JP2017189314A - マッサージ機 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、正確に圧力の変化を計測でき、簡単な構造で破損しにくいマッサージ機を提供するものである。
このように構成することで、簡単で破損しにくい構造で、正確に圧力の変化を計測でき、その計測結果を利用して体型検出を行うことができる。
このように構成することで、施療機構の進退位置に基づいて、使用者の体型を検出することができる。
このように構成することで、使用者の身体部位の凹凸に関わらず、身体から受ける圧力を検出することができる。
このように構成することで、施療機構が使用者の身体から受ける圧力を検出することができる。
このように構成することで、感圧センサが検出した圧力に基づいてマッサージの強さを変化させ、適切な力でのマッサージを行うことができる。
このように構成することで、マッサージの強さを弱くすることにより、使用者に適切な力でのマッサージを行うことができる。また、マッサージユニットにかかる負荷を低減でき、故障を防止することができる。
このように構成することで、マッサージの強さを強くすることにより、使用者に適切な力でのマッサージを行うことができる。
このように構成することで、背凭れ部のリクライニング角度を制御することにより、使用者に適切な力でのマッサージを行うことができる。
このように構成することで、施療機構が行うマッサージの揉み幅を調整することにより、使用者に適切な力でのマッサージを行うことができる。
このように構成することで、施療機構の進退位置を調整することにより、使用者に適切な力でのマッサージを行うことができる。
このように構成することで、マッサージの速度を調整することにより、使用者に適切な力でのマッサージを行うことができる。
以下、本発明のマッサージ機1の全体構成について説明する。
なお、以下の説明で用いる方向の概念は、図1に示す起立姿勢のマッサージ機1に着座した使用者から見たときの方向の概念と一致するものとする。また、以下の説明で用いる方向の概念のうち、「表側」とは、マッサージ機1に着座した使用者の身体の表側(例えば、顔、胸、腹又はすね側)を向く方向をいい、「裏側」とは、同使用者の身体の裏側(例えば、後頭部、背中、腰又はふくらはぎ側)を向く方向をいう。
図4〜図8に示すとおり、椅子本体2(身体支持部)は、主として、左右で対をなして左右方向に板面を有する板状の金属よりなる第1フレーム10と、第1フレーム10に固着され左右方向に所定の厚みを有する樹脂よりなる第2フレーム20と、左右の第1フレーム10を連結する第3フレーム30と、マッサージユニット8を裏側から覆うバックカバー40と、マッサージユニット8を表側から覆う伸縮性を有する生地等よりなるフロントカバー(図示せず)と、を有している。本実施形態では、バックカバー40は、樹脂を用いたインジェクション成形により構成されているが、樹脂を用いた真空成型により構成してもよいし、第1フレーム10と同様に板状の金属により構成してもよい。
図8に示すとおり、第1フレーム10は、背凭れ部4に対応する位置に設けられた上部第1フレーム10aと、座部3及びフットレスト5に対応する位置に設けられた下部第1フレーム10bと、に分離している。上部第1フレーム10aは、側面視において腰部に対応する位置で前方へ若干隆起した形状である。下部第1フレーム10bは、側面視において膝部に対応する位置で下方に屈曲した形状である。すなわち、第1フレーム10の表側は、椅子本体2に着座する使用者の身体の裏側に沿った形状となっている。
図4〜図9に示すとおり、第2フレーム20は、使用者の身体が載置される身体載置部21と、マッサージユニット8の身長方向に沿った移動をガイドするガイドレール26と、を有している。本実施形態では、身体載置部21及びガイドレール26は、樹脂により構成されているが、少なくともいずれか一方が樹脂により構成されていればよい。樹脂には、ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)又はチップウレタン等様々な樹脂材料が含まれる。
図6及び図9に示すとおり、ガイドレール26は、身長方向に沿って延設されており、左右の第1フレーム10における側部11に固着されている。具体的には、ガイドレール26は、側部11の内側面に当接した状態で左右外側からネジ止めされている。ガイドレール26は、背凭れ部4、座部3及びフットレスト5それぞれに対応する位置に設けられており、座部3及び背凭れ部4の境界近傍と、座部3及びフットレスト5の境界近傍と、には、湾曲部26aを有している。従って、マッサージユニット8は、背凭れ部4から座部3を経由してフットレスト5までの間をガイドレール26に沿って移動可能である。
図6及び図7に示すとおり、椅子本体2は、左側の第1フレーム10から右側の第1フレーム10に亘って架設された第3フレーム30を有している。第3フレーム30は、第1フレーム10と同様に板状の金属より構成されており、左右の第1フレーム10同士を連結している。第3フレーム30は、身長方向に複数設けられており、具体的には、背凭れ部4に対応する位置に2つ、座部3に対応する位置に1つ、フットレスト5に対応する位置に1つ、座部3と背凭れ部4の境界近傍に1つ設けられている。背凭れ部4、座部3及びフットレスト5に対応する位置の第3フレーム30aは、第1フレーム10の第2延設部12bに裏側からネジ止めにより固着されている。座部3と背凭れ部4の境界に対応する位置の第3フレーム30bは、第1フレーム10の側部11及び第1延設部12aに左右外側及び上側からネジ止めにより固着されており、上部第1フレーム10aと下部第1フレーム10bを連結している。この第3フレーム30bの左右外側には、椅子本体2と脚フレーム6を連結する枢軸A1が設けられている。また、第3フレーム30bの裏側であって左右略中央には、アクチュエータ9を連結するブラケット31が設けられている。
図10〜13に示すとおり、マッサージユニット8は、マッサージ動作を行う施療機構82と、施療機構82を支持する施療機構支持部81と、前記施療機構支持部81に対して施療機構82を揺動可能に取り付けるヒンジ53と、施療機構82を使用者の身体側へ付勢する付勢手段54と、を有している。
また、マッサージユニット8は、上下昇降手段を有する。上下昇降手段は、マッサージユニット8の左右両側において身長方向に複数設けられたピニオン83と、ピニオン83の左右外側から延設されたピニオン83の回転中心と同軸であるガイドピン84と、からなる。ピニオン83はガイドレール26のラック26fに係合し、ガイドピン84はガイドレール26のガイド溝26eに嵌合している。マッサージユニット8を昇降させるための昇降モータ63の駆動でピニオン83が回転することにより、マッサージユニット8はガイドレール26に沿って身長方向に移動することができる。
図10〜15に示すとおり、前記施療機構支持部81は、一対の側壁81aと、一対の側壁81aの上部に設けられた上壁81bと、一対の側壁81aの下部に設けられた下壁81cと、側壁81a、上壁81b、下壁81cそれぞれの後部を連結する後壁81dと、により前方が開放された箱型に構成されている。前記施療機構支持部81の内部上方には、マッサージユニット8を昇降させるための昇降モータ63と、左右方向に延びる昇降軸63bと、前記昇降モータ63の回転を減速して昇降軸63bに伝達する減速器と、から構成される昇降機構が収容されている。前記昇降軸63bは一対の側壁81aに回転可能に支持されている。前記一対の側壁81aの上部及び下部には、ガイドローラ(図示せず)と昇降軸63bに取り付けられたピニオン83が設けられている。前記ピニオン83及び前記ガイドローラによりラック26fを前後から挟む配置となっており、前記昇降モータ63を駆動すると前記マッサージユニット8は使用者の身長方向に沿って昇降することができる。
揉み駆動機構は、アーム85を偏心偏角カム87を介して支持する左右方向を軸方向とする揉み軸61bと、前記揉み軸61bを回転させる揉みモータ61と、前記揉みモータ61の回転位置を検出する揉みモータ回転位置センサ61aと、前記揉みモータ61の回転動力を減速して前記揉み軸61bに伝達する減速器と、により構成されている。
このように構成することで、左右の施療子86を、左右上下前後方向の成分を含む三次元的な軌跡で近接離反させて、揉みマッサージを行うことができる。つまり幅方向へ移動させることができる。揉み駆動機構は施療子86を幅方向へ移動させる移動手段となっている。また、偏心偏角カム87を利用することによって、左右の施療子86が近接しているときには施療子86が突出し、左右の施療子86が離れているときには施療子86が後退するようになっている。
叩き駆動機構は、左右方向を軸方向とする叩き軸62bと、前記叩き軸62bを回転させる叩きモータ62と、前記叩きモータ62の回転速度を検出する叩きモータ回転センサ62aと、前記叩きモータ62の回転動力を減速して叩き軸62bに伝達する減速器と、叩き軸62bの軸心に対して偏心した偏心カム(図示せず)を介して叩き軸62bの軸端部に取り付けられ叩き軸62bとアーム85を連結する連結部材と、に構成されている。
このように構成することで、左右の施療子86が交互に使用者側へ進退する叩きマッサージを行うことができる。
図11に示すとおり、感圧センサ64は、マッサージユニット8を構成する、施療機構82と施療機構支持部81との間に設けられている。具体的には、感圧センサ64は施療機構82の背面に取り付けられており、施療機構82と施療機構支持部81とが接触する際の圧力を検出する。施療機構82は付勢手段54によって施療機構支持部81から、身体側へ付勢されており、使用者が施療機構82側に凭れると、その荷重により施療機構82にかかる圧力を検出する。
図12に示すとおり、付勢手段54は、施療機構82と施療機構支持部81との間に設けられており、ヒンジ53は施療機構82の背面の上端に取り付けられており、付勢手段54は施療機構82の背面の下端に取り付けられている。付勢手段54は圧縮バネ54a等からなり、施療機構82を使用者の身体側へ付勢する。施療機構82に使用者の荷重が作用しているときは、施療機構82は付勢手段54による前方への付勢力に抗して後退し、使用者の荷重が解除されたときは、施療機構82は付勢手段54による前方への付勢力により使用者の身体側へ押し出される。
また、施療機構82とヒンジ53の位置は上述した位置に限定されず、上下方向に対の位置であればよい。例えば、ヒンジ53が施療機構82の背面の下端に取り付けられ、付勢手段54が施療機構82の背面の上端に取り付けられており、ヒンジ53を支点にして施療機構82が揺動可能に取り付けられていてもよい。
図11に示すとおり、マッサージユニット8は使用者の身体の特定部位を検出する検出手段として磁気センサ65を有している。この磁気センサ65は、非接触式の磁気センサからなり、施療機構支持部81の下壁81cに設けられた検出部65aと、施療機構82の前記下壁81cに対向する位置に設けられた磁石よりなる被検出部65bにより構成されている。磁気センサ65は施療機構支持部81に対する施療機構82の突出位置を検出する。
具体的には、施療機構82と施療機構支持部81の間には施療機構82を使用者の身体側へ付勢する付勢手段54が設けられており、施療機構82が付勢手段54により付勢され、前方に位置している状態であれば検出部65aと被検出部65bとが離れ、磁気センサ65がオフの状態となる。施療機構82が使用者の荷重が作用して後方に位置しているときは磁気センサ65がオンの状態となる。例えば、身体の特定部位を検出する場合は、以下のような動作を行うことで、特定部位を検出することができる。前述のとおり、マッサージユニット8は身体の起伏に沿って上昇する。肩上部分に移動するまで、施療機構82は身体から受ける圧力によって後退する。図11は施療機構82が後退しているときのマッサージユニット8を側面から見た断面図である。施療機構82が後退することで磁気センサ65の検出部65aと被検出部65bが接近し、磁気センサ65がオン状態となる。肩上部分にマッサージユニット8が位置した際に施療機構82が使用者の身体に当接しなくなり、施療機構82が付勢手段54によって前方へ押し出されることとなる。図12は施療機構82が前方へ位置しているときのマッサージユニット8を側面から見た断面図である。施療機構82が前方に位置することで磁気センサ65の検出部65aと被検出部65bが離れ、磁気センサ65がオフ状態となる。このように、磁気センサ65のオン・オフが切り替わるため、磁気センサ65がオフとなった位置を特定部位(具体的には肩上)として検出することができる。
図15に示すとおり、制御部7には、マッサージユニット8と、給排気装置66と、アクチュエータ9と、操作部67と、が電気的に接続されている。更に、制御部7は、前記マッサージユニット8の施療機構82に揉み動作を行わせるための揉みモータ61と、揉みモータ61の回転位置を検出する揉みモータ回転センサ61aと、施療機構82に叩き動作を行わせる叩きモータ62と、叩きモータ62の回転速度を検出する叩きモータ回転センサ62aと、マッサージユニット8を上下方向に昇降させるための昇降モータ63と、昇降モータ63の回転速度を検出する昇降モータ回転センサ63aと、施療機構82と施療機構支持部81の接触する圧力を検出する感圧センサ64と、施療機構82の進退位置を検出するための磁気センサ65と、接続されている。前記制御部7は、揉みモータ61と叩きモータ62と昇降モータ63とアクチュエータ9を制御することで、マッサージ機1を動作させることが可能である。
また、前記制御部7は、感圧センサ64と上下昇降手段を用いて体型検出を行うことができる。
具体的には、前記制御部7によって、前記マッサージユニット8内に設けられた昇降モータ63を駆動させ、背凭れ部4内を上昇及び下降させた際に、使用者の身体から受ける圧力によって、施療機構82と施療機構支持部81の間に設けられたヒンジ53を支点に施療機構82が揺動する。施療機構82が揺動することで施療機構82と施療機構支持部81が当接し、感圧センサ64は施療機構82が使用者から受ける圧力を検知することができる。マッサージユニット8が上下に昇降する際に、身体の起伏に沿って移動することとなるため、使用者の肩付近に当接するときに施療機構82が受ける圧力は大きくなり、腰付近に当接するときの施療機構82が受ける圧力は小さくなる。このように、施療機構82と使用者の身体との当接位置によって受ける圧力が変化するため、圧力の変化を計測でき、使用者の体型検出を行うことができる。
図16は圧力調整のフロー図である。
図16に示すように、前記制御部7は前記感圧センサ64が検知した圧力の変化に基づいて、マッサージユニット8の使用者に対する圧力を調整することができる。前記制御部7は前記感圧センサ64が一定以上の圧力を検知すると圧力を弱めるように、又は一定以下の圧力を検知すると圧力を強めるように制御を行う。具体的には、制御部7は以下の制御を行う。
第一ステップでは、マッサージユニット8が使用者の身体から受ける圧力を感圧センサ64が検知する。第二ステップでは、制御部7が前記第一ステップで検知した圧力を所定の閾値と比較をする。第三ステップでは、前記第二ステップの結果に応じて、マッサージユニット8の使用者に対する圧力を変動させる。具体的には、検出した圧力が所定の閾値以上の場合は、マッサージユニット8が受ける圧力を弱めるように制御し、検出した圧力が閾値以下の場合は、マッサージユニット8が受ける圧力を強めるように制御する。例えば、図14に示す、P5の圧力を所定の閾値とすると、P6以上の圧力が検出された場合は、圧力がP5となるように圧力調整動作を行い、P4以下の圧力が検出された場合は、圧力がP5となるように圧力調整動作を行う。なお、検出した圧力が所定の閾値と同一である場合には、圧力を変動させず、第四ステップへと移行する。第四ステップでは、前記第三ステップでの圧力調整動作を終了させる。
このような制御を行うことにより、使用者に好適な強さでのマッサージを行うことができ、施療機構82の破損を防止することができる。
図17はリクライニング制御を利用した圧力調整の流れを表したフロー図である。
図17に示すように、前記制御部7は、アクチュエータ9を制御して背凭れ部4を起倒させることにより、マッサージユニット8の使用者に対する圧力を調整することができる。具体的には、前記マッサージユニット8が使用者の身体から受ける圧力が一定以下である場合、前記制御部7はアクチュエータ9を背凭れ部を倒すように制御する。背凭れ部4のリクライニングを倒すと、マッサージユニット8が受ける身体の荷重が大きくなるため、マッサージユニット8の受ける圧力が大きくなる。また、マッサージユニット8が使用者の身体から受ける圧力が一定以上である場合、前記制御部7はアクチュエータ9を背凭れ部4を起こすように制御する。背凭れ部4を起こすと、マッサージユニット8が受ける身体の荷重が小さくなるため、マッサージユニット8の受ける圧力が小さくなる。具体的には、制御部7は以下の制御を行う。
第一ステップでは、マッサージユニット8が使用者の身体から受ける圧力を感圧センサ64が検知する。第二ステップでは、制御部7が前記第一ステップで検知した圧力と閾値との比較をする。第三ステップでは、制御部7が前記第二ステップの結果に応じて、リクライニング角度を変化させるようアクチュエータ9を制御する。具体的には、検出した圧力が閾値以上の場合は、制御部7は背凭れ部4を起こすようにアクチュエータ9を制御し、検出した圧力が閾値以下の場合は、背凭れ部4を倒すようにアクチュエータ9を制御する。例えば、図14に示す、P5の圧力を所定の閾値とすると、P6以上の圧力が検出された場合は、圧力がP5となるように背凭れ部4を起こす制御を行い、P4以下の圧力が検出された場合は、圧力がP5となるように背凭れ部4を倒す制御を行う。なお、検出した圧力が閾値と同一である場合には、現状のリクライニング角度を変動させず、第四ステップへと移行する。第四ステップでは、前記第三ステップのリクライニング角度調整を終了させる。
このような制御を行うことにより、使用者に好適な強さでのマッサージを行うことができ、施療機構82の破損を防止することができる。
図18は一対の施療子86L、86Rの施療幅の制御を利用した圧力調整の流れを表したフロー図である。
図18に示すように、前記制御部7は、前記施療機構82にある施療子86L、86Rを幅方向に移動させることができる移動手段を制御して、マッサージユニット8の使用者に対する圧力を調整することができる。マッサージの施療幅が狭い(左右の施療子86L、86Rが近接した状態)と、マッサージユニット8が受ける身体からの圧力が集中し、マッサージの施療幅が広い(左右の施療子86L、86Rが離れた状態)と、マッサージユニット8が受ける身体からの圧力が分散する。また、前述のとおり、マッサージの施療幅が狭いときには、施療子86L、86Rが突出しているため、使用者が受けるマッサージの体感が強くなり、マッサージの施療幅が広いときには、施療子86L、86Rが後退しているため、使用者が受けるマッサージの体感が弱くなる。具体的には、制御部7は以下の制御を行う。
第一ステップでは、マッサージユニット8が使用者の身体から受ける圧力を感圧センサ64が検知する。第二ステップでは、制御部7が前記第一ステップで検知した圧力と閾値との比較をする。第三ステップでは、制御部7が前記第二ステップの結果に応じて、一対の施療子86L、86Rの距離を制御する。具体的には、検出した圧力が閾値以上の場合は、制御部7は一対の施療子86L、86Rを離反させるよう制御し、検出した圧力が閾値以下の場合は、制御部7は一対の施療子86L、86Rを近接させるよう制御する。例えば、図14に示す、P5の圧力を所定の閾値とすると、P6以上の圧力が検出された場合は、圧力がP5となるように施療子86L、86Rを離反させる制御を行い、P4以下の圧力が検出された場合は、圧力がP5となるように施療子86L、86Rを近接させる制御を行う。検出した圧力が閾値と同一である場合には、現状の施療子86L、86Rの近接距離を変動させず、第四ステップへと移行する。第四ステップでは、前記第三ステップの施療幅の調整を終了させる。
このような制御を行うことにより、使用者に好適な強さでのマッサージを行うことができ、施療機構82の破損を防止することができる。
図19は付勢手段54を利用した圧力調整のフロー図である。
図19に示すように、前記制御部7は、施療機構82を使用者の身体側へ付勢する付勢手段54を制御して、マッサージユニット8の使用者に対する圧力を調整することができる。付勢手段54は、給排気装置66と、電磁弁と、エアバッグ66aからなり、給排気装置66から電磁弁を経由してエアバッグ66aに圧縮空気が送気される。エアバッグ66aは電磁弁を利用することで膨張状態を維持可能である。エアバッグ66aは途中まで膨張している状態を維持しており、施療機構82を使用者の身体側へ付勢している。エアバッグ66aは、施療機構82の背面に取り付けられており、給排気装置66から送られる圧縮空気によりエアバッグ66aが膨張することで、施療機構82を使用者の身体側へ押し出すことができ、エアバッグ66a内の圧縮空気を排気してエアバッグ66aを収縮させることで施療機構82を後退させることができる。マッサージユニット8が使用者の身体と当接した状態で、更に押し出されるとマッサージユニット8の受ける圧力が大きくなる。具体的には、制御部7は以下の制御を行う。
第一ステップでは、マッサージユニット8が使用者の身体から受ける圧力を感圧センサ64が検知する。第二ステップでは、制御部7が前記第一ステップで検知した圧力と閾値との比較をする。第三ステップでは、制御部7が前記第二ステップの結果に応じて、エアバッグ66aの膨張収縮を制御する。具体的には、検出した圧力が閾値以上の場合は、制御部7はエアバッグ66a内の圧縮空気を排気させるよう制御し、検出した圧力が閾値以下の場合は、制御部7はエアバッグ66aに圧縮空気を送気させるよう制御する。例えば、図14に示す、P5の圧力を所定の閾値とすると、P6以上の圧力が検出された場合は、圧力がP5となるようにエアバッグ66a内の圧縮空気を排気させ、エアバッグ66aを収縮させるよう制御を行い、P4以下の圧力が検出された場合は、圧力がP5となるようにエアバッグ66aに圧縮空気を送気させ、エアバッグ66aを膨張させる制御を行う。検出した圧力が閾値と同一である場合には、現状の膨張状態を変動させず、第四ステップへと移行する。第四ステップでは、前記第三ステップのエアバッグ66aの膨張状態の調整を終了させる。
このような制御を行うことによって、マッサージユニット8が受ける圧力を調整することができ、使用者に好適な強さでのマッサージを行い、施療機構82の破損を防止することができる。
図20は動力伝達部を制御して圧力調整の流れを表したフロー図である。
図20に示すように、前記制御部7は、施療機構82に動力を伝達する動力伝達部を制御して圧力調整を行うことができる。動力伝達部は、施療子86に動力を伝達する。動力伝達部は、揉みモータ61と、叩きモータ62と、昇降モータ63からなる。施療機構82が身体から受ける圧力が大きい状態でマッサージ速度を速く動作させると、使用者に与えるマッサージの体感が強くなり、施療機構82への負荷が大きくなるため、施療機構の破損の虞がある。施療機構82が身体から受ける圧力が小さい状態では、使用者に与えるマッサージの体感が弱く、施療機構82にかかる負荷が小さいため、マッサージ速度を速くしても施療機構の破損の虞がない。感圧センサ64が閾値以上の圧力を検出すると、制御部7はモータの回転を遅くするよう制御してマッサージ動作の速度を遅くし、感圧センサ64が閾値以下の圧力を検出すると、制御部7はモータの回転を速くするように制御を行う。具体的には、制御部7は以下の制御を行う。
第一ステップでは、マッサージユニット8が使用者の身体から受ける圧力を感圧センサ64が検知する。第二ステップでは、制御部7が前記第一ステップで検知した圧力と閾値との比較をする。第三ステップでは、制御部7が前記第二ステップの結果に応じて、マッサージ動作の速度を制御する。具体的には、検出した圧力が閾値以上の場合は、制御部7はモータの回転速度を遅くするよう制御し、検出した圧力が閾値以下の場合は、制御部7はモータの回転数を速くするよう制御する。例えば、図14に示す、P5の圧力を所定の閾値とすると、P6以上の圧力が検出された場合は、モータの回転を遅くする制御を行い、P4以下の圧力が検出された場合は、モータの回転を速くする制御を行う。検出した圧力が閾値と同一である場合には、現状のモータの回転速度を変動させず、第四ステップへと移行する。第四ステップでは、前記第三ステップのモータの回転速度の調整を終了させる。
このような制御を行うことによってマッサージユニット8が受ける圧力を調整することができ、使用者に好適な強さでのマッサージを行い、施療機構82の破損を防止することができる。
7 制御部
8 マッサージユニット
63 昇降モータ
64 感圧センサ
81 施療機構支持部
82 施療機構
Claims (11)
- マッサージユニットと制御部を有し、
前記マッサージユニットは、施療機構と、施療機構を支持する施療機構支持部と、身体長手方向へ移動させる上下昇降手段を有し、
前記施療機構と前記施療機構支持部との間に、前記施療機構と前記施療機構支持部との接触による圧力の変化を検出する感圧センサを有しており、
前記制御部は上下昇降手段を制御し、前記感圧センサによる検出結果に基づいて使用者の体型検出を行うことを特徴としたマッサージ機。 - 前記施療機構の進退位置に基づいて使用者の身体の特定部位を検出する検出手段を有することを特徴とした請求項1に記載のマッサージ機。
- 前記施療機構を使用者側に付勢させる付勢手段を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ機。
- 前記施療機構の背面に前記感圧センサが設けられており、前記感圧センサを挟むようにして、ヒンジと前記付勢手段が取り付けられていることを特徴とした請求項3に記載のマッサージ機。
- 前記制御部は前記感圧センサが検知した圧力の検出結果に基づいて、マッサージユニットの使用者に対する圧力を調整することを特徴とした請求項1から4に記載のマッサージ機。
- 前記制御部は前記感圧センサが一定以上の圧力を検出すると、圧力を弱めるようにマッサージの強さを弱めるよう制御することを特徴とした請求項5に記載のマッサージ機。
- 前記制御部は前記感圧センサが一定以下の圧力を検出すると、圧力を強めるようにマッサージの強さを強めるよう制御することを特徴とした請求項5に記載のマッサージ機。
- 使用者の身体を支持する背凭れ部と、前記背凭れ部を起倒させるアクチュエータと、を有し、前記制御部は前記感圧センサの検出結果に基づいてリクライニング動作によるマッサージユニットの使用者に対する圧力の調整を行うことを特徴とした請求項1から5に記載のマッサージ機。
- 前記施療機構は一対の施療子と、前記一対の施療子を幅方向に移動させることができる移動手段を有し、前記制御部は前記感圧センサの検出結果に基づいて、前記一対の施療子間の幅を制御することを特徴とした請求項1から5に記載のマッサージ機。
- 前記制御部は前記感圧センサの検出結果に基づいて、前記施療機構を使用者の身体側へ押し出すよう制御することを特徴とした請求項1から5に記載のマッサージ機。
- 前記施療機構は一対の施療子と、前記一対の施療子に動力を伝達させる動力伝達部と、を有し、前記制御部は前記感圧センサの検出結果に基づいて、前記施療機構が行うマッサージの速度を制御することを特徴とした請求項1から5に記載のマッサージ機。
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