JP6316854B2 - ボールねじ研磨方法及びその装置 - Google Patents

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Description

本発明はボールねじのねじ軸のボール溝を研磨テープで研磨する際に用いられるボールねじ研磨方法及びその装置に関するものである。
従来、この種のボールねじ研磨装置として、ボールねじのねじ軸を回転自在に保持する保持機構と、ねじ軸を該軸線を中心として回転させる回転機構と、研磨テープを連続的又は間欠的に移送させるテープ移送機構と、研磨テープを圧接ロールの外周面により折返移送案内して研磨テープを該圧接ロールの外周面で該ねじ軸のボール溝に圧接させるテープ圧接機構と、圧接ロールの回転軸線をボール溝のリード角に対応して傾斜配置させる傾斜機構と、圧接ロールを回転軸線方向に直線揺振動作させる直線揺振機構と、研磨テープを該ねじ軸の軸線方向に移動させるテープ移動機構と、ねじ軸の回転速度と研磨テープの移動速度とをボール溝のリードに対応して同期させる速度同期手段とを備えてなる構造のものが知られている。
しかして、ボールねじのねじ軸を保持機構により回転自在に保持し、ねじ軸を回転機構により軸線を中心として回転させ、研磨テープをテープ移送機構により連続的又は間欠的に移送し、研磨テープをテープ圧接機構により圧接ロールの外周面により折返移送案内して研磨テープを圧接ロールの外周面でねじ軸のボール溝に圧接し、圧接ロールの回転軸線は傾斜機構によりボール溝のリード角に対応して傾斜配置され、直線揺振機構により圧接ロールを回転軸線方向に直線揺振動作させ、テープ移動機構により研磨テープをねじ軸の軸線方向に移動させ、速度同期手段によりねじ軸の回転速度と研磨テープの移動速度とをボール溝のリードに対応して同期させ、ねじ軸の回転と、研磨テープの上記移送及び上記直線揺振動作と、ねじ軸の回転速度に同期した研磨テープの移動との複合動作によりボール溝を研磨テープで研磨することになる。
特開2015−61734
しかしながらこの従来構造の場合、ボールねじのねじ軸のボール溝はボールが転走する溝であるにもかかわらず、必ずしも、良好な表面あらさを得ることができないことがあるという不都合を有している。
本発明はこのような不都合を解決することを目的とするもので、本発明のうち、請求項1記載の方法の発明は、ボールねじのねじ軸のボール溝を研磨テープで研磨するに際し、上記ねじ軸を回転自在に保持して該軸線を中心として回転させ、上記研磨テープを連続的又は間欠的に移送させ、該研磨テープを圧接ロールの外周面により折返移送案内して該研磨テープを該圧接ロールの外周面で該ねじ軸のボール溝に圧接させ、該圧接ロールの回転軸線は該ボール溝のリード角に対応して傾斜配置され、該圧接ロールを該回転軸線方向に直線揺振動作させ、かつ、該圧接ロールを該回転軸線方向と直交して該ボール溝の両内側面に向かう半径方向に直線揺振動作させ、該研磨テープを該ねじ軸の軸線方向に移動させ、該ねじ軸の回転速度と該研磨テープの移動速度とを該ボール溝のリードに対応して同期させ、該ねじ軸の回転と、該研磨テープの上記移送及び上記回転軸線方向並びに半径方向の二方向の直線揺振動作と、該ねじ軸の回転速度に同期した研磨テープの移動との複合動作により該ボール溝を該研磨テープで研磨することを特徴とするボールねじ研磨方法にある。
又、請求項2記載の装置の発明は、ボールねじのねじ軸を回転自在に保持する保持機構と、該ねじ軸を該軸線を中心として回転させる回転機構と、研磨テープを連続的又は間欠的に移送させるテープ移送機構と、該研磨テープを圧接ロールの外周面により折返移送案内して該研磨テープを該圧接ロールの外周面で該ねじ軸のボール溝に圧接させるテープ圧接機構と、該圧接ロールの回転軸線を該ボール溝のリード角に対応して傾斜配置させる傾斜機構と、該圧接ロールを該回転軸線方向に直線揺振動作させる縦揺振機構と、該研磨テープを該ねじ軸の軸線方向に移動させるテープ移動機構と、該ねじ軸の回転速度と該研磨テープの移動速度とを該ボール溝のリードに対応して同期させる速度同期手段とからなり、上記圧接ロールを該回転軸線と直交して上記ボール溝の両内側面に向かう半径方向に直線揺振動作させる横揺振機構を設けてなることを特徴とするボールねじ研磨装置にある。
又、請求項3記載の装置の発明は、上記縦揺振機構として、上記圧接ロールを該回転軸線方向に直線揺振動作させる縦偏心機構からなることを特徴とするものであり、又、請求項4記載の装置の発明は、上記横揺振機構として、上記圧接ロールを該回転軸線方向と直交して上記ボール溝の両内側面に向かう半径方向に直線揺振動作させる横偏心機構からなることを特徴とするものである。
又、請求項5記載の装置の発明は、上記速度同期手段として、上記ねじ軸を回転させる回転用制御モータ、上記研磨テープを移動させる移動用制御モータ、及び該回転用制御モータの回転速度と該移動用制御モータの回転速度とを同期制御する同期制御部からなることを特徴とするものである。
本発明は上述の如く、請求項1及び2記載の発明にあっては、ボールねじのねじ軸を保持機構により回転自在に保持し、ねじ軸を回転機構により軸線を中心として回転させ、研磨テープをテープ移送機構により連続的又は間欠的に移送させ、研磨テープをテープ圧接機構により圧接ロールの外周面により折返移送案内して研磨テープを圧接ロールの外周面でねじ軸のボール溝に圧接させ、圧接ロールの回転軸線は傾斜機構によりボール溝のリード角に対応して傾斜配置され、縦揺振機構により圧接ロールを回転軸線方向に直線揺振動作させ、かつ、横揺振機構により圧接ロールを回転軸線方向と直交して上記ボール溝の両内側面に向かう半径方向に直線揺振動作させ、テープ移動機構により研磨テープをねじ軸の軸線方向に移動させ、速度同期手段によりねじ軸の回転速度と研磨テープの移動速度とをボール溝のリードに対応して同期させ、ねじ軸の回転と、研磨テープの上記移送及び上記回転軸線方向と半径方向の二方向の直線揺振動作と、ねじ軸の回転速度に同期した研磨テープの移動との複合動作によりボール溝を研磨テープで研磨することができ、ねじ軸の回転速度に同期した研磨テープの移動により研磨テープはボール溝のリードに合致して移動してテープ圧接機構により研磨テープはボール溝に確実に圧接され、研磨テープの連続的又は間欠的な移送及び回転軸線方向と半径方向の二方向の直線揺振動作により研磨テープでボール溝を確実に研磨することができ、研磨精度を向上することができ、ボール溝の表面あらさを向上することができ、ボール溝の研磨作業性を向上することができる。
又、請求項3記載の発明にあっては、上記縦揺振機構として、上記圧接ロールを回転軸線方向に直線揺振動作させる縦偏心機構からなるので、構造を簡素化することができ、又、請求項4記載の発明にあっては、上記横揺振機構として、上記圧接ロールを回転軸線方向と直交して上記ボール溝の両内側面に向かう半径方向に直線揺振動作させる横偏心機構からなるので、構造を簡素化することができる。
又、請求項5記載の発明にあっては、上記速度同期手段として、上記ねじ軸を回転させる回転用制御モータ、上記研磨テープを移動させる移動用制御モータ、及び回転用制御モータの回転速度と移動用制御モータの回転速度とを同期制御する同期制御部からなるので、ねじ軸の回転速度と研磨テープの移動速度とをボール溝のリードに対応して同期させることができ、研磨テープをボール溝のリードに合致して確実に接触移動させることができ、構造を簡素化することができると共に研磨精度を向上することができる。
本発明の実施の形態例の全体平面図である。 本発明の実施の形態例の正断面図である。 本発明の実施の形態例の全体側断面図である。 本発明の実施の形態例の部分拡大側断面図である。 本発明の実施の形態例の部分拡大平断面図である。 本発明の実施の形態例の部分拡大側断面図である。 本発明の実施の形態例の部分拡大側断面図である。 本発明の実施の形態例の部分拡大正断面図である。 本発明の実施の形態例の部分拡大正断面図である。 本発明の実施の形態例の作動状態の正断面図である。 本発明の実施の形態例の説明部分側断面図である。 本発明の実施の形態例の説明部分正面図である。 本発明の実施の形態例の説明部分平断面図である。
図1乃至図13は本発明の実施の形態例であって、この場合、大別して、図1、図2、図3、図4、図5、図10の如く、ボールねじのねじ軸Wを回転自在に保持する保持機構1と、ねじ軸Wを軸線Wを中心として回転させる回転機構2と、研磨テープTを連続的又は間欠的に移送Tさせるテープ移送機構3と、研磨テープTを圧接ロールRの外周面により折返移送案内して研磨テープTを圧接ロールRの外周面でねじ軸Wのボール溝Bに圧接させるテープ圧接機構4と、圧接ロールRの回転軸線Rをボール溝Bのリード角θに対応して傾斜配置させる傾斜機構5と、圧接ロールRをその回転軸線R方向に直線揺振動作Yさせる縦揺振機構6と、圧接ロールRを回転軸線Rと直交して上記ボール溝Bの両内側面B・Bに向かう半径方向に直線揺振動作Xさせる横揺振機構7と、研磨テープTをねじ軸Wの軸線W方向に移動させるテープ移動機構8と、ねじ軸Wの回転速度Qと研磨テープTの移動速度Fとをボール溝BのリードL(ねじ軸Wが一回転したときに、ナットが軸方向に進む距離。)に対応して同期させる速度同期手段9とから構成されている。
この場合、上記保持機構1及び上記回転機構2にあっては、図1の如く、機体1aに保持台1bを立設し、保持台1bにボールねじのねじ軸Wの一方端部を着脱保持可能なチャック1cを配設すると共にねじ軸Wの他方端部を回転保持可能な芯押し台1dを配設し、チャック1cを回転用制御モータ2aにより回転させてねじ軸Wを回転させるように構成している。
この場合、上記テープ移送機構3にあっては、図1、図2、図3、図4、図5の如く、取付基台3a上に未使用の研磨テープTを巻回した満巻リール3c及び空リール3dを回転自在に配設し、満巻リール3cから解いた研磨テープTをテープ圧接機構4の圧接ロールRの外周面を経て空リール3dに巻き付け、この場合、圧接ロールRは金属製の軸材Dの外周面にゴム等の弾性材Gを被覆してなり、満巻リール3cは巻解用モータ3eにより巻き解き回転すると共に空リール3dは巻取用モータ3fにより巻き取り回転し、かつ、上記満巻リール3cと圧接ロールR、及び圧接ロールRと上記空リール3dとの間に移送用モータ3g・3gの回転軸3b・3bにより送り回転する移送ロール3h・3h及び挟圧ロール3i・3iを配設し、巻解用モータ3e、巻取用モータ3f、移送用モータ3g・3gの協動により研磨テープTを満巻リール3cから圧接ロールRを経て空リール3dへと比較的低速で連続的又は間欠的に移送Tするように構成している。
又、この場合、上記テープ圧接機構4は、図4、図5の如く、上記取付基台3aの前面に取付部材4aを立設し、取付部材4aに上記傾斜機構5、上記縦揺振機構6、上記横揺振機構7を介して圧接基体4bを配設し、圧接基体4bに左右一対のシリンダ機構4c・4c及びこれに直交状にガイド軸4d・4dにより進退部材4eを配設し、圧接基体4bに左右一対のガイドロール4f・4fを設けると共に進退部材4eに左右一対の案内ロール4g・4gを設け、この左右一対の案内ロール4g・4gの先方中間部分に上記圧接ロールRを配設し、研磨テープTをガイドロール4f・4f、案内ロール4g・4g及び圧接ロールRにより折返移送案内すると共にシリンダ機構4c・4cにより研磨テープTを圧接ロールRの外周面でねじ軸Wのボール溝Bに圧接させるように構成している。
この場合、上記研磨テープTは、ポリエステルフィルム、メタル、クロス等の基材に酸化アルミニュウム、酸化クロム、シリコンカーバイド、ダイヤモンド等の所定粒度の研磨粒子をコーティング又は結合してなる構造となっている。
また、上記傾斜機構5にあっては、図4、図5、図8、図9の如く、上記取付部材4aに旋回部材5aを上記ねじ軸Wの軸線Wに交差する回転軸線Oを中心としてガイド穴部Hの内周面と旋回部材5aに形成されたガイド凸部5bの外周面との嵌合により旋回自在に配設し、旋回部材5aに弧状穴5c・5cを形成し、弧状穴5c・5cを介して取付ボルト5d・5dにより旋回部材5aを上記取付部材4aに位置固定し、旋回部材5aに上記テープ圧接機構4、上記縦揺振機構6、上記横揺振機構7を介して圧接ロールRを配設し、傾斜機構5の旋回部材5aをボール溝Bのリード角θに対応して旋回調節し、これにより圧接ロールRの回転軸線Rをボール溝Bのリード角θに対応して傾斜配置させるように構成している。
又、この場合、上記縦揺振機構6及び横揺振機構7にあっては、図4、図5、図6、図7、図8、図9の如く、縦偏心機構6a及び横偏心機構7aが用いられ、上記旋回部材5aに摺動部6b・6bにより縦偏心台6cを上記ねじ軸Wの軸線W方向に交差する上下方向に揺振摺動自在に配設し、縦偏心台6cに摺動部7b・7b・7b・7bにより圧接基体4bを上記ねじ軸Wの軸線W方向に平行な水平方向に揺振摺動自在に配設し、旋回部材5aのガイド凸部5bに嵌合穴5eを形成し、嵌合穴5eに直線揺振用モータMを嵌合して直線揺振用モータMをボルト5fにより旋回部材5aに取り付け、旋回部材5aに連結軸Sを上記回転軸線Oを中心として軸受5gにより回転自在に軸受けし、連結軸Sの内穴Sに直線揺振用モータMの主軸Mを嵌合してボルトSにより取り付け、連結軸Sに主軸Mの回転軸線Oに対して偏心量Eの偏心軸線Oをもつ偏心軸部6dを形成し、偏心軸部6dに玉軸受け状の偏心輪6eを回転自在に設け、縦偏心台6cに全体形状が溝形鋼状の縦駒部材6gを設け、縦駒部材6gのフランジ状部の内面に偏心輪6eが接する対向一対の接触面6f・6fを形成し、かつ、連結軸Sに主軸Mの回転軸線Oに対して偏心量εの偏心軸線Oをもつ偏心軸部7cを形成し、偏心軸部7cに玉軸受け状の偏心輪7dを回転自在に設け、上記圧接基体4bに全体形状が溝形鋼状の横駒部材7fを設け、横駒部材7fのフランジ状部の内面に偏心輪7dが接する対向一対の接触面7e・7eを形成し、直線揺振用モータMの駆動により縦揺振機構6の偏心軸部6d、偏心輪6e、縦駒部材6gの接触面6f・6f及び摺動部6b・6bで圧接ロールRを回転軸線R方向に直線揺振動作Yさせると共に直線揺振用モータMの駆動により横揺振機構7の偏心軸部7c、偏心輪7d、横駒部材7fの接触面7e・7e及び摺動部7b・7bで圧接ロールRを回転軸線R方向と直交して上記ボール溝Bの両内側面B・Bに向かう半径方向に直線揺振動作Xさせるように構成している。すなわち、1個の直線揺振用モータMと、縦偏心機構6aの偏心軸部6d及び横偏心機構7aの偏心軸部7cの2個の偏心軸部6d・7cが形成されて主軸Mに嵌合可能な内穴Sをもつ連結軸Sとにより、圧接ロールRを回転軸線R方向に直線揺振動作Yさせると共に圧接ロールRを回転軸線R方向と直交して上記ボール溝Bの両内側面B・Bに向かう半径方向に直線揺振動作Xさせるように構成し、上記縦偏心機構6及び上記横偏心機構7の構造を簡素化している。
又、上記テープ移動機構8にあっては、図1、図2、図3の如く、上記機体1aに移動基台8aを配設し、この移動基台8aに摺動部8bにより摺動台8cをねじ軸Wの軸線W方向に移動自在に配設し、摺動台8cに上記テープ移送機構3の取付基台3aを配設し、摺動台8cをねじ軸8d、ナット8eからなるボールねじ機構8f及び移動用制御モータ8gにより摺動台8cを介して研磨テープTをねじ軸Wの軸線W方向に移動させるように構成している。
又、上記速度同期手段9は、上記ねじ軸Wを回転させる回転用制御モータ2a、上記研磨テープTを移動させる移動用制御モータ8g、及び回転用制御モータ2aの回転速度Qと移動用制御モータ8gの回転速度とを同期制御する同期制御部9aからなり、同期制御部9aは、具体的な回路構成等は省略しているが、例えばパソコン等が用いられ、ねじ軸Wの回転速度Qと研磨テープTの移動速度Fとをボール溝BのリードLに対応して同期させるように構成している。
この実施の形態例は上記構成であるから、図1、図2、図5、図11、図12、図13の如く、ボールねじのねじ軸Wを保持機構1により回転自在に保持し、ねじ軸Wを回転機構2により軸線Wを中心として回転させ、研磨テープTをテープ移送機構3により移送Tし、研磨テープTをテープ圧接機構4により圧接ロールRの外周面により折返移送案内して研磨テープTを圧接ロールRの外周面でねじ軸Wのボール溝Bに圧接し、圧接ロールRの回転軸線Rは傾斜機構5によりボール溝Bのリード角θに対応して傾斜配置され、縦揺振機構6により圧接ロールRを回転軸線R方向に直線揺振動作Yさせ、かつ、横揺振機構7により圧接ロールRを回転軸線R方向と直交して上記ボール溝Bの両内側面B・Bに向かう半径方向に直線揺振動作させ、この場合、各直線揺振動作Y・Xの関係において、具体的にはY=4mm(E=2mm)、X=0.2mm(ε=0.1mm)であって、Y>Xとされ、テープ移動機構8により研磨テープTをねじ軸Wの軸線W方向に移動させ、速度同期手段9によりねじ軸Wの回転速度Qと研磨テープTの移動速度Fとをボール溝BのリードLに対応して同期させ、ねじ軸Wの回転と、研磨テープTの上記移送T及び上記回転軸線R方向と半径方向の二方向の直線揺振動作X・Yと、ねじ軸Wの回転速度Qに期した研磨テープTの移動Fとの複合動作によりボール溝Bを研磨テープTで研磨することができ、ねじ軸Wの回転速度Qに同期した研磨テープTの移動により研磨テープTはボール溝BのリードLに合致して移動してテープ圧接機構4により研磨テープTはボール溝Bに確実に圧接され、研磨テープTの連続的又は間欠的な移送T及び回転軸線R方向と半径方向の二方向の直線揺振動作X・Yによる楕円軌跡運動によって研磨テープTでボール溝Bを確実に研磨することができ、すなわち、楕円軌跡運動研磨精度を向上することができ、ボール溝Bの表面あらさを向上することができ、ボール溝Bの研磨作業性を向上することができる。
又、この場合、上記縦揺振機構6として、上記圧接ロールRを回転軸線R方向に直線揺振動作Yさせる縦偏心機構6aからなるので、構造を簡素化することができ、又、この場合、上記横揺振機構7として、上記圧接ロールRを回転軸線R方向と直交して上記ボール溝Bの両内側面B・Bに向かう半径方向に直線揺振動作Xさせる横偏心機構7aからなるので、構造を簡素化することができ、又、この場合、上記速度同期手段9として、上記ねじ軸Wを回転させる回転用制御モータ2a、上記研磨テープTを移動させる移動用制御モータ8g、及び回転用制御モータ2aの回転速度Qと移動用制御モータ8gの回転速度とを同期制御する同期制御部9aからなるので、ねじ軸Wの回転速度Qと研磨テープTの移動速度Fとをボール溝BのリードLに対応して同期させることができ、研磨テープTをボール溝BのリードLに合致して確実に接触移動させることができ、構造を簡素化することができると共に研磨精度を向上することができる。
尚、本発明は上記実施の形態例に限られるものではなく、保持機構1、回転機構2、テープ移送機構3、テープ圧接機構4、傾斜機構5、縦揺振機構6、横揺振機構7、テープ移動機構8、速度同期手段9の構成等は適宜変更して設計されるものである。
又、例えば、上記実施の形態例においては、乾式研磨構造としているが、ねじ軸Wのボール溝Bと研磨テープTとの間に各種材質の遊離砥粒や化学剤を含む加工液体や潤滑剤を供給する所謂湿式研磨構造とすることもあり、又、速度同期手段9として旋盤の親ねじ機構に採用されている替歯車機構と同様な機械的な同期回転機構を採用することもあり、その他、ねじ軸Wの種類や研磨条件により選択して設計される。
以上、所期の目的を充分達成することができる。
W ねじ軸
軸線
T 研磨テープ
移送
R 圧接ロール
B ボール溝
内側面
回転軸線
L リード
θ リード角
Y 直線揺振動作
X 直線揺振動作
Q 回転速度
F 移動速度
1 保持機構
2 回転機構
2a 回転用制御モータ
3 テープ移送機構
4 テープ圧接機構
5 傾斜機構
6 縦揺振機構
6a 縦偏心機構
7 横揺振機構
7a 横偏心機構
8 テープ移動機構
8g 移動用制御モータ
9 速度同期手段
9a 同期制御部

Claims (5)

  1. ボールねじのねじ軸のボール溝を研磨テープで研磨するに際し、上記ねじ軸を回転自在に保持して該軸線を中心として回転させ、上記研磨テープを連続的又は間欠的に移送させ、該研磨テープを圧接ロールの外周面により折返移送案内して該研磨テープを該圧接ロールの外周面で該ねじ軸のボール溝に圧接させ、該圧接ロールの回転軸線は該ボール溝のリード角に対応して傾斜配置され、該圧接ロールを該回転軸線方向に直線揺振動作させ、かつ、該圧接ロールを該回転軸線方向と直交して該ボール溝の両内側面に向かう半径方向に直線揺振動作させ、該研磨テープを該ねじ軸の軸線方向に移動させ、該ねじ軸の回転速度と該研磨テープの移動速度とを該ボール溝のリードに対応して同期させ、該ねじ軸の回転と、該研磨テープの上記移送及び上記回転軸線方向並びに半径方向の二方向の直線揺振動作と、該ねじ軸の回転速度に同期した研磨テープの移動との複合動作により該ボール溝を該研磨テープで研磨することを特徴とするボールねじ研磨方法。
  2. ボールねじのねじ軸を回転自在に保持する保持機構と、該ねじ軸を該軸線を中心として回転させる回転機構と、研磨テープを連続的又は間欠的に移送させるテープ移送機構と、該研磨テープを圧接ロールの外周面により折返移送案内して該研磨テープを該圧接ロールの外周面で該ねじ軸のボール溝に圧接させるテープ圧接機構と、該圧接ロールの回転軸線を該ボール溝のリード角に対応して傾斜配置させる傾斜機構と、該圧接ロールを該回転軸線方向に直線揺振動作させる縦揺振機構と、該研磨テープを該ねじ軸の軸線方向に移動させるテープ移動機構と、該ねじ軸の回転速度と該研磨テープの移動速度とを該ボール溝のリードに対応して同期させる速度同期手段とからなり、上記圧接ロールを該回転軸線と直交して上記ボール溝の両内側面に向かう半径方向に直線揺振動作させる横揺振機構を設けてなることを特徴とするボールねじ研磨装置。
  3. 上記縦揺振機構として、上記圧接ロールを該回転軸線方向に直線揺振動作させる縦偏心機構からなることを特徴とする請求項2記載のボールねじ研磨装置。
  4. 上記横揺振機構として、上記圧接ロールを該回転軸線方向と直交して上記ボール溝の両内側面に向かう半径方向に直線揺振動作させる横偏心機構からなることを特徴とする請求項2又は3記載のボールねじ研磨装置。
  5. 上記速度同期手段として、上記ねじ軸を回転させる回転用制御モータ、上記研磨テープを移動させる移動用制御モータ、及び該回転用制御モータの回転速度と該移動用制御モータの回転速度とを同期制御する同期制御部からなることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のボールねじ研磨装置。
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