JP6329465B2 - 機械式駐車設備における安全確認装置 - Google Patents

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Description

本発明は、機械式駐車設備の駐車室に人が居ないことなどを確認して運転ロックを解除する安全確認装置に関する。
従来、機械式駐車設備の駐車室内には、人や車両のはみ出しを検知するために複数の検知センサ(以下、単に「センサ」という)が設置されている。そして、これらのセンサが車両の入出庫や利用者の出入りを検知すると、制御装置が運転ロックをかけるようにした安全確認装置が備えられている。この安全確認装置によって運転ロックがかかった状態では、入口扉閉鎖操作や呼び操作(出庫車又は空のパレットなどの自動車搬送手段を駐車室に移動させる操作)ができないロック状態が保たれる。そして、入出庫が完了して利用者が駐車室から出て、駐車室内の安全を確認し、安全確認ボタンを押すと安全確認装置による運転ロックが解除されて、入口扉閉鎖操作や呼び操作が可能となる。
上記安全確認ボタンは、通常、操作盤又は操作盤付近に1個が設置されている。そのため、安全確認ボタンを押す位置から駐車室内が見渡せなかったり、入庫車両の反対側などが死角になる場合には、利用者が移動して安全確認をするために多くの時間を要する場合がある。
一方、上記入口扉開閉操作をリモコンで車両内から行うものがある。しかし、車両内からのリモコン操作の場合、十分な安全確認をしないまま入口扉閉鎖操作をして駐車室内に人が閉じ込められるおそれがある。
そこで、本出願人が先に出願した発明では、リモコンによる入口扉閉鎖操作を、入出庫口の外部付近から駐車室内の内部リモコン受信機に対して行うようにすることで、入出庫口の外部付近で停車して駐車室内を目視確認して入口扉を閉めるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
また、他の先行技術として、入庫作業が完了した後、場内から退出する前に押す場内安全確認釦と、場内から退出後入庫作業が完了した後に押す終了扉閉鎖釦とを備えさせたものもある(例えば、特許文献2参照)。
特開2009−91799号公報 特開2003−97076号公報
しかし、上記特許文献1のように、入出庫口の外部付近から内部リモコン受信機に向けてリモコン操作で入口扉を閉める方法を採用したとしても、死角の存在を考慮した多角的な目視確認は利用者の自主性に頼らざるを得ず、内部に人などがいる状態で入出庫口を閉めてしまうおそれがある。
また、上記特許文献2では、車両が無い場合でも場内安全確認釦を押す必要があり、利用者によっては、退出後に気づいて場内に戻って押すことになるなど、煩雑な操作と時間を要する場合もある。
そこで、本発明は、機械式駐車設備の駐車室内における安全確認を、状況に応じて適切かつ迅速に行うことができる安全確認装置と、それを備えた機械式駐車設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る安全確認装置は、駐車室内の検知エリアでセンサが物体を検知することで運転ロックがかかり、有効な安全確認操作部を操作することで前記運転ロックが解除される機械式駐車設備の安全確認装置であって、少なくとも前記駐車室内の車両配置部の周囲に設定された複数の検知エリアにおいて物体を検知するそれぞれのセンサと、前記複数の検知エリアをそれぞれ見渡せる位置に配置された各々の安全確認操作部と、前記複数の検知エリアにおける物体の検知状況に応じて前記各々の安全確認操作部を有効にし、有効な安全確認操作部が操作されると該安全確認操作部を無効にし、全ての安全確認操作部が無効になると前記運転ロックを解除する、制御装置と、を備えている。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「運転ロック」は、機械式駐車設備の入口扉閉鎖操作や呼び操作を禁止することをいう。また、「安全確認操作の有効」は、安全が確認される前の状態、「安全確認操作部の無効」は、安全が確認された後の状態をいう。
この構成により、駐車室内の複数の検知エリアのいずれかにおいて物体を検知すると運転ロックがかかり、その検知エリアを見渡せる位置に配設された安全確認操作部が有効になり、物体を検知した検知エリアを見渡しながら対応した安全確認操作部を操作して全て無効にすることで運転ロックを解除するようにできる。そのため、各検知エリアにおいて迅速に見渡しながら安全確認操作部を操作することができ、効率良く安全確認を行うことができる。
また、前記複数の安全確認操作部は、入出庫口から駐車室内の車両左側方を見渡せる左位置と車両右側方を見渡せる右位置とに備えられていてもよい。
このように構成すれば、車両の左側方又は右側方の検知エリアを安全確認操作部の位置から見渡しながら安全確認操作部を操作して運転ロックを解除するようにできる。
また、前記制御装置は、前記車両配置部の左側方における検知エリアで物体を検知すると前記左位置の安全確認操作部を有効にし、前記車両配置部の右側方における検知エリアで物体を検知すると前記右位置の安全確認操作部を有効にするように構成されていてもよい。
このように構成すれば、車両配置部の左右位置におけるいずれかで物体を検知した場合、その検知エリアに対応した左右位置のいずれかの安全確認操作部を有効にして、安全確認が必要な側の安全確認操作部のみで運転ロックを解除するようにできる。
また、前記センサは、前記車両配置部の前方位置において物体を検知するように配置された前部センサをさらに有し、前記前部センサが物体を検知する位置を見渡すことができる駐車室内の前部左右位置に前部安全確認操作部がそれぞれ配設されていてもよい。
このように構成すれば、例えば、駐車室内の奥の方の車両配置部前方で、車両によって隠れるエリアでかつ左右に行き来しづらい場合でも、車両前方を目視で確認して駐車室内の前部左右位置に配設された前部安全確認操作部を操作することで安全確認を行なうことができ、車両前方の安全確認を迅速に行なうことができる。
また、前記制御装置は、前記複数の検知エリアの1つの検知エリアにおいてセンサが物体を検知することで、複数の安全確認操作部を有効にするように構成されていてもよい。
このように構成すれば、1つの検知エリアにおいて安全センサが検知することで複数の安全確認操作部が有効になるので、それら複数の安全確認操作部の位置から駐車室内全体を目視で確認しながら安全確認操作部を操作するようにできる。
また、前記制御装置は、それぞれの位置から同一検知エリアの安全確認ができる複数の安全確認操作部について、1つの安全確認操作部を操作することで他の安全確認操作部が無効となるように構成されていてもよい。
このように構成すれば、駐車室内の状況に応じて1つの安全確認操作部を操作することで他の安全確認操作部を無効にすることができるので、利用者が安全確認のために移動する距離を短縮することができる。
また、前記駐車室内の車両を検知する車両検知センサをさらに備え、前記制御装置は、前記車両検知センサで車両が検知されないときは、前記複数の安全確認操作部のいずれかが操作されることで他の有効となっている全ての安全確認操作部を無効にするように構成されていてもよい。
このように構成すれば、車両検知センサによって車両が検知されていない場合は、有効となっている複数の安全確認操作部の一部が操作されることで他の有効となっている全ての安全確認操作部を無効にして、利用者の利便性を向上させることができる。
また、前記複数の安全確認操作部は、一つが最終安全確認操作部として構成され、前記最終安全確認操作部は、他の有効となっている全ての安全確認操作部を操作した後に操作することで無効となるように構成されていてもよい。
このように構成すれば、複数の箇所で安全確認を行なって有効となっている安全確認操作部を全て押したことを、最終安全確認操作部を操作することで確認することができる。つまり、最終安全確認操作部は、他の有効な安全確認操作部の位置で安全確認をして安全確認操作部を操作した後に操作しないと運転ロックが解除されないので、有効な安全確認操作部の操作忘れを防ぐことができる。
また、前記複数の安全確認操作部は、出入口付近に備えられ、該安全確認操作部に近接する位置に扉閉鎖部が配設されていてもよい。
このように構成すれば、出入口付近に備えられた安全確認操作部を操作して運転ロックが解除されたら、その場で扉閉鎖部を操作して迅速に入口扉を閉鎖することができる。
また、前記複数の安全確認操作部は、点灯部を有し、前記点灯部は、有効な安全確認操作部と無効な安全確認操作部とで点灯方法又は点灯色が異なるように構成されていてもよい。
このように構成すれば、運転ロックを解除するために複数の安全確認操作部を操作する必要がある場合と、1つ操作すれば解除できる場合などの区別を、安全確認操作部における点灯部の点灯方法や点灯色で判断するようにできる。例えば、複数の安全確認操作部を操作する必要がある場合は点灯部を点灯させ、1つを押せば運転ロックが解除できる場合は点灯部を点滅させることなどで区別できる。この点灯部は、点灯色を異ならせることでも有効/無効の区別ができる。
一方、本発明に係る機械式駐車設備は、前記いずれかの安全確認装置を備えている。
この構成により、入出庫時における目視による安全確認後に行なう安全確認操作部の操作を迅速に行なうことができるので、効率良く入出庫作業を行なうことができる。
本発明によれば、機械式駐車設備の駐車室内における安全確認をより適切かつ迅速に行うことが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る安全確認装置の構成を示す模式図である。 図1に示す安全確認装置による制御の一部分を示すフロー図である。 図1に示す安全確認装置による制御の他の部分を示すフロー図である。 図1に示す安全確認装置による制御の他の部分を示すフロー図である。 本発明の第2実施形態に係る安全確認装置の構成を示す模式図である。 図4に示す安全確認装置による制御の一部分を示すフロー図である。 本発明の第3実施形態に係る安全確認装置の構成を示す模式図である。 図6に示す安全確認装置による制御の一部分を示すフロー図である。 本発明の第4実施形態に係る安全確認装置の構成を示す模式図である。 本発明の第5実施形態に係る安全確認装置の構成を示す模式図である。 本発明の第6実施形態に係る安全確認装置の構成を示す模式図である。 本発明の第7実施形態に係る安全確認装置の構成を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、駐車室の一面に入出庫口が設けられ、駐車室内に車両を駐車した場合、車両の左右位置に利用者が移動するエリアがある例を説明する。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における前後左右方向の概念は、図1に示す駐車室2の入出庫口3に向かった状態における前後左右方向の概念と一致するものとする。
また、以下の実施形態では、安全確認操作部として安全確認ボタンを例にし、この安全確認ボタンを押す操作を例に説明する。安全確認操作部としては、引く操作、レバー式のように傾ける操作の操作部であってもよく、押す操作に限定されるものではない。
図1に示すように、この実施形態の機械式駐車設備1における駐車室2は、一面に設けられた入出庫口3から車両V(以下の図では、四角で示す)を入出庫させ、中央部に設けられた車両配置部(例えば、パレット)5に停車させるようになっている。入口扉4が設けられた入出庫口3の一側方には、操作盤6が設けられており、この操作盤6によって入出庫操作が行なわれる。この実施形態では、操作盤6と制御装置7とが一体となった例としている。
そして、この機械式駐車設備1の以下に説明する安全確認装置10〜16には、上記駐車室2の内部に設定された複数の検知エリア20〜23と、それぞれの検知エリア20〜23毎に設けられた物体を検知するセンサ30〜33(34〜37)と、運転ロックを解除するために設けられた複数の安全確認ボタン50,51(52〜54)とが備えられている。
<第1実施形態>
図1に示す第1実施形態の安全確認装置10は、車両Vを入庫させる車両配置部5の左側方に左検知エリア20が設定され、右側方に右検知エリア21が設定されている。また、車両配置部5の奥側である前部に前部検知エリア22が設定され、入出庫口3と車両配置部5との間の後部に後部検知エリア23が設定されている。このように車両配置部5の周囲である左右位置と、前後位置に複数の検知エリア20〜23が設定されている。
上記左検知エリア20には、左部センサ30が設けられ、右検知エリア21には右部センサ31が設けられている。この例では、左部センサ30及び右部センサ31として2本のセンサがそれぞれ設けられている。左部センサ30及び右部センサ31は、いずれか1本でも検知可能である。また、前部検知エリア22には、駐車室2の左右方向全長で物体を検知する前部センサ32が設けられている。さらに、入口側の後部検知エリア23には、駐車室2の左右方向全長で物体を検知する後部センサ33が設けられている。この実施形態では、入出庫口3の部分に、入出庫口センサ34が設けられている。なお、この実施形態を含む以下の実施形態の入出庫口センサ34は、入口扉4付近の安全も確認するように入口扉4の外側に配置されているが、入口扉4の内側に配置しても、入口扉4の閉鎖時当り面に埋め込むようにしてもよい。また、車両配置部5には、車両Vの有無を検知するための車両検知センサ35が設けられている。
そして、この実施形態では、入出庫口3付近の左位置に左安全確認ボタン50が設けられ、右位置に右安全確認ボタン51が設けられている。左安全確認ボタン50は、車両Vが停車した状態でも車両Vの左側方の左検知エリア20を見渡せる位置に設けられている。右安全確認ボタン51は、車両Vが停車した状態でも車両Vの右側方の右検知エリア21を見渡せる位置に設けられている。これら複数の安全確認ボタン50,51の配設位置は、他の安全確認ボタン51(又は50)の位置から死角になりうる検知エリアを補うように、それぞれの検知エリア20,21を見渡せる位置に配設されている。
このように、車両配置部5の左右位置で車両Vから降りる人などを検知する位置にセンサ30,31が設けられ、入出庫口3付近で車両配置部5の左右位置への通路を通る人を検知する位置にセンサ33,34が設けられている。そして、安全確認ボタン50,51を入出庫口3付近の左右各々に配設し、左側の左部センサ30が検知したら左側の左安全確認ボタン50を有効にし、右側の右部センサ31が検知したら右側の右安全確認ボタン51を有効にするようにしている。これらの安全確認ボタン50,51は、上記車両検知センサ35の車両検知(実車検知)又は未検知により、左部センサ30の検知に対応して左安全確認ボタン50を、右部センサ31の検知に対応して右安全確認ボタン51を、それぞれ独立して有効にするか、一方のセンサ30,31の検知によって両方を有効にするようにしてもよい。
このような安全確認装置10によれば、上記複数の検知エリア20〜23においてセンサ30〜34のいずれかが人(以下、「利用者」ともいう)などの物体を検知すると運転ロックがかかり、入口扉4の閉鎖操作や呼び操作が不可能になる。これにより、安全確認ボタン50,51の一方又は両方が有効になる。複数の安全確認ボタン50,51は、運転ロックがかかるといずれかの安全確認ボタン50,51又は両方の安全確認ボタン50,51が有効になる。各々の安全確認ボタン50,51は、そのボタンを押すと無効になる。上記センサ30〜34による複数の検知エリア20〜23における人などの検知状態に応じて、上記複数の安全確認ボタン50,51を有効にし、有効な安全確認ボタン50,51の全てが押されて無効になることで運転ロックが解除されて、入口扉4の閉鎖操作や呼び操作が可能になる。これらの、検知エリアにおける物体検知に応じて各々の安全確認ボタン50,51を有効にし、有効な安全確認ボタン50,51が操作されるとその安全確認ボタン50,51を無効にし、全ての安全確認ボタン50,51が無効になると運転ロックを解除する制御は、制御装置7によって制御されている。詳細な制御の説明は後述する。
この安全確認装置10を備えた機械式駐車設備1によれば、それぞれのセンサ30〜34の検知エリア20〜23に対応して見渡せる位置の安全確認ボタン50,51が有効になると、利用者はその位置まで行って安全確認ボタン50,51を押す必要があり、検知エリア20〜23内を見渡せる位置で安全確認をすることになり、より適切な安全確認が迅速にできる。つまり、例えば、操作盤6に安全確認ボタンを設置した場合、駐車室2内に車両Vがあると操作盤6と反対側が車両Vによって死角になる。そこで、操作盤6と反対側の出入口付近に安全確認ボタンを設置し、操作盤6と反対側のセンサが検知したらその反対側の安全確認ボタンを有効にする。これにより、利用者は操作盤6の反対側まで行って検知エリア内を安全確認して安全確認ボタンを押すことになり、より適切な安全確認を行なうことが可能となる。また、反対側の安全確認ボタンが無効な場合は安全確認のため反対側に行く必要がなく、安全確認を迅速に行うことが可能となる。
次に、図2A、図2Bに基づいて、上記第1実施形態の安全確認装置10による制御を説明する。図2Aの左端に利用者の行動を示し、右側に安全確認装置10における各ステップを示している。なお、以下の説明において、フロー図では、「左安全確認ボタン」は「左ボタン」、「右安全確認ボタン」は「右ボタン」、「最終安全確認ボタン」は「最終ボタン」、「左前部安全確認ボタン」は「左前ボタン」、「右前部安全確認ボタン」は「右前ボタン」、「左扉閉鎖ボタン」及び「右扉閉鎖ボタン」は「扉閉鎖ボタン」、と省略して記載する。
また、「有効状態1」とは、有効になった安全確認ボタン50,51を、個別に押して無効にする状態をいう。「有効状態2」とは、有効になった安全確認ボタン50,51のうち、どちらか一方を押して無効にすればもう一方のボタンも無効になる状態をいう。この場合、他のセンサが検知し、個別に安全確認ボタンが有効になった場合は、有効状態2は解除される。
このように、複数の安全確認ボタン50,51の全てが無効になることは、全ての安全確認ボタン50,51が各々押された場合の他、1つの安全確認ボタン50(51)が押されたことにより、条件によって他の安全確認ボタン51(50)が無効になることも含まれる。
図2Aに示すように、入出庫を開始するための呼び操作を行なう。これにより入口扉4が開放する(S1)。そして、利用者が駐車室2内に入ることで、複数のセンサ30〜34の内のいずれかによって検知(ON)される。
例えば、利用者が入出庫口3から入り、入出庫口センサ34又は後部センサ33が人を検知すると(S2)、運転ロックがかかり(S3)、左安全確認ボタン50と右安全確認ボタン51の両方が有効になる(S4)。この有効状態は、入出庫口センサ34又は後部センサ33による検知のみであるため、有効状態2となる。つまり、入出庫口3付近のセンサ34,33のみが検知した場合は、左安全確認ボタン50及び右安全確認ボタン51の両方を有効にするが、どちらの安全確認ボタン50,51からでも駐車室2内を見渡せるので、どちらか一方の安全確認ボタン50(51)が押されたら、もう一方も押されたことにして無効としている。
そして、利用者が駐車室2内から出ることで、全てのセンサ34,33が未検知(OFF)となる(S5)。この状態で、有効となっている安全確認ボタン50,51の表示切替えが行なわれる(S6)。安全確認ボタン50,51の表示切替えとしては、例えば、有効な安全確認ボタン50,51の点灯部(例えば、「ランプ」などであり、以下、「ランプ」ともいう)を点灯等させる。この安全確認ボタン50,51の表示切替えとしては、押しても他の安全確認ボタンが有効で運転ロックが解除しない場合と、押したら運転ロックが解除する場合とで、表示方法を変えることができる。表示方法を変える例としては、1つでは運転ロックが解除しない安全確認ボタンはランプの点灯や黄色ランプとすることができる。また、1つで運転ロックが解除する安全確認ボタンはランプの点滅や緑色ランプとすることができる。
その後、この例では、有効状態2で左安全確認ボタン50と右安全確認ボタン51との両方が有効になっているため(S4)、左安全確認ボタン50又は右安全確認ボタン51のいずれか一方を押すことで(S7)、両方の安全確認ボタン50,51が無効となり(S8)、全ての安全確認ボタンが無効となる(S9)。これにより、運転ロックが解除される(S10)。
その後、入口扉閉鎖ボタン(操作盤6)が押されることで(S11)、入口扉4が閉鎖して入出庫完了となる(S12)。なお、用途などにより入口扉4を閉鎖しなくても呼び操作できる場合などは、入口扉閉鎖ボタンを押して入口扉4を閉鎖する操作は不要である。この点は、以下の実施形態においても同様である。
次に、例えば、入口扉4が開放した後、利用者が左検知エリア20に入った場合を説明する。利用者が左検知エリア20に入ると、左部センサ30によって検知される(S13)。これにより、運転ロックされる(S14)。そして、左検知エリア20における人の検知であるため、左安全確認ボタン50が有効になる(S15)。なお、車両Vが停車している場合などは右安全確認ボタン51の位置から左検知エリア20が見渡せないため、有効状態2となっている場合には、右安全確認ボタン51は無効にされ、有効状態2が解除される(S16)。つまり、左検知エリア20の左部センサ30が人を検知したら、同じ側にある左安全確認ボタン50を有効にし、かつ右安全確認ボタン51を押しても左安全確認ボタン50を無効にできないようにする。
その後、利用者が駐車室2から出ることで、全てのセンサ30〜34が未検知(OFF)となる(S17)。この状態で、有効となっている安全確認ボタン50の表示切替えが行なわれる(S18)。安全確認ボタン50の表示切替えとしては、例えば、有効な安全確認ボタン50のランプを点灯等させるなどが行なわれる。表示切替え例としては上記した例と同一であるため、説明は省略する。
そして、この例では、左安全確認ボタン50が押されることで(S19)、左安全確認ボタン50が無効となり(S20)、全ての安全確認ボタンが無効となる(S9)。これにより、運転ロックが解除される(S10)。その後、入口扉閉鎖ボタン(図示略:操作盤6)が押されることで(S11)、入口扉4が閉鎖して作業完了となる(S12)。
次に、図2Bに基づいて、利用者が車両配置部5の右検知エリア21に入り、右部センサ31で検知された場合を説明する。図2Bにおける記号「A」と図2Aの記号「A」は連続した部分を示し、記号「B」と記号「B」は連続した部分を示している。
図示するように、右検知エリア21において人を検知した場合、上記左検知エリア20に人が入った場合と同様である。この場合には、右検知エリア21と同じ側にある右安全確認ボタン51が有効となり、かつ左安全確認ボタン50を押しても右安全確認ボタン51を無効にできないようにする。この例の場合、上記左検知エリア20において人を検知した場合と逆となるのみであり、ステップ(S13)と(S21)、ステップ(S14)と(S22)、ステップ(S15)と(S23)、ステップ(S16)と(S24)、ステップ(S17)と(S25)、ステップ(S18)と(S26)、ステップ(S19)と(S27)、及びステップ(S20)と(S28)とが左右逆となる。これらのステップの説明は省略する。
一方、前部検知エリア22において前部センサ32が人を検知すると(S29)、運転ロックがかかり(S30)、左安全確認ボタン50と右安全確認ボタン51の両方が有効になる(S31)。この有効状態は、車両配置部5の前方で利用者から見えにくい部分であるため、有効状態1となる。つまり、前部センサ32が人などを検知した場合は、左安全確認ボタン50及び右安全確認ボタン51の両方を有効にし、両方のボタンが押されないと無効にならないようにする。そのため、有効状態2の場合は、有効状態2が解除される(S32)。
なお、この例の場合、例えば、車両Vがなく、一方の安全確認ボタン50(51)の位置からもう一方の安全確認ボタン51(50)の検知エリアを見渡せる場合は、一方の安全確認ボタン50(51)が押されたらもう一方の安全確認ボタン51(50)も押されたことにする、有効状態2としてもよい。
その後、利用者が駐車室2から出ることで、全てのセンサ30〜34が未検知(OFF)となる(S33)。この状態で、有効となっている安全確認ボタン50,51の表示切替えが行なわれる(S34)。この安全確認ボタン50,51の表示切替えも、上記した例と同一であるため、詳細な説明は省略する。
そして、この例の場合には、左安全確認ボタン50が押されることで(S35)、左安全確認ボタン50が無効となり(S36)、右安全確認ボタン51が押されることで(S37)、右安全確認ボタン51が無効となり(S38)、全ての安全確認ボタンが無効となる(S9)。これにより、運転ロックが解除される(S10)。その後、入口扉閉鎖ボタン(図示略:操作盤6)が押されることで(S11)、入口扉4が閉鎖して作業完了となる(S12)。
なお、上記図2A及び図2Bでは、各検知エリア20〜23において人を検知した例を説明したが、複数の検知エリア20〜23において人を検知した場合には、上記各検知エリア20〜23において人を検知した場合の複数のステップが並行して実行される。
次に、図3に基づいて、車両Vを出庫させる場合の、上記安全確認装置10による安全確認例を説明する。この場合、利用者の検知後に上記駐車室2の車両配置部5から車両Vが無くなる。なお、図2Aと同一のステップには同一符号を付して説明する。このフロー図では、「車両検知センサ」は「車両センサ」と省略して記載する。
利用者が出庫開始の呼び操作をすることで、入口扉4が開放する。この時、車両配置部5には車両Vが停車しているため、車両検知センサ35はONの状態である(S40)。そして、人が駐車室2内に入ることでセンサ30〜34のいずれかによって検知される(S41)。これにより、運転ロックがかかり(S42)、人を検知したセンサに応じて左安全確認ボタン50又は右安全確認ボタン51が有効になる(S43)。その後、人が車両Vに乗り込んで出庫することにより、車両検知センサ35が未検知(OFF)の状態になる(S44)。車両Vが車両配置部5に無くなって車両検知センサ35がOFFになると、安全確認ボタン50,51のいずれの位置からも駐車室2内の全体が見渡せるようになる。そのため、センサ30〜34のいずれかの検知によって有効になった両方の安全確認ボタン50,51の内、いずれか一方の安全確認ボタン50(51)を無効にすれば、もう一方の安全確認ボタン51(50)も無効になる有効状態2となる(S45)。
つまり、この例のように、安全確認ボタン50,51を入出庫口3付近の左右に設置した場合、車両Vが無い状態であれば、左右どちらの安全確認ボタン50,51の位置からも駐車室2内全体を見渡して同一の検知エリアの安全確認ができるので、どちらか一方の安全確認ボタン50(51)を押したら、もう一方の安全確認ボタン51(50)も押されたことにしている。
そして、利用者が車両Vに乗り込んで駐車室2内から出ることで、全てのセンサ30〜34が未検知(OFF)となる(S46)。これにより、この例でも、有効となっている安全確認ボタン50,51の表示切替えが行なわれる(S47)。この安全確認ボタン50,51の表示切替えとしては、上記した例と同一であるため、詳細な説明は省略する。
その後、左安全確認ボタン50又は右安全確認ボタン51が押されることで(S48)、左安全確認ボタン50及び右安全確認ボタン51が無効となる(S49)。これにより、全ての安全確認ボタン50,51が無効となって、運転ロックが解除される(S50)。その後、入口扉閉鎖ボタン(図示略:操作盤6)が押されることで(S11)、入口扉4が閉鎖して作業完了となる(S12)。
このように、例えば、車両Vが有る場合は左右片側のセンサ30又は31が検知したときのみ安全確認ボタン50,51を個別に有効にし、車両Vが無い場合は、駐車室2内すべてのセンサ30〜34のいずれかが検知したら安全確認ボタン50,51の両方を有効にすることができる。
なお、上記いずれの場合も、全ての安全確認ボタン50,51が無効となるまで運転ロックを継続している説明をしたが、有効な安全確認ボタン50,51の表示切替が行なわれたステップ以降は、その有効な安全確認ボタン50,51を押して無効化できるようになる。
また、上記実施形態では、個々のセンサによるフローを別々に説明したが、センサ30〜34の検知状況に応じて複数のフローが並行して実行される場合もある。また、複数の実施形態における構成を組み合わせることも可能であり、組み合わせた場合には複数の処理が並行して実行される。
さらに、駐車室2内の車両Vの有無等、状況により目視できるエリアが異なるので、駐車室2内の状況に応じて、安全確認ボタン50,51が有効になるセンサ30〜34の組合せを変更してもよい。
<第2実施形態>
次に、図4に基づいて、第2実施形態に係る安全確認装置11を説明する。この実施形態の安全確認装置11は、上記第1実施形態の安全確認装置10に備えられた左安全確認ボタン50及び右安全確認ボタン51に加え、操作盤6に最終安全確認ボタン52が設けられた例である。なお、上記図1に示す第1実施形態と同一の構成には、同一符号を付して、それらの説明は省略する。
図示するように、第2実施形態の安全確認装置11には、上記図1に示す構成に加えて、操作盤6に最終安全確認ボタン52が付加されている。この最終安全確認ボタン52は、入口扉付近の安全確認、駐車車両内の無人確認等、駐車室2全体の安全の最終確認のために、最後に押して運転ロックを解除するものである。最終安全確認ボタン52は、他の安全確認ボタン50,51が有効である間は押しても運転ロックが解除されない(無効にならない)ようになっている。最終安全確認ボタン52を設ける位置としては、操作盤6又はその近辺が操作上好ましい。
図5は、図4に示す安全確認装置11の制御の一部を示すフロー図である。なお、この実施形態は、一点鎖線C,Dで示す部分が変更された部分であり、前後のステップは上記第1実施形態における図2A、図2Bのステップの一部を示し、他の同一ステップの記載は省略している。
図示するように、第2実施形態の安全確認装置11によれば、上記図2A,図2Bで説明したように、運転ロックがかかった後(S3,S14,S22,S30)、これらのステップにおける左安全確認ボタン50、右安全確認ボタン51の有効と同時に最終安全確認ボタン52も有効になる(S51,S52,S53,S54)。その後、図2A又は図2Bのステップを経た後、最終安全確認ボタン52以外の安全確認ボタン50,51が無効にされた後(S55)、最終的に最終安全確認ボタン52を押すことで(S56)、全ての安全確認ボタン50〜52が無効となって運転ロックが解除される(S57)。このように、この例では、左安全確認ボタン50と右安全確認ボタン51とが無効となる前に最終安全確認ボタン52を押しても、最終安全確認ボタン52は無効になることはない。
従って、第2実施形態の安全確認装置11によれば、最終安全確認ボタン52以外の有効な安全確認ボタン50,51の位置で安全確認をして安全確認ボタン50,51を押した後に最終安全確認ボタン52を押さないと運転ロックが解除されないので、入口扉4付近の安全確認、駐車車両V内の無人確認等、駐車室2全体の安全の最終確認をさせたい場合などに利用できる。
<第3実施形態>
次に、図6に基づいて、第3実施形態に係る安全確認装置12を説明する。この実施形態の安全確認装置12は、駐車室2の前部(奥部)でも安全確認をするようにしている。なお、上記第1実施形態と同一の構成、及び上記第2実施形態と同一の構成には、同一符号を付して、それらの説明は省略する。
図示するように、第3実施形態の安全確認装置12には、上記第2実施形態の安全確認装置11の構成に加え、左検知エリア20の前部に左前部安全確認ボタン53が設けられ、右検知エリア21の前部に右前部安全確認ボタン54が設けられている。
図7は、図6に示す安全確認装置12の制御の一部分を示すフロー図である。なお、この実施形態は、一点鎖線Eで示す部分が第1実施形態と異なる部分であり、図示する記号「A」と「B」は上記第1実施形態の図2Aに示す記号「A」と「B」に連続した部分を示している。
図示するように、この実施形態の場合、前部検知エリア22において前部センサ32が人などを検知すると(S60)、運転ロックがかかり(S61)、左前部安全確認ボタン53及び右前部安全確認ボタン54が有効になる(S62)。なお、先に有効状態2となっている場合には、有効状態2が解除される(S63)。
その後、利用者が前部検知エリア22から移動することで前部センサ32はOFFとなり(S64)、有効となっている左前部安全確認ボタン53又は右前部安全確認ボタン54の表示切替えが行なわれる(S65)。この安全確認ボタン53,54の表示切替えとしては、例えば、有効な安全確認ボタン53,54のランプを点灯等させるなどが行なわれる。上記した例と同一であるため、説明は省略する。
そして、左前部安全確認ボタン53又は右前部安全確認ボタン54が押されることで(S66)、左前部安全確認ボタン53及び右前部安全確認ボタン54が無効となる(S67)。この例では、前部検知エリア22を左側方と右側方の両方から確認できるため、左前部安全確認ボタン53又は右前部安全確認ボタン54のいずれか一方が押されることで、両方が無効となるようにしている。
その後は、図2Aに示すように、入出庫口3で安全確認ボタン50,51を押すことで全ての安全確認ボタン50,51,53,54が無効となり(S9)、運転ロックが解除される(S10)。そして、入口扉閉鎖ボタン(図示略:操作盤6)が押されることで(S11)、入口扉4が閉鎖して作業完了となる(S12)。
なお、この例では、駐車室2内の前部で左右の行き来が困難な場合などのために、両側に前部安全確認ボタン53,54を設置したが、左右の行き来が可能な場合は安全確認ボタン53,54はどちらか一方にのみ設置してもよい。また、鏡等で目視できるエリアを補うことで、一方にのみ前部安全確認ボタンを設置するようにしてもよい。
さらに、上記左前部安全確認ボタン53と右前部安全確認ボタン54は、左部センサ30又は右部センサ31が検知した場合に有効とするようにしてもよい。この場合、左前部安全確認ボタン53又は右前部安全確認ボタン54を押した人が退出するまでの一定時間、又はその人が後部センサ33及び入出庫口センサ34を通過して退出したことを検知するまでは、左部センサ30及び右部センサ31を無効化して再び検知しないように制御すればよい。
また、この第3実施形態において、図6に示すように第2実施形態と同様に最終安全確認ボタン52を備えるようにしてもよい。この場合、図7の「左前ボタン及び右前ボタン有効」(S62)は図5のCと同様に「最終ボタン、左前ボタン及び右前ボタン有効」となり、さらに記号「B」以降は図5のDに置き換えられる。
<第4実施形態>
次に、図8に基づいて、第4実施形態における安全確認装置13を説明する。この実施形態の安全確認装置13は、上記第2実施形態における操作盤6に設けられた最終安全確認ボタン52を右安全確認ボタンとした例である。なお、上記第2実施形態と同一の構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図示するように、操作盤6には最終安全確認ボタン52が設けられ、出入口付近の操作盤6と反対側には左安全確認ボタン50が設けられている。この場合、駐車室2内のいずれかのセンサ30〜34が検知すると操作盤6の最終安全確認ボタン52が有効になる。一方、左安全確認ボタン50と同じ側にある左部センサ30が検知すると左安全確認ボタン50が有効になる。
操作盤6の最終安全確認ボタン52は、入口扉付近の安全確認、駐車車両内の無人確認等、駐車室全体の安全の最終確認のため最後に押すよう、左安全確認ボタン50が有効である間は押しても無効にならなくてもよい。
この例では、操作盤6には最終安全確認ボタン52を設けた例を説明したが、操作盤6に第1実施形態における右安全確認ボタン51を設けるようにしてもよい。この場合、車両配置部5に車両Vがなくなり、操作盤6の右安全確認ボタン51の位置から、左安全確認ボタン50が有効になる左部センサ30のエリアが見渡せる場合は、右安全確認ボタン51が押されたら、左安全確認ボタン50も押されたことにしてもよい。
<第5実施形態>
次に、図9に基づいて、第5実施形態における安全確認装置14を説明する。この実施形態の安全確認装置14は、上記第1実施形態における左安全確認ボタン50の近傍に扉閉鎖部である左扉閉鎖ボタン60を設け、右安全確認ボタン51の近傍に扉閉鎖部である右扉閉鎖ボタン61を設けた例である。なお、上記第1実施形態と同一の構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
この安全確認装置14の場合も、左部センサ30が検知すると出入口付近の左位置に設けられた左安全確認ボタン50が有効となり、右部センサ31が検知すると出入口付近の右位置に設けられた右安全確認ボタン51が有効となる。そして、この実施形態では、これらの左安全確認ボタン50と右安全確認ボタン51とを無効にした後、その場で左扉閉鎖ボタン60又は右扉閉鎖ボタン61を押すことで、迅速に入口扉4を閉鎖することができる。従って、利用者は迅速な安全確認と扉閉鎖を行なうことが可能となり、利便性向上を図ることができる。
<第6実施形態>
次に、図10に基づいて、第6実施形態における安全確認装置15を説明する。この実施形態の安全確認装置15は、上記第1実施形態における後部センサ33に代えて、入出庫口3と車両Vとの間で人を検知するための左後部センサ36と右後部センサ37とを設けた例である。なお、上記第1実施形態と同一の構成には同一符号を付して説明する。
図示するように、この第6実施形態の安全確認装置15は、左部センサ30と右部センサ31とをそれぞれ1つのセンサとし、これらのセンサ30,31を車両Vの近い位置で検知するようにしている。これにより、車両Vから降りる人を検知するようにしている。また、これらのセンサ30,31を、前部における検知エリアを前部検知エリア22まで延ばして、前部センサ32を無くしている。さらに、左後部センサ36を左部センサ30と入出庫口センサ34との間に設け、右後部センサ37を右部センサ31と入出庫口センサ34との間に設け、これらの間を通過する人を検知するようにしている。左後部センサ36及び右後部センサ37としては、例えば、マット式のセンサを用いることができる。
この安全確認装置15の場合、入出庫口センサ34のみで検知した場合は左安全確認ボタン50及び右安全確認ボタン51の両方を有効にし、どちらか一方の安全確認ボタン50,51が押されて無効になったら、もう一方も無効にする。
また、左安全確認ボタン50と同じ側にある左部センサ30又は左後部センサ36が検知したら左安全確認ボタン50を有効にし、かつ右安全確認ボタン51では左安全確認ボタン50を無効にできないようにする。右安全確認ボタン51と同じ側にある右部センサ31又は右後部センサ37が検知したら右安全確認ボタン51を有効にし、かつ左安全確認ボタン50では右安全確認ボタン51を無効にできないようにする。さらに、両側のセンサ30,31,36,37が検知したら、両方の安全確認ボタン50,51を有効にし、各々別々に安全確認ボタン50,51を押して無効にするようにする(有効状態1)。
このような安全確認装置15によれば、両側のセンサ30,31,36,37で人の侵入を適切に検知するとともに、検知した側のエリアを見渡せる位置で安全確認をし、安全確認ボタン50,51を押すようになり、より迅速で適切な安全確認を行なうことが可能となる。
なお、この実施形態において、上記第3実施形態における、前部検知エリア22において物体を検知する前部センサ32と、この前部センサ32の検知によって有効となる左前部安全確認ボタン53及び右前部安全確認ボタン54を設けるようにしてもよい。このようにすれば、駐車室2内の前部における安全確認を強化することができる。
<第7実施形態>
次に、図11に基づいて、第7実施形態における安全確認装置16を説明する。この実施形態の安全確認装置16は、上記第6実施形態における左後部センサ36と右後部センサ37とを無くした例である。なお、上記第6実施形態及び第1実施形態と同一の構成には、同一符号を付して、その説明は省略する。
図示するように、この第7実施形態の安全確認装置16は、左部センサ30と右部センサ31とをそれぞれ1つのセンサとし、前部検知エリア22から後部検知エリア23まで延ばしている。
この第7実施形態に係る安全確認装置16によれば、車両Vの左側から降りる人、及び入出庫口3から車両左側に入る人を左部センサ30で検知し、車両Vの右側から降りる人、及び入出庫口3から車両右側に入る人を右部センサ31で検知することができる。この構成によれば、上記第6実施形態の安全確認装置15に比べて装置費用を抑えることができる。
この実施形態の安全確認装置16でも、入出庫口センサ34のみで検知した場合は左安全確認ボタン50及び右安全確認ボタン51の両方を有効にし、どちらか一方の安全確認ボタン50,51が押されて無効になったら、もう一方も無効にする。
また、左安全確認ボタン50と同じ側にある左部センサ30が検知したら左安全確認ボタン50を有効にし、かつ右安全確認ボタン51では左安全確認ボタン50を無効にできないようにする。右安全確認ボタン51と同じ側にある右部センサ31が検知したら右安全確認ボタン51を有効にし、かつ左安全確認ボタン50では右安全確認ボタン51を無効にできないようにする。さらに、両側のセンサ30,31が検知したら、両方の安全確認ボタン50,51を有効にし、各々別々に安全確認ボタン50,51を押して無効にするようにする(有効状態1)。
このような安全確認装置16によれば、両側のセンサ30,31で人の侵入を適切に検知するとともに、検知した側のエリアを見渡せる位置で安全確認をし、安全確認ボタン50,51を押すようになり、迅速で適切な安全確認を行なうことが可能となる。
なお、この実施形態においても、上記第3実施形態における、前部検知エリア22において物体を検知する前部センサ32と、この前部センサ32の検知によって有効となる左前部安全確認ボタン53及び右前部安全確認ボタン54を設けるようにしてもよい。このようにすれば、駐車室2内の前部における安全確認を強化することができる。
以上のように、上記いずれの安全確認装置10〜16によっても、機械式駐車設備1の駐車室2において、駐車室2内に設定された複数の検知エリア20〜23におけるいずれかのセンサ30〜37の検知に応じて、その検知した検知エリア20〜23のいずれかを見渡すことができる位置に設けられた各々の安全確認ボタン50〜54によって安全確認を適切にできるので、迅速な入出庫作業を行なうことが可能となる。
つまり、駐車室2内の見渡しにくいエリアに対応して各々センサを設けたので、駐車室2への入庫時に車両Vに乗って人が入る場合でも、出庫時に車両Vがある状態で入出庫口3から車両Vの左右位置に人が入る場合でも、効果的に人の出入りの検知を行い、利用者はそれらの出入りしたエリアが見渡せる場所に設けられた複数の安全確認ボタン50〜54のいずれかの位置で安全確認をすることになり、より適切な安全確認を迅速に行なうことが可能となる。
しかも、車両Vが駐車した状態でも駐車室2の内部を見渡して安全確認ボタン50〜54のいずれかを押すことができるので、駐車室2内に人を閉じ込めるおそれもなくなる。
なお、上記した実施形態では、駐車室2の中央部に車両Vを駐車する車両配置部5が設けられた駐車室2を例に説明したが、他の形状の駐車室であっても適用でき、駐車室の形態、検知エリアの設定、センサの種類や配置などは、上記実施形態に限定されるものではない。
また、上記した複数の実施形態における構成、又は一部の構成を組み合わせてもよく、上記各実施形態の構成に限定されるものではない。
さらに、上記した実施形態は一例を示しており、各実施形態を組み合わせることも可能であり、本発明の要旨を損なわない範囲で種々の構成を変更してもよく、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。
本発明に係る安全確認装置は、入出庫部における安全確認を適切かつ迅速に行って効率良く入出庫したい機械式駐車設備において利用できる。
1 機械式駐車設備
2 駐車室
3 入出庫口
4 入口扉
5 車両配置部(パレット)
6 操作盤
7 制御装置
10 安全確認装置(第1実施形態)
11 安全確認装置(第2実施形態)
12 安全確認装置(第3実施形態)
13 安全確認装置(第4実施形態)
14 安全確認装置(第5実施形態)
15 安全確認装置(第6実施形態)
16 安全確認装置(第7実施形態)
20 左検知エリア
21 右検知エリア
22 前部検知エリア
23 後部検知エリア
30 左部センサ
31 右部センサ
32 前部センサ
33 後部センサ
34 入出庫口センサ
35 車両検知センサ
36 左後部センサ
37 右後部センサ
50 左安全確認ボタン(安全確認操作部)
51 右安全確認ボタン(安全確認操作部)
52 最終安全確認ボタン(最終安全確認操作部)
53 左前部安全確認ボタン(前部安全確認操作部)
54 右前部安全確認ボタン(前部安全確認操作部)
60 左扉閉鎖ボタン(扉閉鎖部)
61 右扉閉鎖ボタン(扉閉鎖部)
V 車両

Claims (11)

  1. 駐車室内の検知エリアでセンサが物体を検知することで運転ロックがかかり、有効な安全確認操作部を操作することで前記運転ロックが解除される機械式駐車設備の安全確認装置であって、
    少なくとも前記駐車室内の車両配置部の周囲に設定された複数の検知エリアにおいて物体を検知するそれぞれのセンサと、
    前記複数の検知エリアをそれぞれ見渡せる位置に配置された各々の安全確認操作部と、
    前記複数の検知エリアにおける物体の検知状況に応じて前記各々の安全確認操作部を有効にし、有効な安全確認操作部が操作されると該安全確認操作部を無効にし、全ての安全確認操作部が無効になると前記運転ロックを解除する、制御装置と、を備えていることを特徴とする安全確認装置。
  2. 前記複数の安全確認操作部は、入出庫口から駐車室内の車両左側方を見渡せる左位置と車両右側方を見渡せる右位置とに備えられている請求項1に記載の安全確認装置。
  3. 前記制御装置は、前記車両配置部の左側方における検知エリアで物体を検知すると前記左位置の安全確認操作部を有効にし、
    前記車両配置部の右側方における検知エリアで物体を検知すると前記右位置の安全確認操作部を有効にするように構成されている請求項2に記載の安全確認装置。
  4. 前記センサは、前記車両配置位置の前方位置において物体を検知するように配置された前部センサをさらに有し、
    前記前部センサが物体を検知する位置を見渡すことができる駐車室内の前部左右位置に前部安全確認操作部がそれぞれ配設されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の安全確認装置。
  5. 前記制御装置は、前記複数の検知エリアの1つの検知エリアにおいてセンサが物体を検知することで、複数の安全確認操作部を有効にするように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の安全確認装置。
  6. 前記制御装置は、それぞれの位置から同一検知エリアの安全確認ができる複数の安全確認操作部について、1つの安全確認操作部を操作することで他の安全確認操作部が無効となるように構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の安全確認装置。
  7. 前記駐車室内の車両を検知する車両検知センサをさらに備え、
    前記制御装置は、前記車両検知センサで車両が検知されないときは、前記複数の安全確認操作部のいずれかが操作されることで他の有効となっている全ての安全確認操作部を無効にするように構成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の安全確認装置。
  8. 前記複数の安全確認操作部は、一つが最終安全確認操作部として構成され、
    前記最終安全確認操作部は、他の有効となっている全ての安全確認操作部を操作した後に操作することで無効となるように構成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の安全確認装置。
  9. 前記複数の安全確認操作部は、出入口付近に備えられ、該安全確認操作部に近接する位置に扉閉鎖部が配設されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の安全確認装置。
  10. 前記複数の安全確認操作部は、点灯部を有し、
    前記点灯部は、有効な安全確認操作部と無効な安全確認操作部とで点灯方法又は点灯色が異なるように構成されている請求項1〜9のいずれか1項に記載の安全確認装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の安全確認装置を備えたことを特徴とする機械式駐車設備。
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