JPH05321469A - 全天候形ビル自動構築工法 - Google Patents

全天候形ビル自動構築工法

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JPH05321469A
JPH05321469A JP12761592A JP12761592A JPH05321469A JP H05321469 A JPH05321469 A JP H05321469A JP 12761592 A JP12761592 A JP 12761592A JP 12761592 A JP12761592 A JP 12761592A JP H05321469 A JPH05321469 A JP H05321469A
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gripping
hydraulic cylinder
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Masatake Tokioka
誠剛 時岡
Hidehiko Watanabe
英彦 渡辺
Sunao Nagao
直 長尾
Shinya Ishigami
信哉 石上
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Kumagai Gumi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビル自動構築装置の支持構成を簡素化すると
ともに、自動構築装置の昇降を簡便且つ確実に行い、安
定したビル自動構築を行う。 【構成】 ビルの構築に伴って上昇していく自動構築装
置10であって、自動構築装置10の外側部12の内側
にガイドレール25,25…を上下方向に固設する。夫
々のガイドレール25の下端部に下部把持装置26を固
設し、ガイドレールの上部に上部把持装置27を上下へ
スライド自在に設ける。下部把持装置26と上部把持装
置27との間に引き上げ用油圧シリンダ28を介装し、
双方の把持装置26,27にて鉄骨部分を把持して自動
構築装置10を支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は全天候形ビル自動構築工
法に関するものであり、特に、新たに上階層を構築する
のに伴って自動構築装置を上昇させる昇降装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビル等の建築物の構築作業は人手
による作業が極めて多く、例えばコンクリート打設や高
所での鉄骨の建入れ等、困難で危険を伴う作業は殆んど
多工種の技能工によって行われている。然し、作業者の
高齢化及び技能工の不足により、労働力の確保が困難に
なっている。このため、構築作業の自動化を図って人力
への依存の割合を減少させた全天候形ビル自動構築工法
も提案されている。
【0003】上記全天候形ビル自動構築工法は、構築さ
れるビルの天井部及び外側部を被蔽し、且つ、クレーン
等の揚重装置や鉄骨組立、溶接等の自動ロボットを内装
した自動構築装置を設け、該自動構築装置を構築した既
設のフロアの鉄骨部分に支持させている。そして、既設
の鉄骨部分に油圧ジャッキで上下動する支持柱を複数個
設け、この支持柱をガイドとして自動構築装置を上昇さ
せながら、順次上階層を新たに構築していく。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の人力による構築
作業に代わって提案されている全天候形ビル自動構築工
法は、既設のフロアの鉄骨部分に自動構築装置を支持さ
せており、建築物のフロア内に自動構築装置の支持柱が
存在するため、天井走行クレーン等の構築装置のレイア
ウトが自由に設定し難い。そして、既設の鉄骨部分毎に
支持柱が必要となり、コストアップの要因となってい
る。又、前記支持柱は既存の鉄骨部分に建入れる状態で
接合されるので、地震時等の水平方向の振れに対する安
定性が悪い。
【0005】そこで、自動構築装置の支持構成を簡素化
するとともに、自動構築装置の昇降を簡便且つ確実に行
い、安定したビル自動構築工法を提供するために解決す
べき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課
題を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、構築されるビルの天
井部及び外側部を被蔽し、ビルの構築に伴って上昇して
いく全天候形ビル自動構築装置に於いて、自動構築装置
の外側部の内側にガイドレールを上下方向に固設し、こ
のガイドレールの下端部に自動構築装置の内側方向へ伸
縮自在な下部把持装置を突設するとともに、前記ガイド
レールに沿って上下へスライド自在で、且つ自動構築装
置の内側方向へ伸縮自在な上部把持装置をガイドレール
の上部に突設し、前記下部把持装置の先端部に設けた油
圧式チャック並びに上部把持装置の先端部に設けた油圧
式チャックにて既設の鉄骨部分を把持して自動構築装置
全体を支持し、更に、前記下部把持装置と上部把持装置
との間に引き上げ用油圧シリンダを介装して昇降装置を
形成し、既設の鉄骨部分の上部に新たな鉄骨部分を構築
した後に、先ず、前記下部把持装置を既設の鉄骨部分か
ら離反させ、引き上げ用油圧シリンダを収縮して前記下
部把持装置及びガイドレールとともに自動構築装置全体
を上昇し、次に、該下部把持装置を伸長して既設の鉄骨
部分の上部位置を把持し、更に、前記上部把持装置を既
設の鉄骨部分から離反させた後に、引き上げ用油圧シリ
ンダを伸長して該上部把持装置をガイドレールに沿って
上方へスライドし、次に、該上部把持装置を伸長して新
たな鉄骨部分を把持することにより再び自動構築装置全
体を支持し、斯かる工程を繰り返して自動構築装置全体
を上昇させながら、順次上階層を新たに構築していくよ
うにした全天候形ビル自動構築工法、及び、上記下部把
持装置は、その一端部を前記ガイドレールに固着し、そ
の他端部に一対の把持用アームを突設するとともに油圧
シリンダにて該把持用アームを自動構築装置の内側方向
へ伸縮自在にし、夫々の把持用アームの内側部に油圧式
チャックを拡縮自在に設け、更に、下部把持装置の上部
に前記引き上げ用油圧シリンダのロッドの下端部を連結
し、前記一対の把持用アームの伸縮並びに油圧式チャッ
クの拡縮によって、鉄骨部分を把持或いは離反できるよ
うにした全天候形ビル自動構築工法、並びに、上記上部
把持装置は、その一端部を前記ガイドレールにスライド
自在に嵌着し、その他端部に一対の把持用アームを突設
するとともに油圧シリンダにて該把持用アームを自動構
築装置の内側方向へ伸縮自在にし、夫々の把持用アーム
の内側部に油圧式チャックを拡縮自在に設け、更に、上
部把持装置に前記引き上げ用油圧シリンダのロッドの上
端部を連結し、前記一対の把持用アームの伸縮並びに油
圧式チャックの拡縮によって、鉄骨部分を把持或いは離
反できるようにするとともに、鉄骨部分から離反したと
きに引き上げ用油圧シリンダのロッドを伸長して、上部
把持装置をガイドレールに沿って上方へスライドさせ、
該上部把持装置が新たに構築した鉄骨部分を把持するよ
うにした全天候形ビル自動構築工法を提供するものであ
る。
【0007】
【作用】本発明の全天候形ビル自動構築工法では、下部
把持装置及び上部把持装置の夫々の油圧式チャックで鉄
骨部分を把持し、自動構築装置全体を支持する。既設の
鉄骨部分の上部に新たな鉄骨部分を構築した後に、自動
構築装置を上昇するに当っては、先ず、下部把持装置の
油圧式チャックを開いて既設の鉄骨部分から離反し、引
き上げ用油圧シリンダを収縮して下部把持装置及びガイ
ドレールとともに自動構築装置全体を上昇させる。この
とき、上部把持装置の油圧式チャックは既設の鉄骨部分
を把持しているため、この上部把持装置に対してガイド
レールが上方へスライドして、前記自動構築装置が上昇
する。
【0008】次に、下部把持装置を伸長して油圧式チャ
ックにて既設の鉄骨部分の上部位置を把持し、更に、上
部把持装置の油圧式チャックを開いて既設の鉄骨部分か
ら離反させた後に、引き上げ用油圧シリンダを伸長して
上部把持装置をガイドレールに沿って上方へスライドす
る。そして、ガイドレールの上部に移動した上部把持装
置を伸長し、油圧式チャックにて新たに構築した鉄骨部
分を把持することにより再び自動構築装置全体を支持す
る。
【0009】斯かる工程を繰り返して自動構築装置全体
を上昇させながら、順次上階層を新たに構築していく。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って詳述
する。図1乃至図3は全天候形ビル自動構築装置10を
示したものであり、自動構築装置10の天井部11の外
周に外側部12,12,12,12を垂設し、構築され
るビルを被蔽する。自動構築装置10の天井部11の内
側近傍位置に、前後方向へガータ走行ガイド13,1
3,13を固設してクレーンガータ14,14を前後動
自在に架設し、夫々のクレーンガータ14にはウインチ
15を走行自在に載置して、地上から構築資材を揚重す
るように形成する。又、自動構築装置10の外側部1
2,12,12,12の内側に複数の昇降装置16,1
6…を設け、夫々の昇降装置16の油圧式チャックが既
設の鉄骨部分17を把持して自動構築装置10の全体を
支持するとともに、新たに上階層を構築していくのに伴
って該自動構築装置10が上昇するように形成されてい
る。
【0011】前記ウインチ15のワイヤーロープ18に
把持装置19を懸吊するとともに、該把持装置19に位
置決め装置20を設ける。該把持装置19は、後述する
ように油圧式チャックに構築資材を把持し、前記ウイン
チ15の作動により地上から上階層の構築部分へ運搬す
る。そして、構築場所での細かい位置決めは前記位置決
め装置20で微動調整し、既設の鉄骨部分17に新たな
構築資材を建入れる。尚、ウインチ15と位置決め装置
20との間にサポート油圧シリンダ21を介装し、構築
資材を揚重する際に把持装置19の捩れを防止する。
【0012】図2及び図3に示すように、構築されるビ
ルの既設の鉄骨部分17の前面と、自動構築装置10の
前面側の外側部12との間には、地上から構築資材を揚
重するため揚重スペース22が設けられている。この揚
重スペース22内の前記前面側の外側部12の内側で、
且つ、ガータ走行ガイド13,13間の略中央位置に、
夫々自動構築装置10の天井部11から地上に至るまで
一対のガイドロープ23,23を張設し、地上に設けた
オートテンションウインチ24,24により自動構築装
置10の上昇に連動してガイドロープ23,23を繰り
出し、自動構築装置10の高さの変動に拘わらず、ガイ
ドロープ23,23へ常時一定のテンションを付与して
いる。
【0013】図1に示した昇降装置16は、自動構築装
置10の外側部12の内側にガイドレール25,25…
を上下方向に固設し、夫々のガイドレール25の下端部
に下部把持装置26を固設するとともに、夫々のガイド
レール25の上部にガイドレール25に沿って上下へス
ライド自在な上部把持装置27を設ける。更に、下部把
持装置26と上部把持装置27との間に、上下方向に収
縮自在なる引き上げ用油圧シリンダ28を介装して昇降
装置16が形成されている。
【0014】図4乃至図6は昇降装置16のうちの下部
把持装置26の要部を示し、該下部把持装置26の一端
部26aは横断面視H形のガイドレール25,25の下
端部に固設されている。該下部把持装置26の他端部2
6bには一対の把持用アーム29,29を突設するとと
もに、該下部把持装置26の内部に並設した油圧シリン
ダ30,30にて前記把持用アーム29,29を自動構
築装置10の内側方向へ伸縮自在に形成する。
【0015】前記把持用アーム29,29の内側部に油
圧式チャック31,31を対峙させ、既設の鉄骨部分1
7を前後両側から挟持できるように拡縮自在に設ける。
更に、把持用アーム29,29の先端に爪部32,32
を対設し、夫々の爪部32,32を油圧シリンダ33,
33の伸縮により、把持用アーム29,29の内側面か
ら出没自在に形成する。
【0016】そして、下部把持装置26の上部にブラケ
ット34を設け、前記引き上げ用油圧シリンダ28のロ
ッド28aの下端部をピン35にて連結する。又、下部
把持装置26の下部にアーム36を垂設し、このアーム
36に油圧シリンダ37を設けてその先端にローラー3
8を枢着する。尚、図5に示した符号39は受け具であ
り、平面視L字形に形成され、既設の鉄骨部分17の角
部に当接する位置に固着してあるが、必ずしも必要なも
のではなく、受け具39を設けなくてもよい。
【0017】図示した状態は、油圧シリンダ33,33
が伸長して爪部32,32が把持用アーム29,29の
内側面から内側へ突出し、油圧シリンダ30,30がや
や収縮して把持用アーム29,29が下部把持装置26
の他端部26bから引っ込む方向に付勢されているの
で、既設の鉄骨部分17を左右両側から挟持する。又、
前記油圧式チャック31,31が閉じて既設の鉄骨部分
17を前後両側から挟持し、且つ、把持用アーム29,
29が既設の横梁鉄骨部分17a上に乗せられて下方へ
のずり落ちを防止しているため、該下部把持装置26は
既設の鉄骨部分17に確実に固定された状態になってい
る。
【0018】図7乃至図9は昇降装置16のうちの上部
把持装置27の要部を示し、該上部把持装置27の一端
部27aには溝部40,40が穿設され、前記H形のガ
イドレール25,25の一側部にスライド自在に嵌着し
ている。該上部把持装置27の他端部27bには一対の
把持用アーム41,41を突設するとともに、該上部把
持装置27の内部に並設した油圧シリンダ42,42に
て前記把持用アーム41,41を自動構築装置10の内
側方向へ伸縮自在に形成する。
【0019】前記把持用アーム41,41の内側部に油
圧式チャック43,43を対峙させ、既設の鉄骨部分1
7を前後両側から挟持できるように拡縮自在に設ける。
更に、把持用アーム41,41の先端に爪部44,44
を対設し、夫々の爪部44,44を油圧シリンダ45,
45の伸縮により、把持用アーム41,41の内側面か
ら出没自在に形成する。
【0020】そして、上部把持装置27の上部にブラケ
ット46を設け、前記引き上げ用油圧シリンダ28を上
部把持装置27の下部から貫通して、その上端部をピン
47にて連結する。又、上部把持装置27の一端部27
aの下部にアーム48を斜設し、このアーム48の先端
に支持部49を設けて、その内部引き上げ用油圧シリン
ダ28を貫通させて支持する。尚、図8に示した符号5
0は受け具であり、平面視L字形に形成され、既設の鉄
骨部分17の角部に当接する位置に固着してある。この
受け具50も前記受け具39と同様に、必須のものでは
ない。
【0021】図示した状態は、油圧シリンダ45,45
が伸長して爪部44,44が把持用アーム41,41の
内側面から内側へ突出し、油圧シリンダ42,42がや
や収縮して把持用アーム41,41が上部把持装置27
の他端部27bから引っ込む方向に付勢されているの
で、既設の鉄骨部分17を左右両側から挟持する。又、
前記油圧式チャック43,43が閉じて既設の鉄骨部分
17を前後両側から挟持し、且つ、把持用アーム41,
41が既設の横梁鉄骨部分17a上に乗せられて下方へ
のずり落ちを防止しているため、該上部把持装置27は
既設の鉄骨部分17に確実に固定された状態になってい
る。
【0022】次に、昇降装置16の作動を説明する。図
10は、既設の鉄骨部分17を下部把持装置26及び上
部把持装置27が把持して固定された状態であり、自動
構築装置10は該昇降装置16により既設の鉄骨部分1
7の最上部に支持されている。斯かる状態で、既設の鉄
骨部分17の上部に、クレーン、組立ロボット、溶接ロ
ボット等の自動ロボット(図示せず)によって、新たな
鉄骨部分51を構築する。
【0023】上記新たな鉄骨部分51を構築した後は、
昇降装置16によって自動構築装置10を上昇させる。
先ず、引き上げ用油圧シリンダ28のロッド28aを僅
かに収縮して、下部把持装置26にかかる上下方向の圧
力をセンサーによって測定し、該圧力が零になったら引
き上げ用油圧シリンダ28の作動を停止する。次に、図
11に示すように昇降装置16の下部把持装置26の固
定を解除し、下部把持装置26を既設の鉄骨部分17か
ら離反する。該下部把持装置26の固定解除手順を説明
すれば、図12に示すように、一旦、油圧シリンダ3
0,30を僅かに伸長し、爪部32,32と既設の鉄骨
部分17との挟持を解除し、油圧シリンダ33,33を
収縮して爪部32,32を把持用アーム29,29の内
側面から引っ込める。
【0024】然る後に、油圧式チャック31,31を開
けば既設の鉄骨部分17と把持用アーム29,29とが
離反し、更に、図13に示すように、前記油圧シリンダ
30,30を収縮して把持用アーム29,29を下部把
持装置26の他端部から内部へ引っ込める。斯くして、
下部把持装置26が既設の鉄骨部分17から離反する。
之等各油圧シリンダの伸縮距離は夫々ストロークセンサ
ーによって検出し、自動的に所定位置に停止するように
制御する。
【0025】次に、図14に示すように引き上げ用油圧
シリンダ28のロッド28aを収縮し、下部把持装置2
6を上方へ引き上げる。このとき、下部把持装置26の
一端部に固着してあるガイドレール25,25並びにガ
イドレール25,25が固設されている前記外側部12
も一緒に引き上げられ、自動構築装置10全体が上昇す
る。引き上げ用油圧シリンダ28の収縮距離はストロー
クセンサーにより一定に制御される。尚、前記外側部1
2には複数の昇降装置16,16…が設けられており、
之等昇降装置16,16…が同時に作動するが、引き上
げ用油圧シリンダ28,28…の揚重力が不足する場合
には、前記新たに構築した鉄骨部分51に補助のウイン
チ52を設け、ワイヤーロープ53の下端を下部把持装
置26に係止して、之等ウインチ52を駆動して揚重力
を増加させるように構成してもよい。
【0026】そして、図15に示すように下部把持装置
26により、既設の鉄骨部分17の上部位置を把持す
る。下部把持装置26の把持手順は、図12及び図13
にて説明した固定解除手順の逆動作によって行う。ここ
で、図16に示すように昇降装置16の上部把持装置2
7の固定を解除し、上部把持装置27を既設の鉄骨部分
17から離反する。該上部把持装置27の固定解除手順
を説明すれば、図17に示すように、一旦、油圧シリン
ダ42,42を僅かに伸長し、爪部44,44と既設の
鉄骨部分17との挟持を解除し、油圧シリンダ45,4
5を収縮して爪部44,44を把持用アーム41,41
の内側面から引っ込める。
【0027】然る後に、油圧式チャック43,43を開
けば既設の鉄骨部分17と把持用アーム41,41とが
離反し、更に、図18に示すように、前記油圧シリンダ
42,42を収縮して把持用アーム41,41を上部把
持装置27の他端部から内部へ引っ込める。斯くして、
上部把持装置27が既設の鉄骨部分17から離反する。
之等各油圧シリンダの伸縮距離は夫々ストロークセンサ
ーによって検出し、自動的に所定位置に停止するように
制御する。
【0028】次に、図19に示すように引き上げ用油圧
シリンダ28のロッド28aを伸長し、上部把持装置2
7をガイドレール25,25に沿ってスライドさせなが
ら、ガイドレール25,25の上部まで上昇させる。そ
して、ストロークセンサーの検出値により上部把持装置
27が新たに構築された鉄骨部分51に至ったときは、
図20に示すように上部把持装置27により新たな鉄骨
部分51を把持する。上部把持装置27の把持固定手順
は、図17及び図18にて説明した固定解除手順の逆動
作によって行う。
【0029】斯くして、図10に示した状態から、前記
昇降装置16によって自動構築装置10が既設の横梁鉄
骨部分17aを一段階上昇して、図20に示した状態に
固定支持される。図10乃至図20にて説明した動作を
更にもう一度行うことにより、昇降装置16の下部把持
装置26及び上部把持装置27の双方が新たな鉄骨部分
51へ移動し、自動構築装置10が新たな構築部分に支
持される。上記工程は各種センサーの検出値に基づいて
自動制御され、該工程を繰り返して自動構築装置10全
体を上昇させながら順次上階層を新たに構築していく。
【0030】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【0031】
【発明の効果】本発明は上記一実施例に詳述したよう
に、自動構築装置全体を支持し且つ上昇させるための昇
降装置を構築する鉄骨部分の外側に設けてあるため、自
動構築装置内の各種構築作業に干渉することがない。従
って、自動構築装置を上昇する際に、他の構築作業を中
断することなく、作業工程が著しく短縮できる。
【0032】又、上部及び下部双方の把持装置によっ
て、鉄骨部分の外側から交互に柱を把持又は柱から離反
しながら、引き上げ用油圧シリンダで上昇していくた
め、地震等の水平方向の振れに対する安定性が高く、且
つ、簡素化された構成であることから安価にビルの自動
構築装置の昇降が可能となる等、正に諸種の効果を奏す
る発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、全天候形ビル自動構
築装置の内部を示した一部切欠正面図。
【図2】全天候形ビル自動構築装置の内部を示した一部
切欠側面図。
【図3】全天候形ビル自動構築装置の一部切欠平面図。
【図4】昇降装置の下部把持装置を示す要部正面図。
【図5】昇降装置の下部把持装置を示す要部底面図。
【図6】昇降装置の下部把持装置を示す要部側面図。
【図7】昇降装置の上部把持装置を示す要部正面図。
【図8】昇降装置の上部把持装置を示す要部平面図。
【図9】昇降装置の上部把持装置を示す要部側面図。
【図10】昇降装置の作動状態を示し、下部把持装置及
び上部把持装置が既設の鉄骨部分を把持して固定された
状態を説明する要部正面図。
【図11】昇降装置の作動状態を示し、下部把持装置の
固定が解除されて既設の鉄骨部分から離反した状態を説
明する要部正面図。
【図12】昇降装置の作動状態を示し、下部把持装置が
鉄骨部分への固定を解除する状態を説明する要部平面
図。
【図13】昇降装置の作動状態を示し、下部把持装置が
鉄骨部分から離反する状態を説明する要部平面図。
【図14】昇降装置の作動状態を示し、下部把持装置が
固定解除された後に引き上げ用油圧シリンダのロッドが
収縮し、自動構築装置が上昇した状態を説明する要部正
面図。
【図15】昇降装置の作動状態を示し、自動構築装置が
上昇した後に再び下部把持装置が鉄骨部分を把持して固
定された状態を説明する要部正面図。
【図16】昇降装置の作動状態を示し、図15に示した
状態から上部把持装置の固定が解除されて既設の鉄骨部
分から離反した状態を説明する要部正面図。
【図17】昇降装置の作動状態を示し、上部把持装置が
鉄骨部分への固定を解除する状態を説明する要部平面
図。
【図18】昇降装置の作動状態を示し、 上部把持装置
が鉄骨部分から離反する状態を説明する要部平面図。
【図19】昇降装置の作動状態を示し、上部把持装置が
固定解除された後に引き上げ用油圧シリンダのロッドが
伸長し、上部把持装置が新たな鉄骨部分まで上昇した状
態を説明する要部正面図。
【図20】昇降装置の作動状態を示し、上部把持装置が
上昇した後に新たな鉄骨部分を把持して自動構築装置が
上階層へ固定された状態を説明する要部正面図。
【符号の説明】
10 自動構築装置 11 天井部 12 外側部 16 昇降装置 17 既設の鉄骨部分 25 ガイドレール 26 下部把持装置 27 上部把持装置 26a,27a 一端部 27a,27b 他端部 28 引き上げ用油圧シリンダ 28a ロッド 29,41 把持用アーム 30,42 油圧シリンダ 31,43 油圧式チャック 51 新たな鉄骨部分
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石上 信哉 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構築されるビルの天井部及び外側部を被
    蔽し、ビルの構築に伴って上昇していく全天候形ビル自
    動構築装置に於いて、自動構築装置の外側部の内側にガ
    イドレールを上下方向に固設し、このガイドレールの下
    端部に自動構築装置の内側方向へ伸縮自在な下部把持装
    置を突設するとともに、前記ガイドレールに沿って上下
    へスライド自在で、且つ自動構築装置の内側方向へ伸縮
    自在な上部把持装置をガイドレールの上部に突設し、前
    記下部把持装置の先端部に設けた油圧式チャック並びに
    上部把持装置の先端部に設けた油圧式チャックにて既設
    の鉄骨部分を把持して自動構築装置全体を支持し、更
    に、前記下部把持装置と上部把持装置との間に引き上げ
    用油圧シリンダを介装して昇降装置を形成し、既設の鉄
    骨部分の上部に新たな鉄骨部分を構築した後に、先ず、
    前記下部把持装置を既設の鉄骨部分から離反させ、引き
    上げ用油圧シリンダを収縮して前記下部把持装置及びガ
    イドレールとともに自動構築装置全体を上昇し、次に、
    該下部把持装置を伸長して既設の鉄骨部分の上部位置を
    把持し、更に、前記上部把持装置を既設の鉄骨部分から
    離反させた後に、引き上げ用油圧シリンダを伸長して該
    上部把持装置をガイドレールに沿って上方へスライド
    し、次に、該上部把持装置を伸長して新たな鉄骨部分を
    把持することにより再び自動構築装置全体を支持し、斯
    かる工程を繰り返して自動構築装置全体を上昇させなが
    ら、順次上階層を新たに構築していくようにしたことを
    特徴とする全天候形ビル自動構築工法。
  2. 【請求項2】 上記下部把持装置は、その一端部を前記
    ガイドレールに固着し、その他端部に一対の把持用アー
    ムを突設するとともに油圧シリンダにて該把持用アーム
    を自動構築装置の内側方向へ伸縮自在にし、夫々の把持
    用アームの内側部に油圧式チャックを拡縮自在に設け、
    更に、下部把持装置の上部に前記引き上げ用油圧シリン
    ダのロッドの下端部を連結し、前記一対の把持用アーム
    の伸縮並びに油圧式チャックの拡縮によって、鉄骨部分
    を把持或いは離反できるようにした請求項1記載の全天
    候形ビル自動構築工法。
  3. 【請求項3】 上記上部把持装置は、その一端部を前記
    ガイドレールにスライド自在に嵌着し、その他端部に一
    対の把持用アームを突設するとともに油圧シリンダにて
    該把持用アームを自動構築装置の内側方向へ伸縮自在に
    し、夫々の把持用アームの内側部に油圧式チャックを拡
    縮自在に設け、更に、上部把持装置に前記引き上げ用油
    圧シリンダのロッドの上端部を連結し、前記一対の把持
    用アームの伸縮並びに油圧式チャックの拡縮によって、
    鉄骨部分を把持或いは離反できるようにするとともに、
    鉄骨部分から離反したときに引き上げ用油圧シリンダの
    ロッドを伸長して、上部把持装置をガイドレールに沿っ
    て上方へスライドさせ、該上部把持装置が新たに構築し
    た鉄骨部分を把持するようにした請求項1又は2記載の
    全天候形ビル自動構築工法。
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