JP6322447B2 - 取付部材の固定構造 - Google Patents

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Description

本発明は、取付部材を取付先に対して固定する取付部材の固定構造に関する。
従来、取付部材を取付先に対して固定する場合、取付先への固定に用いる取付孔を形成した取付部材の取付孔に雄ネジを挿通して取付先に設けた雌ネジに締結することによって固定する取付部材の固定構造を用いる。
例えば、特許文献1にはボルトをヒュージブルリンクのヒューズ端子(取付部材)の取付孔、および電線端子(取付部材)の取付孔に挿通しつつ、ナットのネジ孔に挿通してボルトとナットとを締結することによって、ヒューズ端子と電線端子とを電気的に接続した状態で取付先に固定する取付部材の固定構造が記載されている。
特開平10−92484号公報
しかしながら、特許文献1に記載された取付部材の固定構造は、ボルトがナットのネジ孔に対して斜め方向に挿通されることを防止するため、仮締めした後、インパクトレンチ等の工具を用いて本締めするようにしている。また、ボルトとナットを締結する際のトルク管理も必要になる。このため、取付部材の固定作業が煩雑であるという問題があった。
この問題を解消するため、ブラインドリベットを用いて取付部材を取付先に固定することも考えられるが、メンテナンスのため取付部材を取付先から離脱しようとしても、ブラインドリベットでは一度固定した取付部材を離脱することが難いという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、取付部材を取付先に着脱可能に固定するとともに、取付部材の固定作業を簡略化することができる取付部材の固定構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に係る取付部材の固定構造は、取付先への固定に用いる取付孔を形成した取付部材を前記取付先に対して着脱可能に固定する取付部材の固定構造であって、前記取付部材を前記取付先に固定する位置に設けた雌ネジと、前記取付孔に挿通した状態で前記雌ネジのネジ孔に挿通するネジ孔挿通部と、該ネジ孔挿通部の挿入方向後端部に連続し、前記ネジ孔の径よりも拡大したフランジ部と、前記ネジ孔の軸方向に沿って後端面から前記ネジ孔挿通部の一部まで延びる円柱状空間を形成した中空部と、を備えた固定部材と、を有し、前記取付部材を前記取付先に固定する場合、前記雌ネジと前記フランジ部とで前記取付部材を挟持した状態で、軸に直交する断面が円形状、かつ前記円柱状空間よりも小さい径をなす先端部を有する取付操作部材の前記先端部を前方で前記円柱状空間を閉じる壁に押し込むことによって、前記ネジ孔挿通部の外周面が前記ネジ孔の内面に追従するように前記ネジ孔挿通部を変形し、前記取付部材を前記取付先から離脱する場合、前記ネジ孔挿通部が前記ネジ孔から離脱する方向に回転するように前記固定部材を回転操作することを特徴とする。
また、本発明の請求項に係る取付部材の固定構造は、上記の発明において、前記取付操作部材は、前記円柱状空間よりも大きい径の大径部を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項に係る取付部材の固定構造は、上記の発明において、当該取付部材の固定構造は、前記取付操作部材を有し、前記取付操作部材は、前記円柱状空間に押し込む前の状態で前記円柱状空間の後端入口に仮係止する仮係止部を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項に係る取付部材の固定構造は、上記の発明において、前記取付操作部材は、前記円柱状空間に押し込むことによって前記円柱状空間を埋めるように前記円柱状空間内に保持することを特徴とする。
また、本発明の請求項に係る取付部材の固定構造は、上記の発明において、前記取付操作部材は、前端から後方に向けて断面積が漸次大きくなるように形成したテーパー部を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項に係る取付部材の固定構造は、上記の発明において、前記取付操作部材は、前記円柱状空間への押し込み完了状態で前記フランジ部に形成した前記円柱状空間に挿通する部分が前記円柱状空間に略等しい径をなすことを特徴とする。
また、本発明の請求項に係る取付部材の固定構造は、上記の発明において、前記フランジ部は、前記ネジ孔の軸を中心として回転操作可能な形状をなすことを特徴とする。
本発明の請求項1に係る取付部材の固定構造は、前記ネジ孔挿通部を前記雌ネジに挿通した状態で前記ネジ孔挿通部を変形することによって前記取付部材を前記取付先に固定するため、前記固定部材を斜めにして固定することを防止するとともに、前記取付操作部材の前記先端部を前方で前記円柱状空間を閉じる壁に押し込み、前記ネジ孔挿通部の前記外周面が前記ネジ孔の内面に追従するように前記ネジ孔挿通部を変形することによって前記固定部材を固定することができるので、ボルトとナットのように締結トルクを管理する必要がなく、しかも、前記固定部材が前記雌ネジに対応した雄ネジとして機能するので、取付部材を取付先に着脱可能に固定するとともに、取付部材の固定作業を簡略化することができる。
本発明の請求項に係る取付部材の固定構造は、前記取付操作部材の前記先端部を前方で前記円柱状空間を閉じる壁に押し込むとともに、前記円柱状空間よりも大きい径の大径部が前記円柱状空間を径外方向に押し拡げる作用によって、前記ネジ孔挿通部の前記外周面が前記ネジ孔の内面に追従するように前記ネジ孔挿通部を変形することができる。
本発明の請求項に係る取付部材の固定構造は、前記取付操作部材が前記円柱状空間に押し込む前の状態で前記円柱状空間の後端入口に仮係止されるので、前記取付操作部材を前記円柱状空間内に押し込む操作を容易に行うことができる。
本発明の請求項に係る取付部材の固定構造は、前記円柱状空間を埋めるように前記円柱状空間内に保持するので、前記円柱状空間によって前記固定部材の強度が低下することを防ぐことができる。
本発明の請求項に係る取付部材の固定構造は、前記取付操作部材の先端部が先細り形状をなしているので、前記取付操作部材を前記円柱状空間に押し込み易くすることができる。
本発明の請求項に係る取付部材の固定構造は、前記取付操作部材が前記円柱状空間への押し込み完了状態で前記フランジ部に形成した前記円柱状空間に挿通する部分が前記円柱状空間に略等しい径をなすので、前記取付操作部材を前記円柱状空間に押し込むことによって発生する前記フランジ部の変形を抑えることができる。
本発明の請求項に係る取付部材の固定構造は、前記フランジ部を回転操作することによって、前記取付部材を前記取付先から容易に離脱することができる。
図1は、本発明の実施例1に係る取付部材の固定構造を組み込んだヒューズ装着部の分解斜視図である。 図2は、取付部材の固定構造を組み込んだヒューズ装着部の斜視図である。 図3は、取付操作部材の拡大斜視図である。 図4は、(a)が取付操作部材を固定部材に仮係止した状態を示したヒューズ装着部の斜視図であり、(b)が(a)の雌ネジ周辺を示した断面図である。 図5は、(a)が取付操作部材を固定部材に本係止した状態を示したヒューズ装着部の斜視図であり、(b)が(a)の雌ネジ周辺を示した断面図である。 図6は、本発明の実施例1に係る取付部材の固定構造の変形例の取付部材の固定構造を組み込んだヒューズ装着部の要部を示し、(a)が取付操作部材を押し込む前の雌ネジ周辺を示した断面図であり、(b)が取付操作部材を押し込んだ後の雌ネジ周辺を示した断面図である。 図7は、本発明の実施例2に係る取付部材の固定構造を組み込んだヒューズ装着部の要部を示し、(a)が取付操作部材を押し込む前の雌ネジ周辺を示した断面図であり、(b)が取付操作部材を押し込んだ後の雌ネジ周辺を示した断面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る取付部材の固定構造の好適な実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る取付部材の固定構造1を組み込んだヒューズ装着部10の分解斜視図である。図2は、取付部材の固定構造1を組み込んだヒューズ装着部10の斜視図である。図3は、取付操作部材80の拡大斜視図である。
なお、本発明の実施例1では、説明の便宜上、図中に示すように前後、および上下方向を定義する。
本発明の実施例1に係る取付部材の固定構造1は、例えば、自動車に設置し、電力を分配するためのモジュールとして用いる電気接続箱のヒューズ装着部10に組み込むものである。なお、ヒューズ装着部10はヒュージブルリンク40を備え、電源からの電力をヒュージブルリンク40を通して各電装品に供給する部分である。
ヒューズ装着部10は、ヒュージブルリンク40と、装着本体部20と、装着本体部20に設けた雌ネジ30と、バスバー等の導電性の板状部材である接続板50と、ワイヤーハーネス60と、固定部材70と、取付操作部材80と、を有する。
なお、取付部材の固定構造1は、取付部材としてそれぞれ取付孔41a、50a、61aを形成した、ヒュージブルリンク40のヒューズ端子41と、導電性の板状部材である接続板50と、ワイヤーハーネス60の電線端子61と、を有し、各取付部材41、50、61を取付先としての装着本体部20に着脱可能に固定するものである。
この取付部材の固定構造1は、重ね合わせた取付部材41、50、61を装着本体部20に固定する位置に設けた雌ネジ30と、固定部材70と、取付操作部材80と、を有する。
以下、ヒューズ装着部10の概要を説明しつつ取付部材の固定構造1の各構成要素ついて詳細に説明する。
ヒュージブルリンク40は、ヒューズ本体部42と、一対のヒューズ端子41、41と、を有する。
ヒューズ本体部42は、一対のヒューズ端子41、41の間で各ヒューズ端子41に接続する不図示の可溶部を収容する部分である。
各ヒューズ端子41は、ヒューズ本体部42から下方に向けて突設した板状金属端子である。
装着本体部20は、合成樹脂等の絶縁材からなり、ヒューズ本体部42を保持収容するヒューズ保持収容部21と、ヒューズ端子41と、接続板50と、電線端子61とを固定する固定部22と、を有する。
ヒューズ保持収容部21は、装着本体部20の上部に設け、上面にヒュージブルリンク40を内部に挿入するための開口を有する。
固定部22は、装着本体部20の下部、かつ、一対のヒューズ端子41、41に対応した二箇所に設ける。
この固定部22は、雌ネジ30を設け、ヒューズ保持収容部21から下方に向けて突出するヒューズ端子41が、接続板50および電線端子61に重ね合わせて固定し易いように、接続板50および電線端子61と重ね合わせる側の面が露出するようになっている。
雌ネジ30は、各取付部材41、50、61を装着本体部20に固定する位置に設ける。この雌ネジ30は、金属等の導電材からなり、板状のベース部31と、筒内をネジ孔32aとする筒状部32と、を有する。
このような雌ネジ30は、ベース部31を装着本体部20に埋設することによって装着本体部20に固定する。
固定部材70は、各取付部材41、50、61の取付孔41a、50a、61aに挿通した状態で雌ネジ30のネジ孔32aに挿通するネジ孔挿通部71と、ネジ孔挿通部71の挿入方向後端部に連続し、ネジ孔32aの径よりも拡大したフランジ部72と、ネジ孔32aの軸方向に沿って後端面からネジ孔挿通部71の一部まで延びる円柱状空間73を形成した中空部74と、を備える。
ネジ孔挿通部71は、筒状をなし、外径がネジ孔32aのネジの谷の径に比して僅かに小さくなるように調整する。
フランジ部72は、ネジ孔32aの軸を中心として回転操作可能な形状をなす。
より具体的には、フランジ部72は、ボルトの標準規格寸法に対応した6角形状をなし、レンチ等の工具で回転操作することができるようになっている。
なお、フランジ部72は、工具で回転操作できる形状であれば、その他の形状であっても構わない。例えば、フランジ部72はペンチで摘まんで回転操作できる形状であってもよい。
取付操作部材80は、前端から後方に向けて断面積が漸次大きくなるように形成した円錐の先端部を軸方向に垂直に切り落とした形状をなす金属部材である。
この取付操作部材80は、前端から後方に向けて断面積が漸次大きくなるように形成したテーパー部85を有する。このテーパー部85は、円柱状空間73よりも小さい径をなす先端部81と、円柱状空間73よりも大きい径の部分である大径部82と、を有する。
大径部82は、前端から所定間隔後方に離れて断面積が円柱状空間73に等しくなる位置から、さらに断面積が拡大する後端までの部分である。
この大径部82の一部は、ネジ孔挿通部71の円柱状空間73内に挿入する。
なお、この実施例1では、ネジ孔挿通部71の円柱状空間73に挿入する大径部82は、後述する仮係止部83になっているが、これに限らず、円柱状空間73より大きい径であれば仮係止部83でなくてもよい。
また、取付操作部材80は、円柱状空間73内に押し込む前の状態で円柱状空間73の後端入口に仮係止する仮係止部83と、円柱状空間73内への押し込み完了状態で円柱状空間73内に係止する本係止部84と、を有する。
仮係止部83は、取付操作部材80の前端部の外周面80aに周方向に沿って凸状に形成した部分である。
本係止部84は、取付操作部材80の後端部の外周面80aに周方向に沿って凸状に形成した部分である。
これら仮係止部83と本係止部84とは、円柱状空間73を形成する固定部材70の内周面に接触することによって、取付操作部材80を円柱状空間73内の所定位置に保持する。
このような取付部材の固定構造1は、取付部材としてのヒューズ端子41と、接続板50と、電線端子61とを、取付先としての装着本体部20に固定する場合、雌ネジ30とフランジ部72とで重ね合わせた取付部材41、50、61を挟持した状態で、取付操作部材80の先端部81を前方で円柱状空間73を閉じる壁70aに押し込むことによって、ネジ孔挿通部71の外周面71aがネジ孔32aの内面32aaに追従するようにネジ孔挿通部71を変形する。
また、各取付部材41、50、61を装着本体部20から離脱する場合、ネジ孔挿通部71がネジ孔32aから離脱する方向に回転するように固定部材70を回転操作する。
なお、雌ネジ30および固定部材70は、ネジ孔挿通部71が雄ネジとして機能する程度にネジ山を形成できる材質を選定するとよい。
また、取付操作部材80は、円柱状空間73に押し込むことによって円柱状空間73を埋めるように円柱状空間73内に保持する。
次に、図4および図5を用いて取付部材41、50、61を装着本体部20に固定する手順と、各部の作用を説明する。
図4は、(a)が取付操作部材80を固定部材70に仮係止した状態を示したヒューズ装着部10の斜視図であり、(b)が(a)の雌ネジ30周辺を示した断面図である。図5は、(a)が取付操作部材80を固定部材70に本係止した状態を示したヒューズ装着部10の斜視図であり、(b)が(a)の雌ネジ30周辺を示した断面図である。
まず、作業者は、固定部材70のネジ孔挿通部71を、重ね合わせた取付部材41、50、61の各取付孔41a、50a、61aに通しつつネジ孔32aに挿通する。(図4参照)。
これによって、図4(b)に示すように、重ね合わせた各取付部材41、50、61を雌ネジ30とフランジ部72との間に挟み込む。なお、取付操作部材80は固定部材70に仮係止した状態であり、いつでも押し込み操作可能な状態にある。
その後、作業者は、仮係止位置にある取付操作部材80を前方に押し込み、先端部81を前方で円柱状空間73を閉じる壁70aに押し込むことによって、ネジ孔挿通部71の外周面71aがネジ孔32aの内面32aaに追従するように変形する(図5参照)。
より具体的には、取付操作部材80をネジ孔挿通部71の軸に沿って前方に移動し、先端部81を壁70aの中心位置から壁70aにめり込むことによって、先端部81がめり込んだ部分のネジ孔挿通部71が径外方向に膨らむように変形する。
なお、取付操作部材80は、大径部82の一部がネジ孔挿通部71の円柱状空間73内に挿入するため、先端部81が壁70aにめり込むことによる作用と合わせて、大径部82が円柱状空間73を径外方向に押し拡げる作用によってネジ孔挿通部71が径外方向に膨らむように変形する。
このため、ネジ孔挿通部71の外周面71aがネジ孔32aの内面32aaに追従することによって、外周面71aにネジ山が形成され、固定部材70が雄ネジとして機能する。これにより各取付部材41、50、61が重ね合わさり、電気的に接続した状態で装着本体部20に固定する。
また、装着本体部20に固定した各取付部材41、50、61は、固定部材70が雌ネジ30に対応した雄ネジとして機能するため、フランジ部72にレンチ等の工具を取り付け、固定部材70をネジ孔挿通部71がネジ孔32aから離脱する方向に回転することによって、装着本体部20から離脱することができる。
このとき、取付操作部材80が円柱状空間73を埋めるように円柱状空間73内に保持されているため、フランジ部72の強度が低下することがない。
本発明の実施例1に係る取付部材の固定構造1は、ネジ孔挿通部71を雌ネジ30に挿通した状態でネジ孔挿通部71を変形することによって取付部材41、50、61を装着本体部20に固定するため、固定部材70を斜めにして固定することを防止するとともに、取付操作部材80の先端部81を前方で円柱状空間73を閉じる壁70aに押し込み、ネジ孔挿通部71の外周面71aがネジ孔32aの内面32aaに追従するようにネジ孔挿通部71を変形することによって固定部材70を固定することができるので、ボルトとナットのように締結トルクを管理する必要がなく、しかも、固定部材70が雌ネジ30に対応した雄ネジとして機能するので、取付部材41、50、61を装着本体部20に着脱可能に固定するとともに、取付部材41、50、61の固定作業を簡略化することができる。
また、本発明の実施例1に係る取付部材の固定構造1は、取付操作部材80の先端部81を前方で円柱状空間73を閉じる壁70aに押し込むとともに、円柱状空間73よりも大きい径の大径部82が円柱状空間73を径外方向に押し拡げる作用によって、ネジ孔挿通部71の外周面71aがネジ孔32aの内面32aaに追従するようにネジ孔挿通部71を変形することができる。
また、本発明の実施例1に係る取付部材の固定構造1は、取付操作部材80が円柱状空間73に押し込む前の状態で円柱状空間73の後端入口に仮係止されるので、取付操作部材80を円柱状空間73内に押し込む操作を容易に行うことができる。
また、本発明の実施例1に係る取付部材の固定構造1は、円柱状空間73を埋めるように円柱状空間73内に保持するので、円柱状空間73によって固定部材70の強度が低下することを防ぐことができる。
また、本発明の実施例1に係る取付部材の固定構造1は、取付操作部材80の先端部が先細り形状をなしているので、取付操作部材80を円柱状空間73に押し込み易くすることができる。
また、本発明の実施例1に係る取付部材の固定構造1は、フランジ部72を回転操作することによって、取付部材41、50、61を装着本体部20から容易に離脱することができる。
(変形例)
次に、図6を用いて、本発明の実施例1に係る取付部材の固定構造1の変形例について説明する。
図6は、本発明の実施例1に係る取付部材の固定構造1の変形例の取付部材の固定構造2を組み込んだヒューズ装着部100の要部を示し、(a)が取付操作部材200を押し込む前の雌ネジ30周辺を示した断面図であり、(b)が取付操作部材200を押し込んだ後の雌ネジ30周辺を示した断面図である。
この変形例の取付部材の固定構造2は、形状の異なる取付操作部材200を有する点で、実施例1の取付部材の固定構造1と異なる。
なお、その他の構成は実施例1と同様であり、実施例1と同一構成部分には同一符号を付している。
取付操作部材200は、前端から後方に向けて断面積が漸次大きくなるように形成したテーパー部210と、テーパー部210の後方に連続し、断面積が一定である断面一定部220と、を有する。
テーパー部210は、円柱状空間73よりも小さい径をなす。
断面一定部220は、円柱状空間73よりも僅かに小さい径をなす。
このような取付部材の固定構造2は、取付部材としてのヒューズ端子41と、接続板50と、電線端子61とを、取付先としての装着本体部20に固定する場合、雌ネジ30とフランジ部72とで重ね合わせた取付部材41、50、61を挟持した状態で、取付操作部材200の先端部201を前方で円柱状空間73を閉じる壁70aに押し込むことによって、ネジ孔挿通部71の外周面71aがネジ孔32aの内面32aaに追従するようにネジ孔挿通部71を変形する。
なお、取付操作部材200は、円柱状空間73内に挿入される部分が円柱状空間73よりも小さい径をなしているため、壁70aにめり込んだ部分以外に固定部材70の変形を拡大し難い。このため、取付操作部材200を円柱状空間73に押し込んでも固定部材70のフランジ部72が変形し難いようになっている。
また、断面一定部220が円柱状空間73を埋めるように固定部材70に保持固定する。
また、各取付部材41、50、61を装着本体部20から離脱する場合、ネジ孔挿通部71がネジ孔32aから離脱する方向に回転するように固定部材70を回転操作する。
この変形例の取付部材の固定構造2は、実施例1の取付部材の固定構造1と同様の効果を奏するとともに、取付操作部材200が円柱状空間73への押し込み完了状態でフランジ部72に形成した円柱状空間73に挿通する部分が円柱状空間73に略等しい径をなすので、取付操作部材200を円柱状空間73に押し込むことによって発生するフランジ部72の変形を抑えることができる。
次に、図7を用いて、本発明の実施例2に係る取付部材の固定構造3について説明する。
図7は、本発明の実施例2に係る取付部材の固定構造3を組み込んだヒューズ装着部300の要部を示し、(a)が取付操作部材80を押し込む前の雌ネジ30周辺を示した断面図であり、(b)が取付操作部材80を押し込んだ後の雌ネジ30周辺を示した断面図である。
なお、本発明の実施例2では、説明の便宜上、図中に示すように前後、および上下方向を定義する。
本発明の実施例2に係る取付部材の固定構造3は、取付操作部材80の先端部81を壁70aに押し込むのでなく、取付操作部材80の大径部82の作用のみによってネジ孔挿通部401を変形するようにしている点で、実施例1の取付部材の固定構造1と異なる。
なお、その他の構成は実施例1と同様であり、実施例1と同一構成部分には同一符号を付している。
取付部材の固定構造3は、固定部材400の円柱状空間403がネジ孔32aの軸方向に沿って固定部材400を貫通している。
このような取付部材の固定構造3は、取付部材としてのヒューズ端子41と、接続板50と、電線端子61とを、取付先としての装着本体部20に固定する場合、雌ネジ30とフランジ部72とで重ね合わせた取付部材41、50、61を挟持した状態で、取付操作部材80を円柱状空間403内に押し込み、固定部材400を貫通することによって、ネジ孔挿通部401の外周面がネジ孔の内面32aaに追従するようにネジ孔挿通部401を変形する。
より具体的には、取付操作部材80をネジ孔挿通部401の軸に沿って前方に移動し、大径部82の一部がネジ孔挿通部401の円柱状空間403内に挿入するため、大径部82が円柱状空間403を径外方向に押し拡げる作用によってネジ孔挿通部401が径外方向に膨らむように変形する。
また、各取付部材41、50、61を装着本体部20から離脱する場合、ネジ孔挿通部401がネジ孔32aから離脱する方向に回転するように固定部材400を回転操作する。
本発明の実施例2に係る取付部材の固定構造3は、ネジ孔挿通部401を雌ネジ30に挿通した状態でネジ孔挿通部401を変形することによって取付部材41、50、61を装着本体部20に固定するため、固定部材400を斜めにして固定することを防止するとともに、軸に直交する断面が円形状、かつ円柱状空間403よりも大きい径の大径部82を有する取付操作部材80を円柱状空間403に押し込み、ネジ孔挿通部401の外周面401aがネジ孔32aの内面32aaに追従するようにネジ孔挿通部401を変形することによって固定部材400を固定することができるので、ボルトとナットのように締結トルクを管理する必要がなく、しかも、固定部材400が雌ネジ30に対応した雄ネジとして機能するので、取付部材41、50、61を装着本体部20に着脱可能に固定するとともに、取付部材41、50、61の固定作業を簡略化することができる。
なお、この実施例2の取付部材の固定構造3は、円柱状空間403が固定部材400を貫通するものを例示したが、これに限らず、円柱状空間403がネジ孔32aの軸方向に沿って後端面からネジ孔挿通部401の一部まで延びるように形成しても構わない。この場合、ネジ孔挿通部401の円柱状空間に円柱状空間より大きい径の大径部を有する取付操作部材を押し込むことによって、ネジ孔挿通部の外周面がネジ孔の内面に追従するようにネジ孔挿通部を変形する。
なお、本発明の実施例1および実施例2に係る取付部材の固定構造1、2、3は、ヒューズ装着部10、100、300に組み込むものを例示したが、これに限らず、取付先への固定に用いる取付孔を形成した取付部材を取付先に対して着脱可能に固定するものであれば、その他に用いても構わない。例えば、自動車の内装部品を取付部材とし、内装パネルを取付先とする取付部材の固定構造に用いてもよい。
また、実施例1および実施例2に係る取付部材の固定構造1、2、3は、取付操作部80、200を有するものを例示したが、取付部材の固定構造は、取付操作部を有しないものであっても構わない。すなわち、取付操作部に代わって工具を用いてもよい。
また、実施例1および実施例2に係る取付部材の固定構造1、2、3は、複数の取付部材41、50、61を取付先に固定するものを例示したが、これに限らず、一つ以上の取付部材を取付先に固定することができればよい。
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
1、2、3 取付部材の固定構造
10、100、300 ヒューズ装着部
20 装着本体部(取付先)
21 ヒューズ保持収容部
22 固定部
30 雌ネジ
31 ベース部
32 筒状部
32a ネジ孔
32aa 内面
40 ヒュージブルリンク
41 ヒューズ端子(取付部材)
41a、50a、61a 取付孔
42 ヒューズ本体部
50 接続板(取付部材)
60 ワイヤーハーネス
61 電線端子(取付部材)
70、400 固定部材
70a 壁
71、401 ネジ孔挿通部
71a、401a 外周面
72 フランジ部
73、403 円柱状空間
74、404 中空部
80 、200 取付操作部材
80a 外周面
81、201 先端部
82 大径部
83 仮係止部
84 本係止部
85、210 テーパー部
220 断面一定部

Claims (7)

  1. 取付先への固定に用いる取付孔を形成した取付部材を前記取付先に対して着脱可能に固定する取付部材の固定構造であって、
    前記取付部材を前記取付先に固定する位置に設けた雌ネジと、
    前記取付孔に挿通した状態で前記雌ネジのネジ孔に挿通するネジ孔挿通部と、該ネジ孔挿通部の挿入方向後端部に連続し、前記ネジ孔の径よりも拡大したフランジ部と、前記ネジ孔の軸方向に沿って後端面から前記ネジ孔挿通部の一部まで延びる円柱状空間を形成した中空部と、を備えた固定部材と、
    を有し、
    前記取付部材を前記取付先に固定する場合、前記雌ネジと前記フランジ部とで前記取付部材を挟持した状態で、軸に直交する断面が円形状、かつ前記円柱状空間よりも小さい径をなす先端部を有する取付操作部材の前記先端部を前方で前記円柱状空間を閉じる壁に押し込むことによって、前記ネジ孔挿通部の外周面が前記ネジ孔の内面に追従するように前記ネジ孔挿通部を変形し、
    前記取付部材を前記取付先から離脱する場合、前記ネジ孔挿通部が前記ネジ孔から離脱する方向に回転するように前記固定部材を回転操作する
    ことを特徴とする取付部材の固定構造。
  2. 前記取付操作部材は、
    前記円柱状空間よりも大きい径の大径部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の取付部材の固定構造。
  3. 当該取付部材の固定構造は、
    前記取付操作部材を有し、
    前記取付操作部材は、
    前記円柱状空間に押し込む前の状態で前記円柱状空間の後端入口に仮係止する仮係止部 を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の取付部材の固定構造。
  4. 前記取付操作部材は、
    前記円柱状空間に押し込むことによって前記円柱状空間を埋めるように前記円柱状空間内に保持する
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の取付部材の固定構造。
  5. 前記取付操作部材は、
    前端から後方に向けて断面積が漸次大きくなるように形成したテーパー部を有する
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4に記載の取付部材の固定構造。
  6. 前記取付操作部材は、
    前記円柱状空間への押し込み完了状態で前記フランジ部に形成した前記円柱状空間に挿通する部分が前記円柱状空間に略等しい径をなす
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4に記載の取付部材の固定構造。
  7. 前記フランジ部は、
    前記ネジ孔の軸を中心として回転操作可能な形状をなす
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6に記載の取付部材の固定構造。
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