JP6321422B2 - 封止用樹脂組成物とその製造方法、および樹脂封止型半導体装置 - Google Patents
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Description
本発明者らは、上記目的を達成しようと鋭意研究を重ねた結果、エポキシ樹脂、フェノール樹脂硬化剤、および無機質充填材を含有する主原料組成物の表面に、硬化触媒としてマイクロカプセル型硬化触媒を配置することにより、貯蔵安定性が良好となり、かつ成形性も良好となることを見いだした。
封止用樹脂組成物は、第1の工程と、第2の工程とを行って製造できる。
まず、(A)エポキシ樹脂、(B)フェノール樹脂硬化剤、および(D)無機質充填材をミキサーなどを用いて十分均一に混合し、熱ロール、ニーダなどを使用して加熱溶融混練を行った後、冷却固化してから粉砕して第1の粉砕物とする。この第1の粉砕物を主原料組成物としてもよいし、この第1の粉砕物にさらに以下のような処理を行って主原料組成物としてもよい。
以下に示す方法により、封止用樹脂組成物の測定評価を行った。
製造直後(初期)および40℃にて7日間放置後の2種の封止用樹脂組成物について、175℃の熱板上におけるゲル化時間を測定した。これらのゲル化時間から、下記式(2)に基づいて保持率を算出した。
保持率[%]
=40℃にて7日間放置後の封止用樹脂組成物のゲルタイム/
初期の封止用樹脂組成物のゲルタイム×100…(2)
200mm(W)×200mm(D)×25mm(H)の上型と、200mm(W)×200mm(D)×15mm(H)の下型とを有する円盤フロー測定用平板金型を用意した。上型および下型を175℃に加熱した後、下型の中心部に5gの封止用樹脂組成物を載せて、5秒後に上型を閉じて、荷重9.8N、硬化時間120秒の条件で圧縮成形を行った。成形品の長径(mm)および短径(mm)をノギスにより測定し、これらを平均して半径を算出し、さらにこの半径から面積を算出して円盤フローとした。なお、円盤フローは、製造直後(初期)および40℃にて7日間放置後の2種の封止用樹脂組成物について測定した。これらの円盤フローから下記式(3)に基づいて保持率を算出した。
保持率[%]
=40℃にて7日間放置後の封止用樹脂組成物の円盤フロー/
初期の封止用樹脂組成物の円盤フロー×100…(3)
FBGA(Fine pitch Ball Grid Array、50mm×50mm×0.54mm)を、封止用樹脂組成物を用いて、175℃で2分間圧縮成形してパッケージを製造した後、このパッケージの表面における「巣」の発生を観察し、下記判定基準で評価した。
○:巣の発生なし
△:巣がわずかに発生
×:巣が多数発生
以下、封止用樹脂組成物の製造に用いられる主原料組成物の製造について説明する。なお、主原料組成物は、封止用樹脂組成物の構成成分のうちマイクロカプセル型硬化触媒を除いた構成成分からなる。
表1に示すように、粒子状の主原料組成物 50質量部、マイクロカプセル型硬化触媒 0.853質量部を計量し、これを500mlのブレンダーに投入した後、攪拌した。これにより、粒子状の主原料組成物の表面にマイクロカプセル型硬化触媒を有する外添型の封止用樹脂組成物を製造した。
粒子状の主原料組成物とマイクロカプセル型硬化触媒との配合割合を表1に示すように変更した以外は実施例1と同様にして、粒子状の主原料組成物の表面にマイクロカプセル型硬化触媒を有する外添型の封止用樹脂組成物を製造した。
粉砕が行われていない主原料組成物 50質量部と、マイクロカプセル型硬化触媒 0.853質量部とを配合した後、2軸押出機により混練し、これを1.0mm以下の平均粒径に粉砕し、主原料組成物の内部にマイクロカプセル型硬化触媒が含有された内添型の封止用樹脂組成物を得た。なお、粉砕が行われていない主原料組成物は、実施例1で使用した主原料組成物と同一組成を有する。また、マイクロカプセル型硬化触媒は、実施例1で使用したマイクロカプセル型硬化触媒と同一組成および同一構造を有する。
粉砕が行われていない主原料組成物とマイクロカプセル型硬化触媒との配合割合を表1に示すように変更した以外は比較例1と同様にして、主原料組成物の内部にマイクロカプセル型硬化触媒が含有された内添型の封止用樹脂組成物を得た。
硬化触媒としてマイクロカプセル型硬化触媒の代わりにマイクロカプセル化されていないトリフェニルホスフィン(平均粒径20μm、比重1.132) 0.17質量部を用いた以外は実施例1と同様にして、粒子状の主原料組成物の表面にマイクロカプセル化されていないトリフェニルホスフィンを有する外添型の封止用樹脂組成物を得た。
硬化触媒としてマイクロカプセル型硬化触媒の代わりにマイクロカプセル化されていないトリフェニルホスフィン(平均粒径20μm、比重1.132) 0.34質量部を用いた以外は実施例1と同様にして、粒子状の主原料組成物の表面にマイクロカプセル化されていないトリフェニルホスフィンを有する外添型の封止用樹脂組成物を得た。
Claims (3)
- (A)エポキシ樹脂、(B)フェノール樹脂硬化剤、(C)硬化触媒、および(D)無機質充填材を必須成分として含有し、
前記(C)硬化触媒は、コアシェル構造を有し、コアの構成成分が常温(25℃)で固形の有機ホスフィン化合物であるマイクロカプセル型硬化触媒であり、かつ、
前記(C)硬化触媒は、前記(A)エポキシ樹脂、前記(B)フェノール樹脂硬化剤、および前記(D)無機質充填材を含有する主原料組成物で形成された平均粒径が300μm以上1mm以下の粒子の表面に配置されている圧縮成形用の封止用樹脂組成物。 - 前記主原料組成物は、平均粒径400μm以上1mm以下の粒子状であり、かつ、
前記主原料組成物は、その15%以上70%以下の表面が前記(C)硬化触媒により覆われている請求項1に記載の封止用樹脂組成物。 - 請求項1又は2記載の封止用樹脂組成物の硬化物により半導体素子を封止した樹脂封止型半導体装置。
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