JP6314765B2 - 電線モジュール - Google Patents

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この発明は、電線の周囲に取り付けられるプロテクタに関する。
車両等に搭載される電線には、経路規制及び保護等を目的として、その周囲にプロテクタが取り付けられることがある。このようなプロテクタが例えば、特許文献1に開示されている。
特許文献1は、ワイヤーハーネスを収容するプロテクタ本体と、前記プロテクタ本体の開口部を塞ぐ蓋部と、を備えるプロテクタを開示している。
特開2012−239343号公報
しかしながら、特許文献1に記載のプロテクタのように、プロテクタ全体に亘って電線の周囲全体を囲うと、プロテクタをその長手方向中間位置で曲げることが難しい。
そこで、本発明は、プロテクタをその長手方向中間位置で曲げ容易にすることができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る電線モジュールは、少なくとも1本の電線と、前記電線の周囲のうち1方又は互いに対向する2方を部分的に囲むと共に、曲げ容易に形成された第1保護部と、その長手方向に沿って前記第1保護部に連なるように、前記電線の周囲のうち3方又は4方を囲む態様で形成され、経路規制可能な第2保護部と、を含むプロテクタと、を備える。前記プロテクタは、中空板材を材料として形成され、前記第1保護部は、その長手方向が前記中空板材の中空構造の延在方向と直交するように形成されている。
第2の態様に係る電線モジュールは、第1の態様に係る電線モジュールであって、前記第1保護部には、その長手方向と角度をなす方向に沿って形成された折り目が、少なくとも1つ設けられている。
態様に係る電線モジュールによると、電線の周囲のうち1方又は互いに対向する2方を部分的に囲むと共に、曲げ容易に形成された第1保護部と、その長手方向に沿って第1保護部に連なるように、電線の周囲のうち3方又は4方を囲む態様で形成され、経路規制可能な第2保護部と、を含むプロテクタを備えるため、プロテクタが第2保護部で電線の経路規制をしつつ、第1保護部で曲げ容易となる。
特に、第2の態様に係る電線モジュールによると、第1保護部にはその長手方向と角度をなす方向に沿って形成された折り目が少なくとも1つ設けられているため、プロテクタが第1保護部でより曲げ容易となる。
また各態様に係る電線モジュールによると、プロテクタが中空板材を材料として形成されているため、電線モジュールを軽量化することができる。
また各態様に係る電線モジュールによると、プロテクタが中空板材を材料として形成され、第1保護部が、その長手方向が中空板材の中空構造の延在方向と直交するように形成されているため、プロテクタが第1保護部でより曲げ容易となる。

第1実施形態に係る電線モジュールを示す斜視図である。 第1の例に係る中空板材の部分切欠き斜視図である。 第2の例に係る中空板材の部分切欠き斜視図である。 第3の例に係る中空板材の部分切欠き斜視図である。 第1実施形態に係る電線モジュールの変形例を示す斜視図である。 第2実施形態に係る電線モジュールを示す斜視図である。 第2実施形態に係る電線モジュールの変形例を示す正面図である。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係る電線モジュール10について説明する。図1は、第1実施形態に係る電線モジュール10を示す斜視図である。
第1実施形態に係る電線モジュール10は、電線12と、プロテクタ20とを備える。
電線12は、少なくとも1本含まれていればよい。電線12は、その中間部分がプロテクタ20の内部に収容されている。電線12は、芯線の外周に樹脂が押出被覆等されることで被覆部が形成された構成とされている。ここでは、複数の電線12が束ねられた電線束の例で説明する。なお、電線束には、光ファイバ等が電線12に沿って配設されていてもよい。電線12は、車両等の配設対象箇所に配設された状態で、車両等に搭載された各種電気機器同士を電気的に接続するものとして用いられる。なお、図1及び図5〜図7では、電線束の概形が描かれている。
プロテクタ20は、電線12の長手方向中間部分を収容可能に形成されている。プロテクタ20は、電線12を外部(例えば、電線12の配索経路の周辺にある部材のエッジ部分)から保護する役割、電線12を所定の配線経路に沿って規制する役割、あるいは、電線12の断面形状を配線経路における経路スペースに応じた形状に維持する役割等を果たす。ここでは、プロテクタ20は、複数の板状部分の間に中空構造が形成された中空板材80を用いて形成されている。
<中空板材80>
ここで、中空板材80の構成について先に説明する。図2は、第1の例に係る中空板材80の部分切欠き斜視図である。
中空板材80は、一対の板状部81,83と、当該一対の板状部81,83の間に挟み込まれて介在する介在部85とを備えている。
板状部81,83および介在部85の材質は、特に限定されないが、例えば、PP(ポリプロピレン)等のプラスチック樹脂、紙、又は、これらの組み合わせ等が考えられる。板状部81,83および介在部85のうち少なくとも1つが紙によって形成される場合には、その表面に撥水処理等が施されることが好ましい。
板状部81,83は、平板状に形成されている。介在部85は、板状部81,83の双方に連結されている。すなわち、板状部81,83が、介在部85を介して、所定の間隔をあけた状態で連結されている。
介在部85は、凹凸形状を呈する板状に形成された部材である。かかる介在部85が、板状部81,83の間に挟み込まれた状態で、それぞれの内向き面に接合されている。板状部81,83及び介在部85の接合は、例えば、接着剤、粘着剤等によって行われる。これによって、介在部85が呈する凹凸形状に応じた中空構造が、一対の板状部81,83の間に形成される。
介在部85は、山部87aと谷部87bとが波状に連続する形状に形成されている。山部87aの延在方向と谷部87bの延在方向とは、平行な位置関係にあり、従って、介在部85を平面視すると、複数の山部87aと複数の谷部87bとが交互に並列状に形成された構成とされている。山部87aの頂部と谷部87bの底部とは、湾曲していてもよいし、所定の角度をなして曲がっていてもよい。
そして、介在部85が板状部81,83の間に挟み込まれ、谷部87bの底部の下面と板状部83とが接合されると共に、山部87aの頂部の上面と板状部81とが接合されている。
このような中空板材80は、板状部81,83が間隔をあけて、介在部85によって連結されているため、曲がり難い。また、板状部81,83間に介在部85が介在しているため、当該介在部85によっても中空板材80が曲がり難くかつ凹み難いように補強される。特に、本例では、山部87a及び谷部87bの延在方向において、中空板材80が曲がり難くなっている。このため、本中空板材80は、強度的に優れる。
また、中空板材80の板状部81,83の間に中空構造が形成されている分、プロテクタ20の軽量化及び材料費の低減を図ることもできる。
上記中空板材80の一製造例について説明しておく。
介在部85は、例えば、平板状の部材を、凹凸面を有するプレス型の間に挟み込むことで形成することができる。例えば、帯状をなす平板状の部材を所定の搬送路に沿って連続的に供給すると共に、当該搬送路に沿って一対のローラを配設する。この一対のローラの表面には、凹凸形状を形成しておく。そして、帯状をなす平板状の部材を所定の搬送路に沿って搬送しつつ、当該平板状の部材を一対のローラで連続的に挟み込んでいくことで、介在部85を連続的に形成することができる。
また、上記所定の搬送路に沿って、一対のローラの下流側に、一対の帯状の板状部81,83を連続的に供給して、当該一対の帯状の板状部81,83の間に介在部85を順次挟み込んで接着剤等で接合していく。これによって、中空板材80を連続的に製造することができる。
なお、中空板材80に、電磁シールド部材が設けられていてもよい。電磁シールド部材としては、金属箔(アルミ箔)等を用いることができる。また、中空板材80に電磁シールド部材を取付ける構成としては、接着剤を用いた貼り合せ構成等を採用することができる。
中空板材80の少なくとも一部に電磁シールド部材を設けることで、中空板材80によって形成されるプロテクタ20内に収容される電線12を、電磁的に遮蔽することができる。なお、電磁シールド部材は、中空板材80の一方主面に設けられていれば、ワイヤーハーネスに対する電磁シールドを行える。
図3は、第2の例に係る中空板材80Aの部分切欠き斜視図である。中空板材80Aは、介在部85に代えて介在部85Aが用いられている点で、中空板材80とは異なっている。
すなわち、介在部85Aは、凹凸形状を呈する板状に形成された部材であり、具体的には、介在部85Aの平面視において点在するように複数の突部89が形成された構成とされている。ここでは、介在部85Aを平面視した状態において、複数の突部89が縦横に一定間隔で並ぶように形成されている。
突部89は、介在部85Aのうち平板状に延在する基板部91から一方主面側に突出するように形成されており、筒の上端部が閉じられた形状を呈している。ここでは、突部89は、上方に向けて徐々に狭まる形状、即ち、錐台形状に形成されている。突部89は、円錐台形状に形成されていてもよいし、角錐台形状に形成されていてもよいし、角錐台の角を丸めた形状に形成されていてもよい。
そして、介在部85Aが板状部81A,83Aの間に挟み込まれ、基板部91の下面が板状部83Aに接合され、突部89の頂部が上側の板状部81Aに接合されている。もちろん、基板部91の下面が板状部81Aに接合され、突部89の頂部が板状部83Aに接合されていてもよい。
このような中空板材80Aによると、上記中空板材80と同様に、強度的に優れ、かつ、軽量化を図ることができる。特に、中空板材80Aは,点在する複数の突部89を備えているため、曲がり難さの方向性を無くすことができる。
図4は、第3の例に係る中空板材80Bの部分切欠き斜視図である。
この中空板材80Bは、樹脂材料によって形成された部材であり、プロテクタ20の内側に面する板状部81Bと、プロテクタ20の外側に面する板状部83Bと、板状部81B,83Bの間に介在する複数の介在部85Bとを備えている。
図4に示されるように、中空板材80Bは、はしご状断面を有する形状に形成されている。具体的には、板状部81B,83Bは、平板状に形成されている。そして、板状部81B,83Bが、介在部85Bを介して間隔をあけた状態で連結されている。
そして、板状部81B,83Bの間に、複数の介在部85Bが相互間に間隔をあけた並列状態で設けられている。
各介在部85Bは、細長い板状に形成されており、両側の板状部81B,83Bに対して直交する姿勢で立設されている。板状部81B,83B及び介在部85Bは、一体成型されている。
このため、中空板材80Bを、介在部85Bの延在方向に対して直交する面で切断すると、その切り口が、一対の板状部81B,板状部83Bの間に複数の介在部85Bが延在するはしご状断面となっている。
このような中空板材80Bは、例えば、はしご状断面に応じた押出孔から樹脂を押出す押出成型装置によって、連続的に製造することができる。このため、中空板材80Bは、低コストで製造することが容易となっている。
このような中空板材80Bによっても、上記中空板材80と同様に、強度的に優れたものとすることができ、かつ、軽量化を図ることができる。また、このような中空板材80Bは、樹脂材料の押出成型によって効率よく製造できるというメリットもある。
なお、複数の介在部85Bは、板状部81B,83B間において、例えば、三角柱等の多角柱状の中空形状を形成するものであってもよい。特に、ハニカム構造を形成するものであれば、中空板材80Bの強度を高めることができる。
なお、中空板材80,80A,80Bの厚み寸法は、1.5mm〜15.0mm程度であることが好ましい。
また、中空板材80、80Bのように、空間が並列状に形成されたタイプについては、並列状に形成された空間を仕切る部分のピッチが、4mm〜20mm程度であることが好ましい。
さらに、中空板材80Aのように、点在する突部89によって中空構造が形成されているタイプでは、各突部のピッチが、2mm〜6mm程度であることが好ましい。
以上が、中空板材の説明である。上記のような中空板材をプラスチックダンボールと呼ぶこともある。なお、以下の説明においては、プロテクタ20は、第1の例に係る中空板材80で構成されているものとする。しかしながら、他の中空板材80A,80Bが採用された場合であっても、中空板材80を採用したときと同様に、プロテクタ20を構成できる。
中空板材80を材料としてプロテクタ20を形成することにより、以下の利点を得ることができる。即ち、中空板材80は、複数の板状部材が、中空構造を介して間隙を設けて配置されているため、中空構造の延在方向から交差する方向に曲がり難い。また、中空構造の延在方向に直交する方向から交差する方向には、中空構造の延在方向から交差する方向に曲げる場合に比べて曲り易い。また、中空構造を形成する構造体によって、中空板材80の強度は優れたものとなっている。さらに、中空板材80は、中空構造を有するため、強度の割に比較的軽量である。また、中空板材80に使用される材料も、強度の割に少ない。このため、材料費を抑えることができる。
なお、以下の説明においては、プロテクタ20の長手方向が中空板材80の中空構造の延在方向と一致するように、中空板材80を材料としてプロテクタ20が形成されているものとする。しかしながら、中空板材80の中空構造の延在方向とプロテクタの長手方向とが一致していない場合もあり得る。特に、後述するプロテクタの第1保護部の長手方向が中空板材80の中空構造の延在方向に直交する方向と一致するようにプロテクタが形成されていると、第1保護部が曲げ容易となる。これについては、詳しくは、後述する第1実施形態の変形例で詳述する。
もっとも、プロテクタ20が中空板材80で形成されていることは必須ではない。プロテクタは、中空板材80の板状部のような中が充填された平板で形成されていてもよい。また、プロテクタは、不織布を加熱圧縮することによって、剛性を有する板状に成形されたもので構成されていてもよい。
プロテクタが不織布で形成されている場合には、曲げ容易な部材は、不織布の加熱圧縮量を少なくすることによって柔軟性を有する板状に成形されたもので構成されていてもよい。この場合、一枚の不織布に加熱圧縮量を多くする部分と少なくする部分とを設けることで一枚の不織布の中に硬質部と曲げ容易部とを形成することができる。
プロテクタが不織布を材料として形成されていると、プロテクタ20が中空板材80を材料として形成されている場合と同様に、電線モジュールを軽量化することができる。
図1に戻って、プロテクタ20は、第1保護部30と第2保護部40とを含む。
第1保護部30は、電線12の周囲のうち1方又は互いに対向する2方を部分的に囲むように形成されている。別の見方をすると、第1保護部30は、電線12の周囲のうち3方又は互いに対向する2方が開口する態様で部分的に囲むように形成されている。また、第1保護部30は、曲げ容易に形成されている。ここで、第1保護部30は、第1保護部30を構成する板状部の一方主面側に曲げ容易とされている。換言すると、第1保護部30は、電線側の主面とその反対側の主面とのうち一方の主面側に曲がる際に曲げ容易とされている。このような第1保護部30は、車両に搭載される電線12のうち曲がった状態で配設される部分に設けられるとよい。
具体的には、第1保護部30には、周方向で対向する位置に2つの開口32が形成されている。より具体的には、ここでは、プロテクタ20は、断面が四角形の筒状に形成されている。そして、プロテクタ20のうち第1保護部30の部分では、対向する2面を残して、他の2面の部分に開口32が形成されている。このため、ここでは、第1保護部30は、対向する2つの板状部が電線12を囲むように形成されている。
もっとも、プロテクタ20の断面形状は四角形に限られるものではない。三角形や六角形等の他の角形状或いは円形状、または、これらの組み合わせであることも考えられる。プロテクタ20の断面形状によらず、第1保護部30には、その周方向のうち1方又は互いに対向する2方を囲むように形成されていればよい。なお、第1保護部30が対向する2面で形成されている場合、対向する2面が平行であることが好ましい。対向する2面が平行であると、第1保護部30が曲げ容易となる。
また、プロテクタ20の断面形状が四角形である場合でも、第1保護部30が対向する2面で形成されていることは必須ではない。後述する第2実施形態に係る第1保護部30Bのように、第1保護部は、1面で形成されていてもよい。
また、それぞれの開口32の開き具合等は、車両に搭載される電線12の配策経路の周辺に配設される周辺部材との兼ね合い等で決定される。例えば、ここでは、面全体が開口しているが、面のうち一部が開口している場合もあり得る。
また、ここでは、第1保護部30は、1面又は対向する2面で構成されているため、3面又は4面で構成される後述する第2保護部40に比べて曲げ容易となる。さらに、第1保護部を曲げ容易とするための構成としては、第1保護部に折り目を設ける、第1保護部の剛性を低くする、第1保護部を蛇腹状にする、中空板材の中空構造の延在方向を第1保護部の長手方向に直交する方向に設定する等が考えられる。ここでは、第1保護部30にその長手方向に直交する方向に沿った折り目34が設けられることで、第1保護部がその長手歩行に沿ってさらに曲げ容易とされている。当該折り目34は、ここでは、第1保護部30の1つの面に1つのみ設けられているが、折り目は1つの面に複数設けられている場合もあり得る。
なお、第1保護部を曲げ容易とするための上記構成のうち、第1保護部を蛇腹状にすることと、中空板材の中空構造の延在方向を第1保護部の長手方向に直交する方向に設定することについては、後述する変形例で詳述する。
第1実施形態に係る第1保護部30のように、周方向で対向する位置に2つの開口32が形成されている場合、車両に搭載される電線12のうち電線12を挟むように対向する2方向に周辺部材が位置する場所に配策される部分に対して取り付けられるとよい。
第2保護部40は、その長手方向に沿って第1保護部30に連なっている。ここでは、長手方向に沿って第1保護部30の両端に第2保護部40が設けられている。第2保護部40は、電線12の3方又は4方(ここでは、4方、つまり、周囲全体)を囲む態様で形成されている。このため、第2保護部40では、プロテクタ20は曲がりにくくなっており、電線12の経路規制をすることができる。
また、ここでは、第2保護部40は、電線12の周囲全体を囲んでいるため、電線12のうち第2保護部40に収容されている部分は外部に露出していない。このため、第2保護部40では、電線12に対してその周方向からの干渉を全方向で抑制することができる。
このような第2保護部40は、中空板材80を折り曲げて形成することができる。具体的には、中空板材80を構成する一対の板状部81,83のうち一方の板状部81の中間部分であって介在部と接していない部分を熱しながら中空板材80を折り曲げることで、断面が四角形の筒状であって、電線12の全周を囲む第2保護部40が形成される。この際に、中空板材80の幅方向一方側端部に凸部が形成されるとともに、幅方向他方側端部に当該凸部と嵌合可能な凹部が形成されるなどして、筒形状を維持可能に形成されているとよい。
上記のように中空板材80を折り曲げて第2保護部40を形成する場合、組み立て後に対向することになる2面の中間部分の少なくとも一部を切除するなどすることで、第1保護部30を形成することができる。これにより、実施形態に係るプロテクタ20を一枚の中空板材80で形成することができる。
第1実施形態に係る電線モジュール10によると、電線12の周囲のうち1方又は互いに対向する2方を部分的に囲むと共に、曲げ容易に形成された第1保護部30を含むプロテクタ20を備えるため、プロテクタ20が第1保護部30で曲げ容易となる。特に、ここでは、第1保護部30に周方向で対向する2方を囲んでいるため、第1保護部が、周方向の3方を囲む態様で形成されている場合に比べて第1保護部30の保護性能の低下を抑えつつ、プロテクタ20を曲げ容易とすることができる。
また、プロテクタ20が、その長手方向に沿って第1保護部30に連なるように、電線12の周囲のうち3方又は4方を囲む態様で形成され、経路規制可能な第2保護部40を含むため、電線12のうち経路規制したい部分を第2保護部40で保護するとともに、曲げたい部分を第1保護部30で保護することによって、プロテクタ20の経路規制の性能を有しつつ、プロテクタ20を曲げ容易とすることができる。
また、第1保護部30に周方向で対向する位置に2つの開口32が形成されているため、プロテクタ20を軽量化することができる。
{変形例}
次に、第1実施形態に係る電線モジュール10の変形例について説明する。図5は、第1実施形態に係る電線モジュール10の変形例を示す斜視図である。変形例に係る電線モジュール10Aは、プロテクタ20Aの第1保護部30Aの形状が第1実施形態に係る電線モジュール10のプロテクタ20の第1保護部30の形状とは異なる。なお、本変形例の説明において、第1実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する(以下の各実施形態及び変形例でも同様)。
具体的には、プロテクタ20Aの第1保護部30Aは、曲げ変形容易な変形容易部を含む。ここでは、第1保護部30Aは、全体として変形容易部として形成され、電線12の長手方向に沿って曲げ容易に形成されている。より具体的には、第1保護部30Aには、平板に変わり、蛇腹状の波板が用いられている。もっとも、第1保護部30Aが全体として変形容易部として形成されることは必須ではなく、第1保護部の少なくとも一部に変形容易部が設けられていればよい。
波板は、中空板材80の介在部85のような形状に形成されている。より詳細には、波板は、山部と谷部とが波状に連続する形状に形成されている。山部の延在方向と谷部の延在方向とは、平行な位置関係にあり、従って、波板を平面視すると、複数の山部と複数の谷部とが交互に並列状に形成された構成とされている。山部の頂部と谷部の底部とは、湾曲していてもよいし、所定の角度をなして曲がっていてもよい。
この波板の山部と谷部とが交互に連続する方向が第1保護部30Aの延在方向、つまり、プロテクタ20A内に収められる電線12の長手方向になるように、電線12に対して取り付けられている。これにより、第1保護部30Aは、電線12の長手方向に沿って、より曲げ容易に形成されている。
もっとも、変形容易部の構成としては、波板に限られるものではない。例えば、中空板材のうち中空構造の延在方向がプロテクタの長手方向、つまり、電線12の長手方向に直交するように、中空板材を材料として、プロテクタを形成することが考えられる。具体的には、中空板材80Bを材料としてプロテクタを形成する場合に、複数の介在部85Bが並列に並ぶ方向が第1保護部の長手方向となるようにプロテクタを形成することで、第1保護部が曲げ容易となる。
なお、このような蛇腹形状は、第1保護部30Aに複数の折り目34が設けられるとともに、当該複数の折り目34が山折りの折り目と谷折りの折り目とから成り、それらが交互に並んでいるものととらえることもできる。
変形例に係る電線モジュール10Aによると、第1保護部30Aの対向する2面を変形容易部とすることで、電線モジュール10Aを第1保護部30Aで容易に曲げることができる。
{第2実施形態}
次に、第2実施形態に係る電線モジュール10Bについて説明する。図6は、第2実施形態に係る電線モジュール10Bを示す斜視図である。第2実施形態に係る電線モジュール10Bは、プロテクタ20Bの第1保護部30Bの形状が第1実施形態に係る電線モジュール10のプロテクタ20の第1保護部30の形状とは異なる。
具体的には、プロテクタ20Bの第1保護部30Bは、1面で構成されている。より具体的には、ここでは、プロテクタ20Bは、断面が四角形の筒状に形成されている。そして、1面を残して、他の3面の部分が開口している。つまり、第1保護部30Bには、開口32Bが1つだけ形成されているがその開口32Bが3面分に相当する。このため、ここでは、第1保護部30Bは、1つの平板が電線12を囲むように形成されている。また、ここでは、第1保護部30Bには、第1保護部30と同様に、折り目34が設けられている。これにより、第1保護部30Bも曲げ容易となる。
第2実施形態に係る電線モジュール10Bによると、プロテクタ20Bの第1保護部30Bが、1面で構成されているため、プロテクタ20Bを軽量化することができる。このような第1保護部30Bは、電線12に対して干渉する恐れのある部材が、電線12の周方向に対して1方向にのみ存在する箇所に配設される電線12に取り付けられるとよい。
また、プロテクタ20Bの第1保護部30Bが、1面で構成されているため、2面構成されている場合に比べて比較的曲げ容易となる。特にこの第1保護部30Bに第1実施形態の変形例に係る電線モジュール10Aの第1保護部30Aに適用されているような変形容易部を採用することで、曲げ性能を向上させることができる。
{変形例}
次に、第2実施形態に係る電線モジュール10Bの変形例について説明する。図7は、第2実施形態に係る電線モジュール10Bの変形例を示す斜視図である。変形例に係る電線モジュール10Cは、プロテクタ20Cの第1保護部30Cの形状が第2実施形態に係る電線モジュール10Bのプロテクタ20Bの第1保護部30Bの形状とは異なる。
具体的には、プロテクタ20Cの第1保護部30Cは、長手方向の寸法がわずかな量に設定されている。つまり、第1保護部30Cは、第2保護部40の中間部分にスリットが入れられ、このスリットが3面分の開口32Cに相当するような形状に形成されている。
変形例に係る電線モジュール10Cによると、第1保護部30Cが、第2保護部40の中間部分にスリットが入れられたような形状に形成されているため、製造が容易となり、製造に係るコストを抑えることができる。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10,10A,10B,10C 電線モジュール
12 電線
20,20A,20B,20C プロテクタ
30,30A,30B,30C 第1保護部
32,32B 開口
34 折り目
40 第2保護部
80,80A,80B 中空板材

Claims (2)

  1. 少なくとも1本の電線と、
    前記電線の周囲のうち1方又は互いに対向する2方を部分的に囲むと共に、曲げ容易に形成された第1保護部と、その長手方向に沿って前記第1保護部に連なるように、前記電線の周囲のうち3方又は4方を囲む態様で形成され、経路規制可能な第2保護部と、を含むプロテクタと、
    を備え、
    前記プロテクタは、中空板材を材料として形成され、
    前記第1保護部は、その長手方向が前記中空板材の中空構造の延在方向と直交するように形成されている、電線モジュール。
  2. 請求項1に記載の電線モジュールであって、
    前記第1保護部には、その長手方向と角度をなす方向に沿って形成された折り目が、少なくとも1つ設けられている、電線モジュール。
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