JP6317321B2 - 電界集中位置観察装置および電界集中位置観察方法 - Google Patents

電界集中位置観察装置および電界集中位置観察方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6317321B2
JP6317321B2 JP2015501415A JP2015501415A JP6317321B2 JP 6317321 B2 JP6317321 B2 JP 6317321B2 JP 2015501415 A JP2015501415 A JP 2015501415A JP 2015501415 A JP2015501415 A JP 2015501415A JP 6317321 B2 JP6317321 B2 JP 6317321B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor device
voltage
electric field
field concentration
laser light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015501415A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2014129377A1 (ja
Inventor
共則 中村
共則 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hamamatsu Photonics KK filed Critical Hamamatsu Photonics KK
Publication of JPWO2014129377A1 publication Critical patent/JPWO2014129377A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6317321B2 publication Critical patent/JP6317321B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/26Testing of individual semiconductor devices
    • G01R31/2607Circuits therefor
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/26Testing of individual semiconductor devices
    • G01R31/265Contactless testing
    • G01R31/2656Contactless testing using non-ionising electromagnetic radiation, e.g. optical radiation
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N2021/1765Method using an image detector and processing of image signal
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R29/00Arrangements for measuring or indicating electric quantities not covered by groups G01R19/00 - G01R27/00
    • G01R29/12Measuring electrostatic fields or voltage-potential
    • G01R29/14Measuring field distribution
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/302Contactless testing
    • G01R31/308Contactless testing using non-ionising electromagnetic radiation, e.g. optical radiation
    • G01R31/311Contactless testing using non-ionising electromagnetic radiation, e.g. optical radiation of integrated circuits

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)

Description

本発明は、電界集中位置観察装置および電界集中位置観察方法に関するものである。
特許文献1には、光励起電流(Optical Beam Induced Current;OBIC)を用いた高密度半導体デバイスの観察方法に関する発明が開示されている。この文献に記載された方法では、波長1064nmのYAGレーザ光や波長1152nmのHeNeレーザ光などをシリコン半導体デバイスの裏面側から照射して、OBIC電流を測定している。
特開平5−136240号公報
例えばトランジスタといった半導体装置において、電界が集中する箇所が存在すると不都合が生じる場合がある。一例を挙げると、高い耐圧性能が要求されるパワートランジスタ等の半導体装置において、或る部分に電界が集中すると、アバランシェ崩壊現象が生じて当該部分に大電流が集中的に流れ、装置が損傷してしまうおそれがある。従って、半導体装置を設計及び製造する際には、耐圧性能を高めるために、電界の集中箇所を極力無くすことが望ましい。
半導体装置における電界集中箇所の有無を知るために、一般的には、計算及びシミュレーションにより電界強度分布が推定される。しかしながら、このような方法では電界集中箇所を正確に知ることが難しい。また、正常に動作している半導体装置において電界強度分布を測定する方法は無く、実際に電界集中が生じた装置を調べても、電界集中箇所及びその周辺が激しく損傷しており、当該箇所を特定することが実質的に困難である場合が多い。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、電界集中箇所を正確に知ることができる電界集中位置観察装置および電界集中位置観察方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明による電界集中位置観察装置は、半導体装置の電界集中位置を観察する装置であって、レーザ光源と、レーザ光源から出力されたレーザ光を半導体装置へ照射する照射光学系と、半導体装置の電極間に所定電圧を印加する電圧印加部と、レーザ光に起因して半導体装置に生じる電気特性を検出する検出部と、検出部からの検出信号に基づいて半導体装置の電気特性画像を生成する画像生成部とを備え、電圧印加部は、半導体装置にアバランシェ増幅作用が生じる電圧に達するまで上記所定電圧の大きさを段階的に増加させ、所定電圧が増加する毎に、照射光学系がレーザ光を照射し、検出部が電気特性を検出し、画像生成部が電気特性画像を生成するとともに、電圧印加部から印加された所定電圧に対応する電気特性画像に基づいて、アバランシェ増幅作用が生じたか否かを判断する判断部を更に備えることを特徴とする。また、電界集中位置観察装置は、半導体装置の電界集中位置を観察する装置であって、レーザ光源と、レーザ光源から出力されたレーザ光を半導体装置へ照射する照射光学系と、半導体装置の電極間に所定電圧を印加する電圧印加部と、レーザ光に起因して半導体装置に生じる電気特性を検出する検出部と、検出部からの検出信号に基づいて半導体装置の電気特性画像を生成する画像生成部とを備え、電圧印加部は、所定電圧の大きさを、半導体装置にアバランシェ増幅作用が生じる電圧に達するまで段階的に増加させ、所定電圧が増加すると、照射光学系がレーザ光を照射し、検出部が電気特性を検出し、画像生成部が電気特性画像を生成するとともに、電圧印加部から順次印加された複数の所定電圧のそれぞれに対応する複数の電気特性画像を同時に表示する表示部を更に備える構成としてもよい。
また、本発明による電界集中位置観察方法は、半導体装置の電界集中位置を観察する方法であって、半導体装置の電極間に所定電圧を印加する電圧印加ステップと、半導体装置へレーザ光を照射し、レーザ光に起因して半導体装置に生じる電気特性を検出する照射・検出ステップと、照射・検出ステップにより得られた検出信号に基づいて半導体装置の電気特性画像を生成する画像生成ステップとを備え、半導体装置にアバランシェ増幅作用が生じる電圧に達するまで電圧印加ステップにおける所定電圧を段階的に増加させながら、電圧印加ステップ、照射・検出ステップ、及び画像生成ステップを繰り返し行うとともに、電圧印加ステップにおいて印加された所定電圧に対応する電気特性画像に基づいて、アバランシェ増幅作用が生じたか否かを判断する判断ステップを更に備えることを特徴とする。また、電界集中位置観察方法は、半導体装置の電界集中位置を観察する方法であって、半導体装置の電極間に所定電圧を印加する電圧印加ステップと、半導体装置へレーザ光を照射し、レーザ光に起因して半導体装置に生じる電気特性を検出する照射・検出ステップと、照射・検出ステップにより得られた検出信号に基づいて半導体装置の電気特性画像を生成する画像生成ステップとを備え、半導体装置にアバランシェ増幅作用が生じる電圧に達するまで電圧印加ステップにおける所定電圧を段階的に増加させながら、電圧印加ステップ、照射・検出ステップ、及び画像生成ステップを繰り返し行うとともに、電圧印加ステップにおいて順次印加された複数の所定電圧のそれぞれに対応する複数の電気特性画像を同時に表示する表示ステップを更に備える構成としてもよい。
上記の電界集中位置観察装置及び電界集中位置観察方法では、レーザ光に起因して半導体装置に生じる電気特性(例えば光励起電流の大きさなど)を可視化することにより電界集中箇所を観察する。そして、その観察の際に半導体装置の電極間に印加する電圧の大きさを、アバランシェ増幅作用が生じる電圧に達するまで段階的に増加させる。
印加電圧が小さい間はアバランシェ増幅作用が生じないため上記の電気特性の変化が僅かであり、電界集中箇所を特定することはできない。しかし、アバランシェ増幅作用が生じる程度まで印加電圧が大きくなると、電界集中箇所にレーザ光が照射された際にそのアバランシェ増幅作用によって上記の電気特性が大きく変化するので、電界集中位置を特定することができる。また、アバランシェ増幅作用が過大になるとアバランシェ崩壊現象が生じて半導体装置が損傷するが、上記の観察装置及び観察方法では、半導体装置への印加電圧をアバランシェ増幅作用が生じる程度に止めるので、半導体装置の損傷を抑制することができる。したがって、上記の観察装置及び観察方法によれば、半導体装置を好適に観察し、電界集中位置を正確に知ることができる。
本発明による電界集中位置観察装置および電界集中位置観察方法によれば、電界集中箇所を正確に知ることができる。
図1は、第1実施形態による電界集中位置観察装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図2は、スキャン光学系が半導体装置へレーザ光を照射する様子を示す概念図である。 図3は、観察装置の動作および電界集中位置観察方法を示すフローチャートである。 図4は、(a)〜(f)電気特性画像の例を示す図である。 図5は、(a)〜(f)電気特性画像の例を示す図である。 図6は、(a)〜(e)電気特性画像の例を示す図である。 図7は、第2実施形態による電界集中位置観察装置の構成を概略的に示すブロック図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明による電界集中位置観察装置および電界集中位置観察方法の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1実施形態による電界集中位置観察装置(以下、観察装置とする)10Aの構成を概略的に示すブロック図である。この観察装置10Aは、例えばパワートランジスタ等の高い耐圧性が要求される半導体装置32における電界集中位置を特定及び観察するための装置である。図1に示されるように、本実施形態の観察装置10Aは、暗箱12、ステージ14、スキャン光学系16、レーザ光源18、及びレーザスキャンコントローラ20を備えている。
暗箱12は、外部からの光を遮蔽するための容器であって、観察対象物(サンプル)である半導体装置32を内部に収容する。ステージ14は、暗箱12の内部に配置され、半導体装置32を支持する。半導体装置32は、その裏面がスキャン光学系16と対向するようにステージ14上に載置される。
レーザ光源18は、半導体装置32の内部に単一光子吸収による光励起電流(OBIC)を生じさせるために好適な波長のレーザ光を出力する。スキャン光学系16は、本実施形態における照射光学系であって、レーザ光源18から出力されたレーザ光を半導体装置32の裏面側へ照射する。レーザ光は、スキャン光学系16によってコリメートされたのち、半導体装置32の内部に焦点を結ぶ。レーザ光源18及びスキャン光学系16は、入射用光ファイバ62を介して互いに光学的に結合されている。
レーザ光の好適な波長は、半導体装置32における観察対象部位のバンドギャップエネルギーにより異なる。具体的には、レーザ光の光子エネルギーが観察対象部位のバンドギャップエネルギーよりもやや大きいことが好ましい。一例としては、観察対象部位がSiから成る場合、そのバンドギャップエネルギーは1.12電子ボルト(波長に換算すると1.1μm)であるが、その場合のレーザ光の好適な波長範囲は0.9μm以上1.1μm以下である。
なお、レーザ光源18は、パルス幅が1ピコ秒よりも短いパルス状のレーザ光を出力する、いわゆるフェムト秒レーザ光源であってもよい。また、レーザ光源18は、連続的にレーザ光を出力する、いわゆるCW(Continuous Wave)レーザ光源であってもよい。
レーザスキャンコントローラ20は、スキャン光学系16によるレーザ光の照射位置を制御する。レーザスキャンコントローラ20は、スキャナ制御ケーブル68を介してスキャン光学系16と電気的に接続されており、また、戻り用光ファイバ74を介してスキャン光学系16と光学的に結合されている。
ここで、図2は、スキャン光学系16が半導体装置32へレーザ光Laを照射する様子を示す概念図である。図2では、レーザ光Laの照射方向から見た半導体装置32のレーザ照射面32aが示されており、レーザ照射面32a上におけるレーザ光Laの移動経路が矢印A1,A2として示されている。図2に示されるように、レーザスキャンコントローラ20は、スキャン光学系16を制御することにより、或る方向(矢印A1)に沿ってレーザ光Laの照射点をレーザ照射面32aの一端側から他端側まで移動させたのち、照射点を再びレーザ照射面32aの一端側に戻し(矢印A2)、再び上記方向(矢印A1)に沿って照射点を移動させる。
レーザスキャンコントローラ20は、スキャン光学系16におけるこのような動作を繰り返させることにより、レーザ照射面32aに対してレーザ光Laの走査(スキャン)を行う。ただし、レーザ照射面32a上におけるレーザ光Laの移動経路は、図2のような一方向スキャンに限らず、照射点を移動させる方向を交互に変更する双方向スキャンなど様々な移動経路をとることができる。
再び図1を参照する。本実施形態の観察装置10Aは、バイアス電源22、センサ24、プロービングシステム26、及び制御システム28を更に備えている。バイアス電源22及びプロービングシステム26は、本実施形態における電圧印加部であって、半導体装置32の電極端子間に所定の逆バイアス電圧を印加する。このとき、バイアス電源22及びプロービングシステム26は、半導体装置32に一定の電圧値(定電圧)が印加されるように制御される。
バイアス電源22は、逆バイアス電圧を発生する電源であって、電源ケーブル64及びケーブル66を介してプロービングシステム26と電気的に接続されている。プロービングシステム26は、半導体装置32の電極端子に対してプローブを接触させることにより、上記逆バイアス電圧(所定電圧)を半導体装置32の電極端子に印加する。例えば半導体装置32がトランジスタである場合、プロービングシステム26は、エミッタ、コレクタ及びベースのうち2つの電極端子間に逆バイアス電圧を印加する。逆バイアス電圧の大きさは、半導体装置32がアバランシェ崩壊現象を生じない大きさである。
センサ24は、本実施形態における検出部であって、レーザ光に起因して半導体装置32に生じる電気特性を検出する。このような電気特性としては、例えばOBIC現象に伴うOBIC電流値、OBIC電流に伴う電流変化量、及びOBIC電流に伴う電流変化によって生じる磁束密度(もしくはその変化)や磁場の強さ(もしくはその変化)等が挙げられる。なお、センサ24は、OBIC電流に伴う電圧値や電圧値変化を検出できるように構成されてもよい。センサ24は、ケーブル66を介してプロービングシステム26と電気的に接続されており、ケーブル66を通じて上記の電気特性を検出する。
制御システム28は、制御信号ケーブル70を介してレーザスキャンコントローラ20と電気的に接続されており、更に、制御信号ケーブル72を介してセンサ24と電気的に接続されている。制御システム28は、レーザスキャンコントローラ20及びセンサ24の動作を統合的に制御する。また、制御システム28は、プロービングシステム26から半導体装置32に印加される逆バイアス電圧の大きさを制御する。また、制御システム28は、本実施形態における画像生成部であって、センサ24からの検出信号に基づいて半導体装置32の電気特性画像を生成する。生成された電気特性画像はモニタ装置30に送られ、表示される。
以上の構成を備える観察装置10Aの動作について、本実施形態による電界集中位置観察方法(以下、観察方法とする)とともに説明する。図3は、観察装置10Aの動作および電界集中位置観察方法を示すフローチャートである。
図3に示されるように、まず、バイアス電源22及びプロービングシステム26を用いて半導体装置32の電極端子間に逆バイアス電圧を印加する(電圧印加ステップ、図3のステップS11)。最初に印加される逆バイアス電圧の大きさは、アバランシェ崩壊現象が生じる電圧の最小値(以下、最大許容電圧値という)よりも十分に小さい。例えば、最初に印加される逆バイアス電圧を予め0Vに設定してもよい。或いは、逆バイアス電圧の大きさに関する指示を、制御システム28が行ってもよく、観察装置10Aを操作する者が入力してもよい。又は、最大許容電圧値を入力し、観察装置10Aに予め記憶されている所定値をその最大許容電圧値から差し引いた値を、最初の逆バイアス電圧の大きさとしてもよい。
次に、上記の逆バイアス電圧が印加された状態で、レーザ光源18及びスキャン光学系16を用いて、半導体装置32へレーザ光を照射する(照射・検出ステップ、図3のステップS12)。本実施形態では、図2に示されたように、半導体装置32のレーザ照射面32a上においてレーザ光Laのスキャンを行う。このとき、レーザ光の焦点位置を中心とする半導体装置32内部の領域において光子吸収が生じ、電子及びホールから成るキャリア対が生成される。
なお、本実施形態では、レーザ光の波長として単一光子吸収を生じさせるような波長を選択しているが、該レーザ光がフェムト秒レーザ光である場合には、多光子吸収に伴う非線形効果により空間解像度の向上が見込まれ、後の画像生成ステップS13において光軸方向の解像度を高めることができる。こうして生成されたキャリア対は、電界すなわち空乏層が無い部位では再結合により消滅するが、電界が印加されている部位では電極端子に導かれ、OBIC電流として取り出される。
このとき、半導体内部の電界が局所的に大きくなっていることによりアバランシェ増幅作用が生じる部位があれば、OBIC電流が数倍〜数十倍に増倍され、より大きな電流となる。このため、その部位をレーザ光Laが通過した瞬間に、電気特性値(前述したように、例えばOBICの電流値や電流変化量、OBIC電流により生じる電流変化に伴う磁束密度(もしくはその変化)や磁場の強さ(もしくはその変化)、電圧値および電圧変化等)が急激に増大することとなる。
なお、何れの部位においてもアバランシェ増幅作用が生じなければ、スキャンの全行程においてそのような電気特性値の大きな変化は生じない。この照射・検出ステップS12では、センサ24を用いて、レーザ光に起因して半導体装置32に生じる電気特性値を検出し、その検出結果を示す検出信号を制御システム28へ送る。
制御システム28は、照射・検出ステップS12により得られた検出信号と、その検出信号が得られたときのスキャン位置情報とに基づいてマッピングを行うことにより、半導体装置32の電気特性画像を生成する(画像生成ステップ、図3のステップS13)。この画像生成ステップS13では、例えば半導体装置32を想定した領域内において、上述した電気特性値に応じたデータ値の分布画像が生成される。データ値の大小は、例えば画素の濃淡によって表現される。
続いて、画像生成ステップS13により生成された電気特性画像をモニタ装置30に表示する(表示ステップ、図3のステップS14)。その後、モニタ装置30に表示された電気特性画像を観察しながらアバランシェ増幅作用が生じたか否かを確認しつつ、半導体装置32にアバランシェ増幅作用が生じる電圧に達するまで電圧印加ステップS11における逆バイアス電圧を段階的に増加させながら、上述した各ステップ、すなわち電圧印加ステップS11、照射・検出ステップS12、画像生成ステップS13、及び表示ステップS14を繰り返し行う(判断ステップ、図3のステップS15)。換言すれば、逆バイアス電圧が増加する毎に、スキャン光学系16がレーザ光を照射し、センサ24が電気特性値を検出し、制御システム28が電気特性画像を生成し、モニタ装置30が電気特性画像を表示する。
なお、逆バイアス電圧が増加する毎に、照射・検出ステップS12を行うことに限らず、逆バイアス電圧を段階的に複数回増加させた後に、照射・検出ステップS12を行ってもよい。また、照射・検出ステップS12を常に行い、電圧印加ステップS11が行われた際に、画像生成ステップS13、及び表示ステップS14を行ってもよい。
アバランシェ増幅作用が生じると、電界集中位置において電気特性値に顕著な変化が生じる。そして、この変化は、電気特性画像において例えば濃淡(コントラスト)の変化として観察される。従って、このステップS15では、電気特性画像に基づいてアバランシェ増幅作用が生じたか否かを的確に判断することができる。
なお、電圧印加ステップS11では、例えば各段階毎に操作者が任意の逆バイアス電圧値を入力してもよく、或いは、例えばモニタ装置30に表示された電圧上昇ボタンを操作者が押すことによって逆バイアス電圧値を増加させてもよい。又は、制御システム28が最大許容電圧値に基づいて各段での逆バイアス電圧の増加量を算出し、操作者からの指示入力により、制御システム28が自動的に逆バイアス電圧を増加させてもよい。
また、表示ステップS14では、アバランシェ増幅作用が生じたか否かの確認を容易にするため、電圧印加ステップS11において順次印加された複数の逆バイアス電圧値のそれぞれに対応する複数の電気特性画像をモニタ装置30が同時に表示することが好ましい。また、制御システム28が、半導体装置32に順次印加された複数の逆バイアス電圧値のそれぞれに対応する複数の電気特性画像に基づいて、アバランシェ増幅作用が生じたか否かを判断する判断部を兼ねてもよい。
具体的には、例えば制御システム28が複数の電気特性画像間の差分を演算し、コントラスト差が所定の閾値よりも大きい場合に、判断ステップS15において、アバランシェ増幅作用が生じたと判断することができる。この場合、確実にアバランシェ増幅作用が生じていない印加電圧(例えば、0V)での電気特性画像との差分をとっても良いが、印加電圧を上げる前に取得した電気特性画像との差分をとることが好ましい。或いは、コントラスト差が所定の閾値よりも大きい部分の面積が所定の面積よりも大きい場合に、アバランシェ増幅作用が生じたと判断してもよい。このような方式によってアバランシェ増幅作用の有無を判断することにより、ノイズ等による誤判断を効果的に防ぐことができる。
また、判断ステップS15において、判断部は、或る印加電圧における一つの電気特性画像からアバランシェ増幅が生じているかどうかを判断してもよい。例えば、判断ステップS15において、判断部は、或る印加電圧における一つの電気特性画像のコントラスト値が所定の閾値以上である領域の面積を求め、その面積が所定の面積よりも大きい場合に、アバランシェ増幅作用が生じたと判断してもよい。
その後、モニタ装置30に表示された電気特性画像から、半導体装置32にアバランシェ増幅作用が生じたと判断されるときは(図3のステップS15;Yes)、最後に取得された電気特性画像に基づいて、電気特性値が局所的に大きい位置、すなわち電界集中位置を特定する(図3のステップS16)。
なお、電気特性値が局所的に大きい位置が複数存在する場合、より電界が集中しやすい位置を特定する必要がある。そこで、これまでの電圧印加ステップS11における電圧の増加値よりも低い増加値で印加電圧を増加させ、電気特性画像を取得する。そして、この電気特性画像とこれまでに取得した電気特性画像とを比較し、電圧の増加値に対する電気特性値の変化が大きい位置を電界集中位置として特定する。これにより、より電界の集中しやすい位置を特定することができる。なお、電圧の増加値に対する電気特性値の変化が大きい位置から順に、電界が集中しやすい位置として、ランク付けしてもよい。
ここで、図4〜図6は、一実施例としての電気特性画像の例を示す図である。図4(a)〜図4(f)は逆バイアス電圧をそれぞれ0V、5V、10V、15V、20V、及び25Vに設定したときの電気特性画像を示している。図5(a)〜図5(f)は逆バイアス電圧をそれぞれ30V、35V、40V、45V、50V、及び55Vに設定したときの電気特性画像を示している。図6(a)〜図6(e)は逆バイアス電圧をそれぞれ60V、65V、70V、75V、及び80Vに設定したときの電気特性画像を示している。
図4〜図6を参照すると、逆バイアス電圧を65V〜80Vに設定したとき(図6(b)〜図6(e))に、それまでの画像(図4、図5及び図6(a))と比較して、画像の左下の部分Aが明るくなっており、当該部分においてアバランシェ増幅作用が生じたことがわかる。なお、この実施例では、最大許容電圧値が80Vである半導体装置32を用いて観察を行ったので、最大逆バイアス電圧(80V)においてもアバランシェ崩壊現象は生じなかった。
なお、本実施形態による観察装置10A及び観察方法の適用例としては、耐圧性能が規定値よりも低く且つリーク電流が大きい半導体装置32のサンプルにおいて、不良箇所を特定することが挙げられる。具体的には、逆バイアス電圧を徐々に大きくしたときに、良品と比較して過大に電流が流れるようなサンプルに対し、OBIC電流が増え始める逆バイアス電圧値から、アバランシェ崩壊現象が生じる手前の最大許容電圧値付近まで段階的に逆バイアス電圧を増加させつつ、逆バイアス電圧が増加する毎に電気特性画像を取得するとよい。こうして得られた複数の電気特性画像を相互に比較し、OBIC電流に起因する電気特性が急激に変化している電気特性画像を特定することにより、不良箇所を特定することができる。
以上に説明した、本実施形態による観察装置10A及び観察方法によって得られる効果について説明する。
本実施形態の観察装置10A及び観察方法によれば、レーザ光に起因して半導体装置32に生じる、OBIC電流に基づく電気特性を可視化することによって、電界集中箇所を観察する。従って、高い解像度でもって電界集中位置を特定することができる。また、半導体装置32へ印加する逆バイアス電圧の大きさを、アバランシェ崩壊現象が生じる手前のアバランシェ増幅作用が生じる程度に止めるので、半導体装置32の損傷を抑制することができる。したがって、本実施形態の観察装置10A及び観察方法によれば、半導体装置32が損傷する確率を低減しつつ、半導体装置32を好適に観察し、電界集中箇所を正確に知ることができる。また、損傷を免れた半導体装置32を電子顕微鏡などにより観察することで、電界集中が生じた原因を解析することが可能となる。
また、本実施形態の観察装置10A及び観察方法によれば、十分に低い電圧値から段階的に逆バイアス電圧を上げつつ電気特性画像を取得し、アバランシェ増幅作用による電気特性の大きな変化を検出後に逆バイアス電圧の増加を停止することができる。従って、半導体装置32の最大許容電圧値が不明な場合であっても、半導体装置32の損傷を回避することができる。
(第2の実施の形態)
続いて、本発明の第2実施形態による電界集中位置観察装置および電界集中位置観察方法について説明する。図7は、本実施形態の観察装置10Bの構成を概略的に示すブロック図である。本実施形態の観察装置10B及び観察方法と、第1実施形態の観察装置10A及び観察方法とが相違する点は、以下のとおりである。
すなわち、本実施形態の観察装置10Bでは、レーザ光源18が、半導体装置32の内部に二光子吸収若しくは三光子吸収といった多光子吸収を発生させるために好適な波長のレーザ光を出力する。具体的には、二光子吸収の場合、レーザ光の光子エネルギーが、観察対象部位のバンドギャップエネルギーよりも小さく、且つ該バンドギャップエネルギーの1/2よりも大きいことが好ましい。また、三光子吸収以上の多光子吸収を十分に発生させる場合には、レーザ光の光子エネルギーが、観察対象部位のバンドギャップエネルギーの1/3程度でもよい。従って、観察対象部位がSiから成る場合、レーザ光の波長は1.2μm以上であることが好ましく、1.6以下μm以下であることが尚好ましい。
また、レーザ光源18は、パルス幅が1ピコ秒よりも短いパルス状のレーザ光を出力する、いわゆるフェムト秒レーザ光源であることが好ましい。短い時間で高いパワーを有するレーザ光を照射することにより、半導体装置32の内部において多光子吸収が発生し易くなるからである。なお、レーザ光源18が半導体装置32の内部において多光子吸収が発生するレーザ光の強度を有している場合、連続的にレーザ光を出力するCW(Continuous Wave)レーザ光源をレーザ光源18としてもよい。
また、本実施形態の観察装置10Bは、AOモジュール34、パルスジェネレータ36、AOモジュール用アンプ38、及びロックインアンプ40を更に備えている。AOモジュール34は、図3に示された照射・検出ステップS12において、レーザ光源18から出力されたパルス状のレーザ光を更に低い周波数に変調して、変調後のレーザ光をスキャン光学系16に提供する。AOモジュール34は制御ケーブル76を介してAOモジュール用アンプ38と電気的に接続されており、AOモジュール用アンプ38は制御ケーブル78を介してパルスジェネレータ36と電気的に接続されている。パルスジェネレータ36は、AOモジュール用アンプ38を制御するための制御信号を、制御ケーブル78を通じてAOモジュール用アンプ38に与える。AOモジュール用アンプ38は、その制御信号に基づいて、レーザ光を変調するための変調信号を生成し、AOモジュール34へ出力する。
ロックインアンプ40は、ケーブル80を介してパルスジェネレータ36と電気的に接続されており、また、ケーブル82を介してセンサ24と電気的に接続されている。ロックインアンプ40は、図3に示された照射・検出ステップS12において、AOモジュール用アンプ38を制御するための制御信号をパルスジェネレータ36から受け取り、この制御信号に基づいて検出周波数を設定し、センサ24からの出力信号のうち検出周波数に該当する信号成分を抽出する(ロックイン検出)。こうして抽出された信号成分は、ケーブル72,70を介して制御システム28へ送られる。制御システム28は、図3に示された画像生成ステップS13において、この信号成分とスキャン位置情報とに基づいてマッピングを行うことにより、半導体装置32の電気特性画像を生成する。
なお、本実施形態の観察装置10Bは、AOモジュール34、パルスジェネレータ36、AOモジュール用アンプ38、及びロックインアンプ40を備えているが、レーザ光源としてCWレーザ光源を用いる場合、これらが不要であることは言うまでもない。この場合、センサ24の構成ならびに動作については、第1実施形態に記載された通りとなる。また、第1実施形態において、レーザ光源としてパルスレーザ光源を用いる場合、本実施形態の観察装置10B同様、AOモジュール34、パルスジェネレータ36、AOモジュール用アンプ38、及びロックインアンプ40を備えてもよい。その場合、構成および動作については、上述した通りである。
以上に説明した本実施形態の観察装置10B及び観察方法によれば、第1実施形態と同様に、半導体装置32が損傷する確率を低減しつつ、半導体装置32を好適に観察し、高い解像度でもって電界集中位置を正確に知ることができる。なお、本実施形態ではロックインアンプ40においてロックイン検出を行うことによりS/N比を向上させているが、ロックイン検出を行うための構成は省略されてもよい。
また、アバランシェ増幅作用が生じたか否かを判断する判断部(判断ステップ)は、印加電圧の異なる複数の電気特性画像間を比較してもよい。この場合、アバランシェ増幅作用の有無を相対的に判断できる。具体的には、印加電圧を上げる前に取得した電気特性画像との比較を行うことが好ましい。電圧を印加すると、ノイズなどの影響により全体的にコントラスト値が高くなる場合がある。従って、電気特性画像と、印加電圧を上げる前に取得した電気特性画像との比較を行うことにより、ノイズの影響を受けにくくすることができる。さらに、判断部は、印加電圧の異なる複数の電気特性画像間の差分を演算し、コントラスト差が所定の閾値よりも大きい場合に、アバランシェ増幅作用が生じたと判断してもよい。この場合、アバランシェ増幅作用の有無の判断を確実に行うことができる。
また、判断部(判断ステップ)は、印加電圧の異なる複数の電気特性画像間のコントラスト差が所定の閾値よりも大きい部分の面積が所定の面積よりも大きい場合に、アバランシェ増幅作用が生じたと判断してもよい。このような方式によってアバランシェ増幅作用の有無を判断することにより、ノイズ等による誤判断を効果的に防ぐことができる。
また、第1実施形態と同様に、電気特性値が局所的に大きい位置が複数存在する場合、これまでの電圧印加ステップS11における電圧の増加値よりも低い増加値で印加電圧を増加させ、電気特性画像を取得し、この電気特性画像とこれまでに取得した電気特性画像とを比較し、電圧の増加値に対する電気特性値の変化が大きい位置を電界集中位置として特定してもよい。これにより、より電界の集中しやすい位置を特定することができる。また、電圧の増加値に対する電気特性値の変化が大きい位置から順に、電界が集中しやすい位置として、ランク付けしてもよい。
本発明による電界集中位置観察装置および電界集中位置観察方法は、上述した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上記各実施形態では半導体装置の例としてパワートランジスタを挙げているが、本発明によって観察可能な半導体装置はこれに限られず、例えば、他のパワーデバイスやアバランシェフォトダイオードなどのアバランシェ増幅作用が生じ得る種々の半導体装置を観察することができる。
上記実施形態による電界集中位置観察装置では、半導体装置の電界集中位置を観察する装置であって、レーザ光源と、レーザ光源から出力されたレーザ光を半導体装置へ照射する照射光学系と、半導体装置の電極間に所定電圧を印加する電圧印加部と、レーザ光に起因して半導体装置に生じる電気特性を検出する検出部と、検出部からの検出信号に基づいて半導体装置の電気特性画像を生成する画像生成部とを備え、電圧印加部は、上記所定電圧の大きさを、半導体装置にアバランシェ増幅作用が生じる電圧に達するまで段階的に増加させ、所定電圧が増加すると、照射光学系がレーザ光を照射し、検出部が電気特性を検出し、画像生成部が電気特性画像を生成する構成としている。
また、上記実施形態による電界集中位置観察方法では、半導体装置の電界集中位置を観察する方法であって、半導体装置の電極間に所定電圧を印加する電圧印加ステップと、半導体装置へレーザ光を照射し、レーザ光に起因して半導体装置に生じる電気特性を検出する照射・検出ステップと、照射・検出ステップにより得られた検出信号に基づいて半導体装置の電気特性画像を生成する画像生成ステップとを備え、半導体装置にアバランシェ増幅作用が生じる電圧に達するまで電圧印加ステップにおける所定電圧を段階的に増加させながら、電圧印加ステップ、照射・検出ステップ、及び画像生成ステップを繰り返し行う構成としている。
また、電界集中位置観察装置は、レーザ光源が、パルス幅が1ピコ秒よりも短く、波長が1200nm以上であるパルス状のレーザ光を出力する構成としてもよい。同様に、電界集中位置観察方法は、照射・検出ステップにおいて、パルス幅が1ピコ秒よりも短く、波長が1200nm以上であるパルス状のレーザ光を半導体装置へ照射する構成としてもよい。
また、電界集中位置観察装置は、電圧印加部から順次印加された複数の所定電圧のそれぞれに対応する複数の電気特性画像に基づいて、アバランシェ増幅作用が生じたか否かを判断する判断部を更に備える構成としてもよい。同様に、電界集中位置観察方法は、電圧印加ステップにおいて順次印加された複数の所定電圧のそれぞれに対応する複数の電気特性画像に基づいて、アバランシェ増幅作用が生じたか否かを判断する判断ステップを更に備える構成としてもよい。
或いは、電界集中位置観察装置は、電圧印加部から印加された所定電圧に対応する電気特性画像に基づいて、アバランシェ増幅作用が生じたか否かを判断する判断部を更に備える構成としてもよい。同様に、電界集中位置観察方法は、電圧印加ステップにおいて印加された所定電圧に対応する電気特性画像に基づいて、アバランシェ増幅作用が生じたか否かを判断する判断ステップを更に備える構成としてもよい。
また、電界集中位置観察装置は、電圧印加部から順次印加された複数の所定電圧のそれぞれに対応する複数の電気特性画像を同時に表示する表示部を更に備える構成としてもよい。同様に、電界集中位置観察方法は、電圧印加ステップにおいて順次印加された複数の所定電圧のそれぞれに対応する複数の電気特性画像を同時に表示する表示ステップを更に備える構成としてもよい。
また、電界集中位置観察装置は、電圧印加部が、半導体装置に定められている最大許容電圧値から所定値を差し引いた値を最初の所定電圧の大きさとする構成としてもよい。同様に、電界集中位置観察方法は、電圧印加ステップにおいて、半導体装置に定められている最大許容電圧値から所定値を差し引いた値を最初の所定電圧の大きさとする構成としてもよい。
本発明は、電界集中位置を正確に知ることができる電界集中位置観察装置および電界集中位置観察方法として利用可能である。
10A,10B…観察装置、12…暗箱、14…ステージ、16…スキャン光学系、18…レーザ光源、20…レーザスキャンコントローラ、22…バイアス電源、24…センサ、26…プロービングシステム、28…制御システム、30…モニタ装置、32…半導体装置、32a…レーザ照射面、34…AOモジュール、36…パルスジェネレータ、38…AOモジュール用アンプ、40…ロックインアンプ、La…レーザ光。

Claims (12)

  1. 半導体装置の電界集中位置を観察する装置であって、
    レーザ光源と、
    前記レーザ光源から出力されたレーザ光を前記半導体装置へ照射する照射光学系と、
    前記半導体装置の電極間に所定電圧を印加する電圧印加部と、
    前記レーザ光に起因して前記半導体装置に生じる電気特性を検出する検出部と、
    前記検出部からの検出信号に基づいて前記半導体装置の電気特性画像を生成する画像生成部と
    を備え、
    前記電圧印加部は、前記所定電圧の大きさを、前記半導体装置にアバランシェ増幅作用が生じる電圧に達するまで段階的に増加させ、
    前記所定電圧が増加すると、前記照射光学系が前記レーザ光を照射し、前記検出部が前記電気特性を検出し、前記画像生成部が前記電気特性画像を生成するとともに、
    前記電圧印加部から印加された前記所定電圧に対応する前記電気特性画像に基づいて、アバランシェ増幅作用が生じたか否かを判断する判断部を更に備える
    ことを特徴とする、電界集中位置観察装置。
  2. 前記レーザ光源は、パルス幅が1ピコ秒よりも短く、波長が1200nm以上であるパルス状の前記レーザ光を出力することを特徴とする、請求項1に記載の電界集中位置観察装置。
  3. 前記判断部は、前記電圧印加部から順次印加された複数の前記所定電圧のそれぞれに対応する複数の前記電気特性画像に基づいて、アバランシェ増幅作用が生じたか否かを判断することを特徴とする、請求項1または2に記載の電界集中位置観察装置。
  4. 前記電圧印加部から順次印加された複数の前記所定電圧のそれぞれに対応する複数の前記電気特性画像を同時に表示する表示部を更に備えることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の電界集中位置観察装置。
  5. 前記電圧印加部は、前記半導体装置に定められている最大許容電圧値から所定値を差し引いた値を最初の前記所定電圧の大きさとすることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の電界集中位置観察装置。
  6. 半導体装置の電界集中位置を観察する装置であって、
    レーザ光源と、
    前記レーザ光源から出力されたレーザ光を前記半導体装置へ照射する照射光学系と、
    前記半導体装置の電極間に所定電圧を印加する電圧印加部と、
    前記レーザ光に起因して前記半導体装置に生じる電気特性を検出する検出部と、
    前記検出部からの検出信号に基づいて前記半導体装置の電気特性画像を生成する画像生成部と
    を備え、
    前記電圧印加部は、前記所定電圧の大きさを、前記半導体装置にアバランシェ増幅作用が生じる電圧に達するまで段階的に増加させ、
    前記所定電圧が増加すると、前記照射光学系が前記レーザ光を照射し、前記検出部が前記電気特性を検出し、前記画像生成部が前記電気特性画像を生成するとともに、
    前記電圧印加部から順次印加された複数の前記所定電圧のそれぞれに対応する複数の前記電気特性画像を同時に表示する表示部を更に備える
    ことを特徴とする、電界集中位置観察装置。
  7. 半導体装置の電界集中位置を観察する方法であって、
    前記半導体装置の電極間に所定電圧を印加する電圧印加ステップと、
    前記半導体装置へレーザ光を照射し、前記レーザ光に起因して前記半導体装置に生じる電気特性を検出する照射・検出ステップと、
    前記照射・検出ステップにより得られた検出信号に基づいて前記半導体装置の電気特性画像を生成する画像生成ステップと
    を備え、
    前記半導体装置にアバランシェ増幅作用が生じる電圧に達するまで前記電圧印加ステップにおける前記所定電圧を段階的に増加させながら、前記電圧印加ステップ、前記照射・検出ステップ、及び前記画像生成ステップを繰り返し行うとともに、
    前記電圧印加ステップにおいて印加された前記所定電圧に対応する前記電気特性画像に基づいて、アバランシェ増幅作用が生じたか否かを判断する判断ステップを更に備える
    ことを特徴とする、電界集中位置観察方法。
  8. 前記照射・検出ステップにおいて、パルス幅が1ピコ秒よりも短く、波長が1200nm以上であるパルス状の前記レーザ光を前記半導体装置へ照射することを特徴とする、請求項7に記載の電界集中位置観察方法。
  9. 前記判断ステップにおいて、前記電圧印加ステップにおいて順次印加された複数の前記所定電圧のそれぞれに対応する複数の前記電気特性画像に基づいて、アバランシェ増幅作用が生じたか否かを判断することを特徴とする、請求項7または8に記載の電界集中位置観察方法。
  10. 前記電圧印加ステップにおいて順次印加された複数の前記所定電圧のそれぞれに対応する複数の前記電気特性画像を同時に表示する表示ステップを更に備えることを特徴とする、請求項7〜のいずれか一項に記載の電界集中位置観察方法。
  11. 前記電圧印加ステップにおいて、前記半導体装置に定められている最大許容電圧値から所定値を差し引いた値を最初の前記所定電圧の大きさとすることを特徴とする、請求項7〜10のいずれか一項に記載の電界集中位置観察方法。
  12. 半導体装置の電界集中位置を観察する方法であって、
    前記半導体装置の電極間に所定電圧を印加する電圧印加ステップと、
    前記半導体装置へレーザ光を照射し、前記レーザ光に起因して前記半導体装置に生じる電気特性を検出する照射・検出ステップと、
    前記照射・検出ステップにより得られた検出信号に基づいて前記半導体装置の電気特性画像を生成する画像生成ステップと
    を備え、
    前記半導体装置にアバランシェ増幅作用が生じる電圧に達するまで前記電圧印加ステップにおける前記所定電圧を段階的に増加させながら、前記電圧印加ステップ、前記照射・検出ステップ、及び前記画像生成ステップを繰り返し行うとともに、
    前記電圧印加ステップにおいて順次印加された複数の前記所定電圧のそれぞれに対応する複数の前記電気特性画像を同時に表示する表示ステップを更に備える
    ことを特徴とする、電界集中位置観察方法。
JP2015501415A 2013-02-19 2014-02-13 電界集中位置観察装置および電界集中位置観察方法 Active JP6317321B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013030022 2013-02-19
JP2013030022 2013-02-19
PCT/JP2014/053340 WO2014129377A1 (ja) 2013-02-19 2014-02-13 電界集中位置観察装置および電界集中位置観察方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2014129377A1 JPWO2014129377A1 (ja) 2017-02-02
JP6317321B2 true JP6317321B2 (ja) 2018-04-25

Family

ID=51391171

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015501415A Active JP6317321B2 (ja) 2013-02-19 2014-02-13 電界集中位置観察装置および電界集中位置観察方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9733297B2 (ja)
JP (1) JP6317321B2 (ja)
TW (1) TW201439556A (ja)
WO (1) WO2014129377A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6441252B2 (ja) * 2016-03-16 2018-12-19 東芝メモリ株式会社 熱レーザ刺激装置、熱レーザ刺激方法および記録媒体
JP6954775B2 (ja) * 2017-06-29 2021-10-27 浜松ホトニクス株式会社 デバイス解析装置及びデバイス解析方法
US10609361B2 (en) * 2018-06-29 2020-03-31 Semiconductor Components Industries, Llc Imaging systems with depth detection
JP7376369B2 (ja) 2020-01-15 2023-11-08 一般財団法人電力中央研究所 半導体素子の検査装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05136240A (ja) 1991-11-14 1993-06-01 Mitsubishi Electric Corp Obic観察方法およびその装置
US5422498A (en) 1993-04-13 1995-06-06 Nec Corporation Apparatus for diagnosing interconnections of semiconductor integrated circuits
US6316950B1 (en) 1997-05-15 2001-11-13 Lucent Technologies Inc. Method and apparatus for imaging semiconductor devices
US6346821B1 (en) * 1998-03-27 2002-02-12 Infineon Technologies Ag Method for nondestructive measurement of minority carrier diffusion length and minority carrier lifetime in semiconductor devices
US6294919B1 (en) * 1998-03-27 2001-09-25 Infineon Technologies Ag Method for nondestructive measurement of dopant concentrations and profiles in the drift region of certain semiconductor devices
JP4895569B2 (ja) * 2005-01-26 2012-03-14 株式会社日立ハイテクノロジーズ 帯電制御装置及び帯電制御装置を備えた計測装置
JP2010181288A (ja) 2009-02-05 2010-08-19 Renesas Electronics Corp 半導体集積回路の解析装置及び解析方法
TWI440869B (zh) 2010-09-08 2014-06-11 Dcg Systems Inc 使用雙光子吸收的雷射輔助裝置修改

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2014129377A1 (ja) 2017-02-02
TW201439556A (zh) 2014-10-16
US9733297B2 (en) 2017-08-15
WO2014129377A1 (ja) 2014-08-28
US20150377953A1 (en) 2015-12-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5996687B2 (ja) 検査装置及び検査方法
JP7033225B2 (ja) 検査方法、検査装置、及びマーキング形成方法
JP6317321B2 (ja) 電界集中位置観察装置および電界集中位置観察方法
US7385686B2 (en) Method and apparatus for inspecting semiconductor device
KR102403498B1 (ko) 광원 장치 및 검사 장치
JP4631704B2 (ja) 半導体デバイスの電界分布測定方法と装置
JP6594434B2 (ja) 回路検査方法および試料検査装置
JP4001373B2 (ja) 集積回路断線検査方法と装置
JP6714485B2 (ja) 半導体デバイス検査方法及び半導体デバイス検査装置
JP2005039054A (ja) 半導体デバイスチップウエハの検査方法および検査装置
KR20210049092A (ko) 반도체 시료의 검사 장치 및 검사 방법
JP6151832B2 (ja) 検査装置及び検査方法
CN105717170A (zh) 激光诱导阻抗变化测试方法和系统
KR102170357B1 (ko) 비파괴 결함 검출방법
JP5582613B2 (ja) 検査装置及び方法
JP2011043346A (ja) 半導体デバイス検査方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180327

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6317321

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250