JP6327464B2 - 鉄骨部材の吊上げ補助装置 - Google Patents
鉄骨部材の吊上げ補助装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6327464B2 JP6327464B2 JP2014147949A JP2014147949A JP6327464B2 JP 6327464 B2 JP6327464 B2 JP 6327464B2 JP 2014147949 A JP2014147949 A JP 2014147949A JP 2014147949 A JP2014147949 A JP 2014147949A JP 6327464 B2 JP6327464 B2 JP 6327464B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel member
- lifting
- column
- body frame
- main body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
Description
すなわち、例えば柱仕口に対して上方から嵌合により大梁が接合されている鉄骨構造の柱梁構造において、大梁を吊り上げて柱仕口から離脱させて解体する際に、柱仕口と大梁との嵌合部分が密接した状態で接合されているため、外れ難い場合があった。仮に前述の嵌合部分においてクリアランスがあったとしても、例えば柱側の回転や傾き等により、柱仕口と大梁とが引っ掛かってしまい、大梁を吊り上げることができないおそれがあった。
また、本発明の吊上げ補助装置では、鉄骨部材と構造物との嵌合部分に近づき難いような作業条件の場合であっても、前述の各動作を遠隔操作により行うことができる。
図1に示すように、本実施の形態による鉄骨部材の吊上げ補助装置1は、例えば鉄骨構造の建物の柱梁の接合部において、柱3の柱仕口3A(構造物)に対して嵌合により接合される大梁2(鉄骨部材)をクレーン等の揚重機械(揚重手段)によって吊り上げて解体する際に用いられる。
なお、柱仕口3Aと梁接合端2Aとが重なる上下2箇所の部分のうち上側を、以下、柱梁接合部Tという。そして、柱仕口3Aに対して大梁2を離脱させる際には、大梁2を持ち上げることのみで両者を分離できるようになっている。
なお、一対のクランプ62、62同士の間の開き間隔は、開いた状態で少なくとも一対の係止爪部63同士の距離が大梁2の幅寸法よりも大きくなるとともに、閉じた状態で大梁2の幅寸法よりも小さくなるように設定されている。また、係止爪部63の上下方向の移動範囲は、大梁2の下方の位置から、大梁2の下面2aよりも上方となる位置までの範囲に決められている。
なお、スペーサ7Aの上面7a(大梁2側)のみに磁石が設けられていることが好ましい。これによりスペーサ7Aは、大梁2に対してのみ固着されることとなり、大梁2を吊り上げて解体する際に、柱仕口3Aに対しては離反し、大梁2の下面2aにスペーサ7Aが固着されたまま解体して回収することができる。
図1及び図3に示すように、揚重機械のワイヤ先端に吊り下げられた吊上げ補助装置1を下降させて、柱梁接合部Tに対して上方から近接させ、側面ガイド41を梁側フランジ21及び柱側フランジ31の側面21a、31aに当接させることで吊上げ補助装置1が柱梁接合部Tに位置決めされる。そして、吊上げ補助装置1は、持上げシリンダ5の凹部51を柱仕口3Aの係止突起32に嵌合させた状態で配置される(図4(a)参照)。
その後、図6(b)に示すように、持上げシリンダ5を収縮させて、凹部51による柱仕口3Aへの押圧を解除することで、吊上げ補助装置1とともに大梁2が下がり、その大梁2の荷重は隙間Sに残置されているスペーサ7Aが受け持つことになる。そして、クランプ機構6の係止爪部63を下降させるとともに、クランプ62、62を開いてクランプ機構6による把持状態を解除する。
ここで、スペーサ7Aによって持ち上げられた大梁2を吊り上げて撤去する際に用いられる上記吊下げ装置として、例えば特開2013−32218号公報の図9〜図12に開示される吊下げ装置を使用することができる。
図1及び図2に示すように、本実施の形態の吊上げ補助装置1では、本体フレーム4を大梁2の柱仕口3Aとの接合部(柱梁接合部T)に配置し、クランプ機構6によって大梁2を本体フレーム4に把持させた後、持上げシリンダ5により柱仕口3Aに反力を取って本体フレーム4を上昇させ、これにより大梁2を柱仕口3Aの上方に離脱させることができる。
また、本実施の形態では、大梁2と柱仕口3Aとの嵌合部分に近づき難いような作業条件の場合であっても、前述の各動作を遠隔操作により行うことができる。
次に、図8に示すように、第2の実施の形態による鉄骨部材の吊上げ補助装置1Aは、持上げシリンダ5Aの反力保持部の位置を代えたものである。具体的には、持上げシリンダ5Aは、本体フレーム4のうち平面視で梁接合端2Aの外側で、かつ柱仕口3Aに反力を取ることが可能な位置に複数が幅方向に沿って間隔をあけて設けられている。持上げシリンダ5Aの下端に位置する反力保持部5aは、上下一対の柱側フランジ31のうち上側に位置する柱側フランジ31の上面31bに当接する。
例えば、本実施の形態では、本体フレーム4を持ち上げる際の持上げシリンダ5の反力受け位置が柱側フランジ31の係止突起32や、柱側フランジ31の上面31bとされているが、この位置に限定されることはなく、鉄骨部材(大梁2)を嵌合により接合する構造物であればよい。そのため、吊り上げられる鉄骨部材が嵌合する対象となる構造物としては、本実施の形態のような柱3に限定されることはなく、例えば壁面から突出するリブ材などでも良く、また構造物が鉄骨構造であることに制限されず、鉄筋コンクリート造のブロックなどであってもかまわない。要は、鉄骨部材が構造物に対して嵌合により接合されている構造が適用対象となるのである。
また、スペーサ7Aの形状は、任意に設定することができる。そして、本実施の形態では、スペーサ7Aの上面7aなどに磁力を有し、大梁2の下面2aに固着可能な構成としているが、磁力を有さないスペーサであってもよい。
2 大梁(鉄骨部材)
2A 梁接合端
2a 下面
3 柱
3A 柱仕口(構造物)
4 本体フレーム
5、5A 持上げシリンダ(持上げ機構)
6 クランプ機構
7 差込み機構
7A スペーサ
21 梁側フランジ
31 柱側フランジ
32 係止突起
41 側面ガイド
62 クランプ
63 係止爪部
71 突出ロッド
72 挿入シリンダ
S 隙間
T 柱梁接合部
X 幅方向
Claims (4)
- 構造物上に嵌合により接合された鉄骨部材を吊り上げて解体する際に用いられる鉄骨部材の吊上げ補助装置であって、
揚重手段によって吊り下げられる本体フレームと、
該本体フレームに設けられ、前記鉄骨部材を把持するクランプ機構と、
前記構造物に対して反力を取って前記本体フレームを上昇させる持上げ機構と、
前記クランプ機構で把持され前記持上げ機構によって上昇された前記鉄骨部材と前記構造物との間の隙間にスペーサを残置可能に挿入させる差込み機構と、
を備えていることを特徴とする鉄骨部材の吊上げ補助装置。 - 前記クランプ機構は、上下移動自在で、かつ前記鉄骨部材の下方に配置させることが可能な係止爪部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の鉄骨部材の吊上げ補助装置。
- 前記本体フレームには、前記鉄骨部材の側面に当接して水平方向に位置決めする側面ガイドが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄骨部材の吊上げ補助装置。
- 前記スペーサは、少なくとも一部が前記鉄骨部材に固着可能な磁力を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の鉄骨部材の吊上げ補助装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014147949A JP6327464B2 (ja) | 2014-07-18 | 2014-07-18 | 鉄骨部材の吊上げ補助装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014147949A JP6327464B2 (ja) | 2014-07-18 | 2014-07-18 | 鉄骨部材の吊上げ補助装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016023032A JP2016023032A (ja) | 2016-02-08 |
JP6327464B2 true JP6327464B2 (ja) | 2018-05-23 |
Family
ID=55270150
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014147949A Active JP6327464B2 (ja) | 2014-07-18 | 2014-07-18 | 鉄骨部材の吊上げ補助装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6327464B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113843886B (zh) * | 2021-10-11 | 2022-12-06 | 北京好运达智创科技有限公司 | 盖梁起移脱模装置及脱模方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS625180U (ja) * | 1985-06-26 | 1987-01-13 | ||
JPH04117886U (ja) * | 1991-04-05 | 1992-10-21 | 川鉄鉄構工業株式会社 | シートリフタ |
JP3034734U (ja) * | 1996-08-14 | 1997-03-07 | 株式会社ピー・エス | 吊上げ金具 |
JPH10194660A (ja) * | 1997-01-14 | 1998-07-28 | Ginan Shatai Kogyo:Kk | 物品の分離装置 |
DE102009030011A1 (de) * | 2009-06-23 | 2010-12-30 | Weber Maschinenbau Gmbh Breidenbach | Produktgreifer |
-
2014
- 2014-07-18 JP JP2014147949A patent/JP6327464B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016023032A (ja) | 2016-02-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2019214086A (ja) | エンドエフェクタおよび部材取り付け方法 | |
JP2012012835A (ja) | 高所作業用作業床の施工方法 | |
JP6573479B2 (ja) | 高架構造物の構築方法 | |
JP6327464B2 (ja) | 鉄骨部材の吊上げ補助装置 | |
CN210288350U (zh) | 一种用于smw工法桩的型钢定位装置 | |
JP2009108611A (ja) | 鉄筋建込み用治具及び鉄筋の建込み方法 | |
CN103774842A (zh) | 提升式方形竖井模板 | |
KR101068170B1 (ko) | 시트파일 인발장치 | |
JPH09278348A (ja) | 吊りクランプ | |
CN214653024U (zh) | 抱箍式管桩吊装装置 | |
JP2016069837A (ja) | 嵌合補助治具及び継手部の嵌合方法 | |
JP6508958B2 (ja) | 解体システムおよび解体方法 | |
JP6674742B2 (ja) | 支持用具 | |
JP6508959B2 (ja) | 解体システムおよび解体方法 | |
JP2014084199A (ja) | 天井クレーンの設置方法 | |
JP2017044004A (ja) | 圧入装置およびサブチャック付サブチャックフレーム | |
JP2002038478A (ja) | 鋼製部材の溶接・圧入装置及び溶接・圧入工法 | |
CN105089271A (zh) | 机械式预埋螺栓定位安装组件 | |
JP5171978B2 (ja) | バイブロハンマ装置 | |
JP6694774B2 (ja) | 足場用幅木装置 | |
JP6470012B2 (ja) | リフト式セグメント組立装置 | |
JP3632068B2 (ja) | 型枠装置の型枠接合機構 | |
JP3192308U (ja) | 支持杭打設用のガイド装置 | |
JP5584577B2 (ja) | 埋設部材撤去装置 | |
JPH05321469A (ja) | 全天候形ビル自動構築工法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170517 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180216 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180306 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180404 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6327464 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |