JP5454991B2 - ランド構造 - Google Patents
ランド構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5454991B2 JP5454991B2 JP2013091603A JP2013091603A JP5454991B2 JP 5454991 B2 JP5454991 B2 JP 5454991B2 JP 2013091603 A JP2013091603 A JP 2013091603A JP 2013091603 A JP2013091603 A JP 2013091603A JP 5454991 B2 JP5454991 B2 JP 5454991B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ground
- land structure
- connection
- lands
- grounds
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
グランド間に設けられるランド構造としては、図13に示すように、グランド203,204の特性に対応したものがある(例えば、特許文献1参照)。
このランド構造200は、1対のランド201,202を基板面上に隣接して配置された2つのグランド203,204の対向する縁部に設けた構造になっている。これにより、特性の違いからグランド203,204を直接接続できない場合に、コンデンサやインダクタ等の回路素子210をランド201,202に実装して、グランド203,204を接続し、2つのグランド203,204間の電位を安定化させるようにしている。
図13に示したランド構造200では、同一特性のグランド203,204を接続する場合に、回路素子210をランド201,202に実装して、グランド203,204を接続しなければならず、コストが高くつく。
ところで、基板に形成されるグランドには、基準電位を与えるためのフレームグランド(シャーシグランド)や、電源グランド、リターン電流を流すためのシグナルグランドがある。そして、シグナルグランドには、デジタルグランドとアナロググランドとがある。
これらの特性の異なるグランド同士では、互いに接続することにより、問題なく電位が安定する場合と、逆に、互いにノイズ干渉を起す場合とがある。
また、これらの特性の異なるグランド同士を切り離すことにより、電位が安定する場合と、ノイズ干渉を起す場合とがある。ノイズ干渉が起こる場合には、グランド同士をコンデンサ、インダクタ等の電子部品で接続することにより、電位を安定化させることができる。
そこで、ノイズ干渉等の問題に対応して、異特性又は同特性のグランド同士の接続又は切り離す作業を容易且つ低コストで行うことができるランド構造の考案が望まれていた。
かかる構成により、第1のグランドと第2のグランドを電気的に切り離した状態にすることで、電位の安定等を図ることができると判断した場合には、1つ以上接続部の全てを切断することで、第1のグランドと第2のグランドを電気的に切り離すことができる。
そして、第1のグランドと第2のグランドとをコンデンサ等の電子部品を用いて接続することで、ノイズ干渉等の問題を解決することができると判断した場合は、1つ以上接続部の全てを切断した後、電子部品を各接続部を挟む各対のランドに実装することができる。
また、第1のグランドと第2のグランドとが接続されていることで、電位の安定等が実現でき、問題が生じないと判断した場合には、接続部を切断せず、そのまま放置することで、第1のグランドと第2のグランドとの電気的接続状態を維持することができる。
かかる構成により、接続部を切断することで、島状のグランド部と第1のグランドとが切り離され、この結果、ビアホールを通じてグランド部に接続されている基板裏面又は基板内部の中間層の第2のグランドと、基板表面の第1のグランドとの電気的接続が解除される。
そして、全ての接続部の切断した後、電子部品をグランド部と第1のグランドとにある各対のランドに接続することでき、この結果、電子部品を第1のグランドと第2のグランドとの間に介在させることができる。
また、接続部を切断せずに、そのまま放置することで、第1のグランドと第2のグランドとの電気的接続状態を維持することができる。
かかる構成により、例えば、基板内のノイズが、第1のグランド,接続部,グランド部及びビスを通じて、第2のグランドに伝導し、ノイズ放射が第2のグランドから起こる場合には、接続部を切断した状態にしたり、又は、切断後に、ノイズ除去用の電子部品を第1のグランドとグランド部との上のランドに実装することで、ノイズ放射を防止することができる。
また、ノイズ放射等の問題が生じない場合には、接続部をそのまま放置しておくことで、正常状態を維持することができる。
シールドケースは、通常、基板の第1のグランドに接続されるが、かかる場合には、異なる特性のグランド同士が接続された状態と同様になり、ノイズ干渉の問題が起こる可能性がある。このような場合に、この発明によれば、ノイズ干渉の状況に応じて、接続部を切断したり、接続部切断後に、ノイズ対策用の電子部品をランドに実装することで、対応することができる。
例えば、基板内のノイズが、第1のグランド,接続部,グランド部及びビスを通じて、電子機器のシャーシに伝導し、シャーシの一部がアンテナとなって、ノイズ放射が起こる場合がある。また、別の基板がシャーシに接続されている場合には、基板間のノイズ干渉がシャーシを通じて起こる場合がある。
このような場合に、この発明よれば、接続部を切断したり、切断後に、ノイズ除去用の電子部品を第1のグランドとグランド部との上のランドに実装することで、シャーシからのノイズ放射をに防止することができ、また、基板間のノイズ干渉を防止することができる。
次に、この発明の第1実施例について説明する。
図1は、この発明の第1実施例に係るランド構造を示す斜視図であり、図2は、図1のランド構造を示す平面図である。
ランド3,3は、接続部6を挟むように、接続部6の両端部近傍に固設されている。
図3は、接続部6の切断した状態を示す平面図であり、図4は、電子部品をランド3,3に実装した状態を示す平面図である。
グランド4,5を電気的に切り離した状態にすることで、電位の安定等を図ることができると判断した場合には、接続部6を切断する。すなわち、図3に示すように、接続部6を中心線Lに沿って切断し、切り込みCを入れることで、グランド4,5を電気的に切り離すことができる。
そこで、グランド4,5とをコンデンサ等の電子部品を用いて接続することで、このようなノイズ干渉等の問題を解決することができると判断した場合は、グランド4,5を電子部品で接続する。
すなわち、接続部6を切断した後、ノイズ対策部品であるコンデンサやインダクタ等の電子部品11を、ランド3,3に実装する。
具体的には、図4に示すように、両端子11a,11aをランド3,3に接触させた状態で、電子部品11をランド3,3上に載せ、図示しないはんだ付け等で固定することで、電子部品11をランド3,3に実装することができる。
このように、この実施例のランド構造1−6によれば、接続部6を切断するだけで、ノイズ対策用の電子部品11をランド3,3に実装することができるので、容易且つ迅速にノイズ対策を図ることができる。
次に、この発明の第2実施例について説明する。
図5は、この発明の第2実施例に係るランド構造を示す平面図であり、図6は、図5の矢視A−A断面図である。
この実施例は、ランド構造をプリント配線基板の両面にそれぞれ設けられたグランドに適用した点が、上記第1実施例と異なる。
そして、島状のグランド部7が、グランド4に近接した状態で、プリント配線基板10の表面10aに設けられている。このグランド部7は、ビアホール50を通じてプリント配線基板10の裏面10bのグランド5に接続されている。
また、接続部6が、グランド部7とグランド4との間に介設され、グランド部7とグランド4とが電気的に接続されている。
そして、ランド3,3が、この接続部6を挟むように、接続部6の両端部近傍に固設されている。
図7は、電子部品をランド3,3に実装した状態を示す断面図である。
グランド4,5を電気的に切り離すことで、電位の安定等を図ることができると判断した場合には、接続部6を切断し、グランド4とグランド部7との接続を断つ。これにより、ビアホール50を通じてグランド部7に接続されているグランド5とグランド4との電気的接続が解除される。
すなわち、図7に示すように、接続部6を切断した後、ノイズ対策部品である電子部品11を、グランド部7上のランド3とグランド4上のランド3とに実装する。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この発明の第3実施例について説明する。
図8は、この発明の第3実施例に係るランド構造を示す平面図であり、図9は、図8の矢視B−B断面図である。
この実施例は、ランド構造を電子機器のシャーシに組み付けられたプリント配線基板のグランドとシャーシとに適用した点が、上記第1及び第2実施例と異なる。
そして、円形のグランド部7が、グランド4に近接した状態で、プリント配線基板10の表面10aに設けられている。このグランド部7は、ビス80を通じてシャーシ8に接続されている。
また、4つの接続部6が、グランド部7とグランド4との間に介設され、グランド部7とグランド4とを電気的に接続している。
そして、各対のランド3,3が、各接続部6を挟むように、各接続部6の両端部近傍に固設されている。
図10は、電子部品をランド3,3に実装した状態を示す断面図である。
例えば、図9において、プリント配線基板10内のノイズが、ランド3,3,接続部6,グランド部7及びビス80を通じて、シャーシ8に伝導すると、シャーシ8の一部がアンテナとなって、ノイズ放射が起こる場合がある。また、別のプリント配線基板がシャーシ8に組み付けられている場合には、基板間のノイズ干渉がシャーシ8を通じて起こる場合がある。
このようなノイズ干渉が起こるおそれがあると判断には、4つの接続部6を切断して、グランド4とグランド部7との接続を断つ。これにより、ビス80を通じてグランド部7に接続されているシャーシ8とグランド4との電気的接続が解除される。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1及び第2実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この発明の第4実施例について説明する。
図11は、この発明の第4実施例に係るランド構造を示す平面図である。
この実施例は、ランド構造をプリント配線基板のグランドとシールドケースとに適用した点が、上記第1〜第3実施例と異なる。
シールドケース9は、IC等の電子部品を電磁シールドしたケースであり、複数の接続部6を通じて、グランド4に電気的に接続されている。
そして、各対のランド3,3が、各接続部6を挟むように、各接続部6の両端部近傍に固設されている。
シールドケース9は、図11に示したように、通常、プリント配線基板10のグランド4に接続される。しかし、グランド4とシールドケース9との特性が異なるため、ノイズ干渉問題が起こる可能性がある。
このような場合には、全ての接続部6を切断して、グランド4とシールドケース9との接続を断つ。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1〜第3実施例と同様であるので、その記載は省略する。
例えば、上記第2実施例では、図6に示したように、第2のグランドとしてのグランド5がプリント配線基板10の裏面に設けられている例について、説明したが、図12に示すように、プリント配線基板10が多層基板であり、グランド5がプリント配線基板10内部の中間層10dに設けられ、グランド5がビアホール50を介してグランド4に接続されているランド構造も、この発明の範囲に含まれることは勿論である。
Claims (5)
- 基板等に設けられた第1のグランドと第2のグランドとを、1つ以上の幅狭の接続部で電気的に接続すると共に、各対のランドを、各接続部を挟むように、当該各接続部の両端部近傍に固設した、
ことを特徴とするランド構造。 - 請求項1に記載のランド構造において、
上記第1のグランドを、基板の表面に設け、
上記第2のグランドを、上記基板の裏面又は基板内部の中間層に設け、
島状のグランド部を、上記第1のグランドと近接した状態で基板の表面に設けると共にビアホールを通じて上記第2のグランドに接続し、
上記接続部を、上記島状のグランド部と上記第1のグランドとの間に介設し、
上記各対のランドを、各接続部を挟むように、当該各接続部の両端部近傍に固設した、
ことを特徴とするランド構造。 - 請求項1に記載のランド構造において、
上記第1のグランドを、上記第2のグランド上にビスで固定された基板に設け、
島状のグランド部を、上記第1のグランドと近接した状態で上記基板に設けると共に上記ビスを通じて上記第2のグランドに接続し、
上記接続部を、上記島状のグランド部と上記第1のグランドとの間に介設し、
上記各対のランドを、各接続部を挟むように、当該各接続部の両端部近傍に固設した、
ことを特徴とするランド構造。 - 請求項1に記載のランド構造において、
上記第2のグランドは、電子部品のシールドケースである、
ことを特徴とするランド構造。 - 請求項3に記載のランド構造において、
上記第2のグランドは、電子機器のシャーシである、
ことを特徴とするランド構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013091603A JP5454991B2 (ja) | 2013-04-24 | 2013-04-24 | ランド構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013091603A JP5454991B2 (ja) | 2013-04-24 | 2013-04-24 | ランド構造 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009082575A Division JP5439900B2 (ja) | 2009-03-30 | 2009-03-30 | ランド構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013141046A JP2013141046A (ja) | 2013-07-18 |
JP5454991B2 true JP5454991B2 (ja) | 2014-03-26 |
Family
ID=49038148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013091603A Active JP5454991B2 (ja) | 2013-04-24 | 2013-04-24 | ランド構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5454991B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6221629B2 (ja) * | 2013-10-29 | 2017-11-01 | セイコーエプソン株式会社 | 液体吐出装置、および液体吐出装置の制御回路基板 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0749821Y2 (ja) * | 1990-03-20 | 1995-11-13 | 日本ケミコン株式会社 | プリント回路板装置 |
JPH0585065U (ja) * | 1992-04-20 | 1993-11-16 | 船井電機株式会社 | プリント配線基板 |
JPH07225634A (ja) * | 1994-02-09 | 1995-08-22 | Hitachi Ltd | 情報処理装置 |
JP4405605B2 (ja) * | 1998-06-11 | 2010-01-27 | 三菱電機株式会社 | 液晶表示装置 |
JP4129110B2 (ja) * | 2000-03-22 | 2008-08-06 | 三菱電機株式会社 | 半導体装置 |
JP4337863B2 (ja) * | 2006-10-11 | 2009-09-30 | 船井電機株式会社 | プリント配線基板の回路変更方法 |
JP5039356B2 (ja) * | 2006-10-13 | 2012-10-03 | 三菱重工業株式会社 | 制御基板および電動圧縮機の制御装置ならびに電動圧縮機 |
JP5437558B2 (ja) * | 2006-11-16 | 2014-03-12 | 三菱電機株式会社 | プリント基板の電磁ノイズ対策構造 |
-
2013
- 2013-04-24 JP JP2013091603A patent/JP5454991B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013141046A (ja) | 2013-07-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4689461B2 (ja) | プリント基板 | |
US20050087366A1 (en) | Insertion of electrical component within a via of a printed circuit board | |
JP2010238755A (ja) | ランド構造 | |
JP2018170521A (ja) | 樹脂多層基板と回路基板の接合構造 | |
WO2019220965A1 (ja) | シャント抵抗器およびシャント抵抗器の実装構造 | |
US9899818B2 (en) | Circuit assembly and electrical junction box | |
US20190173208A1 (en) | Resin multilayer substrate, transmission line, module, and method of manufacturing module | |
JP5454991B2 (ja) | ランド構造 | |
JP2010226033A (ja) | ノイズ対策コンデンサ実装方法 | |
JP4967164B2 (ja) | 多層プリント配線板及びそれを用いた電子機器 | |
US9485869B2 (en) | RF printed circuit board including vertical integration and increased layout density | |
JP5146019B2 (ja) | 高周波モジュールとこれを用いた電子機器 | |
JP4893114B2 (ja) | 多層配線基板 | |
EP2728976B1 (en) | Printed circuit board with reduced emission of electro-magnetic radiation | |
US9510462B2 (en) | Method for fabricating circuit board structure | |
US6933805B1 (en) | High density capacitor filter bank with embedded faraday cage | |
JP6680404B2 (ja) | 回路モジュール | |
JP5141806B2 (ja) | 多層配線基板 | |
JP4981637B2 (ja) | プリント基板およびその導体パターン構造 | |
JP6425632B2 (ja) | プリント基板 | |
KR20160017513A (ko) | 노이즈 필터 | |
JP6318681B2 (ja) | 端子台の絶縁構造と絶縁用基板の製造方法 | |
WO2017170074A1 (ja) | 電子機器 | |
JP2011146454A (ja) | ノイズ対策構造 | |
JP2010114738A (ja) | プリント基板実装部品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130424 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131203 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131212 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131225 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5454991 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |