JP6318721B2 - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、炭化珪素基板上に形成したスイッチングデバイスとして用いられる半導体装置および半導体装置の製造方法に関する。
図6は、従来のNチャネルのMOSFETを示す断面構造図である。N型の炭化珪素(以後、SiC)基板1の表面にN型SiC層2が積層形成される。N型SiC層2の表面には、複数のP型領域3が形成され、P型領域3の表面にはN型ソース領域4とP型コンタクト領域5が形成される。また、N型ソース領域4とP型コンタクト領域5との表面にソース電極8が形成される。またN型ソース領域4の間のP型領域3とN型SiC層2表面にゲート絶縁膜6を介してゲート電極7が形成される。また裏面側にはドレイン電極9が形成される。P型領域3は、ゲートパッド周辺(活性領域終端)部でソース電極8へとつながっている。
また、図7は、表面にP型SiC層を用いて形成したNチャネルMOSFETを示す断面構造図である。N型SiC基板1の表面にN型のSiC層2が積層形成され、N型SiC層2表面に複数のP型ベース領域10が形成される。P型ベース領域10の表面にはP型SiC層11が形成される。また、P型ベース領域10が形成されていないN型SiC層2上のP型SiC層11にN型領域12が形成され、さらにP型SiC層11の表面にはN型ソース領域4とP型コンタクト領域5形成される。また、N型ソース領域4とP型コンタクト領域5との表面にソース電極8が形成される。またN型ソース領域4の間のP型SiC層11とN型領域12の表面にゲート絶縁膜6を介してゲート電極7が形成される。また裏面側には、ドレイン電極9が形成される。
図6および図7の構造のMOSFETにおいて、ソース電極8に対しドレイン電極9に正の電圧が印可された状態でゲート電極7にゲートしきい値以下の電圧が印可されている場合には、P型領域3とN型SiC層2、あるいはP型SiC層11とN型領域12の間のPN接合が逆バイアスされた状態であるため電流は流れない。一方、ゲート電極7にゲートしきい値以上の電圧を印可するとゲート電極7直下のP型領域3、またはP型SiC層11表面には反転層が形成されることにより電流が流れるため、ゲート電極7に印加する電圧によってMOSFETのスイッチング動作を行うことができる。
従来のMOSFETを所定条件でスイッチングさせたときの動的特性について、ゲートにしきい値以上の電圧が印加されドレイン電極に高電圧を印加した状態ではMOSFETに大電流が印加され素子の安全動作領域を狭くする。このような大電流を抑える構造として、ゲート電圧により抵抗値が可変となる領域(不純物濃度を低濃度領域と高濃度領域とする)を用いることで、オン抵抗の増加なしに高破壊耐量を実現する技術がある(例えば、下記特許文献1参照。)。
特開平8−186254号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構造では安全動作領域を調整することは可能であるが、炭化珪素を用いた場合には、炭化珪素の特性上、イオン注入の濃度により活性化率の変動が大きくなる、などの理由から安全動作領域の調整が困難となる。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、ゲートON時の素子の抵抗をMOSFETに印加される電流、電圧によって可変することができ、高い安全動作領域を容易に確保、および設計できる半導体装置および半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の半導体装置は、第1導電型炭化珪素基板と、前記第1導電型炭化珪素基板の表面に形成された低濃度の第1導電型炭化珪素層と、前記第1導電型炭化珪素層の表面層に選択的に形成された第2導電型の第1半導体領域と、前記第1半導体領域内に形成された第1導電型ソース領域と、前記第1半導体領域内に形成された高濃度の第2導電型の第2半導体領域と、前記第2半導体領域および前記第1導電型ソース領域に電気的に接続するソース電極と、前記第1導電型ソース領域から第1半導体領域を経由して前記第1導電型炭化珪素層に至る領域の上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前記第1導電型炭化珪素基板の裏面側にドレイン電極を備えた半導体装置において、前記第1導電型ソース領域は、前記ソース電極の下部に配置された第1ソース領域と、前記第1ソース領域にチャネル長方向で隣接し、前記ゲート電極の下部に配置された第2ソース領域と、よりなり、前記第1ソース領域の不純物濃度は、前記第2ソース領域の不純物濃度より高く、前記第1ソース領域と前記第2ソース領域がチャネル幅方向に連続しており、前記チャネル幅方向の複数位置で前記第1ソース領域が前記チャネル長方向で前記第2ソース領域に突出した構造をとることを特徴とする。
また、前記第1ソース領域は、前記第2ソース領域に突出する矩形状、あるいは前記第2ソース領域に向かうにつれて傾斜状に形成されたことを特徴とする。
また、前記第1ソース領域は、前記第2ソース領域に突出した領域の表面側が高濃度に形成されたことを特徴とする。
また、本発明の半導体装置は、第1導電型炭化珪素基板と、前記第1導電型炭化珪素基板の表面に形成された低濃度の第1導電型炭化珪素層と、前記第1導電型炭化珪素層の表面層に選択的に形成された第2導電型の第1半導体領域と、前記第1導電型炭化珪素層の表面に形成された第2導電型炭化珪素層と、前記第2導電型炭化珪素層を深さ方向に貫通して前記第1導電型炭化珪素層に達する第1導電型の領域と、前記第2導電型炭化珪素層の、前記第1導電型の領域を除いた領域である第2導電型のベース領域と、前記第2導電型のベース領域内に形成された第1導電型ソース領域と、前記第2導電型のベース領域内に形成された高濃度の第2導電型の第2半導体領域と、前記第2半導体領域および前記第1導電型ソース領域に電気的に接続するソース電極と、前記第1導電型ソース領域から第2導電型のベース領域を経由して前記第1導電型炭化珪素層に至る領域の上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前記第1導電型炭化珪素基板の裏面側にドレイン電極を備えた半導体装置において、前記第1導電型ソース領域は、前記ソース電極の下部に配置された第1ソース領域と、前記第1ソース領域にチャネル長方向で隣接し前記ゲート電極の下部に配置された第2ソース領域と、よりなり、前記第1ソース領域の不純物濃度は、前記第2ソース領域の不純物濃度より高く、前記第1ソース領域と前記第2ソース領域がチャネル幅方向に連続しており、前記チャネル幅方向の複数位置で前記第1ソース領域が前記チャネル長方向で突出した構造をとることを特徴とする。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、第1導電型炭化珪素基板と、前記第1導電型炭化珪素基板の表面に形成された低濃度の第1導電型炭化珪素層と、前記第1導電型炭化珪素層の表面層に選択的に形成された第2導電型の第1半導体領域と、前記第1半導体領域内に形成された第1導電型ソース領域と、前記第1半導体領域内に形成された高濃度の第2導電型の第2半導体領域と、前記第2半導体領域および前記第1導電型ソース領域に電気的に接続するソース電極と、前記第1導電型ソース領域から第1半導体領域を経由して前記第1導電型炭化珪素層に至る領域の上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前記第1導電型炭化珪素基板の裏面側にドレイン電極を備えた半導体装置の製造方法において、前記第1導電型ソース領域を、前記ソース電極の下部に配置された第1ソース領域と、前記第1ソース領域にチャネル長方向で隣接し、前記ゲート電極の下部に配置された第2ソース領域と、を有し、前記第1ソース領域の不純物濃度を前記第2ソース領域の不純物濃度より高く、かつ、前記第1ソース領域と前記第2ソース領域とをチャネル幅方向に連続して形成し、前記チャネル幅方向の複数位置で前記第1ソース領域を前記チャネル長方向に突出して形成する工程、を含むことを特徴とする。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、第1導電型炭化珪素基板と、前記第1導電型炭化珪素基板の表面に形成された低濃度の第1導電型炭化珪素層と、前記第1導電型炭化珪素層の表面層に選択的に形成された第2導電型の第1半導体領域と、前記第1導電型炭化珪素層の表面に形成された第2導電型炭化珪素層と、前記第2導電型炭化珪素層を深さ方向に貫通して前記第1導電型炭化珪素層に達する第1導電型の領域と、前記第2導電型炭化珪素層の、前記第1導電型の領域を除いた領域である第2導電型のベース領域と、前記第2導電型のベース領域内に形成された第1導電型ソース領域と、前記第2導電型のベース領域内に形成された高濃度の第2導電型の第2半導体領域と、前記第2半導体領域および前記第1導電型ソース領域に電気的に接続するソース電極と、前記第1導電型ソース領域から第2導電型のベース領域を経由して前記第1導電型炭化珪素層に至る領域の上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前記第1導電型炭化珪素基板の裏面側にドレイン電極を備えた半導体装置の製造方法において、前記第1導電型ソース領域を、前記ソース電極の下部に配置された第1ソース領域と、前記第1ソース領域にチャネル長方向で隣接し、前記ゲート電極の下部に配置された第2ソース領域と、を有し、前記第1ソース領域の不純物濃度を前記第2ソース領域の不純物濃度より高く、かつ、前記第1ソース領域と前記第2ソース領域とをチャネル幅方向に連続して形成し、前記チャネル幅方向の複数位置で前記第1ソース領域を前記チャネル長方向に突出して形成する工程、を含むことを特徴とする。
上記構成によれば、低電流領域においてはゲートへの電圧印加により誘起されたキャリアにより低抵抗となり通電損失を悪化せず、大電流領域にてソース領域の高濃度領域と低濃度領域の混在した領域でMOSがオンした際の抵抗を大きくして電流の増加を抑制することができる。また、抵抗の大きさを高濃度領域と低濃度領域の混在の比率によって変化させることができるため、安全動作領域の調整が簡易な設計によって行うことができる。
本発明によれば、ゲートON時の素子の抵抗をMOSFETに印加される電流、電圧によって可変することができ、高い安全動作領域を容易に確保、および設計できるようになる。
図1は、本発明の実施例1におけるMOSFETを示す断面図である。 図2は、本発明の実施例1におけるMOSFETを示す平面図である。 図3は、本発明の実施例1における電流−電圧特性を示す図表である。 図4は、本発明の実施例2におけるMOSFETを示す断面図である。 図5は、本発明の実施例2におけるMOSFETを示す平面図である。 図6は、従来のNチャネルのMOSFETを示す断面構造図である。 図7は、表面にP型SiC層を用いて形成したNチャネルMOSFETを示す断面構造図である。
[実施例1]
図1は、本発明の実施例1におけるMOSFETを示す断面図、図2は、本発明の実施例1におけるMOSFETを示す平面図である。この実施例1では、第1導電型をN型、第2導電型をP型としているが、これと逆に第1導電型をP型、第2導電型をN型として形成することも可能である。
実施例1に示すMOSFETは、例えば1×1019cm-3程度の不純物濃度で窒素がドーピングされたN型SiC基板1の表面に、1.0×1016cm-3の不純物濃度で窒素がドーピングされた厚さ10μmのN型SiC層2を形成する。N型SiC層2の表面には、ドーパントをアルミニウムとし、不純物濃度が3.0×1017cm-3のP型領域3を複数形成する。
さらに、P型領域3の表面には、ドーパントをリンとし、不純物濃度が2.0×1020cm-3の高濃度N型ソース領域4Aと、不純物濃度が8.0×1017cm-3の低濃度N型ソース領域4Bを隣接して形成する。また、P型領域3の表面には、ドーパントをアルミニウムとし、不純物濃度が3.0×1020cm-3のP型コンタクト領域5を高濃度N型ソース領域4Aに隣接して形成する。そして、高濃度N型ソース領域4AとP型コンタクト領域5との表面にソース電極8を形成する。
さらに、P型領域3表面の低濃度N型ソース領域4Bと、別のP型領域3表面の低濃度N型ソース領域4Bとに挟まれた別のP型領域3は、N型SiC層2の表面のゲート絶縁膜6を介してゲート電極7と絶縁されている。また、N型SiC基板1の裏面側にはドレイン電極9が形成される。
ここで、活性領域MOSFETの形成は図7に示す従来と同様に形成されているが、ソース領域は、高濃度N型ソース領域4Aと、低濃度N型ソース領域4Bとを分けて構成している。
そして、図2の平面図に示すように、高濃度N型ソース領域4Aの一部は、低濃度N型ソース領域4Bに突出した(面方向に突出して低濃度N型ソース領域4Bに入り込んだ)構造となっている。高濃度N型ソース領域4Aの突出した部分の幅300と、低濃度N型ソース領域4Bの幅(高濃度N型ソース領域4A突出部分の間の低濃度N型ソース領域4Bの幅)301は、相互に変更可能である。
図3は、本発明の実施例1における電流−電圧特性を示す図表である。横軸は電圧、縦軸は電流である。
例えば、従来の低濃度N型ソース領域のないソース濃度一定の構造で作製した半導体素子では、図3の実線で示すように、安全動作電流の最大電流値を簡単に超えてしまう。また、従来の技術で作られる高濃度N型ソース領域4Aと、低濃度N型ソース領域4Bとを平行に組み込んだ(単に隣接させた)ソース濃度2種(旧構造)で作成した半導体素子では、図3の破線で示すように、高電圧側で抵抗が上がり安全動作領域の最大電流値以下での電圧動作範囲が広くなるが、定格電流を流す時の電圧が高くなり、結果的にオン抵抗が上昇する。
しかし、本発明の高濃度N型ソース領域4Aを低濃度N型ソース領域4Bへ突出させた構造(新構造)にすると、図3の点線で示すように、定格電流を流した時のオン抵抗をそのままに安全動作電流が流れるまでの電圧を上げることができ、性能をそのままに安全動作領域を広げることが可能となる。また、この高電流側の抵抗成分は、高濃度N型ソース領域4Aの突出した部分の幅300と低濃度N型ソース領域4Bの幅301の割合を変えることで簡単に調整できる。
N型ソース領域を形成する際のイオン種は異なって構成しても構わない。例えば、高濃度N型ソース領域4AはPイオンにより注入され、低濃度N型ソース領域4BはNイオンにより注入される。
高濃度N型ソース領域4Aの一部は、低濃度N型ソース領域4Bに突出した構造は、図2に示した矩形以外の構造でも構わない。例えば、ソース電極側と反対側に向かうにつれて狭くなる傾斜形状の構造でもよい。
また、高濃度N型ソース領域4Aの一部は、低濃度N型ソース領域4Bに突出した領域の濃度について、表面側を高濃度にした構造でも構わない。例えば、実施例1(図3の点線)の特性は、高濃度N型ソース領域4Aの表面側0.2μmまでの深さの濃度が2.0×1020cm-3で、それより深い領域の濃度が8.0×1017cm-3となっている。また、高濃度N型ソース領域4Aの突出部分は、低濃度N型ソース領域4Bを突き抜けてP型領域3に接触してもよい。例えば、図2に示した低濃度N型ソース領域4Bのみの抵抗領域201の幅が0μmとなってもよい。
以上のように形成されたMOSFETにおいて、ゲートにしきい値以上の電圧を印加すると、ドレイン電極9に電圧が印加され電流が流れる。このとき、ゲート下に配置されている低濃度N型ソース領域4Bは、ゲート電圧によって電子が引き寄せられキャリア濃度が上がることで抵抗が下がり、高濃度N型ソース領域4Aと同程度の低い抵抗となる。このため、小さい電流領域では、図2に示した高濃度N型ソース領域4Aのみの抵抗領域200から高濃度N型ソース領域4Aと低濃度N型ソース領域4Bの混在領域202を通り、ゲート下に設置してある低濃度N型ソース領域4Bのみの抵抗領域201をゲートに電圧を印加する状態で通過することで通常とほとんど遜色のない電位ドロップ(電圧降下)となる。
しかし、大電流を印加すると、低濃度N型ソース領域4Bのうちの高濃度N型ソース領域4A側とその反対側の電圧ドロップが大きくなり、低濃度N型ソース領域4Bのうちの高濃度N型ソース領域4A側とその反対側の電位とゲート電圧との差が小さくなることで、低濃度N型ソース領域4Bのキャリア濃度が減るため抵抗が高くなり電流が流れにくくなる。このためMOSFETにしきい値Vth以上のゲート電圧が印加され、ドレインに高電流が印加された状態において、MOSFETに流れる電流を抑制することができ(図3参照)、損失低減が図れ、素子の安全動作領域を広げることが可能となる。
[実施例2]
図4は、本発明の実施例2におけるMOSFETを示す断面図、図5は、本発明の実施例2におけるMOSFETを示す平面図である。図5に示す平面で見て、P型コンタクト領域5を中心にとして、高濃度N型ソース領域4Aが多角形に(図示の例では6角形でかつ各辺から突出部が突出)形成され、高濃度N型ソース領域4Aを囲むように多角形(6角形)の低濃度N型ソース領域4Bが形成され、低濃度N型ソース領域4Bの周囲に6角形のP型領域11が位置し、各P型領域11間には、N型領域12が設けられている。
実施例2に示すMOSFETは、例えば、1×1019cm-3程度の不純物濃度で窒素がドーピングされたN型SiC基板1の表面に、1.0×1016cm-3の不純物濃度で窒素がドーピングされた厚さ10μmのN型SiC層2を形成する。N型SiC層2の表面には、ドーパントをアルミニウムとし、不純物濃度が3.0×1018cm-3のP型ベース領域10を複数形成する。
さらに、P型ベース領域10の表面には、ドーパントをアルミニウムとし、不純物濃度が5.0×1015cm-3、厚さ0.5μmのP型領域(P型SiC層)11を形成する。P型SiC層11の表面には、ドーパントをリンとし、不純物濃度が2.0×1020cm-3の高濃度N型ソース領域4Aと不純物濃度が2.0×1017cm-3の低濃度N型ソース領域4Bを隣接して形成する。また、P型SiC層11の表面には、ドーパントをアルミニウムとし、不純物濃度が3.0×1020cm-3のP型コンタクト領域5を高濃度N型ソース領域4Aに隣接して形成する。そして、高濃度N型ソース領域4AとP型コンタクト領域5との表面にソース電極8を形成する。
さらに、P型領域11表面の低濃度N型ソース領域4Bと、別のP型領域3表面の低濃度N型ソース領域4Bとに挟まれた別のP型領域11は、N型SiC層2の表面のゲート絶縁膜6を介してゲート電極7と絶縁される。また、N型SiC基板1の裏面側にはドレイン電極9が形成される。以上の実施例2のMOSFETにおいても、実施例1と同様の特性(図3参照)を示す。
以上説明した実施例1,2は、MOSFETのソース領域に濃度の異なる領域を設け、低濃度領域を高濃度領域のソース電極側と反対側に配置し、高濃度領域の一部を低濃度領域に突出させる構造とした。これにより、ゲートON時の素子の抵抗をMOSFETに印加される電流、電圧によって可変することができ、高い安全動作領域を容易に確保できるようになる。また、抵抗の大きさを高濃度領域と低濃度領域の混在の比率によって変化させることができるため、安全動作領域の調整を簡易な設計により得ることができるようになる。
以上のように、本発明にかかる半導体装置および半導体装置の製造方法は、電力変換装置や種々の産業用機械などの電源装置などに使用される高耐圧半導体装置に有用である。
1 N型炭化珪素基板
2 N型炭化珪素層
3 P型領域
4 N型ソース領域
4A 高濃度N型ソース領域
4B 低濃度N型ソース領域
5 P型コンタクト領域
6 ゲート絶縁膜
7 ゲート電極
8 ソース電極
9 ドレイン電極
10 P型ベース領域
11 P型炭化珪素層
12 N型領域
200 高濃度N型ソース領域4Aのみの抵抗領域
201 低濃度N型ソース領域4Bのみの抵抗領域
202 高濃度N型ソース領域4Aと低濃度N型ソース領域4Bの混在領域
300 高濃度N型ソース領域4A突出部分の幅
301 高濃度N型ソース領域4A突出部分の低濃度N型ソース領域4Bの幅

Claims (6)

  1. 第1導電型炭化珪素基板と、前記第1導電型炭化珪素基板の表面に形成された低濃度の第1導電型炭化珪素層と、前記第1導電型炭化珪素層の表面層に選択的に形成された第2導電型の第1半導体領域と、前記第1半導体領域内に形成された第1導電型ソース領域と、前記第1半導体領域内に形成された高濃度の第2導電型の第2半導体領域と、前記第2半導体領域および前記第1導電型ソース領域に電気的に接続するソース電極と、前記第1導電型ソース領域から第1半導体領域を経由して前記第1導電型炭化珪素層に至る領域の上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前記第1導電型炭化珪素基板の裏面側にドレイン電極を備えた半導体装置において、
    前記第1導電型ソース領域は、前記ソース電極の下部に配置された第1ソース領域と、
    前記第1ソース領域にチャネル長方向で隣接し、前記ゲート電極の下部に配置された第2ソース領域と、よりなり、
    前記第1ソース領域の不純物濃度は、前記第2ソース領域の不純物濃度より高く、前記第1ソース領域と前記第2ソース領域がチャネル幅方向に連続しており、前記チャネル幅方向の複数位置で前記第1ソース領域が前記チャネル長方向で前記第2ソース領域に突出した構造をとる
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1ソース領域は、前記第2ソース領域に突出する矩形状、あるいは前記第2ソース領域に向かうにつれて傾斜状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1ソース領域は、前記第2ソース領域に突出した領域の表面側が高濃度に形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 第1導電型炭化珪素基板と、前記第1導電型炭化珪素基板の表面に形成された低濃度の第1導電型炭化珪素層と、前記第1導電型炭化珪素層の表面層に選択的に形成された第2導電型の第1半導体領域と、前記第1導電型炭化珪素層の表面に形成された第2導電型炭化珪素層と、前記第2導電型炭化珪素層を深さ方向に貫通して前記第1導電型炭化珪素層に達する第1導電型の領域と、前記第2導電型炭化珪素層の、前記第1導電型の領域を除いた領域である第2導電型のベース領域と、前記第2導電型のベース領域内に形成された第1導電型ソース領域と、前記第2導電型のベース領域内に形成された高濃度の第2導電型の第2半導体領域と、前記第2半導体領域および前記第1導電型ソース領域に電気的に接続するソース電極と、前記第1導電型ソース領域から第2導電型のベース領域を経由して前記第1導電型炭化珪素層に至る領域の上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前記第1導電型炭化珪素基板の裏面側にドレイン電極を備えた半導体装置において、
    前記第1導電型ソース領域は、前記ソース電極の下部に配置された第1ソース領域と、
    前記第1ソース領域にチャネル長方向で隣接し前記ゲート電極の下部に配置された第2ソース領域と、よりなり、
    前記第1ソース領域の不純物濃度は、前記第2ソース領域の不純物濃度より高く、前記第1ソース領域と前記第2ソース領域がチャネル幅方向に連続しており、前記チャネル幅方向の複数位置で前記第1ソース領域が前記チャネル長方向で突出した構造をとる
    ことを特徴とする半導体装置。
  5. 第1導電型炭化珪素基板と、前記第1導電型炭化珪素基板の表面に形成された低濃度の第1導電型炭化珪素層と、前記第1導電型炭化珪素層の表面層に選択的に形成された第2導電型の第1半導体領域と、前記第1半導体領域内に形成された第1導電型ソース領域と、前記第1半導体領域内に形成された高濃度の第2導電型の第2半導体領域と、前記第2半導体領域および前記第1導電型ソース領域に電気的に接続するソース電極と、前記第1導電型ソース領域から第1半導体領域を経由して前記第1導電型炭化珪素層に至る領域の上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前記第1導電型炭化珪素基板の裏面側にドレイン電極を備えた半導体装置の製造方法において、
    前記第1導電型ソース領域を、前記ソース電極の下部に配置された第1ソース領域と、
    前記第1ソース領域にチャネル長方向で隣接し、前記ゲート電極の下部に配置された第2ソース領域と、を有し、前記第1ソース領域の不純物濃度を前記第2ソース領域の不純物濃度より高く、かつ、前記第1ソース領域と前記第2ソース領域とをチャネル幅方向に連続して形成し、前記チャネル幅方向の複数位置で前記第1ソース領域を前記チャネル長方向に突出して形成する工程、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 第1導電型炭化珪素基板と、前記第1導電型炭化珪素基板の表面に形成された低濃度の第1導電型炭化珪素層と、前記第1導電型炭化珪素層の表面層に選択的に形成された第2導電型の第1半導体領域と、前記第1導電型炭化珪素層の表面に形成された第2導電型炭化珪素層と、前記第2導電型炭化珪素層を深さ方向に貫通して前記第1導電型炭化珪素層に達する第1導電型の領域と、前記第2導電型炭化珪素層の、前記第1導電型の領域を除いた領域である第2導電型のベース領域と、前記第2導電型のベース領域内に形成された第1導電型ソース領域と、前記第2導電型のベース領域内に形成された高濃度の第2導電型の第2半導体領域と、前記第2半導体領域および前記第1導電型ソース領域に電気的に接続するソース電極と、前記第1導電型ソース領域から第2導電型のベース領域を経由して前記第1導電型炭化珪素層に至る領域の上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前記第1導電型炭化珪素基板の裏面側にドレイン電極を備えた半導体装置の製造方法において、
    前記第1導電型ソース領域を、前記ソース電極の下部に配置された第1ソース領域と、
    前記第1ソース領域にチャネル長方向で隣接し、前記ゲート電極の下部に配置された第2ソース領域と、を有し、前記第1ソース領域の不純物濃度を前記第2ソース領域の不純物濃度より高く、かつ、前記第1ソース領域と前記第2ソース領域とをチャネル幅方向に連続して形成し、前記チャネル幅方向の複数位置で前記第1ソース領域を前記チャネル長方向に突出して形成する工程、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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