JP2016036201A - 電線モジュール - Google Patents

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芳正 水野
Yoshimasa Mizuno
芳正 水野
平井 宏樹
Hiroki Hirai
宏樹 平井
泰行 山本
Yasuyuki Yamamoto
泰行 山本
学 上里
Manabu Kamisato
学 上里
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

【課題】プロテクタにカバーを別途に設けずとも、乗員に踏まれた場合などにプロテクタが傷つくことを抑制することができる技術を提供することを目的とする。【解決手段】電線モジュール10は、少なくとも1本の電線12と、前記電線12の長手方向中間部分を収容可能なプロテクタ20と、を備える。プロテクタ20は、底部22と、前記底部22に立設された一対の側壁部24,26とを含み、前記底部22の幅方向に直交する方向に沿った前記側壁部24,26の高さが低くなるように弾性変形可能な変形容易部30が前記側壁部24,26に形成されている。【選択図】図1

Description

この発明は、電線に取り付けられるプロテクタに関する。
車両等に搭載される電線には、経路規制及び保護等を目的として、その周囲にプロテクタが取り付けられることがある。このようなプロテクタが例えば、特許文献1に開示されている。
特許文献1は、ワイヤーハーネスを収容するプロテクタ本体と、前記プロテクタ本体の開口部を塞ぐ蓋部と、を備えるプロテクタを開示している。
特開2012−239343号公報
ところで、車両の床下等に配設される電線に取り付けられるプロテクタは、その配設箇所によっては、乗員に踏まれることに起因する力がかかることで、一部が割れる等、傷つく恐れがある。この際に、従来は、乗員に踏まれることに起因する力を受けるカバーをプロテクタに別途に取り付けると共に当該カバーの剛性を高くすることで、プロテクタが傷つくことを抑制していた。
しかしながら、プロテクタにカバーを別途に取り付けることで、この分のコスト及び重量等が増大する恐れがあった。さらに、カバーの剛性を高めるためには、カバーを剛性の高い材料で形成する、又は、カバーの厚みを厚くするなどの特別な処理が必要であり、この点においてもコスト又は重量等が増大する恐れがあった。
そこで、本発明は、プロテクタにカバーを別途に設けずとも、乗員に踏まれた場合などにプロテクタが傷つくことを抑制することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る電線モジュールは、少なくとも1本の電線と、底部と、前記底部に立設された一対の側壁部とを含み、前記底部の幅方向に直交する方向に沿った前記側壁部の高さが低くなるように弾性変形可能な変形容易部が前記側壁部に形成され、前記電線の長手方向中間部分を収容可能なプロテクタと、を備える。
第2の態様に係る電線モジュールは、第1の態様に係る電線モジュールであって、前記側壁部に、その立設方向に沿って前記変形容易部に連なるように前記変形容易部よりも弾性変形し難い硬質部が形成されている。
第3の態様に係る電線モジュールは、第1又は第2の態様に係る電線モジュールであって、前記変形容易部は、山部と谷部とが前記底部の幅方向に直交する方向に沿って連続する蛇腹部を含む。
第4の態様に係る電線モジュールは、第1〜第3のいずれか1つの態様に係る電線モジュールであって、前記プロテクタは、中空板材又は不織布を材料として形成されている。
第1〜第4の態様に係る電線モジュールによると、底部の幅方向に直交する方向に沿った側壁部の高さが低くなるように弾性変形可能な変形容易部が側壁部に形成されているため、プロテクタにカバーを別途に設けずとも、乗員に踏まれることに起因する力がかかった場合などに変形容易部が弾性変形することによってプロテクタが傷つくことを抑制することができる。
特に、第2の態様に係る電線モジュールによると、側壁部に、その立設方向に沿って変形容易部に連なるように変形容易部よりも弾性変形し難い硬質部が形成されているため、プロテクタの箱形状を保つことができる。
特に、第3の態様に係る電線モジュールによると、変形容易部は山部と谷部とが底部の幅方向に直交する方向に沿って連続するように形成された蛇腹部を含むため、簡易な構造で変形容易部を設けることができる。
特に、第4の態様に係る電線モジュールによると、プロテクタは、中空板材又は不織布を材料として形成されているため、電線モジュールを軽量化することができる。
実施形態に係る電線モジュールを示す斜視図である。 第1の例に係る中空板材の部分切欠き斜視図である。 第2の例に係る中空板材の部分切欠き斜視図である。 第3の例に係る中空板材の部分切欠き斜視図である。 プロテクタに電線を収容する様子を示す説明図である。 電線モジュールに踏まれる力がかかった際の様子を説明する説明図である。
{実施形態}
以下、実施形態に係る電線モジュール10について説明する。図1は、実施形態に係る電線モジュール10を示す斜視図である。
実施形態に係る電線モジュール10は、電線12と、プロテクタ20とを備える。
電線12は、少なくとも1本含まれていればよい。電線12は、その中間部分がプロテクタ20の内部に収容されている。電線12は、芯線の外周に樹脂が押出被覆等されることで被覆部が形成された構成とされている。ここでは、複数の電線12が束ねられた電線束の例で説明する。なお、電線束には、光ファイバ等が電線12に沿って配設されていてもよい。電線12は、車両等の配設対象箇所に配設された状態で、車両等に搭載された各種電気機器同士を電気的に接続するものとして用いられる。なお、図1、図5及び図6では、電線束の概形が描かれている。
プロテクタ20は、電線12の長手方向中間部分を収容可能に形成されている。プロテクタ20は、電線12を外部(例えば、電線12の配索経路の周辺にある部材のエッジ部分)から保護する役割、電線12を所定の配線経路に沿って規制する役割、あるいは、電線12の断面形状を配線経路における経路スペースに応じた形状に維持する役割等を果たす。ここでは、プロテクタ20は、複数の板状部分の間に中空構造が形成された中空板材80を、筒状に折り曲げることよって形成されている。
<中空板材80>
ここで、中空板材80の構成について先に説明する。図2は、第1の例に係る中空板材80の部分切欠き斜視図である。
中空板材80は、一対の板状部81,83と、当該一対の板状部81,83の間に挟み込まれて介在する介在部85とを備えている。
板状部81,83および介在部85の材質は、特に限定されないが、例えば、PP(ポリプロピレン)等のプラスチック樹脂、紙、又は、これらの組み合わせ等が考えられる。板状部81,83および介在部85のうち少なくとも1つが紙によって形成される場合には、その表面に撥水処理等が施されることが好ましい。
板状部81,83は、平板状に形成されている。介在部85は、板状部81,83の双方に連結されている。すなわち、板状部81,83が、介在部85を介して、所定の間隔をあけた状態で連結されている。
介在部85は、凹凸形状を呈する板状に形成された部材である。かかる介在部85が、板状部81,83の間に挟み込まれた状態で、それぞれの内向き面に接合されている。板状部81,83及び介在部85の接合は、例えば、接着剤、粘着剤等によって行われる。これによって、介在部85が呈する凹凸形状に応じた中空構造が、一対の板状部81,83の間に形成される。
介在部85は、山部87aと谷部87bとが波状に連続する形状に形成されている。山部87aの延在方向と谷部87bの延在方向とは、平行な位置関係にあり、従って、介在部85を平面視すると、複数の山部87aと複数の谷部87bとが交互に並列状に形成された構成とされている。山部87aの頂部と谷部87bの底部とは、湾曲していてもよいし、所定の角度をなして曲がっていてもよい。
そして、介在部85が板状部81,83の間に挟み込まれ、谷部87bの底部の下面と板状部83とが接合されると共に、山部87aの頂部の上面と板状部81とが接合されている。
このような中空板材80は、板状部81,83が間隔をあけて、介在部85によって連結されているため、曲がり難い。また、板状部81,83間に介在部85が介在しているため、当該介在部85によっても中空板材80が曲がり難くかつ凹み難いように補強される。特に、本例では、山部87a及び谷部87bの延在方向において、中空板材80が曲がり難くなっている。このため、本中空板材80は、強度的に優れる。
また、中空板材80の板状部81,83の間に中空構造が形成されている分、プロテクタ20の軽量化及び材料費の低減を図ることもできる。
上記中空板材80の一製造例について説明しておく。
介在部85は、例えば、平板状の部材を、凹凸面を有するプレス型の間に挟み込むことで形成することができる。例えば、帯状をなす平板状の部材を所定の搬送路に沿って連続的に供給すると共に、当該搬送路に沿って一対のローラを配設する。この一対のローラの表面には、凹凸形状を形成しておく。そして、帯状をなす平板状の部材を所定の搬送路に沿って搬送しつつ、当該平板状の部材を一対のローラで連続的に挟み込んでいくことで、介在部85を連続的に形成することができる。
また、上記所定の搬送路に沿って、一対のローラの下流側に、一対の帯状の板状部81,83を連続的に供給して、当該一対の帯状の板状部81,83の間に介在部85を順次挟み込んで接着剤等で接合していく。これによって、中空板材80を連続的に製造することができる。
なお、中空板材80に、電磁シールド部材が設けられていてもよい。電磁シールド部材としては、金属箔(アルミ箔)等を用いることができる。また、中空板材80に電磁シールド部材を取付ける構成としては、接着剤を用いた貼り合せ構成等を採用することができる。
中空板材80の少なくとも一部に電磁シールド部材を設けることで、中空板材80によって形成されるプロテクタ20内に収容される電線12を、電磁的に遮蔽することができる。なお、電磁シールド部材は、中空板材80の一方主面に設けられていれば、ワイヤーハーネスに対する電磁シールドを行える。
図3は、第2の例に係る中空板材80Aの部分切欠き斜視図である。中空板材80Aは、介在部85に代えて介在部85Aが用いられている点で、中空板材80とは異なっている。
すなわち、介在部85Aは、凹凸形状を呈する板状に形成された部材であり、具体的には、介在部85Aの平面視において点在するように複数の突部89が形成された構成とされている。ここでは、介在部85Aを平面視した状態において、複数の突部89が縦横に一定間隔で並ぶように形成されている。
突部89は、介在部85Aのうち平板状に延在する基板部91から一方主面側に突出するように形成されており、筒の上端部が閉じられた形状を呈している。ここでは、突部89は、上方に向けて徐々に狭まる形状、即ち、錐台形状に形成されている。突部89は、円錐台形状に形成されていてもよいし、角錐台形状に形成されていてもよいし、角錐台の角を丸めた形状に形成されていてもよい。
そして、介在部85Aが板状部81A,83Aの間に挟み込まれ、基板部91の下面が板状部83Aに接合され、突部89の頂部が上側の板状部81Aに接合されている。もちろん、基板部91の下面が板状部81Aに接合され、突部89の頂部が板状部83Aに接合されていてもよい。
このような中空板材80Aによると、上記中空板材80と同様に、強度的に優れ、かつ、軽量化を図ることができる。特に、中空板材80Aは,点在する複数の突部89を備えているため、曲がり難さの方向性を無くすことができる。
図4は、第3の例に係る中空板材80Bの部分切欠き斜視図である。
この中空板材80Bは、樹脂材料によって形成された部材であり、プロテクタ20の内側に面する板状部81Bと、プロテクタ20の外側に面する板状部83Bと、板状部81B,83Bの間に介在する複数の介在部85Bとを備えている。
図4に示されるように、中空板材80Bは、はしご状断面を有する形状に形成されている。具体的には、板状部81B,83Bは、平板状に形成されている。そして、板状部81B,83Bが、介在部85Bを介して間隔をあけた状態で連結されている。
そして、板状部81B,83Bの間に、複数の介在部85Bが相互間に間隔をあけた並列状態で設けられている。
各介在部85Bは、細長い板状に形成されており、両側の板状部81B,83Bに対して直交する姿勢で立設されている。板状部81B,83B及び介在部85Bは、一体成型されている。
このため、中空板材80Bを、介在部85Bの延在方向に対して直交する面で切断すると、その切り口が、一対の板状部81B,板状部83Bの間に複数の介在部85Bが延在するはしご状断面となっている。
このような中空板材80Bは、例えば、はしご状断面に応じた押出孔から樹脂を押出す押出成型装置によって、連続的に製造することができる。このため、中空板材80Bは、低コストで製造することが容易となっている。
このような中空板材80Bによっても、上記中空板材80と同様に、強度的に優れたものとすることができ、かつ、軽量化を図ることができる。また、このような中空板材80Bは、樹脂材料の押出成型によって効率よく製造できるというメリットもある。
なお、複数の介在部85Bは、板状部81B,83B間において、例えば、三角柱等の多角柱状の中空形状を形成するものであってもよい。特に、ハニカム構造を形成するものであれば、中空板材80Bの強度を高めることができる。
なお、中空板材80,80A,80Bの厚み寸法は、1.5mm〜15.0mm程度であることが好ましい。
また、中空板材80、80Bのように、空間が並列状に形成されたタイプについては、並列状に形成された空間を仕切る部分のピッチが、4mm〜20mm程度であることが好ましい。
さらに、中空板材80Aのように、点在する突部89によって中空構造が形成されているタイプでは、各突部のピッチが、2mm〜6mm程度であることが好ましい。
以上が、中空板材の説明である。上記のような中空板材をプラスチックダンボールと呼ぶこともある。なお、以下の説明においては、プロテクタ20は、第1の例に係る中空板材80で構成されているものとする。しかしながら、他の中空板材80A,80Bが採用された場合であっても、中空板材80を採用したときと同様に、プロテクタ20を構成できる。
中空板材80を材料としてプロテクタ20を形成することにより、以下の利点を得ることができる。即ち、中空板材80は、複数の板状部材が、中空構造を介して間隙を設けて配置されているため、曲がり難い。また、中空構造を形成する構造体によって、中空板材80の強度は優れたものとなっている。さらに、中空板材80は、中空構造を有するため、強度の割に比較的軽量である。また、中空板材80に使用される材料も、強度の割に少ない。このため、材料費を抑えることができる。
もっとも、プロテクタ20が中空板材80で形成されていることは必須ではない。プロテクタ20は、中空板材80の板状部のような平板で形成されていてもよい。また、プロテクタ20は、不織布等で形成されていてもよい。詳しくは変形例として後述する。
図1に戻って、プロテクタ20は、底部22と、底部22に立設された一対の側壁部24,26とを含む。さらにここでは、プロテクタ20は、蓋部50を含む。
底部22は、電線12の配設経路に沿った形状に形成される。ここでは底部22は、その長手方向に沿って直線状、つまり1次元状に形成されている。もっとも、底部22は、その長手方向に沿って一部が曲げられるなどすることにより、2次元状又は3次元状に形成される場合もあり得る。
側壁部24,26は、底部22に立設されている。ここでは、側壁部24,26は、底部22の幅方向端部から、底部22の幅方向に直交する方向に立設されている。もっとも、側壁部24,26の立設方向は、底部22の幅方向に対して斜めに延びる方向であることもあり得る。側壁部24,26には、変形容易部30が形成されている。また、ここでは、側壁部24,26には、硬質部40が形成されている。
変形容易部30は、底部22の幅方向に直交する方向に沿った側壁部24,26の高さが低くなるように弾性変形可能に形成されている。ここでは、変形容易部30は、蛇腹部32を含む。
蛇腹部32は、山部と谷部とが底部22の幅方向に直交する方向に沿って連続するように形成されている。
この山部同士及び谷部同士が近づくように弾性変形することで、蛇腹部32は全体として、縮むように弾性変形可能である。
このような蛇腹部32は、上記中空板材80を用いて以下のように形成することができる。
即ち、中空板材80を構成する一対の板状部のうち介在部と接していない部分に、山部87a及び谷部87bの延在方向に沿ってスリットを形成する等、折り癖を形成する。この折り癖を山部及び谷部が連続する方向に沿って、一対の板状部に交互に形成していく。これにより、中空板材80を用いて蛇腹部32を形成することができる。
もっとも、変形容易部30が蛇腹部32を含むことは必須ではなく、変形容易部30は、弾性変形可能となる他の構成を含む場合もあり得る。例えば、変形容易部30としては、ヒンジ状に形成され、2枚の板をつなぐ構成を含むことも考えられる。
具体的には、中空板材80を構成する一対の板状部のうち一方の板状部の中間部分であって介在部と接していない部分に、山部87a及び谷部87bの延在方向に沿ってスリットを形成する。そして、当該スリットが形成された方の板状部が外側を向くように、2枚の中空板材80を底部22にそれぞれ垂直に配設することで、変形容易部30が形成された一対の側壁部24,26と成す。この場合、介在部及びスリットが形成されていない方の板状部のうちスリットに対向する部分がヒンジとして機能する。そして、変形容易部30が上からの力により弾性変形すると、側壁部24,26がヒンジ部分で折れ曲がり、プロテクタ20は全体として断面六角形状になる。
硬質部40は、側壁部24,26の立設方向に沿って変形容易部30に連なるように形成されている。硬質部40は、変形容易部30よりも弾性変形し難いように形成されている。ここでは、硬質部40として、中空板材80を加工することなくそのまま用いることで、蛇腹部32に比べて弾性変形し難くなっている。
具体的には、ここでは、硬質部40は、側壁部24,26の立設方向に沿って変形容易部30の両端に連なっている。
もっとも、側壁部24,26に硬質部40が形成されることは必須ではない。例えば、側壁部24,26に蛇腹部32のみが形成されているなど、側壁部24,26は、変形容易部30のみで構成されている場合もあり得る。しかしながら、側壁部24,26に硬質部40が形成されていると、プロテクタ20の箱形状を保つことができる。
また、側壁部24,26に硬質部40が形成される場合であっても、変形容易部30の両端に硬質部40が連なることは必須ではない。変形容易部30の一端のみに硬質部が連なっていてもよい。
また、ここでは、側壁部24,26の両方に同様の形状の変形容易部30が設けられているが、このことは必須ではない。変形容易部は、少なくとも一方の側壁部に設けられていればよい。また、両方の側壁部24,26に変形容易部が設けられる場合でも、その形状は異なるものであってもよい。例えば、ここでは、底部22から同じ高さにある部分に変形容易部30が形成されているが、一方の側壁部に形成される変形容易部と他方の側壁部とに形成される変形容易部とが底部から異なる高さに形成されていてもよい。
つまり、同じ力に対する一対の側壁部24,26の変形量は異なっていてもよいし、同じであってもよい。この際に、少なくとも一方の側壁部が変形すればよく、他方の側壁部は、変形しない場合もあり得る。
蓋部50は、プロテクタ20の開口を塞ぐように設けられている。ここでは、蓋部50は、一対の側壁部24,26のうち一方の側壁部24,26の先端にヒンジ部を介して回動可能に連結されているものとして説明する。
もっとも、蓋部50が設けられることは必須ではなく、蓋部50は設けられなくてもよい。蓋部50が設けられない場合、電線モジュール10は、プロテクタ20の開口を車体パネルで塞ぐように配設されるとよい。
また、蓋部50が設けられる場合でも、蓋部50の形状は上記したものに限られない。例えば、蓋部50は、一対の側壁部24,26と着脱可能に設けられていてもよい。
<電線収容工程>
次に、プロテクタ20に電線12を収容する工程について説明する。図5は、プロテクタ20に電線12を収容する様子を示す説明図である。
プロテクタ20に電線12を収容する際に、プロテクタ20に蓋部50が設けられている場合は、蓋部50を開ける。ここでは、蓋部50がヒンジ部で一方の側壁部24,26につながっているため、蓋部50を回動させることで、蓋部50を開けることができる。なお、蓋部50が側壁部24,26と着脱可能に設けられている場合は蓋部50を取り外すことで蓋部50が開いた状態となる。また、蓋部50が設けられていない場合は、この工程は省略される。
プロテクタ20の蓋部50が開けられるなどして一対の側壁部24,26の先端に開口が形成されたら、当該開口からプロテクタ20の内部に電線12を収容し、底部22上に配設する。あとは必要に応じて、蓋部50を閉める、または、電線12とプロテクタ20とテープ等で固定する等することで、電線モジュール10が完成となる。
この際に、側壁部24,26の変形容易部30が弾性変形していないことにより、側壁部24,26の高さは収容する電線12の高さよりも十分高くなっている。このため、プロテクタ20内部に電線12を収容する際、及び、プロテクタ20の蓋部50を閉める際などに側壁部24,26から電線12があふれることを抑制することができる。これにより、プロテクタ20に電線12を収容する作業、及び、プロテクタ20の蓋部50を閉める作業等が容易となる。
<動作>
次に、電線モジュール10に踏まれる力がかかった際の電線モジュール10の動作について説明する。図6は、電線モジュール10に踏まれる力がかかった際の様子を説明する説明図である。
電線モジュール10に上から踏まれるような力がかかった際に、プロテクタ20は、図6のように、プロテクタ20の高さが低くなるように変形容易部30が弾性変形する。ここでは変形容易部30は、プロテクタ20の高さ方向に沿って山部と谷部とが交互に連続する蛇腹部32であるため、変形容易部30が縮むように、即ち、プロテクタ20の高さ方向に沿った山部同士の間隔及び谷部同士の間隔が小さくなるように弾性変形することによって、プロテクタ20の高さが低くなる。
変形容易部30がこのように弾性変形することにより、プロテクタ20にかかる上からの力を吸収することができる。これにより、プロテクタ20が割れる等して傷つくことを抑えることができる。
さらに、プロテクタ20の変形後にプロテクタ20が周囲の他の部材と干渉することを抑えることができる。
具体的には、踏まれる力がかかることによりプロテクタ20が割れるなどする場合には、プロテクタ20のうちどこの部分が割れるかを予測することは難しい。このため、プロテクタ20が割れるなどした場合には、割れた部分がプロテクタ20の周囲の他の部材と干渉する恐れがある。特にこの場合、割れた部分はエッジとなっていることが考えられるため、他の部材を傷つける恐れが高い。
これに対して、実施形態に係るプロテクタ20では、変形容易部30が弾性変形した後の形状を容易に予測可能であるため、変形容易部30が変形した際に他の部材と干渉しないような寸法に設定することができる。これにより、プロテクタ20の変形後にプロテクタ20が周囲の他の部材と干渉することを抑えることができる。
なお、変形容易部30の変形の仕方は変形容易部30の構成に応じて異なる方法をとる。例えば、上述したように変形後のプロテクタ20の断面形状が六角形状となるように変形容易部30が形成されている場合、側壁部24,26を形成する2辺で挟まれる内角が小さくなるように、底部22と蓋部50とが近づく態様で変形する。変形容易部30の変形の仕方がいずれの場合であっても、プロテクタ20の高さが低くなるように変形容易部30が弾性変形することにより、プロテクタ20にかかる上からの力を吸収することができる。これにより、プロテクタ20が傷つくことを抑えることができる。
実施形態に係る電線モジュール10によると、底部22の幅方向に直交する方向に沿った側壁部24,26の高さが低くなるように弾性変形可能な変形容易部30が側壁部24,26に形成されているため、プロテクタ20にカバーを別途に設けずとも、乗員に踏まれることに起因する力がかかった場合などに変形容易部30が弾性変形することによってプロテクタ20が傷つくことを抑制することができる。
また、側壁部24,26に、その立設方向に沿って変形容易部30に連なるように変形容易部30よりも弾性変形し難い硬質部40が形成されているため、プロテクタ20の箱形状を保つことができる。
また、変形容易部30は山部と谷部とが底部22の幅方向に直交する方向に沿って連続するように形成された蛇腹部32を含むため、簡易な構造で変形容易部30を設けることができる。
また、プロテクタ20は、中空板材80を材料として形成されているため、電線モジュール10を軽量化することができる。
{変形例}
実施形態において、プロテクタ20は中空板材80で形成されているものとして説明したが、プロテクタ20は、中空板材80以外の材料で形成されていることも考えられる。例えば、プロテクタは、中空板材80の板状部のような平板で形成されていてもよい。この場合、当該平板の板厚は、中空板材80の板状部の板厚よりも厚いことが好ましい。また、プロテクタは、不織布を加熱圧縮することによって、剛性を有する板状に成形されたもので構成されていてもよい。
プロテクタが平板で形成されている場合及びプロテクタが不織布で形成されている場合にも、変形容易部の形状を上記のような中空板材80で形成されているプロテクタ20の変形容易部30と同様の形状で形成することができる。
さらに、プロテクタが不織布で形成されている場合には、変形容易部は、不織布の加熱圧縮量を少なくすることによって柔軟性を有する板状に成形されたもので構成されていてもよい。この場合、一枚の不織布に加熱圧縮量を多くする部分と少なくする部分とを設けることで一枚の不織布の中に硬質部と変形容易部とを形成することができる。
プロテクタが不織布を材料として形成されていると、プロテクタが中空板材80を材料として形成されている場合と同様に、電線モジュールを軽量化することができる。
なお、上記実施形態及び変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 電線モジュール
12 電線
20 プロテクタ
22 底部
24,26 側壁部
30 変形容易部
32 蛇腹部
40 硬質部
50 蓋部
80,80A,80B 中空板材

Claims (4)

  1. 少なくとも1本の電線と、
    底部と、前記底部に立設された一対の側壁部とを含み、前記底部の幅方向に直交する方向に沿った前記側壁部の高さが低くなるように弾性変形可能な変形容易部が前記側壁部に形成され、前記電線の長手方向中間部分を収容可能なプロテクタと、
    を備える、電線モジュール。
  2. 請求項1に記載の電線モジュールであって、
    前記側壁部に、その立設方向に沿って前記変形容易部に連なるように前記変形容易部よりも弾性変形し難い硬質部が形成されている、電線モジュール。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電線モジュールであって、
    前記変形容易部は、山部と谷部とが前記底部の幅方向に直交する方向に沿って連続する蛇腹部を含む、電線モジュール。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電線モジュールであって、
    前記プロテクタは、中空板材又は不織布を材料として形成されている、電線モジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102033076B1 (ko) * 2018-12-18 2019-10-16 주식회사 고리 연결부의 굽힘 및 충격 강도가 향상된 경질 폴리염화비닐 관
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