JP6327348B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

この発明は、電動機や発電機等、ロータを有する回転電機に関する。
図6は従来の永久磁石埋め込み式電動機1の構成を示す断面図である。また、図7および図8は、同永久磁石埋め込み式電動機1のロータ2の構成を示す断面図である。ここで、図7は磁石挿入穴6A等に永久磁石8が挿入された状態を示しており、図8は磁石挿入穴6A等に磁石8が挿入されていない状態を示している。永久磁石埋め込み式電動機1は、ロータ2とロータ2の外周に配置されるステータ3を備えている。ロータ2を構成するロータコア4は、磁性体からなる鋼板を複数積層することにより構成されている。また、ロータコア4の中心に形成した軸穴5には、回転軸(図示せず)が挿入され、圧入や接着等の適宜手段により固定される。ステータ3には、コイル(図示せず)が巻線されている。
ロータコア4を構成する鋼板には、図8に示すように、2つの磁石挿入穴6Aが配置され、鋼板の外縁4Aに向けてV字状に広がるように穿設されている。V字状に配置した2つの磁石挿入穴6Aにおいて、後述するq軸側端部となる外縁4A側の位置には、磁石挿入穴6Aのそれぞれから後述するd軸側に屈曲する形で延長され、鋼板の外縁4Aに連通される2つの切欠き穴7Aが穿設されている。
2つの磁石挿入穴6A及び2つの切欠き穴7Aは一対として設けられ、一対の磁石挿入穴6A及び切欠き穴7Aと同じものが鋼板に8対均等に分布されるように配設されている。図6では、各対の磁石挿入穴を6A〜6H、切欠き穴を7A〜7Hで示している。従って、ロータコア4は、8対の磁石挿入穴6A〜6H及び切欠き穴7A〜7Hが穿設された同一構造の鋼板を複数枚積層することにより構成されている。
各対の磁石挿入穴6A〜6Hには、それぞれネオジム磁石等の希土類磁石で構成される平板状の永久磁石8がそれぞれの対において同極が向かい合うように挿入され、埋設されている。一対の磁石挿入穴6Aに埋設された2枚の永久磁石8は一対で1極分を構成し、ロータコア4には8対の永久磁石8が埋設され、8極分が形成されている。なお、永久磁石8は、希土類磁石に限らず、合金磁石やフェライト磁石等の他の磁石を用いても良い。また、永久磁石8は、回転軸方向断面において湾曲した断面をもつ板形状でもよい。このような磁石埋設型電動電動機では、図6〜図8に示すようにd軸とq軸が設定される。
一対の磁石挿入穴6Aを延長して一対の切欠き穴7Aを形成する構成は、一対の永久磁石8と、隣接する磁極の異なる永久磁石8との間における磁束漏れを抑制する利点がある。一対の切欠き穴7Aが一対の磁石挿入穴6Aからd軸側に屈曲して鋼板の外縁4Aに連通する構成は、一対の切欠き穴7Aが一対の磁石挿入穴6Aの直線的な延長線上に形成される構成に比して、コア領域Xの面積を可能な限り小さくすることができる。このため、コア領域Xの遠心力を小さくし、後述するセンタブリッジYへかかる応力をより小さくすることができる。
一方、切欠き穴7A(他の対の切欠き穴7B〜7Hにおいても同様)の形成により分断されたコア領域Xは、一対の磁石挿入穴6A(他の対の磁石挿入穴6B〜6Hにおいても同様)の間に存在するコア領域であるセンタブリッジYによって支えられる。従って、ロータ2が回転する時、コア領域Xにかかる遠心力に伴う荷重によりセンタブリッジYに応力が集中する。このためセンタブリッジYは、応力に対応可能な一定幅(周方向の寸法)を有するように形成されている。
以上のように、従来例によれば、ロータの強度に優れ、低コストで製造することができ、大きなトルクの得られる永久磁石埋め込み式回転電機を実現することができる。
特開2013−046421号公報
しかし、上述した従来技術には以下の問題がある.
第1に従来の永久磁石埋め込み式回転電機は風損が大きい。
従来の永久磁石埋め込み式回転電機では、切欠き穴7A〜7Hがロータ外周部に大きく開口しているため、この付近において気流の剥離が起こり易い。これが大きな風損を生み易い。この風損は出力トルクの損失のみならず、温度上昇の原因になる。
第2に従来の永久磁石埋め込み式回転電機は磁極数を減らすのが難しい。
従来の永久磁石埋め込み式回転電機では、切欠き穴7A〜7Hが全て同等の大きさであるため、切欠き穴7A〜7H部分の周方向の磁気抵抗が全て同等である。この特性は、従来例のように2つの磁石挿入穴6A、6Aで1磁極とする場合は好都合であるが、例えば合計4つの磁石挿入穴6A、6A、6B、6Bで、1磁極を形成しようとする場合には不都合がある。一般にロータ回転方向に沿った起磁力の分布の理想形状は2磁極で1正弦波となることであるが、この場合は2磁極で2正弦波になる。勿論、センタブリッジYや磁石挿入穴6A〜6Hの数そのものを半減する方法もあるが、これでは磁石8の個数が半減するため、出力トルクが半減し、大きな性能低下となる。その対策として磁石8の大きさを2倍とする方法もあるが、その場合センタブリッジYには元の2倍近い遠心力が加わるため、強度不足となる。
第3にセンタブリッジYを通して漏れる磁束が多い。
漏れ磁束を減らせれば同じ磁石量でも出力トルクに寄与する磁束量を増やせる。漏れ磁束を減らすにはセンタブリッジYを細くすることが有効であるが、従来例のようなV字配置の磁石挿入穴の場合、これが難しい。これについて以下説明する。
一般に、ロータコアとシャフトとの固定法としては、焼嵌めなどのしまり嵌めを用いることが多い。しかし、このしまり嵌めをした場合、シャフト中心軸を中心とした同心円状に切れ目のない部分(言い換えるとリング状につながった部分)に、周方向の大きな引張応力が発生する。この周方向引張応力は嵌め合い作業後も残留し、シャフトを外すまで解除されない。当然電動機として組み立てられ、回転している間にもこの応力は残存したままである。
従来例のようなロータコア形状の場合、この周方向の組立残留引張応力の発生する領域は、全ての磁石挿入穴の内接円の内側とほぼ等しい。従来例の問題点は、この領域(全磁石挿入穴内接円の内側)と、センタブリッジYが近接していることにある。すなわち、ロータの回転中は、そもそも組立残留応力が発生している領域に、加えて回転に伴う遠心力による応力が重畳するため、合計応力は非常に大きくなる。必要なこの合計応力に耐えられるだけの十分な強度を確保するにはセンタブリッジを太くする必要がある。このため、従来例は漏れ磁束を減らすことが困難であった。
第4に起磁力に高調波が多く、その分基本波成分を逸している。つまり出力トルクに向上の余地がある。一般にロータ外周面の半径を調整することで、起磁力の高調波成分を減らし、その分基本波成分を増やせることが知られている。
しかし、通常の磁石穴とロータ外周面が連通していないロータの場合には、そもそもロータ外周面付近が組立残留応力発生領域になっているため、応力集中を回避しつつ外周面半径を調整することは難しい。
この発明は以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、風損を抑制することができ、かつ、ロータの強度に優れた回転電機を提供することにある。また、この発明の第2の目的は、同回転電機の磁極数を低減して駆動周波数を減らすことにある。
この発明は、ロータ外周に各々連通する2個の連通穴からなる連通穴対をロータ回転方向に沿ってロータに複数対形成してなり、前記連通穴対を構成する2個の連通穴の間は、前記ロータにおける当該2個の連通穴のロータ半径方向内側の芯部とロータ半径方向外側の傘状部とを繋ぐセンタブリッジとなっており、当該2個の連通穴は、当該センタブリッジと反対側において前記ロータ外周と連通しており、前記ロータは、前記複数対の連通穴の各対の各間に前記ロータの回転中心から前記ロータ半径方向に突出した複数の放射突起を各々有し、前記複数の放射突起の少なくとも一部は、前記ロータ回転方向に隣り合った前記傘状部側に突出する側面突起を有することを特徴とする回転電機を提供する。
好ましい態様において、回転電機では、前記複数の放射突起のうち少なくとも1つの放射突起の形状は他の放射状突起の形状と異なる。
この発明によれば、放射突起に側面突起を設けたことにより、ロータ最外周の輪郭が切れ目の少ない滑らかな輪郭となり、風損を抑制することができる。また、放射突起の形状が複数の放射突起間で異ならせることにより、ロータ回転方向に沿った起磁力の分布の調整が可能になり、ロータに形成する磁極数の低減が可能になる。
この発明の各実施形態における永久磁石埋め込み式回転電機の全体構成を示す縦断面図である。 この発明の第1実施形態である永久磁石埋め込み式回転電機のロータの構成を示す横断面図である。 この発明の第2実施形態である永久磁石埋め込み式回転電機のロータの構成を示す横断面図である。 この発明の第3実施形態である永久磁石埋め込み式回転電機のロータの構成を示す横断面図である。 この発明の第4実施形態である永久磁石埋め込み式回転電機のロータの構成を示す横断面図である。 従来の永久磁石埋め込み式電動機の構成を示す横断面図である。 同永久磁石埋め込み式電動機のロータの構成を示す横断面図である。 同永久磁石埋め込み式電動機のロータの構成を示す横断面図である。
以下、図面を参照し、この発明の実施形態について説明する。
<各実施形態の全体構成>
図1はこの発明の各実施形態である永久磁石埋め込み式回転電機の全体構成を示す縦断面図である。図1において、フレーム11は、永久磁石埋め込み式回転電機全体を覆う筐体であり、鉄、アルミ、ステンレスなどにより構成されている。フレーム11の内側には、中空円筒状のステータ12が設けられている。
このステータ12は、けい素鋼板を積層してなるものである。このステータ12には、穴が設けられており、この穴には銅線などによるステータ巻線が挿通されている(図示略)。ステータ12内側には、ステータ12との間に所定のエアギャップを挟んだ状態で、ロータ13が挿通されている。
このロータ13も、けい素鋼板を積層してなるものである。なお、固定側・回転側の鉄心として、珪素鋼板を積層したものを実施形態としたが、珪素鋼板以外の磁性材料の場合もある。あるいは単純な鉄などの磁性材ブロックを切削加工若しくは組み合わせすることにより鉄心が構成される場合もある。ロータ13は、その中心を鉄などによるシャフト14が貫通している。理想的には、シャフト14の中心軸14aがロータ13の回転中心軸となる。そして、シャフト14は、ベアリング鋼などからなるベアリング15を介して、フレーム11の前後両端に設けられたシールド16に支持されている。
<第1実施形態>
図2はこの発明の第1実施形態による永久磁石埋め込み式回転電機のロータ13aをシャフト14と直交する平面により切断した構成を示す横断面図である。本実施形態におけるロータ13aは、回転中心軸14a寄りの芯部31と、芯部31から半径方向外側に伸びたセンタブリッジ32と、センタブリッジ32からみて半径方向外側に位置する傘状部33と、センタブリッジ32の両脇に開けられ、センタブリッジ32の中心線を対称軸として左右対称をなし、ロータ外周面に連通した2個で1対の連通穴34と、1つの連通穴にそれぞれ2個ずつ配置された磁石35と、2つの傘状部33の中間に配され、芯部31から放射状に長く伸びた放射突起36とに大別することができる。
傘状部33は、略円弧状の断面形状を有しており、センタブリッジ32を介して芯部31と繋がっている。この傘状部33の外周面は、回転中心軸14aからロータ最外周部までの距離よりも小さい曲率半径を有している。なお、このように傘状部33の全部ではなく、傘状部33の一部の曲率半径を回転中心軸14aからロータ最外周部までの距離より小さくしてもよい。また、傘状部33の外周面は曲面である必要はなく、ロータ回転中心からみてセンタブリッジ32を通る延長線上に位置する傘状部33の外周面がその他の位置の外周面に対し、ロータ回転中心からの距離が長ければよい。このようにして、センタブリッジ32は磁気抵抗を高くし、ロータの外周に配置されたステータと傘状部33との磁気抵抗を低くすることで永久磁石埋め込み式回転電機のトルクを増大することができる。
1対の連通穴34は、回転中心軸14aを下にして見た場合に逆V字状に配列されている。また、連通穴34は、センタブリッジ32と反対側、すなわち放射突起36付近の隙間を介してロータ外周に連通している。そして、連通穴34の内周壁における回転中心軸14a側の領域(芯部31)は、隣接するセンタブリッジ32に近づくに従って回転中心軸14aから離れる方向に傾いている。このため、センタブリッジ32は、全ての連通穴34の内接円34cからロータ13a半径方向外側に遠い位置に置かれている。
傘状部33のロータ回転方向両側には、この放射突起36側への磁石35の移動を規制する位置決め突起33aが設けられている。この位置決め突起33aは、連通穴34の内壁のうち磁石35からみてロータ13a半径方向外側にある領域、すなわち、傘状部33の内側の放射突起36側の端部において、回転中心軸14aに向けて突出している。磁石35は、この位置決め突起33aに押し当てられ、連通穴34内に固定される。
その際、磁石35の連通穴34への固定を補助するために接着剤が使用される。あるいは充填剤などにより連通穴34内で移動しないよう磁石35を固定していても良い。
放射突起36は、隣り合う傘状部33の中間の位置において回転中心軸14aから離れる方向に突き出している。この放射突起36のロータ回転方向両側の側面には、放射突起36の両側の傘状部33の外周面の角部に頂上部を向けた山形状の側面突起361が形成されている。
以上が本実施形態の構成である。
本実施形態において、ロータ外周面は、小さな切れ目はあるものの、傘状部33と帯状の放射突起36とが概略滑らかに繋がっており、気流の剥離が起こり難い。従って、本実施形態によれば、風損を低減することができる。
なお、帯状の放射突起36の最外周部分の角には面取り形状が施されており、この部分で起こる気流の剥離も防いでいる。また、側面突起361と傘状部33は、極一部しか近接しておらず、この部分による磁束の漏れは軽微である。
また、本実施形態の効果として、傘状部33の形状に起因した効果がある。
ロータ13aの外周面に凹凸を設けると、発生するトルクの高調波成分を基本波成分に転換することができ、トルク脈動を減らし、出力トルクを増大させることができる。一方、凹凸部に力が加わると、応力集中と呼ばれる現象により、局所的に高い応力が発生することが広く知られている。
一般に広く使われている永久磁石電動機のように、連通穴がロータ外周に連通しておらず、外周がリング状に連続したロータの場合、ロータ外周面付近のリング状の領域に組み立て残留応力が残存する。このため一般電動機のロータにおいて、このような残留応力の残存しているロータの外周面に応力集中を招く凹凸を設けるのは困難である。
しかしながら、本実施形態において、連通穴34をロータ外周と連通させているため、ロータ13aの外周領域である傘状部33に残留応力は残存しない。従って、本実施形態では、トルクを増大させるために、ロータ13aの外周領域に凹凸を設けることが容易である。
そこで、本実施形態において、回転中心軸14aからみて磁石35の外側にある傘状部33の外周面の曲率半径を、回転中心軸14aからロータ13a最外周部までの距離よりも小さくしている。このように、本実施形態では、発生応力を高めることなく、ロータ13aに発生するトルクの脈動を減らし、出力トルクを増大させることができる。
また、本実施形態の特徴として、逆V字状に配列された連通穴34がある。この特徴により得られる効果を説明すると、次の通りである。
まず、ロータ13aのシャフトへの締り嵌め工程において、ロータ鋼材にはロータ回転方向に引張応力が残留する。この残留応力は、回転軸を中心とする切れ目なくリング状に繋がった部分以外には殆ど発生しない。従って、本実施形態におけるロータ13aの形状では、連通穴34の内接円34cよりもロータ13aの半径方向外側には、組み立て残留応力は殆ど残存しない。一方、ロータ13aの回転時には、遠心力による引っ張り応力(遠心応力)がセンタブリッジ32を中心に発生する。連通穴34を逆V字状に配列した場合、このセンタブリッジ32を、残留応力が主に発生する内接円34c内よりもロータ13aの半径方向外側に離して配置することができる。
このように本実施形態によれば、締り嵌め加工による残留応力が主に発生する内接円34cと、ロータ13aの回転時に遠心応力が発生するセンタブリッジ32とを、分散して配置することができる。このため、それぞれに発生する応力を抑えることができる。
また、本実施形態では、磁石35からみて半径方向外側にある傘状部33に位置決め突起33aが設けられている。従って、磁石35を位置決め突起33aに押し当てて固定することで、2個ずつが1対をなす4個の磁石35に発生する遠心力のアンバランスを防ぐとともに、各磁石35が発生する磁束分布のアンバランスを防ぐことができる。
なお、従来例のように、磁石から見て半径方向内側のロータ鋼材に位置決め突起を設ける方法もあるが、連通穴を逆V字状に配置してこれを行うには問題がある。組み立て残留応力が発生する範囲近くに、位置決め突起を設けることになるからである。位置決め突起を設ければ同時に磁石から見て半径方向内側のロータ鋼材の表面に凹みを設けることになる。この凹みは元来応力集中が発生し易い。この場合、面取り半径を大きくして半径方向内側のロータ鋼材の外周面の凹部の面取りをすることができれば、応力集中をある程度は緩和することができる。しかし、十分に応力を緩和できる面取り半径は、磁石の厚みと同等、若しくはそれ以上になることが多く、このような面取りされた凹部は位置決めの用を成さない。よって従来例のように磁石から見て半径方向内側のロータ鋼材に位置決め突起を設けることは、組み立て残留応力に対する位置決め突起の強度を弱めることとなるので好ましくない。
<第2実施形態>
図3はこの発明の第実施形態である永久磁石埋め込み式回転電機のロータ13bの構成を示す断面図である。なお、この図において、前掲図2に示された各部と対応する部分には共通の符号が使用されている。
本実施形態におけるロータ13bでは、2個のセンタブリッジ32と、2個の傘状部33と、6個の磁石35、2個のオモリ35aと、磁極間の境界付近に位置する2個の帯状の放射突起36および磁極中央付近に位置する1個の放射突起36aなどにより1磁極が構成されている。そして、図3に示す例では、ロータ13b全体で4磁極が構成されている。
3個の放射突起のうちロータ回転方向両側の2個の放射突起36は、上記第1実施形態(図2参照)の帯状の放射突起36と同じ形状のものである。また、3個の放射突起のうち中央の放射突起36aは傘状になっている。そこで、以下、このロータ回転方向中央の放射突起36aを傘状放射突起36aという。この傘状放射突起36aは、ロータ回転方向両側の2個の傘状部33の一部または全部をロータ外周側から覆う側面突起362を有している。これに対し、2個の放射突起36は、山形状の側面突起361を有しているものの、この側面突起361は、傘状部33の端部からロータ回転方向に離れている。すなわち、本実施形態では、ロータ回転方向の傘状部33との距離が複数の放射突起間で異なっており、磁極中央に位置する傘状放射突起36aと傘状部33との距離は、磁極間境界に位置する帯状の放射突起36と傘状部33との距離よりも短い。
また、本実施形態において、磁極中央に位置する傘状放射突起36aの側面突起362よりもロータ半径方向内側の部分の幅(ロータ回転方向の寸法)は、そのロータ回転方向両側の帯状の放射突起36の幅よりも狭くなっている。
また、本実施形態において、磁極中央に位置する傘状放射突起36aの最外周と回転中心軸14aとの間の距離は、傘状部33の最外周と回転中心軸14aとの間の距離よりも長い。すなわち、傘状放射突起36aの最外周は、傘状部33の最外周よりもステータ12に接近している。
以上が本実施形態の構成である。
本実施形態によれば、ロータ外周面は、傘状部33と側面突起361および362を各々有する放射突起36および36aが概略滑らかに繋がったものとなり、気流の剥離が起こり難い。従って、本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様、風損を低減することができる。
また、本実施形態によれば、ロータ13bの磁極数を低減することができる。以下、この効果について説明する。
(1)まず、本実施形態では、磁極中央の傘状放射突起36aが、そのロータ回転方向両側の傘状部33の広い範囲を覆い、かつ、傘状部33との距離が近い。このため、本実施形態では、磁極中央の傘状放射突起36aと2個の傘状部33との間の磁気抵抗が小さい。
(2)また、磁極中央の傘状放射突起36aは、傘状部33よりもステータに近く、ステータとの間の磁気抵抗が小さい。このため、本実施形態において磁束は、傘状放射突起36aのある磁極中央を通り易い。
(3)また、傘状放射突起36aは、半径方向中央付近の部分の幅が狭い。このため、本実施形態では、傘状放射突起36aを経路とした磁気短絡が起きにくい。
(4)また、本実施形態では、上記第1実施形態(図2参照)において2磁極の範囲(本実施形態では1磁極の範囲)内の8個の磁石35のうちロータ回転方向両側の2個の磁石35が起磁力を持たないオモリ35aに置き換えられ、傘状放射突起36a付近の起磁力が高くなっている。このため、上記第1実施形態(図2参照)の2磁極の範囲(本実施形態では1磁極の範囲)内において、1正弦波に近い起磁力の分布が得られる。
以上の(1)〜(4)の効果により、本実施形態では、上記第1実施形態(図2参照)における2磁極分に当たる範囲を1磁極とし、ロータ全体の磁極数を半減させることができる。このため、永久磁石埋め込み式回転電機を駆動するインバータの制御速度が第1実施形態の半分で十分となる。
このように本実施形態によれば、出力トルクを半減させることなく、ロータの総磁極数を半減させることができる。そして、出力トルクを半減させることなくロータの総磁極数を半減させることができるので、電動機の性能を半減させることなく、供給する電源周波数を半減させることができる。そして、電源周波数を半減させることができるので、例えば電源インバータとしてさほど高速制御性能に優れない安価なインバータを選定することができる。あるいは従来通りの高速制御性能に優れるインバータを使用する場合は、更なる高速回転化に貢献することができる。
なお、オモリに置き換わっている部分を磁石に戻すことで、起磁力の合計値を元通りに戻すことも可能である。また、オモリを無くすことも可能である。その場合、センタブリッジ32に加わる遠心力が左右非対称になる。しかし、その場合には傘状部33を左右非対称にするなどの対策を採ることによりセンタブリッジ32が強度不足となるのを防止することも可能である。
<第3実施形態>
図4はこの発明の第3実施形態である永久磁石埋め込み式回転電機のロータ13cの構成を示す断面図である。なお、この図において、前掲図2および図3に示された各部と対応する部分には共通の符号が使用されている。
本実施形態におけるロータ13cでは、4個のセンタブリッジ32と、4個の傘状部33と、10個の磁石35と、6個のオモリ35aと、磁極間境界に位置する2個の帯状の放射突起36、そのロータ回転方向内側の2個の放射突起36aおよびそのさらに内側の磁極中央に位置する1個の放射突起36bなどにより1磁極を構成している。そして、図示の例では、ロータ全体で2磁極を構成している。
5個の放射突起のうち両側の2個の放射突起36は上記第1実施形態(図2参照)の放射突起36と同じ形状のものである。2個の放射突起36のロータ回転方向内側の2個の放射突起36aは、上記第2実施形態(図3)の傘状放射突起36aと同様な形状を有する傘状放射突起である。2個の放射突起36aの間の磁極中央に位置する放射突起36bは、傘状放射突起36aと同様、傘状部33の一部または全部をロータ外周側から覆う側面突起363を有するが、これに加えて軽量化のための穴364を有する。この穴364を設けたことにより、傘状放射突起36bに加わる遠心力を低減させることができる。
また、図4において、磁極中央に位置する傘状放射突起36bの最外周と回転中心軸14aとの間の距離R1は、磁極間境界と磁極中央との中間に位置する傘状放射突起36aの最外周と回転中心軸14aとの間の距離R2よりも長い。従って、磁極中央に位置する傘状放射突起36bは、その両脇の傘状放射突起36aよりもステータ12に接近している。
また、上記第1実施形態(図2参照)における4磁極分の16個の磁石35のうち両端の6個はオモリ35aに置き換えられている。
本実施形態によれば、以上の特徴により、磁極数を上記第2実施形態(図3参照)よりもさらに半減させ、かつ、1磁極分の範囲(上記第1実施形態の4磁極分の範囲)内において起磁力を正弦波に近い分布とすることができる。また、本実施形態において、最も中央に配されている傘状放射突起36bには、中央部分に軽量化穴364が配されているので、この傘状放射突起36bに加わる遠心力を減らすことができる。従って、この傘状放射突起36bにおいて、側面突起363よりもロータ半径方向内側の部分の幅を十分に細くし、傘状放射突起36bおよび芯部31間の漏れ磁束を低減することができる。
<第4実施形態>
図5はこの発明の第4実施形態である永久磁石埋め込み式回転電機のロータ13dの構成を示す断面図である。なお、この図において、前掲図2に示された各部と対応する部分には共通の符号が使用されている。
本実施形態におけるロータ13dでは、2個のセンタブリッジ32と、2個の傘状部33と、8個の磁石35と、磁極間境界に位置する2個の放射突起36および磁極中央に位置する1個の放射突起36cなどにより1磁極を構成している。そして、図示の例では、ロータ13d全体で4磁極を構成している。3個の放射突起のうち両側の2個の放射突起36は上記第1実施形態(図2参照)の放射突起36と同様な形状のものである。2個の放射突起36に挟まれた磁極中央の放射突起36cは、傘状部33のロータ回転方向端部の端面に面状の頂上部を向けた台形状の断面形状を有する側面突起365を有している。この側面突起365の端面は、傘状部33のロータ回転方向両側の端面よりもロータ半径方向内側にはみ出しており、このはみ出した側面突起365が、磁石35の放射突起36c側への移動を規制する位置決め突起として機能する。
本実施形態においても上記第2実施形態と同様な効果が得られる。
<他の実施形態>
以上、この発明の第1〜第4実施形態を説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。
(1)この発明は、電動機だけでなく、発電機にも適用することもできる。
(2)上記各実施形態では、永久磁石埋め込み式回転電機を例に説明したが、この発明は磁石を用いないリラクタンス電動機にも適用することができる。
(3)リラクタンス電動機においても、傘状部33の外周面は曲面である必要はない。ロータ回転中心からみてセンタブリッジ32を通る延長線上に位置する傘状部33の外周面がその他の位置の外周面に対し、ロータ回転中心からの距離が長ければよい。この形状は、リラクタンスモータにおいてトルクを増大させる効果がある。
(4)センタブリッジ両脇に配する磁石・オモリの数は、4個に限らず、2個や6個以上としてもよい。
(5)この発明は、磁石の種類を問わず適用可能であり、ネオジム磁石・フェライト磁石なども勿論適用可能である。磁石の形状も四角いものを例に説明したが、磁石の一部または全部が湾曲していてもよい。
(6)上記各実施形態では、全周分のセンタブリッジの数として8個を例に説明し、例えば第1実施形態では2個で1対の連通穴34とセンタブリッジ32とで1磁極が構成される場合を説明したが、ロータに設けるセンタブリッジは4個や12個などであってもよい。すなわち、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で1磁極を構成するセンタブリッジ32の数を変更可能である。
13,13a,13b,13c,13d……ロータ、31……芯部、32……センタブリッジ、33……傘状部、36,36a,36b,36c,36d……放射突起、361,362,363,365……側面突起、34……連通穴、35……磁石、33a……位置決め突起、14a……回転中心軸、12……ステータ。

Claims (23)

  1. ロータ外周に各々連通する2個の連通穴からなる連通穴対をロータ回転方向に沿ってロータに複数対形成してなり、
    前記連通穴対を構成する2個の連通穴の間は、前記ロータにおける当該2個の連通穴のロータ半径方向内側の芯部とロータ半径方向外側の傘状部とを繋ぐセンタブリッジとなっており、当該2個の連通穴は、当該センタブリッジと反対側において前記ロータ外周と連通しており、
    前記ロータは、前記複数対の連通穴の各対の各間に前記ロータの回転中心から前記ロータ半径方向に突出した複数の放射突起を各々有し、
    前記複数の放射突起の少なくとも一部は、前記ロータ回転方向に隣り合った前記傘状部側に突出する側面突起を有し、
    前記複数の放射突起のうち少なくとも1つの放射突起の形状は他の放射突起の形状と異なることを特徴とする回転電機。
  2. 前記複数の放射突起と隣接する前記傘状部との間の距離がそれぞれ異なることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記複数の放射突起は、前記側面突起を有する放射突起と前記側面突起を有しない放射突起とからなることを特徴とする請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記複数の放射突起と隣接する前記傘状部との間の各距離は、磁極中央に位置する前記放射突起と前記傘状部との間の距離が、磁極間境界に位置する前記放射突起と前記傘状部との間の距離よりも短いことを特徴とする請求項2に記載の回転電機。
  5. 前記磁極中央に位置する放射突起は、ロータ回転方向両側の前記傘状部の一部または全部をロータ外周側から覆う側面突起を有することを特徴とする請求項4に記載の回転電機。
  6. 前記放射突起の前記ロータ回転方向の幅が前記複数の放射突起で異なることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  7. 前記複数の放射突起の各幅は、磁極中央に位置する前記放射突起の幅が、磁極間境界に位置する前記放射突起の幅よりも短いことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  8. 前記複数の放射突起の各最外周とロータ回転中心との間の各距離が前記複数の放射突起で異なることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  9. 磁極間境界と磁極中央との中間に位置する前記放射突起の最外周と前記ロータ回転中心との間の距離が、磁極中央に位置する前記放射突起の最外周と前記ロータ回転中心との間の距離よりも短いことを特徴とする請求項8に記載の回転電機。
  10. 前記放射突起の側面突起は、前記傘状部のロータ回転方向端部の前記ロータ回転方向外側の角部に頂上部を向けた山形状の断面形状を有することを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  11. 前記放射突起の側面突起は、前記傘状部のロータ回転方向端部の端面に面状の頂上部を向けた台形状の断面形状を有することを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  12. ロータ外周に各々連通する2個の連通穴からなる連通穴対をロータ回転方向に沿ってロータに複数対形成してなり、
    前記連通穴対を構成する2個の連通穴の間は、前記ロータにおける当該2個の連通穴のロータ半径方向内側の芯部とロータ半径方向外側の傘状部とを繋ぐセンタブリッジとなっており、当該2個の連通穴は、当該センタブリッジと反対側において前記ロータ外周と連通しており、
    前記ロータは、前記複数対の連通穴の各対の各間に前記ロータの回転中心から前記ロータ半径方向に突出した複数の放射突起を各々有し、
    前記複数の放射突起の少なくとも一部は、前記ロータ回転方向に隣り合った前記傘状部側に突出する側面突起を有し、
    前記ロータにおける1磁極分の領域内に複数の前記センタブリッジを含むことを特徴とする回転電機。
  13. 前記複数の連通穴対の各連通穴に磁石およびオモリを混在させてなることを特徴とする請求項12に記載の回転電機。
  14. 磁極中央付近の前記連通穴に磁石を埋め込み、磁極間の境界付近の前記連通穴にオモリを埋め込んでなることを特徴とする請求項12に記載の回転電機。
  15. ロータ外周に各々連通する2個の連通穴からなる連通穴対をロータ回転方向に沿ってロータに複数対形成してなり、
    前記連通穴対を構成する2個の連通穴の間は、前記ロータにおける当該2個の連通穴のロータ半径方向内側の芯部とロータ半径方向外側の傘状部とを繋ぐセンタブリッジとなっており、当該2個の連通穴は、当該センタブリッジと反対側において前記ロータ外周と連通しており、
    前記ロータは、前記複数対の連通穴の各対の各間に前記ロータの回転中心から前記ロータ半径方向に突出した複数の放射突起を各々有し、
    前記複数の放射突起の少なくとも一部は、前記ロータ回転方向に隣り合った前記傘状部側に突出する側面突起を有し、
    前記放射突起が穴を有することを特徴とする回転電機。
  16. ロータ外周に各々連通する2個の連通穴からなる連通穴対をロータ回転方向に沿ってロータに複数対形成してなり、
    前記連通穴対を構成する2個の連通穴の間は、前記ロータにおける当該2個の連通穴のロータ半径方向内側の芯部とロータ半径方向外側の傘状部とを繋ぐセンタブリッジとなっており、当該2個の連通穴は、当該センタブリッジと反対側において前記ロータ外周と連通しており、
    前記ロータは、前記複数対の連通穴の各対の各間に前記ロータの回転中心から前記ロータ半径方向に突出した複数の放射突起を各々有し、
    前記複数の放射突起の少なくとも一部は、前記ロータ回転方向に隣り合った前記傘状部側に突出する側面突起を有し、
    前記放射突起の側面突起は、前記傘状部の一部または全部をロータ外周側から覆うことを特徴とする回転電機。
  17. ロータ外周に各々連通する2個の連通穴からなる連通穴対をロータ回転方向に沿ってロータに複数対形成してなり、
    前記連通穴対を構成する2個の連通穴の間は、前記ロータにおける当該2個の連通穴のロータ半径方向内側の芯部とロータ半径方向外側の傘状部とを繋ぐセンタブリッジとなっており、当該2個の連通穴は、当該センタブリッジと反対側において前記ロータ外周と連通しており、
    前記ロータは、前記複数対の連通穴の各対の各間に前記ロータの回転中心から前記ロータ半径方向に突出した複数の放射突起を各々有し、
    前記複数の放射突起の少なくとも一部は、前記ロータ回転方向に隣り合った前記傘状部側に突出する側面突起を有し、
    前記複数の放射突起は、前記傘状部の前記ロータ回転方向端部の前記ロータ回転方向外側の角部に頂上部を向けた山形状の断面形状の側面突起を有する第1の放射突起と、前記傘状部の一部または全部をロータ外周側から覆う側面突起を有する第2の放射突起とが混在してなるものであることを特徴とする回転電機。
  18. 1または複数の前記第2の放射突起を間に挟んで前記第1の放射突起を前記ロータ回転方向に複数配列してなることを特徴とする請求項17に記載の回転電機。
  19. 前記第1および第2の放射突起において前記側面突起より前記ロータ半径方向内側の部分の前記ロータ回転方向の幅は、前記第1の放射突起の幅よりも前記第2の放射突起の幅の方が狭いことを特徴とする請求項17に記載の回転電機。
  20. 磁極中央に位置する前記第2の放射突起の最外周とロータ回転中心との距離が、前記傘状部の最外周とロータ回転中心との距離よりも長いことを特徴とする請求項19に記載の回転電機。
  21. ロータ外周に各々連通する2個の連通穴からなる連通穴対をロータ回転方向に沿ってロータに複数対形成してなり、
    前記連通穴対を構成する2個の連通穴の間は、前記ロータにおける当該2個の連通穴のロータ半径方向内側の芯部とロータ半径方向外側の傘状部とを繋ぐセンタブリッジとなっており、当該2個の連通穴は、当該センタブリッジと反対側において前記ロータ外周と連通しており、
    前記ロータは、前記複数対の連通穴の各対の各間に前記ロータの回転中心から前記ロータ半径方向に突出した複数の放射突起を各々有し、
    前記複数の放射突起の少なくとも一部は、前記ロータ回転方向に隣り合った前記傘状部側に突出する側面突起を有し、
    前記複数の放射突起は、前記傘状部の前記ロータ回転方向端部の前記ロータ回転方向外側の角部に頂上部を向けた山形状の断面形状を有する側面突起を有する第3の放射突起と、前記傘状部の前記ロータ回転方向端部の端面に面状の頂上部を向けた台形状の断面形状を有する側面突起を有する第4の放射突起とが混在してなるものであることを特徴とする回転電機。
  22. 1または複数の前記第4の放射突起を間に挟んで前記第3の放射突起を前記ロータ回転方向に複数配列してなることを特徴とする請求項21に記載の回転電機。
  23. 前記回転電機がリラクタンストルクのみをトルクとして出力することを特徴とする請求項1〜22のいずれか1の請求項に記載の回転電機。
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