JP7242314B2 - 機械式駐車設備の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、機械式駐車設備の制御方法に関するものである。
特許文献1には、機械式駐車設備において、出入口扉を開放する前に行う利用者の第1認証と、出入口扉を閉める前に行う利用者の第2認証とが一致したことを条件に、出入口扉を閉鎖できるようにしたものが開示されている。
特開2012-26121号公報
ところで、特許文献1の発明では、第1認証を行った利用者が第2認証を忘れて出入口扉を開放したまま機械式駐車設備から離れてしまうことで、出入口扉の閉め忘れ開放置が生じることがある。ここで、出入口扉の開放置とは、出入口扉が開放された状態で所定時間放置され、出入口扉を閉鎖できる利用者がいない状態をいう。
そして、出入口扉の開放置が生じた場合、次の利用者では、先の利用者の第1認証と一致する第2認証を行って出入口扉を閉鎖することができない。そのため、次の利用者が次の入出庫操作を行うことができない状態が長時間続くことになるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、機械式駐車設備における出入口扉の開放置を早期に復帰できるようにすることにある。
本発明は、入出庫部の出入口扉の開放置を復帰させるための機械式駐車設備の制御方法を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、前記機械式駐車設備は、通信回線を通じて管理部と接続されており、
前記入出庫部内の安全確認を前記管理部で行う安全確認処理と、
前記安全確認処理後に、前記出入口扉の開放置の解除操作を前記管理部が通信回線を通じて行う解除処理と、
前記解除処理後に、利用者が前記利用者の認証を行って前記出入口扉を閉鎖する復帰処理とを備えたことを特徴とするものである。
第1の発明では、出入口扉の開放置が生じた場合に、入出庫部内の安全確認を管理部で行い、安全が確認された後は、出入口扉の開放置の解除操作を管理部で行う。そして、解除処理後に、利用者が認証を行い、出入口扉を閉鎖する。
これにより、機械式駐車設備における出入口扉の開放置を早期に復帰することができる。
具体的に、出入口扉の開放置が生じた場合、先の利用者の認証データが認証装置に記憶されている状態であるため、次の利用者の認証データを入力しても、照合不一致でエラーとなってしまう。
そこで、次の利用者の認証を行う前に、管理部で入出庫部内の安全確認及び出入口扉の開放置の解除操作を行うようにしている。これにより、次の利用者の認証がエラーとなることはなく、出入口扉の閉め忘れ開放置を早期に復帰させることができる。
また、管理部で安全確認を行った上で、利用者による現地での安全確認を重ねて行うことで、利用者の安全をより高めることができる。
ここで、「管理部」は、駐車設備の管理者、コールセンター、サービスセンターなどや、これらの連携を含む。利用者の認証としては、例えば、暗証番号、リモコン、登録カード、指紋、静脈、などの手段を用いることができる。
第2の発明は、第1の発明において、
前記安全確認処理は、前記管理部が前記利用者から前記出入口扉の開放置の連絡を受けた後で行われることを特徴とするものである。
第2の発明では、管理部は、利用者から出入口扉の開放置の連絡を受けた後で、入出庫部内の安全確認を行うようにしている。これにより、管理部において、出入口扉の開放置が生じているかを常に監視しておく必要が無く、管理部の監視負担を軽減することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、
前記解除処理は、該解除処理後に所定時間が経過しても前記復帰処理が行われない場合に無効とされ前記解除処理を行う前の状態に戻されることを特徴とするものである。
第3の発明では、解除処理後に所定時間が経過しても復帰処理が行われない場合に、解除処理を無効とし解除処理を行う前の状態に戻している。これにより、管理部での安全確認及び出入口扉の開放置の解除操作後に、他の利用者が入出庫部内に侵入して閉じ込められてしまうのを抑えることができる。
具体的に、管理部で安全確認を行った後で、長時間、出入口扉が開いた状態のまま放置されると、その間に、入出庫部内に他の利用者が入り込む可能性が高くなる。そして、次の利用者が、入出庫部内に他の利用者が居ることに気付かずに出入口扉を閉鎖してしまうと、他の利用者が入出庫部内に閉じ込められてしまう。
そこで、管理部で入出庫部内の安全確認及び出入口扉の開放置の解除操作を行った後、所定時間が経過した場合には、解除処理を無効とし解除処理を行う前の状態に戻して、次の利用者が出入口扉を閉鎖できないようにしている。これにより、利用者の安全を確保することができる。
第4の発明は、第1乃至第3の発明のうち何れか1つにおいて、
前記安全確認処理は、前記入出庫部内の映像と前記機械式駐車設備の制御状態とが、所定の条件を満たすことを確認することで行われることを特徴とするものである。
第4の発明では、入出庫部内の映像と機械式駐車設備の制御状態とが、所定の条件を満たすことで、安全確認が行われる。
ここで、入出庫部内の映像における所定の条件とは、例えば、入出庫部内のカメラで撮影された映像を管理部のモニタで見たときに、入出庫部内が無人であることを確認できたか否かである。
また、機械式駐車設備の制御状態とは、扉開放置状態であるか否かの他、呼び出しパレットの位置、出入口扉の開閉状態及び動作中か否か、パレットの搬送中か否か、認証操作待機中か否か、などの一部又は全ての情報を含むことができる。
本発明によれば、機械式駐車設備における出入口扉の開放置を早期に復帰することができる。
本実施形態に係る機械式駐車設備の入出庫部における構成を示す平面図である。 機械式駐車設備における入出庫フローを示すフロー図である。 出入口扉の開放置が生じた場合の出入口扉復帰方法を示すフロー図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
《実施形態》
本実施形態では、機械式駐車設備1として、パレット式の駐車設備を例にして説明する。また、機械式駐車設備1を管理する管理部として、コールセンター30を例にして説明する。
なお、本実施形態における前後左右方向の概念は、図1に示す入出庫部3の外部から出入口扉5に向かった状態における前後左右方向の概念と一致するものとする。また、車両Vを矩形状枠で示す。
〈機械式駐車設備における入出庫部の構成〉
図1に示すように、機械式駐車設備1は、矩形状に形成された駐車塔2を備えている。駐車塔2の正面側には、入出庫口4が設けられている。入出庫口4には、出入口扉5が設けられている。入出庫口4の近傍の側方(図では右方)には、運転盤7が設けられている。運転盤7では、機械式駐車設備1の運転操作が行われる。本実施形態では、運転盤7と制御装置8が一体となった例を示している。
制御装置8には、契約した利用者(以下、「契約者」ともいう)の第1認証処理及び第2認証処理における認証データが予め登録されている。制御装置8には、これらのデータ及び後述する出入口扉5の開閉を含む制御方法を記憶する記憶部(記憶メモリなど)が設けられている。
機械式駐車設備1には、物体を検知する複数のセンサ10~15が設けられている。
具体的に、車両Vを入出庫させるパレット6の左側方には、入出庫部3の前後方向全長で物体を検知する左部センサ11が設けられている。パレット6の右側方には、入出庫部3の前後方向全長で物体を検知する右部センサ12が設けられている。パレット6の前方には、入出庫部3の左右方向全長で物体を検知する前部センサ13が設けられている。パレット6と出入口扉5との間には、入出庫部3の左右方向全長で物体を検知する後部センサ14が設けられている。このように、左部センサ11、右部センサ12、前部センサ13、後部センサ14は、停車位置周辺の利用者歩行部における物体の有無を検知する。
パレット6の前後方向の中間部分には、車両検知センサ10が設けられている。車両検知センサ10は、停車位置における車両Vの有無を検知する。入出庫口4の部分には、出入口扉5の外側で物体を検知する出入口扉外センサ15が設けられている。
なお、センサ10~15は、1本~複数本のいずれでもよい。また、センサ10~15は、状態が変化する物体(有無、移動などを生じる物体)を検知できればよく、光電管などの線状に検知するものに限らない。例えば、パッシブセンサ、測域センサ(レーザー光を走査して物体の位置を検知するセンサ)、画像処理や超音波によるものなど、各種のセンサを使用できる。
ここで、センサ11~15による物体検知として、例えば、出入口扉外センサ15(又は後部センサ14)が物体を検知した後で、左部センサ11、右部センサ12が物体を検知した場合は、利用者などの入場であると判定できる。
また、左部センサ11、右部センサ12が物体を検知しなくなった後で、後部センサ14が物体を検知し、その後、出入口扉外センサ15が物体を検知した場合は、利用者などの退場であると判定できる。
このように、入出庫口4に設けた出入口扉外センサ15(又は後部センサ14)と入出庫部3内部のセンサとの遮光順序、入出庫口4に二重に設けた出入口扉外センサ15と後部センサ14の遮光順序、又はこれらの組み合わせにより、利用者の退出を検知できる。なお、出庫時は、車両検知センサ10の検知を含めてもよい。
入出庫部3の四隅には、カメラ16が配置されている。カメラ16で撮影された入出庫部3内の映像は、コールセンター30にリアルタイムで送信される。コールセンター30では、モニタ31に表示されたカメラ16の映像を目視で確認することで、入出庫部3内に利用者が居ないか等、入出庫部3内の安全確認を行うことができる。
運転盤7は、第1認証操作及び第2認証操作を行う装置を兼ねている。利用者は、運転盤7において、所定の認証手段によって第1認証操作及び第2認証操作を行うようになっている。
認証手段としては、例えば、運転盤7に、暗証番号による認証、IDカードによる認証、リモコンによる認証、その他、指紋、静脈などによる生体認証、など、様々な手段による認証が可能な認証装置20を備えることができる。本実施形態では、画面を有する認証装置20を有している。なお、認証装置20は、運転盤7と一体ではなく、出入口扉5の近傍に独立して備えてもよい。
本実施形態では、運転盤7が起動許可操作を行う装置を兼ねている。運転盤7には、無人確認を行った後に操作する起動許可ボタン21が設けられている。起動許可ボタン21は、図示するような物理的に押し込むボタンの他、液晶画面などに表示されるボタンなどでもよい。
運転盤7には、復帰者を認証する復帰者認証部が備えられている。本実施形態では、認証装置20の画面が復帰者認証部を兼ねている。復帰者認証部における復帰者の認証手段としては、暗証番号による認証、IDカードによる認証、リモコンによる認証、その他、指紋、静脈などによる生体認証、など、様々な手段を利用できる。
機械式駐車設備1は、通信回線35(有線や無線を含む)を通じて、コールセンター30と接続されている。コールセンター30では、機械式駐車設備1の制御状態などを管理することができる。
コールセンター30は、モニタ31と、操作部32とを備えている。モニタ31には、カメラ16で撮影された入出庫部3内の映像や、センサ10~15の検知結果などが表示される。操作部32は、入出庫部3内の安全確認を行った後に操作することで、出入口扉5の開放置をコールセンター30側で解除できるようになっている。操作部32は、物理的に押し込むボタンの他、液晶画面などに表示されるボタンなどでもよい。
〈機械式駐車設備における入出庫フロー〉
図2に示すように、入出庫フローの開始後、第1認証操作が実行されたか否か判定される(S1)。そして、第1認証操作が実行されると、第1認証データが契約者の認証データと一致するか否かが判定される(S2)。契約者の認証データと一致しない場合、エラー表示処理がなされて(S3)、第1認証操作を待つ状態(S1)に戻る。
第1認証操作の第1認証データが契約者の認証データと照合され一致することが確認されると、第1認証処理が完了する(S4)。これにより、機械式駐車設備1において、搬送呼出処理が行われて、呼出しパレット6が入出庫部3まで搬送される(S5)。呼出しパレット6が入出庫部3に到着すると、開扉処理が実行されて(S6)、出入口扉5が自動的に開放される。その後、入庫であれば、車両Vを呼出しパレット6に搭載する。出庫であれば、呼出しパレット6の車両Vに乗り込んで退出する。
なお、出入口扉5の開扉処理が実行された後、少なくとも認証操作と非常停止の操作以外は受け付けない運転操作機能ロック状態とすることができる。このようにすれば、出入口扉5を開放した後の入出庫操作中においては、認証操作と非常停止以外の他の操作は受け付けられないため、他の人が誤って無人確認操作を行っても無効にすることができる。
出入口扉5が開放された後は、安全確認報知処理が行われる(S7)。安全確認報知処理としては、入出庫部3内の無人を確認し、後述する起動許可操作と第2認証操作を行い、第2認証処理と第1認証処理(S4)の認証データの照合結果が一致した場合、出入口扉5の閉鎖を開始することが報知される。
例えば、「入出庫部内の無人を確認し、起動許可操作と第2認証操作を行えば、出入口扉は、第1認証処理の第1認証データと第2認証処理の第2認証データとが照合された後、所定時間経過後に閉扉動作が開始されます」などの報知を行うことができる。報知としては、音声、画面表示の他、ブザー、ランプなどで行うことができる。
その後、起動許可操作が行われたか否かが判定される(S8)。本実施形態では、運転盤7に起動許可ボタン21が設けられているため、起動許可操作は、起動許可ボタン21が押されたか否かによって判定される。本実施形態では、起動許可操作に無人確認操作と出入口扉5の閉扉操作とが含まれ、1つの操作で2つの操作が実行される。
すなわち、起動許可ボタン21が押されることで、適切に無人確認が行われたことの無人確認処理と閉扉操作処理とが実行される。ただし、出入口扉5の実際の閉鎖動作は、後述する第2認証が一致した後に実行される。
起動許可操作は、無人確認操作と閉扉操作を分離して入力するようにしてもよい。また、起動許可操作の後で、次の第2認証操作のみを受け付けるように制御することで、誤動作や誤操作の防止を図ることができる。
起動許可ボタン21が押されずに所定時間を経過すると(S9)、安全確認報知処理(S7)の状態まで戻るようにしている。所定時間(S9)としては、例えば、5~10秒程度に設定できる。
さらに、本実施形態では、起動許可操作が実行されたと判定されると、閉扉起動のための認証操作を促す通知として、認証操作アナウンスがなされる(S10)。認証操作アナウンスとしては、音声、画面表示等を用いて、「次の第2認証処理の結果によって出入口扉の閉扉動作が開始します」などのアナウンスがなされる。
認証操作を促す通知は、「無人確認操作」と「閉扉操作」の後で、次の第2認証操作が出入口扉5の閉動作のための操作であることを利用者に認識させるためのものである。認証操作アナウンスは、運転盤7もしくはその周辺において「出入口扉を閉めるために、第2認証操作をしてください」などのアナウンスの表示や、スピーカから音声案内を出力して通知するようにできる。
その後、第2認証操作が実行されたか否かが繰り返し判定される(S11)。本実施形態では、起動許可操作(S8)を行った後、第2認証操作が実行されずに所定時間を経過すると(S12)、起動許可操作(S8)がキャンセルされて、安全確認報知処理(S7)の状態に戻るようにしている。この所定時間(S12)としては、例えば、5~10秒程度に設定できる。
なお、センサ11~15による検知を含めた制御としては、「起動許可操作」の後、車両検知センサ10以外のセンサ11~15が物体を検知した場合も、同様に、「起動許可操作」をキャンセルし、再度、安全確認報知処理(S7)から行うようにできる。
第2認証操作(S11)が所定時間内に実行されると(S12)、第2認証操作の第2認証データが契約者の認証データと一致することが照合され、第2認証処理が行われる(S13)。
なお、次の照合処理(S14)で、第1認証処理(S4)で契約者の認証データとの一致を照合済みである第1認証データとの照合処理を行うため、第2認証処理(S13)を省略してもよい。
そして、第1認証処理(S4)における第1認証データと第2認証処理(S13)における第2認証データとが一致するか否かの照合処理がなされる(S14)。
なお、第1認証操作と第2認証操作は、異なる方法、例えば、第1認証を暗証番号データの入力で行い、第2認証をIDリモコンによるIDデータ送信で行うことなどができる。この場合、予め登録処理において、第1認証用の契約者の認証データと第2認証用の利用者用認証データを関連付けて登録しておき、照合処理では、第1認証処理での第1認証データと一致する契約者の認証データに対応する第2認証用の利用者認証データを第2認証データと照合する(S14)。
第1認証処理の第1認証データと第2認証処理の第2認証データとが一致しない場合、エラー表示処理がなされて(S15)、安全確認報知処理の状態(S7:(A))、もしくは閉扉起動のための認証操作アナウンスの状態(S10:(B))のいずれかに戻る。
そして、照合処理(S14)において、第1認証処理の第1認証データと第2認証処理の第2認証データとが一致した場合、閉扉動作(閉扉処理)が実行される(S16)。
閉扉動作は、第2認証操作後、第1認証との照合が一致した後、音声、ブザー、画面表示、ランプ等により閉扉動作が開始されることを利用者に報知し、報知後に所定時間(例えば、5秒~10秒程度)を経過すると閉扉動作を開始するようにしてもよい。そして、出入口扉5が閉鎖されることで、終了する。
このように、本実施形態では、第2認証操作を行うことにより(S11)、第2認証処理の第2認証データと第1認証処理の第1認証データとが照合され(S14)、照合結果が一致すれば、出入口扉5が自動的に閉鎖されるので、第2認証操作によって、利用者による入出庫操作は完了する。
〈出入口扉の閉め忘れ復帰操作〉
図3は、図2に示すフロー図において出入口扉5の開放置を生じた場合の出入口扉復帰方法を示すフロー図である。機械式駐車設備1は、図2における通常フローにおいて運用されるが、利用者が起動許可操作(S8)又は第2認証操作(S11)の実行を忘れて所定時間を経過した場合(S9又はS12)、機械式駐車設備1は、安全確認報知処理(S7)の状態のままとなる。この状態が長く続くと、出入口扉5が開放されたままの閉め忘れ開放置の状態となる。
出入口扉5の開放置が生じたと判定する条件としては、所定時間経過(S9又はS12)の判定において、例えば、開扉処理(S6)の後、センサ10~15が人又は車両Vの侵入検知後に退出を検知したときから所定時間(例えば5~10秒程度)経過したときや、開扉処理(S6)の後、所定時間(例えば40秒~1分)経過したとき等とすることができる。また、機械式駐車設備1の現在の制御状態に基づいて、開放置であるか否かを判定してもよい。
ここで、制御状態とは、扉開放置状態であるか否かの他、呼び出しパレット6の位置、出入口扉5の開閉状態及び動作中か否か、パレット6の搬送中か否か、認証操作待機中か否か、などの一部又は全ての情報を含むことができる。
この場合、本実施形態では、機械式駐車設備1によって開扉放置報知処理(S20)が行われる。開扉放置報知処理(S20)としては、例えば、「出入口扉の開放置が生じています。コールセンターに連絡して復帰操作を行ってください」などの報知を行うことができる。報知としては、音声、画面表示の他、ブザー、ランプなどで行うことができる。
開扉放置報知処理(S20)が行われると、次の利用者は、開扉放置を復帰させる復帰者となる。復帰者は、出入口扉5が開放置となっていることを、コールセンター30に電話などで連絡する(S21)。
なお、電話での連絡には、スマートフォンのアプリケーションによる意思疎通を含む。また、運転盤7やその近傍に設けたモニタ31、カメラ、マイク、スピーカなどを組み合わせた通話装置や、タッチパネルによる対話式操作ボタン、文字入力装置などで、コールセンター30に連絡してもよい。
そして、コールセンター30において、入出庫部3内の安全確認を行う(S22)。例えば、モニタ31に表示されたカメラ16の映像から、入出庫部3内が無人であるかを目視して安全を確認する。また、センサ11~15の検知結果や、制御状態の取得、復帰者からの電話での聞き取り調査に基づいて、安全確認を行うようにしてもよい。
その後、入出庫部3内が安全か否かが判定される(S23)。入出庫部3内の安全が確認されるまでは、コールセンター30での安全確認が繰り返し行われる(S22)。なお、必要であれば、センサ11~15が検知している物体の状況確認や排除を、音声を通じて復帰者に依頼してもよいし、状況に応じて保守員を現地に行かせてもよい。
入出庫部3内の安全が確認されると、コールセンター30において、操作部32を操作することで、出入口扉5の開放置の解除操作が行われる(S24)。
次に、復帰者を認証する第1復帰認証操作が実行されたか否かが判定される(S25)。復帰者の第1復帰認証操作としては、例えば、暗証番号、リモコン、登録カード、指紋、静脈、などの認証手段を用いることができる。第1復帰認証操作は、コールセンター30による解除操作(S24)が行われた後、実行されない状態で所定時間経過すると(S26)、解除処理が無効とされ(S27)、開扉放置報知処理の状態(S20)に戻るようにしている。
第1復帰認証操作が実行されると、この第1復帰認証操作の第1復帰認証データが契約者の認証データと一致するか否かが照合され、一致することで第1復帰認証処理が行われる(S28)。
第1復帰認証操作は、出入口扉5を閉め忘れた先の利用者の第1認証処理の第1認証データを復帰者の第1復帰認証データに書き換えればよい。また、第1復帰認証操作は、出入口扉5を閉め忘れた先の利用者の第1認証処理のデータを無効にして復帰者の認証を有効とするようにしてもよい。
その後、復帰者による入出庫部3内の無人確認が行われる(S29)。例えば、第1復帰認証操作後、入出庫部3内の無人確認を促すアナウンスや表示をすることで無人確認の必要性を意識付けし、復帰者が入出庫部3内を目視で確認する。
さらに、入出庫部3内に設置された安全センサを遮光する位置まで復帰者を誘導することで、より適切に無人確認を行うことができる。無人確認は、入出庫部3内の死角となる箇所を映示する監視用モニタを用いて入出庫部3内で行っても、入出庫部3外の監視用モニタを用いて入出庫部3外で行ってもよい。
その後、起動許可操作が実行されたか否かが判定される(S31)。本実施形態では、起動許可操作は無人確認操作と閉扉操作を含む。無人確認操作は、閉扉操作を分離して入力するようにしてもよい。
起動許可操作から無人確認操作を分離する場合(S30)、無人確認操作は、入出庫部3内に無人確認入力器を設置して行うことや、入出庫部3内の監視モニタ近傍に無人確認入力器を設置して行うことができる。入出庫部3内に設置された安全センサを遮光する位置まで復帰者を誘導して無人確認を行わせる場合は、少なくともセンサ15が一旦遮光された後で通光したことを条件とすることができる。
また、無人確認操作後は、入出庫部3内の車両検知センサ10を除く他のセンサを遮光するものがあれば、再度、無人確認操作から行うようにすればよい。なお、無人確認操作は、管理方法や塔内の視認性により必要としない場合もある。
無人確認操作を行うことで、起動許可操作(この場合、閉扉操作)の入力可能状態に移行するようにできる。この場合、例えば、入出庫部3内に設置した無人確認入力器で無人確認操作を行った場合、起動許可操作を受け付けるために、以下のいずれか又は複数の組み合せを条件とすることができる。
入出庫部3内に設けられた各種の物体センサ(パッシブセンサ、測域センサ(レーザー光を走査して物体の位置を検知するセンサ)、画像処理や超音波によるものなど)のうち、車両検知センサ10を除く全てのセンサが非検知となった場合、を条件にできる。ただし、出庫後の開放置に対しては車両検知センサ10の検知を含めてもよい。
入出庫口4に設けた出入口扉外センサ15(後部センサ14)の遮光順序、または入出庫口4に二重に設けた出入口扉外センサ15と後部センサ14の遮光順序、これらの組み合わせにより復帰者の退出を検知した場合、を条件にできる。
起動許可操作が実行されずに所定時間を経過すると(S32)、解除処理が無効とされ(S27)、開扉放置報知処理の状態(S20)に戻るようにしている。この所定時間(S32)としては、例えば、5~10秒程度に設定できる。
そして、起動許可操作を実行することにより(S31)、機械式駐車設備1のロック状態を解除して、次の第2復帰認証操作を受け付ける状態となる。起動許可操作が実行されると(S31)、閉扉起動のための認証操作アナウンスがなされる(S33)。認証操作アナウンスとしては、「出入口扉を閉めるために、第2復帰認証操作をしてください」などのアナウンスがなされる。
その後、復帰者による第2復帰認証操作が実行された否かが判定される(S34)。この第2復帰認証操作が実行されずに所定時間を経過すると(S35)、解除処理が無効とされ(S27)、開扉放置報知処理の状態(S20)に戻るようにしている。この所定時間(S35)としては、例えば、5~10秒程度に設定できる。
なお、この例では、起動許可操作(S31)の後に、第2復帰認証操作(S34)を行う例としているが、先に第2復帰認証操作(S34)を行い、その後、起動許可操作(S31)を行うようにしてもよい。
そして、第2復帰認証操作が実行されると(S34)、この第2復帰認証操作の第2復帰認証データが契約者の認証データと一致するか否かが照合され、一致することで第2復帰認証処理がなされる(S36)。
なお、次の照合処理S37で、第1復帰認証処理(S28)で契約者の認証データとの一致を照合済みである第1復帰認証データとの照合処理を行うため、第2復帰認証処理(S36)を省略してもよい。
その後、第1復帰認証処理(S28)の情報と第2復帰認証処理(S36)の情報とが照合(照合処理)される(S37)。照合処理で、照合結果が一致しない場合、エラー表示処理がなされて(S38)、開扉放置報知処理の状態(S20:(C))に戻る。なお、この場合、起動許可操作を実行する前の状態(S31:(D))か、閉扉起動のための認証操作アナウンスが行われている状態(S33:(E))のいずれかに戻るようにしてもよい。
そして、照合結果が一致することで出入口扉5の閉鎖動作が実行される(S39)。これにより、出入口扉5の開放置を生じた場合の復帰操作が終了する。
以上のように、本実施形態では、復帰者の認証を行う前に、コールセンター30側で入出庫部3内の安全確認及び出入口扉5の開放置の解除操作を行うようにしている。
これにより、復帰者の第1復帰認証を第1認証として、第2復帰認証との照合一致により閉扉動作が可能となるので、出入口扉5の閉め忘れ開放置を早期に復帰させることが可能となる。
また、コールセンター30側で安全確認を行った上で、復帰者による現地での安全確認を重ねて行うことで、利用者の安全をより高めることができる。
《その他の実施形態》
前記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
本実施形態では、管理部として、通信回線35を通じて機械式駐車設備1と接続されたコールセンター30を例に説明したが、同等の機能を有する設備などでもよい。
また、本実施形態では、矩形状の入出庫部3の中央部分にパレット6を配置するエレベータ式の機械式駐車設備1を例に説明したが、他の形式の機械式駐車設備における制御方法としても利用することができる。
また、本実施形態におけるセンサ10~15の配置も一例を示しており、後部センサ14と出入口扉外センサ15とが一体となった構成や、左部センサ11、右部センサ12が1本となった構成、画像認識による物体検知センサなどが用いられた構成であってもよい。
また、本実施形態では、復帰者の第1復帰認証データが契約者の認証データと一致するか否かの照合(S28)を、復帰者による第2復帰認証操作が実行された否かを判定(S34)する前に行っているが、この判定(S34)後に契約者の照合(S28)を行うようにしてもよい。
以上説明したように、本発明は、機械式駐車設備における出入口扉の開放置を早期に復帰することができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
1 機械式駐車設備
3 入出庫部
5 出入口扉
30 コールセンター(管理部)

Claims (4)

  1. 入出庫部の出入口扉の開放置を復帰させるための機械式駐車設備の制御方法であって、
    前記機械式駐車設備は、通信回線を通じて管理部と接続されており、
    前記入出庫部内の安全確認を前記管理部で行う安全確認処理と、
    前記安全確認処理後に、前記出入口扉の開放置の解除操作を前記管理部が通信回線を通じて行う解除処理と、
    前記解除処理後に、利用者が前記利用者の認証を行って前記出入口扉を閉鎖する復帰処理とを備えたことを特徴とする機械式駐車設備の制御方法。
  2. 請求項1において、
    前記安全確認処理は、前記管理部が前記利用者から前記出入口扉の開放置の連絡を受けた後で行われることを特徴とする機械式駐車設備の制御方法。
  3. 請求項1又は2において、
    前記解除処理は、該解除処理後に所定時間が経過しても前記復帰処理が行われない場合に無効とされ前記解除処理を行う前の状態に戻されることを特徴とする機械式駐車設備の制御方法。
  4. 請求項1乃至3のうち何れか1つにおいて、
    前記安全確認処理は、前記入出庫部内の映像と前記機械式駐車設備の制御状態とが、所定の条件を満たすことを確認することで行われることを特徴とする機械式駐車設備の制御方法。
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