JP2011163282A - 車両用電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン始動性を良好に保ちつつ、蓄電体の蓄電容量を有効に活用する。
【解決手段】イグニッションスイッチがオフ状態に切り換えられる際に、メインバッテリの充電状態SOCmが下限値S1を下回る場合(符号a)には、充電状態SOCmが目標値S2に達するまで(符号b)、エンジンの運転状態を継続したままオルタネータが発電駆動される。これにより、次回乗車時のエンジン始動に備えてメインバッテリを充電することが可能となる。すなわち、停車後にメインバッテリを充電することから、エンジン始動時に必要な電力にとらわれることなく、メインバッテリを深く放電させることが可能となる。したがって、メインバッテリが備える蓄電容量を十分に活用することが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両に搭載される車両用電源装置に関する。
車両の燃費性能を向上させるため、減速時にオルタネータを積極的に発電させるようにした所謂マイクロハイブリッド車両が開発されている。また、車両の燃費性能を向上させるため、一時的な停車時にエンジンを停止させるようにしたアイドリングストップ車両が開発されている(例えば、特許文献1参照)。これらの車両においてはバッテリ(蓄電体)を積極的に充放電させることから、深く放電させることが可能なリチウムイオンバッテリ等を搭載している。
特開2004−225649号公報
ところで、放電深度の大きなバッテリを用いた場合であっても、エンジンを備えた車両においては、バッテリを深く放電させることが困難であった。すなわち、エンジン始動時には大きな電力を消費することから、この電力を残しつつバッテリの充放電を制御する必要がある。このため、バッテリが備える蓄電容量を十分に活用することが困難となっていた。
本発明の目的は、エンジン始動性を良好に保ちつつ、蓄電体の蓄電容量を有効に活用することにある。
本発明の車両用電源装置は、エンジンに駆動される発電機と、前記エンジンを始動回転させるスタータモータと、前記発電機および前記スタータモータに接続される第1蓄電体と、車両を起動させる際にオン状態に操作され、車両の起動状態を停止させる際にオフ状態に操作される起動スイッチと、前記起動スイッチがオン状態のときに前記第1蓄電体の充電状態が所定値を下回る場合には、前記第1蓄電体の放電を許容する充放電制御手段とを有し、前記充放電制御手段は、前記起動スイッチがオフ状態に切り換えられるときに前記第1蓄電体の充電状態が前記所定値を下回る場合には、前記エンジンの運転状態を継続して前記第1蓄電体を充電することを特徴とする。
本発明の車両用電源装置は、前記第1蓄電体とこれに接続される前記発電機とによって第1電源系が構成され、第2蓄電体とこれに接続される電気負荷とによって第2電源系が構成され、前記第1電源系と前記第2電源系との間に、前記第1電源系と前記第2電源系とを切り離す開放状態に切り換えられる分離スイッチが設けられることを特徴とする。
本発明の車両用電源装置は、前記充放電制御手段は、前記起動スイッチがオフ状態に切り換えられるときに前記第1蓄電体の充電状態が前記所定値を下回る場合には、前記分離スイッチを開放状態に切り換えて前記第1蓄電体を充電することを特徴とする。
本発明によれば、起動スイッチがオフ状態に切り換えられるときに第1蓄電体の充電状態が所定値を下回る場合には、エンジンの運転状態を継続して第1蓄電体を充電するようにしたので、次回乗車時のエンジン始動に備えて第1蓄電体を充電しておくことが可能となる。これにより、エンジン始動時に必要な電力にとらわれることなく、第1蓄電体を深く放電させることが可能となる。したがって、第1蓄電体が備える蓄電容量を十分に活用することが可能となる。
本発明の一実施の形態である車両用電源装置を備えた車両の構成を示す概略図である。 メインバッテリの充放電状況を示す説明図である。 車両用電源装置の電力供給状態を示す説明図である。 (a)および(b)は車両用電源装置の電力供給状態を示す説明図である。 (a)および(b)はエンジン始動時における車両用電源装置の電力供給状態を示す説明図である。 本発明の他の実施の形態である車両用電源装置を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である車両用電源装置10を備えた車両11の構成を示す概略図である。図1に示すように、車両11にはエンジン12および変速機13が搭載されている。変速機13の出力軸14にはデファレンシャル機構15を介して駆動輪16が連結されている。また、エンジン12にはスタータモータ17が組み付けられている。さらに、エンジン12には発電機であるオルタネータ18が駆動ベルト19を介して連結されている。
なお、図示する車両11は所謂マイクロハイブリッド車両であり、車両11にはオルタネータ18を用いた低電圧系の回生システムが搭載されている。アクセルペダルの踏み込みが解除される減速時には、オルタネータ18を発電駆動させることにより、車両11の運動エネルギーを積極的に電気エネルギーに変換して回収している。また、アクセルペダルが踏み込まれる加速時や定常走行時には、オルタネータ18による発電を停止させてエンジン負荷を軽減している。このように、エンジン負荷を増加させないようにオルタネータ18を制御することで、車両11の燃費性能を向上させている。
車両用電源装置10には、第1蓄電体としてメインバッテリ21が設けられている。このメインバッテリ21にはスタータモータ17およびオルタネータ18が接続されている。このように、メインバッテリ21、スタータモータ17およびオルタネータ18によって第1電源系22が構成されている。なお、第1電源系22を構成するメインバッテリ21やオルタネータ18の許容電圧範囲は約12〜18Vに設定されている。すなわち、メインバッテリ21やオルタネータ18の制御上の上限電圧は18Vに設定されている。
メインバッテリ21としては、充放電抵抗が小さくサイクル特性に優れる蓄電体が用いられる。このような蓄電体としては、リチウムイオンバッテリ、リチウムイオンキャパシタ、電気二重層キャパシタ、ニッケル水素バッテリ等の所謂ロッキングチェア型蓄電体が挙げられる。なお、ここでは、ロッキングチェア型蓄電体とは、リチウムイオンや水素イオン等が電極間を往復することで充放電を行う蓄電体を指す。また、ロッキングチェア型蓄電体の蓄電機構は、電極の物理的構造変化(溶解・析出)を伴わない。このため、ロッキングチェア型蓄電体は、充放電抵抗が小さくサイクル特性に優れるという特性を有している。
また、車両用電源装置10には、第2蓄電体としてサブバッテリ23が設けられている。このサブバッテリ23には、電気負荷として、ヘッドライト24、イグニッションコイル25、電気ヒータ26およびブロア27等の電装品28が接続されている。このように、サブバッテリ23および電装品28によって第2電源系29が構成されている。なお、第2電源系29を構成するサブバッテリ23や電装品28の許容電圧範囲は約12〜15Vに設定されている。すなわち、サブバッテリ23や電装品28の制御上の上限電圧は15Vに設定されている。
サブバッテリ23としては、所定の蓄電容量を備える蓄電体が用いられる。サブバッテリ23の蓄電容量としては、所定期間(例えば3ヶ月)に渡る車両放置後の始動性能を考慮して設定される。このような蓄電体としては、低コストで蓄電容量の大きな鉛蓄電池等の所謂リザーブ型蓄電体が挙げられる。なお、ここでは、リザーブ型蓄電体とは、電極の金属等から電解液中にイオンが溶解し、電解液中のイオンが金属等として電極に析出することで充放電を行う蓄電体を指す。また、リザーブ型蓄電体の蓄電機構は、電極の物理的構造変化(溶解・析出)を伴う。このため、リザーブ型蓄電体は、ロッキングチェア型蓄電体に比して、充放電抵抗が大きくサイクル特性が悪いという特性を有しているが、鉛等の安価な電極材料を利用可能であるため、蓄電容量を大きく取り易いという特徴がある。なお、サブバッテリ23はリザーブ型蓄電体に限られることはなく、低コストで所定の蓄電容量を確保することが可能であれば、ロッキングチェア型蓄電体をサブバッテリ23として用いても良い。
また、第1電源系22と第2電源系29とを接続する通電ライン31には、nチャネルFET等の分離スイッチ32が設けられている。この分離スイッチ32を接続状態に切り換えることにより、第1電源系22と第2電源系29とを電気的に接続することが可能となる。一方、分離スイッチ32を開放状態に切り換えることにより、第1電源系22と第2電源系29とを電気的に切り離すことが可能となっている。
以下、メインバッテリ21の充放電制御について説明する。この充放電制御を実行するため、車両11には充放電制御手段として制御ユニット33が設けられている。制御ユニット33は、プログラムを実行するCPU、プログラム等を記憶するROM、一時的にデータを記憶するRAM、各種センサやアクチュエータ等に接続される入出力ポート等によって構成されている。制御ユニット33に接続されるセンサ等としては、ブレーキペダルの操作状況を検出するブレーキペダルセンサ34、アクセルペダルの操作状況を検出するアクセルペダルセンサ35、車速を検出する車速センサ36、車両11の起動時や停止時に乗員に操作されるイグニッションスイッチ(起動スイッチ)37、外気温を検出する外気温センサ38、メインバッテリ21の電圧を検出する電圧センサ39、メインバッテリ21の電流を検出する電流センサ40、メインバッテリ21の温度を検出する温度センサ41、サブバッテリ23の電圧を検出する電圧センサ42、サブバッテリ23の電流を検出する電流センサ43等がある。
図2はメインバッテリ21の充放電状況を示す説明図である。また、図3は車両用電源装置10の電力供給状態を示す説明図である。図3には、アクセルペダルが踏み込まれる車両加速時や定常走行時の状態、つまりオルタネータ18が発電駆動されていない状態が示されている。また、図4(a)および(b)は車両用電源装置10の電力供給状態を示す説明図である。図4(a)および(b)にはアクセルペダルの踏み込みが解除される車両減速時の状態、つまりオルタネータ18が発電駆動されている状態が示されている。なお、図3および図4においては、黒塗りの矢印を用いて電力供給状態を表している。
まず、制御ユニット33は、メインバッテリ21の電圧、電流、温度に基づき、メインバッテリ21の充電状態SOCmを算出する。充電状態SOCmの算出方法としては、例えば特開2005−201743号公報に記載される算出方法を用いることが可能である。この算出方法は、充放電電流の積算値に基づく充電状態SOCcと、推定される開放電圧に基づく充電状態SOCvとを算出し、これらの充電状態SOCc,SOCvを重み付け合成して充電状態SOCmを算出する方法である。なお、充電状態SOCmの算出方法としては、前述の方法に限られることはなく、他の算出方法を用いて充電状態SOCmを算出しても良い。
図2に示すように、アクセルペダルが踏み込まれた場合(アクセルON)には、制御ユニット33はオルタネータ18の目標発電電流を「0」に設定し、オルタネータ18は発電を停止する。このとき、図3に示すように、制御ユニット33によって分離スイッチ32は接続状態に保持され、電装品28にはメインバッテリ21およびサブバッテリ23が接続された状態となる。ここで、メインバッテリ21の蓄電容量を発揮できる電圧範囲は、サブバッテリ23の蓄電容量を発揮できる電圧範囲に比べて高く設計されている。このため、主にメインバッテリ21から電装品28に対して電力が供給される一方サブバッテリ23からの電力供給は抑制されることになる。このように、サブバッテリ23の充放電を抑制することにより、リザーブ型蓄電体等からなるサブバッテリ23の劣化を防止することが可能となる。なお、ロッキングチェア型蓄電体からなるメインバッテリ21のサイクル特性は良好であるため、頻繁に充放電させてもメインバッテリ21が著しく劣化することはない。
また、図2に示すように、アクセルペダルの踏み込みが解除された場合(アクセルOFF)には、制御ユニット33は車速に応じてオルタネータ18の目標発電電流を設定し、オルタネータ18は目標発電電流が得られるように発電電圧を調整する。このオルタネータ18の発電制御においては、オルタネータ18の発電量(回生量)を増やすことが重要である。そこで、充電状態SOCmが所定範囲内に収まる場合には、制御ユニット33によって分離スイッチ32は開放状態に切り換えられる。ここで、図4(a)に示すように、分離スイッチ32を開放することにより、第1電源系22と第2電源系29とが電気的に切り離された状態となる。このように、分離スイッチ32を開放して第2電源系29からオルタネータ18およびメインバッテリ21を切り離すことにより、第2電源系29の上限電圧(15V)を超えてオルタネータ18の発電電圧を設定することが可能となる。これにより、オルタネータ18の発電量を増大させることが可能となっている。なお、分離スイッチ32が開放された場合であっても、サブバッテリ23から電装品28に電力が供給されるため、電装品28を正常に作動させ続けることが可能である。
一方、充電状態SOCmが所定範囲を外れている場合、つまり充電状態SOCmが低下している場合や上昇している場合には、制御ユニット33によって分離スイッチ32は接続状態に切り換えられる。ここで、図4(b)に示すように、分離スイッチ32を接続することにより、第1電源系22と第2電源系29とが電気的に接続された状態となる。すなわち、上限電圧が15Vである第2電源系29を保護するため、オルタネータ18の発電電圧は15V以下に制限されることになる。しかしながら、充電状態SOCmが低下している場合には、メインバッテリ21の開放電圧が低いことから、発電電圧を15Vまで引き上げずに所定の目標発電電流(例えば200A)を得ることが可能である。このように、分離スイッチ32を開放せずに必要な発電電流が得られる場合には、サブバッテリ23の充放電を抑制するため、分離スイッチ32を接続したままオルタネータ18が発電駆動される。また、充電状態SOCmが上昇している場合には、メインバッテリ21の開放電圧が高いことから、発電電圧を15V以上に引き上げたとしても十分な発電電流を得ることが困難である。このように、発電電圧を引き上げても必要な発電電流が得られない場合には、サブバッテリ23の充放電を抑制するため、分離スイッチ32を接続したままオルタネータ18が発電駆動される。
なお、図2に示すように、メインバッテリ21の過放電や過充電に伴う劣化を防止するため、充電状態SOCmには所定の下限値Sminおよび上限値Smaxが設定されている。このため、アクセルONに伴ってオルタネータ18の発電駆動が停止される場合であっても、充電状態SOCmが下限値Sminに達した場合には、オルタネータ18が発電駆動されるようになっている。また、アクセルOFFに伴ってオルタネータ18が発電駆動される場合であっても、充電状態SOCmが上限値Smaxに達した場合には、オルタネータ18の発電電圧が制限されるようになっている。
続いて、停車後におけるメインバッテリ21の充電制御について説明する。車両11の起動状態を停止するためイグニッションスイッチ37がオフ状態に操作されると、制御ユニット33によって充電状態SOCmが下限値(所定値)S1を下回るか否かが判定される。そして、図2に示すように、充電状態SOCmが下限値S1を下回る場合(符号a)には、充電状態SOCmが所定の目標値S2に達するまで(符号b)、エンジン12の運転状態が継続されるとともにオルタネータ18が発電駆動される。すなわち、充電状態SOCmが下限値S1を下回る状態のもとで、イグニッションスイッチ37がオフ状態に切り換えられた場合には、所定のディレイ時間Tdに渡ってエンジン12の運転状態が継続されるとともにオルタネータ18の発電制御が実行される。これにより、次回乗車時のエンジン始動に備えてメインバッテリ21を充電することが可能となる。なお、イグニッションスイッチ37がオン状態となる車両11の起動中においては、充電状態SOCmが下限値S1を下回った場合であっても、充電状態SOCmが下限値Sminに達するまでは、制御ユニット33によってメインバッテリ21の放電が許容される。
このように、停車後にメインバッテリ21を充電するようにしたので、エンジン始動時に必要な電力にとらわれることなく、メインバッテリ21を深く放電させることが可能となる。すなわち、停車後にメインバッテリ21を充電しない場合には、エンジン始動時に必要な電力を確保するため、図2に制御範囲αで示すように、常に充電状態SOCmを下限値S1以上に保つ必要がある。これに対し、停車後にメインバッテリ21を充電する場合には、図2に制御範囲βで示すように、充電状態SOCmが下限値S1を下回るように深く放電させることが可能となる。これにより、メインバッテリ21が備える本来の蓄電容量を十分に活用することが可能となる。また、停車後にメインバッテリ21を充電する際には、図4(a)に示すように、分離スイッチ32を開放状態に切り換え、第2電源系29の上限電圧(15V)を超えてオルタネータ18の発電電圧を設定することが望ましい。これにより、メインバッテリ21を急速に充電することができ、エンジン12の運転状態を継続するディレイ時間Tdを短縮することが可能となる。
なお、下限値S1は、次回乗車時にスタータモータ17に対して十分な電力を供給することが可能な充電状態SOCmの下限値であり、実験やシミュレーションに基づき設定される値である。また、図2に示す場合には、目標値S2が下限値S1よりも高く設定されているが、これに限られることはなく、下限値S1と目標値S2とを同じ値に設定しても良い。また、前述の説明では、充電状態SOCmが目標値S2に達するまでメインバッテリ21を充電しているが、これに限られることはなく、設定されたディレイ時間(所定時間)Tdが経過するまでメインバッテリ21を充電しても良い。この場合には、予めディレイ時間Tdの長さを設定しても良く、イグニッションスイッチ37をオフ状態に操作した時の充電状態SOCmに応じてディレイ時間Tdの長さを設定しても良い。
また、エンジン始動に備えて十分な電力がメインバッテリ21に確保されることから、単にスタータモータ17等に電力を供給するだけでなく、他の機器に電力を供給してエンジン始動性を高めても良い。ここで、図1に示すように、車両11にはメインバッテリ21やサブバッテリ23を加温する電気ヒータ26が設けられている。この電気ヒータ26に対してメインバッテリ21から電力を供給することにより、エンジン始動前にメインバッテリ21やサブバッテリ23を暖めるようにしても良い。これにより、メインバッテリ21やサブバッテリ23の出力を高めることができ、スタータモータ17に大きな電力を供給して、エンジン始動性を高めることが可能となる。また、メインバッテリ21等を加温する電気ヒータ26だけでなく、エンジン12の潤滑油を加温する電気ヒータを設けるようにしても良い。潤滑油を加温することでクランキング時の撹拌抵抗を引き下げることができ、エンジン始動性を高めることが可能となる。
さらに、充電状態SOCmだけでなく外気温に基づいてメインバッテリ21の充電制御を行うようにしても良い。エンジン12の始動性は、エンジン12やメインバッテリ21の温度によって左右される。このため、制御ユニット33は、気温情報、気候情報、位置情報、乗車予定時刻等に基づいて次回乗車時の外気温を推定する。そして、次回乗車時の外気温が低く推定された場合には、下限値S1や目標値S2を引き上げたり、ディレイ時間Tdを長く設定したりすることにより、低温環境でのエンジン始動に備えてメインバッテリ21の充電状態SOCmを引き上げる。一方、次回乗車時の外気温が高く推定された場合には、下限値S1や目標値S2を引き下げたり、ディレイ時間Tdを短く設定したりすることにより、停車後におけるメインバッテリ21の充電を抑制する。これにより、エンジン始動性を低下させることなく、停車後のエンジン運転を抑制することが可能となる。なお、次回乗車時の外気温が高く推定された場合には、停車後におけるメインバッテリ21の充電を中止しても良い。
また、停車後にメインバッテリ21が十分に充電されることから、長期間に渡って車両11が放置された場合であっても、メインバッテリ21やサブバッテリ23の過放電を防止することが可能となる。また、停車後にメインバッテリ21が十分に充電されることから、メインバッテリ21の電力を利用することにより、乗車時の車室環境を改善することも可能となる。ここで、図1に示すように、車両11には車室内の換気を行うためのブロア27が設けられている。そして、外気温が上昇したときには、ブロア27に対してメインバッテリ21から電力を供給される。これにより、停車中にブロア27を駆動して車室内の換気を行うことができるため、車室内の温度上昇を抑制して乗車時の車室環境を改善することが可能となる。
続いて、エンジン始動時における車両用電源装置10の電力供給状態について説明する。図5(a)および(b)は、エンジン始動時における車両用電源装置10の電力供給状態を示す説明図である。なお、図5(a)および(b)においては、黒塗りの矢印を用いて電力供給状態を表している。例えば、外気温が0℃を上回る場合には、エンジン始動時に分離スイッチ32は開放状態に切り換えられる。図5(a)に示すように、分離スイッチ32を開放状態に切り換えた場合には、メインバッテリ21からスタータモータ17に電力が供給される一方、サブバッテリ23から電装品28に電力が供給される。このように、エンジン12を始動し易い環境においては、メインバッテリ21からの大きな電力によってスタータモータ17を駆動して、サブバッテリ23の大きな蓄電容量で電装品28に電力を供給することで、エンジン12の素早い再始動と、電装品28への安定電圧供給による電装品28の瞬時停電防止とを両立することが可能となる。また、例えば、外気温が0℃以下となる場合には、エンジン始動時に分離スイッチ32は接続状態に切り換えられる。図5(b)に示すように、分離スイッチ32を接続状態に切り換えた場合には、メインバッテリ21とサブバッテリ23との双方から、スタータモータ17および電装品28に対して電力が供給される。このように、エンジン12を始動し難い環境においては、メインバッテリ21およびサブバッテリ23からの電力によってスタータモータ17を駆動している。
また、前述の説明では、第1電源系22および第2電源系29からなる車両用電源装置10を備えているが、この車両用電源装置10に限られることはなく、他の車両用電源装置に対して本発明を適用しても良い。ここで、図6は本発明の他の実施の形態である車両用電源装置50を示す概略図である。なお、図6において、図1に示す部材と同様の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように、オルタネータ18と電装品28とは、メインバッテリ21を迂回する給電ライン51を介して接続されている。この給電ライン51にはnチャネルFET等からなる第1スイッチSW1が設けられている。また、メインバッテリ21の正極ライン52は電装品28に接続されており、メインバッテリ21の負極ライン53はオルタネータ18のプラス端子に接続されている。このように、メインバッテリ21とオルタネータ18とは直列に接続された状態となる。また、負極ライン53にはnチャネルFET等からなる第2スイッチSW2が設けられている。さらに、スイッチSW2とメインバッテリ21との間の負極ライン53には接地ライン54が接続されている。この接地ライン54によって、スイッチSW2とメインバッテリ21との接続点55が接地されている。この接地ライン54にはnチャネルFET等からなる第3スイッチSW3が設けられている。また、サブバッテリ23の正極ライン56は電装品28に接続されており、サブバッテリ23の負極ライン57は接地されている。このように、サブバッテリ23はメインバッテリ21およびオルタネータ18に対して並列に接続されている。なお、図示する電装品28には、スタータモータ17が含まれている。
このような車両用電源装置50であっても、イグニッションスイッチ37をオフ状態に操作した後にメインバッテリ21を充電することにより、次回乗車時のエンジン始動性を良好に保ちながら、メインバッテリ21の蓄電容量を有効に活用することが可能となる。なお、図示する車両用電源装置50は、メインバッテリ21とオルタネータ18とを直列に接続したので、サブバッテリ23や電装品28の下限電圧に制限されることなく、メインバッテリ21を深く放電させることが可能である。すなわち、スイッチSW1,SW3を開放状態に切り換え、スイッチSW2を接続状態に切り換えた状態のもとで、メインバッテリ21の電圧降下に合わせてオルタネータ18の発電電圧を引き上げるように制御される。これにより、メインバッテリ21を深く放電させた場合であっても、サブバッテリ23や電装品28に対する印加電圧を下限電圧以上に保持することが可能となる。すなわち、メインバッテリ21が備える蓄電容量を、余すことなく十分に活用することが可能となる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、図示する場合には、動力源としてエンジン12のみを備える車両11の車両用電源装置10,50に本発明を適用しているが、これに限られることはなく、動力源としてエンジン12および電動モータを備えるハイブリッド車両の車両用電源装置に対して本発明を適用しても良い。また、図示する車両用電源装置10,50にはメインバッテリ21およびサブバッテリ23が設けられているが、これに限られることはなく、サブバッテリ23を備えていない車両用電源装置に対して本発明を適用しても良い。
また、前述の説明では、オルタネータ18とスタータモータ17を別個に設けているが、オルタネータ18とスタータモータ17との機能を兼ね備えた電動モータを設けても良い。さらに、前述の説明では、第1電源系22の許容電圧範囲を約12〜18Vに設定しているが、この電圧範囲に限られることはない。同様に、第2電源系29の許容電圧範囲を約12〜15Vに設定しているが、この電圧範囲に限られることはない。
10 車両用電源装置
12 エンジン
13 変速機
14 出力軸
15 デファレンシャル機構
17 スタータモータ
18 オルタネータ(発電機)
21 メインバッテリ(第1蓄電体)
22 第1電源系
23 サブバッテリ(第2蓄電体)
24 ヘッドライト(電気負荷)
25 イグニッションコイル(電気負荷)
26 電気ヒータ(電気負荷)
27 ブロア(電気負荷)
28 電装品(電気負荷)
29 第2電源系
32 分離スイッチ
33 制御ユニット(充放電制御手段)
37 イグニッションスイッチ(起動スイッチ)
50 車両用電源装置
S1 下限値(所定値)
S2 目標値
Td ディレイ時間(所定時間)

Claims (3)

  1. エンジンに駆動される発電機と、
    前記エンジンを始動回転させるスタータモータと、
    前記発電機および前記スタータモータに接続される第1蓄電体と、
    車両を起動させる際にオン状態に操作され、車両の起動状態を停止させる際にオフ状態に操作される起動スイッチと、
    前記起動スイッチがオン状態のときに前記第1蓄電体の充電状態が所定値を下回る場合には、前記第1蓄電体の放電を許容する充放電制御手段とを有し、
    前記充放電制御手段は、前記起動スイッチがオフ状態に切り換えられるときに前記第1蓄電体の充電状態が前記所定値を下回る場合には、前記エンジンの運転状態を継続して前記第1蓄電体を充電することを特徴とする車両用電源装置。
  2. 請求項1記載の車両用電源装置において、
    前記第1蓄電体とこれに接続される前記発電機とによって第1電源系が構成され、
    第2蓄電体とこれに接続される電気負荷とによって第2電源系が構成され、
    前記第1電源系と前記第2電源系との間に、前記第1電源系と前記第2電源系とを切り離す開放状態に切り換えられる分離スイッチが設けられることを特徴とする車両用電源装置。
  3. 請求項2記載の車両用電源装置において、
    前記充放電制御手段は、前記起動スイッチがオフ状態に切り換えられるときに前記第1蓄電体の充電状態が前記所定値を下回る場合には、前記分離スイッチを開放状態に切り換えて前記第1蓄電体を充電することを特徴とする車両用電源装置。
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