JP6571126B2 - 機械式駐車装置及びその制御方法並びに制御プログラム - Google Patents
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Description
また、特許文献2には、乗降室内に複数台のカメラを設置し、扉を閉める際に、操作盤にカメラによって取得されたリアルタイム画像を表示して乗降室内の無人を利用者に確認させ、その後、利用者によって入出庫扉を閉めるための操作が操作盤から行われた後に、入出庫扉を閉じるようにした機械式立体駐車場が開示されている。
しかしながら、このような目視またはカメラ画像に基づく無人確認では、車内の居残りまで確認することが難しい。このため、乗降室内に人が取り残された状態で入出庫扉が閉じられる、いわゆる、閉じ込めが発生するおそれがあった。
また、このような閉じ込めを回避するために、表示や音声によって安全確認をしっかりと行うよう注意喚起しているが、目視やモニタ等によって十分に安全確認が行われるか否かは閉扉操作を行う本人に判断がゆだねられており、十分な安全性を確保することが難しかった。
本発明は、車両の入庫及び出庫の少なくともいずれか一方を行う乗降室と、前記乗降室内に設けられた少なくとも一つの内部入力手段と、前記乗降室外に設けられた外部入力手段と、乗降室扉の閉め忘れを検出する扉閉め忘れ検出手段と、前記扉閉め忘れ検出手段によって前記乗降室扉の閉め忘れが検出された場合に、前記内部入力手段を用いた無人確認を行わせる扉閉め忘れモードを設定するモード設定手段とを具備し、前記扉閉め忘れ検出手段は、前記乗降室扉が開いてから閉じるまでの期間を複数の期間に区分し、各前記期間における所要時間が各前記期間に対応して予め設定されている基準時間を経過したときに、扉閉め忘れを検出する機械式駐車装置を提供する。
上記機械式駐車装置において、前記扉閉め忘れ検出手段は、人物または車両が前記乗降室内に進入してから車両または人物が前記乗降室を退出するまでの前記期間における所要時間が予め設定された前記基準時間を超えた場合に、前記扉閉め忘れを検出することとしてもよい。
上記機械式駐車装置において、前記扉閉め忘れ検出手段は、車両または人物が前記乗降室を退出してから所定のユーザ識別情報が入力されるまでの前記期間における所要時間が予め設定された前記基準時間を超えた場合に、前記扉閉め忘れを検出することとしてもよい。
上記機械式駐車装置において、前記扉閉め忘れ検出手段は、車両または人物が前記乗降室を退出した後に所定のユーザ識別情報が入力されてから前記乗降室扉が閉じるまでの前記期間における所要時間が予め設定された前記基準時間を超えた場合に、前記扉閉め忘れを検出することとしてもよい。
また、各基準時間は、利用者の属性や経験、使用頻度等に応じて可変とされていてもよい。例えば、小さな子供やお年寄りがいる家庭は、乗車や降車に時間がかかる場合がある。このため、利用者の属性に応じて、各基準時間をそれぞれ適切な時間に設定することで、扉の閉め忘れの誤検知を効果的に低減することが可能となる。
上記機械式駐車装置は、前記乗降室内に設けられた複数のカメラと、前記カメラの故障を検出するカメラ故障検出手段とを備え、前記モード設定手段は、前記カメラ故障検出手段によって前記カメラの故障が検出された場合に、前記内部入力手段を用いた無人確認を行わせるカメラ故障モードを設定することとしてもよい。
以下に説明する実施形態では、本発明の機械式駐車装置としてエレベータ式のタワー型機械式駐車装置を例示して説明するが、この例に限定されず、本発明の機械式駐車装置は、垂直循環式、平面往復式、水平循環式等であってもよい。
操作盤22の近傍には、後述するカメラ35A〜35Dによって撮像されたリアルタイム画像を表示するためのモニタ28が設置されている。
また、乗降室7内には人に音声で情報を報知するためのスピーカや、車幅等を検出するための各種センサ等が設けられていてもよい。
カメラ故障検出部82は、カメラ35の故障を検出する。カメラ故障検出部82は、いずれかのカメラ35の故障を検出すると、カメラ故障が発生したことを示すカメラ故障信号をモード設定部83に出力する。
出庫制御部85は、通常モード、扉閉め忘れモード、およびカメラ故障モードのそれぞれに対応する出庫制御プログラムを保有しており、モード設定部83によって設定されたモードに対応するプログラムを実行することにより、後述する出庫制御、例えば、操作盤22の表示制御等を実現する。
次に、図7及び図8を参照して、本実施形態に係る入庫処理の流れを説明する。図7及び図8は、扉の閉め忘れ等が発生しない場合、すなわち、通常モードの場合の入庫処理の流れを示した図である。以下の処理は、例えば、モード設定部83によって通常モードが設定され、入庫制御部84によって通常モードの入庫制御プログラムが実行されることにより実現される。
これにより、利用者によって起動ボタンが押されると(SA7)、起動ボタンが押下されたことを示す入庫起動信号が入庫制御部84に入力される。入庫制御部84は、入庫起動信号を受信すると、車両格納棚17から空パレットを呼び出す(SA8)。また、入庫起動信号の受信により、後述する扉閉め忘れ検出処理が扉閉め忘れ検出部81によって実行される。
入出庫扉4が完全に開かれると、入庫制御部84は車両2の入庫を利用者に促す入庫案内画面を表示する(SA15)。
次に、扉の閉め忘れが発生した場合の入庫処理の流れについて図を参照して説明する。まず、扉閉め忘れが発生したか否かを検出する扉閉め忘れ検出処理の流れについて図11及び図12を参照して説明し、その後、扉閉め忘れの発生が検出された場合の入庫処理の流れについて図13及び図14を参照して説明する。
本実施形態に係る扉閉め忘れ処理では、入出庫扉4が開いてから入出庫扉4が閉じるまでの期間を複数の期間に区分(分割)し、各期間に対して扉閉め忘れを判定する基準時間が予め設定されている。そして、各期間における所要時間が予め設定されている基準時間を経過したときに、扉閉め忘れが発生していると判定する。本実施形態においては、入出庫扉4が開いてから入出庫扉4が閉じるまでの期間を、入庫起動信号を受信してから車両2を乗降室7に進入させるまでの期間、車両2を乗降室内に進入させてから利用者が乗降室7から退出するまでの期間、利用者が乗降室7から退出してから利用者IDが入力されるまでの期間に区分した場合を例示して説明するが、区分の分け方についてはこの例に限られない。例えば、これらの各区分を結合して1つの区分としてみなしてもよい。
この結果、所定の利用者IDが入力されていない場合には(S13において「NO」)、タイマーのカウントが予め設定された第3基準時間t3を経過したか否かを判定する(S14)。この結果、第3基準時間t3を経過していなかった場合には(S14において「NO」)、ステップS13に戻る。そして、タイマーのカウントが第3基準時間t3を経過するまでに所定の利用者IDの入力が行われた場合には(S13において「YES」)、扉閉め忘れを検出することなく、当該処理を終了する。一方、タイマーのカウントが第3基準時間t3を経過するまでに所定の利用者IDの入力が行われなかった場合には(S14において「YES」)、扉閉め忘れが発生したと判定する(図11のS6)。
また、カメラが故障した場合には、図17におけるモニタを用いた場内の確認を行わせることが難しいため、モニタを用いた無人確認を省略してもよい。
次に、図20及び図21を参照して、本実施形態に係る出庫処理の流れを説明する。図20及び図21は、扉の閉め忘れ等が発生しない場合、すなわち、通常モードの場合の出庫処理の流れを示した図である。以下の処理は、例えば、モード設定部83によって通常モードが設定され、出庫制御部85によって通常モードの出庫制御プログラムが実行されることにより実現される。
実パレットが乗降室7に到着すると(SC10)、出庫制御部85はタッチパネル45に入出庫扉4が開くことを示す扉開画面を表示し(SC11)、入出庫扉4を開く開扉制御を行う(SC12)。
ここで、出庫制御部85は、上述の無人確認画面、安全確認画面、及び閉扉画面において、これら画面をそれぞれ表示させてから所定時間以内に利用者によって無人確認ボタンB1、安全確認ボタンB2、閉扉ボタンが押されなかった場合には、再度、第2のユーザ認証画面を表示させ、利用者IDの入力を再度要求することとしてもよい。ここで、所要時間は、各画面で異ならせても良いし、共通のものとしてもよい。
次に、扉の閉め忘れが発生した場合の出庫処理の流れについて図22及び図23を参照して説明する。
なお、出庫時においても入庫時と同様に扉閉め忘れ検出部81による扉閉め忘れ検出処理が行われる。出庫時における扉閉め忘れ検出処理は、図11のステップS1の処理が出庫起動信号を受信に代わり、ステップS4の判定処理が乗降室内に利用者が進入したか否かを判定する処理に代わり、ステップS9の判定処理が、車両が退出したか否かを判定する処理に代わるだけで、他の処理については同様である。なお、第1基準時間t1から第3基準時間t3の設定については、入庫時と同一でもよいし、異ならせてもよい。例えば、人物が移動する場合と車両が移動する場合とで要する時間が変わる。このため、移動する対象に応じて第1基準時間t1から第3基準時間t3を適宜設定、変更することが好ましい。
また、カメラが故障した場合には、図17におけるモニタを用いた場内の確認を行わせることが難しいため、モニタを用いた無人確認を省略してもよい。
特に、本実施形態では、駐車場の管理人や駐車場保守員に加えて、利用者の家族に対しても扉閉め忘れの際の閉扉操作の権限を与えている。このため、駐車場の操作に不慣れな人物が閉扉操作を行うおそれがある。このような場合でも、丁寧な操作案内を操作盤22等から行うとともに、乗降室内に入って直接的に場内の無人を確認させることで、乗降室内に人がいる状態で閉扉等が行われてしまう可能性を低減することができる。
4 入出庫扉
7 乗降室
26(26A〜26D) 無人確認ボタン
28 モニタ
30 入退室検知センサ
35(35A〜35D) カメラ
40 駐車場制御装置
45 タッチパネル
50 主制御部
81 扉閉め忘れ検出部
82 カメラ故障検出部
83 モード設定部
84 入庫制御部
85 出庫制御部
B1 無人確認ボタン
B2 安全確認ボタン
B3 扉閉ボタン
Claims (11)
- 車両の入庫及び出庫の少なくともいずれか一方を行う乗降室と、
前記乗降室内に設けられた少なくとも一つの内部入力手段と、
前記乗降室外に設けられた外部入力手段と、
乗降室扉の閉め忘れを検出する扉閉め忘れ検出手段と、
前記扉閉め忘れ検出手段によって前記乗降室扉の閉め忘れが検出された場合に、前記内部入力手段を用いた無人確認を行わせる扉閉め忘れモードを設定するモード設定手段と
を具備し、
前記扉閉め忘れ検出手段は、前記乗降室扉が開いてから閉じるまでの期間を複数の期間に区分し、各前記期間における所要時間が各前記期間に対応して予め設定されている基準時間を経過したときに、扉閉め忘れを検出する機械式駐車装置。 - 前記乗降室扉の閉扉を制御する制御手段を備え、
前記制御手段は、前記扉閉め忘れモードにおいて、前記内部入力手段から前記無人確認の入力が行われた後に、前記乗降室扉を閉める請求項1に記載の機械式駐車装置。 - 前記制御手段は、前記扉閉め忘れモードにおいて、前記内部入力手段から前記無人確認の入力が行われた後であって、前記外部入力手段から無人確認の入力が行われた後に、前記乗降室扉を閉める請求項2に記載の機械式駐車装置。
- 前記扉閉め忘れ検出手段は、前記乗降室扉が開いてから人物または車両が前記乗降室内に進入するまでの前記期間における所要時間が予め設定された前記基準時間を超えた場合に、前記扉閉め忘れを検出する請求項1から請求項3のいずれかに記載の機械式駐車装置。
- 前記扉閉め忘れ検出手段は、人物または車両が前記乗降室内に進入してから車両または人物が前記乗降室を退出するまでの前記期間における所要時間が予め設定された前記基準時間を超えた場合に、前記扉閉め忘れを検出する請求項1から請求項4のいずれかに記載の機械式駐車装置。
- 前記扉閉め忘れ検出手段は、車両または人物が前記乗降室を退出してから所定のユーザ識別情報が入力されるまでの前記期間における所要時間が予め設定された前記基準時間を超えた場合に、前記扉閉め忘れを検出する請求項1から請求項5のいずれかに記載の機械式駐車装置。
- 前記扉閉め忘れ検出手段は、車両または人物が前記乗降室を退出した後に所定のユーザ識別情報が入力されてから前記乗降室扉が閉じるまでの前記期間における所要時間が予め設定された前記基準時間を超えた場合に、前記扉閉め忘れを検出する請求項1から請求項6のいずれかに記載の機械式駐車装置。
- 各前記期間に対応して設定される各前記基準時間は、利用者の属性、経験、または使用頻度に基づいて異なる時間に設定される請求項1から請求項7のいずれかに記載の機械式駐車装置。
- 前記乗降室内に設けられた複数のカメラと、
前記カメラの故障を検出するカメラ故障検出手段と
を備え、
前記モード設定手段は、前記カメラ故障検出手段によって前記カメラの故障が検出された場合に、前記内部入力手段を用いた無人確認を行わせるカメラ故障モードを設定する請求項1から請求項8のいずれかに記載の機械式駐車装置。 - 車両の入庫及び出庫の少なくともいずれか一方を行う乗降室と、前記乗降室内に設けられた少なくとも一つの内部入力手段と、前記乗降室外に設けられた外部入力手段とを備える機械式駐車装置の制御方法であって、
乗降室扉の閉め忘れが発生したか否かを検出する扉閉め忘れ検出工程と、
前記乗降室扉の閉め忘れが発生した場合に、前記内部入力手段を用いた無人確認を行わせる扉閉め忘れモードを設定するモード設定工程と
を有し、
前記扉閉め忘れ検出工程は、前記乗降室扉が開いてから閉じるまでの期間を複数の期間に区分し、各前記期間における所要時間が各前記期間に対応して予め設定されている基準時間を経過したときに、扉閉め忘れを検出する機械式駐車装置の制御方法。 - 車両の入庫及び出庫の少なくともいずれか一方を行う乗降室と、前記乗降室内に設けられた少なくとも一つの内部入力手段と、前記乗降室外に設けられた外部入力手段とを備える機械式駐車装置に適用され、コンピュータによって実行されるための制御プログラムであって、
乗降室扉の閉め忘れが発生したか否かを検出する扉閉め忘れ検出処理と、
前記乗降室扉の閉め忘れが発生した場合に、前記内部入力手段を用いた無人確認を行わせる扉閉め忘れモードを設定するモード設定処理と
を含み、
前記扉閉め忘れ検出処理は、前記乗降室扉が開いてから閉じるまでの期間を複数の期間に区分し、各前記期間における所要時間が各前記期間に対応して予め設定されている基準時間を経過したときに、扉閉め忘れを検出する機械式駐車装置の制御プログラム。
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