JP6331693B2 - 十字軸式自在継手の組立方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばステアリングシャフトの動きをステアリングギヤに伝達する為のステアリング装置に組み込まれる十字軸式自在継手の組立方法の改良に関する。
自動車のステアリング装置は、例えば図9に示す様に構成している。ステアリングホイール1の動きは、ステアリングシャフト2及び中間シャフト3を介してステアリングギヤユニット4に伝達し、このステアリングギヤユニット4によって車輪を操舵する。前記ステアリングシャフト2と、このステアリングギヤユニット4の入力軸5とは、互いに同一直線上に設ける事ができないのが一般的である。この為に従来から、前記ステアリングシャフト2と前記入力軸5との間に前記中間シャフト3を設け、この中間シャフト3の両端部と、前記ステアリングシャフト2及び前記入力軸5の端部とを、それぞれカルダン継手と呼ばれる自在継手6、6を介して結合している。これにより、同一直線上に存在しない、前記ステアリングシャフト2と前記入力軸5との間で、回転力の伝達を行える様にしている。
図10〜11は、従来から知られている自在継手の1例として、特許文献1に記載されたものを示している。自在継手6は、1対の金属板製のヨーク7a、7bと、十字軸8とを備える。1対のヨーク7a、7bのうち、一方(図10〜11の右方)のヨーク7aは、基部9aと、この基部9aの軸方向一端縁(図10〜11の左端縁)から延出した1対の結合腕部10、10とを備える。
このうちの基部9aは、ステアリングシャフト等の回転軸25の端部を挿入する為、円周方向1個所を不連続部とした欠円筒状に形成して、内径を拡縮可能としている。又、この不連続部に、互いに対向する1対のフランジ11a、11bを設けている。そして、このうちの一方のフランジ11aに、ボルト(図示せず)の杆部を挿通する為の通孔12を形成している。これと共に、他方のフランジ11bに形成した通孔13にナット14を圧入固定する事により、前記ボルトを螺合する為のねじ孔を設けている。
又、前記両結合腕部10、10は、前記基部9aの軸方向一端部で径方向反対側となる2個所位置から、この基部9aの軸方向に延出しており、互いの内側面同士を対向させている。又、前記両結合腕部10、10の先端部には、互いに同心の円孔15、15を形成している。
前記1対のヨーク7a、7bのうちの他方(図10〜11の左方)のヨーク7bは、基部9bの形状のみが、前記一方のヨーク7aと異なる。即ち、この他方のヨーク7bを構成する基部9bは、中間シャフト等の回転軸16の端部を挿入する為、全体を略円筒状に形成している。
前記十字軸8は、この十字軸8を構成する十字に交わる状態で設けられた2本の軸部17a、17bのうち、一方の軸部17aの両端部を、前記一方のヨーク7aの結合腕部10、10に形成した円孔15、15の内側に枢支すると共に、同じく他方の軸部17bの両端部を、前記他方のヨーク7bの結合腕部10、10に形成した円孔15、15の内側に枢支している。この為に、これら各円孔15、15の内側にそれぞれ、カップ軸受18を介して、前記十字軸8を構成する軸部17a、17bの先端部を回転自在に支持している。
前記各カップ軸受18は、それぞれシェル型ニードル軸受に相当するものであり、シェル型外輪に相当する1個のカップ19と、複数本のニードル20、20とを備える。このうちのカップ19は、炭素鋼板、肌焼鋼板等の硬質金属板を、深絞り加工等の塑性加工により曲げ形成して成るもので、円筒部21と、底部22と、内向鍔部23とを備える。このうちの底部22は、この円筒部21の軸方向一端側(円孔15内への組み付け状態で、結合腕部10の外側面側)全体を塞ぐ。又、前記内向鍔部23は、前記円筒部21の軸方向他端側(円孔15内への組み付け状態で、結合腕部10の内側面側)から径方向内方に折れ曲がったもので、前記各ニードル20、20に対向する面が凹面となる方向に湾曲している。そして、上述の様な構成を有する前記各カップ19、19を、前記各円孔15、15の内側に圧入すると共に、前記各結合腕部10、10の外側面のうち、これら各円孔15、15の開口縁部を径方向内方に塑性変形させてかしめ部24、24を形成し、前記各カップ19、19が前記各円孔15、15から外方に抜け出る事を防止している。又、前記各ニードル20、20の径方向内側に、前記十字軸8を構成する軸部17a、17bの先端部をそれぞれ挿入している。
上述の様に構成する自在継手6の使用時には、図10〜11に示す様に、他方のヨーク7bを構成する基部9bの内側に、前記回転軸16の端部をがたつきなく挿入又は圧入した状態で、これら基部9bと回転軸16の端部とを溶接固定する。これと共に、一方のヨーク7aを構成する基部9aの内側に、別の回転軸25の端部をスプライン係合させた状態で、一方のフランジ11aに形成した通孔12にその杆部を挿通した図示しないボルトの先端部を、他方のフランジ11bに固定したナット14に螺合させて締め付ける。これにより、前記両フランジ11a、11b同士の間隔を狭めて、前記基部9aを縮径させる事に基づき、この基部9aに対して前記別の回転軸25の端部を結合固定する。そして、この様に2本の回転軸16、25の端部同士を、前記自在継手6を介して連結する事により、同一直線上に存在しない、前記両回転軸16、25同士の間で、回転力の伝達を行える様にする。
次に、上述した様な構成を有する自在継手6の組立方法に就いて説明する。図12は、従来から知られた組立方法の1例を示している。図示の例の場合、ヨーク7aを構成する1対の円孔15の内側に、十字軸8を構成する軸部17aの両端部をそれぞれ緩く挿入した状態で、ヨーク受け治具26を構成する略L字形の1対の支持腕部27の先端部を、1対の結合腕部10の内側に配置する。又、これら両結合腕部10を挟む両側位置に、圧入パンチ28及びかしめパンチ29を、前記各円孔15と同軸上にそれぞれ配置する。このうちの圧入パンチ28は、円柱状に構成されており、基端側に設けられた図示しない圧入用シリンダにより前後方向(図12の左右方向)に移動可能である。これに対し、前記かしめパンチ29は、略円筒状に構成されており、前記圧入パンチ28の周囲に外嵌されている。又、このかしめパンチ29は、基端側に設けられた図示しないかしめ用シリンダにより、前後方向(図12の左右方向)に移動可能である。
従来方法の場合、先ず、前記ヨーク受け治具26を構成する図示しないモータを駆動する事により、前記両支持腕部27を互いに離れる方向に同期して移動させる。そして、これら両支持腕部27の先端部外側面を、前記両結合腕部10の先端部内側面に当接させて、これら両結合腕部10を支持する。その後、前記両圧入パンチ28を前方にそれぞれ移動(ヨーク7aに近づく方向に移動)させる事により、カップ軸受18を構成する底部22の内面を前記軸部17aの先端面に押し付け、前記圧入パンチ28に加わる圧力が所定の大きさに達した状態で、この圧入パンチ28の前方への移動(ヨーク7aに近づく方向への移動)を停止する。次いで、前記かしめパンチ29を前方に移動させて、前記両結合腕部10のうち、前記両円孔15の開口縁部の複数個所を塑性変形させて、当該部分にかしめ部24、24を形成する。これにより、前記カップ軸受18を、前記両円孔15と前記軸部17aの両端部との間部分に組み付け、この軸部17aの両端部をこれら両円孔15の内側に、前記カップ軸受18を介して回転自在に支持する。
ところが、上述した様な組立方法の場合、前記カップ軸受18の圧入量(圧入位置)を、前記圧入パンチ28に加わる圧力の大きさのみに基づいて決定している為、次の様な問題を生じる可能性がある。以下、前記図12に、図13を加えて説明する。
即ち、前記ヨーク7a(7b)を構成する1対の結合腕部10、10は、このヨーク7a(7b)の形状や材質によっては、前記両支持腕部27によるバックアップに拘らず、前記両カップ軸受18、18の圧入作業に伴い、円孔15、15の周囲部分同士が互いに近づく方向に撓み変形する可能性がある。この為、図13に示した様に、前記両カップ軸受18、18を、前記両結合腕部10、10に形成された円孔15、15に同時に圧入する場合、同図の(B)に示した様に、これら両結合腕部10、10がそれぞれ撓み変形した状態で、前記両圧入パンチ28に加わる圧力の大きさが、前記両カップ軸受18、18の圧入完了位置を意味する所定値に達する可能性がある。ところが、この様に、前記両結合腕部10、10がそれぞれ撓み変形した状態で、前記両カップ軸受18、18を組み込んだ場合、前記両圧入パンチ28を後退(退避)させる事に伴い、同図の(C)に示した様に、前記両結合腕部10、10の撓み変形がそれぞれ解放される(スプリングバックが生じる)。すると、前記両カップ軸受18、18を構成するカップ19、19の底部22、22の内面が、前記十字軸8を構成する軸部17aの先端面から、前記両結合腕部10、10の撓み変形量の合計分だけ離れる方向に移動し、これら底部22、22の内面と軸部17aの先端面との間にそれぞれ隙間を生じる可能性がある。この結果、前記両カップ軸受18、18に適正な予圧を付与する事が難しくなる。
特開平10−205547号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、ヨークを構成する1対の結合腕部に生じる撓み変形に拘らず、これら両結合腕部に形成された円孔と十字軸を構成する軸部の端部との間部分に、カップ軸受を精度良く組み付けられる、十字軸式自在継手の組立方法を実現すべく発明したものである。
本発明の十字軸式自在継手の組立方法は、ヨークを構成する1対の結合腕部の先端部に互いに同心に形成された1対の円孔と、これら両円孔の内側にこれら両結合腕部の内側面側から挿入された十字軸の軸部の両端部との間部分に、1対のカップ軸受をそれぞれ組み込むべく、これら両カップ軸受を前記両円孔の内側に前記両結合腕部の外側面側から1対の圧入パンチを用いて圧入する、十字軸式自在継手の組立方法である。
特に本発明の場合には、前記両カップ軸受のうちの一方のカップ軸受を、前記1対の圧入パンチのうちの一方の圧入パンチを用いて、この一方の圧入パンチの送り量に基づき、予め設定した圧入完了位置まで圧入し、この一方の圧入パンチを後退させると共に(この様な一方側の圧入工程と前後して又は同時に)、前記両カップ軸受のうちの他方のカップ軸受を、前記1対の圧入パンチのうちの他方の圧入パンチを用いて、この他方の圧入パンチの送り量に基づき、予め設定した基準位置まで圧入する。
その後、前記他方のカップ軸受を前記他方の圧入パンチを用いて前記十字軸ごと押し込み、この他方の圧入パンチに加わる圧力の大きさが所定の大きさになった位置を圧入完了位置と判定して、前記他方のカップ軸受の圧入を停止し、前記他方の圧入パンチを後退させる。
本発明の十字軸式自在継手の組立方法を実施する場合、例えば請求項2に記載した発明の様に、前記両カップ軸受を、予め設定した基準位置まで、例えば同時にそれぞれ圧入した後、前記他方のカップ軸受を停止させた状態で、前記一方のカップ軸受のみを圧入完了位置まで圧入し、次いで、前記一方の圧入パンチのみを後退させる。
本発明の十字軸式自在継手の組立方法を実施する場合、例えば請求項3に記載した発明の様に、前記他方のカップ軸受を前記基準位置まで圧入した時点で前記他方の圧入パンチに加わる圧力の値を、基準圧力として設定(記憶)する。そして、この他方の圧入パンチに加わる圧力が、この基準圧力よりも予め設定した値だけ大きくなった時点で、前記他方のカップ軸受が前記圧入完了位置に達したと判定する。
尚、前記他方の圧入パンチに加わる圧力の値は、例えばこの他方の圧入パンチに設置した、圧力センサにより測定する。
又、圧入完了位置を決定する為の圧力の値は、ヨークやカップ軸受の材質、大きさ、形状等に基づき、各種シミュレーションや実験等により予め適正な値を求めておく事ができる。
或いは、本発明の十字軸式自在継手の組立方法を実施する場合、例えば請求項4に記載した発明の様に、前記他方のカップ軸受を、前記他方の圧入パンチにより、この他方の圧入パンチに加わる圧力を監視しながら圧入し、前記十字軸を構成する軸部の先端面が、前記一方のカップ軸受を構成するカップの底部の内面に当接し始めた事を表す変曲点(圧力の値が増加傾向に変化する点)を検出したら、この変曲点の圧力の値を基準圧力として設定(記憶)する。そして、前記他方の圧入パンチに加わる圧力の値が、この基準圧力よりも予め設定した値だけ大きくなった時点で、前記他方のカップ軸受が前記圧入完了位置に達したと判定する。
尚、この様な請求項4に記載した発明を実施する場合にも、請求項3に記載した発明と同様に、前記他方の圧入パンチに加わる圧力の値を、圧力センサにより測定する事ができる。
又、圧入完了位置を決定する為の圧力の値は、ヨークやカップ軸受の材質、大きさ、形状等に基づき、各種シミュレーションや実験等により予め適正な値を求めておく事ができる。
又、本発明の十字軸式自在継手の組立方法を実施する場合、例えば請求項5に記載した発明の様に、前記他方のカップ軸受を構成するカップ(シェル型外輪、シェルカップ)の底部の内面が前記軸部の先端面に当接する位置よりも手前の位置を、前記基準位置として設定する。
尚、前記基準位置は、前記カップを構成する底部の内面が、前記軸部の先端面に当接する位置よりも手前の位置であれば、前記カップ軸受の圧入量が少ない圧入初期の位置を基準位置としても良い。但し、圧入作業のサイクルタイムの短縮の面からは、前記当接する位置に接近した、例えば0.1〜1.0mm程度の僅かに手前の位置を基準位置とする事が好ましい。
又、本発明の十字軸式自在継手の組立方法を実施する場合、例えば請求項6に記載した発明の様に、前記他方のカップ軸受が前記基準位置に達するまでの圧入速度を、この基準位置に達した後の圧入速度よりも速くする(例えば500〜5000倍程度速くする)。
又、本発明の十字軸式自在継手の組立方法を実施する場合、例えば請求項7に記載した発明の様に、前記基準位置に達した後の前記他方のカップ軸受の圧入速度を、前記他方の圧入パンチに加わる圧力の前記基準圧力からの増大量に応じて連続的又は段階的に遅くする。
上述の様に構成する本発明の十字軸式自在継手の組立方法によれば、ヨークを構成する1対の結合腕部に生じる撓み変形に拘らず、これら両結合腕部に形成された円孔と十字軸を構成する軸部の先端部との間部分に、カップ軸受を精度良く組み付ける事ができる。
即ち、本発明の場合には、1対の結合腕部のうち、一方の結合腕部の撓み変形を解放した後、この一方の結合腕部の撓み変形の解放により生じた、一方のカップ軸受を構成するカップの底部の内面と前記十字軸を構成する軸部の先端面との間の隙間をなくす様に、他方の圧入パンチを用いて他方のカップ軸受を十字軸ごと押し込む。この為、前記他方のカップ軸受を圧入完了位置まで圧入し、組立を完了した状態で、1対のカップ軸受を構成するカップの底部の内面が十字軸を構成する軸部の両端面から離れる方向に移動する移動量の合計を、他方の結合腕部の撓み変形量分だけに抑える事ができる。従って、前述した従来の組立方法の様に、1対の結合腕部の撓み変形量の合計分だけ移動する場合に比べて、移動量を小さく(半分に)できる。又、この様な、前記他方の結合腕部の撓み変形にのみ基づく移動量は小さい為、前記カップの弾性変形により(予圧の範囲内で)吸収する事が可能になる。この結果、本発明によれば、前記両結合腕部の撓み変形に拘らず、前記両カップ軸受を適正な予圧を付与できる適正位置に精度良く組み付ける事ができる。
又、請求項3、4に記載した発明によれば、自在継手の構成各部材の寸法のばらつきに拘らず、カップ軸受を適正な予圧を付与できる適正位置に精度良く組み付ける事ができる。
即ち、請求項3に記載した発明の場合には、他方のカップ軸受を基準位置まで圧入した時点で他方の圧入パンチに加わる圧力の値である基準圧力を基準として、圧力の値が予め設定した値だけ大きくなるまで前記他方のカップ軸受を圧入する。この様に請求項3に記載した発明の場合には、最終的に他方の圧入パンチに加わる圧力の値(圧入完了位置と判定する圧力の値)を、円孔の内径寸法とカップ軸受の外径寸法との間に生じる寸法のばらつきに起因して変化する基準圧力の値を考慮して決定する為、このばらつきが、前記他方のカップ軸受の圧入量(圧入位置)に与える影響を排除できる。又、請求項3に記載した発明の場合には、カップ軸受の圧入量に基づいて圧入完了位置を判定するのではなく、前記基準圧力から予め設定した値だけ圧力が大きくなった位置を、前記他方のカップ軸受に適正な予圧を付与できる、圧入完了位置と判定する。この為、十字軸を構成する軸部の軸方向寸法のばらつきが、前記他方のカップ軸受の圧入量に与える影響も排除できる。従って、請求項3に記載した発明によれば、自在継手の構成各部材の寸法のばらつきに拘らず、カップ軸受を適正な予圧を付与できる適正位置に精度良く組み付ける事ができる。
一方、請求項4に記載した発明の場合には、十字軸を構成する軸部の先端面が、一方のカップ軸受を構成するカップの底部の内面に当接した事を表す変曲点での圧力の値を基準として、圧力の値が予め設定した値だけ大きくなるまで前記他方のカップ軸受を圧入する。この様に請求項4に記載した発明の場合には、最終的に他方の圧入パンチに加わる圧力の値(圧入完了位置と判定する圧力の値)を、円孔の内径寸法とカップ軸受の外径寸法との間に生じる寸法のばらつきによる影響を受けない、変曲点での圧力の値を基準に決定する為、このばらつきが、前記他方のカップ軸受の圧入量(圧入位置)に与える影響を排除できる。又、請求項4に記載した発明の場合には、カップ軸受の圧入量に基づいて圧入完了位置を判定するのではなく、前記変曲点での圧力の値から予め設定した値だけ圧力が大きくなった位置を、前記他方のカップ軸受に適正な予圧を付与できる、圧入完了位置と判定する。この為、十字軸を構成する軸部の軸方向寸法のばらつきが、前記他方のカップ軸受の圧入量に与える影響も排除できる。従って、請求項4に記載した発明によっても、自在継手の構成各部材の寸法のばらつきに拘らず、カップ軸受を適正な予圧を付与できる適正位置に精度良く組み付ける事ができる。
又、請求項6に記載した発明によれば、1対のカップ軸受が基準位置に達するまでの圧入初期段階の圧入速度を、少なくとも他方のカップ軸受が基準位置に達した後の圧入中期乃至後期段階の圧入速度よりも速くしている為、圧入作業のサイクルタイムを短縮する事ができる。
更に、請求項7に記載した発明によれば、サイクルタイムをより一層短縮できる。
本発明の実施の形態の第1例の組立方法を工程順に示す部分断面図。 同じくカップ軸受を基準位置まで圧入する以前の組立状況を示す、図1(C)のZ部拡大図。 同じく他方のカップ軸受の圧入速度と時間との関係を模式的に示す線図。 同じく他方の圧入パンチに加わる圧力の大きさと時間との関係を示す線図。 同じく圧入第四工程を示す模式図。 本発明の実施の形態の第2例の組立方法のうち、圧入工程のみを示す、図1と同様の図。 同じく図4と同様の図。 同じく図5と同様の図。 自在継手を組み込んだステアリング装置の1例を示す斜視図。 従来から知られている自在継手の1例を示す側面図。 一部を切断した状態で示す、図10の下方から見た図。 従来から知られている自在継手の組立方法を示す断面図であり、(A)は圧入工程を示しており、(B)はかしめ工程を示している。 従来から知られている組立方法による問題点を説明する為の模式図。
[実施の形態の第1例]
図1〜5は、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例の特徴は、1対のカップ軸受18a、18bの圧入工程を工夫する事により、ヨーク7aを構成する1対の結合腕部10a、10bの撓み変形に拘らず、前記両カップ軸受18a、18bを精度良く組み付けられる組立方法を実現する点にある。本例の組立方法の対象となる自在継手6の構造及び作用効果に就いては、前述した従来構造の場合と同じであるから、同等部分に関する図示及び説明は省略し、以下、本例の特徴部分である組立方法を中心に説明する。
本例の自在継手6の組立方法は、大別して(A)〜(G)の7つの工程を備えている。これら各工程に就いて、以下、工程順に説明する。尚、図1には、本例の組立方法に使用する組立装置30のうち、主要な装置である、ヨーク受け治具31と、1対の圧入かしめ装置32a、32bのみを示している。
[(A)セット前工程]
図1の(A)に示す様に、十字軸8を構成する一方の軸部17aの両端部を、ヨーク7aを構成する1対の結合腕部10a、10bに形成された円孔15a、15b内にそれぞれ挿入した予備組み立て状態で、前記ヨーク7aを、前記ヨーク受け治具31の上方位置に、図示しないチャックにより下向きに保持する。より具体的には、前記両円孔15a、15bの中心軸方向(図1の左右方向)に関して、前記ヨーク受け治具31の中心軸(機械中心)と、前記ヨーク7aの中心軸とを一致させた状態で、このヨーク7aを前記ヨーク受け治具31の上方位置に配置する。又、図示しないセンタ出し治具を用いて、前記一方の軸部17aの両端部を前記両円孔15a、15bの中心に位置させる。
[(B)セット工程]
次に、前記ヨーク7aを所定量だけ下降させて、前記両結合腕部10a、10bの先端部に形成された円孔15a、15bと、前記両圧入かしめ装置32a、32bを構成する、それぞれが円柱状の1対の圧入パンチ33a、33b(及びかしめパンチ34a、34b)とを同軸上に位置させる。又、この状態で、前記両結合腕部10a、10bの先端部内側面同士の間に、前記ヨーク受け治具31を構成する、略L字形に構成された1対の支持腕部35、35の先端部を挿入する。そして、このヨーク受け治具31を構成するサーボモータを駆動する事により、前記両支持腕部35、35を互いに離れる方向(図1の左右方向)に駆動し、これら両支持腕部35、35の先端部外側面を、前記両結合腕部10a、10bの先端部内側面に当接させて、これら両結合腕部10a、10bを保持する(バックアップする)。又、図示しない軸受供給装置を利用して、1対のカップ軸受18a、18bを、前記各円孔15a、15b及び前記各圧入パンチ33a、33bの同軸上に供給する。尚、前記両カップ軸受18a、18bは、図1の(A)に示した様に、セット前工程の段階で供給し、待機しておく事もできる。
[(C)圧入第一工程]
次に、前記両圧入かしめ装置32a、32bを構成するサーボモータを駆動する事により、前記両圧入パンチ33a、33bをそれぞれ前方(互いに近づく方向)に移動させて、前記両カップ軸受18a、18bを、前記両結合腕部10a、10bの外側面側から前記両円孔15a、15b内に同時に圧入する。本例の場合、リニアスケール又はサーボモータの送りパルス数により、前記両圧入パンチ33a、33bの機械中心位置に対する送り量(カップ軸受18a、18bの圧入量)を測定すると共に、他方(図1の右側)の圧入パンチ33bに設置した圧力センサにより、この他方の圧入パンチ33bに加わる圧力(圧入反力)の大きさを測定している。これにより、前記両カップ軸受18a、18bを構成するカップ19a、19bの底部22a、22bの内面が、前記一方の軸部17aの先端面に当接する位置よりも1mm程度手前の位置を基準位置として定め、前記両カップ軸受18a、18bがこの基準位置にそれぞれ到達するまで、前記両圧入パンチ33a、33bによりこれら両カップ軸受18a、18bを高速で圧入する。別な言い方をすれば、これら両圧入パンチ33a、33bの先端面同士の間隔が、前記軸部17aの軸方向寸法(公差を含む)と、前記底部22a、22bの内面と前記軸部17aの先端面との間の隙間(1mm程度)の2倍の値と、この底部22a、22bの厚さ寸法の2倍の値との合計に等しくなるまで、前記両圧入パンチ33a、33bを高速で前方に移動させる。そして、前記両カップ軸受18a、18bを基準位置にまで圧入した時点で、前記圧力センサにより測定される前記他方の圧入パンチ33bに加わる圧力の値を、基準圧力(X)として、前記組立装置30を構成する制御器中のメモリに記憶する。又、前記両圧入パンチ33a、33bの前方への移動を一旦停止する。本例の場合にも、前記両カップ軸受18a、18bをそれぞれ圧入するのに伴って、前記両結合腕部10a、10bに、前記両円孔15a、15bの周囲部分同士を互いに近づける方向の撓み変形が生じる。
尚、図2には、一方のカップ軸受18aを基準位置まで圧入した時点での、一方の圧入パンチ33aの先端面の位置を、便宜上、前記軸部17aの先端面との間隔を実際の場合よりも広くした状態で、一点鎖線により表している。
[(D)圧入第二工程]
その後、前記両カップ軸受18a、18bのうちの一方(図1の左側)のカップ軸受18aのみを、圧入完了位置まで圧入する。本例の場合、前記1対の圧入パンチ33a、33bのうち、前記一方のカップ軸受18aを押圧する一方の圧入パンチ33aの送り量(機械中心に対する位置)を前記リニアスケール又はサーボモータの送りパルス数により監視しつつ、位置決め制御により、前記一方のカップ軸受18aを予め設定した圧入完了位置まで圧入する。これに対し、前記両カップ軸受18a、18bのうちの他方のカップ軸受18bは、基準位置で停止したままにしておく。又、前記他方の圧入パンチ33bに関しても、その先端面を、前記他方のカップ軸受18bを構成するカップ19bの底部22bの外面に当接させた状態で停止させておく。
尚、本例の場合、前記一方のカップ軸受18aの基準位置から圧入完了位置までの圧入速度を、開始位置から基準位置までの圧入速度に比べて低く設定している。
[(E)圧入第三工程]
次いで、前記一方の圧入パンチ33aのみを、前記一方のカップ軸受18aを構成するカップ19aの底部22aの外面から所定量(例えば4mm)離れるまで、後退させる。これにより、前記一方のカップ軸受18aを組み込んだ一方(図1の左側)の結合腕部10aに生じた撓み変形を解放する。すると、前記一方のカップ軸受18aを構成するカップ19aの底部22aの内面と、前記軸部17aのうちの一方の端部の先端面との間には、前記一方の結合腕部10aの撓み変形を解放した事に起因する隙間が形成される。又、本例の場合には、上述の様に、前記一方の圧入パンチ33aを後退させると共に、前記他方の圧入パンチ33bの前方への移動、及び、前記他方のカップ軸受18bの圧入作業を再開する。特に本例の場合には、図3に示す様に、この他方のカップ軸受18bの圧入速度をこれまでよりも低く設定した中速(高速時の1/2500〜1/500程度の速度)にて、前記他方のカップ軸受18bの圧入作業を再開する。これにより、この他方のカップ軸受18bを前記円孔15bの奥側に押し込むと共に、この他方のカップ軸受18bを介して、前記十字軸8を前記一方のカップ軸受18aに向けて、前記軸部17aの軸方向に押し込む。そして、この一方のカップ軸受18aを構成するカップ19aの底部22aの内面と、前記軸部17aのうちの一方の端部の先端面との間に形成された隙間を徐々に小さくしていく(最終的にはゼロにする)。
[(F)圧入第四工程]
そして、図4に示す様に、前記他方の圧入パンチ33bに加わる圧力の値が、前記基準圧力(X)よりも予め設定した第一の所定値(α)分だけ大きくなった時点で、図3に示した様に、前記他方のカップ軸受18bの圧入速度を、中速から低速(中速時の半分程度の速度)に減速して圧入を継続する。そして最終的に、図5の(a)に示す様な位置まで、前記他方のカップ軸受18b及び前記十字軸8を押し込み、前記他方の圧入パンチ33bに加わる圧力の値が、前記基準圧力(X)よりも予め設定した第二の所定値(β、β>α)分だけ大きくなった時点で、前記他方のカップ軸受18bが圧入完了位置にまで達したと判定する。本例の場合、この他方のカップ軸受18bを圧入完了位置まで押し込んだ状態で、この他方のカップ軸受18bを構成するカップ19b(底部22b)だけでなく、前記一方のカップ軸受18aを構成するカップ19a(22a)に就いても弾性変形を生じる。次いで、前記他方の圧入パンチ33bを、前記他方のカップ軸受18bを構成するカップ19bの底部22bの外面から離れるまで後退させて、圧入作業を終了する。この様に、前記他方の圧入パンチ33bを後退させる事により、図5の(b)に示した様に、前記他方のカップ軸受18bを組み込んだ他方(図1、5の右側)の結合腕部10bに生じた撓み変形が解放される。これと共に、前記両カップ19a、19bに生じた弾性変形も解放される。
本例の場合には、前記他方のカップ軸受18bの基準位置到達後の圧入速度を、中速に設定した後、低速に設定しており、前記他方の圧入パンチ33bに加わる圧力が大きくなるに従って段階的に遅くしている。但し、前記他方のカップ軸受18bの圧入速度を、連続的(直線的又は曲線的)に遅くしても良い。
又、前記第一の所定値(α)及び前記第二の所定値(β)は、前記ヨーク7aや前記カップ軸受18a、18b(カップ19a、19b、ニードル20)の材質、大きさ、形状等に基づき、各種シミュレーションや実験等により予め適正な値を求めておく。特に、第二の所定値(β)は、前記他方の結合腕部10bに撓み変形が生じないとした場合に、前記他方のカップ軸受18bに適正な予圧を付与できる値よりも、前記他方の結合腕部10bの撓み変形の解放による予圧抜け分だけ大きな値とする。
次いで、前記両圧入かしめ装置32a、32bを構成するサーボモータ(圧入パンチ33a、33bの駆動に用いるサーボモータとは別のサーボモータ)を駆動する事により、又は、油圧若しくは空圧によって作動するシリンダを駆動する事により、1対のかしめパンチ34a、34bを前方に移動させる。そして、これら両かしめパンチ34a、34bの先端面により、前記両円孔15a、15bの内周縁部の円周方向複数個所を塑性変形させて、当該部分にかしめ部24、24(図10〜12参照)を形成する。これにより、これら各かしめ部24、24を、前記両カップ19a、19bを構成する底部22a、22bの外面に押し付けて、これら両カップ19a、19bが前記両円孔15a、15bから抜け出る事を防止する。
尚、本例の場合にも、前記図12に示した従来方法で使用したかしめパンチと同様に、前記両かしめパンチ34a、34bとして、円筒状のものを使用し、これら両かしめパンチ34a、34bを、前記両圧入パンチ33a、33bの周囲に外嵌した状態で配置している。
[(G)取り出し工程]
最後に、前記両かしめパンチ34a、34b(及び前記両圧入パンチ33a、33b)を、それぞれ初期位置まで後退させる。又、前記ヨーク受け治具31を構成する前記両支持腕部35、35同士を、互いに近づく方向に移動させて、これら両支持腕部35、35による前記両結合腕部10a、10bのバックアップを解除する。次いで、前記ヨーク7aを、前記ヨーク受け治具31の上方位置に移動(退避)させて、このヨーク7aを前記組立装置30から取り出す。
以上の様な工程を有する本例の組立方法によれば、ヨーク7aを構成する1対の結合腕部10a、10bの撓み変形に拘らず、これら両結合腕部10a、10bの先端部に形成した円孔15a、15bと十字軸8を構成する軸部17aの両端部との間部分に、1対のカップ軸受18a、18bを精度良く組み付ける事ができる。
即ち、本例の場合には、前記両結合腕部10a、10bのうち、前記一方の結合腕部10aの撓み変形を解放した後、この一方の結合腕部10aの撓み変形の解放により生じた、前記一方のカップ軸受18aを構成するカップ19aの底部22aの内面と、前記軸部17aのうちの一方の端部の先端面との間の隙間をなくす様に、前記他方の圧入パンチ33bを用いて前記他方のカップ軸受18bを前記十字軸8ごと押し込む。この為、前記他方のカップ軸受18bを圧入完了位置まで圧入し、組立を完了した状態で、前記両カップ軸受18a、18bを構成するカップ19a、19bの底部22a、22bの内面が、前記軸部17aの両端面から離れる方向に移動する移動量の合計を、前記他方の結合腕部10bの撓み変形量分だけに抑える事ができる。従って、前述した従来の組立方法の様に、1対の結合腕部10a、10bの撓み変形量の合計分だけ移動する場合に比べて、移動量を小さく(半分に)できる。又、この様な、前記他方の結合腕部10bの撓み変形にのみ基づく移動量は小さい為、前記両カップ19a、19b(底部22a、22b)の弾性変形により(予圧の範囲内で)吸収する事が可能になる。つまり、本例の場合には、前記第二の所定値の値(β)を、前記他方の結合腕部10bに撓み変形が生じないとした場合に、前記他方のカップ軸受18bに適正な予圧を付与できる値よりも、前記他方の結合腕部10bの撓み変形の解放による予圧抜け分だけ大きな値としている。そして、前記両カップ19a、19bの意図的に弾性変形させ、前記他方の結合腕部10bの撓み変形を解放する際に、これら両カップ19a、19bの弾性変形も解放して、前記両カップ軸受18a、18bに適正な予圧を付与できる様にしている。従って、本例の組立方法によれば、前記両カップ軸受18a、18bを、適正な予圧を付与できる適正位置に精度良く組み付ける事ができる。
又、本例の場合には、前記自在継手6の構成各部材の寸法のばらつきに拘らず、前記両カップ軸受18a、18bを適正な予圧を付与できる適正位置に精度良く組み付ける事ができる。
即ち、本例の場合には、前記他方のカップ軸受18bを基準位置まで圧入した時点で前記他方の圧入パンチ33bに加わる圧力の値である基準圧力(X)を基準として、圧力の値が予め設定した第二の所定値(β)だけ大きくなるまで前記他方のカップ軸受18bを圧入する。この様に本例の組立方法の場合には、最終的に前記他方の圧入パンチ33bに加わる圧力の値(圧入完了位置と判定する圧力の値)を、前記円孔15bの内径寸法と前記他方のカップ軸受18bの外径寸法との間に生じる寸法のばらつきに起因して変化する基準圧力(X)の値を考慮して決定する為、このばらつきが、前記他方のカップ軸受18bの圧入量(圧入位置)に与える影響を排除できる。
具体例を挙げて説明すると、例えば、前記円孔15bの内径寸法が小さめであり、前記他方のカップ軸受18bの外径寸法が大きめである場合の基準圧力(X1)は、前記円孔15bの内径寸法が大きめであり、前記他方のカップ軸受18bの外径寸法が小さめである場合の基準圧力(X2)よりも大きくなる(X1>X2)。この為、従来方法の様に、前記他方のカップ軸受18bの圧入量を、前記他方の圧入パンチ33bに加わる圧力の大きさのみに基づいて決定すると、前記円孔15bの内径寸法が小さめであり、前記他方のカップ軸受18bの外径寸法が大きめである場合に、この他方のカップ軸受18bの圧入量が不足し、前記円孔15bの内径寸法が大きめであり、この他方のカップ軸受18bの外径寸法が小さめである場合に、この他方のカップ軸受18bの圧入量が過大になる可能性がある。これに対し、本例の場合には、前記円孔15bの内径寸法が小さめであり、前記他方のカップ軸受18bの外径寸法が大きめである場合には、前記他方の圧入パンチ33bに加わる圧力が、X1+βに達した段階で、圧入が完了したと判定し、前記円孔15bの内径寸法が大きめであり、前記他方のカップ軸受18bの外径寸法が小さめである場合には、前記他方の圧入パンチ33bに加わる圧力が、X2+βに達した段階で、圧入が完了したと判定する。この様に、本例の場合には、圧入完了位置と判定する圧力の大きさを、前記円孔15bの内径寸法と前記他方のカップ軸受18bの外径寸法との間に生じる寸法のばらつきに起因して変化する前記基準圧力(X1、X2)の値を考慮して決定する為、このばらつきが、前記他方のカップ軸受18bの圧入量に与える影響を排除できる。
又、本例の場合には、前記他方のカップ軸受18bの圧入量に基づいて圧入完了位置を判定するのではなく、前記基準圧力(X1、X2)から予め設定した第二の所定値(β)だけ圧力が大きくなった位置を、前記両カップ軸受18a、18bに適正な予圧を付与できる、圧入完了位置と判定する。この為、前記十字軸8を構成する軸部17aの軸方向寸法のばらつきが、前記両カップ軸受18a、18bの圧入量に与える影響も排除できる。従って、本例の組立方法によれば、前記自在継手6の構成各部材の寸法のばらつきに拘らず、前記両カップ軸受18a、18bを適正な予圧を付与できる適正位置に精度良く組み付ける事ができる。
又、本例の場合には、前記両カップ軸受18a、18bが基準位置に達するまでの圧入初期段階の圧入速度を、基準位置に達した後の圧入中期乃至後期段階の圧入速度よりも速くしている為、圧入作業のサイクルタイムを短縮する事ができる。特に本例の場合には、前記他方のカップ軸受18bが前記基準位置に達した後の、この他方のカップ軸受18bの圧入速度を、高速から低速へと一気に遅くするのではなく、前記他方の圧入パンチ33bに加わる圧力の前記基準圧力からの増大量に応じて段階的に遅くしている(中期段階では圧入速度をある程度確保できる)為、サイクルタイムをより一層短縮できる。
[実施の形態の第2例]
図6〜8は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、上述した実施の形態の第1例の組立方法と、圧入工程のみが相違し、その他の工程、及び、使用する組立装置30に就いては、基本的には同じである。この為、重複する図示及び説明は、省略又は簡略にし、以下、本例の特徴部分である圧入工程を中心に説明する。
[(C´)圧入第一工程]
本例の場合にも、(A)セット前工程、及び、(B)セット工程が完了したならば、前記組立装置30を構成する圧入かしめ装置32a、32bのサーボモータを駆動する事により、1対の圧入パンチ33a、33bをそれぞれ前方に移動させて、1対のカップ軸受18a、18bを、1対の結合腕部10a、10bの外側面側から円孔15a、15b内に同時に圧入する。又、リニアスケール又はサーボモータの送りパルス数により、前記両圧入パンチ33a、33bの機械中心位置に対する送り量(カップ軸受18a、18bの圧入量)を測定すると共に、他方(図6の右側)の圧入パンチ33bに設置した圧力センサにより、この他方の圧入パンチ33bに加わる圧力の大きさを測定する。これにより、前記両カップ軸受18a、18bを構成するカップ19a、19bの底部22a、22bの内面が、十字軸8を構成する一方の軸部17aの先端面に当接する位置よりも1mm程度手前の位置を基準位置として定め、前記両カップ軸受18a、18bがこの基準位置にそれぞれ到達するまで、前記両圧入パンチ33a、33bによりこれら両カップ軸受18a、18bを高速で圧入する。
[(D´)圧入第二工程]
その後、前記両カップ軸受18a、18bのうちの一方(図6の左側)のカップ軸受18aのみを、圧入完了位置まで圧入する。本例の場合にも、前記1対の圧入パンチ33a、33bのうち、前記一方のカップ軸受18aを押圧する一方の圧入パンチ33aの送り量を監視しつつ、位置決め制御により、前記一方のカップ軸受18aを予め設定した圧入完了位置まで圧入する。これに対し、前記両カップ軸受18a、18bのうちの他方のカップ軸受18bは、基準位置で停止したままにしておく。又、前記他方の圧入パンチ33bに関しても、その先端面を、前記他方のカップ軸受18bを構成するカップ19bの底部22bの外面に当接させた状態で停止させておく。
[(E´)圧入第三工程]
次いで、前記一方の圧入パンチ33aのみを、前記一方のカップ軸受18aを構成するカップ19aの底部22aの外面から所定量(例えば4mm)離れるまで、後退させる。これにより、前記一方のカップ軸受18aを組み込んだ一方(図6の左側)の結合腕部10aに生じた撓み変形を解放する。すると、前記一方のカップ軸受18aを構成するカップ19aの底部22aの内面と、前記軸部17aのうちの一方の端部の先端面との間に、前記一方の結合腕部10aの撓み変形を解放した事に起因する隙間が形成される。又、この様に、前記一方の圧入パンチ33aを後退させると共に、前記他方の圧入パンチ33bの前方への移動、及び、前記他方のカップ軸受18bの圧入作業を再開する。特に本例の場合には、図7に示す様に、この他方のカップ軸受18bの圧入速度をこれまでよりも低く設定した中速(高速時の1/2500〜1/500程度の速度)にて、前記他方の圧入パンチ33bに加わる圧力及び圧入位置を監視しながら、前記他方のカップ軸受18bの圧入作業を再開する。これにより、この他方のカップ軸受18bを前記円孔15bの奥側に押し込むと共に、この他方のカップ軸受18bを介して、前記十字軸8を前記一方のカップ軸受18aに向けて、前記軸部17aの軸方向に押し込む。そして、この一方のカップ軸受18aを構成するカップ19aの底部22aの内面と、前記軸部17aのうちの一方の端部の先端面との間に形成された隙間を徐々に小さくしていく(最終的にはゼロにする)。
[(F´)圧入第四工程]
そして、図7に示す様に、前記他方の軸受カップ18bの圧入量(圧入位置)が、予め設定した所定の位置に達した時点で、前記他方のカップ軸受18bの圧入速度を、中速から低速(中速時の半分程度の速度)に減速して圧入を継続する。そして、前記他方の圧入パンチ33bに加わる圧力の値を監視している中で、前記軸部17aの一方の端部の先端面が前記一方のカップ軸受18aを構成するカップ19aの底部22aの内面に当接し始めた事を表す変曲点(圧力の値が増加傾向に変化する点)を検出したならば、この変曲点での圧力の値を基準圧力(Y)として設定する。そして、前記他方の圧入パンチ33bに加わる圧力の値が、この基準圧力(Y)よりも予め設定した所定値(γ)分だけ大きくなった時点で、前記他方のカップ軸受18bが圧入完了位置にまで達したと判定する。次いで、前記他方の圧入パンチ33bを、前記他方のカップ軸受18bを構成するカップ19bの底部22bの外面から離れるまで後退させて、圧入作業を終了する。又、この様に、前記他方の圧入パンチ33bを後退させる事により、前記他方のカップ軸受18bを組み込んだ他方(図6の右側)の結合腕部10bに生じた撓み変形が解放される。
本例の場合にも、前記他方のカップ軸受18bの基準位置到達後の圧入速度を、連続的(直線的又は曲線的)に遅くしても良い。
又、前記所定値(γ)は、ヨーク7aや前記カップ軸受18a、18b(カップ19a、19b、ニードル20)の材質、大きさ、形状等に基づき、各種シミュレーションや実験等により予め適正な値を求めておく。特に、所定値(γ)は、前記他方の結合腕部10bに撓み変形が生じないとした場合に、前記他方のカップ軸受18bに適正な予圧を付与できる値よりも、前記他方の結合腕部10bの撓み変形の解放による予圧抜け分だけ大きな値とする。
以上の様な工程を有する本例の組立方法の場合にも、ヨーク7aを構成する1対の結合腕部10a、10bの撓み変形に拘らず、これら両結合腕部10a、10bの先端部に形成した円孔15a、15bと十字軸8を構成する軸部17aの両端部との間部分に、1対のカップ軸受18a、18bを精度良く組み付ける事ができる。
又、本例の場合には、前記自在継手6の構成各部材の寸法のばらつきに拘らず、前記両カップ軸受18a、18bを適正な予圧を付与できる適正位置に精度良く組み付ける事ができる。
即ち、本例の場合には、前記十字軸8を構成する軸部17aの先端面が、前記一方のカップ軸受18aを構成するカップ19aの底部22aの内面に当接し始めた時点を表す変曲点での圧力の値を、基準圧力(Y)として、予め設定した値(γ)だけ大きくなるまで前記他方のカップ軸受18bを圧入する。この様に、本例の場合には、最終的に他方の圧入パンチ33bに加わる圧力の値(圧入完了位置と判定する圧力の値)を、円孔15a、15bの内径寸法とカップ軸受18a、18bの外径寸法との間に生じる寸法のばらつきによる影響を受けない、変曲点での圧力の値を基準に決定する為、このばらつきが、前記他方のカップ軸受18bの圧入量(圧入位置)に与える影響を排除できる。又、本例の場合には、カップ軸受18bの圧入量に基づいて圧入完了位置を判定するのではなく、前記基準圧力(Y)から予め設定した値(γ)だけ圧力が大きくなった位置を、前記他方のカップ軸受18bに適正な予圧を付与できる、圧入完了位置と判定する。この為、前記軸部17aの軸方向寸法のばらつきが、前記他方のカップ軸受18bの圧入量に与える影響も排除できる。従って、本例の組立方法によっても、自在継手6の構成各部材の寸法のばらつきに拘らず、1対のカップ軸受18a、18bを適正な予圧を付与できる適正位置に精度良く組み付ける事ができる。
その他の構成及び作用効果に就いては、上述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
本発明の組立方法の対象となる十字軸式自在継手は、ステアリング装置に限らず、プロペラシャフトや各種トルク伝達機構に組み付けた状態で使用できる。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 中間シャフト
4 ステアリングギヤユニット
5 入力軸
6 自在継手
7a、7b ヨーク
8 十字軸
9a、9b 基部
10、10a、10b 結合腕部
11a、11b フランジ
12 通孔
13 通孔
14 ナット
15、15a、15b 円孔
16 回転軸
17a、17b 軸部
18、18a、18b カップ軸受
19、19a、19b カップ
20 ニードル
21 円筒部
22、22a、22b 底部
23 内向鍔部
24 かしめ部
25 回転軸
26 ヨーク受け治具
27 支持腕部
28 圧入パンチ
29 かしめパンチ
30 組立装置
31 ヨーク受け治具
32a、32b 圧入かしめ装置
33a、33b 圧入パンチ
34a、34b かしめパンチ
35 支持腕部

Claims (7)

  1. ヨークを構成する1対の結合腕部の先端部に互いに同心に形成された1対の円孔と、これら両円孔の内側にこれら両結合腕部の内側面側から挿入された十字軸の軸部の両端部との間部分に、1対のカップ軸受をそれぞれ組み込むべく、これら両カップ軸受を前記両円孔の内側に前記両結合腕部の外側面側から1対の圧入パンチを用いて圧入する、十字軸式自在継手の組立方法であって、
    前記両カップ軸受のうちの一方のカップ軸受を、前記1対の圧入パンチのうちの一方の圧入パンチを用いて、この一方の圧入パンチの送り量に基づき、予め設定した圧入完了位置まで圧入し、この一方の圧入パンチを後退させると共に、前記両カップ軸受のうちの他方のカップ軸受を、前記1対の圧入パンチのうちの他方の圧入パンチを用いて、この他方の圧入パンチの送り量に基づき、予め設定した基準位置まで圧入し、
    その後、前記他方のカップ軸受を前記他方の圧入パンチを用いて前記十字軸ごと押し込み、この他方の圧入パンチに加わる圧力の大きさが所定の大きさになった位置を圧入完了位置と判定して、前記他方のカップ軸受の圧入を停止し、前記他方の圧入パンチを後退させる、
    事を特徴とする十字軸式自在継手の組立方法。
  2. 前記両カップ軸受を、予め設定した基準位置までそれぞれ圧入した後、前記他方のカップ軸受を停止させた状態で、前記一方のカップ軸受のみを圧入完了位置まで圧入し、次いで、前記一方の圧入パンチのみを後退させる、
    請求項1に記載した十字軸式自在継手の組立方法。
  3. 前記他方のカップ軸受を前記基準位置まで圧入した時点でこの他方の圧入パンチに加わる圧力の値を、基準圧力として設定し、この他方の圧入パンチに加わる圧力が、この基準圧力よりも予め設定した値だけ大きくなった時点で、前記他方のカップ軸受が前記圧入完了位置に達したと判定する、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載した十字軸式自在継手の組立方法。
  4. 前記他方のカップ軸受を、前記他方の圧入パンチにより、この圧入パンチに加わる圧力を監視しながら圧入し、前記十字軸を構成する軸部の先端面が、前記一方のカップ軸受を構成するカップの底部の内面に当接し始めた事を表す変曲点の圧力の値を、基準圧力として設定し、前記他方の圧入パンチに加わる圧力の値が、この基準圧力よりも予め設定した値だけ大きくなった時点で、前記他方のカップ軸受が前記圧入完了位置に達したと判定する、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載した十字軸式自在継手の組立方法。
  5. 前記他方のカップ軸受を構成するカップの底部の内面が前記軸部の先端面に当接する位置よりも手前の位置を、前記基準位置として設定している、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載した十字軸式自在継手の組立方法。
  6. 前記他方のカップ軸受が前記基準位置に達するまでの圧入速度を、この基準位置に達した後の圧入速度よりも速くする、請求項1〜5のうちの何れか1項に記載した十字軸式自在継手の組立方法。
  7. 前記基準位置に達した後の前記他方のカップ軸受の圧入速度を、前記他方の圧入パンチに加わる圧力の前記基準圧力からの増大量に応じて連続的に又は段階的に遅くする、請求項3若しくは4、又は、これら請求項3若しくは4を引用する請求項5〜6のうちの何れか1項に記載した十字軸式自在継手の組立方法。
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