JP6268397B2 - シリンジ用キャップ - Google Patents
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Description
プレフィルドシリンジは、注射針が取り付けられる先端部分がキャップで密閉されている。プレフィルドシリンジを使用する際には、キャップを外して先端部分に注射針を取り付け、プランジャーロッドを先端側に向けて押し込んでガスケットを摺動させることにより、注射針を介して薬液が投与できる。
特許文献1には、シリンジ用キャップの一例としてのゴム栓が開示されている。
特許文献1に開示されたゴム栓9は、ルアーノズルが緊密に挿入されるように、天面部側は挿入されるルアーノズル部分の平均外径よりも小さい直径のテーパーのない円柱状の孔に形成され、残りの部分(挿入口に近い部分)は、テーパーを有するほぼ円柱状の孔に形成されている。
特許文献1に開示されたゴム栓は、打栓性を改善するために、円筒状脚部の内面(円柱状の孔)の挿入口に近い部分にテーパーを有する。そして、ゴム栓全体で密封性を保持すべく、テーパーを有する孔の周囲を囲むゴムの肉厚が厚くされている。このため円筒状脚部の外周面は、挿入口に近い部分が基部よりも直径が大きな形状となっている。
また、円筒状脚部の入口側が肉厚であり、打栓時の抵抗力が大きく、奥まで打栓しにくいという課題もある。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、打栓をスムーズに行えるように改良されたシリンジ用キャップを提供することを主たる目的とする。
請求項3記載の発明は、前記シリンジ用キャップは、ゴムまたは熱可塑性エラストマにより一体に成型されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のシリンジ用キャップである。
特に、円筒状脚部の肉厚が挿入口に向かって薄くされているので、打栓時の抵抗力が小さく、スムーズな自動打栓を行える。
図1は、この発明の一実施形態に係るプレフィルドシリンジの図解的な断面図である。
図1を参照して、プレフィルドシリンジ10は、円筒形状のシリンジバレル11を有し、シリンジバレル11の先端側には、ルアーノズル12と称される薬液出口が一体に成型されている。シリンジバレル11の後端部は、開放された開口13となっていて、開口13の外側には、外方へ張り出したフランジ14が形成されていてもよい。
ルアーノズル12には、この発明の一実施形態に係るシリンジ用キャップ20が打栓されて、シリンジバレル11の先端側の薬液出口が塞がれる。使用時には、シリンジ用キャップ20が外され、代わりに注射針が装着される。
図2を参照して説明する。シリンジ用キャップ20は、たとえば、熱硬化型ゴムや、熱可塑性エラストマで構成することができる。このうち、耐熱性に優れることから、熱硬化性ゴムや、熱可塑性エラストマのうち架橋点を有する動的架橋型熱可塑性エラストマがより好ましい。これらのポリマー成分も特に限定されるものではなく、強いて言えば、成型性に優れるエチレン−プロピレン−ジエンゴムやブタジエンゴムが好ましい。また、耐ガス透過性に優れるブチルゴム、塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴムも好ましい。
シリンジ用キャップ20は、厚みのある円板状の基部21と、基部21の軸方向Sに延び出した円筒状の脚部22とを備えている。脚部22は、基部21の下面側から下方へ延び出しており、その外径D1は、基部21の外径D2よりも小さくなっている。
このように、脚部22は、外周面23と内周面25とに、互いに逆方向のテーパーがつけられており、基部21側から下方先端に向かって、その肉厚が徐々に薄くなっている。
シリンジ用キャップ20の特徴は、封止突起27がルアーノズル12(図1参照)の先端に弾力的に圧接され、ルアーノズル12の先端出口を確実に封鎖するようにされていることである。また、その際に、シリンジ用キャップ20の内周面25のうち、天面26から下方に向かって約4分の1程度の内周面25の領域が、ルアーノズル12の先端外周面を弾力的にしっかりと挟持して、シリンジ用キャップ20がルアーノズル12から外れないように保持することである。すなわち、脚部22の長さfに対し、天面26からf/4程度の長さの部分が、ルアーノズル12の挟持に寄与するように、寸法設計がされている。
c>x≧b
を満たす寸法設計にされている。
なお、封止突起27の表面および天面26には、たとえばフッ素樹脂フィルム30が積層(ラミネート)されていてもよい。フッ素樹脂フィルム30をラミネートすると、ルアーノズル12の先端が封止突起27に圧接された状態において、ルアーノズル12を通って薬液が封止突起27を形成するゴムに直接触れることを阻止して、架橋ゴムの成分が薬液へ移行することを防止できる。
次に、シリンジ用キャップ20の具体的な寸法比率について説明をする。
封止突起27の直径aと、当該封止突起27の高さeとは、
a:e=3:1〜4:1
の関係になっている。また、封止突起27の直径aと、天面26の直径bとの比は、
a:b=1:1.4〜1:2.3
の関係になっている。
b:c=1:1.2〜1:1.5
の関係になっている。
なお、内周面25の入り口部分には、シリンジ用キャップ20を打栓する場合のガイド用テーパー28が形成されている。
<配合内容>
・塩素化ブチルゴム:HT1066(日本ブチル株式会社)
・ポリエチレン(LDPE):フローセンUF、住友精化株式会社製
・酸化マグネシウム:キョーワマグ150、協和化学工業株式会社製
・微粉タルク:ミストロンCB、Luzenac America社製
・焼成クレー:サテントンW、ENGELHARD CORPORATION社製
・酸化チタン:タイペークA100、石原産業株式会社製
・サーマルブラック:サーマックスMT、Cancard社製
・架橋剤:6-R1,3,5 トリアジン-2,4-ジチオール、三協化成株式会社製
<成型条件>
表1の通りであり、160℃/15分にて真空プレスで成型し、5mリットルシリンジ用キャップを作製した。
実施例1〜4および比較例1における封止突起22の直径a、高さe、天面26の直径b、内周面25の入り口部分の直径cの関係は、表2に示す通りである。
A:液漏れ試験
JIS T3210:2011「滅菌済み注射筒」を準用し、キャップの液漏れ試験を行った。
ガスケットネジ部にネジより長い治具を勘合した状態で、接液側を上にして置き、シリンジを真っ直ぐに挿入して打栓した。次にノズルより、メチレンブルーで着色した水を公称容量目盛りの3/4の位置まで充填した。シリンジ用キャップ20、プランジャロッドを取り付け、注射筒(シリンジバレル)を下に向けてプランジャに規定の圧力(3mリットル〜10mリットルシリンジ:343kpa)を10秒かけた。1日放置後、10倍に拡大し、キャップとノズル間の漏れを観察した。
自動打栓機を用いて、シリンジバレルの先端に実施例1〜4および比較例1のシリンジ用キャップを装着した。
打栓機が打栓しようとするシリンジ用キャップとシリンジバレルとのセンターが極僅かずれていても全てが自動打栓できたものを○、自動打栓は可能であるが、センターがずれると自動打栓されないものを△とした。
実施例1〜4および比較例1のシリンジ用キャップをシリンジバレルの先端に装着(セット)し、シリンジ用キャップ側を上にして、オートグラフにセットした。そして、チャックして、500mm/minにてシリンジ用キャップの引き抜き試験を実施した。引き抜きに要した力を記録した。
下記表3の通りである。
A:液漏れ性
実施例1〜3は、いずれも、10本のシリンジにおいて、全く漏れが認められなかった。
B:打栓性
実施例1〜4は、打栓機とシリンジバレルが若干ずれていても、テーパーにより自動打栓が可能であった。
C:取外し性
実施例1〜4は、4.5Kgf以下の力で取外すことができたが、比較例1は、取外しに6.0Kgfの力を要した。
21 基部
22 脚部
23 外周面
24 内空間
25 内周面
26 天面
27 封止突起
28 ガイド用テーパー
30 フッ素樹脂フィルム
Claims (6)
- シリンジの薬液出口に外嵌され、薬液出口を塞ぐためのシリンジ用キャップであって、
厚みのある円板状の基部と、
前記基部の一端面側から、基部の軸方向に延びるように形成され、外径が基部の外径以下で、外周面および内周面を有する円筒状の脚部と、を備え、
前記脚部の外周面は、基部側から延び出た先端に向かって、その外径が小さくなるようにテーパーが付けられ、
前記脚部の内周面は、脚部の先端側入口が開口され、基部に向かってその内径が小さくなるようにテーパーが付けられ、
それによって、前記脚部は基部側から先端に向かってその肉厚が徐々に薄くなっており
、
前記脚部の内周面で囲まれた内空間の基部側を塞ぐ天面には、入口側へ向かって凸湾曲した円形の封止突起が形成されており、
前記封止突起の直径aと、突出高さeとの比は、3:1〜4:1の範囲に設計されており、
前記封止突起の直径aと、前記内周面で囲まれた内空間の天面の直径bとの比は、1:1.4〜1:2.3の範囲に設計されていることを特徴とする、シリンジ用キャップ。 - 前記天面の直径bと、前記脚部の先端側入口の開口の直径cとの比は、1:1.2〜1:1.5の範囲に設計されていることを特徴とする、請求項1に記載のシリンジ用キャップ。
- 前記シリンジ用キャップは、ゴムまたは熱可塑性エラストマにより一体に成型されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のシリンジ用キャップ。
- 前記天面および封止突起の表面のみを覆うようにフッ素系フィルムがラミネートされていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のシリンジ用キャップ。
- シリンジの薬液出口はルアーノズルを含み、
ルアーノズルの先端外径xと、前記天面の直径bと、前記入口の開口直径cとの関係は、
c>x≧b
を満たすことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のシリンジ用キャップ。 - ルアーノズル形状の薬液出口を有するシリンジバレルと、
前記シリンジバレルのルアーノズル形状の薬液出口に外嵌された請求項1〜5のいずれか一項に記載のシリンジ用キャップとを含むことを特徴とする、医療用シリンジ。
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