JP6330777B2 - 容量式memsセンサ - Google Patents
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Description
図1に示す本実施例のMEMSセンサ2は、容量式の1軸の角速度センサとして用いられる。MEMSセンサ2は、支持基板4と、センサ基板6と、キャップ基板8が順に積層された、積層基板10から構成されている。本実施例のMEMSセンサ2では、例えば、支持基板4の厚さは300〜500μmであり、センサ基板6の厚さは40〜100μmであり、キャップ基板8の厚さは300〜500μmである。なお、支持基板4の厚さとキャップ基板8の厚さをほぼ同程度とすることで、熱膨張係数差による反りの発生を防止することができる。以下の説明では、積層基板10の積層方向をZ方向とし、積層基板10の面内方向をX方向およびY方向とする。また、以下の説明では、Z方向の正方向を上方向といい、Z方向の負方向を下方向という。本実施例のMEMSセンサ2では、支持基板4の上方にセンサ基板6が積層されており、センサ基板6の上方にキャップ基板8が積層されている。
図9は、実施例2の、容量式の1軸の角速度センサである、MEMSセンサ82を示している。本実施例のMEMSセンサ82は、実施例1のMEMSセンサ2とほぼ同様の構成を備えている。以下では、本実施例のMEMSセンサ82について、実施例1のMEMSセンサ2と相違する点のみを説明する。なお、図9では、センサ基板6と、キャップ基板8の突起部74のみを図示しており、支持基板4と、キャップ基板8の突起部74以外の部分を図示していない。本実施例のMEMSセンサ82では、受圧部42とアンカ部46が、折返し梁部84によって連結されている。折返し梁部84は、受圧部42の外側の角部に接続されている。折返し梁部84を用いることによって、支持基板4に反りを生じた場合であっても、その影響が抑制され、受圧部42や櫛歯電極部38が反ることはない。また、本実施例のMEMSセンサ82では、1つの受圧部42に対して、4つの突起部74が配置されている。このような構成とすることによって、個々の突起部74の位置や形状がばらついた場合でも、突起部74の当接による直線梁部44、受圧部42、櫛歯電極支持部40、櫛歯電極部38の変形量がばらつくことを抑制することができる。
図10は、実施例3の、容量式の1軸の角速度センサである、MEMSセンサ92を示している。本実施例のMEMSセンサ92は、実施例1のMEMSセンサ2とほぼ同様の構成を備えている。以下では、本実施例のMEMSセンサ92について、実施例1のMEMSセンサ2と相違する点のみを説明する。なお、図10では、センサ基板6と、キャップ基板8の突起部74のみを図示しており、支持基板4と、キャップ基板8の突起部74以外の部分を図示していない。本実施例のMEMSセンサ92では、受圧部42とアンカ部46が、X方向に沿って伸びる直線梁部94によって連結されている。直線梁部94は、受圧部42のX方向の両側の端部にそれぞれ接続されている。すなわち、受圧部42は、X方向に関して、直線梁部94によって両持ち支持されている。このような構成とすると、突起部74によって受圧部42が押し下げられる際に、受圧部42はY軸周りに傾斜することなく、下方向(Z方向の負方向)へ沈み込む。従って、櫛歯電極部38も、Y軸周りに傾斜することなく、下方向(Z方向の負方向)へ沈み込む。従って、櫛歯電極部26と櫛歯電極部38を平行に維持したまま、段違いの櫛歯電極を形成することができる。
図11は、実施例4の、容量式の1軸の角速度センサである、MEMSセンサ102を示している。本実施例のMEMSセンサ102は、実施例1のMEMSセンサ2とほぼ同様の構成を備えている。以下では、本実施例のMEMSセンサ102について、実施例1のMEMSセンサ2と相違する点のみを説明する。なお、図11では、センサ基板6と、キャップ基板8の突起部74のみを図示しており、支持基板4と、キャップ基板8の突起部74以外の部分を図示していない。本実施例のMEMSセンサ102では、受圧部42とアンカ部46が、折返し梁部104によって連結されている。折返し梁部104は、受圧部42のX方向の両側の端部にそれぞれ接続されている。すなわち、受圧部42は、X方向に関して、折返し梁部104によって両持ち支持されている。折返し梁部104は、X方向の剛性が高く、Y方向およびZ方向の剛性が低い形状に形成されている。折返し梁部104は、受圧部42からX方向に沿って伸びる第1直線部と、第1直線部からY方向に沿って伸びる折返し部と、折返し部からX方向に沿って伸びる第2直線部を備えている。折返し梁部104を用いることによって、支持基板4に反りを生じた場合であっても、その影響が抑制され、受圧部42や櫛歯電極部38が反ることはない。また、受圧部42のX方向の両側の端部を折返し梁部104で支持することによって、突起部74によって受圧部42が押し下げられる際に、受圧部42はY軸周りに傾斜することなく、下方向(Z方向の負方向)へ沈み込む。従って、櫛歯電極部38も、Y軸周りに傾斜することなく、下方向(Z方向の負方向)へ沈み込む。従って、櫛歯電極部26と櫛歯電極部38を平行に維持したまま、段違いの櫛歯電極を形成することができる。
図12は、実施例5の、容量式の1軸の角速度センサである、MEMSセンサ112を示している。本実施例のMEMSセンサ112は、実施例1のMEMSセンサ2とほぼ同様の構成を備えている。以下では、本実施例のMEMSセンサ112について、実施例1のMEMSセンサ2と相違する点のみを説明する。なお、図12では、センサ基板6と、キャップ基板8の突起部74のみを図示しており、支持基板4と、キャップ基板8の突起部74以外の部分を図示していない。図12に示すMEMSセンサ112では、受圧部42とアンカ部46が、折返し梁部114によって連結されている。折返し梁部114は、受圧部42のX方向の内側の角部と外側の角部にそれぞれ接続されている。すなわち、受圧部42は、X方向に関して、折返し梁部114によって両持ち支持されているとともに、Y方向に関しても、折返し梁部114によって両持ち支持されている。折返し梁部114を用いることによって、支持基板4に反りを生じた場合であっても、その影響が抑制され、受圧部42や櫛歯電極部38が反ることはない。また、受圧部42のX方向の両側の角部を折返し梁部114で支持することによって、突起部74によって受圧部42が押し下げられる際に、受圧部42はXY平面に対して傾斜することなく、下方向(Z方向の負方向)へ沈み込む。従って、櫛歯電極部38も、XY平面に対して傾斜することなく、下方向(Z方向の負方向)へ沈み込む。従って、櫛歯電極部26と櫛歯電極部38を平行に維持したまま、段違いの櫛歯電極を形成することができる。また、本実施例のMEMSセンサ112では、1つの受圧部42に対して、4つの突起部74が配置されている。このような構成とすることによって、個々の突起部74の位置や形状がばらついた場合でも、突起部74の当接による折返し梁部114、受圧部42、櫛歯電極支持部40、櫛歯電極部38の変形量がばらつくことを抑制することができる。
図13は、実施例6の、容量式の1軸の角速度センサである、MEMSセンサ122を示している。本実施例のMEMSセンサ122は、実施例1のMEMSセンサ2とほぼ同様の構成を備えている。以下では、本実施例のMEMSセンサ122について、実施例1のMEMSセンサ2と相違する点のみを説明する。なお、図13では、センサ基板6と、キャップ基板8の突起部74のみを図示しており、支持基板4と、キャップ基板8の突起部74以外の部分を図示していない。本実施例のMEMSセンサ122では、受圧部42とアンカ部46が、直線梁部124によって連結されている。直線梁部124は、受圧部42の角部にそれぞれ接続されている。すなわち、受圧部42は、X方向に関して、直線梁部124によって両持ち支持されているとともに、Y方向に関しても、直線梁部124によって両持ち支持されている。受圧部42のそれぞれの角部を直線梁部124で支持することによって、突起部74によって受圧部42が押し下げられる際に、受圧部42はXY平面に対して傾斜することなく、下方向(Z方向の負方向)へ沈み込む。従って、櫛歯電極部38も、XY平面に対して傾斜することなく、下方向(Z方向の負方向)へ沈み込む。従って、櫛歯電極部26と櫛歯電極部38を平行に維持したまま、段違いの櫛歯電極を形成することができる。また、本実施例のMEMSセンサ122では、1つの受圧部42に対して、4つの突起部74が配置されている。このような構成とすることによって、個々の突起部74の位置や形状がばらついた場合でも、突起部74の当接による直線梁部124、受圧部42、櫛歯電極支持部40、櫛歯電極部38の変形量がばらつくことを抑制することができる。
図14は、実施例7の、容量式の1軸の角速度センサである、MEMSセンサ132を示している。本実施例のMEMSセンサ132は、実施例1のMEMSセンサ2とほぼ同様の構成を備えている。以下では、本実施例のMEMSセンサ132について、実施例1のMEMSセンサ2と相違する点のみを説明する。なお、図14では、センサ基板6と、キャップ基板8の突起部74のみを図示しており、支持基板4と、キャップ基板8の突起部74以外の部分を図示していない。本実施例のMEMSセンサ132では、受圧部42とアンカ部46が、X方向に沿って伸びる第1直線梁部134と、Y方向に沿って伸びる第2直線梁部136によって連結されている。第1直線梁部134は、受圧部42のX方向の両側の端部にそれぞれ接続されている。第2直線梁部136は、受圧部42のY方向の両側の端部にそれぞれ接続されている。すなわち、受圧部42は、X方向に関して、第1直線梁部134によって両持ち支持されているとともに、Y方向に関して、第2直線梁部136によって両持ち支持されている。受圧部42のX方向の両側の端部を第1直線梁部134で支持し、受圧部42のY方向の両側の端部を第2直線梁部136で支持することによって、突起部74によって受圧部42が押し下げられる際に、受圧部42はXY平面に対して傾斜することなく、下方向(Z方向の負方向)へ沈み込む。従って、櫛歯電極部38も、XY平面に対して傾斜することなく、下方向(Z方向の負方向)へ沈み込む。従って、櫛歯電極部26と櫛歯電極部38を平行に維持したまま、段違いの櫛歯電極を形成することができる。
図15は、実施例8の、容量式の1軸の角速度センサである、MEMSセンサ142を示している。本実施例のMEMSセンサ142は、実施例1のMEMSセンサ2とほぼ同様の構成を備えている。以下では、本実施例のMEMSセンサ142について、実施例1のMEMSセンサ2と相違する点のみを説明する。なお、図15では、センサ基板6と、キャップ基板8の突起部74のみを図示しており、支持基板4と、キャップ基板8の突起部74以外の部分を図示していない。本実施例のMEMSセンサ142では、受圧部42とアンカ部46が、蛇行梁部144によって連結されている。蛇行梁部144は、受圧部42の角部にそれぞれ接続されている。すなわち、受圧部42は、X方向に関して、蛇行梁部144によって両持ち支持されているとともに、Y方向に関しても、蛇行梁部144によって両持ち支持されている。受圧部42のそれぞれの角部を蛇行梁部144で支持することによって、突起部74によって受圧部42が押し下げられる際に、受圧部42はXY平面に対して傾斜することなく、下方向(Z方向の負方向)へ沈み込む。従って、櫛歯電極部38も、XY平面に対して傾斜することなく、下方向(Z方向の負方向)へ沈み込む。従って、櫛歯電極部26と櫛歯電極部38を平行に維持したまま、段違いの櫛歯電極を形成することができる。
図16は、実施例9の、容量式の1軸の角速度センサである、MEMSセンサ152を示している。本実施例のMEMSセンサ152は、実施例1のMEMSセンサ2とほぼ同様の構成を備えている。以下では、本実施例のMEMSセンサ152について、実施例1のMEMSセンサ2と相違する点のみを説明する。なお、図16では、センサ基板6と、キャップ基板8の突起部74のみを図示しており、支持基板4と、キャップ基板8の突起部74以外の部分を図示していない。本実施例のMEMSセンサ152では、櫛歯電極部38の連結部38aのY方向の両端に受圧部42が設けられており、導線部48は連結部38aとパッド部50の間を連結している。受圧部42とアンカ部46は、X方向に沿って伸びる直線梁部154によって連結されている。直線梁部154は、受圧部42のX方向の両側の端部にそれぞれ接続されている。すなわち、受圧部42は、X方向に関して、直線梁部154によって両持ち支持されている。本実施例のMEMSセンサ152では、受圧部42がX方向に関して直線梁部154に両持ち支持されているため、突起部74によって受圧部42が押し下げられる際に、受圧部42はY軸周りに傾斜することなく、下方向(Z方向の負方向)へ沈み込む。従って、櫛歯電極部38も、Y軸周りに傾斜することなく、下方向(Z方向の負方向)へ沈み込む。さらに、本実施例のMEMSセンサ152では、櫛歯電極部38がY方向に関して2つの受圧部42に両持ち支持されているため、突起部74によって受圧部42が押し下げられる際に、櫛歯電極部38はX軸周りに傾斜することなく、下方向(Z方向の負方向)へ沈み込む。従って、櫛歯電極部26と櫛歯電極部38を平行に維持したまま、段違いの櫛歯電極を形成することができる。
図17は、実施例10の、容量式の1軸の角速度センサである、MEMSセンサ162を示している。本実施例のMEMSセンサ162は、実施例1のMEMSセンサ2とほぼ同様の構成を備えている。以下では、本実施例のMEMSセンサ162について、実施例1のMEMSセンサ2と相違する点のみを説明する。なお、図17では、センサ基板6と、キャップ基板8の突起部74のみを図示しており、支持基板4と、キャップ基板8の突起部74以外の部分を図示していない。本実施例のMEMSセンサ162は、受圧部42近傍の構造に関して、図14に示す実施例7のMEMSセンサ132と同様の構成子を備えている。図17に示す本実施例のMEMSセンサ162は、板状梁部28と中継部30を備えておらず、マス部24のY方向の両側の端部に、櫛歯電極部36が設けられている。また、マス部24のそれぞれの角部は、折返し梁部164を介して、アンカ部34に連結されている。折返し梁部164は、マス部24からX方向に沿って伸びる第1直線部164aと、第1直線部164aからY方向に沿って伸びる折返し部164bと、折返し部164bからX方向に沿って伸びてアンカ部34に連結する第2直線部164cを備えている。折返し梁部164は、X方向の剛性が高く、Y方向およびZ方向の剛性が低い形状に形成されている。本実施例のMEMSセンサ162でも、図14に示すMEMSセンサ132と同様に、櫛歯電極部26と櫛歯電極部38を平行に維持したまま、段違いの櫛歯電極を形成することができる。
図18は、実施例11の、容量式の1軸の角速度センサである、MEMSセンサ172を示している。本実施例のMEMSセンサ172は、実施例1のMEMSセンサ2とほぼ同様の構成を備えている。以下では、本実施例のMEMSセンサ172について、実施例1のMEMSセンサ2と相違する点のみを説明する。なお、図18では、センサ基板6と、キャップ基板8の突起部74のみを図示しており、支持基板4と、キャップ基板8の突起部74以外の部分を図示していない。本実施例のMEMSセンサ172では、受圧部42とアンカ部46は、Y方向に沿って伸びるねじり梁部174によって連結されている。ねじり梁部174は、受圧部42のY方向の両端において、X方向の中央部に連結されている。すなわち、受圧部42は、Y方向に関して、ねじり梁部174によって両持ち支持されている。また、本実施例のMEMSセンサ172では、突起部74が受圧部42の中央には配置されていない。一方の受圧部42(図18の右側の受圧部42)に対応する突起部74は、受圧部42のねじり梁部174との接続部174aよりもX方向の外側(マス部24から見て遠い側)に配置されており、他方の受圧部42(図18の左側の受圧部42)に対応する突起部74は、受圧部42のねじり梁部174との接続部174aよりもX方向の内側(マス部24から見て近い側)に配置されている。
図20は本実施例のMEMSセンサ202を示している。本実施例のMEMSセンサ202は、図16に示す実施例9のMEMSセンサ152と同様の構成を備える角速度センサ204,206を、Y方向に2つ並べて配置し、両者の間を連結梁208によって連結した構成を有している。つまり、本構成で、差動型の容量式1軸角速度センサとなる。なお、図20では、センサ基板6と、キャップ基板8の突起部74のみを図示しており、支持基板4と、キャップ基板8の突起部74以外の部分を図示していない。また、図20では、上下方向をX方向とし、左右方向をY方向として図示している。連結梁208は、角速度センサ204の角速度センサ206に近い側の中継部30と、角速度センサ206の角速度センサ204に近い側の中継部30の間を連結している。
図21は本実施例の、容量式の2軸角速度センサであるMEMSセンサ222を示している。本実施例のMEMSセンサ222は、図20に示す実施例12のMEMSセンサ202の角速度センサ204,206と同様の構成を備える角速度センサ224,226を、Y方向に2つ並べて配置し、実施例12のMEMSセンサ202の角速度センサ204,206を一部変更して、Z軸周りに90度回転させた角速度センサ228,230を、X方向に2つ並べて配置し、これらの角速度センサ224,226,228,230を、連結梁232によって連結した構成を有している。角速度センサ228,230は、受圧部42および対応する突起部74を有しておらず、角速度センサ228,230の櫛歯電極部38は、櫛歯電極支持部40を介してパッド部50に連結されている。すなわち、角速度センサ228,230では、櫛歯電極部26と櫛歯電極部38は、段違いの櫛歯電極を形成していない。また、図21においてX方向の正方向を上にして紙面を見たとき、角速度センサ228,230の左側に配置される櫛歯電極部26では、櫛歯電極部26の電極部は、Y方向の負方向で隣接する櫛歯電極部38の電極部との距離が近く、Y方向の正方向で隣接する櫛歯電極部38の電極部との距離が遠くなるように配置されている。一方、図21においてX方向の正方向を上にして紙面を見たとき、角速度センサ228,230の右側に配置される櫛歯電極部26では、櫛歯電極部26の電極部は、Y方向の正方向で隣接する櫛歯電極部38の電極部との距離が近く、Y方向の負方向で隣接する櫛歯電極部38の電極部との距離が遠くなるように配置されている。また、角速度センサ228,230では、Y方向の剛性が低い直線梁234によって、マス部24と中継部30が連結されている。角速度センサ228,230では、マス部24がY方向に変位したときに、互いに近接する櫛歯電極部26の電極部と櫛歯電極部38の電極部の間の距離が変化し、両者の間の静電容量が変化する。なお、角速度センサ228の櫛歯電極部235,236は、角速度センサ228のX方向の励振をモニタするモニタ電極として機能し、角速度センサ230の櫛歯電極部237,238は、角速度センサ230のX方向の励振をモニタするモニタ電極として機能する。
図22は本実施例の、容量式の2軸角速度センサであるMEMSセンサ242を示している。本実施例のMEMSセンサ242は、図16に示す実施例9のMEMSセンサ152について、一部を変更した形態を備えている。本実施例のMEMSセンサ242では、中継部30のY方向の外側の端部には、櫛歯電極部244が設けられている。櫛歯電極部244は、中継部30からY方向に沿って伸びる支持部244aと、支持部244aからY方向に沿って伸びる電極部244bを備えている。また、櫛歯電極部244に対応して、櫛歯電極部246が設けられている。櫛歯電極部246は、長手方向がX方向に沿った長方形状の連結部246aと、連結部246aからY方向に沿って伸びる支持部246bと、支持部246bからY方向に沿って伸びる電極部246cを備えている。櫛歯電極部246の電極部246cは、櫛歯電極部244の電極部244bと、Y方向に関して対向して配置されている。すなわち、櫛歯電極部246と櫛歯電極部244は、互いに噛み合うように配置されている。図22においてY方向の正方向を上にして紙面を見たとき、MEMSセンサ242の上側に配置される櫛歯電極部246では、櫛歯電極部246の電極部246cは、Y方向の正方向で隣接する櫛歯電極部244の電極部244bとの距離が近く、Y方向の負方向で隣接する櫛歯電極部244の電極部244bとの距離が遠くなるように配置されている。一方、図22においてY方向の正方向を上にして紙面を見たとき、MEMSセンサ242の下側に配置される櫛歯電極部246では、櫛歯電極部246の電極部246cは、Y方向の負方向で隣接する櫛歯電極部244の電極部244bとの距離が近く、Y方向の正方向で隣接する櫛歯電極部244の電極部244bとの距離が遠くなるように配置されている。MEMSセンサ242では、マス部24がY方向に変位したときに、互いに近接する櫛歯電極部244の電極部244bと櫛歯電極部246の電極部246cの間の距離が変化し、両者の間の静電容量が変化する。櫛歯電極部246は、櫛歯電極支持部248を介して、パッド部250に連結している。パッド部250は、支持基板4の接合部17に固定されている。
Claims (8)
- 第1基板と、第1基板に接合された第2基板を備えており、
第1基板に、第1櫛歯電極と、第1櫛歯電極と噛み合うように配置された第2櫛歯電極と、第1基板の面内で直線状に伸びる櫛歯電極支持部を介して第1櫛歯電極を支持する受圧部と、櫛歯電極支持部の長手方向と同じ方向に延びる梁を介して受圧部を両持ち支持する支持部を備えており、
第2基板に、受圧部に対応する押圧部を備えており、
受圧部および押圧部の一方に、受圧部および押圧部の他方に向けて突出する突起部を備えており、
押圧部が突起部を介して受圧部を押圧することで支持部が変形しており、
第1櫛歯電極と第2櫛歯電極が段違いに配置されている、容量式MEMSセンサ。 - 第1基板と、第1基板に接合された第2基板を備えており、
第1基板に、第1櫛歯電極と、第1櫛歯電極と噛み合うように配置された第2櫛歯電極と、第1基板の面内で直線状に伸びる櫛歯電極支持部を介して第1櫛歯電極を支持する受圧部と、第1基板の面内方向であって櫛歯電極支持部の長手方向に対して0度より大きく90度より小さい角度を持った方向に延びる梁を介して受圧部を両持ち支持する支持部を備えており、
第2基板に、受圧部に対応する押圧部を備えており、
受圧部および押圧部の一方に、受圧部および押圧部の他方に向けて突出する突起部を備えており、
押圧部が突起部を介して受圧部を押圧することで支持部が変形しており、
第1櫛歯電極と第2櫛歯電極が段違いに配置されている、容量式MEMSセンサ。 - 第1基板と、第1基板に接合された第2基板を備えており、
第1基板に、第1櫛歯電極と、第1櫛歯電極と噛み合うように配置された第2櫛歯電極と、第1基板の面内で直線状に伸びる櫛歯電極支持部を介して第1櫛歯電極を支持する受圧部と、櫛歯電極支持部の長手方向と同じ方向に延びる梁を介して受圧部を片持ち支持する支持部を備えており、
第2基板に、受圧部に対応する押圧部を備えており、
受圧部および押圧部の一方に、受圧部および押圧部の他方に向けて突出する突起部を備えており、
押圧部が突起部を介して受圧部を押圧することで支持部が変形しており、
第1櫛歯電極と第2櫛歯電極が段違いに配置されている、容量式MEMSセンサ。 - 第1基板と、第1基板に接合された第2基板を備えており、
第1基板に、第1櫛歯電極と、第1櫛歯電極と噛み合うように配置された第2櫛歯電極と、第1櫛歯電極を支持する受圧部と、受圧部を支持する支持部と、第3櫛歯電極と、第3櫛歯電極と噛み合うように配置された第4櫛歯電極と、第3櫛歯電極を支持する第2受圧部と、第2受圧部を支持する第2支持部を備えており、
第2基板に、受圧部に対応する押圧部と、第2受圧部に対応する第2押圧部を備えており、
受圧部および押圧部の一方に、受圧部および押圧部の他方に向けて突出する突起部を備えており、
押圧部が突起部を介して受圧部を押圧することで支持部が変形しており、
第1櫛歯電極と第2櫛歯電極が段違いに配置されており、
第2受圧部および第2押圧部の一方に、第2受圧部および第2押圧部の他方に向けて突出する第2突起部を備えており、
第2押圧部が第2突起部を介して第2受圧部を押圧することで第2支持部が変形しており、
第3櫛歯電極と第4櫛歯電極が段違いに配置されており、
第3櫛歯電極の第4櫛歯電極に対するオフセットの方向が、第1櫛歯電極の第2櫛歯電極に対するオフセットの方向とは反対方向である、容量式MEMSセンサ。 - 第1基板と第2基板が積層されており、
第2基板が、第1基板との接合面から所定の深さを有する凹部が形成された収容部を備えている、請求項1から4の何れか一項の容量式MEMSセンサ。 - 第1基板に接合された第3基板をさらに備えており、
第3基板と第1基板と第2基板が順に積層されており、
第3基板が、第1基板との接合面から所定の深さを有する凹部が形成された収容部を備えており、
第2基板の収容部と第3基板の収容部によって規定される空間が密封されている、請求項5の容量式MEMSセンサ。 - 第1基板と、第1基板に接合された第2基板を備えており、
第1基板に、第1マス部と、第1マス部に固定された第1可動櫛歯電極と、第1可動櫛歯電極と噛み合うように配置された第1固定櫛歯電極と、第1固定櫛歯電極を支持する第1受圧部と、第1受圧部を支持する第1支持部と、第2マス部と、第2マス部に固定された第2可動櫛歯電極と、第2可動櫛歯電極と噛み合うように配置された第2固定櫛歯電極と、第2固定櫛歯電極を支持する第2受圧部と、第2受圧部を支持する第2支持部と、第1マス部と第2マス部を連結する連結部を備えており、
連結部は、第1マス部と第2マス部の連結方向に関して、第1マス部と第2マス部が互いに逆方向に移動するように、第1マス部と第2マス部を連結しており、
第2基板に、第1受圧部に対応する第1押圧部と、第2受圧部に対応する第2押圧部を備えており、
第1受圧部および第1押圧部の一方に、第1受圧部および第1押圧部の他方に向けて突出する第1突起部を備えており、
第2受圧部および第2押圧部の一方に、第2受圧部および第2押圧部の他方に向けて突出する第2突起部を備えており、
第1押圧部が第1突起部を介して第1受圧部を押圧することで第1支持部が変形しており、
第2押圧部が第2突起部を介して第2受圧部を押圧することで第2支持部が変形しており、
第1可動櫛歯電極と第1固定櫛歯電極が段違いに配置されており、
第2可動櫛歯電極と第2固定櫛歯電極が段違いに配置されている、容量式MEMSセンサ。 - 第1基板に、第3マス部と、第3マス部に固定された第3可動櫛歯電極と、第3可動櫛歯電極と噛み合うように配置された第3固定櫛歯電極と、第4マス部と、第4マス部に固定された第4可動櫛歯電極と、第4可動櫛歯電極と噛み合うように配置された第4固定櫛歯電極をさらに備えており、
連結部が、第1マス部と第2マス部の連結方向に関して、第1マス部と第2マス部が互いに逆方向に移動し、第3マス部と第4マス部の連結方向に関して、第3マス部と第4マス部が互いに逆方向に移動し、かつ第1マス部と第2マス部が近づくときに第3マス部と第4マス部が遠ざかり、第1マス部と第2マス部が遠ざかるときに第3マス部と第4マス部が近づくように、第1マス部、第2マス部、第3マス部および第4マス部を連結している、請求項7の容量式MEMSセンサ。
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