JP6318681B2 - 端子台の絶縁構造と絶縁用基板の製造方法 - Google Patents

端子台の絶縁構造と絶縁用基板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6318681B2
JP6318681B2 JP2014029050A JP2014029050A JP6318681B2 JP 6318681 B2 JP6318681 B2 JP 6318681B2 JP 2014029050 A JP2014029050 A JP 2014029050A JP 2014029050 A JP2014029050 A JP 2014029050A JP 6318681 B2 JP6318681 B2 JP 6318681B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printed wiring
insulating
terminal block
wiring board
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014029050A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015153708A (ja
Inventor
隆一 吉田
隆一 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Original Assignee
Meidensha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP2014029050A priority Critical patent/JP6318681B2/ja
Publication of JP2015153708A publication Critical patent/JP2015153708A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6318681B2 publication Critical patent/JP6318681B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Combinations Of Printed Boards (AREA)
  • Connections Arranged To Contact A Plurality Of Conductors (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)

Description

本発明は、2つの導電体の間に絶縁体を挟んで絶縁距離を確保する構造に関し、特にプリント配線基板に搭載する端子台の絶縁とノイズ対策構造に関するものである。
電気的絶縁を達成するためには、絶縁距離、すなわち空間距離と沿面距離の双方を確保する必要がある。空間距離(clearance)は、2つの導体間を通る最短距離であり、沿面距離は(creepage.distance)は、2つの導電性部分間の絶縁物の表面に沿った最短距離である。
特に、プリント配線基板に端子台等の導電体を搭載する場合のように、高密度に電子部品を実装することを要求されるプリント配線基板では、絶縁物で隔離することなく十分な絶縁距離を確保することは困難である。そこで、複数の導電体間を絶縁紙や絶縁シートにより隔離し、絶縁距離を確保する場合がある。
上記のような絶縁の先行技術としては特許文献1が挙げられる。特許文献1は、プリント配線基板に開口を設け、そこに絶縁板を挿通することによって、一枚の絶縁版の表裏両面での絶縁確保を可能にする絶縁構造の技術が開示されている。
また、プリント配線基板上の電子回路部品を用いた高周波回路、論理回路等は微弱な電流を用いているので、電磁波等の外部ノイズを受け易く、ノイズの侵入を遮断する電磁シールドカバーを必要とする場合がある。また、輻射のレベルが高い電子回路部品の電磁シールドの方法として、プリント配線基板上の電子回路部品をシールドカバーで覆うことがある。このような先行技術としては特許文献2が挙げられる。特許文献2は、素子の周辺側面にグランドパターンを形成したプリント基板と、このプリント基板に搭載される導電性の口形状の接地部材、シールドカバー内に口形状の接地部材とバネ性の接触部を持つ一側面に開口した箱型部材により構成されるシールド構造の技術が開示されている。
しかし、上記のような絶縁構造やシールド構造は、プリント配線基板上に構成するインバータの電源入力部の端子台には採用しにくい構造である。
ここで、プリント配線基板上に構成するインバータの電源入力部の端子台に適用する場合の制約条件について説明する。
例えば、図10に示す回路101を、一枚のプリント板で構成するインバータで、電源入力部102にノイズフィルタ103をオプションで設けられるようにする場合に、端子台104を3個ずつ並べた構成にして、ノイズフィルタが無い場合には、銅バーで端子台を短絡し、ノイズフィルタを使用する場合は電線で引き出すことがある。
このような場合のノイズフィルタ接続の端子台部分の具体例と、配置の制約について説明する。図11は端子台104を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。図12は、端子台104の配置状態を示す説明図であり、端子台104を配置する上において以下のような制約を受ける。
端子台配置の制約
(1)インバータの主回路部分は高電圧(440Vなど)であるため、製品の準拠する規格に応じて絶縁の確保が必要である。配置スペースとコストの低減のために図11に示すような端子台を使用する場合には、隣り合う相間同士の端子台は、絶縁距離を確保するために、図12に示すように、一定以上の距離D1を離す必要がある。
(2)ノイズフィルタの役割は、インバータのスイッチング部分で発生したノイズが、電源入力側に戻って悪影響を及ぼすのを防止するために設けられている。そのためにノイズフィルタの入力部分の端子台と出力部分の端子台は、ノイズフィルタの効果を発揮させるべく、図12に示すように、一定以上の距離D2を離す必要がある。
しかし、一枚のプリント板で構成されるような、小容量のインバータ製品は小型化が必須要件であり、端子台を配置するスペースは可能な限り小さくする必要があり、このため、前記距離D1,D2を大きく取ることができない。
そこで、従来は絶縁の確保や、ノイズフィルタの効果を確保するために以下の方法が採られていた。
(1)従来の絶縁を確保する方法
図13に示すように、端子台104間に絶縁紙111を配置して、端子台間を近づけて配置することにより小型化を図った。なお、絶縁紙111は、図14(A)の展開図に示すように、矩形状に形成されていて、長手方向の一側の隅部には、プリント基板への第1.第2固定部112,113が形成されている。第1.第2固定部112,113の中央部にはネジやビスを挿入する取付孔114が形成されている。第1.第2固定部112,113は、切り込み部115と折り曲げ部116とによって略四角形状に形成されている。そして、図14(B)に示すように、前記切り込み部115と折り曲げ部116を利用して互いに逆方向に略直角に折り曲げられる。そして、図13に示すように、第1.第2固定部112,113をプリント基板上に重ね合わせて、第1.第2固定部112,113に設けた取付孔114と、プリント基板117に設けたネジ孔やリベット孔(図示省略)の位置を合わせてネジやリベット118で絶縁紙111をプリント基板に取り付ける。
(2)シールドを確保する方法
図15に示すように、端子台間に導電性のシールド板119を設けてノイズの伝搬を抑制することで端子台を近づけて配置することを可能にする。
特公平7-70797号公報 特開2001-24375号公報
ところで、図13に示すように、絶縁紙111を使用して端子台間隔を縮める方法には、次に述べるような問題点があった。
(1)絶縁紙111を使用するので別途、絶縁紙形成用の金型代等のイニシャル費用が必要であり、絶縁紙が高価となる。
(2)また、絶縁紙111をプリント基板117に取り付けるためには、絶縁紙111の一部を切り起こして、第1.第2固定部112,113を形成し、これら第1,第2固定部112,113をプリント基板117上に重ね合わせて、第1,第2固定部に設けたネジ孔やビス孔等と、プリント基板に設けたネジ孔やリベット孔等の位置合わせをしてネジやリベット等で絶縁紙111をプリント基板に取り付けなければならないので、組立工数が増加する。また、ネジや樹脂リベット用の取り付け孔(図示省略)を形成するためにプリント基板に大きなスペースを必要とする。
また、シールドを確保するために、図15に示すように、端子台間にシールド板119を設けてノイズの伝搬を抑制することで端子台を近づけて配置する場合においては、シールド板119に導電性の素材を使用すると、相間の絶縁が取れなくなるという問題点があった。
本発明は、上記従来例の問題点を解決するために成されたものである。
本発明は、プリント配線基板上に配置された端子台の絶縁構造であって、
前記端子台間に、足部を除く表面が絶縁材料からなるプリント配線基板を、絶縁用基板として配置し、
前記足部のうちの少なくとも2箇所の足部の表面に導電箔を設け、該導電箔を設けた足部を、前記プリント配線基板のスルーホールに差込んで半田付け固定するとともに、
前記絶縁基板の足部間を、前記端子台が配置された前記プリント配線基板に形成したスリットに挿入したことを特徴とする。
(1)絶縁用基板としてプリント基板を使用するので、上記従来の絶縁紙は不要になる。
(2)絶縁紙に代えて絶縁用基板としてプリント基板を使用するので、これに半田付け用のパターンを設けることで、他の部品と一緒に実装して固定することが可能となり、ネジや樹脂リベット等を使用する場合に比べて組立コストの削減を図ることができる。
(3)組立にネジや樹脂リベット等を使用しないので、部品点数の削減を図ることができる。
(4)組立にネジや樹脂リベット等を使用する場合に比べて固定に必要なスペースの削減を図ることができる。
第1実施形態の説明図。 絶縁用基板を取り外した状態の説明図。 スルーホール部分の断面図。 第1実施形態の変形例の説明図。 第2実施形態の説明図。 シールド用基板を取り外した状態の説明図。 第3実施形態の説明図。 絶縁基板とシールド用基板を取り外した状態の説明図。 本発明の製造方法を示す説明図。 ノズルフィルタを設けたインバータ回路の一例を示す回路図。 (A)は端子台の平面図、(B)は端子台の正面図、(C)は端子台の側面図。 端子台を配置する際の制約を示す説明図。 従来の問題点を示す説明図。 (A)は従来の絶縁紙の展開図、(B)は足部を折り曲げた状態の斜視図。 シールド板を使用した場合の問題点を示す説明図。
図1〜図3は第1実施形態の端子台の絶縁構造1を示す。図1に示すように、端子台の絶縁構造1は、プリント配線基板2上に3相の入力側の端子台3u,3v,3wと、インバータ側の端子台4u,4v,4wを配置し、各相の端子台間に絶縁用基板5を配置することにより構成されている。
図2はプリント配線基板2から絶縁用基板5を取り外した状態を示す。プリント配線基板2は、絶縁用基板5を取り付けるためのスルーホール6と、絶縁用基板5の下端部を挿入するためのスリット7を備えている。
前記絶縁用基板5は、略矩形状に形成されていて、一側部には前記プリント配線基板2に取り付けるための複数の足部8と、これら足部8の間にあって前記スリット7に挿入するスリット挿入部9と、を備えている。
絶縁用基板5は、足部8の表面を除き絶縁材料で被覆され、絶縁材料で被覆された表面はプリント配線基板2と略同様に形成されている。複数の足部8のうちの少なくとも2箇所の足部8の表面には絶縁材料で被覆されていない導電箔(銅箔)10が設けられている。また、スルーホール6の内面にも、導電箔(銅箔)11が設けられている。この第1実施形態の絶縁用基板5は、足部8以外に導電箔(銅箔)が施された部分は無い。
従って、プリント配線基板2のスルーホール6に、絶縁用基板5の足部8を挿入すれば、足部8の表面に設けた導電箔(銅箔)10とスルーホール6の内面に設けた導電箔(銅箔)11は互いに接触した状態になるとともに、足部8間のスリット挿入部9も自ずとスリット7内に挿入された状態になる。
そして、足部8を半田12付けすることにより、絶縁用基板5は各相の端子台間に取り付けられ固定されて、各相間を絶縁する。
第1実施形態の端子台の絶縁構造1は、上述のような構成であって、次に述べるような効果がある。
(1)絶縁用基板5を各相の端子台間に取り付けることで、各相間の絶縁距離、すなわち空間距離や沿面距離は、絶縁用基板5を迂回し、端子台同士が近くにあっても絶縁が確保される。
(2)足部8の表面とスルーホール6の内面に、それぞれ導電箔(銅箔)10,導電箔(銅箔)11を設けたので、フロー半田槽で半田付けすることにより、プリント配線基板2に端子台と絶縁用基板5を同時に実装することができる。したがって、絶縁紙を使用する場合のように別工程での手作業による絶縁紙組付け工程が不要となり、組付けコストを低減することができる。
(3)絶縁紙の場合に必要であった固定用のネジや樹脂リベット等が不要となりその部品点数を削減してコストを低減できる。
(4)ネジや樹脂リベット等が不要となるので、固定に必要なスペースが少なくすることができる。
(5)絶縁用基板5にプリント基板を使用するので、プリント基板に絶縁用基板5を一体に形成することで、基板一枚分のイニシャル費用に抑えることができる。また、基板の面積拡大による基板単価のコストアップ分が絶縁紙を使用する従来の絶縁構造に比較して製造単価を安価にすることができる。
図4は、第1実施形態の端子台の絶縁構造1の変形例を示す。この例においては、絶縁用基板5のスリット挿入部9の長さLを長くして絶縁用基板5の下端をプリント配線基板2の下面からより多く突出させることにより絶縁距離を稼いで絶縁効果を向上させた場合を示す。他の構成は基本例の場合と同じであるので重複する説明は省略する。絶縁用基板5は、足部8以外に導電箔(銅箔)が施された部分は無いことも同様である。
図5,図6は第2実施形態の端子台の絶縁構造1を示す。第2実施形態においては、入力側の端子台3u,3v,3wとインバータ側の端子台4u,4v,4wの間に絶縁用基板(以下、シールド用基板と称する)5Aを配置して、両者の間をシールドする場合を示す。図5はシールド用基板5Aを取り付けた状態を示し、図6はシールド用基板5Aを取り外した状態を示す。
図6に示すように、プリント配線基板2は、シールド用基板5Aを取り付けるためのスルーホール6Aと、シールド用基板5Aの下端部を挿入するためのスリット7Aを備えている。前記スルーホール6Aは、内面に導電箔(銅箔)11を備えている。導電箔(銅箔)11は、その内周面に接続されたランド13及びプリント配線基板2上の配線パターン14を介して図示省略のフレームグランド(アース)に接続されている。
一方、シールド用基板5Aは、第1実施形態の絶縁用基板5と同様に略矩形状に形成されていて、一側部には前記プリント配線基板2に取り付けるための複数の足部8Aと、これら足部8Aの間にあって前記スリット7Aに挿入するスリット挿入部9Aと、を備えている。
複数の足部8Aのうちの少なくとも2箇所の足部8Aの表面には導電箔(銅箔)10が設けられている。足部8Aは、前記スルーホール6A内に挿入されて、その表面の導電箔(銅箔)10Aは、前記スルーホール6Aの内周に設けた導電箔(銅箔)11及びランド13に接続される。
第2実施形態において、シールド用基板5Aは、3層以上のプリント基板を使用し、内層部分全面に銅箔が設けられている。
シールド用基板5Aには重ね合わせた内層と外層の銅箔を電気的に接続するためのスルーホール15が設けられていて、内層と外層が電気的に接続される。
従って、プリント配線基板2のスルーホール6Aに、シールド用基板5Aの足部8Aを挿入すれば、上述したように足部8の表面に設けた導電箔(銅箔)10とスルーホール6Aの内面に設けた導電箔(銅箔)11は互いに接触し、シールド用基板5Aは、前記ランド13及び配線パターン14を介してフレームグランド(アース)に接続され、かつ足部8A間のスリット挿入部9Aは自ずとスリット7A内に挿入された状態になる。
そして、足部8Aを半田付けすることにより、シールド用基板5Aは、端子間に取り付けられて固定されると同時に、両者の間をシールドする。
第2実施形態の端子台は、上述のような構成であって、次に述べるような効果が有る。
(1)シールド用基板5Aは、内層にシールド用の導電箔(銅箔)を設けているので、表面の絶縁を確保することができ、従来の導電性のシールド板では確保することが難しかった絶縁も確保することができる。
(2)シールド用基板5Aが隣り合う端子台間に取り付けられることで、端子台間の電磁結合が遮断されノイズの伝搬が抑えられる。そのため、端子台同士を近接した位置に配置してもノイズフィルタの効果が確保される。特に、シールド用基板5Aを、配線パターン14でフレームグランド(アース)に接続することにより、シールド用基板5Aのノイズ遮断効果を向上させることができる。
(3)第1実施形態の場合と同様に、足部8Aの表面に導電箔(銅箔)10Aを設けるとともに、スルーホール6Aの内面に導電箔(銅箔)11を設けたので、端子台とシールド用基板5Aをフロー半田槽で同時に実装することができる。
なお、図示は省略したが第2実施形態においても、第1実施形態の場合と同様に、シールド用基板5Aのスリット挿入部9Aの長さLを長くしてシールド用基板5Aの下端をプリント配線基板2の下面からより多く突出させることによりシールド効果を向上させることができる。他の構成は第1実施形態の場合と同様であるので重複する説明は省略する。
図7,図8は、第3実施形態の端子台の絶縁構造1を示す。第3実施形態は、絶縁用基板5とシールド用基板5Aの両者を使用した場合を示し、図7は、絶縁用基板5とシールド用基板5Aをプリント配線基板2に取り付けた状態を示し、図8は、絶縁用基板5とシールド用基板5Aを取り外した状態を示す。
絶縁用基板5は、第1実施形態の絶縁用基板5と略同様に形成されていて、前記足部8側の反対側の中央部には切込部16が形成されている。
また、シールド用基板5Aは、第2実施形態のシールド用基板5Aと略同様に形成されていて、前記足部8Aと同じ側の中央部の近傍には一対の切込部17が形成されている。
前記切込部16,17は、絶縁用基板5とシールド用基板5Aをクロスさせるためのものであり、切込部16の深さL1と切込部17の深さL2を加えた値(L1+L2)は、絶縁用基板5やシールド用基板5Aの高さHと略同じ値になるように形成されている。
次に、プリント配線基板2への絶縁用基板5とシールド用基板5Aの組付け方法の一例について説明する。組付けに際しては、先ず、プリント配線基板2上の各相の端子台間に絶縁用基板5を配置する。絶縁用基板5の配置は、絶縁用基板5の足部8をプリント配線基板2のスルーホール6に挿入し、半田12付けすることにより行なわれる。足部8をスルーホール6に挿入することにより足部8の表面に設けた導電箔(銅箔)10とスルーホール6の内面に設けた導電箔(銅箔)11は互いに接触し、絶縁用基板5はプリント配線基板2上に起立した状態になる。また、足部8間のスリット挿入部9も自ずとスリット7内に挿入された状態になる。
次に、シールド用基板5Aを、入力側の端子台3u,3v,3wとインバータ側の端子台4u,4v,4wの間に配置する。シールド用基板5Aの配置は、前記切込部16,17の位置において、シールド用基板5Aを絶縁用基板5と交差させて、シールド用基板5Aの足部8Aをプリント配線基板2のスルーホール6Aに挿入し、半田付けする。
足部8Aをスルーホール6Aに挿入することにより、足部8Aの表面に設けた導電箔(銅箔)10Aとスルーホール6Aの内面に設けた導電箔(銅箔)11は互いに接触するとともに、シールド用基板5Aは、前記ランド13及び配線パターン14を介してフレームグランド(アース)に接続された状態になる。また、足部8A間のスリット挿入部9Aも自ずとスリット7A内に挿入された状態になる。
第3実施形態の端子台は、上述のような構成であって、次に述べるような効果が有る。
(1)絶縁用基板5を各相の端子台間に配置したので、端子台間の絶縁距離である空間距離及び沿面距離が絶縁用基板5を迂回するので、端子台同士が近接配置された場合でも絶縁が確保される。また、シールド用基板5Aを入力側の端子とインバータ側の端子の間に配置したので、端子台間の電磁結合が遮断され、ノイズの伝搬が抑制される。従って、端子台同士が近接配置された場合でもノイズフィルタの効果が確保される。
(2)絶縁用基板5の切込部16と、シールド用基板5Aに切込部17を嵌め合わせることにより絶縁用基板5とシールド用基板5Aを交差させて組み付けることができる。特に、絶縁用基板5の切込部16を足部8と反対側の側部に設け、シールド用基板5Aの切込部17を足部8Aと反対側の側部に設けたので、これら絶縁用基板5とシールド用基板5Aをプリント配線基板2に組み付けるのに際しては、先ず、絶縁用基板5をプリント配線基板2に組み付けた後に、絶縁用基板5の上から被せるようにしてシールド用基板5Aをプリント配線基板2に組み付けることができる。
(3)第3実施形態においても、前記第2実施形態の場合と同様に、シールド用基板5Aのプリント配線基板2のスリット7Aに差し込まれる部分の長さをより長くすることによって、プリント配線基板2の裏面側(端子台実装面の裏面側)のシールド作用を確保できる。端子台実装面の裏面側も端子台の取り付け状況により、シールド作用を確保する必要があり、必要に応じてシールド用基板5Aの差込部の長さを変えることにより、シールド作用を確保できる効果がある。
(4)特に、端子台の入力部と出力部の間にシールド用基板5Aを差し込み、該差込部を端子台実装面の裏側に貫通させることにより、端子台実装面の裏側においても各端子台の入出力間にシールド作用を持たせることができるので、プリント配線基板2の表面と裏面の両方でシールドを確保することができる。
図9は、上記絶縁用基板5やシールド用基板5Aの製造方法の一例を示す。
この製造方法は、インバータを搭載する
上記第1〜第3実施形態の端子台の絶縁構造は、端子台を搭載するプリント配線基板2の側部に、これと一体に絶縁用基板5やシールド用基板5Aを形成し、部品の実装前に、プリント配線基板2から絶縁用基板5やシールド用基板5Aを分割して、プリント配線基板2に絶縁用基板5やシールド用基板5Aを組み付ける構成にした。図9において、18は、プリント配線基板2と、絶縁用基板5やシールド用基板5Aを分離するためのカットラインで、V字状の切込み等により形成されている。
この製造方法によれば、プリント配線基板2と、絶縁用基板5やシールド用基板5Aを同時に製造することができるので、製造コストを下げることができる。
勿論、上記方法を採用せずに、プリント配線基板2と絶縁用基板5やシールド用基板5Aを別々に製造しても良い。本発明の製造方法は、第1〜第3実施形態の端子台の絶縁構造に適用される。
1…端子台絶縁構造
2…プリント配線基板2
3u,3v,3w…入力側の端子
4u,4v,4w…出力側の端子
5…絶縁用基板
5A…シールド用基板
6,6A…スルーホール
7,7A…スリット
8,8A…足部
9,9A…スリット挿入部
10,11…導電箔(銅箔)
12…半田層
13…ランド
14…配線パターン
15…スルーホール
16,17…切り込み部
18…カットライン

Claims (5)

  1. プリント配線基板上に配置された端子台の絶縁構造であって、
    前記端子台間に、足部を除く表面が絶縁材料からなるプリント配線基板を、絶縁用基板として配置し、
    前記足部のうちの少なくとも2箇所の足部の表面に導電箔を設け、該導電箔を設けた足部を、前記プリント配線基板のスルーホールに差込んで半田付け固定するとともに、
    前記絶縁基板の足部間を、前記端子台が配置された前記プリント配線基板に形成したスリットに挿入したことを特徴とする端子台の絶縁構造。
  2. 前記プリント配線基板上に配置された端子台は、前記プリント配線基板上に構成されたインバータ回路の電源入力部の端子台であることを特徴とする請求項1記載の端子台の絶縁構造。
  3. 前記プリント配線基板のスリットに挿入された前記絶縁基板の足部間は、前記プリント配線基板の裏面側に突出していることを特徴とする請求項1または2に記載の端子台の絶縁構造。
  4. 前記絶縁用基板は、少なくとも3層以上のプリント基板であり、
    内層部分全面に導電箔を内蔵し、
    前記内層部分の導電箔と前記足部の表面の導電箔とを電気的に接続するスルーホールを有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の端子台の絶縁構造。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の絶縁用基板は、インバータ回路が構成された前記プリント配線基板とともに1枚のプリント配線基板から分割して製造されていることを特徴とする絶縁基板の製造方法。
JP2014029050A 2014-02-19 2014-02-19 端子台の絶縁構造と絶縁用基板の製造方法 Expired - Fee Related JP6318681B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014029050A JP6318681B2 (ja) 2014-02-19 2014-02-19 端子台の絶縁構造と絶縁用基板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014029050A JP6318681B2 (ja) 2014-02-19 2014-02-19 端子台の絶縁構造と絶縁用基板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015153708A JP2015153708A (ja) 2015-08-24
JP6318681B2 true JP6318681B2 (ja) 2018-05-09

Family

ID=53895730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014029050A Expired - Fee Related JP6318681B2 (ja) 2014-02-19 2014-02-19 端子台の絶縁構造と絶縁用基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6318681B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7380092B2 (ja) * 2019-11-05 2023-11-15 富士電機株式会社 電力変換装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58133993U (ja) * 1982-03-04 1983-09-09 三菱電機株式会社 印刷配線基板
JP2910324B2 (ja) * 1991-06-24 1999-06-23 富士電機株式会社 プリント基板の製造方法
JPH0697694A (ja) * 1992-09-16 1994-04-08 Hitachi Ltd 電磁シールドフィルム及びそれを用いたシールド構造体
JP2008218841A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Funai Electric Co Ltd 回路基板構造
JP2011066226A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Daikin Industries Ltd 基板装置およびそれを備えた空気調和機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015153708A (ja) 2015-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10297998B2 (en) Electrical junction box
WO2016181835A1 (ja) 基板型ノイズフィルタおよび電子機器
JP6422395B2 (ja) 回路基板
KR101999509B1 (ko) 회로 기판
KR102447839B1 (ko) 회로 기판 및 이를 포함하는 전자 기기
JP2010050298A (ja) プリント回路板
JP2017224796A (ja) 電子装置の電磁波障害防止手段
US9653834B2 (en) Printed circuit board insulation structure for electronic device
US9899818B2 (en) Circuit assembly and electrical junction box
JP6318681B2 (ja) 端子台の絶縁構造と絶縁用基板の製造方法
US9485869B2 (en) RF printed circuit board including vertical integration and increased layout density
JP6280261B1 (ja) 電子部品及び回路基板の接続構造
WO2020217891A1 (ja) 電子制御装置
KR102326231B1 (ko) 전자 기기
JP5986032B2 (ja) コネクタ、回路基板、および電子機器
JP6593350B2 (ja) 構造体および配線基板
JP2010062180A (ja) 多層プリント配線板
JP6399969B2 (ja) プリント基板
JPWO2019215922A1 (ja) コネクタ
JP5454991B2 (ja) ランド構造
KR102165964B1 (ko) 프린트 기판
JP2013065800A (ja) プリント配線板
JP7123236B2 (ja) 回路基板
JP6218876B2 (ja) モジュール部品およびその製造方法
JP6715693B2 (ja) 電気配線装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180319

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6318681

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees