JP2010153144A - シールドシェルへの編組線の取付構造およびシールドシェルへの編組線の取付方法 - Google Patents

シールドシェルへの編組線の取付構造およびシールドシェルへの編組線の取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】編組線をシールドシェルに取り付けるための複雑な構成を必要とせず、編組線のシールドシェルへの取り付けに際しても特別且つ煩雑な組み付け作業を必要とせず、且つコストダウンおよび軽量化を図ることができる取付構造および取付方法を提供すること。
【解決手段】取付構造は、中空の筒状部11を有する導電性金属製のシールドシェル1に、中空筒状に形成された導電性金属製の編組線2を電気的に接続するように取り付けた取付構造である。また、シールドシェル1の一端部を形成する筒状部11の開口端部を筒状部11の外周面に対向するように外側に折り返すことでフランジ部13が形成されている。編組線2の環状の端部は、筒状部11の外周面とフランジ部13との間の凹部13a内に配置され且つフランジ部13の押さえ付けにより筒状部11に圧着される。
【選択図】図6

Description

本発明は、導電性金属製のシールドシェルに導電性金属製の編組線を電気的に接続するように取り付けた取付構造、および導電性金属製のシールドシェルに導電性金属製の編組線を電気的に接続するように取り付ける取付方法に関する。
自動車等の車両には、種々の電子機器が搭載されている。自動車には、電子機器に電力や制御信号等を供給するためのワイヤハーネスが配索されており、該ワイヤハーネスは、複数の電線とこれらの電線が取り付けられるコネクタとを備えている。
自動車、例えば、電気自動車(EV)や、ハイブリッド車(HEV)や、燃料電池車には、走行用のモータとして三相交流のモータが用いられることがあるが、この種の走行用のモータには高電圧の電力が供給されるので、モータに電力を供給する電線やコネクタの端子金具から外部へ電気的なノイズが漏洩したり、これらの電線やコネクタの端子金具から他の電線や他の端子金具へ電気的なノイズが流入するという問題があった。
上述の問題を解決する技術としては、編組線の先端部を、加締めリングの前方に配置された抜け止めリングの内周側から外周側へ折り返して径方向に重ね、その編組線の重ねた部分をシールドシェルと加締めリングとの間で挟み込んだ後に、機械的に加締めリングを圧着し、編組線を固定するシールドコネクタが存在する(例えば、特許文献1や特許文献2参照)。
しかし、上述したシールドコネクタは編組線をシールドシェルに固定するために、抜け止めリングや加締めリング等の複数の部品を必要とする。そのため、部品点数が多くなり、製造コストの増加や、軽量化が困難であるという問題があった。また、部品点数が多いため、組立て作業時や解体作業時の工程数が多くなり、作業工程が複雑となった。また、加締めリングによって編組線を圧着した後に、シールドシェルの開口からはみ出した編組線を切断する工程が必要であった。
特開2002−329557号公報 特開2005−276664号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、編組線をシールドシェルに取り付けるための複雑な構成や煩雑な組み付け作業を必要とせず、編組線をシールドシェルに確実に接続することができ、且つコストダウンおよび軽量化を図ることができるシールドシェルへの編組線の取付構造およびシールドシェルへの編組線の取付方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る取付構造は、下記(1)〜(3)を特徴としている。
(1) 中空の筒状部を有する導電性金属製のシールドシェルに、中空筒状に形成された導電性金属製の編組線を電気的に接続するように取り付けた取付構造であって、
前記シールドシェルの一端部を形成する前記筒状部の開口端部が前記筒状部の外周面または内周面に対向するように折り返されることでフランジ部が形成されており、そして
前記編組線の環状の端部が、前記筒状部の外周面または内周面と前記フランジ部との間の凹部内に配置され且つ前記フランジ部の押さえ付けにより前記筒状部に圧着されていること。
(2) 上記(1)の構成の取付構造において、
前記フランジ部が、前記筒状部の前記開口端部を前記筒状部の外周面に対向するように外側に折り返すことで形成されていること。
(3) 上記(1)の構成のシールドシェルの取付構造において、
前記フランジ部が、前記筒状部の前記開口端部を前記筒状部の内周面に対向するように内側に折り返すことで形成されていること。
上記(1)の構成のシールドシェルの取付構造では、シールドシェルの筒状部の開口端部が筒状部の外周面または内周面に対向するように折り返されることでフランジ部が形成されており、そして編組線の環状の端部が、筒状部の外周面または内周面とフランジ部との間の凹部内に配置され且つフランジ部の押さえ付けにより筒状部に圧着されているので、抜け止めリングや加締めリング等、従来のシールドコネクタ等の取付構造で必要としていた編組線を係止するための部品を用いることなく、編組線をシールドシェルに固定することができる。また、抜け止めリングや加締めリング等の部品を必要としないため、製造コストの低減や軽量化を図ることができる。また、部品点数を少なくすることができるため、解体作業時の分解性が向上し、その結果、部品材料のリサイクル性が向上する。また、編組線の端部がシールドシェルの凹部内に配置されているため、従来のシールドコネクタ等の取付構造のように編組線の余分な部分を切断する工程が不要となる。
上記(2)の構成の取付構造では、フランジ部が開口端部を筒状部の外側に折り返すことで形成されているので、筒状部の外周面とフランジ部との間の凹部内に編組線の端部を容易に挿入することができる。
上記(3)の構成の取付構造では、フランジ部が開口端部を筒状部の内側に折り返すことで形成されているので、フランジ部が筒状部から外側に突出しないため、シールドシェルの外形寸法を低減することができ、その結果、シールドコネクタ等の取付構造全体のサイズダウンを図ることができる。
また、上述した目的を達成するために、本発明に係る取付方法は、下記(4)〜(6)を特徴としている。
(4) 中空の筒状部を有する導電性金属製のシールドシェルに、中空筒状に形成された導電性金属製の編組線を電気的に接続するように取り付ける取付方法であって、
前記シールドシェルの一端部を形成する前記筒状部の開口端部を前記筒状部の外周面または内周面に対向するように折り返すことでフランジ部を形成し、
前記シールドシェルの他端部側から該シールドシェルの一端部に前記編組線を延長した状態で、前記筒状部の外周面または内周面と前記フランジ部との間の凹部内に前記編組線の環状の端部を挿入し、
前記環状の端部を前記フランジ部により前記筒状部に押し付けて圧着し、そして
前記凹部から出た前記編組線の部分の内外周面を該編組線の延長方向に沿って反転すること。
(5) 上記(4)の取付方法において、
前記フランジ部が、前記筒状部の前記開口端部を前記筒状部の外周面に対向するように外側に折り返すことで形成されていること。
(6) 上記(4)の取付方法において、
前記フランジ部が、前記筒状部の前記開口端部を前記筒状部の内周面に対向するように内側に折り返すことで形成されていること。
上記(4)の取付方法では、シールドシェルの筒状部の開口端部を筒状部の外周面または内周面に対向するように折り返すことでフランジ部を形成し、編組線の環状の端部を筒状部の外周面または内周面とフランジ部との間の凹部内に配置し且つフランジ部の押さえ付けにより筒状部に圧着し、そして凹部から出た編組線の部分の内外周面を該編組線の延長方向に沿って反転するので、抜け止めリングや加締めリング等、従来のシールドコネクタ等の取付構造で必要としていた編組線を係止するための部品を用いることなく、編組線をシールドシェルに固定することができる。また、抜け止めリングや加締めリング等の部品を必要としないため、製造コストの低減や軽量化を図ることができる。また、部品点数を少なくすることができるため、解体作業時の分解性が向上し、その結果、部品材料のリサイクル性が向上する。また、編組線の端部がシールドシェルの凹部内に配置されているため、従来のシールドコネクタ等の取付構造のように編組線の余分な部分を切断する工程が不要となる。
上記(5)の取付方法では、フランジ部が開口端部を筒状部の外側に折り返すことで形成されているので、筒状部の外周面とフランジ部との間の凹部内に編組線の端部を容易に挿入することができる。
上記(6)の取付方法では、フランジ部が開口端部を筒状部の内側に折り返すことで形成されているので、フランジ部が筒状部から外側に突出しないため、シールドシェルの外形寸法を低減することができ、その結果、シールドコネクタ等の取付構造全体のサイズダウンを図ることができる。
本発明によれば、編組線をシールドシェルに取り付けるための複雑な構成や煩雑な組み付け作業を必要とせず、編組線をシールドシェルに確実に接続することができ、且つコストダウンおよび軽量化を図ることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための最良の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
以下、本発明に係る好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る編組線が取り付けられたシールドシェルと、該シールドシェルが取り付けられる取付先となる被取付部材の要部斜視図、図2は編組線を取り付ける前のシールドシェルと編組線の分解斜視図、図3はシールドシェルおよび編組線の関係を示す模式図、図4はシールドシェルの他端部側からシールドシェルの一端部に向けて編組線を移動しながら編組線の環状の端部をシールドシェルの一端部の凹部に挿入した状態を示す断面図、図5は圧着ダイスによりフランジ部が全周にわたって加締められ、このフランジ部による押さえ付けにより凹部内の編組線の環状の端部が筒状部に圧着された状態を示す断面図、そして図6は図5の圧着ダイスから取り出され、そして凹部から出た編組線の部分の内外周面を該編組線の延長方向に沿って反転した状態の編組線付きシールドシェルの使用を説明するための断面図である。尚、図7は本発明の第2実施形態に係る編組線付きシールドシェルの使用を説明するための図であって、筒状部の開口端部を筒状部の内側に折り返すことで形成されたフランジ部が他の圧着ダイスにより全周にわたって加締められ、このフランジ部による押さえ付けにより筒状部に環状の端部が圧着された編組線の凹部から出た部分の内外周面を該編組線の延長方向に沿って反転した状態の編組線付きシールドシェルの断面図である。
<第1実施形態>
図1に示されるように、本発明に係る取付構造の第1実施形態は、中空の筒状部11を有する導電性金属製のシールドシェル1に、中空筒状に形成された導電性金属製の編組線2を電気的に接続するように取り付けた取付構造である。また、図2に示されるように、シールドシェル1の一端部を形成する筒状部11の開口端部を筒状部11の外周面に対向するように外側に折り返すことでフランジ部13が形成されている。編組線2の環状の端部は、筒状部11の外周面とフランジ部13との間の凹部13a内に配置され且つフランジ部13の押さえ付けにより筒状部11に圧着される。
このように構成された取付構造について以下に詳細に述べる。
シールドシェル1は、筒状部11の他端部に形成された取付部12を更に備えている。このシールドシェル1は、例えば筒形の導電性金属材をプレス加工することで形成される。フランジ部13は筒状部11の一端部の開口を画成する外縁の全周にわたって形成され、そして取付部12は筒状部11の他端部の開口を画成する外縁の全周にわたって設けられており、フランジ部13および取付部12は外方に向かって突出している。取付部12には一対のねじ孔12aが設けられており、これらのねじ孔12aは、取付部12を被取付部材3に取り付けるためのねじ30(図6参照)と螺合するためのものである。
被取付部材3は、図1に示すように、一対のねじ孔3aおよび挿通孔3bを備えている。被取付部材3は、シールドケースの鉛直方向に配置された外壁であり、導電性の金属材料から形成されている。シールドケース内には、三相交流のACモータ等が収容され、このACモータには、挿通孔3bを挿通された電線WH(図6参照)を介してAC/DCコンバータからの電力が供給される。シールドシェル1の取付部12が被取付部材3に重ねられると、取付部12のねじ孔12aは被取付部材3のねじ孔3aと連通し、この連通した一対の孔内にねじ30(図6参照)が挿通され、ねじ止めされる。
編組線2は、例えば銅等の導電性の金属材料などからなる編まれた素線によって形成され、柔軟性を備えたシールド部材である。編組線2は、全体として、袋状に拡径可能な筒状に形成されており、その内部には複数の電線WH(図6参照)が挿通される。図4〜図6に示すように、編組線2は、その端部の内径を広げた状態でシールドシェル1に取り付けられる。具体的には、図6に示すように、編組線2の端部2aが、シールドシェル1のフランジ部13と筒状部11の外周面との間に挟持されて圧着されている。編組線2が電線WHを覆うため、電線WHが編組線2外部からの電磁波等のノイズから電磁シールドされるか、あるいは電線WHから電磁波等のノイズが外部に漏れぬように編組線2が電磁シールドする。
電線WHは、導電性の金属材料からなる芯線と、絶縁性の合成樹脂などからなり、芯線の外周面を覆う被覆部と、を有している。電線WHは、例えば、AC/DCコンバータと電気的に接続されている。
被取付部材3に、編組線2が取り付けられたシールドシェル1がねじ止めされると、それらの内部の電線WHから外部に漏洩する電気的なノイズや、内部に流入する電気的なノイズが、編組線2、シールドシェル1および被取付部材3によってアースされる。
次に、編組線2のシールドシェル1への取付方法について説明する。シールドシェル1については予め図2や図3に示されるような形状にプレス成形されている。まず、図3に示すように、環状の端部2a側に口を大きく広げた編組線2を、シールドシェル1のフランジ部12に対向するように配置し、矢印Aの方向に編組線2を移動させてシールドシェル1に被せる。具体的には、図4に示すように、編組線2の環状の端部2aを、シールドシェル1の凹部13aに挿入する。そして、図5に示すように、編組線2の端部2aを凹部13aに差し込んだ状態で、圧着ダイス4の一対の半割部4aを、シールドシェル1の筒状部11に向かう方向に移動し、半割部4aを使いフランジ部13を筒状部11の外周面側に押し付け、このフランジ部13によって編組線2の端部2aを筒状部11の外周面に圧着する。そして、このようにシールドシェル1と編組線2とを圧着した後に、図6に示すように、編組線2を反転させ(つまり、ひっくり返し)、この編組線2によってフランジ部13側の開口から引き出された電線WHを覆う。
このように構成された取付構造では、抜け止めリングや加締めリング等、従来のシールドコネクタ等の取付構造で必要としていた編組線を係止するための部品を用いることなく、編組線2をシールドシェル1に固定することができる。また、抜け止めリングや加締めリング等の部品を必要としないため、製造コストの低減や軽量化を図ることができる。また、部品点数を少なくすることができるため、解体作業時の分解性が向上し、その結果、部品材料のリサイクル性が向上する。また、編組線2の端部2aがシールドシェル1の凹部13a内に配置されているため、従来のシールドコネクタのように編組線の余分な部分を切断する工程が不要となる。
また、このように構成されたシールドシェルの取付構造では、シールドシェル1のフランジ部13が筒状部11の開口端部を筒状部11の外側に折り返すことで形成されているので、凹部13a内に編組線2の端部2aを容易に挿入することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明に係る取付構造の第2実施形態を図7を参照して説明する。尚、第1実施形態と同一の構成要素には同一符号を付し、第1実施形態の構成要素に近いものについては相当符号を付して、その説明を省略あるいは簡略化する。
図7に示すように、シールドシェル1’のフランジ部13’は、シールドシェル1’の一端部を形成する筒状部11’の開口端部を筒状部11’の内周面に対向するように内側に折り返すことで形成されている。このフランジ部13’も筒状部11’の一端部の開口を画成する外縁の全周にわたって形成されている。また、筒状部11’の内周面とフランジ部13’との間には凹部13a’が形成されている。編組線2の環状の端部は、凹部13a’内に配置され且つフランジ部13’の押さえ付けにより筒状部11’に圧着されている。
第2実施形態に係る取付方法は、第1実施形態の取付方法と略同様であるが、フランジ部13’が筒状部11’の内方に向かって折り返されたものであるため若干異なる。シールドシェル1’については第1実施形態の取付方法と同様な予めプレス成形されたものを用いるが、要するに凹部13a’内に編組線2の環状の端部を挿入できる形状にプレス成形されたものを用いる。まず、編組線2をシールドシェル1’の筒状部11’の中空部内に通し、環状の端部2a側に口を大きく広げ、その編組線2の環状の端部2aを、シールドシェル1’の凹部13a’に挿入する。そして編組線2の端部2aを凹部13a’に差し込んだ状態で、他の圧着ダイス(不図示)を使いフランジ部13’を筒状部11’の内周面側に押し付け、このフランジ部13’によって編組線2の端部2aを筒状部11’の外周面に圧着する。そして、このようにシールドシェル1’と編組線2とを圧着した後に、図7に示すように、編組線2を反転させ(つまり、ひっくり返し)、この編組線2によってフランジ部13’側の開口から引き出された電線(図6参照)を覆う。
このように構成された取付構造では、抜け止めリングや加締めリング等、従来のシールドコネクタ等の取付構造で必要としていた編組線を係止するための部品を用いることなく、編組線2をシールドシェル1’に固定することができる。また、抜け止めリングや加締めリング等の部品を必要としないため、製造コストの低減や軽量化を図ることができる。また、部品点数を少なくすることができるため、解体作業時の分解性が向上し、その結果、部品材料のリサイクル性が向上する。また、編組線2の端部2aがシールドシェル1’の凹部13a’内に配置されているため、従来のシールドコネクタのように編組線の余分な部分を切断する工程が不要となる。
また、このように構成された取付構造では、シールドシェル1’のフランジ部13’が、筒状部11’の開口端部を筒状部11’の内周面に対向するように内側に折り返すことで形成されているので、シールドシェル1’の筒状部11’からフランジ部13’が突出しないため、シールドシェル1’の外形寸法を低減することができ、その結果、シールドコネクタ等の取付構造全体のサイズダウンを図ることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
尚、上記実施形態では、シールドシェルの取付部を被取付部材にねじによって固定する例を説明したが、ねじ止めに限定されるものではない。取付部を被取付部材に固定することができれば、例えば切欠きと係止突起による固定や、係合部材による固定を用いてもよい。あるいは、ボルトとナットを用いて取付部を被取付部材に固定してもよい。
また、上記実施形態でシールド部材として用いた編組線を用いる代わりに、例えば銅等の導電性の金属材料などからなる編まれた素線によって形成され、柔軟性を備え、予め袋状に拡径可能な筒状に形成されていないシート状のものを中空筒状に丸めて用いても上記と同様に実施できる。
また、上記実施形態ではフランジ部が筒状部の一端部の開口を画成する外縁の略全周にわたって形成されているが、これに限定されず、当該外縁の略全周にわたって形成されるものであってもよい。また、例えば、フランジ部を回転ノコギリ歯のように複数の片からなるものにプレス成形し、それらにより複数箇所で編組線を圧着する構成としてもよい。
本発明の第1実施形態に係る編組線が取り付けられたシールドシェルと、該シールドシェルが取り付けられる取付先となる被取付部材の要部斜視図である。 編組線を取り付ける前のシールドシェルと編組線の分解斜視図である。 シールドシェルおよび編組線の関係を示す模式図である。 シールドシェルの他端部側からシールドシェルの一端部に向けて編組線を移動しながら編組線の環状の端部をシールドシェルの一端部の凹部に挿入した状態を示す断面図である。 圧着ダイスによりフランジ部が全周にわたって加締められ、このフランジ部による押さえ付けにより凹部内の編組線の環状の端部が筒状部に圧着された状態を示す断面図である。 図5の圧着ダイスから取り出され、そして凹部から出た編組線の部分の内外周面を該編組線の延長方向に沿って反転した状態の編組線付きシールドシェルの使用を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態に係る編組線付きシールドシェルの使用を説明するための図であって、筒状部の開口端部を筒状部の内側に折り返すことで形成されたフランジ部が他の圧着ダイスにより全周にわたって加締められ、このフランジ部による押さえ付けにより筒状部に環状の端部が圧着された編組線の凹部から出た部分の内外周面を該編組線の延長方向に沿って反転した状態の編組線付きシールドシェルの断面図である。
符号の説明
1:シールドシェル
11:筒状部
12:取付部
12a:ねじ孔
13:フランジ部
13a:凹部
2:編組線
2a:編組線の端部
3:被取付部材
3a:ねじ孔
3b:挿通孔
30:ねじ
WH:複数の電線

Claims (6)

  1. 中空の筒状部を有する導電性金属製のシールドシェルに、中空筒状に形成された導電性金属製の編組線を電気的に接続するように取り付けた取付構造であって、
    前記シールドシェルの一端部を形成する前記筒状部の開口端部が前記筒状部の外周面または内周面に対向するように折り返されることでフランジ部が形成されており、そして
    前記編組線の環状の端部が、前記筒状部の外周面または内周面と前記フランジ部との間の凹部内に配置され且つ前記フランジ部の押さえ付けにより前記筒状部に圧着されていることを特徴とする取付構造。
  2. 前記フランジ部が、前記筒状部の前記開口端部を前記筒状部の外周面に対向するように外側に折り返すことで形成されていることを特徴とする請求項1に記載した取付構造。
  3. 前記フランジ部が、前記筒状部の前記開口端部を前記筒状部の内周面に対向するように内側に折り返すことで形成されていることを特徴とする請求項1に記載した取付構造。
  4. 中空の筒状部を有する導電性金属製のシールドシェルに、中空筒状に形成された導電性金属製の編組線を電気的に接続するように取り付ける取付方法であって、
    前記シールドシェルの一端部を形成する前記筒状部の開口端部を前記筒状部の外周面または内周面に対向するように折り返すことでフランジ部を形成し、
    前記シールドシェルの他端部側から該シールドシェルの一端部に前記編組線を延長した状態で、前記筒状部の外周面または内周面と前記フランジ部との間の凹部内に前記編組線の環状の端部を挿入し、
    前記環状の端部を前記フランジ部により前記筒状部に押し付けて圧着し、そして
    前記凹部から出た前記編組線の部分の内外周面を該編組線の延長方向に沿って反転することを特徴とする取付方法。
  5. 前記フランジ部が、前記筒状部の前記開口端部を前記筒状部の外周面に対向するように外側に折り返すことで形成されていることを特徴とする請求項4に記載した取付方法。
  6. 前記フランジ部が、前記筒状部の前記開口端部を前記筒状部の内周面に対向するように内側に折り返すことで形成されていることを特徴とする請求項4に記載した取付方法。
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