JP6316092B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、中間転写体を有する画像形成装置に関する。
転写ローラを中間転写ベルトに当接させて記録材に対するトナー像の転写部を形成し、転写ローラにトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加して中間転写ベルト上のトナー像を記録材に転写させる画像形成装置が広く用いられている。転写部を通過した中間転写ベルトには転写部で記録材に転写しなかった転写残トナーが付着しているため、中間転写ベルトの移動方向における転写部の下流には、ベルトクリーニング装置が配置されている。
特許文献1の画像形成装置では、中間転写ベルトに導電性のファーブラシを当接させて回転させ、ファーブラシにトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加して、中間転写ベルト上の転写残トナーを静電気的にファーブラシに移転させて回収している。
特開2002−207403号公報 特開平7−334018号公報
転写ローラを感光ドラムに当接させて記録材に対するトナー像の転写部を形成した画像形成装置において、記録材の後端領域が転写部を通過する際に記録材が振動して転写不良を引き起こすことが知られている(特許文献2)。特許文献2では、このような転写不良を抑制するために、記録材の後端領域が転写部を通過する間、転写部に印加する電圧を低下させている。
そこで、中間転写ベルトにファーブラシを当接させて静電気的にクリーニングする画像形成装置において、記録材の後端領域が転写部を通過する際に転写部に印加する転写電圧を下げて、記録材の後端領域における転写不良を抑制する実験を行った。すると、転写不良については一定の抑制効果が認められる一方で、定着画像に画像汚れが発生し易くなることが判明した。
本発明は、記録材の第一領域において記録材の第二領域よりも転写部に印加する転写電圧の絶対値を小さくして中間転写体から記録材へトナー像を転写した場合でも、出力画像に画像汚れが発生しにくい画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置は、トナー像を形成する画像形成部と、前記画像形成部で形成されたトナー像を担持して移動する中間転写体と、前記中間転写体に当接してトナー像の転写部を形成する転写部材と、前記転写部材に転写電圧を印加して前記転写部を通過する記録材へ前記中間転写体上のトナー像を転写する転写電源と、前記中間転写体に接触して前記転写部を通過した前記中間転写体上のトナーのクリーニング部を形成するクリーニング部材と、前記クリーニング部材にクリーニング電圧を印加して前記中間転写体上のトナーを前記クリーニング部材へ移転するクリーニング電源と、前記転写部材に第一の転写電圧を印加してトナー像が転写された記録材の領域に対応する前記中間転写体の第一の領域が前記クリーニング部を通過するときの前記クリーニング電圧の絶対値が、前記転写部材に第一の転写電圧より絶対値が大きい第二の転写電圧を印加してトナー像が転写された記録材の領域に対応する前記中間転写体の第二領域が前記クリーニング部を通過するときの前記クリーニング電圧の絶対値より大きくなるように前記クリーニング電源を制御する制御部と、を備えるものである。
本発明の画像形成装置では、中間転写体の第一領域では中間転写体の第二領域よりもクリーニング部に印加するクリーニング電圧の絶対値を大きくするので、中間転写体の第一領域で余分に発生した転写残トナーもクリーニング部材が十分に回収できる。したがって、中間転写体のクリーニング不良に起因する定着画像の画像汚れが抑制される。
したがって、記録材の第一領域において記録材の第二領域よりも転写部に印加する転写電圧の絶対値を小さくして中間転写体から記録材へトナー像を転写した場合でも、出力画像に画像汚れが発生しにくい。
画像形成装置の構成の説明図である。 中間転写ベルトの断面図である。 ベルトクリーニング装置の構成の説明図である。 記録材の後端部における白抜け現象の説明図である。 画像形成装置の制御系のブロック図である。 白抜け現象を抑制するための二次転写電圧制御の説明図である。 クリーニング性能を高めるためのクリーニング電圧制御の説明図である。 実施の形態2におけるベルトクリーニング装置の構成の説明図である。 操作パネルの表示部を通じた操作の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
<実施の形態1>
(画像形成装置)
図1は画像形成装置の構成の説明図である。図1に示すように、画像形成装置100は、中間転写ベルト181に沿って画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを配列したタンデム型中間転写方式のフルカラープリンタである。
画像形成部Paでは、感光ドラム101aにイエロートナー像が形成されて中間転写ベルト181に転写される。画像形成部Pbでは、感光ドラム101bにマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト181に転写される。画像形成部Pc、Pdでは、感光ドラム101c、101dにシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて中間転写ベルト181に転写される。
中間転写ベルト181に転写された四色のトナー像は、二次転写部T2へ搬送されて記録材Pへ二次転写される。記録材Pは、記録材カセット160から取り出されて、分離ローラ161で1枚ずつに分離されて、レジストローラ162へ送り込まれる。レジストローラ162は、中間転写ベルト181のトナー像にタイミングを合わせて記録材Pを二次転写部T2へ送り込む。
二次転写ローラ140は、二次転写内ローラ129に内側面を支持された中間転写ベルト181に当接して二次転写部T2を形成している。二次転写電圧出力部37が二次転写ローラ140に直流電圧を印加することで、中間転写体上の一例である中間転写ベルト181上のトナー像が二次転写部T2を搬送される記録材Pへ二次転写される。
四色のトナー像を二次転写された記録材Pは、二次転写部T2の出口で中間転写ベルト181から曲率分離して定着装置165へ送り込まれ、定着装置165で加熱加圧を受けて表面に画像を定着される。定着装置165は、ヒータ165cを設けた定着ローラ165aと加圧ローラ165bが形成するニップで所定の加圧力と熱量を与えて記録材Pにトナー像を溶融固着させる。
(画像形成部)
画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、現像装置123a、123b、123c、123dで用いるトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外は、ほぼ同一に構成される。以下では、画像形成部Paについて説明し、他の画像形成部Pb、Pc、Pdに関する重複した説明を省略する。
画像形成部Paは、感光ドラム101aを囲んで、帯電装置122a、露光装置111a、現像装置123a、一次転写ローラ124a、ドラムクリーニング装置112aを配置している。
感光ドラム101aは、直径80mmのアルミニウム製シリンダの外周面に有機光導電体層(OPC)を塗布して感光層を形成している。感光ドラム101aは、両端部を回転自在に支持され、一方の端部に不図示の駆動モータから駆動力を伝達されて矢印R1方向に300mm/secのプロセススピードで回転する。
帯電装置122aは、帯電ローラを用いて感光ドラム101aを一様な負極性の電位に帯電させる。露光装置111aは、画像データを走査線に展開した画像信号に基づいて発生させたレーザービームを回転ミラーで走査して感光ドラム101aの表面に画像の静電像を書き込む。
現像装置123aは、マイナスに帯電させたトナーを感光ドラム101aの静電像に移転させて、静電像をトナー像に現像する。現像剤補給部125aは、画像形成に伴って現像装置123aから取り出されただけのトナーを現像装置123aに補給する。
一次転写ローラ124aは、中間転写ベルト181を押圧して、感光ドラム101aと中間転写ベルト181の間に一次転写部を形成する。不図示の転写電源が一次転写ローラ124aに正極性の直流電圧を印加することで、感光ドラム101aに担持された負極性のトナー像が中間転写ベルト181へ転写される。
ドラムクリーニング装置112aは、感光ドラム101aにクリーニングブレードを摺擦させて、感光ドラム101aの表面に付着した転写残トナーを回収する。ベルトクリーニング装置116は、二次転写部T2を通過した中間転写ベルト181上の転写残トナーを静電的にクリーニングして、次の画像形成に供する。
(中間転写ベルト)
図2は中間転写ベルトの断面図である。図1に示すように、中間転写ベルト181は、周長2400mmの無端状の弾性ベルトである。中間転写ベルト181は、駆動ローラ127、テンションローラ126、及び二次転写内ローラ129に張架されている。
駆動ローラ127は、不図示のモータに駆動されて中間転写ベルト181を矢印R2方向に回転駆動する。テンションローラ126は、両端部を加圧ばねに付勢されて、中間転写ベルト181に20〜50N(2〜5kgf)程度のほぼ一定の張力を付与する。
図2に示すように、中間転写ベルト181は、厚さ70μmの樹脂材料の基層181aの上に厚さ20〜200μmの弾性材料の弾性層181bを積層している。弾性層181cの表面は、厚さ5〜10μmのフッ素樹脂材料の表層181cで被覆されている。
基層181aの樹脂材料は、ポリイミド、ポリカーボネート等である。弾性層181bの弾性材料は、ブチルゴム、フッ素系ゴム、アクリルゴム、EPDM、NBR等からなる弾性材ゴム、エラストマー群より選ばれた1種類あるいは2種類以上の材料を使用することができる。これら以外の弾性を有する材料を利用してもよい。表層は、ポリウレタン、ポリエステル、エポキシ樹脂、フッ素樹脂等の樹脂材料を使用することができる。表層は、中間転写ベルト181の表面へのトナーの付着力を小さくして、二次転写部T2でトナーを記録材Pへ転写し易くする。中間転写ベルト181は、各層においてカーボンブラックを適当量含有させて体積抵抗率を1×10〜1×1014[Ω/cm]に調整してある。
画像形成装置100では、多様化する記録材の種類に個別に対応することが求められている。表層に凹凸があるような記録材への転写性を向上するために、弾性層181bを有する中間転写ベルト181を採用している。中間転写ベルト181は、弾性層181bを有するため、柔らかく、二次転写部T2でトナー像に作用する圧力を低減できる。このため、一般的な紙に対しての転写性の向上のみならず、厚紙に対する転写性や、凹凸を有する紙への転写性にも効果がある。
中間転写ベルト181は、柔らかい弾性層181bを有するため、従来のクリーニングブレードを用いたブレードクリーニング装置では摩擦抵抗が大きくなる。このため、二次転写部T2の下流側で中間転写ベルト181からトナーを回収するために、ファーブラシを中間転写ベルト181に摺擦させて静電気的にトナーを回収する静電ファーブラシ方式のベルトクリーニング装置116を採用している。
(ベルトクリーニング装置)
図3はベルトクリーニング装置の構成の説明図である。
図3に示すように、ベルトクリーニング装置116は、直流電圧を印加したファーブラシ118を中間転写ベルト181の表面に摺擦させて帯電したトナーを静電気的に回収する静電式ブラシクリーニング装置である。
ベルトクリーニング装置116は、中間転写ベルト181の近傍に配置されたハウジング117の内部にファーブラシ118、金属ローラ119、及びクリーニングブレード120を設けている。
ファーブラシ118は、ブラシの毛体の抵抗値が、0.3×10[Ω/cm]、毛体の太さは、6デニールである。ファーブラシ118は、カーボン分散型ナイロン繊維の毛体を植毛密度50万本/inchで金属製の芯金ローラ118a上に植毛してある。
ファーブラシ118は、中間転写ベルト181に対して約1.0mmの侵入量を保って配置され、駆動モータ144に駆動されて、50mm/secの周速度で矢印R3方向へ回転する。
金属ローラ119は、ファーブラシ118に当接して配置され、表面を鏡面状に研磨されたアルミニウム製ローラである。金属ローラ119は、ファーブラシ118からトナーを静電気的に回収する。金属ローラ119は、ファーブラシ118に対して約1.0mmの侵入量を保って配置され、駆動モータ144に駆動されて、ファーブラシ118と等しい周速度で矢印R4方向へ回転する。
クリーニング電圧出力部24は、金属ローラ119に正極性の直流電圧を印加する。クリーニング電圧出力部24は、金属ローラ119に流れ込む電流値を随時検知し、検知された電流値を、制御部35が定めた所定値に一致させるように出力電圧を制御する定電流制御を行う。金属ローラ119に直流電圧を印加すると、ファーブラシ118と中間転写ベルト181との間に電位差が発生して、中間転写ベルト181上の転写残トナー中のマイナス極性のトナーがファーブラシ118に吸着される。
クリーニングブレード120は、金属ローラ119に侵入量1.0mmを保って配置されたウレタンゴムブレードである。クリーニングブレード120は、金属ローラ119に付着したトナーをハウジング117内へ掻き落す。
搬送スクリュー141は、ハウジング117内のトナーをベルトクリーニング装置116の長手方向の一端部へ搬送する。ベルトクリーニング装置116の長手方向の一端部へ集められたトナーは排出管143を通じて回収容器145に蓄積される。
なお、ベルトクリーニング装置116で中間転写ベルト181上のマイナス極性に帯電したトナーをクリーニングしても、中間転写ベルト181上に極性を持たないトナーや、プラス極性に帯電したトナーが残っている。しかし、極性を持たないトナーや、プラス極性に帯電したトナーは、一次転写部で感光ドラム101aに逆転写されるので、中間転写ベルト181上に残留することは少ない。そのため、正極性に帯電した転写残トナーが中間転写ベルト181に残留して二次転写部T2で記録材Pに転写することはなく、記録材Pに形成された定着画像に正極性に帯電した転写残トナーの影響が及ぶことはない。
(記録材の後端部における白抜け現象)
図4は記録材の後端部における白抜け現象の説明図である。図4は、単位面積当たり重量が209[g/m]のいわゆる厚紙の記録材が二次転写部T2を通過する様子を模式的に図示している。
図4の(a)に示すように、画像形成装置100では、二次転写部T2の手前位置に転写前ガイド142を設けて、二次転写部T2よりも上流で中間転写ベルト181に記録材Pを重ね合せている。このとき、記録材Pの搬送方向の先端から後端領域の手前までは、記録材Pの後端が転写前ガイド142によって規制されているので、記録材Pの姿勢と中間転写ベルト181と記録材の当接状態とが安定している。しかし、図4の(b)に示すように、記録材Pの後端が転写前ガイド142を抜けた以降は、規制を失った記録材の後端領域と中間転写ベルト181の当接状態が不安定になって、白抜け現象と呼ばれる転写不良が発生し易くなる。
図4の(a)に示すように、記録材Pの先端部が二次転写部T2を通過しているとき、記録材Pは、転写前ガイド142に案内されて二次転写部T2へ導かれている。このとき、記録材Pの搬送方向の一部が転写前ガイド142で姿勢を規制されているため、記録材Pは、転写前ガイド142に押し下げられて、二次転写部T2の上流側から中間転写ベルト181に沿うような姿勢で二次転写部T2へ案内される。その結果、二次転写部T2の上流域では、記録材Pと中間転写ベルト181とが安定して密着して隙間が形成されにくい。
これに対して、図4の(b)に示すように、記録材Pの搬送方向の後端部が二次転写部T2を通過しているとき、記録材Pは、既に転写前ガイド142を抜けているので、転写前ガイド142によって姿勢を規制されない。二次転写部T2でニップされた記録材Pの後端部は、記録材Pの剛度が高いため、中間転写ベルト181を下から突き上げて、二次転写部T2の上流域における記録材Pと中間転写ベルト181との接触状態を不安定にする。
二次転写部T2の上流の記録材Pに電圧が印加された領域で記録材Pと中間転写ベルト181との間に微小な隙間が発生すると、その隙間で放電が発生して白抜け現象と呼ばれる放電痕の画像不良が発生することがある。隙間で放電が発生すると、放電が及んだ範囲でドット状にトナーの帯電極性が反転して、二次転写部T2を通過する際に記録材Pへ転写されるはずのトナーがドット状に中間転写ベルト181に残留する。その結果、ドット状にトナーが転写しなかった記録材P上の部分が白抜け画像となって記録材上の定着画像に顕在化する。
白抜け現象は、普通紙、薄紙といった剛度が低い記録材Pには発生しにくい。例えば、単位面積当たり重量が80[g/m]の記録材では発生しないが、単位面積当たり重量が209[g/m]の記録材では発生し易い。この違いは、紙の剛度が大きく影響している。記録材Pの剛度が低ければ、転写前ガイド142を記録材Pが抜けた後も記録材Pの後端が中間転写ベルト181を下から突き上げて記録材Pと中間転写ベルト181との間に微小な隙間を形成することがないからである。
ただし、記録材Pの材料の剛度が低い場合でもカールしていれば見かけ上の剛度が高くなるので、記録材Pの後端が中間転写ベルト181を部分的に押し上げて、記録材Pと中間転写ベルト181との間に微小な隙間を形成することも有り得る。この場合、部分的に白抜け現象が発生してしまう。したがって、両面画像形成モードでは、第一面の画像形成において定着装置165で加熱加圧された記録材Pにカールが発生し易いので、普通紙等でも第二面の画像形成において白抜け現象が発生し易くなる。
なお、白抜け現象が発生すると、異常放電によって白抜け位置ごとに正極性に帯電した転写残トナーが相当量発生し、中間転写ベルト181に付着してベルトクリーニング装置116に搬送され、正極性の電圧を印加されたファーブラシ118をすり抜ける。しかし、正極性に帯電した転写残りトナーは、一次転写部で感光ドラム101aに転写されて中間転写ベルト181から除去されるため、二次転写部T2で記録材Pに転写されて画像不良の原因となることはない。
そこで、画像形成装置100では、転写前ガイド142を抜けた記録材Pの後端部に対しては二次転写部T2に印加する転写電圧の絶対値を低下させて白抜け現象を抑制している。
(二次転写電圧制御)
図5は画像形成装置の制御系のブロック図である。図6は白抜け現象を抑制するための二次転写電圧制御の説明図である。
図5に示すように、制御部35は、二次転写電圧出力部37を制御して二次転写ローラ140に印加する転写電圧を調整する。
ベルトクリーニング装置116は、正極性の電圧を印加したファーブラシ118のみを使用するため、中間転写ベルト181上の正極性に帯電したトナーをクリーニングすることはできない。正極性に帯電した転写残トナーは、正極性の電圧を印加されたファーブラシ118をすり抜けて一次転写部で感光ドラム101aに逆転写されて中間転写ベルト181から除去される。
しかし、感光ドラム101aへ逆転写されるトナー量と電荷量には限界があるので、中間転写ベルト181上の正極性に帯電した転写残トナーが過剰にならないように、二次転写部T2に印加される二次転写電圧V1を最適化する必要がある。二次転写部T2では、中間転写ベルト181に正極性に帯電した転写残トナーが発生しにくい電圧条件が設定されている。転写効率が最大となる電圧よりも絶対値が大きくならないように二次転写電圧V1を設定して、負極性に帯電したトナーが多少増えても正極性に帯電したトナーが少なくなるようにしている。
図6に示すように、時刻t1は、記録材Pの先端が二次転写部T2に達した時刻を示している。制御部35は、時刻t1から二次転写ローラ140に二次転写電圧V1を印加して中間転写ベルト181上のトナー像を記録材Pへ転写させる。
二次転写電圧V1は、画像形成装置の環境湿度と記録材Pの単位面積当たり重量(坪量)に応じて変更される。低湿度環境ほど、中間転写ベルト181や二次転写ローラ140の抵抗値が高くなるので、必要な転写電流を確保するために、二次転写ローラ140に印加される二次転写電圧V1は高く設定される。記録材Pの単位面積当たり重量が大きいほど記録材Pの抵抗値が高くなるので、同様に、二次転写ローラ140に印加される二次転写電圧V1は高く設定される。
制御部35は、記録材Pの後端24mmの領域では、記録材Pの後端部における白抜け現象を抑制するために、二次転写ローラ140に印加する転写電圧を段階的に(V1−ΔVt)まで低下させる。二次転写部T2に印加される電圧を低下させることで、二次転写部T2の上流域で記録材Pと中間転写ベルト181との間に微小な隙間が形成されても放電に至りにくくなるからである。二次転写電圧V1は、記録材の後端24mmの領域において段階的に下げ幅ΔVtまで低下する。
Figure 0006316092
表1に示すように、二次転写電圧V1の下げ幅ΔVtは、記録材Pの単位面積当たり重量(坪量)と環境の湿度との組み合わせに応じて異なる。低湿度環境では、中間転写ベルト181や二次転写ローラ140の抵抗値が高くなることに加えて、高湿度環境よりも放電が生じ易くなるので、下げ幅ΔVtを大きく設定する。記録材Pの単位面積当たり重量が大きいほど記録材Pの抵抗値が高くなるので、二次転写電圧V1が高められ、これに見合わせて下げ幅ΔVtも大きく設定する。下げ幅ΔVtは、記録材の単位面積当たり重量と画像形成装置の使用環境から決定される湿度とに応じたテーブルとしてRAM31に格納してある。
図5を参照して図6に示すように、制御部35は、二次転写部T2に記録材Pが達する時刻にマージンを持たせた時刻t1に二次転写ローラ140へ二次転写電圧出力部37から電圧を出力開始する。
制御部35は、二次転写電圧出力部37を定電流制御して二次転写部T2の抵抗を検知し、所定の転写電流が得られるように定電圧を演算する。二次転写部T2へ記録材Pが搬送される前に、二次転写電圧出力部37からトナー像の二次転写に必要な所定の転写電流値I[μA]を出力させ、そのときの出力電圧に記録材Pの分担電圧を加算して二次転写電圧V1を求める。記録材Pの分担電圧は、トナー像の二次転写に必要な所定の転写電流値I[μA]を記録材Pに流すために必要な定電圧である。
制御部35は、記録材の後端部における白抜け現象を抑制するために、記録材Pの後端部24mmから、二次転写電圧出力部37の出力電圧を8段階に分けて段階的に下げ幅ΔVtまで低下させる。細かい刻み幅で段階的に二次転写電圧を下げることで、記録材Pの後端領域における転写効率の急低下を阻止することにより画像の濃度変化を連続的にして濃度低下を目立ちにくくする。
(クリーニング不良)
以上説明したように、画像形成部の一例である画像形成部Paは、トナー像を形成する。中間転写体の一例である中間転写ベルト181は、画像形成部Paで形成されたトナー像を担持して移動する。転写部材の一例である二次転写ローラ140は、中間転写ベルト181に当接してトナー像の転写部の一例である二次転写部T2を形成する。転写電源の一例である二次転写電圧出力部37は、二次転写部T2を通過する記録材へ中間転写ベルト181上のトナー像を転写させるように二次転写部T2に転写電圧を印加する。クリーニング部材の一例であるファーブラシ118は、中間転写ベルト181に接触して二次転写部T2を通過した中間転写ベルト181上のトナーのクリーニング部を形成する。クリーニング電源の一例であるクリーニング電圧出力部24は、中間転写ベルト181上のトナーをファーブラシ118へ移転させるようにクリーニング部にクリーニング電圧を印加する。
ところで、静電式ブラシクリーニング装置は、クリーニングブレードを用いるブレードクリーニング装置と比べて、クリーニング性能が劣る。静電式ブラシクリーニング装置のクリーニング性能は、ファーブラシに静電的にトナーを吸着させて金属ローラへ受け渡す原理上、転写残トナーの帯電量とトナー量とに大きく影響される。例えば、トナー帯電量が大きい低湿度環境では、二次転写部T2におけるトナー像の二次転写効率が低下して転写残トナーが増えることに加えて、ファーブラシの繊維上の単位面積に吸着されるトナー量が少なくなるため、クリーニング不良が発生し易くなる。
そして、白抜け現象を抑制するために記録材Pの後端領域で転写電圧を低下させると、二次転写部T2におけるトナー像の二次転写効率が低下して転写残トナーが増えるので、中間転写ベルト181のクリーニングが不十分になり易い。転写電圧を低下させた中間転写ベルト181上の領域では、転写電圧を低下させていない中間転写ベルト181上の領域よりも転写残トナーが増えて、ベルトクリーニング装置116の負荷が増大してクリーニング不良が発生し易くなる。
図6に示すように、記録材Pの後端に近付くほど転写電圧を低くするので、中間転写ベルト181上には転写残トナーが増える。記録材の後端領域が二次転写部T2を通過するときに転写電圧の絶対値を低下させると、記録材Pの後端領域に接触した中間転写ベルト181上の領域では、記録材Pに転写されないで中間転写ベルト181に残留する転写残トナーが増える。その結果、静電クリーニング装置のベルトクリーニング装置116では、記録材Pの後端領域に接触した中間転写ベルト181上の領域を十分にクリーニングできなくなる。
すなわち、ベルトクリーニング装置116は、ファーブラシに静電的にトナーを吸着させてクリーニングする原理上、転写残トナーの帯電量とトナー量に対して大きく影響を受ける。特にトナーの帯電量が大きい低湿度の環境で二次転写効率が低下する条件下では、ファーブラシの繊維上の表面面積以上にはトナーを吸着させることができず、クリーニング不良に至りやすい。特に、記録材の後端領域で転写電圧を低下させる白抜け補正制御では、記録材の搬送方向の中央領域に対して後端領域で転写電圧を段階的に低くするため、後端に近付くほど転写効率が低下し易い。それに伴い、クリーニングするトナー量も増え、クリーニング不良が発生する場合がある。
そこで、実施の形態1では、白抜け現象を抑制するために記録材Pの後端領域で二次転写電圧を低下させた場合は、記録材の後端領域に接触した中間転写ベルト181上の領域において、ファーブラシ118に印加するクリーニング電圧の絶対値を高める。記録材Pと中間転写ベルト181の接触が不安定になり易い記録材Pの後端領域では、クリーニング電圧出力部24の出力電圧を段階的に高めて、ファーブラシ118のクリーニング性能を段階的に高めている。
これにより、記録材Pの後端領域では転写電圧の絶対値を大きくするので、二次転写部T2における白抜け現象を十分に抑制できる。そして、記録材Pの後端領域に接触して転写残トナーが増加した中間転写ベルト181上の領域では、クリーニング電圧の絶対値を大きくして、中間転写ベルト181上の転写残トナーを静電気的に十分にクリーニングする。このようにして、転写電圧を低下させて二次転写部T2における白抜け現象を十分に抑制しつつ、中間転写ベルト181上の転写残トナーを静電気的に十分にクリーニングしている。
(クリーニング電圧制御)
図7はクリーニング性能を高めるためのクリーニング電圧制御の説明図である。図5を参照して図7に示すように、時刻t2は、記録材Pの先端に接触した中間転写ベルト181上の領域がベルトクリーニング装置116に到達した時刻を示している。制御部35は、時刻t2からクリーニング電圧出力部24を設定電流値I1にて定電流制御する。ファーブラシ118に印加する電圧が低すぎると、中間転写ベルト181上の負極性に帯電した転写残トナーを十分に回収できない。一方、ファーブラシ118に印加する電圧が高すぎると、ファーブラシ118で放電が発生して中間転写ベルト181上に正極性に帯電した転写残トナーが発生してしまう。そのため、クリーニング電圧出力部24の定電流制御の設定電流値I1は転写電圧の下降と位置的に同期させて細かく変更される。
Figure 0006316092
表2に示すように、画像形成時のクリーニング電圧出力部24における定電流制御の設定電流値I1は、画像形成装置100の環境湿度によって異ならせている。制御部35は、二次転写部T2を通過した中間転写ベルト181上の転写残トナーをクリーニングするための適正な設定電流値I1を環境湿度に応じて演算する。
低湿度環境では、高湿度環境に比較して中間転写ベルト181上の転写残トナーのトナー帯電量が高くなることに加えて、転写効率が低下して転写残トナーの量も増える。このため、制御部35は、低湿度環境では、高湿度環境よりも定電流制御の設定電流値I1を大きく設定している。なお、中間転写ベルト181上の転写残トナーのトナー帯電量と量は、二次転写部T2における転写条件(電圧、圧力、速度)によっても変化するが、画像性を考慮して二次転写部T2に最適な転写条件を設定しているので、環境湿度ほどには影響を及ぼさない。
制御部35は、記録材Pの後端から24mmの位置に接触した中間転写ベルト181上の位置から、クリーニング電圧出力部24における定電流制御の設定電流値I1を8段階に分けて上げ幅ΔIまで段階的に上げる。二次転写部T2で二次転写電圧V1を段階的に下げられた中間転写ベルト181の領域で設定電流値I1を段階的に上げてクリーニング条件を最適化して、転写残トナーを良好にクリーニングさせる。
設定電流値の上げ幅ΔIは、制御部35が、画像形成装置の環境湿度とRAM31に格納されている情報とから決定する。記録材Pの後端部における設定電流値の上げ幅ΔIを表3に示す。
Figure 0006316092
表3に示すように、設定電流値I1の上げ幅ΔIは、環境湿度と記録材の単位面積当たり重量(坪量[g/m])に応じて異なる。表3には、表1に示す二次転写部T2の二次転写電圧V1の補正量に応じてクリーニング電圧出力部24の設定電流値I1の補正量が定められている。
(クリーニング電圧制御の効果)
記録材の後端部における二次転写電圧V1の段階的な低下の有無とクリーニング電圧出力部24の設定電流値I1の段階的な上昇の有無との4つの組み合わせについて白抜け現象の発生の有無とクリーニング不良の有無とを評価した。
Figure 0006316092
表4に示すように、二次転写部T2において二次転写電圧V1を段階的に低下させることで、記録材Pの後端領域における白抜け現象が回避される。一方、二次転写部T2において二次転写電圧V1を段階的に低下させると、記録材Pの後端領域の出力画像にクリーニング不良に起因する画像汚れが発生する。記録材Pの後端領域で二次転写電圧V1が過小となって転写効率が下がり、転写残トナーの発生量が増加してベルトクリーニング装置116で除去しきれない転写残トナーが増加するためである。
しかし、記録材Pの後端領域に接触した中間転写ベルト181上の領域で設定電流値I1を段階的に上昇させると、ファーブラシ118のクリーニング性能が高まって、クリーニング不良が解消されて画像不良の発生が抑制される。
(画像形成部による転写残トナーの回収)
図1に示すように、実施の形態1では、ベルトクリーニング装置116は、正極性の電圧を印加したファーブラシ118のみを使用するため、中間転写ベルト181上の正極性に帯電したトナーをクリーニングすることはできない。画像形成に伴って二次転写部T2で所定の割合で発生する正極性に帯電した転写残トナーは、正極性の電圧を印加されたファーブラシ118をすり抜けて画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdに到達してしまう。
しかし、画像形成中、一次転写ローラ124a、124b、124c、124dには正極性の転写電圧が印加され続けるため、中間転写ベルト181上の正極性に帯電したトナーは、感光ドラム101a、101b、101c、101dに逆転写される。感光ドラム101a、101b、101c、101dに逆転写されたトナーはドラムクリーニング装置112a、112b、112c、112dに回収されるので、出力画像に混入して画像品質に影響を及ぼすことは少ない。
(実施の形態1の効果)
以上説明したように、実施の形態1では、中間転写ベルト181上の第一領域が二次転写部T2を通過する際には第一の転写電圧を印加し、第二領域が二次転写部T2を通過する際には第一の転写電圧よりも絶対値が大きい第二の転写電圧を印加する。このため、第一領域に該当する記録材の後端に接触した領域では第二領域に該当する記録材の中間位置に接触した領域よりも転写残トナーが増える。
そこで、制御部の一例である制御部35は、中間転写ベルト181上の第一領域に対しては、中間転写ベルト181上の第二領域よりも絶対値の大きなクリーニング電圧がクリーニング部で印加されるようにクリーニング電圧出力部24を制御する。これにより、中間転写ベルト181上の第一領域でも転写残トナーを減らして、画像汚れを軽減することができる。
また、実施の形態1では、転写電圧の絶対値が小さく変化したときに二次転写部T2を通過した前記中間転写体上の位置が前記クリーニング部を通過するときにクリーニング電圧の絶対値を大きく変化させる。これにより、中間転写ベルト181上の転写残トナーが増える位置でクリーニング電圧を高めることができる。
また、実施の形態1では、絶対値が次第に小さくなる転写電圧を二次転写部T2で印加された中間転写ベルト181上の領域に対しては、絶対値が次第に大きくなるクリーニング電圧をクリーニング部で印加させる。これにより、中間転写ベルト181上の転写残トナーが増える領域でクリーニング性能を高めることができる。
また、実施の形態1では、電界形成手段の一例である一次転写ローラ124aは、一次転写電圧を印加されて、感光ドラム101aと中間転写ベルト181の当接部に電界を作用させる。制御部35は、絶対値が次第に小さくなる二次転写電圧が印加された中間転写ベルト181上の領域が当接部を通過する際に、トナーの帯電極性と逆極性に帯電したトナーを感光ドラム101aに移転させるように一次転写電圧を制御する。これにより、ベルトクリーニング装置116でトナーの帯電極性と逆極性に帯電したトナーが発生しても中間転写ベルト181から除去することができる。
また、実施の形態1では、案内部の一例である転写前ガイド142は、二次転写部T2へ向かう中間転写ベルト181の表面に記録材を重ね合わせるように二次転写部T2へ給送される記録材を案内する。制御部35は、記録材の搬送方向における転写前ガイド142の後端位置から二次転写部T2までの距離に対応する長さの記録材の後端領域において二次転写部T2で印加される転写電圧の絶対値を段階的に小さくさせる。これにより、転写効率の大きな変化を避けて定着画像濃度の急変を回避している。
また、実施の形態1では、二次転写電圧の変更から、中間転写ベルト181に沿った二次転写部T2とクリーニング部の距離を中間転写ベルト181の移動速度で除した時間の遅れを持たせてクリーニング電圧を変更している。このため、中間転写ベルト181にエンコーダパターンを形成して電圧印加位置を制御する場合に比較して制御の負荷が軽減される。
<実施の形態2>
図8は実施の形態2におけるベルトクリーニング装置の構成の説明図である。実施の形態1では、ベルトクリーニング装置116に負極性の電圧を印加したファーブラシ118のみを配置している。これに対して、実施の形態2では、図8に示すように、ベルトクリーニング装置116に負極性の電圧を印加したファーブラシ118Aと正極性の電圧を印加したファーブラシ118Bとを配置している。これ以外の構成については実施の形態2は実施の形態1と同様に構成されるため、図8中、実施の形態1と共通する構成には図3と共通の符号を付して重複する説明を省略する。
上述したように、転写残トナーには、プラスの電荷を持ったトナーとマイナスの電荷を持ったトナーとが混在している。このため、中間転写ベルト181に対するクリーニング性を高めるためには、プラスのクリーニング電圧を印加したファーブラシと、マイナスのクリーニング電圧を印加したファーブラシとを同時に使用することが望ましい。
図8に示すように、クリーニング電圧出力部24Aは、金属ローラ119Aにプラスのクリーニング電圧を出力してファーブラシ118Aにプラスの電圧を印加する。中間転写ベルト181上の負極性に帯電したトナーは、ファーブラシ118Aに静電気的に付着して金属ローラ119Aに移転し、その後、クリーニングブレード120Aによって掻き落して回収される。
クリーニング電圧出力部24Bは、金属ローラ119Bにマイナスのクリーニング電圧を出力してファーブラシ118Bにマイナスの電圧を印加する。中間転写ベルト181上の正極性に帯電したトナーは、ファーブラシ118Bに静電気的に付着して金属ローラ119Bに移転し、その後、クリーニングブレード120Bによって掻き落して回収される。
(電荷注入の問題)
ここで、マイナスの電圧を印加されたファーブラシ118Bは、中間転写ベルト181上のトナーにマイナス電荷を注入する作用がある。このため、中間転写ベルト181上の正極性に帯電したトナーがファーブラシ118Bに移転する一方、帯電電荷量の少ないトナーは、マイナス方向に電荷量を高められて、下流のプラスの電圧を印加されたファーブラシ118Aによる回収率を高められる。
しかし、記録材の後端領域に接触して負極性に帯電したトナーが付着した中間転写ベルト181の領域に関しては、マイナスの電圧を印加されたファーブラシ118Bによって負極性に帯電したトナーにマイナス電荷を注入されることは好ましくない。マイナスの電荷を注入されて強く負極性に帯電したトナーは、中間転写ベルト181に対する吸着力が増して、プラスの電圧を印加されたファーブラシ118Aによるトナーの回収効率を低下させるからである。
そこで、実施の形態2では、記録材の後端領域に接触して負極性に帯電したトナーの付着量が増えた中間転写ベルト181の領域に関しては、ファーブラシ118Bに印加するマイナスの電圧をOFFしている。これにより、中間転写ベルト181上のトナーにマイナス電荷が注入されることを回避して、記録材の後端領域で転写電圧を低下させたことにより増加した転写残トナーをファーブラシ118Aによって効率的に回収している。
なお、ファーブラシ118Bに印加するマイナスの電圧をOFFすると、中間転写ベルト181上の正極性に帯電したトナーがファーブラシ118B、118Aをすり抜けてしまう。しかし、上述したように、中間転写ベルト181上の正極性に帯電したトナーは、感光ドラム101a、101b、101c、101dによって回収されるため、大きな問題とはならない。
(実施の形態2の効果)
以上説明したように、実施の形態2では、上流側クリーニング部材の一例であるファーブラシ118Bは、クリーニング部材の一例であるファーブラシ118Aよりも中間転写ベルト181の移動方向の上流側で中間転写ベルト181に接触する。上流側クリーニング電源の一例であるクリーニング電圧出力部24Bは、トナーの帯電極性と逆極性に帯電した中間転写ベルト181上のトナーをファーブラシ118Bに移転させるように別のクリーニング電圧を印加させる。
制御部35は、絶対値が次第に小さくなる転写電圧が印加された中間転写ベルト181上の領域がファーブラシ118Aを通過する間、当該領域がファーブラシ118Aを通過する以前よりも絶対値が小さい別のクリーニング電圧を印加させる。このため、中間転写ベルト181上の転写残トナーにマイナスの電荷注入をしてファーブラシ118Bによるクリーニングを妨げることが少ない。
<実施の形態3>
実施の形態1では、図6に示すように記録材上の転写電圧を低下させる後端領域の長さは24mmに固定されていた。また、転写電圧を低下させる下げ幅ΔVtは、表1に示す環境湿度と記録材の坪量とに応じた電圧に固定されていた。これに対して、実施の形態3では、ユーザーは、多様化する記録材の種類に個別に対応できるように、使用する記録材の種類に応じて個別に記録材の後端領域における転写電圧の補正量を設定可能である。ユーザーが使用する記録材の種類や画像形成装置の環境条件によっては、このような固定値では、白抜け現象が発生する場合がある。実施の形態1の表1、表2、表3の制御では、記録材の後端領域の白抜け補正を十分に抑制できない記録材を使用する場合、ユーザーが操作パネル38を操作して白抜け補正量を調整することで、白抜けの発生を減らすことが可能である。
図1に示すように、画像形成装置100は、タッチパネルを装備した操作パネル38を操作して記録材の種類を指定すると、記録材の種類に応じた転写電圧の補正量が二次転写電圧出力部37へ自動的に設定される。ユーザーは、操作パネル38を操作して、出力画像の光沢性、詳細な余白調整、転写電圧の調整、クリーニング電圧の調整等を実行できる。必要な調整項目の画面を操作パネル38の表示部39に呼び出して表示部39のタッチパネルに表示された仮想ボタンを押すことで、必要な調整を実行可能である。そのような調整項目の1つとして、記録材の後端領域における白抜け補正の画面が設けられている。
(操作パネル)
図9は操作パネルの表示部を通じた操作の説明図である。図5に示す操作パネル38の表示部39には、図9に示す4階層の画面40a、40b、40c、40dを表示可能である。表示部39のタッチパネルを操作して、光沢性や詳細な余白調整や転写電圧の調整等を行える。それぞれの調整項目に対して表示部39に表示されたボタンを押すことで調整が可能である。そのような調整項目の一つに、後端部白抜け補正が設けられている。
図9の(a)に示すように、画面40aには、コピー枚数、カラー選択(カラーモードまたは、白黒モード)、コピー倍率の選択を任意に行うことができるボタンが表示されている。ユーザーは、記録材の種類に対する個別の設定を行うために、画面40aに表示された用紙選択ボタン41aを押して、次の階層の画面を開く。
図9の(b)に示すように、画面40bには、光沢度(グロス)の調整、余白調整、紙の表面性、紙の位置補正等の項目を選択してそれぞれ必要な個別情報を登録できる選択ボタンが配置される。ユーザーは、記録材の後端領域における転写電圧を個別に調整するために、後端部白抜け補正ボタン41bを押して、次の階層の画面を開く。
図9の(c)に示すように、画面40cには、記録材の後端領域における転写電圧の補正レベルと補正量とをそれぞれ選択して必要な個別情報を登録できる選択ボタンが配置される。ユーザーは、記録材の後端領域における転写電圧の補正レベルを個別に調整するために、補正レベルボタン41cを押して、次の階層の画面を開く。
図9の(d)に示すように、画面40dには、画面40cに重ねて、図6に示す下げ幅ΔVtの補正レベルの選択ウインドウ41dが表示される。選択ウインドウ41dのデフォルト表示値には数値0が示され、ユーザーは、転写電圧の補正レベルを−5〜0〜+5の範囲で任意に選択できる。補正量0に相当する下げ幅ΔVtのデフォルト値は実施の形態1の表1に示される環境湿度と記録材の坪量とに応じた電圧値である。
(クリーニング電圧の自動調整)
表5には、画像形成装置の環境湿度が8%、記録材の坪量が270gのときの補正レベルの数値と下げ幅ΔVtの関係を示している。数値0に対応する下げ幅ΔVtは、実施の形態1の表1と同じ150Vである。
Figure 0006316092
表5に示すように、ユーザーが下げ幅ΔVtをデフォルト値の150Vから変更すると、クリーニング電圧出力部24における定電流制御の電流値(ファーブラシ118に印加するクリーニング電圧)もデフォルト値の10μAから変更される。転写電圧が変化すると、中間転写ベルト181上の転写残トナーの量と帯電状態とが変化するため、最適なクリーニング電圧が変化する。特に、転写電圧の補正レベルをプラス側へ調整したときは、記録材の後端領域で転写残トナーが増えるため、定電流制御の電流値を増加させる必要がある。そのため、ユーザーが転写電圧の補正レベルを変えた場合、クリーニング電圧出力部24における定電流制御の電流値が2〜20μAの範囲で自動的にオフセットされる。
図9の(d)に示すように、続いて、ユーザーは画面40dの補正量ボタン41eを押して、記録材上の転写電圧を低下させる後端領域の長さの補正レベルの選択ウインドウ(図示略)を表示させる。選択ウインドウのデフォルト表示値には数値0が示され、ユーザーは、転写電圧を低下させる範囲の補正レベルを−5〜0〜+5の範囲で任意に選択できる。補正量0に相当する後端領域の長さのデフォルト値は、図6に示す24mmである。
(クリーニング電圧を上昇させる範囲の自動調整)
表6には、画像形成装置の環境湿度が8%、記録材の坪量が270gのときの補正レベルの数値と記録材上の転写電圧を低下させる後端領域の長さとの関係を示している。数値0に対応する後端領域の長さは、図6に示すように24mmである。
Figure 0006316092
表6に示すように、ユーザーが後端領域の長さをデフォルト値の24mmから変更すると、ファーブラシ118に印加するクリーニング電圧を上昇させる範囲もデフォルト値の24mmから変更される。転写電圧を低下させる範囲の増減に応じてファーブラシ118に印加するクリーニング電圧を上昇させる範囲も増減する必要があるからである。ユーザーが転写電圧を低下させる後端領域の長さを変えた場合、ファーブラシ118に印加するクリーニング電圧を上昇させる後端領域の長さが0〜50mmの範囲で自動的にオフセットされる。
ユーザーは、転写電圧の下げ幅ΔVtと転写電圧を低下させる後端領域の長さとを表5、表6に示される範囲で個別に調整できる。ユーザーは、剛度の高い記録材や、カール量が大きい記録材を用いる場合(両面プリント時の裏面印刷等)では、下げ幅ΔVtと後端領域の長さの補正レベルをいずれもプラス方向に調整する。プラス方向の数値は、ユーザーが出力画像を見ながら判断する。
ユーザーは、逆に、坪量が大きくても剛度の低い記録材を使用する場合や、デフォルトの設定で記録材の後端部に転写不良が発生している場合には、下げ幅ΔVtと後端領域の長さの補正レベルをいずれもマイナス方向に調整する。マイナス方向の数値は、ユーザーが画像を見ながら判断する。
そして、ユーザーがこのように下げ幅ΔVtと転写電圧を低下させる後端領域の長さを手動調整すると、図5に示す制御部35は、手動調整の内容に合わせて自動的にクリーニング電圧の上げ幅と上昇させる範囲とを調整する。クリーニング電圧の上げ幅と上昇させる範囲の調整をユーザーの個別設定に合わせて自動で行うことで、二次転写部T2で段階的に下げていく中間転写ベルト181上の領域で、転写残トナーを良好に除去クリーニングすることが可能になる。
(実施の形態3の効果)
以上説明したように、実施の形態3では、領域調整部の一例である操作パネル38を通じて、絶対値が次第に小さくなる転写電圧を二次転写部T2で印加される中間転写ベルト181上の領域の移動方向の長さを調整可能である。制御部35は、転写電圧を変化させる領域の長さに応じて、絶対値が次第に大きくなるクリーニング電圧をクリーニング部で印加される中間転写ベルト181の領域の移動方向の長さを自動調整する。このため、転写残トナーが増える領域に合せてクリーニング性能を高める領域を設定できる。
また、実施の形態3では、変化量調整部の一例である操作パネル38を通じて、絶対値が次第に小さくなる転写電圧の合計の変化量を調整可能である。制御部35は、転写電圧の合計の変化量に応じて、絶対値が次第に大きくなるクリーニング転写電圧の合計の変化量を自動調整する。このため、転写残トナーの増加量に合せてクリーニング性能を高める量を設定できる。
その結果、実施の形態3では、剛度が高い記録材を使用する場合や、ユーザーが個別に白抜け補正量を調整した場合においても、記録材の後端領域における白抜け現象の発生を抑制するとともに、クリーニング能力不足による画像汚れも防止できる。
<変形例>
本発明は、実施の形態1、2、3の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。実施の形態1では、トナー像の形成/転写に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
実施の形態1では、クリーニング部材としてファーブラシを使用した実施形態を説明した。しかし、クリーニング部材は、金属ローラでもよい。画像形成部は、1つ以上の任意の数とすることができる。転写電圧を変更する刻み幅と、クリーニング電圧を変更する刻み幅とは異なっていてもよい。転写電圧とクリーニング電圧の少なくとも一方を連続的に変化させてもよい。
転写電圧の変更タイミングとクリーニング電圧の変更タイミングの遅れ時間は、タイマーで制御してもよい。中間転写ベルトに目盛りを形成して目盛りを磁気センサ、光学式センサ等でカウントして遅れ時間を制御してもよい。
24 クリーニング電圧出力部、35 制御部、37 二次転写電圧出力部
38 操作パネル、39 表示部、100 画像形成装置
101a、101b、101c、101d 感光ドラム
111a、111b、111c、111d 露光装置
112a、112b、112c、112d ドラムクリーニング装置
116 ベルトクリーニング装置、117 ハウジング
118 ファーブラシ、119 金属ローラ、120 クリーニングブレード
123a、123b、123c、123d 現像装置
124a、124b、124c、124d 一次転写ローラ
129 二次転写内ローラ、140 二次転写ローラ、181 中間転写ベルト

Claims (9)

  1. トナー像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部で形成されたトナー像を担持して移動する中間転写体と、
    前記中間転写体に当接してトナー像の転写部を形成する転写部材と、
    前記転写部材に転写電圧を印加して前記転写部を通過する記録材へ前記中間転写体上のトナー像を転写する転写電源と、
    前記中間転写体に接触して前記転写部を通過した前記中間転写体上のトナーのクリーニング部を形成するクリーニング部材と、
    前記クリーニング部材にクリーニング電圧を印加して前記中間転写体上のトナーを前記クリーニング部材へ移転するクリーニング電源と、
    前記転写部材に第一の転写電圧を印加してトナー像が転写された記録材の領域に対応する前記中間転写体の第一の領域が前記クリーニング部を通過するときの前記クリーニング電圧の絶対値が、前記転写部材に第一の転写電圧より絶対値が大きい第二の転写電圧を印加してトナー像が転写された記録材の領域に対応する前記中間転写体の第二領域が前記クリーニング部を通過するときの前記クリーニング電圧の絶対値より大きくなるように前記クリーニング電源を制御する制御部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. トナー像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部で形成されたトナー像を担持して移動する中間転写体と、
    前記中間転写体に当接してトナー像の転写部を形成する転写部材と、
    前記転写部に転写電圧を印加して前記転写部を通過する記録材へ前記中間転写体上のトナー像を転写する転写電源と、
    前記中間転写体に接触して前記転写部を通過した前記中間転写体上のトナーのクリーニング部を形成するクリーニング部材と、
    前記クリーニング部材にクリーニング電圧を印加して前記中間転写体上のトナーを前記クリーニング部材へ移転するクリーニング電源と、を備え、
    転写電圧の絶対値が小さくなる方向に転写電圧が変化したときに前記転写部を通過した前記中間転写体上の位置が前記クリーニング部を通過するときにクリーニング電圧の絶対値が大きくなる方向にクリーニング電圧を変化させるように前記クリーニング電源を制御する制御部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. トナー像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部で形成されたトナー像を担持して移動する中間転写体と、
    前記中間転写体に当接してトナー像の転写部を形成する転写部材と、
    前記転写部に転写電圧を印加して前記転写部を通過する記録材へ前記中間転写体上のトナー像を転写する転写電源と、
    前記中間転写体に接触して前記転写部を通過した前記中間転写体上のトナーのクリーニング部を形成するクリーニング部材と、
    前記クリーニング部材にクリーニング電圧を印加して前記中間転写体上のトナーを前記クリーニング部材へ移転するクリーニング電源と、を備え、
    絶対値が次第に小さくなる転写電圧を前記転写部で印加された前記中間転写体の領域に対しては、絶対値が次第に大きくなるクリーニング電圧が前記クリーニング部材に印加されるように前記クリーニング電源を制御する制御部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 絶対値が次第に小さくなる転写電圧を前記転写部で印加される前記中間転写体上の領域の移動方向の長さを調整可能な領域調整部を備え、
    前記制御部は、前記移動方向の長さに応じて、絶対値が次第に大きくなるクリーニング電圧を前記クリーニング部で印加される前記中間転写体の領域の移動方向の長さを調整することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 絶対値が次第に小さくなる転写電圧の合計の変化量を調整可能な変化量調整部を備え、
    前記制御部は、前記転写電圧の合計の変化量に応じて、絶対値が次第に大きくなるクリーニング電圧の合計の変化量を調整することを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
  6. 前記クリーニング部材よりも前記中間転写体の移動方向の上流側で前記中間転写体に接触する上流側クリーニング部材と、
    前記上流側クリーニング部材に別のクリーニング電圧を印加して前記中間転写体上のトナーの帯電極性と逆極性に帯電したトナーを前記上流側クリーニング部材に移転させる上流側クリーニング電源と、を備え、
    前記制御部は、前記上流側クリーニング電源を制御して、絶対値が次第に小さくなる転写電圧が印加された前記中間転写体上の領域が前記上流側クリーニング部材を通過する間、当該領域が前記上流側クリーニング部材を通過する以前よりも絶対値が小さい前記別のクリーニング電圧を前記上流側クリーニング部材に印加することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成部は、前記中間転写体に当接して移動する感光ドラムと、前記感光ドラムと前記中間転写体の当接部に電界を作用させる電界形成手段と、前記感光ドラムに付着したトナーを回収するドラムクリーニング装置と、を有し、
    前記制御部は、前記電界形成手段を制御して、絶対値が次第に小さくなる転写電圧が印加された前記中間転写体上の領域が前記当接部を通過する際に、トナーの帯電極性と逆極性に帯電した前記中間転写体上のトナーを前記感光ドラムに移転させることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記転写部へ向かう前記中間転写体の表面に記録材を重ね合わせるように前記転写部へ給送される記録材を案内する案内部を備え、
    前記制御部は、記録材の搬送方向における前記案内部の後端位置から前記転写部までの距離に対応する長さの記録材の後端領域において前記転写部で印加される転写電圧の絶対値が段階的に小さくなるように前記転写電源を制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、転写電圧の変更から、前記中間転写体に沿った前記転写部と前記クリーニング部の距離を前記中間転写体の移動速度で除した時間の遅れを持たせてクリーニング電圧を変更することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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