (s, 4H), 3.44 − 3.49 (m, 2H), 2.25 − 2.34 (m, 6H), 1.89 − 1.98 (m, 2H), 1.76 − 1.87 (m, 2H), 1.53 − 1.66 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H) = 629.8
化合物258

手順は化合物254と同じであった。
ステップA:メチル2−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセテート

H NMR (メタノール−d) δ 8.29 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 6.73 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 6.66 (dd, J = 6.4 Hz, 2.4 Hz, 2H), 4.82 − 4.79 (m, 2H), 4.72−4.70 (m, 2H), 3.81 (s, 2H), 3.74 (s, 3H). LC−MS : m/z (M+H)= 243.4.
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセトアミド)(258)

H NMR (メタノール−d) δ 8.20 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 6.74 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 6.68 (dd, J = 6.4 Hz, 2.4 Hz, 2H), 4.62 − 4.56 (m, 8H), 3.57 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.44 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.09 −2.04 (m, 2H), 1.99 − 1.96 (m, 2H), 1.76 − 1.74 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 703.2.
化合物259

ステップA:メチル2−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)アセテート

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.21 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.81 − 6.86 (m, 2H), 6.77 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.58 (s, 2H), 3.19 − 3.27 (m, 4H), 2.55 − 2.61 (m, 4H), 2.37 (s, 3H). LC−MS : m/z (M+H) = 249.2
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)アセトアミド)(259)

5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)(50mg、0.19mmol)のDMSO(3mL)溶液に、メチル2−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)アセテート(140mg、0.57mmol)およびカリウム2−メチルプロパン−2−オレート(63mg、0.57mmol)を窒素雰囲気下で加え、この混合物をマイクロ波照射下、100℃で40分間撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧除去した。残渣を標準的な方法により精製して、所望の化合物を得た。
H NMR (メタノール−d) δ: 7.18 − 7.25 (m, 2H), 6.98 (br. s., 2H), 6.91 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.84 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 3.77 (d, J = 2.4 Hz, 4H), 3.42 − 3.52 (m, 2H), 3.18 − 3.26 (m, 8H), 2.61 − 2.69 (m, 8H), 2.37 (s, 6H), 2.30 (t, 2H,J = 4.0Hz), 1.88 − 1.97 (m, 2H), 1.78 − 1.88 (m, 2H), 1.53 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H) 715.3
化合物260

手順は化合物259と同じであった。
ステップA:メチル2−(3−(ピロリジン−1−イル)フェニル)アセテート

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.20 (dd, J = 8.7, 7.4 Hz, 1H), 6.61 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 6.51 (br. s., 2H), 3.71 (s, 3H), 3.60 (s, 2H), 3.3 (m, 4H), 1.98 − 2.06 (m, 4H). LC−MS : (M+H) m/z 220.3
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−(ピロリジン−1−イル)フェニル)アセトアミド)(260)

H NMR (DMSO−d) δ: 12.65 (s, 2H), 7.09 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 6.49 − 6.57 (m, 4H), 6.42 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 3.68 (s, 4H), 3.47 (m, 2H), 3.15 − 3.23 (t, 8H,J = 8 Hz), 2.29 (t, 2H, J = 4Hz), 1.94 (m, 10H), 1.84 (m, 2H), 1.61 (m, 2H). LC−MS : (M+H) m/z 657.3
化合物261

手順は化合物259と同じであった。
ステップA:メチル2−(3−(シクロプロピルアミノ)フェニル)アセテート

H NMR (クロロフォルム−d): 7.17 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.74 − 6.79 (m, 2H), 6.69 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.58(s, 2H), 2.46 (dt, J = 6.6, 3.3 Hz, 1H), 0.72 − 0.78 (m, 2H), 0.51 − 0.59 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H) 206.3
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−(シクロプロピルアミノ)フェニル)アセトアミド)(261)

H NMR (DMSO−d) δ: 12.73 (br. s., 2H), 7.04 (t., J = 4.0Hz, 2H), 6.61−6.53 (m, 6H), 6.10 (s ,2H), 3.65 (s, 4H), 3.48 (m, 2H), 2.29 (m, 4H), 1.92 (m,2H), 1.84 (m, 2H), 1.60 (m, 2H), 0.67 (m, 4H), 0.34 (m, 4H). LC−MS : m/z (M+H) 628.3
化合物262

手順は化合物259と同じであった。
ステップA:メチル2−(3−モルホリノフェニル)アセテート

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.21 (t, J = 7.9 Hz,1H), 6.82 − 6.86 (m, 2H), 6.77 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.74 (t, J = 8Hz, 4H), 3.58 (s, 2H), 3.10 (t, J = 8Hz, 4H). LC−MS : m/z (M+H) 235.3
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−モルホリノフェニル)アセトアミド)(262)

H NMR (DMSO−d) δ: 12.67 (br. s, 2H), 7.1 7 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 6.92 (s, 2H), 6.84 (dd, J = 8.2, 2.0 Hz, 2H), 6.76 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 3.67 − 3.80 (m, 12H), 3.43 − 3.50 (m, 2H), 3.05 − 3.14 (m, 8H), 2.29 (t. 2H,J= 4Hz), 1.87 − 1.98 (m, 2H), 1.83 (m, 2H), 1.61 (m, 2H). LC−MS : m/z 689.3 (M+H).
化合物263

ステップA〜ステップB:ジtert−ブチル4,4’−(3,3’−(2,2’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(2−オキソエタン−2,1−ジイル))ビス(3,1−フェニレン))ジピペラジン−1−カルボキシレート

手順は化合物259と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.67(s,2H),7.17 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 6.94 (s, 2H), 6.82 − 6.90 (m, 2H), 6.77 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 3.72 (s, 4H), 3.41 − 3.51 (m, 10H), 3.00 − 3.14 (t, 8H,J=5.2Hz), 2.30 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.89 − 1.99 (m, 4H), 1.80 − 1.88 (m, 2H), 1.42(s, 18H). LC−MS : m/z (M+H) 888.1
ステップC:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−(ピペラジン−1−イル)フェニル)アセトアミド)(263)
手順は化合物239のステップCと同じであった。
H NMR (DMSO−d6) δ: 7.15 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 6.91 (s, 2H), 6.79 − 6.85 (m, 2H), 6.73 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 4.15(br, 2H), 3.68 (s,4H), 3.47 (m, 2H), 3.01 − 3.11 (t, 8H, J=4.8Hz), 2.80 − 2.93 (t, 8H,J=4.8Hz), 2.29 (t, 2H, J = 9.6Hz), 1.92 (m, 2H), 1.95 (m, 2H), 1.61 (m, 2H). LC−MS : 687.3 (M+H) m/z
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−(1−メチルピペリジン−4−イル)フェニル)アセトアミド)(362)

手順は化合物259と同じであった。
H NMR (メタノール−d) δ: 7.18 − 7.31 (m, 6H), 7.15 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 3.81 (s, 4H), 3.47 − 3.57 (m, 2H), 3.23 − 3.36 (m, 4H), 2.56 − 2.73 (m, 12H), 2.40 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 1.85 − 2.08 (m, 12H), 1.68 − 1.77 (m, 2H) ; LC−MS : m/z (M+H)= 713.3
化合物264

手順は、化合物263を作製する反応と同じである。
ステップB:ジ−tert−ブチル((((5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(アザンジイル))ビス(2−オキソエタン−2,1−ジイル))ビス(3,1−フェニレン))ビス(メチルカルバメート)

H NMR (DMSO−d) δ: 12.73 (br. s., 1H), 7.27 − 7.33 (m, 2H), 7.24 (s, 2H), 7.18 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.13 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 3.79 (s, 4H), 3.47 (m, 2H), 3.17 (s, 6H), 2.28 (t, 2H, J = 8Hz), 1.93 − 1.83 (m, 4H), 1.61 (m, 2H), 1.36 (s, 18H). LC−MS : m/z 778.2 (M+H)
ステップC:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−(メチルアミノ)フェニル)アセトアミド)(264)

H NMR (DMSO−d6) δ: 12.65 (s, 2H), 7.02 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 6.47 − 6.54 (m, 4H), 6.42 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 4.16 (br, 2H), 3.64 (s, 4H), 3.46 (m, 2H), 2.65 (s, 6H), 2.29 (t, 2H,J = 4Hz), 1.88 − 1.98 (m, 2H), 1.78 − 1.88 (m, 2H), 1.61 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H) 577.9
化合物265

手順は化合物249と同じであった。
ステップA:エチル2−(4−モルホリノフェニル)アセテート

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.193 (d, 2H); 6.872 (d, 2H); 4.272 (q, J= 7.14 Hz, 2H); 3.853 (m, 2H); 3.533 (s, 2H); 3.140 (m, 2H); 1.247 (t, J= 7.14, 3H). LC−MS m/z 250.1 (M+H).
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(4−モルホリノフェニル)アセトアミド)(265)

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.45 (d, J = 6.4 Hz, 4H), 7.20 (m,4H), 4.03 (m, 8H), 3.98 (m, 4H), 3.54 − 3.60 (m, 2H),3.30 (m, 8H), 2.49 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 2.05 (m, 2H), 1.96 (m, 2H), 1.76 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 689.9
化合物266

手順は化合物249と同じであった。
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)フェニル)アセトアミド)(266)

H NMR (DMSO−d) δ:12.63 (s, 2H), 7.20 (d, J = 8.3 Hz, 4H), 6.54 (d, J = 8.3 Hz, 4H), 4.23 (t, J = 12.2 Hz, 8H), 3.68 (s, 4H), 3.46 (m, 2H), 2.28 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.92 (m, 2H), 1.83 (m, 2H), 1.60 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=701.9
化合物267

手順は化合物249と同じであった。
ステップA:メチル2−(6−(アゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセテート

LC−MS : m/z (M+H)=207.2
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(6−(アゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセトアミド)(267)

H NMR (DMSO−d) δ: 12.70 (s, 2H), 7.47 (dd, J = 8.2, 7.4 Hz, 2H), 6.61 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 6.24 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 3.90 (t, J = 7.4 Hz, 8H), 3.81 (s, 4H), 3.44 − 3.55 (m, 2H), 2.24 − 2.37 (m, 6H), 1.90 − 2.02 (m, 2H), 1.77 − 1.90 (m, 2H), 1.55 − 1.69 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=631.8.
化合物268

手順は化合物249と同じであった。
ステップA:メチル2−(6−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセテート

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.50 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.72 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.30 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.35 (t, J = 12.1 Hz, 4H), 3.73 (s, 2H), 3.75 (s, 3H). LC−MS : m/z (M+H)=243.4
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(6−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセトアミド)(268)

H NMR (DMSO−d) δ: 12.70 (s, 2H), 7.59 (dd, J = 7.3,8.3 Hz, 2H), 6.79 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 6.48 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 4.34 (t, J = 12.5 Hz, 8H), 3.87 (s, 4H), 3.45 − 3.52 (m, 2H), 2.32 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 1.95 (m, 2H), 1.78 − 1.89 (m, 2H), 1.62 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=703.9
化合物269

手順は化合物249と同じであった。
ステップA:メチル2−(3−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)フェニル)アセテート

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.19 − 7.28 (m, 1H), 6.80 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.48 (m, 2H), 4.26 (t, J = 11.8 Hz, 4H), 3.72(s, 3H), 3.61 (s, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=242.4
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−(3,3−ジフルオロシクロブチル)フェニル)アセトアミド)(269)

H NMR (DMSO−d) δ: 12.68 (s, 2H), 7.18 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 6.76 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 6.54 (s, 2H), 6.48 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 4.25 (t, J = 12.2 Hz, 8H), 3.73 (s, 4H), 3.48 (m, 2H), 2.29 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 1.88 − 1.99 (m, 2H), 1.77 − 1.87 (m, 2H), 1.61 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=701.9
化合物270

手順は化合物249と同じであった。
ステップA:メチル2−(6−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセテート

LC−MS : m/z (M+H)=237.2
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(6−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセトアミド)(270)

H NMR (DMSO−d) δ:12.69 (s, 2H), 7.49 (dd, J = 7.3,8.3 Hz 2H), 6.64 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 6.30 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 4.26 − 4.33 (m, 2H), 4.04 − 4.16 (m, 4H), 3.81 (s, 4H), 3.71 (dd, J = 8.9, 4.0 Hz, 4H), 3.44 − 3.54 (m, 2H), 3.34 (s, 6H), 2.32 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 1.91 − 2.00 (m, 2H), 1.78 − 1.90 (m, 2H), 1.63 (d, J = 5.4 Hz, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=691.8
化合物271

ステップA:メチル2−(6−クロロピリジン−3−イル)アセテート

2−(6−クロロピリジン−3−イル)酢酸(2g、117mmol)のメタノール(40ml)溶液に、SOCl(1.38g、117mmol)を加えた。2時間後に、この反応混合物を濃縮して、所望の生成物を得た。LC−MS : m/z (M+H)= 186.6
ステップB:メチル2−(6−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−3−イル)アセテート

メチル2−(6−クロロピリジン−3−イル)アセテート(200mg、1.08mmol)、3,3−ジフルオロアゼチジン塩酸塩(154mg、1.19mmol)、キサントホス(93mg、0.162mmol)、Cs2CO3(1.054g、3.23mmol)、およびPd2(dba)3(99.0mg、0.11mmol)を含有する密封したマイクロ波反応容器に、3.0mlのジオキサンを加えた。この反応混合物を90℃で60.0分間マイクロ波照射した。それを室温に冷却し、CH2CI2(20.0ml)で希釈した。この懸濁液を濾過し、CH2CI2(3×10.0ml)で洗浄し、濾液を水および食塩水で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥し、濾過した。濾液を濃縮した。残渣を標準的な方法により精製して、所望の表題化合物を得た。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.09 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.54 (dd, J = 8.3, 2.1 Hz, 1H), 6.42 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.41 (t, J = 12.0 Hz, 4H), 3.72 (s, 3H), 3.55 (s, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 243.3
ステップC:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(6−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−3−イル)アセトアミド)(271)

手順は化合物84のステップBと同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 13.72 (br. s., 2H), 8.24 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 7.65 (dd, J = 8.6, 2.1 Hz, 2H), 6.34 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 4.30 (t, J = 12.1 Hz, 8H), 3.94 (s, 4H), 3.55 − 3.63 (m, 2H), 2.50 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 2.07 (m, 2H), 1.96 − 2.01 (m, 2H), 1.73 − 1.82 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 703.8
化合物272

ステップA:tert−ブチル4−(3−(2−メトキシ−2−オキソエチル)フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート

メチル2−(3−ブロモフェニル)アセテート(288.9mg、1.26mmol)、tert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(300mg、0.97mmol)、PdCl(dppf)(35.5mg、4.8%mmol)、およびKCO(268.1mg、1.94mmol)のDMF(20mL)溶液を、N下、90℃で一晩撹拌した。室温に冷却後、この混合物をセライトで濾過し、EtOAcで希釈し、水で洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧蒸発させた。残渣を標準的な方法により精製して、所望の生成物を得た。LC−MS : m/z (M+H)=332.4
ステップB:tert−ブチル4−(3−(2−メトキシ−2−オキソエチル)フェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート

tert−ブチル4−(3−(2−メトキシ−2−オキソエチル)フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(330mg、1.0mmol)およびPd/C(30mg)のメタノール(10mL)溶液を、H下、室温で12時間撹拌した。次いで、この反応混合物を濾過し、減圧蒸発させて、所望の生成物を得、さらに精製することなく次のステップに用いた。LC−MS : m/z (M+H)=334.4
ステップC:tert−ブチル4,4’−(3,3’−(2,2’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(2−オキソエタン−2,1−ジイル))ビス(3,1−フェニレン))ジピペリジン−1−カルボキシレート

手順は化合物84のステップBと同じであった。
LC−MS : m/z (M+H)=886.1
ステップD:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−(ピペリジン−4−イル)フェニル)アセトアミド)(272)

tert−ブチル4,4’−(3,3’−(2,2’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(2−オキソエタン−2,1−ジイル))ビス(3,1−フェニレン))ジピペリジン−1−カルボキシレート(15mg、0.01mmol)のHCl/MeOH(6mL、3N)溶液を室温で6時間撹拌した。この混合物を減圧蒸発させて、標準的な方法により精製した。
H NMR (メタノール−d) δ: 12.66 (s, 2H),8.46 (br. s., 2H), 7.27 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 7.19 (s, 2H), 7.13 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 3.72 (s, 4H), 3.41 − 3.45 (m, 2H), 3.39 (d, J = 12.6 Hz, 4H), 3.02 (td, J = 13.0, 2.6 Hz, 4H), 2.75 − 2.84 (m, 2H), 2.19 − 2.35 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 1.90 − 2.00 (m, 6H), 1.73 − 1.85 (m, 6H), 1.54 − 1.67 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=686.0
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(4−(ピペリジン−4−イル)フェニル)アセトアミド)(290)

手順は化合物272と同じであった。
H NMR (メタノール−d) δ: 12.68 (s, 2H),8.44 (br. s., 2H), 7.22 (d, J = 8.6 Hz, 4H), 7.15 (d, J = 8.5 Hz, 4H), 3.70 (s, 4H), 3.41 − 3.46 (m, 2H), 3.39 (d, J = 12.6 Hz, 4H), 3.02 (td, J = 13.0, 2.6 Hz, 4H), 2.75 − 2.84 (m, 2H), 2.19 − 2.36 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 1.90 − 2.00 (m, 6H), 1.73 − 1.85 (m, 6H), 1.55 − 1.68 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=686.0
化合物273

ステップA:メチル2−(1H−イミダゾール−4−イル)アセテート塩酸塩

2−(1H−イミダゾール−4−イル)酢酸塩酸塩(200mg、1.23mmol)のメタノール(5ml)溶液に、SOCl(145mg、1.23mmol)を加えた。2時間後に、この反応混合物を濃縮して所望の生成物を得た。LC−MS : m/z (M+H)= 141.1
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(1H−イミダゾール−4−イル)アセトアミド)(273)

5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)(33mg、0.119mmol)、メチル2−(1H−イミダゾール−4−イル)アセテート塩酸塩(50mg、0.357mmol)、および炭酸セシウム(300mg、1.19mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(1ml)溶液を、マイクロ波の下、130℃で45分間加熱した。次いで、この反応混合物を室温に冷却し、水中に注いだ。混合物を酢酸エチル(50ml*3)で抽出し、有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、残渣を得、この残渣を標準的な方法により精製して、所望の生成物を得た。
H NMR (メタノール−d4) δ: 8.20 (br. s., 2H), 7.27 (br. s., 2H), 3.97 (s, 4H), 3.56 − 3.60 (m, 2H), 2.45 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.05 (m, 2H), 2.00 (m, 2H), 1.74 − 1.78 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 499.5
化合物274

ステップA:メチル2−(2−アミノチアゾール−4−イル)アセテート

手順は化合物273のステップAと同じである。
LC−MS : m/z (M+H)= 173.2.
ステップB:メチル2−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)チアゾール−4−イル)アセテート

ジ−tert−ブチルジカルボネート(279mg、1.28mmol)のトルエン(3ml)溶液を、メチル2−(2−アミノチアゾール−4−イル)アセテート(200mg、1.16mmol)を含有する容器に加え、この反応混合物を85℃で24時間加熱した。LCMSは、所望の生成物が検出されることを示し、混合物を濃縮して残渣を得、この残渣を標準的な方法により精製して、所望の生成物を得た。LC−MS : m/z (M+H)= 273.3
ステップC:2−(2−(tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ)チアゾール−4−イル)酢酸

メチル2−(2−(tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ)チアゾール−4−イル)アセテート(360mg、1.258mmol)およびLiOH.HO(106mg、2.52mmol)のTHF:HO=6ml:3ml溶液を室温で一晩撹拌した。次いで、この反応混合物を濃縮して所望の生成物を得た。LC−MS : m/z (M+H)= 259.3
ステップD:tert−ブチル4,4’−(2,2’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(2−オキソエタン−2,1−ジイル))ビス(チアゾール−4,2−ジイル)ビス(メチルカルバメート)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 6.78 (s, 2H), 3.92 (s, 4H), 3.54 (m, 2H), 2.41 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.01 (m, 2H), 1.93 (m, 2H), 1.73 − 1.75 (m, 2H), 1.55 (s, 18H).LC−MS : m/z (M+H)= 591.8. LC−MS : m/z (M+H)= 791.0
ステップE:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2−アミノチアゾール−4−イル)アセトアミド)(274)

手順は化合物239のステップCと同じであった。
H NMR (メタノール−d) δ: 6.42 (s, 2H), 3.73 (s, 4H), 3.54 − 3.60 (m, 2H), 2.44 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.03 − 2.07 (m, 2H), 1.96 − 2.01 (m, 2H), 1.74 − 1.78 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 563.8
化合物275

ステップA:メチル2−(2−(メチルアミノ)チアゾール−4−イル)アセテート

MeOH(5mL)中のメチル4−クロロ−3−オキソブタノエート(1g、11.1mmol)および1−メチルチオ尿素(1.72g、11.43mmol)の混合物を、80℃で3時間加熱した。この混合物を冷却し、エタノールを蒸発させ、飽和炭酸水素ナトリウムで希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、反応混合物を標準的な方法により精製して、メチル2−(2−(メチルアミノ)チアゾール−4−イル)アセテートを得た。LC−MS : m/z (M+H)= 187.2
ステップB〜ステップD:tert−ブチル4,4’−(2,2’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(2−オキソエタン−2,1−ジイル))ビス(チアゾール−4,2−ジイル)ビス(メチルカルバメート)

手順は化合物274のステップB〜ステップDと同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 6.75 (s, 2H), 3.85 (s, 4H), 3.65 (s, 6H), 3.53 − 3.55 (m, 2H), 2.45 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.01 (m, 2H), 1.97 (m, 2H), 1.73 (m, 2H), 1.58 (s, 18H). LC−MS : m/z (M+H)= 791.0
ステップE:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2−(メチルアミノ)チアゾール−4−イル)アセトアミド)(275)

手順は化合物274のステップEと同じであった。
H NMR (メタノール−d) δ: 6.46 (s, 2H), 3.78 (s, 4H), 3.54 − 3.60 (m, 2H), 2.94 (s, 6H), 2.44 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.05 (m, 2H), 1.99 (m, 2H), 1.73 − 1.78 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 591.8
化合物276

ステップA:メチル2−(2−ブロモチアゾール−4−イル)アセテート

メチル2−(2−アミノチアゾール−4−イル)アセテート(5g、26.8mmol)を、臭化銅(ll)(6.77g、30mmol)およびf−亜硝酸ブチル(4.79ml、40mmol)のアセトニトリル(20ml)溶液に、窒素下、−20℃で加えた。この反応混合物を室温にゆっくり加温し、2時間撹拌した。次いで、この溶液をジエチルエーテルで希釈し、25mlの10パーセント塩酸溶液で洗浄し、水相を20mlのジエチルエーテルで抽出した。有機相を合わせて乾燥し、蒸発乾固した。残渣を標準的な方法により精製して、所望の表題化合物を得た。LC−MS : m/z (M+H) = = 235.9
ステップB:メチル2−(2−モルホリノチアゾール−4−イル)アセテート

手順は化合物249のステップAと同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 6.47 (s, 1H), 3.80 − 3.85 (m, 4H), 3.75 (s, 3H), 3.67 (s, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 243.3.
ステップC〜ステップD:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2−モルホリノチアゾール−4−イル)アセトアミド)

手順は、化合物274のステップC〜ステップDと同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 6.50 (s, 2H), 3.85 − 3.93 (m, 12H), 3.64 (m, 8H), 3.53 − 3.59 (m, 2H), 2.47 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 1.97 − 2.06 (m, 4H), 1.73 − 1.80 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=703.9
N,N’−(5,5’−((1R,3R)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピリミジン−4−イル)アセトアミド)(346)

手順は化合物249と同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) d: 8.38 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 6.73 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 4.61 (t, J = 12.0 Hz, 8H), 3.96 (s, 4H), 3.58 (m, 2H), 2.49 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 1.94 − 2.11 (m, 4H), 1.72 − 1.82 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=705.7
化合物277

手順は化合物276と同じであった。
ステップA:メチル2−(2−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)チアゾール−4−イル)アセテート

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 6.53 (s, 1H), 4.42 (t, J = 11.8 Hz, 4H), 3.73 (s, 3H), 3.65 (s, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 249.3
ステップB〜ステップC:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)チアゾール−4−イル)アセトアミド)(277)

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 6.57 (s, 2H), 4.50 (t, J = 11.7 Hz, 8H), 3.84 (s, 4H), 3.54 − 3.61 (m, 2H), 2.47 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.01 − 2.05 (m, 2H), 1.98 (m, 2H), 1.74 − 1.80 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 715.5.
化合物278

ステップA:メチル3−オキソ−4−チオシアナトブタノエート

メチル4−クロロ−3−オキソブタノエート(10g、66mmol)のトルエン(100ml)溶液を、KSCN(9.6g、99mmol)を含有する容器に加え、この反応混合物を室温で24時間撹拌した。LCMSは、所望の生成物が検出されることを示し、混合物を濃縮して残渣を得、この残渣を標準的な方法により精製して、所望の生成物を得た。LC−MS : m/z (M+H)= 174.3
ステップB:メチル2−(2−(ジメチルアミノ)チアゾール−4−イル)アセテート

メチル3−オキソ−4−チオシアナトブタノエート(350mg、2.02mmol)のTHF(4ml)溶液を、THF中のジメチルアミン(2M;1.01ml、2.02mmol)を含有する容器に加え、この反応混合物を室温で3時間撹拌した。LCMSは、所望の生成物が検出されることを示し、混合物を濃縮して残渣を得、この残渣を標準的な方法により精製して、所望の生成物を得た。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 6.36 (s, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.68 (s, 2H), 3.13 (s, 6H). LC−MS : m/z (M+H)= 201.3
ステップC〜ステップD:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2−(ジメチルアミノ)チアゾール−4−イル)アセトアミド)(278)

手順は、化合物268のステップC〜ステップDと同じであった。
H NMR (メタノール−d) δ: 6.51 (s, 2H), 3.79 (s, 4H), 3.54 − 3.61 (m, 2H), 3.11 (s, 12H), 2.44 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 2.04 − 2.07 (m, 2H), 2.00 (m, 2H), 1.74 − 1.79 (m, 2H). LC−MS: m/z (M+H)= 619.9
化合物279

ステップA:ナトリウム2−(2−メトキシチアゾール−4−イル)アセテート

メチル2−(2−ブロモチアゾール−4−イル)アセテート(80mg、0.34mmol)およびナトリウムメタノレート(300mg)のMeOH溶液を、85℃で一晩撹拌した。次いで、この反応混合物を濃縮して所望の生成物を得た。
H NMR (メタノール−d4) δ: 4.04 (s, 3H), 3.47 (d, J = 1.1 Hz, 2H), 3.37 (s, 1H). LC−MS : m/z (M+H)=174.2
ステップB:N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2−メトキシチアゾール−4−イル)アセトアミド)(279)

5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)(10mg、0.04mmol)、ナトリウム2−(2−メトキシチアゾール−4−イル)アセテート(28mg、0.14mmol)、HATU(83mg、0.22mmol)、およびDIPEA(30mg、0.234mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)溶液を、50℃に一晩加熱した。この混合物を水(20ml)中に注ぎ、沈殿を濾過して所望の生成物を得た。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 6.95 − 7.19 (s, 2H), 6.59 (s, 2H), 4.16 − 4.20 (m, 6H), 3.84 (s, 4H), 3.55 − 3.62 (m, 2H), 2.48 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 2.04 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 1.96 − 2.00 (m, 2H), 1.74 − 1.80 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 593.6
化合物79

ステップA:N−(5−((1S,3S)−3−(5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−(ピリジン−2−イル)アセトアミド

DMF(6mL)中のメチル2−(ピリジン−2−イル)アセテート(107.0mg、0.71mmol)、5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)(200mg、0.71mmol)、炭酸セシウム(762.7mg、1.42mmol)の混合物を、窒素雰囲気およびマイクロ波の下、130℃に45分間加熱した。この混合物を真空蒸発乾固した。残渣を標準的な方法により精製して、所望の化合物を得た。
H NMR (DMSO−d6) δ: 12.72 (s, 1H), 8.52 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.85 (td, J = 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.37 (ddd, J = 6.9, 5.7, 1.1 Hz, 1H), 7.06 (s, 2H), 4.01 (s, 2H), 3.64 (m, 2H), 2.22 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 1.76 − 1.91 (m, 4H), 1.60 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H) = 402.2
ステップB:2−(2−メトキシフェニル)−N−(5−((1S,3S)−3−(5−(2−(ピリジン−2−イル)アセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アセトアミド(79)

N−(5−((1S,3S)−3−(5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−(ピリジン−2−イル)アセトアミド(50mg、0.12mmol)、2−(2−メトキシフェニル)酢酸(31.0mg、0.19mmol)、HATU(71.0mg、0.19mmol)、およびN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(29.0mg、0.22mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)溶液を、50℃で一晩撹拌した。この混合物を水(10ml)中に注ぎ、沈殿を濾過して粗生成物を得た。粗生成物を標準的な方法により精製して、所望の生成物を得た。
H NMR (メタノール−d) δ: 8.52 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.85 (td, J = 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.37 (ddd, J = 6.9, 5.7, 1.1 Hz, 1H), 7.27 − 7.33 (m, 1H), 7.25 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.86 − 7.05 (m, 2H), 4.62 (s, 4H), 3.83 (s, 3H), 3.53 − 3.64 (m, 2H), 2.44 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 1.91 − 2.11 (m, 4H), 1.72 − 1.81 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H) = 550.7
2−(3−メトキシフェニル)−N−(5−((1S,3S)−3−(5−(2−(ピリジン−2−イル)アセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アセトアミド(81)

手順は化合物279と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.74 (s, 1H), 12.70 (s, 1H), 8.50 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.67 − 7.87 (m, 1H), 7.40 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.27 − 7.32 (m, 1H), 7.24 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.87 − 6.93 (m, 2H), 6.84 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.01 (s, 2H), 3.77 (s, 2H), 3.74 (s, 3H), 3.48 (m, 2H), 2.31 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.93 (m, 2H), 1.85 (m, 2H), 1.61 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=550.7
化合物280

手順は化合物79と同じであった。
ステップB:2−(6−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−N−(5−((1S,3S)−3−(5−(2−(5−(2−メトキシエトキシ)ピリジン−2−イル)アセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アセトアミド(280)

H NMR (メタノール−d) δ: 8.23 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.54 − 7.70 (m, 1H), 7.30 − 7.54 (m, 2H), 6.81 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.49 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.38 (t, J = 12.2 Hz, 4H), 4.20 − 4.25 (m, 2H), 3.94 (s, 2H), 3.90 (s, 2H), 3.73 − 3.82 (m, 2H), 3.52 − 3.61 (m, 2H), 3.44 (s, 3H), 2.45 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 2.03 − 2.13 (m, 2H), 1.91 − 2.03 (m, 2H), 1.70 − 1.82 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=687.0
化合物364、376、366、367、365、372、および374は、化合物81と類似した方法で調製した:
2−(ピリジン−2−イル)−N−(5−((1S,3S)−3−(5−(2−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アセトアミド(364)

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 13.74 (br. s., 1H), 8.62 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 7.69 (m, 1H), 7.20 − 7.48 (m, 5H), 7.10 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.13 (s, 2H), 4.08 (s, 2H), 3.52 − 3.68 (m, 2H), 2.40 − 2.57 (m, 2H), 1.93 − 2.15 (m, 4H), 1.72 − 1.84 (m, 2H) ; LC−MS : m/z (M+H)= 604.5
(S)−2−ヒドロキシ−2−フェニル−N−(5−((1S,3S)−3−(5−(2−(ピリジン−2−イル)アセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アセトアミド(376)

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.63 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.72 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 7.21 − 7.39 (m, 5H), 5.56 (s, 1H), 4.08 (s, 2H), 3.51 − 3.65 (m, 2H), 2.40 (m, 2H), 1.95 − 2.11 (m, 2H), 1.92 (m, 2H), 1.65 − 1.76 (m, 2H) ; LC−MS : m/z (M+H)= 536.3
2−(6−(3−アミノアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−N−(5−((1S,3S)−3−(5−(2−(3−シアノフェニル)アセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アセトアミド(366)

H NMR (CHCl3−d) δ: 7.68 (s, 1H), 7.60 (m, 2H), 7.48 (m, 2H), 6.63 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.31 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.40 (m, 2H), 4.15−4.09 (m, 5H), 3.86 (s, 2H), 3.50 (m, 2H), 2.40 (s, 2H), 2.00−1.95 (m, 4H), 1.74 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=615.7
2−(3−シアノフェニル)−N−(5−((1S,3S)−3−(5−(2−(3−(ピペリジン−3−イル)フェニル)アセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アセトアミド(367)

H NMR (メタノール−d) δ: 7.68 (s, 1H), 7.62 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.43 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.21 − 7.30 (m, 2H), 7.10 (s, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.83 (s, 2H), 3.52 (m, 2H), 3.26 (m, 2H), 2.67 − 2.93 (m, 3H), 2.28 − 2.51 (m, 2H), 2.02−1.98 (m, 6H), 1.86 (m, 2H), 1.69 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=627.2
(R)−2−ヒドロキシ−2−フェニル−N−(5−((1S,3S)−3−(5−(2−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アセトアミド(365)

H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ: 12.62 (b, 2H), 7.55−7.45 (m, 3H), 7.36 (t, J = 7.1 Hz, 4H), 7.33 − 7.24 (m, 2H), 5.32 (s, 1H), 3.90 (s, 2H), 3.47 (m, 2H), 2.29 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.93 (m, 2H), 1.88 − 1.75 (m, 2H), 1.66−1.53 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=619.2
(S)−2−ヒドロキシ−2−フェニル−N−(5−((1S,3S)−3−(5−(2−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アセトアミド(372)

H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ: 12.62 (b, 2H), 7.54−7.46 (m, 3H), 7.36 − 7.24 (m, 6H), 5.32 (s, 1H), 3.90 (s, 2H), 3.47 (m, 2H), 2.29 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.93 (m, 2H), 1.88 − 1.75 (m, 2H), 1.66−1.53 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=619.2
(S)−2−ヒドロキシ−2−フェニル−N−(5−((1S,3S)−3−(5−(2−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロペンチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アセトアミド(374)

H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 7.53 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.44 −7.39 (m, 2H), 7.37 −7.32 (m, 4H), 7.14 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 5.52 (s, 1H), 4.05 (s, 2H), 3.78 (m, 2H), 2.55 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.42 (m, 2H), 2.03−2.10 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 605.2
化合物281

ステップA:N−(5−((1S,3S)−3−(5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アセトアミド

5,5’−((1S,3S)−シクロペンタン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)(200mg、0.71mmol)、酢酸(42.5mg、0.71mmol)、HATU(260.0mg、0.71mmol)、およびN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(110.0mg、0.85mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)溶液を、室温で一晩撹拌した。この混合物を真空蒸発乾固した。残渣を標準的な方法により精製して、所望の化合物を得た。LC−MS : m/z (M+H)=325.4
ステップB:N−(5−((1S,3S)−3−(5−アセトアミド−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−(6−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセトアミド(281)

手順は化合物84のステップBと同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ:12.61 (br. s., 1H), 7.59 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.73 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.39 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.59 (t, J = 11.6 Hz, 4H), 3.98 (s, 2H), 3.60 (m, 2H), 2.47 (s, 3H), 2.17 − 2.36 (m, 2H), 1.96 (m, 2H), 1.66 (m, 2H), 1.34 (m, 2H. LC−MS : m/z (M+H)=535.7
化合物282

手順は化合物281と同じであった。
ステップA:N−(5−((1S,3S)−3−(5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)プロピオンアミド

LC−MS : m/z (M+H)=339.5
ステップB:N−(5−((1S,3S)−3−(5−(2−(6−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)プロピオンアミド(282)

H NMR (DMSO−d) δ: 12.69 (s, 1H), 12.40 (s, 1H), 7.59 (dd, J = 7.3,8.1 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.48 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.34 (t, J = 12.5 Hz, 4H), 3.86 (s, 2H), 3.49 (m, 2H), 2.44 − 2.49 (q, J = 7.5 Hz ,2H), 2.31 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.90 − 2.01 (m, 2H), 1.86 (m, 2H), 1.57 − 1.66 (m, 2H), 1.05 − 1.14 (t, 3H). LC−MS : m/z (M+H)=549.7
化合物283

手順は化合物281と同じであった。
ステップA:N−(5−((1S,3S)−3−(5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド

LC−MS : m/z (M+H)=351.4
ステップB:N−(5−((1S,3S)−3−(5−アセトアミド−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−(6−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセトアミド(283)

H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.58 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.73 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.38 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.57 (t, J = 11.7 Hz, 4H), 3.99 (br. s., 2H), 3.49 − 3.69 (m, 2H), 2.38 − 2.55 (m, 2H), 2.29 − 2.38 (m, 1H), 1.90 − 2.12 (m, 4H), 1.64 − 1.84 (m, 2H), 1.17 − 1.23 (m, 2H), 1.05 − 1.13 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=561.6
N−(5−((1S,3S)−3−(5−アセトアミド−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−(3−メトキシフェニル)アセトアミド(90)

5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)(50mg、0.18mmol)、酢酸(1当量)、HATU(202mg、0.53mmol)、およびDIPEA(73mg、0.57mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)溶液を50℃に2時間加熱した後、3−メトキシ−2−フェニル酢酸を加えた。この混合物を50℃で一晩加熱した後、水(20ml)中に注ぎ、沈殿を濾過して粗生成物を得た。粗生成物を標準的な方法により精製して、所望の生成物を得た。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.22 (s, 1H), 7.00 − 7.06 (m, 2H), 6.78 − 6.82 (m, 1H), 4.01 (s, 2H), 3.76 (s, 3H), 3.60 (m, 2H), 2.47 − 2.50 (m, 5H), 2.02 − 2.09 (m, 2H), 1.99 (m, 2H), 1.79 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 473.6
N−(5−((1S,3S)−3−(5−アセトアミド−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−(2−メトキシフェニル)アセトアミド(94)

手順は化合物90と同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 7.29 − 7.37 (m, 2H), 6.95 − 7.03 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.90 (s, 2H), 3.53 − 3.61 (m, 2H), 2.46 (m, 5H), 1.95 − 2.06 (m, 4H), 1.74 − 1.79 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 473.6
N−(5−((1S,3S)−3−(5−アセトアミド−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−(ピリジン−2−イル)アセトアミド(93)

手順は化合物90と同じであった。
H NMR (クロロフォルム−d) δ: 8.67 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 7.71 − 7.78 (m, 1H), 7.35 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.31 (m, 1H), 4.10 (s, 2H), 3.55 − 3.64 (m, 2H), 2.47 (m, 5H), 1.95 − 2.08 (m, 4H), 1.78 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 444.6
5,5’−((1S,3S)−シクロペンタン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)

ステップA:(S、S)−ジベンジルシクロペンチル1,3−ジカルボキシレート

DMF(20mL)中のcisおよびtrans−シクロペンチル1,3−ジカルボン酸(1.58g、10.0mmol)、CsCO(8.28g、25.5mmol)の混合物に、BnBr(4.36g、25.5mmol)を加えた。この混合物を窒素下、室温で3時間攪拌した。残渣を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機溶液を合わせて水で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮した。粗生成物を標準的な方法により精製して、trans−ジベンジルシクロペンチル1,3−ジカルボキシレートを得た。
キラルSFC分離:cis−およびtrans−ジベンジルシクロペンチル1,3−ジカルボキシレートをキラルSFCにより分離して、(S,S)−ジベンジルシクロヘキシル1,3−ジカルボキシレートを得た。
H NMR (400 MHz, クロロフォルム−d) δ 7.43 − 7.34 (m, 10 H), 5.15 (s, 4H), 2.99 − 3.06 (m, 2H), 2.22 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 2.11 (m, 2H), 1.90 (m, 2H). LC−MS : m/z 171.2 (M−H). LC−MS : m/z (M+H) = 423.6
ステップB:(S、S)−シクロペンチル1,3−ジカルボン酸

(S、S)−ジベンジルシクロペンチル1,3−ジカルボキシレート(0.5g)のMeOH(10mL)溶液に、炭素(0.05g)上の10%Pdを加えた。この懸濁液を水素でフラッシングし、20分間撹拌した。次いで、それを濾過し、濃縮して、所望の化合物を得た。生成物の旋光度を標準値と比較することにより、立体配置を確認した。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.12 (br. s., 2H), 2.71 − 2.82 (m, 2H), 1.97 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 1.87 − 1.94 (m, 2H), 1.64 − 1.76 (m, 2H). LC−MS : m/z 157.2 (M−H) . [a] 20=+32.8, c = 5.0, HO [報告: [a] 20=+32.5, J. Chem.によって豪州で報告; 1979, 32, 2517].
ステップC:5,5’−((1S,3S)−シクロペンタン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)

この化合物を、5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)と類似した方法で合成した。
H NMR (DMSO−d) δ: 7.06 (s, 4H), 3.49 − 3.55 (m, 2H), 2.22 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 2.14 − 2.20 (m, 2H), 1.78 − 1.89 (m, 2H). LC−MS : m/z 269.3 (M+H)
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロペンタン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(2−メトキシフェニル)アセトアミド)(284)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 7.14 − 7.32 (m, 4H), 6.85 − 7.03 (m, 4H), 3.54 − 3.83 (m, 12H), 2.39 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 2.32 (m, 2H), 1.99 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 565.5
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロペンタン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(3−(ジメチルアミノ)フェニル)アセトアミド)(285)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d6): 12.66 (br. s., 2H), 7.11 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 6.70 (s, 2H), 6.61 (t, J = 6.0 Hz, 4H), 3.72 − 3.82 (m, 6H), 2.88 (s, 12H), 2.38 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 2.29 (m, 2H), 1.93 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 591.5
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロペンタン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(6−メトキシピリジン−3−イル)アセトアミド)(286)

手順は化合物37と同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.71 (s, 2H), 8.09 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 7.65 (dd, J = 8.6, 2.4 Hz, 2H), 6.80 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 3.83 (s, 6H), 3.77 (s, 4H), 3.74 (m, 2H), 2.38 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 2.24 − 2.34 (m, 2H), 1.89 − 2.02 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=567.8
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(5−メトキシピリジン−2−イル)アセトアミド)(287)

手順は化合物84のステップBと同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.61 (s, 2H), 8.27 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 6.96 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 6.84 (dd, J = 5.6, 2.4 Hz, 2H), 3.81 (s, 6H), 3.78 (s, 4H), 3.61 − 3.69 (m, 2H), 2.31 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 2.21 − 2.28 (m, 2H), 1.88 − 1.96 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=567.9
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロペンタン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(6−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセトアミド)(288)

手順は化合物84のステップBと同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.67 (s, 2H), 7.59 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 6.79 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 6.48 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 4.34 (t, J = 12.5 Hz, 8H), 3.86 (s, 4H), 3.74 − 3.79 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 2.27 − 2.36 (m, 2H), 1.89 − 2.02 (m, 2H). LC−MS: m/z (M+H)=689.8
N,N’−(5,5’−((1S,3S)−シクロペンタン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−5,2−ジイル))ビス(2−(6−(ジメチルアミノ)ピリジン−2−イル)アセトアミド)(289)

手順は化合物84のステップBと同じであった。
H NMR (DMSO−d) δ: 12.67 (s, 2H), 7.46 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 6.52 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.55 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 3.81 (s, 4H), 3.49 (m, 2H), 2.98 (s, 12H), 2.38 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 2.22 − 2.33 (m, 2H), 1.85 − 2.01 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=593.9
化合物386

ステップA:N−(5−((1S,3S)−3−(5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−(6−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセトアミド

5,5’−((1S,3S)−シクロヘキサン−1,3−ジイル)ビス(1,3,4−チアジアゾール−2−アミン)(1g、3.5mmol)およびtBuOK(392mg、3.5mmol)のDMF(15mL)溶液に、DMF(5mL)中のメチル2−(6−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセテート(0.6g、2.5mmol)を滴下して加えた。この溶液を室温で12時間撹拌し、飽和NaHCO3溶液でクエンチした。得られた生成物を標準条件下で精製して、表題化合物を得た。
LC−MS : m/z (M+H)= 493.2
ステップB:(R)−N−(5−((1S,3S)−3−(5−(2−(6−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド

R−メンデル酸(155mg、1mmol)、HBTU(380mg、1mmol)、N−(5−((1S,3S)−3−(5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−(6−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセトアミド(50mg、0.1mmol)、およびDMAP(12mg、0.1mmol)のCHCl(2mL)溶液を、室温で2時間撹拌した。この混合物をHOでクエンチし、CHClで抽出し、濃縮し、標準的な方法により精製して、所望の生成物を得た。
H NMR (400 MHz, MeOH−d) δ: 7.61 (dd, J = 8.2, 7.3 Hz, 1H), 7.54 (m, 2H), 7.37 (m, 3H), 6.81 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.49 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.61 (b.s., 1H), 4.38 (t, J = 12.2 Hz, 3H), 3.57 (m, 2H), 3.33 (s, 2H), 2.44 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.11 − 1.93 (m, 4H), 1.81 − 1.74 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 627.2
化合物387、388、349、389、375、390、377、および378を、化合物386と類似した方法で調製した:
(S)−N−(5−((1S,3S)−3−(5−(2−(6−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(387)

H NMR (400 MHz, MeOH−d) δ: 7.62 − 7.58 (dd, J = 8.3, 7.3 Hz, 1H), 7.54 (m, 2H), 7.43−7.32 (m, 3H), 6.81 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.50 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.61 (b.s., 1H), 4.38 (t, J = 12.2 Hz, 3H), 3.57 (m, 2H), 3.33 (s, 2H), 2.44 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.08 − 1.96 (m, 4H), 1.82 − 1.71 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 627.2
2−(6−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)−N−(5−((1S,3S)−3−(5−(2−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アセトアミド(388)

H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 7.54 (dd, J = 8.3, 7.3 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.34 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.69 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.34 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.50 (t, J = 11.8 Hz, 4H), 4.09 (s, 2H), 3.90 (s, 2H), 3.60 (m, 2H), 2.59 − 2.41 (m, 2H), 2.11 − 1.91 (m, 4H), 1.79 (s, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 695.2
2−シクロプロピル−N−(5−((1S,3S)−3−(5−(2−(6−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アセトアミド(349)

H NMR (400 MHz, クロロフォルム−d) d: 7.74 (dd, J = 8.3, 7.3 Hz, 1H), 6.86 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.51 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.77 (t, J = 11.8 Hz, 4H, 4H), 4.28 (s, 2H), 3.58 (m, 2H), 2.60 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 2.47 (m, 2H), 1.97−2.07 (m, 5H), 1.77 (m, 2H), 0.59 − 0.70 (m, 2H), 0.34 (q, J = 4.9 Hz, 2H); LC−MS : m/z (M+H)= 575.4
3−ヒドロキシ−2−フェニル−N−(5−((1S,3S)−3−(5−(2−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)プロパンアミド(389)

H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ: 7.44 − 7.51 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 7.32 − 7.38 (m, 6H), 7.25 − 7.32 (m, 2H), 5.10 (m, 1H), 3.99 − 4.15 (m, 2H), 3.90 (s, 2H), 3.47 (m, 2H), 2.30 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 1.93 (m, 2H), 1.85 (m, 2H), 1.61 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=633.5
2−(6−シアノピリジン−2−イル)−N−(5−((1S,3S)−3−(5−(2−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アセトアミド(375)

H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 7.81 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.46−7.38 (m, 2H), 7.34 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.33 (s, 2H), 4.07 (s, 2H), 3.60 (m, 2H), 2.49 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 2.07−2.10 (m, 2H), 2.00−2.05 (m, 2H), 1.71−1.95(m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)=629.2
2−(3−(アミノメチル)フェニル)−N−(5−((1S,3S)−3−(5−(2−(3−シアノフェニル)アセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アセトアミド(390)

H NMR (クロロフォルム−d) d: 7.84 (s, 1H), 7.73 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.38 − 7.45 (t, J = 7.8 Hz,1H), 7.32 (m, 1H), 7.23 (m, 2H), 4.08 (s, 2H), 4.02 (s, 2H), 3.92 (s, 2H), 3.61 (m, 2H), 2.22 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 2.02 (m, 2H), 1.94 (m, 2H), 1.77 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 573.3
(S)−N−(5−((1S,3S)−3−(5−(2−(6−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロペンチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(377)

H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 7.60 − 7.50 (m, 3H), 7.37 (m, 3H), 6.68 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.35 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.51 (s, 1H), 5.37 (s, 1H), 4.53 (t, J = 11.8 Hz, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.84 − 3.71 (m, 2H), 2.62 − 2.46 (m, 2H), 2.40 (m, 2H), 2.10 − 1.98 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 613.2
(R)−N−(5−((1S,3S)−3−(5−(2−(6−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)ピリジン−2−イル)アセトアミド)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロペンチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(378)

H NMR (400 MHz, CDCl) δ: 7.55 (m, 3H), 7.39 (m, 3H), 6.68 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.35 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.52 (s, 1H), 5.37 (s, 1H), 4.54 (t, J = 11.8 Hz, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.84 − 3.72 (m, 2H), 2.57 (m, 1H), 2.50 − 2.37 (m, 3H), 2.08 (m, 2H). LC−MS : m/z (M+H)= 613.2
このように、いくつかの実施形態のいくつかの態様を説明したが、種々の改変、修正、および改善が当業者には容易に思いつくことを認識されよう。このような改変、修正、および改善は、本開示の一部であることを意図するものであり、また本発明の精神および範囲の内であることを意図するものである。したがって、前述の説明および図面は、例示のみを目的とするものである。

Claims (32)

  1. 式(I):

    の化合物またはその薬学的に許容される塩[式中、
    Xは、C−Cシクロアルキレンであり;
    各Wは、−S−であり、各Yは、−N=であり、および各Zは、−N=であり;
    およびRはそれぞれ独立して、−NH、−N(R)−C(O)−R、−C(O)−N(R)−R、−N(R)−C(O)−O−R、−N(R)−C(O)−N(R)−R、または−N(R)−C(O)−SRであり;
    各Rは独立して、水素、C1〜6アルキル、またはアリールであり;
    各Rは独立して、C1〜6アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリルアルキル、またはヘテロシクリルであり、これらのそれぞれは、0〜3個存在するRで置換されており;
    各Rは独立して、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、−O−C1〜6アルキレンC1〜6アルコキシ、−O−ヘテロシクリル、C1〜6チオアルコキシ、C1〜6ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリル、シアノ、ハロ、オキソ、−OH、−OCF、−OCHF、−SO−C1〜6アルキル、−NO、−N(R)−C(O)−C1〜6アルキル、−C(O)N(R、−N(R)S(O)1〜2−C1〜6アルキル、−S(O)N(R、−N(R、または−C1〜6アルキレン−N(Rであり、ここで前記アルキル、C1〜6アルコキシ、−O−C1〜6アルキレンC1〜6アルコキシ、−O−ヘテロシクリル、C1〜6チオアルコキシ、C1〜6ハロアルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリル、−SO−C1〜6アルキル、−NO、−N(R)−C(O)−C1〜6アルキル、−C(O)N(R、−N(R)S(O)1〜2−C1〜6アルキル、−S(O)N(R、−N(R、または−C1〜6アルキレン−N(Rは、0〜3個存在するRで置換されていてもよく;または2つの隣接するR部分は、それらが結合する原子と共に互いに結合してシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成しており;
    各Rは独立して、水素、フルオロ、C1〜6アルキル、−OH、−NH、−NH(CH)、−N(CH、またはC1〜6アルコキシであり;
    各Rは独立して、水素またはC1〜6アルキルであり;
    各Rは独立して、ハロ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、−OH、−N(R、またはC1〜6アルコキシ、−O−C1〜6アルキレンC1〜6アルコキシ、CN、NO、−N(R)−C(O)−C1〜6アルキル、−C(O)N(R、−N(R)S(O)1〜21〜6アルキル、または−S(O)N(Rであり;
    mは、0、1、または2であり;
    nは、0、1、または2であり;
    oは、1であり;かつ
    pは、1であり;
    ただし、(1)Xが置換されていないシクロプロピルである場合、RとRの両方が共に−NHまたは−NH−C(O)−フェニルになることはなく;かつ(2)Xが置換されていないシクロプロピルであり、mとnが両方とも1である場合、RとRの両方が共に−NH−C(O)−ベンジルになることはない]。
  2. mが0であり、かつnが0である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  3. nが1であり、かつmが1である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  4. 各Rが水素である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  5. とRが同じである、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  6. とRが異なっている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  7. およびRがそれぞれ、−N(R)−C(O)−R(式中、各Rは水素であり、各Rはアラルキルまたはヘテロアラルキルであり、これらのそれぞれは、0〜3個存在するRで置換されている)である、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  8. 前記化合物が、式(IIa):

    の化合物である、請求項1または3乃至7のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  9. 前記化合物が、式(III):

    の化合物である、請求項1または3乃至7のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  10. 前記化合物が、式(IV):

    の化合物であり、かつqが0、1、2、3、または4である、請求項1、2または4乃至7のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  11. 前記化合物が、式(IVa):

    の化合物であり、かつqが0、1、2、3、または4である、請求項1、2または4乃至7のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  12. 前記化合物が、式(IVb):

    の化合物であり、かつqが0、1、2、3、または4である、請求項1、2または4乃至7のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  13. 前記化合物が、式(IVc):

    の化合物であり、かつqが0、1、2、3、または4である、請求項1、2または4乃至7のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  14. 以下から選択されるいずれかの化合物またはその薬学的に許容される塩:

    および

  15. 前記化合物が、以下の式:


    で示される化合物である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  16. 前記化合物が、以下の式:


    で示される化合物である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  17. 前記化合物が、以下の式:


    で示される化合物である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  18. 前記化合物が、以下の式:


    で示される化合物である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  19. 前記化合物が、以下の式:


    で示される化合物である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  20. 前記化合物が、以下の式:


    で示される化合物である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  21. 前記化合物が、以下の式:


    で示される化合物である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  22. 前記化合物が、以下の式:


    で示される化合物である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  23. 前記化合物が、以下の式:

    で示される化合物である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  24. 前記化合物が、以下の式:

    で示される化合物である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  25. 前記化合物が、以下の式:

    で示される化合物である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  26. 請求項1乃至25のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、ならびに薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
  27. 請求項1乃至25のいずれか一項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む、癌治療剤。
  28. 前記癌が、i)参照標準に比較して低レベルのE−カドヘリン発現、ii)参照標準に比較して高レベルのビメンチン発現、またはiii)低レベルもしくはレベル低下したピルビン酸カルボキシラーゼ発現を特徴とする癌から選択される、請求項27に記載の癌治療剤。
  29. 前記癌が、肺癌、乳癌、肝細胞癌、骨肉腫、脂肪腫、軟骨肉腫、中皮腫、結腸癌、腎細胞癌、急性骨髄性白血病(AML)、メラノーマ、および多発性骨髄腫から選択される、請求項27または28に記載の癌治療剤。
  30. 前記癌が、肺癌である、請求項27乃至29のいずれか一項に記載の癌治療剤。
  31. 前記肺癌が、非小細胞肺癌である、請求項27乃至30のいずれか一項に記載の癌治療剤。
  32. 前記癌が、グルタミナーゼ機能の異常またはグルタミナーゼ活性の上昇を特徴とする癌である、請求項27乃至31のいずれか一項に記載の癌治療剤。
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