JP6925840B2 - 安全確認システム及び機械式駐車装置並びに機械式駐車システム - Google Patents

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Description

本発明は、安全確認システム及び機械式駐車装置並びに機械式駐車システムに関するものである。
従来、機械式駐車場の安全確認システムとして、特許文献1に開示されるシステムが提案されている。
特許文献1には、乗降室内に複数のカメラを配置し、カメラによって撮影されたリアルタイムな画像情報を操作盤のタッチパネルに表示し、表示した画像情報をユーザが確認することによって乗降室内の安全を確認することが開示されている。また、特許文献1には、ユーザによる安全確認時において、タッチパネルに表示された安全確認釦が押下されない限り、次の操作段階に移行しないように制御することで、駐車場の安全性を高めている。
特開2016−3493号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている安全確認システムは、操作盤を用いた安全確認のため、機械式駐車装置の制御システムに予め組み込んで開発・施行する必要があり、既存の機械式駐車装置に後付けで適用させることが難しいという問題がある。
また、機械式駐車装置の制御システムに組み込まずに複数のカメラを配置し、操作盤の上方の壁面に配置したモニタにカメラによって取得されたリアルタイム画像を表示させることにより、ユーザに乗降室内の安全確認を行わせることも提案されている。
しかしながら、この場合には、ユーザは操作盤上方に設置されたモニタを見上げて乗降室内の無人を確認し、その後、操作盤に向き直して操作盤に設けられた安全確認釦等を操作する必要がある。このため、ユーザは操作盤とモニタとを交互に見る必要が生じ、負担が大きい。また、このような負担の大きさから、安全確認を十分に行わずに操作盤の安全確認釦を操作する可能性もあり、安全確認が形骸化するおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、既存の機械式駐車装置に追設可能で、安全性を更に高めることの可能な安全確認システム及び機械式駐車装置並びに機械式駐車システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用する。
本発明の第一態様は、車両の入庫及び出庫の少なくともいずれか一方を行う乗降室と、人によって操作される操作盤とを備える機械式駐車装置に適用される安全確認システムであって、前記乗降室内を撮像する少なくとも一つの撮像手段と、前記撮像手段によって取得された画像を表示する表示手段と、人により操作される入力手段と、同一の前記撮像手段によって異なる時刻に取得された複数の画像を比較することにより、前記乗降室内の無人確認を判定する無人判定手段と、人による無人確認情報の入力を示すとともに、前記無人判定手段によって前記乗降室内が無人であると判定されたことを示す安全確認完了情報を前記機械式駐車装置に送信する送信手段とを備える安全確認システムである。
上記態様に係る安全確認システムによれば、撮像手段によって乗降室内の様子が撮像され、撮像手段によって取得された画像が表示手段に表示される。これにより、ユーザはこの表示手段に表示された画像を確認することで乗降室内の無人を確認することが可能となる。更に、本態様に係る安全確認システムによれば、同一の撮像手段によって異なる時刻に取得された複数の画像を比較することにより、前記乗降室内の無人確認を判定する無人判定手段を備える。これにより、人による無人確認だけでなく、画像を用いた安全確認についても行われるので、安全性を更に高めることが可能となる。
また、人による無人確認情報の入力を示すとともに、無人判定手段によって乗降室内が無人であると判定されたことを示す安全確認完了情報が送信手段を介して機械式駐車装置に送信される。これにより、機械式駐車装置に対して安全確認が正常に完了したことを通知することができ、安全確認システムと連動した駐車場の運用を可能とすることができる。これにより、既存の駐車場装置に対する追設が可能となる。
上記「撮像手段」の一例として、デジタルビデオカメラが挙げられる。
上記「人による無人確認情報の入力を示すとともに、前記無人判定手段によって前記乗降室内が無人であると判定されたことを示す安全確認完了情報」は、人による無人確認情報の入力があったことを示す情報、及び、無人判定手段によって乗降室の無人が確認されたことを示す情報が機械式駐車装置に通知されればよく、これら2つの情報はそれぞれ別のタイミングで機械式駐車装置にそれぞれ送信されてもよく、そのような態様も含む。
上記安全確認システムにおいて、前記無人判定手段は、前記入力手段から前記無人確認情報が入力された以降に前記撮像手段によって取得された画像を用いて前記乗降室内の無人を判定することとしてもよい。
上記構成によれば、無人確認情報が入力された以降に撮像手段によって取得された画像を用いて乗降室内の無人確認を判定するので、例えば、ドライバーや同乗者等がまだ乗降室内にいるときから乗降室内の無人判定を行うなどの無駄な処理を排除することが可能となる。
上記安全確認システムにおいて、前記無人判定手段は、前記無人確認情報が前記入力手段から入力されたときに前記撮像手段によって取得された第1画像と、前記無人確認情報が入力された後において、人の入力操作により所定の情報が入力されたときに前記撮像手段によって取得された第2画像とを用いて前記乗降室内の無人確認を判定することとしてもよい。
このように、人による入力がなされたタイミングに合わせて画像を保存し、これらの画像を用いて乗降室内の無人確認を判定するので、人による無人確認等が行われたタイミングで取得された画像を用いて無人確認の判定を行うことが可能となる。これにより、人による無人確認を補強することができる。
ここで、無人判定手段は、少なくとも上記第1画像と第2画像とを用いて乗降室内の無人確認を判定すればよく、第1画像及び第2画像に加えて、他のタイミングで取得された画像を更に用いて乗降室内の無人確認を判定する場合も含まれる。
上記「無人確認情報が入力手段から入力されたとき」、「人による入力操作により所定の情報が入力されたとき」とは、これらの情報が入力された時刻のみを意味するのではなく、ある程度の時間幅を持つ。
上記安全確認システムにおいて、前記所定の情報は、例えば、安全確認情報、閉扉指示情報、及びユーザ識別情報のいずれかである。
上記安全確認システムにおいて、前記無人判定手段によって無人でないと判定された場合に、人による前記無人確認情報の入力を無効とし、前記無人判定手段は、前記無人確認情報が再度入力された後に、前記乗降室内の無人確認を再度判定することとしてもよい。
このような構成によれば、人によって無人確認が行われた場合であっても、無人判定手段によって無人でないと判定された場合には、現在有効とされている人による無人確認情報の入力を無効、換言すると、キャンセルする。そして、人による無人確認を再度要求するとともに、無人判定手段による無人判定を再度行う。これにより、乗降室内の無人が確実に確認されるまで次の操作に移行することはない。この結果、人がいる状態で入出庫扉が閉じられたり、パレット等の各機器が運転されたりすることを確実に防止することができる。この結果、機械式駐車装置の安全性を高めることができる。
上記安全確認システムにおいて、前記表示手段及び前記入力手段は、タッチパネルであり、前記タッチパネルに前記撮像手段によって取得された画像を表示させるとともに、該画像に対する前記無人確認情報の入力領域を表示させる表示制御手段を備えていてもよい。
このような構成によれば、タッチパネルに撮像手段によって取得された画像が表示されるとともに、人が入力操作するための無人確認情報の入力領域が表示されるので、視線を大幅に移動させることなく、乗降室内の様子を確認しながら入力領域を操作することができる。これにより、無人確認に関するユーザの負担を低減させることができ、安全確認の形骸化を抑制することが可能となる。
上記安全確認システムにおいて、前記入力手段は、前記表示手段を備える筐体に設けられた入力釦であってもよい。
このような構成によれば、表示手段の近傍に入力手段が配置される。これにより、視線を大幅に移動させることなく、乗降室内の様子を確認しながら入力釦を操作することができる。これにより、無人確認に関するユーザの負担を低減させることができ、安全確認の形骸化を抑制することが可能となる。
上記安全確認システムにおいて、前記撮像手段は複数設けられ、前記表示手段には、各前記撮像手段によって取得された各前記画像が表示され、前記無人確認情報は前記画像単位でそれぞれ入力されることとしてもよい。
このような構成によれば、複数の撮像手段を乗降室内に設け、各撮像手段によって取得された画像を表示手段に表示させるとともに画像単位で無人確認情報が入力される。これにより、各撮像手段によって取得された画像を画像単位でそれぞれ人に確認させ、ユーザに無人確認情報を入力させることが可能となる。この結果、安全性をより向上させることができる。
上記安全確認システムにおいて、前記表示手段には、人に無人確認を行わせる対象画像が他の画像と異なる態様で表示されることとしてもよい。
このような構成によれば、無人確認を行わせる画像をわかりやすくユーザに提供することができる。
上記安全確認システムにおいて、前記表示手段は、前記操作盤を収容する筐体の蓋の内側に設けられていてもよい。
表示手段を操作盤を収容する筐体の蓋の内側に設けることにより、風雨や直射日光から守るための特別な設備を追加することなく、表示手段を風雨や直射日光から容易に守ることが可能となる。また、操作盤の近傍に表示手段を設けることができるので、操作盤と安全確認システムの入力手段の両方を容易に操作することが可能となる。
本発明の第二態様は、上記いずれかに記載の安全確認システムから前記安全確認完了情報を受信した後に、前記乗降室の開閉扉を閉じる機械式駐車装置である。
このような機械式駐車装置によれば、安全確認システムから安全確認完了情報を受信した後でなければ乗降室の開閉扉が閉められることはないので、乗降室内が確実に無人となった状態で閉扉操作を行うことができる。
本発明の第三態様は、上記いずれかに記載の安全確認システムと、上記機械式駐車装置とを備える機械式駐車システムである。
本発明の第四態様は、車両の入庫及び出庫の少なくともいずれか一方を行う乗降室と、ユーザによって操作される操作盤とを備える機械式駐車装置に適用される安全確認方法であって、前記乗降室内を撮像する少なくとも一つの撮像手段によって取得された画像を受信する受信過程と、前記撮像手段によって取得された画像を表示させる表示過程と、同一の前記撮像手段によって異なる時刻に取得された複数の画像を比較することにより、前記乗降室内の無人確認を判定する無人判定過程と、人による無人確認情報の入力を示すとともに、前記無人判定過程において前記乗降室内が無人であると判定されたことを示す安全確認完了情報を前記機械式駐車装置に送信する送信過程とを有する安全確認方法である。
本発明の第五態様は、車両の入庫及び出庫の少なくともいずれか一方を行う乗降室と、ユーザによって操作される操作盤とを備える機械式駐車装置に適用される情報処理装置に安全確認処理を実行させるための安全確認プログラムであって、前記乗降室内を撮像する少なくとも一つの撮像手段によって取得された画像を受信する受信処理と、前記撮像手段によって取得された画像を表示させる表示制御処理と、同一の前記撮像手段によって異なる時刻に取得された複数の画像を比較することにより、前記乗降室内の無人確認を判定する無人判定処理と、人による無人確認情報の入力を示すとともに、前記無人判定処理において前記乗降室内が無人であると判定されたことを示す安全確認完了情報を前記機械式駐車装置に送信する送信処理とを有する安全確認プログラムである。
本発明の第六態様は、車両の入庫及び出庫の少なくともいずれか一方が行われる乗降室と、前記乗降室内を撮像する少なくとも一つの撮像手段と、ユーザが入力操作を行う操作盤とを備える機械式駐車システムに適用される情報処理装置であって、前記撮像手段によって取得された前記画像を表示するとともに、前記操作盤を収容する筐体の蓋の内側に設けられた表示手段を備える情報処理装置である。
本態様の情報処理装置によれば、操作盤を収容する筐体の蓋の内側に、乗降室内を撮像する撮像手段によって取得された画像を表示する表示手段を設けるので、画像を通じて、ユーザに確実に乗降室内の様子を確認させることができる。更に、風雨や直射日光から守るための特別な設備を追加することなく、表示手段を風雨や直射日光から容易に守ることが可能となる。
本発明によれば、既存の機械式駐車装置に追設可能で、安全性を更に高めることができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る機械式駐車システムの縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係る乗降室を示す斜視透視図である。 本発明の第1実施形態に係る操作盤の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る機械式駐車システムの制御系統の機能ブロック図を示した図である。 本発明の第1実施形態に係る安全確認システムの機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る入庫処理について、車両、人、機械式駐車装置、安全確認システムの制御の関係を示した図である。 本発明の第1実施形態に係る入庫処理について、車両、人、機械式駐車装置、安全確認システムの制御の関係を示した図である。 本発明の第1実施形態に係る無人確認画面の一例を示した図である。 本発明の第1実施形態に係る安全確認画面の一例を示した図である。 本発明の第1実施形態に係る無人判定処理の手順を示したフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る出庫処理について、車両、人、機械式駐車装置、安全確認システムの制御の関係を示した図である。 本発明の第1実施形態に係る出庫処理について、車両、人、機械式駐車装置、安全確認システムの制御の関係を示した図である。 本発明の第2実施形態に係る無人確認画面の一例を示した図である。 本発明の第2実施形態に係る無人確認画面の他の例を示した図である。 本発明の第2実施形態に係る無人判定処理の手順を示したフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る無人判定処理の手順を示したフローチャートである。 安全確認システムが備える入力部の他の態様を示した図である。 安全確認システムが備える入力部の他の態様を示した図である。 本発明の変形例に係る安全確認システムにおいてタッチパネルに表示される閉扉画面の一例を示した図である。
以下、本発明の各実施形態に係る安全確認システム及び機械式駐車装置及び機械式駐車システムについて、図面を参照して説明する。以下に説明する実施形態では、本発明の安全確認システムをエレベータ式のタワー型機械式駐車装置に適用する場合を例に挙げて説明するが、この例に限定されず、本発明の安全確認システム、安全確認方法、及び安全確認プログラムは、垂直循環式、平面往復式、水平循環式等、あらゆる方式の機械式駐車装置に幅広く適用することができる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る機械式駐車システム1が備える機械式駐車装置の縦断面図である。図1に示すように、機械式駐車装置は、複数の車両2を収容可能なエレベータ式のタワー型立体駐車場施設であり、入出庫口3と入出庫扉4とが設けられた駐車塔5を備えている。駐車塔5の地上階は、車両2を入出庫させる乗降室7となっており、その床面には車両2の方向を転換させるターンテーブル8が設置されている。ターンテーブル8は、乗降室7の床面に形成された凹状のピット9内に旋回板10と旋回駆動部11が設けられた構成である。
駐車塔5の中心部には垂直な昇降通路13が形成されており、この中にリフト14(エレベータ状の搬送機)が上下に昇降可能に設けられている。リフト14は、例えば駐車塔5の上部に設けられた図示しないウインチから下方に延びる複数本のワイヤロープ15に四隅を吊持され、上記ウインチが起動することにより昇降通路13内を上下に昇降することができる。
一方、昇降通路13の両側には車両格納棚17(駐車スペース)が設けられている。この車両格納棚17は、昇降通路13を挟むようにして上下に多階層状に設けられており、それぞれの車両格納棚17には車両を積載するためのパレット18が1枚ずつ収容されている。なお、車両格納棚17の支柱等は図示が省略されている。
リフト14と車両格納棚17の床面には、両者14,17の床面の高さが一致した時に、空荷のパレット18、または車両2が積載されたパレット18を、リフト14から車両格納棚17に、または車両格納棚17からリフト14に、スムーズに受け渡すことができる図示しない受渡機構が設けられている。
図2は、乗降室7を示す斜視透視図である。外側から見て、入出庫扉4の左側に非常用出入口20があり、入出庫扉4の上部に青と赤のランプを備えた入庫管制灯21が設けられている。また、例えば入出庫扉4に向かって右側に操作盤22が設けられている。この操作盤22は、例えば、この機械式駐車装置を利用するユーザや機械式駐車装置を管理する管理人により操作される。
乗降室7の内部には、中央部にパレット18が配置されるスペースがあり、入出庫扉4の正面の壁には車両の位置をドライバー(ユーザ)が確認するための鏡24と、「前進」、「停車」、「後退」の案内を行う電光式の停車位置指示灯25が設けられている。
乗降室7には、内部状況を撮影する4台のカメラ35A〜35Dが設置されている。本実施形態において、カメラ35A〜35Dは、例えば、ビデオカメラであり、それぞれ乗降室7の異なる壁面(4面)に取り付けられている。例えば、カメラ35Aは乗降室7内に停車した車両2の正面を撮影するように配置され、カメラ35Bは車両2の後面、カメラ35Cは車両2の左側面、カメラ35Dは車両2の右側面をそれぞれ撮影する位置に配置されている。なお、カメラの設置数については上記に限定されず、少なくとも1台のカメラが設けられていればよい。
更に、乗降室7の内部各所には、乗降室7内の車両2や人物等を検出するための複数のセンサ30が設けられている。センサ30は、例えば、送信部から送信されたビームを受信部において受信するタイプのセンサであり、このビームが車両2や人等によって遮光されるとセンサがONになり、その検知信号が後述する入出庫監視制御部57を経て駐車場制御装置40に伝達されるようになっている。
また、乗降室7の内部、あるいは乗降室7の外部に、この機械式駐車装置の全体の制御を行う駐車場制御装置40が設置されている。駐車場制御装置40は、リフト14による一連の入出庫操作を実行する装置であり、後述するように、操作盤22の制御を行う操作盤制御装置50(図4参照)及び安全確認システム80(図5参照)の制御を行う安全確認制御装置81(図5参照)との間で相互に情報をやり取りしながら入出庫処理を実行する。
図3は、機械式駐車装置が備える操作盤22の斜視図である。操作盤22は、例えば、風雨からの保護と悪戯防止のために金属製の筐体43に収容されており、この筐体43には施錠可能な蓋44が設けられている。ユーザが操作盤22を操作する際には、施錠を解錠して蓋44を開き、操作盤22にアクセスする。なお、例えばユーザが携帯している専用リモコンに設けられたトランスポンダによってユーザの接近とともに自動的に蓋44の施錠を解錠するようにしてもよい。
操作盤22には、タッチパネル45、ICカードリーダ46、ユーザに操作方法を音声で案内するためのスピーカー47、機械式駐車装置の動作を非常停止させる非常停止釦48等が配置される。
タッチパネル45は、表示部45aと入力部45bとを備えている。タッチパネル45の表示部45aには、入出庫の操作を行うための各種情報が表示されるとともに、入出庫の操作をユーザに行わせるための操作釦等が表示される。
ICカードリーダ46は、ユーザの識別番号(以下「利用者ID」という。)が記憶されているICカードから利用者IDを読み取る。なお、ICカードは、予め登録されているユーザが所持するものである。
さらに、操作盤22の筐体43の蓋44の内側には、本実施形態に係る安全確認システム80の一部を構成する情報処理端末82が設けられている。図3に示すように、情報処理端末82は、タッチパネル83を備えている。このタッチパネル83は、安全確認に必要とされる各種情報を表示するための表示部83aと、ユーザ等によって操作される入力部83bとして機能する。表示部83aは、例えば、カメラ35A〜35Dによって取得されたリアルタイム画像(動画)を表示する。
図4は、本実施形態に係る機械式駐車システム1の制御系統の機能ブロック図を示した図である。機械式駐車システム1は、主な制御装置として、駐車場制御装置40、操作盤制御装置50、及び安全確認制御装置81を備えている。これらの制御装置40、50、81は、有線または無線のネットワークによって接続されており、互いに双方向通信が可能な構成とされている。なお、安全確認制御装置81と駐車場制御装置40との情報の送受信については、直接的に送受信されても、操作盤22を介して間接的に行われてもよい。
駐車場制御装置40は、例えば、情報処理装置であり、CPU、CPUが実行するプログラム等を記憶するための補助記憶装置、各プログラム実行時のワーク領域として機能するメインメモリ、ネットワークに接続するための通信インターフェース等を備えている。また、駐車場制御装置40は、機械式駐車装置を制御するために必要となる各種データが格納されている総合データベース52と接続されている。総合データベース52には、在車状況、パレット形状種別、車両格納棚形状種別、充電車両の有無、充電状態、パレット毎EV充電データ、登録利用者ID等のデータが格納されている。
駐車場制御装置40の補助記憶装置には、機械式駐車装置の各機構を制御するための制御プログラムやユーザ認証プログラム等が記憶されており、CPUが補助記憶装置に格納されている各種プログラムをメインメモリに読み出して実行することにより、後述する各種処理(例えば、機械制御処理、ユーザ認証処理等)を実現させる。また、プログラムの実行にあたり、CPUは総合データベース52に格納されている各種データを参照して用いる。
駐車場制御装置40には、更に、EV充電制御部54、入出庫扉制御部55、搬送機制御部56、入出庫監視制御部57、車両計測・制御部61、旋回駆動部制御部62等の各制御部が接続されている。
EV充電制御部54は、駐車場制御装置40から充電指令を受けて充電装置65を作動させ、充電電流計66から得られる電流値により充電制御し、EV充電状態蓄積情報を駐車場制御装置40にフィードバックする。
入出庫扉制御部55は、駐車場制御装置40から動作指令を受けて入出庫扉4を開閉操作し、入出庫扉センサ67から入出庫扉4の位置信号を受けて、その情報を駐車場制御装置40にフィードバックする。
搬送機制御部56は、駐車場制御装置40から動作指令を受けてリフト14(搬送機)の昇降およびパレット18の積み下ろし動作を実行させ、搬送機位置センサ68からリフト14の位置信号を受けて、その情報を駐車場制御装置40にフィードバックする。
入出庫監視制御部57は、駐車場制御装置40から動作指令を受けて、乗降室7の内部に設置された多数のセンサ30から、乗降室7における車両および人の有無や位置等の情報を受信し、その情報を駐車場制御装置40にフィードバックする。
車両計測・制御部61は、駐車場制御装置40から動作指令を受けて、車両計測器69により、リフト14に搭載された車両の車重を計測し、車重センサ70を介してその情報を駐車場制御装置40にフィードバックする。この車重情報は、リフト14の制御等に用いられる。
旋回駆動部制御部62は、駐車場制御装置40から動作指令を受けて、旋回駆動部11(ターンテーブル8)を動作させ、ターンテーブル位置センサ71によりターンテーブル8の旋回位置信号を受けて、その情報を駐車場制御装置40にフィードバックする。
駐車場制御装置40は、各制御部54,55,56,57,58,61,62からのフィードバック、操作盤制御装置からの情報、及び後述する安全確認システム80の安全確認制御装置81からの情報に基づいて機械式駐車装置を運行させる。
図5は、本実施形態に係る安全確認システム80の機能ブロック図である。安全確認システム80は、ユーザに乗降室7の内部の安全確認を行わせるシステムであり、例えば、乗降室7内に設置された4基のカメラ35A〜35Dと、カメラ制御部85と、安全確認制御装置81と、タッチパネル83と、画像ベース84とを備えている。
カメラ制御部85は、安全確認制御装置81から動作指令を受けて、乗降室7の内部に設置された複数のカメラ35A〜35Dを作動させ、カメラ35A〜35Dによって撮像された画像を安全確認制御装置81に供給する。
画像ベース84は、カメラ35A〜35Dによって撮像された画像情報を所定期間蓄積する。なお、画像ベース84は、ネットワークを介して接続されるサーバ等に設けられていてもよい。
安全確認制御装置81は、例えば、CPU、CPUが実行するプログラム等を記憶するための補助記憶装置、各プログラム実行時のワーク領域として機能するメインメモリ、ネットワークに接続するための通信インターフェース等を備えている。これら各部は、例えば、バスを介して接続されている。補助記憶装置は、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等が挙げられる。
後述する安全確認制御装置81によって実現される各種処理は、安全確認プログラムとして補助記憶装置に格納されており、CPUが補助記憶装置に格納されている制御プログラムをメインメモリに読み出して実行することにより、後述する各種処理や機能が実現される。
本実施形態において、安全確認制御装置81及びタッチパネル83は、操作盤22の蓋44の内側に設置されたタブレット型の情報処理端末82に備えられている。例えば、タブレット型の情報処理端末82に、後述する安全確認プログラムをインストールして実行させることにより、本実施形態における安全確認制御装置81として機能させることが可能である。安全確認プログラムは、情報処理端末82の製造時においてROM等の補助記憶装置に予め格納されていてもよいし、施工後などにおいて、安全確認プログラムを配信するサーバ等からダウンロードしてインストールされてもよい。また、外部記憶装置を介してインストールされる態様としてもよい。このように、安全確認プログラムのインストール方法については特に限定されない。
また、上記情報処理端末82と、乗降室7内に設けられたカメラ35A〜35Dを制御するカメラ制御部85とを所定のネットワークを介して接続することにより、本実施形態に係る安全確認システム80が構築される。なお、ネットワークは特定のものに限定されず、有線でも無線でもよく、また、専用回線でもよいし、公衆回線でもよい。
安全確認制御装置81は、後述する無人判定処理(無人判定手段)、表示制御処理(表示制御手段)、ガイダンス処理(ガイダンス手段)等を実行する。例えば、安全確認制御装置81は、カメラ35A〜35Dによって撮像された乗降室7内のリアルタイム画像(動画)をタッチパネル83の表示部83aに表示させることにより、タッチパネル83の表示画面に表示されたリアルタイム画像を用いた無人確認や安全確認をユーザに行わせる。また、安全確認制御装置81は、各種入力操作釦をタッチパネル83に表示させるとともに、入力操作に関するガイダンスを音声やメッセージとしてタッチパネルに表示し、ユーザによる入力操作を案内する。また、安全確認制御装置81は、タッチパネル83へのユーザの入力操作等に応じて、無人判定処理を実行することにより、カメラ35A〜35Dによって撮像された画像情報(画像データ)を用いて乗降室7内の無人を判定する。なお、これらの処理についての詳細は後述する。
また、安全確認システム80は、駐車場制御装置40及び操作盤制御装置50とそれぞれ双方向通信を行うための通信部(図示略)を備えている。通信部は駐車場制御装置40、操作盤制御装置50のそれぞれについて個別に設けられていてもよい。通信手法については特に限定されず、公知の通信手法を適宜選択して採用すればよい。
〔入庫処理〕
次に、図6及び図7を参照して、本実施形態に係る入庫処理の流れを説明する。まず、ユーザは車両2を入出庫口3の前に移動させ(SA1)、降車して(SA2)、操作盤22に向かう。そして、専用の鍵で施錠を解錠するか、専用リモコンのトランスポンダによって自動解錠させて筐体43の蓋44を開ける(SA3)。蓋44が開いたことが検知されると、操作盤制御装置50は、操作盤22のタッチパネル45に第1のユーザ認証画面を表示させる(SA4)。ユーザがICカードをICカードリーダ46に接触させると(SA5)、ICカードに登録されている利用者IDが読み取られ、駐車場制御装置40に送信される。これにより、駐車場制御装置40において、ユーザが予め登録された利用者であるか否かを判定する第1のユーザ認証が行われる。
ユーザ認証が成功すると、操作盤制御装置50は、タッチパネル45に入庫起動確認画面を表示させるとともに、ユーザに対して起動釦を操作するようにガイダンスを行う(SA6)。
これにより、ユーザによって起動釦が押されると(SA7)、起動釦が押下されたことを示す起動信号が操作盤制御装置50から駐車場制御装置40に送信される。駐車場制御装置40は、起動信号を受信すると、車両格納棚17から空パレットを呼び出す(SA8)。
空パレットの呼び出しが行われると、操作盤制御装置50は、タッチパネル45に入庫待ちの状態を示す入庫待ち確認画面を表示する(SA9)。また、この画面を確認したユーザは車両2に乗り込み(SA10)、空パレットの到着を待つ(SA11)。空パレットが乗降室に到着すると(SA12)、操作盤制御装置50はタッチパネル45に入出庫扉4が開くことを示す扉開画面を表示し(SA13)、また、駐車場制御装置40は、入出庫扉4を開く(SA14)。
入出庫扉4が完全に開かれると、操作盤制御装置50は車両2の入庫をユーザに促す入庫案内画面を表示する(SA15)。
ユーザは、車両2を乗降室内に移動させ(SA16)、乗降室内に搬送された空パレットに車両2を載置させると降車し(SA17)、乗降室から退出する(図7のSA18)。続いて、操作盤制御装置50は、操作盤22のタッチパネル45に第2のユーザ認証画面を表示させる(SA19)。これにより、ユーザがICカードをICカードリーダ46に接触させると(SA20)、ICカードに登録されている利用者IDが読み取られ、駐車場制御装置40による第2のユーザ認証が行われる。第2のユーザ認証では、受信した利用者IDが予め登録されている利用者IDであるか否かを判定するユーザ認証と、第1認証で入力された利用者IDと、第2認証で入力された利用者IDとが一定の関連性を有するか、例えば、両者が同一か否かを判定する。これにより、操作盤22を操作したユーザが操作盤22を操作する権限を持つものであるか否か、及び、入庫起動の操作を指示したユーザと同一のユーザによって後続の入力操作が行われるかを判定する。
第2のユーザ認証が成功すると、駐車場制御装置40は、安全確認システム80の安全確認制御装置81に対して無人確認を開始させる無人確認開始信号を出力する。
安全確認制御装置81は、駐車場制御装置40から無人確認開始信号を受信すると、無人判定処理の実行を開始する。なお、無人判定処理の詳細については後ほど図10を参照して詳しく説明する。
また、安全確認制御装置81は、乗降室内の無人確認をユーザに行わせるための無人確認画面をタッチパネル83に表示させるとともに、無人確認画面に合わせて、ユーザに無人確認を行わせるためのガイダンスを行う(SA21)。また、このとき、操作盤制御装置50は、操作盤22のタッチパネル45に蓋44の内側に設置されているタッチパネル83により無人確認を行うよう、ユーザを誘導するようなガイダンスを行ってもよい。
タッチパネル83に表示された無人確認画面には、例えば、図8に示すように、乗降室7内に設置された4基のカメラ35A〜35Dによる乗降室7内のリアルタイムな画像(動画)Pc1〜Pc4と共に、無人確認釦B1が表示される。乗降室カメラ35A〜35Dによる画像には、例えば、「正面」、「後面」、「左側面」、「右側面」等のように、タッチパネル83に表示されている各画像が乗降室7内のどの場所を撮影しているものなのかを示す情報が表示されてもよい。また、無人確認のガイダンスでは、これらの各画像を確認して乗降室7内の無人が確認できた場合に、無人確認釦B1を押すようにガイダンスする。なお、ここでのガイダンスは、タッチパネル83にそのようなガイダンスメッセージを表示するようにしてもよいし、音声によってガイダンスすることとしてもよい。また、これらの組み合わせでもよい。
ユーザは、タッチパネル83に表示されているこれら画像Pc1〜Pc4をそれぞれ確認し、乗降室7内の無人が確認できると、無人確認釦B1を押す(SA22)。無人確認釦B1がユーザによって操作されることにより無人確認情報が入力されると、続いて、安全確認制御装置81は、タッチパネル83に最終的な安全確認を行わせる安全確認画面を表示させる(SA23)。タッチパネル83に表示された安全確認画面には、例えば、図9に示すように、乗降室7内に設置された4基のカメラ35A〜35Dによる乗降室7内のリアルタイムな画像Pc1〜Pc4と共に、安全確認釦B2が表示される。
ユーザは、タッチパネル83に表示されているこれら画像Pc1〜Pc4を再度それぞれ確認し、乗降室7内の無人が確認できると、安全確認釦B2を押す(SA24)。ここで、駐車場管理人がいるような機械式駐車システムの場合には、ユーザではなく駐車場管理人が安全確認釦B2の操作を行うこととしてもよい。また、無人確認釦B1と安全確認釦B2とを押す人物が異なる場合には、安全確認画面を表示させる前に、第3ユーザ認証の画面を表示させ、安全確認釦B2を操作する人物のユーザ認証を行うようにしてもよい。
安全確認釦B2がユーザまたは権限を持つその他の人物によって操作されることにより安全確認情報が入力されると、安全確認制御装置81は、図10に示す無人判定処理が終了するまで待機し、無人判定処理においても乗降室7内の無人が確認できると、乗降室7内の安全確認が完了したことを示す安全確認完了信号を駐車場制御装置40に送信する。
駐車場制御装置40は、安全確認制御装置81から安全確認完了信号を受信すると、操作盤制御装置50に対して安全確認完了信号を送信する。安全確認完了信号を受信した操作盤制御装置50は、タッチパネル45に入出庫扉4を閉めるための扉閉画面を表示させる(SA25)。これにより、ユーザによって扉閉画面と共に表示されている扉閉釦が押されると(SA26)、駐車場制御装置40は、入出庫扉4を閉める閉動作を行う(SA27)。ユーザは、入出庫扉4が完全に閉められたことを確認すると、操作盤22の蓋44を閉じて鍵を閉め(SA28)、操作盤22から離れる(SA29)。また、駐車場制御装置40は、入出庫扉4の閉動作が完了すると、車両2を載置したパレットをリフト14によって搬送して車両格納棚17へ格納する(SA30)。
次に、駐車場制御装置40から無人確認開始信号を受信したときに安全確認制御装置81によって実行される無人判定処理について図10を参照して説明する。図10は、本実施形態に係る無人判定処理の手順を示したフローチャートである。この無人判定処理は、カメラ35A〜35Dによって取得された画像を用いた画像マッチングにより乗降室7内の無人を確認する処理である。
まず、安全確認制御装置81は、タッチパネル83に無人確認画面を表示させる(SB1)。具体的には、図8に示すように、各カメラ35A〜35Dによって取得された画像Pc1〜Pc4をそれぞれタッチパネル83に表示するとともに、無人確認釦B1を表示させる。ユーザによって無人確認釦B1が操作され、無人確認情報が入力されると(SB2において「YES」)、安全確認制御装置81は、このときにカメラ35A〜35Dによって取得された画像を第1画像として保存する(SB3)。ここで保存される画像は1枚の画像であってもよいし、ある所定期間において連続して取得された複数枚の画像であってもよい。
次に、安全確認制御装置81は、無人確認釦B1に代えて安全確認釦B2(図9参照)を表示させる(SB4)。ユーザによって安全確認釦B2が操作(押下)されることにより、安全確認情報が入力されると(SB5において「YES」)、安全確認制御装置81は、このときに各カメラ35A〜35Dによって取得された画像を第2画像として保存する(SB6)。ここで保存される画像は1枚の画像であってもよいし、ある所定期間において連続して取得された複数枚の画像であってもよい。
続いて、安全確認制御装置81は、ステップSB3で保存した第1画像とステップSB6で取得した第2画像とを比較し、人物がいるか否かを判定する。具体的には、安全確認制御装置81は、カメラ毎に第1画像と第2画像とを画像マッチングし、各カメラによって取得された第1画像と第2画像との相違度を演算する(SB7)。より具体的には、安全確認制御装置81は、カメラ35Aによって取得された第1画像と第2画像、カメラ35Bによって取得された第1画像と第2画像、カメラ35Cによって取得された第1画像と第2画像、カメラ35Dによって取得された第1画像と第2画像とをそれぞれ画像マッチングし、相違度を演算する。そして、いずれかの画像マッチングの結果、相違度が所定値以上の画像の組み合わせが存在した場合には(SB8)、乗降室に人物等がいると判定して、ステップSB1で入力された無人確認情報の入力及びステップSB5で入力された安全確認情報の入力を無効とし、換言すると、キャンセルし(SB9)、ステップSB1に戻り、ユーザに対して無人確認等を再度行わせる。
一方、ステップSB8において、相違度が所定値を超える画像の組み合わせがなければ、乗降室7内は無人であると判定し、安全確認完了信号を駐車場制御装置40に送信する(SB10)。
〔出庫処理〕
次に、図11及び図12を参照して、本実施形態に係る出庫処理の流れを説明する。
まず、ユーザは、操作盤22の前へ移動し(SC1)、鍵を用いて操作盤22の蓋44を開ける(SC2)。蓋44が開いたことが検知されると、操作盤制御装置50は、操作盤22のタッチパネル45に第1のユーザ認証画面を表示させる(SC3)。ユーザがICカードをICカードリーダ46に接触させると(SC4)、ICカードに登録されている利用者IDが読み取られ、駐車場制御装置40に送信される。これにより、駐車場制御装置40において、ユーザが予め登録された利用者であるか否かを判定する第1のユーザ認証が行われる。
ユーザ認証が成功すると、操作盤制御装置50は、タッチパネル45に出庫起動確認画面を表示させるとともに、ユーザに対して起動釦を操作するようにガイダンスを行う(SC5)。これにより、ユーザによって起動釦が押されると(SC6)、起動釦が押下されたことを示す起動信号が操作盤制御装置50から駐車場制御装置40に送信される。駐車場制御装置40は、起動信号を受信すると、車両格納棚17からユーザの車両2が載置された実パレットを搬送させる(SC7)。
また、実パレットの呼び出しが行われると、操作盤制御装置50は、タッチパネル45に出庫待ちの状態を示す出庫待ち確認画面を表示する(SC8)。この画面を確認したユーザは実パレットの到着を待つ(SC9)。
実パレットが乗降室7に到着すると(SC10)、操作盤制御装置50はタッチパネル45に入出庫扉4が開くことを示す扉開画面を表示し(SC11)、また、駐車場制御装置40は、入出庫扉4を開く(SC12)。
入出庫扉4が完全に開かれると、操作盤制御装置50は、車両2の出庫をユーザに促す出庫案内画面をタッチパネルに表示させる(SC13)。また、駐車場制御装置40は、乗降室7の前に設けられている三色灯や入庫管制灯を点灯させる等して、ユーザに出庫を促す。
ユーザは、出庫案内画面を確認すると乗降室内へ移動する(SC14)。そして、ユーザは、パレット18に載置されている車両2へ乗車し(図12のSC15)、車両2を出庫させる(SC16)。ユーザは、出庫が完了すると車両2から降りて操作盤22の前へ移動する(SC17)。このとき、操作盤制御装置50は、第2のユーザ認証画面をタッチパネル45に表示させる(SC18)。
ユーザは、タッチパネル45に表示された第2のユーザ認証画面を確認すると、ICカードをICカードリーダ46に接触させる(SC19)。これにより、ICカードに登録されている利用者IDが読み取られ、駐車場制御装置40による第2のユーザ認証が行われる。第2のユーザ認証では、受信した利用者IDが予め登録されている利用者IDであるか否かを判定するユーザ認証と、第1のユーザ認証で入力された利用者IDと、第2のユーザ認証で入力された利用者IDとが一定の関連性を有するか、例えば、両者が同一か否かを判定する。これにより、操作盤22を操作したユーザが操作盤22を操作する権限を持つものであるか否か、及び、出庫起動の操作を指示したユーザと同一のユーザによって後続の入力操作が行われるかを判定する。
認証が成功すると、駐車場制御装置40は、安全確認システム80の安全確認制御装置81に対して乗降室内の無人確認を開始させる無人確認開始信号を出力する。無人確認開始信号を受信した安全確認制御装置81は、入庫時と同様に、図10に示した無人判定処理の実行を開始するとともに、タッチパネル83に無人確認画面を表示させ、無人確認のガイダンスを行う(SC20)。また、このとき、操作盤制御装置50は、操作盤22のタッチパネル45に蓋44の内側に設置されているタッチパネル83により無人確認を行うよう、ユーザを誘導するようなガイダンスを行ってもよい。
タッチパネル83には、入庫時と同様に、例えば、図8に示すような無人確認画面が表示される。ユーザは、無人確認画面に表示された画像Pc1〜Pc4を確認することにより乗降室内の無人を確認すると、無人確認釦B1を押す(SC21)。これにより、無人確認情報が入力されると、続いて、安全確認制御装置81は、タッチパネル83に最終的な安全確認を行わせる安全確認画面を表示させる(SC22)。安全確認画面には、入庫時と同様、例えば、図9に示すように、乗降室7内に設置された4基のカメラ35A〜35Dによる乗降室7内のリアルタイムな画像(動画)Pc1〜Pc4と共に、安全確認釦B2が表示される。
ユーザは、タッチパネル83に表示されているこれら画像Pc1〜Pc4を再度それぞれ確認し、乗降室7内の無人を再度確認すると、安全確認釦B2を押す(SC23)。ここで、駐車場管理人がいるような機械式駐車システムの場合には、ユーザではなく駐車場管理人が安全確認釦B2の操作を行うこととしてもよい。また、無人確認釦B1と安全確認釦B2とを押す人物が異なる場合には、安全確認画面を表示させる前に、第3のユーザ認証の画面を表示させ、安全確認釦B2を操作する人物のユーザ認証を行うようにしてもよい。
安全確認釦B2がユーザまたは権限を持つその他の人物によって操作されることにより安全確認情報が入力されると、安全確認制御装置81は、図10に示す無人判定処理が終了するまで待機し、無人判定処理においても乗降室7内の無人が確認できると、乗降室7内の安全確認が完了したことを示す安全確認完了信号を駐車場制御装置40に送信する。
駐車場制御装置40は、安全確認制御装置81から安全確認完了信号を受信すると、操作盤制御装置50に対して安全確認完了信号を送信する。安全確認完了信号を受信した操作盤制御装置50は、タッチパネル45に入出庫扉4を閉めるための扉閉画面を表示させる(SC24)。これにより、ユーザによって扉閉画面と共に表示されている扉閉釦が押されると(SC25)、駐車場制御装置40は、入出庫扉4を閉める閉動作を行う(SC26)。ユーザは、入出庫扉4が完全に閉められたことを確認すると、操作盤22の蓋44を閉じて鍵を閉め(SC27)、操作盤22から離れる(SC28)。また、駐車場制御装置40は、入出庫扉4の閉動作が完了すると、空パレットをリフト14によって搬送して車両格納棚17へ格納する(SC29)。
以上説明したように、本実施形態に係る安全確認システム及び機械式駐車装置並びに機械式駐車システムによれば、カメラ35A〜35Dによって乗降室7内の様子が撮像され、カメラ35A〜35Dによって取得された画像がタッチパネル83の表示部83aに表示される。これにより、ユーザはこのタッチパネル83に表示された画像を確認することで乗降室7内の無人を確認することが可能となる。更に、本実施形態に係る安全確認システム80によれば、同一のカメラによって異なる時刻に取得された複数の画像を比較することにより、乗降室7内の無人確認を判定する無人判定処理が行われる。これにより、人による無人確認だけでなく、画像を用いた安全確認についても行われるので、安全性を更に高めることが可能となる。
また、人による無人確認情報の入力を示すとともに、無人判定処理によって乗降室内が無人であると判定されたことを示す安全確認完了情報が安全確認システム80から機械式駐車装置に送信される。これにより、機械式駐車装置に対して安全確認が正常に完了したことを通知することができ、安全確認システム80と連動した駐車場の運用を可能とすることができる。これにより、既存の機械式駐車場装置に対する追設が可能となる。
また、本実施形態に係る安全確認システム80によれば、無人確認情報が入力されたときに第1画像を保存し、安全確認情報が入力されたときに第2画像を保存し、第1画像と第2画像とを画像マッチングすることで、乗降室7内の無人を確認する。これにより、人による無人確認等が行われたタイミングの画像を用いて無人判定処理も実行されるので、人による無人確認を補強することが可能となる。
更に、人によって無人確認や安全確認が行われた場合であっても、無人判定処理において無人でないと判定された場合には、現在有効とされている人による無人確認情報の入力および安全確認情報の入力を無効、換言すると、キャンセルし、人による無人確認及び安全確認を再度要求するとともに、無人判定手段による無人判定を再度行う。これにより、乗降室7内の無人が確実に確認されるまで次の操作に移行することはない。この結果、人がいる状態で入出庫扉が閉じられたり、パレット等の各機器が運転されたりすることを確実に防止することができる。この結果、機械式駐車装置の安全性を高めることができる。
また、本実施形態によれば、タッチパネルにカメラ画像と無人確認釦等の入力領域が表示されるので、ユーザは視線を大幅に移動させることなく、乗降室7内の様子を確認しながら入力領域を操作することができる。これにより、無人確認に関するユーザの負担を低減させることができ、安全確認の形骸化を抑制することが可能となる。
更に、本実施形態によれば、タッチパネル83を備える情報処理端末82を操作盤22を収容する筐体43の蓋44の内側に設けている。これにより、風雨や直射日光から守るための特別な設備を追加することなく、情報処理端末82を風雨や直射日光から容易に守ることが可能となる。また、操作盤22の近傍に表示部83aや入力部83bを設けることができるので、ユーザは操作盤22と安全確認システム80の入力部83bの両方を容易に操作することが可能となる。
次に、本発明の第2実施形態に係る安全確認システム及び機械式駐車装置並びに機械式駐車システムについて図を参照して説明する。本実施形態に係る安全確認システムは、上述した第1実施形態と略同様の構成を備えるが、無人確認画面において、各カメラ35A〜35Dによって取得された画像毎に無人確認情報の入力をそれぞれユーザに行わせる点において相違する。
以下、上述した第1実施形態とは異なる点について主に説明し、共通する点については説明を省略する。
図13は、本実施形態に係る無人確認画面の一例を示した図である。図13に示した無人確認画面では、ユーザに無人確認を行わせたい画像(以下「対象画像」という。)の輪郭を強調させることにより、ユーザに対して対象画像を認識させる。また、図13に示した無人確認画面では、対象画像が表示されている表示領域全体が無人確認釦B1として機能する。ユーザは、例えば、図13(a)に示される無人確認画面において、対象画像として強調されている区画に表示されている画像を確認することで無人を確認すると、その対象画像が表示されている領域B1内を押す。これにより、対象画像(例えば、左上の区画に表示されている画像)の無人確認情報が入力されることとなる。
このようにして、対象画像に対して無人確認情報が入力されると、安全確認制御装置81は、図13(b)に示すように、無人確認を行わせる対象画像を次の画像(例えば、右上の区画に表示されている画像)に切り替え、その画像に対する無人確認を促すガイダンスを行う。そして、同様の処理が繰り返し行われることにより、左下、右下の区画に表示されている画像に対しても無人確認情報が入力されると、安全確認制御装置は、図13(c)に示すように、タッチパネル83に安全確認釦B2を表示させる。
また、図14に無人確認画面の他の例を示す。図14に示した無人確認画面では、対象画像と対象画像でない画像との大きさ及び配置を変更している。例えば、対象画像を他の画像よりも大きく表示させることにより、ユーザによる無人確認をしやすくすることができる。図14(a)はカメラ35Aによって取得された画像Pc1の無人確認を行わせるための無人確認画面、図14(b)はカメラ35Bによって取得された画像Pc2の無人確認を行わせるための無人確認画面を示している。そして、カメラ35C、35Dによって取得された画像についても同様の手法により無人確認が行われると、安全確認制御装置は、図14(c)に示すような安全確認画面を表示させる。
次に、本実施形態に係る無人判定処理について図15及び図16を参照して説明する。すなわち、本実施形態では、上述のように、画像毎に無人確認情報が入力されるため、無人確認情報が入力される度に、その無人確認情報に対応する画像を第1画像として保存する点が上述した第1実施形態に係る無人判定処理と異なる。
まず、ユーザに対して無人確認を行わせる画像(対象画像)を選択し(SD1)、対象画像に対する無人確認釦を表示する(SD2)。なお、無人確認釦はどのような態様で表示されてもよく、例えば、図14に示したように、対象画像が表示されている表示領域を無人確認釦B1として取り扱う態様も含む。
対象画像の無人確認釦B1が押されると(SD3において「YES」)、そのときの対象画像を第1画像として保存する(SD4)。次に、全てのカメラ35A〜35Dによって取得された画像を対象画像として選択したか否かを判定し、選択していなければ、ステップSD1に戻り、対象画像として選択していない他の画像を対象画像として選択して、以降の処理を行う。一方、ステップSD5において、全ての画像が対象画像として選択された場合、すなわち各カメラ35A〜35Dに対応する第1画像が保存されている場合には、安全確認制御装置は、タッチパネル83に安全確認釦B2を表示させる(SD6)。
ユーザによって安全確認釦B2が操作(押下)されることにより、安全確認情報が入力されると(SD7において「YES」)、安全確認制御装置は、各カメラ35A〜35Dによって取得された現在の画像を第2画像として保存する(図16のSD8)。そして、ステップSD4で保存した第1画像とステップSD8で取得した第2画像とをカメラ毎に比較し、人物がいるか否かを判定する。
具体的には、安全確認制御装置は、カメラ毎に第1画像と第2画像とを画像マッチングし、各カメラ35A〜35Dによって取得された第1画像と第2画像との相違度を演算する(SD9)。そして、いずれかの画像マッチングの結果、相違度が所定値を超えている場合には(SD10において「NO」)、乗降室7に人物等がいると判定して、ステップSD3で入力された無人確認情報の入力及びステップSD6で入力された安全確認情報の入力を無効とし(SD11)、ステップSD1に戻り、ユーザに対して無人確認等を再度行わせる。
一方、ステップSD10において、全ての画像マッチングの結果において相違度が所定値以下の場合には、乗降室7内は無人であると判定し、安全確認完了信号を駐車場制御装置40に送信する(SD12)。
以上、本実施形態に係る安全確認システム及び機械式駐車装置並びに機械式駐車システムによれば、複数のカメラ35A〜35Dによって取得された画像をタッチパネル83に表示させるとともに、画像単位で無人確認情報を入力させる。これにより、各カメラ35A〜35Dによって取得された画像を画像単位でそれぞれユーザに確認させることができる。この結果、安全性をより向上させることができる。
なお、本実施形態においては、図16のステップSD10において「NO」と判定した場合には、ステップSD11において、全ての画像Pc1〜Pc4に対して入力された無人確認情報の入力及び安全確認情報の入力を無効とした後にステップSD1(図15参照)に移行していたが、これに代えて、例えば、ステップSD10において無人ではないと判定された画像に対して入力された無人確認情報のみを無効化し、無人であると判定された画像に対して行われた無人確認情報の入力は有効なまま維持することとしてもよい。この場合、画像マッチングの結果、無人でないと判定された画像のみに対して無人確認釦B1を表示し、ユーザによる再度の無人確認を要求する。そして、無人確認釦B1がユーザによって操作されることにより無人確認情報が入力されると、安全確認画面を表示させる。この場合、画像マッチングについても無人でないと判定された画像に対してのみ行えばよい。このような対応とすることにより、ユーザの負担を軽減でき、利便性を向上させることができる。更に、画像マッチングに関する処理負担も軽減される。
以上、本発明を、上記実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記実施形態で説明した入庫処理及び出庫処理の流れや無人判定処理も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりすることが可能である。
以下、いくつかの変形例について説明する。
〔変形例1〕
上記実施形態では、安全確認システム80のタッチパネル83に無人確認釦B1及び安全確認釦B2を表示させてユーザに入力を要求した後、操作盤22に閉扉釦を表示させてユーザに操作させていた。これに代えて、閉扉釦についても安全確認システム80のタッチパネル83に表示させることとし、安全確認システム80から閉扉の指示を駐車場制御装置40に対して送信することとしてもよい。
〔変形例2〕
上記実施形態では、安全確認システム80のタッチパネル83に無人確認釦B1及び安全確認釦B2を表示させてユーザに順次入力を要求していた。しかしながら、無人確認及び安全確認の両方を同一人物が行う場合、安全確認を省略することが可能である。このような場合には、例えば、タッチパネル83の無人確認釦B1がユーザにより操作されることにより無人確認情報が入力されると、続いて、安全確認制御装置81は図19に示すような扉閉画面を表示させる。この扉閉画面には、閉扉指示をユーザが入力するための閉扉釦B3が表示されている。扉閉画面において、ユーザによって閉扉釦B3が操作されることにより閉扉指示情報が入力されると、安全確認制御装置81は、各カメラ35A〜35Dによって取得された現在の画像を第2画像として保存する。そして、第1画像と第2画像とをカメラ毎に比較し、人物がいるか否かを判定する。そして、この画像マッチングの結果、乗降室7内が無人であると判定した場合には、安全確認完了信号及び閉扉指示を駐車場制御装置40に送信する。これにより、駐車場制御装置40は、入出庫扉4を閉める閉動作を行う。一方、画像マッチングの結果、乗降室7内に人物が検知された場合には、上述の実施形態と同様に、無人確認情報の入力及び閉扉指示の入力を無効化、すなわち、キャンセルし、再度、無人確認画面をタッチパネル83に表示させ、ユーザによる無人確認を再度行わせる。以降の処理は、上述の通りであるので説明を省略する。
なお、上述した変形例2において、閉扉指示の入力は、上述した実施形態と同様に、操作盤22から行うこととしてもよい。この場合、操作盤22のタッチパネル45に表示された閉扉釦B3がユーザによって操作されると、閉扉指示情報が操作盤制御装置50から直接的に、または、駐車場制御装置40を介して安全確認制御装置81に送信される。安全確認制御装置81は、閉扉指示情報を受信すると、各カメラ35A〜35Dによって取得された画像を第2画像として保存し、画像マッチングを実施する。以降の処理は同様である。
〔変形例3〕
上述した各実施形態及び変形例では、無人確認情報が入力されたときに第1画像を保存し、安全確認情報または閉扉指示情報が入力されたときに第2画像を保存し、第1画像と第2画像とを用いて乗降室7内の無人を判定することとした。しかしながら、無人確認に用いられる画像の取得タイミングについてはこの例に限定されない。
例えば、機械式駐車装置によっては、閉扉指示情報が入力された後に、最後に、利用者ID(ユーザ識別情報)が入力されることにより、閉扉が行われるものもある。このような場合には、例えば、利用者IDが入力されたときに第2画像を保存することとしてもよい。また、画像マッチングに用いられる画像は、第1画像、第2画像に限定されず、それ以外のタイミングで取得された他の画像を更に用いて乗降室7内の無人を判定することとしてもよい。このとき、無人判定に用いられる画像を、無人確認情報が入力された以降において各カメラ35A〜35Dによって取得された画像とすることで、例えば、ドライバーや同乗者等がまだ乗降室内にいるときから乗降室内の無人判定を行うなどの無駄な処理を排除することが可能となる。
また、無人判定に用いる画像をユーザ等による入力操作が行われたタイミングで取得した画像とすることにより、人の無人確認を補強する形で画像マッチングによる無人確認を行うことが可能となる。
また、安全確認制御装置81は、各カメラ35A〜35Dによって取得された画像を随時画像マッチングすることにより、乗降室7内の無人を随時確認することとしてもよい。また、この場合、無人の確認は、安全確認釦B2が押されてから所定期間経過するまで実行してもよい。
〔変形例4〕
図13、14に示した画面例では、安全確認制御装置が無人確認を行わせる画像を対象画像として選択していたが、この例に限られず、無人確認を行う順番についてはユーザが自由に選択できるようにしてもよい。例えば、図8に示した無人確認画面において、ユーザは無人確認を行った画像の表示領域(例えば、Pc1の表示領域)を押し、その後、無人確認釦B1を押すことにより、画像Pc1の無人確認情報を入力することとしてもよい。そして、ユーザが無人確認を行った画像を選択した後に無人確認釦B1を押すという行為を繰り返して行うことにより、各画像に対して無人確認を行ったことをタッチパネルから入力できるようにしてもよい。
また、この場合には、ユーザによって無人確認釦B1が押下されたときに、その直前に押下された画像領域に対応するカメラの画像を第1画像として保存することとすればよい。例えば、ユーザによって画像Pc1の表示領域が押された後に、無人確認釦B1が押された場合には、画像Pc1の画像を第1画像として保存する。
また、無人確認表示画面の表示態様については上述の例に限定されず、画像毎に無人確認情報が入力されるような構成とされていれば足りる。
〔変形例5〕
また、上述した各実施形態においては、安全確認システム80が備える表示部83a及び入力部83bをタッチパネルとして実現したが、この例に限定されず、例えば、図17、18に示すように、表示部83aが設けられている筐体に入力釦90を物理的に設けるような構成としてもよい。この場合、例えば、図17に示すように、無人確認釦90aと安全確認釦90bとをそれぞれ設けることとしてもよいし、図18に示すように、一つの釦の機能を切り替えることにより、1つの入力釦90が無人確認釦90aと安全確認釦90bとの両方の機能を持つような構成としてもよい。
また、ユーザに対して無人確認釦90a及び安全確認釦90bの操作を促す場合には、無人確認釦90aや安全確認釦90bを点滅させたり、点灯させるなどしてユーザの注意をひくようにしてもよい。また、ユーザによる操作が不要な場合には、これらの釦を消灯させることとしてもよい。更に、図18に示すように、1つの入力釦90に無人確認釦90aと安全確認釦90bとの複数の機能を持たせるような場合には、機能に応じて点灯の仕方(例えば、点灯色、点滅の周期等)を異ならせることとしてもよい。
更に、上記各実施形態では、全てのカメラ35A〜35Dによって取得された画像を表示部83aに表示させて無人確認を行わせていたが、例えば、車両の種類や状況に応じて、少なくとも一つのカメラによって取得された画像を表示部83aに表示させて無人確認を行わせることとしてもよい。また、画像マッチングについても同様に、必ずしも全てのカメラによって取得された画像を用いて行う必要はない。このように、無人判定処理や人による無人確認に用いられるカメラについては適宜設定することが可能である。
〔変形例6〕
上記各実施形態では、人による無人確認情報の入力がされている場合であっても、無人判定処理によって無人でないと判定された場合には、無人確認情報等の入力を無効として、再度の無人確認を要求していた。これに加えて、例えば、乗降室7内には各種センサ30が設けられているので、これらセンサ30と連動させ、センサ30によって乗降室7内の有人が検知された場合にも、無人確認情報等の入力を無効として、再度の無人確認をユーザに要求することとしてもよい。このように、画像だけでなく、センサも組み合わせて乗降室内の無人を確認することにより、安全性を更に向上させることが可能となる。
〔変形例7〕
また、上述した各実施形態では、画像マッチングによって相違度を演算していたが、画像マッチングによる無人判定についてはこの例に限られず、他の画像マッチングの演算手法を用いて無人判定を行うこととしてもよい。一例として、相違度に代えて類似度を演算し、類似度が所定の閾値以上の場合に無人と判定することとしてもよい。
1 :機械式駐車システム
2 :車両
4 :入出庫扉
22 :操作盤
35A〜35D :カメラ
40 :駐車場制御装置
43 :筐体
44 :蓋
50 :操作盤制御装置
80 :安全確認システム
81 :安全確認制御装置
82 :情報処理端末
83 :タッチパネル
83a :表示部
83b :入力部
85 :カメラ制御部
90 :入力釦
90a :無人確認釦
90b :安全確認釦

Claims (16)

  1. 車両の入庫及び出庫の少なくともいずれか一方を行う乗降室と、第1表示手段及び第1入力手段を有するとともに、ユーザによって操作される操作盤とを備える機械式駐車装置に適用される安全確認システムであって、
    前記乗降室内を撮像する少なくとも一つの撮像手段と、
    前記第1表示手段とは異なる場所に設けられ、前記撮像手段によって取得された画像を表示する第2表示手段と、
    前記第1入力手段とは異なる場所に設けられ、人により操作される第2入力手段と、
    同一の前記撮像手段によって異なる時刻に取得された複数の画像を比較することにより、前記乗降室内の無人を判定する無人判定手段と、
    人による前記第2入力手段への無人確認情報の入力を示すとともに、前記無人判定手段によって前記乗降室内が無人であると判定されたことを示す安全確認完了情報を前記機械式駐車装置に送信する送信手段と
    を備える安全確認システム。
  2. 前記無人判定手段は、前記第2入力手段から前記無人確認情報が入力された以降に前記撮像手段によって取得された画像を用いて前記乗降室内の無人を判定する請求項1に記載の安全確認システム。
  3. 前記無人判定手段は、前記無人確認情報が前記第2入力手段から入力されたときに前記撮像手段によって取得された第1画像と、前記無人確認情報が入力された後において、人の入力操作により所定の情報が前記第1入力手段又は前記第2入力手段に入力されたときに前記撮像手段によって取得された第2画像とを用いて前記乗降室内の無人確認を判定する請求項2に記載の安全確認システム。
  4. 前記所定の情報は、安全確認情報、閉扉指示情報、及びユーザ識別情報のいずれかである請求項3に記載の安全確認システム。
  5. 前記無人判定手段によって無人でないと判定された場合に、前記無人確認情報の入力を無効とし、
    前記無人判定手段は、前記無人確認情報が再度入力された後に、前記乗降室内の無人確認を再度判定する請求項1から請求項4のいずれかに記載の安全確認システム。
  6. 前記第2表示手段及び前記第2入力手段は、タッチパネルであり、
    前記タッチパネルに前記撮像手段によって取得された画像を表示させるとともに、該画像に対する前記無人確認情報の入力領域を表示させる表示制御手段を備える請求項1から請求項5のいずれかに記載の安全確認システム。
  7. 前記第2入力手段は、前記第2表示手段を備える筐体に設けられた入力釦である請求項1から請求項5のいずれかに記載の安全確認システム。
  8. 前記撮像手段は複数設けられ、
    前記第2表示手段には、各前記撮像手段によって取得された各前記画像が表示され、
    前記無人確認情報は前記画像単位でそれぞれ入力される請求項6または請求項7に記載の安全確認システム。
  9. 前記第2表示手段には、人に無人確認を行わせる対象画像が他の画像と異なる態様で表示される請求項8に記載の安全確認システム。
  10. 前記第2表示手段は、前記操作盤を収容する筐体の蓋の内側に設けられている請求項1から請求項9のいずれかに記載の安全確認システム。
  11. 請求項1から請求項10のいずれかに記載の安全確認システムから前記安全確認完了情報を受信した後に、前記乗降室の開閉扉を閉じる機械式駐車装置。
  12. 請求項1から請求項10のいずれかに記載の安全確認システムと、
    請求項11に記載の機械式駐車装置と
    を備える機械式駐車システム。
  13. 車両の入庫及び出庫の少なくともいずれか一方を行う乗降室と、第1表示手段及び第1入力手段を有するとともに、ユーザによって操作される操作盤とを備える機械式駐車装置に適用される安全確認方法であって、
    前記乗降室内を撮像する少なくとも一つの撮像手段によって取得された画像を受信する受信過程と、
    前記第1表示手段とは異なる場所に設けられた第2表示手段に、前記撮像手段によって取得された画像を表示させる表示過程と、
    同一の前記撮像手段によって異なる時刻に取得された複数の画像を比較することにより、前記乗降室内の無人確認を判定する無人判定過程と、
    前記第1入力手段とは異なる場所に設けられた第2入力手段への人による入力操作を受け付ける入力受付過程と、
    人による前記第2入力手段への無人確認情報の入力を示すとともに、前記無人判定過程において前記乗降室内が無人であると判定されたことを示す安全確認完了情報を前記機械式駐車装置に送信する送信過程と
    を有する安全確認方法。
  14. 車両の入庫及び出庫の少なくともいずれか一方を行う乗降室と、第1表示手段及び第1入力手段を有するとともに、ユーザによって操作される操作盤とを備える機械式駐車装置に適用されるとともに、第2表示手段及び第2入力手段を備える情報処理装置に安全確認処理を実行させるための安全確認プログラムであって、
    前記乗降室内を撮像する少なくとも一つの撮像手段によって取得された画像を受信する受信処理と、
    前記撮像手段によって取得された画像を前記第2表示手段に表示させる表示制御処理と、
    同一の前記撮像手段によって異なる時刻に取得された複数の画像を比較することにより、前記乗降室内の無人確認を判定する無人判定処理と、
    人による前記第2入力手段への無人確認情報の入力を示すとともに、前記無人判定処理において前記乗降室内が無人であると判定されたことを示す安全確認完了情報を前記機械式駐車装置に送信する送信処理と
    を有する安全確認プログラム。
  15. 車両の入庫及び出庫の少なくともいずれか一方が行われる乗降室と、前記乗降室内を撮像する少なくとも一つの撮像手段とを備える機械式駐車システムに適用される操作盤であって、
    操作盤本体を収容する筐体の蓋の内側に設けられるとともに、前記撮像手段によって取得された画像を表示する表示手段を備える操作盤。
  16. 前記筐体の蓋の内側に設けられるとともに、人により無人確認情報の入力が行われる入力手段を備える請求項15に記載の操作盤。
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