JP6327080B2 - 用紙搬送装置および画像形成システム - Google Patents

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Description

本発明は、用紙搬送装置および画像形成システムに関する。
プロダクションプリント分野においては、多くの出力枚数の要求に対応するために、多数枚の用紙を収容することが可能な大容量給紙装置を備えた画像形成システムが広く使用されている。大容量給紙装置は、複数の給紙トレイを有しており、画像形成装置の用紙搬送方向の上流側に連結される。大容量給紙装置の指定給紙トレイから取り出された用紙は画像形成装置に搬送され、画像形成装置において所定の画像が形成される。
ところで、上述した画像形成システムにおいては、大容量給紙装置と画像形成装置とを手動で連結しているため、装置同士の連結の際に接続ずれ(以下、セットアップずれという)が発生してしまう場合があった。このセットアップずれにより、以下のような問題が発生することが確認されている。
図10Aは、セットアップずれにより発生する問題を説明するための図である。図10Aに示すように、画像形成装置500と大容量給紙装置600とは、ずれ量Aeだけずれて連結されている。この場合、画像形成装置500の片寄りセンサ570により検出される用紙の端部位置は用紙端位置Ydとなり、本来ある理想の基準端位置Ycからずれ量Aeだけずれた位置を用紙が通過することになる。
図10Bは、画像形成装置500の画像補正範囲を説明するための図である。図10Bに示すように、画像形成装置500側では、セットアップずれにより、画像補正範囲の基準端位置Yc(中央値)が用紙端位置Ydにずれることで、画像補正範囲の片側(+側)の余白が少なくなっている。具体的には、画像補正範囲の+側が+4mmから+2mmとなる。このような状態において、用紙の用紙端位置が例えば「A」を通過する場合には、画像補正範囲外(+4mmの外側)となってしまい、画像位置の補正を行うことができないという問題があった。
そこで、大容量給紙装置と画像形成装置との連結時におけるセットアップずれを補正するための片寄り自動調整モードを備えた画像形成装置が開発されている。片寄り自動調整モードでは、大容量給紙装置と画像形成装置のセットアップ後に、片寄りセンサにより検出された複数枚の用紙の用紙端位置の平均値を算出し、この算出により得られた平均値を画像補正範囲の中央値に置き換える補正制御を実施している。
他に画像位置の補正を行う技術としては、下記文献が挙げられる。例えば、特許文献1には、複数の給紙手段の記録紙の各サイズの片寄り特性に応じて画像位置の調整値を求め、予め設定された基準値に調整値を加えた値の位置を主走査方向の書込開始位置とする画像形成装置が記載されている。特許文献2には、用紙の片寄り量と搬送架台部の取付位置に基づいて、画像形成部で形成される画像形成位置と搬送架台部で搬送される用紙の位置を合わせる補正を行う画像形成装置が記載されている。
特開2001−10179号公報 特開2013−083869号公報
しかしながら、セットアップ時の片寄り自動調整モードを実施した後でも、セットアップずれ以外の他の要因により用紙に片寄りが発生して用紙端位置が変動し、画像位置の補正を行うことができないという問題が発生している。用紙の片寄りの他の要因としては、例えば、大容量給紙装置の給紙トレイの挿入時のずれや、画像形成装置本体の搬送架台の挿入時のずれ、大容量給紙装置から画像形成装置に搬送するまでの滑りによる搬送ずれ、用紙の種類を変更した際に生じる搬送ずれ等が挙げられる。
そのため、これらの要因による搬送ずれが発生する毎に、用紙端位置が異なる事象が発生してしまい、用紙が画像補正範囲外を通過する場合には、画像位置の補正を行うことができないという問題がある。セットアップ時に実施していた片寄り自動調整モードを用紙の片寄り発生毎に実施することで上記問題を解決することもできるが、サービスマンによる手動調整をその都度実施しなければならないため、ダウンタイムを増やしてしまうという別の問題がある。
また、上記特許文献1に記載される画像形成装置では、予め設定した用紙サイズ以外の紙種が給紙された場合等には、画像の書込開始位置を調整することができないという問題がある。上記特許文献2に記載される画像形成装置では、片寄りセンサだけでは画像形成位置と用紙の位置を合わせる補正を行うことができないという問題がある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、用紙の位置ずれを生じさせる装置条件が変化した場合でも確実かつ簡易に画像位置を補正することが可能な用紙搬送装置および画像形成システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る用紙搬送装置は、用紙の位置ずれを生じさせる装置条件が変化した場合に用紙の端部位置を検出する検出部と、検出部により検出された用紙の端部位置と設定された基準端部位置とに基づいて用紙のずれ量に基づく画像補正範囲の中央値を算出し、当該算出した画像補正範囲の中央値に当該算出前の画像補正範囲の中央値を置き換える調整モードを行う制御部と、を備えるものである。
また、本発明に係る画像形成システムは、用紙の位置ずれを生じさせる装置条件が変化した場合に用紙の第1の端部位置を検出する第1の検出部を有する画像形成装置と、画像形成装置の用紙搬送方向の上流側に設けられ、用紙の位置ずれを生じさせる装置条件が変化した場合に用紙の第2の端部位置を検出する第2の検出部を有する給紙装置と、第1および第2の検出部により検出された第1および第2の端部位置の少なくとも一方と設定された各基準端部位置とに基づいて画像形成装置および給紙装置の少なくとも一方の画像補正範囲の中央値を算出し、当該算出した画像補正範囲の中央値に算出前の画像補正範囲の中央値を置き換える調整モードを行う制御部と、を備えるものである。
本発明において画像補正範囲とは、用紙の用紙端位置を中央値(基準値)として装置の手前側および奥側(用紙搬送方向の直交方向)に一定幅で設定される補正範囲である。片寄り補正制御では、通紙される用紙の用紙端位置と設定される画像補正範囲の中央値との差分(ずれ量)に基づいて画像位置の補正が実行される。また、装置条件の変化とは、給紙装置に設けられる給紙トレイの挿入または変更、および画像形成装置に設けられる搬送架台の挿入の少なくとも一つを含むものである。
本発明によれば、画像補正範囲の中央値を自動的に調整することができるので、画像精度を保持することができると共にダウンタイムの低減を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成システムの構成例を示す図である。 画像形成システムのブロック構成例を示す図である。 画像形成システムの自動調整モードを実行する場合における動作例を示すフローチャートである。 自動調整モードの動作例を示すフローチャートである。 大容量給紙装置側の画像補正範囲の中央値の調整方法を説明するための図である。 給紙装置側の画像補正範囲の中央値の調整方法を説明するための図である。 給紙装置側の画像補正範囲の中央値の調整方法を説明するための図である。 画像補正範囲の最大中央値を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成システムの構成例を示す図である。 従来における画像形成装置と大容量給紙装置の連結時におけるセットアップずれを説明するための図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上拡張されており、実際の比率と異なる場合がある。
<第1の実施の形態>
[画像形成システムの構成例]
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成システム300Aの構成の一例を示している。図1に示すように、画像形成システム300Aは、画像形成装置100と大容量給紙装置200とを備えている。なお、画像形成装置100および大容量給紙装置200は、用紙搬送装置の一例を構成している。
まず、大容量給紙装置200について説明する。大容量給紙装置200は、画像形成装置100の用紙搬送方向Dの上流側に連結されている。大容量給紙装置200は、給紙トレイ260A,260B,260C(以下、給紙トレイ260と呼ぶ場合もある)と、PFU片寄りセンサ270とを有している。
各給紙トレイ260A,260B,260Cは、給紙装置本体201から引き抜いたり、給紙装置本体201に挿入したりすることが可能となっている。例えば、用紙Pを補充する際に給紙トレイ260の挿脱が行われる。各給紙トレイ260A,260B,260Cには、例えば数千枚単位のA3,A4等の用紙Pが積載される。各給紙トレイ260A,260B,260Cから取り出された用紙Pは、搬送ローラー202,204,206,208の搬送により画像形成装置100に搬送される。
PFU片寄りセンサ270は、給紙トレイ260A,260B,260Cよりも用紙搬送方向Dの下流側の搬送経路上に配置され、用紙Pの位置ずれを生じさせる装置条件が変化した場合に給紙トレイ260A,260B,260Cから搬送される用紙Pの表面側の用紙端位置(第2の端部位置)を検知する。装置条件の変化には、給紙トレイ260A,260B,260Cが給紙装置本体201に挿入される場合や、指定されている給紙トレイ260が他の給紙トレイに変更される場合が含まれる。また、用紙端位置とは、例えばPFU片寄りセンサ270の一端側の位置からPFU片寄りセンサ270を通過する用紙Pの側端部までの距離である。PFU片寄りセンサ270は、光電交換素子をライン状に配置したラインセンサまたは光電交換素子をマトリクス状に配置したイメージセンサ等から構成されている。ラインセンサ及びイメージセンサとしては、CCD型のイメージセンサやCMOS型(MOS型を含む)のイメージセンサを利用できる。
次に、画像形成装置100について説明する。画像形成装置100は、画像形成装置本体101と、画像形成部10と、中間転写ベルト116と、給紙トレイ160A,160B,160C(以下、給紙トレイ160という場合もある)と、搬送架台120とを有している。なお、画像形成装置100には、原稿を搬送台等に搬送する自動原稿搬送部や搬送台に搬送された用紙の画像を読み取る読取部等が設けられるが、発明の説明を容易とするため便宜上省略している。自動原稿搬送部や読取部等については、公知の技術を採用することができる。
画像形成部10は、タンデム型の電子写真方式により画像を形成するものであり、イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成ユニット114Yと、マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成ユニット114Mと、シアン(C)色の画像を形成する画像形成ユニット114Cと、黒(K)色の画像を形成する画像形成ユニット114Kとを有している。この例では、それぞれ共通する機能名称、例えば、符号114Y等の後ろに形成する色を示すY,M,C,Kを付して表記する。
画像形成ユニット114Yは、感光体ドラム102Yと、その周囲に配置される帯電部104Y、露光部(光書込み部)106Y、現像器108Yおよびクリーニング部110Yを有している。画像形成ユニット114Mは、感光体ドラム102Mと、その周囲に配置される帯電部104M、露光部106M、現像器108Mおよびクリーニング部110Mを有している。画像形成ユニット114Cは、感光体ドラム102Cと、その周囲に配置される帯電部104C、露光部106C、現像器108Cおよびクリーニング部110Cを有している。画像形成ユニット114Kは、感光体ドラム102Kと、その周囲に配置される帯電部104K、露光部106K、現像器108Kおよびクリーニング部110Kを有している。
画像形成ユニット114Y,114M,114C,114Kにおけるそれぞれの感光体ドラム(像担持体)102Y,102M,102C,102K、帯電部104Y,104M,104C,104K、露光部 106Y,106M,106C,106K、現像器108Y,108M,108C,108K、クリーニング部110Y,110M,110C,110K、一次転写ローラー112Y,112M,112C,112Kは、それぞれ共通する内容の構成である。以下、特に、区別が必要な場合を除き、Y,M,C,Kを付さずに表記することとする。
帯電部104は、感光体ドラム102の表面をほぼ一様に帯電する。露光部106は、例えばLEDアレイと結像レンズとを有するLPH(LED Print Head)やポリゴンミラー方式のレーザー露光走査装置により構成され、画像情報信号に基づいて感光体ドラム102上をレーザー光により走査して静電潜像を形成する。現像器108は、感光体ドラム102上に形成された静電潜像をトナーにより現像する。これにより、感光体ドラム102上に可視画像であるトナー像が形成される。
中間転写ベルト116は、複数のローラーにより張架されると共に回動可能に支持されている。中間転写ベルト116の回動と併せて、一次転写ローラー112と感光体ドラム102とが回転し、一次転写ローラー112と感光体ドラム102との間に所定の電圧が印加されることで感光体ドラム102に形成されたトナー像が中間転写ベルト116上に転写される(一次転写)。
給紙トレイ160A,160B,160Cには、A3やA4等の用紙Pが収容されている。各給紙トレイ160A,160B,160Cに収容された用紙Pは、ローラー122,148等の搬送によりレジストローラー126に搬送される。
搬送架台120は、側面(断面)形状が略L字状をなす箱体であって、画像形成装置100の前面側(用紙搬送方向Dに直交する方向で紙面前方側)に引き出し可能に構成されている。より具体的には、搬送架台120には図示しないレールが設けられると共に、画像形成装置本体101の対応した箇所にも図示しないレールが設けられ、画像形成装置本体101の前面扉を開くことにより搬送架台120を画像形成装置本体101から引き抜いたり、挿入したりことが可能となっている。例えば、部品の交換時やジャム発生時に搬送架台120が引き出され、各種作業が実行される。
搬送架台120の内部には、ループ作成ローラー124と、レジストローラー126と、二次転写ローラー128と、定着部130と、搬送路切替部132と、排紙ローラー134と、自動用紙反転搬送ユニット136(Auto Duplex Unit:以下ADUという)と、ADU片寄りセンサ170とがそれぞれ設けられている。
ループ作成ローラー124は、給紙トレイ260A,260B,260Cから搬送される用紙Pの先端部をレジストローラー126に突き当てる。レジストローラー126は、停止または逆回転して用紙Pにループを形成することにより用紙Pの用紙曲がりを補正する。用紙曲がりが補正された用紙Pは、所定のタイミングで二次転写ローラー128に搬送される。二次転写ローラー128では、中間転写ベルト116上に重ね合わされたY、M、C、Kのトナー像が用紙Pの表面に一括転写される(二次転写)。二次転写された用紙Pは、用紙搬送方向Dの下流側に設けられた定着部130に搬送される。
定着部130は、加圧ローラーと加熱ローラーとを有している。定着部130は、二次転写ローラー128でトナー像が転写された用紙Pに加圧、加熱処理を行うことにより用紙Pの表面のトナー像を用紙Pに定着させる。
搬送路切替部132は、選択されている印刷モード(片面印刷モード、両面印刷モード等)に基づいて用紙Pの搬送経路を排紙経路側またはADU136側に切り替える。片面印刷モードで片面の印刷が終了した用紙P、または、両面印刷モードで両面の印刷が終了した用紙Pは、排紙ローラー134等により排紙トレイ上に排出される。
また、両面印刷モードにおいて、用紙Pの裏面側に画像を転写する場合、表面側に画像が転写された用紙Pは、搬送路切替部132を介して搬送ローラー138等によりADU136に搬送される。ADU136に搬送された用紙Pは、ADUローラー140等の逆回転制御により用紙Pの後端を先頭にしてUターン経路141に搬送され、Uターン経路141に設けられた搬送ローラー142,144等により表裏反転された状態で二次転写ローラー128に再給紙される。
ADU片寄りセンサ170は、Uターン経路141上に配置され、用紙Pの位置ずれを生じさせる装置条件が変化した場合にADU136で表裏反転された用紙Pの裏面側の用紙端位置(第1の端部位置)を検知する。装置条件の変化には、搬送架台120が画像形成装置本体101に挿入される場合が含まれる。ADU片寄りセンサ170は、光電交換素子をライン状に配置したラインセンサまたは光電交換素子をマトリクス状に配置したイメージセンサ等から構成されている。ラインセンサ及びイメージセンサとしては、CCD型のイメージセンサやCMOS型(MOS型を含む)のイメージセンサを利用することができる。
[画像形成システムのブロック構成例]
次に、本発明に係る画像形成システム300Aのブロック構成例について説明する。図2は、画像形成システム300Aの機能構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、大容量給紙装置200は、装置全体の動作を制御する制御部250を備えている。制御部150は、大容量給紙装置200の制御部250と互いに連動して各種制御を実行する。
制御部250は、CPU(Central Processing Unit)252、ROM(Read Only Memory)254およびRAM(Random Access Memory)256を有している。CPU252は、ROM254から読み出したソフトウェア(プログラム)を実行することにより、大容量給紙装置200の各部を制御し、画像補正範囲の中央値を補正する自動調整モードや、給紙処理に関する機能を実現する。CPU252は、後述する画像形成装置100のCPU152と連動して自動調整モード等の各種処理を実行する。
制御部250には、給紙トレイ260と、PFU片寄りセンサ270と、トレイ挿脱検出センサ272A,272B,272Cと、ロック機構274A,274B,274Cと、通信部290とがそれぞれ接続されている。給紙トレイ260は、制御部250から供給される制御信号に基づいて用紙Pを取り出して画像形成装置100に向けて搬送する。PFU片寄りセンサ270は、各給紙トレイ260から搬送される用紙Pの表面側の用紙端位置を検出して検知信号を制御部250に供給する。
トレイ挿脱検出センサ272Aは、給紙トレイ260Aの給紙装置本体201に対する挿脱を検出して検出信号を制御部250に供給する。トレイ挿脱検出センサ272Bは、給紙トレイ260Bの給紙装置本体201に対する挿脱を検出して検出信号を制御部250に供給する。トレイ挿脱検出センサ272Cは、給紙トレイ260Cの給紙装置本体201に対する挿脱を検出して検出信号を制御部250に供給する。
ロック機構274Aは、制御部250から供給される制御信号に基づいて、給紙トレイ260Aの引き抜きをロックしたり、給紙トレイ260Aのロックを解除したりする。ロック機構274Bは、制御部250から供給される制御信号に基づいて、給紙トレイ260Bの引き抜きをロックしたり、給紙トレイ260Bのロックを解除したりする。ロック機構274Cは、制御部250から供給される制御信号に基づいて、給紙トレイ260Cの引き抜きをロックしたり、給紙トレイ260Cのロックを解除したりする。
通信部290は、画像形成装置100の通信部190との間で自動調整モードや画像形成処理等に関するデータの通信を行う。
画像形成装置100は、装置全体の動作を制御する制御部150を備えている。制御部150は、CPU(Central Processing Unit)152、ROM(Read Only Memory)154およびRAM(Random Access Memory)156を有している。CPU152は、ROM154から読み出したソフトウェア(プログラム)を実行することにより、画像形成装置100等の各部を制御し、画像補正範囲の中央値を補正する自動調整モードや、画像形成処理に関する機能を実現する。
制御部150には、画像読取部180と、画像形成部10と、給紙トレイ160と、操作表示部182と、記憶部184と、ADU片寄りセンサ170と、搬送架台挿脱検出センサ172と、ロック機構174と、通信部190とがそれぞれ接続されている。
画像読取部180は、原稿の画像を読み取って画像データを生成して制御部150に供給する。画像形成部10は、制御部150から供給される画像データ等に基づいて用紙Pに所定の画像を転写する。給紙トレイ160は、制御部150から供給される制御信号に基づいて用紙Pを取り出して二次転写ローラー128に向けて搬送する。
操作表示部182は、表示装置と位置入力装置とが組み合わされたタッチパネルと、数字や文字等から構成される複数のキーとを有している。操作表示部182は、制御部150から供給される表示信号に基づいて操作画面を表示したり、操作画面上やキーにより受け付けた操作情報を制御部150に供給したりする。
ADU片寄りセンサ170は、各給紙トレイ160から搬送される用紙Pの裏面側の用紙端位置を検出して検知信号を制御部150に供給する。搬送架台挿脱検出センサ172は、搬送架台120の画像形成装置本体101に対する挿脱を検出して検出信号を制御部150に供給する。
ロック機構174は、制御部150から供給される制御信号に基づいて、搬送架台120の引き出しをロックしたり、搬送架台120のロックを解除したりする。通信部190は、大容量給紙装置200の通信部290との間で自動調整モードや画像形成処理等に関するデータの通信を行う。
[画像形成システムの動作例]
次に、本発明に係る自動調整モードを実行する場合における画像形成システム300Aの動作について説明する。図3は、自動調整モードを実行する場合における画像形成システム300Aの動作の一例を示すフローチャートである。本例では、画像形成装置100の制御部150がメイン制御部となって各種制御を実行する場合について説明する。
図3に示すように、ステップS100で制御部150は、自動調整モードが選択されているか否かを判断する。自動調整モードは、操作表示部82の操作画面上や、ネットワークを介して接続されるコンピュータ等の操作画面上において選択することができる。制御部150は、自動調整モードが選択されていないと判断した場合にはステップS190に進む。ステップS190で制御部150は、通常の印刷モードを実行する。
一方、ステップS100において、自動調整モードが選択されたと判断した場合にはステップS110に進む。ステップS110で制御部150は、ジャム設定が有効になっているかを示す可否情報を取得する。ジャム設定は、より高精度かつ確実に画像不良や搬送不良を防止したい場合に選択される。ステップS120で制御部150は、どの給紙トレイ260A,260B,260Cが選択されたかを示す指定給紙トレイ情報を取得する。ステップS120で制御部150は、選択された指定給紙トレイから取り出す通紙枚数情報nを取得する。可否情報や、給紙トレイ情報、通紙枚数情報は、例えば操作表示部82等の操作画面上でジョブ情報として設定される。
ステップS140で制御部150は、何れの給紙トレイ260A,260B,260Cの引き抜きが検出されたか否かをトレイ挿脱検出センサ272A,272B,272Cの検出結果に基づいて判断する。以下では、大容量給紙装置200の給紙トレイ260Aが引き抜かれた場合を一例として説明する。
制御部150は、給紙トレイ260Aの引き抜きが検出されたと判断した場合にはステップS150に進む。ステップS150で制御部150は、ロック機構174を制御して画像形成装置100の搬送架台120をロック(固定)することで搬送架台120の引き抜きを禁止する。これは、搬送架台120の挿入時に位置ずれが発生した場合、画像形成装置100側においても画像補正範囲の調整を行わなければならないからである。
ステップS160で制御部150は、引き抜いた給紙トレイ260Aの給紙装置本体201への挿入が完了したか否かをトレイ挿脱検出センサ272Aの検出結果に基づいて判断する。制御部150は、給紙トレイ260Aの給紙装置本体201への挿入が完了したと判断した場合にはステップS170に進み、給紙トレイ260Aの給紙装置本体201への挿入が完了していないと判断した場合には給紙トレイ260Aが給紙装置本体201に挿入されたか否かを継続して監視する。
これに対し、ステップS140において、大容量給紙装置200の給紙トレイ260の引き抜きが検出されていないと判断した場合、ステップS200に進む。ステップS200で制御部150は、画像形成装置100の搬送架台120の引き抜きが検出されたか否かを搬送架台挿脱検出センサ172の検出結果に基づいて判断する。制御部150は、画像形成装置100の搬送架台120の引き抜きが検出されたと判断した場合にはステップS210に進み、画像形成装置100の搬送架台120の引き抜きが検出されない場合にはステップS140に戻る。
ステップS210で制御部150は、ロック機構274A,274B,274Cを制御して大容量給紙装置200の給紙トレイ260A,260B,260Cをロックすることで、給紙トレイ260A,260B,260Cの引き出しを禁止する。これは、給紙トレイ260の挿入時に位置ずれが発生した場合、大容量給紙装置200側においても画像補正範囲の調整を行わなければならないからである。
ステップS220で制御部150は、引き抜いた搬送架台120の画像形成装置本体101への挿入が完了したか否かを判断する。制御部150は、搬送架台120の画像形成装置本体101への挿入が完了したと判断した場合にはステップS170に進み、搬送架台120の画像形成装置本体101への挿入が完了していないと判断した場合には搬送架台120が画像形成装置本体101に挿入されたか否かを継続して監視する。
ステップS170で制御部150は、自動調整モードを実行する。なお、自動調整モードについては後述する。ステップS180で制御部150は、自動調整モードが終了すると、ジョブが開始されるまでスタンバイ状態で待機したり、ジョブが設定されている場合にはジョブに基づく通常の印刷モードを実行する。
[自動調整モードの動作例]
次に、図3に示したステップS170の自動調整モードのサブルーチンについて詳しく説明する。図4は、自動調整モードの動作の一例を示すフローチャートである。本発明に係る自動調整モードは、画像を形成する印刷ジョブの実行前に実施される。
図4に示すように、ステップS300で制御部150は、取得した指定給紙トレイ情報および通紙枚数情報n(S120,S130)を記憶部184からそれぞれ読み出す。以下では、一例として、指定給紙トレイが給紙トレイ260Aであり、通紙枚数情報nが5枚である場合について説明する。
ステップS310では、指定給紙トレイ情報および通紙枚数情報nに基づいて大容量給紙装置200の給紙トレイ260Aから5枚の用紙P1〜P5が順に取り出され、通紙処理が開始される。取り出された用紙P1〜P5は、大容量給紙装置200のPFU片寄りセンサ270および画像形成装置100のADU片寄りセンサ170に搬送される。
ステップS320で制御部150は、PFU片寄りセンサ270により検知された5枚の表面側の用紙P1〜X5のPFU用紙端位置X1〜X5を順番に取得する。ステップS330で制御部150は、取得した用紙P1〜P5のPFU用紙端位置X1〜X5を記憶部184に記憶する。
ステップS340で制御部150は、ADU片寄りセンサ170により検知された5枚の裏面側の用紙1〜P5のADU用紙端位置Y1〜Y5を順に取得する。ステップS350で制御部150は、取得した5枚の用紙P1〜P5のADU用紙端位置Y1〜Y5を記憶部184に記憶する。ADU片寄りセンサ170を通過した用紙P1〜P5は、表裏反転された状態で排紙ローラー134により装置外部にヤレ紙として排出される。
ステップS360で制御部150は、5枚の用紙P1〜P5のPFU用紙端位置X1〜X5およびADU用紙端位置Y1〜Y5の取得が完了したか否かを判断する。制御部150は、用紙P1〜P5のPFU用紙端位置X1〜X5およびADU用紙端位置Y1〜Y5の取得が完了したと判断した場合にはステップS370に進む。一方、制御部150は、用紙P1〜P5のPFU用紙端位置X1〜X5およびADU用紙端位置Y1〜Y5の取得が完了していないと判断した場合にはステップS320に戻り、上述したステップS320〜S350までの処理を繰り返し実行する。
ステップS370で制御部150は、通紙枚数が指定枚数の5枚に到達したら、指定した大容量給紙装置200の給紙トレイ260Aからの通紙を停止させる。また、制御部250は、用紙P1〜P5のPFU用紙端位置X1〜X5の平均値Xaを算出して記憶部184に記憶すると共に、用紙P1〜P5のADU用紙端位置Y1〜Y5の平均値Yaを算出して記憶部184に記憶する。
ステップS380で制御部150は、算出した平均値Xaまたは平均値Yaが予め設定された補正限界値Lth(閾値)以上であるか否かを判断する。補正限界値Lthは、その値を超えると画像不良や搬送不良等が発生してしまう閾値を意味しており、補正範囲をシフトさせることが可能な最も端の位置を示す(図8参照)。
制御部150は、平均値Xaおよび平均値Yaの両方が補正限界値未満であると判断した場合にはステップS390に進む。ステップS390で制御部150は、大容量給紙装置200の給紙トレイ260の引き抜きがあったか否かを判断し、大容量給紙装置200の給紙トレイ260の引き抜きがあった(S140)と判断した場合にはステップS400に進む。
ステップS400で制御部150は、給紙トレイ260の挿脱により用紙Pの位置ずれが発生している可能性があるため、大容量給紙装置200側の画像補正範囲の中央値O1xの調整を行う。図5Aは大容量給紙装置200側の画像補正範囲の中央値O1xの調整方法を説明するための図であり、図5Bは画像補正範囲を説明するための図である。図5Aおよび図5Bでは、給紙トレイ260Aの挿入や搬送滑りにより用紙Pに位置ずれが発生した場合を示している。
制御部150は、図5Aおよび図5Bに示すように、PFU用紙端位置X1〜X5の平均値Xaから予め設定されたPFU基準値Xsを減算し、大容量給紙装置200の給紙トレイ260の挿入時におけるずれ量(第1のずれ量)を示す演算値Aaを算出する。PFU基準値Xsとしては、例えば、設計段階(出荷前)において予め算出した理論値や、給紙トレイ260の挿脱前の通紙時に取得した用紙Pの用紙端位置の平均値等を用いることができる。また、PFU片寄りセンサ270からADU片寄りセンサ170までの間に用紙滑りやセットアップずれが生じていなければ、ADU片寄りセンサ170により検出される用紙端位置をPFU基準値Xsとして用いることもできる。なお、PFU基準値Xsは、画像補正範囲の中央値O1xに相当している。
続けて、制御部150は、減算により得られた演算値Aaに基づいて用紙Pの位置ずれを考慮した新たな画像補正範囲の中央値O2x(例えば中央値O1xに演算値Aaを加算)を算出し、算出した中央値O2xに算出前の中央値O1xを置き換える。画像補正範囲は、中央値O2xを基準として装置の手前側(+)および奥側(−)に例えば±4mmの範囲で設定される。なお、装置の手前側(+)および奥側(−)は、用紙搬送方向Dに対して直交する方向である。
ステップS410で制御部150は、画像形成装置100側でも大容量給紙装置200の給紙トレイ260の挿入や用紙Pの搬送時の滑りにより位置ずれが発生している可能性があるため、画像形成装置100側の画像補正範囲の中央値O1yの調整を行う。図6Aは画像形成装置100側の画像補正範囲の中央値O1yの調整方法を説明するための図であり、図6Bは画像補正範囲を説明するための図である。図6Aおよび図6Bでは、大容量給紙装置200から画像形成装置100への用紙Pの搬送や給紙トレイ260A等の挿入により位置ずれが発生した場合を示している。なお、搬送架台120の引き抜きは実施されておらず、搬送架台120の挿入による位置ずれは発生していないものとする。
制御部150は、図6Aおよび図6Bに示すように、PFU用紙端位置の平均値Xaから予め設定されたPFU基準値Xsを減算し、大容量給紙装置200の給紙トレイ260の挿入時における用紙Pのずれ量を示す演算値Aaを算出する。次に、制御部150は、AFU用紙端位置の平均値YaからPFU用紙端位置の平均値Xaを減算し、搬送滑りによる用紙Pのずれ量(第2のずれ量)を示す演算値Acを算出する。制御部150は、得られた演算値Aaと演算値Acとを加算して演算値Adを得、当該得た演算値Adに基づいて用紙Pの搬送滑り等を考慮した新たな画像補正範囲の中央値O2yを算出する。制御部150は、算出した中央値O2yに算出前に設定された中央値O1yを置き換える。
一方、ステップS390で制御部150は、大容量給紙装置200の給紙トレイ260の引き抜きでないと判断した場合、画像形成装置100の搬送架台120の引き抜きがあったと判断してステップS420に進む。ステップS420で制御部150は、搬送架台120の挿入時のずれや搬送時の滑りによるずれが発生している可能性があるため、画像形成装置100側の画像補正範囲の中央値O1yの調整を行う。図7Aは画像補正範囲の中央値O1yの調整方法を説明するための図であり、図7Bは画像補正範囲を説明するための図である。図7Aおよび図7Bでは、搬送架台120の挿入ずれや搬送時の滑りによるずれが発生した場合を示している。なお、大容量給紙装置200の給紙トレイ260の引き抜きは実施されておらず、これによる位置ずれは発生していないものとする。
制御部150は、制御部150は、ADU基準値YsからPFU基準値Xsを減算し、セットアップずれや搬送滑りによる位置ずれ量を示す演算値Acを算出する。次に、制御部150は、ADU用紙端位置の平均値Yaから予め設定されたADU基準値Ysを減算し、搬送架台120の挿入時における用紙Pのずれを示す演算値Abを算出する。ここで、ADU基準値Ysは、搬送架台120の挿入による位置ずれ等が発生する前に取得した用紙Pの端部位置である。なお、PFU片寄りセンサ270からADU片寄りセンサ170までの間に用紙滑りやセットアップずれが生じていなければ、PFU片寄りセンサ270が検出する用紙端位置をADU基準値Ysとして用いることもできる。制御部150は、得られた演算値Abと演算値Acとを加算して演算値Adを得、当該得た演算値Adに基づいて搬送架台120の挿入による位置ずれ等を考慮した新たな画像補正範囲の中央値O2yを算出する。制御部150は、算出した中央値O2yに算出前に設定された中央値O1yを置き換える。
これに対し、ステップS380において、平均値Xaおよび平均値Yaの少なくとも一方が予め設定された補正限界値Lth以上であると判断した場合にはステップS430に進む。ステップS430で制御部150は、ジャム設定が有効であるか否かを判断する。制御部150は、ジャム設定が有効であると判断した場合ステップS440に進む。ステップS440で制御部150は、操作表示部182やネットワークを介して接続されるコンピュータの操作画面上にジャムが発生した旨のメッセージ等を表示させて警告を行う。これにより、用紙Pの位置ずれによる搬送不良(ジャム)を未然に回避できる。サービスマンは、上記表示を確認した場合、ジャム処理を実施する。
一方、ステップS430で制御部150は、ジャム設定が有効でないと判断した場合には、ステップS450に進む。ステップS450で制御部150は、PFU用紙端位置の平均値Xaが補正限界値Lth以上であるか否かを判断する。つまり、平均値Xaが補正範囲の領域外であるか否かを判断する。制御部150は、PFU用紙端位置の平均値Xaが補正限界値Lth以上であると判断した場合にはステップS460に進む。
ステップS460で制御部150は、大容量給紙装置200側の画像補正範囲の中央値O1xを最大中央値Omaxに設定する。図8は、最大中央値Omaxを説明するための図である。最大中央値Omaxとは、中央値O1xを基準(中心)として所定の補正範囲(±4mm)を設定することができる最も端の位置である。端部位置Xedは、補正範囲の+4mm側の最も端の位置を示す。制御部150は、PFU用紙端位置の平均値Xaが補正限界値Lth以上となった場合、画像補正範囲の中央値O1xを最大中央値Omaxに置き換える。
なお、画像形成装置100側での画像補正範囲の調整については、上述したステップS410と同様であるため、詳細な説明については省略する。
一方、ステップS450において、PFU用紙端位置の平均値Xaが補正限界値Lth未満であると判断した場合、ADU用紙端位置の平均値Yaが補正限界値Lth以上であると判断してステップS470に進む。
ステップS470で制御部150は、画像形成装置100側の画像補正範囲の中央値O1yを最大中央値Omaxに設定する。設定方法は、ステップS460と同様であるため、詳細な説明については省略する。なお、大容量給紙装置200では、給紙トレイ260の挿脱が行われていないため、これによる用紙Pの位置ずれは発生していないものとする。
なお、上述した例では、装置条件の変化として、給紙トレイ260Aの挿入等があった場合について説明したが、給紙トレイ260A,260B,260Cが変更された場合にも上述した処理を適用することができる。これは、給紙トレイ260A,260B,260Cが変更されると、用紙Pの紙種が変更される場合があり、例えば厚紙から薄紙に変更されることで用紙Pの搬送時に滑りが生じてADU片寄りセンサ170に到達するまでに用紙Pの位置ずれが生じる場合があるからである。そのため、制御部150は、給紙トレイ260A,260B,260Cの変更が操作表示部182等で受け付けられた場合、装置条件の変化があったと判断して上述した自動調整モードを実行する。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、自動調整モードの実行により画像補正範囲の中央値を自動的に調整することができるので、常に画像補正できる領域内で画像の片寄り補正(画像位置や書き込み位置等の補正)を行うことができる。これにより、給紙トレイ260や搬送架台120の挿脱や紙種の変更(給紙トレイ260の変更)等の装置条件の変化により用紙Pの用紙端位置に位置ずれが発生した場合でも、用紙端位置が画像補正範囲外となることを抑制することができるので、プリントヘッド等の画像形成部10とADU片寄りセンサ170との間のずれ等を補正することができる。その結果、画像位置精度の向上を図ることができる。また、従来のように、装置条件の変化する度に画像補正範囲の調整を手動で調整する必要がなくなるので、ダウンタイムの低減を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、用紙Pの表面および裏面のそれぞれにおいて自動調整モードを実行することが可能なので、両面印刷を行う場合でもより高精度に画像位置の補正を行うことができる。また、本実施の形態によれば、自動調整モードをジョブの前に実行するので、用紙端位置の検出数を一定以上確保することができ、精度の高い用紙端位置の平均値を得ることができる。その結果、より高精度に画像位置の補正を行うことができる。
なお、上述した例では、自動調整モードをジョブの実行前に実施したが、これに限定されることはない。例えば、自動調整モードをジョブの実行中に実施することもできる。以下では、大容量給紙装置200の給紙トレイ260から画像形成装置100の二次転写ローラー128までの搬送経路、および画像形成装置100のADU136のそれぞれに、例えば3枚の用紙Pを連続搬送することができる場合について説明する。
PFU片寄りセンサ270は、給紙トレイ260から取り出された3枚の用紙Pの表面側の用紙端位置を検出する。制御部150は、これら用紙端位置の平均値に基づいて給紙トレイ260の挿入時のずれ等を考慮した画像補正範囲の中央値を設定する。画像形成部10は、設定された補正後の中央値に基づいて画像位置を補正し、大容量給紙装置200から搬送される用紙Pの表面側に補正後の画像を転写する。
ADU片寄りセンサ170は、ADU136に搬送される3枚の用紙Pの裏面側の用紙端位置を検出する。制御部150は、これら用紙端位置の平均値に基づいて画像補正範囲の中央値を設定する。画像形成部10は、設定された補正後の中央値に基づいて画像位置を補正し、ADU136に搬送される用紙Pの裏面側に補正後の画像を転写する。
これにより、ジョブの印刷前の短時間で自動調整モードを実行することができ、その結果を同じジョブの画像形成処理に反映させることができる。また、自動調整モードで使用した用紙Pをそのまま画像形成に使用するので、ヤレ紙の発生も回避できる。また、複数枚(例えば3枚)の用紙Pの端部位置を検出できるので、最低限必要な検出数も確保できる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態では、基準部材400を用いて搬送架台120の挿入ずれや画像形成装置100Aと大容量給紙装置200のセットアップずれを算出する点において上記第1の実施の形態と相違している。なお、その他の画像形成システム300Bの構成や動作等は、上記第1の実施の形態の画像形成システム300Aと同様であるため、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
[画像形成システム300Bの構成例]
図9Aは、第2の実施の形態に係る画像形成システム300Bの側面構成の一例を模式的に示す図であり、図9Bはその平面図である。図9Aおよび図9Bに示すように、画像形成システム300Bは、搬送架台120の挿脱時に生じた画像形成装置本体101(例えばプリントヘッド)とADU片寄りセンサ170の相対位置差を検出したり、画像形成装置100と大容量給紙装置200のセットアップずれにより生じた画像形成装置100とPFU片寄りセンサ270の相対位置差を検出したりするための基準部材400を備えている。基準部材400は、例えば棒状部材であって、画像形成装置100から大容量給紙装置200に跨るように延設されている。より具体的には、基準部材400は、その一端部が画像形成装置本体101の排出部付近に取り付けられ、他端部がADU片寄りセンサ170の上方を通過して大容量給紙装置200のPFU片寄りセンサ270の上方の位置まで延在している。基準部材400の他端部は固定されていない。
[画像形成システム300Bの動作例]
まず、画像形成装置100側について説明する。図9Cは、搬送架台120の挿入によりずれが生じた場合の状態を説明するための図である。図9Cに示すように、ADU片寄りセンサ170は、搬送架台120が画像形成装置本体101に挿入された場合、自動調整モードの開始により基準部材400を検出する。制御部150は、ADU片寄りセンサ170により検出された基準部材400の位置Y1と、搬送架台120の挿脱が行われる前に取得した基準部材400の基準位置Y2(理論値)との差分値を算出する。これにより、画像形成装置100のプリントヘッド(画像形成部10)と、ADU片寄りセンサ170との相対位置のずれ量を算出できる。続けて、制御部150は、算出した差分値をADU片寄りセンサ170により検出された用紙Pの用紙端位置に加算する。続けて、上述した第1の実施の形態と同様の方法により、画像補正範囲の中央値の調整を行う。
次に、大容量給紙装置200側について説明する。PFU片寄りセンサ270は、自動調整モードの開始により、基準部材400を検出する。制御部150は、図9Bに示したように、PFU片寄りセンサ270により検出された基準部材400の位置Y3と、セットアップずれが発生する前に取得した基準部材400の基準位置Y4との差分値を算出する。これにより、画像形成装置100のプリントヘッド(画像形成部10)と、PFU片寄りセンサ270との相対位置のずれ量を算出できる。続けて、制御部150は、算出した差分値をPFU片寄りセンサ270により検出された用紙Pの用紙端位置に加算する。続けて、上述した第1の実施の形態と同様の方法により、画像補正範囲の中央値の調整を行う。
なお、上述した例では、画像形成装置100と大容量給紙装置200とで基準部材400を兼用可能な構成したが、これに限定されることはない。例えば、基準部材400を画像形成装置100および大容量給紙装置200のそれぞれに設ける構成としても良いし、画像形成装置100および大容量給紙装置200の何れか一方に設ける構成としても良い。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、基準部材400を用いることで、搬送架台120の挿入によるずれやセットアップずれを取得することができる。これにより、画像形成装置本体101のプリントヘッド(画像形成部10)とADU片寄りセンサ170およびPFU片寄りセンサ270とのずれ量を取得することもできる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。例えば、複数枚の用紙Pにおける用紙端位置の平均値を算出する場合、用紙端位置を取得した順番に重みを加えて平均値を算出することもできる。具体的には、新しく取得した用紙端位置を過去に取得した用紙端位置よりも重み付けを大きくする。これにより、用紙端位置の平均値の算出に時系列要素が加わるので、装置内の環境条件の変動を平均値に反映させることができる。
また、用紙Pの位置ずれを生じさせる装置条件の変化としては、上記以外にも、画像形成装置100に設けられた給紙トレイ160を画像形成装置本体101に挿入する場合も含めることができる。この場合にも、用紙Pの位置ずれが発生する場合があるので、上述した自動調整モードを実行することにより、画像位置を補正することができる。
また、上述した実施の形態では、画像形成装置100の制御部150がメインとなって各種制御を行う例について説明したが、これに限定されることはなく、大容量給紙装置200の制御部250がメインとなって各種制御を行うこともできるし、画像形成装置100の処理では制御部150がメインとなり、大容量給紙装置200での処理では制御部250がメインとなって各種制御を行うこともできる。さらに、上述した実施の形態で説明した画像形成装置100はカラー画像を形成するものであったが、本発明はカラー画像を形成する画像形成装置に限らず、モノクロ画像を形成する画像形成装置にも適用することができる。
100 画像形成装置(用紙搬送装置)
120 搬送架台
150,250 制御部
170 ADU片寄りセンサ(検出部,第1の検出部)
174 ロック機構
200 大容量給紙装置(給紙装置,用紙搬送装置)
260,260A,260B,260C 給紙トレイ
270 PFU片寄りセンサ(検出部,第2の検出部)
274A,274B,274C ロック機構
300A,300B 画像形成システム
400 基準部材

Claims (14)

  1. 用紙の位置ずれを生じさせる装置条件が変化した場合に用紙の端部位置を検出する検出部と、
    前記検出部により検出された前記用紙の前記端部位置と設定された基準端部位置とに基づいて前記用紙のずれ量に基づく画像補正範囲の中央値を算出し、当該算出した画像補正範囲の前記中央値に当該算出前の画像補正範囲の中央値を置き換える調整モードを行う制御部と、
    を備えることを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 前記検出部は、複数枚の用紙の端部位置を検出し、
    前記制御部は、前記検出部により検出された前記複数枚の用紙の端部位置の平均値を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送装置。
  3. 前記制御部は、前記調整モードをジョブの実行前に行う
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の用紙搬送装置。
  4. 前記制御部は、ジョブの実行時に前記調整モードを行い、当該調整モードの結果を前記ジョブの画像形成処理に反映させる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の用紙搬送装置。
  5. 前記制御部は、前記検出部により検出される用紙の端部位置を取得した順に重み付けする
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の用紙搬送装置。
  6. 装置本体に挿脱可能に設けられる給紙トレイおよび搬送架台のうち少なくとも一つを備え、
    前記装置条件の変化は、前記給紙トレイの挿入または変更、および前記搬送架台の挿入のうち少なくとも一つを含む
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の用紙搬送装置。
  7. 用紙の位置ずれを生じさせる装置条件が変化した場合に用紙の第1の端部位置を検出する第1の検出部を有する画像形成装置と、
    前記画像形成装置の用紙搬送方向の上流側に設けられ、用紙の位置ずれを生じさせる装置条件が変化した場合に用紙の第2の端部位置を検出する第2の検出部を有する給紙装置と、
    前記第1および第2の検出部により検出された前記第1および第2の端部位置の少なくとも一方と設定された各基準端部位置とに基づいて前記画像形成装置および前記給紙装置の少なくとも一方の画像補正範囲の中央値を算出し、当該算出した画像補正範囲の中央値に算出前の画像補正範囲の中央値を置き換える調整モードを行う制御部と、
    を備えることを特徴とする画像形成システム。
  8. 前記制御部は、前記第2の端部位置と前記基準端部位置とに基づく第1のずれ量と、前記第1の端部位置と前記第2の端部位置とに基づく第2のずれ量とを加算して前記画像形成装置の画像補正範囲の中央値を算出する
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成システム。
  9. 前記装置条件の変化は、前記給紙装置に挿脱可能に設けられる給紙トレイの挿入または変更、および前記画像形成装置に挿脱可能に設けられる搬送架台の挿入のうち少なくとも一つを含む
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の画像形成システム。
  10. 前記画像形成装置は、
    前記給紙装置の前記給紙トレイが給紙装置本体から引き抜かれた場合に前記搬送架台の引き抜きをロックするロック機構を備える
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成システム。
  11. 前記給紙装置は、
    前記画像形成装置の前記搬送架台が画像形成装置本体から引き抜かれた場合に前記給紙トレイの引き抜きをロックするロック機構を備える
    ことを特徴とする請求項9または10に記載の画像形成システム。
  12. 前記制御部は、前記第1および第2の検出部により検出された前記第1および第2の端部位置の少なくとも一方が画像補正範囲をシフトすることができる範囲外である場合、ジャムが発生した旨を告知する、または、画像補正範囲のうちシフト可能な最端範囲に画像補正範囲をシフトさせる
    ことを特徴とする請求項7から11の何れか一項に記載の画像形成システム。
  13. 一端部が前記画像形成装置本体に取り付けられ、他端部が少なくとも前記第1の検出部まで延在する基準部材を備え、
    前記制御部は、前記装置条件の変化として前記搬送架台が前記画像形成装置本体に挿入された場合、前記第1の検出部により検出された前記基準部材の位置と当該基準部材の基準位置との差分値を算出し、当該算出した前記差分値を前記第1の端部位置に加算する
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成システム。
  14. 前記基準部材は、一端部が前記画像形成装置本体に取り付けられ、他端部が前記給紙装置の前記第2の検出部まで延在し、
    前記制御部は、前記第2の検出部により検出された前記基準部材の位置と当該基準部材の基準位置との差分値を算出し、当該算出した前記差分値を前記第2の端部位置に加算する
    ことを特徴とする請求項13に記載の画像形成システム。
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