JP6320203B2 - Pidコントローラおよびデータ収集方法 - Google Patents

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Description

本発明は、温調計などのPIDコントローラに係り、特にデータ収集機能を備えたPIDコントローラに関するものである。
加熱処理炉などの温度を制御するために、PID制御機能を実装した温調計が利用されている。温調計では、PIDパラメータなどの多数のパラメータを設定する必要がある。温調計は、PIDパラメータを用いてPID演算を行ない、目標温度に設定された設定値SPに温度計測値PVが一致するように操作量MVを出力する。これにより、温度計測値PV(制御量PV)を目標温度(設定値SP)に近づけることができる。したがって、PIDパラメータなどの設定が必要かつ重要になる。
ところで、制御結果情報(設定値到達時間やオーバーシュート量など制御応答における特徴量のデータ)は、制御の不具合状態の把握やPIDパラメータなどの調整の際に、実際の制御対象に対する制御結果として有効な情報となる。このため、昇温や降温などの一連の制御動作を実施しながら温調計内部で制御応答の特徴量を算出し、温調計内部に保存しておく機能が実施されている(特許文献1参照)。一方、データロガーのように、測定データを全て収集し記録する機器も実用されている(特許文献2参照)。これら特許文献1、特許文献2に開示されたデータ収集機能により、PID制御の制御応答の特徴量あるいは全ての時系列データを収集し、監視対象、分析対象として処理することが可能になっている。
特開2009−217439号公報 特開2008−286603号公報
温度制御においては、昇温や降温などの一連の制御動作だけでは、有効な情報収集としては不十分である。すなわち、特許文献1に開示された特徴量算出機能では、保存する情報が限られるので不十分である。一方、特許文献2に開示されたデータロガーでは、制御動作の情報として不必要なものも含めて、データ収集量が多過ぎるので、扱いが煩雑になり不便である。したがって、制御動作に特化した有効な情報収集機能として、煩雑になり過ぎず、かつ情報不足になり過ぎないように改善された機能が求められている。特に昇温や降温の応答以外にも、特殊な状況での活用を広げていく改良が求められている。
簡易型のPIDコントローラの代表例でもある温調計の制御動作には、オートモード(PID演算による自動制御動作)以外にマニュアルモード(オペレータの手入力を採用する制御動作)がある。オートモードは予め規定されたアルゴリズムに従う動作なので、管理者が事後的に制御量PVの時系列データのみを参照したときに不可解な動作に見えることはない。特にPID演算の場合、制御動作の性質は、一般的に理解されやすいものになっている。なお、制御量PVの時系列データのみを収集する構成としては、通常の計測値出力部に加えて記録用の計測値出力部を備えるダブルエレメントセンサを利用する記録方法がある。
一方、マニュアルモードはオペレータの一存で規則性のない動作も混入するので、マニュアルモードによる操作記録が報告されないと、オペレータと管理者の認識違いが発生する。すなわち、管理者が事後的に制御量PVの時系列データのみを参照したときに、PID演算と整合しない不可解なマニュアルモードの制御動作が、オートモードの制御動作と区別されることなく含まれてしまうことになり、このマニュアルモードの制御動作を管理者が制御系のトラブル事象として誤った認識をしてしまうという問題点があった。しかし、従来のPIDコントローラでは、マニュアルモードをオートモードと区別してデータを収集するような機能は実現されていなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、温調計などの簡易型のPIDコントローラのような低価格製品への実装を前提とし、マニュアルモード時のデータをオートモードと区別して収集することができるPIDコントローラおよびデータ収集方法を提供することを目的とする。
本発明のPIDコントローラは、外部からの切換信号に応じて制御動作モードを切換えるモード切換手段と、前記制御動作モードがオートモードの場合に、PID制御演算により設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する操作量算出手段と、前記制御動作モードがマニュアルモードの場合に、オペレータから指定された数値を操作量MVとして決定する操作量決定手段と、前記オートモードにおいて前記操作量算出手段によって算出された操作量MVまたは前記マニュアルモードにおいて前記操作量決定手段によって決定された操作量MVを制御対象に出力する操作量出力手段と、前記マニュアルモードの場合のみ、前記制御量PVの時系列データと前記操作量MVの時系列データとを記録するデータ記録手段とを備え、前記データ記録手段は、前記オートモードから前記マニュアルモードに切換えられたときからの継続時間が規定時間に到達するまで、前記制御量PVの時系列データと前記操作量MVの時系列データとを記録することを特徴とするものである。
また、本発明のPIDコントローラは、外部からの切換信号に応じて制御動作モードを切換えるモード切換手段と、前記制御動作モードがオートモードの場合に、PID制御演算により設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する操作量算出手段と、前記制御動作モードがマニュアルモードの場合に、オペレータから指定された数値を操作量MVとして決定する操作量決定手段と、前記オートモードにおいて前記操作量算出手段によって算出された操作量MVまたは前記マニュアルモードにおいて前記操作量決定手段によって決定された操作量MVを制御対象に出力する操作量出力手段と、前記マニュアルモードの場合のみ、前記制御量PVの時系列データと前記操作量MVの時系列データとを記録するデータ記録手段と、前記オートモードから前記マニュアルモードに切換えられたときからの継続時間が規定時間に到達したときに、前記データ記録手段が記録したデータを上位装置によって読み込むようにオペレータに通知する読込指示手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明のPIDコントローラの1構成例において、前記データ記録手段は、さらに、前記マニュアルモードの場合に、前記設定値SPの時系列データを記録することを特徴とするものである。
また、本発明のデータ収集方法は、外部からの切換信号に応じて制御動作モードを切換えるモード切換ステップと、前記制御動作モードがオートモードの場合に、PID制御演算により設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する操作量算出ステップと、前記制御動作モードがマニュアルモードの場合に、オペレータから指定された数値を操作量MVとして決定する操作量決定ステップと、前記オートモードにおいて前記操作量算出ステップで算出した操作量MVまたは前記マニュアルモードにおいて前記操作量決定ステップで決定した操作量MVを制御対象に出力する操作量出力ステップと、前記マニュアルモードの場合のみ、前記制御量PVの時系列データと前記操作量MVの時系列データとを記録するデータ記録ステップとを含み、前記データ記録ステップは、前記オートモードから前記マニュアルモードに切換えられたときからの継続時間が規定時間に到達するまで、前記制御量PVの時系列データと前記操作量MVの時系列データとを記録するステップを含むことを特徴とするものである。
また、本発明のデータ収集方法は、外部からの切換信号に応じて制御動作モードを切換えるモード切換ステップと、前記制御動作モードがオートモードの場合に、PID制御演算により設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する操作量算出ステップと、前記制御動作モードがマニュアルモードの場合に、オペレータから指定された数値を操作量MVとして決定する操作量決定ステップと、前記オートモードにおいて前記操作量算出ステップで算出した操作量MVまたは前記マニュアルモードにおいて前記操作量決定ステップで決定した操作量MVを制御対象に出力する操作量出力ステップと、前記マニュアルモードの場合のみ、前記制御量PVの時系列データと前記操作量MVの時系列データとを記録するデータ記録ステップと、前記オートモードから前記マニュアルモードに切換えられたときからの継続時間が規定時間に到達したときに、前記データ記録ステップで記録したデータを上位装置によって読み込むようにオペレータに通知する読込指示ステップとを含むことを特徴とするものである。
本発明によれば、マニュアルモードの場合のみ、制御量PVの時系列データと操作量MVの時系列データとを記録するようにしたので、PID演算と整合しない不可解に見えるであろう制御動作が、マニュアルモードによる動作であると明確に記録されることになる。これにより、本発明では、記録したデータを照合用のデータとして利用できるので、マニュアルモードによる制御動作を、管理者が誤って不具合動作と認定してしまう可能性を低減することができる。また、本発明では、PID演算によらない熟練のオペレータの操作による制御動作を、具体的な操作事例として自動的かつ簡便に収集することができる。
また、本発明では、オートモードからマニュアルモードに切換えられたときからの継続時間が第1の規定時間に到達するまで、制御量PVの時系列データと操作量MVの時系列データとを記録することにより、マニュアルモード時のデータを所望の量だけ収集することができる。
また、本発明では、オートモードからマニュアルモードに切換えられたときからの継続時間が第2の規定時間に到達したときに、データ記録手段が記録したデータを上位装置によって読み込むようにオペレータに通知することにより、PIDコントローラのデータ収集の余裕量が少なくなったことをオペレータに伝えることができる。
本発明の実施の形態に係るPIDコントローラの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る加熱制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るPIDコントローラの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るPIDコントローラのデータ収集の動作を説明する図である。
[発明の原理]
発明者は、上記の問題を見出したことに基づき、またマニュアルモードはオートモードに比べれば一般的には時間的に少ないことに着眼し、マニュアルモードを、特殊な状況での活用を広げていくための活用対象とすることに想到した。
具体的には、温調計などの簡易型のPIDコントローラにおいて、マニュアルモードによる制御の手動操作が行なわれたときに、自動的に規定時間だけ制御量PVの時系列データと、好ましくは操作量MVの時系列データとのデータセットを切り出して、簡易型のPIDコントローラ内のデータ記録部に記憶させる。
このようにすることにより、PID演算と整合しない不可解に見えるであろう制御動作が、マニュアルモードによる動作であると明確に記録されることになる。また、簡易型のPIDコントローラに時計機能(データに時刻情報を付加する機能)がない場合であっても、制御量PVの時系列データが照合用データとして利用できるようになる。例えば併用されているデータロガーなどのデータ記録装置があった場合、管理者が、データ記録装置に記録されている制御量PVの時系列データとPIDコントローラに記録されている制御量PVの時系列データとを照合することで、PID演算と整合しない制御量PVのデータがマニュアルモードによる制御動作のデータであり、不可解な制御動作ではないと認識することができる。
なお、温調計などの簡易型のPIDコントローラ内のデータ収集機能を利用することで、データ収集機能をマニュアルモードに精密に連動させることができるが、一方でPIDコントローラの記憶容量は制限される。したがって、記憶容量を十分に確保できる上位装置(例えばPC(Personal Computer))によってデータを読み込むようにオペレータに通知する機能や、データを上位装置に自動転送してPIDコントローラのデータ領域の上書きを許容する状態に戻す機能を併用するのが好ましい。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係るPIDコントローラの構成を示すブロック図である。PIDコントローラは、従来からPIDコントローラに設けられている一般的構成である制御機能部1と、本実施の形態の特徴的構成であるデータ収集機能部2とを備えている。
制御機能部1は、設定値SPをコントローラ外部から入力する設定値入力部10と、制御量PVを計測器から入力する制御量入力部11と、外部からの切換信号に応じてPIDコントローラの制御動作モードを切換えるモード切換部12と、制御動作モードがオートモードの場合に、PID制御演算により設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する操作量算出部13と、制御動作モードがマニュアルモードの場合に、オペレータから指定された数値を操作量MVとして決定する操作量決定部14と、操作量MVをコントローラ外部に出力する操作量出力部15とを備えている。
データ収集機能部2は、マニュアルモードの場合のみ、制御量PVの時系列データと操作量MVの時系列データと設定値SPの時系列データとを収集すべきデータとして記録するデータ記録部16と、データ収集開始後の継続時間を計測する継続時間測定部17と、継続時間測定部17によって測定されている継続時間が規定時間に到達したときに、データ記録部16が記録したデータを上位装置によって読み込むようにオペレータに通知する読込指示部18とを備えている。
図2は本実施の形態の適用対象となる加熱制御装置の構成を示すブロック図である。加熱制御装置は、処理対象の被加熱物を加熱する加熱処理炉100と、電気ヒータ101と、加熱処理炉100内の温度を計測する温度センサ102と、加熱処理炉100内の温度を制御するPIDコントローラ103と、電力調整器104と、電力供給回路105とから構成される。
PIDコントローラ103は、オートモードまたはマニュアルモードで操作量MVを出力する。設定値SPは例えばオペレータによって設定される。電力調整器104は、操作量MVに応じた電力を決定し、この決定した電力を電力供給回路105を通じて電気ヒータ101に供給する。こうして、PIDコントローラ103は、加熱処理炉100内の被加熱物の温度を制御する。図1の制御機能部1とデータ収集機能部2とはPIDコントローラ103に実装される。
次に、本実施の形態の動作を図3を参照して説明する。設定値SPは、オペレータなどによって設定され、設定値入力部10を介して操作量算出部13とデータ記録部16とに入力される(図3ステップS1)。
制御量PVは、計測器(図2の例では温度センサ102)によって計測され、制御量入力部11を介して操作量算出部13とデータ記録部16とに入力される(図3ステップS2)。
モード切換部12は、外部からの切換信号(例えばオペレータにより入力される、モードを指定する切換信号)に基づき、PIDコントローラの制御動作モードがオートモードかマニュアルモードかを指定する。
操作量算出部13は、オートモードの場合に(図3ステップS3においてYES)、周知のPID制御演算により設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する(図3ステップS4)。
操作量決定部14は、マニュアルモードの場合に(ステップS3においてNO)、オペレータから指定された数値を操作量MVとして決定する(図3ステップS5)。具体的には、操作量決定部14は、PIDコントローラに対してオペレータが直接入力した数値を操作量MVとして決定してもよいし、予め規定された操作量MVの選択肢の中からオペレータが選択した操作量MVを示す識別番号が入力されたときに、この識別番号に対応して予め規定されている数値を操作量MVとして決定してもよい。
データ記録部16は、マニュアルモードの場合に、制御量入力部11から入力された制御量PVと操作量決定部14によって決定された操作量MVと設定値入力部10から入力された設定値SPとを、収集すべきデータとして記録する(図3ステップS6)。なお、データ記録部16ではデータの上書きが禁止されており、記憶容量の上限に達すると、記録されているデータを削除しない限り、新たなデータを記録することができないようになっている。
継続時間測定部17は、データ収集開始後の継続時間(すなわち、オートモードからマニュアルモードに切換えられたときからのマニュアルモードの継続時間)を計測する(図3ステップS7)。
操作量出力部15は、オートモードにおいて操作量算出部13によって算出された操作量MVまたはマニュアルモードにおいて操作量決定部14によって決定された操作量MVを制御対象に出力する(図3ステップS8)。図2の例では、電力調整器104が操作量MVの実際の出力先となる。
マニュアルモードが継続し、ステップS1〜S3,S5〜S8の処理が制御周期毎に繰り返し実行されると、制御量PVの時系列データと操作量MVの時系列データと設定値SPの時系列データとがデータ記録部16に記憶されることになる。
読込指示部18は、継続時間測定部17によって測定されている継続時間が規定時間に到達したときに(図3ステップS9)、データ記録部16が記録したデータを上位装置(例えばPC)によって読み込むようにオペレータに通知する(図3ステップS10)。通知方法としては、例えばオペレータが催促を認識できるように、LEDを点滅または点灯させる等の方法がある。
以上のようなステップS1〜S10の処理が、例えばオペレータからの指令によって制御が終了するまで(図3ステップS11においてYES)、制御周期毎に繰り返し実行される。
図4(A)、図4(B)は本実施の形態のPIDコントローラのデータ収集の動作を説明する図であり、図4(A)は制御量PVの変化の1例を示し、図4(B)は操作量MVの変化の1例を示している。図4(A)の縦軸は制御量PV、横軸は時間、図4(B)の縦軸は操作量MV、横軸は時間である。ここでは、設定値SPを温度設定値、制御量PVを温度計測値とし、例えば図2に示した加熱制御装置においてマニュアルモード時のデータを収集する場合について説明する。
図4(A)、図4(B)の例では、時刻t1まではオートモードで制御を行ない、時刻t1からt2の間においてマニュアルモードで制御を行なっている。オートモードでは、設定値SPが150℃から300℃に変更されたときに制御量PVが上昇し、さらに設定値SPが300℃から150℃に変更されたときに制御量PVが下降しており、制御量PVが設定値SPに追従して変化していることが分かる。一方、マニュアルモードでは、オペレータによる手動入力の操作量MVによって制御量PVが上昇しており、PID演算と整合しない(制御量PVが設定値SPに追従しない)制御動作となっており、制御系の不具合として認識されるような動作となっている。
本実施の形態では、マニュアルモードの場合に制御量PVの時系列データと操作量MVの時系列データと設定値SPの時系列データとを記録するので、PID演算と整合しない不可解に見えるであろう制御動作が、マニュアルモードによる動作であると明確に記録されることになる。換言するならば、PID演算によらない熟練のオペレータの操作による制御動作を、具体的な操作事例として自動的かつ簡便に収集することができる。
また、本実施の形態では、特許文献2に開示されたデータロガーのようなデータ記録装置が併用されていて、オートモードもマニュアルモードも区別されることなく全ての制御量PVの時系列データがデータ記録装置に記録されている場合でも、データ記録部16に記録されているデータあるいはオペレータへの催促によってPIDコントローラから上位装置に読み込まれたデータがマニュアルモードのデータに限られているので、データ記録部16あるいは上位装置に記録されているデータを照合用のデータとして利用できることになる。
すなわち、管理者は、データ記録装置に記録された制御量PVの時系列データの中にPID演算と整合しないマニュアルモードのデータが含まれていても、データ記録部16あるいは上位装置に記録されているデータを参照することで、PID演算と整合しない制御量PVのデータがマニュアルモードによる制御動作のデータであり、不可解な制御動作ではないと認識することができる。したがって、管理者が誤って不具合動作と認定してしまう可能性を低減することができる。
なお、照合用データとして利用するのであれば、マニュアルモード時の全てのデータを収集する必要はない。データ記録部16は、継続時間測定部17によって測定されている継続時間が規定時間に到達するまで、制御量PVの時系列データと操作量MVの時系列データと設定値SPの時系列データとを記録すればよく(図3ステップS6)、継続時間が規定時間に到達したときに、記録を停止すればよい。このとき、データ記録部16が記録停止の目安として用いる規定時間(第1の規定時間)と読込指示部18がオペレータへの催促の目安として用いる規定時間(第2の規定時間)とは、同じでもよいし異なっていてもよい。第1の規定時間は例えば必要なデータ量に応じて設定され、第2の規定時間は例えばPIDコントローラの記憶容量に応じて設定される。通常は、第1の規定時間は第2の規定時間よりも十分に短く設定できる。その場合、複数回のマニュアルモードへの切換え分のデータをデータ記録部16が記録できる(第2の規定時間に対しては複数回の継続時間の累積とすればよい)ことになるので、上位装置によって読み込む頻度を低減でき、PIDコントローラの限られた記憶容量だけでも長期間利用できるようになる。
また、本実施の形態では、データ収集機能部2に読込指示部18を設けているが、自動転送手段を設けるようにしてもよい。この自動転送手段は、継続時間測定部17によって測定されている継続時間が第2の規定時間に到達したときに、データ記録部16が記録したデータを通信ネットワークを介して上位装置に自動的に転送し、データ記録部16が記録したデータを削除する。これにより、データ記録部16をデータの上書きが可能な状態に戻すことができる。
また、本実施の形態では、マニュアルモードの場合に制御量PVの時系列データと操作量MVの時系列データと設定値SPの時系列データとを記録しているが、設定値SPの時系列データを記録することは必須の要件ではなく、制御量PVの時系列データと操作量MVの時系列データのみを記録するようにしてもよい。
本実施の形態で説明したPIDコントローラは、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。CPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って本実施の形態で説明した処理を実行する。
本発明は、データ収集機能を備えたPIDコントローラに適用することができる。
1…制御機能部、2…データ収集機能部、10…設定値入力部、11…制御量入力部、12…モード切換部、13…操作量算出部、14…操作量決定部、15…操作量出力部、16…データ記録部、17…継続時間測定部、18…読込指示部。

Claims (6)

  1. 外部からの切換信号に応じて制御動作モードを切換えるモード切換手段と、
    前記制御動作モードがオートモードの場合に、PID制御演算により設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する操作量算出手段と、
    前記制御動作モードがマニュアルモードの場合に、オペレータから指定された数値を操作量MVとして決定する操作量決定手段と、
    前記オートモードにおいて前記操作量算出手段によって算出された操作量MVまたは前記マニュアルモードにおいて前記操作量決定手段によって決定された操作量MVを制御対象に出力する操作量出力手段と、
    前記マニュアルモードの場合のみ、前記制御量PVの時系列データと前記操作量MVの時系列データとを記録するデータ記録手段とを備え
    前記データ記録手段は、前記オートモードから前記マニュアルモードに切換えられたときからの継続時間が規定時間に到達するまで、前記制御量PVの時系列データと前記操作量MVの時系列データとを記録することを特徴とするPIDコントローラ。
  2. 外部からの切換信号に応じて制御動作モードを切換えるモード切換手段と、
    前記制御動作モードがオートモードの場合に、PID制御演算により設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する操作量算出手段と、
    前記制御動作モードがマニュアルモードの場合に、オペレータから指定された数値を操作量MVとして決定する操作量決定手段と、
    前記オートモードにおいて前記操作量算出手段によって算出された操作量MVまたは前記マニュアルモードにおいて前記操作量決定手段によって決定された操作量MVを制御対象に出力する操作量出力手段と、
    前記マニュアルモードの場合のみ、前記制御量PVの時系列データと前記操作量MVの時系列データとを記録するデータ記録手段と、
    前記オートモードから前記マニュアルモードに切換えられたときからの継続時間が規定時間に到達したときに、前記データ記録手段が記録したデータを上位装置によって読み込むようにオペレータに通知する読込指示手段とを備えることを特徴とするPIDコントローラ。
  3. 請求項1または2記載のPIDコントローラにおいて、
    前記データ記録手段は、さらに、前記マニュアルモードの場合に、前記設定値SPの時系列データを記録することを特徴とするPIDコントローラ。
  4. 外部からの切換信号に応じて制御動作モードを切換えるモード切換ステップと、
    前記制御動作モードがオートモードの場合に、PID制御演算により設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する操作量算出ステップと、
    前記制御動作モードがマニュアルモードの場合に、オペレータから指定された数値を操作量MVとして決定する操作量決定ステップと、
    前記オートモードにおいて前記操作量算出ステップで算出した操作量MVまたは前記マニュアルモードにおいて前記操作量決定ステップで決定した操作量MVを制御対象に出力する操作量出力ステップと、
    前記マニュアルモードの場合のみ、前記制御量PVの時系列データと前記操作量MVの時系列データとを記録するデータ記録ステップとを含み、
    前記データ記録ステップは、前記オートモードから前記マニュアルモードに切換えられたときからの継続時間が規定時間に到達するまで、前記制御量PVの時系列データと前記操作量MVの時系列データとを記録するステップを含むことを特徴とするデータ収集方法。
  5. 外部からの切換信号に応じて制御動作モードを切換えるモード切換ステップと、
    前記制御動作モードがオートモードの場合に、PID制御演算により設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する操作量算出ステップと、
    前記制御動作モードがマニュアルモードの場合に、オペレータから指定された数値を操作量MVとして決定する操作量決定ステップと、
    前記オートモードにおいて前記操作量算出ステップで算出した操作量MVまたは前記マニュアルモードにおいて前記操作量決定ステップで決定した操作量MVを制御対象に出力する操作量出力ステップと、
    前記マニュアルモードの場合のみ、前記制御量PVの時系列データと前記操作量MVの時系列データとを記録するデータ記録ステップと、
    前記オートモードから前記マニュアルモードに切換えられたときからの継続時間が規定時間に到達したときに、前記データ記録ステップで記録したデータを上位装置によって読み込むようにオペレータに通知する読込指示ステップとを含むことを特徴とするデータ収集方法。
  6. 請求項4または5記載のデータ収集方法において、
    前記データ記録ステップは、さらに、前記マニュアルモードの場合に、前記設定値SPの時系列データを記録するステップを含むことを特徴とするデータ収集方法。
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