JP6327696B2 - 冷却装置 - Google Patents

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本発明は、冷凍冷蔵ショーケースや冷凍冷蔵庫などの冷却装置、なかでも、主凝縮器に加えて補助凝縮器を備える冷却装置に関する。
冷凍サイクルにおける主凝縮器の上流側に補助凝縮器を配置して、圧縮機から吐出される冷媒ガスを補助凝縮器で或る程度冷却してから主凝縮器へ送ることは、例えば特許文献1に公知である。特許文献1の冷却装置はオープンショーケースであり、このショーケースは、本体下面側に形成された機械室と、本体背面側に形成されて機械室の後端部と繋がる排気ダクトとを備えている。冷凍サイクルを構成する圧縮機と主凝縮器、および送風ファンは機械室に収容されており、補助凝縮器は排気ダクトに固定されている。送風ファンを駆動すると、機械室の前面パネルに形成された通風口から機械室へ熱交換風が導入される。導入された熱交換風は、機械室を後ろ向きに通過しながら主凝縮器および圧縮機を冷却し、次いで熱交換風は上向きに方向変換して、排気ダクトを通過しながら補助凝縮器を冷却し、最後に排気ダクト上端の排気口を介してショーケース外へ排出される。
特開平07−043060号公報(段落番号0012〜0014、図2)
特許文献1に係るショーケースのように、補助凝縮器がショーケース本体(排気ダクト)に対して固定されていると、補助凝縮器のメンテナンスの作業者は、補助凝縮器の正面に顔や手などを差し込んで、当該作業を行う必要がある。このため、補助凝縮器の位置によっては、狭い場所や窮屈な姿勢でのメンテナンス作業を強いられ、当該作業を効率良く行うことが困難である。
また、補助凝縮器が排気ダクトに配置されていると、補助凝縮器が熱交換風の通過を阻害する障害物(通風抵抗)となるため、排気ダクトにおける熱交換風の風量が低下する。この風量の低下を、熱交換風を送給する送風ファンの風量上昇(大型化、回転数の増加、台数の増加)で補って、補助凝縮器を設けない場合と同等の風量を維持することは一応可能である。しかし、送風ファンが送給する後ろ向きの熱交換風は、一旦壁などに衝突してから上方向に向きを変えて排気ダクトを流れるようになっており、この風向変換の際に通風抵抗が増加し風量ロスが生じる。このため、送風ファンの風量を上昇させても、その上昇分の全てを排気ダクトへ送給することはできず、従って、送風ファンの風量を大幅に上昇させない限りは、排気ダクトにおける風量の低下を補うことはできない。送風ファンの風量の大幅な上昇は、ファンモータの騒音の増加や、消費電力の大幅な上昇を招く。
本発明の目的は、補助凝縮器を備える冷却装置において、当該補助凝縮器のメンテナンス作業を効率良く行うことができるようにすることにある。
本発明の目的は、補助凝縮器の配置位置を好適化することにより、熱交換風の風量が低下するのを避けながら、補助凝縮器を含む凝縮部による冷媒の凝縮作用を促進できる冷却装置を提供することにある。
本発明に係る冷却装置は、被冷却物を収納する貯蔵室5と、冷凍ユニット21を収容する機械室22とを備えており、圧縮機37、凝縮部38、膨張部39、および蒸発器11を冷媒配管41で接続してなる冷凍サイクルによって貯蔵室5が冷却される。冷凍ユニット21は、ユニットベース53上に圧縮機37と、凝縮部38と、凝縮部38に熱交換風を送給する送風ファン52とを配置して構成される。凝縮部38を、主凝縮器43と、冷凍サイクルにおける主凝縮器43の上流側に配置される補助凝縮器44とで構成し、主凝縮器43および補助凝縮器44を含む冷凍ユニット21の全体を、機械室22に対して出し入れ可能に収容する。主凝縮器43および補助凝縮器44はそれぞれ、一群のフィン61・64と、繰り返し反転屈曲されてフィン群を厚み方向へ貫く冷媒管62・65とを備えており、補助凝縮器44のフィン64のピッチP2を、主凝縮器43のフィン61のピッチP1よりも大きく設定する。主凝縮器43の冷媒管62を、熱交換風に対して相互に位置をずらした千鳥状に配列し、補助凝縮器44の冷媒管65を、熱交換風に対して各段が平行な格子状に配列する。主凝縮器43と、補助凝縮器44と、送風ファン52とを、機械室22の内部を通過する熱交換風の通過方向に沿って一直線上に配置する。機械室22の内部を通過する熱交換風の風上側に主凝縮器43を配置し、主凝縮器43よりも風下側に補助凝縮器44を配置する。補助凝縮器44の熱交換風の通風方向に係る前後方向の幅寸法を、主凝縮器43の前後方向の幅寸法よりも小さく設定する。
主凝縮器43と補助凝縮器44の間に送風ファン52を配置する。
主凝縮器43を、機械室22の内部を通過する熱交換風の上流端部に配置する。
補助凝縮器44を、機械室22の内部を通過する熱交換風の下流端部に配置する。
本発明では、凝縮部38を主凝縮器43と補助凝縮器44とで構成し、両凝縮器43・44を含む冷凍ユニット21の全体を、機械室22に対して出し入れ可能に収容した。これによれば、冷凍ユニット21を機械室22から引き出して、補助凝縮器44を含む冷凍ユニット21の各機器を開放空間に臨ませることにより、これら各機器のメンテナンス作業を効率良く行うことができる。
主凝縮器43、補助凝縮器44、および送風ファン52を一直線上に配置すると、送風ファン52で生起された熱交換風を、風向変換による風量ロスを伴うこと無くそのまま主凝縮器43および補助凝縮器44に送給することができる。これによれば、補助凝縮器44を設けることに伴う熱交換風の風量の低下を、送風ファン52の風量の上昇によって補う際に、送風ファン52の風量を上記低下分とほぼ同量だけ上昇させれば、補助凝縮器44を設けない場合と同量の熱交換風を得ることができる。このように、本発明によれば、送風ファン52の風量を大幅に上昇させること無く、換言すれば、送風ファン52のファンモータの騒音の増加や消費電力の大幅な上昇を招くこと無く、補助凝縮器44を設けることに伴う風量の低下を補うことができ、従って、熱交換風の風量が低下するのを避けながら、補助凝縮器44を含む凝縮部38による冷媒の凝縮作用を促進することができる。また、補助凝縮器44に対して十分な風量の熱交換風を送給できると、補助凝縮器44における熱交換効率が上昇するため、補助凝縮器44を小型化することができる。
主凝縮器43と補助凝縮器44の間に送風ファン52を配置すると、送風ファン52の送風方向の前後に主凝縮器43と補助凝縮器44を位置させて、送風ファン52に吸込まれる熱交換風と、送風ファン52から吹出される熱交換風とを、それぞれ凝縮器43・44にダイレクトに送給して、好適に熱交換を行うことができる。
補助凝縮器44のフィン64のピッチP2を、主凝縮器43のフィン61のピッチP1よりも大きく設定すると、補助凝縮器44における熱交換風の通風抵抗が小さくなり、補助凝縮器44を設けることに伴う熱交換風の風量の低下分が少なくなる。これにより、風量低下を補うための送風ファン52の風量の上昇分が少なくて済むようになり、従って、ファンモータの騒音の増加や消費電力の上昇をさらに抑えることができる。さらに、補助凝縮器44のピッチP2を大きく設定すると、フィン64に埃などが付着し難くなるので、補助凝縮器44の目詰まりを防止するためのメンテナンスの頻度を低くすることができる。
補助凝縮器44の冷媒管65を格子状に配列すると、これを千鳥状に配列する場合に比べて、補助凝縮器44における熱交換風の通風抵抗が小さくなる。これにより、補助凝縮器44を設けることに伴う熱交換風の風量の低下分が少なくなるので、風量低下を補うための送風ファン52の風量の上昇分が少なくて済むようになり、従って、ファンモータの騒音の増加や消費電力の上昇をさらに抑えることができる。
熱交換風の風上側に主凝縮器43を配置し、風下側に補助凝縮器44を配置すると、補助凝縮器44と熱交換する前の比較的低温の熱交換風を主凝縮器43に送給して、主凝縮器43を流れる冷媒を的確に冷却して、これを凝縮させることができる。補助凝縮器44には、主凝縮器43を通過した熱交換風が送給されるが、補助凝縮器44を流れる冷媒は、圧縮機37から吐出される高温(例えば、70〜100℃)の冷媒ガスであるため、主凝縮器43と熱交換した後の比較的高温の熱交換風であっても、補助凝縮器44との間で問題無く熱交換を行って、補助凝縮器44を流れる冷媒ガスを冷却することができる。
主凝縮器43を熱交換風の上流端部に配置すると、機械室22に導入された直後の熱交換前の新鮮な熱交換風を、主凝縮器43に送給することができる。従って、主凝縮器43を流れる冷媒をより的確に冷却して、これを凝縮させることができる。
補助凝縮器44を熱交換風の下流端部に配置すると、補助凝縮器44を除く冷凍ユニット21の各機器を、補助凝縮器44の上流側に位置させて、これら各機器が、補助凝縮器44と熱交換して温度が上昇した熱交換風に晒されることを解消できるので、各機器の温度上昇を防止することができる。
本発明の実施形態に係るショーケースの要部の横断平面図である。 ショーケースの正面図である。 ショーケースの縦断側面図である。 ショーケースの収容室の横断平面図である。 ショーケースの冷媒回路図である。 ショーケースの機械室の縦断側面図である。 機械室内における冷凍ユニットの主凝縮器の縦断正面図である。 機械室内における冷凍ユニットの補助凝縮器の縦断正面図である。
(実施形態) 図1ないし図8は、本発明をリーチイン型の冷凍クローズドショーケースに適用した実施形態を示す。この実施形態における前後、左右、上下とは、図2および図3に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。両図においてショーケースは、断熱壁で構成される本体ケース1と、本体ケース1の前面開口2を揺動開閉する左右一対の扉3と、本体ケース1の左右側面に配置した側面パネル4と、本体ケース1の内側に配置されて貯蔵室5を区画する内ケース6とを備える。内ケース6は、本体ケース1と同様に前面が開口しており、複数個の陳列棚7が貯蔵室5内に多段状に設置されている。
本体ケース1と内ケース6の間には、貯蔵室5の上下および後部を囲む冷気通路10が区画され、この冷気通路10には蒸発器11および冷気循環用の循環ファン12が配置されている。貯蔵室5の上部前側には冷気吹出口13が設けられ、貯蔵室5の下部前側には冷気吸込口14が設けられている。循環ファン12を駆動すると、貯蔵室5内の空気が冷気吸込口14から吸込まれたのち蒸発器11を通過する間に冷却され、冷却された冷気が冷気吹出口13から冷気吸込口14へ向かって下向きに吹き出されて、貯蔵室5の前面にエアーカーテンを形成する。
図1および図2に示すように本体ケース1の下側には、電装箱18および排水処理部19を収容する収容室20と、冷凍ユニット21を収容する機械室22とが、左右に隣接するように形成されている。収容室20と機械室22はそれぞれ、前面および後面に開口を有しており、収容室20の前面開口には収容室パネル23が、機械室22の前面開口には通気自在な機械室パネル24が、それぞれ着脱可能に装着されている。収容室20において電装箱18と排水処理部19は左右に並べて配置されており、収容室パネル23を取り外して収容室20の前面開口を開放すると、電装箱18と排水処理部19を収容室20に対して個別に出し入れすることができる。また、機械室パネル24を取り外して機械室22の前面開口を開放すると、冷凍ユニット21を機械室22に対して出し入れすることができる。電装箱18と排水処理部19と冷凍ユニット21のメンテナンスの頻度は様々であるため、これら三者18・19・21を収容室20あるいは機械室22に対して個別に出し入れできると、三者18・19・21のうち1つだけのメンテナンスを行う場合に便利である。
図1および図3に示すように、収容室20および機械室22を区画する左右の側壁26の後端面には、本体ケース1の背面よりも後方へ突出するスペーサ27がそれぞれ設けられている。これらスペーサ27は、ショーケースを壁W沿いに設置する際に壁Wに先当たりして、収容室20および機械室22の後面開口が壁Wで塞がれることを防止する。さらにスペーサ27は、本体ケース1の背面と壁Wとの間に排気スペースSを確保している。本実施形態では、各スペーサ27の前後幅すなわち排気スペースSの前後幅を10cmとした。
図4に示すように電装箱18には、冷凍サイクルの制御基板などの電装品が収容されており、排水処理部19に臨む電装箱18の外側面には、放熱用のヒートシンク30が設けられている。排水処理部19は、蒸発器11の除霜によって生じた除霜水などのドレン水を受けるドレンパン31と、ドレン水を吸い上げて蒸発させるための蒸発体32と、蒸発体32の前方に配置されたファン33などで構成される。蒸発体32は、多数の吸水シートの集合体からなり、全体がブロック状に形成されており、各シートがファン33による送風方向とほぼ平行になる状態でドレンパン31内に配置されている。蒸発体32がファン33の真後ろすなわち送風領域に配置されるのに対し、ヒートシンク30は、ファン33の送風領域から側方へずれた位置にある。しかし、ヒートシンク30は、ファン33に対向する蒸発体32の前端面よりも後方に位置しているため、蒸発体32を迂回するように流れる風の一部が、ヒートシンク30に送給される。
排水処理部19に臨む収容室パネル23の右側半面には多数個の通風口が形成されており(図2参照)、ファン33を駆動すると、各通風口から収容室20へ風が導入される。この導入風の一部が、蒸発体32の吸水シートどうしの隙間を通過しながら、シートに含まれる水分を蒸発させる。導入風の残部は、蒸発体32を迂回するように流れ、その一部がヒートシンク30を通過しながらこれを冷却する。蒸発体32やヒートシンク30を通過した風は、収容室20の後面開口を介して収容室20の外へ排出され、さらに排気スペースSを通ってショーケースの上方へ排出される。
図5は、本実施形態に係るショーケースの冷媒回路図を示しており、そこでは圧縮機37、凝縮部38、電子膨張弁(膨張部)39、蒸発器11、および2個のアキュムレータ40などを冷媒配管41で接続して、冷凍サイクルを構成している。圧縮機37は、運転周波数を変更できるインバータ圧縮機である。凝縮部38は主凝縮器43と補助凝縮器44とで構成してあり、両凝縮器43・44のうち補助凝縮器44は、冷凍サイクルにおける主凝縮器43の上流側に配置してある。冷媒配管41における主凝縮器43の下流側にはドライヤ46が配置されており、このドライヤ46の下流側からインジェクション回路47が分岐して、圧縮機37に接続されている。インジェクション回路47は、主凝縮器43で凝縮された高圧冷媒液の一部を、キャピラリーチューブ48で減圧したのち圧縮機37に注入して、圧縮機37を冷却する。
冷凍サイクルにおける主凝縮器43の上流側に補助凝縮器44を配置すると、圧縮機37から吐出される高温(例えば、70〜100℃)かつ高圧の冷媒ガスを、まず補助凝縮器44で冷却することにより、その温度を例えば40〜50℃まで低下させることができる。このように、補助凝縮器44で冷媒ガスを冷却すると、次に冷媒が流れ込む主凝縮器43において、これを確実に冷却して凝縮させ、低温(例えば、35〜40℃)の冷媒液を得ることができる。
また、主凝縮器43に加えて補助凝縮器44を備える凝縮部38によれば、蒸発器11の除霜運転や扉3の開放などにより貯蔵室5の室温が上昇して、圧縮機37の運転周波数が上昇することにより、そこから吐出される冷媒ガスの温度が安定時の凝縮温度を大きく上回った場合でも、これを確実に冷却して凝縮させることができる。さらに、凝縮部38を主凝縮器43と補助凝縮器44で構成すると、主凝縮器のみで凝縮部を構成する場合に比べて、主凝縮器43において要求される放熱量が少なくなるので、主凝縮器43を小型化することができる。主凝縮器43を小型化すると、これを収容する機械室22の高さ寸法を小さくすることが可能となり、その分だけ貯蔵室5の高さ寸法を大きくして、貯蔵室5の容量を大きくすることができる。
蒸発器11および電子膨張弁39は本体ケース1に内蔵される。一方、圧縮機37、主凝縮器43、補助凝縮器44、アキュムレータ40、ドライヤ46、およびインジェクション回路47は、両凝縮器43・44に熱交換風を送給する送風ファン52とともにユニットベース53上に配置されて、冷凍ユニット21を構成する。図1および図7に示すように機械室22の内部には、断面コ字状の形材で形成した左右一対のスライドガイド56が設けられており、これらスライドガイド56に沿ってユニットベース53を前後にスライドさせることにより、冷凍ユニット21を機械室22に対して出し入れすることができる。電子膨張弁39の上流側と蒸発器11の下流側に位置する冷媒配管41は、それぞれ螺旋状に巻回されて伸縮自在な伸縮部54として形成してあり、冷凍ユニット21の出し入れの際に伸縮部54が伸縮することで、冷凍ユニット21の前後動作を吸収している。
冷凍ユニット21の各機器のメンテナンスを行う際は、機械室パネル24を取り外して機械室22の前面開口を開放し、冷凍ユニット21の全体を機械室22から前方へ引き出す。これにより、補助凝縮器44を含む各機器を開放空間に臨ませて、これら各機器のメンテナンス作業を効率良く行うことができる。補助凝縮器が排気ダクトに固定されていた従来のショーケースにおいては、その背面側でメンテナンス作業を行う必要があり、作業スペースを作り出すのに大きな手間を要していたが、本実施形態のショーケースにおいては、当該ショーケースを移動させることなく、冷凍ユニット21の全体を機械室22から前方へ引き出すだけで、補助凝縮器44を含む各機器のメンテナンス作業を開始することができる。また、メンテナンス作業の終了後は、冷凍ユニット21の全体を機械室22に再び収容するだけで、ショーケースを再稼動可能な状態として、その運転を再開することができる。
図6に示すように送風ファン52は、機械室22の前面から熱交換風を吸込んで機械室22の後面へと吹出し、機械室22の前面から後面に至る熱交換風の通過経路に配置した圧縮機37および両凝縮器43・44を冷却する。熱交換風の通過経路には、風上側(冷凍ユニット21の前側)から主凝縮器43、送風ファン52、圧縮機37、および補助凝縮器44が記載順に配置されている。両凝縮器43・44は、全体として左右方向に細長いブロック状に形成されており、主凝縮器43はユニットベース53の前端部に設置され、補助凝縮器44はユニットベース53の後端部に設置されている。主凝縮器43の後方に、4個の送風ファン52が左右に並べて配置されている。
機械室パネル24には、熱交換風を機械室22へ導入するための多数個の通風口が、その全面にわたって形成されており(図2参照)、これら通風口の内面(後面)側にフィルタ58が装着されている。送風ファン52を駆動すると、機械室パネル24の各通風口から機械室22へ導入された熱交換風が、主凝縮器43、圧縮機37、および補助凝縮器44を順に冷却してから、機械室22の後面開口を介して機械室22の外へ排出される。排出された熱交換風は上向きに方向変換して、排気スペースSを通ってショーケースの上方へ排出される。
主凝縮器43をユニットベース53の前端部、すなわち熱交換風の上流端部に配置すると、機械室22に導入された直後の熱交換前の新鮮な熱交換風を、主凝縮器43に送給することができる。従って、主凝縮器43を流れる冷媒を的確に冷却して、これを凝縮させることができる。また、補助凝縮器44をユニットベース53の後端部、すなわち熱交換風の下流端部に配置すると、補助凝縮器44を除く冷凍ユニット21の各機器を、補助凝縮器44の上流側に位置させて、これら各機器が、補助凝縮器44と熱交換して温度が上昇した熱交換風に晒されることを解消できるので、各機器の温度上昇を防止することができる。補助凝縮器44には、主凝縮器43を通過した熱交換風が送給されるが、先に述べたように、補助凝縮器44を流れる冷媒ガスの温度は、主凝縮器43を流れる冷媒の温度を大きく上回るため、主凝縮器43と熱交換した後の比較的高温の熱交換風であっても、補助凝縮器44との間で問題無く熱交換を行って、補助凝縮器44を流れる冷媒ガスを冷却することができる。
主凝縮器43と補助凝縮器44の間に送風ファン52を配置して、これら三者43・44・57を一直線上に配置すると、送風ファン52で生起された熱交換風を、風向変換による風量ロスを伴うこと無くそのまま主凝縮器43および補助凝縮器44に送給することができる。これによれば、補助凝縮器44を設けることに伴う熱交換風の風量の低下を、送風ファン52の風量の上昇によって補う際に、送風ファン52の風量を上記低下分とほぼ同量だけ上昇させれば、補助凝縮器44を設けない場合と同量の熱交換風を得ることができる。このように、本実施形態によれば、送風ファン52の風量を大幅に上昇させること無く、換言すれば、送風ファン52のファンモータの騒音の増加や消費電力の大幅な上昇を招くこと無く、補助凝縮器44を設けることに伴う風量の低下を補うことができ、従って、熱交換風の風量が低下するのを避けながら、補助凝縮器44を含む凝縮部38による冷媒の凝縮作用を促進することができる。また、送風ファン52の前後に主凝縮器43と補助凝縮器44を位置させると、送風ファン52に吸込まれる熱交換風を主凝縮器43に、送風ファン52から吹出される熱交換風を補助凝縮器44に、それぞれダイレクトに送給して、好適に熱交換を行うことができる。
図7に示すように主凝縮器43は、金属プレートからなる一群のフィン61と、繰り返し反転屈曲されてフィン群を厚み方向へ貫く冷媒管62と、ユニットベース53上に固定されて冷媒管62を支持する左右一対の側枠63とを備えている。図8に示すように補助凝縮器44は、主凝縮器43と同様のフィン64、冷媒管65、および側枠66を備えている。両凝縮器43・44は、フィン61・64のピッチP1・P2が相違しており、補助凝縮器44のピッチP2が、主凝縮器43のピッチP1よりも大きく設定されている(P1<P2)。本実施形態では、主凝縮器43のピッチP1を3.6mm、補助凝縮器44のピッチP2を12mmに設定した。このように、補助凝縮器44のピッチP2を大きく設定すると、補助凝縮器44における熱交換風の通風抵抗を小さくすることができる。さらに、補助凝縮器44のピッチP2を大きく設定すると、フィン64に埃などが付着し難くなる。特に本実施形態では、補助凝縮器44のピッチP2を、主凝縮器43のピッチP1の3倍以上も大きい12mmに設定したので、余程大きな埃がフィン64に付着しない限り補助凝縮器44が目詰まりすることはなく、また、目詰まりを引き起こすほど大きな埃はフィルタ58で確実に捕捉される。従って、この補助凝縮器44によれば、目詰まりを防止するためのメンテナンスの頻度を著しく低くすることができる。
図6に示すように、補助凝縮器44の上下方向の高さ寸法は、主凝縮器43の上下高さ寸法とほぼ等しく設定され、補助凝縮器44の前後方向(熱交換風の通風方向)の幅寸法は、主凝縮器43の前後幅寸法の約半分に設定される。補助凝縮器44の冷媒管65の全長は、主凝縮器43の冷媒管62の全長の約半分である。具体的には、補助凝縮器44の冷媒管65は、上下方向に6段、前後方向に3列にわたって配置された6段3列の構成になっており、熱交換風に対して各段が平行な格子状に配列されている。このように、冷媒管65を格子状に配列すると、補助凝縮器44における熱交換風の通風抵抗を小さくすることができる。一方、主凝縮器43の冷媒管62は、6段6列の構成になっており、熱交換風に対して相互に位置をずらした千鳥状に配列されている。詳しくは、冷媒管62の各列が、前後に隣接する列に対して上下方向に位置をずらして配置されており、その位置ずれ量は、冷媒管62の上下方向のピッチの半分とした。
上記のように、補助凝縮器44のフィン64のピッチP2を比較的大きく設定し、さらに冷媒管65を格子状に配列して、補助凝縮器44における熱交換風の通風抵抗を小さくすると、補助凝縮器44を設けることに伴う熱交換風の風量の低下分を少なくできる。これにより、風量低下を補うための送風ファン52の風量の上昇分が少なくて済むようになり、従って、ファンモータの騒音の増加や消費電力の上昇をさらに抑えることができる。
尤も、補助凝縮器44のピッチP2を大きく設定すると、フィン64の枚数が少なくなるため伝熱面積が小さくなり、また、冷媒管65を格子状に配列すると、千鳥状の配列に比べて熱交換風との接触機会が少なくなる。しかし、補助凝縮器44には圧縮機37から吐出される高温の冷媒ガスが流れており、このガスと熱交換風の温度差は大きいため、伝熱面積が小さく、熱交換風との接触機会が少なくても、熱交換を十分に行うことができる。一方、主凝縮器43においては、フィン61のピッチP1を小さく設定して伝熱面積を大きくするとともに、冷媒管62を千鳥状に配列して熱交換風との接触機会を増加することにより、熱交換効率を向上して、冷媒管62を流れる冷媒を確実に凝縮させるようにしている。
発明の適用対象は、冷凍クローズドショーケースに限られず、冷蔵ショーケースやオープンショーケースにも適用することができ、また、背面の排気ダクトを持たない平型タイプのショーケースにも適用することができる。また本発明は、ショーケース以外の冷却装置、例えば冷凍冷蔵庫にも適用することができる。
本発明において、機械室22から冷凍ユニット21を引き出す方向は前方に限られず、左右方向もしくは後方であってもよい。ただし、上記の実施形態で示したショーケースなどの、貯蔵室5の前面が開口する冷却装置は、その後面が壁Wに沿うように、また、その左右に別の冷却装置が隣接するように設置されることが多く、この場合は前面以外の面が塞がれる。このため、貯蔵室5の前面が開口する冷却装置においては、冷凍ユニット21の引き出し方向を前方とすることが好ましい。これにより、メンテナンス対象の冷却装置やその周囲の冷却装置を移動させることなく、冷凍ユニット21を引き出してメンテナンス作業を行うことができる。一方、貯蔵室5の上面が開口する平型タイプのショーケースなどの冷却装置は、通路の中央などに設置されて、前面以外にも後面や左右面が開放されることが多い。このため、貯蔵室5の上面が開口する冷却装置においては、冷凍ユニット21の引き出し方向を左右方向や後方としてもよい。また、貯蔵室5の前面あるいは上面が開口する冷却装置において、冷凍ユニット21の引き出し方向は単一方向に限られず、複数方向であってもよい。機械室22における熱交換風の通風方向は後ろ向きに限られず、前向きや左右方向であってもよい。
11 蒸発器
21 冷凍ユニット
22 機械室
37 圧縮機
38 凝縮部
39 電子膨張弁(膨張部)
41 冷媒配管
43 主凝縮器
44 補助凝縮器
52 送風ファン
53 ユニットベース
61 主凝縮器のフィン
62 主凝縮器の冷媒管
64 補助凝縮器のフィン
65 補助凝縮器の冷媒管

Claims (4)

  1. 被冷却物を収納する貯蔵室(5)と、冷凍ユニット(21)を収容する機械室(22)とを備えており、
    圧縮機(37)、凝縮部(38)、膨張部(39)、および蒸発器(11)を冷媒配管(41)で接続してなる冷凍サイクルによって貯蔵室(5)が冷却される冷却装置であって、
    冷凍ユニット(21)が、ユニットベース(53)上に圧縮機(37)と、凝縮部(38)と、凝縮部(38)に熱交換風を送給する送風ファン(52)とを配置して構成されており、
    凝縮部(38)が、主凝縮器(43)と、冷凍サイクルにおける主凝縮器(43)の上流側に配置される補助凝縮器(44)とで構成されており、
    主凝縮器(43)および補助凝縮器(44)を含む冷凍ユニット(21)の全体が、機械室(22)に対して出し入れ可能に収容してあり、
    主凝縮器(43)および補助凝縮器(44)はそれぞれ、一群のフィン(61・64)と、繰り返し反転屈曲されてフィン群を厚み方向へ貫く冷媒管(62・65)とを備えており、
    補助凝縮器(44)のフィン(64)のピッチ(P2)が、主凝縮器(43)のフィン(61)のピッチ(P1)よりも大きく設定されており、
    主凝縮器(43)の冷媒管(62)が、熱交換風に対して相互に位置をずらした千鳥状に配列されており、
    補助凝縮器(44)の冷媒管(65)が、熱交換風に対して各段が平行な格子状に配列されており、
    主凝縮器(43)と、補助凝縮器(44)と、送風ファン(52)とが、機械室(22)の内部を通過する熱交換風の通過方向に沿って一直線上に配置されており、
    機械室(22)の内部を通過する熱交換風の風上側に主凝縮器(43)が配置され、主凝縮器(43)よりも風下側に補助凝縮器(44)が配置されており、
    補助凝縮器(44)の熱交換風の通風方向に係る前後方向の幅寸法が、主凝縮器(43)の前後方向の幅寸法よりも小さく設定されていることを特徴とする冷却装置。
  2. 主凝縮器(43)と補助凝縮器(44)の間に送風ファン(52)が配置されている請求項1に記載の冷却装置。
  3. 主凝縮器(43)が、機械室(22)の内部を通過する熱交換風の上流端部に配置されている請求項1または2に記載の冷却装置。
  4. 補助凝縮器(44)が、機械室(22)の内部を通過する熱交換風の下流端部に配置されている請求項1から3のいずれかひとつに記載の冷却装置
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