JP6322370B2 - マッサージ機 - Google Patents

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本発明は、マッサージ機に関する。
従来、もみ玉を有するマッサージユニットを背当り部に設け、背当り部の表面に柔軟性を有する生地よりなるカバーを張設して、このカバーを介してもみ玉により揉みや叩きマッサージを行うマッサージ機が知られている(例えば、特許文献1の図5及び図6参照)。そして、特許文献1に記載のマッサージ機のカバーは、背当り部の下部よりも上部の伸び率を高くしてあるため、背中の下部や腰が背当り部内に沈み込むのを防止しつつも、肩に対しては、もみ玉を充分に前方へ迫り出すことができ、良好なマッサージ感を得ることができるようになっている。
特開2006−239400号公報
しかし、上記特許文献1に記載のマッサージ機にあっては、背当り部へ上半身の荷重を充分かけた状態においては、被施療者の上半身によってカバーが下方に引っ張られるため、結局、カバーが突っ張って良好なマッサージを行うことができないという問題がある。また、背当り部へ凭れた状態で、マッサージユニットを身長方向に移動させた場合も、同様の問題が起こり得る。
なお、上述した問題は、背当て部が起立した起立状態において顕著である。これは、カバーに作用する上半身の荷重について、上半身の当接面と略平行する成分が大きいためである。従って、特許文献1に記載のマッサージ機において、起立状態でマッサージを行う場合はもちろんのこと、背当て部を倒伏させた倒伏状態でマッサージを行う場合であっても、起立状態で着座した後、カバーが引っ張られたままの状態で倒伏状態となるので、上述した問題が起こり得る。
そこで本発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、パッド部材の伸縮量を充分確保して、施療子の動作が阻害されることなく良好なマッサージを行うことができるマッサージ機を提供することを目的とする。
本発明は、被施療部をマッサージする身長方向に移動可能なマッサージ部と、被施療部と前記マッサージ部との間に介在して被施療部を支持するパッド部材と、を備え、前記パッド部材は、伸縮性を有する生地よりなる第1部分と、クッション材が内装された第2部分と、から構成され、前記第1部分は身長方向への伸縮を補助する伸縮部を有し、前記伸縮部は、身長方向に1回又は複数回折り返して形成されていることを特徴とする。
このような構成とすることにより、パッド部材が被施療部を支持する際、又は、マッサージ部が身長方向に移動する際に、パッド部材が身長方向に引っ張られても、伸縮部が作用して突っ張ることがない。従って、マッサージ部の動作が阻害されず、被施療部に対して良好なマッサージを行うことができる。
また、被施療者が着座する座部と、該座部の後部に設けられた被施療者が凭れる背凭れ部を有し、前記マッサージ部は、少なくとも被施療者の背部をマッサージ可能であり、前記パッド部材は、前記背凭れ部の前側に設けられた前記伸縮部を有する背パッドを有することが好ましい。
このような構成とすることにより、背凭れ部に凭れた上半身によって、背パッドが身長方向に引っ張られても、伸縮部が作用して突っ張ることがない。従って、マッサージ部の動作が阻害されず、背部に対して良好なマッサージを行うことができる。
また、前記パッド部材は、前記座部の上側に設けられた座パッドを有し、前記背パッドと前記座パッドは連結されていることが好ましい。
このような構成とすることにより、被施療者の臀部によって座パッドが押さえ付けられるため、例えば、上半身を動かす等したとしても、背パッドが不用意に背凭れ部に対して位置ずれすることを防止できる。その反面、背パッドと座パッドを連結した場合は、座パッドに作用する被施療者の荷重も加わり、背パッドがより身長方向に引っ張られるが、伸縮部が作用して突っ張ることがない。
また、前記伸縮部は、略上下方向に折り返し端を有するタック部であることが好ましい。
このような構成とすることにより、パッド部材が身長方向に引っ張られても、タック部が伸びるので、パッド部材は突っ張ることがない。また、伸縮部が弛まず見栄えがよい。
また、前記伸縮部は、首部に対応する位置に設けられていることが好ましい。
このような構成とすることにより、比較的細い首部をマッサージ部により挟み込むことができるため、しっかりと揉みマッサージを行うことができる。
また、前記パッド部材は、少なくとも首部に対応する位置に形成された第1部分と、少なくとも腰部に対応する位置に形成された第2部分と、により構成されており、前記第1部分は、前記第2部分よりも、伸び率が高い、又は、薄肉であることが好ましい。
このような構成とすることにより、首部には第1部分を介してしっかりと揉みマッサージを行うことができ、腰部は第2部分により背凭れ部内への落ち込みを防止して支持することができる。
また、前記第1部分が形成された領域の前面に対して載脱自在に設けられた前面カバーを有することが好ましい。
このような構成とすることにより、マッサージを行う場合は、前面カバーを離脱させることにより首部に対してもしっかりと揉みマッサージを行うことができ、マッサージを行わない場合は、前面カバーを載置することにより、上半身全体を背凭れ部に安定して支持することができる。
本発明によれば、パッド部材の伸縮量を充分確保して、施療子の動作が阻害されることなく良好なマッサージを行うことができる。
本発明の一実施形態に係るマッサージ機を示す斜視図である。 マッサージ機を示す斜視図である。 マッサージ機のマッサージ部の配置を示す図である。 マッサージ機のブロック図である。 第一マッサージ部を示す図である。 第一マッサージ部を示す図である。 第一マッサージ部を示す図である。 第一マッサージ部を示す図である。 第二マッサージ部を示す図である。 第二マッサージ部を示す図である。 肘掛け部を示す図である。 肘掛け部を示す図である。 第一ガイドレールと第二ガイドレールを示す図である。 第一ガイドレールを示す図である。 第一ガイドレールと第二ガイドレールを示す図である。 第一マッサージ部と第二マッサージ部の位置を示す図である。 第一マッサージ部と第二マッサージ部の位置を示す図である。 第一マッサージ部と第二マッサージ部の位置を示す図である。 被検出部を示す図である。 ガイドレールの第二実施形態を示す図である。 揺動機構部を示す図である。 揺動駆動部を示す図である。 操作部を示す図である。 第一マッサージ部の動作例を示す図である。 第一マッサージ部の動作例を示す図である。 第一マッサージ部の動作例を示す図である。 第一マッサージ部の動作例を示す図である。 第一マッサージ部の進出量の検出部を示す図である。 第一マッサージ部の進出量を示す図である。 第一マッサージ部の進出量を示す図である。 第一マッサージ部の進出量を示す図である。 第一マッサージ部の進出量を示す図である。 椅子本体を示す図である。 椅子本体を示す図である。 椅子本体の揺動動作を模式的に示した図である。 椅子本体の傾動範囲と揺動範囲を示す図である。 揺動手段の制御を示す図である。 椅子本体の傾動範囲と揺動範囲を示す図である。 揺動手段の制御を示す図である。 椅子本体の傾動範囲と揺動範囲を示す図である。 椅子本体の揺動動作のフローを示す図である。 椅子本体の揺動動作を示す図である。 椅子本体の揺動動作の制御を示す図である。 第1動作を説明するフロー図である。 第1動作の説明図である。 第2動作を説明するフロー図である。 第2動作の説明図である。 第2動作の説明図である。 第3動作を説明するフロー図である。 第3動作の説明図である。 第4動作を説明するフロー図である。 第4動作の説明図である。 第5動作を説明するフロー図である。 第5動作の説明図である。 第6動作を説明するフロー図である。 第6動作の説明図である。 第7動作を説明するフロー図である。 第7動作の説明図である。 第8動作を説明するフロー図である。 第8動作の説明図である。 第9動作の説明図である。 第9動作の説明図である。 第10動作を示すタイムチャートである。 第11動作を示すタイムチャートである。 第12動作の説明図である。 第13動作を説明するフロー図である。 ガイド部材を示す図である。 パッド部材の説明図である。 図68のA−A断面図であり、伸縮部が収縮した状態を示している。 図68のA−A断面図であり、伸縮部が伸長した状態を示している。 パッド部材及び前面カバーの正面図である。 他の実施形態に係るマッサージ機を示す側面図である。 他の実施形態に係るマッサージ機の平面図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るマッサージ機1の斜視図であり、後述するパッド部材28及び前面カバー29を分離して図示している。
なお、以下の説明で用いる方向の概念は、起立状態にあるマッサージ機1に着座した使用者から見たときの方向の概念と一致するものとし、左手側が「左」であり、右手側が「右」であり、頭部側が「上」であり、腰部側が「下」であり、その他の場合は適宜説明するものとする。
図1のマッサージ機1は、使用者の背中を支持する背凭れ部2と、使用者が着座する座部3と、脹脛と足を支持するフットレスト4を有している。
図2は、マッサージ機1が有する第一マッサージ部6と第二マッサージ部7を露出させた図である。
図3は、マッサージ機1のマッサージ部の配置を示す図である。
図4は、マッサージ機1のブロック図である。
図1に示すとおり、本発明のマッサージ機1は、主として、使用者が着座する座部3と、座部3の後部に一体的に設けられた使用者が凭れる背凭れ部2と、座部3の前部に一体的に設けられた使用者の脚部を支持するフットレスト4と、座部3の両側面に設けられた肘掛け部5により構成される椅子本体11と、この椅子本体11を前後に揺動可能に支持するとともに床面に設置されるベース12と、椅子本体11をベース12に対して前後に揺り動かす揺動機構部13(図21参照)と、椅子本体11に設けられた使用者の被施療部をマッサージする第一マッサージ部6、第二マッサージ部7、第三マッサージ部8、第四マッサージ部9、第五マッサージ部10と、を有している。第一マッサージ部6は少なくとも上半身の背部をマッサージし、第二マッサージ部7は下半身をマッサージし、第三マッサージ部8は肩部及び腰部をマッサージし、第四マッサージ部9は臀部をマッサージし、第五マッサージ部10は腕部をマッサージすることができる。
図1に示すとおり、椅子本体11の表面側には、伸縮性を有する生地等よりなるカバー部材27が設けられている。また、カバー部材27の表面側には、クッション性を有するパッド部材28が設けられている。また、パッド部材28の表面側には、パッド部材28をカバーする前面カバー29が設けられている。これらカバー部材27、パッド部材28、及び前面カバー29の構成についての詳細は後述する。
図2に示すとおり、椅子本体11は、上側パネル21、下側パネル22、左側面パネル23、右側面パネル24、背面パネル25によって形成されており、上側パネル21、下側パネル22、左側面パネル23、右側面パネル24、背面パネル25を組み立てることで、前面に開口部26を有する椅子型となる。組み立てられた椅子本体11には、使用者が着座する座部3と、該座部3の後部に設けられた使用者が凭れる背凭れ部2と、該座部3の前部に設けられた使用者の脚部を支持するフットレスト4とが形成される。また、椅子本体11の左側面パネル23と右側面パネル24の夫々には、後述するガイドレール151が設けられる。この後述するガイドレール151に沿って第一マッサージ部6及び第二マッサージ部7が身長方向にそれぞれ移動可能である。また、図1に示すとおり、フットレスト4の下面には、マッサージ機1が起立状態において、床面と接触するゴム等よりなる弾性部材20が設けられている。この弾性部材20の機能については後述する。
また、図14に示す通り、後述するガイドレール151は、少なくとも前記背凭れ部2に対応する位置から前記座部3に対応する位置まで、湾曲部141aを介して連続的に延設され、少なくとも前記フットレスト4に対応する位置から前記座部3に対応する位置まで、湾曲部142aを介して連続的に延設されている。前記第一マッサージ部6は、第一昇降機構65を有し、前記第一昇降機構65の駆動により、後述するガイドレール151上を移動可能であり、前記第二マッサージ部7は、第二昇降機構204を有し、前記第二昇降機構204の駆動により、後述するガイドレール151上を移動可能である。
また、第一マッサージ部6は、椅子本体11から上側パネル21を取り外して載脱することが可能であり、第二マッサージ部7は、椅子本体11の下側パネル22を取り外して載脱することが可能であり、第一マッサージ部6及び第二マッサージ部7の交換やメンテナンスしやすいように構成されていることが好ましい。
図5及び図6は第一マッサージ部6を示す図である。
第一マッサージ部6は、左マッサージ部6Lと右マッサージ部6Rと、マッサージ動作を行わせる駆動源62,63と、前記駆動源62,63を収容している枠体100とを有している。
前記左マッサージ部6Lと前記右マッサージ部6Rは、夫々施療子81を有する第2アーム80、第2アーム80にマッサージ動作を伝達する第1アーム70とを有している。
前記第一マッサージ部6の枠体100の中には、揉み動作を行なう駆動源62と、叩き動作を行なう駆動源63と、前記駆動源62,63からの駆動力を減速する減速機構(図示せず)と、前記減速機構(図示せず)に連結され、揉み動作を行なう揉軸71と、叩き動作を行なう叩軸76とが設けられている。
前記揉軸71は、軸の途中で所定の角度で曲げられた偏角部(図示せず)を有しており、前記偏角部(図示せず)に後述する第1アーム70が設けられており、揉軸71が回転することによって、偏角部(図示せず)に設けられた後述する第1アーム70に略円状の揉みマッサージ動作を伝達する。
また、揉み動作を行う駆動源62、前記駆動源62からの駆動力を減速する減速機構(図示せず)と、前記減速機構(図示せず)に連結され、揉み動作を行なう揉軸71と、前記揉軸71の途中で所定の角度で曲げられた偏角部(図示せず)により、左右対の施療子81の間隔を変更する幅変更機構69が構成されている。
この構成により、第一マッサージ部6は、左右対をなす施療子81によって、対をなす施療子81を近接離反させて使用者の胴体などに揉みマッサージを行うことが可能である。
前記叩軸76は、軸の途中で偏心されたクランク部(図示せず)を有しており、前記クランク部(図示せず)には、クランクロッド76aが設けられており、前記クランクロッド76aが後述する第1アーム70に連結されており、叩軸76が回転することによって、略円状の叩きマッサージ動作を、クランク部(図示せず)に設けられたクランクロッド76aより第1アーム70に伝達する。
第1アーム70と第2アーム80は、左右に夫々設けられており、第2アーム80は、施療子81(81a,81b)を有している。
なお、以降の第1アーム70及び第2アーム80の説明は、左右で同じ構成となっているので、左側の第1アーム70及び第2アーム80を基準に説明を行う。
図7及び図8は本発明の実施形態に係る第一マッサージ部6の第1アーム70と第2アーム80を示す図である。図7aは、第2アーム80を示す図である。
図7bは、第1アーム70を示す図である。
図7cは、第1アーム70と第2アーム80を組合わせた状態の図である。
図8は本発明の実施形態に係る第一マッサージ部6の進退機構90を示す図である。
図8aは、第一マッサージ部6の第2アーム80に設けた進退機構90が動作していない状態を示す図である。
図8bは、第一マッサージ部6の第2アーム80に設けた進退機構90を動作させた状態を示す図である。
前記1アーム70には、第2アーム80を揺動可能に設けられるように第一揺動軸72と、第2アーム80の揺動を規制する規制手段73と、第2アーム80を揺動から復帰させる付勢手段74と、揉軸71に連結連動される揉軸連結部75と、叩軸76にクランクロッド76aの端部を取り付ける叩軸連結部77を有している。
また、第1アーム70は、後述する揺動検出手段(肩位置検出手段)64を有しており、第2アーム80の揺動動作を検出している。
前記第1アーム70は、使用者側を前端部70aとし、使用者から最も離れた部分を後端部70bとしている。
前記前端部70aには、スリット78が設けられており、前記スリット78の間に第2アーム80が設けられており、前記スリット78と第2アーム80を貫通し、第2アーム80を揺動可能に支持する第一揺動軸72が設けられている。
また、前端側には、第2アーム80の揺動を規制する規制手段73が設けられており、第2アーム80が適切な揺動範囲で、揺動するようになっている。
また、前記第2アーム80を揺動状態から復帰させる付勢手段74が設けられており、揺動状態の第2アーム80を元の位置に復帰させることができる。
また、スリット78には、揺動検出手段(肩位置検出手段)64が設けられており、第2アーム80の揺動を検出できるようになっている。揺動検出手段(肩位置検出手段)64は、光学式のセンサを用いており、センサのオンオフで第2アーム80の揺動状態を検出している。
前記揺動検出手段(肩位置検出手段)64は、第1アーム70のスリット78の内部で対向するように設けられている。第2アーム80が、前記スリット78内で揺動することによって、光センサの発光部と受光部の間を通り、オンとオフが切り替わり、第2アーム80の揺動を検出できるようになっている。
また、後述する第一昇降機構65の昇降動作によって身体の起伏に沿って第2アーム80を揺動させ、身体の起伏を検出するので、肩位置のみに限らず、臀部や腰、背中等の位置検出も行うことができる。
前記第1アーム70の後端部70bには、球状の凹部が設けられており、叩軸76のクランク部(図示せず)に設けられたクランクロッド76aの端部が連結される球状座79が設けられている。
クランクロッド76aの端部は、球状となっており、第1アーム70の球状座79と嵌合することで、前記クランクロッド76aからの叩きマッサージ動作を伝達することが可能となっている。
叩きマッサージ動作を伝達するクランクロッド76aを第1アームの後端側に設けた球状座79に連結させることで、前端部70aに設けられた第2アーム80をてこの原理で大きく叩き動作することができるようになる。
また、第1アーム70の揉軸連結部75は、前端部70aと後端部70bの間に設けられている。
第1アーム70は前述の通り、揉軸71の偏角部(図示せず)に設けられており、揉軸71の回転により揉みマッサージ動作を伝達できるようになっている。
前記揉軸連結部75は、偏角カム75aと、ベアリング75bとで構成されることで、揉軸71と連結され、揉み動作が可能となっている。
前記第2アーム80は、第1アーム70に揺動可能に設けられ、上下一対の施療子81(81a,81b)と、進退機構90を有している。
具体的には、第2アーム80は、第一施療子支持体82と、進退機構90によって使用者に対して進退出する第二施療子支持体83を有している。
前記第一施療子支持体82は、前記第一揺動軸72を通す貫通孔84と、前記進退機構90を取付ける第一取付部85と、前記第二施療子支持体83と前記第一施療子81aを同軸上に設けた第二揺動軸86の貫通孔87とを有している。
第一施療子支持体82は、扁平な板材を組合わせて形成されており、前記第一取付部85と第二揺動軸86の貫通孔87は、第二施療子支持体83と対向する前面に設けられており、後面には、進退機構90の配管を通す孔と、前記第一揺動軸72を通す貫通孔84が設けられている。
前記第一取付部85は、第一施療子支持体82の前面に取り付けられており、第一取付部85よりも下方に第二施療子支持体83と第一施療子81aが第二揺動軸86によって取り付けられている。
また、第二施療子支持体83は、第二揺動軸86の貫通孔87と、第二施療子81bの取付部である第二取付部88を有している。
第二施療子支持体83は、第二揺動軸86の貫通孔87と第二取付部88が前面に設けられており、前記第一施療子支持体82の前面と対向する後面には、前記進退機構90からの駆動力を受ける面が設けられている。
また、第二揺動軸86の貫通孔87は、前記第二施療子支持体83の前面の下方に設けられており、前記第二取付部88は、前記第二施療子支持体83の前面の上方に設けられている。
また、前記進退機構90からの駆動力を受ける面は、第二施療子81bに駆動力を伝達しやすいように、第二取付部88の後面に位置している。
また、第二揺動軸86には、第二施療子支持体83が前記進退機構90によって揺動した状態から復帰するための付勢手段(図示せず)が設けられており、前記進退機構90が動作しない状態では、第一施療子支持体82に沿った状態で保持されている。
また、第二施療子支持体83は、カバー部89を有しており、前記カバー部89は、第二施療子支持体83に設けられており、第二施療子支持体83を覆うような大きさとなっている。また、前記カバー部89は、第2アーム80と背凭れ部2などの他部材との干渉を防ぐために設けられている。第2アームは、進退機構90を設けることで、左右方向の幅が増えており、背凭れ部2の開口と干渉し、進退機構90が擦れて損傷してしまう恐れがあるので、カバー部89を設けることで進退機構90の損傷を防いでいる。
また、進退機構90を動作させた場合であっても、第一施療子81aと前記第二施療子81bの相対的距離は保持されたままとなっている。これは、第二施療子支持体83の下部が、第一施療子81aとともに第二揺動軸86上に設けられており、第二施療子支持体83の上部に第二施療子81bが設けられており、この状態のまま進退機構90が第二施療子支持体83の第二揺動軸86を支点に揺動させるので、第一施療子81aと第二施療子81bの距離が保持される。
例えば、第一施療子81aと第二施療子81bの距離が変更されてしまうと、第一施療子81aと第二施療子81bが接近した状態となり、掴み動作となるため、施療動作の変更となってしまい、施療中のマッサージ動作の強弱を調整することができない。
このように第一施療子81aと第二施療子81bの距離を保持することで、同一種類のマッサージ動作を強弱調整できるようになる。
前記進退機構90は、蛇腹状のエアセル301a(301b)よりなり、第一施療子支持体82の第一取付部85に設けられている。
また、第一取付部85には、配管を通す孔があり、蛇腹状のエアセル301a(301b)の給排気口がそこから出されている。
前記進退機構90は、前記第一施療子81a側に揺動支点を有しており、エアの給気によって、使用者側へ揺動を行う。
また、前記蛇腹状のエアセル301a(301b)は、施療用のエアセル(302a等)に比べて小さくなっていることが好ましい。エアセルを小さくすることで、少ないエア量で膨張状態とすることができ、応答速度の速い強弱調整が可能となっている。
また、蛇腹状のエアセル301a(301b)の給排気口につながれているエア配管(図示せず)は、座部3の下方にある給排気装置32へと繋がっている。
前記エア配管の途中には、絞り37aが配置されており、進退機構90の蛇腹状のエアセル301a(301b)へのエアの流入流出量を抑制している。
進退機構90の蛇腹状のエアセル301a(301b)は、他のエアセルに比べて小さいサイズであるため、通常のエアセルと同じ様にエアを入れてしまうと反応速度が速すぎてしまうため、絞り37a(図4参照)を設けてエアの流入流出を抑制している。
前記絞り37a(37b,37c)は、エア配管とエア配管の途中に配置できるように、配管と配管を繋ぐ管状部材で形成されている。
また、絞り37a(37b,37c)は流路の途中で単に内径を縮小させた形状となっていてもいいし、内径を徐々に小さくしていくような形状となっていてもよい。
例えば、進退機構90側(エアの流出側)から見た絞り37a(37b,37c)の内径は、単に内径を縮小させた形状とし、給排気装置32側(エア流入側)から見た絞り37a(37b,37c)の内径は、進退機構90に向かって徐々に小さくしていくような形状とした場合は、エアの流入は、エアの流出に比べて早く、エアの流出は、エアの流入に比べて遅いといった変化を付けることができる。
また、進出機構90はエアセルなので、エアセルのクッション性により、使用者に負担の少ない施療を可能としている。
このように、クッション性を持たせることで、強すぎる施療が適さない箇所に施療を施すことが可能である。
強すぎる施療が適さない箇所とは、肩甲骨の際であったり、背骨の際などをいい、骨の傍を施療する際に注意が必要だからである。
また、施療子81を進出させた場合、使用者の体重が施療子から伝わり、施療子81を支えるアーム80や第一マッサージ部6に負担がかかってしまう。
例えばクッション体を設けないマッサージ機であった場合は、マッサージ機に負担がかかりすぎてしまう。
このように進出機構90をエアセルとすることで使用者の体重を受けたとしても、進出機構90の負担をすくなくすることが可能である。
また、前記エアセルには、圧力センサ(図示せず)が設けられており、圧力がかかりすぎた場合、エアセル内部の空気を逃がす様に、所定量の空気を外部に放出する弁体が設けられていてもよい。
また、前記第一マッサージ部6は、さらに第一昇降機構65を有しており、後述する第一ガイドレール151に沿って昇降動作を行なう。
第一昇降機構65は、前記枠体100内に設置されており、昇降用の駆動源61と、昇降動作伝達部66と、第一軸体67と、第二軸体68を有している。
前記第一軸体67は、前記昇降用の駆動源61の駆動力を昇降動作伝達部66より受け、駆動する軸である。
前記第一軸体67の両端部付近には、後述する一対の第一ガイドレール151に取付られるラック152に噛合うピニオン67aが設けられている。
また、両端部は、前記ピニオン67aの取付位置よりさらに延設されており、前記両端部の延設部67bは、後述する第一ガイドレール151の側壁部153の溝154に位置するようになっている。
このような構成となっているため、前記溝154に両端部の延設部67bが挿入され、片側のみのラック152であっても第一マッサージ部6の昇降を可能としている。
また、前記第二軸体68の両端部68aは、後述する一対の第二ガイドレール171の溝172に保持されるようになっており、後述する第二ガイドレール171の屈曲に沿うように動作する。
このように後述する第一ガイドレール151の溝154に前記第一軸体67の延設部67bが位置し、後述する第二ガイドレール171の溝172に前記第二軸体68の端部68aが位置することで、第一マッサージ部6の脱落を防止することが可能である。
また、前記枠体100には、検出部101(図6参照)が設けられている。前記検出部101は、第一ガイドレール151と第二ガイドレール171の近傍に設けられた被検出部155を検出することで、第一マッサージ部6の位置を制御することが可能となっている。
前記検出部101は、第一マッサージ部6の移動方向に2つ並んで設置されており、どちらの検出部101から、被検出部155を検出したかによって、第一マッサージ部6の進行方向を検知し、制御することが可能となっている。
図9及び図10は、第二マッサージ部7を示す図である。第二マッサージ部7は、左右対の施療部201を有しており、使用者の脚部などの外側面をマッサージすることが可能となっている。
第二マッサージ部7は、左右対の施療部201と、施療部201を駆動させる駆動源202と、前記駆動源202の駆動力を左右対の施療部201に伝達する駆動伝達機構(図示せず)と、第二マッサージ部7を昇降させる第二昇降機構204と、前記施療部201と駆動源202と駆動伝達機構(図示せず)と第二昇降機構204を保持する枠体205を有している。
前記枠体205は、底板206と対の側板207により形成されており、揺動板208と、進退機構209を有している。前記揺動板208は、枠体205の底板206に揺動可能に設けられており、前記揺動板208に、前記施療部201と駆動源202と駆動伝達機構(図示せず)と第二昇降機構204が固定されている。
また、前記揺動板208は、後述する第一軸体222を揺動軸として、揺動するようになっており、底板206に設けられた進退機構209によって、前記揺動板208を揺動させることが可能となっている。
この進退機構209により、第二マッサージ部7の左右対の施療部201は、使用者に向かって進退可能となっている。
前記進退機構209は、後述する進退エアセル310に吸排気させることによって揺動板208を使用者側へ進退させている。
前記左右一対の施療部201の左側施療部201aは、対の施療板211を有しており、前記対の施療板211は、外側施療板211aと内側施療板211bを有しており、前記外側施療板211aと前記内側施療板211bの間に中間施療体212を有しており、前記右側施療部201bも左側施療部201aと同様に、対の施療板211を有しており、前記対の施療板211は、外側施療板211aと内側施療板211bを有しており、前記外側施療板211aと前記内側施療板211bの間に中間施療体212を有している。
前記対の施療板211は、施療子213を複数有しており、前記施療子213は、施療板211の縁部に設けられている。また、前記中間施療体212は、施療突起212aを有している。
また、左右一対の施療部201は、前記駆動源202,駆動伝達機構(図示せず)を介して駆動力を受けて回転する駆動軸214上に設けられており、前記駆動軸214には、左右一対の施療部201を取り付ける取付部(図示せず)が複数設けられている。
前記外側施療板211aは偏心偏角カム215を介して前記取付部(図示せず)に固定され、前記内側施療板211bは偏心偏角カム215を介して前記取付部(図示せず)に固定され、前記中間施療体212は偏心カム(図示せず)を介して取付部(図示せず)に固定される。
また、偏心偏角カム215と、偏心カム(図示せず)は、夫々軸受部を有している。
また、偏心偏角カム215によって外側施療板211aは所定角度傾き、偏心偏角カム215によって前記内側施療板211bは所定角度傾き、前記外側施療板211aの所定角度と前記内側施療板211bは180度位相が異なっている。
このような構成とすることで、使用者の身体を挟むような動作が可能である。
また、中間施療体212は偏心されており、楕円の軌跡を描いて動作を行なう。
このような構成とすることで、使用者の身体を押圧するような動作と擦るような動作が可能となっている。
また、中間施療体212の複数の施療突起212aの一部には、内部に磁石218が設けられている。前記揺動板208には、中間施療体212の施療突起212aに設けられた磁石218を検知する検出部219であるホールIC219が設けられている。
このような構成とすることで、前記検出部219が被検出部218である磁石218を検知する位置を左右一対の施療部201の停止位置とすることが可能である。
また、第二昇降機構204は、前記第二マッサージ部7を昇降させることが可能である。
前記第二マッサージ部7の第二昇降機構204は、後述する第一ガイドレール151に沿って昇降動作を行なう。
第二昇降機構204は、前記枠体205内に設置されており、昇降用の駆動源220(図4参照)と、昇降動作伝達部221と、第一軸体222と、第二軸体223を有している。
前記第一軸体222は、前記昇降用の駆動源220の駆動力を昇降動作伝達部221より受け、駆動する軸である。前記第一軸体222の両端部付近には、後述する一対の第一ガイドレール151に取付られるラック152に噛合うピニオン222aが設けられている。
また、両端部は前記ピニオン222aの取付位置よりさらに延設された延設部222bを有しており、前記両端部の延設部222bは、後述する第一ガイドレール151の側壁部153の溝154に位置するようになっている。
このような構成となっているため、前記溝154に延設部222bが挿入され、片側のみのラック152であっても第二マッサージ部7の昇降を可能としている。
また、前記第二軸体223の両端部223bは、後述する一対の第二ガイドレール171の溝172に保持されるようになっており、後述する第二ガイドレール171の屈曲に沿うように動作する。
このように、後述する第一ガイドレール151の溝154に前記第一軸体222の延設部222bが位置し、後述する第二ガイドレール171の溝172に前記第二軸体223の端部223bが位置することで、第二マッサージ部7の脱落を防止することが可能である。
また、前記枠体205には、検出部224と初期位置検出部225が設けられている。 前記検出部224は、第一ガイドレール151及び第二ガイドレール171の近傍に設けられた被検出部155を検出することで、第二マッサージ部7の位置を制御することが可能となっている。
前記検出部224は、移動方向に2つ並んで設置されており、どちらの検出部224から検知されたかをみることで進行方向を検知、制御することが可能である。
また、初期位置検出部225は、後述する被検出部155dを検知する。初期位置検出部225により検知された位置は、第二マッサージ部7の停止位置であり、脹脛を施療する位置となっている。
図3に示すマッサージ機1の背凭れ部2には、マッサージ部としての第三マッサージ部8が設けられており、第三マッサージ部8は後述する座部3の下方にある給排気装置32によって動作するエア施療部であり、使用者の肩にあたる部分に左右一対設けられており、使用者の腰にあたる部分に左右一対設けられている。
肩部の左右一対の背裏エアセル302a,背裏エアセル302bと腰部の左右一対の腰エアセル303a,腰エアセル303bは、背凭れ部2の幅方向の中央側に回動支点を有していてもよい。この左半身に対応する背裏エアセル302aと腰エアセル303aにより左マッサージ部8Lが構成され、右半身に対応する背裏エアセル302bと腰エアセル303bにより右マッサージ部8Rが構成されており、この左マッサージ部8Lと右マッサージ部8Rは、制御部31によってそれぞれ独立して駆動可能である。
背凭れ部2には、使用者の頭部を支持する枕部を有していてもよい。
また、前記枕部は、第六マッサージ部としてもよい。
前記座部3には、マッサージ動作の制御を行う制御部31と、各所に配置されたエア施療部にエアを給排気する給排気装置32と、マッサージ機1の動作を操作する操作部33とが備えられている。
また、座部3の座面には、マッサージ部としての第四マッサージ部9が設けられている。
第四マッサージ部9は、エア施療部であり、使用者の臀部を左右から押圧又は押し上げることが可能な座エアセル307,座エアセル308を有している。この左半身に対応する座エアセル307により左マッサージ部9Lが構成され、右半身に対応する座エアセル308により右マッサージ部9Rが構成されており、この左マッサージ部9Lと右マッサージ部9Rは、制御部31によってそれぞれ独立して駆動可能である。
また、座部3は、ベース12により固定されており、左右方向に所定距離を存して配置された床面に設置する対の脚フレーム12aと、左右方向を軸方向とする複数の枢軸12b〜12dと、を有している。
脚フレーム12aの後部には、床面を転動させるキャスター12eが設けられており、マッサージ機1の前部を持ち上げて、マッサージ機1を容易に移動させることができるようになっている。
ベース12には、椅子本体11をベース12に枢支する枢軸12bと、椅子本体11を前後に揺り動かすための後述する揺動機構部13の揺動駆動部131を固定する枢軸12c,枢軸12dを有している。
図11及び図12は、肘掛け部5を示す図である。図11は、肘掛け部5の断面形状を示す図である。図12aは肘掛け部5の斜視図である。図12bは肘掛け部を上方から見た図である。
座部3の両側面には、肘掛け部5が設けられており、前記肘掛け部5は、座部3と背凭れ部2に渡って取り付けられており、使用者の手先部,前腕部,上腕部までを支持できるようになっている。
肘掛け部5の内部は、第一内部面251と、第二内部面252と、第三内部面253と、開口254により形成されており、手先部,前腕部を肘掛け部5の内部に保持しできるようになっている。また、肘掛け部5の断面形状は、コノ字状となっており、開口254が斜め上方を向いている。
断面状態の第二内部面252は、一端に第一内部面251との第一接合部255と、他端に第三内部面253との第二接合部256を有しており、第一接合部255に第一内部面251の一端と取付け、第二接合部256に第三内部面253の一端を取付けることで、第一内部面251の他端と第三内部面253の他端が開口254側に位置するようになる。さらに、第三内部面253は、第一内部面251より上方へ位置するように第二接合部256に取付けられ、第一内部面251は、第三内部面253の下方へ位置するように、第一接合部255に取付けられ、コノ字状となる。
このような配置とするため、第二内部面252は所定角度もって固定されており、開口254を斜め上方へ向けることが可能となっている。
また、肘掛け部5は、左右で対象の構造となっている。
また、前記肘掛け部5の外側は、肘掛け部5の側方を覆う外側面257と、前記外側面257の上方位置から座部側へ向かって延設された上側面258によって形成されている。上側面258は使用者の手先側から肘側にかけて設けられており、手先側から肘側の間にある中途部258aが座部側へ最も延長されており、中途部258aを頂点に手先側及び肘側に向けて、上側面258の延設部分が短くなっていく。
言い換えれば、肘掛け部5の上側面258の手先側と肘側が切り欠かれているような形状となっている。
また、第五マッサージ部10の第三内部面253も手先側と肘側が切り欠かれたような形状となっている。
図12に示す前記肘掛け部5は、マッサージ部としての第五マッサージ部10を有しており、第五マッサージ部10は、エア施療部よりなる。
使用者の手先部を施療する手エアセル305a,305b,306a,306bと、使用者の前腕部を施療する前腕エアセル305c,305d,306c,306dと、が設けられている。
ここでは、左側の肘掛け部5を例にとって説明するが、右側の肘掛け部5も同様の構成となっている。
前記手エアセル305aと前腕エアセル305cは、前記肘掛け部5の第一内部面251に位置し、前記手エアセル305b,前腕エアセル305dは、前記肘掛け部5の第三内部面253に位置するように設けられる。
また、手エアセル305a,305b,前腕エアセル305c,305dは、第二内部面252に止着されるようになっている。
よって第二内部面252には、前記手エアセル305a,305b,前腕エアセル305c,305dに対応した位置に止着穴259が設けられている。
また、図4に示す様に、肘掛け部5に肩エアセル304a,肩エアセル304bを設けてもよい。肩エアセル304a,肩エアセル304bは、使用者の上腕や肩を横方向又は前方向からも押圧するエアセルであり、第三マッサージ部8の背凭れ部2に設けられた背裏エアセル302a,302bとで、使用者の上腕や肩を挟むように押圧できるように設けられている。
また、上腕の肩エアセル304a,304bの取り付け位置は、前記肘掛け部5であってもいいし、背凭れ部2の側面に直接取付けて、背凭れ部2の側方から突出して設けられていてもよい。
この左半身(左腕部)に対応するエアセル304a,305a〜305dにより左マッサージ部10Lが構成され、右半身(右腕部)に対応するエアセル304b,306a〜306dにより右マッサージ部10Rが構成されており、この左マッサージ部10Lと右マッサージ部10Rは、制御部31によってそれぞれ独立して駆動可能である。
フットレスト4は、座部3の前方に設けられており、第二マッサージ部7が配置されている。フットレスト4は、使用者の足部を保持する。
前記座部3に設けられた制御部31は、操作部33からの信号を受け、各エアセルにエアを給排する給排気装置32を駆動させる。
また、図4に示す様に給排気装置32は、ポンプP及び電磁弁36a〜36iを有しており、各電磁弁は、ポートが開かれるとエアセルにエアを給排する。なお、給排気装置32と各電磁弁と各エアセルとは配管でつながれている。
電磁弁36aは、前記第一マッサージ部6の左マッサージ部6Lの進退機構90の押出しエアセル301aへエアを給排気する電磁弁である。電磁弁36aと進退機構90の押出しエアセル301aの途中には、絞り37aが設けられている。また、押出しエアセル301aは、後述する押出しエアセル301bとは、別個に動作が可能であるが、同期させて同じタイミングで膨張収縮を行うことも可能である。
電磁弁36bは、前記第一マッサージ部6の右マッサージ部6Rの進退機構90の押出しエアセル301bへエアを給排気する電磁弁である。電磁弁36bと進退機構90の押出しエアセル301aの途中には、絞り37aが設けられている。また、押出しエアセル301bは、押出しエアセル301aとは、別個に動作が可能であるが、同期させて同じタイミングで膨張収縮を行うことも可能である。
すなわち、制御部31は、第一マッサージ部6について、左マッサージ部6Lと右マッサージ部6Rを独立して駆動可能である。
ポンプPと電磁弁36a,36bの間には、押出しエアセル301a,301bに供給されたエアが、他のエアセル302〜309へ流出することを防止する逆止弁36jが設けられている。各電磁弁36a,36bよりも上流側(ポンプP側)においては、共通の配管でポンプPに接続されているため、他のマッサージ部6〜10としてのエアセル302〜309にエアの供給を開始すると、押出しエアセル301a,301bに供給されたエアが他のエアセル302〜309へと流出しようとするが、逆止弁36jによりこの流出を防止できる。従って、重要な要素である第一マッサージ部6が、他のマッサージ部7〜10の動作による影響を受けて、不用意に動作(押出しエアセル301a,301bが収縮)してしまうことを防止できる。
電磁弁36cは、背凭れ部2の肩部分に設けられた背裏エアセル302aと腰部分に設けられた腰エアセル303aにエアを給排気する電磁弁である。背裏エアセル302aと腰エアセル303aは同期しており、同じタイミングで膨張収縮を行う。また、背裏エアセル302aと後述する電磁弁36eを駆動させて、肩エアセル304aを膨張させると、使用者の上腕部と肩部を挟んで押圧することが可能である。
電磁弁36dは、背凭れ部2の肩部分に設けられた背裏エアセル302bと腰部分に設けられた腰エアセル303bにエアを給排気する電磁弁である。背裏エアセル302bと腰エアセル303bは、同期しており、同じタイミングで膨張収縮を行う。また、背裏エアセル302bと後述する電磁弁36fを駆動させて、肩エアセル304bを膨張させると、使用者の上腕部と肩部を挟んで押圧することが可能である。また、前記腰エアセル303aと腰エアセル303bを膨張させることで、使用者の腰で固定保持することが可能である。
電磁弁36e及び電磁弁36fについては、左右の配置の違いはあるが、同じ構成なので、電磁弁36eを例に説明を行う。
電磁弁へ36eは、肘掛け部5に設けられた肩エアセル304aと手エアセル305a,305bと前腕エアセル305c,305dに給排気する電磁弁である。前腕エアセル305c,305dの途中には、絞り37bが設けられている。前腕エアセルに絞り37bが設けられているのは手エアセル305a,305bよりも前腕エアセル305c,305dの膨張を遅らせて施療のタイミングをずらすためである。
また、電磁弁36eと電磁弁36fを同時に開かずに片方ずつ開くようにしている。これは、両手腕を同時に施療すると、緊急時にマッサージ機1から脱出するのが困難になるため、片方ずつ電磁弁を開いている。
電磁弁36g及び電磁弁36hについては、左右の配置の違いはあるが、同じ構成なので、電磁弁36gを例に説明を行う。
電磁弁36gは、座部3に設けられ、使用者の臀部側にある座エアセル307にエアを給排気する電磁弁である。電磁弁36gと電磁弁36hは夫々独立して動作させることが可能であるため、臀部の左右を抑えて押圧したり、左右交互に膨張させてストレッチ動作が行える。
電磁弁36iは、フットレスト4に設けられ、第二マッサージ部7を使用者に向かって進退させる進退エアセル310を給排気するための電磁弁である。進退エアセル310を膨張させることで、第二マッサージ部7を使用者側へ進出させることができる。
なお、これら複数の電磁弁36a〜36iを開閉させることで各エアセルを膨張収縮させることができ、複雑な施療を可能としている。
例えば、電磁弁36a,電磁弁36bにより、押出しエアセル301aと押出しエアセル301bにエアを供給し、第一マッサージ部6を昇降させると、身体へ施療子81を突出させた状態で第一マッサージ部6が昇降するため、背筋を伸ばすようなマッサージが行える。
また、電磁弁36c,36d,36g,36hにより、腰エアセル303a,303bと、座エアセル307,308にエアを供給し、腰部を固定し、臀部が浮いた状態とすることができる。この状態で揉みマッサージや叩きマッサージを行うことで、マッサージ機1に座っていては施療できない臀部から腰にかけてマッサージすることができる。
図13は、第一ガイドレール151と第二ガイドレール171を示す図である。図13aは、第一ガイドレール151と第二ガイドレール171を示す図である。図13bは、第一ガイドレール151と第二ガイドレール171の断面形状を示す図である。
図14は、第一ガイドレール151を示す図である。
図15aは、第一ガイドレール151を示す図である。図15bは、第二ガイドレール171を示す図である。
第一ガイドレール151と第二ガイドレール171は、左右一対設けられている。前記第一ガイドレール151と第二ガイドレール171は、左右で同じ形状となっている。
第一ガイドレール151と第二ガイドレール171は、左右一対設けられており、前記第一ガイドレール151と第二ガイドレールは171、左右で同じ形状となっているので、左側の第一ガイドレール151と右側の第二ガイドレール171を例に説明を行う。
第一ガイドレール151は、使用者の身体長手方向に一体的に設けられており、頭部から脚部にかけて設けられている。
第一ガイドレール151は、前記背凭れ部2に対応する位置から前記座部3に対応する位置まで、湾曲部141aを介して連続的に延設された第一移動領域141と、前記フットレスト4に対応する位置から前記座部3に対応する位置まで、湾曲部142aを介して連続的に延設された第二移動領域142と、を有し、前記第一マッサージ部6は、第一昇降機構65を有し、前記第一昇降機構65の駆動により、前記第一移動領域141内を移動する。また、前記第一移動領域141から第二移動領域142までを移動可能としてもよい。前記第二マッサージ部7は、第二昇降機構204を有し、前記第二昇降機構204の駆動により、前記第二移動領域142内を移動する。また、前記第一移動領域141から第二移動領域142までを移動可能としてもよい。
この構成により、第一マッサージ部6は、第一移動領域141から第二移動領域142までを移動し、複数の施療箇所をマッサージすることが可能となっている。
第二マッサージ部7は、第二移動領域142から第一移動領域141までを移動し、マッサージを行うことが可能である。つまり、同時に同じ施療部位に対してマッサージを行うことも可能であるし、第一マッサージ部で胴体をマッサージし、第二マッサージ部で脚部をマッサージする等、身長方向における異なる部位に対して同時にマッサージすることもできる。
また、ガイドレールが背凭れ部に対応する位置からフットレストに対応する位置まで、湾曲部を介して形成されているため、腰部と臀部の境界部分や、大腿部とふくらはぎの境界部分に対して十分にマッサージすることができ、胴体から下半身までの部位を隈なくマッサージすることができる。
また、前記第一マッサージ部6が移動する第一移動領域141は、前記背凭れ部2から前記座部3の中途部の範囲内であり、前記第二マッサージ部7が移動する第二移動領域142は、前記フットレスト4から前記座部3の中途部の範囲内となっている。
また、図14には、衝突防止領域145が図示されている。
前記衝突防止領域145は、前記第一移動領域141の中途部から第二移動領域142の中途部に位置している。
前記衝突防止領域145には、衝突防止手段である後述する被検出部155bと被検出部155cが配置されている。また、後述する被検出部155bと被検出部155cとの間には、衝突防止手段であるストッパ159が位置しており、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7がストッパ159を越えて移動できないようになっている。
また、後述する被検出部155bと被検出部155cの信号を検知して、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7を制御する制御部31も衝突防止手段として機能している。
図13bに示す第一ガイドレール151の断面図は、L字状になっており、底部156と側壁部153を有している。底部156と側壁部153には夫々溝を有している。側壁部153の溝154は、第一マッサージ部6の第一軸体67の延設部67bと、第二マッサージ部7の第一軸体222bを保持するようになっている。また、底部156の溝158は、第一マッサージ部6及び第二マッサージ部7の昇降用のラック152を.固定するためのものであり、溝158の解放端は鉤状となっている。前記鉤状部分にラック152の端部を固定できるようになっている。
また、図13bに示す第二ガイドレール171の断面図は、コ字状になっている。コ字状の溝部172には、第一マッサージ部6の第二軸体68、第二マッサージ部7の第二軸体223が保持されるようになっている。
また、第一マッサージ部6の第一軸体67と第二軸体68は、線対称の位置に配置されており、第二マッサージ部7の第一軸体222bと第二軸体223も、線対称の位置に配置されている。このため、第一ガイドレール151は、使用者側に近い位置に配置され、第二ガイドレール171は、第一ガイドレール151の後方であり、第一ガイドレール151よりも使用者から遠い位置に配置されるため、線対称となった第一マッサージ部6の第一軸体67と第二軸体68と、第二マッサージ部7の第一軸体222bと第二軸体223を、第一ガイドレール151と第二ガイドレール171に保持させることが可能である。
また、図16〜図18に示す様に、第一マッサージ部6の第一軸体67と第二マッサージ部7の第一軸体222が第一ガイドレール151に保持され、第一マッサージ部6の第二軸体68と第二マッサージ部7の第二軸体223が第二ガイドレール171に保持された状態で、この第一ガイドレール151と第二ガイドレール171の位置関係により、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7の姿勢が変更される。例えば、第一ガイドレール151と第二ガイドレール171が近い位置にあると、第一マッサージ部6は使用者に対して略平行となり、第一ガイドレール151と第二ガイドレール171が遠い位置にあると、第一マッサージ部6は、使用者に対して斜傾状態となる。
このように、前記マッサージ機1は、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7の姿勢を変更する姿勢変更手段を有している。椅子本体11に設けられた第一ガイドレール151と第二ガイドレール171は、その位置関係により、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7の姿勢を変更する姿勢変更体143aとなっている。前記姿勢変更体143aの第一ガイドレール151と第二ガイドレール171の位置関係の変化を第一マッサージ部6と第二マッサージ部7に伝えるのが、第一マッサージ部6の第二軸体68と第二マッサージ部7の第二軸体223であり、姿勢変更体143aの姿勢変更作用を受ける姿勢変更作用体68,223となっている。
このようにマッサージ機1は、姿勢変更手段を有しており、前記姿勢変更手段は、姿勢変更体143aと、姿勢変更作用体68,223を有していることとなり、姿勢変更体143aは、椅子本体11に設けられており、姿勢変更作用体68,223は、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7に設けられていることになる。
また、姿勢変更体143aは、第一マッサージ部6及び第二マッサージ部7の姿勢維持する姿勢維持領域と、第一マッサージ部6及び第二マッサージ部7の姿勢変更する姿勢変更領域を有している。
姿勢変更領域は、前記第一ガイドレール151と第二ガイドレール171との距離間が変更される領域である。前記距離間が変更されることで、第一マッサージ部6及び第二マッサージ部7は姿勢が変更される。
姿勢維持領域は、前記第一ガイドレール151と第二ガイドレール171の距離間に変更がない領域であり、該領域では、第一マッサージ部6及び第二マッサージ部7は同じ姿勢を維持する。
前記距離間は、第二ガイドレール171を第一ガイドレール151に対して近い距離に配置する場合、第一マッサージ部6及び第二マッサージ部7が使用者へ近づく方向へ姿勢変更し、第二ガイドレール171を第一ガイドレール151に対して遠い位置に配置する場合は、第一マッサージ部6及び第二マッサージ部7が使用者から離れる方向へ姿勢変更する。
また、前記第一ガイドレール151は、使用者の頭部から腰部に対応する第一領域151aと、腰部から臀部に対応する第二領域151bと、臀部から大腿部に対応する第三領域151cと、膝部に対応する第四領域151dと、脚部に対応する第五領域151eがある。
前記第一ガイドレールの第一領域151aは、頭部付近と腰部に近づくにつれて、前記ガイドレールが使用者側へ接近していくようになっている。
前記第一ガイドレールの第二領域151bは、着座姿勢の使用者の腰部から臀部の屈曲に合わせて、屈曲している。
前記第一ガイドレールの第三領域151cは、起伏がなく略平坦状に形成されている。
前記第一ガイドレールの第四領域151dは、着座姿勢の使用者の膝部の屈曲に合わせて、屈曲している。
前記第一ガイドレールの第五領域151eは、起伏がなく略平坦状に形成されている。
前記第二ガイドレール171は、前記第一領域151aに対応する第六領域171aと、前記第二領域151bに対応する第七領域171bと、前記第三領域151cに対応する第八領域171cと、前記第四領域151dに対応する第九領域171dと、前記第五領域151eに対応する第十領域171eがある。
前記第二ガイドレール171の第六領域171aは、中央部が使用者側へなだらかに隆起するような形状をしており、第一ガイドレール151と第二ガイドレール171の距離間を徐々に変更している。
前記第二ガイドレール171の第七領域171bは、第六領域171aと第八領域171cの境界付近に屈曲部分を有している。
第六領域171aと第七領域171bの境界付近にある屈曲部は、第一ガイドレール151と第二ガイドレール171の距離間を、第七領域171bの中央部に向かうにつれて、近い状態、遠い状態、近い状態となるような弧を描くような形状をしている。
第八領域171cと第七領域171bの境界付近にある屈曲部は、第一ガイドレール151と第二ガイドレール171の距離間を、第七領域171bの中央部に向かうにつれて、遠い状態から近い状態になるように屈曲している。
前記第二ガイドレール171の第八領域171cは、略直線状となっており、第一ガイドレール151と第二ガイドレール171の距離間が変更されないので第一マッサージ部6又は第二マッサージ部7の姿勢を維持する領域となっている。
前記第二ガイドレールの第九領域171dは、着座姿勢状態の使用者の膝部分にあわせてマッサージユニットが大きく姿勢を変更する部分である。第八領域171cに位置する第二マッサージ部7が第十領域171eまで移動する場合、使用者は着座姿勢状態であるため、膝部は90°程度に屈曲している。つまり、第二マッサージ部7は、姿勢を膝の屈曲に合わせて変更する必要がある。よって、該第九領域171dは第二マッサージ部7の姿勢を大きく変更する領域となっている。
前記第二ガイドレール171の第十領域171eは、第一ガイドレール151と第二ガイドレール171の距離間を、第九領域171dと第十領域171cの境界部を近い状態とし、第十領域171eの中央部付近になるにつれて遠い状態となり、中央部から離れるにつれて近い状態となるように弧を描くような形状をしている。
第一ガイドレール151と第二ガイドレール171は、上記のような構成となっているので、使用者の各身体部位に合わせて第一マッサージ部6及び第二マッサージ部7の姿勢を変更することが可能となっている。
また、第一ガイドレール151と第二ガイドレール171の近傍には、被検出部155が複数設けられている。該被検出部155は、第一マッサージ部6の検出部101及び第二マッサージ部7の検出部224と初期位置検出部225により、検出される。
前記被検出部155は、第一領域151aの頭部側に第一被検出部155aと腰部側に第二被検出部155bと、第三領域151cの中途部に第三被検出部155cと、第四領域151dの膝裏側に第四被検出部155dと、第五領域151eの足部側に第五被検出部155eが設けられている。
また、第一被検出部155aと、第二被検出部155bと、第三被検出部155cと、第四被検出部155dと、第五被検出部155eは、磁石で形成されており、第一マッサージ部6の検出部101及び第二マッサージ部7の検出部224と初期位置検出部225は、ホールICである。
なお、検出部をホールICとし、被検出部を磁石としたが、他の検出手段を採用してもよい。
前記第一被検出部155aは、第一マッサージ部6の移動の上限位置のリミットセンサとなっており、前記第二被検出部155bは、第一マッサージ部6の移動の下限位置のリミットセンサとなっており、前記第三被検出部155cは、第二マッサージ部7の移動の上限位置のリミットセンサとなっており、前記第五被検出部155eは、第二マッサージ部7の移動の下限位置のリミットセンサとなっている。また、第四被検出部155dは、第二マッサージ部7の初期位置を決めており、第二マッサージ部7の初期位置検出部225により検知される。
また、第三領域151cには、ストッパ159が設けられている。前記ストッパ159は、第一ガイドレール151の溝154と、第一ガイドレール151のラック152に設けられる。
また第一ガイドレール151のラック152に設けられるストッパ159は、該ラック152に嵌入するように形成されるとともに、ラック152を第一ガイドレール151に固定できるようになっている。前記ストッパ159は、第一ガイドレール151の第二領域151bの中途部に設けられている。第一マッサージ部6の第一昇降機構65の第一軸体67の端部にある延設部67bは、前記ストッパ159により移動を制限され、前記第一マッサージ部6の第一昇降機構65のピニオン67aは、前記第一ガイドレール151のラック152に設けられたストッパ159により移動を制限されるようになる。
また、第二マッサージ部7の第二昇降機構204の第一軸体222の端部にある延設部222bは、前記ストッパ159により移動を制限され、前記第二マッサージ部7の第二昇降機構204のピニオン222aは、前記第一ガイドレール151のラック152に設けられたストッパ159により移動を制限されるようになる。また、第二ガイドレール7には、ストッパ等がもうけられていない。
また第一マッサージ部6の第一軸体67に設けられたピニオン67aと端部にある延設部67bが、第一ガイドレール151の第一領域151aから第二領域151bのストッパ159近傍までの距離を移動し、第一マッサージ部6の第二軸体68の両端部は、第二ガイドレール171の第六領域171aから第八領域171cの中途部まで移動する。
このように構成されているため、第一マッサージ部6は、使用者の背部と腰部と臀部までをマッサージすることが可能である。よって、第一マッサージ部6は、座部2の中途部分までを移動し、施療が可能となっている。
また第二マッサージ部7の第一軸体222に設けられたピニオン222aと端部にある延設部222bは、第一ガイドレール151の第五領域151eから第二領域151bのストッパ159までの距離を移動し、第二マッサージ部7の第二軸体223の両端部223bは、第二ガイドレール7の第十領域171eから第八領域171cの中途部まで移動する。
このように構成されているため、第二マッサージ部7は、使用者の足首と脹脛と膝と大腿部と臀部までをマッサージすることが可能である。よって、第二マッサージ部6は、座部2の中途部分までを移動し、施療が可能となっている。
つまり、第一マッサージ部6は、背凭れ部2から座部3の中途部まで移動することが可能であり、第二マッサージ部7は、フットレスト4から座部3の中途部まで移動することが可能であり、前記座部3は、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7がマッサージを行う共有領域となっている。
このように、第一マッサージ部6は、上半身を施療するのに適した構造であるので、背凭れ部2から座部3の中途部まで移動するようになっており、第二マッサージ部7は、下半身を施療するのに適した構造であるので、フットレスト4から座部3の中途部まで移動するようになっており、上半身と下半身に適したマッサージが施せるようなっている。
また、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7は、制御部31により、衝突しないように制御されている。
図17〜図18には、前記衝突防止領域145に第一マッサージ部6と第二マッサージ部7の何れかが侵入した状態の図が示されている。
図17には、第一マッサージ部6が下限位置のリミットセンサを超えて移動した場合の第二マッサージ部7の位置を示しており、図18には、第二マッサージ部7が上限位置のリミットセンサを超えて移動した場合の第一マッサージ部6の位置を示している。
前記制御部31は、第一マッサージ部6の下限位置のリミットセンサの信号を検知すると、第二マッサージ部7の移動を停止又は第二マッサージ部7を第一マッサージ部6から離れる方向へ移動させ、第二マッサージ部7の上限位置のリミットセンサの信号を検知すると、第一マッサージ部6の移動を停止又は第二マッサージ部7を第一マッサージ部6から離れる方向へ移動させる。
このように第一マッサージ部6と第二マッサージ部7を制御することで、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7の衝突をなくすことが可能である。また、この制御は前記衝突防止領域145内で行えばよく、常に第一マッサージ部6と第二マッサージ部7を監視する必要がない。このように衝突防止手段である前記第一マッサージ部6の下限位置のリミットセンサ(被検出部155b)と、前記第二マッサージ部7の上限位置のリミットセンサ(被検出部155c)と、制御部31により、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7の衝突を防止することが可能となっている。
なお、第一マッサージ部6は、被検出部155bを検知したとしても、ストッパ159まで移動することが可能である。第二マッサージ部7は、被検出部155cを検出したとしても、ストッパ159まで移動することが可能となっている。
この被検出部155bからストッパ159までの領域と、被検出部155cからストッパ159までの領域は、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7が衝突する可能性がある領域であるため、前記制御部31により、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7のいずれかが、衝突する可能性ある所定領域に入ったことを検知し、所定領域に入っていないマッサージ部を停止又は所定領域から離れる方向へと移動するように制御を行っている。
また、前記制御部31は、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7のいずれかが、衝突する可能性がある所定領域に入ったことを検知し、所定領域に入っていないマッサージ部を停止又は所定領域から離れる方向へと移動するように制御としたが、第一マッサージ部6の下限位置のリミットセンサの信号を検知すると、第二マッサージ部7を上限位置のリミットセンサまで移動させてもよいし、第二マッサージ部7の上限位置のリミットセンサの信号を検知すると、第一マッサージ部6を上限位置にまで移動させてもよい。このように制御することで、例えば、第一マッサージ部6が被検出部155bからストッパ159までの領域に位置していたとしても、第二マッサージ部7の上限位置のリミットセンサからの信号を検知すれば、第一マッサージ部6が第二マッサージ部7と衝突することない第一マッサージ部6の下限位置まで移動することができる。第二マッサージ部7においても、第二マッサージ部7が被検出部155cからストッパ159までの領域に位置していたとしても、第一マッサージ部6の上限位置のリミットセンサからの信号を検知すれば、第二マッサージ部7が第一マッサージ部6と衝突することない第二マッサージ部7の上限位置まで移動することができる。
これらの制御によって、前記衝突防止領域145内で第一マッサージ部6と第二マッサージ部7が衝突することを防ぎ、個々のマッサージ部の位置制御が複雑化することを防止することが可能である。
前記第一マッサージ部6の制御をより詳しく説明すると、制御部31は、第一マッサージ部6の下限位置のリミットセンサである被検出部155bからの信号を検知すると、第二マッサージ部7の移動を停止させるか、第二マッサージ部7を第一マッサージ部6から離れる方向へ移動するか、第二マッサージ部7の上限位置のリミットセンサまで移動するように制御されており、前記第一マッサージ部6を前記ストッパ159付近まで移動させることが可能となっている。
前記第一マッサージ部6をストッパ159付近まで移動させる場合、制御部31は、第一マッサージ部6の第一昇降機構65の駆動源(モータ)61のパルスを回転センサで検知して第一マッサージ部6の位置を制御している。前記制御部31には、被検出部155bからストッパ159までのパルス数が記憶されており、前記第一マッサージ部6の下限位置のリミットセンサである被検出部155bを検知したら、所定パルス数を検知するまで、第一マッサージ部6をストッパ159に向けて移動させる。
このようにして、第一マッサージ部6が下限位置を超えて移動しても、第二マッサージ部7に衝突しないように制御されている。
前記第二マッサージ部7の制御をより詳しく説明すると、前記制御部31は、第二マッサージ部7の上限位置のリミットセンサである被検出部155cからの信号を検知すると、第一マッサージ部6の移動を停止又は第一マッサージ部6を第二マッサージ部7から離れる方向へ移動するように制御されており、前記第二マッサージ部7を前記ストッパ159付近まで移動させることが可能となっている。
前記第二マッサージ部7をストッパ159付近まで移動させる場合、制御部31は、第二マッサージ部7の第二昇降機構204の駆動源(モータ)220のパルスを回転センサで検知して、第二マッサージ部7の位置を制御している。前記制御部31には、被検出部155cからストッパ159までのパルス数が記憶されており、前記第二マッサージ部7の上限位置のリミットセンサである被検出部155cを検知したら、所定パルス数を検知するまで、第二マッサージ部7をストッパ159に向けて移動させる。
このようにして、第二マッサージ部6が上限位置を超えて移動しても、第一マッサージ部6に衝突しないように制御されている。
また、図19に示すように、被検出部155bと被検出部155cを前記第一ガイドレール151と第二ガイドレール171に沿うように延長して配置してもよい。図19に示す被検出部155bと被検出部155cは、磁石部分をガイドレールに沿って設置してある。
第一マッサージ部6の検出部101のホールICが前記被検出部155bの磁石部分まで移動した場合、前記第一マッサージ部6の検出部101のホールICはオン状態となり、前記被検出部155bの磁石部分は、第一マッサージ部6の下限位置からストッパ159に至るまで設置されているので、この範囲内に検出部101のホールICが位置する場合は、オン状態が維持される。そして、前記制御部31は、第一マッサージ部6の検出部101がオン状態を維持している間、第二マッサージ部7を停止又は第一マッサージ部6から離れる方向へ移動させる。
また、第二マッサージ部7の検出部244のホールICが前記被検出部155cの磁石部分まで移動した場合、前記第二マッサージ部7の検出部244のホールICはオン状態となり、前記被検出部155cの磁石部分は、第二マッサージ部7の上限位置からストッパ159に至るまで設置されているので、この範囲内に検出部244のホールICが位置する場合は、オン状態が維持される。そして、前記制御部31は、第二マッサージ部7の検出部244がオン状態を維持している間、第一マッサージ部6の移動を停止又は第二マッサージ部7から離れる方向へ移動させる。
また、図20に示す様に、第一ガイドレール151の中途部から分割して第一移動領域141と第二移動領域142に分けてもよい。具体的には、第一ガイドレール151の第二領域151bのストッパ159を含む部分を取り除いて、第一ガイドレール151を第一移動領域141と第二移動領域142に分割している。
また、第二ガイドレール171も、中途部で分割されており、第七領域171bの一部を取り除いて、分割している。
この場合、第一マッサージ部6の上限位置のリミットセンサである被検出部155aの取り付け位置を第一移動領域141の頭部側の端部に設け、下限位置のリミットセンサである被検出部155bの取り付け位置を第一移動領域141の腰部側の端部に設ける。
このような構成とすることで、第一マッサージ部6は、被検出部155aと被検出部155bを検知することで、第一ガイドレール155の第一移動領域141から、脱落することを防ぐことが可能である。また、第二マッサージ部7の上限位置のリミットセンサである被検出部155cの取り付け位置を第二移動領域142の臀部側の端部に設け、下限位置のリミットセンサである被検出部155eの取り付け位置を第二移動領域142の足部側の端部に設ける。
また、第二ガイドレール171は、分断された第一移動領域141と分断された第二移動領域142に対応するように設けられている。
図21は、本発明の実施形態に係る椅子の揺動手段13を示す図である。揺動手段13の揺動動作は、制御部31によって制御されている。前記揺動手段13は、主として、椅子本体11をベース12に対して前後揺動可能に連結するリンク部材40、及びリンク部材40を揺動させる揺動駆動部131により構成されている。リンク部材40は、椅子本体11の下部に取り付けられ、ベース12に第1枢軸12bによって、揺動可能に椅子本体11が枢支されている。
図22は、揺動駆動部131を示す図である。
揺動駆動部131は、駆動源(モータ)132と、駆動源(モータ)132の駆動により伸縮するシリンダ133と、を有する直動式のアクチュエータにより構成されている。この揺動駆動部131は、基部133aが第2枢軸12cを介して枢支され、先部133bがベース12に第3枢軸12dによって枢支されている。
椅子本体11は、ベース12の揺動支軸である第1枢軸12bによって支えられているので、揺動手段13が駆動すると椅子本体11は、前記揺動支軸(第1枢軸12b)を中心に傾き(椅子本体の姿勢)を変更する。この揺動手段13により、椅子本体11を最も起立した状態と椅子本体11を最も倒伏した状態の範囲で傾き(椅子本体の姿勢)を変更することが可能である。
揺動駆動部131を駆動してシリンダ133を短縮させると、起立状態にある椅子本体11を倒伏状態へと移行させることができ、揺動駆動部131を駆動してシリンダ133を伸長させると、倒伏状態にある椅子本体11を起立状態へと移行させることができる。そして、駆動源(モータ)132を停止することにより、椅子本体11は、起立状態と倒伏状態の間における任意の位置で位置決めされる。
また、駆動源(モータ)132内部には、回転センサ134が設けられている。この回転センサ134は、ホールICであり、前記駆動源(モータ)132の軸132aにマグネットホルダー134aにより磁石134bを固定し、駆動源(モータ)132に設けたホールICによって、回転数を検知できるようになっている。
また、揺動駆動部131は、前記シリンダ133を最も伸長させた状態と、前記シリンダ133を最も短縮させた状態を検知できるように、第一センサ135aと第二センサ135bを有している。第一センサ135aを検知した位置は、椅子本体11が最も起立した状態となっており、第一センサ135aを検知する位置が椅子本体11の起限である。第二センサ135bを検知した位置は、椅子本体11が最も倒伏した状態となっており、第二センサ135bを検知する位置が椅子本体11の倒限となる。
また、シリンダ133は、ネジ棒133dと繋がっており、ネジ棒133dは、モータ132の回転によって、シリンダ133を伸縮させる。
また、第一センサ135aと第二センサ135bは、リミットスイッチであり、外部からの負荷により信号を出す。
前記シリンダ133の端部には、突起体133cが設けられており、前記突起体133cがシリンダ133の伸縮と共に移動することにより、前記第一センサ135aと前記第二センサ135bに負荷が与えられて、第一センサ135aと第二センサ135bから信号が発せられる。
また、第一センサ135a又は第二センサ135bを検知すると、椅子本体11の揺動方向を反転させるべく駆動源(モータ)132の回転方向を切り替えるように制御してもよい。
この制御を繰り返すことで、椅子本体11を前後に揺動させるロッキング動作が可能となる。また、回転方向の切り替えは、前記起限や倒限でなくてもよく、前記回転センサ134によって、パルスを検知して、あるパルス数を検知したら、回転方向の切り替えを行ってもよい。
また、フットレスト4の下面には、起立状態において床面と接触する弾性部材20が設けられている。従って、起立状態において、フットレスト4と床面の間に隙間を設けなくても床面を傷つけることがない上、椅子本体11を安定させることができる。また、被施療者は起立状態で着座するため、フットレスト4と床面の間に隙間があると、限界まで伸長したシリンダ133に対して更に伸長させる方向に力が作用して揺動駆動部131に過負荷がかかってしまうが、弾性部材20の作用によりこのような問題も解消できる。
図23は、操作部33を示す図である。図23aと図23bは、それぞれ異なる形態の操作部33を示すものである。
操作部33には、複数のボタン45が配置されており、マッサージ機1の電源ボタン45aと、急停止ボタン45bと、マッサージコースボタン45cと、椅子本体11の傾きを変化させるリクライニングボタン45dと、ロッキングボタン45eと、肩位置調整用のボタン45fと、第一マッサージ部6の位置変更ボタン45gと、第二マッサージ部7の位置変更ボタン45hと、各施療部を個別にマッサージできる個別マッサージボタン45iと、予め定められたプログラムに従って動作する左マッサージ部6L,8L〜10Lと右マッサージ部6R,8R〜10Rによって生じるマッサージ力のバランスを変更するバランス変更手段としてのバランスボタン45jが設けられている。
前記操作部33の電源ボタン45aは、マッサージ機1の電源のオン/オフを切り替えるボタンである。オン状態であれば、マッサージコースボタン45c、個別マッサージボタン45iを受け付けるようになっている。また、オフ状態であっても、リクライニングボタン45dの受付は可能となっている。
前記操作部33の急停止ボタン45bは、マッサージ機1の動作を強制的に中止するボタンである。急停止ボタン45bを操作することで、マッサージ機1は、施療動作やリクライニング動作を中止する。
前記操作部33のマッサージコースボタン45cは、複数設けられており、例えば全身をマッサージする全身マッサージコース、擦り動作を主にした擦りマッサージコース、ウエストやお腹を重点的にマッサージするウエストお腹マッサージコース、背筋を伸ばすなど身体を伸ばすことを目的としたストレッチコース、骨盤を締め上げる骨盤コース等、様々なコースが用意されている。
前記操作部33のリクライニングボタン45dは、椅子本体11の角度を変更することが可能であり、使用者の好みの姿勢に椅子本体11の角度を変更できる。
前記操作部33のロッキングボタン45eは、椅子本体11をロッキングさせるものであり、椅子本体11を前後に連続揺動させることができる。
前記操作部33の肩位置調整用のボタン45fは、第一マッサージ部6の位置を変更するものであり、第一マッサージ部6が検出した肩位置を変更する場合に用いる。
前記操作部33の第一マッサージ部6の位置変更ボタン45gは、第一マッサージ部6の位置を変更させるボタンであり、使用者の好む位置に第一マッサージ部6を移動させることが可能である。
前記操作部33の第二マッサージ部7の位置変更ボタン45hは、第二マッサージ部7の位置を変更させるボタンであり、使用者の好む位置に第二マッサージ部7を移動させることが可能である。
前記操作部33の各施療部を個別にマッサージする個別マッサージボタン45iは、エアのマッサージ部である第三マッサージ部8、第四マッサージ部9、第五マッサージ部10をそれぞれ駆動させるボタンである。
前記操作部33のバランスボタン45jは、各マッサージ部6〜10が定められたプログラムに従って動作するマッサージコース中において、左マッサージ部6L,8L〜10Lによって生じるマッサージ力と、右マッサージ部6R,8R〜10Rによって生じるマッサージ力と、のバランスを一括して変更するボタンである。マッサージコース実行中は、各マッサージ部6〜10が定められた順序、回数、強さで所定時間動作する訳であるが、バランスボタン45jを操作することにより、バランスボタン45jの操作開始からマッサージコース終了までの間における左マッサージ部6L,8L〜10Lと右マッサージ部6R,8R〜10Rによって生じるマッサージ力のバランスを一括して設定することができる。変更後のバランスの設定は、マッサージコースが終了するか、再度変更されるまで継続する。
具体的には、左マッサージ部6L,8L〜10Lによって生じるマッサージ力を相対的に強くする「左強め」、右マッサージ部6R,8R〜10Rによって生じるマッサージ力を相対的に強くする「右強め」、左右のマッサージ部6L,8L〜10L,6R,8R〜10Rによって生じるマッサージ力を略均等にする「左右同じ」の中から、被施療者が好みに応じて選択することができる。なお、ここでいうマッサージ力とは、各マッサージ部がマッサージ(揉み又は叩き)を行う回数及び/又は強さ(エアセルの膨張量)に対応していることが好ましい。
例えば、「左強め」に設定した場合は、バランスボタン45jの操作開始からマッサージコース終了までの間継続して、左半身に対応する第三〜第五マッサージ部8L〜10Lによるマッサージ回数(膨縮回数)と膨張量が右半身よりも相対的に多くなるとともに、左半身に対応する第一マッサージ部6Lが右半身よりも進出した状態となる。また、左右で対をなすマッサージ部6,8〜10全てについて、マッサージ力のバランスを一括変更する態様を例示したが、例えば、第一マッサージ部6のバランスを個別に変更できるように、各マッサージ部6,8〜10についてバランスを個別に変更可能としてもよい。また、動作させるマッサージ部(例えば、第一マッサージ部6)と、当該マッサージ部によるマッサージ動作(例えば、揉み、叩き、又は揉み叩き等)と、を被施療者が選択してマッサージを行う場合であっても、左右のマッサージ力のバランスを変更することが可能である。例えば、第一マッサージ部6による揉みマッサージを選択した場合は、左右のマッサージ部6L,6Rが進退を繰り返しながら揉みマッサージを行うようにプログラムされており、揉みマッサージ中の左右のマッサージ部8L,8Rの進出量を、バランス変更ボタン45jにより一括して調整することができる。
また、操作部33の内部には、発光部46が設けられており、操作部33に設けられた透光部47より、発光部46の光が確認できるようになっている。
例えば、電源ボタン45aの付近には、オン状態とオフ状態が視認できるように、発光部が2つ設けられており、オン状態であれば緑色に発光し、オフ状態であれば、オレンジ色に発光するようになっている。また、マッサージコースボタン45cなどは、現在実施しているコースがわかる様にコース中は、マッサージコースボタン45cに対応する位置に設けられた発光部46が点灯するようになっており、リクライニングボタン45dや位置変更ボタン45g,45hを押している間中に、発光部46が点灯するようになっている。
また、図23aに示す通り、操作部33にはマッサージ機を模した図を印刷してもよい。印刷されたマッサージ機には、複数の透光部47が設けられている。
前記複数の透光部47は、第一ガイドレール151の形に配置されており、前記第一マッサージ部6と第二マッサージ部7の現在位置が点灯するようになっている。
この様にして、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7の現在位置がわかる様になっている。
第一マッサージ部6の移動に伴い、点灯位置が移動していくようになっており、第一マッサージ部6の現在位置が視認できるようになっている。
また、第二マッサージ部7も同様であり、移動に伴い点灯位置が移動していくようになっており、第二マッサージ部7の現在位置が視認できるようになっている。
また、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7を区別できるよう、それぞれ別の色の発光部46でその位置を示すようになっている。
また、マッサージ機の座部3においては、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7が前記第一ガイドレール151を共有する部分であるので、2つの発光部が点灯するようになっていてもよい。
また、図23bに示す操作部33には、人体を模した人型が印刷されており、人型には、複数の透光部47が設けられている。
前記複数の透光部47は、人体の長手方向のツボ位置に沿って設けられており、現在施療している箇所が点灯するようになっている。
また、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7の位置がわかる様になっている。
第一マッサージ部6が移動に伴い、点灯位置が移動していくようになっており、第一マッサージ部6の現在位置が視認できるようになっている。
また、第二マッサージ部7も同様であり、移動に伴い点灯位置が移動していくようになっており、第二マッサージ部7の現在位置が視認できるようになっている。
また、肩位置検出中も、第一マッサージ部6の現在位置を点灯させるので、施療者の肩位置を示すようになっている。このようにすることで使用者の肩位置を視認することが可能となっている。
前記制御部31は、第一マッサージ部6の進退機構90を利用して、マッサージを行うことが可能である。
図24と図25と図26と図27は、第一マッサージ部6の進退機構90を利用してマッサージを行っている図である。
図24aは、左右の施療子81を進出させた状態を示す図である。図24bは、左側施療子81を進出させた状態を示す図である。
図25aは、第一マッサージ部6が臀部付近に位置している状態を示す図である。図25bは、第一マッサージ部6が右側施療子81を進出させた状態を示す図である。図25cは、第一マッサージ部6が右側施療子81を進出させ、臀部から肩付近まで上昇した状態を示す図である。
図26aと図26bは、幅変更機構69により、進出させた状態の左側施療子81と進出させない状態の右側施療子81を幅方向に移動させた図である。
図27は、幅変更機構69によって移動する施療子81の軌跡を示す図である。
図24及び図25に示す様に、制御部31は第一マッサージ部6の左マッサージ部6Lの進退機構90と右マッサージ部6Rの進退機構90を制御し、左右いずれかのマッサージユニット6L,6Rの施療子81を進出させた状態でマッサージすることが可能である。このような状態でマッサージを行うので、使用者は突出した施療子81によって、身体が傾けられる。使用者が傾いた状態となるため、使用者と施療子81の当接の仕方が変更される。
施療子81を進出させていない状態や、進出量が同じ状態となっている場合、使用者と施療子81の当接の仕方は、図24aに示す通り、施療子81の外延部分91のみが使用者へ当接している状態となる。一方の施療子81を進出させた状態では、図24bに示す通り、使用者と施療子81の当接の仕方は、施療子81の外縁部分91と、施療子81の中心部92から外縁部分91の間にある中部分93が使用者へ当接する。
また、左側施療子81と右側施療子81は所定間隔94を設けて配置されており、前記左側施療子81と右側施療子81の間にある所定間隔94は、施療子81を進出させない状態や、進出量が同じ状態である場合は、施療子81が当接できず施療を行えない領域となっている。
しかし、一方の施療子81を進出させて使用者を傾いた状態とすることで、進出した施療子81の外縁部分91と中部分93が身体へ当接することになるので、前記所定間隔94の施療が行えない領域に施療子が届くこととなり、従来では施療できなかった箇所へ施療することが可能である。
また、前記所定間隔94には、背骨が位置しており、背骨の際にある筋肉をマッサージすることが可能である。
また、前記制御部31は、左マッサージ部14又は右マッサージ部15のいずれか一方の施療子81を進出させた状態で、第一マッサージ部6を身体長手方向に移動させながらマッサージを行うことが可能である。
図25bでは、右側のマッサージユニット14の施療子81を進出させている。図25cに示す通り、一方の施療子81を進出させた状態で第一マッサージ部6を身体長手方向へ移動させることで、身体を捻りながら、身体を伸ばすことが可能となる。
このような動作を行う場合、前記制御部31は、 前記進退機構90により、左右の施療子81のいずれかを進出させる第一ステップと、前記施療子81の進出状態を維持する第二ステップと、前記施療子81を身体の長手方向に移動させる第三ステップとにより、マッサージ動作を行なう。
前記第一ステップにより、左右の施療子81のいずれかが進出するので、使用者が傾いた状態となる。前記第二ステップにより、施療子81の進出状態が維持されるので、使用者が傾いた状態が維持される。前記第三ステップにより、施療子81が使用者の長手方向に移動するので、使用者は捻られながら身体が伸ばされる。このような動作により、使用者の身体を捻りながら伸ばすことが可能となっている。
また、制御部31は、第一マッサージ部6の第一昇降機構65を制御し、第一マッサージ部6を第一ガイドレール151と第二ガイドレール171に沿って動作させる。また、昇降動作は、臀部から頭部に向けて移動する動作であっても、頭部から臀部に向けて移動する動作であってもよく、一方の施療子81が突出した状態で、昇降動作を行うので、使用者の身体が捻られながら伸ばされる動作となる。
また、前記制御部31は、第一マッサージ部6が有する幅変更機構69を制御することも可能である。
前記幅変更機構69(図6参照)は、揉み動作を行う駆動源62、前記駆動源62からの駆動力を減速する減速機構(図示せず)と、前記減速機構(図示せず)に連結され、揉み動作を行なう揉軸71と、前記揉軸71の途中で所定の角度で曲げられた偏角部(図示せず)により、構成されている。
図27に示す様に、前記幅変更機構69は、左右の施療子81同士の所定間隔94を変更することが可能であり、同時に施療子81に揉み動作を行わせることが可能である。
幅変更機構69を駆動することで、使用者の部位の幅に合わせたマッサージが可能である。
例えば、肩部では左右の施療子81同士の間隔を広く、腰部では左右の施療子81同士の間隔を狭くすることが可能である。また、施療部位の大きさにかかわらず、左右の施療子81同士の間隔を狭くしたり、広くしたりすることも可能である。このように幅変更機構69により、施療子81を部位に合わせて幅変更し、適切なマッサージを行うことが可能である。
また、幅変更機構69は、駆動させ続けることで揉み動作を行うことが可能である。揉み動作は、使用者の背部の幅方向に楕円軌跡を描くように動作し、さらに、前記楕円軌跡は使用者の厚み方向に前後往復するように楕円軌跡を描く。つまり揉み動作中は、左右幅方向の動作と指圧のような動作が組み合わされておこなわれており、使用者は若干前後に揺り動かされながら揉み動作を受けることとなる。
このような揉み動作と前記施療子81の進出動作を組み合わせることで、使用者の傾き具合を変更しながら施療を行うことが可能となり、更に身体長手方向の移動を合わせると、使用者を傾けた状態としながら、揉み動作で使用者を揺り動かして、身体長手方向へ移動し、使用者の傾いた状態を変化させながら、身体を捻り、伸ばすことが可能である。
また、施療子81を進出させた状態で揉み動作を行うので、指圧した状態で揉みマッサージを行うことができ、揉みマッサージの体感を強くすることが可能である。
また、制御部31は、幅変更機構69(揉み動作)を制御して駆動範囲を設定することが可能である。
図27に示す様に、前記施療子81の進出動作と幅変更機構69の駆動範囲の設定により、施療箇所を指圧し、指圧した状態から駆動範囲を設定した幅変更を行うことで、施療箇所を捻りこむような指圧が実現できる。
前記制御部31は、前記進退機構90により、左右の施療子81のいずれかを進出させる第一ステップと、前記施療子81の進出状態を維持する第二ステップと、前記第二ステップの後に、前記幅変更機構69により前記施療子81を接近させる第三ステップと、前記第三ステップの後に、前記施療子81の接近状態を維持する第四ステップとにより、マッサージ動作を行なう。
また、制御部31は、前記幅変更機構69の前記駆動範囲を制御しており、施療子81の幅を細かに設定することが可能である。
図27では、施療子81が揉みマッサージ(幅変更)している際の動作を示しており、施療子81は楕円形の移動軌跡を描いて動作を行う。前記移動軌跡上には、A位置とB位置とC位置とD位置が例示されている。左右対の施療子81がA位置にあるときを幅広、左右対の施療子81がB位置にあるときを幅狭、前記左右の施療子81がC位置とD位置にあるときが幅中となっている。
また、前記A位置は使用者の背骨から施療子81が最も離間した状態であり、前記B位置は使用者の背骨に施療子81が最も近接した状態の位置であり、前記C位置は前記A位置とB位置の中間位置であって、後述するD位置と最も離間した状態の位置であり、前記D位置は前記A位置とB位置の間であって、前記C位置と最も離間した状態の位置である。
前記捻り込み指圧を行う場合、前記C位置又はD位置からB位置に向かって幅変更機構69を駆動させることが必要となる。この前記C位置又はD位置からB位置に向かって幅変更機構69を駆動させる動作が前記第三ステップの動作となる。また、第三ステップは、施療子81を進出させる第二ステップの後に行われるので、使用者に施療子81が当接し、押圧された状態が維持されており、この状態で前記C位置又はD位置からB位置に向かって幅変更機構69を駆動させると、使用者の施療部に施療子81を捻り込むような指圧が可能となる。更に、幅変更機構を駆動させて捻り込んだ状態を維持するためより強い指圧を体感することが可能である。
また、使用者は傾けられた状態となっているので、施療子81の外縁部分91と中部分93が当接しており、当接状態を維持したまま施療子81を背骨側に動作させる。よって背骨付近の筋肉を施療子81の動作方向に捻るような動作となり、捻り込むような動作を行うことができる。
また、図24a,図24bに示す様に、前記制御部31は、左右のマッサージユニット14,15の施療子81を進出させた状態から、左右のマッサージユニット14,15のうちいずれかの施療子81を退出させる動作を行うことが可能である。左右のマッサージユニット14,15の施療子81を進出させた状態から、一方のマッサージユニットの施療子81を退出させる動作を行うことで、使用者の身体を傾かせることが可能であり、施療子81の身体への食い込みが大きくなり、より施療感が増す。
この後、前述のマッサージ動作を行うことが可能である。
また、図29に示す様に、前記制御部31は、前記左マッサージ部14の進退機構90を制御し、左側施療子81を使用者側へ進出させ、前記右マッサージ部15の進退機構90を制御し、右側施療子81を使用者側へ進出させ、前記左側施療子81の進出量と前記右側施療子81の進出量を異ならせてマッサージを行うことが可能である。
図29では、検出位置A〜Gにおける左側施療子81と右側施療子81の進出量が示されており、左右で異なる進出量で施療を行っている。
施療者の体は、左半身と右半身で凝り具合が異なり、同じ進出量でマッサージを行ったとしても施療が適切でない場合があり、左右の進出量を異ならせてマッサージを行うことで、左半身と右半身の凝りに合わせてマッサージを行うことができる。
前記第一マッサージ部6は施療箇所で左マッサージ部14の進退機構90と右マッサージ部15の進退機構90を駆動させ、施療子81を進出させる。前記進退機構90は、エアセルで形成されているので、使用者の荷重により、膨張状態のエアセル301が変形される。また、使用者の施療箇所が凝っている場合、左右で施療箇所の固さが異なってくる。このため、膨張状態のエアセル301の変形具合が左右で異なり、この変形具合により左右の施療子81の進出量が異なってくる。施療箇所が固い場合は、前記エアセル301の変形が大きく、施療箇所が柔らかい場合は、前記エアセル301の変形が小さい。
さらに、前記エアセル301には、圧力センサ(図示せず)が設けられているため、エアセル301に荷重がかかりすぎた場合、エアセル301内部の空気を逃がす様に、所定量の空気を外部に放出する弁体(図示せず)が設けられている。この弁体(図示せず)の作用によっても、左右の施療子81の進出量は変更される。
この様にして、左右の施療子81の進出量を左半身及び右半身の凝り具合にあわせてマッサージすることが可能である。
また、図28は、左側施療子81の進出量と右側施療子81の進出量を、検出する検出部95が示されている。左側施療子81の進出量と右側施療子の進出量81は、検出部95により検出されている。左マッサージ部14は、進退機構90により使用者側へ進出した左側施療子81の進出量を検出する左側検出部96を有しており、右マッサージ部15は、進退機構90により使用者側へ進出した右側施療子81の進出量を検出する右側検出部97を有している。
左側検出部96と右側検出部97は構成が同じなので、左側検出部96を例に説明を行う。
前記左側検出部96は第2アーム80の第一施療子支持体82に設けられ、被検出部98は第二施療子支持体83に設けられている。
前記左側検出部96は、光学式のセンサである。左側検出部96は、受光部96aと発光部96bを有している。前記左側検出部96は、前記受光部96aと発光部96bが対向するように設置されており、前記受光部96aと発光部96bの間を被検出部98である複数の孔99を有する長方形状の板が移動するようになっている。
前記被検出部98には、前記発光部96bからの光を遮る箇所と、発光部96bからの光が受光部96aまで届く孔99が所定間隔で設けられており、前記孔99の数を検出することで、前記左側施療子81の進出量と前記右側施療子81の進出量を知ることが可能となる。
更に制御部31は、図31に示す様に、検出された左側施療子81の進出量と右側施療子81の進出量を比較し、その差から左側施療子81の押圧力と右側施療子81の押圧力を設定することが可能となっている。
図31aは、検出された左側施療子81の進出量と右側施療子81の進出量とその差を示す図である。図31bは、前記差から設定された押圧力を示す図である。
左右の押出しエアセル301a,301bに同じ量のエアを給気して、使用者の身体に当接させた状態の前記左側施療子81の進出量と右側施療子81の進出量を比べることで、施療者の左半身及び右半身の硬さや、左右の歪みを知ることが可能である。そして、進出量の少ない方はエアの給気量を多くするように設定し、凝りの大きい半身に対して強いマッサージを行う。
このようにして、左右の施療子81に適切な押圧力で、左半身及び右半身を押圧することが可能である。
また、前記左側施療子81の進出量と右側施療子81の進出量の検出結果は、記憶部48(図4参照)に記憶されるようになっている。
また、図30に示す様に、前記制御部31は、検出した左側施療子81の進出量と右側施療子81の進出量を利用して、使用者の施療部位を特定することが可能である。
図30では、左右の施療子81の進出量から使用者の背中の凹凸状態を読み取り、凹凸状況から部位を特定している。前記第一マッサージ部6は、第一ガイドレール151に沿って臀部より肩に向けて上昇していく。
第一マッサージ部6の上昇する過程で、腰部のように大きく凹んでいる箇所では、進退機構90の進出量は大きくなり、肩部付近は、腰部に比べて突出しているので、進退機構90の進出量は小さくなる。また、肩の上部に位置した場合は、施療子81にかかる負荷がなくなるので、進出量は大きくなる。
このような凹凸状況を検出することで、使用者の部位を特定している。
また図32に示す様に、前記制御部31は、検出した左側施療子81の進出量と右側施療子81の進出量の差が所定値を超えた箇所を施療箇所とすることが可能である。
前記第一マッサージ部6は、進退機構90のエアセル301a,エアセル301bに所定量のエアを給気して、左右の施療子81の進出量を検出し、記憶部48に左右の施療子81の進出量を記憶させる。
記憶させた左右の施療子81の進出量を比較し、左右の施療子81の進出量の差が所定値を越える箇所は、凝っている箇所と判定する。
また、左右の施療子81の進出量の差で凝っている箇所を判定するので、使用者の個人差に合わせて施療が可能である。
このように凝りのある部位を特定し、マッサージを施すことが可能である。
また、凝っている部位の特定方法は、前記左右のマッサージユニット14,15の進退機構90を進出させた状態とし、前記第一マッサージ部6を昇降させ、検出部95によって検出された左右の施療子81ごとの進出量を記憶部48に記憶し、前記左側施療子81の進出量と右側施療子81の進出量を比較し、進出量に所定値を超える差がある箇所を施療箇所と判定部49が判断することにより、凝っている部位を特定している。この様にして、施療箇所を特定できる。
図33,図34は、本発明の実施形態に係る椅子本体を示す図である。図33aは、椅子本体11が起限の位置にある状態を示す図である。図33b,図33cは、椅子本体11が傾きを変更した状態を示す図である。図32dは、椅子本体11が倒限位置にある状態を示す図である。
図34は、椅子本体11の傾きの変更を示す図である。椅子本体11は、前記揺動支軸(第1枢軸12b)が下方向にあるため、上方向に凸状の弧を描くように揺動している。
図35は、本発明の実施形態に係る椅子本体の揺動動作を模式的に示した図である。連続揺動の揺動端部での第一停止時間と第二停止時間を模式的に示している。
図35に示す2点鎖線は、椅子本体11が起限側からと倒限側へ傾動する往路である。また、倒限側が往路端部となる。往路端部とは、往路から復路へ切り替わる位置である。
破線は、椅子本体11が倒限側からと起限側へ傾動する復路である。また、起限側が復路端部となる。復路端部とは、復路から往路へ切り替わる位置である。
また、実線は、停止時間を示しており、往路端部での第一停止時間と、復路端部での第二停止時間を示している。
図35aは、椅子本体11が不規則に揺動している状態を模式的に示している。図35bは、椅子本体11が連続揺動する揺動端部での第一停止時間と第二停止時間を略同一にした状態を模式的に示している。
椅子本体11に使用者が腰掛けた場合、椅子本体11の背凭れ部2側が重たくなり、背凭れ部2側の重さとフットレスト4側で重さに差ができる。この状態で、椅子本体11を揺動させた場合、揺動動作の一端で椅子本体11が停止する第一停止時間と揺動動作の他端で椅子本体が停止する第二停止時間が不規則となる。つまり、揺動動作により往復動を行う椅子本体11は、往路方向から復路方向へ動作が切り替わる端部での第一停止時間(慣性がなくなるまでの時間)と、復路方向から往路方向へ動作が切り替わる端部での第二停止時間(慣性がなくなるまでの時間)は、規則的でなくなり揺動動作が不規則となっており、第一停止時間は第二停止時間より長くなっている。
また、椅子本体11の背凭れ部2の揺動動作をみてみると、揺動動作により、重力に準ずる方向である往路と重力に抗する方向である復路で揺動する。よって、往路から復路へ切り替わる往路端部の第一停止時間は、復路から往路へ切り替わる復路端部の第二停止時間より長くなっている。
また図35aに示すように、背凭れ部2は、使用者の体重や重力の影響を受けやすい箇所であり、揺動動作の一端で停止する第一停止時間と揺動動作の他端で停止する第二停止時間は不規則となっており、第一停止時間は第二停止時間より長くなっている。なお、フットレスト4も同様に使用者の体重や重力の影響を受けて、揺動動作の一端で停止する第一停止時間と揺動動作の他端で停止する第二停止時間が不規則なっており、第一停止時間は第二停止時間より長くなっている。このように前記第一停止時間と前記第二停止時間が規則的でなく不規則であることから、椅子本体11の揺動動作が先読みしづらくなっている。
そこで、図35bに示す様に制御部31は、第一停止時間と第二停止時間を略同一とする制御を行っている。この様に制御することで、使用者が予測しやすい規則的な揺動動作となり、安心感を与えることが可能となっている。
また、制御部31は、第一停止時間と第二停止時間を略同一とする制御を行う場合、第一停止時間と第二停止時間のうち停止期間の長いほうに、停止時間を合わせるように制御されている。図35aに示す通り、重力や体重等の影響から椅子本体11の前記揺動動作は、復路から往路に切り替わる際の第二停止時間より、往路から復路に切り替わる際の第一停止時間のほうが長い。前記制御部31は、第一停止時間に合わせて、第二停止時間を第一停止時間と略同一となるように停止時間を延長する制御を行う。
このような構成とすることで、使用者が予測しやすい揺動動作となり、安心感を与えることが可能となっている。
図36は、椅子本体11の揺動範囲136と傾動範囲137を示す図である。椅子本体11は、連続揺動を行う場合、傾動範囲内137で揺動を行っている。
図37は、本発明の実施形態に係る揺動手段13の制御を示す図である。制御部31が、前記揺動範囲136を変更している。
図37aは、揺動範囲136を徐々に縮小させていく制御を示す図である。図37bは、揺動範囲136を徐々に拡大させていく制御を示す図である。
図38は、本発明の実施形態に係る椅子本体の傾動範囲137と揺動範囲136を示す図である。図37に示す揺動範囲136を模式的に示した図である。
図38aは、図37aの第一揺動範囲136aを示している。図38bは、図37aの第二揺動範囲136bを示している。図38cは、図37aの第三揺動範囲136cを示している。図38dは、図37bの第一揺動範囲136aを示している。図38eは、図37bの第二揺動範囲136bを示している。図38fは、図37bの第三揺動範囲136aを示している。
制御部31は、椅子本体11を連続揺動させる場合、揺動駆動部131の回転センサ134によりモータ132の回転パルスを検知し、前記回転パルス数で、往路の移動範囲と復路の移動範囲を決定し、これを揺動範囲136としている。例えば、パルス数を「30」とした場合、回転センサ134が30回パルスをカウントするまで椅子本体11を倒伏させ、回転センサ134が30回パルスをカウントしたら、モータ132の反対に回転させて、再び回転センサ134が30回パルスをカウントするまで椅子本体11を起立させる。
この様に、モータ132の回転パルス数で椅子本体11の揺動範囲136を設定するため、椅子本体11が起きた状態となる起限と椅子本体11が倒れた状態となる倒限の傾動範囲137内で椅子本体11を揺動させることが可能である。
また、揺動範囲136の端部を起限と倒限としてもよいが、起限と倒限を揺動範囲136の端部とすると、揺動動作により起限まで椅子本体11が起き上がってしまうので、使用者を背凭れ部2に寝かせた状態で揺動させ続けることができないので、リラックスできない。また、揺動動作により倒限まで倒れる動作を行うと、起限から倒限までの距離が長く、長い距離の後傾は、使用者に不安感を与えやすい。よって、起限から倒限までの間で、椅子本体11を揺動動作させることが好ましい。
また図37aに示す様に、第一揺動範囲136aは往路と復路パルスカウントを「30」とし、第二揺動範囲136bは往路と復路パルスカウントを「28」とし、第三揺動範囲136cは往路と復路パルスカウントを「26」として、徐々に揺動範囲136を小さくしていくことも可能である。
この様に揺動範囲136を徐々に小さくしていき、最終的に揺動範囲136の往路と復路のパルスカウントを「0」になるように制御し、揺動動作の終わりを使用者に感じさせたり、使用者の睡眠を妨げないようにすることが可能である。
図37bに示す様に、第一揺動範囲136aは往路と復路パルスカウントを「30」とし、第二揺動範囲136bは往路と復路パルスカウントを「32」とし、第三揺動範囲136cは往路と復路パルスカウントを「34」として、徐々に揺動範囲136を大きくしている。
この様に揺動範囲136を徐々に大きくしていき、揺動動作の振幅の変化により、使用者をよりリラックスさせることが可能である。
この様に揺動範囲136を徐々に大きく又は徐々に小さくしていく様に制御することが可能である。
図39は、本発明の実施形態に係る揺動手段の制御を示す図である。図39aは、揺動位置を徐々に起限へ近づける制御を示す図である。図39bは、揺動位置を徐々に倒限へ近づける制御を示す図である。
図40は、本発明の実施形態に係る椅子本体の傾動範囲137と揺動範囲136を示す図である。図39に示す揺動位置を模式的に示した図である。
図40aは、図39aの第一揺動範囲136aを示している。図40bは、図39aの第二揺動範囲136bを示している。図40cは、図39aの第三揺動範囲136cを示している。図40dは、図39bの第一揺動範囲136aを示している。図40eは、図39bの第二揺動範囲136bを示している。図40fは、図39bの第三揺動範囲136cを示している。
制御部31は、連続揺動する位置が期限側又は倒限側へ近づいていく様に制御することが可能である。揺動位置の変更は、椅子本体11が移動する往路と復路のパルスカウントを変更することで、変更している。
図39aに示す様に、第一揺動範囲136aの往路のパルスカウント「30」、第一揺動範囲136aの復路のパルスカウントを「35」とし、第二揺動範囲136bの往路のパルスカウント「30」、第二揺動範囲136bの復路のパルスカウントを「35」とし、第三揺動範囲136cの往路のパルスカウント「30」、第三揺動範囲136cの復路のパルスカウントを「35」とすると、連続揺動の位置が徐々に起限に近づくことが可能である。
この様に徐々に起限に近づくことで、椅子本体11が起限へ接近していき、起立状態となっていくので、使用者を覚醒させることが可能である。
図39bに示す様に、第一揺動範囲136aの往路のパルスカウント「35」、第一揺動範囲136aの復路のパルスカウントを「30」とし、第二揺動範囲136bの往路のパルスカウント「35」、第二揺動範囲136bの復路のパルスカウントを「30」とし、第三揺動範囲136cの往路のパルスカウント「35」、第三揺動範囲136cの復路のパルスカウントを「30」とすると、連続揺動の位置が徐々に倒限に近づくことが可能である。
この様に徐々に倒限に近づくことで、使用者をより倒伏させた状態の椅子本体11に凭れかけさせることが可能となり、よりリラックスさせることが可能となる。
図41は、本発明の実施形態に係る椅子本体の揺動動作のフローを示す図である。
図42は、本発明の実施形態に係る椅子本体の揺動動作を示す図である。また、揺動端部での前記第一マッサージ部6と第二マッサージ部7の位置が図示されている。図43は、制御部31が椅子本体11の揺動制御を行うためのパルスカウントが示されている。
マッサージ部6,7が椅子本体11の揺動に連動して昇降動作を行うことで、椅子本体11の重心が変化し、揺動端部で発生する衝撃を緩和させることが可能である。
椅子本体11の揺動動作とマッサージ部6,7の昇降動作は制御部31によって制御されている。
図41には、制御部31が椅子本体11の揺動動作とマッサージ部6,7の昇降動作を制御するフローが図示されている。椅子本体11を揺動動作させるよう制御部31に操作部33から信号が送達されるSTEP1と、前記信号を受信するとマッサージ部6,7を下降させるSTEP2と、椅子本体11を倒限まで姿勢変更させるため、第二センサ135bを検知するまでモータ132を正転させるSTEP3と、倒伏状態となった前記椅子本体11を起きた状態とするため、前記モータ132の回転センサ134がA回のパルスをカウントするまでモータ132を反転させるSTEP4と、前記回転センサ134がA回パルスをカウントした際に、マッサージ部6,7を上昇させるSTEP5と、前記モータ132の回転センサ134がB回のパルスをカウントするまでモータ132を反転させるSTEP6と、前記回転センサ134がB回のパルスをカウントした際にモータ132を一時停止するSTEP7と、前記停止時間を延長するSTEP8と、前記モータ132の回転センサ134がC回のパルスをカウントするまでモータ132を正転させるSTEP9と、前記回転センサ134がC回パルスをカウントした際に、マッサージ部6,7を下降させるSTEP10と、前記モータ132の回転センサ134がD回のパルスをカウントするまでモータ132を正転させるSTEP11と、前記回転センサ132がD回のパルスをカウントした際にモータ132を一時停止するSTEP12と、を有している。
また、制御部31は、所定時間経過した場合、椅子本体11の揺動を停止する。
また、制御部31は所定時間経過していない場合、STEP4からSTEP12の制御を繰り返す。
この様に制御することで、椅子本体11が規則的に連続揺動することが可能であり、連続揺動する椅子本体11の揺動端部で発生する衝撃を第一マッサージ部6と第二マッサージ部7の昇降によって、緩和することが可能である。
また、図42は、図41の動作フローを模式的に示したものである。図42aは、起立した状態の椅子本体11が図示されており、図41のSTEP1の状態を示している。
図42bは、最も倒伏した状態の椅子本体11が図示されており、図41のSTEP2からSTEP3の状態を示している。また、マッサージ部6,7の下降は、前記下限位置のリミットセンサ155d,155eまで下降させてもよい。図42cは、最も倒伏した状態の椅子本体11が、図43で示すパルスカウントAとなるまで起立した状態を示しており、図41のSTEP4の状態を示している。また、パルスをA回カウントした時点で、マッサージ部6,7の上昇動作が開始され、図41のSTEP5の状態を示している。また、マッサージ部6,7の上昇動作は、上限位置のリミットセンサ155a,155cに到達するまでの途中位置で停止してもよい。停止位置は、前記下限位置のリミットセンサ155d,155eからマッサージ部6,7が有する回転センサのパルスを検知して制御してもよいし、何秒たったか、時間で制御してもよい。図42dは、椅子本体11が図43で示すパルスカウントBとなるまで起立した状態を示しており、図41のSTEP6の状態を示している。図42eは、椅子本体11の揺動を一時停止するため、モータ132の駆動を停止しており、揺動動作の揺動端部(復路端部)となる位置である。また、図42eは、図41のSTEP7とSTEP8の状態を示しており、STEP8により、停止時間が延長される。図42fは、椅子本体11が揺動端部(復路端部)から図43で示すパルスカウントCとなるまで倒伏した状態を示しており、図41のSTEP9の状態を示している。また、パルスをC回カウントした時点で、マッサージ部6,7の下降動作が開始され、図41のSTEP10の状態を示している。また、マッサージ部6,7の下降動作は、前記下限位置のリミットセンサ155d,155eまで下降させてもよいし、下限位置のリミットセンサ155d,155eに到達するまでの途中位置で停止してもよい。停止位置は、マッサージ部6,7が有する回転センサのパルスを検知して制御してもよいし、何秒たったか、時間で制御してもよい。図42gは、椅子本体11が図43で示すパルスカウントDとなるまで倒伏した状態を示しており、図41のSTEP11の状態を示している。図42hは、椅子本体11の揺動を停止するため、モータ132の駆動を停止しており、揺動動作の揺動端部(往路端部)となる位置である。
また図43で示すパルスカウントA,パルスカウントB,パルスカウントC,パルスカウントDは、椅子本体11の揺動動作の一例を示すものであり、変更が可能なものである。 図43で示すパルスカウントAとパルスカウントCは、マッサージ部6,7と昇降させるトリガーとなっている。パルスカウントBとパルスカウントDは、椅子本体11の揺動範囲136を示すものである。パルスカウントA〜Dは、モータ132の回転センサ134によって、検知されている。
この様に制御することで、椅子本体11が往路端部に到達する前に、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7が移動し、椅子本体11が復路端部に到達する前に、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7が移動させることが可能である。また、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7は、椅子本体11が往路端部へ到達する前に使用者の足部側へ向かって移動し、椅子本体11が復路端部へ到達する前に使用者の頭部側へ向かって移動することとなる。この制御は、例えば図43のパルスカウントA,パルスカウントCに示す様に、制御部31が回転センサ134からのパルスを25回受信した際に行われる。
この様に構成することで、椅子本体11を連続揺動させ、往路端部と復路端部において、復路から往路、往路から復路へと切り替わる時に衝撃が生じたとしても、この衝撃を緩和させることが可能である。
以下、第一マッサージ部と第二マッサージ部の動作を組み合わせた本発明のマッサージ動作について説明する。なお、以下で説明する第1〜第10動作のうち、1つ又は複数が予め定められたプログラムに従って行われる1つのマッサージコース中に含まれている。
(第1動作)
図44は、第1動作を説明するフロー図である。図45は、第1動作の説明図であり、(a)は第一マッサージ部が肩部に位置している状態、(b)は第一マッサージ部が腰部に位置している状態を示している。
第1動作は、第二マッサージ部7によって被施療者を持ち上げて、被施療者の肩部又は腰部を第一マッサージ部6に押し付ける動作である。
図44に示す通り、マッサージコース実行中に制御部31から第1動作の指令が発せられると(ステップ1)、制御部31はまず駆動源61を駆動して、第一マッサージ部6を身長方向に沿って肩部又は腰部位置へ移動させた後、その位置で停止させる(ステップ2)。なお、第一マッサージ部6の停止位置は、肩位置検出手段64による検出結果に基づいて決定される。続いて、制御部31は、駆動源62及び/又は駆動源63を駆動して、第一マッサージ部6に揉み及び/又は叩きマッサージ等のマッサージを行わせる(ステップ3)。
続いて、制御部31は駆動源220を駆動して、第二マッサージ部7を足先側から身長方向に沿って臀部まで移動させる(ステップ4)。このとき、第二マッサージ部7は、移動の上限位置であるリミットセンサ155cの信号を検知する位置まで移動させることが好ましい。このように、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7の動作を組み合わせることにより、図45に示す通り、臀部の下方に入り込んだ第二マッサージ部7が被施療者の身体を矢視aの方向に持ち上げるので、被施療者の肩部又は腰部が第一マッサージ部6に押し付けられて、施療子81が被施療部に十分作用した状態でマッサージを受けることができる。また、図44に示す通り、ステップ4に引き続いて、進退機構209を駆動して第二マッサージ部7を被施療者側に進出させれば、肩部又は腰部を施療子81へ更に押し付けることができる。なお、ステップ2〜5は、前述した通り順次行ってもよいし、同時に行ってもよい。また、ステップ2において、第一マッサージ部6を頭部側から腰部位置まで下降させるとともに、ステップ2とステップ4をオーバーラップさせる場合には、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7により被施療部(特に腰部)を挟み込むことができる。そして、その状態で各マッサージ部6,7がマッサージを行えば、体感をより強めることができる。
図46は、第2動作を説明するフロー図である。図47及び図48は、第2動作の説明図であり、(a)は施療子81の軌跡L、(b)は第一マッサージ部と第二マッサージ部の位置関係を示している。なお、図47(a)及び図48(a)においては、上側の施療子81bの軌跡Lを例示している。図47(a)及び図48(a)に示す通り、施療子81の揉みマッサージの軌跡Lは正面視で円形状であり、この円形状の軌跡は楕円及び長円を含む。
(第2動作)
第2動作は、第一マッサージ部6による揉みマッサージに対応(同期)させて、第二マッサージ部7を身長方向に昇降させる動作である。
図47に示す通り、マッサージコース実行中に制御部31から第2動作の指令が発せられると(ステップ1)、制御部31はまず駆動源61を駆動して、第一マッサージ部6を身長方向に沿って肩部位置へ移動させた後、その位置で停止させる(ステップ2)。続いて、制御部31は、駆動源62を駆動して、第一マッサージ部6に揉みマッサージを行わせる(ステップ3)。続いて、制御部31は、揉み幅センサ(図示せず)に基づいて判別した施療子81の位置に合わせて、駆動源220を駆動して第二マッサージ部7を身長方向に沿って昇降させる(ステップ4〜11)。具体的には、施療子81が揉みマッサージの軌跡L上における上側Ltに位置するときよりも下側Lbに位置するときの方が、相対的に第二マッサージ部7が頭部側に位置するように昇降させる。
以下、第2動作において、第二マッサージ部7を昇降させるタイミングについて説明する。図47及び図48に示す通り、以下では、施療子81の揉みマッサージの軌跡L上において、左右対をなす施療子81が最も離間した位置をA位置、左右対をなす施療子81が最も近接した位置をB位置、最も下側の位置をC位置、最も上側の位置をD位置とし、施療子81がB位置からC位置を経由してA位置へと移動する場合について説明する。
図46に示す通り、施療子81がD位置に到達するとあるときに、第二マッサージ部7の頭部側への移動を開始させ、施療子81がC位置にあるときに、図47(b)に示すように第二マッサージ部7が上限位置となるよう各マッサージ部6,7を制御する(ステップ4〜6)。そして、施療子81がC位置からA位置にある間は、第二マッサージ部7は上限位置で停止させておき(ステップ7)、施療子81がA位置となったときに第二マッサージ部7の足先側への移動を開始させる(ステップ8,9)。そして、施療子81がD位置に戻ってきたときに、図48(b)に示す状態から第二マッサージ部7の移動を反転させる(ステップ10,11)。このように、施療子81がA〜D位置まで1周する間に、第二マッサージ部7が上昇と下降を行う1サイクル(ステップ4〜9)が構成され、このサイクルが複数回繰り返される。
このように、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7の動作を組み合わせることにより、施療子81が肩部へ十分作用する位置(揉みマッサージの軌跡L上における下側Lb)のときに、第二マッサージ部7によって肩部が施療子81へ押し付けられるので、体感をより強くすることができる。また、第一マッサージ部6による揉みマッサージに対応させて第二マッサージ部7を昇降させるので、強さにメリハリのある揉みマッサージを行うことができ、体感が向上する。なお、第二マッサージ部7を上昇及び下降させるタイミングは、上記に限定されるものではなく、施療子81が揉みマッサージの軌跡L上における上側Ltに位置するときよりも下側Lbに位置するときの方が、相対的に第二マッサージ部7が頭部側に位置するように昇降させればよい。
(第3動作)
図49は、第3動作を説明するフロー図である。図50は、第3動作の説明図である。
第3動作は、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7により被施療者を下方から支持する不安定な状態で、各マッサージ部6,7によりマッサージを行う動作である。
図49に示す通り、マッサージコース実行中に制御部31から第3動作の指令が発せられると(ステップ1)、制御部31はまず駆動源61,220を駆動して、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7をそれぞれ身長方向に沿って腰部下方と臀部位置へ移動させて、その位置で停止させる(ステップ2)。このとき、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7の位置関係は、図50に示すようになる。続いて、制御部31は、駆動源62及び/又は駆動源63と、駆動源202を駆動して、第一マッサージ部6に揉み及び/又は叩きマッサージ等のマッサージを行わせるとともに、第二マッサージ部7に施療板211の左右動作等のマッサージを行わせる(ステップ3)。
このように、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7の動作を組み合わせることにより、被施療者の下方にマッサージ部6,7を位置させていない状態に比べて、マッサージ部6,7の存在により座部3に対する臀部の接触面積が小さくなり、被施療者の身体は不安定な状態となる。そして、この状態で各マッサージ部6,7によりマッサージを行うと、被施療者の身体が大きく揺すられるため、椅子本体11に対する身体の位置が変化して施療範囲が拡大する。なお、ステップ2,3は、前述した通り順次行ってもよいし、同時に行ってもよい。
(第4動作)
図51は、第4動作を説明するフロー図である。図52は、第4動作の説明図である。
第4動作は、第二マッサージ部6によって被施療者の前方への移動を阻止した状態で、第一マッサージ部7によって腰部を良好にマッサージする動作である。
図51に示す通り、マッサージコース実行中に制御部31から第4動作の指令が発せられると(ステップ1)、制御部31はまず駆動源220を駆動して、第二マッサージ部7を身長方向に沿って膝の近傍に対応する座部3の前部へ移動させた後、その位置で停止させる(ステップ2)。続いて、制御部31は、駆動源61を駆動して、第一マッサージ部6を身長方向に沿って腰部へ移動させた後、その位置で停止させる(ステップ3)。このとき、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7の位置関係は、図52に示すようになる。続いて、駆動源62及び/又は駆動源63を駆動して、第一マッサージ部6に揉み及び/又は叩きマッサージ等のマッサージを行わせる(ステップ4)。
このように、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7の動作を組み合わせることにより、施療子81が腰部をマッサージするときに、第二マッサージ部7の存在によって身体の前方への移動を阻止することができ、施療子81が腰部に十分作用した状態でマッサージを行うことができる。
(第5動作)
図53は、第5動作を説明するフロー図である。図54は、第5動作の説明図である。
第5動作は、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7を相反する方向へ移動させて、身体を伸ばすストレッチを行う動作である。
図53に示す通り、マッサージコース実行中に制御部31から第5動作の指令が発せられると(ステップ1)、制御部31はまず駆動源61,220を駆動して、第一マッサージ部6を身長方向へ沿って首部へ移動させ、第二マッサージ部7を身長方向に沿って脚部へ移動させて、その位置で停止させる(ステップ2)。続いて、制御部31は、駆動源62を駆動して、第一マッサージ部6の左右対の施療子81を近接させて首部を挟持する。また、制御部31は、駆動源202を駆動して、第二マッサージ部7の対をなす外側施療板211aと内側施療板211bを近接させて左右の脚部をそれぞれ挟持する(ステップ3)。続いて、図54に示す通り、制御部31は、駆動源61を駆動して、対の施療子81により首部を挟持した状態で、第一マッサージ部6を頭部側(矢視bの方向)へ移動させる。また、制御部31は、駆動源220を駆動して、対の外側施療板211aと内側施療板211bにより脚部を挟持した状態で、第二マッサージ部7を足先側(矢視cの方向)へ移動させる(ステップ4)。
このように、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7の動作を組み合わせることにより、首部を伸ばすストレッチと、脚部を伸ばすストレッチと、をそれぞれ行うことができる。更に、身体の首部と脚部が相反する方向に引っ張られるため、身体全体を伸ばすストレッチ作用までも得ることができる。
(第6動作)
図55は、第6動作を説明するフロー図である。図56は、第6動作の説明図である。
第6動作は、第一マッサージ部6を進出させることにより、身体を前方へ移動させて、大腿部を第二マッサージ部7に押し付ける動作である。
図55に示す通り、マッサージコース実行中に制御部から第6動作の指令が発せられると(ステップ1)、制御部はまず駆動源61,220を駆動して、第一マッサージ部6を身長方向へ沿って腰部へ移動させ、第二マッサージ部7を身長方向に沿って大腿部(座部の前部)へ移動させて、その位置で停止させる(ステップ2)。続いて、図56に示す通り、制御部31は、給排気装置32を駆動して、押出しエアセル301a,301bを膨張させて左右のマッサージ部6L,6Rを進出させる(ステップ3)。
このように、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7の動作を組み合わせることにより、被施療者の身体が第一マッサージ部6によって前方へ押し出され、大腿部が第二マッサージ部7へ押し付けられるため、この状態で第二マッサージ部7にマッサージを行わせると、第二マッサージ部7の体感が向上する。なお、左又は右マッサージ部6L,6Rのうち左右一方のみを進出させてもよく、この場合は、上半身が左右他方側に捻られながら、左右一方側の大腿部の体感が強くなる。
(第7動作)
図57は、第7動作を説明するフロー図である。図58は、第7動作の説明図であり、(a)は第五マッサージ部10が収縮し、第一マッサージ部6が後退した状態、(b)は第五マッサージ部10が膨張し、第一マッサージ部6が進出した状態を示している。
第7動作は、第五マッサージ部10により被施療者の腕部を拘束することで、身体の前方への移動を阻止した状態で、第一マッサージ部6によって被施療部を良好にマッサージする動作である。
図57に示す通り、マッサージコース実行中に制御部31から第7動作の指令が発せられると(ステップ1)、制御部31はまず駆動源61を駆動して、第一マッサージ部6を腰部等の上半身に対応する位置に移動させて、その位置で停止させる(ステップ2)。続いて、図58(a)に示す状態から図58(b)に示す状態となるように、給排気装置32を駆動して、第五マッサージ部10を膨張させて腕部を肘掛け部に拘束するとともに、第一マッサージ部6を進出させて上半身に対して指圧マッサージを行う(ステップ3)。このとき、第一マッサージ部6に揉み及び/又は叩きマッサージ等のマッサージを行わせてもよい。
このように、肘掛け部5の第五マッサージ部10により身体の前方への移動を阻止した状態で、第一マッサージ部6を進出させるので、上半身に対してしっかりとした指圧マッサージを行うことができる。また、身体が前方へ逃げるのを防止できるので、揉みや叩きマッサージの効果も高まる。
(第8動作)
図59は、第8動作を説明するフロー図である。図60は、第8動作の説明図であり、(a)は左マッサージ部10Lが膨張し、左マッサージ部6Lが進出した状態、(b)は右マッサージ部10Rが膨張し、右マッサージ部6Rが進出した状態を示している。
第8動作は、第五マッサージ部10により被施療者の腕部を拘束することで身体の前方への移動を阻止した状態で、第一マッサージ部6によって被施療部を良好にマッサージするとともに、左右いずれかの半身に意識を集中させて、マッサージ効果を高める動作である。
図59に示す通り、マッサージコース実行中に制御部31から第8動作の指令が発せられると(ステップ1)、制御部31はまず駆動源61を駆動して、第一マッサージ部6を腰部等の上半身に対応する位置に移動させて、その位置で停止させる(ステップ2)。続いて、図60(a)に示す状態となるように、給排気装置32を駆動して、第五マッサージ部10のうち左右一方側のマッサージ部(例えば左マッサージ部10L)を膨張させるとともに、第一マッサージ部6のうち左右一方側のマッサージ部(例えば左マッサージ部6L)を進出させる(ステップ3)。このとき、第一マッサージ部6に揉み及び/又は叩きマッサージ等のマッサージを行わせてもよい。続いて、給排気装置32を駆動して、左右一方側のマッサージ部(例えば左マッサージ部10L)を収縮させ、左右一方側のマッサージ部(例えば左マッサージ部6L)を後退させる(ステップ4)。
続いて、図60(b)に示す状態となるように、給排気装置32を駆動して、第五マッサージ部10のうち左右他方側のマッサージ部(例えば右マッサージ部10R)を膨張させるとともに、第一マッサージ部6のうち左右他方側のマッサージ部(例えば右マッサージ部6R)を進出させる(ステップ5)。このとき、第一マッサージ部6に揉み及び/又は叩きマッサージ等のマッサージを行わせてもよい。続いて、給排気装置32を駆動して、左右他方側のマッサージ部(例えば右マッサージ部10R)を収縮させ、左右他方側のマッサージ部(例えば右マッサージ部6R)を後退させる(ステップ6)。すなわち、第8動作では、左右同じ側の第一マッサージ部6と第五マッサージ部10を同期して動作させている。
このように、肘掛け部5の第五マッサージ部10により身体の前方への移動を阻止した状態で、第一マッサージ部6を進出させるので、上半身に対してしっかりとした指圧マッサージを行うことができる。また、身体が前方へ逃げるのを防止できるので、揉みや叩きマッサージの効果も高まる。更に、左右同じ側の第一マッサージ部6と第五マッサージ部10を同期して動作させれば、左右いずれか一方の半身に意識が集中して、当該半身へのマッサージ効果が高まる。
(第9動作)
図61は、第9動作の説明図であり、(a)は第一マッサージ部6が背凭れ部2に位置し、椅子本体11が倒限位置にある状態、(b)は第一マッサージ部6が背凭れ部2に位置し、椅子本体11が起限位置にある状態を示している。図62は、第9動作の説明図であり、(a)は第二マッサージ部7が座部3に位置し、椅子本体11が起限位置にある状態、(b)は第二マッサージ部7が座部3に位置し、椅子本体11が倒限位置にある状態を示している。
第9動作は、第一マッサージ部6又は第二マッサージ部7の位置に応じて、椅子本体11の揺動角度を変更する動作である。
マッサージコース実行中に制御部31から第9動作の指令が発せられると、制御部31は、第一マッサージ部6又は第二マッサージ部7の身長方向における位置に応じて、椅子本体11を揺動させる。具体的には、上半身の体感を強くする際には、図61(a)に示すように、第一マッサージ部6が背凭れ部3に位置しているときに、揺動駆動部131を駆動して、椅子本体11を例えば倒限位置まで傾倒させる。逆に、上半身の体感を弱くする際には、図61(b)に示すように、第一マッサージ部6が背凭れ部3に位置しているときに、揺動駆動部131を駆動して、椅子本体11を例えば起限位置まで起立させる。
一方、臀部の体感を強くする際には、図62(a)に示すように、第二マッサージ部7が座部3に位置しているときに、揺動駆動部131を駆動して、椅子本体11を例えば起限位置まで起立させる。逆に、臀部の体感を弱くする際には、図62(b)に示すように、第二マッサージ部7が座部3に位置しているときに、揺動駆動部131を駆動して、椅子本体11を例えば倒限位置まで傾倒させる。
このように、椅子本体11の揺動角度を変化させることにより、上半身及び臀部に対して作用する下向き成分の重力が変化するため、上半身及び臀部への体感の強さを調整することができる。この椅子本体11の揺動角度は、予め定められたコースに従って順次変化するようプログラムされていることが好ましい。
(第10動作)
図63は、第10動作を示すタイムチャートであり、(a)は求心法の第1実施例、(b)は求心法の第2実施例を示している。
第10動作は、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7の身長方向への移動を同期させて、血液を心臓に遠い部位から近い部位へ向かって循環させる動作(いわゆる求心法)である。
以下、求心法の第1実施例について、図63(a)に基づいて説明する。マッサージコース実行中に、制御部31から第10動作の指令が発せられると、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7を、揉み及び/又は叩きマッサージ等のマッサージを行わせながら、身長方向に沿って頭部側へ移動させる。そして、両マッサージ部6,7がそれぞれ所定位置まで移動するとマッサージを停止し、身長方向に沿って足先側へ移動(ローリング)させる。
具体例を示すと、第一マッサージ部6が座部3(例えば移動範囲の下限H2)に位置し、第二マッサージ部7がフットレスト4(例えば移動範囲の下限h2)に位置している状態から第10動作が開始され、両マッサージ部6,7が交互に、所定位置での揉みマッサージと、揉みマッサージを停止した状態での上昇(ローリング)と、を繰り返し行う。そして、第一マッサージ部6が背凭れ部2(例えば移動範囲の上限H1)に、第二マッサージ部7が座部3(例えば移動範囲の上限h1)にそれぞれ達すると、両マッサージ部6,7は足先側に向かってローリングを行う。なお、両マッサージ部6,7の揉みマッサージと上昇(ローリング)を同時に行ってもよい。
以下、求心法の第2実施例について、図63(b)に基づいて説明する。マッサージコース実行中に、制御部31から第10動作の指令が発せられると、第一マッサージ部6を揉み及び/又は叩きマッサージ等のマッサージを行わせながら、身長方向に沿って足先側へ移動させ、第二マッサージ部7を揉み及び/又は叩きマッサージ等のマッサージを行わせながら、身長方向に沿って頭部側へ移動させる。そして、両マッサージ部6,7がそれぞれ所定位置まで移動するとマッサージを停止し、第一マッサージ部は身長方向に沿って頭部側へ、第二マッサージ部は身長方向に沿って足先側へ移動(ローリング)させる。
具体例を示すと、第一マッサージ部6が背凭れ部2(例えば移動範囲の上限H1)に位置し、第二マッサージ部7がフットレスト4(例えば移動範囲の下限h2)に位置している状態から第10動作が開始され、両マッサージ部6,7が交互に、所定位置での揉みマッサージと、揉みマッサージを停止した状態での第一マッサージ部6の下降(ローリング)又は第二マッサージ部の上昇(ローリング)と、を繰り返し行う。そして、第一マッサージ部6が座部3(例えばリミットセンサ155bを検知する位置H3)に、第二マッサージ部7が座部3(例えばリミットセンサ155cを検知する位置h3)にそれぞれ達すると、両マッサージ部6,7はそれぞれ頭部側と足先側へ向かってローリングを行う。なお、両マッサージ部6,7の揉みマッサージと上昇又は下降(ローリング)を同時に行ってもよい。
このように第10動作においては、両マッサージ部6,7が心臓に遠い部位から近い部位へ向かって移動するいわゆる求心法によるマッサージが行われ、血液循環の促進が図れる。
(第11動作)
図64は、第11動作を示すタイムチャートであり、(a)は遠心法の第1実施例、(b)は遠心法の第2実施例を示している。
第11動作は、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7の身長方向への移動を同期させて、血液を心臓に近い部位から遠い部位へ向かって循環させる動作(いわゆる遠心法)である。
以下、遠心法の第1実施例について、図64(a)に基づいて説明する。マッサージコース実行中に、制御部31から第11動作の指令が発せられると、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7を、揉み及び/又は叩きマッサージ等のマッサージを行わせながら、身長方向に沿って足先側へ移動させる。そして、両マッサージ部6,7がそれぞれ所定位置まで移動するとマッサージを停止し、身長方向に沿って頭部側へ移動(ローリング)させる。
具体例を示すと、第一マッサージ部6が背凭れ部2(例えば移動範囲の上限H1)に位置し、第二マッサージ部7が座部3(例えば移動範囲の上限h1)に位置している状態から第11動作が開始され、両マッサージ部6,7が交互に、所定位置での揉みマッサージと、揉みマッサージを停止した状態での下降(ローリング)と、を繰り返し行う。そして、第一マッサージ部6が座部3(例えば移動範囲の下限H2)に、第二マッサージ部7がフットレスト4(移動範囲の下限h2)にそれぞれ達すると、両マッサージ部6,7は頭部側に向かってローリングを行う。なお、両マッサージ部6,7の揉みマッサージと下降(ローリング)を同時に行ってもよい。
以下、遠心法の第2実施例について、図64(b)に基づいて説明する。マッサージコース実行中に、制御部31から第11動作の指令が発せられると、第一マッサージ部6を揉み及び/又は叩きマッサージ等のマッサージを行わせながら、身長方向に沿って頭部側へ移動させ、第二マッサージ部7を揉み及び/又は叩きマッサージ等のマッサージを行わせながら、身長方向に沿って足先側へ移動させる。そして、両マッサージ部6,7がそれぞれ所定位置まで移動するとマッサージを停止し、第一マッサージ部は身長方向に沿って足先側へ、第二マッサージ部は身長方向に沿って頭部側へ移動(ローリング)させる。
具体例を示すと、第一マッサージ部6が背凭れ部2(例えば肩位置H4)に位置し、第二マッサージ部7が座部3(例えば移動範囲の上限h1)に位置している状態から第11動作が開始され、両マッサージ部6,7が交互に、所定位置での揉みマッサージと、揉みマッサージを停止した状態での第一マッサージ部6の上昇(ローリング)又は第二マッサージ部の下降(ローリング)と、を繰り返し行う。そして、第一マッサージ部6が背凭れ部2(例えば移動範囲の上限H1)に、第二マッサージ部7がフットレスト4(例えば移動範囲の下限h2)にそれぞれ達すると、両マッサージ部6,7はそれぞれ足先側と頭部側へ向かってローリングを行う。そして、両マッサージ部が干渉しないよう、第一マッサージ部はリミットセンサ155bを検知する位置H3で停止させ、第二マッサージ部7はリミットセンサ155cを検知する位置h3で停止させるとよい。なお、両マッサージ部6,7の揉みマッサージと上昇又は下降(ローリング)を同時に行ってもよい。
このように第11動作においては、両マッサージ部6,7が心臓に近い部位から遠い部位へ向かって移動するいわゆる遠心法によるマッサージが行われ、血液循環の促進が図れる。
(第12動作)
図65は、第12動作の説明図である。
第12動作は、第一マッサージ部6と第二マッサージ部7を、それぞれ身体の末端に位置させてマッサージする動作である。
マッサージコース実行中に、制御部31から第12動作の指令が発せられると、第一マッサージ部6を首部位置へ移動させ、第二マッサージ部7を脚部位置(例えばリミットセンサ155eを検知する位置)へ移動させて、その位置で停止させる。続いて、両マッサージ部6,7に揉み又は叩きマッサージ等のマッサージを行わせる。このように2つのマッサージ部で身体の上下両端部を同時にマッサージすることにより、マッサージ効果が高まる。
(第13動作)
図66は、第13動作を説明するフロー図である。
第13動作は、所定時間経過によるマッサージコース終了後や、マッサージコース実行中に当該コースを強制終了した場合に、第二マッサージ部7を初期位置へ移動させる動作である。
図63に示す通り、制御部31からマッサージコースの開始指令が発せられると(ステップ1)、前述した動作1〜12の少なくともいずれかを含むマッサージコースが実行される(ステップ2)。そして、当該マッサージコースの実行中に、被施療者が電源ボタン45a又は急停止ボタン45bを操作する等して当該マッサージコースを強制終了するか(ステップ3)、又は、マッサージコース実行中に所定時間が経過すると(ステップ4)、制御部31は、第二マッサージ部7を初期位置として設定された座部3の所定位置へ移動させてから(ステップ5)、マッサージコースを終了する(ステップ6)。
このように、第二マッサージ部7を座部3の所定位置に移動させてからマッサージコースを終了することにより、次に被施療者がマッサージ機1に着座する際、臀部が第二マッサージ部7に支持されるため、適正な姿勢でマッサージを開始することができる。なお、座部3からフットレスト4にかけて移動するマッサージ部を備えた構成とする場合、当該マッサージ部の臀部への作用を阻害しないよう、座部3の着座面に硬質のフレームを設けることができず、不安定な姿勢で着座してしまう恐れがある。しかし、第二マッサージ部7の初期位置を座部3に設定しておくことで、このような問題を解消できる。
以上説明した第1〜第12動作のうち1つ又は複数が1つのマッサージコースに含まれており、当該マッサージコースを開始すると、予め定められたプログラムに従って各動作が実行される。そして、最後に第13動作が実行されてマッサージコースが終了する。
(ガイド部材の構成)
図67は、ガイド部材160を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は側面図である。
前述した実施形態では、第一軸体67,222の延設部67b、222bをガイドレール151の溝154に挿通することにより、各マッサージ部6,7の昇降をガイドする構成としたが、ガイド部材160を設けて各マッサージ部6,7の昇降をガイドする構成としてもよい。以下、このガイド部材160の構成について、右側の延設部67b、222bに取り付けるガイド部材160を例示して説明する。
このガイド部材160は、第一軸体67,222に取り付けられ、ガイドレール151の溝154にスライド可能として嵌合される。ガイド部材160は、延設部67b,222bに枢支され、第一軸体67,222に対して回転自在である。
ガイド部材160は、側面視で略矩形板状のベース部161と、ベース部161の略中央に設けられた延設部67b,222bが挿入される孔部162と、孔部162の周囲に形成された溝154に嵌合する突起部163と、を有している。また、側壁部153に当接するベース部161の左右外側面(図67では右側面)には、ガイド部材160の進行方向(昇降する方向)に沿って形成された溝部164が設けられている。この溝部164は、突起部163を挟んで上下に対をなして設けられており、ガイド部材160の進行方向両端部164aにおいて溝幅が大きくなるように構成されている。そして、ガイドレール151とガイド部材160の間には、摩擦を低減するためにグリス等の潤滑材が塗布されている。このようにガイド部材160に溝部164を設けたことにより、潤滑材が溝部164内を通過することができ、潤滑材切れを防止して、長期間、各マッサージ部6,7をスムーズに昇降させることができる。
(カバー部材の構成)
図1及び図2に示すとおり、前述したカバー部材27は、伸縮性を有する生地等よりなり、椅子本体11における背凭れ部2に対応する位置に設けられて開口部26を前方から被覆している。従って、カバー部材27を介して、第一マッサージ部6によってマッサージすることとなり、被施療部が第一マッサージ部6の駆動機構等に巻き込まれることを防止して、安全性を高めている。また、カバー部材27の上部と左右両側部には、後述するパッド部材28を係合するファスナー等よりなる係合部27aが設けられている。
(パッド部材の構成)
図68は、パッド部材28の説明図である。図69は、図68のA−A断面図であり、伸縮部58が収縮した状態を示している。図70は、図68のA−A断面図であり、伸縮部58が伸長した状態を示している。図71は、パッド部材28及び前面カバー29の正面図である。以下、パッド部材28の構成について、図1及び図68〜図71に基づいて説明する。
前述したパッド部材28は、椅子本体11の表面側に設けられている。具体的には、背凭れ部3に対応する位置であってカバー部材27の表面側に設けられた背パッド50と、座部3に対応する位置に設けられた座パッド51と、フットレスト4に対応する位置に設けられた脚パッド52と、を有している。また、背パッド50と座パッド51は、それぞれに設けられたファスナー等よりなる係合部50b及び被係合部51bによって連結されており、座パッド51と脚パッド52は、一体的に成型されている。
以下、背パッド50の構成について詳述する。背パッド50は、その背面側であって上部と左右両側部に設けられた被係合部50aを、カバー部材27に設けられた係合部27aに係合することにより、カバー部材27の表面側に固定される。このように、被施療者に接するパッド部材28が着脱自在であるため、損傷や汚れに応じてパッド部材28を交換することができる。
背パッド50は、首部及び肩部に対応する位置に形成された第1部分53と、背部及び腰部に対応する位置に形成された第2部分54と、により構成されている。具体的には、背パッド50は前部材50Fと後部材50Rを重ね合わせて縫製されており、第2部分54に対応する位置にはウレタン等よりなるクッション材57が内装されている。第1部分53は、伸縮性を有する生地等よりなる第1部材55で構成され、前後方向に薄肉である。一方、第2部分54は、第1部材55より伸縮性の低いレザー等よりなる第2部材56と、内装されたクッション材57と、により構成され、第1部分53より前後方向に厚肉である。また、第2部分54には、第三マッサージ部8としての背裏エアセル302a,302b及び腰エアセル303a,303bが内装されていることが好ましい。
また、このパッド部材28は、被施療者の身長方向への伸縮を補助する伸縮部58を有している。この伸縮部58は、背パッドにおける第1部分53に設けられている。なお、本実施形態では、第1部分53全体に設けられているのではなく、首部に対応する位置のみに設けられており、肩部に対応する位置には設けられていない。伸縮部58は、伸縮性を有する第1部材55を上下方向に1回又は複数回折り返して形成されたタック部である。すなわち、本実施形態における伸縮部58は、第1部分53の左右両側に設けられた略上下方向に折り返し端を有するタック部で構成されている。
また、パッド部材28は、左右方向への伸縮を補助する伸縮部59を更に有している。この伸縮部59は、伸縮部58と同様に、背パッド50における第1部分53に設けられている。伸縮部59は、伸縮性を有する第1部材55を左右方向に1回又は複数回折り返して形成されたタック部である。すなわち、本実施形態における伸縮部59は、第1部分53に設けられた略左右方向に折り返し端を有するタック部で構成されている。なお、伸縮部58,59は、前部材50Fを構成する第1部材55と後部材50Fを構成する第1部材55の両方に設けられており、それぞれ上下位置と左右位置は略一致している。このように伸縮部58,59をタック部により構成しているため、伸縮部58,59が弛まず見栄えがよい。
被施療者がマッサージ機1に着座する場合、上半身へのマッサージを良好に行うために、上半身を背凭れ部2に密着させるように着座する。従って、被施療者の上半身によって、背凭れ部2に設けられた背パッド50が下方へ引っ張られることとなる。しかし、本実施形態では、パッド部材28が身長方向への伸縮を補助する伸縮部58を有しているため、伸縮部58が作用して突っ張ることがない。このため、第一マッサージ部6の動作(例えば、揉み又は叩きマッサージ)がパッド部材28に阻害されず、被施療部である上半身に良好なマッサージを行うことができる。特に、首部に対応する第1部分53に伸縮部58が設けられているため、他の被施療部に比べて細い首部を対の施療子81で挟み込んで、しっかりと揉みマッサージを行うことができる。
また、背パッド50と座パッド51が連結されているため、着座した被施療者の臀部によって座パッド51が押さえ付けられるため、例えば、上半身を動かす等したとしても、背パッド50が不用意に背凭れ部2に対して位置ずれすることを防止できる。その反面、背パッド50と座パッド51を連結した場合は、座パッド51に作用する被施療者の荷重も加わり、背パッド50がより身長方向に引っ張られるが、伸縮部58が作用して突っ張ることがない。また、首部に対応する第1部分53を腰部に対応する第2部分54よりも薄肉にしているため、首部には第1部分53を介してしっかりと揉みマッサージを行うことができ、腰部は第2部分54により背凭れ部2内への落ち込みを防止して支持することができる。なお、第1部分53を第2部分54よりも伸び率(伸縮性)の高いものとしても同様の効果を奏する。
(前面カバーの構成)
背パッド28の表面側には、少なくとも第1部分53が形成された領域を覆う前面カバー29が設けられている。前面カバー29は、パッド部材28の表面上部に設けられた面ファスナー等よりなる係合部50cに対して、裏面上部に設けられた面ファスナー等よりなる被係合部29cを係合・離脱することにより、背パッド50に対して着脱可能である。また、前面カバー29は、背パッド50に取り付けた状態であっても、上部のみ互いに係合しているため、係合箇所を支点として背凭れ部2の背面側へ離脱させることも可能である。このように、前面カバー29は、第1部分53が形成された領域の前面に対して載脱自在である。
このように前面カバー29が載脱自在であるため、マッサージを行う場合は、前面カバー29を離脱させることにより首部に対してもしっかりと揉みマッサージを行うことができ、マッサージを行わない場合は、前面カバー29を載置することにより、上半身全体を背凭れ部2に安定して支持することができる。
また、本発明のマッサージ機は、上述した形態に限らず、この発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。図72は、他の実施形態に係るマッサージ機240を示す側面図である。図73は、他の実施形態に係るマッサージ機270の平面図である。なお、前述したマッサージ機1が備える構成と同一の構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
例えば、図72に示すとおり、背凭れ部241及び/又はフットレスト243が座部242に対して、左右軸244,245回りに回動するマッサージ機240であってもよく、本発明の背パッド50、座パッド51、及び脚パッド52をそれぞれ、背凭れ部241、座部242、及びフットレスト243の表面側に配設することも可能である。このようなマッサージ機240も前述したマッサージ機1と同様に、背パッド50(パッド部材28)が身長方向に引っ張られるという課題が存在し、当該課題を解決することができる。
あるいは、図73に示すとおり、床面に載置して使用するマッサージ機270であってもよく、この場合は、前述した背パッド50と同様の構成をパッド部材として、被施療部とマッサージ部7の間に介在させればよい。このマッサージ機270は、例えば、左右の側壁272と中間壁273とによって脚部を片方ずつ嵌め入れる凹部274を形成し、凹部274内に位置させた脚部を片方ずつ左右から挟み揉みするマッサージ部7が身長方向(矢視dの方向)に移動するよう構成されている。従って、被施療部をパッド部材50に密着させた状態でマッサージ部7を移動させるため、前述したマッサージ機1と同様に、パッド部材50が身長方向に引っ張られるという課題が存在し、当該課題を解決することができる。
本発明は、パッド部材の伸縮量を充分確保して、施療子の動作が阻害されることなく良好なマッサージを行うことができるマッサージ機に適用できる。
1 マッサージ機
2 背凭れ部
3 座部
6 第一マッサージ部(マッサージ部)
7 第二マッサージ部(マッサージ部)
8 第三マッサージ部(マッサージ部)
9 第四マッサージ部(マッサージ部)
10 第五マッサージ部(マッサージ部)
28 パッド部材
29 前面カバー
50 背パッド
51 座パッド
53 第1部分
54 第2部分
58 タック部(伸縮部)
59 タック部(伸縮部)
240 マッサージ機
270 マッサージ機

Claims (7)

  1. 被施療部をマッサージする身長方向に移動可能なマッサージ部と、
    被施療部と前記マッサージ部との間に介在して被施療部を支持するパッド部材と、を備え、
    前記パッド部材は、伸縮性を有する生地よりなる第1部分と、クッション材が内装された第2部分と、から構成され、
    前記第1部分は身長方向への伸縮を補助する伸縮部を有し、
    前記伸縮部は、身長方向に1回又は複数回折り返して形成されていることを特徴とするマッサージ機。
  2. 被施療者が着座する座部と、該座部の後部に設けられた被施療者が凭れる背凭れ部を有し、
    前記マッサージ部は、少なくとも被施療者の背部をマッサージ可能であり、
    前記パッド部材は、前記背凭れ部の前側に設けられた前記伸縮部を有する背パッドを有することを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
  3. 前記パッド部材は、前記座部の上側に設けられた座パッドを有し、
    前記背パッドと前記座パッドは連結されていることを特徴とする請求項2に記載のマッサージ機。
  4. 前記伸縮部は、略上下方向に折り返し端を有するタック部であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマッサージ機。
  5. 前記伸縮部は、首部に対応する位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。
  6. 前記パッド部材は、少なくとも首部に対応する位置に形成された第1部分と、少なくとも腰部に対応する位置に形成された第2部分と、により構成されており、
    前記第1部分は、前記第2部分よりも、伸び率が高い、又は、薄肉であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。
  7. 前記第1部分が形成された領域の前面に対して載脱自在に設けられた前面カバーを有することを特徴とする請求項6に記載の椅子型マッサージ機。
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