JP6330395B2 - 情報処理装置及び情報処理システム - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、ネットワークを介して接続された複数の機器が各機器の機能を分担して提供する機器連携システムにおいて、機器連携の際は複数の機器における出力数のカウントを合計して一方の機器のカウント規則に従ってカウントするシステムが開示されている。このことにより、カウント規則の異なる機器同士を連携させる場合でも適切な課金が可能となる。
例えば、装置A〜Cがネットワークに接続しており、連携ジョブを実行するパターンとして装置AとBで実行と、装置AとCで実行とがあった場合、どちらを利用した方が課金額が少ないのかを、ユーザが容易に把握することができないという問題があった。
このような問題は、特許文献1に記載の技術を用いても解消できない。
また、このような問題は、MFPのような画像処理装置に連携ジョブを実行させる場合にも、同様に生じ得るものである。
まず図1に、この発明の情報処理装置の一実施形態であるMFP100を備えた画像処理システムの構成を示す。
図1に示すように、この画像処理システム1は、MFP100と、MFP200−1,2と、MFP300−1〜4とを、ネットワーク400を介して接続して構成したものである。
MFP200−1,2は、連携動作の要求を受け付け、自身が担当する箇所の動作を行うと共に、他の装置(子機)に、その装置が担当する箇所の動作を要求する、連携動作を中心的に制御する機能を備える。そして、連携動作において親機として機能する。
MFP300−1〜4は、連携動作を制御する機能を持たず、連携動作においては親機からの要求に従って動作を実行する子機として機能する。
なお、個体を識別する必要がない場合、親機についてはMFP200、子機についてはMFP300の符号を用いる。
MFP100は、図2に示すように、CPU101、ROM102、RAM103、HDD(ハードディスクドライブ)104、通信I/F(インタフェース)105、表示部106、操作部107及びエンジンI/F108を備え、それらをシステムバス110により接続した構成としている。また、エンジン部109がエンジンI/F108に接続されている。
HDD104は、不揮発性記憶媒体(記憶手段)であり、CPU101が実行する各種プログラムや後述する各種データを格納している。
通信I/F105は、ネットワーク400を介して他のMFPをはじめとする外部装置と通信するためのインタフェースである。
操作部107は、各種キー、ボタン、タッチパネル等の、ユーザから操作を受け付けるための操作手段である。
なお、表示部106や操作部107が外付けであったり、MFP100がネットワークを介して外部の端末装置から操作を受け付けることができるようにしたりしてもよい。
エンジン部109は、用紙の画像を形成するための画像形成部、用紙の画像を読み取るための画像読取部、画像形成に供する用紙を載置し給紙する給紙部、用紙を搬送する搬送部など、通信及び情報処理以外の各種動作を行うための機構である。上述の通り、装置の個体によって備える機能が異なっていてよい。
以上の画像処理システムにおいて、特徴的な点は、連携動作を実行する場合において、その連携動作に要する費用を、開始前にユーザに提示するようにした点である。以下、この点について説明する。
まず、ユーザ端末として機能するMFP100は、連携動作設定受付部121、課金情報取得部122、装置検索部123、利用可能装置情報記憶部124、及び課金情報表示部125を備える。
この例では、利用可能装置情報は、装置毎に、装置ID、実行可能動作、アドレス及び親機動作可否の情報を含む。
装置IDは、MFPを識別するための識別情報である。MFP100が任意に作成してもよいが、各装置の機番を用いることも考えられる。
親機動作可否は、該当の装置が連携動作の親機として動作できるか否かを示す情報である。図4では、「○」が可、「×」が不可である。
これらのうち、課金情報収集部221は、MFP100の課金情報取得部122からの要求に従い、受け取った設定に係る連携動作を実行した場合の費用の情報を収集する機能を備える。この費用の情報は、MFP200自身が担当する動作については、課金情報記憶部225が記憶するMFP200における課金の基準と、実行する動作の内容とに基づき算出することができる。しかし、子機に担当させる動作については、装置毎に費用が異なる。そこで、子機検索部222に受け取った設定に係る連携動作を実行させることが可能な子機を検索させ、その子機に個別に問い合わせる。
この情報の項目は、親機動作可否の情報がない点以外は、図4に示したものと同じである。ただし、利用可能装置情報記憶部223が記憶する利用可能装置情報は、MFP200が子機として連携動作を要求可能な装置のみである。図5の例では装置ID=3と装置ID=5の装置を登録されている。どの装置を子機とできるかは、装置のアクセス権限や管理権限等に基づき、ユーザが任意に定めればよい。また、図4の場合と異なり、MFP200は利用可能装置情報に含まれる全ての装置にアクセスする可能性があるから、アドレスは全装置分登録する。
課金情報記憶部225は、MFP200における動作毎の課金の情報を示す課金情報を記憶する。ここでは、この課金情報には、装置の位置、動作の品質、及び動作の所要時間の情報も含める。費用以外に課金情報取得部122に返す情報を取得するためである。
課金情報にはまず、MFP200の名称と配置位置の情報を含む。装置名称は、ユーザ(管理者)が任意に設定可能である。配置位置は、ここでは、建物、フロア及びフロア内の位置概略の情報と、フロア内の位置座標の情報を含む。位置座標は、距離計算用のものであり、位置概略は表示用である。建物及びフロアの情報は双方に用いる。これらの情報も、ユーザが予め入力しておく。ただし、何らかのセンサで自動的にMFP200の位置を検出可能な場合、自動入力することも妨げられない。
これらのうち課金情報提供部321は、MFP200の課金情報問い合わせ部224からの問い合わせに対し、受け取った設定に係る連携動作を実行した場合の費用の情報を取得して応答として返す機能を備える。この費用の情報は、課金情報記憶部322が記憶するMFP300における課金の基準と、実行する動作の内容とに基づき算出することができる。
以上の各部の機能により、MFP100は、連携動作設定受付部121が受け付けた設定に係る連携動作を種々の親機と子機の組み合わせで実行させた場合における費用の情報を、装置の組み合わせ毎に取得することができる。
この例では、出力可能装置一覧画面500に、連携動作を実行可能な親機と子機の組み合わせ毎に、ボタン501〜504を設けている。そして、各ボタンに、該当の組み合わせにおいて連携動作を実行した場合に発生する費用(料金)と、印刷出力先装置(子機)の名称と、その設置場所を表示している。これらの情報は、各親機のMFP200から送信された情報に基づき表示するものである。
また、ユーザは、ボタン501〜504のいずれかを操作することにより、そのボタンと対応する組み合わせの装置に連携動作を実行させることを選択できる。そして、OKボタン505を操作することにより、その実行を指示することができる。
この例では、出力可能装置一覧画面600に、連携動作を実行可能な親機と子機の組み合わせ毎に、ボタン601〜604を設けている。そして、各ボタンに、該当の組み合わせにおいて連携動作を実行した場合の情報として、図7の画面に表示した情報に加え、MFP100から印刷出力先装置までの距離、動作の実行品質及び処理時間も表示している。
動作の実行品質及び処理時間は、各親機のMFP200から送信された情報に基づき表示する。
出力可能装置一覧画面600においても、ユーザは、ボタン601〜604のいずれかを操作することにより、そのボタンと対応する組み合わせの装置に連携動作を実行させることを選択できる。そして、OKボタン631を操作することにより、その実行を指示することができる。
図9に示す詳細画面700は、詳細表示ボタン624の操作に応じて表示させる画面である。この画面においては、ボタン604に表示していた情報の他、表示しきれなかった親機の情報も表示し、ユーザが連携動作の全貌を把握できるようにしている。
戻るボタン701が押下されると、MFP100は詳細画面700を消去して出力可能装置一覧画面600に戻る。
まず、MFP100は、連携動作設定受付部121、課金情報表示部125、連携動作実行指示受付部126及び連携動作実行要求部127を備える。
このうち連携動作設定受付部121及び課金情報表示部125の機能は、図3の説明で述べた通りである。
このうち利用可能装置情報記憶部223及び課金情報記憶部225の機能は、図3の説明で述べた通りである。
課金部228は、動作実行部227から実行した動作の情報を取得し、課金情報記憶部225に記憶されている課金情報に基づき、その動作と対応する課金を行う(請求すべき金額のデータを作成する)機能を備える。この課金は、装置全体について一括で行っても、動作の実行を指示したユーザ毎に行ってもよい。
このうち課金情報記憶部322の機能は、図3の説明で述べた通りである。
動作実行部323は、動作実行要求部229からの要求に応じて動作を実行し、その実行結果を出力する、動作実行部227と対応する機能を備える。
画像処理システム1は、以上の各部の機能により、MFP100においてユーザが行った設定に基づき、MFP200とMFP300とが連携した連携動作を実行することができる。
そして、MFP100は、装置検索部123の機能により、記憶している設定内容に従った連携動作を実行可能な親機を検索する。ここではMFP200−1,2が発見されたとすると、MFP100は、課金情報取得部122の機能により、その各MFPに設定情報を送信すると共に、その設定情報に従った連携動作を行った場合の費用等の情報の送信を要求する(S16)。
ステップS19,S20での回答を受けたMFP200−1は、課金情報収集部221の機能により、親機の動作により発生する費用を算出し(S21)、使用する子機毎に、親機と子機の合計課金額を参照する(S22)。そして、その金額をMFP100に回答する(S23)。品質、所要時間及び装置の位置等について合わせて回答してもよいことは上述の通りである。
MFP100は、以上の回答を取得すると、課金情報表示部125の機能により、連携動作を実行する装置と対応付けて、その装置に実行させた場合に要する費用等の情報を、図7及び図8に示した画面等によりユーザに提示する(S31)。
MFP200−1は、この要求を受けると、連携動作制御部226及び動作実行部227の機能により親機が担当する部分の動作を実行する(S34)。図示はしていないが、この実行には課金処理も含む。
MFP300−1は、この要求を受けると、動作実行部323の機能により子機が担当する部分の動作を実行する(S36)。図示はしていないが、この実行には課金処理も含む。
以上により、連携動作の実行が完了する。
また、MFP100は、図8の画面を用いる場合、ユーザが操作しているMFP100自身から連携動作を実行させる装置までの距離も、上記の費用の情報と対応づけて表示することができる。このことにより、ユーザは、安い費用につられて意図せず遠方の装置に連携動作を実行させてしまうことを避けられ、さらに利便性が向上する。
また、MFP100は、図8の画面を用いる場合、連携動作を実行させる場合の所要時間も、上記の費用の情報と対応づけて表示することができる。このことにより、ユーザは、安い費用につられて意図せず出力の入手に長時間かかってしまうことを避けられ、さらに利便性が向上する。
例えば、上述した実施形態ではMFP100は連携動作の親機にも子機にもなっていなかったが、親機あるいは子機の機能を兼ね備えていてもよい。逆に言えば、MFP200あるいはMFP300が、MFP100における連携動作の設定受付、費用情報の取得及び表示、連携動作の要求等の機能を備えていてもよい。
図12に示すように、この画像処理システム2においては、MFP100に代えて、連携サーバ10と、PC(パーソナルコンピュータ)20とネットワーク400に接続して設けている。MFP200及びMFP300については、図1と同様である。
このような構成であっても、上述した実施形態の場合と同様な効果が得られる。なお、この構成を採る場合、連携動作を実行させる装置までの距離を算出する場合における「ユーザが指示に用いた装置」は、PC20となる。
このようにすれば、各MFPには、MFP300と同様な動作実行機能を設けるのみでよい。
またこの場合、連携サーバ10が、連携動作に関与し得る装置から、該装置が担当する部分の動作を行った場合の費用の情報を個別に取得し、連携サーバ10において、装置の組み合わせ毎の合計金額を算出してPC20に返すこともできる。
また、これらの他、1台のMFP300が、複数の親機から子機として利用されるケースがあってもよい。また、1台のMFPが、あるときは親機として、あるときは子機として動作するケースがあってもよい。この場合、図3及び図10に示したMFP200の機能とMFP300の機能を両方備えていればよい。
また、以上説明してきた実施形態及び変形例の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることは勿論である。逆に、実施形態及び変形例の特徴点は、具体的に記載した組み合わせだけでなく、個別にも実施可能である。
Claims (10)
- 複数の装置に連携して実行させる連携動作に関する設定を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が受け付けた設定に係る連携動作を要求して実行させることのできる装置を検索する検索手段と、
前記検索手段が発見した装置に前記連携動作を実行させる場合に要する費用の情報を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した費用の情報を、前記連携動作を実行する装置と対応付けてユーザに提示する提示手段とを備え、
前記取得手段は、前記検索手段が発見した装置のうち、前記連携動作の実行要求を受け付ける第1装置から、該連携動作の実行に要する費用の情報を、該第1装置の連携相手とする第2装置毎に取得する手段であることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記第1装置及び前記第2装置はそれぞれ少なくとも1台以上であることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1又は2に記載の情報処理装置であって、
前記取得手段は、ユーザからの指示に応じて前記費用の情報の取得を行う手段であり、
前記ユーザが前記指示に用いた装置の位置情報を取得する第1位置取得手段と、
前記連携動作を実行させる装置の位置情報を取得する第2位置取得手段と、
前記第1位置取得手段及び前記第2位置取得手段が取得した位置情報に基づき、前記ユーザが前記指示に用いた装置から前記連携動作を実行させる装置までの距離を算出する距離算出手段とを備え、
前記提示手段は、前記取得手段が取得した費用の情報を、前記距離算出手段が算出した距離とも対応付けてユーザに提示することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記検索手段が発見した装置に前記連携動作を実行させる場合の動作の品質の情報を取得する品質取得手段を備え、
前記提示手段は、前記取得手段が取得した費用の情報を、前記品質取得手段が取得した動作の品質とも対応付けてユーザに提示することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、
前記検索手段が発見した装置に前記連携動作を実行させる場合の所要時間の情報を取得する時間取得手段を備え、
前記提示手段は、前記取得手段が取得した費用の情報を、前記時間取得手段が取得した所要時間とも対応付けてユーザに提示することを特徴とする情報処理装置。 - 複数の装置に連携して実行させる連携動作に関する設定を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が受け付けた設定に係る連携動作を要求して実行させることのできる装置を検索する検索手段と、
前記検索手段が発見した装置に前記連携動作を実行させる場合に要する費用の情報を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した費用の情報を、前記連携動作を実行する装置と対応付けてユーザに提示する提示手段とを備え、
前記取得手段は、前記検索手段が発見した装置のうち、前記連携動作の実行要求を受け付ける第1装置から、該連携動作の実行に要する費用の情報を、該第1装置の連携相手とする第2装置毎に取得する手段であることを特徴とする情報処理システム。 - 請求項6に記載の情報処理システムであって、
前記第1装置及び前記第2装置はそれぞれ少なくとも1台以上であることを特徴とする情報処理システム。 - 請求項6又は7に記載の情報処理システムであって、
前記取得手段は、ユーザからの指示に応じて前記費用の情報の取得を行う手段であり、
前記ユーザが前記指示に用いた装置の位置情報を取得する第1位置取得手段と、
前記連携動作を実行させる装置の位置情報を取得する第2位置取得手段と、
前記第1位置取得手段及び前記第2位置取得手段が取得した位置情報に基づき、前記ユーザが前記指示に用いた装置から前記連携動作を実行させる装置までの距離を算出する距離算出手段とを備え、
前記提示手段は、前記取得手段が取得した費用の情報を、前記距離算出手段が算出した距離とも対応付けてユーザに提示することを特徴とする情報処理システム。 - 請求項6乃至8のいずれか一項に記載の情報処理システムであって、
前記検索手段が発見した装置に前記連携動作を実行させる場合の動作の品質の情報を取得する品質取得手段を備え、
前記提示手段は、前記取得手段が取得した費用の情報を、前記品質取得手段が取得した動作の品質とも対応付けてユーザに提示することを特徴とする情報処理システム。 - 請求項6乃至9のいずれか一項に記載の情報処理システムであって、
前記検索手段が発見した装置に前記連携動作を実行させる場合の所要時間の情報を取得する時間取得手段を備え、
前記提示手段は、前記取得手段が取得した費用の情報を、前記時間取得手段が取得した所要時間とも対応付けてユーザに提示することを特徴とする情報処理システム。
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