JP6330800B2 - 注射器および注射器用ガスケット - Google Patents

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Description

本発明は、注射器のバレル内において摺動可能となるように注射器のプランジャーロッドの端部に取付けられる注射器用ガスケットおよびこれを備えた注射器に関する。
注射器用ガスケット(以下、単にガスケットと称する場合もある)は、天然ゴムやイソプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ブタジエンゴム等のゴム材料を主成分とするものか、あるいは、スチレン−ブタジエン共重合体に代表される如くのエラストマー材料を主成分とするものにて構成されることが一般的である。
注射器用ガスケットとしてゴム製のものを用いた場合には、通常、エラストマー製のものよりも液密性の点において優れた機能を発揮するが、薬液の一部にはゴムに吸着する性質を有する成分を含むものもあるため、そのような薬液を用いる場合には、エラストマー製のものが好適に用いられる。
なお、一般的な注射器用ガスケットおよびこれを備えた注射器が開示された文献としては、たとえば特開2001−190667号公報(特許文献1)や特開2008−307237号公報(特許文献2)等がある。
特開2001−190667号公報 特開2008−307237号公報
しかしながら、注射器用ガスケットとしてエラストマー製のものを用いた場合には、エラストマー材料が過度に柔軟であるため、外力が加わった場合に元の状態に復帰しようとする復元力に乏しく、また復元までに相当程度の時間を要してしまう。
そのため、プランジャーロッドとガスケットとの固定を螺合によって行なう場合には、十分な固定強度を得ることができず、プランジャーロッドがガスケットから脱落してしまう問題があった。また、注射の際に、医師等がガスケットが位置する部分のバレルを指で摘まんでこれを放した場合に、瞬間的にバレルとガスケットとの間に隙間が生じ、当該隙間から薬液が漏れ出してしまう問題もあった。
これらの問題は、注射器用ガスケットとしてエラストマー製のものを用いた場合に顕著に現れる問題ではあるが、注射器用ガスケットとしてゴム製のものを用いた場合にも、その柔軟性の程度によって相応に生じる問題である。
したがって、本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、液密性に優れかつプランジャーロッドからの脱落が防止できる注射器用ガスケットおよびこれを備えた注射器を提供することを目的とする。
本発明に基づく注射器は、バレルと、上記バレル内において摺動可能に配置されたガスケットと、上記ガスケットが取付けられたプランジャーロッドとを備えている。上記プランジャーロッドの上記ガスケット側の端部には、外周面に雄ネジ部が形成されたカプラーが設けられており、上記ガスケットの上記プランジャーロッド側の端部には、内周面に雌ネジ部が形成された凹部が設けられている。上記ガスケットは、上記雌ネジ部に上記雄ネジ部が螺合されることで上記カプラーに取付けられている。上記ガスケットは、上記凹部の内周面および当該内周面に設けられた上記雌ネジ部を規定する螺旋状の芯材部と、上記バレルの内周面に接触する摺動面を規定するとともに上記芯材部の外周面を覆う柔軟性を呈するパッキン部とを含んでいる。上記芯材部は、上記パッキン部よりも硬質である。ここで、上記芯材部に、螺旋状に延びるとともに径方向に貫通するスリットが設けられることにより、上記芯材部は、バネ弾性を有している。
上記本発明に基づく注射器にあっては、上記芯材部が、プラスチック製であることが好ましく、その場合には、上記パッキン部が、エラストマー製またはゴム製であることが好ましい。
上記本発明に基づく注射器にあっては、上記ガスケットが、上記芯材部に上記パッキン部が固着してなる一体成形部品にて構成されていることが好ましい。
上記本発明に基づく注射器にあっては、上記芯材部および上記パッキン部が、二色成形によって形成されていることが好ましい。
上記本発明に基づく注射器にあっては、上記バレルと上記ガスケットとによって規定される空間内に薬液が充填されていてもよい。
本発明に基づく注射器用ガスケットは、注射器のバレル内において摺動可能となるように、注射器のプランジャーロッドの端部に設けられたカプラーに取付けられるための凹部を有するものであって、柔軟性を呈するパッキン部と、上記パッキン部よりも硬質の芯材部とを備えている。上記凹部の内周面には、カプラーの外周面に設けられた雄ネジ部に螺合可能な雌ネジ部が設けられている。上記芯材部は、上記凹部の内周面および当該内周面に設けられた上記雌ネジ部を規定する螺旋状の形状を有している。上記パッキン部は、バレルの内周面に接触する摺動面を規定するとともに上記芯材部の外周面を覆っている。ここで、上記芯材部に、螺旋状に延びるとともに径方向に貫通するスリットが設けられることにより、上記芯材部は、バネ弾性を有している。
本発明によれば、液密性に優れかつプランジャーロッドからの脱落が防止できる注射器用ガスケットおよびこれを備えた注射器とすることができる。
本発明の実施の形態における注射器の断面図である。 図1に示す注射器の要部拡大断面図である。 図1に示す注射器用ガスケットの断面図である。 図1に示す注射器用ガスケットの一部破断斜視図である。 図1に示す注射器用ガスケットの芯材部の斜視図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
図1は、本発明の実施の形態における注射器の断面図である。まず、この図1を参照して、本実施の形態における注射器1および注射器用ガスケット4について説明する。なお、本実施の形態における注射器1は、予め薬液6が充填されたいわゆるプレフィルドシリンジである。
図1に示すように、注射器1は、バレル2と、プランジャーロッド3と、ガスケット4と、キャップ5と、薬液6とを備えている。薬液6は、バレル2内に充填されており、バレル2、ガスケット4およびキャップ5によって外部の空間から液密に保持されている。
バレル2は、軸方向の一端である基端21側が開放されかつ軸方向の他端である先端22側が概ね閉塞された有底略円筒状の部材からなり、たとえば樹脂製の射出成形品にて構成される。バレル2の基端21側には、注射の際にバレル2を保持するためのフランジ部211が設けられている。また、バレル2の底部に相当する先端22には、注射針が装着されるニードル取付部221が設けられている。
ニードル取付部221は、その先端が開放されており、バレル2内の空間は、当該ニードル取付部221を介してバレル2外の空間と連通している。ニードル取付部221にはキャップ5が取付けられており、これによりバレル2内に充填された薬液6が当該キャップ5によって注射器1の先端22側において外部の空間から液密に保持されている。
ガスケット4は、略円柱状の部材からなり、バレル2内の空間に挿入されている。ガスケット4は、バレル2内において摺動可能に配置されており、その外周面の一部が摺動面としてバレル2の内周面に適度に圧接触している。バレル2の先端22側に位置するガスケット4の軸方向端部は、バレル2内に充填された薬液6に接触している。これにより、バレル2内に充填された薬液6は、当該ガスケット4によって注射器1の基端21側において外部の空間から液密に保持されている。
バレル2の基端21側に位置するガスケット4の軸方向端部には、当該ガスケット4を後述するプランジャーロッド3のカプラー31に取付けるための凹部43が設けられている。また、凹部43の内周面には、雌ネジ部413が形成されている。なお、ガスケット4の詳細については、後述することとする。
プランジャーロッド3は、略円柱状の部材からなり、たとえば樹脂製の射出成形品にて構成される。プランジャーロッド3の軸方向の一端部は、バレル2の基端21側からバレル2内に向けて挿入されており、プランジャーロッド3の軸方向の他端部は、バレル2外に向けて突き出ている。
プランジャーロッド3の上記一端部には、バレル2の先端22側に向けて突出する略円柱状のカプラー31が設けられている。カプラー31の外周面には、雄ネジ部313が形成されている。
カプラー31は、ガスケット4の凹部43内に挿入されている。ここで、ガスケット4は、凹部43の内周面に形成された雌ネジ部413にカプラー31の外周面に形成された雄ネジ部313が螺合されることにより、カプラー31に対して取付けられている。これにより、ガスケット4は、プランジャーロッド3の上記一端部に固定さている。
注射器1の使用に際しては、キャップ5を突き破るように注射針がバレル2のニードル取付部221に取付けられ、その後プランジャーロッド3がバレル2の先端22側に向けて(図中に示す矢印A方向に向けて)押し込まれる。これにより、ガスケット4が液密性を維持しつつバレル2内を先端22側に向けて摺動することになり、当該ガスケット4の摺動に伴なう加圧力によって薬液6がニードル取付部221を介して注射針に送出される。
図2は、図1に示す注射器の要部拡大断面図であり、図3および図4は、それぞれ図1に示す注射器用ガスケットの断面図および一部破断斜視図である。また、図5は、図1に示す注射器用ガスケットの芯材部の斜視図である。次に、これら図2ないし図5を参照して、本実施の形態における注射器用ガスケット4のより詳細な構造および本実施の形態における注射器1における注射器用ガスケット4のプランジャーロッド3に対する組付構造について説明する。
図2ないし図4に示すように、ガスケット4は、芯材部41とパッキン部42とを含んでいる。上述した凹部43は、これら芯材部41とパッキン部42とによって規定されており、芯材部41が凹部43の内周面を、パッキン部42が凹部43の底面をそれぞれを規定している。
芯材部41は、主としてガスケット4のプランジャーロッド3に固定される部分を構成している。一方、パッキン部42は、主としてガスケット4の薬液6をバレル2内に液密に封止する部分を構成している。このため、芯材部41は、その外側がパッキン部42によって覆われている。
芯材部41は、パッキン部42に比較して硬質の部材からなる。芯材部41としては、たとえばポリプロピレン樹脂やポリエチレン樹脂を主成分とするプラスチック製のものが利用できる。なお、滅菌処理に対する耐熱性を考慮した場合には、芯材部41は、ポリプロピレン樹脂製であることが好ましい。
一方、パッキン部42は、芯材部41に比較して柔軟性を呈する部材からなる。パッキン部42としては、たとえば天然ゴムやイソプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ブタジエンゴム等を主成分とするゴム製のものか、あるいは、スチレン−ブタジエン共重合体に代表される如くの熱可塑性エラストマーを主成分とするエラストマー製のものが利用できる。なお、薬液6がゴムに吸着する性質を有する成分を含むものである場合には、パッキン部42は、エラストマー製であることが好ましい。
ガスケット4は、好ましくは芯材部41にパッキン部42が固着してなる一体成形品にて構成される。その具体的な製造方法としては、金型を利用した成形溶着技術としてのインサート成形法や二色成形法が利用できる。
インサート成形法を利用する場合は、予め芯材部41を金型を用いた射出成形によってプラスチック材料を用いて形成し、形成した芯材部41を金型から一旦完全に離型し、取り出した芯材部41をインサート部品として他の金型にセットし、セットされた芯材部41を取り巻く金型のキャビティ内に溶融させたゴム材料またはエラストマー材料を流し込んでこれを硬化させることによってパッキン部42を形成し、これによりガスケット4を得る。
一方、二色成形法を利用する場合は、予め芯材部41を金型を用いた射出成形によってプラスチック材料を用いて形成し、形成した芯材部41のパッキン部42との接合面となる部分のみが露出するように一部の金型を離隔させ、この離隔させた金型に代えて上記接合面となる部分を覆うように他の金型をセットし、芯材部41を取り巻く金型のキャビティ内に溶融させたゴム材料またはエラストマー材料を流し込んでこれを硬化させることによってパッキン部42を形成し、これによりガスケット4を得る。
これらの手法を利用してガスケット4を一体成形品にて構成することとすれば、芯材部41とパッキン部42とがその接合面において強固に固着したものとなり、独立した一つの部品として取り扱うことが可能になる。なお、生産性を考慮した場合には、二色成形法を利用することがより好適である。
図2ないし図5に示すように、芯材部41は、螺旋状の形状を有しており、カラー411と螺旋部412とを含む全体として略円筒状の外形を有している。カラー411は、ガスケット4のプランジャーロッド3側の端部に位置しており、螺旋部412は、当該カラー411から、ガスケット4のプランジャーロッド3側の端部とは反対側に位置する端部側に向けて延出している。
一方、パッキン部42は、全体として有底略円筒状の外形を有している。パッキン部42の円筒状の部分は、芯材部41の外周面(すなわち、カラー411の外周面および螺旋部412の外周面)を覆うとともに、バレル2の内周面に接触する摺動面を含むガスケット4の外周面を規定している。また、パッキン部42の底部は、芯材部41のプランジャーロッド3側の端部とは反対側に位置する端部を覆っている。
ここで、芯材部41の螺旋部412には、螺旋状に延びるスリットが形成されており、当該スリットによって雌ネジ部413が規定されている。当該雌ネジ部413は、前述したプランジャーロッド3のカプラー31の外周面に形成された雄ネジ部313に螺合する部位であり、凹部43の内周面に位置している。
また、芯材部41のカラー411には、切り欠き状の係止孔部414が周方向に沿って複数設けられており、この係止孔部414に対応する部分のパッキン部42には、係止溝部424がそれぞれ設けられている。これら係止孔部414および係止溝部424は、プランジャーロッド3のカプラー31の根元部分に形成された突起部314(図2参照)を係止する部位であり、カプラー31がガスケット4に螺合された状態おいて、その螺合が解除されないように回転留めを行なうものである。
以上において説明したように、本実施の形態における注射器1にあっては、ガスケット4が、柔軟性を呈するパッキン部42と、パッキン部42よりも硬質の芯材部41とによって構成されており、プランジャーロッド3のカプラー31に取付けられるための凹部43の内周面および当該内周面に設けられた雌ネジ部413がいずれも螺旋形状を有する芯材部41によって規定されており、バレル2の内周面に接触する摺動面が芯材部41の外周面を覆うパッキン部42によって規定されている。
そのため、ガスケット4をすべて柔軟性を呈する材料にて構成した場合に比べ、パッキン部42の内側に硬質の芯材部41が位置する分だけパッキン部4の反発力を高めることができ、パッキン部42として比較的柔軟な材料を使用した場合にも、その復元力が高まることになり、またその復元までの時間も短縮されるため、高い液密性を確保することができる。加えて、芯材部41が硬質であるため、プランジャーロッド43とガスケット4との螺合がより強固に行なえることになり、その固定強度を大幅に高めることができる。
したがって、本実施の形態における注射器1および注射器用ガスケット4とすることにより、液密性に優れかつプランジャーロッド3からの脱落が防止できる注射器用ガスケットおよびこれを備えた注射器とすることができる。
また、本実施の形態における注射器1の如く、予め薬液6が充填されてなるプレフィルドシリンジ等においては、バレル2に対するガスケット4の挿入がいわゆるスリーブ打栓と称される手法にて行なわれる。
このスリーブ打栓は、スリーブ形状の治具の内部にガスケットを予め圧縮した状態で挿入しておき、当該スリーブ形状の治具をバレル内に挿入してロッド等を用いてガスケットを薬液に接触する位置にまで押し込み、さらにその後スリーブ形状の治具のみを引き抜くことにより、バレル内にガスケットが残置されるようにする手法である。
このスリーブ打栓を利用して注射器を組立てる場合には、当該スリーブ打栓を行なう際にガスケットがスリーブ形状の治具の厚み分だけより大きく圧縮されることになるため、ガスケットに硬質の部位がある場合には、その圧縮力によって硬質の部位が変形または破砕してしまうことが懸念される。
しかしながら、上述した本実施の形態における注射器用ガスケット4においては、硬質の部位である芯材部41が螺旋形状、すなわちコイルバネ形状を有しているため、芯材部41がバネ弾性を示すことになり、芯材部41を円筒状の部材にて構成した場合等に比べてその変形や破損に対する許容度が大きくなる。
したがって、本実施の形態における注射器1および注射器用ガスケット4とすることにより、組立ての際にスリーブ打栓を行なった場合にも、芯材部41が変形したり破損したりすることが防止でき、歩留まりよく注射器を製造することができる。
上述した本発明の実施の形態においては、ガスケットを芯材部とパッキン部とが一体成形された一体成形品にて構成した場合を例示したが、これらを別体にてそれぞれ形成し、その後これらを組み合わせてガスケットを構成することとしてもよい。
また、上述した本発明の実施の形態においては、ガスケットおよびプランジャーロッドに回転留め機構を設けたものを例示して説明を行なったが、当該構成は必須のものではない。
また、上述した本発明の実施の形態においては、ガスケットの芯材部に螺旋部に加えてカラーが設けられたものを例示して説明を行なったが、当該カラーも必須のものではない。
また、上述した本発明の実施の形態においては、芯材部としてプランジャーロッド側とは反対側に位置する端部が開放されたものを例示して説明を行なったが、芯材部の当該端部は閉塞されていてもよい。
さらに、上述した本発明の実施の形態において示した各種の部品の材料や形状等は、あくまでも例示に過ぎず、本発明の趣旨に照らして許容される範囲でその変更が当然に可能である。
加えて、上述した本発明の実施の形態においては、本発明が適用された注射器および注射器用ガスケットとしていわゆるプレフィルドシリンジを例示して説明を行なったが、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、予め薬剤が充填されていない注射器および当該注射器に具備される注射器用ガスケットにも当然にその適用が可能である。
このように、今回開示した上記一実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は請求の範囲によって画定され、また請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 注射器、2 バレル、21 基端、211 フランジ部、22 先端、221 ニードル取付部、3 プランジャーロッド、31 カプラー、313 雄ネジ部、314 突起部、4 (注射器用)ガスケット、41 芯材部、411 カラー、412 螺旋部、413 雌ネジ部、414 係止孔部、42 パッキン部、424 係止溝部、43 凹部、5 キャップ、6 薬液。

Claims (6)

  1. バレルと、
    前記バレル内において摺動可能に配置されたガスケットと、
    前記ガスケットが取付けられたプランジャーロッドとを備え、
    前記プランジャーロッドの前記ガスケット側の端部には、外周面に雄ネジ部が形成されたカプラーが設けられ、
    前記ガスケットの前記プランジャーロッド側の端部には、内周面に雌ネジ部が形成された凹部が設けられ、
    前記ガスケットは、前記雌ネジ部に前記雄ネジ部が螺合されることで前記カプラーに取付けられ、
    前記ガスケットは、前記凹部の内周面および当該内周面に設けられた前記雌ネジ部を規定する螺旋状の芯材部と、前記バレルの内周面に接触する摺動面を規定するとともに前記芯材部の外周面を覆う柔軟性を呈するパッキン部とを含み、
    前記芯材部は、前記パッキン部よりも硬質であり、
    前記芯材部に、螺旋状に延びるとともに径方向に貫通するスリットが設けられることにより、前記芯材部が、バネ弾性を有している、注射器。
  2. 前記芯材部が、プラスチック製であり、
    前記パッキン部が、エラストマー製またはゴム製である、請求項1に記載の注射器。
  3. 前記ガスケットが、前記芯材部に前記パッキン部が固着してなる一体成形品にて構成されている、請求項1または2に記載の注射器。
  4. 前記芯材部および前記パッキン部が、二色成形によって形成されている、請求項3に記載の注射器。
  5. 前記バレルと前記ガスケットとによって規定される空間内に薬液が充填されている、請求項1から4のいずれかに記載の注射器。
  6. 注射器のバレル内において摺動可能となるように、注射器のプランジャーロッドの端部に設けられたカプラーに取付けられるための凹部を有する注射器用ガスケットであって、
    柔軟性を呈するパッキン部と、
    前記パッキン部よりも硬質の芯材部とを備え、
    前記凹部の内周面には、カプラーの外周面に設けられた雄ネジ部に螺合可能な雌ネジ部が設けられ、
    前記芯材部は、前記凹部の内周面および当該内周面に設けられた前記雌ネジ部を規定する螺旋状の形状を有し、
    前記パッキン部は、バレルの内周面に接触する摺動面を規定するとともに前記芯材部の外周面を覆っており、
    前記芯材部に、螺旋状に延びるとともに径方向に貫通するスリットが設けられることにより、前記芯材部が、バネ弾性を有している、注射器用ガスケット。
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