JP6323658B2 - 車両用電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンを備える車両に搭載される第1及び第2の蓄電池を備える車両用電池システムに関し、特に、オルタネータの発電による第1及び第2の蓄電池の充電に関する。
自動車等の車両には、ヘッドライト、スモールライト、ブレーキランプ、室内灯等のランプ類や、パワーウィンドウ、ワイパー、空調機器やラジエータのファン等の駆動モータ、エンジンの始動時のスタータ、オーディオ、ナビゲーション装置等の各種電気機器(電気負荷)が搭載されている。そして、これらの電気負荷により消費される電力は、充放電可能なバッテリにより供給されている。また車両には、エンジンにより駆動されるオルタネータ(発電機)が備えられており、バッテリはこのオルタネータによって発電した電力により適宜充電されるようになっている。
また近年は、電気負荷の増加や、車両の燃費向上を図るために、複数のバッテリを搭載した車両が実用化されてきている。例えば、エンジンを始動させるためのスタータを含む電気負荷に電力を供給するための鉛電池である第1の蓄電池と、第1の蓄電池とは並列に接続された第2の蓄電池と、を備えるようにしたものがある。
具体的には、例えば、オルタネータ及び鉛蓄電池(第1の蓄電池)と、リチウムイオン蓄電池(第2の蓄電池)とを備えると共に、これら鉛蓄電池とリチウムイオン電池とを接続する接続配線にリレー等の開閉手段を配置し、必要に応じて鉛蓄電池とリチウムイオン蓄電池と各種電気負荷に電力を供給するようにしたものがある(特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の構成では、通常時には、開閉手段をオフ作動(開作動)させ、鉛蓄電池から一般電気負荷、例えば、ヘッドライトへの電力供給が不足しており、リチウムイオン蓄電池から電力供給させたい場合に、開閉手段をオン作動(閉動作)させている。これにより、ヘッドライト等の一般電気負荷に対する電力の供給不足を防止している。
特開2013−198318号公報
特許文献1に記載の構成では、上述のようにヘッドライト等の一般電気負荷に対する電力の供給不足を防止することができるかもしれない。しかしながら、第2の蓄電池の充電率が通常時に制御される所望の範囲よりも高い過充電状態における出力電圧は第1の蓄電池に比べて高いため、一般電気負荷に対して過度に電力を供給してしまい、例えば、ヘッドライト等の灯火器におけるグレア(眩しさ)の問題が生じる虞がある。すなわち、第2の蓄電池の出力電圧が比較的高い状態で第2の蓄電池から灯火器に電力が供給されると、灯火器の明るさが所望の範囲を超えてしまう虞がある。また、第2の蓄電池の充電率が所望の範囲内であっても、温度が低い状態では理論起電力が高くなり、即ち出力電圧が高くなり、同様の問題が生じる虞がある。なお灯火器の明るさは、各国の法令等によって規制されている場合があり、上述の構成では、この規制にも違反してしまう虞がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、第1の蓄電池及び第2の蓄電池の充電状態に拘わらず、適切な明るさで点灯するように灯火器に電力を供給することができる車両用電池システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、車両の灯火器に電力を供給する第1の蓄電池と、前記第1の蓄電池と並列に接続され過充電時の出力電圧が前記第1の蓄電池よりも高い第2の蓄電池と、前記灯火器と前記第2の蓄電池との間に設けられて当該第2の蓄電池から前記灯火器への電力供給を遮断可能な開閉手段と、を備える車両用電池システムであって、前記灯火器の点灯状態を検出する点灯状態検出手段と、前記第2の蓄電池の充電状態を検出する充電状態検出手段と、前記充電状態検出手段の検出結果に基づいて前記開閉手段の開閉状態を制御する開閉制御手段と、を有し、前記開閉制御手段は、前記点灯状態検出手段によって前記灯火器が点灯したことが検出され、更に、前記充電状態検出手段によって前記第2の蓄電池の充電率が予め設定された第1閾値以上であることが検出されるか、もしくは、前記第2の蓄電池の起電力が予め設定された第1の所定値以上となる充電状態であることが検出された場合に、前記開閉手段を開状態に制御することを特徴とする車両用電池システムにある。
かかる第1の態様では、灯火器を点灯させる際第2の蓄電池の充電率が第1閾値以上であるか、もしくは第2の蓄電池の起電力が第1の所定値以上であると第2の蓄電池から灯火器への電力供給が停止される。したがって、灯火器を、常に所定範囲(規制範囲)の明るさで点灯させることができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様の車両用電池システムにおいて、前記開閉手段は、前記灯火器及び前記第1の蓄電池を含む第1の電気回路と前記第2の蓄電池を含む第2の電気回路とを接続する接続配線に設けられ、前記第2の電気回路側から前記第1の電気回路側への電力供給を遮断可能な外部開閉手段を含み、前記開閉制御手段は、前記点灯状態検出手段によって前記灯火器が点灯したことが検出され、更に、前記充電状態検出手段によって前記第2の蓄電池の充電率が前記第1閾値以上であることが検出されるか、もしくは、前記第2の蓄電池の起電力が前記第1の所定値以上となる充電状態であることが検出された場合に、前記外部開閉手段を開状態に制御することを特徴とする車両用電池システムにある。
かかる第2の態様では、外部開閉手段を開状態に制御することで、第2の蓄電池から灯火器を含む第1の電気回路への電力供給を遮断することができる。したがって、灯火器の明るさを所定範囲に抑えつつ、灯火器を除く各種電気負荷に対しては第2の蓄電池から電力を供給することができる。
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様の車両用電池システムにおいて、前記開閉手段は、前記第2の蓄電池の内部に設けられる内部開閉手段を含み、前記開閉制御手段は、前記点灯状態検出手段によって前記灯火器が点灯していると判定され、更に、前記充電状態検出手段によって前記第2の蓄電池の充電率が前記第1閾値以上であることが検出されるか、もしくは、前記第2の蓄電池の起電力が前記第1の所定値以上となる充電状態であることが検出された場合に、前記内部開閉手段を開状態に制御することを特徴とする車両用電池システムにある。
かかる第3の態様では、内部開閉手段を開状態に制御することで、第2の蓄電池から灯火器への電力供給をより確実に防止することができる。
本発明の第4の態様は、第の態様の車両用電池システムであって、前記開閉制御手段は、前記内部開閉手段を開状態に制御した後、前記充電状態検出手段によって前記第1の蓄電池の充電率が前記第1閾値よりも小さい第2閾値以下となったことが検出されるか、もしくは、前記第2の蓄電池の起電力が前記第1の所定値よりも小さい第2の所定値以下となると推定される充電状態であることが検出されると前記内部開閉手段を閉状態に制御することを特徴とする車両用電池システムにある。
かかる第4の態様では、開閉手段である外部開閉手段又は内部開閉手段の作動回数を極力少なく抑えることができる。
以上説明したように本発明の車両用電池システムによれば、灯火器が所定範囲(規制範囲)の明るさで点灯するように、第1の蓄電池及び第2の蓄電池から灯火器に対して適切な電圧で電力を供給することができる。
本発明の一実施形態に係る車両用電池システムの構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る車両用電池システムの構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る開閉制御の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係る車両用電池システムについて、図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る車両用電池システム10は、車両に搭載されている各種電気負荷に電力供給するものであり、第1の蓄電池11及び第2の蓄電池12の2つの蓄電池を備えている。第1の蓄電池11は鉛電池で構成され、第2の蓄電池12は、ニッケル水素電池、或いはリチウムイオン電池等で構成される。本実施形態に係る第2の蓄電池12は、電池セルユニット13を備え、図示は省略するが、この電池セルユニット13は、複数個、例えば、10個程度の電池セル(ニッケル水素電池)が直列に接続されて構成されている。この第2の蓄電池12は、充電率が通常時に制御される所望の範囲よりも高い過充電状態における出力電圧は第1の蓄電池11よりも高い特性を有している。
これら第1の蓄電池11と第2の蓄電池12とは並列に接続されている。具体的には、車両用電池システム10は、第1の蓄電池11を含む第1の電気回路14と、第2の蓄電池12を含む第2の電気回路15と、を有し、これら第1の電気回路14と、第2の電気回路15とは接続配線16を介して接続されている。
第1の電気回路14には、第1の蓄電池11と共に、エンジン17により駆動されて発電するオルタネータ(発電機)18と、エンジン17を始動させるためのスタータ19と、第1の電気負荷20とを並列に接続することで構成されている。また第1の電気回路14には、第1の蓄電池11の充電状態、例えば、充電率(SOC)や温度等を検出するバッテリセンサ(第1の充電状態検出手段)21が設けられている。なお第1の電気負荷20は、エンジン17の始動時に再起動が行われても構わない電気負荷、すなわち車両の走行中に電力が供給されれば問題ない電気負荷であり、例えば、車両のヘッドランプ等の灯火器20aやヒータ20b等を含む。
一方、第2の電気回路15は、第2の蓄電池12と、第2の電気負荷22とを並列に接続することで構成されている。第2の電気負荷22は、第1の電気負荷20とは逆に、エンジン17の始動時に再起動が行われない方が好ましい電気負荷であり、例えば、カーナビゲーション装置22aや、オーディオ22b等を含む。なお各種電気負荷の第1の電気負荷20と第2の電気負荷22との切り分けは、上述したものに限定されず、必要に応じて適宜設定されればよい。
そして、このような第1の電気回路14と第2の電気回路15とを接続する接続配線16には、第2の電気回路15側から第1の電気回路14側への電気の流れを遮断可能な外部リレーユニット(外部開閉手段)23が設けられている。外部リレーユニット23は、スイッチ部23aと共に、ダイオードで構成される整流部23bを備えている。
このような構成の車両用電池システム10では、図1に示すように、スイッチ部23aが閉状態(接続状態)である場合には、第1の蓄電池11及び第2の蓄電池12の充電状態やオルタネータ18の発電状態、第1の電気負荷20及び第2の電気負荷22で消費される消費電力量等に応じて、第1の電気回路14側から第2の電気回路15側への電気の流れも、第2の電気回路15側から第1の電気回路14側への電気の流れも生じ得る。すなわち、第1の蓄電池11或いはオルタネータ18から第2の電気負荷22に電力が供給されることもあるし、第2の蓄電池12から灯火器、本実施形態では、ヘッドライト20a等の第1の電気負荷20に電力が供給されることもある。
例えば、エンジン17が運転中で第1の蓄電池11及び第2の蓄電池12の充電量が十分であるときには、スイッチ部23aは閉状態に制御される。この状態では、第1の蓄電池11だけでなく第2の蓄電池12からもヘッドライト20a等の第1の電気負荷20に対して電力が供給される。これにより、オルタネータ18の発電量を抑制でき、それに伴い燃費の向上を図ることがきる。
ただし、第2の蓄電池12は過充電時の出力電圧は第1の蓄電池11よりも高いため、第2の蓄電池12の充電量(充電率)が過充電状態で第2の蓄電池12からヘッドライト20aに電力が供給されると、ヘッドライト20aの明るさが所望の範囲を超えてしまう虞がある。そこで本発明では、詳しくは後述するが、ヘッドライト20aが常に所望の範囲の明るさで点灯するように、外部リレーユニット23等の開閉状態を適宜制御している。
なおスイッチ部23aが開状態(切断状態)である場合、図2に示すように、第2の電気回路15側から第1の電気回路14側への電気の流れのみが遮断される。すなわち外部リレーユニット23が備える整流部23bによって、図中矢印で示すように第1の電気回路14側から第2の電気回路15側への電気の流れが維持される。したがって、この状態では、第2の電気負荷22に対しては、第2の蓄電池12と共に、第1の蓄電池11或いはオルタネータ18から電力が供給されることはあるが、ヘッドライト20a等の第1の電気負荷20に対しては、第1の蓄電池11或いはオルタネータ18から電力が供給され、第2の蓄電池12から電力が供給されることはない。
さらに、第2の蓄電池12は、例えば、機械式の内部リレー(内部開閉手段)24を備え、電池セルユニット13と接続配線16との接続状態をこの内部リレー24によって適宜切り替えられるように構成されている。なお、内部開閉手段24は、機械式リレーの他、半導体リレー等で構成されていてもよい。
これら外部リレーユニット23及び内部リレー24は、ECU25からの信号に基づいて、バッテリ制御部(BMU)26によって適宜制御される。なお、このBMU26は、第2の蓄電池12を構成する電池セルユニット13の充電状態等を検出するバッテリセンサや、外部リレーユニット23及び内部リレー24を制御するためのコントロールユニット(図示は省略)等で構成される。またBMU26は、本実施形態では、第2の蓄電池12が備えているが、第2の蓄電池12とは別途設けられていてもよい。
ECU(電子制御ユニット)25は、入出力装置、制御プログラムや制御マップ等の記憶を行う記憶装置、中央処理装置及びタイマやカウンタ類を備え、各種センサ類からの情報に基づいて、オルタネータ18やスタータ19等を含むエンジン17の総合的な制御を行うものである。
このECU25は、本実施形態に係る車両用電池システム10の一部を兼ねており、例えば、上述のようにBMU26を介して外部リレーユニット23及び内部リレー24の開閉状態を制御する。本実施形態では、ヘッドライト20aを点灯させる際に、第2の蓄電池12の充電状態に応じて外部リレーユニット23の開閉状態を制御する。これにより、ヘッドライト20aが常に所望の範囲の明るさで点灯するようにしている。
以下、車両用電池システム10における開閉手段である外部リレーユニット23及び内部リレー24の開閉動作の制御(開閉制御)の一例について説明する。
ECU25は、本実施形態では、ヘッドライト20aの点灯を検出する点灯状態検出手段27と、開閉制御手段28と、を備えている。
開閉制御手段28は、第1の蓄電池11や第2の蓄電池12の充電状態(充電率)と共に、ヘッドライト20aの点灯状態、さらには車両の運転状態、環境状態等に基づいて、開閉手段である外部リレーユニット23及び内部リレー24の開閉動作を適宜制御する。本実施形態では、開閉制御手段28は、点灯状態検出手段27によってヘッドライト20aの点灯が検出されると、BMU(第2の充電状態検出手段)26によって検出される第2の蓄電池12の充電状態(充電率や温度等)に応じて外部リレーユニット23を適宜制御する。具体的には、ヘッドライト20aの点灯が検出され、その際に、第2の蓄電池12の充電量(充電率)が予め設定された第1閾値以上であることが検出されると、開閉制御手段28は、外部リレーユニット23のスイッチ部23aを開状態(切断状態)に制御する。
なお、上記第1閾値は第2の蓄電池12の特性に応じて適宜決定される。より具体的には、第1閾値はその値を超えると第2の蓄電池12の劣化が進行しやすい過充電状態と判定される閾値であり、本実施形態では80%として設定している。
これにより、第2の蓄電池12からヘッドライト20aへの電力供給が遮断される。すなわち、ヘッドライト20aに対しては第1の蓄電池11やオルタネータ18からは電力が供給されるが、第2の蓄電池12からは電力が供給されることはない。したがって、ヘッドライト20aに過度に高い電圧が印加されることがない。よって第2の蓄電池12が過充電状態であっても、ヘッドライト20aを所望の範囲の明るさで点灯させることができる。
なお開閉制御手段28は、その後、点灯状態検出手段27によってヘッドライト20aが消灯したことが検出されるか、BMU26によって第2の蓄電池12の充電率が第1閾値よりも小さくなったことが検出されると、外部リレーユニット23を開状態から閉状態(接続状態)に切り替える。これにより、第1の電気負荷20に対して、第1の蓄電池11と共に第2の蓄電池12からも電力が供給される。
ここで、開閉制御手段28は、上述のようにBMU26によって第2の蓄電池12の充電率が第1閾値よりも小さいことが検出された場合に、外部リレーユニット23の開閉動作を制御したが、例えば、第2の蓄電池12の充電率が第1閾値よりも小さい値である第2閾値よりも小さいことが検出された場合に、外部リレーユニット23の開閉動作を制御するようにしてもよい。
第1閾値を基準に外部リレーユニット23の開閉動作を制御すると、車両の運転状態によっては第2の蓄電池12の充電率が第1閾値付近で上下に変動し、外部リレーユニット23の開閉動作が頻繁に行われてしまう虞がある。しかしながら、第1閾値よりも小さい第2閾値を基準として外部リレーユニット23を開状態から閉状態に切り替えることで、外部リレーユニット23の開閉動作を極力少ない回数に抑えることができる。
以下、図3のフローチャートを参照して、本実施形態の開閉制御の一例についてさらに説明する。
図3に示すように、まずステップS1で、車両のヘッドライト20aの点灯状態を検出する。ヘッドライト20aの点灯が検出されると(ステップS1:Yes)、ステップS2に進み、第2の蓄電池12の充電状態を判定する。例えば、車両が長い下り坂を走行しており、回生により第2の蓄電池12の充電率(SOC)が第1閾値(例えば、80%)以上まで上昇している場合(ステップS2:Yes)、ステップS3に進み、外部リレーユニット23のスイッチ部23aを制御して開状態とする。
これにより、第2の蓄電池12からヘッドライト20aを含む第1の電気負荷20に対する電力供給は遮断される。すなわち、ヘッドライト20aは主として第1の蓄電池11から供給される電力によって点灯する。第1の蓄電池11の出力電圧は、過度に上昇することはないため、ヘッドライト20aは所望の範囲の明るさで点灯する。
なおステップS1でヘッドライト20aが消灯している場合(ステップS1:No)、及びステップS2で第2の蓄電池12の充電率が第1閾値よりも小さい場合(ステップS2:No)、第2の蓄電池12から第1の電気負荷20への電力の供給状態を考慮する必要がないため、外部リレーユニット23の開閉状態は制御されない。
また外部リレーユニット23を開状態とした場合でも、第2の蓄電池12の電力は第2の電気負荷22には供給される(図2参照)。このため、第2の蓄電池12の充電率は、車両の運転状態等により程度は異なるが、徐々に低下する。
その後、第2の蓄電池12の充電率が第2閾値(例えば、60%)よりも小さいか否かを判定する(ステップS4)。そして、第2の蓄電池12の充電率が第2閾値よりも小さい場合には(ステップS4:Yes)、外部リレーユニット23を制御して閉状態とする(ステップS5)。すなわち第2の蓄電池12の出力電圧が所望範囲まで低下したと判定して、ヘッドライト20aに対する第2の蓄電池12からの電力供給を再開する。なおステップS4における判定値は、上述のように第1閾値としてもよい。
一方、ステップS4で第2の蓄電池12の充電率が第2閾値以上である場合には(ステップS4:No)、ステップS6に進み、ヘッドライト20aが消灯しているか否かを判定する。ここで、ヘッドライト20aが消灯している場合には(ステップS6:Yes)、ステップS5に進み、上述のように外部リレーユニット23を制御して閉状態とする。またステップS6でヘッドライト20aが消灯していない場合、つまりヘッドライト20aの点灯状態が継続している場合には(ステップS6:No)、外部リレーユニット23の開状態を維持して、ステップS4に戻る。そして、上述のように第2の蓄電池12の充電率が第2閾値よりも小さくなるか(ステップS4:Yes)、或いはヘッドライト20aが消灯した時点で(ステップS6:Yes)、外部リレーユニットを閉状態とする(ステップS5)。そして、車両の走行中は、このような一連の開閉制御が繰り返し実行される。
このように、本発明の車両用電池システム10では、ヘッドライト20aが所定範囲(規制範囲)の明るさで点灯するように、第1の蓄電池11及び第2の蓄電池12からヘッドライト20aに対して適切な電圧で電力を供給することができる。すなわち第2の蓄電池12の充電状態に応じて外部リレーユニット23の開閉状態を適宜制御することで、ヘッドライト20aを常に適切な明るさで点灯させることができる。
なお上述の実施形態では、第2の蓄電池12の充電状態に応じて外部リレーユニット23の開閉状態を適宜制御するようにしたが、例えば、外部リレーユニット23に代えて、或いは外部リレーユニット23と共に、内部リレー24の開閉動作を制御し、必要に応じて第2の蓄電池12からヘッドライト20aへの電力供給を遮断するようにしてもよい。ただし、内部リレー24を開状態として第2の蓄電池12からヘッドライト20aへの電力供給を遮断する場合、第2の蓄電池12に充電された電力は消費されないため、内部リレー24は、その後ヘッドライト20aが消灯してから閉状態に制御する必要がある。
また、上述の実施形態では、ヘッドライト20aが点灯したことが検出され、更に、第2の蓄電池12の充電率が予め設定された第1閾値以上であることが検出された場合に、開閉手段である外部リレーユニット23や内部リレー24の開閉状態を制御したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。例えば、第2の充電検出手段としてのBMU26によって、第2の蓄電池12の起電力が予め設定された第1の所定値以上となると充電状態であることが検出された場合に、外部リレーユニット23や内部リレー24を開状態に制御するようにしてもよい。
なお、第2の蓄電池12の起電力が第1の所定値以上となることは、例えば、第2の蓄電池12の充電率と、第2の蓄電池12の温度とを含む充電状態から検出(推定)することができる。
勿論、第2の蓄電池12の起電力が第1の所定値以上であること自体を検出し、その検出結果に基づいて外部リレーユニット23等の開閉手段を開状態に制御するようにしてもよい。より具体的には、ヘッドライト20aに印加することが許容される電圧に基づいて起電力の閾値である第1の所定値を設定し、ヘッドライト20aの点灯が検出された際の第2の蓄電池12の起電力が第1の所定値以上である場合に、外部リレーユニット23等の開閉手段を開状態とするようにしてもよい。
さらに、起電力が第1の所定値よりも低い第2の所定値以下となったときに、開閉手段を閉状態とするようにしてもよい。このようにしても、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、勿論、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能なものである。
10 車両用電池システム
11 第1の蓄電池
12 第2の蓄電池
13 電池セルユニット
14 第1の電気回路
15 第2の電気回路
16 接続配線
17 エンジン
18 オルタネータ
19 スタータ
20 第1の電気負荷
21 バッテリセンサ(第1の充電状態検出手段)
22 第2の電気負荷
23 外部リレーユニット
23a スイッチ部
23b 整流部
24 内部リレー
25 ECU
26 BMU(第2の充電状態検出手段)
27 点灯状態検出手段
28 リレー制御手段

Claims (4)

  1. 車両の灯火器に電力を供給する第1の蓄電池と、
    前記第1の蓄電池と並列に接続され過充電時の出力電圧が前記第1の蓄電池よりも高い第2の蓄電池と、
    前記灯火器と前記第2の蓄電池との間に設けられて当該第2の蓄電池から前記灯火器への電力供給を遮断可能な開閉手段と、
    を備える車両用電池システムであって、
    前記灯火器の点灯状態を検出する点灯状態検出手段と、
    前記第2の蓄電池の充電状態を検出する充電状態検出手段と、
    前記充電状態検出手段の検出結果に基づいて前記開閉手段の開閉状態を制御する開閉制御手段と、を有し、
    前記開閉制御手段は、
    前記点灯状態検出手段によって前記灯火器が点灯したことが検出され、更に、前記充電状態検出手段によって前記第2の蓄電池の充電率が予め設定された第1閾値以上であることが検出されるか、もしくは、前記第2の蓄電池の起電力が予め設定された第1の所定値以上となる充電状態であることが検出された場合に、前記開閉手段を開状態に制御する
    ことを特徴とする車両用電池システム。
  2. 請求項1に記載の車両用電池システムにおいて、
    前記開閉手段は、
    前記灯火器及び前記第1の蓄電池を含む第1の電気回路と前記第2の蓄電池を含む第2の電気回路とを接続する接続配線に設けられ、前記第2の電気回路側から前記第1の電気回路側への電力供給を遮断可能な外部開閉手段を含み、
    前記開閉制御手段は、
    前記点灯状態検出手段によって前記灯火器が点灯したことが検出され、更に、前記充電状態検出手段によって前記第2の蓄電池の充電率が前記第1閾値以上であることが検出されるか、もしくは、前記第2の蓄電池の起電力が前記第1の所定値以上となる充電状態であることが検出された場合に、前記外部開閉手段を開状態に制御する
    ことを特徴とする車両用電池システム。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用電池システムにおいて、
    前記開閉手段は、
    前記第2の蓄電池の内部に設けられる内部開閉手段を含み、
    前記開閉制御手段は、
    前記点灯状態検出手段によって前記灯火器が点灯していると判定され、更に、前記充電状態検出手段によって前記第2の蓄電池の充電率が前記第1閾値以上であることが検出されるか、もしくは、前記第2の蓄電池の起電力が前記第1の所定値以上となる充電状態であることが検出された場合に、前記内部開閉手段を開状態に制御する
    ことを特徴とする車両用電池システム。
  4. 請求項に記載の車両用電池システムであって、
    前記開閉制御手段は、
    前記内部開閉手段を開状態に制御した後、前記充電状態検出手段によって前記第1の蓄電池の充電率が前記第1閾値よりも小さい第2閾値以下となったことが検出されるか、もしくは、前記第2の蓄電池の起電力が前記第1の所定値よりも小さい第2の所定値以下となると推定される充電状態であることが検出されると前記内部開閉手段を閉状態に制御する
    ことを特徴とする車両用電池システム。
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