JP7413137B2 - 機械式駐車装置及びその制御方法並びにプログラム - Google Patents

機械式駐車装置及びその制御方法並びにプログラム Download PDF

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Description

本開示は、機械式駐車装置及びその制御方法並びにプログラムに関するものである。
機械式駐車装置では、安全性を確保するために種々の方法が提案されている。例えば、特許文献1には、入出庫扉を開けるときと閉めるときにユーザ認証を行い、入出庫扉を開けた人物と同一の人物による閉扉操作であるか否かを確認し、同一人物である場合に閉扉を許可する技術が記載されている。
特開2014-139401号公報
機械式駐車装置における入庫処理や出庫処理では、一般的に複数にわたる入力操作が必要とされる。また、これら各入力操作は、安全面から操作権限が与えられた人物による操作が好ましい。また、入力操作の操作権限は、入力操作に応じて異なる人物が設定されている場合もあり、このような場合には柔軟に対応する必要がある。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、入力操作の操作権限の面から安全性の向上を図ることのできる機械式駐車装置及びその制御方法並びにプログラムを提供することを目的とする。
本開示の第一態様に係る機械式駐車装置は、扉が閉じた状態から扉が開くまでの開扉処理の期間において複数の入力操作が行われる機械式駐車装置であって、第1の入力操作時及び第1の入力操作よりも後に行われる第2の入力操作時において、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得する操作者情報取得部と、第1の入力操作時における操作者情報と第2の入力操作時における操作者情報とに基づいて、第1の入力操作を行った人物と第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する判定部と、判定部の判定結果に応じて第2の入力操作を受け付ける処理部とを備える。
本開示の第二態様に係る機械式駐車装置は、扉が開いた状態から扉が閉じるまでの閉扉処理の期間において複数の入力操作が行われる機械式駐車装置であって、第1の入力操作時及び第1の入力操作よりも後に行われる第2の入力操作時において、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得する操作者情報取得部と、第1の入力操作時における操作者情報と第2の入力操作時における操作者情報とに基づいて、第1の入力操作を行った人物と第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する判定部と、判定部の判定結果に応じて第2の入力操作を受け付ける処理部とを備える。
本開示の第三態様に係る機械式駐車装置は、入庫処理又は出庫処理において複数の入力操作が行われる機械式駐車装置であって、前記入庫処理又は前記出庫処理において、前記入力操作の度に、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得する操作者情報取得部と、取得した前記操作者情報に基づいて、第1の入力操作を行った人物と前記第1の入力操作よりも後に行われた第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する判定部と、前記判定部の判定結果に応じて、前記第2の入力操作を受け付ける処理部とを備える。
本開示の第四態様に係る機械式駐車装置の制御方法は、扉が閉じた状態から扉が開くまでの開扉処理の期間において複数の入力操作が行われる機械式駐車装置の制御方法であって、第1の入力操作時及び第1の入力操作よりも後に行われる第2の入力操作時において、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得する工程と、第1の入力操作時における操作者情報と第2の入力操作時における操作者情報とに基づいて、第1の入力操作を行った人物と第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する工程と、判定結果に応じて第2の入力操作を受け付ける工程とをコンピュータが実行する。
本開示の第五態様に係る機械式駐車装置の制御方法は、扉が開いた状態から扉が閉じるまでの閉扉処理の期間において複数の入力操作が行われる機械式駐車装置の制御方法であって、第1の入力操作時及び第1の入力操作よりも後に行われる第2の入力操作時において、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得する工程と、第1の入力操作時における操作者情報と第2の入力操作時における操作者情報とに基づいて、第1の入力操作を行った人物と第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する工程と、判定結果に応じて第2の入力操作を受け付ける工程とをコンピュータが実行する。
本開示の第六態様に係る機械式駐車装置の制御方法は、入庫処理又は出庫処理の期間において複数の入力操作が行われる機械式駐車装置の制御方法であって、前記入庫処理又は前記出庫処理において、前記入力操作の度に、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得する工程と、取得した前記操作者情報に基づいて、第1の入力操作を行った人物と前記第1の入力操作よりも後に行われた第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する工程と、判定結果に応じて、前記第2の入力操作を受け付ける工程とをコンピュータが実行する。
本開示の第七態様に係るプログラムは、コンピュータを上記記載の機械式駐車装置として機能させるためのプログラムである。
本開示によれば、入力操作の操作権限の面から安全性の向上を図ることができるという効果を奏する。
本開示の第1実施形態に係る機械式駐車装置の縦断面図である。 本開示の第1実施形態に係る乗降室を示す斜視透視図である。 本開示の第1実施形態に係る操作盤の斜視図である。 本開示の第1実施形態に係る機械式駐車装置の制御系統の機能ブロック図を示した図である。 本開示の第1実施形態に係る主制御部が備える機能の一部を抽出して示した機能ブロック図である。 本開示の第1実施形態に係る時間貸し方式の機械式駐車装置に適用される入庫処理の開扉処理における操作権限リストの一例を示した図である。 本開示の第1実施形態に係る時間貸し方式の機械式駐車装置に適用される入庫処理の閉扉処理における操作権限リストの一例を示した図である。 本開示の第1実施形態に係る入庫処理における開扉処理の手順の一例を示したフローチャートである。 本開示の第1実施形態に係る入庫処理における開扉処理の手順の一例を示したフローチャートである。 本開示の第1実施形態に係る入庫処理における閉扉処理の手順の一例を示したフローチャートである。 本開示の第1実施形態に係る入庫処理における閉扉処理の手順の一例を示したフローチャートである。 本開示の第1実施形態に係る入庫処理における閉扉処理の手順の一例を示したフローチャートである。 本開示の第1実施形態に係る月極め方式の機械式駐車装置に適用される入庫処理の閉扉処理における操作権限リストの一例を示した図である。 本開示の第2実施形態に係る時間貸し方式の機械式駐車装置に適用される入庫処理の閉扉処理における操作権限リストの一例を示した図である。 本開示の第2実施形態に係る入庫処理における閉扉処理の手順の一例を示したフローチャートである。 本開示の第2実施形態に係る入庫処理における閉扉処理の手順の一例を示したフローチャートである。 本開示の第2実施形態に係る入庫処理における閉扉処理の手順の一例を示したフローチャートである。 本開示の第3実施形態に係る機械式駐車装置の乗降室の概略外観図である。 本開示の第3実施形態に係る機械式駐車装置の乗降室の概略平面図である。 本開示の第3実施形態に係る機械式駐車装置に適用される入庫処理の操作権限リストの一例を示した図である。 本開示の第3実施形態に係る機械式駐車装置に適用される出庫処理の操作権限リストの一例を示した図である。 本開示の第3実施形態に係る入庫処理の手順の一例を示したフローチャートである。 本開示の第3実施形態に係る入庫処理の手順の一例を示したフローチャートである。 本開示の第3実施形態に係る入庫処理の手順の一例を示したフローチャートである。
以下、本開示の各実施形態に係る機械式駐車装置及びその制御方法並びにプログラムについて、図面を参照して説明する。以下に説明する実施形態では、本開示の機械式駐車装置としてエレベータ式のタワー型機械式駐車装置を例示して説明するが、この例に限定されず、本開示の機械式駐車装置は、垂直循環式、平面往復式、水平循環式、二多段式等であってもよい。また、パレットを使用しないコンベア式やフォーク式の機械式駐車装置であってもよい。
また、以下の説明において、利用者とは機械式駐車装置を利用する者であり、その機械式駐車装置の取り扱いに関して、教育を受けているか否かは問われない。また、認定取扱者とは、利用者のうち、その機械式駐車装置の取り扱いに関して教育を受けた者をいう。また、専任取扱者はその機械式駐車装置の取り扱いに関して教育を受けた者であり、当該機械式駐車装置の専任の取扱者である。また、操作者とは、機械式駐車装置に対して操作を行う者を意味し、上記利用者、認定取扱者、専任取扱者を含む。
〔第1実施形態〕
図1は、本開示の第1実施形態に係る機械式駐車装置1の縦断面図である。図1に示すように、機械式駐車装置1は、複数の車両2を収容可能なエレベータ式のタワー型立体駐車場施設であり、入出庫口3と入出庫扉4とが設けられた駐車塔5を備えている。駐車塔5の地上階は、車両2を入出庫させる乗降室7となっており、その床面には車両2の方向を転換させるターンテーブル8が設置されている。ターンテーブル8は、乗降室7の床面に形成された凹状のピット9内に旋回板10と旋回駆動部11が設けられた構成である。
駐車塔5の中心部には垂直な昇降通路13が形成されており、この中にリフト14(エレベータ状の搬送機)が上下に昇降可能に設けられている。リフト14は、例えば駐車塔5の上部に設けられた図示しないウインチから下方に延びる複数本のワイヤロープ15に四隅を吊持され、上記ウインチが起動することにより昇降通路13内を上下に昇降することができる。
一方、昇降通路13の両側には車両格納棚17(駐車スペース)が設けられている。この車両格納棚17は、昇降通路13を挟むようにして上下に多階層状に設けられており、それぞれの車両格納棚17には車両を積載するためのパレット18が1枚ずつ収容されている。なお、車両格納棚17の支柱等は図示が省略されている。
リフト14と車両格納棚17の床面には、両者14,17の床面の高さが一致した時に、空荷のパレット18、または車両2が積載されたパレット18を、リフト14から車両格納棚17に、または車両格納棚17からリフト14に、スムーズに受け渡すことができる図示しない受渡機構が設けられている。
図2は、乗降室7を示す斜視透視図である。外側から見て、入出庫扉4の左側に非常用出入口20があり、入出庫扉4の上部に青と赤のランプを備えた入庫管制灯21が設けられている。また、例えば入出庫扉4に向かって右側に操作盤22が設けられている。この操作盤22は、例えば、利用者、認定取扱者、専任取扱者等によって操作される。
操作盤22の近傍には、後述するカメラ35A~35Dによって撮像されたリアルタイム画像を表示するためのモニタ28が設置されている。
乗降室7の内部には、中央部にパレット18が配置されるスペースがあり、入出庫扉4の正面の壁には車両の位置をドライバー(利用者)が確認するための鏡24と、「前進」、「停車」、「後退」の案内を行う電光式の停車位置指示灯25が設けられている。
乗降室7には、内部状況を撮影する4台のカメラ35A~35Dが設置されている。本実施形態において、カメラ35A~35Dは、例えば、ビデオカメラであり、それぞれ乗降室7の異なる壁面(4面)に取り付けられている。例えば、カメラ35Aは乗降室7内に停車した車両2の正面を撮影するように配置され、カメラ35Bは車両2の後面、カメラ35Cは車両2の左側面、カメラ35Dは車両2の右側面をそれぞれ撮影する位置に配置されている。なお、カメラの設置数については上記に限定されず、少なくとも1台のカメラが設けられていればよい。
乗降室7において、入出庫口3には、人の乗降室7への入退室を検知する入退室検知センサ30が設けられている。入退室検知センサ30は、入出庫口3の内側に設けられた一対のセンサ30Aと、入出庫口3の外側に設けられた一対のセンサ30Bとを有している。センサ30A、30Bは、例えば、送信部から送信されたビームを受信部において受信するタイプのセンサであり、このビームが車両2や人等によって遮光されるとセンサがONになり、その検知信号が後述する入退室監視制御部57(図4参照)を経て主制御部50に伝達されるようになっている。入退室監視制御部57は、例えば、センサ30Bからセンサ30Aの順でオン信号が入力された場合に乗降室7に人が進入したと判定し、センサ30Aからセンサ30Bの順でオン信号が入力された場合に乗降室7から人が退出したと判定する。
また、乗降室7の内部、あるいは乗降室7の外部に、この機械式駐車装置1の全体の制御を行う駐車場制御装置40が設置されている。また、乗降室7内には操作者等に音声で情報を報知するためのスピーカや、車幅等を検出するための各種センサ等が設けられていてもよい。
図3は、機械式駐車装置1が備える操作盤22の斜視図である。操作盤22は、例えば、風雨からの保護と悪戯防止のために金属製の筐体43に収容されており、この筐体43には施錠可能な蓋44が設けられている。操作者が操作盤22を操作する際には、施錠を解錠して蓋44を開き、操作盤22にアクセスする。なお、例えば操作者が携帯している専用リモコンによって操作者の接近とともに自動的に蓋44の施錠を解錠するようにしてもよい。
操作盤22には、タッチパネル45、ICカードリーダ46、操作者(例えば、利用者)に操作方法を音声で案内するためのスピーカ47、機械式駐車装置1の動作を非常停止させる非常停止ボタン48、マイク49等が配置される。
タッチパネル45は、表示機能と入力機能とを兼ね備えている。タッチパネル45には、例えば、入出庫の操作を行わせるための各種案内情報が表示されるとともに、入出庫の操作を操作者に行わせるための操作ボタン等が表示される。タッチパネル45の表示は後述する駐車場制御装置40によって制御され、また、タッチパネル45が操作者等によって操作されることにより入力された情報は、駐車場制御装置40に出力される。
ICカードリーダ46は、例えば、認定取扱者個人、専任取扱者個人を特定可能な取扱者識別番号(以下「取扱者ID」という。)が記憶されているICカードから取扱者IDを読み取る。なお、ICカードは、予め登録されている認定取扱者、専任取扱者、及び保守業者等が所持するものである。また、本実施形態では、1つの登録駐車車両または1つのパレット契約に対して複数の認定取扱者が存在する場合でも、それぞれの認定取扱者に対して個別の取扱者IDが割り当てられる。
図4は、本実施形態に係る機械式駐車装置1の制御系統の機能ブロック図を示した図である。駐車場制御装置40は、例えば、情報処理装置であり、CPU、CPUが実行するプログラム等を記憶するための補助記憶装置、各プログラム実行時のワーク領域として機能するメインメモリ、ネットワークに接続するための通信インターフェース等を備えている。また、駐車場制御装置40は、機械式駐車装置1を制御するために必要となる各種データが格納されている総合データベース52を備えている。総合データベース52には、在車状況、パレット形状種別、車両格納棚形状種別等の他、認証データベース90(図5参照)等が格納されている。認証データベース90には、機械式駐車装置1を操作する権限を有する取扱者(例えば、認定取扱者、専任取扱者、保守業者等)に予め付与されている取扱者IDが登録されている。
駐車場制御装置40の補助記憶装置には、機械式駐車装置1の各機構を制御するための制御プログラムや取扱者認証プログラム等が記憶されており、CPUが補助記憶装置に格納されている各種プログラムをメインメモリに読み出して実行することにより、後述する各部の機能を実現させる。また、プログラムの実行にあたり、CPUは総合データベース52に格納されている各種データを参照して用いる。
上記制御プログラムは、駐車場制御装置40の製造時においてROM等の補助記憶装置に予め格納されていてもよいし、施工後などにおいて、制御プログラム等を配信するサーバ等からダウンロードしてインストールされてもよい。また、外部記憶装置を介してインストールされる態様としてもよい。このように、各種プログラムのインストール方法については特に限定されない。
駐車場制御装置40は、主制御部50を備えている。主制御部50には、上述した総合データベース52に加えて、入出庫扉制御部55、搬送機制御部56、入退室監視制御部57、カメラ制御部58、画像データベース59、車両計測・制御部61、旋回駆動制御部62等が接続されている。また、主制御部50には、操作盤22が接続されており、双方向通信が可能な構成とされている。
入出庫扉制御部55は、主制御部50から動作指令を受けて入出庫扉4を開閉操作し、入出庫扉センサ67から入出庫扉4の位置信号を受けて、その情報を主制御部50にフィードバックする。
搬送機制御部56は、主制御部50から動作指令を受けてリフト14(搬送機)の昇降およびパレット18の積み下ろし動作を実行させ、搬送機位置センサ68からリフト14の位置信号を受けて、その情報を主制御部50にフィードバックする。
入退室監視制御部57は、入退室検知センサ30からのセンサ信号及び乗降室7内部に設置された多数のセンサ(図示略)からのセンサ信号を受信し、その情報を主制御部50に出力する。
カメラ制御部58は、主制御部50から動作指令を受けて乗降室7の内部に設置されたカメラ35(35A~35D)に画像を撮像させ、その画像情報を主制御部50に出力する。この画像情報は、画像データベース59に所定の期間蓄積される。なお、画像データベース59を総合データベース52の内部に設けたり、クラウド上に設けたりしても良い。
車両計測・制御部61は、主制御部50から動作指令を受けて、車両計測器69により、リフト14に搭載された車両の車重を計測し、車重センサ70を介してその情報を主制御部50にフィードバックする。この車重情報は、リフト14の制御等に用いられる。
旋回駆動制御部62は、主制御部50から動作指令を受けて、旋回駆動部11(ターンテーブル8)を動作させ、ターンテーブル位置センサ71によりターンテーブル8の旋回位置信号を受けて、その情報を主制御部50にフィードバックする。
主制御部50は、各制御部55,56,57,58,61,62からのフィードバック、操作盤22からの入力情報に基づいて機械式駐車装置1を制御する。
図5は、主制御部50が備える機能の一部を抽出して示した機能ブロック図である。図5に示すように、主制御部50は、操作者情報取得部81、記憶部82、判定部83、処理部84を備えている。
操作者情報取得部81は、例えば、入出庫扉4が閉じた状態から開くまでの開扉処理の期間、及び、入出庫扉4が開いた状態から閉じるまでの閉扉処理の期間のそれぞれにおいて、入力操作が行われる度に操作者に関する操作者情報を取得する。操作者情報は、例えば、操作盤22に設けられたマイク49から入力された操作者の音声データである。なお、操作者情報は、この例に限定されず、指紋、虹彩、静脈の情報、顔画像等のいわゆる生体認証情報に用いられる身体的特徴の情報であってもよい。また、操作者の手の周りの色や操作者の衣服の色を含む画像を操作者情報として取得してもよい。このように、操作者情報は、上述したICカード等に格納されている取扱者IDとは異なる情報である。
記憶部82は、操作者情報取得部81によって取得された操作者情報である音声データを記憶する。また、記憶される音声データには、どの入力操作時に取得された音声データであるかを示す操作タイミング情報が関連付けられているとよい。操作タイミング情報は、単に音声データが取得された順番を示す情報であってもよいし、各入力操作に与えられている識別情報のような情報であってもよい。要は、どのタイミングで取得された音声データであるかを把握できるような情報であればよい。
また、記憶部82には、各入力操作の操作権限を有する人物の属性が登録された操作権限リスト(操作権限情報)が格納されている。図6、図7に時間貸し方式の機械式駐車装置における操作権限リストの一例を示す。図6は、開扉処理時における操作権限リストの一例を示す図、図7は閉扉処理時における操作権限リストの一例を示す図である。
図6に示すように、開扉処理時においては、取扱者認証の入力操作と起動指示の入力操作が行われる。また、取扱者認証及び起動指示のいずれも専任取扱者に操作権限が与えられている。
図7に示すように、閉扉処理時には、取扱者認証、無人確認、安全確認、閉扉指示の入力操作が行われる。また、取扱者認証、安全確認、閉扉指示の操作権限は専任取扱者に与えられており、無人確認の操作権限は利用者に与えられている。
判定部83は、例えば、ある入力操作において操作者情報が取得された場合に、その操作者情報と記憶部82にすでに格納されている一または複数の操作者情報とに基づいて、当該入力操作を行った人物と先に行われた入力操作を行った人物との同一性を判定する。例えば、開扉処理時を例示すると、判定部83は、取扱者認証の入力操作が行われたときの音声データと、起動指示の入力操作が行われたときの音声データとを用いて声認証等を行い、両入力操作が同一人物によるものか、異なる人物によるものかを判定する。声認証においては、公知の技術を適用することができ、例えば、ニューラルネットワーク(深層学習)を組み込んだ人物認証を適用することも可能である。
処理部84は、判定部の判定結果に応じて入力操作を受け付ける。例えば、処理部84は、判定部83による判定結果が、操作権限リストに登録されている各入力操作の操作権限から決定される条件に合致する場合に、入力操作を受け付ける。例えば、図6に示されている操作権限リストでは、取扱者認証も起動指示も専任認定者に操作権限が与えられており、起動指示の入力操作が取扱者認証の入力操作と同一人物によって行われることが、起動指示を受け付ける条件となる。そして、例えば、取扱者認証の入力操作と起動指示の入力操作とが同一人物によって行われたとの判定結果が判定部83によって得られた場合には、起動指示を受け付ける条件に合致すると判定し、処理部84は起動指示を受け付ける。
また、処理部84は、開扉処理時において、開扉処理における最後の入力操作(例えば、起動指示)を受け付けたときから開扉完了後所定時間経過するまでの期間における所定のタイミングにおいて、記憶部82に格納されている全ての操作者情報を消去する。また、処理部84は、例えば、閉扉処理時において、閉扉処理における最後の入力操作(例えば、閉扉指示)を受け付けたときから閉扉完了後所定時間経過するまでの期間における所定のタイミングにおいて、記憶部82に格納されている全ての操作者情報を消去する。
〔入庫処理〕
次に、入庫時において、主制御部50によって実行される入庫処理について図を参照して説明する。入庫処理は、開扉処理と閉扉処理とを含んでいる。図8~図9は、入庫処理における開扉処理の手順の一例を示したフローチャートであり、図10~図12は、入庫処理における閉扉処理の手順の一例を示したフローチャートである。
以下の説明においては、時間貸し方式の機械式駐車装置を例示して説明する。
まず、主制御部50は、操作盤22のタッチパネル45に第1の取扱者認証画面を表示させ(SA1)、取扱者IDの入力を待機する(SA2)。操作者がICカードをICカードリーダ46に接触させると、ICカードに登録されている取扱者IDが読み取られ、主制御部50に送信される。主制御部50は、取扱者IDが入力されると(SA2:YES)、第1の取扱者認証を行う(SA3)。具体的には、主制御部50は、入力された取扱者IDに基づいて認証データベース90を検索し、取扱者IDを保有する操作者が認証データベース90に登録されている取扱者であるか否かを判定する。
この結果、取扱者認証が成功しなかった場合は(SA3:NO)、ステップSA2に戻り、主制御部50は取扱者IDの再入力を待機する。また、取扱者認証が成功した場合には(SA3:YES)、続いて、操作者情報(以下、このタイミングで取得した操作者情報を「操作者情報#1」という。)を取得する(SA4)。操作者情報の取得では、例えば、「「はい」と言ってください。」等のように、操作者に発声を促すガイダンスを行い、操作者に発声を行わせる。これにより、操作者の声がマイク49によって取得される。
ステップSA3において第1の取扱者認証に成功した取扱者ID及びステップSA4において取得された操作者情報#1は、記憶部82に格納され、保存される(SA5)。
続いて、主制御部50は、操作盤22のタッチパネル45に入庫起動確認画面を表示させる(SA6)。入庫起動確認画面において、操作者によって起動ボタンが押されると(SA7)、起動ボタンを押した操作者の操作者情報(以下、このタイミングで取得した操作者情報を「操作者情報#2」という。)を取得する(SA8)。例えば、操作者に発声を促すガイダンスを行い、操作者に発声を行わせることにより、操作者の音声データを操作者情報#2として取得する。
主制御部50は、操作者情報#2を記憶部82に格納し、保存する(SA9)。
続いて、主制御部50は、操作者情報#1と操作者情報#2とに基づいて、同一人物判定を行う(図9のSA10)。この結果、同一人物ではないと判定された場合には(SA11:NO)、操作権限リスト(図6参照)に規定されている操作権限を有する人物による入力操作ではないと判定し、起動ボタンの押下に関する処理を行わずに、ステップSA12に移行する。ステップSA12では、記憶部82に格納されている取扱者ID及び操作者情報#1,#2を消去し、ステップSA1に戻る。
一方、ステップSA10における同一人物判定において、同一人物であると判定された場合には(SA11:YES)、操作権限リスト(図6参照)に規定されている操作権限を有する人物による入力操作であると判定し、起動ボタンの押下に関する処理を実行する。これにより、主制御部50は、車両格納棚17から空パレットを呼び出す指示を搬送機制御部56(図4参照)に出力するとともに、タッチパネル45に入庫待ちの状態を示す入庫待ち確認画面を表示する(SA13)。入庫待ち確認画面には、例えば、入庫運転中であることを示すガイダンスが表示されるとともに、ドアミラーやアンテナをたたむよう喚起を促すガイダンスがアニメーションで表示される。
続いて、空パレットが乗降室7に到着すると、主制御部50はタッチパネル45に入出庫扉4が開くことを示す扉開画面を表示し(SA14)、入出庫扉4を開く指示を入出庫扉制御部55(図4参照)に出力する。これにより、入出庫扉制御部55によって入出庫扉が開かれる。そして、入出庫扉4が完全に開くと(SA15)、主制御部50は、利用者に対して入庫を促す入庫案内画面をタッチパネル45に表示させ(SA16)、記憶部82に格納していた操作者情報#1,#2を消去する(SA17)。
続いて、入庫案内画面を確認した利用者は車両2に乗り込み、車両2を乗降室内に移動させ、乗降室内に搬送された空パレットに車両2を載置させると降車し、乗降室7から退出して、操作盤22に戻る。
続いて、主制御部50は、入出庫扉を閉じる処理である閉扉処理を行う。
まず、主制御部50は、操作盤22のタッチパネル45に第2の取扱者認証画面を表示させ(図10のSB1)、取扱者IDの入力を待機する(SB2)。この結果、操作者がICカードをICカードリーダ46に接触させると、ICカードに登録されている取扱者IDが読み取られ、主制御部50に送信される。主制御部50は、取扱者IDが入力されると(SB2:YES)、第2の取扱者認証及び取扱者照合処理を行う(SB3)。
第2の取扱者認証では、主制御部50は、入力された取扱者IDに基づいて認証データベース90を検索し、取扱者IDを保有する操作者が認証データベース90に登録されている取扱者であるか否かを判定する認証処理を行う。また、取扱者照合処理では、第1の取扱者認証で入力された取扱者IDと第2の取扱者認証で入力された取扱者IDとが一定の関連性を有するか、例えば、両者が同一か否かを判定する。具体的には、記憶部82に格納されている取扱者IDと、第2の取扱者認証において入力された取扱者IDとが同一か否かを判定する。
これにより、操作盤22を操作した操作者が操作盤22を操作する権限を持つものであるか否か、及び、第1の取扱者認証を行った人物と同一の人物によって第2の取扱者認証が行われたか否かを判定する。
この結果、第2の取扱者認証または照合処理が成功しなかった場合は(SB3:NO)、ステップSB2に戻り、取扱者IDの再入力を待機する。また、第2の取扱者認証及び照合処理が成功した場合には(SB3:YES)、主制御部50は、操作者情報(以下、このタイミングで取得した操作者情報を「操作者情報#1」という。)を取得する(SB4)。操作者情報の取得では、例えば、「「はい」と言ってください。」等のように、操作者に発声を促すガイダンスを行い、操作者に発声を行わせる。これにより、操作者の声がマイク49によって取得される。続いて、主制御部50は、ステップSB4で取得された操作者情報#1を記憶部82に格納する(SB5)。
続いて、主制御部50は、操作盤22のタッチパネル45に乗降室内の無人確認を利用者に行わせるための無人確認画面を表示させる(SB6)。無人確認画面では、例えば、モニタ28に表示されたリアルタイム画像により乗降室内の無人を確認した上で無人確認ボタンを操作するように利用者を促すガイダンスと、無人確認ボタンとがタッチパネル45に表示される。
操作者によって無人確認ボタンが押されると(SB7)、無人確認ボタンを押した操作者の操作者情報(以下、このタイミングで取得した操作者情報を「操作者情報#2」という。)を取得する(SB8)。例えば、操作者に発声を促すガイダンスを行い、操作者に発声を行わせることにより、操作者の音声データを操作者情報#2を取得する。
主制御部50は、操作者情報#2を記憶部82に格納し、保存する(SB9)。続いて、主制御部50は、操作者情報#1と操作者情報#2とに基づいて、同一人物判定を行う(SB10)。
この結果、同一人物であると判定された場合には(SB11:YES)、操作権限リスト(図7参照)に規定されている操作権限を有する人物による入力操作ではないと判定し、無人確認ボタンの押下に関する処理を行わずに、ステップSB6に戻る。すなわち、図7に示すように、時間貸し方式の機械式駐車装置では、第2の取扱者認証の入力操作は専任認定者が行うのに対し、無人確認の入力操作は利用者が行うことになっている。このため、操作者情報#1と操作者情報#2とは異なる人物の情報でなければならない。したがって、ステップSB11において、同一人物であると判定された場合には、操作権限リストに則った適切な人物による入力操作が行われなかったと判定し、ステップSB6に戻り、無人確認を再度行わせる。
一方、ステップSB10における同一人物判定において、同一人物でないと判定された場合には(SB11:NO)、操作権限リスト(図7参照)に規定されている操作権限を有する人物による入力操作であると判定し、無人確認の入力を受け付け、続いて、タッチパネル45に安全確認画面を表示させる(図11のSB12)。安全確認画面では、例えば、目視により乗降室内の無人を確認した上で安全確認ボタンを操作するように操作者を促すガイダンスと、安全確認ボタンとがタッチパネル45に表示される。
操作者によって安全確認ボタンが押されると(SB13)、安全確認ボタンを押した操作者の操作者情報(以下、このタイミングで取得した操作者情報を「操作者情報#3」という。)を取得する(SB14)。例えば、操作者に発声を促すガイダンスを行い、操作者に発声を行わせることにより、操作者情報#3を取得する。
主制御部50は、操作者情報#3を記憶部82に格納し、保存する(SB15)。続いて、主制御部50は、操作者情報#1と操作者情報#3とに基づいて同一人物判定を行う(SB16)。この結果、同一人物でないと判定された場合には(SB17:NO)、安全確認の入力の受け付け処理を行わずに、ステップSB12に戻る。すなわち、図7に示すように、時間貸し方式の機械式駐車装置では、第2の取扱者認証の入力操作及び安全確認の入力操作はいずれも専任認定者が行うことが規定されているため、操作者情報#1と操作者情報#3とは同一人物の情報でなければならない。このため、ステップSB17において、同一人物ではないと判定された場合には、操作権限リストに則った適切な人物による入力操作が行われなかったと判定し、ステップSB12に戻り、安全確認を再度行わせる。
一方、ステップSB17において、同一人物であると判定された場合には(SB17:YES)、主制御部50は安全確認の入力を受け付け、続いて、タッチパネル45に入出庫扉4を閉めるための閉扉画面を表示させる(SB18)。閉扉画面には、閉扉を指示するための閉扉ボタンが表示されている。操作者によって扉閉画面に表示されている閉扉ボタンが押されると(SB19)、閉扉ボタンを押した操作者の操作者情報(以下、このタイミングで取得した操作者情報を「操作者情報#4」という。)を取得する(SB20)。例えば、操作者に発声を促すガイダンスを行い、操作者に発声を行わせることにより、音声データを操作者情報#4として取得する。
主制御部50は、操作者情報#4を記憶部82に格納し、保存する(SB21)。続いて、主制御部50は、操作者情報#1と操作者情報#4とを照合することにより、同一人物か否かの判定を行う(SB22)。この結果、同一人物でないと判定された場合には(SB23:NO)、ステップSB18に戻る。すなわち、図7に示すように、時間貸し方式の機械式駐車装置では、第2の取扱者認証の入力操作及び閉扉指示の入力操作はいずれも専任認定者が行うことが規定されているため、操作者情報#1と操作者情報#4とは同一人物の情報でなければならない。このため、ステップSB23において、同一人物ではないと判定された場合には、操作権限リストに則った適切な人物による入力操作が行われなかったと判定し、ステップSB18に戻り、閉扉指示を再度行わせる。
一方、ステップSB23において、同一人物であると判定された場合には(SB23:YES)、主制御部50は閉扉指示の入力を受け付け、閉扉を行う。具体的には、主制御部50は、入出庫扉制御部55(図4参照)に対して入出庫扉4の閉信号を出力する。これにより、入出庫扉4が入出庫扉制御部55によって閉じられる(SB24)。主制御部50は、入出庫扉4の閉動作が完了すると、搬送機制御部56に対して搬送信号を出力する。これにより、車両2を載置したパレットがリフト14によって搬送され車両格納棚17へ格納される。また、主制御部50は、記憶部82に格納されている取扱者IDと全ての操作者情報#1~#4を消去し(SB25)、処理を終了する。
なお、主制御部50は、上述の無人確認画面、安全確認画面、及び閉扉画面において、これら画面をそれぞれ表示させてから所定時間以内に操作者によって無人確認ボタン、安全確認ボタン、閉扉ボタンが押されなかった場合には、再度、第2の取扱者認証画面を表示させ、取扱者IDの入力を再度要求することとしてもよい。
以上、本実施形態に係る入庫処理について説明したが、出庫処理についても基本的な処理フローは同様である。すなわち、出庫処理も開扉処理と閉扉処理とを含んでおり、基本的には図8~図12の手順に従って処理が行われる。なお、異なる点は、入庫処理では開扉時において空パレットが移動し、閉扉時において車両が載置されたパレットが移動するのに対し、出庫処理では開扉時において車両が載置されたパレットが移動し、閉扉時において空パレットが移動する点である。また、入庫起動確認画面や入庫待ち確認画面等の入庫に特化した画面表示は、出庫起動確認画面や出庫待ち確認画面等のように出庫に特化した画面表示に変更される。その他の処理については、出庫処理も入庫処理と変わらないため詳細な説明は省略する。
また、上述した入庫処理は、時間貸し方式の機械式駐車装置を前提としていたが、マンション等のように月極め方式の機械式駐車装置についても同様である。以下、月極め方式の機械式駐車装置の入庫処理について簡単に説明する。
まず、入庫処理における開扉処理については、認定取扱者が全ての入力操作を行うこととなる。この点において、専任取扱者が全ての入力操作を行う時間貸し方式とは異なる。しかしながら、操作者情報に基づいて人物の同一性を判定していく上で、いずれの場合も第1の取扱者認証を行った人物が後続の入力操作を全て行う点において共通するので、基本的には月極方式の機械式駐車装置も図8~図9に示したフローチャートに従って開扉処理が行われる。
入庫処理における閉扉処理については、時間貸し方式では、無人確認を利用者が行い、その他の入力操作を専任認定者が行うのに対し、月極め方式では全ての入力操作を認定取扱者が行う。図13に月極め方式を採用する場合の閉扉処理時における操作権限リストの一例を示す。図13に示すように、閉扉処理においては、全ての入力操作の操作権限が認定取扱者に与えられている。
したがって、この操作権限リストに基づく人物同一性判定は、全て操作者情報が一致している場合に、操作権限を有する適切な人物によって入力操作が行われていると判定する。具体的には、月極め方式における閉扉処理の手順は、図10~図12に示したフローチャートのうち、ステップSB11の判定処理において、「YES」と「NO」が入れ替えられたものとなり、無人確認の入力操作を行った人物と第2の取扱者認証を行った人物とが同一の場合に、操作権限を有する適切な人物による入力操作であると判定されて、後続のステップSB12に進む手順となる。その他の手順については同様である。
以上、説明してきたように、本実施形態に係る機械式駐車装置及びその制御方法並びにプログラムによれば、入庫処理または出庫処理における開扉処理や閉扉処理において、複数の入力操作が行われる場合に、少なくとも2回にわたって操作者に関する操作者情報を取得し、取得した操作者情報に基づいて入力操作を行った人物の同一性を判定する。これにより、操作権限を有する適切な人物による入力操作である否かを判定することができ、操作権限を持たない不適切な人物による入力操作を受け付けずに無効とすることができる。この結果、安全性を高めることができ、責任の所在を明確にすることが可能となる。
更に、開扉処理や閉扉処理の中で操作者に関する操作者情報を取得し、取得した操作者情報を用いて操作権限を有する適切な操作者による入力操作か否かを判定するので、上述した取扱者認証(例えば、図8のステップSA2~SA3、図10のステップSB2~SB3で行われる取扱者認証)、換言すると、パスワードやICカード等の記録媒体を用い、入力された認証情報が認証データベースに登録されているか否かを判定することによって行われる一般的なユーザ認証とは異なり、予めデータベースに個人情報を登録しておく必要がない。また、操作者情報に、声、顔画像、指紋、静脈、虹彩等の生体情報や衣服等の画像を用いるので、操作者に対して事前にICカード等の記録媒体を配布する必要もない。これにより、容易にかつ安価に、本実施形態に係る機械式駐車装置及びその制御方法を実現することが可能となる。
また、上記実施形態では、入庫処理を開扉処理と閉扉処理とに分けていたが、これらを一連の処理として取り扱うこととしてもよい。例えば、開扉処理が終了した時点では、操作者情報を記憶部82から消去せずに記憶させたままの状態とし、続く閉扉処理において取得される操作者情報との間での同一人物判定に用いることとしてもよい。そして、入庫処理の終了時において、記憶部82に格納されている全ての操作者情報を消去することとしてもよい。また、出庫処理においても同様としてもよい。
〔第2実施形態〕
次に、本開示の第2実施形態に係る機械式駐車装置及びその制御方法並びにプログラムについて図面を参照して説明する。
なお、本実施形態に係る機械式駐車装置の構造は基本的には上述した第1実施形態と同様であり、入庫処理における閉扉処理の手順が上述した第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と共通する点については説明を省略し、異なる点について主に説明する。
また、以下の説明では、時間貸し方式の機械式駐車装置を例示して説明する。
まず、入庫処理の開扉処理については、上述した第1実施形態と同様である。従って、説明を省略し、入庫処理の閉扉処理について図14~17を参照して説明する。
図14は、時間貸し方式における閉扉処理時の操作権限リストの一例を示した図である。図14に示すように、本実施形態においても、無人確認は利用者に操作権限が与えられており、安全確認、閉扉指示、及び取扱者認証は専任認定者に操作権限が与えられている。
次に、本実施形態に係る入庫処理の閉扉処理の手順について、図15~図17を参照して説明する。図15~図17は本実施形態に係る入庫処理の閉扉処理の手順の一例を示したフローチャートである。
まず、主制御部50は、操作盤22のタッチパネル45に乗降室内の無人確認を利用者に行わせるための無人確認画面を表示させる(SC1)。無人確認画面では、例えば、モニタ28に表示されたリアルタイム画像により乗降室内の無人を確認した上で無人確認ボタンを操作するように利用者を促すガイダンスと、無人確認ボタンとがタッチパネル45に表示される。
操作者によって無人確認ボタンが押されると(SC2)、無人確認ボタンを押した操作者の操作者情報(以下、このタイミングで取得した操作者情報を「操作者情報#1」という。)を取得する(SC3)。例えば、操作者に発声を促すガイダンスを行い、操作者に発声させることにより、操作者の声を操作者情報#1として取得する。
主制御部50は、操作者情報#1を記憶部82に格納し、保存する(SC4)。続いて、主制御部50は、タッチパネル45に安全確認画面を表示させる(SC5)。安全確認画面では、例えば、目視により乗降室内の無人を確認した上で安全確認ボタンを操作するように操作者を促すガイダンスと、安全確認ボタンとがタッチパネル45に表示される。
操作者によって安全確認ボタンが押されると(SC6)、安全確認ボタンを押した操作者の操作者情報(以下、このタイミングで取得した操作者情報を「操作者情報#2」という。)を取得する(SC7)。例えば、操作者に発声を促すガイダンスを行い、操作者に発声させることにより、操作者の声を操作者情報#2として取得する。
主制御部50は、操作者情報#2を記憶部82に格納し、保存する(SC8)。続いて、主制御部50は、操作者情報#1と操作者情報#2とを照合することにより、同一人物か否かの判定を行う(SC9)。この結果、同一人物であると判定された場合には(SC10:YES)、ステップSC5に戻る。すなわち、図14に示すように、時間貸し方式の機械式駐車装置では、無人確認の入力操作は利用者に操作権限が与えられているのに対し、安全確認の入力操作は専任認定者が行うことが規定されているため、操作者情報#1と操作者情報#2とは異なる人物の情報でなければならない。このため、ステップSC10において、同一人物であると判定された場合には、操作権限リストに則った適切な人物による入力操作が行われなかったと判定し、ステップSC5に戻り、安全確認を再度行わせる。
一方、ステップSC10において、同一人物でないと判定された場合には(SC10:NO)、主制御部50は安全確認の入力を受け付け、続いて、タッチパネル45に入出庫扉4を閉めるための閉扉画面を表示させる(図16のSC11)。閉扉画面には、閉扉を指示するための閉扉ボタンが表示されている。操作者によって扉閉画面に表示されている閉扉ボタンが押されると(SC12)、閉扉ボタンを押した操作者の操作者情報(以下、このタイミングで取得した操作者情報を「操作者情報#3」という。)を取得する(SC13)。例えば、操作者に発声を促すガイダンスを行い、操作者の声を操作者情報#3として取得する。
主制御部50は、操作者情報#3を記憶部82に格納し、保存する(SC14)。続いて、主制御部50は、操作者情報#1と操作者情報#3とに基づく同一人物判定を行うとともに、操作者情報#2と操作者情報#3とに基づく同一人物判定を行う(SC15)。ここで、人物同一性判定処理を2回行うのは、図14に示すように、閉扉指示の入力操作は操作権限が専任認定者に与えられているのに対し、無人確認の入力操作は操作権限が利用者に与えられていることから、両者の操作を行う人物は異なっていないといけないのに対し、閉扉指示と安全確認の操作権限についてはいずれも専任認定者に与えられており、両入力操作は同一人物によって行われている必要があるからである。そのため、ステップSC15では、照合対象となる操作者情報を異ならせた照合処理を2回行い、同一人物判定をそれぞれ実行する。この結果、操作者情報#1と操作者情報#3との人物が一致している場合(SC16:YES)、又は、操作者情報#2と操作者情報#3との人物が一致していない場合には(SC17:NO)、操作者権限リストに則った適切な人物による入力操作が行われなかったと判定し、ステップSC11に戻り、閉扉指示を再度行わせる。
一方、操作者情報#1と操作者情報#3との人物が異なっており(SC16:NO)、かつ、操作者情報#2と操作者情報#3との人物が一致している場合には(SC17:YES)、操作者権限リストに則った適切な人物による入力操作が行われたと判定し、主制御部50は閉扉指示の入力を受け付けるとともに、第2の取扱者認証画面をタッチパネル45に表示し(図17のSC18)、取扱者IDの入力待機状態となる(SC19)。
操作者がICカードをICカードリーダ46に接触させると、ICカードに登録されている取扱者IDが読み取られ、主制御部50に送信される。主制御部50は、取扱者IDが入力されると(SC19:YES)、第2の取扱者認証及び取扱者照合処理を行う(SC20)。第2の取扱者認証及び取扱者照合処理は、上述した第1実施形態と同様であるため、ここでの説明を省略する。
この結果、第2の取扱者認証または照合処理が成功しなかった場合は(SC20:NO)、ステップSC19に戻り、取扱者IDの入力待機状態となる。一方、第2の取扱者認証及び照合処理が成功した場合には(SC20:YES)、主制御部50は、操作者情報(以下、このタイミングで取得した操作者情報を「操作者情報#4」という。)を取得する(SC21)。操作者情報の取得では、例えば、「「はい」と言ってください。」等のように、操作者に発声を促すガイダンスを行い、操作者の声を操作者情報#4として取得する。続いて、主制御部50は、操作者情報#4を記憶部82に格納する(SC22)。
続いて、主制御部50は、操作者情報#4と操作者情報#2及び操作者情報#3とを照合し、これらが全ての人物が同一であるか否かを判定する(SC23)。この結果、操作者情報#4が操作者情報#2又は操作者情報#3と異なる人物であると判定された場合には(SC24:NO)、操作者権限リストに則った適切な人物による入力操作が行われなかったと判定し、ステップSC18に戻り、第2の取扱者認証画面を表示させる。一方、同一人物であると判定した場合には(SC24:YES)、操作者権限リストに則った適切な人物による取扱者入力操作が行われたと判定し、入出庫扉4の閉扉を行う。具体的には、主制御部50は、入出庫扉制御部55(図4参照)に対して入出庫扉4の閉信号を出力する。これにより、入出庫扉4が入出庫扉制御部55によって閉じられる(SC25)。主制御部50は、入出庫扉4の閉動作が完了すると、搬送機制御部56に対して搬送信号を出力する。これにより、車両2を載置したパレットがリフト14によって搬送され車両格納棚17へ格納される。また、主制御部50は、記憶部82に格納されている取扱者IDと全ての操作者情報#1~#4を消去し(SC26)、処理を終了する。
なお、上述した閉扉処理において、ステップSC21からSC24については省略することが可能である。これは、ステップSC20において、第2の取扱者認証を行っていることから、この第2の取扱者認証に成功することにより、第2の取扱者認証を行った人物が専任認定者であることがわかるからである。
なお、本実施形態においても、出庫時に行われる開扉処理及び閉扉処理は基本的に入庫処理における開扉処理及び閉扉処理とほぼ同等であり、主制御部50による主な処理の特徴は上述した入庫処理と基本的には変わらないため、詳細な説明は省略する。
また、本実施形態においても、時間貸し方式を前提としていたが、マンション等のように月極め方式では、操作権限リストの内容が異なり、原則として、教育を受けた利用者、すなわち、認定取扱者が全ての入力操作を行うこととなる。したがって、月極め方式における閉扉処理の手順は、例えば、無人確認を行った人物と他の入力操作を行った人物とが同一か否かを判定し、同一人物であればその操作入力を受け付けることとすればよい。一例として、図15~図17に示したフローチャートにおいて、ステップSC17を省略するとともに、ステップSC10、SC16における「YES」と「NO」を入れ替えればよい。また、上述したように、ステップSC21~SC24の処理については省略可能である。
以上、説明してきたように、本実施形態に係る機械式駐車装置及びその制御方法並びにプログラムによれば、入庫処理または出庫処理における開扉処理や閉扉処理において、複数の入力操作が行われる場合に、少なくとも2回にわたって操作者に関する操作者情報を取得し、取得した操作者情報に基づいて入力操作を行った人物の同一性を判定することにより、操作権限を有する適切な人物による入力操作である否かを判定し、操作権限を持たない不適切な人物による入力操作を受け付けずに無効とするようにしている。これにより、安全性を高めることができ、責任の所在を明確にすることが可能となる。
更に、開扉処理や閉扉処理の中で操作者に関する操作者情報を取得し、取得した操作者情報を用いて操作権限を有する適切な操作者による入力操作か否かを判定するので、上述した取扱者認証(例えば、図8のステップSA2~SA3、図10のステップSB2~SB3、図17のステップSC20で行われる取扱者認証)、換言すると、パスワードやICカード等の記録媒体を用い、入力された認証情報が認証データベースに登録されているか否かを判定することによって行われる一般的なユーザ認証とは異なり、予めデータベースに個人情報を登録しておく必要がない。また、操作者情報に、声、顔画像、指紋、静脈、虹彩等の生体情報や衣服等の画像を用いるので、操作者に対して事前にICカード等の記録媒体を配布する必要もない。これにより、容易にかつ安価に、本実施形態に係る機械式駐車装置及びその制御方法を実現することが可能となる。
また、操作者情報は各開扉処理や閉扉処理が終了したタイミングで記憶部82から消去されるので、個人情報の流出等も回避することができる。
〔第3実施形態〕
次に、本開示の第3実施形態に係る機械式駐車装置及びその制御方法並びにプログラムについて図面を参照して説明する。上述した第1実施形態に係る機械式駐車装置1は、乗降室7と車両格納棚17との間でリフト14によってパレット18が搬送されるエレベータ式の機械式駐車装置1であるが、本実施形態に係る機械式駐車装置は、バース式(横送り搬送はコンベヤで行う方式)の機械式駐車装置である。以下、第1実施形態と共通する点については説明を省略し、異なる点について主に説明する。また、以下の説明では、時間貸し方式の機械式駐車装置を例示して説明する。
図18は、本実施形態に係る機械式駐車装置の乗降室7の概略外観図、図19は本実施形態に係る機械式駐車装置の乗降室7の概略平面図である。図18、図19に示すように、乗降室7でもあるバース100は、リフト昇降室101に併設されている。バース100とリフト昇降室101との間には、区画扉104が設けられている。
バース100には、コンベア102が設けられ、コンベア102によってバース100とリフト昇降室101との間で車両2が搬送(横送り)される。リフト昇降室101では、リフトによって車両格納棚との間で車両が搬送(昇降)される。車両2の運転者は、バース100において車両2に乗降する。
図20、21は、本実施形態に係る操作権限リストの一例を示した図である。図20は、入庫処理時における操作権限リストの一例、図21は出庫処理時における操作権限リストの一例を示した図である。これら操作権限リストは、上述した第1実施形態と同様に、主制御部50の記憶部82に格納されている。
図20に示すように、入庫処理時においては、取扱者認証、無人確認、安全確認、起動指示の入力操作が行われる。また、取扱者認証、安全確認、起動指示の操作権限は専任取扱者に与えられており、無人確認の操作権限は利用者に与えられている。
図21に示すように、出庫処理時においては、取扱者認証、安全確認、起動指示の入力操作が行われる。そして、いずれの入力操作も専任取扱者に操作権限が行われている。すなわち、出庫処理時の入力操作は、入庫処理時の入力操作に対して利用者による無人確認が省略された形とされている。
次に、本実施形態に係る入庫処理について、図22~図24を参照して説明する。図22~図24は、本実施形態に係る入庫処理の手順の一例を示すフローチャートである。なお、本実施形態に係る入庫処理は、上述した第1実施形態に係る入庫処理の閉扉処理と共通する点が多いため、以下共通する点については詳細な説明を省略する。
入庫時において、運転者はバース100内に車両2を乗り入れ、コンベア102に車両2を載置した後、車両2から降り、バース100内から操作盤22が設けられた待合スペースSPへ移動する。
運転者が待合スペースSPに移動したことを確認すると、入庫処理が開始される。
まず、主制御部50は、操作盤22のタッチパネル45に取扱者認証画面を表示させ(図22のSD1)、取扱者IDの入力を待機する(SD2)。この結果、操作者がICカードをICカードリーダ46に接触させると、ICカードに登録されている取扱者IDが読み取られ、主制御部50に送信される。主制御部50は、取扱者IDが入力されると(SD2:YES)、取扱者認証を行う(SD3)。
取扱者認証では、主制御部50は、入力された取扱者IDに基づいて認証データベース90を検索し、取扱者IDを保有する操作者が認証データベース90に登録されている取扱者であるか否かを判定する認証処理を行う。
この結果、取扱者認証が成功しなかった場合は(SD3:NO)、ステップSD2に戻り、取扱者IDの再入力を待機する。また、取扱者認証が成功した場合には(SD3:YES)、主制御部50は、操作者情報(以下、このタイミングで取得した操作者情報を「操作者情報#1」という。)を取得し(SD4)、取得した操作者情報#1を記憶部82に格納する(SD5)。
続いて、主制御部50は、操作盤22のタッチパネル45に乗降室内の無人確認を利用者に行わせるための無人確認画面を表示させる(SD6)。操作者によって無人確認ボタンが押されると(SD7)、無人確認ボタンを押した操作者の操作者情報(以下、このタイミングで取得した操作者情報を「操作者情報#2」という。)を取得し(SD8)、取得した操作者情報#2を記憶部82に格納する(SD9)。続いて、主制御部50は、操作者情報#1と操作者情報#2とに基づいて、同一人物判定を行う(SD10)。
この結果、同一人物であると判定された場合には(SD11:YES)、操作権限リスト(図20参照)に規定されている操作権限を有する人物による入力操作ではないと判定し、無人確認ボタンの押下に関する処理を行わずに、ステップSD6に戻る。
一方、ステップSD10における同一人物判定において、同一人物でないと判定された場合には(SD11:NO)、操作権限リスト(図20参照)に規定されている操作権限を有する人物による入力操作であると判定し、無人確認の入力を受け付け、続いて、タッチパネル45に安全確認画面を表示させる(図23のSD12)。
操作者によって安全確認ボタンが押されると(SD13)、安全確認ボタンを押した操作者の操作者情報(以下、このタイミングで取得した操作者情報を「操作者情報#3」という。)を取得し(SD14)、取得した操作者情報#3を記憶部82に格納する(SD15)。
続いて、主制御部50は、操作者情報#1と操作者情報#3とに基づいて同一人物判定を行う(SD16)。この結果、同一人物でないと判定された場合には(SD17:NO)、操作権限リスト(図20参照)に規定されている操作権限を有する人物による入力操作ではないと判定し、安全確認の入力の受け付け処理を行わずに、ステップSD12に戻る。
一方、ステップSD17において、同一人物であると判定された場合には(SD17:YES)、操作権限リスト(図20参照)に規定されている操作権限を有する人物による入力操作であると判定し、主制御部50は安全確認の入力を受け付け、続いて、車両2を格納庫に格納するための起動画面を表示させる(SD18)。起動画面には、起動を指示するための起動ボタンが表示されている。操作者によって起動画面に表示されている起動ボタンが押されると(SD19)、起動ボタンを押した操作者の操作者情報(以下、このタイミングで取得した操作者情報を「操作者情報#4」という。)を取得し(SD20)、取得した操作者情報#4を記憶部82に格納する(SD21)。
続いて、主制御部50は、操作者情報#1と操作者情報#4とを照合することにより、同一人物か否かの判定を行う(SD22)。この結果、同一人物でないと判定された場合には(SD23:NO)、操作権限リスト(図20参照)に規定されている操作権限を有する人物による入力操作ではないと判定し、起動指示の入力を受け付けずに、ステップSD18に戻る。一方、ステップSD23において、同一人物であると判定された場合には(SD23:YES)、操作権限リスト(図20参照)に規定されている操作権限を有する人物による入力操作であると判定し、主制御部50は起動指示の入力を受け付け、起動処理を行う。これにより、区画扉104が開けられ(図24のSD24)、コンベア102が横送りされることにより(SD25)、コンベア102の上に載置された車両2がリフト昇降室101へ移動される。そして、車両2がリフト昇降室101に格納されると、区画扉104が閉められ(SD26)、リフト昇降室101内の車両2がリフトによって搬送されて、車両格納棚に格納される。また、主制御部50は、区画扉104の閉動作が完了すると、記憶部82に格納されている全ての操作者情報#1~#4を消去し(SD27)、入庫処理を終了する。
また、本実施形態に係る出庫処理は、上述した入庫処理に対して、利用者による無人確認が省略されている点が異なる。すなわち、図22に示されるステップSD6~SD11の処理が省略されたフローとなる。
また、出庫処理では、起動指示の入力を受け付けた後の動作が入庫処理と逆動作になる。すなわち、出庫処理では、車両格納棚に格納されている車両2をリフト14によってリフト昇降室101まで移動させ、区画扉104を開ける。その後、車両2が載置されたコンベア102を横送りして、車両2をバース100に移動させ、区画扉104を閉める。そして、操作者情報を消去する。また、運転手はバース100において車両2に乗車し、車両をバース100から退出させる。
以上、本開示について、上記実施形態を用いて説明したが、本開示の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。開示の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本開示の技術的範囲に含まれる。また、上記実施形態で説明した入庫処理、出庫処理の流れは一例であり、本開示の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりすることが可能である。
例えば、上記実施形態では、操作者情報として操作者の音声を取得し、同一人物か否かを判定していたが、これに代えて、又は、これに加えて、顔画像、指紋、静脈、虹彩等のいわゆる生体認証に用いられる身体的特徴の情報を用いることとしてもよいし、あるいは、操作者の手の周りの色や操作者の衣服の色を含む画像を用いることとしてもよい。この場合、操作盤22又はその近傍にこれらの情報を取得するための装置を設けておけばよい。
また、上述した各実施形態においては、主制御部50によって操作盤22が制御される場合を例示したが、この例に限られず、例えば、操作盤22に操作盤制御装置を設け、操作盤制御装置と主制御部50との情報のやり取りによって、上述の処理が実現されるようにしてもよい。この場合、例えば、主制御部50が行っていた操作者情報の格納処理や照合処理を操作盤22に設けられている操作盤制御装置に実行させることとしてもよい。このように、操作盤制御装置が照合処理を行うことにより、操作者情報を主制御部50に送信する必要がなくなり、既存の機械式駐車装置に対しても容易に本実施形態に係る制御方法を適用することが可能となる。
以上説明した各実施形態に記載の機械式駐車装置及びその制御方法並びにプログラムは、例えば以下のように把握される。
本開示に係る機械式駐車装置(1)は、扉が閉じた状態から扉が開くまでの開扉処理の期間において複数の入力操作が行われる機械式駐車装置であって、第1の入力操作時及び第1の入力操作よりも後に行われる第2の入力操作時において、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得する操作者情報取得部(81)と、第1の入力操作時における操作者情報と第2の入力操作時における操作者情報とに基づいて、第1の入力操作を行った人物と第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する判定部(83)と、判定部(83)の判定結果に応じて第2の入力操作を受け付ける処理部(84)とを備える。
本開示に係る機械式駐車装置によれば、入庫処理または出庫処理における開扉処理において、第1の入力操作時及び第1の入力操作よりも後に行われる第2の入力操作時において、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得し、第1の入力操作時における操作者情報と第2の入力操作時における操作者情報とに基づいて、第1の入力操作を行った人物と第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する。これにより、操作権限を有する適切な人物による入力操作である否かを判定することができ、操作権限を持たない不適切な人物による入力操作を受け付けずに無効とすることが可能となる。この結果、安全性を高めることができ、責任の所在を明確にすることが可能となる。
第1の入力操作は、例えば、取扱者認証であり、第2の入力操作は、例えば、起動指示である。なお、この例に限らず、第2の入力操作は、第1の入力操作の後に行われる入力操作であればよく、第1の入力操作は、第2の入力操作の前に行われる入力操作であればよい。
本開示に係る機械式駐車装置(1)において、処理部(84)は、判定部(83)による判定結果が、第1の入力操作の操作権限及び第2の入力操作の操作権限から決定される条件に合致する場合に、第2の入力操作を受け付けることとしてもよい。
本開示に係る機械式駐車装置によれば、操作権限を有する適切な人物による入力操作である否かを容易に判定することができ、操作権限を持たない不適切な人物による入力操作を受け付けずに無効とすることが可能となる。
本開示に係る機械式駐車装置(1)は、操作者情報を格納する記憶部(82)を備え、開扉処理における最後の入力操作を受け付けたときから開扉完了後所定時間経過するまでの期間における所定のタイミングにおいて、記憶部(82)に格納されている操作者情報を消去することとしてもよい。
本開示に係る機械式駐車装置によれば、開扉処理の中で操作者に関する操作者情報を取得し、取得した操作者情報を用いて操作権限を有する適切な操作者による入力操作か否かを判定するので、一般的に行われている取扱者認証とは異なり、予めデータベースに個人情報を登録しておく必要がない。これにより、容易にかつ安価に、本開示に係る機械式駐車装置を実現することが可能となる。更に、操作者情報は上記所定のタイミングで記憶部82から消去されるので、個人情報の流出等も回避することができる。
本開示に係る機械式駐車装置(1)は、扉が開いた状態から扉が閉じるまでの閉扉処理の期間において複数の入力操作が行われる機械式駐車装置であって、第1の入力操作時及び第1の入力操作よりも後に行われる第2の入力操作時において、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得する操作者情報取得部(81)と、第1の入力操作時における操作者情報と、第2の入力操作時における操作者情報とに基づいて、第1の入力操作を行った人物と第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する判定部(83)と、判定部の判定結果に応じて第2の入力操作を受け付ける処理部(84)とを備える。
本開示に係る機械式駐車装置によれば、入庫処理または出庫処理における閉扉処理において、第1の入力操作時及び第1の入力操作よりも後に行われる第2の入力操作時において、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得し、第1の入力操作時における操作者情報と第2の入力操作時における操作者情報とに基づいて、第1の入力操作を行った人物と第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する。これにより、操作権限を有する適切な人物による入力操作である否かを判定することができ、操作権限を持たない不適切な人物による入力操作を受け付けずに無効とすることが可能となる。この結果、安全性を高めることができ、責任の所在を明確にすることが可能となる。
上述した第1実施形態において、第1の入力操作の一例として、取扱者認証、無人確認、安全確認が挙げられ、第2の入力操作の一例として、無人確認、安全確認、閉扉指示が挙げられる。また、上述した第2実施形態において、第1の入力操作の一例として、無人確認、安全確認、閉扉指示が挙げられ、第2の入力操作の一例として、安全確認、閉扉指示、取扱者認証が挙げられる。すなわち、第2の入力操作は、第1の入力操作の後に行われる入力操作であればよく、第1の入力操作は、第2の入力操作の前に行われる入力操作であればよい。また、各実施形態において説明の便宜上使用した「#1」、「#2」「#3」「#4」等の符号は、第1の入力操作、第2の入力操作に対応するものではなく、この数字によって本開示における「第1の入力操作」、「第2の入力操作」が限定的に解釈されるものではない。
本開示に係る機械式駐車装置(1)において、処理部(84)は、判定部(83)による判定結果が、第1の入力操作の操作権限及び第2の入力操作の操作権限から決定される条件に合致する場合に、第2の入力操作を受け付けることとしてもよい。
本開示に係る機械式駐車装置によれば、操作権限を有する適切な人物による入力操作である否かを容易に判定することができ、操作権限を持たない不適切な人物による入力操作を受け付けずに無効とすることが可能となる。
本開示に係る機械式駐車装置(1)は、操作者情報を格納する記憶部(82)を備え、閉扉処理における最後の入力操作を受け付けたときから閉扉完了後所定時間経過するまでの期間における所定のタイミングにおいて、記憶部(82)に格納されている操作者情報を消去することとしてもよい。
本開示に係る機械式駐車装置によれば、閉扉処理の中で操作者に関する操作者情報を取得し、取得した操作者情報を用いて操作権限を有する適切な操作者による入力操作か否かを判定するので、一般的に行われている取扱者認証とは異なり、予めデータベースに個人情報を登録しておく必要がない。これにより、容易にかつ安価に、本開示に係る機械式駐車装置を実現することが可能となる。更に、操作者情報は上記所定のタイミングで記憶部(82)から消去されるので、個人情報の流出等も回避することができる。
本開示に係る機械式駐車装置(1)は、入庫処理又は出庫処理において複数の入力操作が行われる機械式駐車装置であって、入庫処理又は前記出庫処理において、入力操作の度に、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得する操作者情報取得部(81)と、取得した操作者情報に基づいて、第1の入力操作を行った人物と第1の入力操作よりも後に行われた第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する判定部(83)と、判定部(83)の判定結果に応じて、第2の入力操作を受け付ける処理部(84)とを備える。
本開示に係る機械式駐車装置によれば、入庫処理または出庫処理において、入力操作の度に、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得し、取得した操作者情報に基づいて、第1の入力操作を行った人物と第1の入力操作よりも後に行われた第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する。これにより、操作権限を有する適切な人物による入力操作である否かを判定することができ、操作権限を持たない不適切な人物による入力操作を受け付けずに無効とすることが可能となる。この結果、安全性を高めることができ、責任の所在を明確にすることが可能となる。
上述した第1実施形態における入庫処理において、第1の入力操作の一例として、第1の取扱者認証、起動指示、第2の取扱者認証、無人確認、安全確認が挙げられ、第2の入力操作の一例として、起動指示、第2の取扱者認証、無人確認、安全確認、閉扉指示が挙げられる。また、上述した第2実施形態における入庫処理において、第1の入力操作の一例として、第1の取扱者認証、起動指示、無人確認、安全確認、閉扉指示が挙げられ、第2の入力操作の一例として、起動指示、無人確認、安全確認、閉扉指示、第2の取扱者認証が挙げられる。また、第3の実施形態の入庫処理において、第1の入力操作の一例として、取扱者認証、無人確認、及び安全確認が挙げられ、第2の入力操作の一例として、無人確認、安全確認、起動指示が挙げられる。また、第3の実施形態の出庫処理において、第1の入力操作の一例として、取扱者認証及び安全確認が挙げられ、第2の入力操作の一例として、安全確認及び起動指示が挙げられる。
すなわち、第2の入力操作は、入庫処理または出庫処理における一連の処理において、第1の入力操作の後に行われる入力操作であればよく、第1の入力操作は、第2の入力操作の前に行われる入力操作であればよい。また、各実施形態において説明の便宜上使用した「#1」、「#2」「#3」「#4」等の符号は、第1の入力操作、第2の入力操作に対応するものではなく、この数字によって本開示における「第1の入力操作」、「第2の入力操作」が限定的に解釈されるものではない。
本開示に係る機械式駐車装置(1)において、処理部(84)は、判定部(83)による判定結果が、第1の入力操作の操作権限及び第2の入力操作の操作権限から決定される条件に合致する場合に、第2の入力操作を受け付けることとしてもよい。
本開示に係る機械式駐車装置によれば、操作権限を有する適切な人物による入力操作である否かを容易に判定することができ、操作権限を持たない不適切な人物による入力操作を受け付けずに無効とすることが可能となる。
本開示に係る機械式駐車装置(1)において、操作者情報を格納する記憶部(82)を備え、入庫処理又は出庫処理における最後の入力操作を受け付けたときから閉扉完了後所定時間経過するまでの期間における所定のタイミングにおいて、記憶部(82)に格納されている操作者情報を消去することとしてもよい。
本開示に係る機械式駐車装置によれば、入庫処理または出庫処理の中で操作者に関する操作者情報を取得し、取得した操作者情報を用いて操作権限を有する適切な操作者による入力操作か否かを判定するので、一般的に行われている取扱者認証とは異なり、予めデータベースに個人情報を登録しておく必要がない。これにより、容易にかつ安価に、本開示に係る機械式駐車装置を実現することが可能となる。更に、操作者情報は上記所定のタイミングで記憶部(82)から消去されるので、個人情報の流出等も回避することができる。
本開示に係る機械式駐車装置(1)において、操作者情報は、例えば、操作者の身体的特徴に関する情報または操作者の衣服に関する情報である。
本開示に係る機械式駐車装置によれば、操作者情報に、声、顔画像、指紋、静脈、虹彩等の生体情報や衣服等の画像を用いるので、操作者に対して事前にICカード等の記録媒体を配布する必要がない。これにより、容易にかつ安価に、本開示に係る機械式駐車装置を実現することが可能となる。
本開示に係る機械式駐車装置の制御方法は、扉が閉じた状態から扉が開くまでの開扉処理の期間において複数の入力操作が行われる機械式駐車装置の制御方法であって、第1の入力操作時及び第1の入力操作よりも後に行われる第2の入力操作時において、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得する工程と、第1の入力操作時における操作者情報と第2の入力操作時における操作者情報とに基づいて、第1の入力操作を行った人物と第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する工程と、判定結果に応じて第2の入力操作を受け付ける工程とをコンピュータが実行する。
本開示に係る機械式駐車装置の制御方法によれば、入庫処理または出庫処理における開扉処理において、第1の入力操作時及び第1の入力操作よりも後に行われる第2の入力操作時において、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得し、第1の入力操作時における操作者情報と第2の入力操作時における操作者情報とに基づいて、第1の入力操作を行った人物と第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する。これにより、操作権限を有する適切な人物による入力操作である否かを判定することができ、操作権限を持たない不適切な人物による入力操作を受け付けずに無効とすることが可能となる。この結果、安全性を高めることができ、責任の所在を明確にすることが可能となる。
本開示に係る機械式駐車装置の制御方法は、扉が開いた状態から扉が閉じるまでの閉扉処理の期間において複数の入力操作が行われる機械式駐車装置の制御方法であって、第1の入力操作時及び第1の入力操作よりも後に行われる第2の入力操作時において、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得する工程と、第1の入力操作時における操作者情報と第2の入力操作時における操作者情報とに基づいて、第1の入力操作を行った人物と第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する工程と、判定結果に応じて第2の入力操作を受け付ける工程とをコンピュータが実行する。
本開示に係る機械式駐車装置の制御方法によれば、入庫処理または出庫処理における閉扉処理において、第1の入力操作時及び第1の入力操作よりも後に行われる第2の入力操作時において、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得し、第1の入力操作時における操作者情報と第2の入力操作時における操作者情報とに基づいて、第1の入力操作を行った人物と第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する。これにより、操作権限を有する適切な人物による入力操作である否かを判定することができ、操作権限を持たない不適切な人物による入力操作を受け付けずに無効とすることが可能となる。この結果、安全性を高めることができ、責任の所在を明確にすることが可能となる。
本開示に係る機械式駐車装置の制御方法は、入庫処理又は出庫処理の期間において複数の入力操作が行われる機械式駐車装置の制御方法であって、前記入庫処理又は前記出庫処理において、前記入力操作の度に、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得する工程と、取得した前記操作者情報に基づいて、第1の入力操作を行った人物と前記第1の入力操作よりも後に行われた第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する工程と、判定結果に応じて、前記第2の入力操作を受け付ける工程とをコンピュータが実行する。
本開示に係る機械式駐車装置の制御方法によれば、入庫処理または出庫処理において、入力操作の度に、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得し、取得した操作者情報に基づいて、第1の入力操作を行った人物と第1の入力操作よりも後に行われた第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する。これにより、操作権限を有する適切な人物による入力操作である否かを判定することができ、操作権限を持たない不適切な人物による入力操作を受け付けずに無効とすることが可能となる。この結果、安全性を高めることができ、責任の所在を明確にすることが可能となる。
本開示に係るプログラムは、コンピュータを上記記載の機械式駐車装置として機能させるためのプログラムである。
1 :機械式駐車装置
3 :入出庫口
4 :入出庫扉
7 :乗降室
22 :操作盤
28 :モニタ
40 :駐車場制御装置
45 :タッチパネル
46 :ICカードリーダ
47 :スピーカ
49 :マイク
50 :主制御部
81 :操作者情報取得部
82 :記憶部
83 :判定部
84 :処理部
100 :バース
104 :区画扉

Claims (14)

  1. 扉が閉じた状態から前記扉が開くまでの開扉処理の期間において複数の入力操作が行われる機械式駐車装置であって、
    第1の入力操作時及び第1の入力操作よりも後に行われる第2の入力操作時において、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得する操作者情報取得部と、
    前記第1の入力操作時における前記操作者情報と前記第2の入力操作時における前記操作者情報とに基づいて、前記第1の入力操作を行った人物と前記第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に応じて前記第2の入力操作を受け付ける処理部と
    を具備し、
    前記第1の入力操作は、前記操作者が当該機械式駐車装置を操作する権限を有する取扱者か否かを判定するための取扱者認証に用いられる取扱者IDを入力する操作であり、
    前記操作者情報は、前記取扱者IDとは異なる情報である機械式駐車装置。
  2. 前記処理部は、前記判定部による判定結果が、前記第1の入力操作の操作権限及び前記第2の入力操作の操作権限から決定される条件に合致する場合に、前記第2の入力操作を受け付ける請求項1に記載の機械式駐車装置。
  3. 扉が閉じた状態から前記扉が開くまでの開扉処理の期間において複数の入力操作が行われる機械式駐車装置であって、
    第1の入力操作時及び第1の入力操作よりも後に行われる第2の入力操作時において、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得する操作者情報取得部と、
    前記第1の入力操作時における前記操作者情報と前記第2の入力操作時における前記操作者情報とに基づいて、前記第1の入力操作を行った人物と前記第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に応じて前記第2の入力操作を受け付ける処理部と
    前記操作者情報を格納する記憶部
    を備え、
    前記開扉処理における最後の入力操作を受け付けたときから開扉完了後所定時間経過するまでの期間における所定のタイミングにおいて、前記記憶部に格納されている前記操作者情報を消去する機械式駐車装置。
  4. 扉が開いた状態から前記扉が閉じるまでの閉扉処理の期間において複数の入力操作が行われる機械式駐車装置であって、
    第1の入力操作時及び第1の入力操作よりも後に行われる第2の入力操作時において、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得する操作者情報取得部と、
    前記第1の入力操作時における前記操作者情報と前記第2の入力操作時における前記操作者情報とに基づいて、前記第1の入力操作を行った人物と前記第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に応じて前記第2の入力操作を受け付ける処理部と
    を具備する機械式駐車装置。
  5. 前記処理部は、前記判定部による判定結果が、前記第1の入力操作の操作権限及び前記第2の入力操作の操作権限から決定される条件に合致する場合に、前記第2の入力操作を受け付ける請求項4に記載の機械式駐車装置。
  6. 前記操作者情報を格納する記憶部を備え、
    前記閉扉処理における最後の入力操作を受け付けたときから閉扉完了後所定時間経過するまでの期間における所定のタイミングにおいて、前記記憶部に格納されている前記操作者情報を消去する請求項4又は5に記載の機械式駐車装置。
  7. 入庫処理又は出庫処理において複数の入力操作が行われる機械式駐車装置であって、
    前記入庫処理又は前記出庫処理において、
    前記入力操作の度に、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得する操作者情報取得部と、
    取得した前記操作者情報に基づいて、第1の入力操作を行った人物と前記第1の入力操作よりも後に行われた第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に応じて、前記第2の入力操作を受け付ける処理部と
    を具備し、
    前記第1の入力操作は、前記操作者が当該機械式駐車装置を操作する権限を有する取扱者か否かを判定するための取扱者認証に用いられる取扱者IDを入力する操作であり、
    前記操作者情報は、前記取扱者IDとは異なる情報である機械式駐車装置。
  8. 前記処理部は、前記判定部による判定結果が、前記第1の入力操作の操作権限及び前記第2の入力操作の操作権限から決定される条件に合致する場合に、前記第2の入力操作を受け付ける請求項7に記載の機械式駐車装置。
  9. 入庫処理又は出庫処理において複数の入力操作が行われる機械式駐車装置であって、
    前記入庫処理又は前記出庫処理において、
    前記入力操作の度に、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得する操作者情報取得部と、
    取得した前記操作者情報に基づいて、第1の入力操作を行った人物と前記第1の入力操作よりも後に行われた第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に応じて、前記第2の入力操作を受け付ける処理部と
    前記操作者情報を格納する記憶部
    を備え、
    前記入庫処理又は前記出庫処理における最後の入力操作を受け付けたときから閉扉完了後所定時間経過するまでの期間における所定のタイミングにおいて、前記記憶部に格納されている前記操作者情報を消去する機械式駐車装置。
  10. 前記操作者情報は、操作者の身体的特徴に関する情報または前記操作者の衣服に関する情報である請求項1から9のいずれかに記載の機械式駐車装置。
  11. 扉が閉じた状態から前記扉が開くまでの開扉処理の期間において複数の入力操作が行われる機械式駐車装置の制御方法であって、
    第1の入力操作時及び第1の入力操作よりも後に行われる第2の入力操作時において、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得する工程と、
    前記第1の入力操作時における前記操作者情報と前記第2の入力操作時における前記操作者情報とに基づいて、前記第1の入力操作を行った人物と前記第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する工程と、
    判定結果に応じて前記第2の入力操作を受け付ける工程と
    をコンピュータが実行し、
    前記第1の入力操作は、前記操作者が当該機械式駐車装置を操作する権限を有する取扱者か否かを判定するための取扱者認証に用いられる取扱者IDを入力する操作であり、
    前記操作者情報は、前記取扱者IDとは異なる情報である機械式駐車装置の制御方法。
  12. 扉が開いた状態から前記扉が閉じるまでの閉扉処理の期間において複数の入力操作が行われる機械式駐車装置の制御方法であって、
    第1の入力操作時及び第1の入力操作よりも後に行われる第2の入力操作時において、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得する工程と、
    前記第1の入力操作時における前記操作者情報と前記第2の入力操作時における前記操作者情報とに基づいて、前記第1の入力操作を行った人物と前記第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する工程と、
    判定結果に応じて前記第2の入力操作を受け付ける工程と
    をコンピュータが実行する機械式駐車装置の制御方法。
  13. 入庫処理又は出庫処理の期間において複数の入力操作が行われる機械式駐車装置の制御方法であって、
    前記入庫処理又は前記出庫処理において、
    前記入力操作の度に、操作者に関する操作者情報をそれぞれ取得する工程と、
    取得した前記操作者情報に基づいて、第1の入力操作を行った人物と前記第1の入力操作よりも後に行われた第2の入力操作を行った人物との同一性を判定する工程と、
    判定結果に応じて、前記第2の入力操作を受け付ける工程と
    をコンピュータが実行し、
    前記第1の入力操作は、前記操作者が当該機械式駐車装置を操作する権限を有する取扱者か否かを判定するための取扱者認証に用いられる取扱者IDを入力する操作であり、
    前記操作者情報は、前記取扱者IDとは異なる情報である機械式駐車装置の制御方法。
  14. コンピュータを請求項1から請求項10のいずれかに記載の機械式駐車装置として機能させるためのプログラム。
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