JP6325821B2 - 硫黄原子含有多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体 - Google Patents
硫黄原子含有多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6325821B2 JP6325821B2 JP2014002041A JP2014002041A JP6325821B2 JP 6325821 B2 JP6325821 B2 JP 6325821B2 JP 2014002041 A JP2014002041 A JP 2014002041A JP 2014002041 A JP2014002041 A JP 2014002041A JP 6325821 B2 JP6325821 B2 JP 6325821B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyalkylene glycol
- block copolymer
- polymer chain
- branched polyalkylene
- cement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
特に、分子構造がシンプルであり、工業的に効率よく製造することができる、優れた特性を発揮するセメント混和剤が求められている。
この点において、特許文献1及び2において開示されているブロックポリマーのすべての実施形態は、ポリエチレングリコールモノメチルエーテルの末端をATRP−マクロ開始剤へ修飾する反応を行い、ATRP重合でt−ブチルメタクリレートを重合し、t−ブチル基を酸分解してカルボキシル(−COOH)化するものであり、ポリエチレングリコール部位とt−ブチルメタクリレートの重合部位との結合部位がエステル結合となる。また、特許文献3及び4において開示されているブロックポリマーのすべての実施形態は、ポリアルキレングリコール鎖とカルボキシル基を有するチオール化合物との脱水縮合により得られたポリアルキレングリコール鎖含有チオール化合物を連鎖移動剤として用いて、ビニル系単量体と重合させたものであり、ポリアルキレングリコール部位とビニル系単量体の重合部位との結合部位はエステル結合となる。
このように、ブロックポリマーのブロック結合部位がエステル結合であると、アルカリ水溶液中でブロック結合部分(エステル結合)が急速に分解することになる(このような共重合体をエステル型ともいう)。分解して生成する(ポリ)アルキレングリコールにほとんどセメント分散性は無く、また、ポリカルボン酸ポリマーもセメント分散性は弱い。そのため、加水分解による分解生成物のセメント分散力は非常に弱く、セメントを分散させるための必要添加量が増大することになる。
また、第二の本発明は、(ポリ)アルキレングリコール系構成単位による高分子鎖を必須とする多分岐ポリアルキレングリコール化合物であって、上記多分岐ポリアルキレングリコール化合物は、(ポリ)アルキレングリコール鎖による枝状部を3つ以上含み、すべての上記枝状部の末端部位に有機残基を有する構造を持ち、該有機残基の少なくとも1つは硫黄原子を有し、該枝状部の末端と該硫黄原子を有する有機残基との結合部位は、非エステル結合である多分岐ポリアルキレングリコール化合物である。
以下、本明細書中において、単に「本発明」という場合には第一及び第二の本発明に共通する事項を意味するものとする。本発明の多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体は、結合部位(X)の少なくとも1つに硫黄原子を有することから、硫黄原子含有多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体ともいう。
なお、以下において記載する本発明の個々の好ましい形態を2つ以上組み合わせたものもまた、本発明の好ましい形態である。
以下に本発明を詳述する。
<多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体>
本発明に係る多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体は、高分子鎖(B)を有する枝状部を3つ以上含み、上記枝状部における高分子鎖(B)の全部の末端部位に結合部位(X)を介して該高分子鎖(A)が結合した構造を有し、多分岐構造を有する多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体である。
ここでいう多分岐構造を有するポリアルキレングリコール系ブロック共重合体とは、好ましくは、3つ以上の枝状部が、活性水素を有する化合物の残基(Z)を基点として、枝分かれした構造である。すなわち、活性水素を有する化合物の残基を基点として、そこから、(ポリ)アルキレングリコール系構成単位による高分子鎖(B)、結合部位(X)を介して、不飽和アニオン系単量体単位による高分子鎖(A)が結合した構造である。
このような多分岐構造を有する本発明の重合体は、特にセメント分散性能に優れており、しかも新規な重合体であるために今後様々な分野に応用できる可能性を有するものである。
mは、上記高分子鎖(A)と上記高分子鎖(B)とが結合部位(X)を介して結合した枝状部の数を表し、3以上の数であり、好ましくは12以下、より好ましくは8以下である。
また、すべての上記枝状部の末端部位に上記高分子鎖(A)からなる構造を有するとは、全共重合体分子において実質的にすべての枝状部の高分子鎖(B)の末端部位に高分子鎖(A)が結合していること、高分子鎖(B)による末端部位の全モル数に対して高分子鎖(A)のモル数の百分率が実質的に100モル%である共重合体を意味する。
以下、本明細書において、単に「枝状部」という場合には、上記高分子鎖Aと上記高分子鎖(B)とが結合部位Xを介して結合した枝状部をいうものとする。
上記枝状部の数の好ましい下限値としては5である。好ましい上限値としては20であり、より好ましくは13であり、さらに好ましくは7である。
また、上記枝状部の数は、活性水素を3個以上有する化合物中の活性水素数に等しいことが好ましい。すなわち、上記活性水素を3個以上有する化合物中の活性水素原子全てに上記枝状部が結合した構造を有することが好適である。これによって、更に優れた分散性能を発揮し得るセメント混和剤を与えることが可能となる。
また上記式(3)は、活性水素を3個以上有する化合物の残基がソルビトール残基(多価アルコール残基、活性水素6個)であり、ソルビトールが有する活性水素全てに、(ポリ)アルキレングリコール系構成単位による高分子鎖(B)と、結合部位(X)を介して不飽和アニオン系単量体単位による高分子鎖(A)とが結合した構造を模式的に示したものである。
また、数平均分子量(Mn)が、50万以下であることが好ましい。より好ましくは25万以下、さらに好ましくは15万以下、さらにより好ましくは10万以下、特に好ましくは75000以下、最も好ましくは35000以下である。また、1000以上であることが好ましい。より好ましくは2500以上であり、さらに好ましくは5000以上であり、特に好ましくは10000以上であり、最も好ましくは、15000以上である。
なお、化合物の重量平均分子量、数平均分子量は、後述するゲルパーミーエーションクロマトグラフィー(GPC)分析法により求めることができる。
本発明において、不飽和アニオン系単量体単位による高分子鎖(A)は、不飽和アニオン系単量体が重合した構造を有する構成単位である。
また、上記不飽和アニオン系単量体単位は、不飽和アニオン系単量体に由来するのと同じ構造の構成単位となるのであれば、他の単量体に由来する構成単位を変性したものであってもよい。
不飽和アニオン系単量体としては、不飽和カルボン酸系単量体(以下、単に「単量体(a)」ともいう。)、不飽和スルホン酸系単量体(以下、単に「単量体(b)」ともいう。)、不飽和リン酸系単量体(以下、単に「単量体(c)」ともいう。)が好ましい。
単量体(a)としては、例えば、下記式(4):
すなわち、単量体(a)は、C=C二重結合に結合した少なくとも一つのカルボキシル基又はその塩(−COOM1)を有する、不飽和カルボン酸系単量体である。
なお、上記単量体(a)由来の構成単位とは、重合反応によって一般式(4)で示される単量体(a)の重合性二重結合が開いた構造(二重結合(C=C)が、単結合(−C−C−)となった構造)に相当する。
中でも、重合性の観点から、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸及びこれらの塩が好ましく、アクリル酸、メタクリル酸及びこれらの塩が特に好ましい。
これらの不飽和アニオン系単量体は2種以上併用してもよい。
以下、不飽和アニオン系単量体単位の平均導入モル数の値とは、枝状部1つに含まれる、不飽和アニオン系単量体単位の平均導入モル数を意味する。
上記平均導入モル数のより好ましい下限値としては2であり、さらに好ましくは3であり、特に好ましくは4である。好ましい上限値としては50であり、より好ましくは40であり30、さらに好ましくは20である。
上記平均導入モル数を3以上とすることにより、上記共重合体に不飽和アニオン系単量体単位による高分子鎖(A)に基づく性能を充分に発揮させることが可能となる。
また、上記平均導入モル数が100を超える場合には、共重合体全体における不飽和アニオン系単量体の導入量が多くなり、その結果セメントを分散させる(ポリ)アルキレングリコール系構成単位が少なくなりすぎるためにセメント分散性能が低下することになる。適切に不飽和アニオン系単量体単位と(ポリ)アルキレングリコール系構成単位の比率を設定する必要がある。
なお、後述する実施例においては、不飽和アニオン系単量体としてメタクリル酸(MAA)を用いているため、高分子鎖(A)における不飽和アニオン系単量体単位の平均導入モル数がMAA個/SH(チオール末端に結合したMAAの重合度)にて示されている。
(ポリ)アルキレングリコール系構成単位による高分子鎖(B)は、炭素数2〜18のアルキレンオキシドから構成される高分子鎖((ポリ)アルキレンオキシド)であればよい。以下、(ポリ)アルキレングリコールをPAGともいう。
より好ましくは、炭素数2〜8のアルキレンオキシドであり、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、イソブチレンオキシド、1−ブテンオキシド、2−ブテンオキシド、トリメチルエチレンオキシド、テトラメチレンオキシド、テトラメチルエチレンオキシド、ブタジエンモノオキシド、オクチレンオキシド等が挙げられる。また、ジペンタンエチレンオキシド、ジヘキサンエチレンオキシド等の脂肪族エポキシド;トリメチレンオキシド、テトラメチレンオキシド、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、オクチレンオキシド等の脂環エポキシド;スチレンオキシド、1,1−ジフェニルエチレンオキシド等の芳香族エポキシド等を用いることもできる。
なお、上記共重合体に求められる用途によっては、炭素数3以上のアルキレンオキシドを含まない態様が好ましい場合もある。
オキシアルキレン基の平均付加モル数が1以上の数であると、上記共重合体に(ポリ)アルキレングリコール系構成単位による高分子鎖(B)に基づく性能を充分に発揮させることが可能となる。
また、オキシアルキレン基の平均付加モル数が1000を超える場合には、上記共重合体を製造するために使用する原料化合物の粘性が増大したり、反応性が充分とはならない等、作業性の点で好適なものとはならないおそれがある。
上記平均付加モル数の下限値としては、より好ましくは10、さらに好ましくは20であり、さらにより好ましくは50であり、特に好ましくは75であり、特により好ましくは80であり、最も好ましくは100である。上限値としては、より好ましくは800であり、さらに好ましくは700であり、さらにより好ましくは600であり、特に好ましくは500である。
なお、上記アルキレンオキシドの平均繰り返し数(オキシアルキレン基の平均付加モル数)とは、共重合体1分子に付加しているアルキレンオキシドのモル数の平均値を意味する。
本発明の多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体における結合部位(X)は、少なくとも1つが硫黄原子を有する非エステル結合であり、また、不飽和アニオン系単量体単位による高分子鎖(A)と(ポリ)アルキレングリコール系構成単位による高分子鎖(B)とを化学的に安定に結合し得る構造を有する部位であることが好ましく、その他の構造は特に限定されるものではない。
結合部位(X)として異なった分子中に存在する有機残基の構造はそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。
一般式(1)においては結合部位(X)としての有機残基をXで示している。
上記式(5)で示される結合部位は、後述するように(ポリ)アルキレングリコール系構成単位による高分子鎖(B)の末端の水酸基をトシル化し、チオ酢酸によってチオアセチル化した後、加水分解して得られる末端のチオール基を連鎖移動剤として、ラジカル重合開始剤を用いて不飽和アニオン系単量体をブロック重合させることにより、上記式(5)に示す構造の結合部位を形成することができる。
なお、結合部位(X)が硫黄原子を有する非エステル結合である場合、一般式(1)においては、結合部位(X)が高分子鎖(B)の(ポリ)アルキレングリコール系構成単位の末端酸素原子と結合し、上記式(6)で示されるような部位を形成することになる。
一方で、共重合体がメルカプトカルボン酸のカルボキシル基と(ポリ)アルキレングリコール系構成単位による高分子鎖(B)の末端のヒドロキシル基との間で脱水エステル化反応を起こし、それによって得られたチオールエステルを連鎖移動剤として、ラジカル重合開始剤を用いて不飽和アニオン系単量体をブロック重合させて得られる場合、結合部位(X)は、下記式(7):
この場合、上記結合部位は、(ポリ)アルキレングリコール系構成単位による高分子鎖(B)の末端酸素原子と下記式(8):
このようなエステル結合がアルカリ水溶液中で急速に加水分解し、多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体のもつ性能が充分に発揮されないこととなる。
硫黄原子の含有量は、PAGチオール化合物における硫黄原子の含有量(後述する実施例におけるPAGチオール化合物一分子あたりのSH導入数)、高分子鎖(A)における不飽和アニオン系単量体単位のチオール基(SH)1個に対する個数の平均値(後述する実施例におけるMAA個/SH)から計算することができる。硫黄原子の含有量が上記範囲内であると、後述する製造方法によって本発明の多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体をより効率的に製造することが可能となる。
ここにいう分解率とは、アルカリ水溶液中での加水分解率のことであり、加水分解率が10質量%以下であると、セメント分散性(減水性)やスランプフロー等においてより優れた性能を発揮し、また、セメント混和剤用途等における作業性等もより良好なものとなる。
(1)共重合体の重量平均分子量(Mw)を後述するGPC測定条件によって測定し、反応前(分解前)分子量とする。
(2)共重合体をNaOH水溶液に溶解させ2質量%水溶液を作成する。その際、水溶液のpHが12.5となるように予めNaOH水溶液のpHを調整しておく。2%水溶液を15分間撹拌し、その後35%HCl水溶液にて中和を行いpHを5.0とする。
共重合体を取り出し、その重量平均分子量(Mw)を後述するGPC測定条件によって測定し、反応後(分解後)分子量とする。
(3)反応前後のGPCチャートから加水分解率を算出する。
上記構造は、不飽和アニオン系単量体がアクリル酸又はメタクリル酸、(ポリ)アルキレングリコール鎖が(ポリ)エチレングリコール鎖、結合部位(X)が、チオ酢酸又はその金属塩に由来する硫黄原子を含む結合部位である構造であることが好ましい。
本明細書において、活性水素を有する化合物の残基とは、活性水素を有する化合物から活性水素を除いた構造を有する基を意味し、該活性水素とは、アルキレンオキシドが付加できる水素を意味する。このような活性水素を有する化合物の残基は、1種であってもよく、2種以上であってもよい。
なお、活性水素を有する化合物残基の構造としては、鎖状、分岐状、三次元状に架橋された構造のいずれであってもよい。
更に、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン等の2価以上のアミン化合物や、それらの1種又は2種以上を重合して得られるポリアミンであってもよい。このようなポリアミンは、通常、構造中に第3級アミノ基の他、活性水素原子をもつ第1級アミノ基や第2級アミノ基(イミノ基)を有することになる。
これらの中でも、上記多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体が奏する性能の観点から、エチレンイミンを重合して得られるポリエチレンイミンがより好適である。
これらの中でも、工業的な生産効率の観点から、より好ましくは、グリセリン、ポリグリセリン、トリメチロールプロパン、エリスリトール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ソルビトール、ソルビタンである。
本発明はまた、第一の本発明の多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体の製造方法であって、上記製造方法は、第二の本発明の多分岐ポリアルキレングリコール化合物におけるすべての上記枝状部のポリアルキレングリコール鎖の末端部位に、不飽和アニオン系単量体を重合する工程を含む多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体の製造方法でもある。
本発明に係る多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体の製造方法は、第二の本発明における多分岐ポリアルキレングリコール系構成単位による高分子鎖を得る工程と多分岐ポリアルキレングリコール化合物におけるすべての上記枝状部の(ポリ)ポリアルキレングリコール鎖の末端部位に、不飽和アニオン系単量体を重合する工程とを含み、この順にこれらの工程を行うことが好ましい。
上記多分岐ポリアルキレングリコール化合物におけるすべての上記枝状部の(ポリ)ポリ(ポリ)アルキレングリコール鎖の末端部位に、不飽和アニオン系単量体を重合する工程は、上記高分子鎖(B)の末端のヒドロキシル基末端に対してトシル化反応を行う工程(トシル化工程)、チオ酢酸又はその金属塩を反応させてチオアセチル化反応を行う工程(チオアセチル化工程)、チオアセチル化工程によって得られたチオアセチル基を加水分解する工程(加水分解工程)、末端にチオール基を有する多分岐ポリアルキレングリコール系構成単位による高分子鎖を連鎖移動剤として、ラジカル重合開始剤を用いて不飽和アニオン系単量体をブロック重合させる工程(ブロック重合工程)を含み、この順で行うことが好ましい。
このような多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体の製造方法もまた、本発明の1つである。
以下、末端にチオール基を有する多分岐ポリアルキレングリコール系構成単位による高分子鎖をPAGチオール化合物ともいう。
トシル化工程では、上記多分岐ポリアルキレングリコール系構成単位による高分子鎖のヒドロキシル基末端とトシル化剤とを反応させてトシル基を生成し、トシル化多分岐ポリアルキレングリコール系構成単位による高分子鎖を得る。
すなわち、トシル化工程の好ましい反応形態を示すと、下記式(10)のようになる。下記式中、R5、B、Z、m、nは、上記と同様である。
チオアセチル化工程では、トシル化工程によって得られた、ヒドロキシル基末端がトシル化された、トシル基を有する多分岐ポリアルキレングリコール系構成単位による高分子鎖のトシル基とチオアセチル化剤とを反応させてチオアセチル基を生成し、チオアセチル化多分岐ポリアルキレングリコール系構成単位による高分子鎖を得る。
すなわち、チオアセチル化工程の好ましい反応形態を示すと、下記式(11)のようになる。下記式中、R5、B、Z、m、nは、上記と同様である。
加水分解工程では、チオアセチル化工程によって得られた、トシル基末端がチオアセチル化された、少なくとも1つの末端にチオアセチル基を有する多分岐ポリアルキレングリコール系構成単位による高分子鎖のチオアセチル基を加水分解してチオール基を生成し、チオール化多分岐ポリアルキレングリコール系構成単位による高分子鎖を得る。
すなわち、加水分解工程の好ましい反応形態を示すと、下記式(12)のようになる。下記式中、R5、B、Z、m、nは、上記と同様である。
上記加水分解工程においても、チオアセチル基の加水分解が進行するように適宜反応条件を設定すればよい。
また、数平均分子量(Mn)が、50万以下であることが好ましい。より好ましくは30万以下、更に好ましくは10万以下、特に好ましくは5万以下、最も好ましくは、3万以下である。また、100以上であることが好ましい。より好ましくは300以上であり、更に好ましくは500以上であり、特に好ましくは2000以上であり、最も好ましくは、5000以上である。
なお、化合物の重量平均分子量、数平均分子量は、後述するゲルパーミーエーションクロマトグラフィー(GPC)分析法により求めることができる。
上述したように、上記PAGチオール化合物は、連鎖移動剤としての機能を有するものであり、この化合物を連鎖移動剤として用いて、不飽和アニオン系単量体単位による高分子鎖(A)構成する不飽和アニオン系単量体成分(好ましくは、単量体(a)を含む)をラジカル重合することにより、本発明の多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体を簡便かつ効率的に、低コストで製造できる。
なお、上記不飽和アニオン系単量体成分には、上述のようにその他の不飽和単量体を含んでいてもよい。
すなわち、ブロック重合の好ましい反応形態を示すと、下記式(13)のようになる。下記式中、R1、R2、R3、R4、R5、B、Z、m、nは、上記と同様であり、sは、1〜50の数であり、R8は、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルケニル基又は炭素数6〜20のアリール基を表す。
単量体(a)のカルボキシル基の中和率は好ましくは0〜100mol%、更に好ましくは10〜80mol%、更により好ましくは20〜60mol%である。
なお、上記促進剤(還元剤)の使用量は、特に限定されるものではないが、例えば、併用する重合開始剤の総量を100モルとすると、好ましくは10モル以上、より好ましくは20モル以上、更に好ましくは50モル以上であり、また、好ましくは1000モル以下、より好ましくは500モル以下、更に好ましくは400モル以下である。
更に水と低級アルコール混合溶媒を用いる場合には、上記の種々のラジカル重合開始剤、又は、上記ラジカル重合開始剤と促進剤との組合せの中から適宜選択して用いることができる。
本発明の多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体は、例えば、接着剤、シーリング剤、各種重合体への柔軟性付与成分、洗剤ビルダー等の種々の用途に好適に用いることができることに加え、セメントや石膏のような無機微粒子を含む組成物において、無機微粒子を分散させる分散剤としても好適に用いることができる。
このような本発明の多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体を含む分散剤もまた、本発明の1つである。
中でも、本発明の多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体は、上述したように極めて高度のセメント分散性能を発揮できることから、セメント混和剤用途に用いることが好適である。このように、上記多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体を含むセメント混和剤もまた、本発明の1つである。
上記セメント混和剤は、セメントペースト、モルタル、コンクリート等のセメント組成物に加えて用いることができ、このような上記セメント混和剤を含んでなるセメント組成物もまた、本発明の1つである。更に、上記セメント混和剤、セメント及び水を含むセメント組成物もまた、本発明の1つである。
上記骨材としては、砂利、砕石、水砕スラグ、再生骨材等以外に、珪石質、粘土質、ジルコン質、ハイアルミナ質、炭化珪素質、黒鉛質、クロム質、クロマグ質、マグネシア質等の耐火骨材等が挙げられる。
なお、セメント添加剤の添加割合としては、上記多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体の固形分100質量部に対し、0.0001〜10質量部とすることが好適である。
第二の本発明に係る多分岐ポリアルキレングリコール化合物は、(ポリ)アルキレングリコール系構成単位による高分子鎖を必須とする多分岐ポリアルキレングリコール化合物であって、上記多分岐ポリアルキレングリコール化合物は、(ポリ)アルキレングリコール鎖による枝状部を3つ以上含み、すべての上記枝状部の末端部位に有機残基を有する構造を持ち、上記有機残基の少なくとも1つは硫黄原子を有し、上記枝状部の末端と上記硫黄原子を有する有機残基との結合部位は、非エステル結合であることを特徴とする。
このような構造を有することで、第一の本発明に係る多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体を製造することができる。
第二の本発明に係る多分岐ポリアルキレングリコール化合物は、下記一般式(14):
<GPC分析法>
装置:Waters Alliance(2695)
解析ソフト:Waters社製、Empowerプロフェッショナル+GPCオプション
使用カラム:東ソー(株)製、TSKguardcolumnsα+TSKgel α5000+α4000+α3000
検出器:示差屈折率計(RI)検出器(Waters 2414)、多波長可視紫外(PDA)検出器(Waters 2996)
溶離液:水15076g、アセトニトリル3800gの混合溶媒にホウ酸93.98gと水酸化ナトリウムを30.4g溶解ししたもの
較正曲線作成用標準物質:ポリエチレングリコール(ピークトップ分子量(Mp)272500、219300、107000、50000、24000、12600、7100、4250、1470)
較正曲線:上記ポリエチレングリコールのMp値と溶出時間とを基礎にして3次式で作成
した。
流量:1mL/分
カラム温度:40℃
測定時間:45分
試料液注入量:100μL
試料濃度:溶離液で1%に調整した。
装置:Waters Alliance(2695)
解析ソフト:Waters社製 Empowerプロフェッショナル+GPCオプション
使用カラム:Waters社製 Atlantis dC18 ガードカラム+カラム(粒径5μm、内径4.6mm×250mm×2本)
検出器:示差屈折率計(RI)検出器(Waters 2414)、多波長可視紫外(PDA)検出器(Waters 2996)
溶離液:アセトニトリル/100mM酢酸イオン交換水溶液=40/60(質量%)の混合物に30%NaOH水溶液を加えてpH4.0に調整したもの
流量:1mL/分
カラム温度:40℃
測定時間:45分
試料液注入量:100μL
試料濃度:溶離液で1%に調整した。
装置:ベックマンコールター MDQ
解析ソフト:32Karat
使用キャピラリー:シリカ素管、50cm EfectiveLength、75μm I.D、375μm
O.D
溶離液:ホウ酸1.546gをイオン交換水498.45gに溶解させたもの
検出器:UV
電圧:20kV
キャピラリー温度:25℃
測定時間:60分
試料濃度:溶離液で2%に調整した。
(1.トシル化工程)
撹拌機を備えたガラス製反応器内に、ソルビトールにエチレンオキシドを平均付加モル数で450モル付加させた6分岐型ポリエチレングルコール(SB450)を200.83部、トシルクロライド(TsCl)を13.73部、トリエチルアミン(Et3N)を9.11部、ジクロロメタン(CH2Cl2)を100.0部仕込んだ。反応系内を撹拌しながら、24時間反応を行った後、ろ過により塩を取り除き、ろ液を減圧下で脱溶媒を実施し、SB450のすべての末端のトシル化体(SB450−6Ts)を得た。
撹拌機を備えたガラス製反応器内に、SB450−6Tsを210.08部、チオ酢酸カリウム(CH3COSK)を8.22部、アセトニトリル(CH3CN)を100.0部仕込んだ。反応系内を撹拌しながら、24時間反応を行った後、ろ過により塩を取り除き、減圧下で脱溶媒を実施しSB450のすべての末端のチオアセチル化体(SB450−6SAc)を得た。
撹拌機を備えたガラス製反応器内に、合成したSB450−6SAcを204.32部、メタノール(MeOH)を50.00部仕込みSB450−6SAcを溶解させ、1Nの水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液を25.00部投入し10分間撹拌した後、1Nの塩酸(HCl)を25.00部投入しさらに10分間撹拌し、ジクロロメタンを投入し抽出を行い、有機層を回収し、減圧下で脱溶媒を実施しPAGチオール1を得た。得られた目的化合物のNMR分析結果は、SB450一分子に対する平均SH導入数は6.0個であった。
(1.脱水エステル化工程)
ジムロート冷却管付のディーン・スターク装置、テフロン(R)製の撹拌翼と撹拌シール付の撹拌器、ガラス保護管付温度センサーを備えたガラス製反応器内に、ソルビトールにエチレンオキシドを平均付加モル数で450モル付加させた6分岐型ポリエチレングルコール(SB450)を100.00部、3−メルカプトイソ酪酸(MiBA)を3.95部、p−トルエンスルホン酸一水和物(PTS・1H2O)を2.08部、フェノチアジン(PTZ)0.05部、シクロへキサン(CyH)を5.20部仕込んだ。ディーン・スターク装置をシクロへキサンで満たした後、反応系内を撹拌しながら、還流するまで加温した。また、加温用オイルバスの温度は120±5℃とした。反応系内の温度が110±5℃になるように途中でシクロヘキサンを加え、65.0時間水を留去しながら加温還流し反応を行った。
反応終了後、固化しないように撹拌しながら60℃まで放冷した後、30%NaOH水溶液1.38部にイオン交換水242.55部を加えた水溶液を、速やかに反応器内に投入した。続いて徐々に約100℃まで加温し、シクロへキサンを留去した。加温を停止し、放冷しながら窒素を30mL/分で90分バブリングして残存シクロへキサンを除去し、PAGチオール2の水溶液を得た。
得られた目的化合物のLC分析結果は、SB450の消費率92.0%、SB450一分子に対する平均SH導入数は5.70個であった。
<製造例2:共重合体1の製造>
温度計、攪拌機、滴下装置、窒素導入官及び還流冷却装置を備えたガラス製反応装置に、イオン交換水15.0部を仕込み、攪拌下に反応装置を窒素置換し、窒素雰囲気下で80℃に昇温した後、そこへメタクリル酸0.302部とイオン交換水8.580部からなる水溶液(A)を4.0時間かけ滴下し、(A)を滴下し始めると同時にPAGチオール1を4.698部とイオン交換水10.962部からなる水溶液(B)を4.0時間かけ滴下し、(A)を滴下し始めると同時にアゾ開始剤2,2’−アゾビス−2−メチルプロピオンアミジン塩酸塩[2,2’−azobis(2−methylpropionamidine)dihydrochloride](和光純薬工業株式会社製 V−50)0.1894部とイオン交換水10.269部からなる水溶液(C)を5.0時間かけ滴下した。その後、1時間引続いて80℃に温度を維持した後、冷却して、重合を終了し、本発明の共重合体1(セメント混和剤用共重合体を含む水溶液)を得た。GPCとLC、CEにより反応率を求めたところ、PAGチオール1の反応率は60.00%、メタクリル酸の反応率はそれぞれ100.00%であった。
<モルタル試験方法>
共重合体1〜9を用いてモルタル試験を実施した。
JIS−R5201−1997に準拠した機械練り用練混ぜ機、さじ、フローテーブル、フローコーンおよび突き棒を使用した。この際、特記しない限りは、JIS−R5201−1997に準拠してモルタル試験を行なった。
試験に使用した材料およびモルタルの配合は、太平洋セメント社製普通ポルトランドセメント587g、JIS−R5201−1997に準拠したセメント強さ試験用標準砂1350g、セメント混和剤用共重合体水溶液と消泡剤とを含むイオン交換水264.1g、である。共重合体水溶液中の固形分[不揮発成分]は、適量の共重合体水溶液を130℃で加熱乾燥することにより揮発成分を除去して測定し、セメントと配合する際に所定量の固形分[不揮発成分]が含まれるように共重合体水溶液を計量して使用した。消泡剤は、気泡がモルタル組成物の分散性に及ぼす影響を避けることを目的に添加し、空気量が3.0%以下になるようにした。具体的にはオキシアルキレン系消泡剤を、セメント混和剤用共重合体に対して0.1%になるような量で使用した。なお、モルタルの空気量が3.0%より大きい場合には、空気量が3.0%以下になるように消泡剤の添加量を調節した。
モルタルは、室温(20±2℃)にてホバート型モルタルミキサー(型番N−50、ホバート社製)を用いて、4分30秒間で調製した。具体的には、練り鉢に規定量のセメントを入れ、練混ぜ機に取り付け低速で始動させる。パドルを始動させて15秒後に規定量のセメント混和剤用共重合体および消泡剤を含んだ水を15秒間で入れる。その後、砂を入れ、低速で30秒間練混ぜた後、高速にして、引き続き30秒間練混ぜを続ける。練り鉢を練混ぜ機から取り外し、120秒間練混ぜを休止した後、再度練り鉢を練混ぜ機へ取り付け、高速で60秒間練混ぜた後(1番始めに低速で始動させてから4分30秒後)、さじで左右各10回かき混ぜる。練混ぜたモルタルをフローテーブル上に置いたフローコーンに2層に分けて詰める。各層は、突き棒の先端がその層の約1/2の深さまで入るように、全面にわたって各々15回突き、最後に不足分を補い、表面をならし、1番始めに低速で始動させてから6分後に、フローコーンを垂直に持ち上げた後、テーブルに広がったモルタルの直径を2方向について測定し、この平均値をフロー値とした。
これにより、非エステルタイプの実施例1〜5はエステルタイプの比較例1〜4と比較して、セメントに対する添加量が少なく、流動性が高くなることが判明した。
共重合体1〜9を用いて加水分解試験を実施した。
共重合体をNaOH水溶液に溶解させ2%水溶液を作成した。その際、水溶液のpHが12.5となるように予めNaOH水溶液のpHを調整しておく。2%水溶液を15分間撹拌し、その後35%HCl水溶液にて中和を行いpHを5.0とした。GPCにて反応前後のチャートから加水分解率を算出した。
分解率計算方法を次に示す。
「分解前のポリマーArea」、「分解後のポリマーArea」は、それぞれ加水分解前(試験前)、加水分解後(試験後)におけるGPCチャートの分子量分布曲線の積分値(GPCチャートのX軸と分子量分布曲線とによる領域の面積)を表す。
図1には、GPCチャートを載せた。
エステル型である共重合体6は試験後、ポリマーの分子量が低下し原料PEGのピークが増加する。このことから加水分解が進行していることがわかる。しかし、非エステル型である共重合体1では試験前後でチャートに変化がなく加水分解が実質的に進行しないことが判明した。
Claims (7)
- 不飽和アニオン系単量体単位による高分子鎖(A)と(ポリ)アルキレングリコール系構成単位による高分子鎖(B)とを有する多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体であって、
該共重合体は、該高分子鎖(B)を有する枝状部を3つ以上含み、
該枝状部は、その全部が該高分子鎖(B)の末端部位に結合部位(X)を介して該高分子鎖(A)が結合した構造を有し、
該結合部位(X)は、少なくとも1つが硫黄原子を有する非エステル結合である
ことを特徴とする多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体。 - 前記多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体は、硫黄原子の含有量が共重合体100質量%に対して、0.01質量%以上であることを特徴とする請求項1に記載の多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体。
- 前記多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体は、共重合体の2質量%アルカリ水溶液中での15分後の高分子鎖(A)と高分子鎖(B)への分解率が、分解前の共重合体100質量%に対して、10質量%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体を含むことを特徴とする分散剤。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体を含むことを特徴とするセメント混和剤。
- 請求項5に記載のセメント混和剤、セメント及び水を含むことを特徴とするセメント組成物。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体の製造方法であって、
該製造方法は、(ポリ)アルキレングリコール系構成単位による高分子鎖を必須とする多分岐ポリアルキレングリコール化合物におけるすべての枝状部の末端部位に、不飽和アニオン系単量体を重合する工程を含み、
該多分岐ポリアルキレングリコール化合物は、(ポリ)アルキレングリコール鎖による枝状部を3つ以上含み、
すべての該枝状部の末端部位に有機残基を有する構造を持ち、
該有機残基の少なくとも1つは硫黄原子を有し、
該枝状部の末端と該硫黄原子を有する有機残基との結合部位は、非エステル結合であることを特徴とする多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014002041A JP6325821B2 (ja) | 2014-01-08 | 2014-01-08 | 硫黄原子含有多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014002041A JP6325821B2 (ja) | 2014-01-08 | 2014-01-08 | 硫黄原子含有多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015129245A JP2015129245A (ja) | 2015-07-16 |
JP6325821B2 true JP6325821B2 (ja) | 2018-05-16 |
Family
ID=53760226
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014002041A Active JP6325821B2 (ja) | 2014-01-08 | 2014-01-08 | 硫黄原子含有多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6325821B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000311690A (ja) * | 1999-04-26 | 2000-11-07 | Sekisui Chem Co Ltd | 二次電池電極用導電助剤並びにこれを用いた電極及び二次電池 |
DK1218437T3 (da) * | 1999-08-27 | 2009-10-19 | Angiodevice Internat Gmbh | Præparater, som danner interpenetrerende polymernetværk, til anvendelse som medicinske tætningsmidler med höj styrke |
ES2299776T3 (es) * | 2004-06-16 | 2008-06-01 | Straumann Holding Ag | Membrana de barrera. |
EP2537539B1 (en) * | 2007-04-13 | 2019-04-03 | Kuros Biosurgery AG | Polymeric Tissue Sealant |
-
2014
- 2014-01-08 JP JP2014002041A patent/JP6325821B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015129245A (ja) | 2015-07-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6305190B2 (ja) | 水硬性材料用収縮低減剤 | |
JP5710860B2 (ja) | 多分岐ポリアルキレングリコール系重合体及びその製造方法、セメント混和剤並びにセメント組成物 | |
JP5479688B2 (ja) | ポリアルキレングリコール鎖含有チオール重合体及びその製造方法 | |
JP6514806B2 (ja) | セメント組成物 | |
JP6145381B2 (ja) | (ポリ)アルキレングリコール系ブロック共重合体及びその用途 | |
JP5710861B2 (ja) | ポリアルキレングリコール鎖含有チオール化合物及びその製造方法、ポリアルキレングリコール鎖含有チオール系重合体、並びに、セメント混和剤 | |
JP2015187054A (ja) | セメント分散剤組成物およびセメント組成物 | |
JP6587853B2 (ja) | セメント分散剤組成物およびセメント組成物 | |
JP2012116951A (ja) | ポリアルキレングリコール系重合体及びセメント混和剤並びにセメント組成物 | |
JP2014065760A (ja) | ポリカルボン酸系共重合体及びその用途 | |
JP6209450B2 (ja) | 多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体 | |
JP6747962B2 (ja) | セメント用添加剤およびセメント組成物 | |
JP7320433B2 (ja) | 重合体及びセメント混和剤 | |
JP6325821B2 (ja) | 硫黄原子含有多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体 | |
JP6998221B2 (ja) | セメント用添加剤、およびセメント組成物 | |
JP6145382B2 (ja) | (ポリ)アルキレングリコール系ブロック共重合体およびその用途 | |
JP2014088479A (ja) | 多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体、分散剤、セメント混和剤、セメント組成物、及び、多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体の製造方法 | |
JP2012233075A (ja) | スルホン酸基含有ポリアルキレングリコール系重合体 | |
JP5637827B2 (ja) | 重合体含有組成物、セメント混和剤およびセメント組成物 | |
JP2012116949A (ja) | ポリアルキレングリコール系重合体、セメント混和剤及びセメント組成物 | |
JP7090504B2 (ja) | 再生骨材含有セメント組成物用添加剤 | |
JP5762814B2 (ja) | リン酸基含有ポリアルキレングリコール系重合体 | |
JP5611789B2 (ja) | 重合体含有組成物、セメント混和剤及びセメント組成物 | |
JP2014088273A (ja) | 多分岐ポリアルキレングリコール系ブロック共重合体、分散剤、セメント混和剤、及び、セメント組成物 | |
JP2012116950A (ja) | ポリアルキレングリコール系重合体、セメント混和剤およびセメント組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161006 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170929 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171017 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171205 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180403 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180413 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6325821 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |