JP6331692B2 - 十字軸式自在継手の組立方法 - Google Patents

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本発明は、例えばステアリングシャフトの動きをステアリングギヤに伝達する為のステアリング装置に組み込まれる十字軸式自在継手の組立方法の改良に関する。
自動車のステアリング装置は、例えば図5に示す様に構成している。ステアリングホイール1の動きは、ステアリングシャフト2及び中間シャフト3を介してステアリングギヤユニット4に伝達し、このステアリングギヤユニット4によって車輪を操舵する。前記ステアリングシャフト2と、このステアリングギヤユニット4の入力軸5とは、互いに同一直線上に設ける事ができないのが一般的である。この為に従来から、前記ステアリングシャフト2と前記入力軸5との間に前記中間シャフト3を設け、この中間シャフト3の両端部と、前記ステアリングシャフト2及び前記入力軸5の端部とを、それぞれカルダン継手と呼ばれる自在継手6、6を介して結合している。これにより、同一直線上に存在しない、前記ステアリングシャフト2と前記入力軸5との間で、回転力の伝達を行える様にしている。
図6〜7は、従来から知られている自在継手の1例として、特許文献1に記載されたものを示している。自在継手6は、1対の金属板製のヨーク7a、7bと、十字軸8とを備える。1対のヨーク7a、7bのうち、一方(図6〜7の右方)のヨーク7aは、基部9aと、この基部9aの軸方向一端縁(図6〜7の左端縁)から延出した1対の結合腕部10、10とを備える。
このうちの基部9aは、ステアリングシャフト等の図示しない回転軸の端部を挿入する為、円周方向1個所を不連続部とした欠円筒状に形成して、内径を拡縮可能としている。又、この不連続部に、互いに対向する1対のフランジ11a、11bを設けている。そして、このうちの一方のフランジ11aに、ボルト(図示せず)の杆部を挿通する為の通孔12を形成している。これと共に、他方のフランジ11bに形成した通孔13にナット14を圧入固定する事により、前記ボルトを螺合する為のねじ孔を設けている。
又、前記両結合腕部10、10は、前記基部9aの軸方向一端部で径方向反対側となる2個所位置から、この基部9aの軸方向に延出しており、互いの内側面同士を対向させている。又、前記両結合腕部10、10の先端部には、互いに同心の円孔15、15を形成している。
前記1対のヨーク7a、7bのうちの他方(図6〜7の左方)のヨーク7bは、基部9bの形状のみが、前記一方のヨーク7aと異なる。即ち、この他方のヨーク7bを構成する基部9bは、中間シャフト等の回転軸16の端部を挿入する為、全体を略円筒状に形成している。
前記十字軸8は、この十字軸8を構成する十字に交わる状態で設けられた2本の軸部17a、17bのうち、一方の軸部17aの両端部を、前記一方のヨーク7aの結合腕部10、10に形成した円孔15、15の内側に枢支すると共に、同じく他方の軸部17bの両端部を、前記他方のヨーク7bの結合腕部10、10に形成した円孔15、15の内側に枢支している。この為に、これら各円孔15、15の内側にそれぞれ、カップ軸受18を介して、前記十字軸8を構成する軸部17a、17bの先端部を回転自在に支持している。
前記各カップ軸受18は、それぞれシェル型ニードル軸受に相当するものであり、シェル型外輪に相当する1個のカップ19と、複数本のニードル20、20とを備える。このうちのカップ19は、炭素鋼板、肌焼鋼板等の硬質金属板を、深絞り加工等の塑性加工により曲げ形成して成るもので、円筒部21と、底部22と、内向鍔部23とを備える。このうちの底部22は、この円筒部21の軸方向一端側(円孔15内への組み付け状態で、結合腕部10の外側面側)全体を塞ぐ。又、前記内向鍔部23は、前記円筒部21の軸方向他端側(円孔15内への組み付け状態で、結合腕部10の内側面側)から径方向内方に折れ曲がったもので、前記各ニードル20、20に対向する面が凹面となる方向に湾曲している。そして、上述の様な構成を有する前記各カップ19、19を、前記各円孔15、15の内側に圧入すると共に、前記各結合腕部10、10の外側面のうち、これら各円孔15、15の開口縁部を径方向内方に塑性変形させてかしめ部24、24を形成し、前記各カップ19、19が前記各円孔15、15から外方に抜け出る事を防止している。又、前記各ニードル20、20の径方向内側に、前記十字軸8を構成する軸部17a、17bの先端部をそれぞれ挿入している。
上述の様に構成する自在継手6の使用時には、図6〜7に示す様に、他方のヨーク7bを構成する基部9bの内側に、前記回転軸16の端部をがたつきなく挿入又は圧入した状態で、これら基部9bと回転軸16の端部とを溶接固定する。これと共に、一方のヨーク7aを構成する基部9aの内側に、別の回転軸25の端部をスプライン係合させた状態で、一方のフランジ11aに形成した通孔12にその杆部を挿通した図示しないボルトの先端部を、他方のフランジ11bに固定したナット14に螺合させて締め付ける。これにより、前記両フランジ11a、11b同士の間隔を狭めて、前記基部9aを縮径させる事に基づき、この基部9aに対して前記別の回転軸25の端部を結合固定する。そして、この様に2本の回転軸16、25の端部同士を、前記自在継手6を介して連結する事により、同一直線上に存在しない、前記両回転軸16、25同士の間で、回転力の伝達を行える様にする。
次に、上述した様な構成を有する自在継手6の組立方法に就いて説明する。図8は、従来から知られた組立方法の1例を示している。図示の例の場合、ヨーク7aを構成する1対の円孔15の内側に、十字軸8を構成する軸部17aの両端部をそれぞれ緩く挿入した状態で、1対の結合腕部10を挟む両側位置に、圧入パンチ26及びかしめパンチ27を、前記各円孔15と同軸上にそれぞれ配置する。このうちの圧入パンチ26は、円柱状に構成されており、基端側に設けられた図示しない圧入用シリンダにより前後方向(図8の左右方向)に移動可能である。これに対し、前記かしめパンチ27は、略円筒状に構成されており、前記圧入パンチ26の周囲に外嵌されている。又、このかしめパンチ27は、基端側に設けられた図示しないかしめ用シリンダにより、前後方向(図8の左右方向)に移動可能である。
従来方法の場合、先ず、前記圧入パンチ26により、カップ軸受18を構成する底部22の内面を前記軸部17aの先端面に押し付け、前記圧入パンチ26に加わる圧力が所定の大きさに達した状態で、この圧入パンチ26の前方への移動(ヨーク7aに近づく方向への移動)を停止する。次いで、前記かしめパンチ27を前方に移動させて、前記結合腕部10のうち、前記円孔15の開口縁部の複数個所を塑性変形させて、当該部分にかしめ部24、24を形成する。これにより、前記カップ軸受18を、前記円孔15と前記軸部17aの先端部との間部分に組み付け、この軸部17aの先端部をこの円孔15の内側に、前記カップ軸受18を介して回転自在に支持する。
ところが、上述した様な組立方法の場合、前記カップ軸受18の圧入量(圧入位置)を、前記圧入パンチ26に加わる圧力の大きさのみに基づいて決定している為、次の様な問題を生じる可能性がある。
即ち、前記ヨーク7a(7b)に形成された円孔15の内径寸法や、カップ軸受18の外径寸法、十字軸8を構成する軸部17a(17b)の軸方向寸法等、自在継手6を構成する各部材には、常に寸法公差内で寸法にばらつきを生じる。この為、複数の自在継手6を組み立てる場合に例えば、円孔15の内径寸法が大きめのものと、カップ軸受18の外径寸法が小さめのものとを組み合わせたり、反対に、円孔15の内径寸法が小さめのものと、カップ軸受18の外径寸法が大きめのものとを組み合わせたりする場合がある。従って、このカップ軸受18の圧入量を、前記圧入パンチ26に加わる圧力の大きさのみに基づいて決定すると、この圧入量が過大になったり、不足したりする可能性があり、カップ軸受18に適正な予圧を安定して付与する事が難しくなる。
特開平10−205547号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、構成各部材の寸法のばらつきに拘らず、ヨークを構成する円孔と十字軸を構成する軸部の先端部との間部分に、カップ軸受を精度良く組み付けられる、十字軸式自在継手の組立方法を実現すべく発明したものである。
本発明の十字軸式自在継手の組立方法は、ヨークを構成する結合腕部の先端部に形成された円孔と、この円孔の内側にこの結合腕部の内側面側から挿入された十字軸の軸部の先端部との間部分に、この軸部の先端部をこの円孔の内側に回転自在に支持する為のカップ軸受を組み込むべく、このカップ軸受をこの円孔の内側に前記結合腕部の外側面側から圧入パンチを用いて圧入する方法である。
特に本発明の場合には、前記カップ軸受を前記円孔の内側に、予め設定した基準位置まで圧入し、その時点で前記圧入パンチに加わる圧力の値を基準圧力として設定(記憶)する。
次いで、前記カップ軸受を前記基準位置から更に圧入し、この圧入パンチに加わる圧力が前記基準圧力よりも予め設定した値だけ大きくなった時点で、前記カップ軸受が圧入完了位置にまで達したと判定して圧入作業を終了する。
本発明の十字軸式自在継手の組立方法を実施する場合、例えば請求項2に記載した発明の様に、前記カップ軸受を、有底円筒状のカップ(シェル型外輪、シェルカップ)と、このカップの内側に転動自在に配置された複数本のニードルとを含んで構成する。
そして、前記カップを構成する底部の内面が、前記軸部の先端面に当接する位置よりも手前の位置を、前記基準位置として設定する。
尚、この基準位置は、前記カップを構成する底部の内面が、前記軸部の先端面に当接する位置よりも手前の位置であれば、前記カップ軸受の圧入量が少ない圧入初期の位置を基準位置としても良い。但し、圧入作業のサイクルタイムの短縮の面からは、前記当接する位置に接近した、例えば0.1〜1.0mm程度の僅かに手前の位置を基準位置する事が好ましい。
又、圧入完了位置を決定する為の圧力の値は、ヨークやカップ軸受の材質、大きさ、形状等に基づき、各種シミュレーションや実験等により予め適正な値を求めておく事ができる。
又、本発明の十字軸式自在継手の組立方法を実施する場合、例えば請求項3に記載した発明の様に、前記カップ軸受が前記基準位置に達するまでのこのカップ軸受の圧入速度を、このカップ軸受がこの基準位置に達した後のこのカップ軸受の圧入速度よりも速くする(例えば500〜5000倍程度速くする)。
又、本発明の十字軸式自在継手の組立方法を実施する場合、例えば請求項4に記載した発明の様に、前記カップ軸受が前記基準位置に達した後のこのカップ軸受の圧入速度を、前記圧入パンチに加わる圧力の前記基準圧力からの増大量に応じて遅くする。
上述した様な請求項4に記載した発明を実施する場合、例えば請求項5に記載した発明の様に、前記カップ軸受の圧入速度を段階的に遅くする。
又、本発明の十字軸式自在継手の組立方法を実施する場合、例えば請求項6に記載した発明の様に、前記圧入パンチに加わる圧力を、この圧入パンチに設置した圧力センサにより測定する。
又、本発明の十字軸式自在継手の組立方法を実施する場合、例えば請求項7に記載した発明の様に、前記ヨークを構成する1対の結合腕部の先端部に互いに同心に形成された1対の円孔と、これら両円孔の内側にそれぞれ配置された前記軸部の両端部との間部分に、1対のカップ軸受を同時に組み込む。つまり、これら両カップ軸受を、それぞれ本発明の組立方法により同時に組み付ける。
上述の様に構成する本発明の十字軸式自在継手の組立方法によれば、構成各部材の寸法のばらつきに拘らず、ヨークを構成する円孔と十字軸を構成する軸部の先端部との間部分に、カップ軸受を精度良く組み付ける事ができる。
即ち、本発明の場合には、カップ軸受を基準位置まで圧入した時点で圧入パンチに加わる圧力の値である基準圧力を基準として、圧力の値が予め設定した値だけ大きくなるまでカップ軸受を圧入する。この様に本発明の場合には、最終的に圧入パンチに加わる圧力の値(圧入完了位置と判定する圧力の値)を、円孔の内径寸法とカップ軸受の外径寸法との間に生じる寸法のばらつきに起因して変化する基準圧力の値を考慮して決定する為、このばらつきが、カップ軸受の圧入量(圧入位置)に与える影響を排除できる。又、本発明の場合には、カップ軸受の圧入量に基づいて圧入完了位置を判定するのではなく、前記基準圧力から予め設定した値だけ圧力が大きくなった位置を、カップ軸受に適正な予圧を付与できる、圧入完了位置と判定する為、十字軸を構成する軸部の軸方向寸法のばらつきが、カップ軸受の圧入量に与える影響も排除できる。従って、本発明によれば、自在継手の構成各部材の寸法のばらつきに拘らず、カップ軸受を適正な予圧を付与できる適正位置に精度良く組み付ける事ができる。
又、請求項3に記載した発明によれば、カップ軸受が基準位置に達するまでの圧入初期段階の圧入速度を、基準位置に達した後の圧入中期乃至後期段階の圧入速度よりも速くしている為、圧入作業のサイクルタイムを短縮する事ができる。
更に、請求項4に記載した発明によれば、サイクルタイムをより一層短縮できる。
本発明の実施の形態の1例を示す、自在継手の組立方法を工程順に示す図。 同じくカップ軸受を基準位置まで圧入する以前の組立状況を示す、図1(C)のZ部拡大図。 同じくカップ軸受の圧入速度と時間との関係を模式的に示す線図。 同じく圧入パンチに加わる圧力の大きさと時間との関係を示す線図。 自在継手を組み込んだステアリング装置の1例を示す斜視図。 従来から知られている自在継手の1例を示す側面図。 一部を切断した状態で示す、図6の下方から見た図。 従来から知られている自在継手の組立方法を示す断面図であり、(A)は圧入工程を示しており、(B)はかしめ工程を示している。
[実施の形態の1例]
図1〜4は、本発明の実施の形態の1例を示している。尚、本例の特徴は、カップ軸受18の圧入工程を工夫する事により、自在継手6(図5〜7参照)を構成する各部材の寸法のばらつきに拘らず、前記カップ軸受18を精度良く組み付けられる組立方法を実現する点にある。本例の組立方法の対象となる自在継手6の構造及び作用効果に就いては、前述した従来構造の場合と同じであるから、同等部分に関する図示及び説明は省略し、以下、本例の特徴部分である組立方法を中心に説明する。
本例の自在継手6の組立方法は、大別して(A)〜(F)の6つの工程を備えている。これら各工程に就いて、以下、工程順に説明する。尚、図1には、本例の組立方法に使用する組立装置28のうち、主要な装置である、1対の圧入かしめ装置29、29と、ヨーク受け治具30のみを示している。
[(A)セット前工程]
図1の(A)に示す様に、十字軸8を構成する一方の軸部17aの両端部を、ヨーク7aを構成する1対の結合腕部10、10に形成された円孔15、15内にそれぞれ挿入した予備組み立て状態で、前記ヨーク7aを、前記ヨーク受け治具30の上方位置に、図示しないチャックにより下向きに保持する。より具体的には、このヨーク受け治具30の中心軸(機械中心)と、前記ヨーク7aの中心軸とを一致させた状態で、このヨーク7aを前記ヨーク受け治具30の上方位置に配置する。又、図示しないセンタ出し治具を用いて、前記一方の軸部17aの両端部を前記両円孔15、15の中心に位置させる。
[(B)セット工程]
次に、前記ヨーク7aを所定量だけ下降させて、前記両結合腕部10、10の先端部に形成された円孔15、15と、前記両圧入かしめ装置29、29を構成する、それぞれが円柱状の1対の圧入パンチ31、31とを同軸上に位置させる。又、この状態で、前記両結合腕部10、10の先端部内側面同士の間に、前記ヨーク受け治具30を構成する、略L字形に構成された1対の支持腕部32、32の先端部を挿入する。又、このヨーク受け治具30を構成するサーボモータを駆動する事により、前記両支持腕部32、32を互いに離れる方向(図1の左右方向)に駆動し、これら両支持腕部32、32の先端部外側面を、前記両結合腕部10、10の先端部内側面に当接させる。そして、前記両支持腕部32、32に加わる圧力が所定値になるまで、前記両結合腕部10、10を拡開する方向に押圧する。これにより、次述する(C)〜(E)の工程で、これら両結合腕部10、10の先端部内側面同士の間隔を一定に保持できるようにバックアップする。又、図示しない軸受供給装置を利用して、1対のカップ軸受18、18を、前記各円孔15、15及び前記各圧入パンチ31、31の同軸上に供給する。尚、これら両カップ軸受18、18は、図1の(A)に示した様に、セット前工程の段階で供給し、待機しておく事もできる。
[(C)高速圧入工程]
次に、前記両圧入かしめ装置29、29を構成するサーボモータを駆動する事により、前記両圧入パンチ31、31をそれぞれ前方に移動(互いに近づく方向に移動)させて、前記両カップ軸受18、18を、前記両結合腕部10、10の外側面側から前記両円孔15、15内に同時に圧入する。本例の場合、前記両圧入パンチ31、31にそれぞれ設置した圧力センサにより、これら両圧入パンチ31、31に加わる圧力(圧入反力)の大きさを測定すると共に、リニアスケール又はサーボモータの送りパルス数により、これら両圧入パンチ31、31の機械中心位置に対する送り量(カップ軸受18の圧入量)を測定している。これにより、これら両カップ軸受18、18を構成するカップ19の底部22の内面が、前記一方の軸部17aの各端面に当接する位置よりも1mm程度手前の位置を基準位置として定め、前記両カップ軸受18、18がこの基準位置にそれぞれ到達するまで、前記両圧入パンチ31、31によりこれら両カップ軸受18、18を高速で圧入する。別な言い方をすれば、これら両圧入パンチ31、31の先端面同士の間隔が、前記軸部17aの軸方向寸法(公差を含む)と、前記底部22の内面と前記軸部17aの先端面との間の隙間(1mm程度)の2倍の値と、この底部22の厚さ寸法の2倍の値との合計に等しくなるまで、前記両圧入パンチ31、31を高速で前方に移動させる。そして、前記両カップ軸受18、18を基準位置にまで圧入した時点で、前記圧力センサにより測定される前記両圧入パンチ31、31に加わる圧力の値を、基準圧力(X)として、前記組立装置28を構成する制御器中のメモリに記憶する。又、前記両圧入パンチ31、31の前方への移動を一旦停止する。尚、図2には、前記カップ軸受18を基準位置まで圧入した時点での、前記圧入パンチ31の先端面の位置を、便宜上、前記軸部17aの端面との間隔を実際の場合よりも広くした状態で、一点鎖線により表している。
[(D)中速・低速圧入工程]
その後、図3に示す様に、前記両カップ軸受18、18の圧入速度をこれまでよりも低く設定した中速(高速時の1/2500〜1/500程度の速度)にて、圧入を再開する。そして、図4に示す様に、前記両圧入パンチ31、31に加わる圧力の値が、前記基準圧力(X)よりも予め設定した第一の所定値(α)分だけ大きくなった時点で、前記両カップ軸受18、18の圧入速度を、中速から低速(中速時の半分程度の速度)に減速して圧入を継続する。そして最終的に、前記両圧入パンチ31、31に加わる圧力の値が、前記基準圧力(X)よりも予め設定した第二の所定値(β、β>α)分だけ大きくなった時点で、前記両カップ軸受18、18が圧入完了位置にまで達したと判定して圧入作業を終了する。この様に、これら両カップ軸受18、18を圧入完了位置に圧入した状態で、これら両カップ軸受18、18は、底部22の内面が軸部17aの先端面に当接した後、更に所定量圧入され、予圧が付与されている。本例の場合には、前記両カップ軸受18、18の基準位置到達後の圧入速度を、中速に設定した後、低速に設定しており、前記両圧入パンチ31、31に加わる圧力が大きくなるに従って段階的に遅くしている。但し、前記両カップ軸受18、18の圧入速度を、直線的又は曲線的に遅くしても良い。
尚、前記第一の所定値(α)及び前記第二の所定値(β)は、前記ヨーク7aや前記カップ軸受18(カップ19、ニードル20)の材質、大きさ、形状等に基づき、各種シミュレーションや実験等により予め適正な値を求めておく。
[(E)かしめ工程]
次いで、前記両圧入かしめ装置29、29を構成するサーボモータ(圧入パンチ31の駆動に用いるサーボモータとは別のサーボモータ)を駆動する事により、又は、油圧若しくは空圧によって作動するシリンダを駆動する事により、1対のかしめパンチ33、33を前方に移動させる。そして、これら両かしめパンチ33、33の先端面により、前記両円孔15、15の内周縁部の円周方向複数個所を塑性変形させて、当該部分にかしめ部24、24(図6〜8参照)を形成する。これにより、これら各かしめ部24、24を、前記両カップ19、19を構成する底部22、22の外面に押し付けて、これら両カップ19、19が前記両円孔15、15から抜け出る事を防止する。
尚、本例の場合にも、前記図8に示した従来方法で使用したかしめパンチと同様に、前記両かしめパンチ33、33として、円筒状のものを使用し、これら両かしめパンチ33、33を、前記両圧入パンチ31、31の周囲に外嵌した状態で配置している。
[(F)取り出し工程]
最後に、前記両かしめパンチ33、33及び前記両圧入パンチ31、31を、それぞれ初期位置まで後退させる。又、前記ヨーク受け治具30を構成する前記両支持腕部32、32同士を、互いに近づく方向に移動させて、これら両支持腕部32、32による前記両結合腕部10、10のバックアップを解除する。次いで、前記ヨーク7aを、前記ヨーク受け治具30の上方位置に移動(退避)させて、このヨーク7aを前記組立装置28から取り出す。
以上の様な工程を有する本例の組立方法によれば、自在継手6の構成各部材の寸法のばらつきに拘らず、ヨーク7aを構成する円孔15、15と十字軸8を構成する軸部17aの両端部との間部分に、1対のカップ軸受18、18を精度良く組み付ける事ができる。
即ち、本例の場合には、これら両カップ軸受18、18を基準位置まで圧入した時点で圧入パンチ31、31に加わる圧力の値である基準圧力(X)を基準として、圧力の値が予め設定した第二の所定値(β)だけ大きくなるまで前記両カップ軸受18、18を圧入する。この様に本例の組立方法の場合には、最終的に圧入パンチ31、31に加わる圧力の値(圧入完了位置と判定する圧力の値)を、前記各円孔15、15の内径寸法と前記各カップ軸受18、18の外径寸法との間に生じる寸法のばらつきに起因して変化する基準圧力の値を考慮して決定する。この為、このばらつきが、前記両カップ軸受18、18の圧入量(圧入位置)に与える影響を排除できる。
具体例を挙げて説明すると、例えば、前記円孔15の内径寸法が小さめであり、前記カップ軸受18の外径寸法が大きめである場合の基準圧力(X1)は、前記円孔15の内径寸法が大きめであり、前記カップ軸受18の外径寸法が小さめである場合の基準圧力(X2)よりも大きくなる(X1>X2)。この為、従来方法の様に、前記カップ軸受18の圧入量を、前記圧入パンチ31に加わる圧力の大きさのみに基づいて決定すると、前記円孔15の内径寸法が小さめであり、前記カップ軸受18の外径寸法が大きめである場合に、このカップ軸受18の圧入量が不足し、前記円孔15の内径寸法が大きめであり、前記カップ軸受18の外径寸法が小さめである場合に、このカップ軸受18の圧入量が過大になる可能性がある。これに対し、本例の場合には、前記円孔15の内径寸法が小さめであり、前記カップ軸受18の外径寸法が大きめである場合には、圧入パンチ31に加わる圧力が、X1+βに達した段階で、圧入が完了したと判定し、前記円孔15の内径寸法が大きめであり、前記カップ軸受18の外径寸法が小さめである場合には、圧入パンチ31に加わる圧力が、X2+βに達した段階で、圧入が完了したと判定する。この様に、本例の場合には、圧入完了位置と判定する圧力の大きさを、前記円孔15の内径寸法と前記カップ軸受18の外径寸法との間に生じる寸法のばらつきに起因して変化する前記基準圧力(X1、X2)の値を考慮して決定する為、このばらつきが、前記両カップ軸受18、18の圧入量に与える影響を排除できる。
又、本例の場合には、前記両カップ軸受18、18の圧入量に基づいて圧入完了位置を判定するのではなく、前記基準圧力(X1、X2)から予め設定した第二の所定値(β)だけ圧力が大きくなった位置を、前記両カップ軸受18、18に適正な予圧を付与できる、圧入完了位置と判定する。この為、前記十字軸8を構成する軸部17aの軸方向寸法のばらつきが、前記両カップ軸受18、18の圧入量に与える影響も排除できる。
この結果、本例の組立方法によれば、前記自在継手6の構成各部材の寸法のばらつきに拘らず、前記両カップ軸受18、18を適正な予圧を付与できる適正位置に精度良く組み付ける事ができる。
又、本例の場合には、前記両カップ軸受18、18が基準位置に達するまでの圧入初期段階の圧入速度を、基準位置に達した後の圧入中期乃至後期段階の圧入速度よりも速くしている為、圧入作業のサイクルタイムを短縮する事ができる。特に本例の場合には、前記両カップ軸受18、18が前記基準位置に達した後の、これら両カップ軸受18、18の圧入速度を、高速から低速へと一気に遅くするのではなく、前記両圧入パンチ31、31に加わる圧力の前記基準圧力からの増大量に応じて段階的に遅くしている(中期段階では圧入速度をある程度確保できる)為、サイクルタイムをより一層短縮できる。
本発明の組立方法の対象となる十字軸式自在継手は、ステアリング装置に限らず、プロペラシャフトや各種トルク伝達機構に組み付けた状態で使用できる。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 中間シャフト
4 ステアリングギヤユニット
5 入力軸
6 自在継手
7a、7b ヨーク
8 十字軸
9a、9b 基部
10 結合腕部
11a、11b フランジ
12 通孔
13 通孔
14 ナット
15 円孔
16 回転軸
17a、17b 軸部
18 カップ軸受
19 カップ
20 ニードル
21 円筒部
22 底部
23 内向鍔部
24 かしめ部
25 回転軸
26 圧入パンチ
27 かしめパンチ
28 組立装置
29 圧入かしめ装置
30 ヨーク受け治具
31 圧入パンチ
32 支持腕部
33 かしめパンチ

Claims (7)

  1. ヨークを構成する結合腕部の先端部に形成された円孔と、この円孔の内側にこの結合腕部の内側面側から挿入された十字軸の軸部の先端部との間部分に、この軸部の先端部をこの円孔の内側に回転自在に支持する為のカップ軸受を組み込むべく、このカップ軸受をこの円孔の内側に前記結合腕部の外側面側から圧入パンチを用いて圧入する、十字軸式自在継手の組立方法であって、
    前記カップ軸受を前記円孔の内側に予め設定した基準位置まで圧入し、その時点で前記圧入パンチに加わる圧力の値を基準圧力として設定した後、前記カップ軸受を前記基準位置から更に圧入し、前記圧入パンチに加わる圧力が前記基準圧力よりも予め設定した値だけ大きくなった時点で、前記カップ軸受が圧入完了位置にまで達したと判定して圧入作業を終了する事を特徴とする十字軸式自在継手の組立方法。
  2. 前記カップ軸受が、有底円筒状のカップと、このカップの内側に転動自在に配置された複数本のニードルとを含んで構成されており、このカップの底部の内面が前記軸部の先端面に当接する位置よりも手前の位置を、前記基準位置として設定している、請求項1に記載した十字軸式自在継手の組立方法。
  3. 前記カップ軸受が前記基準位置に達するまでのこのカップ軸受の圧入速度を、このカップ軸受がこの基準位置に達した後のこのカップ軸受の圧入速度よりも速くする、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載した十字軸式自在継手の組立方法。
  4. 前記カップ軸受が前記基準位置に達した後のこのカップ軸受の圧入速度を、前記圧入パンチに加わる圧力の前記基準圧力からの増大量に応じて遅くする、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載した十字軸式自在継手の組立方法。
  5. 前記カップ軸受の圧入速度を段階的に遅くする、請求項4に記載した十字軸式自在継手の組立方法。
  6. 前記圧入パンチに加わる圧力を、この圧入パンチに設置した圧力センサにより測定する、請求項1〜5のうちの何れか1項に記載した十字軸式自在継手の組立方法。
  7. 前記ヨークを構成する1対の結合腕部の先端部に互いに同心に形成された1対の円孔と、これら両円孔の内側にそれぞれ配置された前記軸部の両端部との間部分に、1対のカップ軸受を同時に組み込む、請求項1〜6のうちの何れか1項に記載した十字軸式自在継手の組立方法。
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