JP6316651B2 - シートパッドの製造方法およびその装置 - Google Patents

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Description

この発明は、主として車両の座席に用いられるシートパッドの製造方法およびこのシートパッドを製造するための成形装置に関するものである。
車両の座席における座部や背もたれ部は、軟質ポリウレタンフォームなどの発泡体からなるシートパッドを、ファブリックや合成樹脂シートなどで覆って構成される。このようなシートパッドは、開閉可能な上型と下型とからなる成形型において、上型と下型との間に画成されるキャビティに供給した原料を発泡硬化させ、所定形状に成形することで得られる。シートパッドの発泡成形時に発生するガスや空気などの余剰ガスがキャビティ内に存在していると、この余剰ガスによってボイドと呼ばれる欠肉部分が得られるシートパッドにできてしまう。そこで、上型と下型との合わせ面にスリット状のベントを設け、シートパッドの発泡成形時に、このベントを介して余剰ガスをキャビティから排出するようにしている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−181839号公報
特許文献1のように、発泡成形時に上型と下型との合わせ目に設けたベントから余剰ガスを排出すると、得られたシートパッドにおいて、上型と下型との合わせ目により発生するパーティングラインにおける前記ベントに対応する位置近傍が硬くなってしまう。このようなパーティングラインの硬質部分は、シートパッドを覆うカバーを介しても硬い線状部分として感触が残る場合があり、このため、パーティングラインの硬質部分を、カッターなどで切断して除去する作業が必要となっている。
すなわち本発明は、従来の技術に係る前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、シートパッドの表面品質を向上し得るシートパッドの製造方法およびその装置を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明のシートパッドの製造方法は、
第1型と第2型とを合わせて型閉じすると共に第2型と第3型とを合わせて型閉じして画成されるキャビティに供給した原料を発泡硬化させて、第1型で荷重を受けるパッド本体の表面側を規定すると共に第3型で該パッド本体の裏面側を規定し、また第2型と第3型との合わせ目で前記パッド本体の裏側に延在する張出部を規定して成形するシートパッドの製造方法において、
前記キャビティでの発泡成形に際して、前記第1型から延在して該第1型と第2型との合わせ目を越えて第2型に延在して、該第2型と第3型との合わせ目に至る第1ベントに該キャビティ内の余剰ガスを通し、この第1ベントに連通して第2型と第3型との型合わせ面における前記パッド本体の張出部の延出端に位置するようけた第2ベントを介して余剰ガスをキャビティから抜くようにしたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、キャビティでの発泡成形に際して、第1型から延在して該第1型と第2型との合わせ目を越えて第2型に延在して、該第2型と第3型との合わせ目に至る第1ベントに該キャビティ内の余剰ガスを通し、この第1ベントに連通して第2型と第3型との型合わせ面におけるパッド本体の張出部の延出端に位置するようけた第2ベントを介して余剰ガスをキャビティから抜くようにすることで、得られたシートパッドにボイド等の成形不良が発生することを防止できる。そして、第2型とパッド本体の裏面側を規定する第3型との型合わせ面に設けられた第2ベントを介して、余剰ガスをキャビティから抜くので、得られたシートパッドにおいて、第1型と第2型との合わせ目によるパーティングラインが硬くなるのを防止することができる。
請求項2に係る発明では、前記第1型と前記第2型との型合わせ面に配設したシール材により該型合わせ面をシールするようにしたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、シール材によって第1型と第2型との型合わせ面をシールしているので、得られたシートパッドにおいて、第1型と第2型との合わせ目によるパーティングラインのバリの発生を抑えることができる。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項3に係る発明のシートパッドの成形装置は、
第1型と、この第1型に対して開閉する第2型と、この第2型に対して開閉する第3型とを備え、第1型と第2型とを合わせて型閉じすると共に第2型と第3型とを合わせて型閉じして画成されるキャビティに供給した原料を発泡硬化させて、第1型で荷重を受けるパッド本体の表面側を規定すると共に第3型で該パッド本体の裏面側を規定し、また第2型と第3型との合わせ目で前記パッド本体の裏側に延在する張出部を規定してシートパッドを成形する成形装置において、
前記第1型から延在して該第1型と前記第2型との合わせ目を越えて該第2型に延在して、該第2型と前記第3型との合わせ目に至るように設けられた第1ベントと、
前記第1ベントに連通するように、前記第2型と前記第3型との型合わせ面における前記パッド本体の張出部の延出端に位置するようけた第2ベントとを備えたことを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、キャビティでの発泡成形に際して、第1型から延在して該第1型と第2型との合わせ目を越えて該第2型に延在して、該第2型と第3型との合わせ目に至るように設けられた第1ベントによりキャビティ内の余剰ガスを逃がし、第1ベントに連通するように第2型と第3型との型合わせ面におけるパッド本体の張出部の延出端に位置するようけた第2ベントによりキャビティから余剰ガスを排出することができる。これにより、得られたシートパッドにボイド等の成形不良が発生することを防止できる。そして、第2型とパッド本体の裏面側を規定する第3型との型合わせ面に設けられた第2ベントを介して、余剰ガスをキャビティから抜くので、得られたシートパッドにおいて、第1型と第2型との合わせ目によるパーティングラインが硬くなるのを防止することができる。
請求項4に係る発明では、前記第1型と前記第2型との型合わせ面には、該型合わせ面をシールするシール材が配設されたことを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、シール材によって第1型と第2型との型合わせ面をシールしているので、得られたシートパッドにおいて、第1型と第2型との合わせ目によるパーティングラインのバリの発生を抑えることができる。
本発明に係るシートパッドの製造方法およびシートパッドの成形装置によれば、表面品質のよいシートパッドを得ることができる。
実施例に係るシートパッドを示す斜視図であって、(a)は前側から見ており、(b)は後側から見ている。 本発明の実施例に係る成形装置を縦断して示す端面図であり、(a)は型閉じした状態であり、(b)は型開きした状態である。 実施例の成形装置の要部を縦断して示す端面図である。 (a)は図3のA−A線で破断した図であり、(b)は図3のB−B線で破断しした図である。 実施例の成形装置の要部を破断して示す概略斜視図である。
次に、本発明に係るシートパッドの製造方法およびその装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。
図1に示すように、実施例のシートパッド10は、座席の背もたれ部に用いられるシートバックとも呼ばれるものである。シートパッド10は、モールド成形されたポリウレタンフォームなどの発泡体で構成されている。シートパッド10は、前面が使用者の身体(荷重)を受ける表面側となるパッド本体12と、このパッド本体12の裏面に一体形成され、該裏面における上下左右の4辺から後方へ延出した後に内側方に向けて曲がる鉤状の張出部14(図1(b)参照)とを有している。そして、シートパッド10には、パッド本体12とこのパッド本体12の後(裏)側に延在する張出部14との間にフレーム(図示せず)が装着される。なお、シートパッド10の周面とは、荷重を受ける前面と交差するように延在する左右の側面、上面および下面をいう。
図2に示すように、前記シートパッド10を成形する成形装置20は、下型(第1型)22と、この下型22に対して開閉する上型(第2型)24と、下型22および上型24に対して開閉する中型(第3型)26とから構成されている。下型22は、下壁部30と、この下壁部30の外周縁から上方へ延出する下周壁部32とから、成形面が上方に開放した器状に形成されており、下周壁部32の上端に外側方へ延出する下フランジ部34を有している。下型22は、下壁部30によってシートパッド10におけるッド本体12の表面側(前面)を規定すると共に、下周壁部32によってパッド本体12の周面から張出部14の周面前側にかけてを規定するように構成されている。
前記上型24は、下型22における下壁部30の上側に延在する上壁部36と、この上壁部36の外周縁から下方へ延出する上周壁部38とを有し(図2参照)、上壁部36の内周縁で開口を画成する枠状に形成されている。また、上型24は、上周壁部38の下縁から外側方へ延出する第1上フランジ部40と、上壁部36の内周縁から上方へ延出する第2上フランジ部42とを有している。上型24は、上壁部36によってシートパッド10における張出部14の後面を規定すると共に、上周壁部38によって張出部14の周面後側を規定するように構成されている。そして、成形装置20は、下型22と上型24とを型閉じした際に、下型22の下周壁部32上縁と上型24の上周壁部38下縁とが互いの成形面が揃うように整合すると共に、下型22の下フランジ部34と上型24の第1上フランジ部40とが対面するように構成される。
前記中型26は、下型22における下壁部30の上側に延在する下中壁部44と、この下中壁部44の外周縁から上方へ延出し、下型22および上型24の周壁部32,38内側に延在する中周壁部46と、この中周壁部46の上縁から内側方に延出し、上型24の上壁部36の下側に延在する上中壁部48とを有している(図2参照)。また、中型26は、上中壁部48の内周縁から上方へ延出する中フランジ部50を有している。中型26は、下中壁部44によってシートパッド10におけるパッド本体12の後面を規定し、中周壁部46によって張出部14の周面内側を規定すると共に、上中壁部48によって張出部14の前面を規定するように構成されている。そして、成形装置20は、上型24と中型26とを型閉じした際に、上型24における上壁部36の内縁と中型26における上中壁部48の内縁とが互いの成形面が揃うように整合すると共に、上型24の第2上フランジ部42と中型26の中フランジ部50とが対面するように構成される。このように、成形装置20は、下型22によってシートパッド10における荷重を受ける表面側を主に規定するのに対して、中型26によってシートパッド10において通常使用に際して使用者に触れられることが少ない(触れない)裏面側を主に規定している。
前記成形装置20には、下型22と上型24とを合わせて型閉じすると共に、上型24と中型26とを合わせて型閉じすることで、前記シートパッド10の外形に合わせたキャビティ20aが画成される。ここで、成形装置20では、下型22における下周壁部32の上縁と上型24における上周壁部38の下縁との合わせ目が、シートパッド10における張出部14の周面外側になるように配置されると共に、上型24における上壁部36の内縁と中型26における上中壁部48の内縁との合わせ目が、張出部14の内縁後側になるように配置される。すなわち、実施例の成形装置20で得られるシートパッド10は、下型22と上型24との合わせ目による第1パーティングラインPL1が張出部14の外面に生じ、上型24と中型26との合わせ目による第2パーティングラインPL2が張出部14の突出端後縁に生じるように設定されている(図1参照)。このように、第2パーティングラインPL2は、シートパッド10の周面に現れる第1パーティングラインPL1よりも、シートパッド10の中で通常の使用状態で使用者が触れることが少ない場所に位置している。
前記成形装置20は、下型22と上型24との型合わせ面にシール材28が配設されて、当該型合わせ面をシール材28によってシールするようになっている(図3参照)。シール材28は、ゴムや樹脂発泡体などからなる弾力性を有するものであり、下型22と上型24とを型閉じした際に、下型22の下周壁部32の上面(下型22の型合わせ面)と上型24の上周壁部38の下面(上型24の型合わせ面)との間に挟まれて圧縮変形するようになっている。また、シール材28は、帯状や紐状や棒状などの形状を用いることができ、実施例では下型22の下周壁部32の上面内縁に配置されており、該シール材28がキャビティ20aを画成する成形面の一部を構成するようになっている。
前記成形装置20は、キャビティ20aから余剰ガスを排出するためのガス抜き手段を備えている。図3および図5に示すように、実施例のガス抜き手段は、キャビティ20a内の余剰ガスを型24,26の合わせ目に案内する第1ベント52と、この第1ベント52で案内した余剰ガスをキャビティ20aから排出する第2ベント54とから構成されている。第1ベント52は、下型22から延在して該下型22と上型24との合わせ目を越えて上型24に延在し、上型24と中型26との合わせ目に至るように設けられている。なお、第1ベント52は、型22,24の成形面から凹むように形成された溝状部分であって、スロットベントとも呼ばれる形態のものである。実施例の第1ベント52は、底に向かうにつれて幅狭になる三角形状の溝であり(図4(a)および図5参照)、第1ベント52の幅や深さは適宜設定すればよいが、例えば開口幅(第1ベント52の延在方向と交差する方向の寸法)が3mmで、成形面からの深さが3mmに設定される。
より具体的には、第1ベント52の下端は、下型22の下周壁部32の中間部位に位置し、下型22には、下周壁部32の中間部位から上方へ延在して該下周壁部32の上縁まで至るように第1ベント52をなす溝(下溝部)52aが形成されている(図3および図5参照)。また、上型24には、下型22に形成された下溝部52aの上端に連なるように、上周壁部38の下縁から上壁部36の内縁に亘って第1ベント52をなす溝(上溝部)52bが形成されている。第1ベント52は、下型22から該下型22と上型24との合わせ目を越えて該合わせ目よりも上方に位置する上型24と中型26との合わせ目まで成形面に沿って直線的に延在し、実施例の第1ベント52は、下型22から上型24に亘って同一垂直面上を通るように形成されている。このように第1ベント52は、得られるシートパッド10においてパッド本体12側から張出部14側に向けて余剰ガスを逃がすように形成されている。第1ベント52は、シートパッド10の発泡成形時にキャビティ20a内で流動する発泡体原料(原料)同士が互いにぶつかる部位に対応して設けられる。発泡体原料同士がぶつかる時には、粘度の上昇およびガスの発生が進んでおり、ガス溜まりが形成され易い状態にあり、すみやかにガスの排出経路を確保すると共に、十分な排気が必要とされる。特に、下型22、上型24および中型26を使用する構造の成形装置(金型)では、発泡体原料同士がぶつかった後のガス抜きは重要となる。なお、第1ベント52におけるキャビティ20a内での位置や数などは、キャビティ20aの形状や原料の供給位置などの諸条件を勘案して適宜設定される。
前記第2ベント54は、第1ベント52の上端に連通するように、上型24と中型26との型合わせ面に設けられている(図3および図5参照)。第2ベント54は、第1ベント52に対応して設けられ、対応の第1ベント52の上方に配置されている。第2ベント54は、中型26の型合わせ面から凹むように形成された溝状部分であって、リボンベントとも呼ばれる形態のものである。実施例の第2ベント54は、ほぼ四角形状の溝であり(図4(b)参照)、第2ベント54の幅や深さは適宜設定すればよいが、例えば開口幅(第2ベント54の延在方向と交差する方向の寸法)が12mmで、成形面からの深さが0.5mmに設定される。このように、第2ベント54は、第1ベント52よりも幅広に設定すると共に第1ベント52よりも浅く設定するのが好ましく、この場合に、第2ベント54におけるキャビティ20aに臨む開口の幅方向中央に第1ベント52の上端を接続するとよい。より具体的には、第2ベント54は、上型24の上壁部36と中型26の上中壁部48との合わせ目に開口すると共に、上型24の上壁部36の端面と中型26の上中壁部48の端面との間から上型24の第2上フランジ部42と中型26の中フランジ部50との間にかけて型24,26の内外方向に直線的に延在するように形成されている。そして、実施例の第2ベント54は、成形装置20の外方に連通するように形成されており、キャビティ20aから余剰ガスを型外方へ排出し得るようになっている。
〔実施例の作用〕
次に、実施例の作用について、前記成形装置20を用いたシートパッド10の製造方法と併せて説明する。下型22における下周壁部32の上縁と上型24における上周壁部38の下縁とをシール材28を介して型閉じすると共に、上型24における上壁部36の内縁と中型26における上中壁部48の内縁とを突き合わせて型閉じして、キャビティ20aを画成する。そして、キャビティ20aに供給した発泡体原料(原料)が発泡しつつ流動して、キャビティ20a内に充塞する。なお、発泡体原料の供給は、型開きした状態で下型22に投入しても、型閉めした状態でキャビティ20aに注入しても、何れのタイミングであってもよい。この際に、発泡体原料の発泡によって発生したガスやキャビティ20a内の空気等の余剰ガスが、キャビティ20a内での発泡体原料の充塞につれて押し退けられ、発泡体原料同士が合流する部位に設けられた第1ベント52に案内されて、上型24と中型26との合わせ目に向けて逃がされる。ここで、第1ベント52は、下型22から該下型22と上型24との合わせ目を越えて上型24に延在しているので、下型22と上型24との型合わせ面から余剰ガスが抜けることが防止される。しかも、下型22と上型24との型合わせ面にはシール材28が配設されて封止されているので、余剰ガスおよび発泡体原料が下型22と上型24との型合わせ面から逃げるのをより確実に防止している。第1ベント52を通って逃がされた余剰ガスは、第1ベント52に連通する第2ベント54を通って、上型24と中型26との型合わせ面の間を介してキャビティ20aから排出される。そして、発泡してキャビティ20aに充塞した発泡体原料が硬化した後に、成形装置20を型開きして、シートパッド10を取り出す。
このように、キャビティ20aでの発泡成形に際して、下型22から延在して該下型22と上型24との合わせ目を越えて上型24に延在して、該上型24と中型26との合わせ目に至る第1ベント52に該キャビティ20a内の余剰ガスを通し、この第1ベント52に連通して上型24と中型26との型合わせ面に設けられた第2ベント54を介して余剰ガスをキャビティ20aから抜くようにすることで、得られたシートパッド10にボイド等の成形不良が発生することを防止できる。そして、上型24と中型26との型合わせ面に設けられた第2ベント54を介して、余剰ガスをキャビティ20aから抜くので、得られたシートパッド10において、下型22と上型24との合わせ目による第1パーティングラインPL1が硬くなるのを防止することができる。シートパッド10は、第1パーティングラインPL1が該シートパッド10の周面に位置することになるが、余剰ガスの排出に起因する第1パーティングラインPL1の硬質化が防止されているので、シートパッド10における周面の品質を向上させることができる。しかも、シール材28によって下型22と上型24との型合わせ面をシールしているので、得られたシートパッド10において、下型22と上型24との合わせ目による第1パーティングラインPL1のバリの発生を抑えることができる。
前記第2ベント54が設けられた上型24と中型26との合わせ目による第2パーティングラインPL2は、シートパッド10においてパッド本体12の裏側に延在する張出部14の延出端に位置することになる。すなわち、第2ベント54を介して余剰ガスをキャビティ20aから排出するのに起因して第2パーティングラインPL2が硬くなったとしても、使用者が積極的に触れる部位にないので、シートパッド10の表面品質への影響が小さい。このように、得られたシートパッド10は、使用者が触れる表面側の表面品質を向上させることができる。
(変更例)
前述した実施例の構成に限定されず、例えば以下のようにも変更可能である。
(1)シートパッドは、座席の背もたれ部に用いられるシートバックに限られず、座面となるシートクッションであってもよい。
(2)成形装置は、3分割した型からなる構成に限定されず、4分割以上の型から構成してもよい。
(3)第1ベントは、第1型側の端部と、第2型および第3型の合わせ目側の端部とが型に対して同一垂直面上に位置するよう延在する関係に限られず、第2型および第3型の合わせ目側の端部が第1型側の端部から斜めにずれる関係で延在するように形成してもよい。
(4)実施例では、第3型の型合わせ面を凹ませて第2ベントを形成したが、第2型の型合わせ面を凹ませて第2ベントを形成しても、第2型の型合わせ面および第3型の型合わせ面の両方を凹ませて第2ベントを形成してもよい。
10 シートパッド,22 下型(第1型),24 上型(第2型),26 中型(第3型),
28 シール材,52 第1ベント,54 第2ベント

Claims (4)

  1. 第1型と第2型とを合わせて型閉じすると共に第2型と第3型とを合わせて型閉じして画成されるキャビティに供給した原料を発泡硬化させて、第1型で荷重を受けるパッド本体の表面側を規定すると共に第3型で該パッド本体の裏面側を規定し、また第2型と第3型との合わせ目で前記パッド本体の裏側に延在する張出部を規定して成形するシートパッドの製造方法において、
    前記キャビティでの発泡成形に際して、前記第1型から延在して該第1型と第2型との合わせ目を越えて第2型に延在して、該第2型と第3型との合わせ目に至る第1ベントに該キャビティ内の余剰ガスを通し、この第1ベントに連通して第2型と第3型との型合わせ面における前記パッド本体の張出部の延出端に位置するようけた第2ベントを介して余剰ガスをキャビティから抜くようにした
    ことを特徴とするシートパッドの製造方法。
  2. 前記第1型と前記第2型との型合わせ面に配設したシール材により該型合わせ面をシールするようにした請求項1記載のシートパッドの製造方法。
  3. 第1型と、この第1型に対して開閉する第2型と、この第2型に対して開閉する第3型とを備え、第1型と第2型とを合わせて型閉じすると共に第2型と第3型とを合わせて型閉じして画成されるキャビティに供給した原料を発泡硬化させて、第1型で荷重を受けるパッド本体の表面側を規定すると共に第3型で該パッド本体の裏面側を規定し、また第2型と第3型との合わせ目で前記パッド本体の裏側に延在する張出部を規定してシートパッドを成形する成形装置において、
    前記第1型から延在して該第1型と前記第2型との合わせ目を越えて該第2型に延在して、該第2型と前記第3型との合わせ目に至るように設けられた第1ベントと、
    前記第1ベントに連通するように、前記第2型と前記第3型との型合わせ面における前記パッド本体の張出部の延出端に位置するようけた第2ベントとを備えた
    ことを特徴とするシートパッドの成形装置。
  4. 前記第1型と前記第2型との型合わせ面には、該型合わせ面をシールするシール材が配設された請求項3記載のシートパッドの成形装置。
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