JP6326529B2 - 襟固定器具 - Google Patents
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Description
特許公開2008−061986のものでは、考案されている襟固定器具をシャツの襟に刺して使用するものであるため、シャツの襟に針の穴が開いてこれが傷となる。このためこの襟固定器具を使用しないでネクタイを使用する場合には、襟の表面にできたこの傷が目立つ不具合が生じる。
特許公開2008−173425のものでは、襟を上からクリップの形状のようなもので留める構造となっている。このためこの襟固定器具を止める位置は襟の上部に限定される他、襟を上から挟み込む為に器具にある程度の長さを必要とする。これで提案されている襟固定器具では、ボタンダウンのようにシャツの襟の先端に近い位置で使用することには不具合が生じる。
以上のように、これまでに考案されている襟固定器具については、針の穴による傷や器具を使用する位置や形状などでの問題があった。本発明はこれらの問題を解決するものである。
図26は、図25で示される普通のシャツの襟(20)の裏面にスナップ(22)の片方を取り付け、もう片方をシャツ本体(21)に取り付けた例を示している。スナップは、ホックとも言われる。スナップ(22)には、オスとメスがあるが、シャツの襟(20)の裏面とシャツ本体(21)に、どちらを付けるかは任意である。図27は、シャツの襟(20)の片方が上に折り曲げられて、その裏面にスナップ(22)の片方が取り付けられていることが分かる。この実施例では、シャツの襟(20)の裏面には、スナップ(22)のオスが、シャツ本体(21)には、メスが取り付けられている。図28は、シャツの襟(20)の裏面に取り付けられたスナップ(22)とシャツ本体(21)に取り付けられたスナップ(22)を結合した状態を示している。これを見ると、図25と比してシャツの襟(20)が美観よく立ち、実に整然としていることが良く分かる。見た目には、スナップ(22)も見えず、普通のシャツであるが、実に整然と美観良く見える。この対となり着脱できる器具を取り付けたシャツの構造の発明は、襟を美観良く立てて、整然と見せるという点で、その主な目的は、前記した襟固定器具の本発明と同じである。このスナップ(22)を使用したシャツはスナップダウンとして以前より知られている。
この実施例は、任意の素材と形状を有する基板(27)の両面に、爪(19)を設けた構造からなる襟固定器具で、爪(19)の片方を、襟(20)の裏面に引っ掛け、反対面のもう片方の爪(19)をシャツ本体(21)の表面に引っ掛けることで、シャツの襟(20)を固定することができる。なを、爪(19)は、複数個設けても良い。基板(27)の片面に、爪(19)を設け、もう片面に粘着剤(30)を塗布し、その表面に剥離紙(31)を設けた構造も可能である。また、任意の素材で製造し、任意の形状を有する基板(27)の片面に、任意の素材で製造し、任意の形状を有する一つまたはそれ以上の爪(19)を設け、反対側の面に針(4)及び基板に装着した磁石(32)を設け、この針(4)に装着できる実施例1と同じ留め具(5)を備えた構造からなる襟固定器具も可能である。磁石を用いずタイタニック式の留め具やバタフライ型の留め具等も使用できるのは実施例1の場合と同様である。また、任意の素材で製造し、任意の形状を有する基板(27)の片面に、任意の素材で製造し、任意の形状を有する一つまたはそれ以上の爪(19)を設け、反対側の面に磁石を設け、この磁石に吸引される磁石または磁石に吸引される性質を持つ金属を設けた留め具を備えた構造からなる襟固定器具も可能である。また、任意の素材で製造し、任意の形状を有する基板(27)の片面に、任意の素材で製造し、任意の形状を有する一つまたはそれ以上の爪(19)を設け、反対側の面に磁石に吸引される性質を持つ金属を設け、磁石を設けた留め具を備えた構造からなる襟固定器具も可能である。これらの実施例の一つを図48に示した。この場合の使用方法は次のようになる。すなわち、シャツの襟(20)の裏面の適切な部分に、爪(19)を引っ掛け、針(4)をシャツ本体(21)に表側から刺し、シャツ本体(21)の内側から針(4)に留め具(5)を装着する。これでシャツの襟(20)を美観良く固定できる。外観では本発明は目立たず、ネクタイをしない時にシャツの襟(20)が美観良く立ち、整然と見える。本発明の爪(19)はシャツの襟(20)の裏側に引っ掛けるので、襟(20)の表面には何らの変化もなく美観を保てる。また、図50は、任意の素材で製造し、任意の形状を有する基板(27)の片面に円弧状の爪(19)が2個設けられた例を示している。そしてもう片方の面には、針(4)及び基板に装着した磁石(32)を設け、この針(4)に装着できる実施例1と同じ留め具(5)を備えている。磁石を用いずタイタニック式の留め具やバタフライ型の留め具等も使用できるのは実施例1の場合と同様である。図51は、図50を上面から見た図を示しているが、爪(19)の形状が円弧状をしていることが分かる。この実施例の使用方法は次のようになる。まず、図50で示される本発明をシャツの襟(20)の裏面に押し当てて右回りに回転させて、円弧状の爪(19)を襟(20)の裏面に突き刺して固定する。その後、針(4)をシャツ本体(21)に刺して内側から留め具(5)を針(4)に装着する。襟(20)の裏面に取り付けた本発明は、左に回転させないと外れないため、本発明を使用中にこれが自然に外れて取れることはない。円弧状の爪(19)の先端は、図53で示されるように襟(20)の裏面に突き刺しやすいようにその向きが若干上向きに設けられている。図50で示される円弧状の爪(19)は、右回りに回転させて襟(20)の裏面に突き刺すものであるが、これは図52のように逆回りでも良く、この場合には左に回転させて円弧状の爪(19)の先端を襟(20)の裏面に突き刺して使用する。円弧状の爪(19)を持つ本発明をロストワックス法を用いた鋳造法で留め具(5)を除く本体を銀(Sliver925)で試作した例を図54に示した。この例では留め具(5)はバタフライ型を使用している。鋳造でなく、円弧状の爪や針を樹脂の基板に埋め込むなど他の方法で製造しても良い。図54では本発明の大きさを比較するために1円玉を一緒に示している。図55は、基板(27)の片面に円弧状の爪(19)を設け、もう片面に基板に装着した磁石(32)を設け、磁石の留め具(5)を使用した実施例を示している。この実施例の使用方法は、本発明を右回りに回転させて襟(20)の裏面に円弧状の爪(19)を突き刺して固定し、シャツ本体(21)の内側から磁石の留め具(5)を基板に装着した磁石(32)に吸引させて襟(20)を固定する。図56は、基盤(27)の片面にらせん状の爪(19)を設け、もう片方の面には、針(4)及び基板に装着した磁石(32)を設け、この針(4)に装着できる実施例1と同じ留め具(5)を備えた例を示している。磁石を用いずタイタニック式の留め具やバタフライ型の留め具等も使用できるのは実施例1の場合と同様である。図57は、図56を上からみた図を示しており基板(27)にらせん状の爪(19)が設けられていることが分かる。この実施例の使い方は、シャツの襟(20)の裏面に本発明を右に回してらせん状の爪(19)をその根元まで突き刺して固定し、針(4)をシャツ本体(21)に表から突き刺し、シャツ本体(21)の内側から針(4)に留め具(5)を装着する。このらせん状の形状は逆回りであっても良く、この場合には本発明を左に回してらせん状の爪(19)を襟(20)の裏面に突き刺して使用する。らせん状の爪(19)を持つ本発明をロストワックス法を用いた鋳造法で留め具(5)を除く本体を銀(Sliver925)で試作した例を図58に示した。この例では留め具(5)はバタフライ型を使用している。鋳造でなく、らせん状の爪や針を樹脂の基板に埋め込むなど他の方法で製造しても良い。図58では本発明の大きさを比較するために1円玉を一緒に示している。図59は、基板(27)の片面にらせん状の爪(19)を設け、もう片面に基板に装着した磁石(32)を設け、磁石を留め具(5)として使用した実施例を示している。このらせん状の爪(19)を持った本発明の使い方を図60から図63で示した。図60は、らせん状の爪(19)の先端をシャツの襟(20)の裏面に突き刺した状態を示している。このらせん状の爪(19)の先端をシャツの襟(20)の裏面に突き刺し、右に回して回らなくなるまで、すなわち、このらせん状の爪(19)の根元まで襟(20)の裏面に突き刺して図61のように固定する。次に針(4)をシャツ本体(21)の表から突き刺して、図62のようにシャツ本体(21)の内側から留め具(5)をこの針(4)に装着する。図63は本発明を人が実際に使用した状態を示しているが、シャツの襟(20)が横にだらりと広がらずに、美観良く立ち、実に整然としていることが分かる。本発明はボタンダウンやスナップダウンでない普通のシャツに簡単に使用でき、ネクタイを使用しない時にシャツの襟(20)を美観良く立てて、クールビズ用のシャツとして着こなすことができるため有用性がある。右に回してシャツの襟(20)の裏面に取り付けた本発明は左に回転さないと外れない為、本発明を使用中にこれが自然に外れて取れることはない。シャツの襟(20)の裏面には基布があるため、細いらせん状の爪(19)は容易くその根元まで突き刺すことができる。シャツの襟(20)の表面をなんら傷つけることはない。
2 襟挟み部裏部材
3 連結部材
4 針
5 留め具
6 襟挟み部
7 隙間
8 穴
9 襟挟み部裏部材に装着した磁石
10 留め具に装着した磁石
11 装飾品
12 突起
13 窪み
14 ゆるやかな突起
15 オスネジ
16 つまみ
17 メスネジ
18 つまみに装着した磁石
19 爪
20 襟
21 シャツ本体
22 スナップ
23 前かん
24 面ファスナー
25 磁石
26 鉄板
27 基板
28 面ファスナーのオス
29 面ファスナーのメス
30 粘着剤
31 剥離紙
32 基板に装着した磁石
33 小さな鋭い突起
34 基布
35 感熱接着剤
36 接着剤
Claims (2)
- 塗装またはメッキまたは樹脂封入により防錆処理が施された任意の形状を有する磁石が、
シャツの襟の内部に取り付け手段によって取り付けられ、シャツの首周りの内側に、先端に留め具として用いられる磁石または磁石に吸引される性質を持つ金属が設けられた適切な長さの布が取り付けられた構造からなるシャツ。 - 塗装またはメッキまたは樹脂封入により防錆処理が施された任意の形状を有する磁石に
吸引される性質を持つ金属が、シャツの襟の内部に取り付け手段によって取り付けられ、
シャツの首周りの内側に、先端に留め具として用いられる磁石が設けられた適切な長さの布が取り付けられた構造からなるシャツ。
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