JP6326133B2 - Ｌ字部品用シース、および、ｌ字部品用シースを有する空気調和装置とヒートポンプ式湯沸し器 - Google Patents

Description

＜関連出願への相互参照＞
本出願は、「Ｅｌｂｏｗ Ｓｈｅａｔｈ ａｎｄ Ａｉｒ Ｃｏｎｄｉｔｉｏｎｅｒ ａｎｄ Ｈｅａｔ Ｐｕｍｐ Ｗａｔｅｒ Ｈｅａｔｅｒ Ｈａｖｉｎｇ Ｓａｍｅ」と題される２０１３年７月３日に出願された中国特許出願第２０１３２０３９３５８８．２号の優先権の利益を主張するものであり、該文献の全内容は参照によって本明細書に組み込まれる。

本開示は、空気調和装置中の配管の固定の分野に関し、具体的には、Ｌ字部品用シース（ｅｌｂｏｗ ｓｈｅａｔｈ）、および、これを備える空気調和装置とヒートポンプ式湯沸し器に関する。

現在、空気調和装置の分野、とりわけ空気調和装置の４つの鍵となるアセンブリの中で、２つの熱交換アセンブリ（室内ユニットの蒸発器アセンブリと室外ユニットの凝集器アセンブリ）は一般に、拡張パイプと溶接によって、熱交換用のアルミホイルフィン部分とＵ字型の配管部分とともに組み立てられる。ＴＰＺＭの柔軟な赤銅鉱は、伸長特性、曲げ特性、および溶接特性に優れていることから、２つのアセンブリのＵ字型の配管部分を製造するための好ましい材料である。Ｕ字型の配管部分は、対応する技術によって２本の長い赤銅鉱の管と１つの小さな赤銅鉱のＬ字型部分を加工処理および接続することで成型される。熱交換システムは、室内ユニットと室外ユニットが互いに接続された後に構築される。Ｕ字型の配管部分の接続は循環管路を形成するために気密でなければならない。赤銅鉱で作られた部分は外部の力に対して耐衝撃強度が低く、特に、中空の赤銅鉱配管部分は力を受けると崩壊しやすい。このため構造設計が困難であり、対応する保護設計は、システムの漏出と閉塞と故障などの品質事故を回避するために、銅の配管部分または小さなＬ字型部分が製造や輸送の間に崩壊したり、破裂したりすることのないように考慮されなければならない。

銅管で作られた２つの熱交換アセンブリでは、熱が冷たい空気あるいは熱い空気に交換されるため、銅管の一部はフィンから露出する。空気調和装置の２つの熱交換アセンブリ中の銅管または小さなＬ字型部分が変形して、壊滅的に崩壊すると、システムの漏出または閉塞が起こり、最終的にはシステムの故障が生じて、空気調和装置は通常通り作動することができない。販売のために空気調和装置を輸送する際、２つの熱交換アセンブリが外殻に設置され固定された後に、２つの熱交換アセンブリの配管部分が外部の力の影響を受けて崩壊したり破裂したりするのを防ぐために、衝突に対する従来の保護方法は、外部の力を緩衝し、銅管と小さなＬ字型部分が崩壊したり、空気調和装置全体の輸送時に変形したりすることを防ぐために、銅管部分またはＬ字型部分が崩壊しやすい鍵となる位置で弾性ゴム製品（すなわち、ゴムブロック）を提供することと、任意の漏出または閉塞から循環システムを保護することである。しかし、販売のために空気調和装置を実際に輸送する際には、空気調和装置の銅管部品や室外ユニットと室内ユニットの小さなＬ字型部分で壊滅的な崩壊、変形、クラック、および漏出が依然として見られ、これは深刻な製品の品質問題をもたらす。ゴムブロックは銅管部品間の衝突を緩和するだけで、銅管部品と小さなＬ字型部分の崩壊をなくすことはできない。さらに、長時間の使用中に、分離した壁に取り付けられた空気調和装置の室内ユニットのゴムブロックは、熱交換中に生成された凝縮水に長い間浸され、ゴムブロックは老化し、劣化し、つんとつくような悪臭を放つ傾向があり、これは製品の品質と環境に大きな隠れた問題をもたらす。

本開示の１つの目的は、Ｌ字部品用シースがＬ字型のアセンブリ（ｅｌｂｏｗ ａｓｓｅｍｂｌｙ）に対する保護効果に乏しいという技術的問題を解決するために、および、Ｌ字型のアセンブリが崩壊かつ変形しやすいという技術的問題を解決するのを手助けするために、Ｌ字部品用シースを提供することである。

上記の目的を実現するために、一態様において、本開示はＬ字部品用シースを提供し、ここで、Ｌ字部品用シースの第１の端部は、Ｌ字型のアセンブリを受け取るように構成された受け取り部分を有し、Ｌ字部品用シースの第２の端部は第１の端部と反対側にあり、内部に窪んだ部分を備え、および、内部に窪んだ部分には貫通孔が設けられる。

さらに、内部に窪んだ部分の最低部の端部とＬ字型のアセンブリの曲がった先端は、Ｌ字部品用シースの軸に位置する。

さらに、貫通孔の軸はＬ字部品用シースの軸と一致する。

さらに、貫通孔の軸に垂直な貫通孔の断面の面積は、Ｌ字部品用シースの第２の端部の端面の面積の２０％から５０％に及ぶ。

さらに、Ｌ字部品用シースの第１の端部には、Ｌ字型のアセンブリのフレア状（ｆｌａｒｉｎｇ ）の開口部を収容するように構成された配置部分が設けられる。

さらに、スナップ嵌め継ぎ目（ｓｎａｐ−ｆｉｔｔｉｎｇ ｊｏｉｎｔ）は、受け取り部分の内部に設けられ、Ｌ字型のアセンブリを固定するように構成される。

さらに、受け取り部分とＬ字型のアセンブリは、締まり嵌め（ｉｎｔｅｒｆｅｒｅｎｃｅ ｆｉｔ）によって連結される。

さらに、Ｌ字部品用シースは弾性材料で作られている。

本開示は、上記のＬ字部品用シースを含む空気調和装置をさらに提供する。

本開示は、上記のＬ字部品用シースを含むヒートポンプ式湯沸し器をさらに提供する。

本開示の技術的な模式図によれば、Ｌ字部品用シースの第１の端部はＬ字型のアセンブリを受け取るための受け取り部分を有しており、Ｌ字部品用シースの第１の端部の反対側にある第２の端部は内部に窪んだ部分を有する。Ｌ字部品用シースの第２の端部が内部に窪んでいるため、Ｌ字部品用シースの２つの角部分はこれに応じて外側に突出しており、これにより外部の力がＬ字部品用シースの２つの角部分に伝達され、結果としてＬ字型のアセンブリの最も弱い上部にかかる力を弱めることが可能である。その上、内部に窪んだ部分には貫通孔が設けられ、これによりＬ字型のアセンブリの最も弱い上部に力がかからないようにすることが可能である。外部の力がＬ字部品用シースに作用すると、外部の力はＬ字部品用シースの２つの角部分に伝達される。Ｌ字部品用シースの角部分が外側に突出しているため、Ｌ字部品用シースの厚さはそれに応じて増え、これによって外部の力に対する有効な緩衝効果がもたらされる。結果として、それぞれ本開示のＬ字部品用シースが設けられた空気調和装置とヒートポンプ式湯沸し器は、Ｌ字型のアセンブリの保護強化を実現し、銅管部品と小さなＬ字型部分が崩壊かつ変形しやすいという技術的問題を解決するのを手助けすることができる。

本開示の一部として、本発明をよりよく理解するために図面が提供されており、以下に記載されているものは本発明のいくつかの実施形態であり、その記載は本開示について説明することを意図しているが、本発明の範囲を制限することは意図していない。図面は以下のとおりである。

本発明の１つの実施形態にかかるＬ字部品用シースの正面図である。 本発明の１つの実施形態にかかるＬ字部品用シースの底面図である。 線Ａ−Ａに沿って得られた図２の断面図である。

様々な実施形態とその特徴を対立のない状態下で互いに組み合わせることができることに留意されたい。本開示は添付の図面と実施形態を参照してより詳細に記載される。

図１乃至３で示されるように、本開示のＬ字部品用シースは、Ｌ字型のアセンブリを受け取るための受け取り部分（２０）を備えた第１の端部（１２）を有し、および、Ｌ字部品用シースの第１の端部（１２）とは反対側の第２の端部（１０）は内部に窪んだ部分（１０１）を有する。内部に窪んだ部分（１０１）には貫通孔（１３）が設けられている。Ｌ字部品用シースの第２の端部（１０）が内部に窪んでいるため、２つの側面のＬ字部品用シースの角部分（１０２）はそれに応じて外側に突出している。

Ｌ字部品用シースの第２の端部が内部に窪んでおり、２つの側面のＬ字部品用シースの角部分が外側に突出しているため、Ｌ字部品用シースにかかる外部の力はＬ字部品用シースの２つの角部分に伝達され、それによって、Ｌ字型のアセンブリの最も弱い上部にかかる力が減少する。その上、内部に窪んだ部分には貫通孔が設けられており、これによりＬ字型のアセンブリの最も弱い上部には力が加えられないようにすることが可能である。Ｌ字部品用シースが外部の力に晒されているとき、外部の力はＬ字部品用シースの２つの角部分に伝達される。Ｌ字部品用シースの２つの角部分が外側に突出しているため、Ｌ字部品用シースの厚さはそれに応じて増え、これにより外部の力に対する有効な緩衝効果がもたらされる。

好ましくは、内部に窪んだ部分（１０１）の最低部の端部とＬ字型のアセンブリの屈曲先端は、Ｌ字部品用シースの軸に位置する。このように、Ｌ字部品用シースとＬ字型のアセンブリが組み立てられた後、Ｌ字型のアセンブリの最も弱い上部は効果的に保護される。外部の力がＬ字型のアセンブリの上部に作用すると、外部の力はＬ字部品用シースの角部分（１０２）に伝達され、外部の力のすべてまたはほとんどすべてがＬ字部品用シースの角部分（１０２）に作用するが、外部の力はＬ字型のアセンブリの屈曲先端にはほとんど作用しない。好ましくは、貫通孔（１３）の軸はＬ字部品用シースの軸と一致し、これは力の伝達の効果を最適化する。

本発明者らによって行われた研究と実験によれば、貫通孔の軸に垂直な貫通孔（１３）の断面積はＬ字部品用シースの第２の端部の端面の面積の２０％から５０％に及び、力の伝達の効果がより顕著である。

本発明の一実施形態に係る図３で示されるように、Ｌ字部品用シースの第１の端部（１２）には、Ｌ字型のアセンブリのフレア状の開口部を収容するように構成された配置部分が設けられる。Ｌ字型のアセンブリは一般に曲管と２つの直管を含む。Ｌ字型のアセンブリの加工中に、曲管を直管に接続する利便性のため、曲管と直管の接合部にある一般的な管オリフィスはフレア形状になるように加工処理される。配置部分は、フレア状の開口部を有するＬ字型のアセンブリがＬ字部品用シースにより良く嵌り得るように、Ｌ字型のアセンブリのフレア状の開口部を収容するように構成される。

本発明の一実施形態に係る図３で示されるように、スナップ嵌め継ぎ目（１４）はＬ字型のアセンブリを固定するために受け取り部分（２０）の内部に設けられる。スナップ嵌め継ぎ目（１４）を設けることで、Ｌ字型のアセンブリとＬ字部品用シースが一緒に組み立てられた後に、Ｌ字部品用シースはＬ字型のアセンブリでしっかりと固定され、Ｌ字型のアセンブリから容易に落ちにくくなる。

本発明の一実施形態によれば、受け取り部分（２０）とＬ字型のアセンブリは締まり嵌めによって連結される。この場合、受け取り部分は締まり嵌め接続によってＬ字型のアセンブリで確実に固定されているため、スナップ嵌め継ぎ目（１４）を設けることもできるし、設けなくてもよい。

好ましくは、本開示のＬ字部品用シースは弾性材料で作られ、これにより、外部の力がＬ字型のアセンブリに作用する際にＬ字型のアセンブリの変形が低減する。

本開示は、上に記載されたＬ字部品用シースと共に提供される空気調和装置をさらに提供する。

本開示は、上に記載されたＬ字部品用シースと共に提供されるヒートポンプ式湯沸し器をさらに提供する。

上の記載から分かるように、Ｌ字部品用シースの第１の端部はＬ字型のアセンブリを受け取るための受け取り部分を有し、Ｌ字部品用シースの第１の端部とは反対側の第２の端部は内部に窪んだ部分を有する。Ｌ字部品用シースの第２の端部が内部に窪んでいるため、Ｌ字部品用シースの２つの角部分がそれに応じて外側に突出しており、これにより外部の力がＬ字部品用シースの２つの角部分に伝達され、結果としてＬ字型のアセンブリの最も弱い上部にかかる力を弱めることが可能である。その上、内部に窪んだ部分には貫通孔が設けられており、これによりＬ字型のアセンブリの最も弱い上部には力が加えられないようにすることが可能である。外部の力がＬ字部品用シースに作用すると、外部の力はＬ字部品用シースの２つの角部分に伝達される。Ｌ字部品用シースの２つの角部分が外側に突出しているため、Ｌ字部品用シースの厚さはそれに応じて増え、これにより外部の力に対する有効な緩衝効果がもたらされる。結果として、それぞれ本開示のＬ字部品用シースが設けられた空気調和装置とヒートポンプ式湯沸し器は、Ｌ字型のアセンブリの保護強化を実現し、銅管部品と小さなＬ字型部分が崩壊かつ変形しやすいという技術的問題を解決するのを手助けすることができる。

上に記載されたものは本発明のいくつかの実施形態であり、本発明の範囲を制限することを意図してはいない。本発明は様々な修正と変更を有し得るということを当業者は理解するであろう。本発明の精神と原則から逸脱することなくなされたいかなる修正、置換、および改善も、本発明の範囲に含まれなければならない。

Claims (8)

1. Ｌ字部品用シースであって、
   Ｌ字部品用シースの第１の端部は、Ｌ字型のアセンブリを受け取るように構成された受け取り部分を有し、
   Ｌ字部品用シースの第２の端部は第１の端部と反対側にあり、内部に窪んだ部分を備え、および、内部に窪んだ部分には貫通孔が設けられ、
   貫通孔の軸に垂直な貫通孔の断面の面積は、Ｌ字部品用シースの第２の端部の端面の面積の２０％から５０％に及び、
   Ｌ字部品用シースの第１の端部には、Ｌ字型のアセンブリのフレア状の開口部を収容するように構成された配置部分が設けられる
   Ｌ字部品用シース。
2. 内部に窪んだ部分の最低部の端部とＬ字型のアセンブリの曲がった先端は、Ｌ字部品用シースの軸に位置する、請求項１に記載のＬ字部品用シース。
3. 貫通孔の軸はＬ字部品用シースの軸と一致する、請求項１に記載のＬ字部品用シース。
4. スナップ嵌め継ぎ目は、受け取り部分の内部に設けられ、Ｌ字型のアセンブリを固定するように構成される、請求項１に記載のＬ字部品用シース。
5. 受け取り部分とＬ字型のアセンブリは、締まり嵌めによって連結される、請求項１に記載のＬ字部品用シース。
6. Ｌ字部品用シースは弾性材料で作られている、請求項１に記載のＬ字部品用シース。
7. Ｌ字部品用シースを含む空気調和装置であって、Ｌ字部品用シースは請求項１乃至６のいずれか１つで記載される通りである、空気調和装置。
8. Ｌ字部品用シースを含むヒートポンプ式湯沸し器であって、Ｌ字部品用シースは請求項１乃至６のいずれか１つで記載される通りである、ヒートポンプ式湯沸し器。

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