JP6323833B2 - すべり軸受 - Google Patents
すべり軸受 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6323833B2 JP6323833B2 JP2014157229A JP2014157229A JP6323833B2 JP 6323833 B2 JP6323833 B2 JP 6323833B2 JP 2014157229 A JP2014157229 A JP 2014157229A JP 2014157229 A JP2014157229 A JP 2014157229A JP 6323833 B2 JP6323833 B2 JP 6323833B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- side wall
- half member
- inner peripheral
- peripheral surface
- bearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Description
また、軸方向内側の側壁の傾斜角を小さくすることにより、軸方向内側への油の引き込み量を増加させることができる。これにより、軸受内周面に油が広がり易くなり、冷間始動時においても十分な油膜が形成され、摩擦熱によって油膜を早期に昇温させることができるためフリクションを低減させることができる。
すべり軸受1は円筒状の部材であり、図1に示すように、エンジンのクランクシャフト11のすべり軸受構造に適用される。すべり軸受1は、二つの半割部材2・2で構成されている。二つの半割部材2・2は、円筒を軸方向と平行に二分割した形状であり、断面が半円状となるように形成されている。本実施形態においては、半割部材2・2は上下に配置されており、左右に合わせ面が配置されている。クランクシャフト11をすべり軸受1で軸支する場合、所定の隙間が形成され、この隙間に対し図示せぬ油路から潤滑油が供給される。
下側の半割部材2の内周面2aにおいて、その軸方向の端部に細溝3が形成されている。
半割部材2の内周面2aは、クランクシャフト11を軸支する摺動面である。
詳細には、細溝3の回転方向下流側端部が、クランクシャフト11の回転方向下流側合わせ面がある180度よりも大きい軸受角度ω0に配置されている。すなわち、細溝3は、クランクシャフト11の回転方向下流側合わせ面(軸受角度ωが180度)よりも大きい軸受角度ωから軸受角度ωが正となる方向(反時計回り方向)に向けて円周方向に設けられる。
下側の半割部材2においては、図1の右側の合わせ面が回転方向上流側合わせ面、図1の左側の合わせ面が回転方向下流側合わせ面となる。
細溝3は、図2(c)に示すように、底面3aと、底面3aの軸方向外側端と半割部材2の内周面2aとの間に設けられた第一の側壁3bと、底面3aの軸方向内側端と半割部材2の内周面2aとの間に設けられた第二の側壁3cと、から構成されている。
細溝3の底面3aは、細溝3の半径方向外側に形成される面であり、半割部材2の内周面2aよりも半径方向外側に設けられている。言い換えれば、図2(c)のように、内周面2aと外周面との間の長さ(軸受厚さ)Dよりも、底面3aと外周面との間の長さdの方が小さくなるように形成されている。
第二の側壁3cは、底面3aの軸方向内側端と半割部材2の内周面2aとの間に設けられた壁面であり、底面3aから半割部材2の内周面2aへ向かうにつれて軸方向内側へ傾斜するように形成されている。
すなわち、細溝3の軸方向の幅は、半径方向内側に向かうにつれて底面3aの幅w2よりも広がるように形成されている。半割部材2の内周面2aと半径方向において同じ高さにおける細溝の幅w1が最も大きくなるように形成されている。
ここで、傾斜角とは、底面3aに対する角度であり、図3(c)に示すように、底面3aを延長した直線と第一の側壁3bによってできる角度のうち、細溝3の反対側にできる角度と、底面3aを延長した直線と第二の側壁3cによってできる角度のうち、細溝3の反対側にできる角度である。
このように構成することにより、第二の側壁3c側からの油の引き込み量が増大し、半割部材2の軸方向内側に供給される油が増大する。このため、クランクシャフト11とすべり軸受1との間に潤滑油膜を形成しやすくなり、冷間始動時においても十分な油膜が形成され、摩擦熱によって油膜を早期に昇温させることができるためフリクションを低減させることができる。
このように構成することにより、油膜圧力の発生を妨げない程度の細溝3を設けることで、摺動面積を減らしつつ、フリクション低減効果を得ることができ、かつ、総和の流出油量を抑えることができる。また、第二の側壁3cの傾斜角θ2を小さくすることにより、軸方向内側への油の引き込み量を増加させることができる。これにより、軸受内周面に油が広がり易くなり、冷間始動時においても十分な油膜が形成され、摩擦熱によって油膜を早期に昇温させることができるためフリクションを低減させることができる。
このように構成することにより、第一の側壁3b側からの漏れ油量が増大するのを防止しつつ、細溝3を形成するときのバリの発生を抑制することができる。
このように構成することにより、軸方向内側への引き込み量を確保しつつ、細溝3を形成するときのバリの発生を抑制することができる。
2 半割部材
2a 内周面
3 細溝
3a 底面
3b 第一の側壁
3c 第二の側壁
11 クランクシャフト
Claims (3)
- 円筒を軸方向と平行に二分割した半割部材を上下に配置したすべり軸受であって前記下側の半割部材の軸方向端部に、円周方向に細溝を設け、
前記細溝は、底面と、前記底面の軸方向外側端と半割部材の内周面との間に設けられた第一の側壁と、底面の軸方向内側端と半割部材の内周面との間に設けられた第二の側壁と、から構成されており、
前記第一の側壁は、前記底面から半割部材の内周面へ向かうにつれて軸方向外側へ傾斜するように形成されており、前記第二の側壁は、前記底面から半割部材の内周面へ向かうにつれて軸方向内側へ傾斜するように形成されており、
前記第一の側壁の前記底面に対する傾斜角は、前記第二の側壁の前記底面に対する傾斜角よりも大きい
ことを特徴とするすべり軸受。 - 前記第一の側壁の前記底面に対する傾斜角は、60°以上90°以下である
ことを特徴とする請求項1に記載のすべり軸受。 - 前記第二の側壁の前記底面に対する傾斜角は、30°以上90°以下である
ことを特徴とする請求項1または2に記載のすべり軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014157229A JP6323833B2 (ja) | 2014-07-31 | 2014-07-31 | すべり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014157229A JP6323833B2 (ja) | 2014-07-31 | 2014-07-31 | すべり軸受 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016033414A JP2016033414A (ja) | 2016-03-10 |
JP6323833B2 true JP6323833B2 (ja) | 2018-05-16 |
Family
ID=55452392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014157229A Active JP6323833B2 (ja) | 2014-07-31 | 2014-07-31 | すべり軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6323833B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6777502B2 (ja) * | 2016-10-31 | 2020-10-28 | 大豊工業株式会社 | 半割軸受 |
JP6893770B2 (ja) * | 2016-10-31 | 2021-06-23 | 大豊工業株式会社 | 半割軸受 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57159026U (ja) * | 1981-03-31 | 1982-10-06 | ||
JPS5846253Y2 (ja) * | 1981-09-09 | 1983-10-21 | マツダ株式会社 | エンジンのクランクシヤフト支持部構造 |
JP2821769B2 (ja) * | 1989-07-12 | 1998-11-05 | エヌデーシー株式会社 | すべり軸受 |
JPH08121198A (ja) * | 1994-10-25 | 1996-05-14 | Jidosha Kiki Co Ltd | 排気ブレーキバルブ |
JP2004340248A (ja) * | 2003-05-15 | 2004-12-02 | Daido Metal Co Ltd | 摺動部材 |
US8608385B2 (en) * | 2011-05-18 | 2013-12-17 | Federal-Mogul Corporation | Main bearing for engine with high belt load |
JP5895638B2 (ja) * | 2012-03-21 | 2016-03-30 | 大豊工業株式会社 | すべり軸受 |
JP6181685B2 (ja) * | 2015-02-27 | 2017-08-16 | 大豊工業株式会社 | すべり軸受の製造方法及びすべり軸受 |
-
2014
- 2014-07-31 JP JP2014157229A patent/JP6323833B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016033414A (ja) | 2016-03-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6096689B2 (ja) | すべり軸受 | |
JP6185853B2 (ja) | すべり軸受 | |
JP5837896B2 (ja) | すべり軸受 | |
JP6178354B2 (ja) | すべり軸受 | |
JP6134636B2 (ja) | すべり軸受 | |
JP6323833B2 (ja) | すべり軸受 | |
JP6536774B2 (ja) | すべり軸受 | |
JP6181685B2 (ja) | すべり軸受の製造方法及びすべり軸受 | |
JP5914383B2 (ja) | すべり軸受 | |
WO2016136996A1 (ja) | すべり軸受の製造方法及びすべり軸受 | |
JP6216226B2 (ja) | すべり軸受 | |
JP6390852B2 (ja) | すべり軸受 | |
JP6314103B2 (ja) | すべり軸受 | |
WO2016136993A1 (ja) | すべり軸受 | |
WO2017104795A1 (ja) | すべり軸受 | |
JP2016161018A5 (ja) | ||
JP6399576B2 (ja) | すべり軸受 | |
JP6541144B2 (ja) | すべり軸受 | |
JP6624559B2 (ja) | すべり軸受 | |
JP6724281B2 (ja) | すべり軸受 | |
JP2017110761A (ja) | すべり軸受 | |
JP2016161011A (ja) | すべり軸受 | |
JP2017110764A (ja) | すべり軸受 | |
JP2017110765A (ja) | すべり軸受 | |
JP2016161014A (ja) | すべり軸受の製造方法及びすべり軸受 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170420 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180215 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180306 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180403 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6323833 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |