JP6315227B2 - ぶどう棚形式の天井構造及びぶどう棚形式の天井構造の施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ぶどう棚形式の天井構造及びぶどう棚形式の天井構造の施工方法に関する。
従来、オフィスビル等の建物の天井部の構造として、吊り天井が多用されている。また、例えば体育館やクリーンルーム等には、一般にぶどう棚、システムぶどう棚などと称する天井構造が多用されている(例えば、特許文献1参照)。
このぶどう棚形式の天井構造は、例えば、重量鉄骨のメインフレームとサブフレームを格子状に組み付けてなるぶどう棚(ぶどう棚部)を建物構造体に支持させて設置し、この格子状の鉄骨フレームからなるぶどう棚に吊りボルトを介して野縁受け、野縁等からなる天井下地(LGS天井下地)を吊設し、この天井下地の野縁に天井パネルをビス留めなどして取り付けて構成される。あるいは、重量鉄骨のメインフレームとサブフレームを格子状に組み付けてなる鉄骨フレームのぶどう棚に天井パネルを取り付けて構成したものもある。
特開平08−184206号公報
しかしながら、上記従来のぶどう棚形式の天井構造においては、一般に、重量鉄骨を溶接接合やボルト接合するなどし、現場で高所組み立てを伴う在来構法によってぶどう棚(ぶどう棚部)を構築しており、鉄骨工事としての作業が必要であった。このため、工事管理、施工管理ともに鉄骨工事同様の多大な手間がかかり、また、LGS天井下地の接合部は別業種の作業者によって任意に設定されることが多く、施工の効率や品質確保等の点で改善することが求められていた。
本発明は、上記事情に鑑み、施工性、信頼性に優れたぶどう棚形式の天井構造及びぶどう棚形式の天井構造の施工方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明のぶどう棚形式の天井構造は、建物構造体に支持させて設けられる格子状のぶどう棚部と、該ぶどう棚部に吊り下げ支持されて天井面を形成する天井部とからなるぶどう棚形式の天井構造であって、前記ぶどう棚部が、上端を前記建物構造体に接続して配設される複数の吊り部材と、該吊り部材の下端を接続し、前記吊り部材で吊り下げ支持され、水平の一方向に所定の間隔をあけて平行に配設された複数の支持部材と、方形枠状に形成され、隣り合う前記支持部材の間に架設される複数の枠部材とを備えて構成されていることを特徴とする。
本発明のぶどう棚形式の天井構造の施工方法は、建物構造体に支持させて設けられる格子状のぶどう棚部と、該ぶどう棚部に支持させて天井面を形成する天井部とからなるぶどう棚形式の天井構造を施工する方法であって、上端を前記建物構造体に接続して配設される複数の吊り部材に接続し、前記吊り部材で先行して吊り下げ支持して複数の支持部材を水平の一方向に所定の間隔をあけて平行に配設する支持部材設置工程と、隣り合う前記支持部材の間に枠部材を架設し、複数の前記枠部材をそれぞれ所定位置に支持させて設置する枠部材設置工程と、前記枠部材及び/又は前記支持部材に天井下地を吊り下げ支持させるとともに前記天井下地に天井材を取り付け、あるいは前記枠部材及び/又は支持部材に天井材を取り付け、天井面を形成する天井面形成工程とを備えることを特徴とする。
この発明においては、枠部材と支持部材でぶどう棚部をユニット化して構成し、吊り部材で吊り下げ支持した支持部材に枠部材(フレームユニット)を架設するだけで、容易にぶどう棚部(ぶどう棚)を構築することができる。また、予め、支持部材や枠部材の構成部材、その他接合部材などを半製品の段階まで工場架構、工場組立しておくことも可能であり、例えば、枠部材の組み立てやボルト接合部の締め込み程度の作業を現場で行って、容易にぶどう棚部を構築することができる。
本発明のぶどう棚形式の天井構造は、建物構造体に支持させて設けられる格子状のぶどう棚部と、該ぶどう棚部に支持させて天井面を形成する天井部とからなるぶどう棚形式の天井構造であって、前記ぶどう棚部が、上端を前記建物構造体に接続して配設される複数の吊り部材と、該吊り部材の下端を接続し、水平の一方向に所定の間隔をあけて平行に配設された複数の支持部材と、方形枠状に形成され、隣り合う前記支持部材の間に架設される複数の枠部材とを備えて構成され、前記枠部材が、棒状の一対の横材と一対の縦材とを備え、前記横材と前記縦材の端部同士をボルト接合して方形枠状に形成されており、前記一対の横材をそれぞれ、隣り合う前記支持部材に上載するとともに、前記横材と前記縦材の端部同士を接合した前記枠部材の角部のボルトとナットを前記支持部材に形成された係合孔に挿入し係合させて、前記枠部材が隣り合う前記支持部材の間の所定位置に架設されることを特徴とする
この発明においては、棒状の横材と縦材の端部同士をボルト接合することにより、容易に方形枠状の枠部材を組み立てて形成することができる。また、枠部材を隣り合う支持部材の間に架設する際に、予め形成された支持部材の係合孔に、横材と縦材の端部同士を接合した枠部材の角部のボルトとナットを挿入し係合させることによって、容易に枠部材を所定位置に位置決めして支持部材に架設することができる。
さらに、本発明のぶどう棚形式の天井構造においては、前記横材と前記支持部材をボルト接合して、前記枠部材が隣り合う前記支持部材の間の所定位置に固定して配設されることがより望ましい。
この発明においては、枠部材を隣り合う支持部材の間に架設した状態で、支持部材と、この支持部材に上載した横材とをボルト接合することにより、枠部材と支持部材が強固に一体化され、より耐震性能に優れたぶどう棚部、ひいては天井構造を容易に構築することができる。
また、本発明のぶどう棚形式の天井構造においては、前記複数の枠部材が、前記一方向に直交する水平の他方向に隣り合う前記枠部材の縦材同士をボルト接合して配設されることがさらに望ましい。
この発明においては、枠部材を隣り合う支持部材の間に架設した状態で、隣り合う枠部材の縦材同士をボルト接合し、隣り合う枠部材同士を連結することにより、複数の枠部材と支持部材が強固に一体化され、さらに耐震性能に優れたぶどう棚部、ひいては天井構造を構築することが可能になる。
本発明のぶどう棚形式の天井構造及びぶどう棚形式の天井構造の施工方法においては、容易にぶどう棚部(ぶどう棚)を構築することができ、また、枠部材の組み立てやボルト接合部の締め込み程度の作業を現場で行って、容易にぶどう棚部を構築することも可能になる。
よって、従来のように重量鉄骨を溶接接合やボルト接合するなどし、現場で高所組み立てを伴う在来構法でぶどう棚を構築することを不要にでき、施工性や品質の信頼性を高めることが可能になる。
さらに、本発明のぶどう棚形式の天井構造及びぶどう棚形式の天井構造の施工方法においては、吊り部材で吊り下げ支持して配設される支持部材がぶどう棚部(天井構造)の水平振れ止めとして機能し、また、例えば支持部材の端部を建物の構造体にピン接合したり、別途ブレース部材を設けることによって、ぶどう棚部で地震時の水平力をより確実に負担することができ、耐震性に優れた天井構造を確実且つ容易に構築することが可能になる。
本発明の一実施形態にかかるぶどう棚形式の天井構造(ぶどう棚部)を示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるぶどう棚形式の天井構造(ぶどう棚部)を示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるぶどう棚形式の天井構造のぶどう棚部の枠部材を示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるぶどう棚形式の天井構造において、支持部材と枠部材の接合部(角部)を示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるぶどう棚形式の天井構造において、支持部材と枠部材の接合部(角部)を示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるぶどう棚形式の天井構造において、支持部材と枠部材の接合部(枠部材中央部)を示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるぶどう棚形式の天井構造(ぶどう棚部)を示す側面図である。 本発明の一実施形態にかかるぶどう棚形式の天井構造の耐震性能を確認する実験に用いた加力フレーム、天井構造を示す正面図である。 図8のX1−X1線矢視図である。 図8のX2−X2線矢視図である。
以下、図1から図10を参照し、本発明の一実施形態に係るぶどう棚形式の天井構造及びぶどう棚形式の天井構造の施工方法について説明する。ここで、本実施形態は、例えば体育館やクリーンルーム等の天井部に適用され、一般にぶどう棚、システムぶどう棚などと称する天井の構造に関するものである。
本実施形態のぶどう棚形式の天井構造Aは、図1、図7に示すように、建物の構造体10に支持させて設けられる格子状のぶどう棚部(ぶどう棚)1と、このぶどう棚部1に支持させて天井面を形成する天井部(不図示)とを備えて構成されている。
また、本実施形態のぶどう棚部1は、図1から図3、図7に示すように、上端を建物構造体に接続して配設される複数の吊りボルト(吊り部材)2と、吊りボルト2の下端を接続して支持され、水平の一方向T1に所定の間隔をあけて平行に配設された複数の支持部材3と、方形枠状に形成され、隣り合う支持部材3に上載して隣り合う支持部材3の間に架設される複数の枠部材(フレームユニット)4とを備えて形成されている。
本実施形態では、支持部材3には、図1、図2、図4、図5、図6に示すように、例えば一対の側壁部3a、3bと両側壁部3a、3bに連設された底板部3cからなる断面コ字状(断面C字状)の溝形鋼が適用されている。また、支持部材3は、上端を建物の構造体に接続し、前記一方向T1に直交する水平の他方向T2に所定の間隔をあけて配設された複数の吊りボルト2によって吊り下げ支持されている。さらに、各支持部材3は、底板部3cを上方に配して設けられ、底板部3cに、吊りボルト2を接続するための吊りボルト接続孔、枠部材4を位置決めして所定位置に配設するための係合孔5、枠部材4と支持部材3をボルト接合するためのボルト挿通孔13などの複数の孔が貫通形成されている。
一方、図3に示すように、枠部材4は、例えば、断面L字状で棒状の山型鋼からなる一対のパネル軸4aと、断面コ字状で棒状の溝形鋼からなる一対の野縁受け4bとを備えている。そして、この枠部材4は、図2から図6に示すように、一対のパネル軸4aを横材、一対の野縁受け4bを縦材として配設するとともに、4つの角部を形成する各パネル軸4aと野縁受け4bの端部同士をボルト接合(ボルト8とナット9で接合:図4及び図5参照)することによって方形枠状に形成されている。
このとき、枠部材4は、例えば1200×2400mm(横×縦、パネル軸長×野縁受け長)、1240×2480mm、910×1820mmなどの矩形枠状で形成され、横材のパネル軸4aが短辺、縦材の野縁受け4bが長辺をそれぞれ形成している。
また、本実施形態の枠部材4においては、図3に示すように、帯鋼板からなるパネルブレース4cを備えており、このパネルブレース4cは、枠部材4のフレーム中心を間に対称位置の一対の角部にそれぞれ、端部をパネル軸4a及び野縁受け4bの端部とともにボルト接合して斜設されている。このとき、図5に示すように、枠部材4の4つの角部を形成する各パネル軸4aと野縁受け4bの端部同士をボルト8とナット9でボルト接合する際に、同じボルト8とナット9によってパネルブレース4cの端部をパネル軸4aと野縁受け4bの端部に挟み込むようにして、パネルブレース4cが一体に取り付けられている。また、2つのパネルブレース4cが2組の一対の角部にボルト接合され、パネル中心でクロスするように設けられている。
さらに、枠部材4には、図1から図3に示すように、各パネル軸4aの長さ方向の中央部分と、各野縁受け4bの長さ方向に3分割した部分とにそれぞれ、ボルト挿通孔14、15が貫通形成されている。
そして、本実施形態のぶどう棚形式の天井構造Aを構築する際には(本実施形態のぶどう棚形式の天井構造Aの施工方法においては)、図2に示すように、隣り合う支持部材3にそれぞれ枠部材4の一対のパネル軸4aを載置し、一対の野縁受け4bが支持部材3に対して直交するように、枠部材4を所定位置に配置してぶどう棚部1を構築する。
このとき、吊りボルト2に接続し、複数の支持部材3を水平の一方向T1に所定の間隔をあけて吊り下げ支持して設置する(支持部材設置工程)。また、適宜現場などでパネル軸4aと野縁受け4bとパネルブレース4cをボルト接合し、方形枠状の枠部材4を複数組み立てる。そして、図2、図4及び図5に示すように、一対のパネル軸4aをそれぞれ、隣り合う支持部材3に上載するとともに、パネル軸4aと野縁受け4bの端部同士を接合した枠部材4の角部のボルト8とナット9を支持部材3に形成された係合孔5に挿入して係合させながら、各枠部材4を隣り合う支持部材3の間に架設する(枠部材設置工程)。このように枠部材4の角部に突出するボルト8とナット9を支持部材3の係合孔5に挿入して係合させることで、枠部材4が位置決めされ、確実且つ容易に所定位置に配設されることになる。
また、本実施形態では、複数の枠部材3をそれぞれ所定位置に配置すると、図2及び図3に示すように、支持部材3に形成されたボルト挿通孔13と、各枠部材4のパネル軸4aに形成されたボルト挿通孔14とが連通し、また、隣り合う枠部材4の野縁受け4bに形成されたボルト挿通孔15同士が連通する。そして、互いに連通したボルト挿通孔13、14、15にボルトを挿通してナットを締め付け、枠部材4と支持部材3を固定し、また、隣り合う枠部材4同士を固定する。これにより、複数の支持部材3と複数の枠部材4とが強固に一体化した格子状のぶどう棚部1が構築される。
さらに、本実施形態では、図1及び図7に示すように、複数の枠部材4を設置して格子状のぶどう棚部1を構築するとともに、例えば、一端を吊りボルト2の吊元(上端側)に、他端を枠部材4の角部付近(あるいは支持部材3)に接続して、補強用のブレース部材6を設けるようにしている。
一方、このように構築したぶどう棚部1に支持させて天井面を形成する本実施形態の天井部は、例えばグリッドシステム天井(グリッド天井)であり、上端をぶどう棚部1の支持部材3等に接続した複数の吊りボルトと、吊りボルトの下端を接続して吊り下げ支持され、格子状に組み付けて配設される断面T字状のTバー(天井下地)と、格子状に組み付けたTバーに載せて天井面を形成する天井パネルとを備えて構成される(天井面形成工程)
なお、本発明に係る天井部は、上記のようなグリッドシステム天井に限定する必要はない。例えば、ぶどう棚部1に吊りボルトを接続し、この吊りボルトで野縁受け、野縁等からなる天井下地を吊り下げ支持し、天井下地の野縁にビス留めなどして天井パネルを取り付けて、天井部を構成するようにしてもよい(天井面形成工程)。
〔実施例〕
ここで、上記構成からなる本実施形態のぶどう棚形式の天井構造Aの耐震性能を確認した実験について説明する。
この実験では、図8から図10に示すように、加力フレーム11を振動台12上に設置し、加力フレーム11の上部から実大のぶどう棚部(ぶどう棚)1を吊り下げ、その下部にグリッドシステム天井(天井部)7を設置し、試験体としてのぶどう棚形式の天井構造Aを構築した。
また、試験体のぶどう棚部1は懐寸法を3.7mとして設置し、グリッドシステム天井7は吊り長さ500mmで設置した。そして、試験体Aの材料重量は、ぶどう棚部1が13kg/m、グリッドシステム天井7が7kg/mであった。これに対し、天井設備機器重量等を考慮し、ぶどう棚部レベルで20.3kg/m、グリッドシステム天井レベルで10.6kg/m以上の重量となるように、それぞれ192kg、95kgのおもりを付加して、試験体の天井構造Aを構築することとした。
そして、振動台12、加力フレーム11の頂部の加速度、天井面の加速度、天井面の加力フレーム11からの相対変位を計測した。また、入力波としては、応答スペクトルが工学科的基盤の告示スペクトルにフィッティングするように作成した人工地震波であり、建築基準法告示で規定された地震波である告示波を用いた。さらに、表1に示すように、XYZ成分の位相を変えた9パターンの告示波を用いて実験を行った。
なお、X方向はぶどう棚部1の枠部材4の長辺方向(野縁受け4bの延設方向)、Y方向は枠部材4の短辺方向(パネル軸4aの延設方向)、Z方向は高さ方向(上下方向)を示す。また、ケース1〜9の全ケースにおいて、試験体のぶどう棚部1には、中央部分のX方向とY方向にそれぞれ、一対の補強用のブレース部材6がV字状に配設されている。さらに、ケース3〜9は、グリッドシステム天井7に、C−19×25×5×1.0mmの溝形鋼からなる一対のV字状のブレースを取り付け、ケース1及びケース2では、ブレースを取り付けずにグリッドシステム天井7を構築している。
Figure 0006315227
表2は、ケース1〜9の実験結果であり、各ケースの振動台12、吊元、ぶどう棚部1、グリッドシステム天井7の最大加速度応答値、ぶどう棚部1及びグリッドシステム天井7の最大変位値を示している。なお、最大加速度応答値は、計測波形を20Hzのローパスフィルタ処理を行って求めている。また、表中( )内はZ方向の最大加速度応答値を示している。
Figure 0006315227
そして、この実験では、全てのケースでぶどう棚部1に部材の脱落や破損などが認められず、本実施形態のぶどう棚部1においては、確実に「吊元水平0.5G(50gal)に対し継続使用可能であること、1.0G(100gal)に対し有害な損傷を生じないこと」の性能を満足することが実証された。
したがって、上記構成からなる本実施形態のぶどう棚形式の天井構造A及びぶどう棚形式の天井構造Aの施工方法においては、枠部材4と支持部材3でぶどう棚部1をユニット化して構成し、吊り部材2で吊り下げ支持した支持部材3に枠部材(フレームユニット)4を架設するだけで、容易にぶどう棚部(ぶどう棚)1を構築することができる。また、予め、支持部材3や枠部材4の構成部材、その他接合部材などを半製品の段階まで工場架構、工場組立しておくことも可能であり、例えば、枠部材4の組み立てやボルト接合部の締め込み程度の作業を現場で行って、容易にぶどう棚部1を構築することができる。
よって、従来のように重量鉄骨を溶接接合やボルト接合するなどし、現場で高所組み立てを伴う在来構法でぶどう棚を構築することを不要にでき、施工性や品質の信頼性を高めることが可能になる。言い換えれば、現場工期、施工工数の縮減、施工品質のばらつきの排除、管理工数の削減、設計費など2次経費の削減等を図ることが可能になる。
また、本実施形態のぶどう棚形式の天井構造A及びぶどう棚形式の天井構造Aの施工方法においては、吊り部材2で吊り下げ支持して配設される支持部材3がぶどう棚部1(天井構造A)の水平振れ止めとして機能する。さらに、支持部材3の端部を建物の構造体10にピン接合したり、ブレース部材6を設置することにより、ぶどう棚部1で地震時の水平力をより確実に負担することができ、耐震性に優れた天井構造Aを構築することが可能になる。
さらに、本実施形態のぶどう棚形式の天井構造Aにおいては、棒状の横材であるパネル軸4aと縦材である野縁受け4bの端部同士をボルト接合することにより、容易に方形枠状の枠部材4を組み立てて形成することができる。また、枠部材4を隣り合う支持部材3の間に架設する際に、予め形成された支持部材3の係合孔5に、パネル軸4aと野縁受け4bの端部同士を接合した枠部材4の角部で突出するボルト8とナット9を挿入し係合させることで、容易に枠部材4を所定位置に位置決めして支持部材3に架設することができる。
さらに、本実施形態のぶどう棚形式の天井構造Aにおいては、枠部材4を隣り合う支持部材3の間に架設した状態で、支持部材3と、この支持部材3に上載したパネル軸4aとをボルト接合することにより、枠部材4と支持部材3が強固に一体化され、より耐震性能に優れたぶどう棚部1、ひいては天井構造Aを容易に構築することができる。
また、本実施形態のぶどう棚形式の天井構造Aにおいては、枠部材4を隣り合う支持部材3の間に架設した状態で、隣り合う枠部材4の野縁受け4b同士をボルト接合し、隣り合う枠部材4同士を連結することにより、複数の枠部材4と支持部材3とが強固に一体化され、さらに耐震性能に優れたぶどう棚部1、ひいては天井構造Aを構築することが可能になる。
以上、本発明に係るぶどう棚形式の天井構造及びぶどう棚形式の天井構造の施工方法の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 ぶどう棚部(ぶどう棚)
2 吊りボルト(吊り部材)
3 支持部材
3a 側壁部
3b 側壁部
3c 底板部
4 枠部材(フレームユニット)
4a パネル軸(横材)
4b 野縁受け(縦材)
4c パネルブレース
5 係合孔
6 ブレース部材
7 グリッドシステム天井(天井部)
8 ボルト
9 ナット
10 建物の構造体
11 加力フレーム
12 振動台
13 ボルト挿通孔
14 ボルト挿通孔
15 ボルト挿通孔
A ぶどう棚形式の天井構造
T1 水平の一方向
T2 水平の他方向

Claims (5)

  1. 建物構造体に支持させて設けられる格子状のぶどう棚部と、該ぶどう棚部に吊り下げ支持されて天井面を形成する天井部とからなるぶどう棚形式の天井構造であって、
    前記ぶどう棚部が、上端を前記建物構造体に接続して配設される複数の吊り部材と、
    該吊り部材の下端を接続し、前記吊り部材で吊り下げ支持され、水平の一方向に所定の間隔をあけて平行に配設された複数の支持部材と、
    方形枠状に形成され、隣り合う前記支持部材の間に架設される複数の枠部材とを備えて構成されていることを特徴とするぶどう棚形式の天井構造。
  2. 建物構造体に支持させて設けられる格子状のぶどう棚部と、該ぶどう棚部に支持させて天井面を形成する天井部とからなるぶどう棚形式の天井構造であって、
    前記ぶどう棚部が、上端を前記建物構造体に接続して配設される複数の吊り部材と、
    該吊り部材の下端を接続し、水平の一方向に所定の間隔をあけて平行に配設された複数の支持部材と、
    方形枠状に形成され、隣り合う前記支持部材の間に架設される複数の枠部材とを備えて構成され、
    前記枠部材が、棒状の一対の横材と一対の縦材とを備え、前記横材と前記縦材の端部同士をボルト接合して方形枠状に形成されており、
    前記一対の横材をそれぞれ、隣り合う前記支持部材に上載するとともに、前記横材と前記縦材の端部同士を接合した前記枠部材の角部のボルトとナットを前記支持部材に形成された係合孔に挿入し係合させて、前記枠部材が隣り合う前記支持部材の間の所定位置に架設されることを特徴とするぶどう棚形式の天井構造。
  3. 請求項2記載のぶどう棚形式の天井構造において、
    前記横材と前記支持部材をボルト接合して、前記枠部材が隣り合う前記支持部材の間の所定位置に固定して配設されることを特徴とするぶどう棚形式の天井構造。
  4. 請求項2または請求項3に記載のぶどう棚形式の天井構造において、
    前記複数の枠部材が、前記一方向に直交する水平の他方向に隣り合う前記枠部材の縦材同士をボルト接合して配設されることを特徴とするぶどう棚形式の天井構造。
  5. 建物構造体に支持させて設けられる格子状のぶどう棚部と、該ぶどう棚部に支持させて天井面を形成する天井部とからなるぶどう棚形式の天井構造を施工する方法であって、
    上端を前記建物構造体に接続して配設される複数の吊り部材に接続し、前記吊り部材で先行して吊り下げ支持して複数の支持部材を水平の一方向に所定の間隔をあけて平行に配設する支持部材設置工程と、
    隣り合う前記支持部材の間に枠部材を架設し、複数の前記枠部材をそれぞれ所定位置に支持させて設置する枠部材設置工程と、前記枠部材及び/又は前記支持部材に天井下地を吊り下げ支持させるとともに前記天井下地に天井材を取り付け、あるいは前記枠部材及び/又は支持部材に天井材を取り付け、天井面を形成する天井面形成工程とを備えることを特徴とするぶどう棚形式の天井構造の施工方法。
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