JP2014121227A - 経路規制部品およびそれを用いたワイヤハーネスの配索構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】非常に簡単且つ小型な構造でワイヤハーネスの経路を規制することができる、新規な構造の経路規制部品及びそれを用いたワイヤハーネスの配索構造を提供すること。
【解決手段】ワイヤハーネスに外挿された環状の山部20と谷部22が長さ方向に交互に設けられたコルゲートチューブ16に対して装着されることにより、ワイヤハーネスの経路を規制する経路規制部品10であって、コルゲートチューブ16の長さ方向に延びて湾曲変形可能な帯状板部12と、帯状板部12の表面に突設されてコルゲートチューブ16の谷部22に嵌め込まれる複数の突条14と、を備えており、複数の突条14が、帯状板部12の幅方向に延出している一方、コルゲートチューブ16の谷部22と同一ピッチで帯状板部12の長手方向に並設されるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車に配索されるワイヤハーネスの経路を規制する経路規制部品と、かかる経路規制部品を用いたワイヤハーネスの配索構造に関するものである。
従来から、自動車の内部には、バッテリーと各種電装品間を接続する多数の電線が適宜束ねられたワイヤハーネスが配索されている。かかるワイヤハーネスは、コルゲートチューブ等の保護部材が被せられた状態で、自動車内の適所に設けられた複数の固定点において、クリップ等の固定部材を介して固定されている。
ところで、ワイヤハーネス自体は、多数の電線束を結束テープにより手作業で結束して形成されていることから、長さ寸法において比較的大きな誤差が生じることが予測される。従って、図6(a)に示すように、自動車内におけるワイヤハーネス1の固定点A,B間の距離:L1に対してある程度の余長:αを持ってワイヤハーネス1における固定用クリップ間の長さ:L2(=L1+ α)が決定されており、各固定点へのワイヤハーネス1の固定が確実に行い得るようにされている。
ところが、ワイヤーハーネス1の寸法誤差により、固定用クリップ間の長さ:L2が寸法公差内で最大となるような場合やワイヤーハーネス1の曲がり癖の個体差により他部材3に近づく方向に湾曲しているような場合には、図6(b)に示すように、固定点A,B間に配索されたワイヤハーネス1が、他部材3に干渉するおそれが高くなる。
そこで、特開2012−205418号公報(特許文献1)に記載されているように、所定形状のプロテクタ内にコルゲートチューブが外挿されたワイヤハーネス1を挿通してワイヤハーネス1の変形を規制して、ワイヤハーネス1が他部材3と干渉する不具合を防止する対策が広く採用されている。
しかしながら、特定形状を有する専用のプロテクタを採用する対策では、製造工程や作業工程の増加によるコスト高が避けられず、好ましい対策とは言い難かった。しかも、比較的大きな部品であるプロテクタを採用することにより、ワイヤハーネス全体の重量が増加して、近年の車両軽量化の要求に十分に対応できない場合もあった。また、軸方向の圧縮変形力が作用した場合、コルゲートチューブの板厚が一定であることから、ワイヤハーネスの変形を所望の方向に規制することは困難であった。
また、固定点A,B間において、他部材3と干渉しない位置にワイヤハーネス1の新たな固定点を追加することも考えられるが、車両側に新たに固定点を追加することは、開発末期や車載時での対応が極めて困難であり、確実な対策とは言い難かった。
特開2012−205418号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、非常に簡単且つ小型な構造でワイヤハーネスの経路を規制することができる、新規な構造の経路規制部品を提供することにある。
さらに本発明は、かかるワイヤハーネスの経路規制部品を用いた、ワイヤハーネスの配設構造を提供することも、目的とする。
経路規制部品に関する本発明の第一の態様は、ワイヤハーネスに外挿された環状の山部と谷部が長さ方向に交互に設けられたコルゲートチューブに対して装着されることにより、ワイヤハーネスの経路を規制する経路規制部品であって、前記コルゲートチューブの長さ方向に延びて湾曲変形可能な帯状板部と、前記帯状板部の表面に突設されて前記コルゲートチューブの前記谷部に嵌め込まれる複数の突条と、を備えており、前記複数の突条が、前記帯状板部の幅方向に延出している一方、前記コルゲートチューブの前記谷部と同一ピッチで前記帯状板部の長手方向に並設されていることを特徴とする。
本態様によれば、経路規制部品の帯状板部に突設された複数の突条をコルゲートチューブの谷部に嵌め込むことにより、当該経路規制部品が装着されたコルゲートチューブの軸直方向一方の側の谷部の空間領域が突条によって埋められて、経路規制部品の装着部位における軸直方向の曲げ剛性が高くされることとなる。すなわち、経路規制部品の装着部位において、コルゲートチューブの軸直断面における板厚を他の部分に比して厚くすることができる。その結果、ワイヤハーネスを2つの固定点間に装着するためにコルゲートチューブに軸方向の圧縮力が加わった際に、経路規制部品が装着された箇所において、コルゲートチューブの湾曲方向が、経路規制部品が装着された軸直方向の一方の側と対向する他方の側に規制されることとなる。
このように、経路規制部品を装着して谷部に突条を嵌め込む簡単な構造により、ワイヤハーネスの湾曲方向を確実に制御することが可能となり、ワイヤハーネスの経路を所望の方向に規制できる。従って、例えば、コルゲートチューブが外挿されたワイヤハーネスが、長さ方向に相互に離隔した2つの固定点の間に余長をもって配索されている場合に、ワイヤハーネスが干渉するおそれのある他部材が存在する側へのワイヤハーネスの湾曲を防止するように経路規制部品を装着するだけで、他部材との干渉を防止することができるのである。それ故、従来採用されていたプロテクタに比して、非常に簡単且つ小型な構造でワイヤハーネスの経路を確実に規制でき、ワイヤハーネス全体の軽量化にも寄与できるのである。
経路規制部品に関する本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載の経路規制部品において、前記コルゲートチューブの前記谷部に対して、前記突条が嵌め込まれた状態の縦断面において、前記谷部の80%以上の領域が前記突条により埋められるようになっているものである。
本態様によれば、突条により谷部の空間の80%以上が埋められることから、より確実に経路規制部品が装着された側における軸直方向の曲げが規制され、ワイヤハーネスの経路の規制を確実に行い得る。なお、より好ましくは、谷部の90%以上、より好ましくは95%以上の領域が突条により埋められることが望ましい。
経路規制部品に関する本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に記載の経路規制部品において、前記複数の突条の数が2〜10個であるものである。
本態様によれば、経路規制部品を、好ましくは2〜10個、より好ましくは2〜5個の突条で小型に構成しても確実にワイヤハーネスの湾曲方向を制御でき、経路を規制できる。すなわち、コルゲートチューブが外挿されたワイヤハーネスが、長さ方向に相互に離隔した2つの固定点の間に余長をもって配索されている場合に、2〜10個の突状を有する比較的小型の経路規制部品を用いても、ワイヤハーネスの余長による湾曲の方向の癖付けは十分に可能である。それ故、ワイヤハーネスの経路規制を確実に行いつつ、経路規制部品の小型化、低コスト化、さらにはワイヤハーネス全体の軽量化を一層有利に実現できるのである。
ワイヤハーネスの配索構造に関する本発明の第一の態様は、環状の山部と谷部が長さ方向に交互に設けられたコルゲートチューブが外挿されたワイヤハーネスが、前記長さ方向に相互に離隔した2つの固定点の間に余長をもって配索されている一方、前記第一乃至第三の何れかの態様に記載の経路規制部品が、前記コルゲートチューブにおける軸直方向で対向する一方の部位に対して装着されていると共に、前記軸直方向で対向する他方の部位と前記一方の部位との板厚差により、前記固定点間の前記ワイヤハーネスの湾曲方向が規制されて該ワイヤハーネスの経路が規制されていることを特徴とする。
本態様によれば、コルゲートチューブが外挿されたワイヤハーネスが、前記長さ方向に相互に離隔した2つの固定点の間に余長をもって配索されている場合に、経路規制部品が装着された部位と軸直方向で対向する他方側との板厚差により、板厚の小さな他方の側を屈曲させることができる。それ故、干渉が考えられる周辺の他部材に向かう湾曲を規制するように、適所に経路規制部品を装着するだけで、ワイヤハーネスの経路規制が実現されて、他部材との干渉を有利に防止することができるのである。
ワイヤハーネスの配索構造に関する本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のワイヤハーネスの配索構造において、前記2つの固定点の少なくとも一方において、前記コルゲートチューブを固定するための固定部材が、前記コルゲートチューブに装着された前記経路規制部品の外面に装着されているものである。
本態様によれば、コルゲートチューブが、経路規制部品が装着された箇所において、固定部材に外挿されて固定点に固定されている。これにより、固定点と固定点から延出するコルゲートチューブの間に隙間を設けることなく経路規制部品を設けることができる。従って、固定点に固定されたワイヤハーネスの湾曲方向を一層確実に規制することができる。
本発明においては、経路規制部品に突設された複数の突条をコルゲートチューブの谷部に嵌め込むことにより、コルゲートチューブの湾曲方向を、経路規制部品が装着された側と対向する他方の側に規制することができる。これにより、従来採用されていたプロテクタに比して、非常に簡単且つ小型な構造でワイヤハーネスの経路を確実に規制でき、ワイヤハーネス全体の軽量化にも寄与できる。また、干渉を避けたい他部材に向かうワイヤハーネスの湾曲を規制するように、コルゲートチューブの適所に経路規制部品を装着するだけで、所望のワイヤハーネスの配索構造を軽量且つコンパクトに実現できる。
本発明の一実施形態としての経路規制部品の斜視図。 図1に示す経路規制部品を用いたワイヤハーネスの配索構造を示す側面図((a)上方に変形、(b)下方に変形)。 図2の要部拡大側面図。 図1に示す経路規制部品を用いたワイヤハーネスの別の配索構造を示す側面図。 図1に示す経路規制部品を用いたワイヤハーネスのさらに別の配索構造を示す側面図。 従来のワイヤハーネスの配索構造を示す側面図((a)上方に変形、(b)下方に変形)。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1に、本発明の一実施形態としてのワイヤハーネスの経路を規制する経路規制部品10の斜視図を示す。経路規制部品10は、湾曲変形可能な矩形状の帯状板部12と、帯状板部12の表面に突設されて帯状板部12の幅方向全体に亘って延びる略矩形断面形状の複数の突条14、が長手方向に並列配置された構造とされている。経路規制部品10は、例えば、ポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)又はABS樹脂などの合成樹脂材料からなる一体成形部材であり、長手状に連続したベルト状部材として有利に形成することができる。そして、かかるベルト状部材を任意の長さにカット(本実施形態では3つの突条14を含むようにカット)して用いることができる。
次に、図2に、図1に示す経路規制部品10を用いたワイヤハーネス15の配索構造を説明するための側面図を示す。ここで、ワイヤハーネス15は、図示しない電線束がビニールテープ等の結束テープにより結束されて構成されている。かかるワイヤハーネス15は、保護部材のコルゲートチューブ16が外挿された状態で、自動車内の適所に設けられた長さ方向に相互に離隔した2つの固定点A,Bにおいて、クリップ等の固定部材18を介して固定されている。コルゲートチューブ16は中空筒体構造とされている一方、外周面には、環状に延びる山部20と谷部22が長さ方向に交互に設けられた構造とされている。コルゲートチューブ16には、その長さ方向全長に亘って図示しない一本のスリットが設けられており、スリットによる開口部からワイヤハーネス15が挿し入れられるようになっている。
図2(a)(b)に示すように、本実施形態においても、図6(a)に示す従来例の場合と同様に、自動車内における2つの固定点A,B間の距離:L1に対してある程度の余長:αを持って、コルゲートチューブ16が外挿されたワイヤハーネス15の固定用クリップ間の長さ:L2(=L1+ α)が決定されている。これにより、各固定点へのワイヤハーネス15(コルゲートチューブ16)の固定が確実に行い得るようにされている。なお、図2,図4,図5においては、理解を容易とするために、固定点A,B間の距離:L1は実際よりも短くした態様で図示している。
また、本実施形態においては、図2(a)(b)に示すように、各固定点A,Bに近接したコルゲートチューブ16の外周面に対して、他部材24と軸直方向で対向する一方の部位26に経路規制部品10が装着されている。経路規制部品10は、帯状板部12がコルゲートチューブ16の長さ方向に延びるように配置される一方、帯状板部12の表面に突設された3つの突条14が、コルゲートチューブ16の谷部22に嵌め込まれる。ここで、3つの突条14のピッチ:P1は、コルゲートチューブ16の谷部22のピッチ:P2と同一のピッチ(P1=P2)で帯状板部12の長手方向に並設されており、連続する3つの谷部22に対して3つの突条14が嵌め入れられるようになっている(図3参照)。そして、コルゲートチューブ16に嵌め込まれた経路規制部品10は、ビニールテープ等の結束テープ28によりコルゲートチューブ16上に結束・固定される。
図3は、コルゲートチューブ16の外周面に装着された経路規制部品10近傍の要部拡大側面図である。ここで、領域Cは、その領域の縦断面図を表したものである。図3に示すように、経路規制部品10の各突条14の帯状板部12からの突出高さ寸法:Hは、コルゲートチューブ16の各谷部22の深さ寸法:Dと略同一か僅かに小さくされている。また、各突条14の幅寸法:W1は,各谷部22の幅寸法:W2より僅かに小さくされている。要するに、各突条14は、各谷部22よりも僅かに小さな略矩形断面形で幅方向に延出しており、各谷部22の空間が各突条14により埋められるようになっている。なお、突条14の先端部がテーパ形状とされており、突条14の谷部22への挿入がスムーズにいくようにされている。領域Cから明らかなように、コルゲートチューブ16の谷部22に対して、突条14が嵌め込まれた状態の縦断面において、かかる谷部22の95%以上の領域が突条14により埋められている。これにより、コルゲートチューブ16の軸直断面において、コルゲートチューブ16の板厚を経路規制部品10の装着部位において他の部位よりも厚くすることができ、経路規制部品10の装着部位における軸直方向の曲げ剛性が高くなる。従って、図2(a)(b)に示すように、ワイヤハーネス15を2つの固定点A,B間に装着するためにコルゲートチューブ16に軸方向の圧縮力が加わった際に、経路規制部品10が装着された箇所において、コルゲートチューブ16の湾曲方向が、経路規制部品10が装着された軸直方向の一方の部位26と対向する他方の部位30に規制されることとなる。
より詳細には、先ず、図2(a)を用いて、ワイヤハーネス15に強い曲がり癖がなく比較的まっすぐに延長している場合を説明する。このような曲がり癖のないワイヤハーネス15に外挿されたコルゲートチューブ16に固定点A,B間への装着時の軸方向の圧縮力が加わると、経路規制部品10が装着されたコルゲートチューブ16の一方の部位26は略変形しないものの、経路規制部品10が装着された一方の部位26と対向する板厚の薄い他方の部位30に軸直方向に屈曲する力が加わり、固定点A,B間のコルゲートチューブ16が、他方の部位30側に湾曲するように変位を規制することができる。一方、図2(b)には、ワイヤハーネス15に他部材24に近接する方向への強い曲がり癖がある場合が示されている。この場合、ワイヤハーネス15の強い曲がり癖により、固定点A,B間のコルゲートチューブ16は、中央部分が他部材24側へ湾曲変位するものの、経路規制部品10が装着されたコルゲートチューブ16の一方の部位26の板厚(曲げ剛性)が大きくされていることから、経路規制部品10が装着された部分の他部材24側への湾曲が規制されてストレートに保持することができる。従って、ストレートに保持される経路規制部品10の装着部位の長さ分だけ、固定点A,B間のコルゲートチューブ16の変位幅(振幅)を小さくでき、その結果、他部材24との当接を回避するように、ワイヤハーネス15の経路規制を行うことができるのである。
以上のように、コルゲートチューブ16が外挿されたワイヤハーネス15が、長さ方向に相互に離隔した2つの固定点A,Bの間に余長をもって配索されている場合に、経路規制部品10が装着された一方の部位26と軸直方向で対向する他方の部位30への屈曲を誘導することができる。また、経路規制部品10による屈曲方向の規制力よりもワイヤハーネス15自体の反対方向への曲がり癖が強い場合であっても、経路規制部品10の装着部位自体の装着部位側への屈曲は規制されることから、固定点A,B間のコルゲートチューブ16の変位幅を小さく規制することができ、他部材24との当接を回避することができる。
このように、経路規制部品10を装着して谷部22に突条14を嵌め込む簡単な構造により、ワイヤハーネス15(コルゲートチューブ16)の湾曲方向を確実に制御することが可能となり、ワイヤハーネス15の経路を所望の方向に規制できる。従って、例えば、コルゲートチューブ16が外挿されたワイヤハーネス15が、長さ方向に相互に離隔した2つの固定点A,Bの間に余長をもって配索されている場合に、ワイヤハーネス15が干渉するおそれのある他部材24が存在する側へのワイヤハーネス15の湾曲を防止するように経路規制部品10を装着するだけで、他部材24との干渉を防止することができるのである。それ故、従来採用されていたプロテクタに比して、非常に簡単且つ小型な構造でワイヤハーネス15の経路を確実に規制でき、ワイヤハーネス15全体の軽量化にも寄与できるのである。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、突条14により谷部22の空間の95%以上が埋められていたが、80%以上が埋められていれば、確実に経路規制部品10が装着された側における軸直方向の曲げ規制効果を有利に得ることができる。なお、より好ましくは、谷部22の90%以上、より好ましくは95%以上の領域が突条14により埋められることが望ましい。
また、経路規制部品10は、3個の突条14で構成されていたが、これに限定されるものではなく、2つの固定点A,B間の距離等に応じて適宜に変更可能である。なお、好ましくは2〜10個、より好ましくは2〜5個の突条14で経路規制部品10を構成することにより、ワイヤハーネス15の湾曲方向を制御しつつ、ワイヤハーネス15全体の軽量化を図ることができる。要するに、固定点A,B間の距離や干渉を避けたい他部材24との離隔距離に応じて、ベルト状部材を任意の長さでカットすることで、適切な経路規制部品を得ることができる。
次に、図4(a)(b)に、図1に示す経路規制部品10を用いたワイヤハーネス15の別の配索構造を説明するための側面図を示す。本実施形態は、コルゲートチューブ16の外周面に対して、他部材24と軸直方向で対向する一方の部位26の反対側の他方の部位30に経路規制部品10を装着したものである。図2(a)(b)に示す経路規制部品10と同様に、突条14を谷部22に嵌め込み、ビニールテープ等の結束テープ28によりコルゲートチューブ16上に結束・固定されている。
本実施形態においても、図4(a)に示すように、ワイヤハーネス15に強い曲がり癖がない場合は、2つの固定点間に装着する際にコルゲートチューブ16に軸方向の圧縮力が加わることで、経路規制部品10が装着された他方の部位30と軸直方向で対向する板厚の薄い一方の部位26側に軸直方向に屈曲する力が加わり、固定点A,B間のコルゲートチューブ16の他部材24から離隔する側に湾曲が規制される。また、図4(b)に示すように、ワイヤハーネス15に他部材24に近接する方向への強い曲がり癖がある場合には、その曲がり癖により、固定点A,B間のコルゲートチューブ16は他部材24側へ湾曲変形するものの、経路規制部品10が装着された部分の他部材24側への湾曲が規制されてストレートに保持されている。従って、ストレートに保持される経路規制部品10の長さ分だけ、固定点A,B間のコルゲートチューブ16の変位を小さくでき、その結果、他部材24との当接を回避できる。以上のことにより、干渉が考えられる周辺の他部材24から離隔する方向の湾曲のみが可能となり、他部材24に向かう湾曲を規制できるのである。
また、図5に、図1に示す経路規制部品10を用いたワイヤハーネス15のさらに別の配索構造を説明するための側面図を示す。本実施形態では、固定点A,Bにおいて、コルゲートチューブ16を固定するための固定部材18が、コルゲートチューブ16に装着された経路規制部品10の外面に装着されている。すなわち、コルゲートチューブ16が、経路規制部品10が装着された箇所において、クリップ等の固定部材18に結束され、図示しない車体等の固定点A,Bに固定されているのである。
本実施形態においては、図2(a)(b)に示した配索構造と同様に、コルゲートチューブ16の湾曲方向を規制して、他部材24との干渉を防止することができる。特に、固定点A,Bから連続して経路規制部品10がコルゲートチューブ16の延出方向に延び出して装着されており、固定点A,Bと経路規制部品10の間に隙間を設けることなく、コルゲートチューブ16に対して経路規制部品10を装着することができる。従って、固定点A,Bと経路規制部品10の隙間部分におけるコルゲートチューブ16の屈曲をも確実に規制することができ、固定点A,B間のワイヤハーネス15の変位を一層有利に規制することができ、他部材24との干渉を一層有利に防止することができる。
10:経路規制部品、12:帯状板部、14:突条、15:ワイヤハーネス、16:コルゲートチューブ、18 固定部材、20:山部、22:谷部、26:一方の部位、30:他方の部位

Claims (5)

  1. ワイヤハーネスに外挿された環状の山部と谷部が長さ方向に交互に設けられたコルゲートチューブに対して装着されることにより、ワイヤハーネスの経路を規制する経路規制部品であって、
    前記コルゲートチューブの長さ方向に延びて湾曲変形可能な帯状板部と、
    前記帯状板部の表面に突設されて前記コルゲートチューブの前記谷部に嵌め込まれる複数の突条と、を備えており、
    前記複数の突条が、前記帯状板部の幅方向に延出している一方、前記コルゲートチューブの前記谷部と同一ピッチで前記帯状板部の長手方向に並設されている
    ことを特徴とする経路規制部品。
  2. 前記コルゲートチューブの前記谷部に対して、前記突条が嵌め込まれた状態の縦断面において、前記谷部の80%以上の領域が前記突条により埋められるようになっている請求項1に記載の経路規制部品。
  3. 前記複数の突条の数が2〜10個である請求項1又は2に記載の経路規制部品。
  4. 環状の山部と谷部が長さ方向に交互に設けられたコルゲートチューブが外挿されたワイヤハーネスが、前記長さ方向に相互に離隔した2つの固定点の間に余長をもって配索されている一方、
    請求項1〜3の何れか1項に記載の経路規制部品が、前記コルゲートチューブにおける軸直方向で対向する一方の部位に対して装着されていると共に、前記軸直方向で対向する他方の部位と前記一方の部位との板厚差により、前記固定点間の前記ワイヤハーネスの湾曲方向が規制されて該ワイヤハーネスの経路が規制されている
    ことを特徴とするワイヤハーネスの配索構造。
  5. 前記2つの固定点の少なくとも一方において、
    前記コルゲートチューブを固定するための固定部材が、前記コルゲートチューブに装着された前記経路規制部品の外面に装着されている請求項4に記載のワイヤハーネスの配索構造。
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