JP6649671B2 - マッサージ部 - Google Patents
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Description
しかし、このような肩位置検出手法は、揺動アームが揺動するために、背部などの起伏がある部分において被施療者と施療子の当接が維持できない場合があり、誤検出を起こすという問題がある。
このような構成とすることで、前記進退手段を駆動して施療子を被施療者に当接させ、マッサージ部を移動させることが可能である。また、上昇動作にあわせて施療子同士の幅を広くしていくことで、障害物を避けつつ、肩位置付近まで到達することが可能となり、誤検出を低減することが可能となる。また、マッサージ部が腰位置から、肩位置付近まで移動をスムーズに行うことが可能である。
このように構成することで、部位特定動作の後の施療子の位置が、施療に適した位置から離れていたとしても、補正動作を行うことで、施療子を施療に適した位置にあわせることが可能である。
このように構成することで、部位特定後に、施療子を後退させることで、マッサージ部の所定距離移動をスムーズに行える。部位特定後に、施療子を前進させた状態で、マッサージ部を移動させると、身体に突出した施療子がひっかかるので、後退を行うと効果的である。
このように構成することで、被施療者に対応するマッサージ部の位置を記憶することが可能である。
このように構成することにより、部位を正確に特定してマッサージを行うので、より効果的なマッサージを実現できる。
このように構成することにより、検出ステップの部位特定動作と補正動作を行わずに、新たなマッサージステップをすぐに行うことが可能となる。
図1の椅子型マッサージ機1は、本発明の実施形態に係る斜視図である。
なお、以下の説明で用いる方向の概念は、起立状態にある椅子型マッサージ機1に着座した被施療者から見たときの方向の概念と一致するものとし、左手側が「左」であり、右手側が「右」であり、頭部側が「上」であり、腰部側が「下」であり、その他の場合は適宜説明するものとする。
図1の椅子型マッサージ機1は、被施療者の背中を支持する背凭れ部2と、被施療者が着座する座部3と、脹脛と足を支持するフットレスト4と、肘掛け部5を有している。
図2の椅子型マッサージ機1は、本発明の実施形態に係るマッサージ部6を示すものである。
図3の椅子型マッサージ機1は、本発明の実施形態に係る椅子型マッサージ機1のブロック図である。
前記椅子本体11には、被施療者の背中を支持する背凭れ部2と、被施療者が着座する座部3と、脹脛と足を支持するフットレスト4と、肘掛け部5が設けられており、前記背凭れ部2には身体支持部2aが形成され、前記座部3には身体支持部3aが形成され、前記フットレスト4には身体支持部4aが形成され、前記肘掛け部5には身体支持部5aが形成されている。前記背凭れ部2の身体支持部2aは被施療者の腰部から頭部までを支持し、前記座部3の身体支持部3aは被施療者の大腿部から臀部までを支持し、前記フットレスト4の身体支持部4aは少なくとも被施療者の脹脛を支持し、前記肘掛け部5の身体支持部5aは被施療者の前腕部を支持することが可能となっている。
ベース12は、椅子本体11をリクライニングさせるためのリクライニング手段(図示せず)が設けられている。椅子本体11をベース12に対して、リクライニング可能に設けることで、被施療者は、好みの位置で椅子本体11の角度を変更することが可能となる。
また、図1,図2に示す椅子型マッサージ機1は、椅子本体11をベース12に対してリクライニングを行っているが、背凭れ部2が座部3に対してリクライニングするものであってもよいし、フットレスト4が座部3に対してリクライニングするものであってもよい。
また、前記ベース12のリクライニング手段は、連続して動作させることで椅子本体11を前後に揺動させることが可能となる。このため、椅子本体11は、ロッキングチェアのように前後に揺動するようになり、リラックス効果を高めることが可能となる。
前記椅子本体11は、マッサージ部6が移動するための開口部21を有し、前記マッサージ部6が開口部21内を上下に移動する。
また、図2においては、マッサージ部6が一つ設けられているが、マッサージ部を複数設けることも可能である。
また、図2に示す椅子型マッサージ機1は、マッサージ部6が移動するためのガイドレール151が設けられている。椅子本体11の内部には、ガイドレール151が設けられており、ガイドレール151に沿ってマッサージ部6が身長方向に移動可能となっている。
ガイドレール151は、少なくとも前記背凭れ部2に対応する位置から前記座部3に対応する位置まで、湾曲部を介して連続的に延設され、少なくとも前記フットレスト4に対応する位置から前記座部3に対応する位置まで、湾曲部を介して連続的に延設されている。また、前記マッサージ部6は、マッサージ部6を移動させるための移動手段である昇降モータ61を有しており、前記昇降モータ61の駆動により、ガイドレール151上を移動する。
更に椅子型マッサージ機1には、座部3の下方にある給排気装置32(図3参照)を設けてもよく、その場合は、前記身体支持部2a,3a,4a,5aには、被施療者の身体部位を施療するエアセルを設置するのが好適である。各エアセルは、給排気装置32に電磁弁を介して繋がれており、後述する制御部31によって、動作を制御されている。
電磁弁36と押出しエアセルL301との途中,電磁弁37と押出しエアセルR302との途中に、絞り38を設けてもよい。また、押出しエアセルL301と押出しエアセルR302は、それぞれ独立して膨張収縮が可能となっていることが好ましい。
また、押出しエアセルL301と押出しエアセルR302を膨張させることで、被施療者に向かって施療子81を前出させ、強いマッサージを行うことが可能である。
本実施例では、上側の施療子81bを前進させているが、下側の施療子81aを前進させていてもよい。
マッサージ部6は、施療子81を有する施療アーム80、施療アーム80にマッサージ動作を伝達する支持アーム70と、マッサージ動作を行わせるマッサージ駆動部である揉みモータ62,叩きモータ63と、マッサージ駆動部である前記揉みモータ62と叩きモータ63を収容している枠体100とを有している。
前記揉軸71は、軸の途中で所定の角度で曲げられた偏角部(図示せず)を有しており、前記偏角部(図示せず)に後述する支持アーム70が設けられており、揉軸71が回転することによって、偏角部(図示せず)に設けられた後述する支持アーム70に略円状の揉みマッサージ動作を伝達する。前記揉み動作を行なうと、施療子81は、被施療者に対して略水平方向に動作し、マッサージ部6に設けられた左右一対の施療子81同士が近接した位置と左右一対の施療子81同士が離反した位置とを略円状に移動しながら揉み動作を行なう。左右一対の施療子81が近接した位置では、左右一対の施療子81の間隔が狭い状態をとなっており、左右一対の施療子81が離間した位置では、左右一対の施療子81の間隔が広い状態となっている。このように揉み動作は、施療子81と施療子81の幅方向の位置を調節する手段として使用することが可能である。
前記叩軸76は、軸の途中で偏心されクランク部(図示せず)を有しており、前記クランク部(図示せず)には、クランクロッド76aが設けられており、前記クランクロッド76aが後述する支持アーム70に連結されており、叩軸76が回転することによって、略円状の叩きマッサージ動作を、クランク部(図示せず)に設けられたクランクロッド76aより支持アーム70に伝達する。
支持アーム70と施療アーム80は、左右に夫々設けられており、施療アーム80は、施療子81(81a,81b)を有している。
なお、以降の支持アーム70及び施療アーム80の説明は、左右で同じ構成となっているので、左側の支持アーム70及び施療アーム80を基準に説明を行う。
図7は本発明の実施形態に係るマッサージ部6の進退手段90を示す図である。図7aは、マッサージ部6の施療アーム80に設けた進退手段90が動作していない状態を示す図である。図7bは、マッサージ部6の施療アーム80に設けた進退手段90を動作させた状態を示す図である。
また、支持アーム70は、後述する揺動検知手段(肩位置検出手段)64を有しており、施療アーム80の揺動動作を検出している。
前記前端部70aには、スリット78が設けられており、前記スリット78の間に施療アーム80が設けられており、前記スリット78と施療アーム80を貫通し、施療アーム80を揺動可能に支持する第一揺動軸72が設けられている。
また、前端側70aには、施療アーム80の揺動を規制する規制手段73が設けられており、施療アーム80が適切な揺動範囲で、揺動するようになっている。
また、前記施療アーム80を揺動状態から復帰させる付勢手段74が設けられており、揺動状態の施療アーム80を元の位置に復帰させることができる。
前記揺動検知手段(肩位置検出手段)64は、支持アーム70のスリット78の内部で対向するように設けられている。施療アーム80が、前記スリット78内で揺動することによって、光センサの発光部と受光部の間を通り、オンとオフが切り替わり、施療アーム80の揺動を検出できるようになっている。
また、移動手段の昇降モータ61の昇降動作によって身体の起伏に沿って施療アーム80を揺動させ、身体の起伏を検出するので、肩位置のみに限らず、臀部や腰、背中等の位置検出も行うことができる。
また、揺動検知手段(肩位置検出手段)64は、左側の支持アーム70と右側の支持アーム70の夫々に設けられていてもよい。
被施療者の肩は、左右で高さが異なるため、左右の支持アーム70に、揺動検知手段(肩位置検出手段)64を設けることで、被施療者の肩位置をより詳しく検出することも可能である。
クランクロッド76aの端部は、球状となっており、支持アーム70の球状座79と嵌合することで、前記クランクロッド76aからの叩きマッサージ動作を伝達することが可能となっている。
叩きマッサージ動作を伝達するクランクロッド76aを支持アームの後端側に設けた球状座79に連結させることで、前端部70aに設けられた施療アーム80をてこの原理で大きく叩き動作することができるようになる。
支持アーム70は前述の通り、揉軸71の偏角部(図示せず)に設けられており、揉軸71の回転により揉みマッサージ動作を伝達できるようになっている。
前記揉軸連結部75は、偏角カム75aと、ベアリング75bとで構成されることで、揉軸71と連結され、揉み動作が可能となっている。
具体的には、施療アーム80は、第一施療子支持体82と、進退手段90によって被施療者に対して前進後退する第二施療子支持体83を有している。
前記第一施療子支持体82は、前記第一揺動軸72を通す貫通孔84と、前記進退手段90を取付ける第一取付部85と、前記第二施療子支持体83と前記第一施療子81aを同軸上に設けた第二揺動軸86の貫通孔87とを有している。
第一施療子支持体82は、扁平な板材を組合わせて形成されており、前記第一取付部85と第二揺動軸86の貫通孔87は、第二施療子支持体83と対向する前面に設けられており、後面には、進退手段90の配管を通す孔と、前記第一揺動軸72を通す貫通孔84が設けられている。
前記第一取付部85は、第一施療子支持体82の前面に取り付けられており、第一取付部85よりも下方に第二施療子支持体83と第一施療子81aが第二揺動軸86によって取り付けられている。
第二施療子支持体83は、第二揺動軸86の貫通孔87と第二取付部88が前面に設けられており、前記第一施療子支持体82の前面と対向する後面には、前記進退手段90からの駆動力を受ける面が設けられている。
また、第二揺動軸86の貫通孔87は、前記第二施療子支持体83の前面の下方に設けられており、前記第二取付部88は、前記第二施療子支持体83の前面の上方に設けられている。
また、前記進退手段90からの駆動力を受ける面は、第二施療子81bに駆動力を伝達しやすいように、第二取付部88の後面に位置している。
また、第二揺動軸86には、第二施療子支持体83が前記進退手段90によって揺動した状態から復帰するための付勢手段(図示せず)が設けられており、前記進退手段90が動作しない状態では、第一施療子支持体82に沿った状態で保持されている。
また、第二施療子支持体83は、カバー部89を有しており、前記カバー部89は、第二施療子支持体83に設けられており、第二施療子支持体83を覆うような大きさとなっている。
また、前記カバー部89は、施療アーム80と背凭れ部2などの他部材との干渉を防ぐために設けられている。施療アーム80は、進退手段90を設けることで、左右方向の幅が増えており、背凭れ部2の開口部21と干渉し、進退手段90が擦れて損傷してしまう恐れがあるので、カバー部89を設けることで進退手段90の損傷を防いでいる。
例えば、第一施療子81aと第二施療子81bの距離が変更されてしまうと、第一施療子81aと第二施療子81bが接近した状態となり、掴み動作となるため、施療動作の変更となってしまい、施療中のマッサージ動作の強弱を調整することができない。
このように第一施療子81aと第二施療子81bの距離を保持することで、同一種類のマッサージ動作を強弱調整できるようになる。
また、第一取付部85には、配管を通す孔があり、蛇腹状のエアセルの給排気口がそこから出されている。
前記進退手段90は、前記第一施療子81a側に揺動支点を有しており、エアの給気によって、被施療者側へ揺動を行う。
また、前記蛇腹状のエアセルは、容量の小さなエアセルであることが好ましい。エアセルを小さくすることで、少ないエア量で膨張状態とすることができ、応答速度の速い強弱調整が可能となっている。
前記エア配管の途中には、絞り38が配置されていてもよく、押出しエアセルL301と押出しエアセルR302へのエアの流入流出量を抑制している。
前記押出しエアセルL301と押出しエアセルR302は、容量の小さいサイズのエアセルであるため、通常のエアセルと同じ様にエアを入れてしまうと反応速度が速すぎてしまうため、絞り38を設けてエアの流入流出を抑制してもよい。
また、絞り38は流路の途中で単に内径を縮小させた形状となっていてもいいし、内径を徐々に小さくしていくような形状となっていてもよい。
例えば、進退手段90側(エアの流出側)から見た絞り38の内径は、単に内径を縮小させた形状とし、給排気装置32側(エア流入側)から見た絞り38の内径は、進退手段90に向かって徐々に小さくしていくような形状とした場合は、エアの流入は、エアの流出に比べて早く、エアの流出は、エアの流入に比べて遅いといった変化を付けることができる。
このように、クッション性を持たせることで、被施療者に対しては、負担の少ないマッサージが可能であり、被施療者の体重を受けたとしても、進退手段90が負担をすくなくすることが可能であるので、マッサージ部6への負担が軽減される。
また、前記エアセルには、圧力センサ(図示せず)が設けられており、圧力がかかりすぎた場合、エアセル内部の空気を逃がす様に、所定量の空気を外部に放出する弁体が設けられていてもよい。
操作部33には、複数のボタン45が配置されており、椅子型マッサージ機1の電源ボタン45aと、急停止ボタン45bと、マッサージコースボタン45cと、椅子本体11の傾きを変化させるリクライニングボタン45dと、ロッキングボタン45eと、肩位置調整用のボタン45fと、各身体支持部2a,3a,4a,5aに設けられているエアセルや、マッサージ部6の揉みモータ62や叩きモータ63を個別に駆動できる個別ボタン群45gが設けられている。
前記操作部33の電源ボタン45aは、椅子型マッサージ機1の電源のオン/オフを切り替えるボタンである。オン状態であれば、マッサージコースボタン45c、個別マッサージボタン45gを受け付けるようになっている。また、オフ状態であっても、リクライニングボタン45dの受付は可能となっている。
前記操作部33の急停止ボタン45bは、椅子型マッサージ機1の動作を強制的に中止するボタンである。急停止ボタン45bを操作することで、椅子型マッサージ機1は、施療動作やリクライニング動作を中止する。
前記操作部33のマッサージコースボタン45cは、複数設けられており、例えば全身をマッサージする全身マッサージコース、擦り動作を主にした擦りマッサージコース、ウエストやお腹を重点的にマッサージするウエストお腹マッサージコース、背筋を伸ばすなど身体を伸ばすことを目的としたストレッチコース、骨盤を締め上げる骨盤コース等、様々なコースが用意されている。
前記操作部33のリクライニングボタン45dは、椅子本体11の角度を変更することが可能であり、被施療者の好みの姿勢に椅子本体11の角度を変更できる。
前記操作部33のロッキングボタン45eは、椅子本体11をロッキングさせるものであり、椅子本体11を前後に連続揺動させることができる。
前記操作部33の肩位置調整用のボタン45fは、マッサージ部6の位置を変更するものであり、マッサージ部6が検出した肩位置を変更する場合に用いる。
前記操作部33の個別ボタン群45gは、各身体支持部2a,3a,4a,5aに設けられているエアセルや、マッサージ部6の揉みモータ62や叩きモータ63等をそれぞれ駆動させるボタンである。
例えば、電源ボタン45aの付近には、オン状態とオフ状態が視認できるように、発光部が2つ設けられており、オン状態であれば緑色に発光し、オフ状態であれば、オレンジ色に発光するようになっている。また、マッサージコースボタン45cなどは、現在実施しているコースがわかる様にコース中は、マッサージコースボタン45cに対応する位置に設けられた発光部46が点灯するようになっており、リクライニングボタン45dや肩位置調整用のボタン45fを押している間中に、発光部46が点灯するようになっている。
前記複数の透光部47は、人体の長手方向のツボ位置に沿って設けられており、現在施療している箇所が点灯するようになっている。
また、前記複数の透光部47は、前記マッサージ部6の現在位置が点灯するようになっていてもよく、マッサージ部6の移動に伴い、点灯位置が移動していくようになっており、第一マッサージ部6の現在位置が視認できるようになっていてもよい。
また、後述する検出ステップを行なう間も、マッサージ部6の現在位置を点灯させるので、施療者の肩位置を示すようになっている。
このようにすることで被施療者の肩位置を視認することが可能となっている。
前記制御部31は、操作部33のマッサージコースボタン45cが選択されることで、各マッサージコースの動作を行う。
前記マッサージコースには、被施療者の身体部位の特定などを行う検出ステップと、マッサージ動作を行うマッサージステップがある。
このように制御部31は、操作部33からの信号を受けて、マッサージ部6の昇降モータ61、揉みモータ62、叩きモータ63、給排気装置32を駆動して、マッサージ動作を行うことが可能である。
マッサージ部6の施療子81は、被施療者の肩部付近から腰部付近に移動している。また、前記被施療者の肩位置付近から又はその上方位置は、マッサージ部6の初期位置となっている。マッサージの開始又は終了の際には、マッサージ部6は初期位置に位置している。
また、マッサージ部6には、ガイドレール151上に設けられた被検出部155(図3参照)を検出する検出部101(図4参照)が設けられている。前記被検出部155は、ガイドレール151上の、被施療者の頭部に位置する部分と、被施療者の腰部に位置する部分と、被施療者の脚部に位置する部分に設けられている。この様な位置に設けることで、マッサージ部6の検出部101により、被施療者の頭部側の位置(初期位置)や、腰側位置や、脚側位置の位置まで移動することが可能となっている。
また、初期位置から腰部付近へ移動する場合は、前記揉みモータ62を制御し、左側の施療子81と右側の施療子81の幅を狭くした状態で移動させている。この様に移動させることで、被施療者の背骨部分の際をローリングマッサージしながら初期位置から腰部付近まで移動することが可能である。さらに幅を狭くしているため、肩甲骨などの障害物に邪魔されずに、スムーズに腰位置に到着することが可能となる。
この様に構成することで、マッサージ部6が初期位置から、目的とする位置(腰部や脚部)まで移動することが可能であり、これが後述する検出ステップの予備動作となっている。
マッサージ部6の施療子81は、被施療者の腰部付近から肩部付近に移動している。また、腰部付近から肩部付近へ移動する過程で、前記揉みモータ62を制御し、左側の施療子81bと右側の施療子81bの幅を変更しながら移動している。
図9で示した様に、腰位置付近に到着したマッサージ部6の施療子81は、幅が狭い状態となっているため、そのままマッサージ部6を上昇させたとしても、肩位置の部位特定ができない。施療子81の肩位置の部位特定をするためには、幅を狭くした状態から、幅を広げる必要があるが、あらかじめ施療子81の幅を広げてマッサージ部6を移動させると、被施療者の肋骨や肩甲骨が施療子81のスムーズな移動を阻害し、被施療者の身体と施療子81が離間してしまうことがあるので、誤検出をおこなってしまう。このため、マッサージ部6の上昇動作にあわせて施療子81同士の幅を広くしていくことで、障害物を避けつつ、肩位置付近まで到達することが可能となり、誤検出を低減することが可能となる。
この様に構成することで、マッサージ部6が腰位置から、肩位置付近まで移動をスムーズに行うことが可能である。
このように進退手段90により施療子81を前進させた状態又は施療子81を前進させながら、マッサージ部6を腰部付近から頭部側へ移動させることで、被施療者に施療子81を密着させた状態で施療子81を移動させることが可能となり、揺動検知手段64は、施療アーム80が肩位置で揺動することによって、肩位置を検知することが可能である。被施療者に密着させた状態の施療子81には、常に負荷がかかり、被施療者の身体にそって、腰部から肩位置まで移動していく。そして肩の上部で、かかっていた負荷がなくなり、施療アーム80が大きく前方へ揺動することとなる。この施療アーム80が大きく揺動した位置で、マッサージ部6は、移動動作を停止する。
これらの動作により、肩位置が検出されることとなる。この動作が後述する検出ステップの部位特定動作となっている。
前記マッサージ部6の施療子81は、被施療者の肩の上部から、肩の裏の位置まで施療子81を所定距離移動させている。
この所定距離の移動は、大きな移動はさせておらず、小さな範囲の移動となっている。また、所定距離の移動は、昇降モータ61の回転数を検知することによって行われる。
このような動作を行う理由としては、マッサージ部6は、腰部付近から肩部付近まで移動させ過程で、施療子81を被施療者に密着させるために、進退手段90により施療子81を前進させた状態又は施療子81を前進させながら、マッサージ部6の移動をおこなっており、揺動検知手段64が施療アーム80の揺動した位置でマッサージ部6を停止させると、被施療者の実際の肩位置よりも高い位置に施療子81があることになり、マッサージに適した位置ではない。このため、マッサージ部6の施療子81を施療に適した位置に移動させる補正を行う必要がある。
よって、制御部31は、前記部位特定動作の後に、マッサージ部6を所定距離移動させる補正動作を行っている。この様に動作させることで、マッサージ部6の施療子81を、部位特定動作によって検知された肩位置から施療に適した肩位置まで施療子81を移動させることが可能となる。
また、この補正動作で行われる所定距離の移動については、揉み球1個分〜1.5個分程度の移動範囲の移動としてもよい。前記揺動検知手段64が施療アーム80の揺動を検知した際に、施療アーム80に設けた上側の施療子81bが被施療者の肩の上側に位置しており、肩の上側にある療子81bを施療子81の全長程度移動させると、施療に適した肩位置に施療子81が位置しやすいためである。
この様に動作させることで、部位特定動作により停止したマッサージ部6が所定距離移動する際にスムーズに移動させることができる。進出状態を維持したまま施療子81を所定距離移動させる場合は、被施療者の肩によって施療子81の移動が阻害されてしまい、所定距離の移動がスムーズにできないためである。
前記補正動作によって移動した施療子81は、操作部33の肩位置調整用のボタン45fを操作することによって、更に移動させることができるようになっている。これは、前記補正動作の後にマッサージ部6の位置を修正する修正受付期間を設けることで、肩位置調整用のボタン45fによる、施療子81の更なる上下移動を可能としている。
この様に構成することで、前記施療子81を、被施療者がより望む位置に移動させることが可能である。補正動作により肩位置に位置した施療子81は、必ずしも被施療者の好む位置にあるとは限らないので、施療子81が肩位置に位置した後、被施療者が施療子81を好む位置に移動させることのできる修正受付期間を設けている。
この様に構成することで、前記施療子81を、被施療者がより望む位置に移動させることが可能である。この動作が後述する検出ステップの修正受付期間となっている。
この様に構成することで、マッサージ部6の位置を記憶し、各施療者の肩位置を今後の施療に活用することが可能である。
また、図9〜12では、被施療者の肩位置の部位特定を行う例で説明をおこなっているが、上述する手法で、臀部を検出することも可能である。
検出ステップが開始されると、前記予備動作が開始され、マッサージ部6は、初期位置から腰部付近へ移動する。次に、部位特定動作が開始され、前記施療子81を前進させた状態又は前記施療子81を前進させながら、前記揺動検知手段64が前記施療アーム80の揺動を検知するまでマッサージ部6を移動させる。次に、補正動作が開始され、前記停止状態のマッサージ部6を所定距離移動させる。また、この補正動作は、進出状態の施療子81を後退させて、又は後退させながら、所定距離移動させてもよい。次に、前記修正受付期間となり、被施療者が操作部33により、任意の肩位置を決定する期間が設けられている。これらの予備動作と、部位特定動作と、補正動作と、修正受付期間を含むものが検出ステップとなっている。
また、検出ステップの補正動作後のマッサージ部6の位置、修正受付期間に決定されたマッサージ部6の位置、修正受付期間が経過した際のマッサージ部6の位置は、記憶部40に記憶されている。
このため、記憶したマッサージ部6の位置を呼び出して、マッサージを行うことが可能となっている。
マッサージステップは、制御部31によりマッサージ部6の昇降モータ61、揉みモータ62、叩きモータ63、進退手段90、給排気装置32を駆動して、時間とともに、施療箇所を変更しながら複合的なマッサージを行うよう、プログラムされている。
例えば、前記制御部31は、マッサージ部6の左右の進退手段90を利用して、マッサージを行うことが可能である。左右の進退手段90をそれぞれ動作させるので、左側施療子81のみを前進させたり、右側施療子81のみを前進させたりすることが可能であり、この動作をマッサージステップにおいて行っている。
このように夫々の施療子81を進出させることが可能であるので、被施療者の好みに合わせて左側の施療子81のみ又は右側の施療子81のみを前進させてマッサージをおこなうことが可能であり、左半身又は右半身に適した強さでのマッサージが可能となっている。左側又は右側のいずれか一方の施療子81を進出させた状態で、マッサージ部6を身体長手方向に移動させながらマッサージを行うと、身体を捻りながら、身体を伸ばすことが可能となる。
また、制御部31は、マッサージ部6の昇降モータ61を制御し、マッサージ部6をガイドレール151に沿って移動させる。また、昇降動作は、臀部から頭部に向けて移動する動作であっても、頭部から臀部に向けて移動する動作であってもよく、一方の施療子81が突出した状態で、昇降動作を行うので、被施療者の身体が捻られながら伸ばされる動作となる。
また、肩部では左右の施療子81同士の間隔を広く、腰部では左右の施療子81同士の間隔を狭くすることが可能であり、施療部位の大きさに合わせて幅を変更することも可能である。
また、施療部位の大きさにかかわらず、左右の施療子81同士の間隔を狭くしたり、広くしたりすることも可能であり、施療動作の目的に合わせて幅変更し、適切なマッサージを行うことが可能である。
また、施療子が最も接近した状態と最も離間した状態が、最も前方に施療子が前進し、施療子と施療子が前記最も離間した位置と最も近接した位置の中間位置が最も後退した状態となっている。
このように左右の施療子81の動きと記施療子81の進退出動作を組み合わせることで、揉み動作をおこなっている。
また、施療子81を進出させた状態で揉み動作を行うので、指圧した状態で揉みマッサージを行うことができ、揉みマッサージの体感を強くすることが可能である。これらのマッサージ動作は、前記マッサージステップの際に実行され、その他のマッサージ動作と組み合わせて行うことが好適である。
マッサージコースは、前記検出ステップと前記マッサージステップにより構成されている。図13では、検出ステップの終了後、マッサージステップがそのまま終了する場合と、マッサージステップの途中で新たなマッサージコースの受付を行った場合が、簡略化して記載されている。
制御部31は、現在行っているマッサージステップ中に、新たなマッサージの受付をした場合に、前記検出ステップの部位特定動作と補正動作をスキップして、記憶部40で記憶したマッサージ部の位置までマッサージ部6を移動させて、マッサージ部6の位置の修正受付を行い、新たなマッサージステップを開始するようになっている。
この様に構成することにより、新たなマッサージ(マッサージコース)が開始されて、検出ステップが始まったとしても、検出ステップは、マッサージ部6の位置の修正受付期間のみなので、すぐにマッサージステップに移ることができ、被施療者の望むマッサージをすぐに行うことが可能であり、飽きさせることがない。また、前に行ったマッサージ部6の位置が気に入らない場合であっても、新たにマッサージ部6の位置を決定させることが可能となっており、より被施療者に好む位置でマッサージを行うことが可能となっている。
2a,3a,4a,5a 身体支持部
6 マッサージ部
31 制御部
40 記憶部
61 昇降モータ(移動手段)
62 揉みモータ(マッサージ駆動部)
63 叩きモータ(マッサージ駆動部)
64 揺動検知手段
80 施療アーム
81 施療子
81a 第一施療子
81b 第二施療子
90 進退手段
Claims (7)
- マッサージ機の身体支持部である背凭れ部に設けられたマッサージ部において、
前記マッサージ部は、上下に施療子を備える左右一対の施療アームと、施療アームにマッサージ動作を行わせるための揉みモータを有するマッサージ駆動部と、前記身体支持部内を移動するための移動手段と、施療アームの揺動を検知する揺動検知手段と、前記施療子を前後に移動させる進退手段と、制御部と、を有し、
前記制御部は、前記進退手段と前記移動手段を制御し、前記進退手段により前記施療子を前進させた状態又は前記施療子を前進させながら、前記移動手段により前記揺動検知手段が前記施療アームの揺動を検知するまでマッサージ部を移動させる部位特定動作を行い、
前記部位特定動作は、被施療者の肩位置を特定する動作であり、
前記制御部は、前記部位特定動作として前記揉みモータを制御し、前記施療子の幅を腰部では狭く、肩部では広くし、
前記移動手段により前記マッサージ部が腰部から肩部へ上昇する過程で前記揉みモータを駆動させ、前記施療子の左右幅を狭い状態から広い状態にし、前記揺動検知手段が前記施療アームの揺動を検知した位置を被施療者の肩位置と特定することを特徴とするマッサージ機。 - 前記制御部は、部位特定動作の後に、マッサージ部を所定距離移動させる補正動作を行うことを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
- 前記補正動作は、マッサージ部を所定距離移動させる前に、前記施療子を後退させることを特徴とする請求項2に記載のマッサージ機。
- 前記制御部は、前記補正動作の後に、マッサージ部の位置を修正する修正受付期間を設けていることを特徴とする請求項3に記載のマッサージ機。
- 前記マッサージ部は、前記補正動作後のマッサージ部の位置、又は、修正受付期間で決定されたマッサージ部の位置、を記憶する記憶部を有していることを特徴とする請求項4に記載のマッサージ機。
- 前記制御部は、前記部位特定動作と、前記補正動作と、前記修正受付期間を含む検出ステップを有しており、
前記検出ステップ後に、マッサージ駆動部を制御して、マッサージ動作を行うマッサージステップを行うことを特徴とする請求項4又は5に記載のマッサージ機。 - 前記制御部は、現在行っているマッサージステップ中に、新たなマッサージの受付をした場合に、
前記検出ステップの部位特定動作と補正動作をスキップして、記憶部で記憶したマッサージ部の位置までマッサージ部を移動させて、マッサージ部の位置の修正受付を行い、新たなマッサージステップを開始することを特徴とする請求項6に記載のマッサージ機。
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