JP5019595B2 - 空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

空気入りタイヤの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5019595B2
JP5019595B2 JP2007137604A JP2007137604A JP5019595B2 JP 5019595 B2 JP5019595 B2 JP 5019595B2 JP 2007137604 A JP2007137604 A JP 2007137604A JP 2007137604 A JP2007137604 A JP 2007137604A JP 5019595 B2 JP5019595 B2 JP 5019595B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
rubber member
carcass body
carcass
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007137604A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008290325A (ja
Inventor
政弘 瀬川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP2007137604A priority Critical patent/JP5019595B2/ja
Priority to US12/123,567 priority patent/US20080289744A1/en
Priority to DE102008024985A priority patent/DE102008024985A1/de
Publication of JP2008290325A publication Critical patent/JP2008290325A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5019595B2 publication Critical patent/JP5019595B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/72Side-walls
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/08Building tyres
    • B29D30/20Building tyres by the flat-tyre method, i.e. building on cylindrical drums
    • B29D2030/201Manufacturing run-flat tyres
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/72Side-walls
    • B29D2030/724Stiffening the sidewalls, e.g. by using additional inserts, e.g. made of rubber, plastics or other materials

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)

Description

本発明は、ビード部を有するカーカス体にゴム部材を貼り合わせて未加硫タイヤを成形する工程を備える空気入りタイヤの製造方法に関する。
従来のタイヤ成形工程の一例について、図6を参照しながら簡単に説明する。まず、図6(a)に示すように、インナーライナーゴム45やサイドウォールゴム41、カーカスプライ44等を成形ドラム47に巻き付けて円筒状に形成し、そのカーカスプライ44の幅方向両側に環状のビード42及びビードフィラー43を外挿する。また、カーカスプライ44の中央部外周側に、トレッドゴムとベルトとを一体化した円筒状のトレッド部材46を配置しておく。このトレッド部材46は別工程にて製作され、不図示のトランスファーリングにより支持されている。
次に、図6(b)に示すように、一対のビード42を互いに近接変位させながらカーカスプライ44の中央部を膨出変形させ、その外周面をトレッド部材46の内周面に圧着する。そして、カーカスプライ44の端部をビード42を介して巻き上げ、ビード部を有するカーカス体を形成する。また、カーカスプライ44の端部と共にサイドウォールゴム41をも巻き上げ、前記カーカス体にサイドウォールゴム41を貼り合わせて未加硫タイヤを成形する。このようなカーカスプライ44の膨出変形や端部の巻き上げは、拡縮自在の剛性コアやブラダーなど公知の拡径機構を用いて行うことができる。
上記のようなタイヤ成形工程において、例えばサイドウォールゴムが押出成形品を所定長でカットして得られたものであると、円筒状に形成した際に端部同士の重ね合わせや密着によってジョイント部分が局所的に厚肉となり、タイヤのユニフォミティを低下させるという問題がある。また、巻き上げの際にブラダーで押圧されたり周長が増加したりすることから、サイドウォールゴムの形状が安定しないという問題もある。
これに対し、例えば下記特許文献1に開示されているように、いわゆるリボン巻き工法を利用することが考えられる。即ち、中央部を膨出させたカーカス体の側方部に、幅狭のゴムリボンをらせん状に巻き付けることで、サイドウォールゴム等のゴム部材を成形するのである。しかしながら、この方法では、ゴムリボンの巻き付け工数が増えるために成形時間が長くなるうえ、巻き付けたゴムリボンの界面に沿って亀裂が発生し易くなるという問題がある。
また、下記特許文献2に開示されているように、射出成形法を利用することが考えられる。該特許文献には、成形型のキャビティに未加硫ゴム組成物を射出注入することで環状のビードフィラーやサイドウォールゴムを成形し、それを被覆部材(トレイ)を用いて脱型する手法が記載されている。かかる方法により得られたゴム部材は形状均一性に優れたものとなり、中央部を膨出させたカーカス体にこれを貼り合わせることで、押出成形法やリボン巻き工法に比べて成形時間を短縮することができる。しかし、未加硫で剛性が低い環状のゴム部材を扱うことから、位置決めや貼り合わせを精度良く行うのに時間を要し、タイヤの成形精度の確保や成形時間の短縮の点で十分とは言えず、これを更に改善する余地があった。
特開2004−338626号公報 特開2006−248037号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、タイヤの成形精度を確保しつつ、成形時間を短縮して生産能率を向上することができる空気入りタイヤの製造方法を提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成することができる。即ち、本発明に係る空気入りタイヤの製造方法は、円筒状のカーカスプライの幅方向両側に環状のビードをセットし、前記カーカスプライの端部を前記ビードを介して巻き上げてビード部を有するカーカス体を形成する工程と、前記カーカス体にゴム部材を貼り合わせて未加硫タイヤを成形する工程と、を備える空気入りタイヤの製造方法において、上面に環状凹溝が形成されたリング状の下型と、前記下型の上方に配された上型とを備え、前記環状凹溝内にキャビティが形成される成形型を用いて、前記成形型のキャビティに未加硫ゴム組成物を射出注入して環状のゴム部材を成形し、前記ゴム部材を未加硫状態に保持しながら前記成形型を型開きして、前記下型の環状凹溝内に保持した前記ゴム部材の側面を環状に露出させる第1の工程と、中央部を径方向外側に膨出させた前記カーカス体に、前記ゴム部材を保持する前記下型を近接させて、前記カーカス体の側方部に前記ゴム部材の露出した側面を貼り合わせる第2の工程と、前記第2の工程の後、前記カーカス体から前記下型を離間させて前記ゴム部材を脱型する第3の工程と、を備え、前記第2の工程では、前記カーカス体を膨出変形させながら前記ゴム部材を貼り合わせ、それにより前記カーカス体の膨出する力を利用して、前記ゴム部材の側面を前記カーカス体の側方部に押し当てるものである。
本発明は、上記の如き第1の工程により環状のゴム部材を成形し、それを上記の如き第2の工程にてカーカス体に貼り合わせて未加硫タイヤを成形するものである。従来の製法であれば、射出成形したゴム部材を成形型から完全に脱型し、それを製造ラインに供給してカーカス体に貼り合わせるのに対し、本発明では、中央部を膨出させたカーカス体に成形型の型部を近接させることによりゴム部材を貼り合わせるため、未加硫で剛性が低い環状のゴム部材の位置決めや貼り合わせを精度良く的確に行うことができ、タイヤの成形精度を確保しつつ成形時間を短縮することができる。ゴム部材は、成形型の型部をカーカス体から離間させることにより脱型され、その時点では既にカーカス体に貼り合わせていることから形崩れを起こすことがない。
また、本発明では、環状のゴム部材が射出成形により得られるため形状均一性に優れたものとなり、タイヤのユニフォミティが良好に確保される。更に、ゴム部材が未加硫状態に保持されているため、カーカスプライ等に対するゴム部材の接着性が良好となり、タイヤ加硫時に過加硫を生じることもない。ここで、「未加硫状態」とは、加硫が行われていない状態を指すが、加硫反応が全く進行していないものに限られず、半加硫状態やJISK6200で定義される加硫不足(最適加硫に到達していない加硫状態)に相当するものも含むものとする。
本発明では、前記第2の工程で、前記カーカス体を膨出変形させながら前記ゴム部材を貼り合わせる。これにより、カーカス体の膨出する力を利用して、ゴム部材の露出した側面をカーカス体の側方部に押し当てることができ、ゴム部材を容易且つ適切に貼り合わせることができる。
本発明は、前記ゴム部材がサイドウォールゴムである場合に特に有用である。その理由は、上記のような押出成形法による場合、サイドウォールゴムでは巻き上げ時の周長差が大きく形状変化が激しいのに対し、本発明によれば、上記の如くタイヤの成形精度を確保できるからである。また、上記のようなリボン巻き工法による場合、サイドウォール部を構成するサイドウォールゴムでは、ゴムリボンの巻き付け時間が特に長くなるのに対し、本発明によれば、上記の如くタイヤの成形時間を短縮して生産能率を向上できるためである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明により製造される空気入りタイヤの一例を示すタイヤ子午線半断面図である。この空気入りタイヤは、一対のビード部1と、ビード部1から各々タイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部2と、サイドウォール部2間に設けられたトレッド部3とを備える。ビード部1には、鋼線等の収束体よりなる環状のビード1aと、ビード1aのタイヤ径方向外側にて断面三角形状をなすビードフィラー12とが配されており、それらを挟み込むようにカーカスプライ14の端部が外側に巻き上げられている。
カーカスプライ14の内周側には、空気圧保持のためのインナーライナーゴム5が配されている。また、カーカスプライ14のビード部1外周には、リムストリップゴム17が配され、カーカスプライ14のサイドウォール部2外側には、サイドウォールゴム11が配されている。更に、カーカスプライ14のトレッド部3外周側には、たが効果による補強を行うためのベルト6及びベルト補強材7が配され、更にその外周側にトレッドゴム4が配されている。カーカスプライ14は、タイヤ赤道Cに対して略90°の角度で延びるプライコードからなり、該プライコードとしては、スチールやポリエステル、レーヨン、ナイロン、アラミド等の有機系繊維等を使用できる。
この空気入りタイヤは、パンク等によって内圧が低下した場合でも走行可能なランフラットタイヤであり、カーカスプライ14のサイドウォール部2内側に断面三日月状をなす補強ゴムパッド9が配されている。補強ゴムパッド9は、内圧が低下したタイヤを支持して完全に偏平化することを防止する機能を有し、例えばJISK6253のタイプAデュロメータ硬さ試験に準じて測定したゴム硬度が65〜90゜のゴム部材により構成される。なお、本発明により製造される空気入りタイヤはランフラットタイヤに限られない。
空気入りタイヤは、複数のゴム部材を貼り合わせることで未加硫タイヤを成形し、それを加硫処理することにより得られるが、かかるゴム部材としては、オンラインにて成形ドラム上で環状に又は円筒状に形成されるものと、オフラインで予め環状に形成されていて、必要なタイミングで成形ドラムに供給されるものとがある。本実施形態では、環状のサイドウォールゴム11をオフライン製作し、それをカーカス体に貼り合わせて未加硫タイヤを成形する例について説明する。
図2は、サイドウォールゴムを成形するための成形型を概略的に示す断面図である。成形型36は、上面に環状凹溝39が形成されたリング状の下型37と、下型37の上方に配された上型38とを備えており、下型37の内径は後述する成形ドラム21の外径以上に設定されている。また、成形型36は、下型37を上型38に対して相対的に昇降させることで開閉可能に構成されており、型締め時にはサイドウォールゴム11に対応した形状のキャビティ31(図3参照)が両型37、38の界面に形成される。
上型38には、その上面の中心から下方に向かって延びるスプルー、該スプルーから幅方向両側に分岐して延びるランナー、及び、該ランナーの端部から断面積を小さくしながら延びるゲートからなる供給経路32が形成されており、不図示の射出機構より未加硫ゴム組成物をキャビティ31に射出注入可能に構成されている。また、成形型36には、不図示の温調機構が設けられており、その温度や温調タイミングなどを制御可能に構成されている。
図3は、サイドウォールゴムを成形する様子を概略的に示す断面図である。本実施形態では、図3(a)に示すように成形型36を型締めした後、キャビティ31に未加硫ゴム組成物を射出注入して環状のサイドウォールゴム11を成形し、続いて、その成形したサイドウォールゴム11を未加硫状態に保持しながら成形型36を型開きし、図3(b)に示すようにサイドウォールゴム11の側面11aを環状に露出させる(前記第1の工程に相当する。)。この露出した側面11aは、後述するカーカス体25に貼り合わされる側の側面である
上記において、未加硫ゴム組成物を射出注入するときの成形型36は、未加硫ゴム組成物の流動性が確保される程度の温度に加熱保持されている。この温度は、加硫温度より低温であってもよく、または従来の射出成形と同様に加硫温度であっても構わない。成形型36の型開きは、サイドウォールゴム11が未加硫状態にある間に行われ、できる限り加硫を進行させないよう必要に応じて成形型36を冷却しても構わない。
図4、5は、上記のようにして成形したサイドウォールゴム11を含む複数のゴム部材を貼り合わせて未加硫タイヤを成形する様子を概略的に示す断面図である。
まず、図4(a)に示すように、成形ドラム20の外周面にインナーライナーゴム5及びリムストリップゴム17を巻き付け、両ゴムの端部同士を圧着した状態でそれぞれ円筒状に形成する。続いて、一対の補強ゴムパッド9を所定箇所に配設して円筒状に形成し、更にその外周側にカーカスプライ14を巻き付けて円筒状に形成する。そして、オフラインにて予め環状に形成しておいたビード1a及びビードフィラー12を所定位置に外挿する。
次に、図4(b)に示すように、カーカスプライ14の端部及びリムストリップゴム17をビード1aを介して巻き上げる。巻き上げ後、必要に応じてステッチャー等でゴム部材同士を圧着してもよい。このカーカスプライ14の端部の巻き上げにより、ビード1a及びビードフィラー12が挟み込まれ、一対のビード部1を有するカーカス体25が形成される。かかる巻き上げ動作は、成形ドラム20の外周部であってカーカス体25の端部近傍に配設されたブラダー(不図示)により行うことができる。
次に、カーカス体25を成形ドラム21に移送し、図4(c)に示すように、一対のビード1aを互いに近接変位させながら、カーカス体25の中央部を径方向外側に膨出変形させる。かかるカーカス体25の膨出変形は、公知のビードロック機構(不図示)によりビード1aを固定し、それらを近接変位させながら、カーカスプライ14の中央部内周側に配設された拡縮自在の剛性コアやブラダー等の拡径機構(不図示)により行うことができる。本実施形態では、成形ドラム20にて形成したカーカス体25を、上記のビードロック機構及び拡径機構を備えた成形ドラム21に移送して成形を行う例を示しているが、本発明はこれに限られず、単一の成形ドラム上で成形を行っても構わない。
そして、カーカス体25の中央部を径方向外側に膨出変形させることにより、その外周側に配置しておいた円筒状のトレッド部材26の内周面に貼り合わせる。トレッド部材26は、トレッドゴム4、ベルト6及びベルト補強材7を別工程にて一体化して製作された部材であり、トランスファーリング27により支持・搬送される。トランスファーリング27は、トレッド部材26をカーカス体25に貼り合わせた後の適宜のタイミングでトレッド部材26から外される。
続いて、オフライン製作したサイドウォールゴム11をカーカス体25の側方部に貼り合わせて未加硫タイヤを成形する。具体的には、図5(a)に示すように、中央部を膨出変形させたカーカス体25に、サイドウォールゴム11を保持する下型37(前記ゴム部材を保持する成形型の型部に相当する。)を両側から近接させて、カーカス体25の側方部にサイドウォールゴム11の側面11aを貼り合わせる(前記第2の工程に相当する。)。これにより、未加硫で剛性が低いサイドウォールゴム11の位置決めや貼り合わせを精度良く的確に且つ容易に行うことができ、タイヤの成形精度を確保しつつ成形時間を短縮することができる。
下型37は、その底面にトランスファーリング28が取り付けられており、図3(b)に示す状態から90度回転させた立ち姿勢で保持されている。トランスファーリング28は、成形ドラム21のドラム軸方向に移動自在に構成されており、立ち姿勢にある下型37を所定の径方向位置にて成形ドラム21に外挿し、更にサイドウォールゴム11の側面11aをカーカス体25に近接させることができる。
未加硫状態にあるサイドウォールゴム11は、粘着性が高く下型37の環状凹溝39に密着していることから、このような立ち姿勢でも下型37から脱落することがない。なお、サイドウォールゴム11の脱落をより確実に防止するべく、環状凹溝39の表面粗さを小さくして吸盤効果を高めたり、環状凹溝39の底面に連通させた吸引孔を通じてサイドウォールゴム11を吸引保持したりしてもよい。
サイドウォールゴム11のカーカス体25への貼り合わせは、カーカス体25を膨出変形させながら行う。これにより、カーカス体25の膨出する力を利用して、サイドウォールゴム11の側面11aをカーカス体25の側方部に押し当てることができ、サイドウォールゴム11を容易且つ適切に貼り合わせることができる。なお、膨出変形が完了したカーカス体25にサイドウォールゴム11を貼り合わせた場合には、サイドウォールゴム11を押し当てた際にカーカス体25の側方部が内側に撓んでしまうために作業性が低下する場合がある。
上記のような貼り合わせ作業は、カーカス体25の側方部が配される位置に下型37を予め近接させておき、カーカス体25の膨出変形によって側方部をサイドウォールゴム11の側面11aに押し当てるようにすればよい。或いは、トレッド部材26が貼り合わされた時点でカーカス体25の膨出変形を一旦停止しておき、カーカス体25の側方部に下型37を近接させた後、カーカス体25の膨出変形を再開することでサイドウォールゴム11を貼り合わせるようにしてもよい。
サイドウォールゴム11を貼り合わせた後は、図5(b)に示すようにカーカス体25から下型37を離間させ、それによりサイドウォールゴム11を脱型する(前記第3の工程に相当する。)。サイドウォールゴム11は、下型37よりもゴム部材であるカーカス体25に対して強く接着されるため、このように下型37を離間させるだけで円滑に脱型され、しかも既にカーカス体25に貼り合わせているために形崩れを起こすこともない。なお、下型37を離間させる際に、環状凹溝39の底面に連通させた噴出孔からエアを噴出し、サイドウォールゴム11の脱型性を高めてもよい。
サイドウォールゴム11は、射出成形により得られているために形状均一性に優れたものとなり、しかもカーカス体25に対して精度良く位置決めされていることから、タイヤのユニフォミティを良好に確保することができる。サイドウォールゴム11は、未加硫状態に保持されているため、カーカス体25に対する接着性が良好であるとともに、タイヤ加硫時に過加硫を生じることもない。
本発明の空気入りタイヤの製造方法は、未加硫タイヤを成形するに際してゴム部材(前述の実施形態ではサイドウォールゴム11)を上記の如く貼り合わせること以外は従来と同等であり、公知のタイヤ成形工程を適宜に採用することができる。
[他の実施形態]
(1)本発明により製造される空気入りタイヤの構造は図1で示したものに限られず、その材料や形状も特に制限されない。前述の実施形態ではサイドオントレッド構造のタイヤの例を示したが、これに限られず、サイドウォールゴムの端部上にトレッドゴムの端部が積層されるトレッドオンサイド構造のタイヤにおいても本発明を適用できる。かかる場合、カーカス体を膨出変形させる過程でサイドウォールゴムを貼り合わせ、その後で更にカーカス体を膨出させてトレッド部材を貼り合わせるようにすればよい。
(2)前述の実施形態では、サイドウォールゴム11を保持した下型37をトランスファーリング28によって支持・搬送する例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、下型37を支持してドラム軸方向に移動可能なスライド機構を成形ドラム21に設け、それによってサイドウォールゴム11の貼り合わせを行うようにしてもよい。
(3)前述の実施形態では、カーカスプライの端部を巻き上げる工程と、カーカスプライの中央部を膨出変形させる工程とを段階的に分けて行う例を示したが、これらの工程を図6に例示したように一括して行い、その後にカーカス体の側方部にサイドウォールゴムなどのゴム部材を貼り合わせてもよい。
(4)本発明では、上記の如くカーカス体に貼り合わせるゴム部材として、サイドウォールゴムを採用することが好ましいが、これに限られるものではなく、カーカス体の側方部に貼り合わせられるゴム部材であれば特に制限なく採用できる。例えば、ダブルビードタイプの空気入りタイヤにおいて、ビード部のタイヤ幅方向外側に膨出した環状膨出部を構成するゴム部材であってもよい。また、成形型のキャビティに異種の未加硫ゴム組成物を射出注入して環状の多層ゴム部材を成形し、それを上記の如くカーカス体に貼り合わせてもよい。
本発明により製造される空気入りタイヤの一例を示すタイヤ子午線半断面図 サイドウォールゴムを成形するための成形型を概略的に示す断面図 サイドウォールゴムを成形する様子を概略的に示す断面図 未加硫タイヤを成形する様子を概略的に示す断面図 未加硫タイヤを成形する様子を概略的に示す断面図 従来のタイヤ成形工程の一例を概略的に示す断面図
符号の説明
1 ビード部
1a ビード
2 サイドウォール部
3 トレッド部
4 トレッドゴム
9 補強ゴムパッド
11 サイドウォールゴム(ゴム部材の一例)
11a 側面
14 カーカスプライ
21 成形ドラム
25 カーカス体
26 トレッド部材
28 トランスファーリング
31 キャビティ
36 成形型
37 下型(ゴム部材を保持する成形型の型部)
38 上型

Claims (2)

  1. 円筒状のカーカスプライの幅方向両側に環状のビードをセットし、前記カーカスプライの端部を前記ビードを介して巻き上げてビード部を有するカーカス体を形成する工程と、前記カーカス体にゴム部材を貼り合わせて未加硫タイヤを成形する工程と、を備える空気入りタイヤの製造方法において、
    上面に環状凹溝が形成されたリング状の下型と、前記下型の上方に配された上型とを備え、前記環状凹溝内にキャビティが形成される成形型を用いて、
    前記成形型のキャビティに未加硫ゴム組成物を射出注入して環状のゴム部材を成形し、前記ゴム部材を未加硫状態に保持しながら前記成形型を型開きして、前記下型の環状凹溝内に保持した前記ゴム部材の側面を環状に露出させる第1の工程と、
    中央部を径方向外側に膨出させた前記カーカス体に、前記ゴム部材を保持する前記下型を近接させて、前記カーカス体の側方部に前記ゴム部材の露出した側面を貼り合わせる第2の工程と、
    前記第2の工程の後、前記カーカス体から前記下型を離間させて前記ゴム部材を脱型する第3の工程と、を備え、
    前記第2の工程では、前記カーカス体を膨出変形させながら前記ゴム部材を貼り合わせ、それにより前記カーカス体の膨出する力を利用して、前記ゴム部材の側面を前記カーカス体の側方部に押し当てることを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
  2. 前記ゴム部材がサイドウォールゴムである請求項1記載の空気入りタイヤの製造方法。
JP2007137604A 2007-05-24 2007-05-24 空気入りタイヤの製造方法 Expired - Fee Related JP5019595B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007137604A JP5019595B2 (ja) 2007-05-24 2007-05-24 空気入りタイヤの製造方法
US12/123,567 US20080289744A1 (en) 2007-05-24 2008-05-20 Manufacturing Method Of Pneumatic Tire
DE102008024985A DE102008024985A1 (de) 2007-05-24 2008-05-23 Verfahren zum Herstellen eines Luftreifens

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007137604A JP5019595B2 (ja) 2007-05-24 2007-05-24 空気入りタイヤの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008290325A JP2008290325A (ja) 2008-12-04
JP5019595B2 true JP5019595B2 (ja) 2012-09-05

Family

ID=39877425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007137604A Expired - Fee Related JP5019595B2 (ja) 2007-05-24 2007-05-24 空気入りタイヤの製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20080289744A1 (ja)
JP (1) JP5019595B2 (ja)
DE (1) DE102008024985A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5177258B2 (ja) * 2011-06-08 2013-04-03 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤの成形方法および成形装置
DE102021213013A1 (de) * 2021-11-18 2023-05-25 Continental Reifen Deutschland Gmbh Verfahren zum Aufbauen eines Fahrzeugreifens und Fahrzeugreifen

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE512064A (ja) * 1951-06-21 1900-01-01
US4743322A (en) * 1983-01-15 1988-05-10 Apsley Metals Limited Molding of elastomeric material components
GB8301099D0 (en) * 1983-01-15 1983-02-16 Aspley Metals Ltd Moulding of elastomeric material components
JPH01278317A (ja) * 1988-04-30 1989-11-08 Sumitomo Rubber Ind Ltd 未加硫エラストマー成形品の成形方法、アッセンブル方法およびそれらの装置
JPH089204B2 (ja) * 1990-07-25 1996-01-31 住友ゴム工業株式会社 生タイヤの成形方法及びベルト成形ドラム
IT1250030B (it) * 1991-10-31 1995-03-30 Firestone Int Dev Spa Procedimento per la realizzazione di pneumatici.
EP0943421B1 (en) * 1997-11-28 2003-05-28 Pirelli Pneumatici Societa' Per Azioni A method for making tyres for vehicle wheels
JP2001179849A (ja) * 1999-12-28 2001-07-03 Bridgestone Corp 空気入りタイヤの製造装置及び製造方法
JP4876324B2 (ja) * 2001-04-11 2012-02-15 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤの製造方法及びその装置
US7175413B1 (en) * 2002-09-23 2007-02-13 Owens-Illinois Closure Inc. Elastomeric dispensing valve manufacture
JP4282370B2 (ja) 2003-05-16 2009-06-17 株式会社ブリヂストン タイヤおよびタイヤの製造方法
JP2006248037A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Toyo Tire & Rubber Co Ltd ゴム成形体の射出成形方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20080289744A1 (en) 2008-11-27
DE102008024985A1 (de) 2008-11-27
JP2008290325A (ja) 2008-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1418043B1 (en) A method and apparatus for forming an annular elastomeric tire component
JP5052983B2 (ja) 空気入りタイヤの製造方法
JP2002347135A (ja) タイヤの製造方法
JP2003071950A (ja) タイヤの製造方法
JP4335278B2 (ja) 空気入りタイヤの製造方法、及び空気入りタイヤ
JP2018099850A (ja) 空気入りタイヤの製造方法
JP5019595B2 (ja) 空気入りタイヤの製造方法
JP4173711B2 (ja) ランフラットタイヤの製造方法
KR101390806B1 (ko) 그린 케이스 성형 장치 및 이를 이용한 그린 케이스 성형 방법
JP5681685B2 (ja) 剛性中子及びそれを用いた空気入りタイヤの製造方法
JP4769727B2 (ja) タイヤ製造装置用の膨張性ブラダ、その製造方法、及び車輪用のタイヤを製造する方法
JP4488792B2 (ja) 空気入りタイヤの製造方法
JP6484107B2 (ja) 生タイヤの形成方法
US9290062B2 (en) Tyre and tyre building method
JP4952925B2 (ja) 空気入りタイヤの加硫成形方法及びその装置
JP6464617B2 (ja) 剛性強化環およびそれを用いたタイヤ加硫方法
JP2019077079A (ja) 生タイヤの製造方法
JP2006103458A (ja) ランフラットタイヤ及びそのランフラットタイヤの製造方法
JP5529563B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2001269945A (ja) タイヤの製造方法及びタイヤ
JP5019854B2 (ja) 空気入りタイヤの製造方法
JP2023026214A (ja) 加硫成形用ブラダおよびタイヤの製造方法
JP2019104111A (ja) 空気入りタイヤの製造方法
JP2024036006A (ja) タイヤの製造方法および成形システム
JP5767509B2 (ja) 空気入りタイヤの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111005

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111202

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20111202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120607

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120611

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150622

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees