JP2004245398A - エルボ保護カバー - Google Patents
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Abstract
【課題】強度が十分高く、製造が容易であり、かつ製造コストを低く抑えることができるエルボ保護カバーを提供する。
【解決手段】配管を断熱材で包囲するときに配管の曲がった部分の断熱材10を保護するエルボ保護カバーであって、前記配管の曲がった部分の外側を覆うように曲面を有するエルボ部2と、該エルボ部を前記断熱材で包囲された配管に取り付けるためのバンド部3とを有し、前記エルボ部は、金属板をプレス絞り加工によって一体成形したものからなり、前記バンド部は、金属板をプレス打ち抜き加工によって成形したものからなり、前記エルボ部とバンド部とが、ハゼ折り接合6またはかしめ接合8により一体化されているものであることを特徴とするエルボ保護カバー1。好ましくは、ハゼ折り接合又はかしめ接合された部分に、バンド部とエルボ部のいずれか一方を他方に食い込ませた凸部9が形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】配管を断熱材で包囲するときに配管の曲がった部分の断熱材10を保護するエルボ保護カバーであって、前記配管の曲がった部分の外側を覆うように曲面を有するエルボ部2と、該エルボ部を前記断熱材で包囲された配管に取り付けるためのバンド部3とを有し、前記エルボ部は、金属板をプレス絞り加工によって一体成形したものからなり、前記バンド部は、金属板をプレス打ち抜き加工によって成形したものからなり、前記エルボ部とバンド部とが、ハゼ折り接合6またはかしめ接合8により一体化されているものであることを特徴とするエルボ保護カバー1。好ましくは、ハゼ折り接合又はかしめ接合された部分に、バンド部とエルボ部のいずれか一方を他方に食い込ませた凸部9が形成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば流体配管を断熱材で断熱する場合に用いられ、配管を断熱材で包囲するときに配管の曲がった部分の断熱材を保護するエルボ保護カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から高温あるいは低温の気体、液体等の流体が流れる配管あるいは空調用ダクト等は、保温、保冷するために保温材、保冷材等の断熱材で覆う場合がある。このような断熱材として、通常多孔質で多量の空気を含んでいる珪藻土、ロックウール、ガラスウール、セラミックウール、発泡スチロール、発泡ウレタン等から形成された板材やマット材を配管やダクトに巻き付けたり、貼り付けたり、あるいは管状に成形したパイプカバー(保温筒ともいう)を配管に被せたりすることにより断熱材で配管を包囲するように施工する。
【0003】
これらの断熱材は通常機械的強度が弱いため、外圧や衝撃等により変形したり、破損し易い。また粉塵を出し易いもの、環境の影響例えば雨水で濡れると断熱性能が落ちるものもある。そこでこのような被害や損傷を受けないよう、また外観を守るために通常ブリキ板、トタン板等の薄金属板で外装して保護している。
しかし、これらの金属板からなる保護材(外装材)の現場施工に際しては、配管あるいはダクトが直管の場合には問題はないが、曲がった部分(エルボ)の断熱材を保護する場合には現場でエルボ曲面を簡単に形成できないので、予めエルボ保護カバーを工場で製造しておくことが多い。
【0004】
例えば図7に示したような直角エルボ31の場合は、先ず図8に示したように、曲面を有するエルボ部用として、薄鉄板の打ち抜き等により短冊形あるいは紡錘形の板部材21、22、23、24、25と、エルボ部を断熱材に取り付けるためのバンド部用の板材26を作る。次に、エルボ部用の各板部材21、22、23、24、25を組み合わせて曲げ加工することによりエルボ部を形成すると共に端縁に凸状のリブ27を付け、次に各板部材の端縁とリブのある端縁を重ねて曲面の外側でリブに沿って半田付けで接合してエルボ曲面を作る。次いで、両端にバンド板部材26をそれぞれスポット溶接し、最後に塗装して図7(a)(b)に示したエルボ保護カバー31を作製している。
【0005】
このように製造されたエルボ保護カバー31は、板部材の種類が多いので組立て接合に手間がかかり、また殆どの工程、特に半田付けが手作業であるため、大量生産に不向きであり、工数がかかり製造コストが高いのが現状である。また、半田付けのため接合強度が弱く、外力がかかると剥がれ易い。さらに水漏れに弱く損傷を受けた部分では外部から雨水が侵入し易い等の欠点がある。
【0006】
そこで近年では、手作業による半田付けを行わずに製造するエルボ保護カバーが提案されている。
例えば、エルボ部用の各板部材を半田付けに代えてハゼ折り接合等により一体化させてエルボ部を形成し、さらにエルボ部とバンド部用の板材もハゼ折り接合等により接合することでカバー全体を機械的に一体化したエルボ保護カバーが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
また、図9(A)に示したように、金属板のプレス絞り加工によってカバー全体を一体成形したものも提案されている。このような一体物のエルボ保護カバー11は、プレス機と金型を用い、図9(B)に示したようなカバーの展開形状よりも大きな形状に打ち抜いた金属板11´にプレス絞り加工を施してエルボ部12の曲面を成形し、次いでエルボ部12とバンド部13の周囲の不要部分16の切断除去等を行うことによって半田付けも機械的接合も行わずにカバー11全体が一体成形される(例えば、特許文献2参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−324086号公報
【特許文献2】
特開2002−181282号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、各板材を機械的に接合したエルボ保護カバーでは、半田付けの場合と同様に形状の異なる各板部材からエルボ部を形成するため製造作業に時間がかかり、また、エルボ部は複数の板材を接合したものであるので強度的に十分でなく、外力がかかって変形した場合には外部から雨水等が侵入してしまうことがある。
一方、カバー全体をプレス絞り加工により成形した一体物の保護カバー11では強度は高いが、曲面を有するエルボ部と平坦なバンド部とを一体成形するような金型自体を作るのが難しく、また、不要部分16の切断除去による材料ロスが多いため、結果的にエルボ保護カバーの製造コストも高くなるという問題がある。
【0010】
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、強度が十分高く、製造が容易であり、かつ製造コストを低く抑えることができるエルボ保護カバーを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明によれば、配管を断熱材で包囲するときに配管の曲がった部分の断熱材を保護するエルボ保護カバーであって、前記配管の曲がった部分の外側を覆うための曲面を有するエルボ部と、該エルボ部を前記断熱材で包囲された配管に取り付けるためのバンド部とを有し、前記エルボ部は、金属板をプレス絞り加工によって一体成形したものからなり、前記バンド部は、金属板をプレス打ち抜き加工によって成形したものからなり、前記エルボ部とバンド部とが、ハゼ折り接合又はかしめ接合により一体化されているものであることを特徴とするエルボ保護が提供される(請求項1)。
【0012】
このようなエルボ保護カバーとすれば、エルボ部は一体成形されているので強度が非常に高く、外力によって変形が生じても雨水等の侵入を効果的に防ぐことができる。また、エルボ部とバンド部は別々に成形するので金型を作るのが容易であり、エルボ部とバンド部をハゼ折り接合又はかしめ接合することで一体化されるので製造が容易である。さらに、金型費が節約できるとともに、材料ロスが少ないので、製造コストが低く、安価なものとなる。
【0013】
この場合、前記ハゼ折り接合又はかしめ接合された部分に、前記バンド部とエルボ部のいずれか一方を他方に食い込ませた凸部が形成されていることが好ましい(請求項2)。
このようにバンド部とエルボ部のいずれか一方を他方に食い込ませた凸部が形成されていれば一層強固に結合したものとなり、バンド部とエルボ部とのズレや外れを確実に防止することができる。
【0014】
また、前記エルボ部の曲面に、凸状リブが形成されていることが好ましい(請求項3)。
このようにエルボ部の曲面に凸状リブを形成することで曲面の強度を一層増強することができ、外力、衝撃等による破壊、損傷を防止することができる。
【0015】
前記金属板は、亜鉛メッキ鋼板、冷間圧延鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、アルミニウム合金板の内から選択される1種とすることができる(請求項4)。
このような種類の金属板を目的や環境に応じて適切なものを選択すれば、より有用なエルボ保護カバーとなるし、コストは低く抑えられ、製造も容易である。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明者は、エルボ保護カバーにおいて、強度が高いこと、製造が容易であること、製造コストが低いことの全てを満たすものとすべく試行錯誤を繰り返した結果、エルボ部を一体成形することで十分な強度を保つことができ、さらに、エルボ部とバンド部は別々に成形した後にハゼ折り接合又はかしめ接合により一体化させることで、金型の作製が容易であり、また、材料ロスを少なくすることができることを見出した。さらに本発明者は、ハゼ折り接合又はかしめ接合された部分に凸部を形成させることで、エルボ部とバンド部とを一層強固に結合することができ、接合部におけるズレ等を確実に防止することができることを見出し、本発明を完成させたものである。
【0017】
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明のエルボ保護カバー1の一例を示したものである。このエルボ保護カバー1は、配管の曲がった部分(エルボ)に対応した曲面5を有するエルボ部2と、エルボ部2を断熱材10で包囲された配管(不図示)に取り付けるためのバンド部3とを有している。エルボ部2は1枚の比較的薄い金属板をプレス絞り加工することによって一体成形されており、バンド部3は金属板をプレス打ち抜き加工することによって成形されている。
そして、このように別々に成形されたエルボ部2とバンド部3はハゼ折り接合6により一体化されている。また、エルボ部2の曲面5には、このエルボ保護カバー1を断熱材10で包囲した配管に取り付けたときに配管の外周方向に沿うように複数の凸状のリブ4が形成されている。
【0018】
このエルボ保護カバー1の製造工程について説明する。なお、ここで説明するプレスによる板材打ち抜き、プレス絞り、リブ4入れ等の工程は通常のプレス方式を適用することができる。
図2はエルボ保護カバー1の製造工程の一例を示したものであり、図3及び図4はエルボ部2を、図5はバンド部3をそれぞれ示している。
【0019】
先ず、工程Aではエルボ部2として、薄金属板、例えば厚さ0.3mmの亜鉛メッキ鋼板を用い、図3に示したようなプレス絞りによるズレ込み等を見込んだ大きさの金属板2´に打ち抜き、これを所定の金型でプレス絞り加工することによってエルボ部2の曲面5を成形する。
【0020】
このとき使用する金型はエルボ部専用のものであるので、曲面を有するエルボ部と平坦なバンド部とを同時に絞り加工するときに使用する金型よりも容易に作製することができる。
絞り率は50〜70%程度とされるが、一度の絞り加工で最終絞り率まで加工してもよいが、2回あるいは3回に分けて絞ることにより、板材に無理がかからず、製造歩留りを上げることができる。
【0021】
なお、金属板としては、亜鉛メッキ鋼板のほかに、薄金属板を外装の目的や、使用環境等に応じて、冷間圧延鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、アルミニウム合金板等も好適に使用することができる。このような種類の薄金属板を選択すれば、加工も容易であるし、エルボ部2としてその目的を十分に果たすことができる。
【0022】
次に工程Bは、チリ切りと称してプレス絞り加工により成形したエルボ部2の周囲に残っている不要部分7をプレスで切断除去する。このとき切断除去する不要部分7はエルボ部2の周囲だけであるので、従来のようにエルボ保護カバー1全体を一体物としてプレス絞り加工したときに発生するバンド部周囲の不要部分(図9(B)参照)は生じず、その分材料のロスを少なくすることができる。
【0023】
さらに工程Cにおいて、内側部分のリブ4入れと、バンド部3との接合部分の曲げを行う。リブ4入れについては、エルボ部2の曲面5に両サイドのリブを除く複数の凸状リブ4を同時に形成する。一方、接合部分の曲げについては、バンド部3とハゼ折り接合させるため、図4(B)に示されるようにエルボ部2の両縁をU字形に曲げる。
【0024】
次に工程Dでは、曲面5の両サイドにもプレスでリブ4を形成する。このようにエルボ部2の曲面5に凸状のリブ4を形成することにより、曲面5の強度を増強することができ、外力、衝撃等による損傷を効果的に防止することができる。
上記のような工程を経て図4に示したようなエルボ部2が作製される。このエルボ部2は、1枚の金属板を絞り加工によって一体成形したものであるので極めて高い強度を有し、漏れが生じるようなこともない。また、各板材を接合させてエルボ部を形成するような作業は必要無く、金型も作製し易いので低コストで容易に作製することができる。
【0025】
一方、エルボ部2とは別にバンド部3を成形する。バンド部3は未使用の状態では平坦な形状であるので、エルボ部2と同様の厚さ0.3mm程度の亜鉛メッキ鋼板を所定の形状にプレス打ち抜き加工することで成形することができる。
次に、打ち抜き加工した金属板に対し、エルボ部2とハゼ折り接合できるように接合部分をU字形に曲げる。これにより図5に示したようなバンド部3が作製される。このようにバンド部3をエルボ部2とは別にプレス打ち抜き等により作製することで、非常に簡単かつ低コストで作製できるとともに、バンド部3周囲には不要部分は生じず、材料のロスを少なくすることができる。
【0026】
次に、工程Eでは、上記のように成形したエルボ部2とバンド部3とをハゼ折り接合6により一体化する。すなわち、図6に示したようにエルボ部2のU字形に曲げた両縁の接合部分に対し、バンド部3のU字形に曲げた接合部分をそれぞれ係合させ(A)、これをかしめて一体化させる(B)。このようなハゼ折り接合6によりエルボ部2と2つのバンド部3とは容易にかつ確実に一体化させることができる。
最後に工程Fにおいて必要に応じてカバー1表裏全面を塗装して仕上げる。
【0027】
このようにして作製されたエルボ保護カバー1は、エルボ部2がプレス絞り加工によって一体成形されているので強度が高く、使用する金型も含めて作製が容易である。また、バンド部3とエルボ部2は別々に成形されるので、成形中、バンド部3の周囲には不要部分が生じず、材料のロスが少なくて済み、製造コストを低く抑えることができる。
【0028】
なお、上記工程Eでは、エルボ部2とバンド部3とをハゼ折り接合により一体化させたが、エルボ部2とバンド部3とをかしめ接合により一体化させても良い。図10に示した態様では、かしめ接合された部分8において、バンド部3をエルボ部2に半球状に食い込ませた凸部9が形成されている。例えば、エルボ部2とバンド部3との接合の際、凸部9に相当する形状の金型を用いてプレスすれば、図11に示したように数ヶ所に凸部9を入れるとともにかしめることができる。このようなかしめ接合によりエルボ部2とバンド部3とを一体化すれば、一層強固に結合され、衝撃を受けた場合などに互いにズレたり、外れたりするのを確実に防止することができる。
【0029】
なお、凸部9は、エルボ部2をバンド部3に食い込ませるように形成しても良い。また、凸部9の形状は半球状に限定されず、角状や円錐台状などでも良く、数も限定されない。
また、前記したハゼ折り接合の際にも同様の凸部を形成させて接合強度を一層高めてもよい。
【0030】
このようなエルボ保護カバー1の施工に際しては、配管の曲がった部分を包囲する断熱材10に対し、曲がった部分の外側(凸部側)の方からバンド部3a,3bを開いたまま押し込み、カバー1内面を断熱材10に密着させる。その後、バンド部3a,3bを内側に曲げ、半田、スポット溶接、接着剤等で接合すれば、配管の曲げ部分を包囲する断熱材10の保護カバーとして容易に、かつ確実に取り付けることができる。
なお、エルボ配管の両側にある直管配管が断熱材10と直管保護カバー(不図示)で外装されている場合には、エルボ保護カバー1の端部と直管保護カバーの端部を接合しても良い。
【0031】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0032】
例えば、上記では90度のエルボ保護カバーを例示したが、90度より鈍角あるいは鋭角をしたエルボ保護カバーとしてもよい。材質も目的に応じて任意である。
【0033】
また、エルボ部の曲面に形成するリブは、曲面形状や大きさ等により、付加する本数を適宜増減させればよい。さらに、図1の形態では、リブを全てエルボが曲がる方向の曲面に対して垂直方向となるように形成しているが、各リブが平行となるように形成させてもよく、リブの形成配列等についても、都合により任意に選択できる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のエルボ保護カバーは、エルボ部が一体成形されているので、従来のようにエルボ部を構成する複数の薄金属板部材をハゼ折り接合等により機械的に接合したものと異なり、エルボ部の強度が高く、外部からの衝撃を受けて変形しても雨水等が侵入することもない。また、曲面を有するエルボ部と、平坦なバンド部は、別々に成形されるので、金型の作製が容易であり、また、材料のロスが少ないので製造コストを極めて低く抑えることができる。従って、高強度のエルボ保護カバーを非常に低コストで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエルボ保護カバーの一例を示す概略図である。
(A)正面図
(B)断面図
【図2】本発明のエルボ保護カバーの製造工程を示すフロー図である。
【図3】エルボ部のプレス絞り加工前の状態を示す展開図である。
【図4】ハゼ折り接合前のエルボ部を示す概略図である。
(A)正面図
(B)断面図
【図5】ハゼ折り接合前のバンド部を示す概略図である。
(A)正面図
(B)断面図
【図6】エルボ部とバンド部とのハゼ折り接合を示す拡大図である。
(A)接合前
(B)接合後
【図7】従来のエルボ保護カバーの一例を示す概略図である。
(a)正面図
(b)側面図
【図8】図7のエルボ保護カバーを製造する際の板取りを示す図である。
【図9】一体物として成形した従来のエルボ保護カバーの概略図である。
(A)正面図
(B)展開図
【図10】バンド部をエルボ部に食い込ませたかしめ接合を示す拡大図である。
【図11】図10のかしめ接合をしたエルボ保護カバーを示す概略図である。
【符号の説明】
1…エルボ保護カバー、 2…エルボ部、
2´…エルボ部用金属板(プレス絞り加工前)、 3,3a,3b…バンド部、
4…リブ、 5…曲面、 6…ハゼ折り接合部、 7…不要部分、
8…かしめ接合部、 9…凸部、 10…断熱材、 11…エルボ保護カバー、
12…曲面、 13…バンド部、 14…リブ、 16…不要部分、
21、22、23、24、25…エルボ部(曲面)板部材、
26…バンド板用部材。
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば流体配管を断熱材で断熱する場合に用いられ、配管を断熱材で包囲するときに配管の曲がった部分の断熱材を保護するエルボ保護カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から高温あるいは低温の気体、液体等の流体が流れる配管あるいは空調用ダクト等は、保温、保冷するために保温材、保冷材等の断熱材で覆う場合がある。このような断熱材として、通常多孔質で多量の空気を含んでいる珪藻土、ロックウール、ガラスウール、セラミックウール、発泡スチロール、発泡ウレタン等から形成された板材やマット材を配管やダクトに巻き付けたり、貼り付けたり、あるいは管状に成形したパイプカバー(保温筒ともいう)を配管に被せたりすることにより断熱材で配管を包囲するように施工する。
【0003】
これらの断熱材は通常機械的強度が弱いため、外圧や衝撃等により変形したり、破損し易い。また粉塵を出し易いもの、環境の影響例えば雨水で濡れると断熱性能が落ちるものもある。そこでこのような被害や損傷を受けないよう、また外観を守るために通常ブリキ板、トタン板等の薄金属板で外装して保護している。
しかし、これらの金属板からなる保護材(外装材)の現場施工に際しては、配管あるいはダクトが直管の場合には問題はないが、曲がった部分(エルボ)の断熱材を保護する場合には現場でエルボ曲面を簡単に形成できないので、予めエルボ保護カバーを工場で製造しておくことが多い。
【0004】
例えば図7に示したような直角エルボ31の場合は、先ず図8に示したように、曲面を有するエルボ部用として、薄鉄板の打ち抜き等により短冊形あるいは紡錘形の板部材21、22、23、24、25と、エルボ部を断熱材に取り付けるためのバンド部用の板材26を作る。次に、エルボ部用の各板部材21、22、23、24、25を組み合わせて曲げ加工することによりエルボ部を形成すると共に端縁に凸状のリブ27を付け、次に各板部材の端縁とリブのある端縁を重ねて曲面の外側でリブに沿って半田付けで接合してエルボ曲面を作る。次いで、両端にバンド板部材26をそれぞれスポット溶接し、最後に塗装して図7(a)(b)に示したエルボ保護カバー31を作製している。
【0005】
このように製造されたエルボ保護カバー31は、板部材の種類が多いので組立て接合に手間がかかり、また殆どの工程、特に半田付けが手作業であるため、大量生産に不向きであり、工数がかかり製造コストが高いのが現状である。また、半田付けのため接合強度が弱く、外力がかかると剥がれ易い。さらに水漏れに弱く損傷を受けた部分では外部から雨水が侵入し易い等の欠点がある。
【0006】
そこで近年では、手作業による半田付けを行わずに製造するエルボ保護カバーが提案されている。
例えば、エルボ部用の各板部材を半田付けに代えてハゼ折り接合等により一体化させてエルボ部を形成し、さらにエルボ部とバンド部用の板材もハゼ折り接合等により接合することでカバー全体を機械的に一体化したエルボ保護カバーが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
また、図9(A)に示したように、金属板のプレス絞り加工によってカバー全体を一体成形したものも提案されている。このような一体物のエルボ保護カバー11は、プレス機と金型を用い、図9(B)に示したようなカバーの展開形状よりも大きな形状に打ち抜いた金属板11´にプレス絞り加工を施してエルボ部12の曲面を成形し、次いでエルボ部12とバンド部13の周囲の不要部分16の切断除去等を行うことによって半田付けも機械的接合も行わずにカバー11全体が一体成形される(例えば、特許文献2参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−324086号公報
【特許文献2】
特開2002−181282号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、各板材を機械的に接合したエルボ保護カバーでは、半田付けの場合と同様に形状の異なる各板部材からエルボ部を形成するため製造作業に時間がかかり、また、エルボ部は複数の板材を接合したものであるので強度的に十分でなく、外力がかかって変形した場合には外部から雨水等が侵入してしまうことがある。
一方、カバー全体をプレス絞り加工により成形した一体物の保護カバー11では強度は高いが、曲面を有するエルボ部と平坦なバンド部とを一体成形するような金型自体を作るのが難しく、また、不要部分16の切断除去による材料ロスが多いため、結果的にエルボ保護カバーの製造コストも高くなるという問題がある。
【0010】
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、強度が十分高く、製造が容易であり、かつ製造コストを低く抑えることができるエルボ保護カバーを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明によれば、配管を断熱材で包囲するときに配管の曲がった部分の断熱材を保護するエルボ保護カバーであって、前記配管の曲がった部分の外側を覆うための曲面を有するエルボ部と、該エルボ部を前記断熱材で包囲された配管に取り付けるためのバンド部とを有し、前記エルボ部は、金属板をプレス絞り加工によって一体成形したものからなり、前記バンド部は、金属板をプレス打ち抜き加工によって成形したものからなり、前記エルボ部とバンド部とが、ハゼ折り接合又はかしめ接合により一体化されているものであることを特徴とするエルボ保護が提供される(請求項1)。
【0012】
このようなエルボ保護カバーとすれば、エルボ部は一体成形されているので強度が非常に高く、外力によって変形が生じても雨水等の侵入を効果的に防ぐことができる。また、エルボ部とバンド部は別々に成形するので金型を作るのが容易であり、エルボ部とバンド部をハゼ折り接合又はかしめ接合することで一体化されるので製造が容易である。さらに、金型費が節約できるとともに、材料ロスが少ないので、製造コストが低く、安価なものとなる。
【0013】
この場合、前記ハゼ折り接合又はかしめ接合された部分に、前記バンド部とエルボ部のいずれか一方を他方に食い込ませた凸部が形成されていることが好ましい(請求項2)。
このようにバンド部とエルボ部のいずれか一方を他方に食い込ませた凸部が形成されていれば一層強固に結合したものとなり、バンド部とエルボ部とのズレや外れを確実に防止することができる。
【0014】
また、前記エルボ部の曲面に、凸状リブが形成されていることが好ましい(請求項3)。
このようにエルボ部の曲面に凸状リブを形成することで曲面の強度を一層増強することができ、外力、衝撃等による破壊、損傷を防止することができる。
【0015】
前記金属板は、亜鉛メッキ鋼板、冷間圧延鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、アルミニウム合金板の内から選択される1種とすることができる(請求項4)。
このような種類の金属板を目的や環境に応じて適切なものを選択すれば、より有用なエルボ保護カバーとなるし、コストは低く抑えられ、製造も容易である。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明者は、エルボ保護カバーにおいて、強度が高いこと、製造が容易であること、製造コストが低いことの全てを満たすものとすべく試行錯誤を繰り返した結果、エルボ部を一体成形することで十分な強度を保つことができ、さらに、エルボ部とバンド部は別々に成形した後にハゼ折り接合又はかしめ接合により一体化させることで、金型の作製が容易であり、また、材料ロスを少なくすることができることを見出した。さらに本発明者は、ハゼ折り接合又はかしめ接合された部分に凸部を形成させることで、エルボ部とバンド部とを一層強固に結合することができ、接合部におけるズレ等を確実に防止することができることを見出し、本発明を完成させたものである。
【0017】
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明のエルボ保護カバー1の一例を示したものである。このエルボ保護カバー1は、配管の曲がった部分(エルボ)に対応した曲面5を有するエルボ部2と、エルボ部2を断熱材10で包囲された配管(不図示)に取り付けるためのバンド部3とを有している。エルボ部2は1枚の比較的薄い金属板をプレス絞り加工することによって一体成形されており、バンド部3は金属板をプレス打ち抜き加工することによって成形されている。
そして、このように別々に成形されたエルボ部2とバンド部3はハゼ折り接合6により一体化されている。また、エルボ部2の曲面5には、このエルボ保護カバー1を断熱材10で包囲した配管に取り付けたときに配管の外周方向に沿うように複数の凸状のリブ4が形成されている。
【0018】
このエルボ保護カバー1の製造工程について説明する。なお、ここで説明するプレスによる板材打ち抜き、プレス絞り、リブ4入れ等の工程は通常のプレス方式を適用することができる。
図2はエルボ保護カバー1の製造工程の一例を示したものであり、図3及び図4はエルボ部2を、図5はバンド部3をそれぞれ示している。
【0019】
先ず、工程Aではエルボ部2として、薄金属板、例えば厚さ0.3mmの亜鉛メッキ鋼板を用い、図3に示したようなプレス絞りによるズレ込み等を見込んだ大きさの金属板2´に打ち抜き、これを所定の金型でプレス絞り加工することによってエルボ部2の曲面5を成形する。
【0020】
このとき使用する金型はエルボ部専用のものであるので、曲面を有するエルボ部と平坦なバンド部とを同時に絞り加工するときに使用する金型よりも容易に作製することができる。
絞り率は50〜70%程度とされるが、一度の絞り加工で最終絞り率まで加工してもよいが、2回あるいは3回に分けて絞ることにより、板材に無理がかからず、製造歩留りを上げることができる。
【0021】
なお、金属板としては、亜鉛メッキ鋼板のほかに、薄金属板を外装の目的や、使用環境等に応じて、冷間圧延鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、アルミニウム合金板等も好適に使用することができる。このような種類の薄金属板を選択すれば、加工も容易であるし、エルボ部2としてその目的を十分に果たすことができる。
【0022】
次に工程Bは、チリ切りと称してプレス絞り加工により成形したエルボ部2の周囲に残っている不要部分7をプレスで切断除去する。このとき切断除去する不要部分7はエルボ部2の周囲だけであるので、従来のようにエルボ保護カバー1全体を一体物としてプレス絞り加工したときに発生するバンド部周囲の不要部分(図9(B)参照)は生じず、その分材料のロスを少なくすることができる。
【0023】
さらに工程Cにおいて、内側部分のリブ4入れと、バンド部3との接合部分の曲げを行う。リブ4入れについては、エルボ部2の曲面5に両サイドのリブを除く複数の凸状リブ4を同時に形成する。一方、接合部分の曲げについては、バンド部3とハゼ折り接合させるため、図4(B)に示されるようにエルボ部2の両縁をU字形に曲げる。
【0024】
次に工程Dでは、曲面5の両サイドにもプレスでリブ4を形成する。このようにエルボ部2の曲面5に凸状のリブ4を形成することにより、曲面5の強度を増強することができ、外力、衝撃等による損傷を効果的に防止することができる。
上記のような工程を経て図4に示したようなエルボ部2が作製される。このエルボ部2は、1枚の金属板を絞り加工によって一体成形したものであるので極めて高い強度を有し、漏れが生じるようなこともない。また、各板材を接合させてエルボ部を形成するような作業は必要無く、金型も作製し易いので低コストで容易に作製することができる。
【0025】
一方、エルボ部2とは別にバンド部3を成形する。バンド部3は未使用の状態では平坦な形状であるので、エルボ部2と同様の厚さ0.3mm程度の亜鉛メッキ鋼板を所定の形状にプレス打ち抜き加工することで成形することができる。
次に、打ち抜き加工した金属板に対し、エルボ部2とハゼ折り接合できるように接合部分をU字形に曲げる。これにより図5に示したようなバンド部3が作製される。このようにバンド部3をエルボ部2とは別にプレス打ち抜き等により作製することで、非常に簡単かつ低コストで作製できるとともに、バンド部3周囲には不要部分は生じず、材料のロスを少なくすることができる。
【0026】
次に、工程Eでは、上記のように成形したエルボ部2とバンド部3とをハゼ折り接合6により一体化する。すなわち、図6に示したようにエルボ部2のU字形に曲げた両縁の接合部分に対し、バンド部3のU字形に曲げた接合部分をそれぞれ係合させ(A)、これをかしめて一体化させる(B)。このようなハゼ折り接合6によりエルボ部2と2つのバンド部3とは容易にかつ確実に一体化させることができる。
最後に工程Fにおいて必要に応じてカバー1表裏全面を塗装して仕上げる。
【0027】
このようにして作製されたエルボ保護カバー1は、エルボ部2がプレス絞り加工によって一体成形されているので強度が高く、使用する金型も含めて作製が容易である。また、バンド部3とエルボ部2は別々に成形されるので、成形中、バンド部3の周囲には不要部分が生じず、材料のロスが少なくて済み、製造コストを低く抑えることができる。
【0028】
なお、上記工程Eでは、エルボ部2とバンド部3とをハゼ折り接合により一体化させたが、エルボ部2とバンド部3とをかしめ接合により一体化させても良い。図10に示した態様では、かしめ接合された部分8において、バンド部3をエルボ部2に半球状に食い込ませた凸部9が形成されている。例えば、エルボ部2とバンド部3との接合の際、凸部9に相当する形状の金型を用いてプレスすれば、図11に示したように数ヶ所に凸部9を入れるとともにかしめることができる。このようなかしめ接合によりエルボ部2とバンド部3とを一体化すれば、一層強固に結合され、衝撃を受けた場合などに互いにズレたり、外れたりするのを確実に防止することができる。
【0029】
なお、凸部9は、エルボ部2をバンド部3に食い込ませるように形成しても良い。また、凸部9の形状は半球状に限定されず、角状や円錐台状などでも良く、数も限定されない。
また、前記したハゼ折り接合の際にも同様の凸部を形成させて接合強度を一層高めてもよい。
【0030】
このようなエルボ保護カバー1の施工に際しては、配管の曲がった部分を包囲する断熱材10に対し、曲がった部分の外側(凸部側)の方からバンド部3a,3bを開いたまま押し込み、カバー1内面を断熱材10に密着させる。その後、バンド部3a,3bを内側に曲げ、半田、スポット溶接、接着剤等で接合すれば、配管の曲げ部分を包囲する断熱材10の保護カバーとして容易に、かつ確実に取り付けることができる。
なお、エルボ配管の両側にある直管配管が断熱材10と直管保護カバー(不図示)で外装されている場合には、エルボ保護カバー1の端部と直管保護カバーの端部を接合しても良い。
【0031】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0032】
例えば、上記では90度のエルボ保護カバーを例示したが、90度より鈍角あるいは鋭角をしたエルボ保護カバーとしてもよい。材質も目的に応じて任意である。
【0033】
また、エルボ部の曲面に形成するリブは、曲面形状や大きさ等により、付加する本数を適宜増減させればよい。さらに、図1の形態では、リブを全てエルボが曲がる方向の曲面に対して垂直方向となるように形成しているが、各リブが平行となるように形成させてもよく、リブの形成配列等についても、都合により任意に選択できる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のエルボ保護カバーは、エルボ部が一体成形されているので、従来のようにエルボ部を構成する複数の薄金属板部材をハゼ折り接合等により機械的に接合したものと異なり、エルボ部の強度が高く、外部からの衝撃を受けて変形しても雨水等が侵入することもない。また、曲面を有するエルボ部と、平坦なバンド部は、別々に成形されるので、金型の作製が容易であり、また、材料のロスが少ないので製造コストを極めて低く抑えることができる。従って、高強度のエルボ保護カバーを非常に低コストで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエルボ保護カバーの一例を示す概略図である。
(A)正面図
(B)断面図
【図2】本発明のエルボ保護カバーの製造工程を示すフロー図である。
【図3】エルボ部のプレス絞り加工前の状態を示す展開図である。
【図4】ハゼ折り接合前のエルボ部を示す概略図である。
(A)正面図
(B)断面図
【図5】ハゼ折り接合前のバンド部を示す概略図である。
(A)正面図
(B)断面図
【図6】エルボ部とバンド部とのハゼ折り接合を示す拡大図である。
(A)接合前
(B)接合後
【図7】従来のエルボ保護カバーの一例を示す概略図である。
(a)正面図
(b)側面図
【図8】図7のエルボ保護カバーを製造する際の板取りを示す図である。
【図9】一体物として成形した従来のエルボ保護カバーの概略図である。
(A)正面図
(B)展開図
【図10】バンド部をエルボ部に食い込ませたかしめ接合を示す拡大図である。
【図11】図10のかしめ接合をしたエルボ保護カバーを示す概略図である。
【符号の説明】
1…エルボ保護カバー、 2…エルボ部、
2´…エルボ部用金属板(プレス絞り加工前)、 3,3a,3b…バンド部、
4…リブ、 5…曲面、 6…ハゼ折り接合部、 7…不要部分、
8…かしめ接合部、 9…凸部、 10…断熱材、 11…エルボ保護カバー、
12…曲面、 13…バンド部、 14…リブ、 16…不要部分、
21、22、23、24、25…エルボ部(曲面)板部材、
26…バンド板用部材。
Claims (4)
- 配管を断熱材で包囲するときに配管の曲がった部分の断熱材を保護するエルボ保護カバーであって、前記配管の曲がった部分の外側を覆うための曲面を有するエルボ部と、該エルボ部を前記断熱材で包囲された配管に取り付けるためのバンド部とを有し、前記エルボ部は、金属板をプレス絞り加工によって一体成形したものからなり、前記バンド部は、金属板をプレス打ち抜き加工によって成形したものからなり、前記エルボ部とバンド部とが、ハゼ折り接合又はかしめ接合により一体化されているものであることを特徴とするエルボ保護カバー。
- 前記ハゼ折り接合又はかしめ接合された部分に、前記バンド部とエルボ部のいずれか一方を他方に食い込ませた凸部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエルボ保護カバー。
- 前記エルボ部の曲面に、凸状リブが形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載したエルボ保護カバー。
- 前記金属板が、亜鉛メッキ鋼板、冷間圧延鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、アルミニウム合金板の内から選択される1種であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載したエルボ保護カバー。
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