JP6331764B2 - 空気入りタイヤの製造方法および成形ドラム - Google Patents

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本発明は、空気入りタイヤの製造方法および成形ドラムに関し、さらに詳しくは、バンド部材を成形した成形ドラムを用いて、バンド部材にベルト部材を接合してグリーンタイヤを成形する工程およびグリーンタイヤを加硫する工程を行なうことができ、さらには加硫工程に悪影響を生じさせない生産性に優れた空気入りタイヤの製造方法およびその成形ドラムに関するものである。
従来、空気入りタイヤの製造工程では、例えば、インナーライナやカーカス材を含むバンド部材と、ベルト材を含むベルト部材とを別々に成形し、シェーピングドラムによって膨張させたバンド部材の外周面にベルト部材を接合してグリーンタイヤを成形している。その後、グリーンタイヤをシェーピングドラムから取り外して加硫装置に取り付けた加硫モールド内に設置し、グリーンタイヤの内側に挿入した加硫ブラダを用いて加硫を行っている。
別の方法として、ドラム軸方向中央部にブラダを備えた成形ドラムを使用して空気入りタイヤを製造する方法および装置が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の方法では、この成形ドラムの外周面に巻き付いているバンド部材を、成形ドラムに備わるブラダによって膨張させることにより膨出変形させる。このバンド部材の外周面にベルト部材を接合してグリーンタイヤを成形する。その後、グリーンタイヤとともに成形ドラムを加硫装置に移送して加硫モールド内に設置し、成形ドラムに備わるブラダを用いてグリーンタイヤを加硫する。この方法では、成形したグリーンタイヤを成形ドラムから取り外す工程を省略することができる。
ところで、グリーンタイヤの成形に使用するこの成形ドラムは、ドラム軸方向中央部がゴム製のブラダだけで構成されているので、ドラム軸方向中央部に部材を巻き付けて成形を行なうことができない。それ故、特許文献1に記載の方法では、バンド部材は別途、バンド成形ドラムを用いて筒状に成形され、その後、この成形ドラムに移送される(特許文献1の段落0013、0014参照)。即ち、バンド部材を成形するドラムと、グリーンタイヤを成形するドラムとが存在していて、それぞれのドラムを用いた工程が必要になる。それ故、タイヤの生産性を向上させるには改善の余地があった。
特開2012−86487号公報
本発明の目的は、バンド部材を成形した成形ドラムを用いて、バンド部材にベルト部材を接合してグリーンタイヤを成形する工程およびグリーンタイヤを加硫する工程を行なうことができ、さらには加硫工程に悪影響を生じさせない生産性に優れた空気入りタイヤの製造方法およびその成形ドラムを提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の空気入りタイヤの製造方法は、ドラム軸方向中央部が筒状のブラダで構成された成形ドラムの外周面に成形されたグリーンタイヤを、この成形ドラムとともに加硫装置に移送して設置し、この加硫装置に取り付けられたモールドの中で前記ブラダを膨張させて前記グリーンタイヤを加硫する空気入りタイヤの製造方法において、前記ブラダの内周側に支持体を配設し、前記グリーンタイヤの構成部材であるインナーライナを含むバンド部材を、前記ブラダを介在させた状態で前記支持体で支持しながら巻き付けて筒状に成形し、次いで、前記ブラダのドラム軸方向両端部をドラム軸方向に近接移動させて前記成形ドラムをドラム軸方向に収縮させるとともに前記ブラダを外周側に膨張させて、前記グリーンタイヤの構成部材であるベルト材を含むベルト部材を、前記支持体により支持しない状態で、筒状に成形した前記バンド部材の外周側に接合して前記グリーンタイヤを成形し、前記グリーンタイヤを加硫する際には、前記支持体をグリーンタイヤのサイド部の内面側に向かって移動させた退避位置で退避させることを特徴とする。
本発明の別の空気入りタイヤの製造方法は、ドラム軸方向中央部が筒状のブラダで構成された成形ドラムの外周面に成形されたグリーンタイヤを、この成形ドラムとともに加硫装置に移送して設置し、この加硫装置に取り付けられたモールドの中で前記ブラダを膨張させて前記グリーンタイヤを加硫する空気入りタイヤの製造方法において、前記ブラダの内周側に支持体を配設し、前記グリーンタイヤの構成部材であるインナーライナを含むバンド部材を、前記ブラダを介在させた状態で前記支持体で支持しながら巻き付けて筒状に成形し、次いで、前記ブラダのドラム軸方向両端部をドラム軸方向に近接移動させて前記成形ドラムをドラム軸方向に収縮させるとともに前記ブラダを外周側に膨張させて、前記グリーンタイヤの構成部材であるベルト材を含むベルト部材を、前記支持体により支持しない状態で、筒状に成形した前記バンド部材の外周側に接合して前記グリーンタイヤを成形し、前記グリーンタイヤを加硫する際には、前記支持体に形成された支持体厚さ方向に貫通する貫通穴を通してブラダ内部の流体を流通させることを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤの成形ドラムは、ドラム軸方向中央部が筒状のブラダで構成され、このブラダの外周面に成形されたグリーンタイヤとともに加硫装置に移送されて設置され、この加硫装置に取り付けられたモールドの中で前記ブラダを膨張させて前記グリーンタイヤを加硫する空気入りタイヤの成形ドラムにおいて、前記ブラダの内側に配設される支持体を有し、前記グリーンタイヤの構成部材であるインナーライナを含むバンド部材が、前記ブラダを介在させた状態の前記支持体により支持されながら巻き付けられて筒状に成形され、前記グリーンタイヤの構成部材であるベルト材を含むベルト部材が、前記ブラダのドラム軸方向両端部をドラム軸方向に近接移動させてドラム軸方向に収縮させるとともに前記ブラダを外周側に膨張させることにより、前記支持体により支持されない状態で、筒状に成形された前記バンド部材の外周側に接合されて前記グリーンタイヤが成形され、前記グリーンタイヤを加硫する際には、前記支持体がグリーンタイヤのサイド部の内面側に向かって移動した退避位置で退避する構成であることを特徴とする。
本発明の別の空気入りタイヤの成形ドラムは、ドラム軸方向中央部が筒状のブラダで構成され、このブラダの外周面に成形されたグリーンタイヤとともに加硫装置に移送されて設置され、この加硫装置に取り付けられたモールドの中で前記ブラダを膨張させて前記グリーンタイヤを加硫する空気入りタイヤの成形ドラムにおいて、前記ブラダの内側に配設される支持体を有し、前記グリーンタイヤの構成部材であるインナーライナを含むバンド部材が、前記ブラダを介在させた状態の前記支持体により支持されながら巻き付けられて筒状に成形され、前記グリーンタイヤの構成部材であるベルト材を含むベルト部材が、前記ブラダのドラム軸方向両端部をドラム軸方向に近接移動させてドラム軸方向に収縮させるとともに前記ブラダを外周側に膨張させることにより、前記支持体により支持されない状態で、筒状に成形された前記バンド部材の外周側に接合されて前記グリーンタイヤが成形され、前記グリーンタイヤを加硫する際には、前記支持体に形成された支持体厚さ方向に貫通する貫通穴を通して前記ブラダ内部の流体を流通させる構成であることを特徴とする
本発明によれば、成形ドラムのドラム軸方向中央部を構成するブラダの内側に支持体が配設される。そのため、バンド部材を、ブラダを介在させた状態で支持体により支持しながら巻き付けて筒状に成形することができる。次いで、ブラダのドラム軸方向両端部をドラム軸方向に近接移動させて成形ドラムをドラム軸方向に収縮させるとともにブラダを外周側に膨張させて、ベルト部材を、支持体により支持しない状態で、筒状に成形したバンド部材の外周側に接合してグリーンタイヤを成形することができる。次いで、グリーンタイヤを成形ドラムとともに加硫装置に移送して設置し、この加硫装置に取り付けられたモールドの中でブラダを膨張させてグリーンタイヤを加硫することにより空気入りタイヤを製造できる。
したがって、バンド部材を筒状に成形するためだけに用いるバンド成形ドラムが不要になり、また、筒状に成形したバンド部材を別の成形ドラムに移送する必要もない。このように本発明では、バンド部材を成形する成形ドラムを、バンド部材とベルト部材とを接合するグリーンタイヤの成形工程およびグリーンタイヤの加硫工程で利用することができるので生産性に優れている。
さらに、グリーンタイヤを加硫する際には、ブラダ内部にある支持体をグリーンタイヤのサイド部の内面側に向かって移動させた退避位置で退避させる。或いは、支持体に予め形成された支持体厚さ方向に貫通する貫通穴を通してブラダ内部の流体を流通させる。これにより、加硫工程においてブラダに供給される加熱流体や加圧流体の流れを妨げることが改善され、加硫時間の長期化や温度分布の偏りを回避することができる。
本発明の空気入りタイヤの成形ドラムを一部を断面視にして例示する説明図である。 図1の支持体を例示する正面図である。 図1の支持体の動きを例示する説明図である。 図1の支持体をドラム軸方向に収縮させた状態を例示する正面図である。 図1のブラダを膨張させてバンド部材の外周面にベルト部材を接合する工程を製造装置の一部を断面視にして例示する説明図である。 グリーンタイヤを加硫する工程を断面視で例示する説明図である。 支持体の変形例を断面視で示す説明図である。 図7の支持体の動きを例示する説明図である。 支持体の別の変形例を示す正面図である。
以下、本発明の空気入りタイヤの製造方法および成形ドラムを図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1、図2に例示する本発明の空気入りタイヤの成形ドラム1は、ドラム軸方向中央部が筒状のブラダ2で構成され、ブラダ2の内側に配設される支持体5を備えている。成形ドラム1のドラム軸方向両端部は環状の金属製のサイドドラム部3になっている。それぞれのサイドドラム部3のドラム軸方向外側には、筒状の補助ドラム4が分離可能に取り付けられている。対向するサイドドラム部3は補助ドラム4とともにドラム軸方向に近接および離反するように移動する。尚、ドラム軸方向とは、図1〜図5では左右方向である。
この実施形態の支持体5は、成形ドラム1のドラム軸方向に対向する複数の受け板5aで構成されている。それぞれの受け板5aの一方端部はサイドドラム部3に取り付けられていて、他方端部は自由端になっている。ドラム軸方向に対向する受け板5aどうしはドラム周方向にオフセットして入れ子状に配置されている。
図3に例示するように、受け板5aの一方端部はサイドドラム部3に回転可能に軸支されるとともに、バネなどの付勢部材5bによってサイドドラム部3に接続されている。
この付勢部材5bにより常時、成形ドラム1の外周側に開く方向に付勢されている。したがって、ブラダ2による規制がない場合は、図3の左半分に例示するように、この受け板5aは、対向するサイドドラム部3に固定されている受け板5aから離反するように成形ドラム1の外周側に開くことになる。
図4に例示するように、対向するサイドドラム部3がドラム軸方向に近接移動した際には、それぞれのサイドドラム部3に取り付けられた受け板5aは、ドラム軸方向に対向する側の受け板5aのドラム周方向に隣り合うどうしの隙間に入り込むように設定されている。したがって、対向するサイドドラム部3をドラム軸方向に近接移動させても、それぞれのサイドドラム部3に取り付けられている受け板5aどうしが干渉することなく、成形ドラム1を円滑にドラム軸方向に収縮させることができる。
以下、本発明の空気入りタイヤの製造方法の手順の一例を説明する。
まず、図1に例示するように成形ドラム1のサイドドラム部3を所定のドラム軸方向位置に固定し、ブラダ2を膨張させていない中立状態にして、断面視でブラダ2の外周面を概ねドラム軸方向に平行な状態にする。ドラム軸方向に対向するサイドドラム部3に固定された受け板5aどうしは、図2に例示するようにドラム軸方向で若干オーバーラップする位置にある。
この成形ドラム1にインナーライナ9を含む帯状のバンド部材8を巻き付けて筒状に成形する。バンド部材8は、内周面側から順にインナーライナ9、カーカス材10等が積層されて構成されている。バンド部材8のドラム軸方向両端部の最内周側はサイドゴム11で構成されている。成形ドラム1を回転させながら、帯状のバンド部材8を、ブラダ2を介在させた状態で受け板5aで内周側から支持しながら巻き付けて筒状に成形する。バンド部材8を筒状に成形する際には、ブラダ2が付勢部材5bによる付勢力に対抗して、受け板5aを断面視でドラム軸方向と平行でフラットな状態にする。
筒状に成形したバンド部材8の筒軸方向両端部の外周面には一対のビード部12を配置する。ビード部12は、環状のビードとビードフィラとにより構成されていて、ビード部12の内周面をバンド部材8の外周面に仮圧着する。
次いで、図4、図5に例示するように、ドラム軸方向に対向するサイドドラム部3をドラム軸方向に近接移動させることにより、ブラダ2のドラム軸方向両端部をドラム軸方向に近接移動させる。これにより、成形ドラム1をドラム軸方向に収縮させるとともに、ブラダ2の内圧を上げて外周側に膨張させた状態にする。
バンド部材8は膨張したブラダ2の外周面に沿って膨出変形する。ブラダ2は膨張することにより受け板5aとは離れた状態になる。このようにブラダ2を膨張させた状態で、ベルト部材13を、受け板5aにより支持することなく、筒状に成形したバンド部材8の外周側に接合する。ベルト部材13は、ベルト材14やその外側に積層されるトレッドゴム15等により構成されている。バンド部材8を筒状に成形した際にビード部12よりもドラム軸方向外側に突出していたバンド部材8の部分は、公知のターンアップ機構によりターンアップして対向するバンド部材8の部分に接合してグリーンタイヤGを成形する。
例えば、成形ドラム1の外周面で筒状に成形されたバンド部材8の外周側に、筒状に成形されたベルト部材13を配置して外挿した状態にする。中立状態であったブラダ2をこの時に外周側に膨張させる。これにより、ブラダ2の膨張によって膨出変形させたバンド部材8の外周面とベルト部材13の内周面とを接合させる。バンド部材8に接合させたベルト部材13の外周面を押圧ローラ等によって押圧して両者をより強固に接合させる。
ブラダ2が外周側に膨張することで受け板5aはブラダ2によって規制を受けなくなる。そのため、受け板5aは付勢部材5bの付勢力によってグリーンタイヤGのサイド部Tsの内面側に向かって移動して、移動先の退避位置で退避した状態になる。
次いで、成形ドラム1を補助ドラム4と分離させて、成形ドラム1の外周面に成形されたグリーンタイヤGを、この成形ドラム1とともに加硫装置6に移送して設置する。この加硫装置6では、図6に例示するように、加硫装置6に取り付けられたモールド7の中にこの成形ドラム1とグリーンタイヤGが配置される。そして、モールド7を閉型してブラダ2をさらに膨張させてグリーンタイヤGを加硫する。即ち、グリーンタイヤGの成形に用いたブラダ2を加硫ブラダとして用いる。所定条件で所定時間加硫することにより、空気入りタイヤTが完成する。
上述したように、成形ドラム1に備わったブラダ2の内側に支持体5が配設されるので、バンド部材8を、ブラダ2を介在させた状態で支持体5により支持しながら巻き付けて筒状に成形することができる。その成形ドラム1を用いて引き続き、バンド部材8とベルト部材13を接合してグリーンタイヤGを成形することができる。そして、成形したグリーンタイヤGは成形ドラム1から取り外すことなく、そのまま、成形ドラム1とともに加硫装置6に設置することができる。グリーンタイヤGの成形工程で使用したブラダ2は、加硫工程では加硫ブラダとして用いることができる。
したがって、バンド部材8を筒状に成形するためだけに従来使用していたバンド成形ドラムは不要になる。また、筒状に成形したバンド部材8を別の成形ドラムに移送する必要もない。これに伴って、作業に必要なスペースをコンパクトにすることができる。このようにして、バンド部材8を成形した成形ドラム1を、バンド部材8とベルト部材13とを接合するグリーンタイヤGの成形工程およびグリーンタイヤGの加硫工程に用いるので作業時間を短縮することが可能になり、優れた生産性を得ることができる。
さらに、グリーンタイヤを加硫する際には、ブラダ内部にある受け板5aは、グリーンタイヤGのサイド部Tsの内面側に向かって移動していて、退避位置で退避した状態になっている。そのため、加硫工程においてブラダ2に供給される加熱流体Hや加圧流体Pの流れを妨げることが改善され、加硫時間の長期化や温度分布の偏りを回避することができる。
支持体5は、図7、8に例示する構造にすることもできる。この支持体5はそれぞれのサイドドラム部3に一方端部が回転可能に軸支された受け板5aで構成されている。それぞれのサイドドラム部3には、受け板5aがドラム周方向に間隔をあけて配置されている。対向する受け板5aは、互いの他方端部どうしが回転可能に連結されている。
そのため、成形ドラム1でバンド部材8を筒状に成形する際には、図7に例示するように受け板5aは、断面視でドラム軸方向と平行でフラットな状態になる。対向するサイドドラム部3をドラム軸方向に近接移動させて成形ドラム1をドラム軸方向に収縮させる際には、図8に例示するように、受け板5aの互いの他方端部が成形ドラム1の外周側に突出した状態になる。
即ち、成形したグリーンタイヤGを加硫する際には、ブラダ2内部にある受け板5aは、グリーンタイヤGのサイド部Tsの内面側に向かって移動していて、退避位置で退避した状態になっている。そのため、加硫工程においてブラダ2に供給される加熱流体Hや加圧流体Pの流れを妨げることが改善され、加硫時間の長期化や温度分布の偏りを回避することができる。
支持体5は図9に例示する構造にすることもできる。この支持体5は、成形ドラム1のドラム軸方向に対向する複数の受け板5aで構成されている。それぞれの受け板5aの一方端部はサイドドラム部3に取り付けられていて、他方端部は自由端になっている。ドラム軸方向に対向する受け板5aどうしはドラム周方向にオフセットして入れ子状に配置されている。
この受け板5aには厚さ方向に貫通する貫通穴5cが形成されている。そのため、グリーンタイヤGを加硫する際には、ブラダ2内部に供給された加熱流体Hや加圧流体Pはこの貫通穴5cを通じて流通することができる。したがって、加熱流体Hや加圧流体Pの流れを受け板5aによって妨げることが改善され、加硫時間の長期化や温度分布の偏りを回避することができる。
上述したそれぞれの支持体5の特徴を組み合わせて適用することもできる。また、支持体5は、成形ドラム1(サイドドラム部3)に対して着脱自在に設けることもできる。この構造にした場合、グリーンタイヤGを加硫する際には、支持体5をサイドドラム部3から取り外すことができる。これにより、ブラダ2の内側には支持体5がない状態にしてグリーンタイヤGを加硫することができる。
本発明は乗用車用空気入りタイヤをはじめとして様々な種類の空気入りタイヤの製造に適用することができる。例えば、通常の空気入りタイヤに比してサイド部分が厚くなるランフラットタイヤは加硫時間等が長くなるので、生産性を向上させる必要がある。それ故、本発明を適用すると生産性の向上に大きな効果が期待できる。
1 成形ドラム
2 ブラダ
3 サイドドラム部
4 補助ドラム
5 支持体
5a 受け板
5b 付勢部材
5c 貫通穴
6 加硫装置
7 モールド
8 バンド部材
9 インナーライナ
10 カーカス材
11 サイドゴム
12 ビード部
13 ベルト部材
14 ベルト材
15 トレッドゴム
G グリーンタイヤ
Ts サイド部
T 空気入りタイヤ
H 加熱流体
P 加圧流体

Claims (8)

  1. ドラム軸方向中央部が筒状のブラダで構成された成形ドラムの外周面に成形されたグリーンタイヤを、この成形ドラムとともに加硫装置に移送して設置し、この加硫装置に取り付けられたモールドの中で前記ブラダを膨張させて前記グリーンタイヤを加硫する空気入りタイヤの製造方法において、
    前記ブラダの内周側に支持体を配設し、前記グリーンタイヤの構成部材であるインナーライナを含むバンド部材を、前記ブラダを介在させた状態で前記支持体で支持しながら巻き付けて筒状に成形し、次いで、前記ブラダのドラム軸方向両端部をドラム軸方向に近接移動させて前記成形ドラムをドラム軸方向に収縮させるとともに前記ブラダを外周側に膨張させて、前記グリーンタイヤの構成部材であるベルト材を含むベルト部材を、前記支持体により支持しない状態で、筒状に成形した前記バンド部材の外周側に接合して前記グリーンタイヤを成形し、前記グリーンタイヤを加硫する際には、前記支持体をグリーンタイヤのサイド部の内面側に向かって移動させた退避位置で退避させることを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
  2. ドラム軸方向中央部が筒状のブラダで構成された成形ドラムの外周面に成形されたグリーンタイヤを、この成形ドラムとともに加硫装置に移送して設置し、この加硫装置に取り付けられたモールドの中で前記ブラダを膨張させて前記グリーンタイヤを加硫する空気入りタイヤの製造方法において、
    前記ブラダの内周側に支持体を配設し、前記グリーンタイヤの構成部材であるインナーライナを含むバンド部材を、前記ブラダを介在させた状態で前記支持体で支持しながら巻き付けて筒状に成形し、次いで、前記ブラダのドラム軸方向両端部をドラム軸方向に近接移動させて前記成形ドラムをドラム軸方向に収縮させるとともに前記ブラダを外周側に膨張させて、前記グリーンタイヤの構成部材であるベルト材を含むベルト部材を、前記支持体により支持しない状態で、筒状に成形した前記バンド部材の外周側に接合して前記グリーンタイヤを成形し、前記グリーンタイヤを加硫する際には、前記支持体に形成された支持体厚さ方向に貫通する貫通穴を通してブラダ内部の流体を流通させることを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
  3. 前記支持体を、前記成形ドラムのドラム軸方向両端部のそれぞれに一方端部が固定されてドラム軸方向に対向する複数の受け板で構成し、これら受け板を付勢部材により常時、グリーンタイヤのサイド部の内面側に向かって付勢し、前記バンド部材を筒状に成形する際には、前記ブラダが前記付勢部材による付勢力に対抗し、前記グリーンタイヤを加硫する際には、前記付勢部材の付勢力によって前記受け板をグリーンタイヤのサイド部の内面側に向かって移動させた退避位置で退避させる請求項1または2に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  4. ドラム軸方向に対向する前記複数の受け板どうしをドラム周方向にオフセットして入れ子状に配置する請求項3に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  5. ドラム軸方向中央部が筒状のブラダで構成され、このブラダの外周面に成形されたグリーンタイヤとともに加硫装置に移送されて設置され、この加硫装置に取り付けられたモールドの中で前記ブラダを膨張させて前記グリーンタイヤを加硫する空気入りタイヤの成形ドラムにおいて、
    前記ブラダの内側に配設される支持体を有し、前記グリーンタイヤの構成部材であるインナーライナを含むバンド部材が、前記ブラダを介在させた状態の前記支持体により支持されながら巻き付けられて筒状に成形され、前記グリーンタイヤの構成部材であるベルト材を含むベルト部材が、前記ブラダのドラム軸方向両端部をドラム軸方向に近接移動させてドラム軸方向に収縮させるとともに前記ブラダを外周側に膨張させることにより、前記支持体により支持されない状態で、筒状に成形された前記バンド部材の外周側に接合されて前記グリーンタイヤが成形され、前記グリーンタイヤを加硫する際には、前記支持体がグリーンタイヤのサイド部の内面側に向かって移動した退避位置で退避する構成であることを特徴とする空気入りタイヤの成形ドラム。
  6. ドラム軸方向中央部が筒状のブラダで構成され、このブラダの外周面に成形されたグリーンタイヤとともに加硫装置に移送されて設置され、この加硫装置に取り付けられたモールドの中で前記ブラダを膨張させて前記グリーンタイヤを加硫する空気入りタイヤの成形ドラムにおいて、
    前記ブラダの内側に配設される支持体を有し、前記グリーンタイヤの構成部材であるインナーライナを含むバンド部材が、前記ブラダを介在させた状態の前記支持体により支持されながら巻き付けられて筒状に成形され、前記グリーンタイヤの構成部材であるベルト材を含むベルト部材が、前記ブラダのドラム軸方向両端部をドラム軸方向に近接移動させてドラム軸方向に収縮させるとともに前記ブラダを外周側に膨張させることにより、前記支持体により支持されない状態で、筒状に成形された前記バンド部材の外周側に接合されて前記グリーンタイヤが成形され、前記グリーンタイヤを加硫する際には、前記支持体に形成された支持体厚さ方向に貫通する貫通穴を通して前記ブラダ内部の流体を流通させる構成であることを特徴とする空気入りタイヤの成形ドラム。
  7. 前記支持体が、前記成形ドラムのドラム軸方向両端部のそれぞれに一方端部が固定されてドラム軸方向に対向する複数の受け板で構成され、これら受け板が付勢部材により常時、グリーンタイヤのサイド部の内面側に向かって付勢され、前記バンド部材を筒状に成形する際には、前記ブラダが前記付勢部材による付勢力に対抗し、前記グリーンタイヤを加硫する際には、前記付勢部材の付勢力によって前記受け板をグリーンタイヤのサイド部の内面側に向かって移動させた退避位置で退避させる構成である請求項5または6に記載の空気入りタイヤの成形ドラム。
  8. ドラム軸方向に対向する前記複数の受け板どうしがドラム周方向にオフセットして入れ子状に配置されている請求項7に記載の空気入りタイヤの成形ドラム。
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